JP4230367B2 - 利得可変増幅器、キャリア検出回路システム、及びそれらを用いた赤外線リモコン受信機 - Google Patents

利得可変増幅器、キャリア検出回路システム、及びそれらを用いた赤外線リモコン受信機 Download PDF

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Description

本発明は、赤外線リモコン用受信機等の光半導体装置として好適に実施される利得可変増幅器、キャリア検出回路システム、及びそれらを用いた赤外線リモコン受信機に関するものである。
赤外線リモコン受信機の送信信号は、一般的に、30kHz〜60kHz程度の決められたキャリアで変調されたASK(Amplitude Shift Keying)信号であり、受信チップでは、入力された光電流信号をアンプで増幅し、キャリアの周波数に合わせたバンドパスフィルタ(BPF)にてキャリア成分を取り出し、検波回路にてキャリアを検出し、積分回路にてキャリアのある時間を積分し、ヒステリシスコンパレータにてキャリアの有無を判別してディジタル出力する。
ところで、家庭用インバータ蛍光灯には、30kHz〜60kHzのキャリア成分が存在する。このため、赤外線リモコン受信機の周囲にインバータ蛍光灯が存在する場合には、赤外線リモコン受信機が、インバータ蛍光灯のノイズ成分を検出して誤動作したり、最悪の場合、送信信号を正確に受信できないといった問題がある。
この問題に対して、キャリア検出回路又は利得可変回路を設けて、AGC(Auto Gain Control:自動利得制御)を行い、外乱ノイズに対する特性を向上するのは効果的である。
しかし、赤外線リモコン受信機は、システム全体の利得が大きい。このため、キャリア検出回路の出力レベルを検出し、AGC回路を介してアンプ部のゲイン調整を行う場合、キャリア検出回路の出力レベルに重畳した電源ノイズ等の影響によって受信特性を低下させる問題が発生する。
さらに、赤外線リモコン受信機においては、コスト削減の要望が強く、従来は外付けチップコンデンサ(0.1μF程度)であったキャリア検出回路の積分用コンデンサも、現在では集積回路(IC)に内蔵する(100pF程度)ことが常識となっている。コンデンサをIC内に内蔵した場合、キャリア検出回路の充放電電流は100pAオーダーとなるため、キャリア検出回路のインピーダンスが上昇し、電源ノイズ等の影響を受け易くなってしまう。
この問題を解決する赤外線リモコン受信機の受信システムとして、例えば、図7に示す回路方式のものがある。
この赤外線リモコン受信機100の受信システムでは、フォトダイオードチップFDから入力される光電流信号Iinを、集積化された受信チップにて復調して出力し、その出力は電子機器を制御するマイコン等に接続される。なお、この構成は、一般的なものである。
光電流信号Iinは、30kHz〜60kHz程度の決められたキャリアで変調されたASK信号であり、受信チップからなる赤外線リモコン受信機100では入力された光電流信号Iinをアンプ101・102・103にて増幅し、キャリアの周波数に合わせたバンドパスフィルタ(BPF)104にてキャリア成分を取り出し、検波回路であるキャリア検出回路105にてキャリアを検出し、積分回路106にてキャリアのある時間を積分し、ヒステリシスコンパレータ107にてキャリアの有無を判別してディジタル出力する。なお、上記において、キャリア検出回路105の出力レベルを検出してAGC回路110を介してアンプ102のゲイン調整を行う。また、各部の波形は、図8(a)(b)(c)(d)に示すようになる。
上記AGC回路110の従来の構成例を図9に示す。すなわち、利得可変増幅回路であるAGC回路110は、制御電圧によりアンプ102のバイアス電流を可変する。
同図に示すように、AMP102に相当するAMP回路120の出力電圧Vo1・Vo2は、AGC回路出力電流Iagcが0の場合つまりAGC回路110がOFFの場合には、AMP回路120におけるトランジスタQN1・QN2のコンダクタンスgm及び出力抵抗Rにより決定し、
Vo1=Vcc−R*(1/2)*I1−R*gm/2*(Vin1−Vin2)
=Vcc−R*(1/2)*I1−R*I1/(4Vt)*(Vin1−Vin2) ・・・・・(1)
Vo2=Vcc−R*(1/2)*I1+R*gm/2*(Vin1−Vin2)
=Vcc−R*(1/2)*I1+R*I1/(4Vt)*(Vin1−Vin2) ・・・・・(2)
gm=(I1/2)/Vt ・・・・・(3)
(ここで、Vt=kT/q、k:ボルツマン定数、T:絶対温度、q:電子の素電荷)
よって、差動電圧利得Avは、
Av=(Vo1−Vo2)/(Vin1−Vin2)
=−R*I1/(2Vt) ・・・・・(4)
となる。
一方、制御電圧DetによりAGC回路出力電流Iagcを発生し、AGC回路110がONした場合には、
Vo1=Vcc−R*(1/2)*(I1−Iagc)−R*(I1−Iagc)
/(4Vt)*(Vin1−Vin2) ・・・・・(5)
Vo2=Vcc−R*(1/2)*(I1−Iagc)+R*(I1−Iagc)/
/(4Vt)*(Vin1−Vin2) ・・・・・(6)
Av=−R*(I1−Iagc)/(2Vt) ・・・・・(7)
となる。
この結果、AGC回路出力電流Iagcにより、AMP回路120のバイアス電流(I1−Iagc)を制御することによって、利得可変することが可能である。
しかしながら、上記の構成では、AMP回路120の出力電圧Vo1・Vo2は、式(5)(6)の第2項の成分「R*(1/2)*(I1−Iagc)」により、AGC回路出力電流Iagcにノイズが重畳された場合には、そのノイズの影響を受けることとなる。
ここで、赤外線リモコン受信機100では、キャリア検出回路105の出力を制御電圧としてAMP回路120にゲインコントロールする方式が一般的である。そして、利得可変増幅器及びキャリア検出回路システムの他の従来の構成には、図10に示すものもある。
しかしながら、一般に、キャリア検出回路205はインピーダンスが高く電源ノイズ等のノイズが重畳し易い。このため、同図に示す利得可変増幅器及びキャリア検出回路システム200では、キャリア検出回路出力Detに重畳したノイズがアンプ202にフィードバックすることとなり、前記赤外線リモコン受信機100の受信システムで示したノイズ成分(式(5)(6)の第2項)が発生し、特性の低下となる。
一方、キャリア検出回路205の具体的な構成しては、例えば、図11に示すように、コンデンサ外付けタイプのキャリア検出回路205aや、図12に示すように、特許文献1に開示されたコンデンサ内蔵タイプのキャリア検出回路205bがある。
ところで、赤外線リモコン受信機では、キャリア検出回路には100msec/0.1V程度の時定数が必要である。
上記図11に示すキャリア検出回路205aでは、キャリアレベル(Det)検出用コンデンサC1が外付けであるため、その容量値は0.1μF程度である。したがって、100msec/0.1Vの時定数を得るためには、充放電電流は100nAオーダーとなる。
一方、特許文献1に開示されたキャリア検出回路205bでは、キャリアレベル(Det)検出用コンデンサC2が内蔵のため、その容量値は100pF程度であり、100msec/0.1Vの時定数を得るためには充放電電流は100pAオーダーとなる。
時定数t/V=C/I ・・・・・(8)
このとき、充放電電流値を小さくすると、充放電回路のトランジスタのインピーダンスが上がり、ノイズの影響が大きくなるといった問題がある。
トランジスタ単体の入出力抵抗:コレクタ電流Icが小さくなると、入出力抵抗値が大きくなる。
入力抵抗rπ=hfe*Vt/Ic ・・・・・(9)
出力抵抗ro=Va/Ic ・・・・・(10)
(Vt=k*T/q、k:ボルツマン定数、T:絶対温度、q:電子の素電荷)
(Va=アーリ電圧)
したがって、コスト削減のためにコンデンサC内蔵キャリア検出回路を用いるのが一般的ではあるが、その場合、キャリア検出回路出力Detに重畳したノイズは大きくなり、利得可変増幅器−キャリア検出回路システムに影響を及ぼす。
特開2002−51093号公報(2002年2月15日公開)
このように、上記従来の図9に示す利得可変増幅器であるAGC回路110において、AGC回路出力電流Iagcにノイズが重畳された場合、そのノイズの影響を受けることとなる。
また、図10に示す利得可変増幅器及びキャリア検出回路システム200においても、AGC回路出力電流Iagcにノイズが重畳された場合、そのノイズの影響を受けることとなる。特に、コンデンサC内蔵キャリア検出回路の場合、その影響は大きくなるという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減を可能とし得る利得可変増幅器、キャリア検出回路システム、及びそれらを用いた赤外線リモコン受信機を提供することにある。
本発明の利得可変増幅器は、上記課題を解決するために、制御電圧により、電流源にゲイン調整用電流を供給して、アンプのバイアス電流を低減する利得可変増幅器において、上記アンプの正及び負の各出力から、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜く電流引き抜き手段が設けられていることを特徴としている。
上記の発明によれば、利得可変増幅器の出力段に、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜く電流引き抜き手段を設置することにより、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減が可能である。
したがって、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減を可能とし得る利得可変増幅器を提供することができる。
また、本発明のキャリア検出回路システムは、上記課題を解決するために、アンプ回路、フィルタ回路、キャリア検出回路、及び前記利得可変増幅器を含み、上記キャリア検出回路の出力レベルを検出し、上記利得可変増幅器を介して上記アンプ回路のゲイン調整を行うことを特徴としている。
上記の発明によれば、ゲイン調整されるアンプ回路の正及び負の各出力にゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜く電流引き抜き手段を設置することにより、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減が可能である。
したがって、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減を可能とし得るキャリア検出回路システムを提供することができる。
また、本発明のキャリア検出回路システムは、上記記載のキャリア検出回路システムにおいて、前記アンプ回路は、ゲイン調整を行うための第1段目アンプ及び第2段目アンプの2段のアンプを直列に備えていると共に、前記電流引き抜き手段は、第1段目アンプの正及び負の各出力から、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜き、その出力を第2段目アンプに入力し、第2段目アンプの正及び負の各出力から、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜くことを特徴としている。
上記の発明によれば、ゲイン調整を行うための2段のアンプを備え、第1段目アンプの正及び負の各出力から、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜き、その出力を第2段目アンプに入力し、第2段目アンプの正及び負の各出力から、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜くことにより、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減が可能である。
また、本発明では、ゲイン調整を行うための2段のアンプを備えているので、ゲイン調整の範囲の拡大も可能である。
また、本発明の赤外線リモコン受信機は、上記記載の利得可変増幅器を用いたことを特徴としている。
また、本発明の赤外線リモコン受信機は、上記記載のキャリア検出回路システムを用いたことを特徴としている。
したがって、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減を可能とし得る利得可変増幅器又はキャリア検出回路システムを用いた赤外線リモコン受信機を提供することができる。
本発明によれば、ゲイン調整される上記アンプの正及び負の各出力に、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流源が接続されているので、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減を可能とし得る利得可変増幅器、キャリア検出回路システム、及びそれらを用いた赤外線リモコン受信機を提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態の赤外線リモコン受信機10は、図1に示すように、フォトダイオードチップFD、アンプ1・2・3、フィルタ回路としてのバンドパスフィルタ(BPF)4、キャリア検出回路5、
積分回路6、及びヒステリシスコンパレータ7等を有している。上記アンプ1・2・3、バンドパスフィルタ(BPF)4、キャリア検出回路5、積分回路6、及びヒステリシスコンパレータ7等は、集積化された受信チップからなっている。
上記赤外線リモコン受信機10では、フォトダイオードチップFDから入力される光電流信号Iinを、上記集積化された受信チップにて復調して出力し、その出力は図示しない電子機器を制御するマイコン等に接続される。
上記光電流信号Iinは、30kHz〜60kHz程度の決められたキャリアで変調されたASK(Amplitude Shift Keying:振幅偏移キーイング)信号である。
上記受信チップでは、入力された光電流信号Iinをアンプ1・2・3にて増幅し、キャリアの周波数に合わせたバンドパスフィルタ(BPF)4にてキャリア成分を取り出し、検波回路であるキャリア検出回路5にてキャリアを検出し、積分回路6にてキャリアのある時間を積分し、ヒステリシスコンパレータ7にてキャリアの有無を判別してディジタル出力する。なお、上記において、キャリア検出回路5の出力レベルを検出してAGC(Auto Gain Control:自動利得制御)回路30を介してアンプ2のゲイン調整を行う。
ここで、本実施の形態では、同図に示すように、上記アンプ2とAGC回路30とによって、制御電圧によりアンプのバイアス電流を可変する利得可変増幅器としての利得可変増幅回路11が構成されている。
上記のアンプ2は、具体的には、図2に示すように、AMP回路部20として表される。このAMP回路部20は、トランジスタQN1・QN2及び出力抵抗R・Rを備えている。
上記利得可変増幅回路11では、AGC回路出力電流Iagcが0の場合、つまりAGC回路30がOFFの場合は、AMP回路部20の出力電圧Vo1・Vo2は、トランジスタQN1・QN2のコンダクタンスgm及び出力抵抗Rにより決定し、
Vo1=Vcc−R*(1/2)*I1−R*gm/2*(Vin1−Vin2)
=Vcc−R*(1/2)*I1−R*I1/(4Vt)*(Vin1−Vin2) ・・・・・(11)
Vo2=Vcc−R*(1/2)*I1+R*gm/2*(Vin1−Vin2)
=Vcc−R*(1/2)*I1+R*I1/(4Vt)*(Vin1−Vin2) ・・・・・(12)
gm=(I1/2)/Vt ・・・・・(13)
(ここで、Vt=kT/qk:ボルツマン定数、T:絶対温度、q:電子の素電荷)
よって、差動電圧利得Avは、
Av=(Vo1−Vo2)/(Vin1−Vin2)
=−R*I1/(2Vt) ・・・・(14)
となる。
一方、キャリア検出回路5からのキャリア検出回路出力Detである制御電圧Vdetにより、AGC回路出力電流Iagcを発生し、AGC回路30がONした場合、
Vo1=Vcc−R*(1/2)*(I1−Iagc)+R*(1/2)*(Iagc)
−R*(I1−Iagc)/(4Vt)*(Vin1−Vin2)
=Vcc−R*(1/2)*(I1)−R*(I1−Iagc)/(4Vt)*
(Vin1−Vin2) ・・・・・(15)
Vo2=Vcc−R*(1/2)*(I1−Iagc)+R*(1/2)*(Iagc)
+R*(I1−Iagc)/(4Vt)*(Vin1−Vin2)
=Vcc−R*(1/2)*(I1)+R*(I1−Iagc)/(4Vt)*
(Vin1−Vin2) ・・・・・(16)
よって、差動電圧利得Avは、
Av=(Vo1−Vo2)/(Vin1−Vin2)
=−R*(I1−Iagc)/(2Vt) ・・・・(17)
となる。
これにより、AGC回路出力電流Iagcにより、AMP回路部20のバイアス電流(I1−Iagc)を制御することによって、利得可変することが可能である。
また、本実施の形態では、図6に示す従来の受信チップで問題となった、式(5)(6)の第2項におけるAGC回路出力電流Iagcの成分をキャンセルできるため、AGC回路出力電流Iagcにノイズが重畳された場合にそのノイズの影響を低減することが可能となる。
すなわち、式(15)、式(16)では、第3項として、「+R*(1/2)*(Iagc)」が付加されている。この結果、式(15)、式(16)における第2項における「−R*(1/2)*(I1−Iagc)」に、上記に第3項を加えることにより、「R*(1/2)*I1」だけが残る。この値にはAGC回路出力電流Iagcが出現しないので、AMP回路部20の出力電圧Vo1・Vo2は、AGC回路出力電流Iagcに影響されないものとなる。
このように、AMP回路部20の出力電圧Vo1・Vo2に「1/2*Iagc」を付加するAGC回路30の構成について、以下に説明する。
本実施の形態のAGC回路30は、同図に示すように、定電流I2、トランジスタQP2・QP3・GN3・QN4、及び出力抵抗REによりトランスコンダクタンスアンプを構成し、キャリア検出回路出力Detである制御電圧Vdetに応じた電流、すなわち、1/2*Iagcを出力する。また、トランジスタQN5〜QN8はカレントミラー回路を構成し、(1/2)*Iagcの電流をトランジスタQN7・QN8のコレクタに出力する。さらに、トランジスタQP3・QP4はカレントミラー回路を構成し、トランジスタQP4のエミッタサイズをトランジスタQP3のエミッタサイズの2倍とすることにより、トランジスタQP4にAGC回路出力電流Iagcの電流を出力する。
これを、式で示すと、以下のようになる。
(1/2)*Iagc=gm*(Vdet−Vref)
ここで、gm=1/(2*RE+4Vt/I2)
(ただし、gm:トランスコンダクタンス、Vt=kT/q、k:ボルツマン定数、 T:絶対温度、q:電子の素電荷である。)
この結果、電圧(Vdet)に応じて次式の電流が出力され、オートゲインコントロールを行う。
(1/2)*Iagc=(Vdet−Vref)/(2*RE+4Vt/I2)
次に、上述の説明では、AMP回路部20とAGC回路30とからなる利得可変増幅回路11としての説明を行ったが、これに対して、図3に示すように、この利得可変増幅回路11にキャリア検出回路5を加えてキャリア検出回路システム40として構成することが可能である。
すなわち、このキャリア検出回路システム40でも、同様に、アンプ2の出力段にAGC回路出力電流Iagc/2からなるノイズキャンセル用の電流源を設けるようになっている。
これにより、キャリア検出回路5の出力に重畳したノイズの影響を低減可能であり、キャリア検出回路システム40の特性を向上できる。
一方、上述の説明では、アンプ2は、1個であったが、必ずしもこれに限らず、図4に示すように、上記のキャリア検出回路システム40とは異なる、2段のアンプ2a・2bの両方にゲインコントロールを行う利得可変増幅回路12とキャリア検出回路5とを備えたキャリア検出回路システム50とすることができる。
この方式の場合、アンプ1段で15〜20dBの利得調整が可能なため、2段のアンプ2a・2bによって、30〜40dBのゲインコントロールが可能となる。その場合も、各アンプ出力段に(1/2)AGC回路出力電流Iagc1、(1/2)AGC回路出力電流Iagc2からなるノイズキャンセル用の電流源を設けることにより、ノイズの影響を低減できる。
具体的な利得可変増幅回路12は、図5に示すようになる。また、このようなキャリア検出回路システム50を備えた赤外線リモコン受信機15は、図6に示すようになる。
このように、本実施の形態の利得可変増幅回路11では、キャリア検出回路出力Detである制御電圧Vdetによりアンプ2又はAMP回路部20のバイアス電流を可変する。そして、ゲイン調整される上記アンプ2又はAMP回路部20の正及び負の各出力電圧Vo1・Vo2に、ゲイン調整用電流の1/2からなるAGC回路出力電流(1/2)Iagcが接続されている。
したがって、ゲイン調整用電流つまり制御電圧Vdetに重畳するノイズの低減が可能である。
この結果、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減を可能とし得る利得可変増幅回路11を提供することができる。
また、本実施の形態のキャリア検出回路システム40では、アンプ2又はAMP回路部20、バンドパスフィルタ(BPF)4、キャリア検出回路5、及び利得可変増幅回路11を含み、上記キャリア検出回路5の出力レベルであるキャリア検出回路出力Detを検出し、利得可変増幅回路11を介して上記アンプ回路のゲイン調整を行う。そして、ゲイン調整されるアンプ2又はAMP回路部20の正及び負の各出力にゲイン調整用電流の1/2からなる定電流であるAGC回路出力電流(1/2)Iagcが接続されている。
したがって、ゲイン調整用電流つまりキャリア検出回路出力Detに重畳するノイズの低減が可能である。
この結果、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減を可能とし得るキャリア検出回路システム40を提供することができる。
また、本実施の形態のキャリア検出回路システム50では、利得可変増幅回路12のアンプ2又はAMP回路部20は、ゲイン調整を行うための2段のアンプ2a・2b又はAMP回路20a・20bを備えていると共に、ゲイン調整される各アンプ2a・2b又はAMP回路20a・20bの正及び負の各出力にゲイン調整用電流の1/2からなる定電流であるAGC回路出力電流(1/2)Iagcが接続されている。
したがって、ゲイン調整用電流つまりキャリア検出回路出力Detに重畳するノイズの低減が可能である。
この結果、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減を可能とし得るキャリア検出回路システム50を提供することができる。
また、本実施の形態では、ゲイン調整を行うための2段のアンプ2a・2b又はAMP回路20a・20bを備えているので、ゲイン調整の範囲の拡大も可能である。
ところで、コンデンサを集積回路に内蔵しているキャリア検出回路5を使用するキャリア検出回路システム40・50においては、コンデンサの容量が小さいので、充放電回路のトランジスタのインピーダンスが上がり、ノイズの影響が大きくなるといった問題がある。
そこで、本実施の形態のキャリア検出回路システム40・50では、コンデンサを集積回路に内蔵しているキャリア検出回路5を用いる場合に、ゲイン調整されるアンプの正及び負の各出力にゲイン調整用電流の1/2からなる定電流であるAGC回路出力電流(1/2)Iagcが接続されている。
したがって、コンデンサを集積回路に内蔵しているキャリア検出回路5を使用する場合において、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減が可能となり、その効果が大きい。
また、本実施の形態の赤外線リモコン受信機10・15は、上記の利得可変増幅回路11を用いている。
また、本実施の形態の赤外線リモコン受信機10・15は、上記のキャリア検出回路システム40・50を用いている。
したがって、ゲイン調整用電流に重畳するノイズの低減を可能とし得る利得可変増幅回路11又はキャリア検出回路システム40・50を用いた赤外線リモコン受信機10・15を提供することができる。
本発明は、赤外線リモコン用受信機等の光半導体装置として好適に実施される利得可変増幅器、キャリア検出回路システム、及びそれらを用いた赤外線リモコン受信機に適用することができる。
本発明における赤外線リモコン受信機の実施の一形態を示すブロック図である。 上記赤外線リモコン受信機における利得可変増幅回路の構成を示すブロック図である。 上記赤外線リモコン受信機におけるキャリア検出回路システムの構成を示すブロック図 アンプを2段にしたキャリア検出回路システムの構成を示すブロック図である。 上記アンプを2段にした利得可変増幅回路の構成を示すブロック図である。 上記アンプを2段にした赤外線リモコン受信機の構成を示すブロック図である。 従来の赤外線リモコン受信機の受信システムを示すブロック図である。 (a)〜(d)は、上記赤外線リモコン受信機における各出力信号を示す波形図である。 上記赤外線リモコン受信機の利得可変増幅回路の構成を示すブロック図である。 上記赤外線リモコン受信機におけるキャリア検出回路システムの構成を示すブロック図である。 上記赤外線リモコン受信機におけるコンデンサ外付タイプのキャリア検出回路の構成を示す回路図である。 上記赤外線リモコン受信機におけるコンデンサ内蔵タイプのキャリア検出回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
2 アンプ
2a アンプ
2b アンプ
4 バンドパスフィルタ〔BPF〕(フィルタ回路)
5 キャリア検出回路
10 赤外線リモコン受信機
11 利得可変増幅回路(利得可変増幅器)
12 利得可変増幅回路(利得可変増幅器)
15 赤外線リモコン受信機
20 AMP回路部
20a AMP回路
20b AMP回路
30 AGC回路
40 キャリア検出回路システム
50 キャリア検出回路システム
Vo1 AMP回路部の出力電圧
Vo2 AMP回路部の出力電圧
I1−Iagc AMP回路部のバイアス電流

Claims (5)

  1. 制御電圧により、電流源にゲイン調整用電流を供給して、アンプのバイアス電流を低減する利得可変増幅器において、
    上記アンプの正及び負の各出力から、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜く電流引き抜き手段が設けられていること特徴とする利得可変増幅器。
  2. アンプ回路、フィルタ回路、キャリア検出回路、及び請求項1記載の利得可変増幅器を含み、上記キャリア検出回路の出力レベルを検出し、上記利得可変増幅器を介して上記アンプ回路のゲイン調整を行うことを特徴とするキャリア検出回路システム。
  3. 前記アンプ回路は、ゲイン調整を行うための第1段目アンプ及び第2段目アンプの2段のアンプを直列に備えていると共に、
    前記電流引き抜き手段は、第1段目アンプの正及び負の各出力から、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜き、その出力を第2段目アンプに入力し、第2段目アンプの正及び負の各出力から、ゲイン調整用電流の1/2からなる電流を引き抜くことを特徴とする請求項2記載のキャリア検出回路システム。
  4. 請求項1記載の利得可変増幅器を用いたことを特徴とする赤外線リモコン受信機。
  5. 請求項2又は3記載のキャリア検出回路システムを用いたことを特徴とする赤外線リモコン受信機。
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