JP2001327151A - 電磁駆動装置及び電磁駆動絞り装置 - Google Patents

電磁駆動装置及び電磁駆動絞り装置

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JP2001327151A
JP2001327151A JP2000141204A JP2000141204A JP2001327151A JP 2001327151 A JP2001327151 A JP 2001327151A JP 2000141204 A JP2000141204 A JP 2000141204A JP 2000141204 A JP2000141204 A JP 2000141204A JP 2001327151 A JP2001327151 A JP 2001327151A
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stator
rotor
coil
magnetized
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Takashi Suzuki
隆司 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】容易に組み立てが行なえる小型の電磁駆動モー
タを使用した電磁駆動装置を提供する。 【解決手段】第一のロータ1の外周面に対向する第一の
磁極と第二の磁極を有した第一のステータ3と、第一の
ロータの外周面に対向する第三の磁極と第四の磁極を有
した第二のステータ4と、第一のステータを励磁する第
一のコイル7aと、第二のステータを励磁する第二のコ
イル7bと、第一のロータと同軸に固着された回転出力
部と、第一のロータの着磁部の回転位相に対して電気角
90°異ならして回転出力部に同軸に固着された第二の
ロータ2と、第五の磁極と第六の磁極を有した第三のス
テータ5と、第七の磁極と第八の磁極を有した第四のス
テータ6と、第三のステータを励磁する第三のコイル8
aと、第四のステータを励磁する第四のコイル8bと、
第一の固定部材と、第二の固定部材と、第一の固定部材
と該第二の固定部材との間を移動可能な作動部材と、を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁駆動モータ、特に
ステッピングモータを使用した電磁駆動装置及び電磁駆
動装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁駆動モータ及び、その電磁駆
動モータを駆動源とした電磁駆動絞り装置の構成として
は、特開平3−207254で示すようなものがあっ
た。図9にその一部の平面図を示す。図9中の101は
ロータ、102は第一のステータであり、102a、1
02bは磁極部、103は第二のステータであり、10
3a、103bは磁極部、104は第一のコイル、10
5は第二のコイルである。尚、各々の詳細は特開平3−
207254で述べられているので省略する。
【0003】このモータ(ステッピングモータ)は、ス
テータ及びコイルがロータの回転軸に垂直な二方向に配
置されており、各方向のステータ及びコイルが同時期に
は単独でロータを駆動している。尚、ここでは、ロータ
101、第一のステータ102、第一のコイル104に
よって構成している相をA相と呼び、ロータ101、第
二のステータ103、第二のコイル105によって構成
している相をB相と呼ぶ。また、図9には示していない
が、本モータは、モータ出力部であるロータ軸を突出さ
せ、その突出したロータ軸に回転出力部材としてのギア
を設けている。
【0004】この電磁駆動モータを駆動源とした電磁駆
動絞り装置は、上記ギアに絞り羽根根を駆動する作動部
材を取り付け、ロータの回転により絞りの口径を決定す
る構成になっている。その為、このモータは電磁駆動絞
り装置に対して突出して配置することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記モ
ータでは、各方向のステータヨーク及びコイルが同時期
にはいずれか一方だけ(A相またはB相)が単独でロー
タを駆動するように構成されており、各々が小さな回転
力しか与えない事から、小さな駆動力しか得られなかっ
た。このことを具体的に図9を用いて、A相を例にして
説明する。
【0006】図9の矢印は、第一のコイル104を通電
して磁極部102aをN極に、磁極部102bをS極に
励磁した時の主要な磁束の流れを示している。第一のコ
イル104が発生する主要な磁束は、第一のステータ1
02の磁極部102aからロータ101(マグネット
部)を挟む空隙を通って第一のステータ102の磁極部
102bを経て第一のステータ102内を通り、磁極部
102aに戻る。ループを描く。
【0007】上記磁束の中でロータの回転に寄与するの
はロータ101を横切る磁束であり、回転力はロータ1
01を横切る磁束の量及びその磁束が横切るロータ10
1の磁極の数にほぼ比例する。ここで、コイルが発生す
る磁束は、ロータ101の二つの磁極を横切るだけであ
り、それは八つの磁極を持つロータ101の1/4(八
つの内の二つ)にすぎない。その結果、このステッピン
グモータは大きさのわりには小さな駆動力しか得られな
かった。この事はB相を駆動する場合も同様である。そ
こで、コイルに電流を多く流したり、コイルの巻数を増
やしたりする事で、ロータ101を横切る磁束の量を増
やし、大きな駆動力を得ていた。しかし、それによっ
て、高電圧の電源が必要、発熱量が多い、コストがかか
る、コイルの巻数が増える事でのモータが厚くなる等の
問題点を有していた。
【0008】また、モータに対して回転出力部が突出
し、その突出した開店出力部の回転により電磁駆動絞り
装置の作動部材を駆動するように構成しているので、電
磁駆動絞り装置に上記モータを搭載する際には、そのモ
ータ出力部を避けるように装置の設計をしなくてはなら
なかった。その為、製品の小型化が出来ない上に、構造
が複雑になってしまうという問題点があった。
【0009】更に、電磁駆動モータの構成としては、ロ
ータ軸が突出しているタイプの為、片持ち支持構成とな
っている(電磁駆動モータ内においては両持ち支持にて
構成されているが、電磁駆動モータから突出している部
分に関しては、片持ち支持構成となっている)。この状
態で絞り装置内の作動部材に回転力を伝達しようとする
と、作動部材には負荷があるので、その負荷に対する反
力で、ロータ軸のギアにはラジアル方向の力がかかり、
ロータ軸に対して側圧がかかる為、ロータ軸の片持ち支
持の自由端側に撓む方向に作用する。一方、ロータ軸に
は、作動部材の負荷に対向する為に撓んだ状態を戻そう
とする力も働くことになり、ロータ軸が回転するとロー
タ軸自体が振れ回り回転をすることになる。このこと
は、装置内の作動部材側に振動を伝達することになり、
その結果、ビビリ音、ビビリ振動が発生することにな
る。
【0010】この為、騒音が発生し、品質の悪い製品に
なるという問題点を生じるばかりでなく、ロータ軸に側
圧がかかることでロータの軸受けに集中応力がかかるこ
とになり、モータの性能を低下させるという問題点もあ
った。また、電磁駆動絞り装置においては、作動部材の
回転スピードは高速なので、ロータ軸への側圧力は非常
に大きいものとなり、上述した問題点はかなり深刻とな
る。
【0011】したがって、本発明の目的は、小電流で大
きなトルクを得られ、モータ伝達駆動の騒音が少なく、
容易に組み立てが行なえる小型の低コストな新タイプの
電磁駆動モータを使用した電磁駆動装置を提供すること
にある。
【0012】また、新タイプの電磁駆動モータを使用す
ることにより、小電流で駆動出来、騒音が少なくシンプ
ルな構成で容易に組み立てが行なえる小型な低コストの
新たな電磁駆動絞り装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明は、第1に、外周面を2×m極(mは2以上
の正の整数)着磁された着磁部を有した第一のステータ
と、該第一のロータの外周面に対向する第一の磁極と第
二の磁極を有した第一のステータと、該第一のロータの
外周面に対向する第三の磁極と第四の磁極を有した第二
のステータと、前記第一のステータを励磁する第一のコ
イルと、該第一のコイルと同期させて前記第二のステー
タを励磁する第二のコイルと、前記第一のロータと同軸
に固着された回転出力部と、外周面を該第一のロータと
同じ極数となるように着磁された着磁部を有する一方、
該第一のロータの着磁部の回転位相に対して電気角90
°異ならして該回転出力部に同軸に固着された第二のロ
ータと、該第二のロータの外周面に対向する第五の磁極
と第六の磁極を有した第三のステータと、該第二のロー
タの外周面に対向する第七の磁極と第八の磁極を有した
第四のステータと、前記第三のステータを励磁する第三
のコイルと、該第三のコイルと同期させて前記第四のス
テータを励磁する第四のコイルと、第一の固定部材と、
第二の固定部材と、該第一の固定部材と該第二の固定部
材との間を移動可能な作動部材と、第二の固定部材と、
該第一の固定部材と該第二の固定部材との間を移動可能
な作動部材と、を備えた電磁駆動装置において、前記第
一のロータと前記第一のステータと前記第二のステータ
と前記第一のコイルと前記第二のコイルを第一の固定部
材側のスペースに配置する一方、前記第二のロータと前
記第三のステータと前記第四のステータと前記第三のコ
イルと前記第四のコイルを第二の固定部材側のスペース
に配置し、前記回転出力部にて前記作動部材を作動させ
たことにより、前記第一のステータと、前記第二のステ
ータと、前記第一のコイル、前記第二のコイルが同時期
に前記第一のロータを駆動し、前記第三のステータと、
前記第四のステータと、前記第三のコイル、前記第四の
コイルが同時期に前記第二のロータを駆動することで大
きなトルクが得られる。
【0014】本発明は、第2に、外周面を2×m極(m
は2以上の正の整数)着磁された着磁部を有した第一の
ロータと、該第一のロータの外周面に対向する第一の磁
極と第二の磁極を有し、該第一の磁極と第二の磁極の中
心が該第一のロータの着磁部に対して電気角で180°
離間して設けた第一のステータと、該第一のロータの外
周面に対向する第三の磁極と第四の磁極を有し、該第三
の磁極と該第四の磁極の中心が該第一のロータの着磁部
に対して電気角で略180°離間して設けると共に、前
記第一の磁極と該第三の磁極の中心が該第一のロータの
着磁部に対して略180°になるように配置された第二
のステータと、前記第一のステータの前記第一の磁極と
前記第二の磁極が異極になるように励磁する第一のコイ
ルと、該第一の磁極と前記第四の磁極が同極に、且つ前
記第二の磁極と前記第三の磁極が同極になるように第一
のコイルと同期させて前記第二のステータを励磁する第
二のコイルと、前記第一のロータと同軸に固着された回
転出力部と、外周面を該第一のロータと同じ極数となる
ように着磁された着磁部を有する一方、該第一のロータ
の着磁部の回転位相に対して電気角90°異ならして該
回転出力部に同軸に固着された第二ロータと、該第二の
ロータの外周面に対向する第五の磁極と第六の磁極を有
し、該第五の磁極と該第六の磁極の中心が該第二のロー
タ着磁部に対して電気角で略180°離間して設けた第
三のステータと、該第二ノロータの外周面に対向する第
七の磁極と第八の磁極を有し、該第七の磁極と該第八の
磁極の中心が該第二のロータの着磁部に対して電気角で
略180°離間して設けると共に、前記第五の磁極と前
記第七の磁極の中心が該第二のロータの着磁部に対して
略180°になるように配置された第四のステータと、
前記第三のステータの前記第八の磁極が同極に、且つ前
記第六の磁極と前記第七の磁極が同極になるように第三
のコイルと同期させて前記第四のステータを励磁する第
四のコイルを、撮影光が通過する開口部を有する第一の
固定部材と、該撮影光の光量を調節する為の複数の絞り
羽根と、該複数の絞り羽根を駆動する為の作動部材と、
撮影光が通過する開口部を有すると共に前記作動部材を
前記絞り羽根を前記第一の固定部材との間に動作可能に
挟み固定する第二の固定部材と、を備えた電磁駆動絞り
装置において、前記第一のロータと前記第一のステータ
と前記第二のステータと前記第一のコイルと前記第二の
コイルを第一の固定部材側のスペースに配置する一方、
前記第二のロータと前記第三のステータと前記第四のス
テータと前記第三のコイルと前記第四のコイルを第二の
固定部材側のスペースに配置し、前記回転出力部にて前
記作動部材を作動させたことにより、コイル(第一のコ
イル、第二のコイル)の発生する磁束がロータ(第一の
ロータ及び第二のロータ)であるマグネットの磁極の大
部分を横切ってトルクを生み出す様になる為、小電流で
制御可能でパワーアップが図られた電磁駆動モータを搭
載した電磁駆動絞り装置が提供可能となる。また、電磁
駆動モータが電磁駆動絞り装置内に、ほぼ出っ張りの無
い形で収納できる為、小型化製品への展開等、種々の製
品への搭載条件に十分対応した電磁駆動絞り装置を得る
ことが出来る一方、作動部材を駆動する際の該作動部材
の負荷によるロータ軸への側圧は両持ち支持にて受ける
構成となる為、片持ち支持でのロータ軸が撓みながらの
回転にはならず、ロータのビビリ回転の無い高性能かつ
高品位(サイレント化等)な電磁駆動モータを搭載した
電磁駆動絞り装置を実現できる。
【0015】本発明は、第3に、前記絞り羽根の移動経
路は、前記第一のステータ及び前記第二のステータと、
前記第三のステータ及び前記第四のステータのスラスト
間隙内に重なることにより、モータスペースと絞り羽根
の作動スペースを共通化出来る為、電磁駆動絞り装置内
にて電磁駆動モータをほぼ出っ張りの無い形で収納でき
ることはもちろんのこと、鏡筒設計上においても電磁駆
動モータ部の干渉等が発生しないことでの設計自由度が
増す点等、搭載する際の条件に特に効果を発揮する電磁
駆動絞り装置を得ることができる。
【0016】
【実施例】(実施例1)図1〜図5は本発明の実施例1
のステッピングモータを示す図である。図1はステッピ
ングモータの分解斜視図、図2は組み立て後のステッピ
ングモータを図1の視点Pから見た断面図、図3は図2
のI−II線での断面図、図4は第一の軸受け兼コイルの
分解斜視図、図5は図2のI−II線での断面図及びIII−
IV線の断面図であり、モータ動作原理図である。
【0017】図1及び図2において、1は第一のロータ
であり、着磁部1a、回転軸1c、回転出力部となるギ
ア1d、軸部1eを一体成形している。着磁部1aの外
周面は円周方向に2×m分割(mは2以上に整数、本実
施例ではmは2として、四分割)してS極、N極に交互
に着磁している。
【0018】2は第二のロータであり、その外周面を円
周方向に2×M分割(四分割)してS極、N極を交互に
着磁し、中心部には穴部2Aを有している。第一のロー
タ1と第二のロータ2は、第一のロータ1の軸部1eを
第二のロータ2の穴部2aに挿入することによって固着
する。これにより、ロータの回転軸方向のスラスト中心
部にギア1dを有し、且つ外周面に着磁部を持つロータ
を上下に持ったロータαが構成される。尚、第二のロー
タ2は、その着磁磁極の位置が第一のロータ1の着磁部
1aの着磁磁極の位置に対しての回転位相を電気角で9
0°異ならして固着している。
【0019】3は軟磁性体で形成された第一のステータ
であり、第一の磁極3a、第二の磁極3bを有してお
り、各々の先端は第一のロータ1の着磁部1aの外周面
と平行に対向するよう凹形状をしている。第一の磁極3
aと第二の磁極3bの位置は、図3に示すように各々の
磁極部の中心3ac、3bcが第一のロータ1の着磁部
1aに対して電気角で略180°離間させている。ま
た、第一の磁極3aの根元部を3cとすると、第一の磁
極3aから根元部3cにかけての太さは同じにしてい
る。更に、第一のステータ3には、位置決め用の穴3
d、3eを設けている。
【0020】4は第一のステータ3と同じ部品によって
構成された第二のステータであり、第三の自供4a、第
四の磁極4bを有しており、各々の先端は第一のロータ
1の着磁部1aの外周面と平行に対向するように凹形状
をしている。第三の磁極4aと第四の磁極4bの位置
は、図3に示すように各々の磁極部の中心4ac、4b
cが第一のロータ1の着磁部1aに対して電気角で略1
80°離間させている。また、第三の磁極4aの根元部
を4cとすると、第三の磁極4aから根元部4cにかけ
ての太さは同じにしている。更に、第二のステータ4に
は、位置決め用の穴4d、4eを設けている。
【0021】7は第一の軸受け兼コイルであり、その分
解図をを図4に示す。図4において、7Aは非磁性材料
を用いて射出一体成形した第一の軸受け兼コイルベース
であり、第一のボビン部7a2、第二のボビン部7b
2、連結部7c、軸受け部7dから成る。第一のボビン
部7a2の中心軸には第一のステータ3の第一の磁極3
a及び根元部3cの太さと同じ大きさの穴部7a1を設
けており、また、第二のボビン部7b2の中心軸には第
二のステータ4の第三の磁極4a及び根元部4cの太さ
と同じ大きさの穴部7b1を設けている。第一のボビン
部7a2にコイル7a3を巻くことで第一のコイル7a
を構成し、第二のボビン部7b2にコイル7b3を巻く
ことで第二のコイル7bを構成する。第一のステータ3
の第一の磁極3aから根元部3cにかけての太さを同じ
にしている事から、穴部7a1に第一の磁極3aを挿入
し、第一の磁極3a及び第二の磁極3bを励磁する。同
様に、第二のステータ4の第三の磁極4aから根元部4
cにかけての太さを同じにしている事から、穴部7b1
に第三の磁極4aを挿入し、第三の磁極4a及び第四の
磁極4bを励磁する。尚、第一のステータ3と第二のス
テータ4の位置は、第一の軸受け兼コイル7によって同
一面内で図3に示すように着磁部の中心3ac、4ac
が第一のロータ1の着磁部1aに対して電気角で略18
0°離間させて配置される。一方、磁極部の中心3b
c、4bcは第一のロータ1の着磁部1aに対して電気
角で略180°離間させて配置される。更に、題意tの
軸受け兼コイル7には軸受け用の穴7d1を設ける。
【0022】尚、第一の軸受け兼コイル7の通電は、常
に第一のステータ3の第一の磁極3aと第二のステータ
4の第四の磁極4bが同極になり、第一のステータ3の
第二の磁極3bと第二のステータ4の第三の磁極4aが
同極になるようにする。
【0023】以上、説明した図1における第一のロータ
1、第一のステータ3、第二のステータ4、第一の軸受
け兼コイル7によって、二相タイプのステッピングモー
タとしての第一の相(本実施例では本相をA相)を構成
している。
【0024】次に、ステッピングモータの第二の相(本
実施例では本相をB相と呼ぶ)の構成を説明する。
【0025】図1において、5は第一のステータ3と同
じ部品を用いて同じ構成にした第三のステータである。
6は第二のステータ4と同じ部品を用いて同じ構成にし
た第四のステータである。
【0026】8は第一の軸受け兼コイル7と同じ部品を
用いて同じ構成にした第二の軸受け兼コイルである。8
Aは非磁性材料を用いて射出一体成形した第二の軸受け
兼コイルベースであり、第三のボビン部8a2、第四の
ボビン部8b2、連結部8c、軸受け部8dから成る。
穴部8a1に第五の磁極5aを挿入し、第五の磁極5a
及び第六の磁極5bを励磁する。また、穴部8b1に第
七の磁極6aを挿入し、第七の磁極6a及び第八の磁極
6bを励磁する。
【0027】尚、第三のステータ5と第四のステータ6
の位置は、第二の軸受け兼コイル8によって同一面内で
磁極部の中心5ac、6acが第二のロータ2の着磁部
2aに対して電気角で略180°離間させている。一
方、磁極部の中心5bc、6bcは第二の軸受け兼コイ
ル8には軸受け用の穴8d1を設ける。
【0028】尚、第二の軸受け兼コイル8の通電は、常
に第五の磁極5aと第八の磁極6bが同極になり、第六
の磁極5bと第七の磁極6aが同極になるようにする。
【0029】以上、説明した図1における第二のロータ
2、第三のステータ5、第四のステータ6、第二の軸受
け兼コイル8によって、二相タイプのステッピングモー
タとしての第二の相(B相)を構成している。
【0030】また、第三のステータ5は、第一のステー
タ3に対してロータαの回転軸方向上に重なるように配
置しており、第四のステータ6は、第二のステータ4に
対してロータαの回転軸方向上に重なるように配置して
いる。
【0031】9は非磁性体からなる第一の補助部材であ
り、図1に示すように第一のロータ1と第二のロータ2
の間隔とほぼ同じ高さLの板状部材に位置決めピン9
A、9b、9c、9dを有している。
【0032】10は第一の補助部材9と同じ部品によっ
て構成された第二の補助部材であり、高さLの板状部材
に位置決めピン10a、10b、10c、10dを有し
ている。第一の補助部材9、第二の補助部材10、第一
の軸受け兼コイル7、第二の軸受け兼コイル8により、
ロータα、第一のステータ3、第二のステータ4、第三
のステータ5、第四のステータ6を固定する。以下に固
定方法を具体的に説明する。
【0033】ロータαは、第一のロータ1の回転軸1b
を第一の軸受け兼コイル7の軸受け用の穴7d1に挿入
し、第一のロータ1の回転軸1cを第二の軸受け兼コイ
ル8の軸受け用の穴8d1に挿入して、回転可能な状態
で固定する。第一のステータ3及び第三のステータ5
は、第一のステータ3の穴部3dに第一の補助部材9の
位置決めピン9aを通して固着し、穴部3eに位置決め
ピン9bを通して固着し、第三のステータ5の穴部5d
に第一の補助部材9の位置決めピン9cを通して固着
し、穴部5eに位置決めピン9dを通して固着する。一
方、第二のステータ4及び第四のステータ6は、第二の
ステータ4の穴部4dに第二の補助部材10の位置決め
ピン10aを通して固着し、穴部4eに位置決めピン1
0bを通して固着し、第四のステータ6の穴部6dに第
二の補助部材10の位置決めピン10cを通して固着
し、穴部6eに位置決めピン10dを通して固着する。
以上のようにすることでステッピングモータとしてユニ
ット化している。
【0034】尚、本発明のステッピングモータの回転出
力の取り出しは、ギア1dをロータαの回転軸方向のス
ラスト中心部に設ける事で行ない、A相とB相の間隙よ
り、回転出力を取り出す構成となる。
【0035】ここで、図1における第一の軸受け兼コイ
ル7、第二の軸受け兼コイル8は同形状、同材質でよい
ので、生産の単純化が図れる。又、第一のステータ3、
第二のステータ4、第三のステータ5、第四のステータ
6はシンプルな形状をしており、全て同形状、同材質で
よいので、安価に、しかも容易に生産が可能である。
【0036】また、ステータは第一のステータ3を第一
の軸受け兼コイルの穴部7a1に、第二のステータ4を
第一の軸受け兼コイル7の穴部7b1に、第三のステー
タ5を第二の軸受け兼コイル8の穴部8a1に、第四の
ステータ6を第二の軸受け兼コイル8の穴部8b1に挿
入するだけで、ステータの配置が決まり、組み立てが容
易で、低コストのモータを提供出来る。
【0037】更に、第一の軸受け兼コイル7及び第二の
軸受け兼コイル8は各々のコイルが軸受け部と一体化し
ているので、組立て部材が少なくて済む。又、ロータに
対するステータの位置を容易に決定できるので、簡単に
組み立てが行なえる。
【0038】また、コイルと軸受け部を一体化し、開店
出力の取り出し部をロータαの回転軸方向のスラスト中
心部に設けて行なっている事で、軸が安定し、回転によ
る振れ及び騒音は従来に比べて少なくなる。
【0039】次に、この電磁駆動モータ(ステッピング
モータ)の動作原理を図5を用いて説明する。
【0040】図5はステッピングモータの駆動方法とし
て二相駆動を行なった場合の図である。図5において、
左側に示す図(a)、(b)、(c)、(d)、
(e)、(f)、(g)、(h)は図2にI−II線の断
面図であり、第一のロータ1、第一のステータ3、第二
のステータ4により磁気回路を形成するステッピングモ
ータの一相部分(本実施例ではA相)を表しており、右
側に示す図(i)、(j)、(k)、(l)、(m)、
(n)、(o)、(p)は図2のIII−IV線の断面図で
あり、第二のロータ2、第三のステータ5、第四のステ
ータ6により磁気回路を形成するステッピングモータの
もう一方の一相部分(本実施例ではB相)を表してい
る。
【0041】図5中(a)、(i)は同時点での駆動状
態であり、(b)、(j)は同時点での駆動状態であ
り、(c)、(k)は同時点での駆動状態であり、
(d)、(l)は同時点での駆動状態であり、(e)、
(m)は同時点での駆動状態であり、(f)、(n)は
同時点での駆動状態であり、(g)、(o)は同時点で
の駆動状態であり、(h)、(p)は同時点での駆動状
態である。以下に、その動作を説明する。
【0042】まず、図5(a)、(i)は初期状態であ
る。本状態において、第一の軸受け兼コイル7の第一の
コイル7aと第二のコイル7bに通電して第一のステー
タ3の第一の磁極3a、第二のステータ4の第四の磁極
4bをS極、第一のステータ3の第一の磁極3b、第二
のステータ4の第三の磁極4aをN極に励磁する。ま
た、第二の軸受け兼コイル8に通電して第三のステータ
5の第五の磁極5a、第四のステータ6の第八の磁極6
bをN極、第三のステータ5の第六の磁極b、第四のス
テータ6の第七の磁極6aをS極に励磁する。すると、
ロータαは電気角90°時計方向に回転して図5
(b)、(j)状態になる。
【0043】ここで、第二の軸受け兼コイル8の第三の
コイル8aと第四のコイル8bの通電方向を反転して、
第三のステータ5の第五の磁極5a、第四のステータ6
の第八の磁極6bをS極、第三のステータ5の第六の磁
極5b、第四のステータ6の第七の磁極6aをN極に励
磁し、図5(c)、(k)の状態にする。すると、ロー
タαは更に電気角で90°時計方向に回転して図5
(d)、(l)の状態なる。ここで、第一の軸受け兼コ
イル7の第一のコイル7aと第二のコイル7bの通電方
向を逆に反転して、第一のステータ3の第一の磁極3
a、第二のステータ4の第四の磁極4bをN極、第一の
ステータ3の第二の磁極3b、第二のステータ4の第三
の磁極4aをS極に励磁し、図5(f)、(n)の状態
になる。
【0044】ここで、第2の軸受け兼コイル8の第三の
コイル8aと第四のコイル8bの通電方向を反転して、
第三のステータ5の第五の磁極5a、第四のステータ6
の第八の磁極6bをN極、第三のステータ5の第六の磁
極5b、第四のステータ6の第七の磁極6aをS極に励
磁し、図5(g)、(o)の状態する。すると、ロータ
αは更に電気角で90°時計方向に回転して図5
(h)、(p)になる。
【0045】ここで、第一の軸受け兼コイルの第一のコ
イル7aと第二のコイル7bの通電方向を逆に反転し
て、第一のステータ3の第二の磁極3b、第二のステー
タ4の第三の磁極4aをN極に励磁し、図5(a),
(i)の状態にする。以後、このように第一の軸受け兼
コイル、第二の軸受け兼コイル8の通電方向を順次切り
換えていく事によってロータαは通電位相に応じた位置
へ回転していく。尚、反時計方向に回転する場合は、電
流パルスの位相をずらせば良く、容易に出来る事は明白
である。
【0046】次に、本モータが従来例のモータと比べ
て、高い出力が得られる理由を説明する。図3は、図2
のI−II線での回転時の断面図であり、第一の軸受け兼
コイル7の第一のコイル7aのみに通電し、第一の磁極
3aをN極に、第二の磁極3BをS極に励磁した時の主
要な磁束の流れを矢印で示すものである。
【0047】第一の軸受け兼コイル7の第一のコイル7
aが発生する磁束の一部は第一のステータ3の第一の磁
極3aから第一のロータ1を挟む空隙を通って第一のス
テータ3の第二の磁極3bを経て第一のステータ3を通
り、第一の磁極3aに戻るループAを描く。又、一部は
第一のステータ3の第一の磁極3aから第一のロータ1
を挟む空隙を第二のステータ4の第三の磁極4aを経て
第二のステータ4内を通り、第四の磁極4bから第一の
ロータ1を1を挟む空隙を通って第一のステータ3の第
二の磁極3bを経て第一のステータ3内を通り、第一の
磁極3aに戻るループBを描く。その結果、第一の軸受
け兼コイル7の第一のコイル7aの通電によって第二の
ステータの第三の磁極4aはS極、第四の磁極4bはN
極に励磁される事になる。
【0048】上記磁束の中でろーたの回転に寄与するの
は第一のロータ1の着磁部1aを横切る磁束であり、回
転力は着磁部1aを横切る磁束の量及びその磁束が横切
る第一のロータ1の着磁部1aの磁極の数にほぼ比例す
る。本モータでは上記に説明したようにコイルが発生す
る磁束は、着磁部1aの四つの磁極を横切っており、即
ち、着磁部1aの全ての磁極(四つの内の四つ)を横切
る事とになる。このように着磁部1aを有効に利用する
事で、第一のロータ1はモータの大きさに見合う大きな
回転力を得る事が出来る。
【0049】次に、ループAとループBの磁束の量を比
較する。まず、ループAとループBの起磁力は同じであ
る。次に、各ループの磁気抵抗を考える。ループAの磁
気ギャップに相当する部分は第一の磁極3aから第二の
磁極3bの間にある空気と着磁部1aの一箇所である。
一方、ループBの磁気ギャップに相当する部分は第一の
磁極3aから第三の磁極4a、第四の磁極4bから第二
の磁極3bの間にある空気と着磁部1aであって、二個
所である。よって、ループBの全体の磁気抵抗はループ
Aのそれの約二倍である。従って、ループBの磁束の量
はループAのそれの約半分である。しかし、ループBが
着磁部1aに働きかける力の総和としてはループAとル
ープBの二つの磁束が重ね合う事によって、着磁部1a
を横切る磁束はループA単独よるものの約二倍になり、
第一のステータ3が単独で存在するものと比べ、約二倍
の回転力を得る事が出来る。
【0050】これと同様な事が第一の軸受け兼コイル7
の第二のコイル7bのみに通電した場合にも言える。第
一の軸受け兼コイル7の第一のコイル7a及び第二のコ
イル7bを共に同時期に通電した場合はこれらの力の重
ね合わせとなり、ループA単独によるものの約四倍大き
な回転力を得る事が出来る。
【0051】これらによって、本実施例のコイルの総起
磁力(第一の軸受け兼コイル7のコイル7aとコイル7
bの電流×巻数の総和)を図9の従来例のものと同じに
して起動した場合、第一のロータ1は従来より約二倍の
回転力を得る事が出来る。その結果、従来(図9に示す
A相)と同じ出力が必要な場合には、従来の1/2のコ
イルへの通電が駆動可能であり、その分、低電圧の電源
で済む。
【0052】上記説明と同様な事が本実施例のB相でも
言える。即ち、従来(図9に示すB相)と同じ出力が必
要な場合には従来の1/2のコイルへの通電で駆動可能
であり、その分、低電圧の電源で済む。
【0053】尚、ここでは、ロータαが静止状態にある
場合について説明したが、回転状態にある場合も同様な
事が言える事は明白である。
【0054】本実施例では、第一のステータ3の第一の
磁極3a、第二のステータ4の第三の磁極4a、第三の
ステータ5の第五の磁極5a、第四のステータ6の第七
の磁極6aの磁極部から根元部にかけての太さが各々挿
入する第一の軸受け兼コイル7の穴部7a1、穴部7b
1、第二の軸受け兼コイル8の穴部8a1、穴部8b1
と同じとしてが、各々の磁極部から根元部にかけての太
さが各々の穴部より小さくなっていてもよいことは言う
までもない。
【0055】また、本実施例では二相式の駆動例を挙げ
たが、第一の軸受け兼コイル7、第二の軸受け兼コイル
8の通電方法を変更する事によって、一−二相式等の他
の駆動方法でも上記に示したものと同様の効果が得られ
る事は明白である。
【0056】(実施例2)図6、図7、図8を用いて、
実施例1の電動駆動モータを搭載した電磁駆動絞り装置
について説明する。
【0057】図6は電磁駆動絞り装置の分解斜視図、図
7は電磁駆動絞り装置の断面図、図8はその電磁駆動絞
り装置の部分側面図である。尚、図中の符号γで表示さ
れている部分が絞り装置であり、絞り装置γに前述した
電磁駆動モータβを装着できるようになっている。
【0058】まず、図6を用いて電磁駆動絞り装置の構
成を説明する。50は導電性の環状地板で、中央に撮影
光が通過する開口を有する。環状地板50に前述した第
一のモータケース9を装着して固定することで電磁駆動
モータβを絞り装置γに固定している。51は絶縁部材
である環状のカム板であり、カム板51には複数本の絞
りカム51aが切られている。又、台座51bが設けら
れている。
【0059】52は複数枚の絞り羽根であり、カム板5
1の絞りカム51aを各絞り羽根52の裏面のダボ52
aが勘合している。53は光軸を中心に回転する回転リ
ングであり、中央に撮影光が通過する開口を有してお
り、複数の穴53a、フランジ部53b、ギア部53
c、突起部53dを設けている。複数の穴53aには各
絞り羽根52の表面ダボ52bを各々回転可能に嵌合し
ており、フランジ部53bは環状地板50の穴部50a
に挿入し、回転リング53は環状地板50に回転可能な
状態で設置している。又、ギア部53cは前記電磁駆動
モータβ内の第一のロータ1のギア1dを噛み合うよう
に構成されている。更に、突起部53dは環状地板50
に設けられた長穴50bに挿入出来るように構成する。
【0060】一方、台座51bは環状地板50に設けた
穴50cに挿入し、ビス止めによって固定することによ
り回転リング53を挟み、環状地板50、カム板51、
絞り羽根52及び回転リング53をユニット化して絞り
装置γを構成している。54は、絞りの開放/非開放を
検出するスイッチの構成要素であるフォトインタラプタ
であり、環状地板50に固定している。回転リング53
の突起部53dがフォトインタラプタの投光、受光関係
を遮光することで、絞りが開放状態であることを検出す
る。以上によって、絞り装置γを構成する。
【0061】次に、電磁駆動モータβを搭載したこの絞
り装置γの動作を説明する。電磁駆動モータβが回転す
るとその出力は第一のロータ1のギア1dにより回転リ
ング53のギア部53cに伝達され、回転リング53を
所定角度回転する。この回転リング53によって絞り羽
根52の表面ダボ52bは回転方向に移動する。そして
絞り羽根52の裏面ダボ52aはカム板51に設けられ
た絞りカム51aとの相対関係により絞り羽根52を開
方向もしくは閉方向に揺動させて絞り動作を行ない、露
出調整を行なう。
【0062】次に、図7、図8を用いて電磁駆動モータ
βと絞り装置γの配置関係(レイアウト)を説明する。
【0063】まず、図7にあるように、第一のステータ
3、第二のステータ4は環状地板50と同一面内に環状
地板50の環形状が欠けた部分のスペースに配置してい
る。この時、第一のロータ1のギア1dは第一のステー
タ3、第二のステータ4と第三のステータ5、第四のス
テータ6の間(ロータ回転軸方向のスラスト中心部)に
位置し、環状地板50とカム板51の間に挟まれた回転
リング53のギア部53cに噛み合うことになる。
【0064】その結果、絞り装置γから電磁駆動モータ
βがほとんど出っ張らない形となり、図8において、絞
り羽根52は、斜線で示す部分が電磁駆動モータβ部分
に重なっている。即ち、第一のステータ3、第二のステ
ータ4と第三のステータ5、第四のステータ6のスラス
ト間隙内に絞り羽根の移動経路を重ねることができるよ
うに配置することにより、モータスペースと絞り羽根の
作動スペースを可能な限り共通化することが可能になる
為、デットスペースを無くすことができ、小型化に適し
た電磁駆動絞り装置が提供可能となる。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、第1に、外周面を2×m極(mは2以上の正の整
数)着磁された着磁部を有した第一のロータと、該第一
のロータの外周面に対向する第一の磁極と第二の磁極を
有した第一のステータと、該第一のロータの外周面に対
向する第三の磁極と第四の磁極を有した第二のステータ
と、前記第一のステータを励磁する第一のコイルと、該
第一のコイルと同期させて前記第二のステータを励磁す
る第二のコイルと、前記第一のロータと同軸に固着され
た回転出力部と、外周面を該第一のロータと同じ極数と
なるように着磁された着磁部を有する一方、該第一のロ
ータの着磁部の回転位相に対して電気角で90°異なら
して該回転出力部に同軸に固着された第二のロータと、
該第二のロータの外周面に対向する第五の磁極と第六の
磁極を有した第三のステータと、該第二のロータの外周
面に対向する第七の磁極と第八の磁極と有した第四のス
テータと、前記第三のステータを励磁する第三のコイル
と、該第三のコイルと同期させて前記第四のステータを
励磁する第四のコイルと、第一の固定部材と、第二の固
定部材と、該第一の固定部材と該第二の固定部材との間
を移動可能な作動部材と、を備えた電磁駆動装置におい
て、前記第一のロータと前記第一のステータと前記第二
のステータと前記第一のこコイルと前記第二のコイルを
第一の固定部材側のスペースに配置する一方、前記第二
のロータと前記第三のステータと前記第四のステータと
前記第三のコイルと前記第四のコイルを第二の固定部材
側のスペースに配置し、前記回転出力部にて前記作動部
材を作動させたことで、A相及びB相が2つのステー
タ、コイルにて構成でき、前記第一のステータと、前記
第二のステータと、前記第一のコイル、前記第二のコイ
ルが同時期に前記第一のロータを駆動し、前記第三のス
テータと、前記第四のステータと、前記第三のコイル、
前記第四のコイルが同時期に前記第二のロータを駆動す
ることで薄方化でありながらも大きなトルクが得られる
という効果がある。
【0066】本発明によれば、第2に、外周面を2×m
極(mは2以上の正の整数)着磁された着磁部を有する
第一のロータと、該第一のロータの外周面に対向する第
一の磁極と第二の磁極を有し、該第一の磁極と該第二の
磁極の中心が該該第一のロータの着磁部に対して電気角
で略180°離間して設けた第一のステータと、該第一
のロータの外周面に対向する第三の磁極と第四の磁極を
有し、該第三の磁極と該第四の磁極の中心が該第一のロ
ータの着磁部に対して電気角で略180°離間して設け
ると共に、前記第一の磁極と該第三の磁極の中心が該第
一のロータの着磁部に対して略180°になるように配
置された第二のステータと、前記第一のステータの前記
第一の磁極と前記第二の磁極が異極になるように励磁す
る第一のコイルと、該第一の磁極と前記第四の磁極が同
極に、且つ前記第二の磁極と前記第三の磁極が同極にな
るように第一のコイルと同期させて前記第二のステータ
を励磁する第二のコイルと、前記第一のロータと同軸に
固着された回転出力部と、外周面を該第一のロータと同
じ極数となるように着磁された着磁部を有する一方、該
第一のロータの着磁部の回転位相に対して電気角で90
°異ならして該回転出力部に同軸に固着された第二のロ
ータと、該第二のロータの外周面に対向する第五の磁極
と第六の磁極を有し、該第五の磁極と第六の磁極の中心
が該第二のロータの着磁部に対して電気角で略180°
離間して設けた第三のステータと、該第二のロータの外
周面に対向する第七の磁極と第八の磁極を有し、該第七
の磁極と第八の磁極の中心が該第二のロータの着磁部に
対して電気角で略180°離間して設けると共に、前記
第五の磁極と該第七の磁極の中心が該第二のロータの着
磁部に対して略180°になるように配置された第四の
ステータと、前記第三のステータの前記第五の磁極と前
記第六の磁極を異極になるように励磁する第三のコイル
と、該第五の磁極と前記第八の磁極が同極に、且つ前記
第六の磁極と前記第七の磁極が同極になるように第三の
コイルと同期させて前記第四のステータを励磁する第四
のコイルと、撮影光が通過する開口部を有する第一の固
定部材と、該撮影光の光量を調節する為の複数の絞り羽
根と、該複数の絞り羽根を駆動する為の作動部材と、撮
影光が通過する為の複数の絞り羽根と、該複数の絞り羽
根を駆動する為の作動部材と、撮影光が通過する開口部
を有すると共に前記動作部材と前記絞り羽根を前記第一
の固定部材との間に動作可能に挟み固定する第二の固定
部材と、を備えた電磁駆動絞り装置において、前記第一
のロータと前記第一のステータと前記第二のステータと
前記第一のコイルと前記第二のコイルを前記第一の固定
部材側のスペースに配置する一方、前記第二のロータと
前記第三のステータと前記第四のステータと前記第三の
コイルと前記第四のコイルを第二の固定部材側のスペー
スに配置し、前記回転出力部にて前記作動部材を作動さ
せたことで、コイル(第一のコイル、第二のコイル)の
発生する磁束がロータ(第一のロータおよび第二のロー
タ)であるマグネットの磁極の大部分を横切ってトルク
を生み出す様になる為、小電流で制御可能でパワーアッ
プが図られた電磁駆動モータを搭載した電磁駆動絞り装
置が提供可能となる。
【0067】また、電磁駆動モータが電磁駆動絞り装置
内に、ほぼ出っ張りの無い形で収納できる為、小型化製
品への展開等、種々の製品への搭載条件に十分対応した
電磁駆動絞り装置を得ることができる一方、作動部材を
駆動する際の該作動部材の負荷によるロータ軸への側圧
は両持ち支持にて受ける構成となる為、片持ち支持での
ロータ軸の撓みながらの回転にはならず、ロータのビビ
リ回転の無い高性能かつ高品位(サイレント化等)な電
磁駆動モータを搭載した電磁駆動絞り装置を実現できる
という効果がある。
【0068】本発明によれば、第3に、前記絞り羽根の
移動経路は、前記第一のステータ及び本出願に係る第二
のステータと、前記第三のステータ及び前記第四のステ
ータのスラスト間隙内に重なることにより、モータスペ
ースと絞り羽根の作動スペースを共通化出来る為、電磁
駆動絞り装置内に電磁駆動モータをほぼ出っ張りの無い
形で収納できることはもちろんのこと、デットスペース
の少ない小型な電磁駆動絞り装置を提供でき、搭載する
際の条件に特に効果を発揮する電磁駆動絞り装置を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例1を示す電磁駆動モータ
(ステッピングモータ)の分解斜視図である。
【図2】図2は、図1における電磁駆動モータの側面図で
ある。
【図3】図3は、図1における回転状態での電磁駆動モー
タの一部の上面図である。
【図4】図4は、図1における軸受け兼コイルの分解斜視
図である。
【図5】図5は、電磁駆動モータの動作原理図である。
【図6】図6は、本発明の実施例2を示す電磁駆動絞り装
置の分解斜視図である。
【図7】図7は、図6における電磁駆動絞り装置の断面図
である。
【図8】図8は、図6における電磁駆動絞り装置の部分平
面図である。
【図9】図9は、従来例での電磁駆動モータの一部の断面
図である。
【符号の説明】
1 第一のロータ 2 第二のロータ α ロータ 3 第一のステータ(3aは第一の磁極、3bは第
二の磁極) 4 第二のステータ(4aは第三の磁極、4bは第
四の磁極) 5 第三のステータ(5aは第五の磁極、5bは第
六の磁極) 6 第四のステータ(6aは第七の磁極、6bは第
八の磁極) 7 第一の軸受け兼コイル(7aは第一のコイル、
7bは第二のコイル) 8 第二の軸受け兼コイル(8aは第三のコイル、
8bは第四のコイル) 9 第一の補助部材 10 第二の補助部材 50 環状地板(固定部材) 51 カム板(固定部材) 52 絞り羽根 53 回転リング(作動部材) 54 フォトインタラプタ β 電磁駆動モータ γ 絞り装置 101 従来例のロータ 102 従来例の第一のステータ 103 従来例の第二のステータ 104 従来例の第一のコイル 105 従来例の第二のコイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面を2×m極(mは2以上の正の整
    数)着磁された着磁部を有した第一のロータと、該第一
    のロータの外周面に対向する第一の磁極と第二の磁極を
    有した第一のステータと、該第一のロータの外周面に対
    向する第三の磁極と第四の磁極を有した第二のステータ
    と、前記第一のステータを励磁する第一のコイルと、該
    第一のコイルと同期させて前記第二のステータを励磁す
    る第二のコイルと、前記第一のロータと同軸に固着され
    た回転出力部と、外周面を該第一のロータと同じ極数と
    なるように着磁された着磁部を有し、かつ該第一のロー
    タの着磁部の回転位相に対して電気角で90°異ならし
    て該回転出力部に同軸に固着された第二のロータと、該
    第二のロータの外周面に対向する第五の磁極と第六の磁
    極を有した第三のステータと、該第二のロータの外周面
    に対向する第七の磁極と第八の磁極を有した第四のステ
    ータと、前記第三のステータを励磁する第三のコイル
    と、該第三のコイルと同期させて前記第四のステータを
    励磁する第四のコイルと、第一の固定部材と、第二の固
    定部材と、該第一の固定部材と該第二の固定部材との間
    を移動可能な作動部材と、を備えた電磁駆動装置におい
    て、前記第一のロータと前記第一のステータと前記第二
    のステータと前記第一のコイルと前記第二のコイルを第
    一の固定部材側のスペースに配置する一方、前記第二の
    ロータと前記第三のステータと前記第四のステータと前
    記第三のコイルと前記第四のコイルを第二の固定部材側
    のスペースに配置し、前記回転出力部にて前記作動部材
    を作動させることを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 【請求項2】 外周面を2×m極(mは2以上の正の整
    数)着磁された着磁部を有する第一のロータと、該第一
    のロータの外周面に対向する第一の磁極と第二の磁極を
    有し、該第一の磁極と該第二の磁極の中心が該第一のロ
    ータの着磁部に対して電気角180°離間して設けた第
    一のステータと、該第一のロータの外周面に対向する第
    三の磁極と第四の磁極を有し、該第三の磁極と該第四の
    磁極の中心が該第一のロータの着磁部に対して電気角で
    略180°離間して設けると共に、前記第一の磁極と該
    第三の磁極の中心が該第一のロータの着磁部に対して略
    180°になるように配置された第二のステータと、前
    記第一のステータの前記第一の磁極と前記第二の磁極が
    異極になるように励磁する第一のコイルと、該第一の磁
    極と前記第四の磁極が同極に、且つ前記第二の磁極と前
    記第三の磁極が同極になる様に第一のコイルと同期させ
    て前記第二のステータを励磁する第二のコイルと、前記
    第一のロータと同軸に固着された回転出力部と、外周面
    を該第一のロータと同じ極数となるように着磁された着
    磁部を有し、かつ該第一のロータの着磁部の回転位相に
    対して電気角で90°異ならして該回転出力部に同軸に
    固着された第二のロータと、該第二のロータの外周面に
    対向する第五の磁極と第六の磁極を有し、該第五の磁極
    と該第六の磁極の中心が該第二のロータの着磁部に対し
    て電気角で略180°離間して設けた第三のステータ
    と、該第二のロータの外周面に対向する第七の磁極と第
    八の磁極を有し、該第七の磁極と該第八の磁極の中心が
    該第二のロータの着磁部に対して電気角180°離間し
    て設けると共に、前記第五の磁極と該第七の磁極の中心
    が該第二のロータの着磁部に対して略180°になるよ
    うに配置された第四のステータと、前記第三のステータ
    の前記第五の磁極と前記第六の磁極を異極になるように
    励磁する第三のコイルと、該第五の磁極と前記第八の磁
    極が同極に、且つ前記第六の磁極と前記第七の磁極が同
    極になるように第三のコイルと同期させて前記第四のス
    テータを励磁する第四のコイルと、撮影光が通過する開
    口部を有する第一の固定部材と、該撮影光の光量を調節
    する為の複数の絞り羽根と、該複数の絞り羽根を駆動す
    る為の作動部材と、撮影光が通過する開口部を有すると
    共に前記作動部材と前記絞り羽根を前記第一の固定部材
    との間に作動可能に挟み固定する第二の固定部材と、を
    備えた電磁駆動絞り装置において、前記第一のロータと
    前記第一のステータと前記第二のステータと前記第一の
    コイルと前記第二のコイルを第一の固定部材側のスペー
    スに配置する一方、前記第二のロータと前記第三のステ
    ータと前記第四のステータと前記第三のコイルと前記第
    四のコイルを第二の固定部材側のスペースに配置し、前
    記回転出力部にて前記作動部材を作動させたことを特徴
    とする電磁駆動絞り装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電磁駆動絞り装置におい
    て、前記絞り羽根の移動経路は、前記第一のステータ及
    び前記第二のステータと、前記第三のステータ及び前記
    第四のステータのスラスト間隙内に重なることを特徴と
    する電磁駆動絞り装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008947A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Nidec Copal Corp カメラ用羽根駆動装置
US11038385B2 (en) 2015-12-11 2021-06-15 Dyson Technology Limited Stator assembly
US11183895B2 (en) 2015-12-11 2021-11-23 Dyson Technology Limited Electric motor

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