JP2002010614A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2002010614A
JP2002010614A JP2000193831A JP2000193831A JP2002010614A JP 2002010614 A JP2002010614 A JP 2002010614A JP 2000193831 A JP2000193831 A JP 2000193831A JP 2000193831 A JP2000193831 A JP 2000193831A JP 2002010614 A JP2002010614 A JP 2002010614A
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JP
Japan
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rotor
magnetic pole
peripheral surface
coil
magnet
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JP2000193831A
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Tsutomu Aoshima
力 青島
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータ及び出力軸のスラスト方向の振動を抑
制し騒音を抑えたモータを提供する。 【構成】 円筒形状に形成され少なくとも外周面が周方
向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネットか
らなるロータとロータの軸方向中央部の嵌合部において
該ロータと固着される固着部を有するロータ軸を備え、
ロータの軸方向に順に第1のコイルとロータと第2のコ
イルを配置し、第1のコイルにより励磁される第1の外
側磁極部 と第1の内側磁極部が前記ロータの外周面及
び内周面に対向させるとともに、また第2のコイルによ
り励磁される第2の外側磁極部と第2の内側磁極部がロ
ータの外周面及び内周面に対向するように構成され第1
の外側磁極部の先端と第2の外側磁極部の先端とが向き
合って保持される構造であり、ロータの軸方向中央部に
ある嵌合部に固着されたロータ軸の固着部近傍に制振材
を配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超小型に構成した円筒
形状のモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小型円筒形状のステップモータと
しては図6に示すものがある。ボビン101にステータ
コイル105が同心状に巻回され、ボビン101は2個
のステータヨーク106で軸方向から挟持固定されてお
り、かつステータヨーク106にはボビン101の内径
面円周方向にステータ歯106aと106bが交互に配
置され、ケース103には、ステータ歯106aまたは
106bと一体のステータヨーク106が固定されてス
テータ102が構成されている。
【0003】2組のケース103の一方にはフランジ115
と軸受け108が固定され、他方のケース103には他
の軸受け108が固定されている。ロータ109はロー
タ軸110に固定されたロータ磁石111からなり、ロ
ータ磁石111はステータ102のステータヨーク10
6aと放射状の空隙部を形成している。そして、ロータ
軸110は2個の軸受け108の間に回転可能に支持さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の小型のステップモータはロータの外周にケース10
3、ボビン101、ステータコイル105、ステータヨ
ーク106が同心状に配置されているためモータの外形
寸法が大きくなってしまう欠点があった。また、ステー
タコイル105への通電により発生する磁束は図7に示
すように主としてステータ歯106aの端面106a1
とステータ歯106bの端面106b1とを通過するた
めロータ磁石111に効果的に作用しないのでモータの
出力は高くならない欠点がある。
【0005】本出願人はこのような問題を解決したモータを
特開平09−331666に提案している。この提案さ
れたモータは円周方向に等分割して異なる極に交互に着
磁された永久磁石からなるロータを円筒形状に形成し、
該ロータの軸方向に第1のコイル、ロータ及び第2のコイ
ルを順に配置し、第1のコイルにより励磁される第1の外
側磁極及び第1の内側磁極をロータの外周面及び内周面
に対向させ、第2のコイルにより励磁される第2の外側
磁極及び第2の内側磁極をロータの外周面及び内周面に
対向させる様に構成したものであり、ロータ軸である回
転軸が円筒形状の永久磁石内から取り出されている。こ
のような構成のモータは、出力が高くモータの外形寸法
を小さいものとする事ができる。
【0006】図8に特開平09−331666で提案された
モータの斜視図、図9に側面の断面図を示す。201は
円周方向に等分割して異なる極に交互に着磁された永久
磁石からなるロータ、202はロータの軸方向に隣り合
って配置された第1のコイル、203はロータの軸方向
に隣り合って配置された第2のコイル、204は第1の
コイルにより励磁され軟磁性材料からなる第1のステー
タ、205は第2のコイルにより励磁され軟磁性材料か
らなる第2のステータである。第1のステータ204は
前記ロータ201の外周面に隙間をもって所定角度対向
する第1の外側磁極204a、前記ロータ201の内周
面に隙間をもって対向する第1の内側磁極204bを備
え、第2のステータ205は前記ロータ201の外周面
に隙間をもって所定角度対向する第2の外側磁極205
a、前記ロータ201の内周面に隙間をもって対向する
第2の内側磁極205bを備えている。206は出力軸
で前記ロータ201が固着され、前記第1のステータ2
04の軸受け部204cと前記第2のステータ205の
軸受け部205cに回転可能に保持されている。207
は連結リングで非磁性材料からなり前記第1のステータ
204と前記第2のステータ205とを所定の間隔で保
持するものである。
【0007】第1のコイル202、第2のコイル203への
通電方向を切り換えて第1の外側磁極204a、第1の
内側磁極204b、第2の外側磁極205a、第2の内
側磁極205bの極性を切り換えてロータを回転させて
いくものである。
【0008】この時ロータの各極の着磁の軸方向に関しての
中心はロータの外形寸法の中心即ち端面からの位置が全
長の半分の位置のところP点にある。このため第1の外
側磁極204a、第1の内側磁極204b、第2の外側
磁極205a、第2の内側磁極205bの励磁状態によ
ってはP点が出力軸のスラスト方向に関して第1の外側
磁極204a側(第1のコイル202側)に吸引された
り第2の外側磁極205a側(第2のコイル203側)
に吸引されたりする。これによってロータ201は出力
軸206とともにスラスト方向の振動が発生し騒音を発
生しやすくなる。
【0009】また、本出願人は、円筒形状に形成され円筒形
状の軸方向中央部に該円筒形状の他の内径部より内径が
小なる嵌合部を備え少なくとも外周面が周方向に分割し
て異なる極に交互に着磁されたマグネットからなるロー
タと該ロータの嵌合部に固着されたロータ軸を備え、該
ロータの軸方向に順に第1のコイルと前記ロータと第2
のコイルを配置し、前記第1のコイルにより励磁される
第1の外側磁極部と第1の内側磁極部が前記ロータの外
周面及び内周面に対向させるとともに、また前記第2の
コイルにより励磁される第2の外側磁極部と第2の内側
磁極部が前記ロータの外周面及び内周面に対向するよう
に構成され第1の外側磁極部の先端と第2の外側磁極部
の先端とが向き合って保持される構造のモータを特開平
11−289739で提案している。
【0010】この場合も前記特開平09−331666と同
様にロータの各極の着磁の軸方向に関しての中心はロー
タの外形寸法の中心即ち端面からの位置が全長の半分の
位置のところにある。このため第1の外側磁極、第1の
内側磁極、第2の外側磁極、第2の内側磁極の励磁状態
によってはロータの着磁の軸方向に関しての中心点が出
力軸のスラスト方向に関して第1の外側磁極側(第1の
コイル側)に吸引されたり第2の外側磁極側(第2のコ
イル側)に吸引されたりする。これによってロータは出
力軸とともにスラスト方向の振動が発生し騒音を発生し
やすくなる。
【0011】したがって、本発明の目的はロータ及び出力軸
のスラスト方向の振動を抑制し騒音を抑えたモータを提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、円筒形状に形成され少なくとも外周面が
周方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネッ
トからなるロータと該ロータの軸方向中央部の嵌合部に
おいて該ロータと固着される固着部を有するロータ軸を
備え、該ロータの軸方向に順に第1のコイルと前記ロー
タと第2のコイルを配置し、前記第1のコイルにより励
磁される第1の外側磁極部 と第1の内側磁極部が前記
ロータの外周面及び内周面に対向させるとともに、また
前記第2のコイルにより励磁される第2の外側磁極部と
第2の内側磁極部が前記ロータの外周面及び内周面に対
向するように構成され第1の外側磁極部の先端と第2の
外側磁極部の先端とが向き合って保持される構造であ
り、前記ロータの軸方向中央部にある嵌合部に固着され
たロータ軸の固着部近傍に制振材を配置したことを特徴
とするものである。
【0013】上記構成において、モータの径はマグネットの
外周面に対向する第1、第2の外側磁極で決められ、モ
ータの軸方向の長さは第1のコイル、マグネット、第2
のコイルを順に配置する事で決められモータを非常に小
型化する事ができるものである。また、第1のコイルに
より発生する磁束は第1の外側磁極と第1の内側磁極と
の間にあるマグネットを横切るので効果的に作用する。
第2のコイルにより発生する磁束は第2の外側磁極と第
1の内側磁極との間にあるマグネットを横切るので効果
的に作用し、モータの出力を高める。
【0014】前記ロータの軸方向中央部にある嵌合部に固着
されたロータ軸の固着部近傍に制振材を配置したことに
より第1の外側磁極、第1の内側磁極、第2の外側磁
極、第2の内側磁極の励磁状態によってはロータが出力
軸のスラスト方向に関して第1の外側磁極側(第1のコ
イル側)に吸引されたり第2の外側磁極側(第2のコイ
ル側)に吸引されたりする力の発生によるロータの振動
が出力軸に伝わる事は抑制され騒音が抑えられる。
【0015】また、上記目的を達成するために、本発明は円
筒形状に形成され円筒形状の軸方向中央部に該円筒形状
の他の内径部より内径が小なる嵌合部を備え少なくとも
外周面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁された
マグネットからなるロータと該ロータの嵌合部に固着さ
れたロータ軸を備え、該ロータの軸方向に順に第1のコ
イルと前記ロータと第2のコイルを配置し、前記第1の
コイルにより励磁される第1の外側磁極部 と第1の内
側磁極部が前記ロータの外周面及び内周面に対向させる
とともに、また前記第2のコイルにより励磁される第2
の外側磁極部と第2の内側磁極部が前記ロータの外周面
及び内周面に対向するように構成され第1の外側磁極部
の先端と第2の外側磁極部の先端とが向き合って保持さ
れる構造であり、前記ロータの軸方向中央部にある内径
が小なる嵌合部とロータの円筒形状の内径部との間に制
振材を配置したことを特徴とするものである。
【0016】上記構成において、モータの径はマグネットの
外周面に対向する第1、第2の外側磁極で決められ、モ
ータの軸方向の長さは第1のコイル、マグネット、第2
のコイルを順に配置する事で決められモータを非常に小
型化する事ができるものである。また、第1のコイルに
より発生する磁束は第1の外側磁極と第1の内側磁極と
の間にあるマグネットを横切るので効果的に作用する。
第2のコイルにより発生する磁束は第2の外側磁極と第
1の内側磁極との間にあるマグネットを横切るので効果
的に作用し、モータの出力を高める。
【0017】前記マグネットの軸方向中央部にある内径が小
なる嵌合部とマグネットの円筒形状の内径部との間に制
振材を配置したことにより第1の外側磁極、第1の内側
磁極、第2の外側磁極、第2の内側磁極の励磁状態によ
ってはロータが出力軸のスラスト方向に関して第1の外
側磁極側(第1のコイル側)に吸引されたり第2の外側
磁極側(第2のコイル側)に吸引されたりする力の発生
によるロータの振動が出力軸に伝わる事は抑制され騒音
が抑えられる。
【0018】
【実施例】(実施例1)図1〜図4は本発明の実施例1
のステップモータを示す図であり、そのうち、図1はス
テップモータの分解斜視図であり、図2はステップモー
タの組み立て後の軸方向の断面図であり、図3は図2の
A−A線での断面図およびB−B線での断面図である。図
4は制振板の拡大図である。
【0019】図1から図4において、1はロータを構成する
円筒形状のマグネットであり、このロータであるマグネ
ット1は、特に図4で示すようにその外周表面を円周方
向にn分割して〈本実施例では10分割して〉S極、N極
が交互に着磁された着磁部1a,1b,1c,1d、1
e、1f、1g、1h、1i、1jとすると、この着磁
部1a,1c、1e、1g、1iとがS極に着磁され、
着磁部1b,1d、1f、1h、1jとがN極に着磁さ
れている。またマグネット1は射出成形により形成され
るプラスチックマグネット材料により構成されている。
これにより円筒形状の半径方向に関しての厚さは非常に
薄く構成する事ができる。またマグネット1には軸方向
中央部に内径が小なる嵌合部1kを備えている。
【0020】10はロータ軸となる出力軸で、この出力軸1
0はロータであるマグネット1の嵌合部1kに圧入にて
固着されている。マグネット1は射出成形により成形さ
れるプラスチックマグネットからなるため圧入による組
み立てでも割れが発生する事はなくまた軸方向中央部に
内径が小なる嵌合部1kを備えるという複雑な形状でも
製造が容易となる。また出力軸10とマグネット1は圧
入で組み立ておよび固着されるので組み立てが容易で安
価で製造可能となる。
【0021】6、7は振動制御材料からなる制振板である。
制振板6、7は本実施例の場合、片面が粘着部他の片面
が金属板からなり粘着部を振動面に貼り付けることで粘
着面および金属板で振動を減衰させるものである。制振
板6、7は前記マグネットの軸方向中央部にある内径が
小なる嵌合部1kとマグネットの円筒形状の内径部との
間のリブ部に取り付けられている。
【0022】制振板の拡大図を図4に示す。6a,7aが粘
着層で、6b、7bが金属板である。
【0023】マグネット1の材料としてNd-Fe-B系希土類磁
性粉とポリアミドなどの熱可塑性樹脂バインダー材との
混合物を射出成形することにより形成されたプラスチッ
クマグネットを用いている。これによりコンプレッショ
ン成形されたマグネットの場合の曲げ強度が500Kgf/
cm2程度なのに対して、例えばポリアミド樹脂をバイン
ダー材として使用した場合800Kgf/cm2以上の曲げ強
度が得られコンプレッション成形では出来ない、薄肉円
筒形状を形成することが出来る。薄肉円筒状に構成した
事は後述するようにモータの性能を高める。
【0024】また、形状を自由にすることが出来、コンプレ
ッション成形では出来ない、ロータ軸を固着するための
形状を一体化でき、かつ充分なロータ軸固着強度を得る
ことが出来た。また、強度的に優れているためロータ軸
を圧入などの方法を用いても割れることはない。
【0025】同時に、ロータ軸固着部が一体成形されたこと
によりロータ軸部に対してマグネット部の同軸精度が向
上し、振れを少なくすることが可能になりマグネットと
ステータ部との空隙距離を少なくすることが可能にな
り、コンプレッションマグネットの磁気特性8MGOe以上
に対して射出成形マグネットの磁気特性は5から7MGOe
程度であるがモータの充分な出力トルクを得ることが出
来る。
【0026】また、射出成形マグネットは、表面に薄い樹脂
皮膜が形成されるため錆の発生がコンプレッションマグ
ネットに比較して大幅に少ないため塗装などの防錆処理
を廃止できる。また、コンプレッションマグネットで問
題になる、磁性粉の付着もなく、防錆塗装時に発生しや
すい。表面のふくらみもなく品質の向上が達成できる。
【0027】2および3は第1のボビン、第2のボビンであ
り、4はボビン2に巻回された円筒形状の第1のコイル
であり、5はボビン3に巻回された円筒形状の第2のコ
イルである。第1のコイル4および第2のコイル5は前
記マグネット1と同心でかつ、マグネット1を軸方向に
挟む位置に配置され、第1のコイル4および第2のコイ
ル5はその外径が前記マグネット1の外径とほぼ同じ寸
法である。
【0028】18および19は軟磁性材料からなる第1のス
テータおよび第2のステータで、第1のステータおよび
第2のステータの位相は180/n度、即ち18°ずれ
て配置されこれらの第1のステータおよび第2のステー
タは外筒および内筒からなっている。第1のステータ1
8の外筒はその先端部が第1の外側磁極18a,18
b,18c,18d,18eを形成している。21は第
一の補助ステータで内径部21fが第1のステータ18
の内筒18fに嵌合して固着されかつ外径部には前記第
1のステータの外側磁極18a,18b,18c,18
d,18eに対向した位相に第一の内側磁極となる21
a,21b,21c,21d,21e部が形成されてい
る。第1の内側磁極21a,21b,21c,21d,
21e部はそれぞれがマグネット1の着磁に関して同位
相になるように360/〈n/2〉度、即ち72度ずれ
て形成されており、また第1のステータ18の第1の外
側磁極18a,18b,18c,18d,18eはそれ
ぞれがマグネット1の着磁に関して同位相になるように
360/〈n/2〉度、即ち72度ずれて形成されてい
る。
【0029】第2のステータ19の外筒はその先端部が第2
の外側磁極19a,19b,19c,19d,19eを
形成している。22は第2の補助ステータで内径部22
fが第2のステータ19の内筒19fに嵌合して固着さ
れかつ外径部には前記第2のステータの外側磁極19
a,19b,19c,19d,19eに対向した位相に
第2の内側磁極となる22a,22b,22c,22
d,22e部が形成されている。第2の内側磁極22
a,22b,22c,22d,22e部はそれぞれがマ
グネット1の着磁に関して同位相になるように360/
〈n/2〉度、即ち72度ずれて形成されており、また
第2のステータ19の第2の外側磁極19a,19b,
19c,19d,19eはそれぞれがマグネット1の着
磁に関して同位相になるように360/〈n/2〉度、
即ち72度ずれて形成されている。
【0030】第1のステータ18の外側磁極18a,18
b,18c,18d,18e 及び第2のステータ19
の外側磁極19a,19b,19c,19d,19e
は切欠き穴と軸と平行方向に延出する歯により構成され
ている。この構成によりモータの直径を最小限にしつつ
磁極の形成が可能となる。つまりもし、外側磁極を半径
方向に延びる凹凸で形成するとその分モータの直径は大
きくなってしまうのであるが、本実施例では切欠き穴と
軸と平行方向に延出する歯により外側磁極を構成してい
るのでモータの直径を最小限に抑える事ができる。
【0031】第1のステータ18の外側磁極18a,18
b,18c,18d,18e および第1の内側磁極と
なる第一の補助ステータの外径部21a,21b,21
c,21d,21eはマグネット1の一端側の外周面お
よび内周面に対向してマグネット1の一端側を挟み込む
ように設けられる。また第1のステータ18の穴18f
には出力軸10の一端部が回転可能に嵌合している。
【0032】第2のステータ19の外側磁極19a,19
b,19c,19d,19e および第2の内側磁極と
なる第2の補助ステータ22の外径部22a,22b,
22c,22d,22eはマグネット1の他端側の外周
面および内周面に対向してマグネット1の他端側を挟み
込むように設けられる。また第2のステータ19の穴1
9fには出力軸10の他端部が回転可能に嵌合してい
る。
【0033】第1のステータ18の外筒および内筒の間にコ
イル2が設けられ、このコイル2に通電される事により
第1のステータ18及び第1の補助ヨーク21とが励磁
される。
【0034】第2のステータ19の外筒および内筒の間にコ
イル3が設けられ、このコイル3に通電される事により
第2のステータ19及び第2の補助ヨーク22とが励磁
される。
【0035】したがって、コイル2により発生する磁束は外
側磁極18a,18b、18c、18d、18eおよび
内側磁極21a、21b、21c、21d、21eとの
間のロータであるマグネット1を横切るので、効果的に
ロータであるマグネットに作用し、コイル3により発生
する磁束は外側磁極19a,19b、19c、19d、
19eおよび内側磁極22a、22b、22c、22
d、22eとの間のロータであるマグネット1を横切る
ので、効果的にロータであるマグネットに作用しモータ
の出力を高める。
【0036】またマグネット1は前記したように射出成形に
より形成されるプラスチックマグネット材料により構成
されており、これにより円筒形状の半径方向に関しての
厚さは非常に薄く構成する事ができる。
【0037】そのため第1のステータ18の外側磁極18
a,18b、18c、18d、18e と内側磁極21
a、21b、21c、21d、21eとの距離を非常に
小さくできコイル4と第1のステータにより形成される
磁気回路の磁気抵抗は小さく構成できる。また同様に第
2のステータ19の外側磁極19a,19b、19c、
19d、19e と内側磁極22a、22b、22c、
22d、22eとの距離を非常に小さくできコイル5と
第2のステータにより形成される磁気回路の磁気抵抗は
小さく構成できる。これにより少ない電流で多くの磁束
を発生させる事ができモータの出力アップ、低消費電力
化、コイルの小型化が達成される事になる。
【0038】20は非磁性材料でかつバネ性を有する材料た
とえばばね用ステンレス鋼やばね用リン青銅等からな
り、スリット20bが形成されている略円筒形状部材と
しての連結リングである。スリット20bは円周面に軸
方向と並行方向に形成されている。連結リング20は単
体において内径部20aの直径が第1のステータ18、
第2のステータ19の外側磁極部の外径寸法より小さく
設定されており、内径部20aに第1のステータ18、
第2のステータ19の外側磁極部が挿入されると連結リ
ング20は弾性的に変形し第1のステータ18、第2の
ステータ19を弾性的に保持する。この時第1のステー
タ18、第2のステータ19は位相を180/n度即ち
18度ずらし且つ先端がある距離だけ間隔を隔てられた
状態にて固定されている。
【0039】即ち、第1のステータ18の外側磁極18a,
18b,18c,18d,18eの先端と第2のステー
タ19の外側磁極19a,19b,19c,19d,1
9e の先端とが軸と並行方向にある距離離れ且つ回転
方向の位置に関して位相を180/n度即ち18度ずら
して向き合うように配置されている。
【0040】連結リングは非磁性材料により構成した事によ
り第1のステータ18と第2のステータ19とを磁気回
路上分断できお互いの影響が及ばないようにできモータ
の性能が安定する。連結リング20のスリット20bは
連結リング20が比較的容易に変形するためのものであ
る。
【0041】図2はステップモータの断面図であり、図3
(a)、(b)、(c)、(d)は図2のA−A線での断面図を
示し、図3(e)、(f)、(g)、(h)は図2のB−B線で
の断面図を示している。図3(a)と(e)とが同時点の断
面図であり、図3(b)と(f)とが同時点の断面図であ
り、図3(c)と(g)とが同時点の断面図であり、図3
(d)と(h)とが同時点の断面図である。
【0042】次にステップモータの動作を説明する。図3
(a)と(e)の状態からコイル4および5に通電して、第
1のステータ18の外側磁極18a,18b,18c,
18d,18eをN極とし、第1の補助ヨーク21から
なる第1の内側磁極21a,21b,21c,21d,
21eをS極とし、第2のステータ19の外側磁極19
a,19b,19c,19d,19eをN極とし、第2
の補助ヨーク22からなる第2の内側磁極22a,22
b,22c,22d,22eをS極に励磁すると、ロー
タであるマグネット1は反時計方向に18度回転し、図
3(b)と(f)に示す状態になる。
【0043】次にコイル4への通電を反転させ、第1のステ
ータ18の外側磁極18a,18b,18c,18d,
18e をS極とし、第1の補助ヨーク21からなる第
1の内側磁極21a,21b,21c,21d,21e
をN極とし、第2のステータ19の外側磁極19a,1
9b,19c,19d,19e をN極とし、第2の補
助ヨーク22からなる第2の内側磁極22a,22b,
22c,22d,22eをS極に励磁すると、ロータで
あるマグネット1は更に反時計方向に18度回転し、図
3(c)と(g)に示す状態になる。
【0044】次にコイル5への通電を反転させ、第1のステ
ータ18の外側磁極18a,18b,18c,18d,
18e をS極とし、第1の補助ヨーク21からなる第
1の内側磁極21a,21b,21c,21d,21e
をN極とし、第2のステータ19の外側磁極19a,1
9b,19c,19d,19e をS極とし、第2の補
助ヨーク22からなる第2の内側磁極22a,22b,
22c,22d,22eをN極に励磁すると、ロータで
あるマグネット1は更に反時計方向に18度回転し、図
3(d)と(h)に示す状態になる。
【0045】以後このようにコイル4およびコイル5への通
電方向を順次切り換えていくことによりロータであるマ
グネット1は通電位相に応じた位置へと回転していくも
のである。第1の外側磁極18a,18b,18c,1
8d,18e、第1の内側磁極21a,21b,21
c,21d,21e、第2の外側磁極19a,19b,
19c,19d,19e、第2の内側磁極22a,22
b,22c,22d,22eの励磁状態によってはマグ
ネットの着磁の軸方向に関しての中心点が出力軸のスラ
スト方向に関して第1の外側磁極側(第1のコイル4
側)に吸引されたり第2の外側磁極側(第2のコイル5
側)に吸引されたりしこれによってマグネット1はスラ
スト方向の振動が発生するのであるがマグネット1の軸
方向中央部にある内径が小なる嵌合部1kとマグネット
の円筒形状の内径部との間のリブ部に制振板6,7が貼
り付けてあるのでこの振動を減衰させロータ軸10には
振動を伝えない。これにより振動に伴う騒音の発生は最
小限で抑制される。
【0046】ここで、このような構成のステップモータがモ
ータを超小型化する上で最適な構成である事について述
べる。ステップモータの基本構成について述べると、第
1にマグネットを中空の円筒形状に形成している事、第
2にマグネットの外周面を周方向にn分割して異なる極
に交互に着磁している事、第3にマグネットの軸方向に
第1のコイルとマグネットと第2のコイルを順に配置し
ている事、第4に第1、第2のコイルにより励磁される
第1、第2のステータの外側磁極および内側磁極をマグ
ネットの外周面および内周面に対向させている事、第5
に外側磁極を切欠き穴と軸と平行方向に延出する歯によ
り構成しているの事である。
【0047】このステップモータの径はマグネットの径にス
テータの磁極を対向させるだけの大きさがあればよく、
また、ステップモータの長さはマグネットの長さに第1
のコイルと第2のコイルの長さを加えただけの長さがあ
れば良い事になる。このためステップモータの大きさ
は、マグネットおよびコイルの径と長さによって決まる
もので、マグネットおよびコイルの径と長さをそれぞれ
非常に小さくすればステップモータを超小型にする事が
できるものである。
【0048】この時、マグネットおよびコイルの径と長さを
それぞれ非常に小さくすると、ステップモータとしての
精度を維持する事が難しくなるが、これはマグネットを
中空の円筒形状に形成し、この中空の円筒形状に形成さ
れたマグネットの外周面および内周面に第1、第2のス
テータの外側磁極および内側磁極を対向させる単純な構
造によりステップモータの精度の問題を解決している。
この時、マグネットの外周面だけでなく、マグネットの
内周面も円周方向に分割して着磁すれば、モータの出力
を更に高める事ができる。
【0049】本モータの構造は外側磁極とマグネット外周部
の隙間および内側磁極とマグネットの内径部の隙間を小
さく安定的に保つ構造とすることが必要であるが、前記
したように制振板6、7は前記マグネットの軸方向中央
部にある内径が小なる嵌合部1kとマグネットの円筒形
状の内径部との間のリブ部に取り付けられているので制
振材の取り付けが外側磁極とマグネット外周部の隙間お
よび内側磁極とマグネットの内径 部の隙間を小さく
安定的に保つのに支障をきたさない。さらにマグネット
の軸方向の振動がもっとも現れるのは前記マグネットの
軸方向中央部にある内径が小なる嵌合部1kとマグネッ
トの円筒形状の内径部との間のリブ部であるのでここに
制振板6,7を取り付けるのが最も効果的である。
【0050】(実施例2)図5は第2の実施例のモータの断
面図である。本実施例ではマグネットとロータ軸の固着
はロータ軸の円盤状のリブ10aがマグネット1の軸方
向中央部の内径部1mに固着されることで行われてい
る。ロータ軸の固着部近傍即ち前記円盤状のリブ10a
の側面に制振材6,7を取り付けている。この場合も第
1の実施例と同様にコイル4、5への通電の切り替えに
よってマグネット1のスラスト方向の振動は制振材6,
7によって減衰させられロータ軸10には伝わりにくく
なり振動に伴う騒音の発生は最小限で抑制される。また
制振板6、7はロータ軸のリブ10aの側面に取り付け
られているため制振材の取り付けが外側磁極とマグネッ
ト外周部の隙間および内側磁極とマグネットの内径部の
隙間を小さく安定的に保つのに支障をきたさない。
【0051】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
マグネットとロータ軸の固着の固着部近傍例えばマグネ
ット1の軸方向中央部にある内径が小なる嵌合部1kと
マグネットの円筒形状の内径部との間のリブ部に制振板
6,7が貼り付けてあるのでこの振動を減衰させロータ
軸10には振動を伝えない。これにより振動に伴う騒音
の発生は最小限で抑制される。
【0052】本モータの構造は外側磁極とマグネット外周部
の隙間および内側磁極とマグネットの内径部の隙間を小
さく安定的に保つ構造とすることが必要であるが、前記
したように制振板6、7は前記マグネットの軸方向中央
部にある内径が小なる嵌合部1kとマグネットの円筒形
状の内径部との間のリブ部に取り付けられているので制
振材の取り付けが外側磁極とマグネット外周部の隙間お
よび内側磁極とマグネットの内径部の隙間を小さく安定
的に保つのに支障をきたさない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例に係るステップモー
タの分解斜視図である。
【図2】図2は図1に示すステップモータの組み立て完
成状態の断面図である。
【図3】図3は図2に示すステップモータのロータの回
転動作説明図である。
【図4】図4は第1の実施例の制振板の拡大図である。
【図5】図5は第2の実施例のモータの断面図である。
【図6】図6は従来のステップモータの断面図である。
【図7】図7は従来のステップモータのステータの様子
を示す断面図である。
【図8】図8は従来のステップモータの外観図である。
【図9】図9は、図8に示すモータの断面図である。
【符号の説明】
1 マグネット 2 第1のボビン 3 第2のボビン 4 第1のコイル 5 第2のコイル 6 制振板 7 制振板 10 出力軸 18 第1のステータ 18a,18b,18c,18d,18e 第1の
外側磁極 19 第2のステータ 19a,19b,19c,19d,19e 第2の
外側磁極 20 連結リング 21 第1の補助ヨーク 22 第2の補助ヨーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒形状に形成され少なくとも外周面が周
    方向に分割して異なる極に交互に着磁されたマグネット
    からなるロータと該ロータの軸方向中央部の嵌合部にお
    いて該ロータと固着される固着部を有するロータ軸を備
    え、該ロータの軸方向に順に第1のコイルと前記ロータ
    と第2のコイルを配置し、前記第1のコイルにより励磁
    される第1の外側磁極部 と第1の内側磁極部が前記ロ
    ータの外周面及び内周面に対向させるとともに、また前
    記第2のコイルにより励磁される第2の外側磁極部と第
    2の内側磁極部が前記ロータの外周面及び内周面に対向
    するように構成され第1の外側磁極部の先端と第2の外
    側磁極部の先端とが向き合って保持される構造であり、
    前記ロータの軸方向中央部にある嵌合部に固着されたロ
    ータ軸の固着部近傍に制振材を配置したことを特徴とす
    るモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモータにおいて、前記制
    振材はリング状の金属板と該金属板に付着された粘着層
    から成り、粘着層が前記固着部近傍に付着されているこ
    とを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のモータにおいて、前記制
    振材は、前記固着部近傍 の軸方向の両側に付着さえて
    いることを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】円筒形状に形成され円筒形状の軸方向中央
    部に該円筒形状の他の内径部より内径が小なる嵌合部を
    備え少なくとも外周面が周方向に分割して異なる極に交
    互に着磁されたマグネットからなるロータと該ロータの
    嵌合部に固着されたロータ軸を備え、該ロータの軸方向
    に順に第1のコイルと前記ロータと第2のコイルを配置
    し、前記第1のコイルにより励磁される第1の外側磁極
    部 と第1の内側磁極部が前記ロータの外周面及び内周
    面に対向させるとともに、また前記第2のコイルにより
    励磁される第2の外側磁極部と第2の内側磁極部が前記
    ロータの外周面及び内周面に対向するように構成され第
    1の外側磁極部の先端と第2の外側磁極部の先端とが向
    き合って保持される構造であり、前記ロータの軸方向中
    央部にある内径が小なる嵌合部とロータの円筒形状の内
    径部との間に制振材を配置したことを特徴とするモー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のモータにおいて、前記制
    振材はリング状の金属板と該金属板に付着された粘着層
    から成り、粘着層が内径が小なる嵌合部とロータの円筒
    形状の内径部との間に付着されていることを特徴とする
    モータ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のモータにおいて、前記制
    振材は、内径が小なる嵌合部とロータの円筒形状の内径
    部との間の軸方向の両側に付着さえていることを特徴と
    するモータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9484785B2 (en) * 2011-01-07 2016-11-01 Johnson Electric S.A. Electric motor

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