JP3517550B2 - モータ - Google Patents

モータ

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JP3517550B2
JP3517550B2 JP09144597A JP9144597A JP3517550B2 JP 3517550 B2 JP3517550 B2 JP 3517550B2 JP 09144597 A JP09144597 A JP 09144597A JP 9144597 A JP9144597 A JP 9144597A JP 3517550 B2 JP3517550 B2 JP 3517550B2
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒形状のモータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】小型円筒形のステップモータとしては、
図14に示すものがある。ボビン101にステータコイ
ル105が同心状に巻回され、ボビン101はステータ
ヨーク106を2個で軸方向から挟持固定し、かつステ
ータヨーク106にはボビン101の内径面円周方向に
ステータ歯106aと106bが交互に配置され、ケー
ス103にステータ歯106aまたは106bと一体の
ステータヨーク106が固定され、ステータ102が構
成されている。
【0003】2組のケース103の一方にはフランジ1
15と軸受108が固定され、他方のケース103には
もう一個の軸受108が固定されている。ロータ109
はロータ軸110にロータ磁石111が固定され、ステ
ータ102のステータヨーク106aと放射状の空隙部
を構成し、軸受108で両支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は、ロータの外周にケース103、ボビン101、
ステータコイル105、ステータヨーク106等が同心
状に配置されているためにモータの外径寸法が大きくな
ってしまう欠点があった。またステータコイル105へ
の通電により発生する磁束は主としてステータ歯106
aと106bの端面間を通過するためロータ磁石111
に効果的に作用しないため出力は高くならない欠点もあ
る。
【0005】また、出力軸となるロータ軸110はモー
タ本体が小型化、小径化するとそれにともなって小径化
し、強度が弱くなったり出力軸に歯車やプーリ等の出力
伝達手段を取り付けるのも小型化されているため、取扱
いが困難となってくる。また、軸の強度が弱いため駆動
時出力軸が振れて安定しない。
【0006】したがって、本発明の目的はモータの外径
寸法を小さく抑えつつ出力の高いものとし、さらにモー
タの出力を外部に取り出すのが容易に行え、また安定的
に出力を取り出すことができるものとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、外周面が周方向に分割され異なる極に交
互に着磁されたロータであるマグネットと、前記マグネ
ットの軸方向であって前記マグネットを挟む位置に配置
された第1のコイルおよび第2のコイルと、前記第1の
コイルによって励磁されるとともに前記マグネットの内
径部に対向する第1の内側磁極を備えた第1ヨークと、
前記第2のコイルによって励磁されるとともに前記マグ
ネットの内径部に対向する第2の内側磁極を備えた第2
ヨークと、前記第1ヨークおよび前記第2ヨークと接続
され、前記第1のコイル、前記第2のコイル、および、
前記マグネットの外周を覆い、前記第1ヨークおよび前
記第2ヨークのいずれとも対向しない部位に切り欠きが
設けられた筒状の第3ヨークと、を有し、前記マグネッ
トの外周面に動力伝達機構が形成され、前記動力伝達機
構が前記切り欠きから露出していることを特徴とする。
【0008】上記構成において、第1コイルと第2コイ
ルはマグネットを軸方向に関して挟む位置に配置されて
いるため、本モータの外径寸法を小さくしている。ま
た、第1の外側磁極部と第1の内側磁極部との間で発生
する磁束はすべてマグネットに作用し、また第2の外側
磁極部と第2の内側磁極部との間で発生する磁束はすべ
てマグネットに作用する。すなわち第1のコイル及び第
2のコイルへの通電により発生する磁束は効果的にマグ
ネットに作用するためモータの出力が高まる。
【0009】また、マグネットの軸方向の中心部の外周
面に形成された動力伝達手段は、出力軸に新たな歯車や
プーリ等の動力伝達手段を取り付ける必要をなくし、コ
ストダウンに寄与するとともに、駆動力が発生するマグ
ネットの中心にあるため振れが少なく安定して出力を伝
えることができる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)図1から図4は本発明の実施例1を表す図
である。1は円筒形状の永久磁石からなるマグネットで
あり、円周をn分割(本実施例では4分割)してS極N
極が交互に着磁された1a、1b、1c、1dからなる
第1の着磁層と、円周を同じく4分割してS極N極が交
互に着磁された1e、1f、1g、1hからなる第2の
着磁層とからなる。第1の着磁層と第2の着磁層の位相
は180/n度、すなわち45°ずれて着磁されてい
る。本実施例では第1の着磁層の1a、1c及び第2の
着磁層の1e、1gの外周面がS極、内周面がN極にな
るよう着磁されており、第1の着磁層の1b、1d及び
第2の着磁層の1f、1hの外周面がN極、内周面がS
極になるように着磁されている。第1の着磁層と第2の
着磁層の間すなわちマグネット1の軸方向に関して概略
中間の位置の外周面には歯車1iからなる動力伝達手段
が一体的に形成されている。動力伝達手段としては、歯
車の他に摩擦によって動力を伝達するプーリ等でもよ
い。マグネット1は例えばプラスチックマグネットから
なる。
【0011】2は回転軸でマグネット1が固着されてい
る。回転軸2とマグネット1とによりロータが構成され
る。3、4は第1、第2コイルであり、前記マグネット
1と同心でかつマグネット1を軸方向に挟む位置に配置
される。3b、3cはコイル3の端子部であり、4b、
4cは第2コイル4の端子部である。5は軟磁性材料か
らなる第1ヨークでコイル3の内径部3aに挿入される
5d部と前記マグネット1の第1の着磁層の内径部に対
向する歯5b、5cを持つ。歯5b、5cは第1の着磁
層の極に対し同位相となるように360/(n/2)
度、すなわち180°ずれて形成されている。第1ヨー
クの穴5aと、回転軸2の2a部とは回転可能に嵌合す
る。
【0012】図6は軟磁性材料からなる第2ヨークで第
2コイル4の内径部4aに挿入される6d部と前記マグ
ネット1の第2の着磁層の内径部に対向する歯6b、6
cを持つ。歯6b、6cは第2の着磁層の極に対し同位
相となるように360/n(n/2)度、すなわち18
0°ずれて形成されている。第2ヨーク6の穴6aと回
転軸2の2b部とは回転可能に嵌合する。
【0013】第1ヨーク5の歯5b、5cと第2ヨーク
6の歯6b、6cとは同位相すなわち互いに軸方向に関
して対向する位置にある。7は軟磁性材料からなる第3
ヨークである。第3ヨークは筒形状であり、第1コイル
3、第2コイル4、マグネット1の外周を覆うように構
成されている。第3ヨーク7は7e部で第1ヨーク5の
5e部と結合され、7f部で第2ヨーク6の6e部と溶
接あるいは接着あるいは圧入等で結合される。
【0014】第1ヨーク5と第3ヨーク7とを結合する
際に第1コイル3の端子部3b、3cは第3ヨーク7の
切り欠き部7gから外に突出するようにする。また、第
2ヨーク6と第3ヨークとを結合する際に第2コイル4
の端子部4b、4cは第3ヨーク7の切り欠き部7hか
ら突出するようにする。このようにすれば、穴をヨーク
に設けてコイル端子をその穴に通す方法に比べれば、は
るかに組立性の向上がはかられる。また第3ヨーク7は
第1ヨーク5の歯5b、5c、第2ヨーク6の歯6b、
6cにマグネット1をはさんで対向する位置7a、7b
部があり、それ以外の部分には穴7c、7dが形成され
ている。
【0015】第1ヨーク5の歯5b、5cとマグネット
1をはさんで対向する第3ヨーク7の7a、7b部は第
1の外側磁極部を構成し、マグネット1の内径部に対向
する第1ヨーク5の歯5b、5cは第1の内側磁極部を
構成する。また第2ヨーク6の歯6b、6cとマグネッ
ト1をはさんで対向する第3ヨークの7a、7b部は第
2の外側磁極部を構成し、マグネット1の内径部に対向
する第2ヨーク6の歯6b、6cは第2の内側磁極部を
構成する。第1ヨーク5の歯5b、5cと第2ヨーク6
の歯6b、6cとは同位相であるからそれらの歯に対向
すべき第3ヨーク7の磁極部7a、7bは図1に示すよ
うに単純な形状となり、プレス等で製造が容易となる。
【0016】図2は組立後の断面図であり、図3の
(a)、(b)、(c)、(d)は図2におけるA−A
断面を示し、図3の(e)、(f)、(g)、(h)は
図2におけるB−B断面を示している。図3の(a)、
(e)が同時点での断面図であり、図3の(b)と
(f)が同時点での断面図であり、図3の(c)と
(g)が同時点での断面図であり、図3の(d)と
(h)が同時点での断面図である。
【0017】図3の(a)(e)の状態から第1コイル
3、第2コイル4に通電して第1ヨーク5の歯5b、5
cをS極、歯5b、5cに対向する第3ヨークの7a、
7b部をN極、第2ヨーク6の歯6b、6cをS極に、
歯6b、6cに対向する第3ヨークの7a、7b部をN
極に励磁すると、マグネット1は45°左(反時計方向
に)回転し、図3の(b)(f)に示す状態になる。
【0018】次に、第1コイル3への通電を反転させ、
第1ヨーク5の歯5b、5cをN極、歯5b、5cに対
向する第3ヨークの7a、7b部をS極、第2ヨーク6
の歯6b、6cをS極に、歯6b、6cに対向する第3
ヨークの7a、7b部をN極に励磁すると、マグネット
1はさらに45°左回転し、図3の(c)(g)に示す
状態になる。
【0019】次に、第2コイル4への通電を反転させ、
第2ヨーク6の歯6b、6cをN極に、歯6b、6cに
対向する第3ヨークの7a、7b部をS極に励磁すると
マグネット1はさらに45°左回転していく。このよう
に第1コイル3、第2コイル4への通電方向を順次切り
換えていくことにより、マグネット1及び回転軸2から
なるロータは通電位相に応じた位置へと回転していく。
図4は組立後の側面図である。
【0020】このような構成によれば、第1コイル3と
第2コイル4はマグネット1を軸方向に関して挟む位置
に配置されているためマグネット1あるいは第1コイ
ル、第2コイルが突出して大きな径になることはなく、
全体として外径寸法が大きくならないようになってい
る。さらに第1の外側磁極部と第1の内側磁極部との間
で発生する磁束はすべてマグネット1に作用し、また第
2の外側磁極部と第2の内側磁極部との間で発生する磁
束はすべてマグネット1に作用する。すなわち、第1コ
イル3、第2コイル4への通電により発生する磁束は効
果的にマグネット1に作用しモータの出力が高まる。
【0021】本モータの駆動力の外部への取り出し方
は、図4に示すようにマグネット1に形成された歯車1
iの回転駆動力を第3ヨーク7の穴7cあるいは7dか
ら不図示の歯車等で取り出す。これによれば、マグネッ
ト1に一体的に歯車を形成しているので、回転軸2に新
たに別の歯車を取り付けて駆動力を取り出す必要がない
ため、その歯車分のコストが低く抑えられるとともに、
歯車1iは回転軸2により両持ち支持となり、駆動力を
伝える際にブレが少なくなり、駆動力が発生するマグネ
ット1そのものの中間部分にあたるため、マグネット1
及び回転軸2に生じるねじりが少なく安定的に出力が取
り出せる。
【0022】(実施例2)実施例1ではマグネット1の
着磁は外周面と内周面とで各々分割して着磁してある
が、図5に示すように外周面のみを分割着磁しても本モ
ータの駆動は可能である。
【0023】(実施例3)実施例1では第1ヨーク5の
歯5b、5cと第2ヨーク6の歯6b、6cとは互いに
向かい合う位置になっているが、第1ヨーク5の歯5
b、5cと第2ヨーク6の歯6b、6cとは180/n
度すなわち45°ずれて配置し、マグネット1の第1の
着磁層と第2の着磁層との位相差を0°もしくは90°
としてもよい。その際には第3ヨーク7は図6に示すよ
うに第1の外側磁極部となる7a、7bは、第1の内側
磁極部5b、5cと対向する位置にし、第2の外側磁極
部となる7a、7bは第2の内側磁極部6a、6cと対
向する位置にする。
【0024】(実施例4)図7から図13は第4実施例
を示す図である。8は軟磁性材料からなる第1外ヨーク
であり、歯8a、8bが第1ヨーク5の歯5b、5cと
マグネット1の第1の着磁層を挟む位置に形成されてい
る。9は軟磁性材料からなる第2の外ヨークであり、歯
9a、9bが第2ヨーク6b、6cとマグネット1の第
2の着磁層を挟む位置に形成される。10は非磁性材料
からなる連結リングであり、溝10a、10bに第1外
ヨーク8の歯8a、8bが嵌合し、溝10c、10dに
第2外ヨーク9の歯9a、9bが嵌合し、第1外ヨーク
8、第2外ヨーク9を公知の方法たとえば接着等により
固定する。第1外ヨーク8と第2外ヨーク9は連結リン
グ10の10e、10f部により所定の間隔を持って固
定されている。また、第1外ヨーク8の歯8a、8bは
第2外ヨーク9の歯9a、9bと向き合って配置されて
いる。連結リング10の孔10gからマグネット1の歯
車1iの一部が露出し、そこから外部へモータの駆動力
が取り出されるようになっている。
【0025】第1外ヨーク8と第2外ヨーク9とで実施
例1における第3ヨーク7と同様な働きをする。また、
第1外ヨーク8は図8に示すように、一端が第1ヨーク
5と溶接、圧入あるいは接着等の方法により接続されか
つ第1コイル3の外径部を覆い、他端である歯8a、8
bがマグネット1の外周部に所定の間隔をもって対向し
ている。第1外ヨーク8の切り欠き部8gは第1ヨーク
5と接続された場合に第1ヨーク5とで孔を形成する。
第1外ヨーク8と第1外ヨーク5とを接続する際に第1
コイル3の端子部3b、3cは第1外ヨーク8の切り欠
き部8gから外に突出するようにする。このようにすれ
ば、孔をヨークに設けてコイル端子をその穴に通す方法
に比べれば、はるかに組立性の向上がはかられる。第1
外ヨーク8の歯8a、8bが第1の外側磁極部を構成す
る。
【0026】第2外ヨーク9は図8に示すように一端が
第2ヨーク6と溶接、圧入あるいは接着等の方法により
接続されかつ第2コイル4の外径部を覆い、他端である
歯9a、9bがマグネット1の外周部に所定の間隔をも
って対向している。第2外ヨーク9の切り欠き9gは第
2ヨーク6と接続された場合に第1ヨーク6とで孔を形
成する。第2外ヨーク9と第2外ヨーク6とを接続する
際に第2コイル4の端子部4b、4cは第2外ヨーク9
の切り欠き部9gから外に突出するようにする。このよ
うにすれば、孔をヨークに設けてコイル端子をその穴に
通す方法に比べれば、はるかに組立性の向上がはかられ
る。第2外ヨーク9の歯9a、9bが第2の外側磁極部
を構成する。
【0027】図9は組立後の斜視図である。図10、図
11、図12、図13はマグネット1の回転位相を示
し、各図の(a)は第1着磁層を示し、(b)は第2着
磁層を示す。もし、実施例1のように外ヨークが一体の
第3ヨーク7で構成されていると仮定すると、マグネッ
ト1の第1着磁層と第2着磁層との間で第3ヨーク7を
介して磁束の行き来が生じる。そのため、図10、図1
2に示すマグネット1の回転位置では図11、図13に
示す場合よりもコギングによる力が強くなる。これらコ
ギングの強い位置は一回転中に90°ピッチで4回現れ
る。本モータはコイル3、4への通電を順次交番させて
いく場合8回で一回転するので、第1コイル3、第2コ
イル4への通電により発生する電磁力とコギングによる
力とが常に一致するわけではない。このため、発生する
駆動力の変動が大きく回転がなめらかにならない。
【0028】本実施例では非磁性材料からなる連結リン
グ10により第1外ヨーク8と第2外ヨーク9とを磁気
的に分断しているので第1の着磁層と第2の着磁層との
間で第1外ヨーク8、第2外ヨーク9を介しての磁束の
行き来はほとんどなくなり、コギングの発生も第1の着
磁層による90°ピッチの4回と、それと45°位相の
ずれた第2の着磁層による90°ピッチの4回との計8
回となる。また発生の頻度も45°ピッチで生じるの
で、発生する駆動力の変動は小さく回転がなめらかなモ
ータとなる。
【0029】前述の第1コイル3の端子3b、3c、第
2コイルの端子4b、4cを突出する孔は、第1外ヨー
ク8の切り欠き部8g、第2外ヨーク9の切り欠き部9
gにより構成したが、前述の実施例1と同様に第1ヨー
ク5、第2ヨーク6側に切り欠き部を設けそれが第1外
ヨーク8、第2外ヨーク9と接続されることにより構成
してもよい。
【0030】このような構成によれば、第1コイル3と
第2コイル4はマグネット1を軸方向に関して挟む位置
に配置されているため、マグネット1あるいは第1コイ
ル、第2コイルが突出して大きな径になることはなく、
全体として外径寸法が大きくならないようになってい
る。さらに第1の外側磁極部と第1の内側磁極部との間
で発生する磁束はすべてマグネット1に作用しまた、第
2の外側磁極部と第2の内側磁極部との間で発生する磁
束はすべてマグネット1に作用する。すなわち第1コイ
ル3、第2コイル4への通電により発生する磁束は効果
的にマグネット1に作用しモータの出力が高まる。
【0031】本モータの駆動力の外部への取り出し方
は、前記したようにマグネット1に形成された歯車1i
の回転駆動力を第3ヨーク7の連結リング10の孔10
gから不図示の歯車等で取り出す。これによれば、マグ
ネット1に一体的に歯車を形成してあるので、回転軸2
に新たに別の歯車を取り付けて駆動力を取り出す必要が
ないため、その歯車分のコストが低く抑えられるととも
に、歯車1iは回転軸2により両持ち支持となり、駆動
力を伝える際にブレがなくなり、駆動力が発生するマグ
ネット1そのものの中間部分にあたるためマグネット1
及び回転軸2に生じるねじりが少なく安定的に出力が取
り出せる。またもちろん第1ヨーク5と第1外ヨーク
8、第2ヨーク6と第2外ヨーク9はそれぞれ一体的に
構成してもよい。さらには、実施例2と同様に本実施例
においてもマグネット1の着磁は外周面と内周面とで各
々分割して着磁してあるが図5に示すように外周面のみ
を分割着磁しても本モータの駆動は可能である。
【0032】さらに本実施例では、第1ヨーク5の歯5
b、5cと第2ヨーク6の歯6b、6cとは互いに向か
い合う位置になっているが、第3実施例同様に第1ヨー
ク5の歯5b、5cと第2ヨーク6の歯6b、6cとは
180/n度すなわち45°ずれて配置しマグネット1
の着磁層と第2着磁層との位相差を0°もしくは90°
としてもよい。その際には第1外ヨーク8の第1の外側
磁極部となる8a、8bは第1の内側磁極部5b、5c
と対向する位置にし、第2外ヨーク9の第2の外側磁極
部となる9a、9bは第2の内側磁極部6b、6cと対
向する位置にする。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1コイルと第2コイルはマグネットを軸方向に関して
挟む位置に配置されているため、第1コイル、第2コイ
ル、マグネットが突出して大きくならず、本モータの外
径寸法を小さくしている。また、第1の外側磁極部と第
1の内側磁極部との間で発生する磁束はすべてマグネッ
トに作用し、また第2の外側磁極部と第2の内側磁極部
との間で発生する磁束はすべてマグネットに作用する。
すなわち第1のコイル及び第2のコイルへの通電により
発生する磁束は効果的にマグネットに作用するためモー
タの出力が高まる。また、マグネットの軸方向の中心部
の外周面に形成された動力伝達手段は出力軸に新たな歯
車やプーリ等の動力伝達手段を取り付ける必要をなく
し、コストダウンに寄与するとともに、駆動力は、発生
するマグネットの中心にあたるため振れが少なく安定し
て出力を伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の構成部品の斜視図である。
【図2】図2は、実施例1の断面図である。
【図3】図3は、実施例1のロータとの関係を示す断面
平面図である。
【図4】図4は、実施例1の側面図である。
【図5】図5は、第2実施例のマグネット1の断面図
(着磁状態を示す図)である。
【図6】図6は、第3実施例の構成部品の斜視図であ
る。
【図7】図7は、第4実施例の構成部品の斜視図であ
る。
【図8】図8は、第4実施例の断面図である。
【図9】図9は、第4実施例の斜視図である。
【図10】図10は、第4実施例のロータとヨークとの
関係を示す平面図である。
【図11】図11は、第4実施例のロータとヨークとの
関係を示す平面図である。
【図12】図12は、第4実施例のロータとヨークとの
関係を示す平面図である。
【図13】図13は、第4実施例のロータとヨークとの
関係を示す平面図である。
【図14】図14は、従来例のモータの断面図である。
【符号の説明】
1 マグネット 2 回転軸 3 コイル 4 コイル 5 第1ヨーク 6 第2ヨーク 7 第3ヨーク 8 第1外ヨーク 9 第2外ヨーク 10 連結リング 1i 動力伝達手段(例えば、歯車)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面が周方向に分割され異なる極に交
    互に着磁されたロータであるマグネットと、 前記マグネットの軸方向であって前記マグネットを挟む
    位置に配置された第1のコイルおよび第2のコイルと、 前記第1のコイルによって励磁されるとともに前記マグ
    ネットの内径部に対向する第1の内側磁極を備えた第1
    ヨークと、 前記第2のコイルによって励磁されるとともに前記マグ
    ネットの内径部に対向する第2の内側磁極を備えた第2
    ヨークと、 前記第1ヨークおよび前記第2ヨークと接続され、前記
    第1のコイル、前記第2のコイル、および、前記マグネ
    ットの外周を覆い、前記第1ヨークおよび前記第2ヨー
    クのいずれとも対向しない部位に切り欠きが設けられた
    筒状の第3ヨークと、を有し、 前記マグネットの外周面に動力伝達機構が形成され、前
    記動力伝達機構が前記切り欠きから露出していることを
    特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記動力伝達機構は、前記マグネットの
    軸方向における中間位置の外周面に形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ。
JP09144597A 1997-02-14 1997-03-26 モータ Expired - Fee Related JP3517550B2 (ja)

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