JP6509822B2 - 細菌性腟症の予防的および/または治療的処置に使用するための乳酸菌含有組成物 - Google Patents

細菌性腟症の予防的および/または治療的処置に使用するための乳酸菌含有組成物 Download PDF

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Description

本発明は、局所膣使用のための乳酸菌含有組成物に関する。本発明の組成物は、細菌性腟症の原因となる、特にガードネレラ・バジナリスおよび/または大腸菌群に関係する、膣病原体が原因である膣感染症に、反復性または再発性を含めて、予防的および/または治療的処置に有効に適用可能である。
膣微生物叢が、生態学的環境(eco-environment)でコロニー形成する共生生物として生理学的に生存し、それゆえに、定義上、その生態系を形成する、多様なサイズおよび性質の内在性微生物のプールからなることは知られている。このような生態系は、全体として、適切な生理的状態を維持するために共生的に相互作用する膣および子宮の内膜の上皮細胞、臓器内腔の腺性の分泌性細胞および複雑な細菌叢により代表される。こうして得られた平衡状態は、環境が微生物叢に影響を与える生理病理学的事象を変化させるダイナミズムを支持し、微生物は、次に、主として上行性の増殖により細胞介在免疫防御の反応性に影響を与える。膣微生物集団は混在性であり、好気性および嫌気性両者の約50種の細菌からなる。通常、微生物成分の95%は、“デーデルライン・コンプレックス”の一部を形成する乳酸桿菌であり、残り5%は共生細菌および日和見病原体、中でもストレプトコッカス・エピデルミディス、ジフテロイド菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、大腸菌、ガードネレラ・バジナリスおよびカンジダ属を含む。
それゆえに、通常の生物学的および分子生物学的方法の両者によれば、乳酸桿菌属に属する菌株が主成分であることが示される。この微生物の濃度は約1×10CFU/mlであり、腸内容物の1グラムあたりの同細菌群の濃度と比較して約100倍高い値である。乳酸桿菌の最も代表的な種は、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・ファーメンタム、ラクトバチルス・プランタルム、ラクトバチルス・ブレビス、ラクトバチルス・ジェンセニー、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・セロビオスス、ラクトバチルス・ライヒマニ、ラクトバチルス・デルブリュッキおよびラクトバチルス・サリヴァリゥスである。
膣微生物叢に関するいくつかの研究は、通常優勢に存在する乳酸桿菌が、望まれない微生物、特に、細菌性腟症、真菌感染症、性行為感染症および尿路感染症(UTI)の原因菌によるコロニー形成の阻止に重要な役割を果たしていることを示している。
膣壁細胞は、特に増殖および成熟がホルモンと関係する上皮の上層および中層のこのような均衡の維持に主要な役割を有する。実際、エストロゲンレベルが膣上皮細胞のグリコーゲン含量に影響し、膣上皮細胞の代謝が有機酸類の合成に関与し、本臓器の管腔のpHを、3.5から4.5にまで下げる。この機構により、外来性病原体の侵襲または通常膣レベルでは低量で存在する無害微生物の複製は妨害される。思春期前の対象では、膣上皮のグリコーゲン含量は低く、pHは約7である。
しかしながら、抗生物質摂取、ストレス状態、妊娠、月経周期または高エストロゲン濃縮物の摂取と関係するホルモン変調のような種々の外来性および内在性因子により、この複雑かつ均衡化した生態系の不均衡が生じることは非常に頻繁にある。
それゆえに、微生物叢平衡状態の変化が日和見病原菌の蔓延を生じ、これが、“デーデルライン・コンプレックス”の作用によりもはや妨害されず、日和見病原菌、中でもガードネレラおよび/または大腸菌群が原因である膣炎または細菌性腟症を起こし得ることを避けるために、膣生態系を再均衡化し、平衡を保つために、有効に介入する必要がある。
閉経後の女性においては、エストロゲンレベルの低下により膣グリコーゲン濃度が低下し、膣pHが上昇し、嫌気性細菌が優勢となり、腸内細菌科細菌の顕著な増殖が起こる。
細菌性腟症は、生殖可能年齢の女性で最も一般的な膣感染であり、妊婦でも高頻度である。細菌性腟症は、全膣感染症の60%を超える。米国において、国立健康統計センター−国民健康栄養調査(NHANES)により12,000名を超える女性に対して2001〜2004年に実施された調査では、細菌性腟症の有病率は29.2%であったが、15.7%のみが症候性であったことが示された。細菌性腟症の相当な割合がこのように無症候性であり、掻痒感、灼熱感および性行為中の疼痛のような膣炎症に典型的な症状に至らない。その多くは、特に、過敏症、発赤または腫脹を起こさないが、いずれの場合も、悪臭を特徴とする、白色または灰色がかった分泌物を伴う腟分泌物の増加を起こす。腟分泌物が月経周期により実質的に変わるとの事実から、女性は、進行中の感染があることをしばしば理解できず、細菌性腟症は診断されない。細菌性腟症の放置は、主として感受性の患者において、より重度の膣炎および感染症の発症に至り得る。さらに、性行為を通じて感染症の伝染に繋がり得る。
それゆえに、細菌性腟症、および結果的に膣炎および細菌感染症の発症の予防および/または治癒のために有効に介入する必要性がある。
細菌性腟症の真の原因は現在なお調査および研究の対象となっている。症例のほとんどの原因となる主病原体は、ガードネレラ属で唯一知られる種であるグラム染色不定の細菌ガードネレラ・バジナリス(80〜85%)およびグラム陰性細菌大腸菌(10〜15%)である。さらに、病原性細菌大腸菌はまた早産のリスクを引き起こす好気性細菌性腟症の原因となる。
それでもなお、細菌性腟症発症は、他の危険因子と同時的に相関する。最も顕著な危険因子の中では、例えば、不適切な個人的衛生行為(例えば膣洗浄の過度の使用)、抗生物質またはコイルのような子宮内用機械的避妊具の使用、過去の妊娠およびある遺伝的素因を挙げなければならない。
細菌性腟症の女性は、不快な匂いを伴う異常腟分泌がある。可能性のある分泌物は、通常白色または灰色であり、かなり流動性であり得る。さらに、罹患女性は、排尿時の灼熱感および/または外性器掻痒感を経験する。しかしながら、既に説明したように、罹患女性のかなりの割合が、何の症状も有しない。
症例の大部分で、細菌性腟症は何ら深刻な問題を起こさない。それでもなお、例えば、ウイルスへの暴露の場合のHIV感染リスクの増大、または他の性行為感染症の病原体、とりわけ性器ウイルス単純ヘルペス、クラミジアおよび淋病の感染のリスクのような、いくつかのかなり重度な合併症の可能性を考慮しなければならない。
細菌性腟症の原因細菌はまた子宮およびファロピウス管にも感染し得る。この種の感染は骨盤内炎症性疾患と呼ばれ、不妊症に至り得るし、または該管を障害し、子宮外妊娠および不妊症のリスクを高め得る。
細菌性腟症を、抗生物活性を有する分子で処置できることは知られ、その中でメトロニダゾールまたはクリンダマイシンは極めて一般的である。これらはいずれも、推奨投与量は変わるが、妊娠中でも使用できる。これらの作用は一般に急性感染症の処置に有効であると見なされているが、治療終了後に種々の時点で生じ得る再発に対する有意な保護はしばしば提供し得ない。さらに、現在利用可能な抗生物質分子は、なお有機合成薬物に基づくものであり、従って、これらは膣の生理的生息環境(physiological habitat)と明らかに無関係である。
それゆえに、細菌性腟症、そして結果的に膣炎および細菌感染症の発症の予防および/または治癒のために、合成分子の使用を避け、膣の生理的生息環境に適合するような処置を採用することにより、これに効果的に介入する必要がある。
さらに、急性エピソードおよび可能性がある再発の両者に対して、長期保護を確実にし、かつ持続性の有効な予防的および/または治療的処置を保証するために、長時間続く、天然かつ有効なバリア効果を有する必要がある。
出願人は、広範かつ集中的研究活動の後、上記要請に対する回答を得た。実際、出願人は、多数の乳酸菌を試験し、研究した結果、膣粘膜でコロニー形成し、静菌的および殺菌的分子を産生する特異的活性に基いて、そのうちの僅か数種を選択することに成功した。選択された株は、インターロイキン10(IL−10)およびインターロイキン4(IL−4)を産生する株であるため、抗大腸菌活性であり、同時に、抗炎症活性を有する。これらの特異な性質(抗大腸菌および抗炎症)を有する選択株は、細菌性腟症、膣炎および関連する感染症に対して有効である。
本発明の目的の一つは、後記特許請求の範囲に記載する特徴を有する、細菌性腟症、好ましくは反復性または再発性細菌性腟症の予防的および/または治療的処置に使用するための組成物である。
本発明の好ましい態様は、次の詳細な記載において検討される。
本発明の状況において、組成物は、医薬組成物またはサプリメント製品または医療機器または食品組成物を意図する。
本発明の目的の一つは、大腸菌群病原性細菌および/またはガードネレラと関係する細菌性腟症、膣炎および膣感染症の予防的および/または治療的処置において使用するための、ラクトバチルス・ファーメンタム種に属し、プロバイオティカル・ソシエタ・ペル・アチオニ社により2013年3月1日にDSMZセンターに寄託され、寄託番号DSM 26955(LF15)を有する細菌株およびラクトバチルス・ファーメンタム種に属し、プロバイオティカル・ソシエタ・ペル・アチオニ社により2013年3月1日にDSMZセンターに寄託され、寄託番号DSM 26956(LF16)を有する細菌株である。
本発明の目的の一つは、インターロイキンIL−4およびインターロイキンIL−10産生の刺激を伴い、ガードネレラ・バジナリスおよび大腸菌に対する特異的抗細菌活性ならびに抗炎症活性の両者を有する複数細菌種を含む、または、代替的に、該複数細菌種からなる細菌混合物を含む組成物である。
本発明の目的の一つは、該混合物がガードネレラ・バジナリスに対する特異的抗細菌活性を有する少なくとも一細菌株と、インターロイキンIL−4およびインターロイキンIL−10産生の刺激を伴う抗細菌大腸菌活性および抗炎症活性を有する少なくとも一細菌株の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる組成物である。
本発明の目的の一つは、大腸菌群病原体および/またはガードネレラと関係する細菌性腟症において使用するための、膣炎および膣感染症の予防的および/または治療的処置、好ましくは反復性または再発性細菌性腟症の処置のための、ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021−LP01株およびラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020−LP02株からなる群から選択される少なくとも一細菌株と、細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)からなる群から選択される少なくとも一細菌株を含む、または、代替的に、これら細菌株からなる細菌混合物を含む、または、代替的に、該混合物からなる組成物である。
ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021−LP01株は、モフィン・ソチエタ・レスポンサビリタ・リミタータ社により2001年10月16日にBCCM LMGセンターに寄託された。
ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020−LP02株は、モフィン・ソチエタ・レスポンサビリタ・リミタータ社により2001年10月16日にBCCM LMGセンターに寄託された。
好ましい態様において、本発明の組成物は、膣炎および膣感染症の予防的および/または治療的処置、好ましくは反復性または再発性細菌性腟症の処置のための、細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021−LP01と、大腸菌群病原体および/またはガードネレラと関係する細菌性腟症において使用するための細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)からなる群から選択される少なくとも一細菌株の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる細菌混合物を含む、または、代替的に、該混合物からなる。
好ましくは、該組成物は、細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021−LP01および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)を含む、または、代替的に、これら細菌株からなる細菌混合物を含む、または、代替的に、該混合物からなる。
他の好ましい態様において、本発明の組成物は、細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020−LP02と、大腸菌群病原体および/またはガードネレラと関係する細菌性腟症において使用するための、膣炎および膣感染症の予防的および/または治療的処置、好ましくは反復性または再発性細菌性腟症の処置のための細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)からなる群から選択される少なくとも一細菌株の組み合わせを含む、または、代替的に、該組み合わせからなる細菌混合物を含む、または、代替的に、該混合物からなる。
好ましくは、該組成物は、細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020−LP02および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)を含む、または、代替的に、これら細菌株からなる細菌混合物を含む、または、代替的に、該混合物からなる。
他の態様において、本発明の組成物は、さらに、プロバイオティカル・ソシエタ・ペル・アチオニ社により2006年5月24日に寄託されたラクトバチルス・ファーメンタムDSM 18296(LF07)株を含む、または、代替的に、これからなる群から選択される細菌株を含む。
本発明の組成物は、天然ゴムまたは植物ゴムおよび/または植物ゼラチンのような、好ましくは顕著な粘膜付着特性を有する、少なくとも1種のゲル化物質をさらに含む。植物ゴムおよび/または植物ゼラチンは、好ましくはタンニン酸塩またはタンニン酸ゼラチン、アルギン酸塩、キシログルカンまたはキシロゲル、グアーゴム、タラゴム、アカシア、イナゴマメ、カラスムギ、竹繊維、柑橘類果実繊維およびグルコマンナン類を含む群から選択される。好ましくは、該ゲル化物質は天然起源のガラクトマンナン類から選択される。好ましい態様において、ゲル化物質はグアーゴム類から選択される。
さらに、本発明の組成物は、イヌリン、フルクト−オリゴ糖類(FOS)、ガラクト−およびtrans−ガラクト−オリゴ糖類(GOSおよびTOS)、グルコ−オリゴ糖類(GOSα)、キシロ−オリゴ糖類(XOS)、キトサン−オリゴ糖類(COS)、ダイズ−オリゴ糖類(SOS)、イソマルト−オリゴ糖類(IMOS)、難消化性デンプン、ペクチン類、サイリウム、アラビノ−ガラクタン類、グルコ−マンナン類およびガラクト−マンナン類を含む群から選択される、プレバイオティクス活性を有する少なくとも1種の繊維をさらに含む。一つの態様において、プレバイオティクス活性を有する該繊維は、フルクト−オリゴ糖類(FOS)、アラビノガラクタン類またはこれらの混合物から選択される。本発明の一つの態様は、細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)、細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)および/またはグアーゴムおよび/またはアラビノガラクタンおよびフルクト−オリゴ糖(FOS)から選択されるプレバイオティクス繊維またはこれらの混合物を含む、または、代替的に、これらからなる組成物である。
本発明の他の態様は、細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)、細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020(LP02)および/またはグアーゴムおよび/またはアラビノガラクタンおよびフルクト−オリゴ糖(FOS)から選択されるプレバイオティクス繊維またはこれらの混合物を含む、または、代替的に、これらからなる組成物である。
本発明の組成物は、錠剤、カプセル剤、坐剤、ロゼンジ剤または顆粒剤または散剤としての、局所膣使用用固体形態でも、溶液剤、液体膣洗浄剤、懸濁液剤またはゲル剤としての、局所膣使用用液体形態でもよい。
本発明の組成物は、膣内使用のための固体形態の製造に適する、当分野で知られる添加物および技術的添加物を含み、これは、該固体形態が膣腔内で水和した後、崩壊し、細菌株を遊離できる。
さらに、本発明の組成物は、膣内使用のための固体形態、例えば錠剤または坐剤に含まれる細菌含有量が時間と共に劇的に減少することを避けるおよび/または細菌細胞がその健康状態および生存能を損なうような製造工程を経ることを避けるために、使用される種々の添加物の圧縮性、温度および濃度パラメータを適切に選択することを可能にする、当分野で知られる技術および機器により製造する。
錠剤または坐剤の形態の本発明の組成物は、圧縮工程の間および25℃を超えない保存温度での製品の販売上の有効期間の何れにおいても、2種の乳酸桿菌の最適生存を保持し得る。局所膣使用用固体形態の本発明の組成物は、錠剤または坐剤あたり、そこに含まれる各細菌株について、少なくとも400×10個の生存可能細胞の最小細菌含有量を確保しながら、室温で2年の有効期間を有する。
本発明の細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムLF15およびラクトバチルス・プランタルムLP01またはラクトバチルス・ファーメンタムLF16およびラクトバチルス・プランタルムLP02と一緒にゲル化剤グアーゴムが存在することにより、可能性のある膣病原体、特に細菌性腟症の周知の原因菌であるガードネレラ・バジナリスおよび/または大腸菌群に関係する病原菌に対する有効なバリア効果を、再発性の場合であっても、急速に確立できる。有効性は、主にガードネレラ・バジナリスおよび/または大腸菌群が原因であるときの、細菌性腟症に対するものである。
選択株ラクトバチルス・ファーメンタムLF15およびラクトバチルス・ファーメンタムLF16はガードネレラ・バジナリスに対して有効であり、一方で選択株ラクトバチルス・プランタルムLP01およびラクトバチルス・プランタルムLP02は、これらがインターロイキン10(IL−10)およびインターロイキン4(IL−4)産生株であるために大腸菌に対して有効であり、同時に抗炎症活性を発揮する。
例えばグアーゴム(天然ガラクトマンナン)のような、上に記載したものから選択される粘膜付着性ゲル化剤の使用は、膣における直接的ヒドロゲル形成を介して、錠剤または坐剤の脱凝集の僅か数分後に、可能性のある膣病原体に対する機械的バリア効果を急速に確立できる。かかる病原菌としてガードネレラ・バジナリスおよび大腸菌群を具体的に挙げることができ、その中で、大腸菌は特に重要である。
粘膜付着性ゲル化剤、例えばグアーゴムが、膣環境における水和後直ちに、最適粘性を有するゲルの形成を仲介し、粘膜中に均一に分散することにより、上記共生生物または病原性細菌の付着に対する物理的−機械的バリヤー作用を形成する。
グアーゴムの主成分はマンノース単位とガラクトース単位からなる三糖であるガラクトマンナンであり、重合してガラクトースの短側鎖1−6分枝鎖を有する直鎖状1−4鎖を形成し、β−D−(1−4)グリコシド結合により結合した約200〜300kDaの分子量を有するα−D−マンノピラノシル鎖を形成する。
本発明の組成物は、ゲル化剤、例えばグアーゴムに加えて、二種の特異的微生物ラクトバチルス・ファーメンタムLF15およびラクトバチルス・プランタルムLP01またはラクトバチルス・ファーメンタムLF16およびラクトバチルス・プランタルムLP02を、1×10〜1×1010、好ましくは1×10〜1×10CFU/gの範囲内の濃度で含み(そして、いずれの場合でも錠剤または坐剤あたりの生存可能細胞が株あたり400×10を超える)、これらは、膣微生物叢に急速に取り込まれ、“デーデルライン・コンプレックス”を回復させ、結果的に、バリア効果を増強する。
本発明の組成物は、二種の特異的微生物ラクトバチルス・ファーメンタムLF15およびラクトバチルス・プランタルムLP01またはラクトバチルス・ファーメンタムLF16およびラクトバチルス・プランタルムLP02を、3:1〜1:3、好ましくは2:1〜2:1に含まれる範囲の、さらに好ましくは1:1の比で含み、ゲル化物質を1〜50重量%、好ましくは5〜35重量%、さらに好ましくは10〜20重量%の範囲内の量で含み、プレバイオティクス繊維を1〜50重量%、好ましくは5〜35重量%、さらに好ましくは10〜20重量%の範囲内の量で含む。
実際、本発明の細菌は、膣粘膜のコロニー形成により、長期間有効なバリア効果を確立することができ、これにより、有機酸類、主に乳酸および酢酸の産生が自己制御される。これらの細菌は、有機酸類(乳酸および酢酸)に加えて、2種の乳酸桿菌による、特異的活性を有する分子、主に溶菌素類およびバクテリオシン類の合成および遊離を介して、細菌性腟症の原因となる共生生物または病原性細菌に対するバリア効果を増強する。
ラクトバチルス・プランタルムLP01株およびラクトバチルス・プランタルムLP02株の拮抗活性を、インビトロで4種の大腸菌株(ATCC 8739、ATCC 10536、ATCC 35218およびATCC 25922)に対して試験した。ラクトバチルス・プランタルムLP01株に関する結果(図1)のみを提示しているが、これは両者が同等な結果を示したためである。
図1に結果を示す。結果を、大腸菌の各株に対する乳酸桿菌が関与する阻止円直径(mm)として示す。結果の有意性閾値を2mmに等しいとした。阻止円は、ラクトバチルス・プランタルムLP01が発揮するバリア効果のために、大腸菌が増殖できなかった皿内の領域である。結果を、3回の独立した実験の平均±標準偏差(SD)として開示する。
ヒストグラム(図1)から明らかなとおり、ラクトバチルス・プランタルムLP01株は、4mmを超える阻止円直径で、試験した大腸菌の4株全てを有意に阻止できる。
他方で、細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムLF15およびラクトバチルス・ファーメンタムLF16は、桿菌様、グラム染色不定細菌ガードネレラ・バジナリスを有意に阻止できる。特に、該乳酸桿菌の拮抗活性を、微好気性増殖24時間後および48時間後の600nm波長で検出する光学密度(OD600)の定量により、ガードネレラの株に対して試験した。ガードネレラを液体TH培地で増殖させ、一方、本実験で試験する各乳酸桿菌を液体MRS培地で培養した。増殖の最後に、各乳酸桿菌の培養由来の中和上清を、種々のパーセンテージで、2%ガードネレラ・バジナリスを接種した新鮮MRSに添加した。24時間および48時間後の新鮮MRS中ガードネレラ単独の増殖(陽性対照)および0.5%〜4%の間の量の中和上清を添加したときの増殖を比較した。ラクトバチルス・ファーメンタムLF15株に関する結果(24時間目は表1および48時間目は表2)しか示していないが、これはラクトバチルス・ファーメンタムLF16株でも同様な結果が得られたからである。
表1および表2に記載した細菌の全ての株は出願人により寄託されており、ブダペスト条約により確立された規定に従い、公的に入手可能である。予想通り、新鮮MRS培地でガードネレラ・バジナリス単独の増殖は、該細菌が利用可能な培地自体のパーセンテージに比例した。中和上清のパーセンテージを上げると、すなわち乳酸桿菌により産生される有機酸類が介在する非特異的阻止効果を排除するために中性pHにすると、ガードネレラ・バジナリスの増殖は、主に完全特異的阻止作用を仲介できるラクトバチルス・ファーメンタムLF15の場合に減少する。他方で、ラクトバチルス・パラカゼイLPC08およびラクトバチルス・パラカゼイID 1608では、ガードネレラ・バジナリスの増殖は、新鮮MRSで得られたものに実質的に類似する値であり、これら2種の乳酸桿菌が阻止作用を発揮しないことを示唆する。残りの5種の株、主にラクトバチルス・クリスパータスID 1605およびラクトバチルス・ファーメンタムID 1459は拮抗作用を仲介するが、ラクトバチルス・ファーメンタムLF15より程度が弱い。ラクトバチルス・ファーメンタムLF16株にも同様のことが言える。
上記特異的阻止機構に加えて、両乳酸桿菌とも、条件的ヘテロ発酵代謝により大量の乳酸および酢酸を産生でき、膣内pHの急速かつ大幅な低下に貢献する。
さらに、例えばアラビノガラクタンおよび短鎖フルクト−オリゴ糖類(FOSsc)のような2種の繊維の存在が、“デーデルライン・コンプレックス”の微生物および製剤に存在する乳酸桿菌の選択的栄養物を提供し、それにより膣生態系がコロニー形成する能力と、続く進展(development)を促進する。
これらの特定の炭素源を発酵させる能力に起因する競合的利点は、ラクトバチルス・ファーメンタムLF15、ラクトバチルス・プランタルムLP01、ラクトバチルス・ファーメンタムLF16およびラクトバチルス・プランタルムLP02および他の自発性乳酸桿菌集団の急速な増加と、その後の抗菌作用を有するペプチド類および病原菌種のほとんどに不適合な値まで膣pHを低下できる有機酸類の相当量の合成をもたらす。
有利には、本発明の局所膣使用用組成物は:
− 全生態系の速いコロニー形成のための、高細菌集団、
− 速い増殖のための、良好な生理的状態の複数細菌株、
− 有効期間の最後まで有効性を確実にするための、最終製品の保存条件下の適正な安定性
からなる。
本発明の組成物は、反復性または再発性細菌性腟症の処置において有効に適用可能である。
免疫調節作用を有するサイトカイン類
この研究は、免疫調節作用を有する主要なサイトカイン類の代表であるサイトカイン類IL−4およびIL−10の誘導を評価した。図Aに示すとおり、試験した複数細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021−LP01およびラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020−LP02は、両方のサイトカイン類について、基底条件と比較して、統計的に有意な増加を誘導できる。
サイトカインプロファイル。10回の実験の平均±S.E.M. 統計的意羲を、ステューデントのt検定を使用して計算する。基底条件(非刺激PBMC)に対して計算するとき、値p<0.05を統計的有意と見なす。IL−10産生を、1日間刺激後の培養上清で評価した。IL−4産生を、5日間刺激後の培養上清で評価した。ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020−LP02株で同等な結果が得られた。 ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021−LP01株による大腸菌(ATCC 8739、ATCC 10536、ATCC 35218、ATCC 25922)阻止の定量に関する。 ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020−LP02株による大腸菌(ATCC 8739、ATCC 10536、ATCC 35218、ATCC 25922)阻止の定量に関する。
本発明の目的の一つは、大腸菌群病原体および/またはガードネレラと関係する細菌性腟症、膣炎および膣感染症の予防的および/または治療的処置において使用するための;および反復性または再発性細菌性腟症に対して使用するための、
− 細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)および/または
− 細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および
− タラゴムおよび
− アラビノガラクタン繊維および
− フルクト−オリゴ糖繊維
を含む、または、代替的に、これらからなる、組成物である。
細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)は、いずれも1×10〜1×1010、好ましくは1×10〜1×10CFU/gの範囲内の濃度で存在する(そして、いずれの場合でも錠剤または坐剤あたりの株あたりの生存可能細胞が400×10を超える)。この2種の乳酸桿菌細菌株は、組成物中に、1:3〜3:1、好ましくは1:2〜2:1に含まれる範囲の、例えば1:1の重量比で含まれる。
タラゴムは、組成物の重量に対して1〜10重量%、好ましくは3〜8%の範囲内の量、例えば5%の量である。
アラビノガラクタン繊維は、組成物の重量に対して10〜45重量%、好ましくは25〜40%の範囲内の量、例えば35%の量である。
フルクト−オリゴ糖繊維は、組成物の重量に対して10〜40重量%、好ましくは15〜35%の範囲内の量、例えば25%の量である。
アラビノガラクタン繊維対フルクト−オリゴ糖繊維の重量比は、1:2〜2:1、好ましくは1:1.5〜1.5:1の範囲内である。
例えば、1gの組成物は、各4×10CFU/g濃度(370mg重量)のこの2種の乳酸桿菌細菌株、50mgのタラゴム、アラビノガラクタン340mgおよびフルクト−オリゴ糖240mgを含んでよく、該組成物は徐放性膣錠剤(組成物)の形であり得る。
出願人は、この2種の乳酸桿菌細菌株の両者を、インビトロでおよび組成物でインビボ(研究)で試験した。
i)インビトロで、乳酸桿菌の該細菌株を、2%(w/w)ゼラチン、0.5%酵母抽出物、0.1%デンプンおよび0.1%グルコース含有BHI(脳心臓浸出物ブロス)で増殖させたガードネレラ・バジナリスATCC 10231株に対して試験した。各株を培養MRS培地で培養した。全皿を37℃で、48時間、嫌気性条件下(GasPak System)インキュベートした。
各株の中和上清を、種々のパーセンテージで新鮮BHIに添加し、ガードネレラ・バジナリスATCC 10231を接種した。ガードネレラ・バジナリス株の、単独および0.5%〜4%の種々の濃度の中和上清の存在下の増殖を、微好気性条件下、37℃で24時間および48時間インキュベーション後、600nmの光学密度(OD600)により定量した。
ii)インビボで、該組成物を、24名の対象のグループAおよび11名の対象のグループB(プラセボ)に分けた35名の患者で試験した。プラセボは、排他的に微結晶セルロースおよび無水リン酸水素カルシウム(不活性成分)を含む等重量の膣錠剤からなる。組成物およびプラセボの膣錠剤を、1日1回、連続7夜、就寝前にグループAおよびグループB(プラセボ)の対象に投与した。その後、1錠を、3週間、3日毎に投与した。処置完了は、両群とも4週間であった。
本研究を、第一に、選択乳酸桿菌が、大腸菌を阻止できる株と組み合わせ、そうして、好気性膣炎(AV)であってさえ、潜在的使用可能性を発揮するために、インビトロでガードネレラ・バジナリスと拮抗する能力を評価するために実施した。本研究の第二段階は、最も有望かつ活性な細菌の組み合わせの使用による、BVの女性でのヒトパイロット試験であった。
実施方法。この目的のために、各乳酸桿菌の中和上清を、ガードネレラ・バジナリスATCC 10231の増殖を妨害する能力について、0.5%〜4%の範囲のパーセンテージで評価した。
最大阻止を発揮する細菌を、次に、プラセボ対照パイロット試験でヒト干渉についてラクトバチルス・プランタルムLP01と共に試験し、これは、BVと診断された34名の女性対象(年齢18〜50歳、平均34.7±8.9歳、閉経期女性不在)を含んだ。2種の微生物ラクトバチルス・ファーメンタムLF15(DSM 26955)およびラクトバチルス・プランタルムLP01(LMG P−21021)を、50mgのタラゴムも含む徐放性膣錠剤として膣に投与した。各株の量は、投与量あたり4億の生存可能細胞であった。被験女性に、膣錠剤1錠を連続7夜、1日1回、その後、1錠を3週間3夜毎(急性段階)、最後に、可能性がある再発に対する長期膣コロニー形成の維持のために1週間に1錠適用するよう指示した。臨床検査を行い、ニュージェント・スコアを、各患者で開始時(d0)、28日後(d28)および再発を予防するための2ヶ月目の最後(d56)に定量した。d28またはd56とd0ならびにd56とd28の統計的比較を、可能性がある再発に対する有効性を定量するために実施した。
実施結果。ラクトバチルス・ファーメンタムLF15は、インビトロで24時間後および48時間後にガードネレラ・バジナリスATCC 10231に対して最大阻止活性を示した。
ヒト試験において、2株の選択乳酸桿菌、すなわちラクトバチルス・ファーメンタムLF15およびラクトバチルス・プランタルムLP01は、活性剤の群における24名の患者中22名で、28日後にニュージェント・スコアを7の閾値未満に有意に低下させた(91.7%、p<0.001)。8名の女性(33.3%)のニュージェント・スコアは、中間群の証拠である4〜6であり、一方残りの14名(58.3%)は4未満の評価値を示し、それゆえに生理学的膣微生物叢の回復が示唆された。二ヶ月目の最後に、7を超えるニュージェント・スコアを記録し、BVとして定義され得る女性は4名しかいなかった(16.7%、d28に対してp=0.065)。プラセボでは、あらゆる時点で有意差は記録されなかった。
本研究は、ラクトバチルス・ファーメンタムLF15およびラクトバチルス・プランタルムLP01の2株の、ガードネレラによる急性感染症を有効に妨害し、かつ極めて高い割合の女性で関係する不快症状を顕著に軽減する能力を示唆する。
この結果はまた、主要機構として膣粘膜の表面上にガードネレラに対する機械的バリアを形成できる、タラゴムの存在にも起因し得る。
さらに、膣微生物叢への2種の乳酸桿菌の補充および粘膜上皮細胞へのそれらの付着により、長期生理学的保護が確立される。
大腸菌に対するさらなるインビトロ阻止活性に鑑みて、好気性膣炎(AV)におけるそれらの使用は極めて有用である。
本研究は、ラクトバチルス・ファーメンタムLF15(DSM 26955)およびラクトバチルス・プランタルムLP01(LMG P−21021)が、ガードネレラによる急性感染症を有効に阻止し、かつBVの女性により報告される悩ましい症状を有意に軽減する能力を示す。この証拠は、膣粘膜の表面にガードネレラおよび他の可能性がある有害微生物の付着に対する機械的バリアを作ることが可能な成分である、タラゴムの存在に起因する。全体的順応および耐容性は、プラセボでプロトコル逸脱により1例の除外が報告されたのみであり、有害事象は起こらなかったため、極めて良好であった。
プロトコルの2ヶ月目での活性剤使用群での極めて低い再発パーセンテージが報告されたため、膣微生物叢への2種の乳酸桿菌の補充および粘膜上皮細胞への付着による長期生理学的保護も示された。この点に関し、2種の乳酸桿菌による膣コロニー形成を改善できる2種の繊維であるアラビノガラクタンおよびフルクト−オリゴ糖類(FOS)の使用が、本研究プロトコルの2ヶ月目に報告される再感染に対する長期バリアにおいて役割を有する。
プラセボ群に含まれる対象数は、活性剤群に比して少ないが、28日後(p=0.619)もプロトコル終了後(p=0.823)も有意差が報告されなかったためプラセボ効果は極めて低く、それゆえに、2種の乳酸桿菌を投与された対象において報告された改善が特異的であり、試験した組成物の全体的効果に起因し得ることが示唆される。
特異的作用機序によるガードネレラ増殖の阻止のような、選択した乳酸桿菌により発揮されるインビトロ機能が、BVと診断された女性対象におけるこのパイロット試験中に有利に確認されたとの事実を強調することも興味深い。これは、ガードネレラ・バジナリスに対するインビトロ拮抗作用が、急性処置および再発の長期予防の両者に関して、BVの場合には保護作用を有する乳酸桿菌の有効な選択のための基準である証明であり得ることを示唆する。本研究のインビトロ段階で、ガードネレラ阻止試験に適する適正な増殖培地の選択は、乳酸桿菌を阻止評価の前に増殖させるのに一般的に使用される培地であるMRSに存在するある種の成分が、恐らく、ガードネレラ増殖を促進し得るために、もう一つの重要な点であった。実際、BHI単独でのガードネレラの増殖は、特に48時間後、極めて乏しかった。
ラクトバチルス・プランタルムLP01(29)により主に発揮される大腸菌に対するインビトロ阻止活性の観点から、好気性膣炎(AV)におけるラクトバチルス・ファーメンタムLF15との組み合わせでのその潜在的使用は、極めて有用であり、興味深いことが証明され得る。実際、AVは、主に大腸菌と関係するが、またストレプトコッカス・アガラクチアおよびスタフィロコッカス・アウレウスも含まれる。標準的AV処置は経口または膣抗生物質からなるが、高濃度の乳酸桿菌により特徴付けられる正常細菌叢を自動的に回復することは不可能であり、それゆえに再発および再感染しやすい。結論として、本研究はまたガードネレラ・バジナリス(細菌性腟症)または大腸菌(好気性膣炎)による可能性がある再発を予防するための有効な方法でもある。
さらに、本願発明は次の態様を含む。
項1.大腸菌群病原体および/またはガードネレラと関係する細菌性腟症、膣炎および膣感染症の予防的および/または治療的処置において使用するための、
− ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)株およびラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020(LP02)株からなる群から選択される少なくとも一細菌株と、
− 細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)からなる群から選択される少なくとも一細菌株の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる細菌混合物を含む、組成物。
項2.反復性または再発性細菌性腟症の処置のための、項1に記載の使用のための組成物。
項3.該細菌混合物が細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)と、細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)を含む群から選択される少なくとも一細菌株の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる、項1または2の使用のための組成物。
項4.該細菌混合物が細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる、項3に記載の使用のための組成物。
項5.該細菌混合物が細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020(LP02)と、細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)を含む群から選択される少なくとも一細菌株の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる、項1または2に記載の使用のための組成物。
項6.該細菌混合物が細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020(LP02)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)を含む、または、代替的に、これら細菌株からなる、項5に記載の使用のための組成物。
項7.該組成物が、さらにタンニン酸塩またはタンニン酸ゼラチン、アルギン酸塩、キシログルカンまたはキシロゲル、グアーゴム、タラゴム、アカシア、イナゴマメ、カラスムギ、竹繊維、柑橘類果実繊維およびグルコマンナン類を含む群から選択される天然ゴムまたは植物ゴムおよび/または植物ゼラチンのような、好ましくは顕著な粘膜付着特性を有する少なくとも1種のゲル化物質を含む、項1〜6のいずれかに記載の使用のための組成物。好ましくは該ゲル化物質は天然ガラクトマンナン類から選択され、好ましくは、ゲル化物質はグアーゴム類から選択される。
項8.該組成物が、さらにイヌリン、フルクト−オリゴ糖類(FOS)、ガラクトおよびtrans−ガラクト−オリゴ糖類(GOSおよびTOS)、グルコ−オリゴ糖類(GOSα)、キシロ−オリゴ糖類(XOS)、キトサン−オリゴ糖類(COS)、ダイズ−オリゴ糖類(SOS)、イソマルト−オリゴ糖類(IMOS)、難消化性デンプン、ペクチン類、サイリウム、アラビノ−ガラクタン類、グルコ−マンナン類およびガラクト−マンナン類を含む群から選択されるプレバイオティクス活性を有する少なくとも1種の繊維を含み、好ましくはプレバイオティクス活性を有する該繊維がフルクト−オリゴ糖類(FOS)、アラビノガラクタン類またはこれらの混合物から選択される、項1〜7のいずれかに記載の使用のための組成物。
項9.− 細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)および/または
− 細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)を含む、または、代替的に、これら細菌株からなる混合物、さらに
− タラゴムおよび
− アラビノガラクタン繊維および
− フルクト−オリゴ糖繊維
を含む、項1〜8のいずれかに記載の使用のための組成物。
項10.細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)が各々1×107〜1×1010CFU/g組成物、好ましくは1×108〜1×109CFU/g組成物の範囲の濃度で存在する、項9に記載の使用のための組成物。
項11.該2種の細菌株が1:3〜3:1、好ましくは1:2〜2:1に含まれる、例えば1:1の重量比で組成物中に存在する、項9または10に記載の使用のための組成物。
項12.タラゴムが組成物の重量に対して1〜10重量%、好ましくは3〜8%の範囲内の、例えば5%の量で存在する、項9〜11のいずれかに記載の使用のための組成物。
項13.該アラビノガラクタン繊維が組成物の重量に対して10〜45重量%、好ましくは25〜40%の範囲内の、例えば35%の量で存在し、該フルクト−オリゴ糖繊維が組成物の重量に対して10〜40重量%、好ましくは15〜35%の範囲内の、例えば25%の量で存在する、項9〜12のいずれかに記載の使用のための組成物。
項14.アラビノガラクタン繊維対フルクト−オリゴ糖繊維の重量比が1:2〜2:1に含まれる、好ましくは1:1.5〜1.5:1に含まれる範囲内である、項9〜13のいずれかに記載の使用のための組成物。
項15.病原性大腸菌群および/またはガードネレラと関係する細菌性腟症、膣炎および膣感染症の予防的および/または治療的処置、好ましくは反復性または再発性細菌性腟症の処置において使用するための、DSMZセンターに2013年3月1日にプロバイオティカル・ソシエタ・ペル・アチオニ社により寄託され、寄託番号DSM 26955(LF15)を有するラクトバチルス・ファーメンタム種に属する細菌株およびDSMZセンターに2013年3月1日にプロバイオティカル・ソシエタ・ペル・アチオニ社により寄託され、寄託番号DSM 26956(LF16)を有するラクトバチルス・ファーメンタム種に属する細菌株。

Claims (13)

  1. 大腸菌群病原体および/またはガードネレラと関係する細菌性腟症、膣炎および膣感染症の予防的および/または治療的処置において使用するための、
    − ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)株およびラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020(LP02)株からなる群から選択される少なくとも一細菌株と、
    − 細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)からなる群から選択される少なくとも一細菌株の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる細菌混合物を含む、組成物。
  2. 反復性または再発性細菌性腟症の処置のための、請求項1に記載の使用のための組成物。
  3. 該細菌混合物が細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)と、細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)を含む群から選択される少なくとも一細菌株の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる、請求項1または2の使用のための組成物。
  4. 該細菌混合物が細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21021(LP01)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる、請求項3に記載の使用のための組成物。
  5. 該細菌混合物が細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020(LP02)と、細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26955(LF15)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)を含む群から選択される少なくとも一細菌株の組み合わせを含む、または、代替的に、これら細菌株からなる、請求項1または2に記載の使用のための組成物。
  6. 該細菌混合物が細菌株ラクトバチルス・プランタルムLMG P−21020(LP02)および細菌株ラクトバチルス・ファーメンタムDSM 26956(LF16)を含む、または、代替的に、これら細菌株からなる、請求項5に記載の使用のための組成物。
  7. 該組成物が、さらにタンニン酸塩またはタンニン酸ゼラチン、アルギン酸塩、キシログルカンまたはキシロゲル、グアーゴム、タラゴム、アカシア、イナゴマメ、カラスムギ、竹繊維、柑橘類果実繊維およびグルコマンナン類を含む群から選択される天然ゴムまたは植物ゴムおよび/または植物ゼラチンのような少なくとも1種のゲル化物質を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の使用のための組成物。
  8. 前記ゲル化物質が顕著な粘膜付着特性を有する、請求項7に記載の使用のための組成物。
  9. 前記ゲル化物質が天然ガラクトマンナン類から選択される、請求項7に記載の使用のための組成物。
  10. 前記ゲル化物質がグアーゴム類から選択される、請求項7に記載の使用のための組成物。
  11. 該組成物が、さらにイヌリン、フルクト−オリゴ糖類(FOS)、ガラクトおよびtrans−ガラクト−オリゴ糖類(GOSおよびTOS)、グルコ−オリゴ糖類(GOSα)、キシロ−オリゴ糖類(XOS)、キトサン−オリゴ糖類(COS)、ダイズ−オリゴ糖類(SOS)、イソマルト−オリゴ糖類(IMOS)、難消化性デンプン、ペクチン類、サイリウム、アラビノ−ガラクタン類、グルコ−マンナン類およびガラクト−マンナン類を含む群から選択されるプレバイオティクス活性を有する少なくとも1種の繊維を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の使用のための組成物。
  12. 前記プレバイオティクス活性を有する少なくとも1種の繊維がフルクト−オリゴ糖類(FOS)、アラビノガラクタン類またはこれらの混合物から選択される、請求項11に記載の使用のための組成物。
  13. 病原性大腸菌群および/またはガードネレラと関係する細菌性腟症、膣炎および膣感染症の予防的および/または治療的処置、好ましくは反復性または再発性細菌性腟症の処置において使用するための、DSMZセンターに2013年3月1日にプロバイオティカル・ソシエタ・ペル・アチオニ社により寄託され、寄託番号DSM 26955(LF15)を有するラクトバチルス・ファーメンタム種に属する細菌株およびDSMZセンターに2013年3月1日にプロバイオティカル・ソシエタ・ペル・アチオニ社により寄託され、寄託番号DSM 26956(LF16)を有するラクトバチルス・ファーメンタム種に属する細菌株。
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