JP6479393B2 - 鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物 - Google Patents

鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物 Download PDF

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Description

本発明は鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物に関する。詳しくは、貯蔵安定性、低温硬化性に優れ、塗装外観、耐食性、機械強度に優れた塗膜を得ることのできる鋳鉄管用粉体塗料に関する。更に詳しくは、回転吹付法、放冷硬化によってピンホール、ヘコミ、クレーター、フクレ等のない塗膜外観に優れ、また、耐食性、機械強度に優れた塗膜を得ることのできる鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物に関する。
現在使用されている鋳鉄管のほとんどが、黒鉛の形を球状にして強度や延性を改良したダクタイル鋳鉄管であり、そのほとんどが水道用途で使用されている。鋳鉄管は、上水用にも使用され、また、建築構造物、あるいは土中に長期間埋設、使用されることから、塗膜外観、防食性、機械特性、衛生性等基本特性がJWWA G 112(日本水道協会規格)、JDPA T 47(日本ダクタイル鋳鉄管協会規格)で詳しく規定されたエポキシ樹脂粉体塗料が使用される。また、JDPA T 47では、ダクタイル鋳鉄管内面塗料に使用されるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールF型固形エポキシ樹脂が唯一無二の物質として規定されている。
ダクタイル鋳鉄管に対するエポキシ樹脂粉体塗料の塗装方法としては、回転吹き付け法、静電塗装法、流動浸漬法、溶射法が用いられるが、ダクタイル直管には回転吹き付け法が一般的に使用される。回転吹き付け法は、被塗物であるダクタイル鋳鉄管を160〜240℃に予熱し、100〜500rpm程度の回転中に空気搬送した粉体塗料をその内面に吹き付ける事により塗膜層を形成し、同温度で10〜20分程度の後加熱、或いは後加熱なしの放冷により硬化塗膜を得るものである。
また、鋳鉄管は遠心力鋳造法により鋳造されるが、鋳鉄管内表面には鋳造中に発生した引け巣が存在する。また、鋳造後に水圧試験工程を経るため、引け巣中に水分が混入する。このため、予熱した鋳鉄管を粉体塗装する際には残留した水分がガス化してピンホールの原因となる。また、粉体塗料を塗装する際にも、空気搬送するため、粉体塗料の粒子間にも空気等のガスを包含し、この包含したガスが鋳鉄管内表面と塗膜層との間に包含された場合もピンホールの原因となる。このように、鋳鉄管の粉体塗装にはピンホールの発生という問題を根本的に有する。
一方、近年、エネルギーコストの削減の問題や被塗物の大きさ、形状が多岐にわたるようになったことから、予熱温度の低下、放冷による硬化によっても塗膜外観、防食性、機械特性等の基本性能を有する鋳鉄管用粉体塗料の開発が望まれている。
鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料のピンホールの発生を制御する方法としては、例えば塗料の流動性を低くし、硬化過程において発生する水分や空気を抜けやすくするために、結晶性エポキシ樹脂を配合する方法(特許文献1)、ポリオキシアルキレン構造を有する化合物を配合する方法(特許文献2)が提案されている。しかしながら、これらの方法ではピンホールの発生を制御できるものの、放冷硬化では充分な基本塗膜物性が得る事ができなかった。また、特定のエポキシ樹脂、塩基性窒素含有複素環式化合物を配合する事により、ピンホールの発生を制御し、低温硬化可能な粉体塗料組成物(特許文献3)が提案されているが、ビスフェノールF型樹脂においては、放冷硬化では充分な塗膜物性を得る事が困難であった。また、有機酸ジヒドラジドを必須成分とし、溶融時間、硬化粘性挙動を規定する粉体塗料(特許文献4)も提案されているが、放冷硬化で充分な塗膜物性が得ることはできなかった。
特開2000−109751 特開2000−109728 特開2000−336286 特開1995−224234
本発明は、回転吹付け法、放冷硬化により、ピンホール発生のない良好な塗膜外観を得ることができ、かつ、防食性、機械特性、衛生性等基本的な塗膜物性を得られるリサイクル使用可能な鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料を提供するものである。
本発明者らは、回転吹付け法、放冷硬化による鋳鉄管の塗装におけるピンホール発生のメカニズムを解明し、ピンホール発生を制御する鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物を発明するに至った。
ピンホール発生のメカニズムとしては、前述鋳鉄管中の水分等のガス、粉体塗料中に包含された空気等のガスが、塗装時、硬化過程で塗膜中の気泡となる。その気泡が一定以上の大きさになると破れ、破れた跡が被塗物表面、塗膜表面に達したまま硬化するとピンホールとなり、被塗物表面まで達していない状態で硬化するとヘコミとなる、塗膜表面上でピンホールの淵が盛り上がった状態で硬化した場合はクレーターとなり、泡が破れずに内包されたまま硬化したときはフクレとなる。本明細書では、ピンホール、ヘコミ、クレーター、フクレを総称してピンホールと称する。
放冷硬化においては、後加熱のない事から、充分に硬化の早い塗料配合が必要となる。即ち、塗着から放冷状態において硬化し、防食性、機械特性、衛生性等基本性能を有する塗膜を得るためには、ゲルタイムの短い事が必須となる。一方、ピンホール発生を制御するためには、鋳鉄管から発生する水分等のガス、粉体塗料中に包含される空気等のガスを塗着から硬化の過程で塗膜表面から逃してやり、硬化するまでに塗膜表面を修復する必要がある。このためには、塗料の硬化を一定以上に遅くするためゲルタイムの長い事が有利となる。即ち、放冷硬化とピンホール制御は塗料設計上の完全なトレードオフの関係である。
本発明者らはこのトレードオフを解消し、放冷硬化においてピンホールの発生を制御し、かつ、機械特性、防食性等の基本物性を有する塗膜を得るためには、一定のゲルタイムを有し、塗着から塗料の溶融初期には充分に低い溶融粘度を有し、回転吹付法による塗装がなされている間は溶融粘度が低い状態を保ち充分に気泡を塗膜表面から逃して塗膜表面を平滑に補修し、塗装後一定の放冷時間内に充分に溶融粘度を高めて平滑な外観の塗膜を形成する。これにより、放冷硬化によってピンホールの発生を制御でき、充分な基本性能を有する塗膜を得ることができ、かつリサイクル使用可能な鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物を得るに至った。
即ち、本発明は、
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)、エポキシ樹脂硬化剤(B)、及び石英系粉末(C)が必須成分で(A)/(B)=100/0.1〜10(質量部) 、かつ(A)/(C)=100/10〜100(質量部)の比率で配合される鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物であって、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)が一段法エポキシ樹脂であり、200℃におけるゲルタイムが40〜120秒、かつ170℃での最低溶融粘度が1〜10Pa・s、かつ最低溶融粘度到達から60秒後の溶融粘度が100Pa・s以下、かつ180秒後の溶融粘度が1000Pa・s以上であることを特徴とする鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物である。
また、前記ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定による2核体純度が70〜100面積%のビスフェノールFと、エピクロルヒドリンから合成され、エポキシ当量が700〜3000g/eqであり、軟化点が70〜130℃であることが好ましい。
また、前記エポキシ樹脂硬化剤(B)は、イミダゾリン誘導体、イミダゾール誘導体、またはその両方が好ましく、2−フェニルイミダゾリン、2,4−ジアミノ−6−(2’−メチルイミダゾリル−(1’))−エチル−s−トリアジン、または2−フェニルイミダゾールから選ばれた少なくとも1種以上であることがより好ましい。
本発明の鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物は、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、エポキシ樹脂硬化剤、充填材からなり、特定のゲルタイム、溶融粘度を有することにより、回転吹付け法、放冷硬化による塗装において、ピンホール発生のない良好な塗膜外観を得ることができ、かつ、防食性、機械特性、衛生性等基本的な塗膜物性を得ることができる鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物を提供するものである。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明に使用するビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)のエポキシ当量は、好ましくは700〜3000g/eq、より好ましくは900〜2500g/eq、更に好ましくは1000〜2000g/eqの範囲である。エポキシ当量が小さいと粉体塗料とした場合の貯蔵安定性が悪くなり、長期保管したときブロッキングをおこし、塗料として使用できなくなる恐れがある。またゲルタイムを調整しても塗装したときの硬化過程での溶融粘度が低くなりピンホールの抑制が困難になる恐れがある。エポキシ当量が大きいと溶融粘度が高くなり、粉体塗料とした場合ゲルタイムを調整しても流動性が悪く硬化過程での溶融粘度が高くなりピンホール抑制が困難になる恐れがある。エポキシ当量が700〜3000g/eqの範囲であれば、粉体塗料とした場合、貯蔵安定性に問題のない粉体塗料が得られ、また硬化過程での溶融粘度をピンホール制御の効果が得られる粘度範囲にする調整が簡単にできるので、塗膜外観が良好で、機械特性、防食性等の基本物性も良好な塗膜が得られる。
また、前記ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)の軟化点は、好ましくは70〜130℃、より好ましくは80〜120℃、更に好ましくは90〜110℃の範囲である。軟化点が低いと粉体塗料のブロッキング性が悪くなる恐れがあり、軟化点が高いと粉体塗料とした場合ゲルタイムが早くなり、塗料の流動性が悪くなる恐れがあり、ゲルタイムを調整しても硬化過程での粘度が高くなりすぎ、ピンホールの抑制が困難になり、塗膜の平滑性が悪くなる恐れがある。軟化点が70〜130℃の範囲であれば、粉体塗料とした場合、ブロッキング性に問題のない粉体塗料が得られ、硬化過程での溶融粘度をピンホール制御の効果が得られる粘度範囲にする調整が簡単にできるので、塗膜外観が良好で、機械特性、防食性等の基本物性も良好な塗膜が得られる。
ビスフェノールF型固形エポキシ樹脂は、通常ビスフェノールFとエピクロルヒドリンの縮重合反応によって得られる直接法エポキシ樹脂と、ビスフェノールFと大過剰のエピクロルヒドリンの縮合反応によって得られる液状ビスフェノールF型エポキシ樹脂を、更にビスフェノールFと付加重合させて得られる間接法エポキシ樹脂に大別される。
本発明で使用するビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)は一段法エポキシ樹脂である。一段法エポキシ樹脂は、二段法エポキシ樹脂に比較して分子量分布が狭く、硬化前には溶融粘度の低い塗料が得られる。
また、原料となるビスフェノールFはGPC測定による2核体純度は70〜100面積%、好ましくは90〜99面積%の範囲である。2核体純度が低いと、エポキシ樹脂とした場合に溶融粘度が高くなり、粉体塗料とした場合、溶融粘度の調整が困難になる恐れがある。2核体純度が70面積%以上であれば、粉体塗料とした場合、溶融粘度の調整が簡単にできる。通常2核体純度が90〜99面積%のものが市販されている。
また、前記ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)は、置換基を有していても良い。置換基はアルキル基、フェニル基、またはα−メチルベンジル基が好ましく、メチル基またはα−メチルベンジル基が特に好ましい。
本発明で使用するエポキシ樹脂硬化剤(B)は、イミダゾリン誘導体、イミダゾール誘導体、またはその両方が好ましい。これらの中ではイミダゾリン誘導体としては2−フェニルイミダゾリンが、イミダゾール誘導体としては2,4−ジアミノ−6−(2’−メチルイミダゾリル−(1’))−エチル−s−トリアジンまたは2−フェニルイミダゾールが特に好ましい。これらのエポキシ樹脂硬化剤であれば、粉体塗料とした場合、硬化過程での溶融粘度をピンホール制御の効果が得られる粘度範囲にする調整が簡単にできるので、塗膜外観が良好で、機械特性、防食性等の基本物性も良好な塗膜が得られる。また、これらを必須成分として、特性を損なわない範囲で、有機酸ヒドラジド、変性芳香族アミンアダクト、トリメリット酸とエチレングリコールを主体とした酸無水物の併用を妨げるものではない。
本発明の鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物における硬化剤の使用量は、エポキシ樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部、好ましくは1〜6質量部の範囲である。使用量が少ないと粉体塗料とした場合のゲルタイムが遅くなり、放冷硬化が困難となる恐れがある。使用量が多いと粉体塗料とした場合のゲルタイムが速くなり、得られる塗膜もシワ、ザラツキ等外観不良を起こす恐れがあり、また貯蔵安定性が悪くなる恐れがある。硬化剤の使用量が0.1〜10質量部の範囲であれば、粉体塗料とした場合のゲルタイムが適切な範囲となり、貯蔵安定性に問題のない粉体塗料が得られ、また、十分な放冷硬化が行えるので、塗膜外観が良好で、機械特性、防食性等の基本物性も良好な塗膜が得られる。粉体塗料のゲルタイムと硬化時の溶融粘度を調整するために2種以上のエポキシ樹脂硬化剤を混合して使用することができる。
本発明の鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物には体質顔料として石英系粉末(C)を使用するのが必須であり、珪石粉、石英粉が好ましく、その平均粒径は5〜50μmが好ましい。石英系粉末(C)の使用量としては、エポキシ樹脂100質量部に対して10〜100質量部、好ましくは30〜70質量部、更に好ましくは40〜60質量部に範囲である。使用量が少ないと、硬化過程での溶融粘度が低く、ピンホールの発生制御の効果が得られない恐れがあり、塗膜の機械特性、防食性等、基本物性も悪くなる恐れがある。使用量が多いと、塗料の流動性が悪くなり、平滑な塗膜を得られない恐れがあり、さらに、最低溶融粘度も高くなり、ピンホール発生をはじめとする塗膜外観不良を防ぐことが困難になる恐れがある。石英系粉末の使用量が10〜100質量部の範囲であれば、硬化過程での溶融粘度はピンホール制御の効果が得られる粘度になり、平塗膜外観が良好で、機械特性、防食性等の基本物性も良好な塗膜が得られる。
本発明の鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物には必要に応じて、上記成分に加え体質顔料、着色顔料、流れ調整剤、タレ止剤、酸化防止剤等を添加し得ることができる。体質顔料としては、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等が挙げられる。着色顔料としては、酸化チタン、カーボンブラック等が挙げられる。流れ調整剤としては、アクリル系オリゴマー類等が挙げられる。タレ止め剤としては、微粉末シリカ等が挙げられる。酸化防止剤としては、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート]等のフェノール系酸化防止剤、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート等の硫黄系酸化防止剤、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド等のリン系酸化防止剤等が挙げられる。
本発明の鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物は、200℃におけるゲルタイムが40〜120秒であり、170℃での最低溶融粘度が1〜10Pa・sであり、最低溶融粘度到達から60秒後の溶融粘度が100Pa・s以下で180秒後の溶融粘度が1000Pa・s以上であるものに限定される。
ゲルタイムが速いと長期保管時の貯蔵安定性も悪くなる恐れがあり、また鋳鉄管内塗装時、被塗物面に塗着する前に放熱雰囲気でゲル化し、塗膜に付着して塗膜外観の平滑性を損ねるザラツキや外観が波打つシワも発生する恐れがある。ゲルタイムが遅いと、放冷硬化において硬化が不十分となり、機械特性、防食性等の基本物性が得られない恐れがある。200℃におけるゲルタイムが40〜120秒の範囲であれば、貯蔵安定性に問題のなく、十分な放冷硬化が行えるので、塗膜外観が良好で、機械特性、防食性等の基本物性も良好な塗膜が得られる。
また、170℃での最低溶融粘度は1〜10Pa・sであることが必要である。最低溶融粘度が低いと、回転吹付塗装では、遠心力等の影響もありシワ等が発生し塗膜外観が悪くなる恐れがあり、最低溶融粘度が高いと、泡抜けが悪くなりピンホールの発生を制御できない恐れがある。最低溶融粘度が1〜10Pa・sの範囲であれば、ピンホールの発生制御に十分な粘度であり、塗膜外観が良好な塗膜が得られる。
また、最低溶融粘度到達から60秒後の溶融粘度が100Pa・s以下で180秒後の溶融粘度が1000Pa・s以上であることが必要である。60秒後の溶融粘度が高いと、発生した気泡が抜けきらず、ピンホールの発生を制御できない恐れがあり、180秒後の溶融粘度が低いと放冷硬化において充分に硬化しきらず、基本塗膜物性が発揮できない恐れがある。
また、60秒後の溶融粘度が充分高く、硬化速度が速い塗料の場合、製造直後の粉体塗料であれば気泡の発生を封じ込め平滑で塗膜物性も発現する可能性もあるが、工業的に塗装時の塗着しない余剰塗料を回収してリサイクル使用する場合がほとんどであるが、熱履歴で塗料性状が変わりやすく、流動性が劣りリサイクル使用できなくなる恐れがある。
GPC測定による2核体純度が70〜100面積%のビスフェノールFとエピクロルヒドリンから合成され、エポキシ当量が700〜3000g/eq、軟化点が70〜130℃であるビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)とイミダゾリン誘導体、イミダゾール誘導体、またはその両方であるエポキシ樹脂硬化剤(B)と石英系粉末(C)を、(A)/(B)=100/0.1〜10(質量部)、かつ(A)/(C)=100/10〜100(質量部)の比率で配合した鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物であれば、200℃におけるゲルタイムを40〜120秒の範囲に調整することで、170℃での最低溶融粘度が1〜10Pa・sの範囲に、最低溶融粘度到達から60秒後の溶融粘度が100Pa・s以下で180秒後の溶融粘度が1000Pa・s以上の範囲にすることができる。
以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例等に限定されるものではない。また、実施例において、特に断りがない限り、「部」及び「%」は質量基準によるものである。
以下に、本発明の合成例で使用したビスフェノールF、及び合成されたエポキシ樹脂の分析方法を記述する。
(1)2核体純度の測定は、GPC法により、2核体成分のピーク面積/全成分のピーク面積×100(面積%)で求めた。測定装置はHLC−8220(東ソー株式会社製)を使用し、RI検出器で検出した。移動相にテトラヒドロフランを用い、流量は1mL/minとした。分離カラムにはTSK−GEL 2000HXL、TSK−GEL 2000HXL、TSK−GEL 1000HXLの3本(東ソー株式会社製)を用いてカラム温度は40℃とした。
(2)エポキシ当量の測定は、JIS K 7236に準拠して測定した。
(3)軟化点の測定は、JIS K 7234に準拠して測定した。
本発明の実施例、比較例で得られた粉体塗料組成物の評価方法を記述する。
(1)ゲルタイムの測定は、200℃に加熱したホットプレート上に粉体塗料0.1gを乗せ溶融した時点からフッ素樹脂製丸棒で掻き混ぜ、ゲル化するまでの時間を測定した。
(2)最低溶融粘度の測定は、測定装置としてHAAKE社製Rheo Stress 600を使用した。予め粉体塗料0.25gを直径13mmのタブレットに成形し、170℃に予熱したディスポーザブルプレートに設置、すぐさまパラレル型ディスポセンサーとのギャップを0.5mmにし、温度を維持したまま、オシレーションモードで測定を開始し、粘度測定値で最も低下した値を示した。この時周波数1Hz、せん断応力100Paで測定した。
(3)最低溶融粘度到達から60秒後、180秒後の溶融粘度は、(2)の操作のまま測定を継続し、最低溶融粘度を示してからそれぞれの粘度測定値を示した。
(4)ブロッキング性の測定は、粉体塗料を40℃で1ヶ月貯蔵した後の塗料の状態を以下の判定で表示した。
ブロッキングなし:○、 ブロッキングあり:×
本実施例、比較例での塗膜評価において、可撓性試験、耐衝撃性試験、温度勾配試験の試験板は以下のように塗装した。
管厚5mm×直径200mm×管長500mmのダクタイル鋳鉄管の中央部に各評価用の試験板を置き、240℃の熱風循環オーブン中で30分間予熱した。試験板の下には合計の厚さが管厚と同じ5mmとなるような厚みの同サイズのスペーサー板を敷いた。予熱後、ダクタイル鋳鉄管ごと取り出し塗装装置に設置して、管の外温が200℃になるまで放冷した。管温度が200℃になった後、塗装ノズルより粉体塗料を塗布した。粉体塗料は1000g/分の塗出量で、ノズルを管内で1往復半移動させ、試験板上の膜厚が500μmになるように塗装した。塗装板はそのまま管中で30分間放冷して硬化した。
各項目の評価方法を以下に示した。
(1)可撓性試験は、JIS Z 5528、5.4.4の規格に従い、JIS Z 2247でエリクセン試験を行い、可撓性を判断した。
3mm以上:○、 3mm未満:×
(2)耐衝撃性試験は、JIS Z 5528、5.4.3の規格に従い、JIS K 5400、8.3.2でデュポン衝撃試験を行った。撃ち型は半径1/4インチで500gの錘を50cmの高さから落とした。
割れ、はがれなし:○、 割れ、はがれあり:×
(3)温度勾配試験
塗膜面を50℃、被塗装面を25℃になるように水中に浸漬し、14日後の塗膜外観を評価した。
異常なし:○、 僅かなフクレあり:△、 全面フクレ:×
また、ピンホール試験、塗膜外観試験、MEKラビングテスト、リサイクル試験には以下のように塗装した試験管を使用した。
管厚5mm×直径200mm×管長500mmのダクタイル鋳鉄管を240℃の熱風循環オーブン中で30分間予熱した。予熱後、ダクタイル鋳鉄管ごと取り出し塗装装置に設置して、管の外温が200℃になるまで放冷した。管温度が200℃になった後、管を500mmで回転させながら、塗装ノズルより粉体塗料を塗布した。粉体塗料は1000g/分の塗出量で、ノズルを管内で1往復半移動させ、膜厚が500μmになるように塗装した。塗布終了後、30秒間回転を継続後、回転を止め放冷して硬化した。
(4)ピンホール試験
塗装した試験管を目視にて評価した。
ピンホールなし:〇、 ピンホールあり:×
(5)塗膜外観試験
塗装した試験管を目視にてピンホール以外の塗膜外観異常を評価した。
異常なし:〇、 異常あり:× と表記して異常の種類を( )内に記した。
(6)MEKラビングテスト
硬化性の確認としてMEKラビングテスト(1kg荷重/10往復)を行い、以下の基準で判断した。
塗膜付着なし:○、 塗膜付着あり:×
(7)リサイクル試験
35℃で2週間貯蔵した粉体塗料を製造直後の粉体塗料に50%混合して塗装した。塗装した試験管を目視にて評価した。
異常なし:○、 異常あり:× と表記して異常の種類を( )内に記した。
合成例1
撹拌機、窒素導入管、側温抵抗体、滴下装置及び冷却コンデンサーを備えたセパラブルフラスコに49%苛性ソーダ水溶液110.6部と水399部を仕込み、撹拌しながら系内水分を窒素置換した。次に、GPC測定による2核体純度が90面積%のビスフェノールFを200部添加し、系内温度を50℃に制御して撹拌溶解した。次いで、エピクロルヒドリン110.5部を滴下ロートから投入した。投入後、系内温度を92℃に制御して2時間反応を行った。反応終了後、メチルイソブチルケトン330部を加え15分間撹拌後静置して、下層の水を除去した。次いでリン酸で中和、水洗を行い水層を除去し、ろ過した後メチルイソブチルケトンを留去してエポキシ樹脂(A−1)を得た。エポキシ当量は1350g/eq、軟化点は92℃であった。
合成例2
GPC測定による2核体純度が98面積%のビスフェノールFを使用した以外は合成例1と同様の装置、操作を行いエポキシ樹脂(A−2)を得た。エポキシ当量は1200g/eq、軟化点は89℃であった。
合成例3
GPC測定による2核体純度が80面積%のビスフェノールFを使用した以外は合成例1と同様の装置、操作を行いエポキシ樹脂(A−3)を得た。エポキシ当量は2500g/eq、軟化点は119℃であった。
合成例4
GPC測定による2核体純度が68面積%のビスフェノールFを使用した以外は合成例1と同様の装置、操作を行いエポキシ樹脂(A−4)を得た。エポキシ当量は3080g/eq、軟化点は133℃であった。
合成例5
GPC測定による2核体純度が100面積%のビスフェノールFを使用し、49%苛性ソーダ水溶液137.1部と水535部、エピクロルヒドリン129.5部に変更した以外は合成例1と同様の装置、操作を行いエポキシ樹脂(A−5)を得た。エポキシ当量は690g/eq、軟化点は65℃であった。
合成例6
GPC測定による2核体純度が100面積%のビスフェノールFを使用し、49%苛性ソーダ水溶液132.2部と水511部、エピクロルヒドリン124.9部に変更した以外は合成例1と同様の装置、操作を行いエポキシ樹脂(A−6)を得た。エポキシ当量は750g/eq、軟化点は72℃であった。
合成例7
GPC測定による2核体純度が70面積%のビスフェノールFを使用した以外は合成例1と同様の装置、操作を行いエポキシ樹脂(A−7)を得た。エポキシ当量は2900g/eq、軟化点は128℃であった。
実施例1
合成例1で得られたエポキシ樹脂(A−1)100部、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン(四国化成工業株式会社製、商品名キュアゾール2PZL)1.5部、2,4−ジアミノ−6−(2’−メチルイミダゾリル−(1’))−エチル−s−トリアジン(四国化成工業株式会社製、商品名キュアゾール2MZ−A)0.1部、2−フェニルイミダゾール(四国化成工業株式会社製、商品名キュアゾール2PZ)0.2部、体質顔料として平均粒径50μmの珪石粉40部、着色顔料として酸化チタン(テイカ株式会社製、商品名JR−301)12部、カーボンブラック(三菱化学株式会社製、商品名MA−100)0.3部、流れ調整剤としてアクリル系重合体(日本モンサント株式会社製、商品名モダフローIII)0.4部を計量混合した。混合物をヘンシェルミキサー(三井三池化工機株式会社製、形式10B)でドライブレンドし、次いでエクストルーダー(池貝鉄工株式会社製、PCM−30)で100℃で溶融混練を行い、冷却ロールで厚さ3〜5mmまでフレーキングし、常温まで冷却後に微粉砕、分級により平均粒径50μmの粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−1に示した。
実施例2
エポキシ樹脂を合成例2で得られた(A−2)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン1.5部、2−フェニルイミダゾール0.5部とし、珪石粉を20部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−1に示した。
実施例3
エポキシ樹脂を合成例3で得られた(A−3)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾール0.5部とし、珪石粉を30部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−1に示した。
実施例4
エポキシ樹脂を合成例4で得られた(A−4)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン1部とし、珪石粉を20部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−1に示した。
実施例5
エポキシ樹脂を合成例6で得られた(A−6)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン2部、2,4−ジアミノ−6−(2’−メチルイミダゾリル−(1’))−エチル−s−トリアジン0.1部、2−フェニルイミダゾール0.5部とし、珪石粉を10部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−1に示した。
実施例6
エポキシ樹脂を合成例6で得られた(A−6)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン5部、2−フェニルイミダゾール0.2部、芳香族アミンアダクト(新日鉄住金化学株式会社製、BPA型エポキシ樹脂のジアミノジフェニルメタンアダクト、商品名TH−1000)4部とし、珪石粉を100部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−1に示した。
実施例7
エポキシ樹脂を合成例7で得られた(A−7)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン2.5部、2−フェニルイミダゾール0.5部とし、珪石粉を20部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−1に示した。
比較例1
エポキシ樹脂を合成例4で得られた(A−4)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン2.5部、2−フェニルイミダゾール0.5部とし、珪石粉を20部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−2に示した。
比較例2
エポキシ樹脂を合成例4で得られた(A−4)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾール0.5部とし、珪石粉を20部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−2に示した。
比較例3
エポキシ樹脂を合成例5で得られた(A−5)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン2部、2,4−ジアミノ−6−(2’−メチルイミダゾリル−(1’))−エチル−s−トリアジン0.1部、2−フェニルイミダゾール0.5部とし、珪石粉を20部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−2に示した。
比較例4
エポキシ樹脂を合成例5で得られた(A−5)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン1.5部、2−フェニルイミダゾール0.5部とし、珪石粉を50部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−2に示した。
比較例5
エポキシ樹脂を合成例5で得られた(A−6)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾール0.09部とし、珪石粉を110部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−2に示した。
比較例6
エポキシ樹脂を合成例3で得られた(A−7)とし、硬化剤として2−フェニルイミダゾリン3部、2,4−ジアミノ−6−(2’−メチルイミダゾリル−(1’))−エチル−s−トリアジン4.5部、2−フェニルイミダゾール3部、珪石粉を5部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−2に示した。
比較例7
エポキシ樹脂を合成例7で得られた(A−7)とし、硬化剤としてアジピン酸ジヒドラジド(日本化成株式会社製、ADH)3部、芳香族アミンアダクト5部、珪石粉を20部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−2に示した。
比較例8
エポキシ樹脂を合成例7で得られた(A−7)とし、硬化剤としてアジピン酸ジヒドラジド2部、芳香族アミンアダクト3部、珪石粉を20部とした以外は実施例1と同様の配合、操作を行い粉体塗料を得た。塗料物性、塗膜物性を表−2に示した。
Figure 0006479393
Figure 0006479393

Claims (4)

  1. ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)、エポキシ樹脂硬化剤(B)、及び石英系粉末(C)が必須成分で(A)/(B)=100/0.1〜10(質量部)、かつ(A)/(C)=100/10〜100(質量部)の比率で配合される鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物であって、ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)が一段法エポキシ樹脂であり、200℃におけるゲルタイムが40〜120秒、かつ170℃での最低溶融粘度が1〜10Pa・s、かつ最低溶融粘度到達から60秒後の溶融粘度が100Pa・s以下、かつ180秒後の溶融粘度が1000Pa・s以上であることを特徴とする鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物。
  2. 前記ビスフェノールF型エポキシ樹脂(A)が、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー測定による2核体純度が70〜100面積%のビスフェノールFと、エピクロルヒドリンから合成され、エポキシ当量が700〜3000g/eq、軟化点が70〜130℃である請求項1記載の鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物。
  3. 前記エポキシ樹脂硬化剤(B)が、イミダゾリン誘導体、イミダゾール誘導体、またはその両方である請求項1または2記載の鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物。
  4. 前記エポキシ樹脂硬化剤(B)が、2−フェニルイミダゾリン、2,4−ジアミノ−6−(2’−メチルイミダゾリル−(1’))−エチル−s−トリアジン、または2−フェニルイミダゾールから選ばれた少なくとも1種以上である請求項1〜3のいずれかに記載の鋳鉄管内面用エポキシ樹脂粉体塗料組成物。
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