JP2004331773A - 水道資材用粉体塗料組成物及び水道資材 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を含むが、良好な貯蔵安定性を持っている水道資材用粉体塗料組成物及びその粉体塗料で塗装されている水道資材を提供すること。
【解決手段】エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部及びエポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂1〜50質量部を含む水道資材用粉体塗料組成物、該2種のエポキシ樹脂に加えて該エポキシ樹脂の合計量を基準にして0.3〜20質量%の硬化剤を含む水道資材用粉体塗料組成物、並びに該水道資材用粉体塗料組成物で塗装されている水道資材。
【選択図】 なし
【解決手段】エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部及びエポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂1〜50質量部を含む水道資材用粉体塗料組成物、該2種のエポキシ樹脂に加えて該エポキシ樹脂の合計量を基準にして0.3〜20質量%の硬化剤を含む水道資材用粉体塗料組成物、並びに該水道資材用粉体塗料組成物で塗装されている水道資材。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水道資材用粉体塗料組成物及びその粉体塗料組成物で塗装されている水道資材に関し、より詳しくは、ビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を含むが、良好な貯蔵安定性を持っている水道資材用粉体塗料組成物及びその粉体塗料で塗装されている水道資材に関する。
【0002】
【従来の技術】
長期にわたって埋蔵される水道資材には、防食性を目的として様々な塗装やライニング工法が行われている。
そのような塗装に用いられる粉体塗料として、樹脂自体の防食性及び密着性の観点から、通常、エポキシ系粉体塗料が使用されている。通常、このような粉体塗料を用いて数百μmの膜厚に塗装する場合には、塗装されていない水道資材を予熱しておき、粉体が被塗物に対して静電によって付着する力と被塗物に塗着するときに溶融して付着する力とにより、又は被塗物に塗着するときに溶融して付着する力のみにより目的とする膜厚になるように塗装し、室温にてそのまま放冷するか又は必要に応じて後加熱を行い、反応硬化する条件まで加熱し、硬化させる。
【0003】
最近では、エネルギーコスト面や作業者の環境を考慮して、低温で反応硬化するタイプのエポキシ系粉体塗料が主流となっている。そうした中、衛生性向上の理由からビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を使用した粉体塗料が採用されている(例えば、特許文献1、2、3、4参照。)。しかしながら、ビスフェノールF型固形エポキシ樹脂使用の熱硬化型粉体塗料はビスフェノールA型固形エポキシ樹脂使用の熱硬化型粉体塗料と比較して貯蔵安定性が悪い。また低温硬化性を付与した場合には、硬化温度と貯蔵する温度が近いため貯蔵安定性が更に悪化する。ここでいう貯蔵安定性が悪いとは、常温で一定時間保管した時に、上記した塗装方法で塗装しても塗膜外観や塗膜物性等に支障なく塗装できる保管時間が短いことである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−160063号公報
【特許文献2】
特開2000−281968号公報
【特許文献3】
特開2002−265859号公報
【特許文献4】
特開2003−11253号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するためになされてものであり、ビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を含むが、良好な貯蔵安定性を持っている水道資材用粉体塗料組成物及びその粉体塗料で塗装されている水道資材を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の目的を達成するために鋭意研究を行った結果、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂粉体塗料組成物に対し、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を所定量配合することにより、貯蔵安定性が向上することを見出し、本発明を完成した。
【0007】
即ち、本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部及びエポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂1〜50質量部を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂1〜50質量部及びエポキシ樹脂の合計量を基準にして0.3〜20質量%の硬化剤を含むことを特徴とする。
【0009】
更に、本発明の水道資材は、上記の水道資材用粉体塗料組成物で塗装されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で使用する、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂は、常温(15〜25℃)で固体状態のものである。好ましくは、軟化点が110℃以下であるが、軟化点の下限は、通常、60℃である。このようなエポキシ樹脂として、従来からエポキシ樹脂粉体塗料の製造に用いられているビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を特に制限無く使用することができる。好ましくは、エポキシ当量が600〜3000であるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂である。具体的には、ビスフェノールFジグリシジルエーテル樹脂、若しくはこの樹脂の置換基を他のものに置き換えたもの、例えば、CTBN(末端にカルボキシル基を持つブタジエン−アクリロニトリル共重合液状ゴム)やエステル化等の変成を行ったもの等を制限無く使用することが出来る。
【0011】
本発明で使用する、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂は市販品として入手でき、例えば、ジャパンエポキシレジン株式会社からエピコート4010、4010P等として入手できる。本発明の水道資材用粉体塗料組成物においては、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部に対して、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を1〜50質量部、好ましくは5〜35質量部となる量で配合することが適当である。エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂の相対量が1質量部未満である場合には、貯蔵安定性に対する明確な効果が現れず、本来の目的を達成することは出来ない。また、その相対量が50質量部を超える場合には、作製する粉体塗料の軟化点や溶融粘度が上昇するので、塗料製造時のエクストルーダーによる混練に高温が必要となり、塗料作製が難しくなる。更に、エクストルーダー混練による粉体塗料の作製では、塗料の硬化温度を必然的に混練温度以上にする必要があるので、硬化温度の低温下が難しくなる。また、粉体塗料の軟化点や溶融粘度の上昇は、形成される塗膜外観の低下をもたらすなどの問題がある。
【0012】
本発明で使用することができる硬化剤としては、エポキシ樹脂と反応して架橋結合を形成するものであれば特に限定されることはなく、従来より使用されている各種の硬化剤を使用することができる。好ましい硬化剤として、例えば、アミン化合物(例えば、4,4’−ジアミノジフェニルメタン等)や、酸無水物(例えば、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテート)等)、イミダゾリン類(例えば、2−フェニルイミダゾリン)、ポリアミド化合物、フェノール性水酸基を有する化合物(例えば、フェノール樹脂等)、ジシアンジアミド化合物又はその変成物、ヒドラジン化合物(例えば、アジピン酸ジヒドラジド等)、トリアジンアダクトイミダゾール以外のイミダゾール類(例えば、2−メチルイミダゾール等)等を挙げることができる。トリアジンアダクトイミダゾールは熱による硬化反応時にトリアジン独特の臭気を発生し、塗装環境を低下させるので好ましくない。
【0013】
上記の硬化剤は、エポキシ樹脂の合計量を基準にして0.3〜20質量%、好ましくは0.5〜15質量%となる量で配合する。硬化剤の相対量が0.3質量%よりも少ない場合には、各硬化剤の特徴を粉体塗料に反映させることが難しくなる。一方、硬化剤の相対量が20質量%よりも多くなると、塗料製造時の熱により反応が生じ、塗膜形成能に障害を来たすばかりか、塗料の貯蔵安定性が著しく低下することとなるので好ましくない。
【0014】
本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、必要に応じて、例えば、従来より粉体塗料に使用されている顔料や、その他の添加剤を使用することができる。
顔料として、具体的に挙げると、二酸化チタンや、ベンガラ、酸化鉄、亜鉛末粉、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドン系顔料、アゾ系顔料、イソインドリノン系顔料、各種焼成顔料等の着色顔料、シリカ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ガラスフレーク等の体質顔料がある。
【0015】
また、その他の添加剤として、例えば、タレ防止剤、表面調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、抗酸化剤等を挙げることができ、任意に必要に応じて配合することができる。
更に、本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、粉体塗料の特性を更に改良するために、例えば、変成剤として、石油樹脂や、尿素アルデヒド樹脂、テルペン等を適宜使用することが出来る。
【0016】
本発明の水道資材用粉体塗料組成物の製造例としては、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂、及び必要に応じて配合するその他の成分を、ナウターミキサーやヘンシェルミキサー等の混合機によって、室温で混合し、その後、1軸又は2軸エクストルーダー等の粉体塗料製造に常用される溶融混練機を用い、混練する。混練して形成されたペレットをピンミルやジェットミル等の粉砕機を用いて粉砕し、篩い等を用いて任意の粒度分布に調整する。本発明の水道資材用粉体塗料組成物においては、粉体塗料の平均粒径は、例えば、10〜150μm、好ましくは20〜120μmであることが適当である。
【0017】
上記のようにして得られた本発明の水道資材用粉体塗料組成物を用いて水道資材を塗装する方法としては、100〜250℃に予熱した水道資材に粉体塗料組成物をエアー圧によって吹き付けて塗装する方法や、静電塗装機、流動浸漬等によって塗装し、その後熱風炉や、赤外炉、誘導加熱炉等で100〜250℃の温度になるように加熱し硬化させることによって塗膜を形成する方法を採用することができる。なお、ここでいう水道資材は、直管や異形管、バルブ、その他の通常の粉体塗装が可能な水道資材全般を包含する。
【0018】
【実施例】
以下に、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に詳細に説明する。なお、実施例、比較例において「部」は「質量部」を意味する。
以下の実施例及び比較例で使用した成分は次の通りである。
1.ビスフェノールA型固形エポキシ樹脂:
エピコート1004(ジャパンエポキシレジン株式会社製エポキシ樹脂:エポキシ当量915g/eq、軟化点97℃)。
2.エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂:
エピコート4005P(ジャパンエポキシレジン株式会社製エポキシ樹脂:エポキシ当量1110g/eq、軟化点92℃)。
3.エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂:
エピコート4010P(ジャパンエポキシレジン株式会社製エポキシ樹脂:エポキシ当量4300g/eq、軟化点135℃)。
【0019】
4.硬化剤:
▲1▼キュアゾールC11Z(四国化成工業株式会社製:ウンデシルイミダゾール)、
・キュアゾールC17Z(四国化成工業株式会社製:2−ヘプタデシルイミダゾール)、
・DAM(保土谷化学工業株式会社製:4,4’−ジアミノジフェニルメタン)、
・キュアゾール2PZL(四国化成工業株式会社製:2−フェニルイミダゾリン)。
5.表面調整剤:
アクロナール4F(BASFジャパン株式会社製:表面調整剤)。
【0020】
比較例1
上記のエピコート4005P:65部、キュアゾールC17Z:2.5部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム(体質顔料):25部、二酸化チタン(着色顔料):5部及びカーボンブラック(着色顔料):0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0021】
比較例2
上記のエピコート4005P:65部、DAM:3部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0022】
比較例3
上記のエピコート4005P:65部、キュアゾール2PZL:2部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0023】
比較例4
上記のエピコート1004:65部、キュアゾール2PZL:2部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0024】
実施例1
上記のエピコート4005P:50部、エピコート4010P:15部、キュアゾールC17Z:2.5部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム(体質顔料):25部、二酸化チタン(着色顔料):5部及びカーボンブラック(着色顔料):0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0025】
実施例2
上記のエピコート4005P:50部、エピコート4010P:15部、DAM:3部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0026】
実施例3
上記のエピコート4005P:50部、エピコート4010P:15部、キュアゾール2PZL:2部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0027】
上記の実施例及び比較例で作製した各々の塗料を用い、電気炉で物温200℃に加熱した板厚1.2mmの冷間圧延鋼板(ダル鋼板)に静電粉体塗装機(旭サナック社、PG−1型)を用いて−60KVの電圧で膜厚200〜400μm、塗装終了温度130〜140℃になるように塗装し、その直後に200℃の雰囲気温度で10分間の焼き付けを行い、その後垂直方向に吊り下げ、そのまま室温になるまで放冷して塗装板を作製した。
【0028】
その後下記の各種試験を行った。それらの結果は第1表及び第2表に示す通りであった。
<塗膜の状態>
塗膜の状態を目視で下記の基準で評価した。
○:良好
×:不良
【0029】
<耐おもり落下性>
おもり落下に対する抵抗性をJIS K5600−5−3(デュポン式)に準拠し、おもり落下高さ50cmでの塗膜の割れ・はがれの有無で評価した。
○:塗膜の割れ・はがれが無い
×:塗膜の割れ・はがれが有る
【0030】
<耐カッピング性>
塗膜が部分変形を受けた場合の割れ又は金属基板からのはがれに対する抵抗性をJIS K5600−5−2に準拠して評価した。
<170℃ゲルタイム>
JIS C−2105(170℃/熱板法)に準拠して評価した。170℃に加温したホットプレート上に粉体塗料2gを載せて溶融させた。次いで金属棒を溶融塗料に差し込み、引き上げて塗料の一部を10cm引き上げ、塗料の糸引状態を確認した。塗料の糸引が不完全になる(糸引が10cm以下で切れる)なるまでの加温経過時間をゲルタイムとした。このゲルタイムにより170℃おける各作製塗料の硬化速度を把握する。
【0031】
<貯蔵後の170℃ゲルタイム>
40℃の恒温器中に7日間保管した後、上記の<170℃ゲルタイム>の評価と同様にしてゲルタイムを測定した。貯蔵前のゲルタイムと比較し、短縮した時間だけ貯蔵により硬化反応が進行したと判断した。
【0032】
<ゲルタイム保持率>
(<170℃ゲルタイム>/<貯蔵後の170℃ゲルタイム>)×100(%)を計算することにより、貯蔵前のゲルタイムが貯蔵後にどの程度保持できているかを数値化した。したがって、保持率値の大きいほど貯蔵により硬化反応が進行せず、良好な貯蔵安定性を持った塗料と判断した。
【0033】
<貯蔵後の各種性能の確認>
40℃の恒温器中に7日間保管した塗料についても上記と同様に塗装した塗装板を作製し、上記と同じ方法で塗膜の状態、耐おもり落下性、耐カッピング性を評価した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
第1表及び第2表のデータからも明らかなように、実施例1〜3の本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、比較例1〜4の従来技術の粉体塗料組成物と比較して、ゲルタイム保持率、貯蔵後の耐おもり落下性、貯蔵後の耐カッピング性の点で特に優れており、本発明の水道資材用粉体塗料組成物は明らかに貯蔵安定性に優れている。
【0037】
【発明の効果】
本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、貯蔵安定性が良好であり、品質的に安定した塗料及び水道資材の作製が可能となる。
【発明の属する技術分野】
本発明は水道資材用粉体塗料組成物及びその粉体塗料組成物で塗装されている水道資材に関し、より詳しくは、ビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を含むが、良好な貯蔵安定性を持っている水道資材用粉体塗料組成物及びその粉体塗料で塗装されている水道資材に関する。
【0002】
【従来の技術】
長期にわたって埋蔵される水道資材には、防食性を目的として様々な塗装やライニング工法が行われている。
そのような塗装に用いられる粉体塗料として、樹脂自体の防食性及び密着性の観点から、通常、エポキシ系粉体塗料が使用されている。通常、このような粉体塗料を用いて数百μmの膜厚に塗装する場合には、塗装されていない水道資材を予熱しておき、粉体が被塗物に対して静電によって付着する力と被塗物に塗着するときに溶融して付着する力とにより、又は被塗物に塗着するときに溶融して付着する力のみにより目的とする膜厚になるように塗装し、室温にてそのまま放冷するか又は必要に応じて後加熱を行い、反応硬化する条件まで加熱し、硬化させる。
【0003】
最近では、エネルギーコスト面や作業者の環境を考慮して、低温で反応硬化するタイプのエポキシ系粉体塗料が主流となっている。そうした中、衛生性向上の理由からビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を使用した粉体塗料が採用されている(例えば、特許文献1、2、3、4参照。)。しかしながら、ビスフェノールF型固形エポキシ樹脂使用の熱硬化型粉体塗料はビスフェノールA型固形エポキシ樹脂使用の熱硬化型粉体塗料と比較して貯蔵安定性が悪い。また低温硬化性を付与した場合には、硬化温度と貯蔵する温度が近いため貯蔵安定性が更に悪化する。ここでいう貯蔵安定性が悪いとは、常温で一定時間保管した時に、上記した塗装方法で塗装しても塗膜外観や塗膜物性等に支障なく塗装できる保管時間が短いことである。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−160063号公報
【特許文献2】
特開2000−281968号公報
【特許文献3】
特開2002−265859号公報
【特許文献4】
特開2003−11253号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するためになされてものであり、ビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を含むが、良好な貯蔵安定性を持っている水道資材用粉体塗料組成物及びその粉体塗料で塗装されている水道資材を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の目的を達成するために鋭意研究を行った結果、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を含むエポキシ樹脂粉体塗料組成物に対し、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を所定量配合することにより、貯蔵安定性が向上することを見出し、本発明を完成した。
【0007】
即ち、本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部及びエポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂1〜50質量部を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂1〜50質量部及びエポキシ樹脂の合計量を基準にして0.3〜20質量%の硬化剤を含むことを特徴とする。
【0009】
更に、本発明の水道資材は、上記の水道資材用粉体塗料組成物で塗装されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で使用する、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂は、常温(15〜25℃)で固体状態のものである。好ましくは、軟化点が110℃以下であるが、軟化点の下限は、通常、60℃である。このようなエポキシ樹脂として、従来からエポキシ樹脂粉体塗料の製造に用いられているビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を特に制限無く使用することができる。好ましくは、エポキシ当量が600〜3000であるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂である。具体的には、ビスフェノールFジグリシジルエーテル樹脂、若しくはこの樹脂の置換基を他のものに置き換えたもの、例えば、CTBN(末端にカルボキシル基を持つブタジエン−アクリロニトリル共重合液状ゴム)やエステル化等の変成を行ったもの等を制限無く使用することが出来る。
【0011】
本発明で使用する、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂は市販品として入手でき、例えば、ジャパンエポキシレジン株式会社からエピコート4010、4010P等として入手できる。本発明の水道資材用粉体塗料組成物においては、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部に対して、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂を1〜50質量部、好ましくは5〜35質量部となる量で配合することが適当である。エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂の相対量が1質量部未満である場合には、貯蔵安定性に対する明確な効果が現れず、本来の目的を達成することは出来ない。また、その相対量が50質量部を超える場合には、作製する粉体塗料の軟化点や溶融粘度が上昇するので、塗料製造時のエクストルーダーによる混練に高温が必要となり、塗料作製が難しくなる。更に、エクストルーダー混練による粉体塗料の作製では、塗料の硬化温度を必然的に混練温度以上にする必要があるので、硬化温度の低温下が難しくなる。また、粉体塗料の軟化点や溶融粘度の上昇は、形成される塗膜外観の低下をもたらすなどの問題がある。
【0012】
本発明で使用することができる硬化剤としては、エポキシ樹脂と反応して架橋結合を形成するものであれば特に限定されることはなく、従来より使用されている各種の硬化剤を使用することができる。好ましい硬化剤として、例えば、アミン化合物(例えば、4,4’−ジアミノジフェニルメタン等)や、酸無水物(例えば、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテート)等)、イミダゾリン類(例えば、2−フェニルイミダゾリン)、ポリアミド化合物、フェノール性水酸基を有する化合物(例えば、フェノール樹脂等)、ジシアンジアミド化合物又はその変成物、ヒドラジン化合物(例えば、アジピン酸ジヒドラジド等)、トリアジンアダクトイミダゾール以外のイミダゾール類(例えば、2−メチルイミダゾール等)等を挙げることができる。トリアジンアダクトイミダゾールは熱による硬化反応時にトリアジン独特の臭気を発生し、塗装環境を低下させるので好ましくない。
【0013】
上記の硬化剤は、エポキシ樹脂の合計量を基準にして0.3〜20質量%、好ましくは0.5〜15質量%となる量で配合する。硬化剤の相対量が0.3質量%よりも少ない場合には、各硬化剤の特徴を粉体塗料に反映させることが難しくなる。一方、硬化剤の相対量が20質量%よりも多くなると、塗料製造時の熱により反応が生じ、塗膜形成能に障害を来たすばかりか、塗料の貯蔵安定性が著しく低下することとなるので好ましくない。
【0014】
本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、必要に応じて、例えば、従来より粉体塗料に使用されている顔料や、その他の添加剤を使用することができる。
顔料として、具体的に挙げると、二酸化チタンや、ベンガラ、酸化鉄、亜鉛末粉、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドン系顔料、アゾ系顔料、イソインドリノン系顔料、各種焼成顔料等の着色顔料、シリカ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ガラスフレーク等の体質顔料がある。
【0015】
また、その他の添加剤として、例えば、タレ防止剤、表面調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、抗酸化剤等を挙げることができ、任意に必要に応じて配合することができる。
更に、本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、粉体塗料の特性を更に改良するために、例えば、変成剤として、石油樹脂や、尿素アルデヒド樹脂、テルペン等を適宜使用することが出来る。
【0016】
本発明の水道資材用粉体塗料組成物の製造例としては、エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂、及び必要に応じて配合するその他の成分を、ナウターミキサーやヘンシェルミキサー等の混合機によって、室温で混合し、その後、1軸又は2軸エクストルーダー等の粉体塗料製造に常用される溶融混練機を用い、混練する。混練して形成されたペレットをピンミルやジェットミル等の粉砕機を用いて粉砕し、篩い等を用いて任意の粒度分布に調整する。本発明の水道資材用粉体塗料組成物においては、粉体塗料の平均粒径は、例えば、10〜150μm、好ましくは20〜120μmであることが適当である。
【0017】
上記のようにして得られた本発明の水道資材用粉体塗料組成物を用いて水道資材を塗装する方法としては、100〜250℃に予熱した水道資材に粉体塗料組成物をエアー圧によって吹き付けて塗装する方法や、静電塗装機、流動浸漬等によって塗装し、その後熱風炉や、赤外炉、誘導加熱炉等で100〜250℃の温度になるように加熱し硬化させることによって塗膜を形成する方法を採用することができる。なお、ここでいう水道資材は、直管や異形管、バルブ、その他の通常の粉体塗装が可能な水道資材全般を包含する。
【0018】
【実施例】
以下に、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に詳細に説明する。なお、実施例、比較例において「部」は「質量部」を意味する。
以下の実施例及び比較例で使用した成分は次の通りである。
1.ビスフェノールA型固形エポキシ樹脂:
エピコート1004(ジャパンエポキシレジン株式会社製エポキシ樹脂:エポキシ当量915g/eq、軟化点97℃)。
2.エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂:
エピコート4005P(ジャパンエポキシレジン株式会社製エポキシ樹脂:エポキシ当量1110g/eq、軟化点92℃)。
3.エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂:
エピコート4010P(ジャパンエポキシレジン株式会社製エポキシ樹脂:エポキシ当量4300g/eq、軟化点135℃)。
【0019】
4.硬化剤:
▲1▼キュアゾールC11Z(四国化成工業株式会社製:ウンデシルイミダゾール)、
・キュアゾールC17Z(四国化成工業株式会社製:2−ヘプタデシルイミダゾール)、
・DAM(保土谷化学工業株式会社製:4,4’−ジアミノジフェニルメタン)、
・キュアゾール2PZL(四国化成工業株式会社製:2−フェニルイミダゾリン)。
5.表面調整剤:
アクロナール4F(BASFジャパン株式会社製:表面調整剤)。
【0020】
比較例1
上記のエピコート4005P:65部、キュアゾールC17Z:2.5部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム(体質顔料):25部、二酸化チタン(着色顔料):5部及びカーボンブラック(着色顔料):0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0021】
比較例2
上記のエピコート4005P:65部、DAM:3部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0022】
比較例3
上記のエピコート4005P:65部、キュアゾール2PZL:2部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0023】
比較例4
上記のエピコート1004:65部、キュアゾール2PZL:2部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0024】
実施例1
上記のエピコート4005P:50部、エピコート4010P:15部、キュアゾールC17Z:2.5部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム(体質顔料):25部、二酸化チタン(着色顔料):5部及びカーボンブラック(着色顔料):0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0025】
実施例2
上記のエピコート4005P:50部、エピコート4010P:15部、DAM:3部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0026】
実施例3
上記のエピコート4005P:50部、エピコート4010P:15部、キュアゾール2PZL:2部、アクロナール4F:1部、硫酸バリウム:25部、二酸化チタン:5部及びカーボンブラック:0.5部を室温で混合し、溶融混練し、粉砕し、分級して平均粒径80μmの粉体塗料を作製した。
【0027】
上記の実施例及び比較例で作製した各々の塗料を用い、電気炉で物温200℃に加熱した板厚1.2mmの冷間圧延鋼板(ダル鋼板)に静電粉体塗装機(旭サナック社、PG−1型)を用いて−60KVの電圧で膜厚200〜400μm、塗装終了温度130〜140℃になるように塗装し、その直後に200℃の雰囲気温度で10分間の焼き付けを行い、その後垂直方向に吊り下げ、そのまま室温になるまで放冷して塗装板を作製した。
【0028】
その後下記の各種試験を行った。それらの結果は第1表及び第2表に示す通りであった。
<塗膜の状態>
塗膜の状態を目視で下記の基準で評価した。
○:良好
×:不良
【0029】
<耐おもり落下性>
おもり落下に対する抵抗性をJIS K5600−5−3(デュポン式)に準拠し、おもり落下高さ50cmでの塗膜の割れ・はがれの有無で評価した。
○:塗膜の割れ・はがれが無い
×:塗膜の割れ・はがれが有る
【0030】
<耐カッピング性>
塗膜が部分変形を受けた場合の割れ又は金属基板からのはがれに対する抵抗性をJIS K5600−5−2に準拠して評価した。
<170℃ゲルタイム>
JIS C−2105(170℃/熱板法)に準拠して評価した。170℃に加温したホットプレート上に粉体塗料2gを載せて溶融させた。次いで金属棒を溶融塗料に差し込み、引き上げて塗料の一部を10cm引き上げ、塗料の糸引状態を確認した。塗料の糸引が不完全になる(糸引が10cm以下で切れる)なるまでの加温経過時間をゲルタイムとした。このゲルタイムにより170℃おける各作製塗料の硬化速度を把握する。
【0031】
<貯蔵後の170℃ゲルタイム>
40℃の恒温器中に7日間保管した後、上記の<170℃ゲルタイム>の評価と同様にしてゲルタイムを測定した。貯蔵前のゲルタイムと比較し、短縮した時間だけ貯蔵により硬化反応が進行したと判断した。
【0032】
<ゲルタイム保持率>
(<170℃ゲルタイム>/<貯蔵後の170℃ゲルタイム>)×100(%)を計算することにより、貯蔵前のゲルタイムが貯蔵後にどの程度保持できているかを数値化した。したがって、保持率値の大きいほど貯蔵により硬化反応が進行せず、良好な貯蔵安定性を持った塗料と判断した。
【0033】
<貯蔵後の各種性能の確認>
40℃の恒温器中に7日間保管した塗料についても上記と同様に塗装した塗装板を作製し、上記と同じ方法で塗膜の状態、耐おもり落下性、耐カッピング性を評価した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
第1表及び第2表のデータからも明らかなように、実施例1〜3の本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、比較例1〜4の従来技術の粉体塗料組成物と比較して、ゲルタイム保持率、貯蔵後の耐おもり落下性、貯蔵後の耐カッピング性の点で特に優れており、本発明の水道資材用粉体塗料組成物は明らかに貯蔵安定性に優れている。
【0037】
【発明の効果】
本発明の水道資材用粉体塗料組成物は、貯蔵安定性が良好であり、品質的に安定した塗料及び水道資材の作製が可能となる。
Claims (3)
- エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部及びエポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂1〜50質量部を含むことを特徴とする水道資材用粉体塗料組成物。
- エポキシ当量が3000g/eq以下のビスフェノールF型固形エポキシ樹脂100質量部、エポキシ当量が3000g/eqを超えるビスフェノールF型固形エポキシ樹脂1〜50質量部及びエポキシ樹脂の合計量を基準にして0.3〜20質量%の硬化剤を含むことを特徴とする水道資材用粉体塗料組成物。
- 請求項1又は2記載の水道資材用粉体塗料組成物で塗装されていることを特徴とする水道資材。
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JP2003128246A JP2004331773A (ja) | 2003-05-06 | 2003-05-06 | 水道資材用粉体塗料組成物及び水道資材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006241222A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Dainippon Ink & Chem Inc | 粉体塗料用樹脂組成物 |
-
2003
- 2003-05-06 JP JP2003128246A patent/JP2004331773A/ja not_active Withdrawn
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