JP2778183B2 - エポキシ系粉体塗料組成物 - Google Patents

エポキシ系粉体塗料組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、比較的低温で硬化し、かつ貯蔵安定性に優
れ、耐衝撃性及び耐蝕性等にも優れた塗膜を形成するエ
ポキシ系粉体塗料に関するものであり、自動車製造業、
電気部品製造業及び建築業等の分野において有用なもの
である。
〔従来の技術〕
エポキシ系粉体塗料は、無公害、省資源、省力化とい
った点における長所から金属塗装全般に使用されてお
り、平滑性及び耐蝕性が重要な洗濯機、冷蔵庫或いはク
ーラーなどの家電製品や、耐蝕性及び耐候性が重要な橋
梁、門扉或いはフェンス等の道路資材に広く使用されて
いる。
しかしながら、150℃以上の温度で焼き付ける必要の
ある上記粉体塗料は、耐熱性の低い、スプリング等の熱
処理鋼材或いはプラスチック等の樹脂等を塗装すること
が困難であり、その利用分野に限界があるのが現状であ
る。したがって、粉体塗料の低温硬化を可能にすれば、
耐熱性の低い被塗物に対する塗装も可能になり、粉体塗
料の市場は大きくのびると同時に、省エネルギー化にも
なるため、粉体塗料の低温硬化に対する要求は高まって
いる。
粉体塗料の低温硬化性を改善する技術として粉体塗料
において、グアニジン系化合物又は多価カルボン酸ポリ
ヒドラジド系化合物等の潜在性硬化剤とイミダゾール等
のアミン系促進剤を併用する方法があるが、少量のアミ
ン系促進剤を併用した場合には150℃以下の焼き付け条
件では、エリクセン値、耐衝撃性、密着性及び耐蝕性等
の塗膜性能を十分得ることができず、一方、アミン系促
進剤を増量すると、150℃以下の焼き付け条件でも十分
な塗膜性能を得ることができるが、粉体塗料の貯蔵安定
性が極めて悪くなり、150℃以下の焼き付け条件下で十
分な塗膜性能を得ることと粉体塗料の貯蔵安定性を兼ね
備えた塗料は得られていない。
また、ヒドラジド化合物の促進剤として二塩基酸と尿
素化合物を配合することにより硬化時間が短縮された一
液性エポキシ樹脂組成物も提案されているが(特開平1
−247418)、130℃未満の焼付け条件では粉体塗料とし
て十分な塗膜性能は得られていない。
粉体塗料の貯蔵安定性を改良する方法として、接着剤
用途等では、上記アミン系促進剤をゼオライトに吸着さ
せたり、又はカプセル化する方法が提案されているが、
促進剤をゼオライトに吸着させる方法により粉体塗料を
調製した場合、ゼオライトの細孔内へ促進剤が奥深く入
り込んでしまう傾向があるため、促進剤の効果を失うこ
となく貯蔵安定性を改良することが困難であるうえ、粉
体塗料の溶融状態における流動性が低下するため、平滑
性のある塗膜が得られ難いという問題があり、促進剤を
カプセル化する方法により粉体塗料を調製した場合、混
練中にカプセルが破壊され、貯蔵安定性の効果がなくな
ってしまったり、また逆にカプセルが破壊されず低温硬
化性が損なわれるという問題がある。
また、粉体塗料の貯蔵安定性を改良する方法として、
上記アミン系促進剤をドライブレンドする方法も提案さ
れているが、粉体状の上記アミン系促進剤とエポキシ系
樹脂を均一に分散させることは極めて困難であり、ま
た、このことに伴い、粉体塗料の回収分を再利用しよう
としても、促進剤の残留比が一定にならないため、極め
て困難である。
〔本発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記問題を克服し、比較的低温(130℃未
満)で硬化可能で、得られた塗膜の塗膜性能が優れ、か
つ貯蔵安定性に優れたエポキシ系粉体塗料組成物を提供
することを課題とする。
(ロ)発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した
結果、エポキシ系粉体塗料中にヒドラジド化合物、尿素
誘導体及びアミン系硬化促進剤と有機酸との特定の予備
混合物を含有させることが極めて有効であることを見出
し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 (a)1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有
し、かつ融点が50〜140℃のエポキシ樹脂、 (b)式 R(CONHNH2)m (式中、Rはm価のポリカルボン酸からm個のカルボキ
シル基を除いた後に残るm価の有機基であり、mは2〜
4の整数である。) で示されるヒドラジド系化合物、 (c)式 Ar[NHCON(R1)(R2)]n (式中、Arは置換基を有していてもよいn価の芳香族も
しくは脂環族炭化水素基であり、nは1以上の整数で、
R1及びR2はアルキル基である。) で示される尿素誘導体、及び (d)イミダゾール及びその誘導体、ジアミノジフェニ
ルメタン及び1,8−ジアゾビシクロ(5,4,0)ウンデカン
−7からなる群より選ばれるアミン系硬化促進剤と蟻
酸、酢酸、シュウ酸及びアジピン酸からなる群より選ば
れる有機酸との予備混合物 からなるエポキシ系粉体塗料組成物に関する。
本発明における(a)エポキシ樹脂は、1分子中に少
なくとも2個以上のエポキシ基を有し、かつ融点が50〜
140℃のエポキシ樹脂である。融点が50℃未満では、夏
期の室内温度のような比較的高温で保管された場合、ブ
ロッキングを起したり、粉体塗料として必要な流動性が
悪くなり、逆に融点が140℃より高くなると、130℃未満
で焼付けた場合、粉体塗料の溶融状態における流れ性が
極めて悪くなり、得られる塗膜の平滑性に悪影響を与え
るという問題がある。
本発明におけるエポキシ樹脂の具体例として、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF等の多価フェノールやグ
リセリン等の多価アルコールとエピクロルヒドリンとの
反応で得られるポリグリシジルエーテル、ポリカルボン
酸から得られるポリグリシジルエステル、エポキシ化ノ
ボラック、脂環式エポキシ樹脂、シリコン変性エポキシ
樹脂及びウレタン変性エポキシ樹脂等がある。
(b)成分は、式 R(CONHNH2)m (式中、Rはm価のポリカルボン酸からm個のカルボ
キシル基を除いた後に残るm価の有機基であり、mは2
〜4の整数である。)で示されるヒドラジド系化合物で
あり、その具体例として、アジピン酸ジヒドラジド、セ
バシン酸ジビドラジド、コハク酸ジヒドラジド、ドデカ
ン二酸ジヒドラジド、エイコサン二酸ジヒドラジド、イ
ソフタル酸ジヒドラジド、アゼライン酸ジヒドラジド、
スペリン酸ジヒドラジド、トリメリット酸ジヒドラジド
及びピロメリット酸テトラヒドラジド等がある。これら
のヒドラジド系化合物は、単独又は2種類以上の混合物
として粉体塗料中に配合される。
(c)成分は、式 Ar[NHCON(R1)(R2)]n (式中、Arは置換基を有していてもよいn価の芳香族
もしくは脂環族炭化水素基であり、nは1以上の整数
で、R1及びR2はアルキル基である。)で示される尿素誘
導体であり、その具体例として3−フェニル−1,1−ジ
メチルウレア、3−5p−クロルフェニル1,1−ジメチル
ウレア、3−(3,4−ジクロルフェニル)−1,1−ジメチ
ルウレア、3−(o−メチルフェニル)−1,1−ジメチ
ルウレア、3−(p−メチルフェニル)−1,1−ジメチ
ルウレア、3−メトキシフェニル−1,1−ジメチルウレ
ア及び3−ニトロフェニル−1,1−ジメチルウレア等が
ある。これらの尿素誘導体は、単独又は2種類以上の混
合物として粉体塗料中に配合される。
(d)成分は、イミダゾール及びその誘導体、ジアミ
ノジフェニルメタン及び1,8−ジアゾビシクロ(5,4,0)
ウンデカン−7からなる群より選ばれるアミン系硬化促
進剤と蟻酸、酢酸、シュウ酸及びアジピン酸からなる群
より選ばれる有機酸との予備混合物であり、貯蔵安定性
を損うことなく、粉体塗料の低温硬化性を向上させるた
めに極めて有効な成分である。
上記アミン系硬化促進剤を単独で使用した場合、150
℃以下の焼き付け条件で充分な塗膜性能を得るために
は、その配合量をある程度以上にする必要があるが、配
合量が多いと、貯蔵安定性が極めて悪くなるという問題
がある。
しかし、特定の上記アミン系硬化促進剤と特定の上記
有機酸とを予備混合すると、アミン系硬化促進剤の配合
量が多い場合においても、上記の問題がなく、50℃以下
の低温下で貯蔵しているときは、アミン系硬化促進剤の
硬化促進硬化が有機酸のマスキング効果によって抑制さ
れるが、粉体塗料の焼き付け温度においては有機酸が解
離し、アミン系硬化促進剤の硬化促進効果が発揮され
る。
アミン系硬化促進剤と有機酸との好ましい混合割合
は、アミン系硬化促進剤のアミン1当量あたり、有機酸
の0.1〜10当量、より好ましくは有機酸の0.2〜5当量、
更に好ましくは1〜1.2当量である。
有機酸がアミン系硬化促進剤の1当量あたり0.1当量
未満であると、貯蔵安定性が低下する恐れがあり、有機
酸がアミン系硬化促進剤の1当量あたり10当量より多い
と、アミン系硬化促進剤の硬化促進効果が充分に発揮さ
れない恐れがある。
上記各成分の配合割合は厳密に制限されるものではな
く、粉体塗料組成物の利用分野に応じて広範に変えるこ
とができるが、一般には下記の割合で各成分を配合する
ことが望ましい。
成分(a):100重量部 成分(b):1〜20重量部、より好ましくは1〜15重量部 成分(c):成分(b)の1重量部当り0.1〜3重量
部、より好ましくは0.1〜2重量部 成分(d):0.1〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重
量部 成分(b)が、成分(a)の100重量部(以下、単に
部と表す)当り1部未満であると、塗膜のエリクセン値
及び耐衝撃性等の塗膜物性が低下する恐れがあるが、成
分(b)を20部より多く配合することは、塗膜物性をそ
れ程向上させないので、経済的に有利ではない。
成分(c)が、成分(b)の1部当り0.1部未満であ
ると、塗膜のエリクセン値及び耐衝撃性等の塗膜物性が
低下する恐れがあり、成分(c)が3部より多いと、塗
膜が黄変する傾向があるので好ましくない。
成分(d)が、成分(a)の100部当り0.1部未満であ
ると、130℃未満の温度で加熱することにより塗膜物性
に優れた塗膜を得ることが困難になる恐れがあり、10部
より多いと、粉体塗料の貯蔵安定性が低下する恐れがあ
る。
上記成分の他、必要に応じて、粉体塗料の成分として
一般的に使用される、顔料、紫外線吸収剤、可塑剤、金
属粉、レベリング調整剤及びカップリング剤等の添加剤
を配合しても良い。
上記顔料としては、例えば酸化チタン、ベンガラ、酸
化鉄、カーボンブラック、フタロシアンブルー、フタロ
シアニングリーン、キナクリドン系顔料、アゾ系顔料或
いはイソインドリノン系顔料等の着色顔料;シリカ、タ
ルク、沈降性硫酸バリウム或いは炭酸カルシウム等の体
質顔料がある。
本発明の組成物は、上記4成分(a)、(b)、
(c)、(d)及びその他の所望成分を、粉体塗料の混
合方法として従来から採用されている一般的な方法に従
って、混合及び混練し、均一に分散させることにより調
製することができ、例えば上記各成分をヘンシェルミキ
サーで混合後、これを押出機で溶融混練した後、微粉砕
することにより、粉体塗料を得ることができる。
〔実施例及び比較例〕 以下に実施例及び比較例により、さらに具体的に説明
する。なお下記実施例及び比較例において評価した各種
特性値は、以下のようにして得た結果である。
(粉体塗料の初期特性) 1.ゲル化時間:150℃に加熱したホットプレート上に、粉
体塗料0.1g採取し、針で撹拌しながら、流動性を失いゲ
ル化するまでの時間を測定した。
(120℃、20分の焼付け条件で硬化させた粉体塗料塗膜
の特性) 2.表面性:表面温度120℃に加熱した鉄板に、粉体塗料
を吹付けて塗装し、その表面の状態を肉眼で観察し、表
面が平滑のものを○、平滑さに欠けるものを×として評
価した。
3.耐衝撃性:JIS K5400に準ずる。
4.光沢:JIS K5400 6.7(60度鏡面反射率)に準ずる。
5.耐蝕性:JIS K5400 7.8に準ずる。
6.エリクセン値:エリクセン試験器を用い、塗膜にピン
ホールが生じたときのポンチの押し出し距離(mm)を測
定した。なお、このとき用いた金属板は厚さ0.8mmのボ
ンデ鋼板である。
7.硬化性評価:耐衝撃性が500g×40cm以上であり、エリ
クセン値が6mm以上である場合を合格とした。
8.密着性:縦横に各々10本、互いに直交する1mm間隔の
切傷を付けることにより、100ケのごばん目を形成した
箇所に、セロハンテープ(ニチバン株式会社製)を貼着
させた後、剥離させ、塗膜上に残ったごばん目の数を測
定した。
(粉体塗料の貯蔵安定性) 9.貯蔵安定性(表面性):粉体塗料を40℃に温度制御さ
れた乾燥器に14日間保管した後、上記No.2表面性と同様
にして得られた塗膜の平滑性により、粉体塗料の貯蔵安
定性を評価した。
10.貯蔵安定性(ゲル化):粉体塗料を40℃に温度制御
された乾燥器に14日間保管した後、上記No.1ゲル化時間
と同様にしてゲル化時間を測定し、粉体塗料の貯蔵安定
性を評価した。
実施例1 エポトートYDO14(融点が95℃である東都化成(株)
製ビスフェノールA型エポキシ樹脂)100部当たり、ア
ジピン酸ジヒドラジド(以下ADHと表す)5部、3−
(3,4−ジクロルフェニル)−1,1−ジメチルウレア(以
下DCMUと表す)5部、等当量比の2−メチルイミダゾー
ル(以下2MZと表す)と蟻酸からなる予備混合物0.3部、
アクロナール4F(BASF社製レベリング調整剤であり、ポ
リブチルアクリレートからなる。)1部及び酸化チタン
50部をヘンシェルミキサー(三井三池製作所製)で配合
後、押出機(BUSS社製PR−46)にて溶融混練し、微粉砕
をおこない粉体塗料とした。
上記のようにして得た粉体塗料のゲル化時間、粉体塗
料を120℃、20分硬化した時の塗膜性能及び粉体塗料を4
0℃で14日間貯蔵後の貯蔵安定性の評価をおこなった。
その結果、表1に示したように塗膜性能及び貯蔵安定性
ともに良好であった。
実施例2 実施例1の2MZと蟻酸との予備混合物にかえ、等当量
比の2MZとアジピン酸からなる予備混合物0.4部を配合
し、実施例1と同様の試験をした。その結果を表1に示
した。
実施例3 実施例1の2MZと蟻酸との予備混合物にかえ、等当量
比の2ウンデシルイミダゾール(以下C11Zと表す)と蟻
酸からなる予備混合物0.6部を配合し、実施例1と同様
の試験をした。その結果を表1に示した。
実施例4 実施例1の2MZと蟻酸との予備混合物にかえ、等当量
比のC11Zとアジピン酸からなる予備混合物0.7部を配合
し、実施例1と同様の試験をした。その結果を表1に示
した。
実施例5 実施例1のエポトートYDO14にかえ、エポトートYDF20
04(融点が80℃である東都化成(株)製ビスフェノール
F型エポキシ樹脂)を使用し、実施例1と同様の試験を
した。その結果を表1に示した。
実施例6 実施例1の2MZと蟻酸との予備混合物にかえ、等当量
比の1,8−ジアゾビシクロ(5,4,0)ウンデカン−7(以
下DBUと表す)と蟻酸からなる予備混合物2部を配合
し、実施例1と同様の試験をした。その結果を表1に示
した。
実施例7 実施例1で使用した粉体塗料を110℃、20分硬化した
時の塗膜性能を、実施例1と同様に評価した結果、耐衝
撃性が500×40となった以外は、表面性、光沢、エリク
セン値、硬化性評価、密着性及び耐蝕性の各特性は全て
実施例1と同じであった。
比較例1 実施例1の2MZと蟻酸との予備混合物にかえ、2MZを0.
2部配合し、実施例1と同様の試験をした。その結果、
表1に示したように120℃20分での硬化性は十分であっ
たが、貯蔵安定性は低下した。
比較例2 実施例3のC11Zと蟻酸との予備混合物にかえ、C11Zを
0.5部配合し、実施例3と同様の試験をした。その結
果、表1に示したように120℃20分での硬化性は十分で
あったが、貯蔵安定性は低下した。
比較例3 実施例1のDCMUを省いて、実施例1と同様の試験をし
た。その結果、表1に示したように、粉体塗料の貯蔵安
定性は十分であったが、硬化性は不充分であった。
比較例4 実施例3のDCMUを省き、実施例3と同様の試験をし
た。その結果、表1に示したように、粉体塗料の貯蔵安
定性は十分であったが、硬化性は不充分であった。
(ハ)発明の効果 本発明の組成物は、130℃未満の比較的低温で硬化可
能であり、得られる塗膜の各種物性、即ちエリクセン
値、耐衝撃性、密着性及び耐蝕性等に優れ、かつ貯蔵安
定性に優れたエポキシ系粉体塗料組成物であり、自動車
工業、電気部品製造業及び建設業等の分野において極め
て有用なものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)1分子中に少なくとも2個以上のエ
    ポキシ基を有し、かつ融点が50〜140℃のエポキシ樹
    脂、 (b)式 R(CONHNH2)m (式中、Rはm価のポリカルボン酸からm個のカルボキ
    シル基を除いた後に残るm価の有機基であり、mは2〜
    4の整数である。) で示されるヒドラジド系化合物、 (c)式 Ar[NHCON(R1)(R2)]n (式中、Arは置換基を有していてもよいn価の芳香族も
    しくは脂環族炭化水素基であり、nは1以上の整数で、
    R1及びR2はアルキル基である。) で示される尿素誘導体及び (d)イミダゾール及びその誘導体、ジアミノジフェニ
    ルメタン及び1,8−ジアゾビシクロ(5,4,0)ウンデカン
    −7からなる群より選ばれるアミン系硬化促進剤と蟻
    酸、酢酸、シュウ酸及びアジピン酸からなる群より選ば
    れる有機酸との予備混合物 からなるエポキシ系粉体塗料組成物。
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