JP2000160063A - 低温硬化型粉体塗料組成物及びこの粉体塗料を用いた金属管の内面に塗膜を形成する方法 - Google Patents

低温硬化型粉体塗料組成物及びこの粉体塗料を用いた金属管の内面に塗膜を形成する方法

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JP2000160063A
JP2000160063A JP11151810A JP15181099A JP2000160063A JP 2000160063 A JP2000160063 A JP 2000160063A JP 11151810 A JP11151810 A JP 11151810A JP 15181099 A JP15181099 A JP 15181099A JP 2000160063 A JP2000160063 A JP 2000160063A
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epoxy resin
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curing agent
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Toshihiro Kubo
俊裕 久保
Goro Funabashi
五郎 船橋
Yutaka Isu
豊 井須
Hiroshi Nakanishi
宏 中西
Masayoshi Kajino
正義 楫野
Tsutomu Hamada
勉 浜田
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Kubota Corp
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TOTO RESIN KAKO KK
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のエポキシ樹脂系粉体塗料の硬化温度に比
して低温で硬化するエポキシ樹脂系粉体塗料であって、
且つ、該粉体塗料で塗装した塗膜は、ピンホールの発生
が抑制され、長期信頼性に優れた塗膜物性を与える低温
硬化可能なエポキシ樹脂系粉体塗料組成物及びこれを用
いて金属管の内面に塗装する方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】エポキシ当量が500乃至2,500g/
eqの固形ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)と特定
の硬化剤(B)と充填剤(C)を必須成分として成る粉
体塗料組成物に於いて、該エポキシ樹脂(A)が、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF又はビ
スフェノールAとビスフェノールFとの重付加反応によ
って得られたものであり、該ビスフェノールFがパラ・
パラ・メチレン結合体を25乃至45モル%含有し、2
核体純度が90%以上であることを特徴とする低温硬化
可能な粉体塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温硬化可能なエ
ポキシ樹脂系粉体塗料組成物及び該粉体塗料組成物を用
いて金属管内面に塗装する方法に関するものであり、特
に本発明の粉体塗料は、従来のエポキシ樹脂系粉体塗料
の硬化温度に比して低温で硬化し、得られた塗膜はピン
ホールが抑制され、長期信頼性に優れた塗膜物性を有す
る低温硬化可能なエポキシ樹脂系粉体塗料組成物及びこ
れを用いて金属管の内面に塗装する方法に関する。さら
に、塗装しようとする金属管の塗装工程に於いて、予熱
塗装後に後硬化炉を有する場合と、予熱塗装後に自然放
冷される場合の何れの硬化条件にも適応出来る低温硬化
可能なエポキシ樹脂系粉体塗料組成物を提供することに
関する。
【0002】
【従来技術】近年、金属の防蝕処理方法として、無公害
で作業環境を改善出来る粉体塗装が採用されてきてい
る。エポキシ樹脂系粉体塗料は、その優れた機械特性と
防蝕性を有することから防蝕用の粉体塗装材料として数
多くの実績が得られている。水道管或いは下水道管に用
いられている鋳鉄管は、土中埋設するために外からの腐
食や管内に流れる流体による腐食から守るために内外面
に防蝕塗装が施されている。これらに使用される塗料と
しては、エポキシ樹脂系粉体塗料が多く使用されている
が、塗膜の凹凸や塗膜中に残るピンホ−ルの発生等の塗
膜外観不良を防止する必要がある。加えて、塗膜自身が
耐衝撃性、可撓性(適正なエリクセン値)、耐摩耗性や
耐蝕性、耐水性、耐沸騰水性、耐温度勾配性等の諸特性
に優れた長期防蝕性を備えていなければならない。また
産業上に於いては、塗装時、自動化ができることや歩留
まりを高めること及びエネルギーコストの低減等が重要
な課題となっており、経済性に優れた塗装方法を適用出
来る粉体塗料が求められている。
【0003】従来、一般的に多くのエポキシ樹脂系粉体
塗料が提案され実用化している。これらの粉体塗料とし
て特公昭62−28194及び特公昭62−28193
の提案があるが、これらは長期防蝕性を満足しているも
のの、被塗物である鋳鉄管を230℃近くに予熱するこ
とが必要であり、加熱工程で多大なエネルギーを必要と
し、経済的に大変不利益であった。従って、加熱工程の
温度を低下させて鋳鉄管の予熱温度を下げても塗膜の硬
化反応が進行し、良好な流れ性を有して塗膜の凹凸やピ
ンホール等の塗膜外観不良の発生がなく、長期防蝕性に
優れた低温硬化可能な粉体塗料及びその塗装方法が求め
られていた。この様な長期防蝕性に優れた低温硬化可能
な粉体塗料は、被塗物となる多種類の鋳鉄管類に塗装さ
れ、その管は口径が250mmφ以下の小口径管から1
000mmφ以下の中口径管、さらには1100mmφ
以上の大口径管があり、また形状も直管や異形管などが
あり、いずれの被塗物にも塗装できることが必要であ
る。これらの管に粉体塗装して硬化させる場合、小口径
管や異形管の様に小さい管等に於いては予熱後の自然放
冷による冷却速度が早いので塗装後に硬化炉を設けて再
加熱して硬化反応を終了させなければならない。また、
口径の大きい管や長い直管になると管全体を覆うための
加熱炉が必要であるが、膨大となるので、後硬化炉を設
置せずに外側からガスバーナー等により局部毎に加熱し
た後に塗装し、そのまま自然冷却される間に硬化反応を
終了させなければならない。しかしながら、この様に、
局部毎に加熱を行い、自然放冷により硬化させる場合、
同じ口径の直管類であっても管末端である受け口部、差
し口部と中央の直道部では管厚が異なることからその部
位での温度上昇及び温度降下の速度が異なり、部位で温
度にバラツキが生じてしまうため、塗装された塗料の硬
化条件もそれぞれ異なってしまう。すなわち、肉厚の薄
い部位は高めに予熱されてしまうものの冷却速度は速く
なってしまう。肉厚の厚い部位はその逆で加熱しづらく
冷めにくいため、局部毎の塗装開始温度に分布が生じて
しまう。このため、どの部位でも塗料の硬化不良を防ぎ
均一に硬化させるためには局部毎に予熱温度を調整しな
ければならないが、実質困難であった。このため冷めや
すい部分(肉厚の薄い部位)にはより高めに予熱し、塗
装開始温度を高くする程度の処置しか行えず、塗装開始
時の被塗物の温度は、それぞれの部位により温度差異が
生じることとなり、従ってこれらの条件下で使用される
低温硬化型粉体塗料に於いては、低温硬化性に優れてい
ることは勿論であるが、薄肉部で冷めやすい部分の局部
加熱状態にある部位に塗装されても優れた性能を有す塗
膜が形成されなければならない。塗装開始温度が130
〜150℃の低温領域で優れた塗膜を形成できる低温硬
化型粉体塗料であっても、自然放冷される高温加熱塗装
条件下(局部的に塗装直後の温度が230℃付近の高温
領域)にさらされても、塗料が問題なく硬化反応を終了
し、塗膜が劣化せずに優れていることが必要となる。
【0004】低温で硬化する粉体塗料として従来幾つか
が提案されている。ポリエステル−エポキシハイブリッ
ト型粉体塗料としては、酸性ポリエステル樹脂/エポキ
シ樹脂/有機二塩基酸/イミダゾール触媒の組成物で1
60℃以下(140℃20分)の低温硬化可能とする提
案(特開平2−32176)、及び、160℃20分と
言う条件で硬化可能とする酸性ポリエステル樹脂とスル
ホキシル基含有エポキシ樹脂の組み合わせによる組成が
提案(特開平3−52968)されているが、これらは
利用分野として建材、家電、農業機械あるいは自動車関
連など美装用用途等を目的とするものである。
【0005】一方、エポキシ樹脂系粉体塗料としては、
固形エポキシ樹脂の硬化剤成分として、多価エポキシ樹
脂/多価フェノール/イミダゾール類付加反応物を使用
して150℃で1から2分のゲル化時間を有する貯蔵安
定性を有する塗料組成物(特開平2−227470)、
ヒドラジッド系化合物/尿素誘導体/一価カルボン酸を
組み合わせた硬化剤で120℃、20分で硬化可能な塗
料組成物(特開平3−239764)、硬化剤がエポキ
シ樹脂イミダゾール類化合物との付加物の金属塩錯化合
物を配合し140℃、30分で硬化可能な塗料組成物
(特開平10−30015)等の提案があり、利用分野
として洗濯機、冷蔵庫或いはクーラー等の家電製品や耐
蝕性及び耐候性が重要な橋梁、門扉或いはフェンス等の
道路資材等に提案されている。
【0006】また、水道管或いは下水道管等の地中へ埋
設される鋳鉄管の内面コーティングエポキシ樹脂系粉体
塗料としては、液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂と
ビスフェノールAとを反応させて得られる、αグリコー
ル量が0.03から0.07meq/gで、かつ加水分
解性塩素が200ppm以下である固形ビスフェノール
A型エポキシ樹脂と硬化剤(イミダゾリン系化合物)と
を配合して180〜210℃に加熱した試験片の表面に
吹き付け塗装した後、放冷して厚さ250〜350μm
の塗膜を形成可能な粉体塗料(特開平10−9592
8)の提案がある。しかしながこの提案では、塗膜の性
能を得る為には、ダクタイル鋳鉄管の予熱温度が180
〜210℃と比較的高い温度且つ温度管理幅の狭い条件
を必要としており、加熱炉のエネルギーコスト面や工程
管理面において有効な粉体塗料が得られていない。
【0007】水道管或いは下水道管等の地中へ埋設され
る鋳鉄管の内面粉体塗料は、長期信頼性の観点から均質
な塗装外観と高度の防蝕性とが要求されている。このた
め、充分な防蝕性を確保するために、エポキシ樹脂系の
粉体塗料を用いて180℃以上の高温で焼付し、数百μ
mという膜厚を塗布している。金属管に塗装する際に
は、被塗装物は、予備加熱工程をへて予め硬化温度以上
に加熱してから塗装しなければならない。この時、加熱
により金属管表面の揮発成分や鋳鉄管内部に含まれてい
る水分等の膨張によりガスが発生する場合もあるので、
この揮発成分を粉体塗料が溶融している間や架橋反応中
に蒸発させておく必要がある。本用途の塗膜は膜厚を厚
くするため、揮発成分が蒸発しにくく一部蒸発している
状態で塗料が硬化してしまい、ワキやピンホールが形成
されて凹凸のある塗装面となることもあり、塗膜外観の
不良をきたしていた。
【0008】これらの塗膜外観不良の発生を防止する方
法には被塗装物を硬化温度で長時間確保して予熱する方
法もあるが、金属管や鋳鉄管の生産性を極端に落として
しまう結果となっている。更に特開昭50−92941
に見られるように被塗装物の予熱を硬化温度以上の高温
に上げる方法もあるが、この方法では生産コストの大幅
なアップを招く。また、主成分であるエポキシ樹脂の分
子量を低下させて粉体塗料の溶融時の流れ性を良くする
方法も考えられるが、塗膜の長期信頼性を表す試験であ
るJIS K 5400で規定されている防蝕試験や煮
沸試験での性能に欠けてしまう。さらに貯蔵中に熱や自
重によりブロッキングを起こし、塗装出来ないという結
果を招いてしまう。また、低温で焼付る為には組成物中
の硬化促進剤を増量する方法があるが、増量すると塗膜
の耐水性や防蝕性に欠け、且つ粉体塗料の貯蔵安定性に
も問題が生じてしまっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、前記諸問題に鑑み、200℃以下、好まし
くは150℃以下に保たれる低温度領域で塗膜が硬化
し、更には、形状や加熱放冷状態が異なる被塗物の塗装
開始時の温度範囲が230〜150℃である不均一な温
度分布を持つ自然放冷下に低温硬化可能とする粉体塗料
であって、塗膜の外観および耐水性、長期信頼性に優れ
た性能を有する粉体塗料組成物及びその塗装方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】課題解決を鑑み鋭意研究
を行った結果、特定のエポキシ樹脂と特定の硬化剤と充
填剤を用いることで、200℃以下、好ましくは150
℃以下に保たれる低温度領域で硬化が出来、更には、形
状や加熱放冷状態が異なる被塗物の塗装開始時の温度範
囲が230〜150℃である不均一な温度分布を持つ自
然放冷下で硬化可能とする長期防蝕性に優れたエポキシ
樹脂系粉体塗料組成物を見出すに至った。即ち、この粉
体塗料を用いて鋳鉄管の予熱温度を130乃至150℃
に保たれる硬化条件下で静電塗装または予熱スプレー塗
装を行うことで、塗膜性能を落とさずに塗膜欠陥を抑制
し、内面塗装することが可能となった。更には直管のよ
うに受け口部、差し口部等や異径管のように形状が異な
り加熱放冷状態に差がある場合の被塗物の塗装開始温度
範囲が230〜150℃と不均一な温度分布を持つ硬化
条件下に於いて静電塗装または予熱スプレー塗装を行い
自然放冷下で硬化させても、生産性や硬化性を落とさず
に塗膜欠陥を抑制し、塗膜の外観および耐水性、長期信
頼性に優れた性能を有する粉体塗料を被塗装物の内面に
塗装することが可能となった。
【0011】本発明のエポキシ樹脂系粉体塗料組成物
は、エポキシ当量が500乃至2,500g/eqの固
形ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)100重量部、
硬化剤(B)0.1〜5.0重量部、充填剤(C)0〜
150重量部を配合することを特徴とする粉体塗料組成
物に於いて、該エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂とビスフェノールF又はビスフェノー
ルAとビスフェノールFとの重付加反応によって得られ
たものであり、該ビスフェノールFがパラ・パラ・メチ
レン結合体を25乃至45モル%含有し、2核体純度が
90%以上であることを特徴とする低温硬化可能な粉体
塗料組成物である。本発明で配合される固形ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂(A)は、従来のビスフェノールA
型エポキシ樹脂に比べて分子量に対して軟化点が低いた
め、従来、粉体塗料に応用出来なかった高分子量領域の
ものまで適用可能となり、可撓性(適正なエリクセン
値)、耐衝撃性が格段に向上し、耐蝕性にも優れる特徴
を持っている。また、軟化点が低いことから、低温度領
域に於いての流れ性にも優れている為、鋳鉄管等の金属
管表面の揮発成分や鋳鉄管内部に含まれている水分等の
膨張により発生したガスの気泡を塗膜中から短時間に放
散し、ピンホールの発生を低減する効果をもたらしてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明における固形ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂(A)は、ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂とビスフェノールF又はビスフェノールAとビス
フェノールFとの重付加反応によって得ることが出来
る。この反応に使用するビスフェノールA型エポキシ樹
脂としては170〜1000g/eqの範囲のものが好
ましい。具体例として、東都化成社製のエポトート Y
D−8125(エポキシ当量172g/eq)、エポト
ート YD−128(エポキシ当量187g/eq)、
エポトート YD−011(エポキシ当量475g/e
q)、エポトート YD−014(エポキシ当量950
g/eq)等が挙げられるが、エポトート YD−81
25やエポトート YD−128等の液状エポキシ樹脂
が好ましい。他方の反応成分であるビスフェノールF又
はビスフェノールAとビスフェノールFにおいて、ビス
フェノールF成分を5乃至35重量%である必要があ
る。5重量%以下では軟化点及び溶融粘度の低下が見ら
れず、また35重量%以上では可撓性(適正なエリクセ
ン値)が悪くなる。より好ましくは10乃至30重量%
である。ビスフェノールFの使用量が上記の範囲内にな
る様にビスフェノールAの使用量を調整して反応に用い
ることが重要である。
【0013】反応に用いるビスフェノールFは、パラ・
パラ・メチレン結合体を25乃至45モル%含有するも
のであり、且つ2核体純度が90重量%以上のものであ
る。パラ・パラ・メチレン結合体の含有量が45モル%
を越えると、塗膜の可撓性(適正なエリクセン値)や耐
衝撃性の改善が得られなくなる。25モル%以下では、
防蝕性が劣ってくる。より好ましくは、パラ・パラ・メ
チレン結合体の含有量が30乃至40モル%の範囲であ
る。その他のオルソ・パラ・メチレン結合体やオルソ・
オルソ・メチレン結合体は、合計で55乃至75モル%
であれば良く各々の結合体の含有量については特に限定
されるものではない。また、ビスフェノールFは2核体
フェノールのみからなっていることが好ましいが、3核
体以上の多核体フェノールを10重量%以下の少量を含
有しても良い。3核体以上の多核体フェノールを10重
量%以上含有すると、該粉体塗料より得られる塗膜は、
可撓性(適正なエリクセン値)や耐衝撃性等の点におい
て改善が困難になる。ビスフェノールF中の3核体以上
の多核体フェノールの量は、好ましくは8重量%以下、
より好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは2重量
%以下である。
【0014】ビスフェノールA型エポキシ樹脂とビスフ
ェノールF又はビスフェノールAとビスフェノールFと
を重付加反応させる方法として、ビスフェノールAとエ
ピクロルヒドリンとをアルカリ金属水酸化物の存在下で
縮合させて得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂
と、ビスフェノールF又はビスフェノールAとビスフェ
ノールFとを触媒の存在下、100〜250℃、1時間
から10時間の間で反応させて製造するプロセスが挙げ
られる。この重付加反応に使用できる触媒としては、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸
化物類、トリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン等
の3級アミン類、2−メチルイミダゾール、2−エチル
−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール類、テトラ
メチルアンモニウムブロマイド、ベンジルトリメチルア
ンモニウムブロマイド等の4級アンモニウム塩類、トリ
フェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等のホスフ
ィン類、nーブチルトリフェニルホスホニウムブロマイ
ド、エチルトリフェニルホスホニウムアイオダイド等の
ホスホニウム塩類が挙げられる。触媒の使用量は反応に
用いられるビスフェノールF及び又はビスフェノールA
とビスフェノールFの合計量に対して10乃至10,0
00ppmの範囲内が好ましい。また、反応はエポキシ
基とは反応しない溶媒中でも行うことができる。具体的
に使用できる溶媒はトルエン、キシレン、ベンゼン等の
芳香族炭化水素類、メチルイソブチルケトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、アセトン等のケトン
類、ジエチレングリコールメチルエーテル、プロピレン
グリコールメチルエーテル等のグリコールエーテル類、
ジエチルエーテル、ジブチルエーテル等の脂肪族エーテ
ル類、ジオキサン等の脂環式エーテル類が挙げられる。
【0015】このようにして得られる固形ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂(A)のエポキシ当量は500〜25
00g/eqである。エポキシ当量が500g/eq未
満では常温で固形状であってもブロッキングしやすくな
るのと得られる塗膜が可撓性(適正なエリクセン値)や
耐衝撃性が不十分となり、逆にエポキシ当量が2500
g/eq以上のものは軟化点が高くなり塗料化工程での
混練が不十分となり好ましくない。更にこの固形ビスフ
ェノール型エポキシ樹脂(A)は、前述の如くビスフェ
ノールF成分を5乃至35重量%含有することが好まし
い。本発明の固形エポキシ樹脂(A)の軟化点が65℃
以下では粉体塗料として貯蔵安定性の良好なものが得ら
れず、且つ、耐ブロッキング性が著しく低下してしまい
好ましくない。又、軟化点が130℃を越えると塗装時
流動性の維持が困難となり、吹き付けの跡が螺旋状に残
り平滑な塗膜が形成出来ず、塗膜外観の不良を来す。更
には塗装時の流動性不良で塗膜にピンホールが発生して
しまい、防蝕性が得られない。
【0016】次に本発明で用いられる硬化剤(B)につ
いて説明する。本発明では硬化剤(B)としては、特定
のイミダゾール系化合物、イミダゾール系化合物と芳香
族アミン、及び、イミダゾール系化合物及び芳香族アミ
ンアダクトの何れから選択される。具体的には四国化成
工業(株)製のキュアゾ−ル2MZ−OK、キュアゾ−
ル2PZ−OK、キュアゾ−ル2MZ−A、キュアゾ−
ル2PZL−OK、三井東圧化学(株)製三井MDA−
220、東都化成(株)製トートアミンTH−1000
等を挙げることができる。
【0017】硬化剤(B)のエポキシ樹脂に対する添加
量としてはエポキシ樹脂100重量部に対し0.1〜
5.0重量部、好ましくは1.0〜4.0重量部を必要
とする。0.1重量部より減少させると低温での硬化性
に支障を来し、5.0重量部を越えると、硬化性が速す
ぎワキやピンホールが形成されたり、塗装の際の吹き付
けの跡が残り凹凸のある塗装面となることがしばしば発
生する。このことにより防蝕試験や耐沸騰水性試験、耐
温度勾配試験に基づく評価が不十分となる。また硬化性
が早過ぎることから貯蔵時に物性が変化して問題とな
る。また、一般式(1)で示されるイミダゾール系化合
物の原体である塩基性窒素含有複素環式化合物一般式
(2)を用いた場合も硬化性が速すぎ同様な問題が発生
する。
【0018】更に、より厳しい防蝕試験や耐沸騰水性試
験、耐温度勾配試験に基づく性能を要求される場合には
一般式(1)式で示されるイミダゾール系化合物に芳香
族アミン、又は芳香族アミンアダクトを併用することで
達成することができる。芳香族アミンの具体的な例とし
ては三井化学(株)製三井MDA−220、芳香族アミ
ンアダクトとしては東都化成(株)製トートアミンTH
−1000(変性芳香族アミンアダクト)が挙げること
ができる。これらの場合、一般式(1)式で示されるイ
ミダゾール系化合物の添加量は前述より少なくてすみ、
0.1〜4.0重量部好ましくは0.5〜3.0重量部
でよいが、一般式(1)式で示されるイミダゾール系化
合物の割合は硬化剤中に50重量%以上必要である。
【0019】次に後硬化炉を装備されていない塗装ライ
ンに於いては、予熱塗装後の自然冷却される間に硬化し
なければならない場合であって、形状や加熱放冷状態が
異なる被塗物の塗装開始時の温度範囲が230〜150
℃である不均一な温度分布を持つ自然放冷下での硬化性
能を必要とする場合に於いては、本発明の硬化剤(B)
は一般式(1)と一般式(2)で示される化合物を混合
使用する必要がある。塗料組成物としては、該エポキシ
樹脂(A)100重量部に対して硬化剤(B)が0.1
〜5.0重量部であり、硬化剤(B)中に一般式(1)
と一般式(2)で示される化合物の配合割合(一般式
(1)/一般式(2))が99/1〜25/75であ
り、充填剤(C)の添加量が該エポキシ樹脂に対して、
0〜150重量部に配合された粉体塗料組成物としなけ
ればならない。この様に被塗物中の表面温度が、部分的
に200℃以上にさらされる場合に於いては、硬化剤
(B)が一般式(1)を基本にするだけでは、その20
0℃以上の部位に塗装された塗膜の特性が不満足な結果
となる。硬化剤(B)が一般式(1)を基本にする塗料
組成物の場合には200℃以下の低温領域の硬化条件に
管理されていれば、特に優れた塗膜性能を発現すること
ができ本発明の目的を達することが出来る。しかしなが
ら被塗物の表面温度が部分的にでも200℃以上の箇所
が存在する場合これを無視することができないことが判
明した。この様な場合、被塗物の高温時にも硬化反応が
進行し高温特性を向上させる必要があり、硬化剤一般式
(2)が有効に作用することが判った。硬化剤(B)を
一般式(1)と一般式(2)とを限られた範囲で併用す
ると、驚くことに大半が低温領域200℃以下の硬化条
件であるにも関わらず局部的に200℃以上の高温部分
が存在しても塗膜の特性は全体に優れた性能を保証する
ことができる。特に受け口部、差し口部等の加熱放冷速
度の異なる部分が局部的に塗装開始時に230〜150
℃に予熱されている不均一な温度分布を持つ自然放冷下
での硬化条件に於いて有効である。硬化剤(B)の要素
である一般式(2)を例示的に挙げると四国化成工業
(株)製キュアゾール2MZ,キュアゾール2PZ,キ
ュアゾール2PZL等が挙げられる。
【0020】更に、充填剤(C)について説明する。充
填剤(C)として着色顔料、体質顔料、添加剤を加える
ことが出来る。いずれも公知の材料が使用可能である。
着色顔料として例示的に挙げると、酸化チタン,カーボ
ンブラック,酸化鉄がある。体質顔料として例示的に挙
げると炭酸カルシウム,シリカ,硫酸バリウムがある。
また添加剤として、アクリルオリゴマー(流れ性調整
剤)や微粉シリカ(粉体流動性改善剤)等が使用出来
る。更に必要に応じて硬化促進剤、表面調整剤、消泡剤
等の公知の副資材を加えることが出来るが、本発明の効
果を損なうものではない。
【0021】本発明のエポキシ樹脂系粉体塗料の典型的
な例として、該ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)1
00重量部、特定のイミダゾール系化合物である硬化剤
(B)を該エポキシ樹脂に対して0.1〜5.0重量
部、充填剤(C)としてシリカを該エポキシ樹脂に対し
て0〜150重量部配合したものが挙げられる。また、
後硬化炉を装備されていない塗装ラインで自然放冷下で
の硬化を必要とする場合に於いては、該エポキシ樹脂
(A)100重量部に対して硬化剤(B)が0.1〜
5.0重量部であり、硬化剤(B)中に一般式(1)と
一般式(2)で示される化合物の配合割合(化1/化
2)が99/1〜25/75であり、充填剤(C)とし
てシリカを該エポキシ樹脂に対して、0〜150重量部
配合したものが挙げられる。本発明は、上水管用鋳鉄管
内面粉体塗料として開発された発明であるが、本発明の
特徴である低温硬化を可能たらしめている該ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂(A)と特定の硬化剤(B)の構成
組み合わせを逸脱しない限り、その効果は発現されるも
のであり、上水管用鋳鉄管内面用途に限らず、加熱工程
の硬化温度を低温化可能な全ての粉体塗料用途に応用で
きるものである。
【0022】本発明の粉体塗料の製造方法として、一般
的な粉体塗料の製造方法を適用することが出来る。上記
の材料を常温で単に混合することでも作ることは出来る
が、通常用いられている溶融混合方法で製造することが
好ましい。即ち、それぞれの原材料を予備混合した後、
100〜130℃で溶融混合し、粉砕の後、粒度分布を
調整する必要がある場合には分級を行って粉体塗料を得
ることも出来る。
【0023】以上によって得られた粉体塗料について塗
膜形成状況を塗膜外観を見ながら評価した。従来の粉体
塗料を静電塗装した場合は、樹脂の軟化点と硬化温度が
非常に近く、且つ樹脂が溶融して流動可能になる温度に
達するまでの誘導時間と硬化する時間とが非常に接近し
ており、溶融と同時に硬化が完了する状態となり、塗膜
の平滑化が困難であった。これに対し、本発明にかかる
粉体塗料を用いることにより、150℃以下に保たれる
低温度領域でも塗膜が硬化することが可能となり、ま
た、200℃以上の高温な部分が局部的に存在している
場合であっても塗装の際、塗膜に揮発成分の蒸発通路ま
たは蒸発跡も残らず、かつ吹き付けの跡が認められず平
滑な塗膜が形成出来ることが判明した。以上により得ら
れた粉体塗料を用いて各種試験を行ったところ、貯蔵安
定性、硬化性、低温焼付性や各種硬化物物性に於いて、
従来から用いられている粉体塗料の高温硬化塗膜と比較
して何等遜色が無いことが確認された。
【0024】以下に実施例にて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって限定されるもの
ではない。なお、実施例及び比較例における各成分の配
合部数は、特に断らない限り重量部を示すものである。
【0025】固形ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)
の製造方法 〔参考例1〕撹拌機、温度計、コンデンサー及び窒素供
給装置を備えた反応容器に「エポトートYD−128」
(東都化成(株)製ビスフェノールA型エポキシ樹脂;
エポキシ当量=187g/eq)720部、「BPF」
(本州化学(株)製ビスフェノールF。2核体純度;9
2%、パラ・パラ・メチレン結合体;34モル%)28
0部を仕込み、10%NaOH水溶液を0.05部を添
加して180℃で5時間反応させてエポキシ樹脂(A−
1)を得た。性状を表1に示した。なお、エポキシ当量
はJIS K 7236により、軟化点は、JIS K
7234により測定した。
【0026】〔参考例2〕参考例1と同様の装置に「エ
ポトートYD−128」を760部、「BPF」を24
0部、ビスフェノールAを70部仕込み、10%NaO
H水溶液を0.05部を添加して180℃で5時間反応
させてエポキシ樹脂(A−2)を得た。性状を表1に示
した。
【0027】〔参考例3〕参考例1と同様の装置に「エ
ポトートYD−128」を715部、「BPF」を20
0部、ビスフェノールAを85部仕込み、10%NaO
H水溶液を0.05部を添加して180℃で5時間反応
させてエポキシ樹脂(A−3)を得た。性状を表1に示
した。
【0028】〔参考例4〕参考例1と同様の装置に「エ
ポトートYD−128」を600部、2核体純度が92
%でパラ・パラ・メチレン結合体が54モル%のビスフ
ェノールFを270部仕込み、10%NaOH水溶液を
0.05部を添加して180℃で5時間反応させてエポ
キシ樹脂(A−4)を得た。性状を表1に示した。
【0029】〔参考例5〕参考例1と同様の装置に「エ
ポトートYD−128」を700部、ビスフェノールA
を300部仕込み、10%NaOH水溶液を0.05部
を添加して180℃で5時間反応させてエポキシ樹脂
(A−5)を得た。性状を表1に示した。
【0030】〔参考例6〕エポキシ当量950g/eq
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(東都化成(株)製
エポトート YD−014)70部とエポキシ当量98
0g/eqのビスフェノールF型エポキシ樹脂(東都化
成(株)製エポトート YDF−2004)30部を溶
融混合しエポキシ樹脂(A−6)を得た。性状を表1に
示した。
【0031】
【表1】
【0032】粉体塗料の調製法 参考例1〜6及び市販エポキシ樹脂を用いて、表2に示
す実施例1〜9及び比較例1〜9の各成分比に従い、ヘ
ンシェルミキサーでドライブレンドした後、コニーダー
で溶融混練した溶融物をベルトフレーカーにて板状に冷
却しクラッシャーで粗砕後、粉砕し、100メッシュ篩
で粗粒をカットして、平均粒径50μmの粉体塗料を得
た。
【0033】以上、表2に示す実施例1〜7及び比較例
1〜8のようにして調製して得られた粉体塗料をJIS
G 3141で規定された冷間圧延鋼板に表−3bで
示した塗装条件で焼付を行った。又、得られた塗膜につ
き表−3a、表−3bに示す塗料の物性、塗膜の可撓
性、塗膜の耐衝撃性、塗膜の密着性、塗膜の防蝕性、塗
膜の耐沸騰水性、塗膜の耐温度勾配性の比較を行った。
【0034】また、実管塗装においての実管での評価と
して、塗装後の外観及びピンホールの発生状況を判定す
る為に、φ=100mm L=500mmのダクタイル
鋳鉄管を毎分320回転させながら内面に得られた粉体
塗料を表3bに示す各種塗工条件で塗装して、外観調査
を行った。なお、使用した市販の硬化剤の構造式は、次
に示すとおりである。
【0035】
【化3】
【0036】実施例1 参考例1で示されるエポキシ当量960g/eqのビス
フェノール型エポキシ樹脂(A−1)100部と2−メ
チルイミダゾールから誘導されるイミダゾール系化合物
(四国化成工業(株)製、キュアゾール2MZ−OK:
硬化剤A)3部と酸化チタン(石原産業製、酸化チタン
CR−50)10部とシリカ(龍森(株)製、クリス
タライト−A)50部と流れ性調整剤(モンサント
(株)製、モダフローIII)1部を予備混合した後、コ
ニーダーで溶融混合した。冷却後粉砕を行い100メッ
シュの金網にて分級し、粉体塗料Iを得た。 実施例2 実施例1と同様の試験を行った。但し使用エポキシ樹脂
を参考例2のエポキシ当量620g/eqのビスフェノ
ール型エポキシ樹脂(A−2)とした以外、実施例1と
同様な配合で粉体塗料IIを得た。更に実施例1と同様の
評価を行った。
【0037】実施例3 実施例1と同様の試験を行った。但し使用エポキシ樹脂
を参考例3のエポキシ当量930g/eqのビスフェノ
ール型エポキシ樹脂(A−3)とした以外、実施例1と
同様な配合で粉体塗料IIIを得た。更に実施例1と同様
の評価を行った。
【0038】実施例4 実施例1と同様の試験を行った。但し使用エポキシ樹脂
を参考例1のエポキシ当量960g/eqのビスフェノ
ール型エポキシ樹脂(A−1)とし、又、使用硬化剤に
2−フェニルイミダゾールから誘導されるイミダゾール
系化合物(四国化成工業(株)製、キュアゾール2PZ
−OK:硬化剤B)5部を用いて粉体塗料IVを得た。更
に実施例1と同様の評価を行った。
【0039】実施例5 実施例1と同様の試験を行った。但し使用エポキシ樹脂
を参考例1のエポキシ当量960g/eqのビスフェノ
ール型エポキシ樹脂(A−1)とし、又、使用硬化剤に
2−メチルイミダゾールから誘導されるイミダゾール系
化合物(四国化成工業(株)製、キュアゾール2MZ−
A:硬化剤C)4部を用いて粉体塗料Vを得た。更に実
施例1と同様の評価を行った。
【0040】実施例6 実施例3と同様の試験を行った。使用硬化剤にDDM
(三井東圧化学(株)製、三井MDA−220:硬化剤
D)1部と硬化剤A3部を用いて粉体塗料VIを得た。更
に実施例1と同様の評価を行った。
【0041】実施例7 実施例3と同様の試験を行った。使用硬化剤にTH−1
000(東都化成(株)製、トートアミンTH−100
0:硬化剤E)2部と硬化剤B3部を用いて粉体塗料VI
Iを得た。更に実施例1と同様の評価を行った。
【0042】比較例1 実施例1と同様の試験を行った。但し使用エポキシ樹脂
を参考例5のエポキシ当量920g/eqのビスフェノ
ール型エポキシ樹脂(A−5)とした以外実施例1と同
様な配合で粉体塗料VIIIを得た。更に実施例1と同様の
評価を行った。
【0043】比較例2 実施例1と同様の試験を行った。但し使用エポキシ樹脂
をエポキシ当量950g/eqのビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂(東都化成(株)製エポトート YD−01
4)とした以外実施例1と同様な配合で粉体塗料IXを得
た。更に実施例1と同様の評価を行った。
【0044】比較例3 実施例1と同様の試験を行った。但し使用エポキシ樹脂
を参考例4のエポキシ当量940g/eqのビスフェノ
ール型エポキシ樹脂(A−4)100部を使用した以外
実施例1と同様な配合で粉体塗料Xを得た。更に実施例
1と同様の評価を行った。
【0045】比較例4 実施例1と同様の試験を行った。但し使用エポキシ樹脂
を参考例6のエポキシ当量950g/eqのビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(東都化成(株)製エポトート
YD−014)70部とエポキシ当量980g/eqの
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(東都化成(株)製エ
ポトート YDF−2004)30部を溶融混合したエ
ポキシ樹脂(A−6)以外、実施例1と同様な配合で粉
体塗料XIを得た。更に実施例1と同様の評価を行った。
【0046】比較例5 実施例1と同様の試験を行った。但し使用硬化剤(B)
に2−メチルイミダゾール・イソシアヌル酸付加物の代
わりに未付加物である2−メチルイミダゾール(四国化
成工業(株)製、キュアゾール2MZ:硬化剤F)5部
に置き換えた以外は同一の方法で粉体塗料XIIを得た。
更に実施例1と同様の比較評価を行った。
【0047】比較例6 実施例1と同一の試験を行った。但し使用硬化剤にアジ
ピン酸ジヒドラジド8部及び硬化促進剤として2−メチ
ルイミダゾール1部(硬化剤F)に置き換えた以外は同
一の方法で粉体塗料XIIIを得た。更に実施例1と同様
の評価を行った。
【0048】比較例7 実施例1と同一の試験を行った。但し使用硬化剤にジシ
アンジアミド2部及び硬化促進剤として2−メチルイミ
ダゾール1部(硬化剤F)に置き換えた以外は同一の方
法で粉体塗料XIVを得た。更に実施例1と同様の評価を
行った。
【0049】比較例8 実施例2の硬化剤3部を特許請求範囲外の8部に置き換
えた以外は同一の方法で粉体塗料XVを得た。更に実施
例1と同様の評価を行った。
【0050】次に、塗装開始時の温度範囲が230〜1
50℃である不均一な温度分布を持つ自然放冷下での硬
化を必要とする場合についての評価を行った。表2に示
す実施例8〜9及び比較例9のようにして調製して得ら
れた粉体塗料についてJISG 3141で規定された
冷間圧延鋼板に表4bで示した塗装条件で焼付を行っ
た。又、得られた塗膜につき表4a、表4bに示す塗料
の物性、塗膜の可撓性、塗膜の耐衝撃性、塗膜の密着
性、塗膜の防蝕性、塗膜の耐沸騰水性、塗膜の耐温度勾
配性の比較を行った。
【0051】また、実管塗装においての実管での評価と
して、塗装後の外観及びピンホールの発生状況を判定す
る為に、φ=100mm L=500mmのダクタイル
鋳鉄管を毎分320回転させながら内面に得られた粉体
塗料を表4bで示す各種塗工条件で塗装して、性能評価
を行った。
【0052】実施例8 実施例1と同様の試験を行った。但し、使用硬化剤に2
−メチルイミダゾールから誘導されるイミダゾール系化
合物(四国化成工業(株)製、キュアゾール2MZ−O
K:硬化剤A)1部と2−メチルイミダゾール(四国化
成工業(株)製、キュアゾール2MZ:硬化剤F)2部
を用いて粉体塗料XVIを得た。
【0053】実施例9 実施例1と同様の試験を行った。但し、使用硬化剤に2
−フェニルイミダゾールから誘導されるイミダゾール系
化合物(四国化成工業(株)製、キュアゾール2PZ−
OK:硬化剤B)2部と2−フェニルイミダゾールの原
体である2−フェニルイミダゾリン(四国化成工業
(株)製、キュアゾール2PZL:硬化剤G)1部を用
いて粉体塗料XVIIを得た。
【0054】比較例9 実施例1で得られた粉体塗料Iを用いた。
【0055】試験方法 (1)ゲルタイム 150℃に保ったホットプレート上
に粉体塗料を乗せ、針でかき混ぜる。次第に増粘し塗料
が糸が引かなくなるまでの時間を測る。 (2)ゲル分率 硬化塗膜を剥離し、細かく砕き試料と
する。これをソックスレー抽出器で、クロロホルム抽出
を24時間行い。抽出されない塗料の比率を求める。 (3)貯蔵安定性 40℃×1カ月貯蔵後の塗装作業性
及び塗膜外観評価。 異常無し ○, 問題有り × (4)ブッロッキング性 40℃×1カ月貯蔵後のブッ
ロッキングの有無。 異常無し ○, 問題有り × (5)塗膜外観 JIS G 5528 6.2の試験
方法に従う。目視による塗膜の平滑性及びホリデーディ
テクターで1000Vをかけピンホールの有無の判定を
する。 異常無し ○, 問題有り × (6)塗膜可撓性 JIS G 5528 5.4.4
の規定に従う。エリクセン試験(JIS Z 224
7)による。 3mm以上 ○, 3mm未満 × (7)耐衝撃性 JIS G 5528 5.4.3の
規定に従う。デュポン式衝撃試験(JIS K 540
0 8.3.2)による。撃ち型は半径1/4インチ,
500gの重りを50cmの高さから落とす。 異常無し ○, 問題有り × (8)密着性 JIS G 5528 5.4.2の規
定に従う。JIS K 5400 8.5の規定に従
う。1mm角の碁盤目の切り傷をつけ、欠損部面積5%
以下を8点として評価。 8点以上 ○, 8点未満 × (9)防蝕性 JIS G 5528 5.4.6の規
定に従う。塩水噴霧試験(JIS K 5400 9.
1)による。尚、試験時間は500時間とする。 異常無し ○, 問題有り × (10)耐沸騰水性 JIS K 5400 8.20
の規定に従う。(財)塗料検査協会 塗膜の評価基準を
用いた目視判定 20日間の煮沸試験後 異常なし ◎ 3日間の煮沸試験後 異常なし ○ 問題有り × (11)耐温度勾配性 塗膜面を50℃、裏面(被塗装
面)を25℃になるように温度勾配を付けた水中に浸漬
し、14日後の塗膜外観評価。(財)塗料検査協会 塗
膜の評価基準を用いた目視判定14日間の浸漬試験後
異常なし ○ 僅かな膨れ発生 △ 全面膨れ発生 × (12)実管塗装 直径100mm×長さ500mmの
ダクタイル鋳鉄管の内面に各粉体塗料を静電塗装し、外
観調査を行う。塗膜外観評価は、塗装後被塗装物を長尺
方向に半分に切断しJIS G 5528 6.2の規
定に従う。 施工条件 管回転数:320rpm 施工温度:予 熱 後加熱温度まで予熱し、塗装する
後加熱1 表3b中の各温度で10分間保持する。(1
80℃,150℃,130℃) 後加熱2 表4b中の各温度塗装し放冷硬化する。 施工本数:各10本 評価 ○:異常なし △:やや問題あり(1〜4本/10本中にピンホール又
は泡発生 ×:問題あり(5本以上/10本中にピンホール又は泡
発生)
【0056】
【表2】
【0057】
【表3a】
【0058】
【表3b】
【0059】
【表4a】
【0060】
【表4b】
【0061】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明では、エポ
キシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂とビス
フェノールF又はビスフェノールAとビスフェノールF
との重付加反応によって得られたエポキシ樹脂を使用
し、これに特定の硬化剤及び充填剤を配合することによ
って、貯蔵安定性、ブロッキング性に優れ、且つ従来の
粉体塗料に比して低温で硬化し、更に塗装開始時の温度
範囲が不均一な温度分布を持つ自然放冷下での硬化を必
要とする場合においても何等問題なく硬化し、この粉体
塗料から得られた塗膜は、可撓性(適正なエリクセン
値)、耐衝撃性、密着性、防蝕性、耐沸騰水性、耐温度
勾配性に優れた特性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 63/00 C08L 63/00 C (72)発明者 船橋 五郎 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内 (72)発明者 井須 豊 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内 (72)発明者 中西 宏 兵庫県三田市テクノパーク10番地の1 東 都レジン化工株式会社三田工場内 (72)発明者 楫野 正義 兵庫県三田市テクノパーク10番地の1 東 都レジン化工株式会社三田工場内 (72)発明者 浜田 勉 兵庫県三田市テクノパーク10番地の1 東 都レジン化工株式会社三田工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ当量が500乃至2,500g
    /eqの固形ビスフェノール型エポキシ樹脂(A)と硬
    化剤(B)と充填剤(C)を必須成分として成る粉体塗
    料組成物に於いて、該エポキシ樹脂(A)が、ビスフェ
    ノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF又はビスフ
    ェノールAとビスフェノールFとの重付加反応によって
    得られたものであり、該ビスフェノールFがパラ・パラ
    ・メチレン結合体を25乃至45モル%含有し、2核体
    純度が90%以上であることを特徴とする低温硬化可能
    な粉体塗料組成物。
  2. 【請求項2】 該固形エポキシ樹脂(A)が、成分中に
    ビスフェノールF成分を5乃至35重量%含有している
    請求項1記載の粉体塗料組成物。
  3. 【請求項3】 前記硬化剤(B)が、イミダゾール系化
    合物、イミダゾール系化合物と芳香族アミン、及び、イ
    ミダゾール系化合物及び芳香族アミンアダクトとからな
    る群から選ばれた1種である請求項1、2記載の低温硬
    化可能な粉体塗料組成物。
  4. 【請求項4】 前記硬化剤(B)のイミダゾール系化合
    物が、一般式(1)式で示される化合物である請求項3
    記載の低温硬化可能な粉体塗料組成物。 【化1】 但し、R=CH3のイソシアヌル酸付加物の場合、結晶
    水nH2Oが付く。
  5. 【請求項5】 前記硬化剤(B)が、一般式(1)で示
    されるイミダゾール系化合物と、一般式(2)で示され
    る塩基性窒素含有複素環式化合物の混合物である請求項
    1、2記載の低温硬化可能な粉体塗料組成物。 【化2】 但し、R=CH3のイソシアヌル酸付加物の場合、結晶
    水nH2Oが付く。
  6. 【請求項6】 充填剤(C)がシリカである請求項1〜
    5記載の低温硬化可能な粉体塗料組成物。
  7. 【請求項7】 該エポキシ樹脂(A)100重量部に対
    して硬化剤(B)が0.1〜5.0重量部であり、硬化
    剤(B)中に一般式(1)で示されるイミダゾール系化
    合物が50〜100重量%の割合で含まれ、充填剤
    (C)の添加量が該エポキシ樹脂に対して、0〜150
    重量部である請求項1、2、3、4、6記載の低温硬化
    可能な粉体塗料組成物。
  8. 【請求項8】 該エポキシ樹脂(A)100重量部に対
    して硬化剤(B)が0.1〜5.0重量部であり、硬化
    剤(B)中に一般式(1)と一般式(2)で示される化
    合物の配合割合(化1/化2)が99/1〜25/75
    であり、充填剤(C)の添加量が該エポキシ樹脂に対し
    て、0〜150重量部である請求項1、2、5、6記載
    の低温硬化可能な粉体塗料組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、6、7記載の粉
    体塗料を用いて金属管の内面に塗装する方法に於いて、
    予め加熱された金属管を塗装する際の硬化温度が200
    ℃以下であり、防蝕性に優れた塗膜を形成する方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、5、6、8記載の粉体
    塗料を用いて金属管の内面に塗装する方法に於いて、予
    め加熱された金属管を塗装する際の塗装開始温度が23
    0〜150℃範囲で不均一な温度分布を示す金属管に、
    防蝕性に優れた塗膜を形成する方法。
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