JP6471509B2 - 熱硬化性樹脂組成物及びその硬化膜 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物及びその硬化膜 Download PDF

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Description

本発明は熱硬化性樹脂組成物、及びそれを加熱、硬化することにより得られる硬化膜に関する。
従来、液晶ディスプレイ、タッチパネルディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置に対して、ディスプレイ表面の傷つき防止のためにハードコート材が必要とされている。近年では、特に、タッチパネルが利用されているラップトップ型コンピュータ、携帯電話等の市場が増大している。
また、情報端末、液晶表示素子の進展に伴い、有機材料をベースとした電子回路、ディスプレイ、センサーといった製品の開発が急である。有機材料は、電気的性質、加工特性、その他の特性について、化学的な設計又は合成により容易に調整が可能であること、また、低温での加工が可能で、ロールtoロール等の印刷方式を用いることにより低コスト化が図れること、さらには、機械的な柔軟性を持ち、フレキシブル基板への適合性に優れていることが優位点として挙げられる。
有機材料を基材とした開発を進めるうえで、ディスプレイ表面の傷つき防止用ハードコート材、カラーフィルター保護膜、TFTと配向膜の間やTFTと透明電極の間に形成される透明絶縁膜として硬化性樹脂組成物が用いられる場合は、基材の劣化防止、過負荷を避けるため、低温(基材のガラス転移点温度よりも低い温度)、又は光照射による硬化が容易で、有機材料との適合性が高い材料が望ましい。硬化が不十分であると、製品を製造する工程中の耐溶剤性、耐酸性、耐アルカリ性等の耐薬品性が低下し、基材の有機材料の破損、劣化を引き起こす要因となり、製造工程にも大きな制限を与えることとなる。
これまでハードコート材として、多官能(メタ)アクリレートを含有する感光性樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献1〜3を参照。)。
ハードコート材としては、高硬度を達成する為に微粒子を含有する感光性樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献4を参照。)。
ディスプレイ等の表面硬度を向上させるためのハードコート層形成方法として、多官能アクリレート系の活性エネルギー線硬化型樹脂を表面に塗布し、これを紫外線等の活性エネルギー線の照射により硬化させる方法が広く採用されている。しかし、硬化膜中に残存する未反応の光重合開始剤が悪影響を及ぼす可能性があり、信頼性に劣るため、更なる改良が求められている。
特開2013−076791号公報 特開2004−182765号公報 特開2010−027033号公報 特開2013−083914号公報
本発明の目的は熱硬化により高硬度となる、熱硬化性樹脂組成物を用いた保護膜を提供することである。
本発明者等は、3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を含む原料を反応させて得られるマクロモノマー(A)及び重合性二重結合を有する化合物(B)を反応させて得られるか、又は、
3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を含む原料を反応させて得られるマクロモノマー(A)、重合性二重結合を有する化合物(B)及び3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を反応させて得られる共重合体(C)を含む熱硬化性樹脂組成物を用いた保護膜が、熱硬化のみで高硬度となることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成した。本発明は以下の項を含む。
[1] 3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を含む原料を反応させて得られるマクロモノマー(A)及び重合性二重結合を有する化合物(B)を反応させて得られるか、又は、
3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を含む原料を反応させて得られるマクロモノマー(A)、重合性二重結合を有する化合物(B)及び3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を反応させて得られる、共重合体(C)を含む熱硬化性樹脂組成物。
[2] 3官能以上の(メタ)アクリレート(a)の総量及び重合性二重結合を有する化合物(B)の総量の重量比が90.0:10.0〜99.9:0.1である、[1]項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[3] 重合性二重結合を有する化合物(B)が(メタ)アクリロイル、α−エチルアクリロイル、スチリル、又はビニルを有する化合物の群から選ばれる少なくとも1つである、[1]項又は[2]項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[4] 重合性二重結合を有する化合物(B)が、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、p−スチリルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、及びビニルトリエトキシシランから選ばれる少なくとも1つである、[3]項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[5] 重合性二重結合を有する化合物(B)が下記式(1)で表される化合物から選ばれる少なくとも1つである、[3]項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
Figure 0006471509
(Rは水素又はメチルであり、R〜Rは炭素数1〜5のアルキルであり、Rは炭素数1〜10のアルキルであり、mは1〜10の整数であり、nは1〜150の整数である)
[6] 式(1)で表される化合物が、α−ブチル−ω−(3−メタクリロキシプロピル)ポリジメチルシロキサンである、[5]項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[7] 共重合体(C)の重量平均分子量が1,000〜200,000である、[1]〜[6]のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
[8] [1]〜[7]のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物から得られる硬化膜。
[9] [1]〜[7]のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物を含む熱硬化型ハードコート剤。
[10] [8]項に記載の硬化膜を含む表示素子。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は高硬度を有するため、画像表示素子等の表面保護膜として利用することが可能である。
本明細書中、アクリル酸とメタクリル酸の両者を示すために「(メタ)アクリル酸」のように表記することがある。また同様にアクリレートとメタクリレートの一方又は両者を示すために「(メタ)アクリレート」のように表記することがある。
本明細書中、「アルキル」とは、直鎖又は分岐鎖のアルキルであり、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。
<1.本発明の熱硬化性樹脂組成物>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を含む原料を反応させて得られるマクロモノマー(A)及び重合性二重結合を有する化合物(B)を反応させて得られるか、又は、3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を含む原料を反応させて得られるマクロモノマー(A)、重合性二重結合を有する化合物(B)及び3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を反応させて得られる、共重合体(C)を含むことを特徴とする。
<1−1.3官能以上の(メタ)アクリレート(a)>
本発明の熱硬化性樹脂組成物に含まれるマクロモノマー(A)の原料である3官能以上の(メタ)アクリレート(a)は重合性二重結合を分子内に3つ以上有する限り特に限定されるものではない。
上記の3官能以上の(メタ)アクリレート(a)の具体例は、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンPO変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート、エピクロルヒドリン変性グリセロールトリ(メタ)アクリレート、ジグリセリンEO変性アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化イソシアヌル環トリ(メタ)アクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス−(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エピクロルヒドリン変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸EO変性ジ/トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリ/テトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ/ヘキサアクリレート、ジグリセリンEO変性アクリレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート、トリス[(メタ)アクリロキシエチル]イソシアヌレート、エトキシ化グリセリントリアクリレート、及びエトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレートである。
上記の化合物の中でも、ジペンタエリスリトールペンタ/ヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールトリ/テトラアクリレートは、硬化膜の硬度が高くなる観点から好ましい。
3官能以上の(メタ)アクリレート(a)は単独で使用してもよく、2つ以上を混合して使用してもよい。
3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を含む原料を反応させて得られるマクロモノマー(A)の重合方法は、3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を1つ以上用いた、溶液中でのラジカル重合であることが好ましい。重合温度は使用する重合開始剤からラジカルが十分発生する温度であれば特に限定されないが、通常50℃〜150℃の範囲である。重合時間も特に限定されないが、通常1〜24時間の範囲である。また、当該重合は加圧、減圧又は大気圧のいずれの圧力下でも行うことができる。
前記の重合反応に使用する溶剤は、使用する3官能以上の(メタ)アクリレート(a)、これと併用する他のモノマー、及び得られるマクロモノマー(A)を溶解できる溶剤であることが好ましい。このような溶剤の具体例は、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、プロピレングリコール、メチルプロピレングリコール、アセトン、メチルイソブチルケトン、2−ブタノン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジオキサン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸、及び水である。溶剤は、これらの1つであってもよいし、これらの2つ以上の混合物であってもよい。
マクロモノマー(A)を製造する際に用いる重合開始剤は、熱によりラジカルを発生する化合物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系開始剤や、過酸化ベンゾイル等の過酸化物系開始剤を使用することができる。分子量を調節するために、チオグリコール酸等の連鎖移動剤を適量添加してもよい。
熱ラジカル発生剤としては、2,2’−Azobis(4−methoxy−2,4−dimethylvaleronitrile)(和光純薬工業(株)製V−70(商品名))、2,2’−Azobis(2,4−dimethylvaleronitrile)(和光純薬工業(株)製V−65(商品名))、2,2’−Azobis(isobutyronitrile)(和光純薬工業(株)製V−60(商品名))、2,2’−Azobis(2−methylbutyronitrile)(和光純薬工業(株)製V−59(商品名))、2,2’−Azobis[N−(2−propenyl)−2−methylpropionamide](和光純薬工業(株)製VF−096(商品名))、2,2’−Azobis(N−butyl−2−methylpropionamide)(和光純薬工業(株)製VAm−110(商品名))、Dimethyl 2,2’−Azobis(isobutyrate)(和光純薬工業(株)製V−601(商品名))、VPE−0201、VPE−0401、VPE−0601、VPS−1001(以上いずれも商品名、和光純薬工業(株))等が挙げられる。
<1−2.重合性二重結合を有する化合物(B)>
本発明の熱硬化性樹脂組成物に含まれる共重合体(C)の原料である重合性二重結合を有する化合物(B)は、(メタ)アクリロイル、α−エチルアクリロイル、スチリル、又はビニルを有する化合物の群から選ばれる限り、特に限定されるものではない。
(メタ)アクリロイル又はα−エチルアクリロイルを有する化合物は、(メタ)アクリル酸、α−エチルアクリル酸又はこれらのエステルを用いることが好ましい。
(メタ)アクリル酸又はα−エチルアクリル酸のエステルとしては、アルキルエステル、ハロアルキルエステル等が挙げられる。
ここで「アルキル」としては、炭素数1〜20の直鎖アルキル、炭素数1〜20の分岐鎖アルキル及び炭素数3〜12の環状アルキルが挙げられる。炭素数1〜20の直鎖アルキル及び炭素数1〜20の分岐鎖アルキルは、アルキル鎖の任意の−CH−が−O−で置き換えられたアルコキシアルキルであってもよく、エチレンオキシが連続するポリエチレングリコール(PEG)構造を有していてもよい。炭素数1〜20の直鎖アルキル及び炭素数1〜20の分岐鎖アルキルは、アルキル鎖の任意の−CH−が−CO−O−及び/又はO−CO−で置き換えられた、エステル結合を有していてもよい。炭素数1〜20の直鎖アルキル及び炭素数1〜20の分岐鎖アルキルは、アルキル鎖の任意の−CH−が−NH−で置き換えられた、アザアルキルの構造を有していてもよい。この−NH−の水素は炭素数1〜6の直鎖アルキル、炭素数1〜6の分岐鎖アルキル又は炭素数3〜6の環状アルキルで置き換えられていてもよい。炭素数5〜12の環状アルキルは、環の任意の−CH−が−O−で置き換えられた、例えば、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサンのような環状エーテルの構造を取ることもできる。炭素数1〜20の直鎖アルキル及び炭素数1〜20の分岐鎖アルキルは、アルキル鎖の任意の−CH−が炭素数3〜6の環状アルキルで置き換えられた構造を有していてもよい。この内炭素数5又は6の環状アルキルは、環の任意の−CH−が−O−で置き換えられた、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサンのような環状エーテルの構造を取ることもできる。また、炭素数1〜20の直鎖アルキル及び炭素数1〜20の分岐鎖アルキルの任意の水素は、炭素数3〜12の環状アルキル又は炭素数6〜24の芳香族基で置き換えられていてもよく、これらの環状アルキル及び芳香族基は置換基を有していてもよい。
「ハロアルキル」とは、前記の炭素数1〜20の直鎖アルキル、炭素数1〜20の分岐鎖アルキル及び炭素数3〜12の環状アルキルの任意の水素がハロゲンで置き換えられたアルキルである。ハロゲンはフッ素、塩素、臭素、又はヨウ素であり、フッ素が好ましい。
前記の「アルキル」は様々な官能基を有していてもよい。官能基としては、ヒドロキシ、カルボキシル、エポキシ、オキセタニル、アミノ、アルコキシシリル、ポリオルガノシロキサン等が挙げられる。これらの官能基を有する直鎖、分岐鎖又は環状のアルキルについても、前記の−O−、−NH−等による置き換えの原則が同様に適用される。
「カルボキシル」を有する構造としては、前記アルキル鎖に−COOHが連結した構造でもよいが、コハク酸やヘキサヒドロフタル酸のようなジカルボン酸の片方のカルボキシルとアルキル鎖がエステル結合した構造も好ましく用いられる。
「エポキシ」を有する構造としては、グリシジル、3,4−エポキシシクロヘキシル等が挙げられる。
「オキセタニル」を有する構造としては、3−メチルオキセタン−3−イル、3−エチルオキセタン−3−イル等が挙げられる。
「アミノ」を有する構造としては、炭素数1〜4のアルキルで置換されたアミノを有する構造等が挙げられる。炭素数1〜4のアルキルとは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、セカンダリーブチル、ターシャリーブチルであり、メチル及びエチルが好ましい。
「アルコキシシリルを有する構造」のアルコキシとしては、炭素数1〜4のアルコキシシリル等が挙げられる。炭素数1〜4のアルコキシとは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロピルオキシ、ブトキシ、イソブチルオキシ、セカンダリーブチルオキシ、ターシャリーブチルオキシであり、メトキシ及びエトキシが好ましい。アルコキシシリルのケイ素は、連結しているアルキルの炭素又はアザアルキルの窒素と結合して、化合物が環構造となっていてもよい。
「ポリオルガノシロキサン構造」とは、下記式(1’)のnが1〜150程度の直鎖状ポリシロキサン鎖にmが1〜10程度のアルキル鎖が連結した構造を表す。
Figure 0006471509
(R〜Rは炭素数1〜5のアルキルであり、Rは炭素数1〜10のアルキルであり、mは1〜10の整数であり、nは1〜150の整数である)
前記の各構造を有する重合性二重結合を有する化合物(B)を具体的に説明する。
(メタ)アクリル酸、α−エチルアクリル酸及びこれらのエステルとしては、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート(n−BMA)、イソブチル(メタ)アクリレート、セカンダリーブチル(メタ)アクリレート、ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、エトキシ化o−フェニルフェノール(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、1,2,2,6,6,−ペンタメチル−4−ピペリジル(メタ)アクリレ−ト、2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル(メタ)アクリレート、トリフロロエチル(メタ)アクリレート、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート(HEMA)、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート グリシジルエーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシフェニル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルフタル酸、グリシジル(メタ)アクリレート(GMA)、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、α−エチルアクリル酸グリシジルエステル、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート、(3−エチルオキセタン−3−イル)メチル(メタ)アクリレート(OXE−10、OXE−30)、3−メチル−3−(メタ)アクリロキシメチルオキセタン、3−エチル−3−(メタ)アクリロキシメチルオキセタン、3−メチル−3−(メタ)アクリロキシエチルオキセタン、3−エチル−3−(メタ)アクリロキシエチルオキセタン、メタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル(DMAEMA)、メタクリル酸2−(ジエチルアミノ)エチル、ターシャリーブチルアミノエチルメタクリレート、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン(KBE−503)、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、((メタ)アクリロキシメチル)トリエトキシシラン、((メタ)アクリロキシメチル)トリメトキシシラン、3−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、((メタ)アクリロキシメチル)メチルジエトキシシラン、((メタ)アクリロキシメチル)メチルジメトキシシラン、(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、(メタ)アクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、(メタ)アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、(メタ)アクリロキシウンデシルトリメトキシシラン、下記式(1)で表される構造を有する化合物等が挙げられる。
Figure 0006471509
(Rは水素又はメチルであり、R〜Rは炭素数1〜5のアルキルであり、Rは炭素数1〜10のアルキルであり、mは1〜10の整数であり、nは1〜150の整数である)
式(1)で表される化合物の具体例は、α−ブチル−ω−(3−メタクリロキシプロピル)ポリジメチルシロキサン(FM−0711)である。
スチリルを有する化合物はスチレンのパラ位にアルコキシシリル等の官能基が直接、又はアルキレン等を介して連結した化合物が好ましく用いられる。
スチリル及びアルコキシシリルを有する化合物としては、p−スチリルトリメトキシシラン、p−スチリルトリエトキシシラン、スチリルエチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
ビニルを有する化合物はビニルにアルコキシシリル等の官能基が直接、又はアルキレン等を介して連結した化合物が好ましく用いられる。
ビニル及びアルコキシシリルを有する化合物としては、ビニルトリメトキシシラン(VTMS)、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ブテニルトリエトキシシラン、(ジビニルメチルシリルエチル)トリエトキシシラン、ドコセニルトリエトキシシラン、ヘキサデカフルオロドデカ−11−エニル−1−トリメトキシシラン、ヘキセニルトリエトキシシラン、7−オクテニルトリメトキシシラン、10−ウンデセニルトリメトキシシラン、ビニルトリターシャリーブトキシシラン、ビニルトリス(メトキシプロポキシ)シラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、トリビニルメトキシシラン、ビス(トリエトキシシリルエチル)ビニルメチルシラン、トリエトキシ(1−フェニルエテニル)シラン、3−(N−アリルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、N−アリル−アザ−2,2−ジメトキシシラシクロペンタン等が挙げられる。
ビニル及びアルコキシシリル以外の官能基を有する化合物としては、N−ビニルフタルイミド等が挙げられる。
重合性二重結合を有する化合物(B)は単独で使用してもよく、2つ以上を混合して使用してもよい。
上記の化合物の中でも、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、p−スチリルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、α−ブチル−ω−(3−メタクリロキシプロピル)ポリジメチルシロキサン、又はこれらの混合物を用いると、熱硬化膜の基材への塗布性、塗膜表面のスリップ性が良くなるので好ましい。
<1−3.共重合体(C)の重合方法>
本発明の熱硬化性樹脂組成物に含まれる共重合体(C)の重合方法は、予め重合させた前記のマクロモノマー(A)に重合性二重結合を有する化合物(B)を加えて、さらに重合させて得ることができる。また、所定量の3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を2分して、その一方でマクロモノマー(A)を製造し、他方を重合性二重結合を有する化合物(B)と混合して(A)と反応させてもよい。これらの重合は、いずれも溶液中でのラジカル重合であることが好ましい。重合温度は使用する重合開始剤からラジカルが十分発生する温度であれば特に限定されないが、通常50℃〜150℃の範囲である。重合時間も特に限定されないが、通常1〜24時間の範囲である。また、当該重合は加圧、減圧又は大気圧のいずれの圧力下でも行うことができる。
前記重合反応に使用する溶剤は、使用するマクロモノマー(A)、重合性二重結合を有する化合物(B)及び3官能以上の(メタ)アクリレート(a)を溶解できる溶剤であることが好ましい。このような溶剤の具体例は、前述のマクロモノマー(A)を製造する際用いられる溶剤が好ましく挙げられる。すなわち、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、プロピレングリコール、メチルプロピレングリコール、アセトン、メチルイソブチルケトン、2−ブタノン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジオキサン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸、及び水である。溶剤は、これらの1つであってもよいし、これらの2つ以上の混合物であってもよい。
共重合体(C)を重合する際に用いる重合開始剤は、前記のマクロモノマー(A)を製造する際に用いられるものと同じく、熱によりラジカルを発生する化合物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系開始剤や、過酸化ベンゾイル等の過酸化物系開始剤を使用することができる。分子量を調節するために、チオグリコール酸等の連鎖移動剤を適量添加してもよい。
熱ラジカル発生剤としては、2,2’−Azobis(4−methoxy−2,4−dimethylvaleronitrile)(和光純薬工業(株)製V−70(商品名))、2,2’−Azobis(2,4−dimethylvaleronitrile)(和光純薬工業(株)製V−65(商品名))、2,2’−Azobis(isobutyronitrile)(和光純薬工業(株)製V−60(商品名))、2,2’−Azobis(2−methylbutyronitrile)(和光純薬工業(株)製V−59(商品名))、2,2’−Azobis[N−(2−propenyl)−2−methylpropionamide](和光純薬工業(株)製VF−096(商品名))、2,2’−Azobis(N−butyl−2−methylpropionamide)(和光純薬工業(株)製VAm−110(商品名))、Dimethyl 2,2’−Azobis(isobutyrate)(和光純薬工業(株)製V−601(商品名))、VPE−0201、VPE−0401、VPE−0601、VPS−1001(以上いずれも商品名、和光純薬工業(株))等が挙げられる。
共重合体(C)は、熱硬化膜の硬度、基材への塗布性の観点から、3官能以上の(メタ)アクリレート(a)の総量が、原料の合計重量に対して90.0〜99.9重量%で、重合性二重結合を有する化合物(B)の総量が0.1〜10.0重量%であることが好ましく、3官能以上の(メタ)アクリレート(a)の総量が95.0〜99.9重量%で、重合性二重結合を有する化合物(B)の総量が0.1〜5.0重量%であることがより好ましい。
共重合体(C)の重量平均分子量は1,000〜200,000であることが好ましく、成膜性の観点から10,000〜100,000であるとより好ましい。
本明細書中の重量平均分子量は、GPC法(カラム温度:35℃、流速:1mL/min)により求めたポリスチレン換算での値である。標準のポリスチレンには分子量が645〜132,900のポリスチレン(例えば、Agilent S−M2−10ポリスチレン較正キットPL2010−0102(商品名、アジレント・テクノロジー株式会社))、カラムにはPLgel MIXED−D(商品名、アジレント・テクノロジー株式会社)を用い、移動相としてTHFを使用して測定することができる。尚、本明細書中の市販品の重量平均分子量はカタログ掲載値である。
<1−4.その他の成分>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、さらなる特性の付加の観点から、必要に応じて前記以外のその他の成分を含有してもよい。このようなその他の成分としては、例えば溶剤や添加剤等が挙げられる。
<1−4−1.溶剤>
本発明の熱硬化性樹脂組成物には溶剤が添加されてもよい。本発明の熱硬化性樹脂組成物に任意に添加される溶剤は、ポリマー及びその他の添加剤を溶解できる溶剤が好ましい。添加できる溶剤の具体例は、水、アセトン、メチルイソブチルケトン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−ブタノン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸ブチル、乳酸エチル、オキシ酢酸メチル、オキシ酢酸エチル、オキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸メチル、メトキシ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、3−オキシプロピオン酸メチル、3−オキシプロピオン酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸メチル、2−オキシプロピオン酸エチル、2−オキシプロピオン酸プロピル、2−メトキシプロピオン酸メチル、2−メトキシプロピオン酸エチル、2−メトキシプロピオン酸プロピル、2−エトキシプロピオン酸メチル、2−エトキシプロピオン酸エチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−オキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、2−メトキシ−2−メチルプロピオン酸メチル、2−エトキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸メチル、2−オキソブタン酸エチル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、メチルプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、トルエン、キシレン、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、及びN,N−ジメチルホルムアミドである。これらは単独で用いてもよく、2つ以上を組み合わせて用いてもよい。
前記溶剤は、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、乳酸エチル及び酢酸ブチルから選ばれる少なくとも1つであると、本発明の熱硬化性樹脂組成物の塗布均一性を高める観点からより好ましい。さらに、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、乳酸エチル、及び酢酸ブチルから選ばれる少なくとも1つであると、本発明の熱硬化性樹脂組成物の塗布均一性を高める観点及び人体への安全性の観点からより好ましい。
前記溶剤は本発明の熱硬化性樹脂組成物において、固形分である共重合体(C)及びその他の添加剤が総量で5〜90重量%となるように配合されることが好ましい。
<1−4−2.添加剤>
本発明の熱硬化性樹脂組成物には添加剤が含有されてもよい。本発明の熱硬化性樹脂組成物に任意に添加される添加剤は、塗布均一性、接着性、安定性等の、本発明の熱硬化性樹脂組成物の特性を向上させる観点から添加される。添加剤には、例えば重合抑制剤、アクリル系、スチレン系、ポリエチレンイミン系又はウレタン系の高分子分散剤、アニオン系、カチオン系、ノニオン系又はフッ素系の界面活性剤、シリコーン樹脂系塗布性向上剤、シランカップリング剤等の密着性向上剤、ポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤、エポキシ化合物、メラミン化合物又はビスアジド化合物等の熱架橋剤、及びヒンダード系フェノール等の酸化防止剤、イミダゾール系や多官能アクリレート系の硬化促進剤等が挙げられる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物には界面活性剤、塗布性向上剤が添加されてもよい。界面活性剤、塗布性向上剤は、下地基板への濡れ性、レベリング性、又は塗布性を向上させるために使用するものである。本発明の熱硬化性樹脂組成物に任意に添加される界面活性剤は、ポリフローNo.45、ポリフローKL−245、ポリフローNo.75、ポリフローNo.90、ポリフローNo.95(以上いずれも商品名、共栄社化学工業株式会社)、BYK300、BYK306、BYK310、BYK320、BYK330、BYK342、BYK346(以上いずれも商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社)、KP−341、KP−358、KP−368、KF−96−50CS、KF−50−100CS(以上いずれも商品名、信越化学工業株式会社)、サーフロンSC−101、サーフロンKH−40、サーフロンS611(以上いずれも商品名、AGCセイミケミカル株式会社)、フタージェント222F、フタージェント208G、フタージェント251、フタージェント710FL、フタージェント710FM、フタージェント710FS、フタージェント601AD、フタージェント602A、フタージェント650A、FTX−218(以上いずれも商品名、株式会社ネオス)、EFTOP EF−351、EFTOP EF−352、EFTOP EF−601、EFTOP EF−801、EFTOP EF−802(以上いずれも商品名、三菱マテリアル株式会社)、メガファックF−171、メガファックF−177、メガファックF−410、メガファックF−430、メガファックF−444、メガファックF−472SF、メガファックF−475、メガファックF−477、メガファックF−552、メガファックF−553、メガファックF−554、メガファックF−555、メガファックF−556、メガファックF−558、メガファックR−30、メガファックR−94、メガファックRS−75、メガファックRS−72−K、メガファックRS−76−NS(以上いずれも商品名、DIC株式会社)、TEGO Twin 4000、TEGO Twin 4100、TEGO Flow 370、TEGO Glide 420、TEGO Glide 440、TEGO Glide 450、TEGO Rad 2200N、TEGO Rad 2250N(以上いずれも商品名、エボニック デグサ ジャパン株式会社)、フルオロアルキルベンゼンスルホン酸塩、フルオロアルキルカルボン酸塩、フルオロアルキルポリオキシエチレンエーテル、フルオロアルキルアンモニウムヨージド、フルオロアルキルベタイン、フルオロアルキルスルホン酸塩、ジグリセリンテトラキス(フルオロアルキルポリオキシエチレンエーテル)、フルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、フルオロアルキルアミノスルホン酸塩、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンラウレート、ポリオキシエチレンオレエート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンラウリルアミン、ソルビタンラウレート、ソルビタンパルミテート、ソルビタンステアレート、ソルビタンオレエート、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンオレエート、ポリオキシエチレンナフチルエーテル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、又はアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩等が挙げられる。これらから選ばれる少なくとも1つを添加剤に用いることが好ましい。
これらの界面活性剤の中でも、フルオロアルキルベンゼンスルホン酸塩、フルオロアルキルカルボン酸塩、フルオロアルキルポリオキシエチレンエーテル、フルオロアルキルアンモニウムヨージド、フルオロアルキルベタイン、フルオロアルキルスルホン酸塩、ジグリセリンテトラキス(フルオロアルキルポリオキシエチレンエーテル)、フルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、フルオロアルキルアミノスルホン酸塩、メガファックR−08、メガファックR−30、メガファックF−477、メガファックF−556、メガファックF−554等のフッ素系の界面活性剤、BYK306、BYK342、BYK344、BYK346、KP−341、KP−358、又はKP−368等のシリコーン樹脂系塗布性向上剤の中から選ばれる少なくとも1種が添加されると、本発明の熱硬化性樹脂組成物の塗布均一性を高める観点から好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物における界面活性剤、塗布向上剤の含有量は、それぞれ組成物の全体量に対して0.001〜0.1重量%であることが好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物には硬化促進剤が添加されてもよい。熱硬化性樹脂組成物の硬化反応を促進し、硬化膜の硬度、耐熱性、耐薬品性を向上するために使用するものである。本発明の熱硬化性樹脂組成物に任意に添加される硬化促進剤は、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンPO変性トリアクリレート、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート、エピクロルヒドリン変性グリセロールトリ(メタ)アクリレート、ジグリセリンEO変性アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化イソシアヌル環トリ(メタ)アクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス−(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、プロピレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エピクロルヒドリン変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸EO変性ジ/トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリ/テトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ/ヘキサアクリレート、ジグリセリンEO変性アクリレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート、トリス[(メタ)アクリロキシエチル]イソシアヌレート、エトキシ化グリセリントリアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[1,2−a]ベンズイミダゾール等である。
硬化促進剤は単独で使用してもよく、2つ以上を混合して使用してもよい。
硬化促進剤の中でも、ジペンタエリスリトールペンタ/ヘキサアクリレート、ペンタエリスリトールトリ/テトラアクリレートは、硬化膜の硬度が高くなる観点からより好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物には密着性向上剤が添加されてもよい。密着性向上剤は、熱硬化性樹脂組成物と基板との密着性を向上させるために使用される。本発明の熱硬化性樹脂組成物に任意に添加される密着性向上剤は、カップリング剤を好適に用いることができる。密着性向上剤は一種でも二種以上でもよい。カップリング剤には、シラン系、アルミニウム系又はチタネート系の化合物を用いることができる。このようなカップリング剤としては、例えば3−グリシドキシプロピルジメチルエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート、及びテトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネートが挙げられる。これらの中でも、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランが、密着性を向上させる効果が大きいため好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物には凝集防止剤が添加されてもよい。凝集防止剤は、溶剤となじませ、凝集を防止させるために使用される。本発明の熱硬化性樹脂組成物に任意に添加される凝集防止剤の具体例は、DISPERBYK−145、DISPERBYK−161、DISPERBYK−162、DISPERBYK−163、DISPERBYK−164、DISPERBYK−182、DISPERBYK−184、DISPERBYK−185、DISPERBYK−2163、DISPERBYK−2164、BYK−220S、DISPERBYK−191、DISPERBYK−199、DISPERBYK−2015(いずれも商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社)、FTX−218、フタージェント710FM、フタージェント710FS(いずれも商品名、株式会社ネオス)、フローレンG−600、フローレンG−700(いずれも商品名、共栄社化学工業株式会社)である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物には酸化防止剤が添加されてもよい。酸化防止剤はヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系、リン系、及びイオウ系化合物を好適に用いることができる。酸化防止剤は単独で用いてもよく、2つ以上を混合して用いてもよい。酸化防止剤は、ヒンダードフェノール系化合物の酸化防止剤であることが、耐候性の観点から好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物に任意に添加される酸化防止剤としては、ヒンダードアミン系、ヒンダードフェノール系などを用いることができる。具体的としては、IRGAFOS XP40、IRGAFOS XP60、IRGANOX 1010、IRGANOX 1035、IRGANOX 1076、IRGANOX 1135、IRGANOX 1520L(いずれも商品名、BASFジャパン(株)製)、ADK STAB AO−20、ADK STAB AO−30、ADK STAB AO−50、ADK STAB AO−60、ADK STAB AO−70、ADK STAB AO−80(商品名、株式会社ADEKA)が挙げられる。これらの中でも、IRGANOX 1010、ADK STAB AO−60が、本発明の熱硬化性樹脂組成物の変色を抑制する観点からより好ましい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、耐熱性、耐薬品性、膜面内均一性、可撓性、柔軟性、弾性をさらに向上させる観点から、架橋剤を任意に添加してもよい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物に任意に添加される熱架橋剤の具体例としては、jER807、jER815、jER825、jER827、jER828、jER190P及びjER191P(いずれも商品名、三菱化学(株))、jER1004、jER1256、YX8000(いずれも商品名、三菱化学(株))、アラルダイトCY177、アラルダイトCY184(いずれも商品名、ハンツマン・ジャパン(株))、セロキサイド2021P、EHPE−3150(いずれも商品名、ダイセル化学工業(株))、テクモアVG3101L(商品名、株式会社プリンテック)、ニカラックMW−30HM、ニカラックMW−100LM、ニカラックMW−270、ニカラックMW−280、ニカラックMW−290、ニカラックMW−390、ニカラックMW−750LM、(いずれも商品名、(株)三和ケミカル)が挙げられる。
<1−5.熱硬化性樹脂組成物の保存>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、温度−30℃〜25℃の範囲で遮光して保存すると、組成物の経時安定性が良好となり好ましい。保存温度が−20℃〜10℃であれば、析出物もなくより好ましい。
<2.熱硬化性樹脂組成物から得られる硬化膜>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は共重合体(C)を含み、目的とする特性によっては、さらに溶剤、カップリング剤、界面活性剤、酸化防止剤及びその他の添加剤を必要により選択して添加し、それらを均一に混合溶解することにより得ることができる。
本発明の熱硬化性樹脂又はこれを用いた熱硬化性組成物(溶剤がない固形状態の場合には溶剤に溶解させた後)を、基材表面に塗布し、例えば加熱などにより溶剤を除去すると、塗膜を形成することができる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物の塗布方法は、スピンコート法、ロールコート法、ディッピング法、スリットコート法、インクジェット法、フレキソ印刷法及びグラビア印刷法など従来から公知の方法により塗膜を形成することができる。
成膜時に用いる基材としては、プラスチック、ガラス、FTOやITO等の透明電極付ガラス等の基材が挙げられる。プラスチックの具体例としては、ポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリレート、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロースが挙げられる。
この塗膜はホットプレート、又はオーブンなどで加熱(プリベーク)される。加熱条件は各成分の種類及び配合割合によって異なるが、通常70〜110℃で、オーブンなら5〜15分間、ホットプレートなら1〜5分間である。その後、塗膜を硬化させるために100〜150℃、好ましくは120〜150℃で、オーブンなら30〜90分間、ホットプレートなら5〜30分間加熱処理(ポストベーク)することによって硬化膜を得ることができる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、塗膜を硬化させる温度として120〜150℃の低温でも熱硬化して硬化膜を得ることができる。このため、プラスチックのようなガラス転移点の低い基材に対して本発明の熱硬化性樹脂組成物を適用すれば、基材の劣化、破損を引き起こすことなく、硬化膜を得ることができる。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。本発明の熱硬化性樹脂組成物の評価方法を以下に示す。
[熱硬化性樹脂組成物の評価方法]
1)膜厚
ガラス基板(コーニング(株)製 EagleXG(商品名)、40mm×40mm×0.7mm)又はPETフィルム(東洋紡社製 コスモシャインA4300(商品名)、210mm×297mm×0.25mm)に熱硬化性樹脂組成物を700rpmで10秒間スピンコートし、80℃のホットプレート上で3分間乾燥した。この基板をオーブン中、PETフィルムの場合は120℃、ガラス基板の場合は150℃で30分ポストベイクし、膜厚を測定した。膜厚は段差・表面あらさ・微細形状測定装置(P−16+(商品名)、KLA−Tencor Japan株式会社)を使用して測定し、3箇所の測定の平均値を膜厚とした。
2)塗布性
形成した硬化膜を目視で観察し、ムラがない良好な場合を○、ムラが生じている場合を△、はじきを生じて十分に基板上へ成膜されていない場合を×とした。
3)鉛筆硬度
JIS−K5600に準拠して行なった。十分に成膜することができず、鉛筆硬度を測定できなかったサンプルは「−」と表示した。
4)透明性
得られた硬化膜付きガラス基板において、紫外可視近赤外分光光度計(商品名;V−670 日本分光(株)製)により硬化膜のみの光の波長400nmでの光透過率を測定した。光透過率が95%以上であれば、透明性が良好であると判断した。十分に成膜することができず、光透過率を測定できなかったサンプルは「−」と表示した。
[実施例1]
攪拌器付4つ口フラスコに、窒素をバブリングしながら重合溶剤としてジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0g、モノマーとしてアロニックスM−402(商品名、東亞合成株式会社)9.9g、連鎖移動剤として2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン2.00g、重合開始剤としてV−65(商品名、和光純薬工業株式会社)0.5gを仕込み、80℃で0.5時間加熱して重合を行なった。続けて、この重合液にジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0gにモノマーとしてサイラプレーンFM−0711(商品名、JNC株式会社)0.1gを溶解させた溶液を0.5時間かけて滴下し、80℃で1.5時間加熱して重合を行なった。
重合液を室温まで冷却し、共重合体(A1)を得た。重合液の一部をサンプリングし、GPC分析(ポリスチレン標準)により重量平均分子量を測定した。その結果、重量平均分子量は24,000であった。
この重合液を用いてガラス基板、PET基板に各々成膜し、上記の評価を行なった。
[実施例2〜11]
表1のように、3官能以上の(メタ)アクリレート(a)と、重合性二重結合を有する化合物(B)の種類を変更した以外は、実施例1と同様の方法で、共重合体(A2)〜(A11)を得た。これらの重合液を用いて、実施例1と同様の評価を行った。
[実施例12]
攪拌器付4つ口フラスコに、窒素をバブリングしながら重合溶剤としてジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0g、モノマーとしてアロニックスM−402(商品名、東亞合成株式会社)8.9g、連鎖移動剤として2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン2.00g、重合開始剤としてV−65(商品名、和光純薬工業株式会社)0.5gを仕込み、80℃で0.5時間加熱して重合を行なった。続けて、この重合液にジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0gにモノマーとしてサイラプレーンFM−0711(商品名、JNC株式会社)0.1gとアロニックスM−402(同上)1.0gを溶解させた溶液を0.5時間かけて滴下し、80℃で1.5時間加熱してさらに重合を行なった。
重合液を室温まで冷却し、共重合体(A12)を得た。重合液の一部をサンプリングし、GPC分析(ポリスチレン標準)により重量平均分子量を測定した。その結果、重量平均分子量は24,000であった。この重合液を用いて、実施例1と同様の評価を行った。
Figure 0006471509
M−402: アロニックスM−402(商品名、東亞合成株式会社)
M−305: アロニックスM−305(商品名、東亞合成株式会社)
FM−0711: サイラプレーンFM−0711(商品名、JNC株式会社)
ブレンマーGH: グリシジルメタクリレート(商品名、日油株式会社)
n−BMA: メタクリル酸 ブチル
HEMA: メタクリル酸 2−ヒドロキシエチル
OXE−30: (3−エチルオキセタン−3−イル)メチルメタクリレート(商品名、大阪有機化学工業株式会社)
VTMS: ビニルトリメトキシシラン
DMAEMA: メタクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル
KBE−503: 3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン(商品名、信越化学工業株式会社)
[比較例1]
攪拌器付4つ口フラスコに、窒素をバブリングしながら重合溶剤としてジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0g、モノマーとしてライトアクリレート1,6HX−A(商品名、共栄社化学株式会社)9.9g、連鎖移動剤として2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン2.00g、重合開始剤としてV−65(商品名、和光純薬工業株式会社)0.5gを仕込み、80℃で0.5時間加熱して重合を行なった。続けて、この重合液にジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0gにモノマーとしてサイラプレーンFM−0711(商品名、JNC株式会社)0.1gを溶解させた溶液を0.5時間かけて滴下し、80℃で1.5時間加熱して重合を行なった。
重合液を室温まで冷却し、共重合体(B1)を得た。重合液の一部をサンプリングし、GPC分析(ポリスチレン標準)により重量平均分子量を測定した。その結果、重量平均分子量は3,600であった。
この重合液を用いて、実施例1と同様の評価を行った。
[比較例2]
攪拌器付4つ口フラスコに窒素をバブリングしながら重合溶剤としてジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0g、モノマーとしてアロニックスM−402(商品名、東亞合成株式会社)9.9g、連鎖移動剤として2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン2.0g、重合開始剤としてV−65(商品名、和光純薬工業株式会社)0.5gを仕込み、80℃の重合温度で0.5時間加熱して重合を行なった。続けて、この重合液にジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0gにモノマーとしてアロニックスM−402を0.1g溶解させた溶液を0.5時間かけて滴下し、80℃で1.5時間加熱して重合を行なった。
重合液を室温まで冷却し、共重合体(B2)を得た。重合液の一部をサンプリングし、GPC分析(ポリスチレン標準)により重量平均分子量を測定した。その結果、重量平均分子量は74,000であった。
この重合液を用いて実施例1と同様の評価を行った。
[比較例3]
攪拌器付4つ口フラスコに、窒素をバブリングしながら重合溶剤としてジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0g、モノマーとしてアロニックスM−402(商品名、東亞合成株式会社)8.5g、連鎖移動剤として2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン2.00g、重合開始剤としてV−65(商品名、和光純薬工業株式会社)0.5gを仕込み、80℃で0.5時間加熱して重合を行なった。続けて、この重合液にジエチレングリコールエチルメチルエーテル20.0gにモノマーとしてサイラプレーンFM−0711(商品名、JNC株式会社)1.5gを溶解させた溶液を0.5時間かけて滴下し、80℃で1.5時間加熱して重合を行なった。
重合液を室温まで冷却し、共重合体(B3)を得た。重合液の一部をサンプリングし、GPC分析(ポリスチレン標準)により重量平均分子量を測定した。その結果、重量平均分子量は60,000であった。
この重合液を用いて実施例1と同様の評価を行った。
実施例1〜12及び比較例1〜3の熱硬化性樹脂組成物について、上記の評価方法によって得られた結果を表2に示す。
Figure 0006471509
表2の結果から明らかなように、実施例1〜12の共重合体を含有する熱硬化性組成物は塗布性に優れ、この組成物を用いて形成した膜は硬度及び透明性に優れた特性を示している。
比較例1は共重合体モノマーに2官能アクリレートを使用したものである。比較例1では成膜することができず、実施例1〜12では高硬度な硬化膜を得られたことから、共重合体モノマーに3官能以上のアクリレート(a)を用いることが有用であることを示している。
比較例2は共重合体モノマーに6官能アクリレートのみを使用したものである。比較例2は実施例1〜12よりも塗布性、硬度が劣るため、実施例1〜9では共重合体モノマーに重合性二重結合を有する化合物(B)を用いることが有用であることを示している。
比較例3は共重合体中のモノマー中の重合性二重結合を有する化合物(B)の含有量を増やしたものであるが、成膜することができなかった。このため、共重合体中のモノマー含有量を適切に制御することが有用であることを示している。
実施例1〜12において、プラスチックのようなガラス転移点の低い基材(PET)に対しても有用であることを示している。
本発明で得られる熱硬化性樹脂組成物及びその硬化膜は、高硬度である硬化膜の製造に適用できる。例えば、表面を保護する材料として有用である。

Claims (7)

  1. 3官能以上の(メタ)アクリレート(a)からなる原料からの反応生成物であるマクロモノマー(A)及び重合性二重結合を有する化合物(B)からの反応生成物であるか、又は、
    3官能以上の(メタ)アクリレート(a)からなる原料からの反応生成物であるマクロモノマー(A)、重合性二重結合を有する化合物(B)及び3官能以上の(メタ)アクリレート(a)からの反応生成物である、共重合体(C)を含み、
    3官能以上の(メタ)アクリレート(a)の総量及び重合性二重結合を有する化合物(B)の総量の重量比が90.0:10.0〜99.9:0.1であり、
    重合性二重結合を有する化合物(B)が、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、p−スチリルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、及びビニルトリエトキシシランから選ばれる少なくとも1つである、熱硬化性樹脂組成物。
  2. 3官能以上の(メタ)アクリレート(a)からなる原料からの反応生成物であるマクロモノマー(A)及び重合性二重結合を有する化合物(B)からの反応生成物であるか、又は、
    3官能以上の(メタ)アクリレート(a)からなる原料からの反応生成物であるマクロモノマー(A)、重合性二重結合を有する化合物(B)及び3官能以上の(メタ)アクリレート(a)からの反応生成物である、共重合体(C)を含み、
    3官能以上の(メタ)アクリレート(a)の総量及び重合性二重結合を有する化合物(B)の総量の重量比が90.0:10.0〜99.9:0.1であり、
    重合性二重結合を有する化合物(B)が、下記式(1)で表される化合物から選ばれる少なくとも1つである、熱硬化性樹脂組成物。
    Figure 0006471509
    (R は水素又はメチルであり、R 〜R は炭素数1〜5のアルキルであり、R は炭素数1〜10のアルキルであり、mは1〜10の整数であり、nは1〜150の整数である)
  3. 式(1)で表される化合物が、α−ブチル−ω−(3−メタクリロキシプロピル)ポリジメチルシロキサンである、請求項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  4. 共重合体(C)の重量平均分子量が1,000〜200,000である、請求項1〜のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物から得られる硬化膜。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の熱硬化性樹脂組成物を含む熱硬化型ハードコート剤。
  7. 請求項に記載の硬化膜を含む表示素子。
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