JP6470342B2 - ロボットアームおよびロボット - Google Patents
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Description
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、強度を保持しながらさらなる軽量化を図るとともに、製造コストを低減することができるロボットアームおよびロボットを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、樹脂製の長尺のアーム本体の両端に取付インタフェース部を備え、各該取付インタフェース部が、前記アーム本体に接続する樹脂製の接続部と、該接続部を構成する樹脂に埋め込まれ取付面を構成する金属部材とを備え、該金属部材が、板厚方向に貫通し取付ネジを貫通させる貫通孔を備えるとともに、前記取付面および該取付面とは反対側の前記貫通孔の周囲の前記取付ネジの座面を露出させて樹脂に埋め込まれているロボットアームを提供する。
上記態様においては、前記金属部材が前記貫通孔を複数備える平板状の部材であってもよい。
このようにすることで、一の取付インタフェース部の取付面からアーム本体の内孔を通って他の取付インタフェース部の取付面まで貫通する1つの空間がロボットアーム内に形成される。この空間を利用してケーブル等の線条体を通すことができ、外側に線条体を露出させずに配線することができる。
このようにすることで、アーム本体の長手軸に直交する軸線回りに回転駆動するアクチュエータに金属部材によって簡易に固定することができる。
このようにすることで、2つの取付インタフェース部の取付面どうしを精度よく製造することができ、2つの平行な軸線回りに揺動可能な、典型的なロボットアームとして利用することができる。
このようにすることで、取付面をアクチュエータ等の被取付体に固定することにより、金属部材に取り囲まれた中央孔が閉塞された状態で、開口部を介してロボットアームの内部空間にアクセスすることが可能となり、線条体の配線作業等を容易に行うことができる。
このようにすることで、開口部を開放して線条体の配線作業等を行った後に蓋部材によって開口部を閉じることにより、ロボットアームの内部空間を外部に対して閉塞することができる。
このようにすることで、接続部を構成する樹脂に金属部材を簡易に精度よく埋め込むことができる。
このようにすることで、周囲の樹脂を加工することなく、金属部材の取付面によってアクチュエータ等の被取付体に固定することができる。
このようにすることで、金属部材とアーム本体とが重なる部分においてはアーム本体が邪魔になって貫通孔に取付ネジを挿入することはできないが、取付面側に開口している貫通孔をアクチュエータ等の被取付体との間の位置決め用のピン孔として利用することができる。また、金属部材の貫通孔を円周上に等間隔で配置し、表裏を同一形状とすることで、金属部材の接続部に対する表裏や回転方向の位相の管理にあまり気を配らなくてもよい構造とすることができる。
また、本発明の他の態様は、上記いずれかのロボットアームを備えるロボットを提供する。
本実施形態に係るロボットアーム1は、図1から図5に示されるように、円筒のパイプ状のアーム本体2と、該アーム本体2の長手軸方向の両端に設けられた2つの取付インタフェース部3とを備えている。
また、取付インタフェース部3は、アーム本体2に接続する樹脂製の接続部4と、該接続部4を構成する樹脂に埋め込まれた平板状の金属プレート(金属部材)5とを備えている。金属プレート5は接続部4を構成する樹脂に、例えば、インサート成形によって埋め込まれている。
各接続部4は中空に構成され、アーム本体2の内孔2aを、2つの金属プレート5の中央孔6に開口させている。
また、金属プレート5の板厚方向の他の面は、図6に示されるように、幾つかの貫通孔7の周囲を部分的に露出させた状態で、接続部4を構成する樹脂によって覆われている。貫通孔7の周囲に露出している金属プレート5の表面は、貫通孔7に挿入される取付ネジの座面として機能するように、取付ネジの頭部の外径より若干大きく露出している。
アーム本体2に重なる位置に配置されている貫通孔7については、金属プレート5を座面として露出させずに接続部4を構成する樹脂により貫通孔7を閉塞するように覆っている。このような構造とすることで、位置決めピンを入れた場合に、ロボット100の動作などによって位置決めピンが抜けないようにすることができる。
また、接続部4には、接続部4内の空間を金属プレート5の中央孔6とは反対側において外部に開口させる開口部8が設けられている。開口部8は後述する蓋部材10によって閉塞することができるようになっている。
また、精度よく構成された金属プレート5をインサート成形して製造するので、2つの金属プレート5の取付面5aを機械加工することなく精度よく配置することができる。これにより、機械加工が不要となり、製造コストを削減することができる。
この場合には、金属プレート5に設けられている貫通孔7に取付ネジ9を貫通させて減速機出力軸110のネジ孔に締結することにより、取付ネジ9の頭部を金属プレート5の取付面5aとは反対側の表面である座面に押し付けることができる。
2 アーム本体
2a 内孔
3 取付インタフェース部
4 接続部
5 金属プレート(金属部材)
5a 取付面
6 中央孔
7 貫通孔
8 開口部
9 取付ネジ
10 蓋部材
100 ロボット
Claims (11)
- 樹脂製の長尺のアーム本体の両端に取付インタフェース部を備え、
各該取付インタフェース部が、前記アーム本体に接続する樹脂製の接続部と、該接続部を構成する樹脂に埋め込まれ取付面を構成する金属部材とを備え、
該金属部材が、板厚方向に貫通し取付ネジを貫通させる貫通孔を備えるとともに、前記取付面および該取付面とは反対側の前記貫通孔の周囲の前記取付ネジの座面を露出させて樹脂に埋め込まれているロボットアーム。 - 前記金属部材が前記貫通孔を複数備える平板状の部材である請求項1に記載のロボットアーム。
- 前記アーム本体が内孔を有する中空のパイプ状に形成され、
前記接続部が、前記内孔を開口させる中央孔を備える中空に形成され、
前記金属部材が前記中央孔を取り囲む位置に配置されている請求項1または請求項2に記載のロボットアーム。 - 前記取付インタフェース部が、前記アーム本体の長手軸に平行に前記金属部材の前記取付面を配置している請求項1から請求項3のいずれかに記載のロボットアーム。
- 2つの前記取付インタフェース部の前記取付面が同一平面内または相互に平行に配置されている請求項1から請求項4のいずれかに記載のロボットアーム。
- 前記接続部に、該接続部内の空間を前記中央孔とは反対側において外部に開口させる開口部が設けられている請求項3に記載のロボットアーム。
- 前記開口部を開閉可能に閉塞する蓋部材を備える請求項6に記載のロボットアーム。
- 前記金属部材が、前記接続部を構成する樹脂にインサート成形により埋め込まれている請求項1から請求項7のいずれかに記載のロボットアーム。
- 前記金属部材の前記取付面が、前記接続部を構成する樹脂から突出して配置されている請求項1から請求項8のいずれかに記載のロボットアーム。
- 前記貫通孔が前記取付インタフェース部に周方向に間隔をあけて複数設けられ、
前記アーム本体側に配置される1以上の前記貫通孔が、前記取付面とは反対側において前記接続部を構成する樹脂により閉塞されている請求項1から請求項9のいずれかに記載のロボットアーム。 - 請求項1から請求項10のいずれかに記載のロボットアームを備えるロボット。
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