JP6463983B2 - フィリング類、フィリング類の製造方法、及びフィリング類の評価方法 - Google Patents
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Description
◎: エッジがはっきりと残っており、型崩れしていない
○: エッジがやや丸くなっているが、型崩れしていない
△: エッジが丸みをおびており、型崩れしている
×: 完全に型崩れしている
◎: 非常に口どけが良い
○: 口どけが良い
△: やや重い
×: べったりとして重い
フィリング類を加熱撹拌した直後に、溶融物の外観を観察した。このとき、加熱によりフィリング類の組織から油脂が遊離して、表面に油膜が形成される状態を、乳化安定性が悪い(オイルオフ)と評価した。また、オイルオフが無い状態を、乳化安定性が良好であると評価した。
まず、実際に製造したフィリング類を50gで、ビーカー(50ml容量)に充填し、10℃に調整した。次に、レオメーター(不動工業株式会社製)を用いて、このフィリング類を載せた試料台を、直径が10mmの球形プランジャーに向けて、5cm/分の速度で、針入距離を5cmに設定して上昇させ、プランジャーに掛かる上降伏点の加重(g)を測定して、硬度として評価した。
星型の金口を装着した絞り袋で、フィリング類を搾り出し、次の条件で焼成してから、この焼成した後にエッジの保形性を目視して、以下の基準に従って評価した。この焼成には、乾熱下と湿熱下の2種類の方法を用いた。乾熱下の耐熱保形性では、シャーレに濾紙を敷き、水を1mlで滴下した後、フィリングを絞り出し、220℃、12分間で焼成した後に、以下の基準に従って評価した。湿熱下の耐熱保形性は、シャーレに濾紙を敷き、水を1mlで滴下した後、フィリングを絞り出し、シャーレの蓋を閉じてから、130℃、20分間で焼成した後に、以下の基準に従って評価した。
○: エッジがやや丸くなっているが、型崩れしていない
△: エッジが丸みをおびて、丸みをおびている
×: 完全に型崩れしている
フィリング類を10℃以下に冷却した状態で、5人の専門パネルにより、以下の基準に従って評価した。
○: 口どけが良い
△: やや重い
×: べったりとして重い
図1に示されるように、油脂(図中の菜種油)の配合量を、10重量%、20重量%、30重量%、40重量%、50重量%として、フィリング類を製造し、それぞれについて、硬度、耐熱保形性、口どけ、及び乳化安定性を評価した。その他の主原料として、加工澱粉を2重量%、MPCを4重量%、メチルセルロースを1重量%とした。
図2に示されるように、炭水化物(図中の加工澱粉)の配合量を、0重量%、0.5重量%、1.5重量%、2.5重量%、5重量%、7重量%として、フィリング類を製造し、それぞれについて、硬度、耐熱保形性、口どけ、及び乳化安定性を評価した。その他の主原料として、油脂を33重量%、MPCを4重量%、メチルセルロースを1重量%とした。
図3に示されるように、乳タンパク質素材(図中のMPC)の配合量を、0重量%、2重量%、6重量%、8重量%として、フィリング類を製造し、それぞれについて、硬度、耐熱保形性、口どけ、及び乳化安定性を評価した。その他の主原料として、油脂を33重量%、炭水化物を2重量%、メチルセルロースを1重量%とした。
図4に示されるように、メチルセルロースの配合量を、0重量%、0.5重量%、0.8重量%、1.5重量%、3重量%、5重量%として、フィリング類を製造し、それぞれについて、硬度、耐熱保形性、口どけ、及び乳化安定性を評価した。その他の主原料として、油脂を33重量%、炭水化物を2重量%、乳タンパク質素材を4重量%とした。
Claims (8)
- 油脂と、炭水化物と、乳タンパク質素材と、メチルセルロースと、その他の水性成分とを混合して乳化させてなることを特徴とするフィリング類であって、
前記フィリング類の総量に対して、前記油脂を12〜45重量%、前記炭水化物を0.1〜6.5重量%、前記乳タンパク質素材を0.1〜7.5重量%、前記メチルセルロースを0.1〜4.8重量%、及び前記その他の水性成分を45〜75重量%で含有するフィリング類。 - 前記炭水化物が澱粉類であることを特徴とする請求項1記載のフィリング類。
- 前記乳タンパク質素材が、酸カゼイン、レンネットカゼイン、乳タンパク質濃縮物、ホエータンパク質濃縮物、ホエータンパク質分離物、及びカゼインナトリウムからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1又は2に記載のフィリング類。
- さらに、前記フィリング類の総量に対して、脱脂粉乳、全脂粉乳、バターミルク粉、及びホエー粉からなる群から選択される1種又は2種以上を、0.5〜20重量%で含有する請求項1〜3のいずれかに記載のフィリング類。
- 10℃における硬度が35〜180gであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィリング類。
- 油脂と、炭水化物と、乳タンパク質素材と、メチルセルロースと、その他の水性成分とを混合して乳化させることを特徴とするフィリング類の製造方法であって、
前記フィリング類の総量に対して、前記油脂を12〜45重量%、前記炭水化物を0.1〜6.5重量%、前記乳タンパク質素材を0.1〜7.5重量%、前記メチルセルロースを0.1〜4.8重量%、及び前記その他の水性成分を45〜75重量%で混合することを含む製造方法。 - 前記乳タンパク質素材が、酸カゼイン、レンネットカゼイン、乳タンパク質濃縮物、ホエータンパク質濃縮物、ホエータンパク質分離物、及びカゼインナトリウムからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項6記載のフィリング類の製造方法。
- 油脂と、炭水化物と、乳タンパク質素材と、メチルセルロースと、その他の水性成分とを混合して乳化させてなるフィリング類であって、
前記フィリング類の総量に対して、前記油脂を12〜45重量%、前記炭水化物を0.1〜6.5重量%、前記乳タンパク質素材を0.1〜7.5重量%、前記メチルセルロースを0.1〜4.8重量%、及び前記その他の水性成分を45〜75重量%で含有するフィリング類を、150〜250℃において5〜20分間の乾熱下で焼成した後に保形性が有ることを確認する、及び/又は、100〜200℃において5〜40分間の湿熱下で焼成した後に保形性が有ることを確認することを特徴とするフィリング類の評価方法。
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