JP6454831B2 - 竹の酒とその製造方法 - Google Patents

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本発明は、竹を主原料にした竹の酒とその製造方法に関するものである。
従来、アルコール飲料又は、アルコール液を製造する場合、芋や麦又は、その他の穀物又は、果実又は、砂糖キビ等食用に供する原材料を用いて醗酵、熟成させ製造している。
従って、従来の原材料は、直接又は、間接的に食用に供する物が主流である為、その原材料価格が比較的高価であり、生産量も限られている。更に、近年、世界的な異常気象に伴う干ばつ、洪水等の自然環境災害の影響で穀物等が不足し、食糧等は、莫大な不足が懸念されている。且つ、近年脱石油としてバイオマス製造の為の原材料となる等、その供給と需要のバランスが問題視される一方で、竹籠や笊等、竹製品の需要の低下から竹林が荒廃し、自然環境のバランスの崩壊が問題視されるに至っている。
従って、本発明が解決しようとする課題は、酒の主原料として、米、麦等の穀物類や芋類、果実類等を用いず、人間が食用としない原材料で、異常気象や食糧難時代に有っても主原料の確保が容易で有り、且つ、竹林の自然環境を維持し、竹の需要を喚起し、膨大な竹資源を無駄なく有効活用し、安価で繁殖力が旺盛で、成長成分に富んだ竹植物を利用して、今まで造り得なかった豊富にある芽吹いた筍や、成長した竹植物を酒の主原料として用いて、麹や酵母の発酵による新たな醸造熟成技術により、竹を主原料とする新飲用のアルコール液を製造し竹の酒として提供する事である。
本発明の請求項1に於いては、成長した竹を伐採し、粉砕して該竹粉にした後、加熱処理して該竹粉と麹菌又は酵母菌をまぶし混合攪拌して、室に適宜期間放置し、適湿適温培養させ相互増殖発酵が促進した該竹粉は、発酵竹粉となり、前記発酵竹粉と適量の水をタンク容器に仕込み、更に、適宜期間、適温培養発酵させ、醸造熟成させて得た諸味となり竹の酒に含まれる不純物を濾過して、竹を主原料とする竹の酒とその製造方法である。
本発明の請求項2に於いては、成長した竹を伐採し、汚れや雑菌等を洗浄した後、粉砕し該竹粉にした後、前記該竹粉を加熱すること無く、麹菌又は酵母菌をまぶし混合攪拌して、室に適宜期間放置し、適湿適温培養させ相互増殖発酵が促進した該竹粉は、発酵し発酵竹粉となり、前記発酵竹粉と適量の水をタンク容器に仕込み、更に、適宜期間、適温培養発酵させ、醸造熟成させて得た諸味となり竹の酒に含まれる不純物を濾過して、竹を主原料とする竹の酒とその製造方法である。
本発明の請求項3に於いては、成長した竹を伐採し、殺虫、除菌、殺菌等の洗浄を経て粉砕して該竹粉にした後、前記該竹粉と麹菌又は酵母菌をまぶし混合攪拌した発酵竹粉と適量の水をタンク容器に仕込み、更に、適宜期間放置し、適温培養により平衡複合発酵を促進させ、醸造熟成させて得た諸味となり竹の酒に含まれる不純物を濾過して、竹を主原料とする竹の酒とその製造方法である。
本発明の請求項4に於いては、成長した竹を伐採し、洗浄の後、粉砕して該竹粉にした後、加熱処理して前記該竹粉と麹菌又は酵母菌をまぶし混合攪拌して、室に適宜期間放置し、適湿適温培養させた発酵竹粉と適量の水と適量の糖質をタンク容器に仕込み、適宜期間、適温培養発酵により平衡複合発酵を促進させ、醸造熟成させて得た諸味となり竹の酒に含まれる不純物を濾過して、竹を主原料とする竹の酒とその製造方法である。
本発明の請求項5に於いては、成長した竹を伐採し、洗浄の後、粉砕して該竹粉にした後、前記該竹粉と麹菌又は酵母菌をまぶし混合攪拌して、室に適宜期間放置し、適湿適温培養発酵させた発酵竹粉と水をタンク容器に仕込み、適宜期間、適温培養にて一次発酵熟成させ、更なる醸造熟成の為に、麹菌又は酵母菌と適量の水と適量の糖質をタンク容器に加え、適宜期間、適温培養にて二次発酵熟成醸造させ平衡複合発酵4Bにより諸味を得て、この諸味となる竹の酒に含まれる不純物を濾過して、竹を主原料とする竹の酒とその製造方法である。
本発明の請求項6に於いては、前記相互増殖発酵した発酵竹粉と水をタンク容器に仕込み、一次発酵熟成させ、更に、麹菌又は酵母菌と適量の水と適量の糖質をタンク容器に加え、二次発酵熟成醸造させて諸味となり竹の酒に含まれる異物を濾過して前記竹の酒を蒸溜して得た純度の高い蒸溜液を竹の蒸溜酒(竹焼酎)とする構成である竹を主原料とした竹の酒とその製造方法である。
本発明の請求項7に於いては、前項の竹の酒や竹の蒸溜酒を竹製樽又は、竹幹筒の加工の熟成用容器に注入して適宜長期間、適湿適温にて熟成貯蔵により竹本来の風味、香りを前記竹の酒や前記竹の蒸溜酒に浸透添加を促進させた後、濾過し出荷容器に入れ、出荷する構成である竹を主原料とした竹の酒とその製造方法である。
本発明の請求項8に於いては、前記、醸造熟成させて得た竹の酒や竹の蒸溜酒や熟成貯蔵した竹の酒のアルコール濃度を均一、且つ、一定に整え調整する為に、該竹の酒等に適量の水により割水をし、香料、添加剤、色素等を添加した後、出荷用容器に詰め出荷する構成である竹を主原料とした竹の酒とその製造方法である。
本発明の請求項9に於いては、前記醸造熟成させて得た竹の酒や竹の蒸溜酒等を生竹幹筒に加工利用した竹水筒の容器に入れ、出荷中に生竹風味や香りを浸透又は、添加させ継続保持させる竹幹筒容器により、出荷する構成である竹を主原料とした竹の酒とその製造方法である。
本発明の効果は、芽吹いた筍や成長した竹植物を用いて、竹の粉に加工し、この竹の粉を主原料として各種麹菌又は、各種酵母菌又は、これらの各種発酵菌と乳酸菌を配合して発酵種としてまぶし混合攪拌し該竹粉を発酵熟成させ諸味と成し、この諸味を濾過する事で飲用のアルコール液、換言すれば今までに無い竹の酒として提供する事を可能にした。
又、濾過した飲用アルコール液を蒸溜する事で竹の焼酎として飲用酒として提供する事ができるばかりでなく、熟成貯蔵に際し、竹製樽や竹幹筒の加工熟成容器に注入して適宜長期間、適湿適温貯蔵する事により竹本来の風味、香りを増し更に、アルコール濃度を調整、均一にして、割水や香料、色素を添加する事で、より均一で旨味のあるアルコール濃度が得られ、出荷容器に於いても竹水筒等の利用により、飲酒する直前まで竹風味を継続保持でき、味わえる高品質な趣向竹の酒として全く新しい竹の酒を提供する事ができる。
従って、酒の主原料として、従来からの米、麦等の穀物類や芋類、果実類等を用いず、今まで造り得なかった芽吹いた筍や、筍を採取した後に多く有る成長した竹を主原料として、人間が食用に供する事の無い竹資源を用いる事で、竹の新規な需要を喚起し、異常気象や、食糧難の到来が懸念される現状に有っても主原料の確保が容易で有り、自然環境の保全維持に多大な効果をもたらし、豊富な竹資源を無駄なく活用し、環境に優しい、安価で極めて繁殖力が旺盛で、成長成分に富んだ竹を有効活用するその効果は、絶大である。
本発明の請求項1を示すチャート図である。 本発明の請求項2を示すチャート図である。 本発明の請求項3を示すチャート図である。 本発明の請求項4を示すチャート図である。 本発明の請求項5を示すチャート図である。 本発明の請求項6を示すチャート図である。 本発明の請求項7を示すチャート図である。 本発明の請求項8を示すチャート図である。 本発明の請求項9を示すチャート図である。 本発明の請求項9の出荷用容器を示す斜視図である。
発明を実施する為の形態を図面に基づいて説明すると、図1は、本発明の請求項1に記載の竹の酒とその製造方法の行程を示すチャート図で、芽吹いた筍や成長した竹植物を適宜間伐又は、無作為により竹を伐採1し、竹林より搬出の際、加工しやすい長さ、大きさに切断し、前記竹を生のまま竹粉製造機を用いて該竹を粉砕2し、該竹粉2Aとするが、該竹粉2Aの粉砕状況は、非常に細かな微粉末とする。例えば、この微粉末は、抹茶や小麦粉、メリケン粉位等に微粉砕加工し、又は、約1mm乃至3mm前後の粒子状でも可能であり、この時、前記粒子状とは、グラニュウ糖粒や粗塩粒程度の大きさで有っても良い。
更に、該竹粉2Aの微粉砕加工では、願わくば、パウダー状の微粉末である事が望ましく、これはその後の工程で、該竹粉2Aを発酵熟成させる場合、チップ状や大きな粒状に比べて飛躍的に発酵効率が良くなり、該竹粉2Aと麹又は酵母Bの相互増殖発酵4Aが顕著に促進する。言い換えれば、得られる諸味中のアルコール濃度を強める高効率な効果があり比較的安定したアルコール濃度と好ましい風味が諸味DXに発生させる効果がある。
そして、微粉砕に該竹粉2Aを加工した後、該竹粉2Aを加熱3するが、この場合、該竹粉2Aは、圧力釜等を用いて高温で蒸しあげる事により、該竹粉2Aが、膨張し柔らかく、空気を含み該竹粉2Aの細胞破壊により軟化し、分解しやすくなり、糖化の補助作用を促し種菌の繁殖を促進し得る事となり、相互増殖発酵4Aを可能とならしめる。
又、該竹粉2Aを高温で蒸す事により、麹又は酵母Bの増殖に不必要な雑菌の除菌及び、無菌や滅菌に近い状態となるので、該竹粉2Aと麹又は酵母Bの種菌の活動を阻害する懸念が無くなり相互増殖発酵4Aの理想的な状態となる。依って、該竹粉2Aと麹又は酵母Bをまぶし混合攪拌4する際に、麹又は酵母Bを各々個別に適量として用い、又は、麹又は酵母Bを適宜な比率で調合した種菌として用いても良く、又は、これらを各種発酵菌と厳選した乳酸菌を配合した種菌として用いても良い。然るに、種菌の増殖と酵素効果による糖化に伴いアルコール発酵する為の繁殖作用を促し得る。
且つ、該竹粉2Aに、適宜な麹又は酵母Bの種菌を加え、まぶし混合攪拌4して、該竹粉2Aに麹又は酵母Bを繁殖させる為に、前記室(むろ)5に数日間放置、管理し、適湿適温培養させる事により、前記の相互増殖発酵4Aが飛躍的に促進する。
更に、加熱3処理され膨張し軟化した該竹粉2Aと麹又は酵母Bを穏やかにまぶし振り掛け混合攪拌4する事で、室5内にて相互増殖発酵4Aが促進し、斑の無い安定した発酵竹粉2Bとなり、該竹粉2Aの細胞と種菌の菌糸が均一な繁殖を促す効果があり、麹又は酵母Bと混合攪拌4が、適宜な湿度と温度を管理した室5内で数日間放置し、寝かせている際に相互増殖発酵4Aが構築される。
室5に数日間放置し、適湿適温培養させる際に、その室5内に音楽や微震振動を与える事で発酵竹粉2Bに麹又は酵母Bがより繁殖し相互増殖発酵を促進する効果が生じる。
それらの際、該竹粉2Aを高温で蒸した該竹粉2Aは、膨張軟化、分解し、該種菌の繁殖に伴う相互増殖発酵4Aの促進が可能となり、主原料の竹植物の葉緑体中で光合成によって澱粉質が造られ、加水分解されて水に溶ける糖に変化し,澱粉質が合成され細胞の中に貯えられている為、該竹粉2Aに含まれるセルロースの分子構造が緩み分解し、麹又は酵母Bの菌や酵素の作用により糖化が促され、種菌の繁殖や発酵が促進され相互増殖発酵4Aに導き良好な状態の醸造熟成Dが進み諸味DXとした竹の酒Gとなる事を確認した。
従って、数日間放置した該竹粉2Aに、麹又は酵母Bが繁殖し発酵が促進され相互増殖発酵4Aした事を確認後、該発酵竹粉2Bと適量の水Cを、タンク容器6等に仕込み、更に、適宜期間、適温培養発酵させ、充分に醸造熟成Dさせて諸味DXを得て、諸味DXに含まれる不純物を濾過Fして竹植物を原材料とする竹の酒Gを得る事ができる。又、この竹の酒Gを蒸溜せず、そのまま竹の酒Gとして飲んでも美味しく提供する事ができる。
この時、タンク容器6は、瓶又は、樽又は、金属製容器タンク又は、樹脂製のタンク容器等、該発酵竹粉2Bの発酵を阻害する事なく、且つ、発酵に伴うガス発生の圧力に耐え適宜に該容器内のガスを発散させ、醸造熟成Dを促す特殊加工容器で有る事が望ましい。
タンク容器6内に適量の水Cと共に仕込んだ発酵竹粉2Bは、麹又は酵母B等の菌種が増殖するに必要な適宜期間、適温培養発酵と、その他の条件を与えて竹に含まれているセルロースを構成する分子レベルに於ける構成部分を切り離して、糖化作用を促すアラビノキシランのキシオリゴ糖の糖化作用等により発酵熟成を可能にし、相互増殖発酵4Aが促進し、アルコール発酵へと熟成させる事に成り、該竹粉2Aに含まれるセルロース及びヘミセルロース等が糖質に変化し、発酵するに伴いアルコール含有液へと確実に変化する。
前記菌糸が繁殖した発酵竹粉2Bに、適温適量の水Cを加え、タンク容器6に仕込む事で、その際にもタンク容器6内に於いて、更なる複合的な増殖発酵熟成が促進する。
上記のようにタンク容器6で仕込まれた発酵竹粉2Bは、通常の発酵に適した温度で一定期間、醸造熟成Dさせ、諸味DXとなった後、発酵竹粉2Cや不純物を絞り分離する為に濾過装置等を経て濾過Fし抽出すれば良く、これによって、食料として又、食品として使用する穀物、例えば、米、麦、粟、ひえ、芋類、砂糖黍、その他の木の実や果実等を用いる事が無くなり、竹の成長成分に富んだミネラル他、各種成分、特にカリウムが豊富に含まれ、爽やかな竹の香りや風味、旨味の有る竹の酒Gが完成し提供する事ができる。
更に、濾過Fに於いて、諸味DXのアルコール含有液は、充分熟成させた後、フィルター又は、濾過装置等を用いて、その諸味DXに含まれる不純物を濾過Fする事により、天然の竹を用いて発酵、醸造熟成Dさせたアルコール液に依る諸味DXとなる竹の酒を得て竹植物を主原料とする竹の酒Gを提供する事ができる。
又、上記の製造工程を確実に衛生管理する事で、衛生的で安心、且つ、安全な飲用のアルコール液、竹を用いた酒として提供する事が可能となり、特に竹植物は、元来、驚くほど成長速度が、他の植物に比類無く早く、短時間で成熟し、その成長の早い竹の成分やミネラルを豊富に含有する健康的な竹の酒Gを提供する事ができる。
原料となる竹植物は、他の植物と比べ比較的繁殖力旺盛で、一般的な竹資源に含まれている主成分でリグニンやヘミセルロース、セルロース、アラビノキシラン等から成り、特にヘミセルロースの主成分は、アラビノキシランで、このキシランは炭水化物(多糖類)であり、前記ヘミセルロースが、主鎖を構成しキシロオリゴ糖等と麹又は酵母Bによる糖化作用により発酵が行われる為に竹の酒Gを得る事ができ、この竹の酒Gを飲用する事により腸内細菌の増殖促進や、免疫賦活作用、糖尿病症状の軽減化等の作用及び効果が、期待できる。更に、竹藪等、必要以上に繁茂した竹藪は、適宜に竹の伐採1をし、前記竹は、鮮度を落とさない様に速やかに生のまま洗浄1Aを充分、且つ、確実に行い、竹を粉砕2加工し、粉末化した該竹粉2Aとして使用する為、竹の利活用と地方の地場産業としての位置づけも可能であり、自然環境を維持し、地域の活性化対策として有望である。
本発明の請求項2を図2のチャート図に基づいて発明の実施形態を説明すると、芽吹いた筍や、成長した竹植物を適宜間引き、竹の伐採1の後、前記伐採した竹を洗浄1Aするが、竹には、小さな虫や寄生虫が多く、その害虫を殺虫、駆除、消毒を行う必要が生じる場合、その洗浄1Aに於いては、人体に有害な化学薬品を使用せず、使用可能な薬剤、若しくは、燻蒸処理を行い、害虫を殺虫・駆除、消毒すると良く、又、前記生竹に付着している微生物やカビ菌等の発生を防止する為の農林水産省令で定められている薬剤又は、薬品、薬液等を用いると良く、又、食品の品質の低下を防止指定されている抗酸化剤や防カビ剤、調整剤を使用し、殺虫、駆除、殺菌、除菌すると良い。
従って、竹の伐採1の洗浄1Aには、上記や関係各行政機関令で定め無き化学薬品(防腐剤、酸化防止剤、防虫剤、防カビ剤)等を使用する事は無く、絶対に避けなければ成らない。又、前記竹に付着している可能性の有る埃、ゴミ、虫、雑菌等を衛生面に対応処理し、除去した後、竹を微細な生の該竹粉2Aに加工する為には、前記竹が、竹粉製造機を用いて粉砕2し、該竹粉2Aとする。又、該竹粉2Aの粉砕状況は、前記粒子状と同様の微粉末とし、該竹粉2Aを加熱すること無く、該竹粉2Aにまぶし混合攪拌4する際、麹又は酵母Bを適量加え、又は、麹又は酵母Bを適宜な比率で調合した種菌として用いても良く、又は、これらを各種発酵菌と乳酸菌を配合した種菌として用いても良く、且つ、厳選した乳酸菌は、糖質に分解する繁殖作用や雑菌、除菌の抑制を促し得る。依って、種菌の増殖と酵素効果による糖化に伴いアルコール発酵する為の繁殖作用を促進し得る。
該竹粉2Aに、麹又は酵母Bを穏やかにまぶし振り掛け混合攪拌4し、該竹粉2Aに麹又は酵母Bを繁殖させる為に、室5に数日間放置、管理し、適湿適温培養させる事により、種菌の繁殖を促し得る事となり、前記の相互増殖発酵4Aが飛躍的に促進する。
この時、該竹粉2Aの粉砕状況は、微細粉末な為、細胞が破壊され空気を含み、該竹粉2Aが、麹又は酵母Bと絡み合い相互増殖発酵の促進が可能となり、該竹粉2Aに含まれるセルロースの分子構造が緩み分解される為、麹又は酵母Bの菌や酵素の作用により糖化を促される結果、種菌の繁殖や発酵が促され相互増殖発酵4Aに導き促進し、良好な状態の醸造熟成Dが進み、諸味DXとした竹の酒Gと成る事を確認した。
前記室5に一定期間、放置し、寝かせる際に、その室内に音楽や微震振動を与える事で、発酵竹粉2Bに麹又は酵母Bがより繁殖し、相互増殖発酵4Aを促進する効果が生じる。
請求項2に於いても他の工程や他の作業は、請求項1と同様であるが、伐採した竹の確実な洗浄1Aを行う事で、該竹粉2Aを加熱すること無く、竹に付着している可能性の有る埃、ゴミ、虫、雑菌等を除去し、室5内で相互増殖発酵4Aが促進し、麹又は酵母Bの菌糸の繁殖を阻害する条件を排除し、菌糸の繁殖環境を促し整える事ができる。
竹の洗浄1Aに使用する液体は、例えば、カルキを含む水道水の如き液体でも良く、又、ある程度の殺菌力を備えたマイナスイオン水、オゾン水、エタノールその他の薬液を含む水等の液体であっても良いので、竹の伐採1後、前記伐採した竹の洗浄1Aを実施し、前記竹に付着している可能性の有る埃、ゴミ、虫、雑菌等を除去した後、生のまま竹を微細な該竹粉2Aに加工した後、該竹粉2Aに、麹又は酵母Bをまぶし混合攪拌4して室5に適宜湿度及び、適宜温度の状態で数日間放置した該竹粉2Aに、麹又は酵母Bが繁殖し発酵が促進され相互増殖発酵4Aした事を確認後、該発酵竹粉2Bと適量の水Cを、タンク容器6等に仕込み、更に、適宜期間、適温培養発酵させ、更なる相互増殖発酵4Aが強力に促進し充分に醸造熟成Dさせて諸味DXが得られ、更に、この諸味DXに含まれる不純物を濾過Fする事により、純粋な諸味DXの竹の酒Gを得る事ができ、この竹の酒Gを蒸溜7せず、そのまま竹の酒Gとして飲んでも美味しく、前記請求項1と同様の醸造熟成Dの効果のある竹を主原料とする竹の酒Gを提供する事ができる。
本発明の請求項3を図3に基づいて発明の実施形態を説明すると、芽吹いた筍や成長した竹植物を適宜間引き竹の伐採1後、その竹を洗浄1A加工しやすい長さ、大きさに切断しても良く、竹の伐採1の後、請求項1又は請求項2に於ける竹の洗浄1Aを充分且つ確実に行い、生のまま竹粉製造機を用いて竹の伐採1を粉砕2により微細な該竹粉2Aに加工するが、その該竹粉2Aの粉砕状況は、前項と同様に微粉末とする。例えば、抹茶や小麦粉、メリケン粉位等の微粉砕に加工し、又は、約1mm乃至3mm前後の粒子状でも可能であり、この前記粒子状とは、グラニュウ糖粒や粗塩粒程度の大きさで有っても良い。しかし、該竹粉2Aはパウダー状の微粉末が最適で、グラニュウ糖粒や粗塩粒程度の大きさに比べ発酵効率が良く、言い換えれば、諸味DX中のアルコール濃度を強める高効率な効果があり、安定したアルコール濃度と好ましい竹の風味、旨味のある諸味DXが得られる。
本請求項に於いて該竹粉2Aを加熱処理、又は、加熱せず用いるが、発酵促進の効率的な要因で加熱処理した該竹粉2Aを使用した場合、平衡複合発酵4Bの醸造熟成Dの効率が良く、該竹粉2Aと麹又は酵母Bをまぶし混合攪拌4する際に、適量の麹又は酵母Bを用いると良く、又は、麹又は酵母Bを適宜な比率で調合した種菌として用いても良く、又は、これらを各種発酵菌と厳選した乳酸菌を配合した種菌として用いても良い。依って、種菌の増殖と前記酵素による糖化に伴いアルコール発酵する為の繁殖作用を促進し得る。
更に、該竹粉2Aと前記種菌等の麹又は酵母Bをまぶし混合攪拌4した該発酵竹粉2Bに適温適量の水Cを加え、タンク容器6や、その他の仕込み容器に同時期、又は、平衡して、これらを混合し仕込む事で、タンク容器6内で該竹粉2Aと前記種菌等の麹又は酵母Bと適温適量の水Cの流動的効果により該竹粉2Aと麹又は酵母Bが、相互に絡み合い附着し、強く活発化し前記種菌が発酵竹粉2Bに増殖し繁殖効果の働きにより平衡複合発酵4Bの醸造熟成Dが促進する。又、タンク容器6に、該竹粉2Aと前記種菌の麹又は酵母Bと適温適量の水Cと共に糖質Eを加え仕込む事で、相互に相まって流動的に活発化し発酵竹粉2Bに前記種菌が平衡して絡み合い附着し、増殖し、糖質Eの促進効果が加わり、より強い繁殖効果の働きを加速させ、更なる平衡複合発酵4Bの醸造熟成Dが促進する。
又、タンク容器6内では、該竹粉2Aと前記種菌の繁殖効果の働きによる平衡複合発酵4Bを増進させる為に、タンク容器6内を適宜攪拌する交ざり撹拌工程を適宜、繰り返し実施し、適宜な温度で数日間これを継続実施、保持し、寝かせ平衡複合発酵4Bの醸造熟成Dを促し得る。依って、タンク容器6内で平衡して、発酵竹粉2Bと麹又は酵母Bに加え適温適量の水Cと適宜交ざり撹拌工程により、同時にそれらが相互に、その化学組成を変える交互同化作用に伴い、セルロースの分子構造が絡み緩む為、糖質に分解し平衡して複合的に、麹又は酵母Bの前記種菌や酵素の作用により糖化を促進される結果、種菌の繁殖や発酵が増進され平衡複合発酵4Bに導き、良好な状態の醸造熟成Dの諸味DXとした竹の酒Gと成る事を確認した。従って、酵素の作用により順次糖化と発酵が平衡して行われる為、醸造熟成Dが促進し平衡複合発酵4Bの大きな効果が生じている。
該竹粉2Aに、麹又は酵母B又は、前記麹カビ及び酵母菌を適宜な比率で調合した種菌等と水Cをタンク容器6や、その他の仕込み容器に平衡して仕込み、数日間放置して温度管理をしながら平衡複合発酵4Bの状態を見極めタンク容器6内の混合攪拌4を促す為、適宜、交ざり撹拌工程を行い、醸造熟成Dさせて諸味DXを得る竹の酒Gとその製造方法である。従って、水Cと共に仕込んだ該竹粉2Aは、麹又は酵母Bの菌糸が増殖するに必要な温度や、その他の条件を与えてセルロースを構成する分子レベルに於ける細胞接続部分を切り離して糖化を可能にし、アルコール発酵へと推移させると良く、該竹粉2Aに含まれるセルロースは、糖質に変化し平衡複合発酵4B発酵するに伴いアルコール含有液が増し、醸造熟成Dさせて諸味DXを得て竹を主原料とする竹の酒Gを得る事ができる。
又、諸味D1は、充分熟成させた後、フィルター又は、濾過装置等を用いて濾過Fする事により、天然の竹を用いて発酵させたアルコール液、竹の酒Gを提供する事ができ、上記の製造工程を衛生管理する事で、衛生的にも安心、安全で、ある程度、均一なアルコール濃度の竹を用いた酒として飲用に供する事ができ、特に竹を用いる事に依って、驚くほどの成長の早い竹の成分や、風味、旨味、ミネラルを豊富に含有し健康的な竹の酒Gとした請求項1又は請求項2記載の竹を主原料とする竹の酒Gを提供する事ができる。
主原料となる竹は、他の植物と比べ、比較的繁殖力旺盛で、一般的な竹資源に含まれている主成分で、リグニンやヘミセルロース、セルロース、アラビノキシラン等から成り、特にヘミセルロースの主成分は、アラビノキシランで、このキシランは、炭水化物(多糖類)であり、前記ヘミセルロースが主鎖を構成しキシロオリゴ糖等と、麹又は酵母Bによる糖化作用により発酵が行われる為に、竹の酒Gを得る事ができ、この竹の酒Gを飲用する事により、腸内細菌の増殖促進や、免疫賦活作用、糖尿病症状の軽減化等の作用及び効果が期待できる事も他の請求項と同様である。
更に、竹藪等、必要以上に繁茂した竹藪は、適宜間引き竹の伐採1後、前記伐採した竹を洗浄1Aするが、主原料である竹の鮮度を落とさない様に速やかに生のまま洗浄1Aを充分且つ、確実に行い、防虫、防塵、無菌又は滅菌に近い理想的な状態、状態であって、微粉末の竹の粉砕2に加工し、粉末化した該竹粉2Aとして使用する為、該竹粉2Aに、麹又は酵母B又は、前記麹カビ及び酵母菌を適宜な比率で調合した種菌等と適温適量の水Cを、タンク容器6その他の仕込み容器に平衡して仕込み、数日間放置するが、温度管理をしながら平衡複合発酵4Bの状態を見極めタンク容器6内の混合攪拌4を促す為、適宜交ざり撹拌工程を行い醸造熟成Dさせてセルロースの分子間の連結を崩し、又は、脆弱化して麹又は酵母Bの菌糸の繁茂活動が、活発化する事も他の請求項と同様である。
従って、麹又は酵母Bと該竹粉2Aを配合攪拌4するに際し、適温適量の水Cと共にタンク容器6に仕込んだ該竹粉2Aは、麹又は酵母Bと水Cの流動的効果により均一に攪拌できるほか、該竹粉2Aの殺菌と菌糸の均一な繁殖を平衡して促す効果があり、タンク容器6を温度管理しながら数日間放置しタンク容器6内を適宜混合攪拌4する事で、同時にそれらが相互に、その化学組成を変える交互同化作用に伴い、セルロースの分子構造が絡み緩む為、糖質に分解し平衡して複合的に麹又は酵母Bの菌や酵素の作用により糖化を促進される結果、種菌の繁殖や発酵が活発化され平衡複合発酵4Bに導き良好な状態の醸造熟成Dの繁茂活動が、活発化する繁殖効果が生じている事も他の請求項と同様である。
この時、タンク容器6は、瓶又は樽又は、金属製容器タンク又は、樹脂製のタンク容器等、該発酵竹粉2Bの発酵を阻害する事なく、且つ、発酵に伴うガス発生の圧力に耐え、適宜に該容器内のガスを発散させ、醸造熟成Dを促す特殊加工容器で有る事は、請求項1又は請求項2又は、他の請求項記載のタンク容器6に於いても同様である。
更に、上記のように仕込まれた発酵竹粉2Bは、通常の発酵に適した温度で一定期間、醸造熟成Dさせ、諸味DXとなった後、発酵竹粉2Cや不純物を絞り分離する為に濾過装置等を経て濾過Fし抽出すれば良く、竹を原材料とする竹の酒Gを得る事ができ、又、この竹の酒Gを蒸溜せず、そのまま竹の酒Gとして飲んでも美味しく提供する事ができる。
従って、食料として又、食品として使用する穀物、例えば米、麦、粟、ひえ、芋類、砂糖黍、その他の木の実や果実等を用いる事が無く、竹の成長成分に富んだミネラル他各種成分、特にカリウムが豊富に含まれ、爽やかな竹の香りや竹の風味の残る竹の酒Gが完成し提供する事ができ、依って、他の請求項記載と同様の作用及び効果を得る事ができた。
本発明の実施形態の請求項4を図4に基づいて説明すると、芽吹いた筍や成長した竹植物を適宜間伐により竹の伐採1後、成長した竹を運搬用に適宜、加工しやすい長さや大きさに切断しても良く、洗浄1Aの後、前記竹は、生のまま竹粉製造機を用いて前記竹の伐採1を粉砕2し該竹粉2Aとするが、該竹粉2Aの粉砕状況は、前記各請求項と同様に微粉末とする。例えば、抹茶や小麦粉、メリケン粉位等の微粉砕に加工し又は、約1mm乃至3mm前後の粒子状でも可能であり又は、グラニュウ糖粒や粗塩粒程度の大きさで有っても良く、この時、前記粒子状は、細かければ細かい程、発酵効率が良く製造工程に於いて諸味DXのアルコール濃度と好ましい風味を強める高効率な効果が得られるよう形成する。
又、該竹粉2Aと麹又は酵母Bをまぶし混合攪拌4する際に、麹又は酵母Bを適量加えて用い、又は、麹又は酵母Bを適宜な比率で調合した種菌として用いても良く、又は、これらを各種発酵菌と厳選した乳酸菌を配合した種菌として用いても良い。依って、種菌の増殖と該酵素による糖化に伴いアルコール発酵する為の繁殖作用を促し、該竹粉2Aに、麹又は酵母Bをまぶし混合攪拌4して種菌を繁殖させる為に、室5に数日間放置、管理し、適湿適温培養させる事により、種菌の繁殖を促し得る事となり、相互増殖発酵4Aが飛躍的に促進する事を確認した。その際、該竹粉2Aは、願わくば、パウダー状の微粉末である事が望ましく、その後の工程で醸造熟成Dさせた場合、チップ状や大きな粒状に比べ発酵効率が良く、諸味中のアルコール濃度の熟成を高める効果があり、比較的安定したアルコール濃度と好ましい風味や香り、旨味が、諸味DXとなり竹の酒Gに発生する。
更に、竹藪等に於いて、必要以上に繁茂した竹は、適宜に竹の伐採1を行い、前記竹は、鮮度を落とさない様に、速やかに生のままの竹に微粉砕する事が望ましく、又、微粉末化した該竹粉2Aとし、更に、該竹粉の加熱3処理は、高温で蒸す事が望ましく、願わくば、圧力釜等を用いて高圧高温で蒸す事により、麹又は酵母Bの増殖に伴う、不必要な雑菌の除菌、無菌又は、滅菌に近い状態となるので、該竹粉2Aと麹又は酵母Bの種菌の活動を阻害する懸念が無くなり、相互増殖発酵4Aの理想的な状態となる。
依って、微細な該竹粉2Aに加工した後、該竹粉2Aを加熱3するが、この場合、該竹粉2Aを高温で蒸しあげると良く、この時、圧力釜等を用いる事により、高温を得て該竹粉2Aが、膨張し柔らかく、空気を含み該竹粉2Aの細胞破壊により軟化し、分解しやすくなる為、糖化の補助作用を促し得る事が可能となり、その後、該竹粉2Aに、麹又は酵母Bを適量加え、又は、前記麹又は酵母Bを適宜な比率で調合した種菌をまぶし混合攪拌4して、該竹粉2Aに繁殖させる為に室5に適宜期間放置し、適湿、適温培養させるが、該竹粉2Aのセルロースの分子構造が緩み分解される為、麹又は酵母Bの菌が酵素の作用により糖化を促進される結果、種菌の繁殖や発酵が促される等により、相互増殖発酵4Aに導き、良好な状態の醸造熟成Dが促進し諸味DXとなり竹の酒Gとなる事を確認した。
前記の如く、加熱3した該竹粉2Aに、適宜な麹又は酵母Bの種菌を加え、まぶし混合攪拌4して、該竹粉2Aに繁殖させる為に室5に適湿、適温培養管理にて数日間放置している間、該竹粉2Aに麹又は酵母Bが繁殖し相互増殖発酵4Aした事を確認した後に、該発酵竹粉2Bと適量の水Cと糖質Eをタンク容器6に仕込み、適宜期間放置し、温度管理をしながら醸造熟成Dさせ諸味DXとして得る竹の酒Gの醸造過程を経る方法である。
主原料の竹植物の葉緑体中で、光合成によって澱粉質が造られ、加水分解されて水に溶ける糖に変化し,澱粉質が合成され細胞の中に貯えられている為、その竹植物を粉砕2し該竹粉2Aとし、該竹粉2Aと麹又は酵母Bをまぶし混合攪拌4の後、室5を経て、相互増殖発酵4Aが促進する。そして更に、該発酵竹粉2Bと適量の水Cと糖質Eをタンク容器6に仕込む事により、平衡複合発酵4Bが強く活発化する繁殖効果が生じている。
従って、発酵竹粉2Bに含まれる澱粉質は、糖質に変化し麹又は酵母Bの持つ酵素により発酵するが、発酵繁殖させた発酵竹粉2Bの前記室5に於ける相互増殖発酵4Aを、より強め活発化させる為に、タンク容器6に、該発酵竹粉2Bと適量の水Cと糖質Eを加え仕込む事で、麹又は酵母Bの菌糸が増殖するに必要な適宜期間、適温培養発酵により、その他の条件を経て、セルロースを構成する分子レベルに於ける細胞部分を切り離して糖化をより促し、更なるより高いアルコール発酵度数へと促進させる事になる為、糖質Eを加える事により麹又は酵母Bによる糖化を補いアルコール含有液を増し強め、平衡複合発酵4Bにより含有アルコール度数の割合の高い醸造熟成Dへと変化する。
上記の如く発酵竹粉2Bと適温適量の水Cと共に仕込んだ該竹粉2Aに、各種の糖質Eを加える事は、該竹粉2Aに麹又は酵母Bの菌糸が糖質Eの添加に伴い、更なる発酵増殖する繁殖効果に必要な条件を与える事となり、糖化をより果敢に促進させ、平衡複合発酵4Bにより高いアルコール度数へと醸造熟成Dした諸味DXとして得る竹の酒Gとなる。
タンク容器6に水C、該竹粉2Aと共に仕込む糖質Eは、例えば、純粋な砂糖や粗糖、糖蜜、蜂蜜、ブドウ糖、サトウキビ、各種果実等でも良く、砂糖製造過程に於ける糖液の絞り糟又は、果実を利用した果樹液の絞り糟等に由来する糖分等でも可能であり、更には、豆腐を製造した後に残ったおから等でも使用可能で、炭水化物が発酵の促進を喚起し、平衡複合発酵4Bに導き、良好な状態発酵に伴うアルコール含有量を増大する事ができる。
更に、糖質Eとして、例えば、甘藷やジャガイモ、カボチャ、長いも等の出荷に先立ち選別され廃棄される規格外作物や、飼料用としても出荷できない米、麦、トウモロコシその他の穀物等を用いる事も可能であり、更には、竹が繁茂すれば、山林や森林の荒廃を招く恐れがあり、又、良質の澱粉を有する葛の根等を用いる事ができる。
特に、葛を糖質Eとして用いる場合、近年国民の高齢化に伴い山間僻地をはじめ全国的に耕作放棄地が広がり、社会問題化しているが、これらの耕作放棄地を利用して栽培する事も可能であり、又、栽培に当たり特に手入れ等の必要が無く、自然放置状態で充分生育し、使用可能となるので当地の高齢者の収入源ともなり、社会的に極めて有用な農業事業の活性化にも繋がる等の効果もある。
原料となる竹植物は、比較的繁殖力旺盛で筍として地表に姿を現して一ヶ月足らずの期間で成長を達成する植物であり、各年毎の伐採が可能で有るから、原材料の竹を確保する事が容易で、一般的な竹植物を用いれば、リグニンやヘミセルロース、セルロース等から成り、特にヘミセルロースの主成分はアラビノキシランで、このキシランは炭水化物(多糖類)であり、前記ヘミセルロースが主鎖を構成し、キシロオリゴ糖等と麹又は酵母Bによる竹の酒Gを得る事ができ、本発明の竹を用いたアルコール飲料を飲用する事で、腸内細菌の増殖促進や、免疫賦活作用、糖尿病症状の軽減化等の作用及び効果が期待できる。
更に、醸造熟成Dが促進し諸味DXを濾過Fするに於いて、諸味DXのアルコール含有液は、充分熟成させた後、フィルター又は、濾過装置等を用いて、その諸味DXに含まれる不純物を濾過Fする事により、天然の竹を用いて醸造熟成Dさせたアルコール液に依る竹の酒Gを提供する事ができ、上記の製造工程を確実に衛生管理する事で、衛生的で安心且つ、安全な飲用のアルコール液、竹を用いた酒として提供する事が可能であり、特に竹植物は、元来、驚くほど成長速度が、他の植物に比類無く早く、短時間で成熟し、その成長の早い竹の成分や、ミネラルを豊富に含有する竹の酒とした請求項1又は請求項2又は請求項3記載の健康的な竹を主原料とする竹の酒Gを提供する事ができる。
本発明の実施形態の請求項5を図5のチャート図に基づいて説明すると、竹植物を適宜間伐により竹を伐採1し、竹に付着している埃、ゴミ、虫、雑菌等を除去し、洗浄1Aの後、前記各請求項と同様に、竹を微細な生のままの該竹粉2A加工し、該竹粉2Aを加熱3処理した後、麹又は酵母Bをまぶし混合攪拌4して、前記室5に適宜湿度及び適宜温度の状態で数日間放置し、管理する事により、該竹粉2Aに麹又は酵母Bが繁殖し相互増殖発酵4Aが飛躍的に促進した事を確認した後、発酵竹粉2Bと適量の水Cをタンク容器6に仕込み、更に、温度管理をしながら数日間放置、管理し発酵熟成が進み平衡複合発酵4Bにより一次発酵熟成D1の醸造熟成Dによる一次諸味として諸味DXを得る。
更に、一次発酵熟成D1の諸味DXを、更なる熟成発酵の為に、タンク容器6の該諸味DXの発酵熟成の継続を行い、新たに適量の麹又は酵母Bと適量の水Cと適量の糖質Eを加え、温度管理をしながら数日間放置し、発酵熟成が進み、更なる平衡複合発酵4Bにより二次発酵熟成D2による強いアルコール発酵度数へと醸造熟成Dさせ、二次諸味として濃厚な諸味DXを得る竹を主原料とする竹の酒Gとなる醸造の製造方法である。
又は、該諸味DXが既に発酵熟成中のタンク容器6内に有り、タンク容器6に、新たに適量の該竹粉2Aを追加、加入し、適量の麹又は酵母Bと適量の水Cと適量の糖質Eを加え、温度管理をしながら数日間放置し、発酵熟成が進み平衡複合発酵4Bにより二次発酵熟成D2の醸造熟成Dによる二次諸味として、濃厚な諸味DXを得る醸造工程でも良い。
更に、前記と同様な製造方法の醸造工程を繰り返し、三次発酵熟成、四次発酵熟成と繰り返し重ねて実施する事で、より高いアルコール発酵度数へと醸造熟成Dさせて諸味DXとして得られ、より強い竹を主原料とする竹の酒Gとなる醸造工程も可能であり、又、三次発酵熟成、四次発酵熟成等、複数回の発酵熟成も可能で有り、この醸造工程に於いては、該タンク容器6に、新たに適量の該竹粉2Aと適量の麹又は酵母Bと適量の水Cと適量の糖質Eを更に加え、温度管理をしながら数日間放置し、発酵熟成が進み三次発酵熟成、四次発酵熟成により繰り返しそれらの醸造工程を重ね高いアルコール発酵度数へと醸造熟成Dさせて濃厚諸味DXとして、更に強い竹の酒Gとなる醸造の製造方法も可能である。
更に、諸味DXは、充分熟成させて後、発酵竹粉2Cや不純物を絞り分離する為にフィルター又は、濾過装置等を用いて諸味DXに含まれる不純物を濾過Fする事により、天然の竹を用いて、発酵させたアルコール液に依る竹の酒Gを提供する事ができると共に、製造方法の醸造工程を確実に衛生管理する事で、衛生的で安心且つ、安全な飲用のアルコール液、竹を用いた竹の酒Gとして提供する事が可能である。又、一次発酵熟成D1及び二次発酵熟成D2による醸造工程で、醸造熟成Dさせた諸味DXを得て、この諸味DXとなる竹の酒に含まれる不純物を濾過して竹の酒とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載の竹を主原料とした竹の酒Gとその製造方法である。
本発明の実施形態の請求項6を図6に基づいて説明すると、竹植物を竹の伐採1後、竹に付着している埃、ゴミ、虫、雑菌等を除去の為の洗浄1Aの後、前記各請求項と同様に竹を微細な生の該竹粉2Aに加工し、該竹粉2Aを加熱3処理した後、麹又は酵母Bをまぶし混合攪拌4して、室5に適宜湿度及び、適宜温度の状態で数日間放置、管理した発酵竹粉2Bを、タンク容器6に発酵竹粉2Bと適量の水Cと共に仕込み、平衡複合発酵4Bにより一次発酵熟成D1の醸造熟成Dによる一次諸味として諸味DXの竹の酒Gを得る。
そして更なる醸造熟成の為に、該諸味DXの発酵熟成の継続を行い、発酵熟成中の該タンク容器6に、新たに適量の麹又は酵母Bと適量の水Cと適量の糖質Eを加え、温度管理をしながら数日間放置し、発酵熟成が進み更なる平衡複合発酵4Bによる二次発酵熟成D2により高いアルコール発酵度数へと醸造熟成Dさせて、二次諸味として濃厚諸味DXを得る強い竹を主原料とする竹の酒Gとなる醸造の製造方法である。
又は、該諸味DXが既に発酵熟成中のタンク容器6内に有り、該タンク容器6に、新たに適量の該竹粉2Aを追加、加入し、適量の麹又は酵母Bと適量の水Cと適量の糖質Eを加え、温度管理をしながら数日間放置し、発酵熟成が進み平衡複合発酵4Bにより二次発酵熟成D2の醸造熟成Dによる二次諸味として濃厚な諸味DXを得る醸造工程でも良い。
更に、前記各請求項と同様にして得られた竹を主原料とする竹の酒G及び、前記一次発酵熟成D1及び二次発酵熟成D2により得られた諸味DXは、充分熟成させた後、発酵竹粉2Cや不純物を絞り分離する為に、フィルター又は、濾過装置等を用いて諸味DXとなる竹の酒に含まれる不純物を濾過Fするが、製造工程を確実に衛生管理する事で、衛生的で安心且つ、安全な飲用に適する諸味DXを濾過Fして出来上がった竹の酒Gを更に、蒸溜7を実施する事で、純度の高い竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を得る事ができる。又、得られる該諸味DXの糖分、刺激臭、雑菌等をろ過・精製する目的により蒸溜7を実施し、純度の高いアルコール飲料として、竹を用いた竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を提供する事が可能となる。この濃厚竹の酒Gの純度の高める為の蒸留を実施するが、蒸溜7は、竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を得る為に欠かせない製造工程であり、又、竹を用いた純度の高いアルコール飲料を得る為には、竹の酒Gのアルコール飲料が、蒸留装置等により用いて、蒸溜処理を行い竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を得る事が必要である。
諸味DXの糖分、刺激臭、雑菌等をろ過、精製する為に蒸溜処理を行うが、蒸溜装置は、ステンレス製の常圧蒸溜機の他に、木樽、竹樽蒸溜機や、減圧蒸溜機との組み合わせ等、その装置、製法には様々な蒸溜方法がある。又、諸味DXを蒸溜するに於いても、各蒸溜機の形状や材質、蒸溜時間、蒸気圧、蒸溜終了時のアルコール度数等で、その風味は、全く異なる。依って、常圧蒸溜機では、多くの微量な竹主原料成分が抽出される為に竹植物の特有な香りや旨味が生かされた味わいになり、又、木樽、竹樽蒸溜機は、該樽の隙間からガスが少しずつ抜ける為に、まろやかな味わいになり、又、減圧蒸溜機では、沸点が低くなる為に、微量な竹主原料成分が抽出されにくくなり、クセのないすっきりとした味わいになる。更に、蒸溜7の初めに出てくる「初垂れ」だけを使った爽やかな竹の香りや竹本来の風味、旨味を残した贅沢な竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を造る事ができる。
又、竹の酒Gの蒸溜を行う蒸溜装置には、連続式蒸溜の装置又は、単式蒸溜の装置を用いて、蒸溜7してアルコール濃度を高めた竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を得る事ができ、これらは、得られる竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)の生産量によっても異なり、その得られる生産量に係わる用途によって、使用する各装置を厳選し利用が決まって来る事となる。
この竹の酒Gを蒸溜7して得た純度の高い竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5記載の竹を主原料とする竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)とした竹の酒とその製造方法である。
本発明の実施形態の請求項7を図7に基づいて説明すると、前記請求項と同様の醸造工程を経て、竹を用いたアルコール飲料の製造方法で得られた竹の酒G、又は、蒸溜装置を用いて蒸溜7し、竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を得て、竹製樽、竹幹筒の加工の熟成用容器8に収容して、適宜長期間、適湿適温にて熟成貯蔵9により竹本来の風味や香り旨味を浸透、添加を促進させた後、出荷用容器7Bに注入後、出荷7Dする製造方法である。
この時に用いる熟成用容器8は、青竹を板状に加工し、従来にあるワインやウイスキーを熟成貯蔵する木製樽に似た形状に成形した竹製樽、又は、従来から用いられ使用されて来た竹水筒と同様な形体に成形し、生竹の節と節の間を使い水筒状に形成した竹幹筒の加工を熟成用容器8として用いる。特に伐採して間もなく充分に洗浄、防虫、除菌した生竹の状態で熟成用容器8を形成すると良く、成熟用容器として使用する際に、生竹の香りや旨味、竹の樹液が、充分竹の酒に滲み出る状態が望ましい。
又、熟成用容器8は、従前に使用されて来たウイスキーやワイン等の木製樽の再利用樽を代用としも良く、又は、生竹を一節間に留まらず、適宜2〜3mの長さに切り、生竹の節と節の間の数節間の中間の節を抜き、長さの有る中空の筒容器状に形成した竹幹筒の加工に竹の酒や竹の蒸溜酒等を貯蔵する方法が、量的な面で効果的な熟成用容器8と成る。更に、それらの熟成用容器8に竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を注入して適宜長期間、適湿、適温貯蔵により青竹本来の風味や香や旨味、竹の樹液が充分に浸透、添加を促進し、滲み残る状態に熟成貯蔵9させた後、竹の酒Gの糖分、刺激臭、不純物等を精製濾過Fして出荷用容器7Bに入れ、竹を主原料とする竹の酒として出荷7Dする製造方法である。
熟成貯蔵9に於いて、竹の風味を持たせ、柔らかな味わいにする為に、適宜一定期間、適湿、適温貯蔵状態を維持できる熟成貯蔵9の蔵へと放置し、寝かせ熟成を図るが、その際、熟成貯蔵9の一定期間、音響熟成として音楽を振動に変えるトランスデューサー装置等を熟成用容器8に取りつけて、音楽を流し続けて熟成させても良く、言い換えれば、熟成貯蔵9中にクラシック、ジャズ、ポップス等の音楽を聞かせて熟成させ、微震振動を与える事で、水とアルコールの分子が小さくなり、より熟成が進み、味がまろやかになる。
熟成用容器8の竹樽の貯蔵は、竹樽の隙間からガスが少しずつ抜ける為、竹の酒の味わいが生きたまろやかな味わいに換わり、生竹幹筒は、竹成分の有機質が竹の酒に溶け滲み出す事で熟成が進み、竹風味や旨味が増し、濃くのあるまろやかな味わいになり、長期貯蔵も竹の酒の味わいに重みが生まれ、こだわり竹の酒として有用であり荒々しく重みのある味わいの滲み出た竹の酒が生まれる。他の酒類と同様に、長期に渡る貯蔵が有用である。
その他、熟成用容器8を金属又は、樹脂又は、ガラス又は、木製の樽又は、陶磁器等の瓶等を用いる場合、生竹の破片又は、粒状の生竹又は、生竹粉末等を、例えば、布袋等に入れ又は、各種香料、添加剤、色素等を竹の酒や竹の蒸溜酒等と共に入れて熟成用容器8に於いて熟成させる事も可能で、竹の酒Gや、竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)に芳しい竹の風味や香り、旨味が漂う味わいの滲み出た竹の酒や竹の蒸溜酒等を得る事ができる。
更に、前記請求項で得られた竹の酒Gや、該竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)の糖分、刺激臭、不純物等を精製濾過Fして出荷用容器7Bに入れ、竹を主原料とする竹の酒Gとして出荷7Dするが、前記請求項で得られた竹の酒と該竹の酒Gを蒸溜して得た純度の高い竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を独自の熟成用容器8を用いて、又は、独自の上記熟成手法を用い、熟成貯蔵9の為の蔵へと一定期間寝かせ熟成を図った後、出荷用容器7Bに入れ、出荷7Dする事を特徴とした請求項5又は請求項6記載の竹の酒とその製造方法である。
本発明の実施形態の請求項8を図8に基づいて説明すると、竹を用いたアルコール飲料の前記請求項の製造方法で得られた竹の酒G又は、蒸留装置を用いて蒸溜7して得た竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)又は、熟成貯蔵9を適宜長期間、適湿、適温貯蔵の後、竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を出荷用容器7Bに注入の直前の段階で、適宜な量の水Cにより割水C1工程を経て、竹を用いたアルコール飲料のアルコール濃度を常に均一に調整して、出荷用容器7Bに注入し出荷7Dする事で、均一な品質の良い竹の酒等を提供する事ができる。
言い換えれば、常に同じ味や同じ風味の安定したアルコール度数を有する竹の酒等を提供する事ができ、前記の請求項と同様の効果を得られる。更に、割水C1工程の際に、適量の水Cと共に各種香料、添加剤、色素C2等の味わいや風味を加え視覚的に透明な生の酒に青竹のイメージも持たせた竹の酒等とする事で、趣向品としての風格が増す。
割水C1に使用する水Cは、炭酸水や銘柄やブランド、商品企画等の違いに合わせて用いる。例えば、富士山系や各山脈系等の天然水又は、伏流水や湧き水、地下水、自然水、各地の炭酸水等を使用する事も可能で有り、更には、飲用可能な温泉水又は、海洋深層水等を使用する事も可能で有り、更には、楓又は、白樺その他の樹液又は、竹の樹液等を用いる事も可能で、他商品との差別化を図り市場の拡大に繋げられる事は言う迄も無い。
又、竹の酒G等に割水C1工程の際に、水Cに炭酸水等を用いる事でビール、発泡酒、スパークリング酒にも竹の酒Gを加工する事ができる。竹の酒等に適宜な量の水Cにより割水C1を実施するが、この割水C1によりアルコール度数を一定の割合に統一する為に重要な割水工程が必要であり、又、竹の酒等の品質に大きく左右する事となり、該竹の酒等に割水C1して目的のアルコール度数へ確実に安定した調整を図り、出荷用容器7Bに詰め出荷する工程に至る迄の事項は、前記各請求項の発明と同様な工程を経て実施する事を特徴とした請求項5又は請求項6又は請求項7記載の竹の酒とその製造方法である。
本発明の実施形態の請求項9を図9のチャート図と図10の出荷用容器の一例を示す斜視図に基づいて説明すると、竹を用いたアルコール飲料の前記請求項の製造方法で得られた竹の酒G又は、蒸留装置を用いて蒸溜7して得た竹の蒸溜酒又は、熟成貯蔵9を適宜長期間、適湿、適温貯蔵を行った後の竹の蒸溜酒7A(竹焼酎)を出荷用容器7Bに注入の前に、適宜な量の水Cにより割水C1工程を経て、竹を用いたアルコール飲料のアルコール濃度を常に均一に調整し、出荷用容器7Bに注入して出荷7Dする事で、均一な品質の良い常に同じ味や同じ風味の安定したアルコール度数を有する竹の酒等を提供する事ができ、その竹の酒等や竹の蒸溜酒等を注入し使用する出荷用容器は、生竹幹筒の節と節の間を中空の筒容器状に形成加工した竹幹筒容器7Cを用い注入して出荷7Dする。その出荷7D配送中に於いて、該竹の酒等や該竹の蒸溜酒等が竹幹筒容器7Cにより竹本来の風味や香りが滲み保持持続され、各消費者の手に渡り開封し飲む瞬間に、爽やかな竹本来の風味を楽しめる該竹の酒等を提供する事が可能となり前記請求項と同様の効果が得られる。
又、出荷用容器7Bの生竹幹筒を加工利用した竹幹筒容器7C以外の出荷用容器7Bとして、金属又は、樹脂又は、ガラス又は、木製の樽又は、陶磁器等の瓶等を用いる場合、前記割水C1の際に、適量の水Cと共に生竹の破片又は、粒状の生竹又は、生竹微細粉末等又は、香料、添加剤、色素C2として各種竹香料、添加剤、色素等の味わいや風味を加え、出荷用容器7Bに入れ、生竹の風味や味わいを持たせる事が可能で、特に、出荷用容器7Bが、金属又は、樹脂又は、ガラス又は、木製の樽又は、陶磁器等の瓶等を用いる場合は、有効な製造方法であり、該竹の酒等や竹の蒸溜酒等に芳しい竹の風味や香りが滲み、飲む瞬間に漂い味わう事ができ、趣向に富んだ該竹の酒等を提供する事が可能となる。
本請求項9の図10の出荷用容器を示す斜視図を説明すると、前記該竹の酒等や竹の蒸溜酒等を出荷する為の竹幹筒容器7Cは、中空状の竹の両端に竹の節Hと竹の節Hを介して、一方の竹の節Hの面の適宜位置に開口部Jを設け、この開口部Jを介して該竹の酒等を注入した後、開口部Jを封止するが、この時に封止する方法としては、開口部Jに栓等を挿着しても良く、その栓は竹又は、ゴム又は、コルク又は、樹脂又は、木質又は、合成樹脂又は、金属等を用いて圧入又は、螺入可能な形状に形成して栓を用いて封止する事も良く、出荷に際し該竹の酒等や竹の蒸溜酒等を注入後、栓をして出荷する。例えば、前記栓の一端から他の端部にかけて太さが異なるように形成し、細い方向の端部から開口部Jに圧入しても良く又、栓の周胴に螺状の凹凸を設け、螺入する事も可能で、輸送等に際し注入してある該竹の酒等や竹の蒸溜酒等が出荷中に漏れ出る事の無い事が必然である。
従って、生竹を用いた竹幹筒容器7Cは、瑞々しい新鮮な竹、言い換えれば、筍として芽生えてから数年程度の若く活力のある状態の竹を伐採し、両端に竹の節H、Hを残した状態で切断し、中空の機密状態に形成し、又、表面を防水加工し、更に、一端の竹の節Hの適宜な位置に、該竹の酒等や竹の蒸溜酒等を注入、注出する為の開口部Jを設ける。
更には、前記栓をする事無く、開口部J及び、その周縁部をフィルム片又は、合成樹脂片等で覆うように設けても良く(図示しない)、この場合、前記開口部J及び、その周縁部をフィルム片又は、合成樹脂片等で覆うように設ける手段としては、竹の節Hの表面に粘着、又は、接着又は、熱溶着等に依って設けると良く、剥ぎ取り可能な強度であって、且つ、前記注入した該竹の酒等や竹の蒸溜酒等が出荷中に竹幹筒容器7Cより、漏れ出る事の無い粘着状態又は、接着状態又は、溶着状態である事が望ましい。
従って、前記瑞々しい新鮮な竹、筍として芽生えてから長年月を経過していない若く活力のある状態の竹を伐採して竹幹筒容器7Cとして用いて、竹幹筒容器7Cに該竹の酒等や竹の蒸溜酒等を注入した後、前記栓をする。そして、前記フィルム片又は、合成樹脂片等で覆うように設けると前記竹に含まれる竹の樹液(竹の液)が時間の経過と共に該竹の酒等や竹の蒸溜酒等に滲み出し、竹のほのかな香りと風味を付加する事ができる為、出荷から消費までの間に熟成され、熟成貯蔵9の蔵へ熟成の為の保管スペースや熟成期間が不要となり、言い換えれば、熟成貯蔵の為のコストや係る手間を軽減する事が可能となる。
この生竹を用いた竹幹筒容器7Cにより該竹の酒G等を出荷後にも継続し竹本来の風味、香り、旨味を持たせ提供する事ができる請求項5又は請求項6又は請求項7記載又は請求項8記載の竹の酒とその製造方法である。
近年、穀物主産地が、干ばつに見舞われ、世界的に穀物の不足により、食糧不足が深刻となっている。更に、世界的に人口は、ますます増加の一途であり、世界各国、特に発展途上国の食糧難の影響から、今後、莫大な食糧不足が懸念される。
上記の如くであるから、人間の食糧に供されず、自然環境を維持し、食糧需給に係わらない全く新しい竹資源の利用分野として、今まで造り得なかった未利用の竹資源により有り余る竹植物を主原料に用いて、竹の酒として利活用し、全く新しいアルコール飲料を提供する事ができるので、従来には全く用いられて来なかった革新的な主原料であり、新たな産業の構築と成るばかりでなく、アルコール飲料市場の刷新と拡大が可能で有り、産業上の利用の可能性は、計り知れず極めて有用な長年に亘る研究成果に基づく発明である。
1 竹の伐採
1A 洗浄
2 粉砕
2A 該竹粉
2B 発酵竹粉
3 加熱
B 麹又は酵母
C 水
C1 割水
C2 香料、添加剤、色素
4 混合攪拌
4A 相互増殖発酵
4B 平衡複合発酵
5 室
6 タンク容器
D 醸造熟成
DX 諸味
D1 一次発酵熟成
D2 二次発酵熟成
E 糖質
F 濾過
G 竹の酒
7 蒸溜
7A 竹の蒸溜酒(竹焼酎)
7B 出荷用容器
7C 竹幹筒容器
7D 出荷
8 熟成用容器
9 熟成貯蔵
H 竹の節
J 開口部

Claims (6)

  1. 成長した竹を伐採し、抹茶、小麦粉、メリケン粉位のパウダー状の微粉末に粉砕して竹粉にした後、圧力釜によって高温高圧で蒸すことにより加熱した該竹粉と麹菌又は酵母菌を混合攪拌して室に適宜期間放置し、適湿適温培養させ相互増殖発酵が促進した該竹粉は発酵竹粉となり、前記発酵竹粉と水をタンク容器に仕込み、適宜期間、適温培養発酵により、醸造熟成させ、
    前記主原料となる竹は、その葉緑体中で光合成によって作られた澱粉質が細胞の中に貯えられており、
    前記醸造熟成では、主原料となる竹に含まれるセルロースの分子構造が緩んで分解し、麹又は酵母の菌や酵素の作用により糖化が促され、種菌の繁殖や発酵が促進されて、諸味として竹の酒を造る事を特徴とする竹の酒の製造方法。
  2. 成長した竹を伐採し、洗浄の後、抹茶、小麦粉、メリケン粉位のパウダー状の微粉末に粉砕して竹粉にした後、該竹粉を圧力釜によって高温高圧で蒸し、麹菌又は酵母菌を混合攪拌して室に適宜期間放置し、適湿適温培養発酵させた発酵竹粉と水をタンク容器に仕込み、適宜期間、適温培養にて一次発酵熟成させ、更に麹菌又は酵母菌と水と糖質をタンク容器に加え、適宜期間、適温培養にて二次発酵熟成を経て醸造熟成させ、
    前記主原料となる竹は、その葉緑体中で光合成によって作られた澱粉質が細胞の中に貯えられており、
    前記醸造熟成では、主原料となる竹に含まれるセルロースの分子構造が緩んで分解し、麹又は酵母の菌や酵素の作用により糖化が促され、種菌の繁殖や発酵が促進されて、諸味を濾過して得た竹の酒とする事を特徴とし竹の酒の製造方法。
  3. 記竹の酒を蒸溜して得た蒸溜液を竹の蒸溜酒とする事を特徴とした請求項1又は2記載の竹の酒の製造方法。
  4. 前記竹の酒に竹風味や香りを浸透又は、添加を促す熟成用容器に注入して適宜長期間、適湿適温貯蔵により熟成貯蔵させた後、濾過し出荷用容器に入れる事を特徴とした請求項1〜3の何れか一項記載の竹の酒の製造方法。
  5. 竹の酒のアルコール濃度を均一、且つ、一定に整え調整する為に、該竹の酒に割水又は香料又は色素等を添加する事を特徴とした請求項1〜4の何れか一項記載の竹の酒の製造方法。
  6. 醸造熟成させた該竹の酒や該竹の蒸溜液に、生竹風味や香りを浸透添加し継続保持させる為に、生竹を用いて形成された出荷用容器に詰める事を特徴とした1〜5の何れか一項記載の竹の酒の製造方法。
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