JP6438966B2 - 高純度塩酸バンコマイシンの分離精製方法 - Google Patents

高純度塩酸バンコマイシンの分離精製方法 Download PDF

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Description

本発明は高純度塩酸バンコマイシンの分離精製方法に関する。該方法はクロマトグラフィー純度が90%程度のバンコマイシン粗製品を原料として、まず塩−水を流動相として含むグルカンゲルカラムでクロマトグラフィーを行い、クロマトグラフィー純度が95%より大きい塩酸バンコマイシンを収集し、ナノ濾過で脱塩して100mg/ml−200mg/mlに濃縮させ、次に逆相C18シリカゲルクロマトグラフィーカラム又は逆相重合体クロマトグラフィーカラムに通液して、アンモニウム塩を含むメタノール水溶液又はエタノール水溶液を流動相として溶離し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きい塩酸バンコマイシンを収集し、更にナノ濾過で溶媒を除去し、次に150mg/ml−250mg/mlに濃縮させて凍結乾燥させて、クロマトグラフィー純度が99%に達し、外観純白の塩酸バンコマイシンを得ることである。
塩酸バンコマイシンは放線菌属のアミコラトプシス・オリエンタリスが制御発酵条件下で生産する両性グリコペプチド類抗生物質であり、化学式がC66H75Cl2N9O24・HCl、分子量が1486である。既知の塩酸バンコマイシンはペプチドグリカン前駆体の末端D−Ala−D−Alaと結合して、細菌細胞壁の合成を抑制する。また、塩酸バンコマイシンは細胞膜の透過性とRNAの合成を変化することもできる。塩酸バンコマイシンは特にβ−ラクトアミン抗生物質耐性を有するブドウ球菌による深刻な感染又は重症感染の初期治療にも、ペニシリンアレルギー又はペニシリンやセファロスポリンを使用して効果がない患者にも用いられる。早期にある文献に塩酸バンコマイシンは深刻な腎臓毒性、耳毒性を有することが報告されているため、臨床での幅広い使用が制限されるが、近年では、抗生物質的の大量使用が原因で、臨床上、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MASA)感染の病例が増加し、そのため塩酸バンコマイシンの使用量が年々増加する。従って、塩酸バンコマイシンの使用毒性を低下させ、薬品の安全性を向上させることは極めて重要になり、薬用塩酸バンコマイシンの純度向上は効果的な手段の一種である。近年では、科学技術の発展につれて、研究者は塩酸バンコマイシンの純度向上に取り込んだため、従来塩酸バンコマイシンが持つものと考えられる深刻な腎臓毒性や、耳毒性が軽減してきた。以上の原因によって、純度が更に高く、実現しやすく、工業的生産に適する塩酸バンコマイシンの精製プロセスの開発は非常に重要な意義がある。
バンコマイシンの分子は2つの基本構造、即ちグリコシル基部分としてのα−o−vancosamine−β−o−glucosylとペプチジル基部分としての中心ヘプタペプチド核で構成され、該構造は安定性が悪いことを決め、バンコマイシン分子は酸やアルカリ又は高温条件下で分解して分解生成物を生成する同時に、更に構造に複数の遊離フェノール性水酸基を持つため、酸化されてキノイド構造になることが発生しやすい。バンコマイシンは酸性条件と高温条件では加水分解して、一つのグリコシル基又は二つのグリコシル基を除去してデスバンコサミニルバンコマイシン又はアグルコバンコマイシン(desvancosaminyl vancomycin and aglucovancomycin)を生成し、弱酸性環境下でも、一つのアミド基を除去して分解して2つの異性体を有するアミノバンコマイシンになる可能性もあることを報告する文献がある。バンコマイシンの化学構造のこれら特徴に基づき、高純度塩酸バンコマイシンの製造がある程度の困難である。
数十年にもわたり塩酸バンコマイシンの製品の開発が行われており、初期の製造プロセスでは、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン等の溶媒を使用して結晶化させることが一般的であるが、塩化アンモニウム又は塩化ナトリウムを添加して塩析法で沈殿させる手段で完成品を製造することもあり、しかし、バンコマイシン発酵液に多くの不純物が存在し、特にバンコマイシンの構造類似体が多いので、純度が低く、クロマトグラフィー純度が93%より大きいという欧州薬局方の規格を満たすのがある程度の困難である。
最近、各種媒体によるクロマトグラフィー分離技術が発展するにつれて、該技術は塩酸バンコマイシンの分離精製に幅広く用いられるようになる。CN200710187300.5では、イオン交換充填材のグルカンゲルSephadex CM−25、アガロースSP Sepharose又はアガロースCM Sepharoseを使用してクロマトグラフィーを行い、4−6%の重炭酸アンモニウムを流動相として、クロマトグラフィー純度が95%より大きく、98%より小さい塩酸バンコマイシンを製造し、更に塩化ナトリウム溶液を添加して塩析沈殿を行うことで分離し、エタノールで加圧洗浄し、乾燥させて塩酸バンコマイシンの完成品を得る。該プロセスは高純度塩酸バンコマイシンが得られるが、収率が低く、更に、イオン交換クロマトグラフィー方法の色素除去効果が低く、そのため、該プロセスによる製品は外観の色や溶液吸光度において十分ではない。
特許WO2006061166における実例は粒子径5umの逆相シリカゲル(Octadecyl silica gel)をクロマトグラフィー媒体として、5mM酢酸アンモニウムを含んでpHが4.0に調整した3%メタノール溶液を流動相として、流動相に2%のペンタノールを脱着剤として添加し、クロマトグラフィー純度が97.5%より大きい塩酸バンコマイシンを収集し、次に真空濃縮によって収集液の濃度を140mg/mlにし、メタノールを添加して、アンモニア水でpHを8.5−9.0に調整し、原料液の温度を0℃に冷却して、沈殿物を分離し、更にメタノールで加圧洗浄して、分離物を水で溶解してpHを3.2に調整し、次にイソプロパノールで結晶化させ、真空乾燥させて、純度97−99.3%の塩酸バンコマイシン完成品を得る。該特許にかかるプロセスに欠陥が存在し、特にスケールアップがある程度の困難であり、該方法では、流動相と溶離剤は異なる溶媒を使用するため、溶媒の回収難度がある程度に大きくなり、また、該プロセスは逆相精製を利用するため、一回の処理でクロマトグラフィー純度が99%以上に達することができないので、二回の溶媒結晶化操作を行って、最後に真空乾燥することで完成品を得ることが必要であり、溶媒結晶化には、残留溶媒が効果的に除去できず、ICHによる溶媒残留量への要求を満たすことができないという問題があることが一般的であり、更に、該方法はステップが複雑であり、製品の収率も良いとはない。
従って、従来の文献資料から、様々な欠点が存在するので、商業生産に適する高純度(クロマトグラフィー純度が99%以上に達する)塩酸バンコマイシンの生産方法がまたなく、塩酸バンコマイシンの使用安全性を確保するために、高純度塩酸バンコマイシンの製造方法が求められる。
本発明は純度(クロマトグラフィー純度99%以上)が高く、不純物が少ない塩酸バンコマイシンの商業生産用の高効率分離精製方法を提供し、前記分離精製方法は、(1)バンコマイシン粗製品をイオン交換クロマトグラフィー法によって塩酸バンコマイシン溶液を製造し、更にナノ濾過によって脱塩濃縮して、第1塩酸バンコマイシン濃縮液を得るステップと、(2)塩酸溶液で第1塩酸バンコマイシンの濃縮液のpHを3.5−4.5に調整し、次に調整した第1塩酸バンコマイシンの濃縮液を、C18シリカゲル又はポリスチレン重合体を固定相とし、アンモニウム塩を含むメタノール水溶液又はエタノール水溶液を流動相とする逆相クロマトグラフィーカラムに通液してカラムクロマトグラフィーを行うステップと、(3)バンコマイシンBの含有量が98.5%より大きいクロマトグラフィー液を収集するステップと、(4)塩酸で上記クロマトグラフィー液のpHを2.5−3.5に調整し、次にナノ濾過で濃縮させることで溶媒と塩を除去して、第2塩酸バンコマイシン濃縮液を得るステップと、(5)ステップ(4)の第2塩酸バンコマイシン濃縮液を精製し、脱水してクロマトグラフィー純度が99%に達し、外観純白の塩酸バンコマイシン粉末を得るステップとを含む。
好ましくは、ステップ(1)の前記塩酸バンコマイシン溶液はイオン交換クロマトグラフィー法によって得たバンコマイシンのクロマトグラフィー純度が95%より大きい塩酸バンコマイシン溶液である。上記バンコマイシンのクロマトグラフィー純度が95%以上の塩酸バンコマイシン溶液は下記従来技術における方法で製造される。(1)まず、中国特許CN01132048.6に記載の方法によって、アミコラトプシス・オリエンタリス(Amycolatopsis Oriertalis)SIPI43491を発酵菌種とし、接種物を培養して、一次シードタンクに接種し、二次シード拡大培養を行った後、発酵缶に入れて、温度24−34℃、培養圧力0.01−0.08MPaで培養し、過程において溶存酸素とpHを制御し、発酵周期を4−6日間にし、バンコマイシン発酵液を得る。(2)次に、中国特許CN200710198599.4の記載に基づき、バンコマイシン発酵液をマクロ孔質樹脂に通液して、エタノールを含む酸性水溶液でバンコマイシンを溶離した後、溶離液に活性炭を加えて脱色し、脱色液に重炭酸アンモニウムを添加し、更にアンモニア水でpHを7.5−8.5に調整し、撹拌して静置した後に分離してクロマトグラフィー純度が80%以上のバンコマイシン粗製品(該バンコマイシン粗製品とはステップ(1)におけるバンコマイシン粗製品である)を得る。(3)バンコマイシン粗製品を精製水に溶解した後に、孔径0.01〜0.5μmのセラミック膜で濾過して、澄んだバンコマイシン濾液を得る。澄んだバンコマイシン濾液をイオン交換クロマトグラフィーカラムで精製して、バンコマイシンBの含有量が95%以上の有効クロマトグラフィー液(即ち、バンコマイシンクロマトグラフィー純度が95%以上の塩酸バンコマイシン溶液)を得る。ここでは、いわゆるイオン交換クロマトグラフィーカラムは充填材としてカチオン交換グルカンゲル(Sephadex)又はアガロースゲル(Sepharose)を使用する。カラムに充填するバンコマイシン濾液について酸性条件下でクロマトグラフィーカラムに充填し、アルカリ性条件においてアルカリ金属塩又はアンモニウム塩を添加してクロマトグラフィーをすることが必要であり、一般的には、NH4+塩やNa+塩、例えばNaCl、NH4HCO3、(NH4)2CO3等が使用される。クロマトグラフィーする時にバンコマイシンBの含有量が93%以上の画分を収集することによって混合した有効クロマトグラフィー液中のバンコマイシンBの含有量を95%以上にする。
該バンコマイシンのクロマトグラフィー純度が95%以上の有効クロマトグラフィー液通をナノ濾過して塩酸バンコマイシンを10−20%含む濃縮液(濃度100mg/ml−200mg/ml)を得て、該濃縮液を好ましく2−8℃で保存する。ナノ濾過は分子量が100−800Daのナノ濾過膜で行われる。前記濃縮温度は≦20℃以下とする。
上記濃縮液を4N塩酸溶液によってpHを3.5−4.5に調整し、好ましくは、粒子径が好ましく5μm−60μmのC18シリカゲル、又は、重合体例えばポリスチレンの粒子径が好ましく20μm−40μmの逆相重合体充填材を含む逆相クロマトグラフィーカラムに通液する。メタノール又はエタノールを流動相としてアンモニウム塩をpH調整用緩衝剤として添加し、好ましくは塩酸又は酢酸でpHを3.5−5.5に調整し、ここにおいて、アンモニウム塩として主に塩化アンモニウム又は酢酸アンモニウムを使用してイソクラティック溶離と勾配溶離を行うことが好ましく、この中に、アンモニウム塩を含むメタノール水溶液又はエタノール水溶液において、前記アンモニウム塩の濃度が0.1%−1wt%である。バンコマイシンBの含有量が98.5%以上の画分を収集して、混合溶離液中のバンコマイシンB成分の含有量を99%以上にする。
混合溶離液を4Nの塩酸で酸性化してpHを2.5−3.5に調整し、次にナノ濾過で溶媒と塩を除去し、好ましくは、ナノ濾過は分子量100−800Daのナノ濾過膜で行われる。更に、前記濃縮の温度≦20℃である。再濃縮させて塩酸バンコマイシンを15−25%含む濃縮液を得て、凍結乾燥機又は噴霧乾燥機に入れて精製し、脱水し(精製脱水方法は公知従来技術としての凍結乾燥、又は噴霧乾燥法、塩析結晶法又は溶媒結晶化法である)乾燥させ、クロマトグラフィー純度が99%より大きい塩酸バンコマイシン粉末を得る。該塩酸バンコマイシン粉末は濃度10%で、波長450nm下で、吸光度が0.02より小さく、白度が88%より大きい。
従来の特許に比べて、本発明の製造方法は、イオン交換クロマトグラフィーと逆相シリコンクロマトグラフィーの使用によって、最終の塩酸バンコマイシンの純度を99%より大きくし、製品の色を外観的に大幅に改善し、また、本方法ではイオン交換と逆相の二回のクロマトグラフィーだけでバンコマイシンの含有量を99%より大きくするので、方法がシンプルであり、更に、本方法ではアンモニウム塩、エタノール又はメタノールを逆相クロマトグラフィーの流動相とするから、従来特許に比べて、後続処理や溶媒回収が操作しやすくなり、ナノ濾過膜で簡単に濃縮処理を行うことができるため、操作しやすくなるという利点を有し、従って、該プロセスは製品の品質を向上させるだけでなく、大規模な産業生産に適する。
実施例1のバンコマイシンBの含有量が90.2%のバンコマイシン粗製品のクロマトグラムを示す。 実施例1のバンコマイシンBの含有量が95.3%の塩酸バンコマイシン濃縮液のクロマトグラムを示す。 実施例2のバンコマイシンBの含有量が99.1%の塩酸バンコマイシン完成品のクロマトグラムを示す。 実施例4−6のバンコマイシンBの含有量が95.8%の塩酸バンコマイシン濃縮液のクロマトグラムを示す。 実施例4のバンコマイシンBの含有量が99.0%の塩酸バンコマイシン完成品のクロマトグラムを示す。 実施例5のバンコマイシンBの含有量が99.2%の塩酸バンコマイシン完成品のクロマトグラムを示す。 実施例6のバンコマイシンBの含有量が99.0%の塩酸バンコマイシン完成品のクロマトグラムを示す。 実施例7−9のバンコマイシンBの含有量が95.9%の塩酸バンコマイシン濃縮液のクロマトグラムを示す。 実施例7のバンコマイシンBの含有量が99.0%の塩酸バンコマイシン完成品のクロマトグラムを示す。 実施例8のバンコマイシンBの含有量が99.2%の塩酸バンコマイシン完成品のクロマトグラムを示す。 実施例9のバンコマイシンBの含有量が99.3%の塩酸バンコマイシン完成品のクロマトグラムを示す。
以下は実施例によって本発明を更に説明するが、本発明は前記実施例範囲に制限されるものではない。下記実施例では、具体的な条件を明示しない実験方法は、一般的な方法と条件、又は商品の取り扱い説明書に応じることになる。
以下の実施例を使用して本発明を更に具体的に説明するが、以下の実施例と実施例中のプロセスのパラメータ範囲に制限されない。
実施例1:バンコマイシンBの含有量が95%以上の塩酸バンコマイシン溶液の製造
ビーカーにおいてバンコマイシン粗製品250gを2.0Lの精製水に溶解して、十分に撹拌し、完全に溶解した後に孔径0.2umの濾過膜で濾過し、次に水を添加して希釈し、図1に示されるように、濃度43.6mg/ml、クロマトグラフィー純度90.2%の塩酸バンコマイシン粗製品溶解液3.0Lを得る。
上記塩酸バンコマイシン粗製品溶解液3000mlを、クロマトグラフィーカラム体積に対して4%程度の充填量で、グルカンSephadex CM−25を装入した8cm*60cmガラスクロマトグラフィーカラムに通液し、吸着方法として充填液と1/5のクロマトグラフィー充填材を混合し、次に混合液を直接充填し、更に精製水を使用して1.5倍カラム体積/時間の流速で洗浄し、6倍カラム体積洗浄後、0.3%(w/v)のNH4HCO3水溶液を使用して1倍カラム体積/時間の流速で15−20倍カラム体積を前洗浄し、前洗浄が終了する時に溶離液中のバンコマイシンBの含有量が90%より大きくなり、次に5%(w/v)NH4HCO3水溶液でバンコマイシンを溶離して、段階的に収集して、HPLCで測定したバンコマイシンBの含有量が95%より大きい画分を混合した後、4Nの塩酸でpHを3.1に調整して、図2に示されるように、濃度18.6mg/ml、クロマトグラフィー純度96.5%の有効溶離液5600mlを得る。
次に上記有効溶離液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液することで脱塩して濃縮させ、透析液導電率が1255μs/cmとなるようにそれに精製水を5回添加し、次に原料液を濃縮させ、濃度156mg/ml、pH=3.8、クロマトグラフィー純度95.3%、体積680mlの塩酸バンコマイシン濃縮液(図2参照)を得て、前記濃縮液を2−8℃で保存して使用に備える。
実施例2:高純度塩酸バンコマイシンの完成品の製造
例1で製造された濃縮液680mlを、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを4.0に調整して、0.2%のNH4Cl(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンB含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合し、合計で濃度6.8mg/mlの混合クロマトグラフィー液12.5Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度240mg/ml、体積338mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品68.5gを得て、収率は64.6%、クロマトグラフィー純度は99.1%(図3参照)、10%溶液吸光度A450nm=0.012であった。
実施例3:孔径が異なるナノ濾過膜の濃縮効果の比較
孔径がそれぞれ100Da、200Da、400Da及び800Da、濾過面積がいずれも0.32m2の管状ナノ濾過膜を、順に実験室の小型ナノ濾過膜装置(型番LNG−NF−101)に取り付け、塩酸バンコマイシンを10%含む濃縮液8000mlを、4つの部分に分け、先ず一つの部分をナノ濾過して濃縮させ、循環ポンプの圧力を10barに制御し、濃縮開始時に透析サンプルを取って力価を測定し、更に透出流速を記録し、サイクル液の体積が1000mlになるまで濃縮させると終了し、透析サンプルを取って力価を測定し、更に透出流速を記録し、使用するたびに洗浄装置を洗浄して別の管状ナノ濾過膜に変換し、別の濃縮液を使用して試験を行う。試験結果は以下のとおりである:
Figure 0006438966
上記表から分かるように、ナノ濾過膜の孔径による透析液力価への影響が低く、従って濃縮塩酸バンコマイシンであれば適用できるが、管状膜の孔径が流速に影響を与え、流速から見ると、孔径が200Daより大きい管状膜が好ましい。
実施例4:粒子径が異なるC18シリカゲルの比較
濃度150mg/ml、クロマトグラフィー純度95.8%(図4参照)の濃縮液330mlを、塩酸又は水酸化ナトリウム溶液でpHを4.0に調整し、粒子径5μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを4.0に調整して、0.1%のNH4Cl(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約8本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度3.8mg/mlの混合クロマトグラフィー液10Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度150mg/ml、体積248mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品30.8gを得て、収率は62.2%、クロマトグラフィー純度は99.0%(図5参照)、10%溶液吸光度A=0.014であった。
実施例5:粒子径が異なるC18シリカゲルの比較
濃度150mg/ml、クロマトグラフィー純度95.8%の濃縮液330mlを、塩酸又は水酸化ナトリウム溶液でpHを4.0に調整し、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを4.0に調整して、0.1%のNH4Cl(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約8本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度4.1mg/mlの混合クロマトグラフィー液10Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度150mg/ml、体積265mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品32.5gを得て、クロマトグラフィー純度は99.2%(図6参照)、収率は65.6%、10%溶液吸光度A=0.015であった。
実施例6:粒子径が異なるC18シリカゲルの比較
濃度150mg/ml、クロマトグラフィー純度95.8%の濃縮液330mlを、塩酸又は水酸化ナトリウム溶液でpHを4.0に調整し、粒子径60μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを4.0に調整して、0.1%のNH4Cl(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約8本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度3.8mg/mlの混合クロマトグラフィー液10Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度150mg/ml、体積245mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品29.8gを得て、クロマトグラフィー純度は99.0%(図7参照)、収率は60.2%、10%溶液吸光度A=0.012であった。
実施例4、実施例5及び実施例6を比較することによって明らかなように、粒子径が異なるC18シリカゲル充填材を持つ逆相クロマトグラフィーは、効果についてクロマトグラフィー純度、製品の収率及び製品の吸光度への影響が低いが、操作圧力について、粒子径が小さいほど圧力が大きくなり、従って量産の場合は30μm−60μmのC18シリカゲルが好ましい。
実施例7:流動相中のCH3COONH4とNH4Clの比較
濃度152mg/ml、クロマトグラフィー純度95.9%(図8参照)の濃縮液330mlを、塩酸でpHを4.0に調整して、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、酢酸でpHを4.0に調整し、0.1%のCH3COONH4(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約8本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度4.0mg/mlの混合クロマトグラフィー液10Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度150mg/ml、体積252mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品31.1gを得て、クロマトグラフィー純度は99.0%(図9参照)、10%溶液吸光度A=0.017であった。
実施例5と比較することによって明らかなように、NH4Clを含む流動相を使用する場合は成分と収率はCH3COONH4を含む流動相を使用する場合との差異が小さい。
実施例8:流動相中の比率が異なるNH4Clの比較
濃度152mg/ml、クロマトグラフィー純度95.9%の濃縮液330mlを、塩酸でpHを4.0に調整して、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを4.0に調整して、0.5%のNH4Cl(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約9本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度3.2mg/mlの混合クロマトグラフィー液12.5Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度150mg/ml、体積260mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品32.1gを得て、収率は64.0%、クロマトグラフィー純度は99.2%(図10参照)、10%溶液吸光度A=0.016であった。
実施例9:流動相中の比率が異なるNH4Clの比較
濃度152mg/ml、クロマトグラフィー純度95.9%の濃縮液330mlを、塩酸でpHを4.0に調整して、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを4.0に調整して、1%のNH4Cl(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約9本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度3.1mg/mlの混合クロマトグラフィー液12.5Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度150mg/ml、体積258mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品32.0gを得て、収率は63.8%、クロマトグラフィー純度は99.3%(図11参照)、10%溶液吸光度A=0.014であった。
実施例5、実施例8及び実施例9を比較することによって明らかなように、流動相においてNH4Cl(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)の含有量は製品の収率、クロマトグラフィー成分及び吸光度への影響が低いが、収集体積に影響を及ぼす。
実施例10:pHが異なる充填液と流動相の比較
濃度146mg/ml、クロマトグラフィー純度96.4%の濃縮液670mlを、塩酸でpHを3.5に調整して、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを3.5に調整して、0.5%のNH4Cl(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度6.3mg/mlの混合クロマトグラフィー液12.5Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度200mg/ml、体積380mlに濃縮し、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品63.1gを得て、収率は64.5%、クロマトグラフィー純度は99.2%、10%溶液吸光度A=0.015であった。
実施例11:pHが異なる充填液と流動相の比較
濃度146mg/ml、クロマトグラフィー純度96.4%の濃縮液670mlを、塩酸でpHを4.5に調整し、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを4.5に調整し、0.5%のNH4Cl(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度5.1mg/mlの混合クロマトグラフィー液15Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度200mg/ml、体積360mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品58.2gを得て、収率は59.5%、クロマトグラフィー純度は99.0%、10%溶液吸光度A=0.018であった。
実施例7、実施例10及び実施例11を比較することによって明らかなように、充填液と流動相のpHが3.5であるか4.0であるかは製品の収率と成分への影響が低いが、充填液のpHが4.5であれば、収集体積を増大し、収率と成分へやや影響を及ぼす。
実施例12:流動相中の各濃度のCH3COONH4の比較
濃度154mg/ml、クロマトグラフィー純度95.9%の濃縮液330mlを、塩酸又は水酸化ナトリウムでpHを4.0に調整し、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、酢酸でpHを4.0に調整し、0.5%のCH3COONH4(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約8本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度4.1mg/mlの混合クロマトグラフィー液10Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度150mg/ml、体積260mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品32.5gを得て、収率は64.0%、クロマトグラフィー純度は99.1%、10%溶液吸光度A=0.013であった。
実施例13:流動相中の各濃度のCH3COONH4の比較
濃度154mg/mlの濃縮液330mlを、塩酸又は水酸化ナトリウムでpHを4.0に調整し、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、酢酸でpHを4.0に調整し、1%のCH3COONH4(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約9本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度3.2mg/mlの混合クロマトグラフィー液12.5Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度150mg/ml、体積265mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品33.0gを得て、収率は65.0%、クロマトグラフィー純度は99.0%、10%溶液吸光度A=0.015であった。
実施例7、実施例12及び実施例13を比較することによって明らかなように、流動相においてCH3COONH4(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)の濃度は完成品の含有量、収率及び吸光度への影響が低く、高濃度CH3COONH4は収集体積に影響を及ぼす。
実施例14:CH3COONH4系を流動相とする場合の各pHの比較
濃度145mg/ml、クロマトグラフィー純度96.6%の濃縮液670mlを、塩酸でpHを3.5に調整して、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、酢酸でpH=3.5に調整し、0.5%のCH3COONH4(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度6.2mg/mlの混合クロマトグラフィー液12.5Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度200mg/ml、体積370mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品60.6gを得て、収率は62.4%、クロマトグラフィー純度は99.2%、10%溶液吸光度A=0.016であった。
実施例15:CH3COONH4系を流動相とする場合の各pHの比較
濃度156mg/ml、クロマトグラフィー純度95.7%の濃縮液650mlを、塩酸又は水酸化ナトリウムでpHを4.0に調整し、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、酢酸でpHを4.0に調整し、0.5%のCH3COONH4(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度6.4mg/mlの混合クロマトグラフィー液12.5Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度200mg/ml、体積385mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品63.9gを得て、収率は63.0%、クロマトグラフィー純度は99.0%、10%溶液吸光度A=0.014であった。
実施例16:CH3COONH4系を流動相する場合の各pHの比較
濃度145mg/ml、クロマトグラフィー純度96.6%の濃縮液670mlを、水酸化ナトリウムでpHを4.5に調整し、粒子径30μmのC18シリカゲル充填材を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、酢酸でpHを4.5に調整し、0.5%のCH3COONH4(W/V)と8%のメタノール水溶液(V/V)を含むものを流動相として、5BV/hの流速で100mim前洗浄し、次に流動相中のメタノールの比率を12%に上げて、5BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2.5Lを1本として、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度6.1mg/mlの混合クロマトグラフィー液12.5Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度200mg/ml、体積370mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品61.0gを得て、収率は62.8%、クロマトグラフィー純度は99.1%、10%溶液吸光度A=0.018であった。
実施例14、実施例15及び実施例16を比較することによって明らかなように、充填液と流動相のpHを3.5−4.5に制御すれば、製造された製品の収率や品質への影響が低い。
実施例17:PS樹脂を重合体充填材とする逆相による製造実施例
濃度148mg/ml、クロマトグラフィー純度95.9%の濃縮液680mlを、塩酸でpHを4.0に調整して、粒子径20μmのPS吸着樹脂を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを4.0に調整して、5%のエタノール水溶液(V/V)を流動相として、2BV/hの流速で60mim前洗浄し、次に流動相中のエタノールの比率を10%に上げて、2BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2Lを1本とし、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度6.4mg/mlの混合クロマトグラフィー液12Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度200mg/ml、体積365mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品60.6gを得て、収率は60.2%、クロマトグラフィー純度は99.3%、10%溶液吸光度A=0.016であった。
実施例18:PS樹脂を重合体充填材とする逆相による製造実施例
濃度148mg/ml、クロマトグラフィー純度95.9%の濃縮液680mlを、塩酸でpHを3.5に調整して、粒子径20μmのPS吸着樹脂を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを3.5に調整して、5%のエタノール水溶液(V/V)を流動相として、2BV/hの流速で60mim前洗浄し、次に流動相中のエタノールの比率を10%に上げて、2BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2Lを1本とし、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度6.2mg/mlの混合クロマトグラフィー液12Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度200mg/ml、体積370mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品61.2gを得て、収率は60.8%、クロマトグラフィー純度は99.0%、10%溶液吸光度A=0.015であった。
実施例19:PS樹脂を重合体充填材とする逆相による製造実施例
濃度158mg/ml、クロマトグラフィー純度96.2%の濃縮液650mlを、塩酸でpHを3.5に調整して、粒子径40μmのPS吸着樹脂を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを3.5に調整して、5%のエタノール水溶液(V/V)を流動相として、2BV/hの流速で60mim前洗浄し、次に流動相中のエタノールの比率を10%に上げて、2BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2Lを1本とし、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度7.1mg/mlの混合クロマトグラフィー液12Lを混合て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度200mg/ml、体積400mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品64.7gを得て、収率は63.0%、クロマトグラフィー純度は99.0%、10%溶液吸光度A=0.012であった。
実施例20:PS樹脂を重合体充填材とする逆相による製造実施例
濃度158mg/ml、クロマトグラフィー純度96.2%の濃縮液650mlを、塩酸でpHを4.0に調整して、粒子径40μmのPS吸着樹脂を装入した分取カラム(15cm*30cm)に通液し、塩酸でpHを4.0に調整して、5%のエタノール水溶液(V/V)を流動相として、2BV/hの流速で60mim前洗浄し、次に流動相中のエタノールの比率を10%に上げて、2BV/hの流速で溶離し、オンライン測定によって波長λ=280であり、吸光度が迅速に上昇し始める時に、溶離液を収集し、2Lを1本とし、合計で約10本収集し、各本のバンコマイシンBの含有量を測定し、クロマトグラフィー純度が98.5%より大きいものを混合して、合計で濃度6.8mg/mlの混合クロマトグラフィー液12Lを得て、4N塩酸でpHを2.8に調整する。
上記クロマトグラフィー液を、孔径400分子量のナノ濾過膜に通液して脱溶媒し、透析液に溶媒が無くなるとともに濃縮し始めると、混合液を濃度200mg/ml、体積380mlに濃縮させ、次に濃縮液を0.45μm濾過膜で濾過し、凍結乾燥機に入れて凍結乾燥させ、塩酸バンコマイシンの凍結乾燥粉末の完成品63.5gを得て、収率は61.8%、クロマトグラフィー純度は99.1%、10%溶液吸光度A=0.018であった。
実施例17−20では、仕様が異なる重合体逆相充填材PSを使用して分取クロマトグラフィーを行い、更にそれぞれ異なるpH条件で製造し、結果として、製造された完成品の成分、収率及び吸光度の差異が小さく、効果が高い。
なお、上記の発明内容及び具体的な実施形態は本発明が提供する技術案の実用を説明することを目指すもので、本発明の保護範囲の限定とすることができない。当業者は本発明の主旨や原理を脱逸せずに、様々な修正、同等置換、又は改良をすることができる。本発明の保護範囲は添付した請求項書類を基準にする。

Claims (7)

  1. 高純度塩酸バンコマイシンの分離精製方法であって、
    (1)バンコマイシン粗製品をイオン交換クロマトグラフィー法によって塩酸バンコマイシン溶液を製造し、更にナノ濾過によって脱塩濃縮して、第1塩酸バンコマイシン濃縮液を得るステップであって、イオン交換クロマトグラフィーカラムの充填剤はカチオン交換グルカンゲル(Sephadex)又はアガロースゲル(Sepharose)であり、流動相はNH HCO 水溶液である、ステップと、
    (2)塩酸溶液で第1塩酸バンコマイシン濃縮液のpHを3.5−4.5に調整し、次に調整した第1塩酸バンコマイシン濃縮液を、ポリスチレン重合体を固定相とし、エタノール水溶液を流動相とし、溶離時の流動相中のエタノールの比率を10%(V/V)とする、逆相クロマトグラフィーカラムに通液してカラムクロマトグラフィーを行うステップと、
    (3)バンコマイシンBの含有量が98.5%より大きいクロマトグラフィー液を収集するステップと、
    (4)塩酸で上記クロマトグラフィー液のpHを2.5−3.5に調整し、更にナノ濾過で濃縮させて溶媒と塩を除去して、第2塩酸バンコマイシン濃縮液を得るステップと、
    (5)ステップ(4)の第2塩酸バンコマイシン濃縮液を精製し、脱水してクロマトグラフィー純度が99%に達し、外観純白の塩酸バンコマイシン粉末を得るステップとを含む高純度塩酸バンコマイシンの分離精製方法。
  2. ステップ(1)の前記塩酸バンコマイシン溶液はイオン交換クロマトグラフィー法によって得たバンコマイシンのクロマトグラフィー純度が95%より大きい塩酸バンコマイシン溶液である請求項1に記載の分離精製方法。
  3. ステップ(1)の塩酸バンコマイシン濃縮液は濃度が100mg/ml−200mg/mlである請求項1に記載の分離精製方法。
  4. ステップ(2)の前記ポリスチレン重合体の粒子径が20−40μmである請求項1に記載の分離精製方法。
  5. ステップ(2)の前記流動相は塩酸又は酢酸でpHを3.5−5.5に調整する請求項1に記載の分離精製方法。
  6. ステップ(4)では分子量100−800Daのナノ濾過膜でナノ濾過を行う請求項1に記載の分離精製方法。
  7. ステップ(5)で製造された塩酸バンコマイシン粉末は濃度10wt.%で、波長450nmで、吸光度が0.02より小さく、白度が88%より大きく、クロマトグラフィー純度が99%以上に達する請求項1に記載の分離精製方法。
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