JPH10225299A - バンコマイシンの製造方法 - Google Patents

バンコマイシンの製造方法

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JPH10225299A
JPH10225299A JP33232897A JP33232897A JPH10225299A JP H10225299 A JPH10225299 A JP H10225299A JP 33232897 A JP33232897 A JP 33232897A JP 33232897 A JP33232897 A JP 33232897A JP H10225299 A JPH10225299 A JP H10225299A
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JP
Japan
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vancomycin
solution
resin
phenol
aqueous solution
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JP33232897A
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Hiroaki Nishiyama
博明 西山
So Asada
創 浅田
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バンコマイシンの脱色度と回収率が両立出来る
経済的な脱色方法が必要である。 【解決手段】酸性のバンコマイシン溶液をフェノール系
吸着樹脂に通過させ通過液を得る方法、及び弱アルカリ
性のバンコマイシン溶液をフェノール系吸着樹脂に通過
させ、吸着されたバンコマイシンを酸性の低級アルコ−
ルで溶出し溶出液を得る方法、これら2つの方法に代表
される、有機溶媒を使わずに再生できるフェノール系吸
着樹脂にバンコマイシンを接触させる事を特徴とする脱
色方法により、脱色効果と良好な回収率が両立出来る経
済的な工業生産に適した脱色方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バンコマイシンを
フェノ−ル系吸着樹脂に接触させることを特徴とするバ
ンコマイシンの脱色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バンコマイシンはノカルディア・オリエ
ンタリス(Nocardia orientalis)
により醗酵ブロス中に生産されるグリコペプチド系抗生
物質である(例えば、米国特許第3067099号)。
バンコマイシンの醗酵ブロスからの精製は、先ずイオン
交換樹脂などで醗酵濾液よりバンコマイシンを吸着回収
した上で、遊離塩基の晶析、必要であればクロマトグラ
フィ−を行って、最後に活性炭による脱色をしてから塩
酸塩として分離されるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バンコマイシンの脱色
は、活性炭を用いるのが一般的であり、醗酵液から混入
して来る色素を含む不純物の除去が目的である。活性炭
は中性から弱酸性で脱色能が最も高いと一般的に言われ
ているが、この液性だと脱色率はよいが、バンコマイシ
ンも吸着され回収率の低下を来す(参考例1参照)。一
方、回収率を高めるために、より酸性又は塩基性で処理
すると回収率はよいが、脱色能の低下が起こる(参考例
2及び3参照)ので、活性炭の使用量を増やさなくては
所望の脱色度を達成する事は出来ない。回収率と脱色度
を両立させる為に液性と活性炭使用量のバランスをとる
のは難しく、回収率を犠牲にせざるを得ない。また、活
性炭は繰り返し使用が出来ないので商業的に使用するの
は望ましくない。従って、脱色度と回収率を両立する経
済的な脱色方法が必要とされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を鋭
意検討の結果、従来の活性炭に代えて、フェノール系吸
着樹脂にバンコマイシンを含む水溶液を接触させること
によりバンコマイシンの脱色度と回収率を両立できる脱
色方法を見いだした。
【0005】すなわち本発明は、 1.フェノ−ル系吸着樹脂にバンコマイシンを含む水溶
液を接触させる工程を含むことを特徴とするバンコマイ
シンの製造方法、 2.酸性pHを有するバンコマイシン溶液をフェノール
系吸着樹脂に通過させ、通過液を脱色液とする前記1項
記載の製造方法、 3.酸性pHがpH3.0から5.0である前記2項記
載の製造方法、 4.通過させるバンコマイシン溶液の濃度が3から15
g/Lである前記2又は3項記載の製造方法、 5.樹脂に対するバンコマイシンの負荷量が150から
250gバンコマイシン/L樹脂である前記2、3又は
4項記載の製造方法、
【0006】6.弱アルカリ性pHを有するバンコマイ
シン溶液をフェノ−ル系吸着樹脂に通過させ、吸着され
たバンコマイシンを酸性の低級アルコール水溶液で溶出
し回収する前記1項記載の製造方法、 7.弱アルカリ性pHがpH7.0から8.5である前
記6項記載の製造方法、 8.通過させるバンコマイシン溶液の濃度が3から15
g/Lである前記6又は7項記載の製造方法、 9.メタノ−ルを10から50%(V/V)、pHが
1.0から3.0である塩酸酸性メタノ−ル水溶液で溶
出する前記6、7又は8項記載の製造方法、 10.樹脂に対するバンコマイシンの負荷量が15から
25gバンコマイシン/L樹脂である前記6、7、8又
は9項記載の製造方法、
【0007】11.フェノール系吸着樹脂が、ポアー径
15〜35nm、ポアー容積0.9〜1.6ml/gの
範囲にある前記1〜10項いずれかに記載の製造方法、 12.フェノ−ル系吸着樹脂がアンバ−ライト(Amb
erlite)XAD−761である前記1〜11項い
ずれかに記載の製造方法、 13.バンコマイシンを含む水溶液が、バンコマイシン
塩基の結晶を溶解した液から調製されたものである前記
1〜12項いずれかに記載の製造方法、 14.バンコマイシンを含む水溶液が、尿素を含むバイ
コマイシン水溶液より晶析したバンコマイシン塩基から
調製したものである前記13記載の製造方法、 15.フェノール系吸着樹脂より溶出したバンコマイシ
ン溶液のバンコマイシン濃度当たり(g/リットル)の
450nmの吸光度値(A/C値)が0.005以下で
ある前記1〜14項いずれかに記載の製造方法、 16.フェノール系吸着樹脂を通過させたバンコマイシ
ン水溶液を再度フェノール系吸着樹脂に通し、バンコマ
イシンを吸着、溶出する前記1〜15項いずれかに記載
の製造方法、に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明においてフェノ−ル系吸着
樹脂とは、フェノ−ル・ホルマリン縮合体よりなる架橋
構造を有するマクロポ−ラス型吸着樹脂であり、ポア−
径が15から35nm、ポア−容積が0.9から1.6
mL/g有するものが好ましい。例えば、米国ロ−ムア
ンドハ−ス社の商標であり、日本では住友化学工業株式
会社が供給しているアンバ−ライト(Amberlit
e)XAD−761がある。この樹脂は、以前デュオラ
イト(Duolite)S−30、デュオライト(Du
olite)S−761、及びデュオライト(Duol
ite)XAD−761と呼ばれていたものである。
【0009】これらのフェノ−ル系吸着樹脂は、活性炭
と異なり吸脱着が容易で、再生により繰り返し使用が可
能である。また、現在最も一般的に使われている吸着樹
脂であるスチレンジビニルベンゼン系吸着樹脂は、再生
剤に50%(V/V)以上有機溶媒を含むような酸性又
はアルカリ性水を必要とするが、フェノ−ル系吸着樹脂
は、有機溶媒を全く含まない酸・アルカリでの再生が行
える。我々は、フェノ−ル系吸着樹脂の経済性に着目
し、バンコマイシンの脱色に利用する事を試みた結果、
活性炭に代わる優れた脱色効果を発揮させる事に成功し
た。
【0010】本発明において、フェノ−ル系吸着樹脂を
用いたバンコマイシンの脱色方法には2通りある。1つ
は、カラムに詰めたフェノ−ル系吸着樹脂にバンコマイ
シン溶液を通過させ、通過液を脱色液として得る方法。
もう1つは、カラムに詰めたフェノ−ル系吸着樹脂にバ
ンコマイシン溶液を通過させ、バンコマイシンを吸着さ
せた後、適当な溶出剤で溶出して溶出液を脱色液として
得る方法である。
【0011】通過液を得る場合、バンコマイシン溶液の
pHを、3.0から5.0、望ましくはpH3.5から
4.5に調整する。この時のバンコマイシン濃度は3か
ら15g/L、望ましくは6から12g/Lである。こ
のバンコマイシン溶液を、150から250gバンコマ
イシン/L樹脂、望ましくは180から220gバンコ
マイシン/L樹脂の負荷量で通過させる。通過速度は空
間速度(spacevelocity,SV)1.0か
ら3.0、望ましくは1.5から2.5である。バンコ
マイシン溶液の着色度はバンコマイシン濃度当たり(g
/リットル)の450nmの吸光度(以下A/Cと略
す)で評価し、処理前後のA/Cの値から色素除去率を
計算する。そうすると、色素除去率は85から95%で
ある。また、バンコマイシンの回収率は90から95%
である。この方法は、以下に述べる溶出液を得る方法で
は除けない不純物を特異的に吸着除去するのに有効であ
る。
【0012】溶出液を得る場合は、バンコマイシン溶液
のpHを、7.0から8.5、望ましくは7.5から
8.0に調整する。この時のバンコマイシン濃度は3か
ら15g/L、望ましくは5から11g/Lである。こ
のバンコマイシン溶液を、15から25gバンコマイシ
ン/L樹脂の負荷量で吸着させる。吸着速度は空間速度
(space velocity,SV)2.0以下で
ある。蒸留水で樹脂を洗浄したのち、酸性低級アルコ−
ル水溶液等で溶出する。低級アルコールとしてはメタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールが
挙げられるが、本願ではメタノールが好ましい。また、
添加する酸性物質としては種々のものを用いることが可
能であるが、塩酸、硫酸、リン酸が好ましく、特に本願
では塩酸が好ましい。例えばメタノ−ルを10から50
%、望ましくは25から35%(V/V)含み、pH
1.0から3.0、望ましくは1.5から2.5である
塩酸酸性メタノ−ル水溶液で溶出する。溶出速度は空間
速度(space velosity,SV)0.3か
ら0.7である。色素除去率は90から95%である。
バンコマイシン回収率は85から95%である。この方
法は、脱色だけでなく脱塩を兼ねているので他の吸着樹
脂の代わりに用いることもできる。
【0013】上記の2つの方法を組み合わせる事によっ
て、更に脱色を完全にする事も出来る。得られた脱色液
から濃縮などの工程を経て望ましくは塩酸塩としてバン
コマイシンを得る。更に本発明において最も好ましい実
施態様は、フェノール系吸着樹脂に接触させるバンコマ
イシン水溶液が、尿素を含むバンコマイシン水溶液のp
Hを等電点付近に調整してバンコマイシンを晶析させて
得た沈澱を溶かした液である場合が好ましい。尿素を含
むバンコマイシン水溶液のpHを等電点付近に調整し
て、バンコマイシンを晶析するには次のように行われ
る。
【0014】バンコマイシン溶液に予め尿素を1から1
5%(w/v)加え溶解する。次にpHを7.5から
8.5に調整する。pH調整に用いる酸又は塩基は、酸
は塩酸又は硫酸、塩基は水酸化ナトリウム又はアンモニ
アが望ましい。pH調整後、攪拌し続けると暫くして沈
澱(バンコマイシン塩基)が起こる。晶析の回収率は、
91から98%である。このバンコマイシンスラリーか
ら遠心分離機やプレスフィルターを用いて沈澱を集め
る。この沈澱は、結晶性ではない沈澱を濾過する際に用
いる、通気度(cc/min/cm2 )100前後の濾
布(綾織り)で沈澱の洩れが無く、妥当な速度で濾過可
能である。集めた沈澱を溶解し、上記の晶析方法を繰り
返し,更に純度の高いバンコマイシンを得ることも出来
る。得られた沈澱の溶解液をフェノール系吸着樹脂、た
とえばアンバーライト(Amberlite)XAD−
761に通過、又は吸着し溶出することで脱色する。ま
た、本発明においてはバンコマイシン濃度当たり(g/
リットル)の450nmの吸光度値(A/C値)が0.
005以下、好ましくは0.002以下で得られるもの
であり、バンコマイシンの着色度が極めて小さい脱色方
法が可能となった。A/C値はフェノール系吸着樹脂で
の接触をくり返すと更に着色度の小さい値のものが得ら
れる。
【0015】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明を詳細に説明する
が、本発明は該実施例に限定されるものではない。
【0016】実施例1 醗酵ブロスからプレコートフィルター等によって菌体を
除去し、醗酵濾液を得た。醗酵濾液を強酸性イオン交換
樹脂ダイアイオンPK208(三菱化学)に20gバン
コマイシン/L樹脂の負荷量で通液し、水洗後、0.2
5Nアンモニア水で溶出し、60Lの溶出液を得た。溶
出液のバンコマイシン濃度は18.2g/L、pHは1
0.3であった。溶出液に粉末尿素6kg(10%W/
V)を加え、溶解する。6N塩酸でpHを8.3に調整
し、18℃に維持しながら2時間攪拌しつづけた後、プ
レスフィルターで濾過する。濾過液のバンコマイシン濃
度は1.6g/Lであった。得られたバンコマイシンの
回収率は91.2%、HPLC純度は94.2%であっ
た。得られたバンコマイシン沈澱を塩酸で溶解し、溶解
液を得た。溶解液は、pH4.0、A/C=0.017
4、濃度10.1g/lであった。これを、216gバ
ンコマイシン/L樹脂の負荷でアンバーライトXAD−
761にSV=2.5で通液し、通過液を集めた。その
結果、沈澱溶解液からの回収率94.8%、バンコマイ
シン濃度当たり(g/L)の450nmでの吸収(以下
A/Cと略す)はA/C=0.0021であった。色素
除去率は87.9%であった。
【0017】実施例2 実施例1で得られたバンコマイシン沈殿を実施例1と同
様に塩酸で溶解し、溶解液を得た。溶解液は、pH7.
6、A/C=0.0211、濃度 8.3g/Lであっ
た。これを18gバンコマイシン/L樹脂の負荷でアン
バ−ライトXAD−761にSV=1.0で通液し、バ
ンコマイシンを吸着する。樹脂を水洗後、pH1.5の
塩酸酸性30%メタノ−ル水溶液でSV=0.5で溶出
する。溶出液は回収率93.2%、A/C=0.001
5であった。色素除去率は92.9%であった。
【0018】実施例3 実施例1で得られた通過液(A/C=0.0021、濃
度 7.7g/L)を水酸化ナトリウムでpH7.9に
調整し、22gバンコマイシン/L樹脂の負荷でアンバ
−ライトXAD−761にSV=1.0で通液し、バン
コマイシンを吸着する。樹脂を水洗後、pH2.0の塩
酸酸性30%メタノ−ル水溶液でSV=0.5で溶出す
る。溶出液は回収率91.3%、A/C=0.0002
であった。色素除去率は90.5%であった。
【0019】以下に活性炭を用いた参考例を示す。 参考例1 実施例1で得られたバンコマイシン沈殿を実施例1と同
様に塩酸で溶解し、溶解液を得た。溶解液は、pH2.
5、A/C=0.0168、濃度11.2g/Lであっ
た。これを、203gバンコマイシン/L樹脂の負荷で
活性炭(白鷺KL,武田薬品工業)にSV=2.5で通
液し、通過液を集めた。その結果、溶解液からの回収率
83.0%、A/C=0.0101であった。色素除去
率は39.9%であった。
【0020】参考例2 参考例1に用いた溶解液をpH6.0に調整した。A/
Cは0.0173、濃度10.4g/Lであった。これ
を、180gバンコマイシン/L樹脂の負荷で活性炭
(白鷺KL,武田薬品工業)にSV=2.0で通液し、
通過液を集めた。その結果、溶解液からの回収率48.
2%、A/C=0.0001であった。色素除去率は9
9.4%であった。
【0021】参考例3 実施例1で得られた溶解液をpH9.0に調製した。A
/Cは0.0178、濃度10.3g/Lであった。こ
れを、180gバンコマイシン/L樹脂の負荷で活性炭
(白鷺KL、武田薬品工業)にSV=2.0で通液し、通
過液を集めた。その結果、溶解液からの回収率94.0
%、A/C=0.0108であった。色素除去率は3
9.6%であった。
【0022】参考例4 濃度10.4g/L、A/C=0.0013を有するp
H7.8のバンコマイシン溶液を26gバンコマイシン
/L樹脂の負荷で活性炭(白鷺KL、武田薬品工業)に通
液し、バンコマイシンを吸着させ、水洗後、塩酸酸性の
50%エタノール水で溶出した。回収率は79.2%、
色素除去率は72.1%であった。
【0023】
【発明の効果】本発明により、バイコマイシン製造方法
において、活性炭を用いることなく、脱色効果と良好な
回収率を両立させる経済的な工業生産に適したバンコマ
イシンの脱色方法が提供される。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェノ−ル系吸着樹脂にバンコマイシンを
    含む水溶液を接触させる工程を含むことを特徴とするバ
    ンコマイシンの製造方法。
  2. 【請求項2】酸性pHを有するバンコマイシン溶液をフ
    ェノール系吸着樹脂に通過させ、通過液を脱色液とする
    請求項1項記載の製造方法。
  3. 【請求項3】酸性pHがpH3.0から5.0である請
    求項2項記載の製造方法。
  4. 【請求項4】通過させるバンコマイシン溶液の濃度が3
    から15g/Lである請求項2又は3項記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】樹脂に対するバンコマイシンの負荷量が1
    50から250gバンコマイシン/L樹脂である請求項
    2、3又は4項記載の製造方法。
  6. 【請求項6】弱アルカリ性pHを有するバンコマイシン
    溶液をフェノ−ル系吸着樹脂に通過させ、吸着されたバ
    ンコマイシンを酸性の低級アルコール水溶液で溶出し回
    収する請求項1項記載の製造方法。
  7. 【請求項7】弱アルカリ性pHがpH7.0から8.5
    である請求項6項記載の製造方法。
  8. 【請求項8】通過させるバンコマイシン溶液の濃度が3
    から15g/Lである請求項6又は7項記載の製造方
    法。
  9. 【請求項9】メタノ−ルを10から50%(V/V)、
    pHが1.0から3.0である塩酸酸性メタノ−ル水溶
    液で溶出する請求項6、7又は8項記載の製造方法。
  10. 【請求項10】樹脂に対するバンコマイシンの負荷量が
    15から25gバンコマイシン/L樹脂である請求項
    6、7、8又は9項記載の製造方法。
  11. 【請求項11】フェノール系吸着樹脂が、ポアー径15
    〜35nm、ポアー容積0.9〜1.6ml/gの範囲
    にある請求項1〜10項いずれかに記載の製造方法。
  12. 【請求項12】フェノ−ル系吸着樹脂がアンバ−ライト
    (Amberlite)XAD−761である請求項1
    〜11項いずれかに記載の製造方法。
  13. 【請求項13】バンコマイシンを含む水溶液が、バンコ
    マイシン塩基の結晶を溶解した液から調製されたもので
    ある請求項1〜12項いずれかに記載の製造方法。
  14. 【請求項14】バンコマイシンを含む水溶液が、尿素を
    含むバイコマイシン水溶液より晶析したバンコマイシン
    塩基から調製したものである請求項13項記載の製造方
    法。
  15. 【請求項15】フェノール系吸着樹脂より溶出したバン
    コマイシン溶液のバンコマイシン濃度当たり(g/リッ
    トル)の450nmの吸光度値(A/C値)が0.00
    5以下である請求項1〜14項いずれかに記載の製造方
    法。
  16. 【請求項16】フェノール系吸着樹脂を通過させたバン
    コマイシン水溶液を再度フェノール系吸着樹脂に通し、
    バンコマイシンを吸着、溶出する請求項1〜15項いず
    れかに記載の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519294A (ja) * 2005-12-16 2009-05-14 アクセリア ファーマシューティカルズ エーピーエス マクロライド系抗生物質を精製する方法
JP2016536356A (ja) * 2013-11-01 2016-11-24 ジャージャン メディスン カンパニー リミテッド シンチョン ファーマシューティカル ファクトリー 高純度塩酸バンコマイシンの分離精製方法

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