JPS6210511B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6210511B2
JPS6210511B2 JP54117030A JP11703079A JPS6210511B2 JP S6210511 B2 JPS6210511 B2 JP S6210511B2 JP 54117030 A JP54117030 A JP 54117030A JP 11703079 A JP11703079 A JP 11703079A JP S6210511 B2 JPS6210511 B2 JP S6210511B2
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JP
Japan
Prior art keywords
methyl
amoxicillin
asparaginyl
water
aqueous solution
Prior art date
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Expired
Application number
JP54117030A
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English (en)
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JPS5640686A (en
Inventor
Etsumi Nakamura
Takashi Suzuki
Tadashi Yanagida
Minehiko Yamamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP11703079A priority Critical patent/JPS5640686A/ja
Priority to US06/181,750 priority patent/US4313875A/en
Priority to ES494932A priority patent/ES494932A0/es
Priority to EP80105415A priority patent/EP0025233B1/en
Priority to HU802214A priority patent/HU181731B/hu
Priority to CA000360026A priority patent/CA1148942A/en
Priority to DE8080105415T priority patent/DE3062540D1/de
Priority to AT80105415T priority patent/ATE2901T1/de
Publication of JPS5640686A publication Critical patent/JPS5640686A/ja
Publication of JPS6210511B2 publication Critical patent/JPS6210511B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D499/00Heterocyclic compounds containing 4-thia-1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. penicillins, penems; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は6−〔D−2−(D−2−アミノ−3−
N−メチルカルバモイルプロピオンアミド)−2
−p−ヒドロキシフエニルアセタミド〕ペニシラ
ン酸(以下、N′−メチル−D−アスパラギニル
アモキシシリンと略称する)またはその塩の新規
精製法に関する。 N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リンはグラム陽性菌乃至陰性菌のいずれに対して
もすぐれた抗菌活性を示す合成ペニシリンであ
り、その合成法としては例えば後記参考例にも示
される如く、()6−アミノペニシラン酸とD
−2−(D−2−アミノ−3−N−メチルカルバ
モイルプロピオンアミド)−2−p−ヒドロキシ
フエニル酢酸とを縮合反応させる方法および
()アモキシシリンとD−2−アミノ−3−N
−メチルカルバモイルプロピオン酸とを縮合反応
させる方法が知られている(特開昭52−36689
号;同52−83392号および同52−83393号)。しか
しこれらの既知方法でN′−メチル−D−アスパ
ラギニルアモキシシリンを製造するに際しては副
生物並びに未反応原料等の夾雑物が混入してくる
ため、高純度の目的化合物を得るためにはこれら
夾雑物の分離除去操作乃至精製操作が更に必要と
なる。例えばN′−メチル−D−アスパラギニル
アモキシシリンを前記合成法によつて製造した場
合、前記()の方法では原料化合物たるD−2
−(D−2−アミノ−3−N−メチルカルバモイ
ルプロピオンアミド)−2−p−ヒドロキシフエ
ニル酢酸(以下、夾雑物イと称する)のほか分解
産物乃至副生物たるペニシロン酸(化学構造式は
後記〔A〕の通り)(以下、夾雑物ロと称する)、
該ペニシロン酸とN′−メチル−D−アスパラギ
ニルアモキシシリンとの酸アミドに相当する二量
体(化学構造式は後記〔B〕の通り)(以下、夾
雑物ハと称する)、更には構造不明の着色物質
(以下、夾雑物ニと称する)が夾雑物として混入
し、また前記()の方法で得たN′−メチル−
D−アスパラギニルアモキシシリンには夾雑物
ロ,ハ,ニ等のほかに原料化合物たるアモキシシ
リン(以下、夾雑物ホと称する)等が夾雑物とし
て混入する。しかもこれらの夾雑物は目的化合物
たるN′−メチル−D−アスパラギニルアモキシ
シリンと近似の物理化学的性状を示すため単純な
精製手段によつては一般的に分離除去することが
困離である。例えば実験室的規模でならともかく
工業的に実施する場合は前記公報に記載された酢
酸エチル抽出操作および/またはその水溶液の有
機溶媒(テトラヒドロフラン、酢酸エチル等)に
よる洗浄操作によつてもこれら夾雑物を完全に除
去することは難かしい。 一方、従来ペニシリン類乃至セフアロスポリン
類化合物の精製に用いられている例えば活性炭、
アルミナ、イオン交換樹脂、イオン交換性多糖
類、ゲルロ過剤等を使用するカラムクロマト法に
よつてもうまく精製することが出来ない。例えば
粗製のN′−メチル−D−アスパラギニルアモキ
シシリンを活性炭のカラムに導通する場合は、当
該目的化合物の溶出と殆ど同時に夾雑物イまたは
ホが溶出し、引きつづいて夾雑物ロおよびハが溶
出してくるため、高純度のN′−メチル−D−ア
スパラギニルアモキシシリンを単離することが出
来ない。またアルミナカラムを使用した場合は、
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンと夾雑物ハおよびニとは分離し得るものの、夾
雑物イ,ロおよびホを分離除去することが出来な
い。更にイオン交換樹脂のうち弱塩基性陰イオン
交換樹脂を使用した場合は、N′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリンの大部分が夾雑物
イまたはホと同時に溶出するかあるいは更に夾雑
物ロまたはニと同時に溶出してくる場合もあるた
め、高純度のN′−メチル−D−アスパラギニル
アモキシシリンを収率よく回収することが出来
ず、また強塩基性イオン交換樹脂を使用した場合
は夾雑物ロ,ハおよびニは分離除去し得るが、夾
雑物イまたはホは分離することが出来ない。イオ
ン交換性多糖類やゲルロ過剤は夾雑物ホ,ロ,ハ
およびニを分離除去することが出来るが、夾雑物
イを分離し得ないと共に、これら吸着剤の使用量
が大量必要(純度80%程度のN′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリン1gの精製処理に
約400〜600ml必要)となつて実用的にも難点があ
る。 しかるに本発明者等は種々研究を重ねた結果、
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンまたはその塩の精製に際してスチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体からなる非極性多孔質吸着樹
脂(以下、多孔質吸着樹脂と略称する)を使用す
れば、当該化合物の合成に際して混入してくる前
記夾雑物を一挙に分離除去し得ることを見出し本
発明を完成するに到つた。 すなわち、本発明によれば、粗製のN′−メチ
ル−D−アスパラギニルアモキシシリンまたはそ
の塩を含有する水性溶液を多孔質吸着樹脂で吸着
処理し、ついで該樹脂に吸着した上記N′−メチ
ル−D−アスパラギニルアモキシシリンを水で溶
出するか、あるいは一たん水で展開したのち水と
親水性有機溶媒との混合溶媒で溶出し、該化合物
を含む活性溶出分画を採取することによつて不純
物を含有したN′−メチル−D−アスパラギニル
アモキシシリンまたはその塩を精製することが出
来る。 本発明に係る精製処理を実施するに際しては
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンは遊離の形であつてもよいが、適当な塩を形成
していてもよい。かかる塩の好ましい例としては
例えばカリウム塩、ナトリウム塩、カルシウム
塩、アルミニウム塩の如き金属塩、トリエチルア
ミン塩の如きトリアルキルアミン塩、プロカイン
塩、ジベンジルアミン塩、N−ベンジル−β−フ
エネチルアミン塩、1−エフエナミン塩、N・
N′−ジベンジルエチレンジアミン塩、デヒドロ
アビエチルアミン塩の如き置換アンモニウム塩、
アンモニウム塩等があげられる。 本発明において、N′−メチル−D−アスパラ
ギニルアモキシシリンまたはその塩の精製に使用
する多孔質吸着樹脂としては、スチレンとジビニ
ルベンゼンとからなる多孔性共重合体であつて、
細孔容積が約0.6〜1.1ml/g度のものを用いるの
が好ましい。また比表面積は約200〜800m2/g、
とりわけ約300〜750cm2/gのものが好ましい。更
に粒度は平均約20〜300メツシユ、とりわけ約40
〜200メツシユ程度で粒度がそろつているものが
好ましい。上記条件を満たす多孔質吸着樹脂を具
体的に例示すれば、例えば細孔容積0.890ml/
g、比表面積501.3m2/g、粒度40〜50メツシユ
のスチレン−ジビニルベンゼン共重合体(三菱化
成製商品名“ダイヤイオンHP−10”);細孔容積
1.077ml/g、比表面積718.0m2/g、粒度40〜50
メツシユのスチレン−ジビニルベンゼン共重合体
(三菱化成製商品名“ダイヤイオンHP−20”);
細孔容積0.990ml/g、比表面積570m2/g、粒度
40〜50メツシユのスチレン−ジビニルベンゼン共
重合体(三菱化成製商品名“ダイヤイオンHP−
30”);細孔容積0.687ml/g、比表面積704.7
m2/g、粒度40〜50メツシユのスチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体(三菱化成製商品名“ダイヤ
イオンHP−40”)細孔容積0.693ml/g、比表面
積300m2/g、粒度20〜50メツシユのスチレン−
ジビニルベンゼン共重合体(ローム・アンド・ハ
ース社製商品名“アンバーライトXAD−2”);
細孔容積0.998ml/g、比表面積700m2/g、粒度
20〜50メツシユのスチレン−ジビニルベンゼン共
重合体(ローム・アンド・ハース社製商品名“ア
ンバーライトXAD−4”)等を好適にあげること
が出来る。 本発明に係るN′−メチル−D−アスパラギニ
ルアモキシシリンまたはその塩と各種夾雑物との
分離精製処理は一般的にはカラム法によつて実施
するのが好ましい。使用されるカラムの形状には
特に制限はないが、精製操作中N′−メチル−D
−アスパラギニルアモキシシリンの分解を防止す
るためカラム全体を冷却し得るような冷却装置が
付してあるものが望ましく、またカラム処理の効
果から考えてカラム直径と高さとの比が約1:3
〜1:50の範囲にあるのが適当である。 N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リンまたはその塩含有水性溶液の上記多孔質吸着
樹脂による吸着処理は、まずあらかじめ水で膨潤
させた該樹脂をカラムに均一に充填し、これに
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンまたはその塩含有水性溶液を流下させて行う。
この場合使用される樹脂の好適所要量は、処理液
量および溶質濃度によつても変動するが、例えば
約10%程度のN′−メチル−D−アスパラギニル
アモキシシリンまたはその塩含有水性溶液を用い
る場合は、その液量に対して約3〜10倍量、とり
わけ4〜5倍量程度用いるのが好ましい。処理す
べき水性溶液中のN′−メチル−D−アスパラギ
ニルアモキシシリンまたはその塩の濃度は約0.5
〜25W/W%濃度にあるのが好ましい。また該水
性溶液は、N′−メチル−D−アスパラギニルア
モキシシリンの合成反応終了液から溶媒を留去
し、得られる残査を適当量の水性溶媒に溶解する
ことにより調製され、更に必要とあれば該水性溶
液を活性炭処理もしくはロ過して不溶物を除去し
たものを用いても良い。 上記樹脂からのN′−メチル−D−アスパラギ
ニルアモキシシリンまたはその塩の溶出操作は上
記カラムに水を導通して溶出するか、あるいはい
つたん水で展開したのち水と親水性有機溶媒との
混合溶媒を導通して溶出するとよい。溶出速度は
一般的にSV約0.5〜5の範囲にあるのが好まし
い。例えば前者の水のみで溶出する場合は、該カ
ラムに水をSV約0.5〜4、好ましくは1〜2.5の速
度で導通して行なうとよい。上記方法によれば、
まず夾雑物イもしくはホおよびロが直ちに溶出
し、それらの溶出終了後につづいてN′−メチル
−D−アスパラギニルアモキシシリンまたはその
塩のみが選択的に溶出してくるので、この溶出区
分を採取すれば純粋なN′−メチル−D−アスパ
ラギニルアモキシシリンまたはその塩のみを含有
する水溶液を得ることが出来る。そしてこの
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンの溶出終了後引きつづき当該操作を行なつても
夾雑物ハおよびニは該樹脂に吸着されたまま溶出
しない。 また、カラムを一たん水で展開したのち水と親
水性有機溶媒との混合溶媒で溶出する場合は、該
カラムに水を上記と同一速度で導通して樹脂に吸
着している夾雑物イもしくはホおよびロを溶出除
去したのち、上記混合溶媒をSV約0.5〜5、好ま
しくは約1〜3の速度で導通してN′−メチル−
D−アスパラギニルアモキシシリンまたはその塩
のみを溶出させるとよい。上記混合溶媒としては
具体的には、例えばメタノール、エタノールの如
き炭素数1〜4個のアルカノール;アセトン、メ
チルエチルケトンの如き炭素数3〜4個のアルカ
ノン;テトラヒドロフラン、ジオキサン、エーテ
ルの如き炭素数2〜4のジアルキルエーテルもし
くは環状アルキルエーテル;ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセタミドの如き炭素数3〜4個の
脂肪酸N・N′−ジアルキルアミド;ジメチルス
ルホキシド等から選ばれる親水性有機溶媒と水と
の混合溶媒があげられ、特に水と炭素数1〜3個
のアルカノール(とりわけメタノールもしくはエ
タノール)との混合溶媒であつて、そのアルカノ
ール濃度が約1〜15V/V%、とりわけ2〜8V/
V%程度のものを使用すれば、溶出速度の向上
と、N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシ
シリンまたはその塩の純度および収率向上に更に
好結果を得ることが出来る。この場合も水のみの
場合と同様、N′−メチル−D−アスパラギニル
アモキシシリンの溶出終了後夾雑物ハおよびニは
殆ど溶出しない。 上記いずれの場合においても、N′−メチル−
D−アスパラギニルアモキシシリンまたはその塩
の精製は約2〜15℃、とりわけ4〜6℃付近で行
なうのが好ましい。なお溶出液中のN′−メチル
−D−アスパラギニルアモキシシリンは272nm
における紫外部吸収を測定することによつて容易
に検出出来、これによつて溶出液中の目的化合物
含有区分と夾雑物含有区分とを適宜識別すること
が出来る。いずれにせよ上記本発明方法によれ
ば、目的化合物たるN′−メチル−D−アスパラ
ギニルアモキシシリンの合成に際し混入する各種
夾雑物を上記多孔性吸着樹脂に対して吸脱着処理
すれば、夾雑物イもしくはホおよびロは目的化合
物に先立つて溶出するが、それらの溶出終了後に
該目的化合物が溶出し、また夾雑物ハおよびニは
該樹脂に吸着されたままで溶出してこないため、
実質的に夾雑物を全く含まないN′−メチル−D
−アスパラギニルアモキシシリンまたはその塩の
溶出分画を採取することが出来る。 かくして得られたN′−メチル−D−アスパラ
ギニルアモキシシリンまたはその塩含有溶出分画
からの目的化合物の単離は慣用の方法によつて実
施することが出来、例えば該分画を加熱濃縮、凍
結濃縮、逆浸透濃縮したのち凍結乾燥することに
より、N′−メチル−D−アスパラギニルアモキ
シシリンまたはその塩を高純度結晶として単離す
ることが出来る。 本発明方法によれば、粗N′−メチル−D−ア
スパラギニルアモキシシリンまたはその塩を多孔
質吸着樹脂に対する吸脱着処理することによりそ
の合成に際して混入してきた夾雑物を一挙に分離
除去し得るから、精製処理操作を著しく簡略化す
ることが出来、更に精製操作中N′−メチル−D
−アスパラギニルアモキシシリンが分解すること
もなく、高純度結晶としてN′−メチル−D−ア
スパラギニルアモキシシリンまたはその塩を高収
率に回収取得することが出来る。 尚、前記各種夾雑物中夾雑物ロは下記〔A〕の
構造式を有するものであり、また前記夾雑物ハは
IR、UV、元素分析値、NMR等の分析結果から判
断して下記〔B〕の構造式を示す二量体である。 構造式〔A〕(ペニシロン酸、夾雑物ロ) 構造式〔B〕(二量体、夾雑物ハ) 実験例 (1) 実験方法 後記参考例1で得た粗製のN′−メチル−D
−アスパラギニルアモキシシリン水溶液
(N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リンの純度:79%)を第1表記載の樹脂または
吸着体を充填したカラムに導入し、ついで同カ
ラムに水を導入してN′−メチル−D−アスパ
ラギニルアモキシシリンを溶出し、同成分含有
分画を採取する。得られた分画を高速液体クロ
マトグラフイー(条件:後記実施例1と同じ)
に付し、N′−メチル−D−アスパラギニルア
モキシシリンの純度および回収率並びに夾雑物
混入の存否を検討した。 (2) 実験結果 第1表の通りである。すなわち本発明方法に
よる場合、目的とするN′−メチル−D−アス
パラギニルアモキシシリンは夾雑物イおよびロ
が溶出したのちに溶出し、しかもこの間夾雑物
ハおよびロは樹脂に吸着されたままで溶出し
てこないため、実質的に該目的化合物のみをほ
ぼ定量的に溶出させ回収し得ることが認められ
た。これに反して〜の樹脂または吸着体の
うち、、、、およびを使用する場合
は目的化合物と殆ど同時に夾雑物イが溶出して
くるため該夾雑物を分離除去し得ず、またを
使用する場合は夾雑物イと共に夾雑物ロも溶出
し、の場合は該夾雑物ロに続いて更に夾雑物
ハも溶出してくる。更にでは目的化合物と夾
雑物イ〜ニが殆ど同時に溶出してくるため、こ
れらいずれを使用しても夾雑物を含まない目的
とするN′−メチル−D−アスパラギニルアモ
キシシリンを回収することは出来なかつた。
【表】 但し、表中記号(+)は、該分画中にその成
分が溶存していることおよび記号(−)はその
成分の溶存が認められないことを表わし、また
表中ローマ数字は下記を表わす。 :スチレン−ジビニルベンゼン共重合体(細
孔容積:1.077ml/g、比表面積;718m2
g、粒度;40〜50メツシユ、三菱化成製商品
名“ダイヤイオンHP−20”) :最強塩基性陰イオン交換樹脂〔トリメチル
インモニウム基(−N(CH33)置換ポリ
スチレン、ローム・アンド・ハース社製商品
名“アンバーライトCG−400”〕 :弱塩基性陰イオン交換樹脂{ジビニルベン
ゼン・アクリル酸ジメチルアミノアルキレン
アミド〔CH2=CH−CONH(CH2)nN
(CH32〕共重合体、三菱化成製商品名“ダイ
ヤイオンWA−10”} :弱塩基性陰イオン交換樹脂{ジメチルアミ
ノ基〔(CH32N−〕置換ポリスチレン、ロー
ム・アンド・ハース社製商品名“アンバーラ
イトIRA−93”} :弱塩基性陰イオン交換樹脂{N−(ポリイ
ミノエチレン)アミノメチル基〔H
(HNCH2CH2)nNHCH2−〕置換スチレン・
ジビニルベンゼン共重合体(多孔性タイ
プ)、三菱化成製商品名“ダイヤイオンWA
−21”} :ゲルロ過剤(エピクロルヒドリン架橋デキ
ストランゲル、フアルマシア社製商品名“セ
フアデツクスG−10”) :ジエチルアミノエチルセルロース :アルミナ :弱塩基性陰イオン交換樹脂{第一乃至三級
アミノ基置換ポリスチレン、ローム・アン
ド・ハース社製商品名“アンバーライトIR
−45”} 更に、表中純度および回収率は、次の溶出液
に基づいて算出した。 、および :N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシ
シリンの溶出開始からその終了までの溶出液 、、、および :N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシ
シリンの溶出開始から夾雑物ハの溶出直前ま
での溶出液 :N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシ
シリンの溶出開始から夾雑物ニの溶出直前ま
での溶出液 実施例 1 後記参考例1で得た租製のN′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリン含有水溶液170ml
を、あらかじめ水で膨潤したスチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体(細孔容積:1.077ml/g、比
表面積:718.0m2/g、粒度:40〜50メツシユ、
三菱化成製商品名“ダイヤイオンHP−20)ゲル
を充填したカラム(5.25φcm×37.0cm、800ml)
に通し、N′−メチル−D−アスパラギニルアモ
キシシリンを吸着させた。ついで純水をSV=2.0
(26.7ml/分)の速度で流下し、吸着されている
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンを展開し溶出した。溶出される物質の検出は溶
出液の紫外部吸収波長272nmを測定することに
より行ない、溶出液を900ml宛採取した。すなわ
ちフラクシヨンNo.1には夾雑物イが、同No.2には
夾雑物ロ、同No.3〜17にはN′−メチル−D−ア
スパラギニルアモキシシリンのみがそれぞれ含ま
れ、また夾雑物ハおよびニは樹脂に吸着されたま
まで溶出しなかつた。かくしてフラクシヨンNo.3
〜17を合することにより、夾雑物を含まない
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ン含有水溶液13500mlを得た。本水溶液中には
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンが1.78mg/ml含まれていた。回収率:94.1% 高速液体クロマトグラフイー〔条件(イ):カラム
150mm×4mmステンレスチール製、充填剤オクタ
デシルトリクロロシラン−5umシリカゲル、溶
離剤メタノール・PH5.5リン酸緩衝液(12.5:
87.5)。以下同。〕 :N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リン以外の物質は検出されなかつた。 実施例 2 後記参考例1で得た粗製のN′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリン含有水溶液167ml
を、あらかじめ水で膨潤したスチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体(細孔容積:1.077ml/g、比
表面積:718.0m2/g、粒度:40〜50メツシユ、
三菱化成製商品名“ダイヤイオンHP−20”)ゲル
を充填したカラム(5.25φcm×37.0cm、800ml)
に通し、N′−メチル−D−アスパラギニルアモ
キシシリンを吸着させた。ついでこのカラムに純
水1800mlをSV=2.0の速度で導通して溶出操作を
行い、ひきつづきこのカラムに含水エタノール
(エタノール濃度:8V/V%)を上記と同一速度
で導通しN′−メチル−D−アスパラギニルアモ
キシシリンを溶出した。溶出される物質の検出
は、溶出液の紫外部吸収波長272nmを測定する
ことにより行ない、溶出液は900ml宛採取する。
フラクシヨンNo.1には夾雑物イ、同No.2には夾雑
物ロがそれぞれ含まれ、フラクシヨンNo.3〜6に
はN′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リンのみが含まれていた。また夾雑物ハおよびニ
は樹脂に吸着されたままで溶出しなかつた。かく
してフラクシヨンNo.3〜6を合することにより、
夾雑物を含まないN′−メチル−D−アスパラギ
ニルアモキシシリン含有水溶液3600mlを得た。本
水溶液中にはN′−メチル−D−アスパラギニル
アモキシシリンが6.68mg/ml含まれていた。回収
率96.0%。 高速液体クロマトグラフイー(条件:実施例1に
同じ) :N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リン以外の物質は検出されなかつた。 実施例 3 後記参考例1で得た粗製のN′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリン含有水溶液167ml
を、あらかじめ水で膨潤したスチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体(細孔容積:0.687ml/g、比
表面積704.7m2/g、粒度:40〜50メツシユ、三
菱化成製商品名“ダイヤイオンHP−40”)ゲルを
充填したカラム(5.25φcm×37.0cm、800ml)に
導通し、N′−メチル−D−アスパラギニルアモ
キシシリンを吸着させた。ついでこのカラムに純
水をSV=2.0の速度で導通して溶出操作を行い、
引きつづきこのカラムに含水エタノール(エタノ
ール濃度:2V/V%)を上記と同一速度で導通
してN′−メチル−D−アスパラギニルアモキシ
シリンを溶出する。溶出される物質の検出は、溶
出液の紫外部吸収波長272nmを測定することに
より行ない、溶出液1000ml宛採取した。フラクシ
ヨンNo.1には夾雑物イが、同No.2には夾雑物ロが
それぞれ含まれ、同No.3〜8にはN′−メチル−
D−アスパラギニルアモキシシリンのみが含まれ
ていた。また夾雑物ハおよびニは樹脂に吸着され
たまま溶出しなかつた。かくしてフラクシヨンNo.
3〜8を合することにより、N′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリン含有水溶液6000ml
を得た。本水溶液中にはN′−メチル−D−アス
パラギニルアモキシシリンが4.03mg/ml含まれて
いた。回収率96.5%。 高速液体クロマトグラフイー(条件:実施例1と
同じ) :N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リン以外の物質は検出されなかつた。 実施例 4 後記参考例1で得た粗製のN′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリン含有水溶液1667ml
を、あらかじめ水で膨潤したスチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体(細孔容積:1.077ml/g、比
表面積:718.0m2/g、粒度:40〜50メツシユ、
三菱化成製“ダイヤイオンHP−20”)ゲルを充填
したカラム(14.0cm×50.0cm、7693ml)に導通
し、N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシ
シリンを吸着させた。このカラムに純水をSV=
2.0の速度で導通して溶出操作を行い、引きつづ
いて含水エタノール(エタノール濃度:4V/V
%)を上記と同一速度で導通してN′−メチル−
D−アスパラギニルアモキシシリンを溶出させ
た。溶出される物質の検出は、検出液の紫外部吸
収波長272nmを測定することにより行ない、溶
出液7000ml宛採取した。フラクシヨンNo.1には夾
雑物イが、同No.2には夾雑物ロがそれぞれ含ま
れ、同No.3〜11にはN′−メチル−D−アスパラ
ギニルアモキシシリンのみが含まれていた。また
夾雑物ハおよびニは樹脂に吸着されたままで溶出
されなかつた。フラクシヨンNo.3〜11を合するこ
とにより、N′−メチル−D−アスパラギニルア
モキシシリン含有水溶液63000mlを得た。本水溶
液中にはN′−メチル−D−アスパラギニルアモ
キシシリンが3.85mg/ml含まれていた。回収率
97.0%。 高速液体クロマトグラフイー(条件:実施例1と
同じ) :N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リン以外の物質は検出されなかつた。 実施例 5 後記参考例1で得た粗製のN′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリン含有水溶液200ml
を、あらかじめ水で膨潤したスチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体(細孔容積:0.693ml/g、比
表面積300m2/g、粒度:20〜50メツシユ、ロー
ム・アンド・ハース社製商品名“アンバーライト
XAD−2”)ゲルを充填したカラム(5.25φcm×
37.0cm、800ml)に導通し、N′−メチル−D−ア
スパラギニルアモキシシリンを吸着させた。この
カラムに純水をSV=4.0の速度で導通して溶出操
作を行ない、引きつづいてこのカラムに含水エタ
ノール(エタノール濃度:2V/V%)を上記速
度で導通しN′−メチル−D−アスパラギニルア
モキシシリンを溶出した。溶出される物質の検出
は、溶出液の紫外部吸収波長272nmを測定する
ことにより行ない、溶出液1000ml宛採取した。フ
ラクシヨンNo.1には夾雑物イが、また同No.2には
夾雑物ロがそれぞれ含まれ、同No.3〜10には
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンのみが含まれていた。フラクシヨンNo.3〜10を
含することにより、N′−メチル−D−アスパラ
ギニルアモキシシリン含有水溶液8000mlを得た。
本水溶液中にはN′−メチル−D−アスパラギニ
ルアモキシシリンが3.60mg/ml含まれていた。回
収率96.0%。 高速液体クロマトグラフイー(条件:実施例1と
同じ) :N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リン以外の物質は検出されなかつた。 実施例 6 後記参考例2で得た粗製のN′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリン含有水溶液170ml
をあらかじめ水で膨潤したスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体(細孔容積:1.077ml/g、比表
面積:718m2/g、粒度:40〜50メツシユ、三菱
化成製商品名“ダイヤイオンHP−20”)ゲルを充
填したカラム(5.25φcm×37.0cm、800ml)に導
通し、N′−メチル−D−アスパラギニルアモキ
シシリンを吸着させた。このカラムに純水SV=
2.0の速度で導通して溶出操作を行ない、引きつ
づいて含水エタノール(エタノール濃度:2V/
V%)を導通してN′−メチル−D−アスパラギ
ニルアモキシシリンを溶出した。溶出される物質
の検出は、溶出液の紫外部吸収波長272nmを測
定することにより行なわれ、溶出液1000ml宛採取
した。フラクシヨンNo.1〜2には夾雑物ロおよび
ホが含まれ、同No.3〜8にはN′−メチル−D−
アスパラギニルアモキシシリンのみが含まれてい
た。かくしてフラクシヨンNo.3〜8を合すること
により、N′−メチル−D−アスパラギニルアモ
キシシリン含有水溶液6000mlを得た。本水溶液中
にはN′−メチル−D−アスパラギニルアモキシ
シリンが4.12mg/ml含まれていた。回収率97.0% 高速液体クロマトグラフイー〔条件:実施例1と
同一条件下に測定。条件(ロ):カラム150mm×4mm
ステンレススチール製、充填剤オクタデシルトリ
クロロシラン−5umシリカゲル、溶離剤メタノー
ル・PH5.5リン酸緩衝液(2.5:97.5)〕 :N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシ
リン以外の物質は検出されなかつた。 上記実施例1〜6で得たN′−メチル−D−ア
スパラギニルアモキシシリン含有水溶液を、それ
ぞれ凍結乾燥することにより、白色粉末として
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンを得た。 IRνNujol nax:3280、1760、1660(cm-1) TLC(シリカゲル、n−ブタノール:酢酸:水
=4:1:1)、Rf=0.43 参考例 1 (1) D−2−(D−2−0−ニトロフエニルスル
フエニルアミノ−3−N−メチルカルバモイル
−プロピオンアミド)−2−p−ヒドロキシフ
エニル酢酸89.7gおよびN−メチルモルホリン
20.2gをジメチルホルムアミド1000mlに溶解
し、かくはん下に−25〜−20℃でエチルクロロ
カーボネート21.7gのテトラヒドロフラン200
ml溶液を加えた。1分後に6−アミノペニシラ
ン酸のトリエチルアミン塩76.4gの水400ml溶
液を−10〜8℃で加え、−10〜−5℃で40分
間、−5〜0℃で30分間かくはんした。5%ク
エン酸水を加えて反応液をPH3とし、テトラヒ
ドロフラン1000mlと酢酸エチル500mlで該反応
物を抽出した。この抽出液を水洗し、乾燥後溶
媒を40℃以下で留去し、得られる残査にエーテ
ルを加えることにより、6−〔D−2−(D−2
−0−ニトロフエニルスルフエニルアミノ−3
−N−メチルカルバモイル−プロピオンアミ
ド)−2−p−ヒドロキシフエニルアセタミ
ド〕ペニシラン酸を黄色針状晶として133g得
た。 mp.165〜167℃(分解) IRνNujol nax:3400、3250、1780、1730、16
40(cm
-1) (2) 本品64.6gおよびチオベンズアミド27.4gを
メタノール−テトラヒドロフラン(4:1)
1000mlに加え、室温で40分間反応させた。反応
後、反応液から30℃以下で溶媒を留去して粗製
のN′−メチル−D−アスパラギニルアモキシ
シリンを得、これを水257.0mlに溶解した。こ
の水溶液に活性炭8.0gを加え、かくはんした
のちロ過(活性炭は少量の水で洗浄)すること
により、粗製のN′−メチル−D−アスパラギ
ニルアモキシシリン含有水溶液257.0mlを得
た。(N′−メチル−D−アスパラギニルアモキ
シシリンの純度:79%、同濃度:15%)。また
本水溶液の高速液体クロマトグラム(条件:実
施例1と同じ)は第1図の通りである。 参考例 2 (1) N−(D−2−ベンジルオキシカルボニルア
ミノ−3−N−メチルカルバモイル−プロピオ
ニルオキシ)コハク酸イミド1.51gおよび6−
(D−2−アミノ−2−p−ヒドロキシフエニ
ルアセタミド)ペニシラン酸トリエチルアミン
塩1.86gをジメチルホルムアミド10mlに溶解
し、0〜5℃で16時間反応させた。反応液に5
%クエン酸水溶液20mlを加え、テトラヒドロフ
ラン40mlと酢酸エチル20mlの混液で抽出した。
この抽出液を水洗し、乾燥したのち溶媒を40℃
以下で留去すれば、無色カラメルが得られた。
これにエーテルを加えてロ過することにより、
6−〔D−2−(D−2−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ−3−N−メチルカルバモイル−プ
ロピオンアミド)−2−p−ヒドロキシフエニ
ルアセタミド〕ペニシラン酸を無色粉末として
2.35g得た。収率91.1%。 IRνNujol nax:3280、1770、1720、1640(cm
-1) TLC(条件:シリカゲル、テトラヒドロフラ
ン−メタノール−酢酸=50:50:3)Rf=
0.663 (2) 本品62.7gおよび30%パラジウム・炭酸バリ
ウム40.0gをメタノール1000mlにけん濁し、水
素気流中常温常圧で1時間しんとうした。反応
液から触媒をロ去し、ロ液から溶媒を40℃以下
で留去したのち得られた残査を水250mlに溶解
した。この水溶液を参考例1と同様に活性炭
(9g)を処理することにより、粗製のN′−メ
チル−D−アスパラギニルアモキシシリン含有
水溶液250mlを得た(N′−メチル−D−アスパ
ラギニルアモキシシリンの純度:79%、同濃
度:15%)。また本水溶液の高速液体クロマト
グラム(条件:実施例6に同じ)は第2図〔条
件(イ)〕および第3図〔条件(ロ)〕に示す通りであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例1で得た粗製のN′−メチル−
D−アスパラギニルアモキシシリン含有水溶液の
高速液体クロマトグラム、第2図および第3図は
参考例2で得た粗製のN′−メチル−D−アスパ
ラギニルアモキシシリン含有水溶液の高速液体ク
ロマトグラムである。図中イは夾雑物(イ)、ロは夾
雑物(ロ)、ハは夾雑物(ハ)、ホは夾雑物(ホ)、ヘは
N′−メチル−D−アスパラギニルアモキシシリ
ンのピークをそれぞれ表わす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粗製の6−〔D−2−(D−2−アミノ−3−
    N−メチルカルバモイルプロピオンアミド)−2
    −p−ヒドロキシフエニルアセタミド〕ペニシラ
    ン酸またはその塩を含有する水性溶液をスチレン
    −ジビニルベンゼン共重合体からなる非極性多孔
    質吸着樹脂で吸着処理し、ついで該樹脂に吸着し
    た上記ペニシラン酸化合物を水で溶出するか、あ
    るいは一たん水で展開したのち水と親水性有機溶
    媒との混合溶媒で溶出し、該化合物を含む活性溶
    出分画を採取することを特徴とする6−〔D−2
    −(D−2−アミノ−3−N−メチルカルバモイ
    ルプロピオンアミド)−2−p−ヒドロキシフエ
    ニルアセタミド〕ペニシラン酸またはその塩の精
    製法。 2 粗製の6−〔D−2−(D−2−アミノ−3−
    N−メチルカルバモイルプロピオンアミド)−2
    −p−ヒドロキシフエニルアセタミド〕ペニシラ
    ン酸またはその塩をスチレン−ジビニルベンゼン
    共重合体からなる非極性多孔質吸着樹脂に対する
    吸脱着処理して精製するに際し、該精製操作をカ
    ラム法で行なう特許請求の範囲第1項記載の精製
    法。 3 スチレン−ジビニルベンゼン共重合体からな
    る非極性多孔質吸着樹脂の細孔容積が約0.6〜1.1
    ml/g、比表面積が約200〜800m2/g、粒度が約
    20〜300メツシユである特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の精製法。 4 スチレン−ジビニルベンゼン共重合体からな
    る非極性多孔質吸着樹脂の細孔容積が約1.077
    ml/g、比表面積が718.0m2/g、粒度が40〜50
    メツシユである特許請求の範囲第3項記載の精製
    法。 5 スチレン−ジビニルベンゼン共重合体からな
    る非極性多孔質吸着樹脂の細孔容積が0.687ml/
    g、比表面積が704.7m2/g、粒度が40〜50メツ
    シユである特許請求の範囲第3項記載の精製法。 6 スチレン−ジビニルベンゼン共重合体からな
    る非極性多孔質吸着樹脂の細孔容積が0.693ml/
    g、比表面積が300m2/g、粒度が20〜50メツシ
    ユである特許請求の範囲第3項記載の精製法。 7 親水性有機溶媒と水との混合溶媒が炭素数1
    〜4個のアルカノール、炭素数3〜4個のアルカ
    ノン、炭素数2〜4個のジアルキルもしくは環状
    アルキルエーテル、炭素数2〜3個のモノカルボ
    ン酸アミドまたはジメチルスルホキシドと水との
    混合溶媒であつて、該有機溶媒の濃度が約1〜15
    %である特許請求の範囲第1項、第2項、第3
    項、第4項、第5項または第6項記載の精製法。 8 親水性有機溶媒と水との混合溶媒がアルカノ
    ール水溶液である特許請求の範囲第7項記載の精
    製法。 9 アルカノール水溶液が約2〜8%のメタノー
    ル水溶液である特許請求の範囲第8項記載の精製
    法。 10 アルカノール水溶液が約2〜8%のエタノ
    ール水溶液である特許請求の範囲第8項記載の精
    製法 11 6−〔D−2−(D−2−アミノ−3−N−
    メチルカルバモイルプロピオンアミド)−2−p
    −ヒドロキシフエニルアセタミド〕ペニシラン酸
    もしくはその塩の溶出速度がSV=0.5〜4である
    特許請求の範囲第2項、第3項、第4項、第5
    項、第6項、第7項、第8項、第9項または第1
    0項記載の精製法。
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