JP6435158B2 - 精製スチルベン化合物の製造方法 - Google Patents

精製スチルベン化合物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、精製スチルベン化合物の製造方法に関する。
ポリフェノールは、その特性から、医薬、化粧品、食品など様々な分野に利用されている。
例えばピセアタンノールは、ポリフェノールの一種であるスチルベン化合物に属し、例えば、トケイソウ科トケイソウ属(Passiflora)の果物であるパッションフルーツの種子に含まれており、シミ、ソバカス、日焼けなどによる色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑制する効果があることが報告されている(特許文献1を参照)。
また、ピセアタンノールは、フトモモ科テンニンカ属(Rhodomyrtus)の常緑低木であるテンニンカやフトモモ科ブラシノキ属(Callistemon)の常緑の木本であるマキバブラシノキ(Callistemon rigidus)にも含まれている。それらの抽出物には、それぞれ紫外線ダメージ回復効果やMMP-2の阻害作用があり、その有効成分は、抽出物に含まれるピセアタンノールであることが報告されている(特許文献2及び非特許文献1を参照)。
ポリフェノールは利用される際、しばしば、シクロデキストリン(cyclodexistrin, CD)による包接を利用した溶解度向上、体内吸収性向上や味覚改善等の処理を施される。例えば、α‐シクロデキストリン(α‐CD)もしくはβ‐シクロデキストリン(β‐CD)、またはα−CD、β‐CD及びγ‐シクロデキストリン(γ‐CD)の混合物で包接することで、スチルベン類の水への溶解度や腸管吸収性を向上させること(特許文献3参照)や、高度分岐鎖環状デキストリンで包接することで、ポリフェノールの苦味を抑制すること(特許文献4参照)が行われてきた。
ポリフェノールを様々な分野において利用するにあたり、これまで、酵素添加、吸着、ろ過などの実験設備を用いて、植物エキス等からのポリフェノール精製が行われている(特許文献5参照)。
特開2009−102298号公報 特開2012− 46448号公報 特開2000−344622号公報 特開2011−162539号公報 特開2013‐021950号公報
佐々木健郎他、東北薬科大学研究誌、57、61−65(2010)
本発明は、精製スチルベン化合物の新規な製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、精製スチルベン化合物のより簡便で高効率の製造方法を開発すべく鋭意努力した結果、スチルベン化合物を含む液にγ‐シクロデキストリン(γ‐CD)を加えると、γ‐CD及びスチルベン化合物を含む沈殿が生成し、その沈殿を分離することで、スチルベン化合物を精製できることを見出した。
本発明の他の一実施態様は、スチルベン化合物を含む液にγ‐シクロデキストリンを加えて得られた沈殿物である。前記沈殿物は、前記液から分離されていてもよい。
本発明の他の一実施態様は、スチルベン化合物を含む液にγ‐シクロデキストリンを加えて、沈殿物を生成させる工程と、生成した沈殿物を前記液から分離する工程と、を含む、前記液からスチルベン化合物を精製する方法である。精製したスチルベン化合物は固体であってもよい。
本発明の一実施態様は、スチルベン化合物を含む液にγ‐シクロデキストリンを加えて、沈殿物を生成させる工程と、生成した沈殿物を前記液から分離する工程と、を含む、前記液から精製スチルベン化合物を製造する方法である。また、前記液が植物のエキスであってもよい。前記液がパッションフルーツ種子、テンニンカ、またはマキバブラシノキのエキスであってもよい。前記液が、有機溶媒を含んでもよい。前記分離した沈殿物に水、又は無水もしくは含水有機溶媒を加える工程を更に含んでもよい。前記有機溶媒がアルコールであってもよい。前記アルコールはエタノールであってもよい。
本発明によって、精製スチルベン化合物の新規な製造方法を提供することができるようになった。
α‐シクロデキストリンのピセアタンノール沈殿効果を示す図である。 β‐シクロデキストリンのピセアタンノール沈殿効果を示す図である。 γ‐シクロデキストリンのピセアタンノール沈殿効果を示す図である。 γ‐シクロデキストリンのレスベラトロール沈殿効果を示す図である。 γ‐シクロデキストリンのラポンチゲニン沈殿効果を示す図である。 γ‐シクロデキストリンのイソラポンチゲニン沈殿効果を示す図である。 エタノール濃度とγ‐シクロデキストリンによる沈殿効果との関係を示す図である。 植物エキスにおけるγ‐シクロデキストリンによる沈殿効果とエタノール濃度との関係を示す図である。
本発明の目的、特徴、利点、及びそのアイデアは、本明細書の記載により、当業者には明らかであり、本明細書の記載から、当業者であれば、容易に本発明を再現できる。以下に記載された発明の実施の形態及び具体的に実施例などは、本発明の好ましい実施態様を示すものであり、例示又は説明のために示されているのであって、本発明をそれらに限定するものではない。本明細書で開示されている本発明の意図並びに範囲内で、本明細書の記載に基づき、様々な改変並びに修飾ができることは、当業者にとって明らかである。
(1)スチルベン化合物
本発明の方法によって精製されるスチルベン化合物とは、スチルベン骨格を有するポリフェノールの総称である。例えば、スチルベン、ピセアタンノール、スキルプシンA、スキルプシンB、スキルプシンC、ラポンチゲニン、イソラポンチゲニン、プテロスチルベン、レスベラトロール、オキシレスベラトロール、ピセイド、アストリンジン、ラポンチシン、及び、ε-ビニフェリンなどが挙げられる。スチルベン化合物は、化学合成品であってもよいし、植物等の自然物由来であってもよい。
(2)スチルベン化合物を含む液
本発明の方法によって、スチルベン化合物を含む液から精製スチルベン化合物を製造できる。スチルベン化合物を含む液の例として、部分精製されたスチルベン化合物を溶媒に溶解させた溶液や、植物のエキスなどの粗精製物が挙げられる。スチルベン化合物を含む液は、エタノールなどの有機溶媒を含んでいてもよく、例えば、エタノールの場合、特に濃度は限定されないが、80%以下であることが好ましく、70%以下であることがより好ましく、50%以下であることが最も好ましい。なお、本明細書において、精製スチルベン化合物とは、より純度の低いスチルベン化合物を含む液から製造した、より純度の高いスチルベン化合物を意味するものとする。好ましくは、固体である。なお、スチルベン化合物の純度とは、形状が固体の場合はその中に、形状が液体の場合は溶媒を除去して得られる固体中に含まれるスチルベン化合物の重量百分率とする。ただし、精製過程でスチルベン化合物を含む液または固体に添加した物、例えばシクロデキストリンなど、については、固体重量から減じて純度の算出を行うものとする。また、精製とは、純度を上げる操作のことをいう。
植物のエキスの具体的な製造方法として、公知の方法を用いることができ、例えば、植物を、乾燥した後に、破砕、粉砕、または、切断などによって種子等の分解物を得、溶媒を用いて抽出し、残渣を除去することによって抽出液を得ることができる。この抽出液をそのまま用いてもよく、この抽出液から様々な方法でスチルベン化合物を精製したり、様々な溶媒で希釈したりして得られた様々な純度や様々な濃度の抽出液を用いてもよいが、さらに、抽出液から溶媒を除去することによって、抽出物を得ることができる。抽出物の形状は、特に限定されず、例えば粉体などの固体状、アモルファス状、または、オイル状であっても良い。このように、植物から抽出物を得る段階のいずれのものも、本発明の植物のエキスとして使用することができる。また、抽出物を溶媒で溶解して得られた溶液を植物エキスとして用いてもよい。
抽出に用いる溶媒の種類は、当業者であれば適切に選択することができるが、例えば、水、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、2−プロパノール、1,4−ジオキサン、ヘキサン、クロロホルム、ジクロロメタン等の有機溶媒または含水有機溶媒、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であっても良く、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であることが好ましく、水、エタノール、または、水およびエタノールの混合溶媒である含水エタノールであることがより好ましい。ここで、「含水有機溶媒」とは「水を含む有機溶媒」の意である。この含水有機溶媒を製造するために有機溶媒に添加する水は特に限定されず、純水でも不純物を含む水でもよく、酸性水溶液であってもアルカリ性水溶液であってもよく、様々なイオンを含んだ緩衝液であってもよい。また、抽出に用いる溶媒の温度は、その溶媒が液体の物性を保つ温度範囲から適宜選択できる。
混合溶媒を用いる場合の、各溶媒の混合比は特に限定されないが、例えば水およびエタノールの混合溶媒を用いる場合には、水とエタノールとの体積比は、1:99〜99:1であっても良く、3:97〜80:20であることが好ましく、5:95〜50:50であることがより好ましく、10:90〜40:60であることが特に好ましい。
溶媒として、水、または、水との混合溶媒を用いる場合には、熱水、または、熱水との混合溶媒であることが好ましい。水、または、水との混合溶媒は塩を含んでいても良く、塩を含む溶媒の例として、バッファー(緩衝液)であっても良い。バッファーのpHは、特に限定されず、酸性、中性、または、アルカリ性のいずれであっても良いが、酸性であることが好ましく、pH6以下の酸性であることがより好ましく、pH1〜pH5の酸性であることがさらに好ましい。バッファーに用いる塩の種類は特に限定されず、例として、クエン酸塩、リンゴ酸塩、リン酸塩、酢酸塩および炭酸塩などが挙げられる。
抽出液から溶媒を除去する方法は、特に限定されず公知の方法を用いることができる。例えば、減圧留去、凍結乾燥、または、スプレードライ(噴霧乾燥)であっても良いが、凍結乾燥、または、スプレードライであることが好ましく、スプレードライであることがより好ましい。
ここで、植物の種類は、スチルベン化合物を含む植物であれば特に限定されず、例えば、パッションフルーツ(例えば、Passiflora edulis、Passiflora alata、Passiflora amethystine、Passiflora antioquiensis、Passiflora biflora、Passiflora buonapartea、Passiflora capsularis、Passiflora cearensis、Passiflora coccinea、Passiflora cochinchinesis、Passiflora filamentosa、Passiflora herbertiana、Passiflora laurifolia、Passiflora ligularis、Passiflora lunata、Passiflora lutea、Passiflora maliformis、Passiflora mixta、Passiflora mucronata、Passiflora mollissima、Passiflora nibiba、Passiflora organensis、Passiflora pallida、Passiflora parahypensis、Passiflora pedeta、Passiflora pinnatistipula、Passiflora popenovii、Passiflora quadrangularis、Passiflora riparia、Passiflora rubra、Passiflora serrate、Passiflora tiliaefolia、Passiflora tripartite、Passiflora villosa、Passiflora warmingiiなど)、テンニンカ(例えば、Rhodomyrtus tomentosaなど)、ブラシノキ(例えば、マキバブラシノキCallistemon speciosus、Callistemon rigidusなど)、カラガナチベチカ(Caragana tibetica)(例えば茎)、イタドリ(Fallopia japonica)(例えば根)、落花生(Arachis hypogaea)、ブドウ(Vitaceae)(例えば果実)、ブルーベリー(Cyanococcus)(例えば果実)、ディアベリー(Vaccinium stamineum)(例えば果実)、米、小麦、大麦、コーヒー、リンゴ、アーティチョーク、ピーナッツ、オレンジ、パイナップル、サツマイモ、ゴボウなどが挙げられる。ピセアタンノールを高濃度で含むことが知られている、パッションフルーツ、テンニンカ、または、ブラシノキであることが好ましい。抽出するのは、植物全体のうち、どの部分であっても良く、例えば、果実、花、種子、葉、枝、樹皮、幹、茎、または、根であっても良いが、パッションフルーツを用いる場合は種子であることが好ましく、テンニンカである場合には果実であることが好ましく、ブラシノキである場合には茎であることが好ましい。
(3)γ‐シクロデキストリン
シクロデキストリン(CD)は、以下に示すように、α、β、γの3つが知られているが、本発明に係る方法で使用されるシクロデキストリンは、γ‐シクロデキストリン(γ‐CD)である。
γ‐CDは公知の方法で化学合成しても良いが、市販されているものを容易に入手できる。
(4)精製スチルベン化合物の製造方法
本発明の製造方法によって、ピセアタンノールに代表されるスチルベン化合物を含む液にγ‐CDを加え撹拌すると、γ‐CD及びそのスチルベン化合物を含む沈殿物が生成する。その後、例えば、その沈殿物を含む液を、必要に応じて撹拌し、遠心分離や静置した後、濾過、デカンテーション、吸引等によって上清を除去することにより、沈殿物を分離する。その沈殿物にエタノールに代表されるアルコール等の有機溶媒を加えると、沈殿物中のスチルベン化合物が沈殿物から有機溶媒中に遊離する。その後、沈殿物を含む有機溶媒を必要に応じて撹拌し、遠心分離や静置して有機溶媒中のγ‐CDを沈殿させ、濾過、デカンテーション、吸引等により沈殿物から遊離したスチルベン化合物を含む有機溶媒を回収することにより、有機溶媒中のγ‐CDを除去する。このようにして、スチルベン化合物を高純度に含む精製スチルベン化合物溶液が得られる。また、この溶液から有機溶媒を除去することで、容易に固体の精製スチルベン化合物を製造することができる。さらに得られた固体のスチルベン化合物を緩衝液等に溶解させ、再びγ‐CDを用いてスチルベン化合物を精製するという操作を繰り返してもよく、それによって、スチルベン化合物の純度をさらに上げることもできる。なお、γ‐CDとスチルベン化合物の分離は、γ‐CD及びそのスチルベン化合物を含む沈殿物を水等の溶媒と混合して沈殿物を溶解させた後、公知の装置を用いてカラムクロマトグラフィーによってスチルベン化合物を分離することで精製してもよい。
本明細書において、沈殿物とは、液体中に存在する溶解していない固体を意味し、液体の入った容器の底に沈んだ固体だけではなく、液体中に分散した固体も含む。固体は非溶解物であればよく、その大きさ、形状、構造、組成等は特に限定されない。例えば、沈殿物は、15000rpm、10分間以上の遠心分離で液体から分離できるものである。
なお、スチルベン化合物を含む液に加えるγ‐CDは、粉末状であっても、γ‐CDを含む溶液であってもよい。また、γ‐CDを添加する際、または撹拌時のスチルベン化合物を含む液の温度は、特に限定されず、撹拌時間も特に限定されない。
また、スチルベン化合物及びγ‐CDを含む液は、α‐CDもしくはβ‐CD、またはその両方を含有していてもよい。
このようにして製造された精製スチルベン化合物は、薬品(医薬及び試薬を含む)、医薬部外品、化粧品または食品に使用することができる。
<実施例1> 各種シクロデキストリン(CD)のスチルベン化合物沈殿効果
α‐シクロデキストリン(α‐CD)、β‐シクロデキストリン(β‐CD)及びγ‐シクロデキストリン(γ‐CD)の、スチルベン化合物の沈殿効果に関する試験を行った。なお、本実施例では、スチルベン化合物としてピセアタンノールを用いた。
(1)α‐CDのピセアタンノール沈殿効果
まず、表1に示したような6種類の濃度のα‐CD水溶液を調製した。次いで、ピセアタンノール(図表中ではPicと記載)10mgに対し、調製したα‐CD水溶液又は純水300μlを加え、遮光下、25℃で24時間撹拌した。その後、撹拌した液を、15,000rpm、25℃の条件で5分間遠心分離し、上清を採取した。そして、HPLCによって、上清に含まれるピセアタンノールの濃度を測定した。HPLCの条件は下記のとおりである。
[HPLC条件]
カラム:Mightysil RP-18 GP250-10 径10 mm、長さ250 mm(関東化学株式会社製)
カラム温度:40℃
溶出条件:流速3mL/min、0%メタノール−100%純水 → 30%メタノール−70%純水(グラジエント、10min)
UV検出:280nm
結果を表1及び図1に示す。
表1及び図1より明らかなように、添加したα‐CD水溶液の濃度の上昇につれてピセアタンノールの濃度が上昇した。
このように、α‐CDでは、ピセアタンノールは沈殿しない。
(2)β‐CDのピセアタンノール沈殿効果
まず、5種類の濃度(3.37、6.73、10.10、13.46、16.83mg/mL)のβ‐CD水溶液を、調製した。次いで、沈殿が生じる量のピセアタンノールを純水に加え、遮光下、室温で4時間撹拌し、3000rpm、室温で10分間遠心分離した後、得られた上清を目開き0.22μmのフィルターに通して得たピセアタンノール飽和溶液と、純水又は調製した各β‐CD水溶液とを体積比7:3で混合した。混合液の最終β‐CD濃度を表2に示す。
混合液を遮光下、25℃で24時間撹拌した後、15,000rpm、25℃の条件で5分間遠心分離し、上清を採取した。そして、(1)と同様に、HPLCによって、その上清に含まれるピセアタンノール濃度を測定した。結果を表2及び図2に示す。
表2及び図2より明らかなように、β‐CDを添加しても、ピセアタンノールの濃度は変化しなかった。
このように、β‐CDを添加してもピセアタンノールは沈殿しない。
(3)γ‐CDのピセアタンノール沈殿効果
まず、6種類の濃度(42.78、85.56、106.95、128.33、171.11、213.89mg/mL)のγ‐CD水溶液を調製した。次いで、ピセアタンノール飽和溶液と、純水又は調製した各γ‐CD水溶液とを体積比7:3で混合した。混合液の最終γ‐CD濃度を表3に示す。
混合液を遮光下、25℃で24時間撹拌した後、15,000rpm、25℃の条件で5分間遠心分離し、上清を採取した。その上清を、同条件で再度遠心分離して上清を得た。二度目の遠心分離によって得た上清に含まれるピセアタンノールの濃度を、(1)と同様に、HPLCによって測定した。結果を表3及び図3に示す。
表3及び図3から明らかなように、γ‐CDを加えると、上清中のピセアタンノールの濃度が急激に低下し、γ‐CDの添加量を増やすにつれて、上清中のピセアタンノールの濃度がさらに減少した。
このように、γ‐CDの添加によってピセアタンノールが沈殿するので、遠心分離によって上清からピセアタンノールを除去することができる。
上記の試験で示したように、α‐CD及びβ‐CDを添加しても、ピセアタンノールは沈殿しなかったのに対し、γ‐CDをピセアタンノールを含む液へ添加することによって、γ‐CD及びピセアタンノールを含む沈殿物が生成する。
<実施例2> 様々なスチルベン化合物に対するγ‐CDによる沈殿効果
(1)方法
スチルベン化合物として、レスベラトロール(図表中ではRes)、ラポンチゲニン(図表中ではRha)、及びイソラポンチゲニン(図表中ではIsorha)を用い、各スチルベン化合物の溶液を調製した。各溶液にγ‐CDを添加し、γ‐CDによる各スチルベン化合物の沈殿効果、及びγ‐CDの濃度と沈殿効果の関係に関する試験を行った。各溶液の調製からHPLCによる測定までは、スチルベン化合物の種類が違う以外は上記<実施例1>(3)と同様の方法で行った。
各スチルベン化合物の化学式は下記のとおりである。
(2)結果
各スチルベン化合物の結果を表4〜8及び図4〜8に示す。
表4〜6及び図4〜6より明らかなように、ピセアタンノール以外の様々なスチルベン化合物に対しても、γ‐CDをスチルベン化合物を含む液に添加することにより、γ‐CD及びスチルベン化合物を含む沈殿物が生成する。
<実施例3>
γ‐CDの沈殿効果と有機溶媒濃度との関係
有機溶媒濃度がγ‐CDのスチルベン化合物沈殿効果に及ぼす影響に関する試験を行った。ここでは、有機溶媒として、エタノール(EtOH)を用いた。
(1)方法
γ‐CD100mgを、表9に記載の5種類の濃度のエタノール水溶液500μlにピセアタンノールを溶解したピセアタンノール溶液に加え、遮光下、4℃で2時間撹拌した。その後、上記と同条件にて遠心分離を行い、上清を回収した。そして、上記と同条件でHPLCによって、回収した上清中のピセアタンノール濃度を測定した。
(2)結果
結果を、表8及び図8に示す。なお、沈殿率は、下記の式によって求めた。
沈殿率 = 100−([上清中のピセアタンノール濃度]/[γ‐CD添加前のピセアタンノール濃度]×100)
表7及び図7から、エタノール濃度にかかわらず、γ‐CDの添加により、γ‐CD及びピセアタンノールを含む沈殿物が生成した。特にエタノール濃度が少なくとも70%以下において、非常に高い沈殿率が計測された。
<実施例4>
植物エキスへのγ‐CD添加によるピセアタンノール沈殿効果とアルコール濃度
(1)方法
表8に記載の量のγ-CDを、含水エタノールを用いて抽出したパッションフルーツ種子抽出エキスと混合した。なお、パッションフルーツ種子エキスは、以下のようにして、抽出した。すなわち、パッションフルーツ種子を焙煎して粉砕し、これに80%、もしくは60%、もしくは40%、もしくは20%含水エタノール(各含水エタノールの組成は、80v/v%エタノール+20v/v%水、60v/v%エタノール+40v/v%水、40v/v%エタノール+60v/v%水、20v/v%エタノール+80v/v%水)を加えて混合、攪拌した後、濾過することで固液分離し、パッションフルーツ種子エキスとした。そのエキスのエタノール液を遮光下、4℃で2時間撹拌したあと、15,000rpm、4℃の条件で5分間遠心分離を行い、上清を得て、上記と同条件でHPLCによって、上清中のフリーのピセアタンノール濃度を測定した。
(2)結果
結果を、表8及び図8に示す。沈殿率は、上記と同じ式で求めた。
表8及び図8に示す通り、γ‐CDによるスチルベン化合物沈殿効果は、エタノール濃度によらない。特に、少なくとも60%以下のエタノール濃度では、高い沈殿効果を示す。
<実施例5>
植物エキスからのγ‐CDを用いたスチルベン化合物の精製
(1)方法
まず、1.95gのγ-CDを、パッションフルーツ種子エキス30mLに加えた。次いで遮光下、室温で13.5時間撹拌した。3000rpmで10分間遠心分離を行った後、得られた上清を除去した。遠心分離で得られた沈殿物を、凍結乾燥し、エタノールを10mL加えた。次いで遮光下、10分間室温で撹拌し、3000rpmで10分間遠心分離し、得られた上清を回収した。回収した上清を、エバポレータで濃縮乾固し、固体抽出物を得た。なお、試験に供する前のパッションフルーツ種子エキス、及び抽出物のピセアタンノールの濃度は、所定の倍率でエキス及び抽出物を希釈した後、上記と同じ条件で、HPLCによって測定した。
(2)結果
試験に供する前のパッションフルーツ種子エキスのピセアタンノール純度は、10.5%であったのに対し、抽出物のピセアタンノールの純度は64.2%であった。つまり、本願発明の方法によって、ピセアタンノールの純度を6.1倍にできた。各純度は、上記測定したピセアタンノール濃度からエキス又は抽出物中のピセアタンノール重量を算出し、そのピセアタンノール重量の、エキス又は抽出物の固形分重量当たりの百分率として求めた。なお、エキスの固形分重量は公知の任意の方法で求めることができる。

Claims (9)

  1. スチルベン化合物を含む植物のエキスにγ‐シクロデキストリンを加えて、沈殿物を生成させる工程と、
    生成した沈殿物を前記植物のエキスから分離する工程と、を含む、
    前記植物のエキスからスチルベン化合物を精製する方法。
  2. 精製したスチルベン化合物が固体である、請求項1に記載の方法。
  3. スチルベン化合物を含む植物のエキスにγ‐シクロデキストリンを加えて、沈殿物を生成させる工程と、
    生成した沈殿物を前記植物のエキスから分離する工程と、を含む、
    前記植物のエキスから精製スチルベン化合物を製造する方法。
  4. 前記スチルベン化合物がピセアタンノールである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記植物のエキスがパッションフルーツ種子、テンニンカ、またはマキバブラシノキのエキスである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記植物のエキスが有機溶媒を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記有機溶媒がアルコールである、請求項6に記載の方法。
  8. 前記アルコールはエタノールである、請求項7に記載の方法。
  9. 前記分離した沈殿物に、水、又は無水もしくは含水有機溶媒を加える工程
    を更に含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
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