JP5820115B2 - 経口摂取用組成物 - Google Patents
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Description
従って、本発明の課題は、スチルベン系化合物又はその多量体含有植物抽出物を含有する、苦味、渋味が軽減された経口摂取用組成物を提供することにある。
で表される化合物である。
(1)n及びmが共に0である化合物(すなわち、スチルベン)。
(2)n及びmが同一又は異なって0〜5の整数であり、置換基が全て水酸基であるスチルベン系化合物(ただし、n及びmは同時に0ではない)。具体例としては、4,4’−スチルベンジオール、3,5−スチルベンジオール、レスベラトロール等が挙げられる。
(3)n及びmが同一又は異なって0〜5の整数であり、少なくとも3位、5位、4’位に置換基が存在するスチルベン系化合物(ただし、n及びmの和は3以上である。)。具体例としては、レスベラトロール、ラポンチシン、ポリダティン、3,4’,5−スチルベントリオール−4’−グルコシド、2,3,5,4’−スチルベンテトラオール−2−グルコシドなどが挙げられる。
(4)n及びmが同一又は異なって1〜5の整数であり、少なくとも4位、4’位に置換基が存在するスチルベン系化合物。具体例としては、スチルバミジン(すなわち、4,4’−ジアミジノスチルベン)、4,4’−ジアミノスチルベン、4,4’−スチルベンジオールなどが挙げられる。
(6)n及びmが同一又は異なって0〜5の整数であり、置換基のいずれか一つがアルコキシ基であるスチルベン系化合物(ただし、n及びmは同時に0ではない)。具体例としては、4−メトキシスチルベン、2,5’−ジメトキシ−4,4’−スチルベンジオールなどが挙げられる。
(8)上記(1)〜(7)の化合物の多量体。
本発明に用いられるグネツム科植物の種子は、スチルベン系化合物の2量体である(2R,3R)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)−6−[(E)−4−ヒドロキシスチリル]−2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−オール(グネチンC)、グネチンL、グネモノサイドA、グネモノサイドC、グネモノサイドDを含有する。またその根からは、3量体であるグネモノールK、グネモノサイドKが、その幹からはグネチンE、グネチンD、ε−ビニフェリンが、さらに最近には蔓部からグネツハイニンスM−Oも抽出されている。
なお、実施例3、5、7、9、11は参考例であって、特許請求の範囲に包含されるものではない。
メリンジョエキス15粘調液(スチルベン系化合物として15%、スチルベン系化合物を含んだ蒸発乾固物として38%規格品)10gをクラスターデキストリン水溶液(30gのクラスターデキストリンを500mLの蒸留水に溶かしたもの)に加えてミキサーで混錬処理し一夜放置後、沈殿物を加圧濾過した濾液を90℃で60分間加熱殺菌を行い、凍結乾燥し液剤用の経口摂取用組成物を得た(スチルベン系化合物4.4%含有製品)。
赤ワイン効果R(t−レスベラトロール5%、総ポリフェノール30%含有)10gをクラスターデキストリン水溶液(190gのクラスターデキストリンを500mLの蒸留水に溶かしたもの)に加えてミキサーで混錬処理し一夜放置後、沈殿物を加圧濾過した濾液を80℃で30分間加熱殺菌を行い、凍結乾燥し液剤用の経口摂取用組成物を得た(スチルベン系化合物としてのレスベラトロール0.25%、総ポリフェノール1.5%含有製品)。
メリンジョエキス15粘調液(スチルベン系化合物として15%、スチルベン系化合物を含んだ蒸発乾固物として38%規格品)10gと生卵白溶液80mL(卵白アルブミンとして10g含有)をミキサーで混錬処理し室温下に一夜放置後、水浴上にて60分加熱(80〜100℃)し乾燥・粉砕し、経口摂取用組成物を得た(スチルベン系化合物10.9%含有製品)。
メリンジョエキス15粘調液(スチルベン系化合物として15%、スチルベン系化合物を含んだ蒸発乾固物として38%規格品)10gと生卵白溶液40mL(卵白アルブミンとして5g含有)をミキサーで混錬処理し、一夜放置後、水浴上にて60分加熱(80〜100℃)し、熱時クラスターデキストリン水溶液(10gのクラスターデキストリンを50mLの蒸留水に溶かしたもの)を加えて揺動して全体に浸透させるために、10時間室温放置した後に乾燥、粉砕して経口摂取用組成物を得た(スチルベン系化合物8%含有製品)。
赤ワイン効果R(t−レスベラトロール5%、総ポリフェノール30%含有)10gに水10mLを加え混合して溶液となし、これを生卵白溶液40mL(卵白アルブミンとして5g含有)とミキサーで混錬処理し、一夜放置後水浴上にて60分加熱(80〜100℃)した後、乾燥粉砕し経口摂取用組成物を得た(スチルベン系化合物としてのレスベラトロール3.3%、総ポリフェノール19.8%含有製剤)。
赤ワイン効果R(t−レスベラトロール5%、総ポリフェノール30%含有)10gに水10mLを加え混合して溶液となし、これを生卵白溶液40mL(卵白アルブミンとして5g含有)とミキサーで混錬処理し、一夜放置後水浴上にて60分加熱(80〜100℃)した後、熱時クラスターデキストリン水溶液(10gのクラスターデキストリンを50mLの蒸留水に溶かしたもの)を加えて揺動して全体に浸透させるために室温下に10時間放置し、最後に乾燥、粉砕を行って経口摂取用組成物を得た(スチルベン系化合物としてのレスベラトロール2%、総ポリフェノールとして12%含有製剤)。
(苦味・渋味に対する人モニター試験)
実施例3〜実施例6及び、対照例については下記の処方にてチュアブル製剤を調製し、これらをモニター20人に摂食させて、下記表2のアンケートにて苦味・渋味について官能試験を行った。その結果を表3に示す。
基本佐剤:N−アセチルグルコサミン(NAG);2000mg、乳糖;1000mg、魚骨由来カルシウム;500mg(合計3500mg)
この基本佐剤に以下の等力価となした各主剤及び対照剤を配合し、さらにレモンの矯味を施し官能試験用チュアブルの系列を製剤した。
実施例3;スチルベン系化合物として2mg含有、すなわち経口摂取組成物として18.3mg
実施例4;スチルベン系化合物2mg含有、すなわち経口摂取組成物として25mg
実施例5;スチルベン系化合物としてのレスベラトロール2mg含有、すなわち経口摂取組成物として60mg
実施例6:スチルベン系化合物としてのレスベラトロール2mg含有、すなわち経口摂取組成物として100mg
・対照剤実施例:
スチルベン系化合物としてのレスベラトロール2mg含有、すなわちメデイエンス株式会社製「赤ワイン効果R」として40mg
赤ワイン効果R(t−レスベラトロール5%、総ポリフェノール30%含有)10gに水10mLを加え混合して溶液となし、これを乳塩基性タンパク質(雪印メグミルク製MBPTH)5gとミキサー混錬処理し、一夜放置後水浴上にて60分加熱(80〜100℃)した後、乾燥粉砕し経口摂取用組成物粉末を得た(スチルベノイドとしてのレスベラトロール3.3%含有製剤)
赤ワイン効果R(t−レスベラトロール5%、総ポリフェノール30%含有)10gに水10mLを加え混合して溶液となし、これを乳塩基性タンパク質(雪印メグミルク製MBP)5gとミキサー混錬処理し、一夜放置後水浴上にて60分加熱(80〜100℃)した後、熱時溶クラスターデキストリン水溶液(10gのクラスターデキストリンを50mLの蒸留水に溶かしたもの)を加えて揺動して全体に浸透させるために室温下に10時間放置し、最後に乾燥、粉砕を行って経口摂取用組成物を得た(スチルベノイドとしてのレスベラトロール2%含有製剤)。
赤ワイン効果R(t−レスベラトロール5%、総ポリフェノール30%含有)10gに水10mLを加え混合して溶液となし、これを鶏卵黄由来ペプチド(ファーマフーズ社製ボーンペップ)5gとミキサー混錬処理し、一夜放置後水浴上にて60分加熱(80〜100℃)した後、乾燥粉砕し経口摂取用組成物粉末を得た(スチルベノイドとしてのレスベラトロール3.3%含有製剤)。
赤ワイン効果R(t−レスベラトロール5%、総ポリフェノール30%含有)10gに水10mLを加え混合して溶液となし、これを鶏卵黄由来ペプチド(ファーマフーズ社製ボーンペップ)5gとミキサー混錬処理し、一夜放置後水浴上にて60分加熱(80〜100℃)した後、熱時溶クラスターデキストリン水溶液(10gのクラスターデキストリンを50mLの蒸留水に溶かしたもの)を加えて揺動して全体に浸透させるために室温下に10時間放置し、最後に乾燥、粉砕を行って経口摂取用組成物を得た(スチルベノイドとしてのレスベラトロール2%含有製剤)。
赤ワイン効果R(t−レスベラトロール5%、総ポリフェノール30%含有)10gに水10mLを加え混合して溶液となし、これをカゼインフォスフォペプチド(明治フードマテリア製CPP)5gとミキサー混錬処理し、一夜放置後水浴上にて60分加熱(80〜100℃)した後、乾燥粉砕し経口摂取用組成物粉末を得た(スチルベノイドとしてのレスベラトロール3.3%含有製剤)。
赤ワイン効果R(t−レスベラトロール5%、総ポリフェノール30%含有)10gに水10mLを加え混合して溶液となし、これをカゼインフォスフォペプチド(明治フードマテリア製CPP)5gとミキサー混錬処理し、一夜放置後水浴上にて60分加熱(80〜100℃)した後、熱時溶クラスターデキストリン水溶液(10gのクラスターデキストリンを50mLの蒸留水に溶かしたもの)を加えて揺動して全体に浸透させるために室温下に10時間放置し、最後に乾燥、粉砕を行って経口摂取用組成物を得た(スチルベノイドとしてのレスベラトロール2%含有製剤)。
実施例7〜実施例12及び、対照については下記の処方にてチュアブル製剤を調製し、これらをモニター20人に摂食させて、前記表1のアンケートにて苦味・渋味について官能試験を行った。その結果を表3に示す。
基本佐剤:N−アセチルグルコサミン(NAG);2000mg、乳糖;1000mg、魚骨由来カルシウム;500mg(合計3500mg)
これに以下の等力価となした主剤を配合し、さらにレモンの矯味を施しチュアブルとした。
実施例7、9、11;スチルベノイドとしてのレスベラトロール2mg含有、すなわち経口摂取組成物として150mg
実施例8、10、12:スチルベノイドとしてのレスベラトロール2mg含有、すなわち経口摂取組成物として250mg
対 照:スチルベノイドとしてのレスベラトロール2mg含有、すなわち5%レスベラトロール含有ぶどう抽出物(メデイエンス株式会社赤ワイン効果R)として40mg
Claims (4)
- (a)レスベラトロール、α−ビニフェリン、ε−ビニフェリン、(2R,3R)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(3,5−ジヒドロキシフェニル)−6−[(E)−4−ヒドロキシスチリル]−2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−オール(グネチンC)、グネチンL、グネモノサイドA、グネモノサイドC、グネモノサイドD、グネモノールK、グネモノサイドK、グネチンE、グネチンD、ε−ビニフェリン及びグネツハイニンスM−Oから選ばれるスチルベン系化合物及びその多量体の1種以上を含有し、グネツム科植物、ブドウ科植物、タデ科植物、バイケイソウ、及び桑から選ばれる植物の抽出物である植物抽出物と、(b−1)高度分岐鎖環状デキストリンと、(b−2)アルブミン、カゼイン又はその塩、コラーゲン、グロブリン、牛乳中に含まれる蛋白質画分、鶏卵黄の抽出蛋白の酵素分解物であるペプチド及びカゼインの酵素処理物であるカゼインホスホペプチドから選ばれる動物性タンパク質又は動物由来ペプチドとを含有する経口摂取用組成物。
- 成分(b−1)の含有量が成分(a)の乾燥質量100質量部に対し50〜5000質量部、成分(b−2)の含有量が成分(a)の乾燥質量100質量部に対し5〜300質量部である請求項1記載の経口摂取用組成物。
- 液剤、又は口中溶解若しくは口中分散性経口摂取用組成物である請求項1又は2記載の経口摂取用組成物。
- 粉末、顆粒剤、細粒剤、錠剤、カプセル剤及びマイクロカプセル剤から選ばれる形態である請求項1又は2記載の経口摂取用組成物。
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