JP4975947B2 - 健康飲料 - Google Patents
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Description
(1)免疫増強作用:リンパ球の働きを強化し免疫機能を向上させる。
(2)抗腫瘍活性:ガン細胞がすでに発生し、発病してしまった後にそのガン細胞を攻撃する。
(3)ガン細胞増殖抑制作用:ガン細胞が発生した後、その増殖を抑え込む。
(4)抗アレルギー作用:アトピー性皮膚炎等のI型アレルギーを抑制する。
(5)抗炎症作用:免疫系の改善による防御機能を増進する。
(6)コレステロール低下作用:血中のコレステロールを低下させる。
(7)食物繊維効果:発ガン物質等を吸着して体外に排出する。
(8)抗血栓作用:血管内部が狭くなったり詰まったりすることを阻止する。
(9)血圧降下作用:心臓から送り出された血液が動脈壁に加える圧力によって異常をきたした時に正常な状態に戻す。
(10)血糖降下作用:血液中の過剰なブドウ糖を下げる。
(11)肝機能亢進:肝機能に対する解毒能力を向上させる。
β−1,3−1,6−グルカンを産生することは、Acta Chemical Scandinavia 17,
1351-1356(1963)(非特許文献1)、 Agric. Biol. Chem. 47(6),
1167-1172(1983)(非特許文献2)、 Chem. Pharm. Bull., 40,
2215(1992)(非特許文献3)等に記載されている通りである。
(1)アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息等の各種アレルギー症状の低減効果。
(2)膠原病、リウマチ、HIV等の免疫異常疾患に対する改善効果。
(3)胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がん等各種のがんに対する抑制効果。
(4)心筋梗塞、脳梗塞等の血管障害疾患に対する改善効果。
(5)B型肝炎、C型肝炎等のウイルス性疾患に対する改善効果。
(6)糖尿病、排尿障害等の泌尿器系疾患に対する改善効果。
(7)便秘、下痢、口内炎、痔、食欲不振、二日酔い等の消化器系疾患の改善効果。
特開昭57−149301号公報に記載された方法に準じて、不完全菌黒色菌科アウレオバシジウム(Aureobacidium)属の微生物[微工研寄託番号4257号(FERM−P.4257)]を培養した。グルコースがβ−1,3グルコース結合した主鎖から非還元性末端がβ−1,6グルコース結合で分岐した構造を有し、リン酸基がグルコースに結合している高分子多糖を0.18重量%含有する培養液を得た。本培養液のpHは5.2であった。
・試料の調整法
上記実施例1の健康飲料を超音波破砕機(Ultrasonic Disruptor UR-200P)を用い、sonication処理(200W/20min.)後、超遠心操作(35000rpm/30min.)により上清を得、これをHEPES
Good buffer(ph7.4, μ0.15)にて10倍希釈したものを被験材料とした。
また、比較試料としてアガリクス茸の子実体を乾燥した粉末を10%(w/v)濃度となるようHEPES
Good buffer(ph7.4, μ0.15)に懸濁し、更に超音波破砕機(Ultrasonic Disruptor UR-200P)を用い、sonication処理(200W/10min.)後、2時間熱水抽出操作を行った。その後、超遠心操作(35000rpm/30min.)により上清を得、これを出発材料重量より換算して1%(w/v)濃度になるようにHEPES Good buffer(ph7.4, μ0.15)にて希釈して被験材料とした。
(1)実験動物:
BALB/cマウス(雌、6週齢)を1群5匹の系で使用した。
(2)Sarcoma180固形癌のマウスへの移植:
Sarcoma(肉腫)180細胞株を37C/5%CO2インキュベータ中、10%FCS/RPMI-1640培養液にて継代培養した。対数増殖期(Full seat)にある同細胞をTrypsin-EDTAにより培養フラスクより剥離した後、RPMI‐1640培養液で洗浄し、細胞数を 5,000,000cells/mLとなるように調整したものを使用した。この0.1mlをそれぞれの被験マウス背部皮下に移植した。操作はすべて無菌的に行なった。
(3)抽出成分の投与方法
マウスにSarcoma180固形癌細胞を移植した24時間後より、0.22μmフィルターにて無菌ろ過した前記被験材料を、1日1回(0.1ml)ずつ、それぞれ14日間、腹腔内(ip)投与した。
腫瘍細胞移植3週間後にマウスを屠殺し、移植後生着腫瘍重量(g)を測定し、対照群(control)と比較して腫瘍抑制率(%)を算出した結果を表1に示す。
ここでの対象群は、前記被験材料の代わりにNa-Phosphate Buffered Saline(PBS)を投与したものである。
・細胞の調製
下記(1)〜(6)の各細胞株を37C/5%CO2インキュベータ中で、10%FCSを含むRPMI1640培養液環境下、25cm2培養フラスク内で浮遊増殖培養を行った。各細胞とも対数増殖期にある時点でRPMI1640培養液環境下に洗浄置換して、細胞数が400,000-800,000cells/mLとなるように調整した。
Acute lymphoblastic leukemia - T lymphocyte(Human - lympoblast)
(急性リンパ性白血病)
(2)K562細胞:
Chronic myelogenous leukemia - bone marrow(Human - lymphoblast)
(慢性骨髄炎)
(3)MOLT-4CL#8細胞:
Acute lymphoblastic leukemia - T lymphoblast(Human - lymphoblast)
(急性リンパ性白血病)
(4)U937細胞:
Histiocytic lymphoma - macrophage, histiocyte(Human - monocyte)
(組織リンパ腫)
(5)Raji細胞:
Burkitt lymphoma - EBV infected B lymphocyte(Human - lymphoblast)
(バーキットリンパ腫)
(6)YAC-1細胞:
Natural killer cell - sensitive lymphoma(Mouse - lymphoblast)
(NK細胞)
前記マウスによる抗腫瘍実験で用いた本願実施例1の健康飲料から得られた被験材料を出発材料として、10倍希釈溶液(原液の1%溶液)、20倍、100倍希釈溶液となるようにNa-Phosphate Buffered Saline(PBS)で希釈したものを作成し、これを0.22μmフィルターにて無菌ろ過し、被験材料とした。
更に、上記(1)〜(6)の調製培養細胞浮遊液をそれぞれ96well cell culture plate中に100μリットルずつ分注し、この中に被験材料を等量添加し、よく混和した後、再び37C/5%CO2インキュベータ中で36時間反応培養を行った。
次に、これらの各培養細胞を0.5%Trypan blueにて染色し、反応後の生細胞の数を計測し、Control(PBS)と比較することで各腫瘍細胞に対する抗腫瘍(増殖抑制)活性として算出した。
各腫瘍細胞に対して、各濃度の被験材料ごとの生細胞数及び生細胞比を、対照(Control)と比較した結果を表2に示す。結果から明らかなように、本発明に係る健康食品は、血液腫瘍細胞に対する抗腫瘍効果を有している。
・被験飼料
実施例1で得られた健康飲料の、ヒトの1日あたりの摂取量(60kgの体重で40ml)に相当する量を、ヒトとマウス(約20g)の体重比から算出した。この算出量の約25〜30倍の量が摂取濃度(経口投与実験設定濃度)となるように、通常のマウス飼育用紛餌の中に均等に混合した後、固形型打ち及び放射線滅菌して、被験飼料として用いた。マウス飼料中の実質濃度は約5%である。対照(control)群は通常のマウス滅菌固形飼料のみを摂取した。
アトピー性皮膚炎自然発症マウス(NC/Nga mouse, clean, CV;生後4週齢のものを日本SLC株式会社より入手)を用い、雌雄それぞれ1群10匹の系で行い、上記の被験飼料投与群及び対照群の、計4群にて行った。
上記実験動物はすべて入荷後1週間の予備飼育をした後、第5週齢より第16種齢に至るまでの間を観察期間とした。
飼育条件は24±1℃、相対湿度55±5%、明暗各12時間(照明時間:午前7時〜午後7時)ヘパフィルターにより除菌された新鮮空気による換気回数を1時間当たり12回以上に設定されたバリアシステム動物飼育室(マウス、ラット室)で飼育した。飼育には滅菌床敷を入れた滅菌済みのプラスチック製ケージを用いて、4〜6匹飼いで飼育した。ケージの交換は週1回とし、飼料は固形飼料(オリエンタル酵母社製、CFR-1)を給餌器に入れ、飲料水は水道水を滅菌給水瓶に入れてそれぞれ自由に摂取させ飼育した。
また、投与11週後(16週齢)における肉眼的皮膚所見について比較観察した。
雄及び雌のマウスの、血中IgE濃度の加齢による変動について表3に示す。血中IgE濃度の総量は、固体の発育とともに上昇傾向が認められたが、上記被験飼料摂取群においては、対照群とを比較して優位に血中IgE産生の抑制が認められる結果が得られた。特に、投与11週後(16週齢)における血中IgE値では、雌雄の両群において統計学的にt検定を行ったところ、危険率p<0.05上での有意な差異が認められた。
・検体
検体1;
実施例1と同様に培養されたアウレオバシジウム培養液にニッカウヰスキー株式会社製「アップルフェノン(登録商標)」を0.1重量%配合したもの
検体2;
実施例1と同様に培養されたアウレオバシジウム培養液のみ
試験菌1;
Staphylococcus aureus IFO 12732
試験菌2;
Klebsiella pneumoniae IFO 13277
検体1及び2各10mlに、上記試験菌1及び2の菌液をそれぞれ100,000個/ml程度になるように添加して35℃で保存し、開始時、保存開始6時間後及び24時間後に試験液中の生菌数を測定した。また、対照として菌液のみを同様に保存して生菌数を測定した。
試験結果を表4にまとめて示す。
表から明らかなように、β−1,3−1,6−グルカンを含有する検体1、2ともに抗菌力を示しており、いずれの試験菌に対しても抗菌効果を有することがわかる。しかも、更にリンゴ抽出物を含有する含有する検体1の方がより強い抗菌力を有することが、6時間後の段階での生菌数から明確である。
Claims (3)
- β−1,3−1,6−グルカンを生合成するアウレオバシジウム属の微生物の培養液及びリンゴから抽出されたポリフェノールを含有する飲料。
- リンゴから抽出されたポリフェノールが、リンゴの未熟果から抽出されたものである請求項1に記載の飲料。
- 更にビタミンCを配合してpHを4〜6に調整してなる請求項1又は2に記載の飲料。
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