JP6427697B1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報処理装置は、第1のアルゴリズムが記述されたデータである第1のアルゴリズムデータを第1の情報処理装置から受信する機能を有するデータ受信部と、前記データ受信部により受信された前記第1のアルゴリズムデータおよび第1の記憶部に記憶されたデータに基づいて演算を実行する機能を有する演算実行部と、前記第1のアルゴリズムに応じた第2のアルゴリズムが記述されたデータである第2のアルゴリズムデータを第2の情報処理装置に送信する機能を有するデータ送信部と、を備える。
【選択図】図1
Description
また、上記のような情報処理システムでは、サーバの機能を担った情報処理装置以外の情報処理装置では、前記した演算を行うことができなかった。
しかしながら、非特許文献1に記載された技術においても、上記のような従来の問題は解消されていなかった。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記演算実行部は、第4のアルゴリズムに基づいて演算を実行する機能を有し、前記データ送信部は、前記第4のアルゴリズムに応じたアルゴリズムを前記第3のアルゴリズムとして、前記第3のアルゴリズムデータを前記次の情報処理装置に送信する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第3のアルゴリズムに応じたアルゴリズムを伝送する経路に含まれるすべての情報処理装置および伝送の順序を決定する機能を有する第1の経路決定部を備える、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1の経路決定部は、前記情報処理装置の属性に基づいて、前記情報処理装置および前記順序を決定する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1の経路決定部は、前記情報処理装置の属性として、過去に前記アルゴリズムの伝送に加わった回数、過去における質問に対する回答の数、または、過去における質問に対する回答の頻度のうちのいずれかに基づいて、前記情報処理装置および前記順序を決定する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第2のアルゴリズムに応じたアルゴリズムを伝送する経路に含まれる前記第2の情報処理装置を含む1以上の情報処理装置および伝送の順序を決定する機能を有する第2の経路決定部を備える、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第2の経路決定部は、前記情報処理装置の属性に基づいて、前記情報処理装置および前記順序を決定する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第2の経路決定部は、前記情報処理装置の属性として、過去に前記アルゴリズムの伝送に加わった回数、過去における質問に対する回答の数、または、過去における質問に対する回答の頻度のうちのいずれかに基づいて、前記情報処理装置および前記順序を決定する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第2のアルゴリズムは、前記第1のアルゴリズムと同じである、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第2のアルゴリズムは、前記第1のアルゴリズムとは異なる、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記データ受信部は、前記第1の情報処理装置における演算の結果に関するデータと、前記第1のアルゴリズムデータとを同時に前記第1の情報処理装置から受信する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記データ送信部は、前記演算実行部による演算の結果に関するデータを前記第2の情報処理装置に送信する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記データ送信部は、前記演算実行部による演算の結果に関するデータと、前記第2のアルゴリズムデータとを同時に前記第2の情報処理装置に送信する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、データを記憶する前記第1の記憶部を備え、前記演算実行部は、前記第1の記憶部に記憶された前記データを用いて、前記演算を実行する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記データ送信部は、前記演算実行部による演算の結果に関するデータを通知対象となる1以上の所定の情報処理装置に送信する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記所定の情報処理装置は、少なくとも、アルゴリズムデータの発信元の情報処理装置を含む、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記第1の演算結果判定部は、既に前記アルゴリズムに応じた前記演算を実行した前記情報処理装置の数が所定の閾値以上である場合に前記演算の結果に関するデータを最終的なデータとするという判定基準、または、得られた前記演算の結果に含まれる情報の量が所定の閾値以上である場合に前記演算の結果に関するデータを最終的なデータとするという判定基準を用いて、前記演算実行部による前記演算の結果に関するデータを最終的なデータとするか否かを判定する機能を有する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記データ受信部は、他の装置から送信されるデータを受信し、前記演算実行部は、前記データ受信部により前記他の装置から受信された前記データに基づいて前記演算を実行する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記他の装置は、アルゴリズムが伝送される対象以外の装置である、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記データ受信部により受信された前記データのうちの一部または全部を記憶する第2の記憶部を備える、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記データ送信部により送信した前記データのうちの一部または全部を記憶する第3の記憶部を備える、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記演算実行部は、前記データ受信部により前記第1のアルゴリズムデータを受信したことに応じて、前記第1のアルゴリズムデータに記述された前記第1のアルゴリズムに基づく演算を実行し、前記データ送信部は、前記演算実行部により前記演算が実行されたことに応じて、前記第2のアルゴリズムデータを前記第2の情報処理装置に送信する、構成とされてもよい。
本発明の一態様に係る情報処理装置において、前記データ受信部は、前記第1のアルゴリズムデータとともに第1のパラメーターを前記第1の情報処理装置から受信し、前記演算実行部は、前記第1のアルゴリズムデータに記述された前記第1のアルゴリズムに基づく演算において前記データ受信部により受信された前記第1のパラメーターを使用し、前記データ送信部は、前記第2のアルゴリズムデータとともに第2のパラメーターを前記第2の情報処理装置に送信する、構成とされてもよい。
[情報処理システムの概要]
図1は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る情報処理システム1の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態に係る情報処理システム1は、N(本実施形態において、Nは3以上の整数であるとする。)個の情報処理装置A(1)〜A(N)を備える。
なお、図1では、説明の便宜上、5個以上の情報処理装置A(1)〜A(N)を例示してあるが、N=3あるいはN=4であってもよい。
また、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)により行われる通信は、例えば、1対1(P2P)の通信であってもよく、また、サーバクライアントの通信であってもよく、また、他の方式の通信であってもよい。また、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)により行われる通信は、例えば、VPN(Virtual Private Network)接続を用いた通信であってもよい。
このような装置の種類に関し、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、同じ種類の装置であってもよく、あるいは、異なる種類の装置であってもよい。
また、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、例えば、いわゆるIoT(Internet of Things)あるいはICT(Information and Communication Technology)の装置であってもよい。
図1を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1において行われる動作の概要を示す。
本実施形態では、1個の情報処理装置A(1)(説明の便宜上、「1番目の情報処理装置A(1)」という。)は、主導となり、2番目からN番目までの他の情報処理装置A(2)〜A(N)を設定する。
なお、図1では図示していないが、情報処理システム1には、N個の情報処理装置A(1)〜A(N)以外の情報処理装置が備えられていてもよい。この場合、1番目の情報処理装置A(1)は、N個より多い情報処理装置のうちから、2番目からN番目までの他の情報処理装置A(2)〜A(N)を選択して設定する。
また、具体例として、2番目〜N番目の情報処理装置A(2)〜A(N)は、自装置よりも順番が前である別の情報処理装置からの発信(図1の例では、アルゴリズムデータa(1)の送信)が行われる前における任意のタイミングで、所定の条件に基づいて、当該別の情報処理装置によって定められてもよい。このような一例として、i(ここでは、i=2〜N)番目の情報処理装置A(i)は、自装置よりも順番が1つ前である情報処理装置A(i−1)によって定められてもよい。
ここで、アルゴリズムデータa(1)は、所定のアルゴリズムが記述されたデータであり、当該アルゴリズムを示す情報を含むデータである。なお、このようなデータは、例えば、プログラム(あるいは、プログラムのデータ)などと呼ばれてもよい。また、アルゴリズムは、例えば、ロジックなどと呼ばれてもよい。
当該所定のアルゴリズムは、例えば、あらかじめ定められてもよく、あるいは、任意のタイミングで定められてもよい。具体例として、当該所定のアルゴリズムは、任意のタイミングで、ユーザ(人)により行われる操作に応じて定められてもよい。具体例として、当該所定のアルゴリズムは、1番目の情報処理装置A(1)からの発信(図1の例では、アルゴリズムデータa(1)の送信)が行われる前における任意のタイミングで、所定の条件に基づいて、1番目の情報処理装置A(1)によって定められてもよい。
そして、2番目の情報処理装置A(2)は、所定のアルゴリズムデータa(2)および演算結果データb(1)を3番目の情報処理装置A(3)に送信する。
ここで、アルゴリズムデータa(2)は、所定のアルゴリズムが記述されたデータであり、当該アルゴリズムを示す情報を含むデータである。
ここで、本実施形態では、演算結果データb(2)には、それよりも前における演算結果データb(1)が反映されている。一例として、演算結果データb(2)には、それよりも前における演算結果データb(1)が含まれてもよい。他の例として、演算結果データb(2)が演算されるときに、それよりも前における演算結果データb(1)がその演算に用いられてもよい。
そして、3番目の情報処理装置A(3)は、所定のアルゴリズムデータa(3)および演算結果データb(2)を4番目の情報処理装置A(4)に送信する。
ここで、アルゴリズムデータa(3)は、所定のアルゴリズムが記述されたデータであり、当該アルゴリズムを示す情報を含むデータである。
すなわち、i(ここでは、i=4〜N−1)番目の情報処理装置A(i)は、(i−1)番目の情報処理装置A(i−1)から送信されたアルゴリズムデータa(i−1)および演算結果データb(i−2)を受信する。また、i番目の情報処理装置A(i)は、受信されたアルゴリズムデータa(i−1)に含まれる情報によって示されるアルゴリズムに応じた演算を、自装置において記憶されているデータを用いて、実行する。i番目の情報処理装置A(i)は、当該演算を実行した結果のデータ(演算結果データb(i−1))を取得する。
ここで、本実施形態では、演算結果データb(i−1)には、それよりも前における演算結果データb(i−2)が反映されている。一例として、演算結果データb(i−1)には、それよりも前における演算結果データb(i−2)が含まれてもよい。他の例として、演算結果データb(i−1)が演算されるときに、それよりも前における演算結果データb(i−2)がその演算に用いられてもよい。
そして、i番目の情報処理装置A(i)は、所定のアルゴリズムデータa(i)および演算結果データb(i−1)を(i+1)番目の情報処理装置A(i+1)に送信する。
ここで、アルゴリズムデータa(i)は、所定のアルゴリズムが記述されたデータであり、当該アルゴリズムを示す情報を含むデータである。
ここで、本実施形態では、演算結果データb(N−1)には、それよりも前における演算結果データb(N−2)が反映されている。一例として、演算結果データb(N−1)には、それよりも前における演算結果データb(N−2)が含まれてもよい。他の例として、演算結果データb(N−1)が演算されるときに、それよりも前における演算結果データb(N−2)がその演算に用いられてもよい。
そして、N番目の情報処理装置A(N)は、演算結果データb(N−1)を1番目の情報処理装置A(1)に送信する。
図2は、本発明の一実施形態に係る1番目の情報処理装置A(1)の概略的な構成例を示す図である。
図3は、本発明の一実施形態に係るj(j=2〜N−1)番目の情報処理装置A(j)の概略的な構成例を示す図である。
図4は、本発明の一実施形態に係るN番目の情報処理装置A(N)の概略的な構成例を示す図である。
一例として、図1に示されるそれぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、任意の順番にある情報処理装置になり得る機能(つまり、図2、図3、図4に示されるすべての機能を包含する機能)を有してもよい。
図2を参照して説明する。
1番目の情報処理装置A(1)は、入力部111と、出力部112と、記憶部113と、通信部114と、制御部115を備える。
入力部111は、外部から情報を入力する。
一例として、入力部111は、ユーザ(人)により操作される操作部を備え、当該ユーザにより当該操作部に対して行われた操作に応じた情報を入力する。当該操作部は、例えば、キーボード、あるいは、マウスなどであってもよい。
他の例として、入力部111は、外部の装置から出力される情報を入力してもよい。当該外部の装置は、例えば、USB(Universal Serial Bus)のメモリなどのような可搬型の記憶媒体であってもよい。
一例として、出力部112は、ユーザに対して情報を表示出力する表示部を備えてもよい。当該表示部は、例えば、液晶パネルなどであってもよい。他の一例として、出力部112は、ユーザに対して情報を音出力する音出力部を備えてもよい。当該音出力部は、例えば、スピーカなどであってもよい。
他の例として、出力部112は、外部の装置に対して情報を出力してもよい。当該外部の装置は、例えば、可搬型の記憶媒体であってもよい。
記憶部113は、例えば、自装置から送信されたアルゴリズムデータa(1)、あるいは、受信された演算結果データb(N−1)のうちの1以上を記憶してもよい。なお、記憶部113に記憶されたデータは、例えば、再利用されてもよい。
本実施形態では、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)には、それぞれの装置を識別する情報が設定されている。通信部114は、例えば、それぞれの装置を識別する情報を送信元情報あるいは送信先情報として用いて、他の情報処理装置A(2)〜A(N)との間で通信を行う。
本実施形態では、通信部114は、他の装置からデータを受信するデータ受信部の機能と、他の装置にデータを送信するデータ送信部の機能を有する。
なお、通信部114の受信機能は、例えば、入力部111の機能と一体化されてもよいが、本実施形態では、説明の便宜上、区別している。
同様に、通信部114の送信機能は、例えば、出力部112の機能と一体化されてもよいが、本実施形態では、説明の便宜上、区別している。
アルゴリズム生成部131は、所定のアルゴリズムを生成する。
ここで、本実施形態では、1番目の情報処理装置A(1)によって2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)まで同一のアルゴリズムが伝達される場合を示す。当該アルゴリズムは、任意の内容を有するアルゴリズムであってもよく、2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)までの情報処理装置によって実行されるべきアルゴリズムが設定される。
経路決定部133は、情報処理装置検索部132により検索された他の情報処理装置A(2)〜A(N)(少なくとも2番目の情報処理装置A(2))が含まれる経路を決定する。
なお、1番目の情報処理装置A(1)において、2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)までのすべての順番にある情報処理装置として、一定の情報処理装置があらかじめ設定されていてもよく、この場合には、情報処理装置検索部132の機能および経路決定部133の機能は1番目の情報処理装置A(1)に備えられなくてもよい。
ここで、本実施形態では、アルゴリズムデータa(1)には、経路決定部133により決定された経路を示す情報(説明の便宜上、「経路情報」ともいう。)が付加される。当該経路情報は、例えば、アルゴリズムデータa(1)の内部に含められるように付加されてもよく、あるいは、アルゴリズムデータa(1)の外部に付加されてもよい。なお、経路情報はアルゴリズムの一部であると捉えられてもよく、この場合、例えば、アルゴリズムは経路情報を含んでいると捉えられる。
ここで、本実施形態では、1番目の情報処理装置A(1)が、最初に、アルゴリズムデータa(1)を発信する。そして、当該アルゴリズムデータa(1)に関するデータが2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)に順次伝達されて所定の演算が実行され、N番目の情報処理装置A(N)により取得された演算結果データb(N−1)が元の1番目の情報処理装置A(1)に返されてくる。これにより、1番目の情報処理装置A(1)は、アルゴリズムデータa(1)の送信と、当該アルゴリズムデータa(1)に応じた演算結果データb(N−1)の受信を行うことができる。
図3を参照して説明する。なお、説明の便宜上、j(j=2〜N−1)番目の情報処理装置A(j)についてまとめて説明し、共通の符号(図に示される符号)を用いて説明する。
j番目の情報処理装置A(j)は、入力部211と、出力部212と、記憶部213と、通信部214と、制御部215を備える。
ここで、入力部211、出力部212、記憶部213、通信部214のそれぞれの機能は、概略的には、1番目の情報処理装置A(1)における入力部111、出力部112、記憶部113、通信部114のそれぞれの機能と同様であり、ここでは詳しい説明を省略する。
図3の例では、記憶部213は、データ251を記憶している。
記憶部213は、例えば、受信されたアルゴリズムデータa(j−1)、jが3以上である場合に受信された演算結果データb(j−2)、自装置から送信されたアルゴリズムデータa(j)、あるいは、自装置から送信された演算結果データb(j−1)のうちの1以上を記憶してもよい。なお、記憶部213に記憶されたデータは、例えば、再利用されてもよい。
アルゴリズム取得部231は、1つ前の順番の情報処理装置である(j−1)番目の情報処理装置A(j−1)から送信されて通信部214により受信されたアルゴリズムデータa(j−1)を取得する。また、(j−1)番目の情報処理装置A(j−1)から演算結果データb(j−2)も送信されてくる場合には、当該演算結果データb(j−2)も通信部214により受信される。
これにより、演算実行部232は、演算結果データb(j−1)を取得する。ここで、演算実行部232は、演算結果データb(j−1)に、例えば、それよりも前の順番にある情報処理装置において取得された演算結果データのうちの一部または全部を含めてもよい。
ここで、本実施形態では、アルゴリズム生成部233は、(j−1)番目の情報処理装置A(j−1)から受信されたアルゴリズムデータa(j−1)に記述されるアルゴリズムと同一のアルゴリズムを採用し、採用されたアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータa(j)を生成する。
ここで、1番目の情報処理装置A(1)において2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)までのすべての経路(すべての順番にある情報処理装置)が決定されている場合には、経路決定部234は、当該経路にしたがった経路を決定する。
また、自装置よりも前の順番にある情報処理装置A(1)〜A(j−1)において既に決定された経路(全体の経路のうちの一部または全部)については、経路決定部234は、例えば、そのままの経路を採用して、当該経路にしたがった経路を決定する。
一例として、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N−1)が、1つ後の順番にある情報処理装置A(2)〜A(N)(次の通信相手)を決定する構成が用いられてもよい。
ここで、本実施形態では、アルゴリズムデータa(j)には、経路決定部234により決定された経路を示す情報(経路情報)が付加される。
図4を参照して説明する。
N番目の情報処理装置A(N)は、入力部311と、出力部312と、記憶部313と、通信部314と、制御部315を備える。
ここで、入力部311、出力部312、記憶部313、通信部314のそれぞれの機能は、概略的には、1番目の情報処理装置A(1)における入力部111、出力部112、記憶部113、通信部114のそれぞれの機能と同様であり、ここでは詳しい説明を省略する。
図4の例では、記憶部313は、データ351を記憶している。
記憶部313は、例えば、受信されたアルゴリズムデータa(N−1)、受信された演算結果データb(N−2)、あるいは、自装置から送信された演算結果データb(N−1)のうちの1以上を記憶してもよい。なお、記憶部313に記憶されたデータは、例えば、再利用されてもよい。
アルゴリズム取得部331は、1つ前の順番の情報処理装置である(N−1)番目の情報処理装置A(N−1)から送信されて通信部314により受信されたアルゴリズムデータa(N−1)を取得する。また、(N−1)番目の情報処理装置A(N−1)から演算結果データb(N−2)も送信されてくる場合には、当該演算結果データb(N−2)も通信部314により受信される。
これにより、演算実行部332は、演算結果データb(N−1)を取得する。ここで、演算実行部332は、演算結果データb(N−1)に、例えば、それよりも前の順番にある情報処理装置において取得された演算結果データのうちの一部または全部を含めてもよい。
本実施形態では、通知先決定部333は、1番目の情報処理装置A(1)を通知先として決定する。本実施形態では、1番目の情報処理装置A(1)から2番目以降の情報処理装置A(2)〜A(N−1)を経由してN番目の情報処理装置A(N)により取得される経路情報に、1番目の情報処理装置A(1)を識別する情報が含まれているとする。
一例として、あらかじめ設定された通知先となる装置を識別する情報が、1番目の情報処理装置A(1)から2番目以降の情報処理装置A(2)〜A(N−1)を経由してN番目の情報処理装置A(N)により取得されてもよい。他の例として、通知先となる装置を識別する情報が、あらかじめ、N番目の情報処理装置A(N)に設定されてもよい。
他の例として、通知先決定部333は、情報処理装置検索部132と同様な機能を有してもよく、当該機能により情報処理装置が探索された結果に基づいて、通知先を決定してもよい。
図5は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置テーブル3011の一例を示す図である。
1番目の情報処理装置A(1)における情報処理装置検索部132(あるいは、同様な機能を有する他の装置の当該機能)は、情報処理装置に関するテーブル(情報処理装置テーブル)3011を使用してもよい。
情報処理装置テーブル3011は、それぞれの情報処理装置について、識別情報と、電源のオン/オフの状態と、他の属性(図5の例では、属性α、属性βなど)とを対応付けて格納する。
属性としては、任意の属性が用いられてもよく、例えば、情報処理装置が属するグループ、情報処理装置が存在する地域、情報処理装置を使用するユーザの年齢あるいは性別、情報処理装置の過去における協力度(例えば、図1に示されるようなアルゴリズムの伝達に加わった回数等)、などが用いられてもよい。当該協力度としては、具体例として、質問などに対する回答の数または頻度に基づく値であってもよい。
図5の例では、電源のオン/オフの状態として、「オン」は情報処理装置の電源がオンの状態であることを示しており、「オフ」は情報処理装置の電源がオフの状態であることを示している。
なお、情報処理装置テーブル3011の情報のうちの一部があらかじめ設定されてもよい。
また、情報処理装置テーブル3011の情報のうちの一部がユーザにより書き込まれてもよい。
また、情報処理装置テーブル3011を記憶する情報処理装置では、自装置(当該情報処理装置)に関する情報については、当該情報処理装置テーブル3011に格納されてもよく、あるいは、格納されなくてもよい。
また、例えば、1番目の情報処理装置A(1)における経路決定部133(あるいは、同様な機能を有する他の装置の当該機能)は、所定のグループ(例えば、同一のグループ)に属する情報処理装置については経路に含ませ得るが、当該グループに属しない情報処理装置については経路に含ませないようにしてもよい。つまり、本実施形態では、所定のグループに属する情報処理装置のうちから、経路に含ませる情報処理装置を決定(選択)する手法が用いられてもよい。
なお、同様に、他の属性についても、所定の属性が所定の状態である情報処理装置のうちから、経路に含ませる情報処理装置を決定(選択)する手法が用いられてもよい。
図6は、本発明の一実施形態に係る1番目の情報処理装置A(1)から送信されるデータ(送信データ4011)の概略的な一例を示す図である。
送信データ4011は、アルゴリズム4031(ここでは、アルゴリズムが記述されたデータのことを表す。)と、パラメーター4032を含む。
図6の例では、アルゴリズム4031の実行に際して利用されるパラメーター4032が、当該アルゴリズム4031に付加されている。なお、パラメーター4032はアルゴリズム4031に含まれると捉えられてもよい。
また、本実施形態では、送信データ4011には、経路情報が含まれる。
送信データ4111は、アルゴリズム4131(ここでは、アルゴリズムが記述されたデータのことを表す。)と、パラメーター4132と、演算結果4133を含む。
また、本実施形態では、送信データ4111には、経路情報が含まれる。
ここで、図7に示される送信データ4111は、概略的には、図6に示される送信データ4011に対して、演算結果4133が加えられている。
本実施形態では、演算結果4133は、演算結果データb(j−1)に相当する。
送信データ4211は、演算結果4231を含む。
本実施形態では、演算結果4231は、演算結果データb(N−1)に相当する。
図9は、本発明の一実施形態(第1実施形態)に係る情報処理システム1における全体的な動作の概略を示す図である。
図9の例では、1番目の情報処理装置A(1)からN番目の情報処理装置A(N)まで、アルゴリズムデータa(1)〜a(N−1)として、同一のアルゴリズムCが記述されたデータが伝達されていく。なお、それぞれのアルゴリズムデータa(1)〜a(N−1)におけるパラメーターは、例えば、同一であってもよく、あるいは、異なってもよい。
また、図9の例では、2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)まで、それぞれの演算結果d(1)〜d(N−1)が伝達されていく。
なお、演算結果d(1)〜d(N−1)は、例えば、それぞれ独立に並べられてもよく、あるいは、2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)まで伝達されるにしたがって、それぞれの情報処理装置A(3)〜A(N)において過去の演算結果が演算に使用されることで、次の演算結果のなかに実質的に含まれてもよい。
図9を参照して、具体的な適用の例を示す。
一例として、1番目の情報処理装置A(1)は、他の情報処理装置A(2)〜A(N)へ試験の内容を複製するためのアルゴリズムCの内容を配布し、当該試験の内容を受け取った情報処理装置A(2)〜A(N)の一覧情報を取得することができる。この場合、アルゴリズムCは、所定の試験の内容の情報を複製して保存する処理を規定する。当該試験の内容の情報は、例えば、1番目の情報処理装置A(1)が2番目の情報処理装置A(2)に送信するデータに含まれてもよく、あるいは、2番目の情報処理装置A(2)に記憶されたデータに含まれていて当該データから抽出されてもよい。また、アルゴリズムCは、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)が試験の内容を複製したことを通知するために、自装置(情報処理装置A(2)〜A(N))の識別情報をそれぞれの演算結果データd(1)〜d(N−1)に含める処理を規定する。これにより、2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)のそれぞれにおいて試験の内容が複製され、また、試験の内容が複製された(つまり、試験の内容を受け取った)すべての情報処理装置A(2)〜A(N)の識別情報の一覧(演算結果データd(N−1))が1番目の情報処理装置A(1)により取得される。
ここで、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)の識別情報は、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)に記憶されたデータに含まれている。
なお、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)の識別情報の代わりに、例えば、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)を操作するユーザ(例えば、試験を受ける者)などの識別情報が用いられてもよい。
なお、当該一覧(演算結果データd(N−1))では、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)について、合否の判定結果を示す情報に、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)あるいは対応するユーザなどの識別情報が対応付けられる。
1番目の情報処理装置A(1)では、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)における解答(答案)のデータを回収せずに、合否の判定結果のデータを取得することができる。
合否の判定結果のデータとしては、例えば、合格したものだけに関するデータが用いられてもよく、合格しなかったものだけに関するデータが用いられてもよく、あるいは、これらの両方に関するデータが用いられてもよい。
<1番目の情報処理装置において行われる処理>
図10は、本発明の一実施形態に係る1番目の情報処理装置A(1)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
アルゴリズム生成部131は、アルゴリズム(図9の例では、アルゴリズムC)を生成し、ステップS2の処理へ移行する。
(ステップS2)
情報処理装置検索部132は、少なくとも次の通信相手である情報処理装置A(2)を検索し、ステップS3の処理へ移行する。なお、1番目の情報処理装置A(1)がすべての情報処理装置A(2)〜A(N)を決定する場合には、情報処理装置検索部132はすべての情報処理装置A(2)〜A(N)を検索する。
経路決定部133は、情報処理装置検索部132による検索結果に基づいて、少なくとも次の通信相手を含む経路を決定し、ステップS4の処理へ移行する。なお、1番目の情報処理装置A(1)がすべての情報処理装置A(2)〜A(N)を決定する場合には、経路決定部133はすべての経路を決定する。
(ステップS4)
アルゴリズム送信制御部134は、アルゴリズム生成部131により生成されたアルゴリズムが記述されたデータ(アルゴリズムデータa(1))を、経路決定部133により決定された経路にしたがって、次の通信相手(2番目の情報処理装置A(2))に送信し、ステップS5の処理へ移行する。
演算結果取得部135は、N番目の情報処理装置A(N)から、最終的な演算結果の情報(演算結果データb(N−1))を取得(回収)し、本フローの処理を終了する。
図11は、本発明の一実施形態に係るj(j=2〜N−1)番目の情報処理装置A(j)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
アルゴリズム取得部231は、1つ前の順番にある情報処理装置A(j−1)から送信されてきたアルゴリズムデータa(j−1)に基づいて、当該アルゴリズムデータa(j−1)に記述されたアルゴリズムを取得し、ステップS22の処理へ移行する。
(ステップS22)
演算実行部232は、記憶部213に記憶されたデータ251を用いて、アルゴリズム取得部231により取得されたアルゴリズムに基づいて、当該アルゴリズムに応じた演算を実行し、ステップS23の処理へ移行する。
アルゴリズム生成部233は、1つ次の順番にある情報処理装置A(j+1)に送信するアルゴリズム(図9の例では、同一のアルゴリズムC)を生成(本例では、例えば、複製)し、ステップS24の処理へ移行する。
(ステップS24)
経路決定部234は、少なくとも次の通信相手を含む経路を決定し、ステップS25の処理へ移行する。なお、1番目の情報処理装置A(1)がすべての経路を決定する場合には、経路決定部234は、既に決定されている経路と同一の経路となるように経路を決定(例えば、複製でもよい。)する。
アルゴリズム送信制御部235は、アルゴリズム生成部233により生成されたアルゴリズムが記述されたデータ(アルゴリズムデータa(j))を、経路決定部234により決定された経路にしたがって、次の通信相手((j+1)番目の情報処理装置A(j+1))に送信し、本フローの処理を終了する。このとき、アルゴリズム送信制御部235は、演算実行部232により演算が実行された結果に基づく演算結果データb(j−1)も、次の通信相手((j+1)番目の情報処理装置A(j+1))に送信する。
図12は、本発明の一実施形態に係るN番目の情報処理装置A(N)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
アルゴリズム取得部331は、1つ前の順番にある情報処理装置A(N−1)から送信されてきたアルゴリズムデータa(N−1)に基づいて、当該アルゴリズムデータa(N−1)に記述されたアルゴリズムを取得し、ステップS42の処理へ移行する。
(ステップS42)
演算実行部332は、記憶部313に記憶されたデータ351を用いて、アルゴリズム取得部331により取得されたアルゴリズムに基づいて、当該アルゴリズムに応じた演算を実行し、ステップS43の処理へ移行する。
通知先決定部333は、演算結果の通知先を決定し、ステップS44の処理へ移行する。なお、1番目の情報処理装置A(1)が通知先(例えば、1番目の情報処理装置A(1))を指定している場合には、通知先決定部333は、指定された通知先となるように通知先を決定する。この場合、通知先を指定する情報は、1番目の情報処理装置A(1)からN番目の情報処理装置A(N)まで伝達される。
(ステップS44)
演算結果通知制御部334は、演算実行部332により演算が実行された結果に基づく演算結果データb(N−1)を、通知先に対して送信することで、当該通知先に通知し、本フローの処理を終了する。
また、それぞれの演算結果データb(1)〜b(N―1)の通知先としては、任意の装置が用いられてもよい。また、それぞれの演算結果データb(1)〜b(N―1)の通知先としては、例えば、同一の装置であってもよく、あるいは、異なる装置であってもよい。
一例として、N番目の情報処理装置A(N)が、N番目の演算結果データb(N−1)を、1番目の情報処理装置A(1)から(N−1)番目の情報処理装置A(N−1)のそれぞれに通知してもよい。この場合、最終的な演算結果データb(N−1)が、すべての情報処理装置A(1)〜A(N)により共有される。
また、本実施形態では、それぞれの情報処理装置A(1)〜A(N)は、送信したデータ(例えば、アルゴリズムデータ、演算結果データ)について、送信の後に、消去してもよく、あるいは、当該データの一部または全部を記憶して保存してもよい。
また、本実施形態では、複数の情報処理装置A(1)〜A(N)が順番に通信を行っていくことを、例えば、ブロックチェーンの技術を用いて、実現してもよい。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、複数の情報処理装置A(1)〜A(N)が有するデータを用いて所定の演算を実行することを効率化することが可能である。本実施形態に係る情報処理システム1では、特に、ビッグデータの処理に有効である。
本実施形態に係る情報処理システム1では、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)において記憶されたデータを送信(転送)するのではなく、アルゴリズムが記述されたデータ(アルゴリズムデータa(2)〜a(N−1))を順番に通信していき、演算結果に関するデータ(演算結果データb(1)〜b(N−2))を順番に渡していくため、例えば、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)において記憶されたデータが膨大であるような場合に、特に効率的である。
また、本実施形態に係る情報処理システム1では、例えば、サーバの機能を備えない構成を採用した場合、サーバの設置および維持に要する費用を省略することができる。
また、本実施形態に係る情報処理システム1では、例えば、情報処理装置A(1)〜A(N)の間の通信を採用することで、通信費用を低減することも可能である。
また、本実施形態に係る情報処理システム1では、例えば、暗号化あるいは所定の権限の設定などを行うことにより、セキュア性を確保することも可能である。
図13を参照して説明する。
本実施形態では、第1実施形態と比べて、1番目の情報処理装置A(1)からN番目の情報処理装置A(N)までアルゴリズムが伝達されるときに、当該アルゴリズムの内容が変化し得る点で異なっており、他の点で同様である。このため、本実施形態では、説明の便宜上、図13に示される符号を除いて、第1実施形態の場合と同じ符号(図に示される符号)を用いて説明する。
図13は、本発明の一実施形態(第2実施形態)に係る情報処理システム1における全体的な動作の概略を示す図である。
図13の例では、1番目の情報処理装置A(1)からN番目の情報処理装置A(N)まで、アルゴリズムデータe(1)〜e(N−1)として、それぞれの内容が異なり得るアルゴリズムが記述されたデータが伝達されていく。なお、それぞれのアルゴリズムデータe(1)〜e(N−1)におけるパラメーターは、例えば、同一であってもよく、あるいは、異なってもよい。
また、図13の例では、2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)まで、それぞれの演算結果d(1)〜d(N−1)が伝達されていく。
一例として、1番目の情報処理装置A(1)からN番目の情報処理装置A(N)までのアルゴリズムのすべてが、1番目の情報処理装置A(1)によって、あらかじめ定められていてもよい。この場合、これらすべてのアルゴリズムのそれぞれを指定(特定)する情報は、例えば、1番目の情報処理装置A(1)から送信されるアルゴリズムデータe(1)に含められていてもよい。
なお、次のアルゴリズムを生成する手法としては、例えば、新たにアルゴリズムを生成する手法が用いられてもよく、あるいは、前のアルゴリズム(例えば、1つ前のアルゴリズム)の一部を変更することで次のアルゴリズムを生成する手法が用いられてもよい。
また、本実施形態では、jが3以上である場合に、j番目の情報処理装置A(j)において、アルゴリズム生成部233は、(j−1)番目の情報処理装置A(j−1)から受信された演算結果データの一部または全部(さらに、必要に応じて、他のデータ)に基づいて、次のアルゴリズムを生成してもよい。
なお、演算結果f(1)〜f(N−1)は、例えば、それぞれ独立に並べられてもよく、あるいは、2番目の情報処理装置A(2)からN番目の情報処理装置A(N)まで伝達されるにしたがって、それぞれの情報処理装置A(3)〜A(N)において過去の演算結果が演算に使用されることで、次の演算結果のなかに実質的に含まれてもよい。
図13を参照して、具体的な適用の例を示す。
一例として、1番目の情報処理装置A(1)は、他の情報処理装置A(2)〜A(N)へ試験の内容を複製するためのアルゴリズムe(1)の内容を配布し、試験の内容を受け取った情報処理装置A(2)〜A(N)の一覧情報を取得することができる。この場合、それぞれのアルゴリズムe(1)〜e(N−1)は、所定の試験の内容の情報を生成して保存する処理を規定する。この場合に、本例では、それぞれのアルゴリズムe(1)〜e(N−1)は、少なくとも一部が異なっている。例えば、それぞれのアルゴリズムe(1)〜e(N−1)は、選択問題における複数の選択肢の並び順序を決める手順の部分が異なってもよい。また、それぞれのアルゴリズムe(1)〜e(N−1)は、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)が試験の内容を生成したことを通知するために、自装置(情報処理装置A(2)〜A(N))の識別情報をそれぞれの演算結果データf(1)〜f(N−1)に含める処理を規定する。
なお、図13の例では、図9の例と比べて、それぞれのアルゴリズムe(1)〜e(N−1)が異なり得る点で相違しており、他の点では同様であってもよい。
なお、図13の例では、図9の例と比べて、それぞれのアルゴリズムe(1)〜e(N−1)が異なり得る点で相違しており、他の点では同様であってもよい。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、複数の情報処理装置A(1)〜A(N)が有するデータを用いて所定の演算を実行することを効率化することが可能である。この場合に、本実施形態に係る情報処理システム1では、それぞれの情報処理装置A(2)〜A(N)において、アルゴリズムが記述されたデータ(アルゴリズムデータ)を順番に通信していくに際して、アルゴリズムを変更することが可能である。これにより、本実施形態に係る情報処理システム1では、例えば、経路の全体における処理を適切にするように、アルゴリズムを変更することが可能である。
図14および図15を参照して説明する。
本実施形態では、上記の実施形態(第1実施形態〜第2実施形態)と比べて、それぞれの情報処理装置がアルゴリズムに応じた演算の実行結果が十分な結果であるか否かを判定する点で異なっており、他の点で同様である。このため、本実施形態では、説明の便宜上、図14および図15に示される符号を除いて、上記の実施形態(第1実施形態〜第2実施形態)の場合と同じ符号(図に示される符号)を用いて説明する。
図14は、本発明の一実施形態(第3実施形態)に係るz(一例としてz=3〜Nであるが、本実施形態では、z=2である場合も含めて説明する。)番目の情報処理装置B(z)の概略的な構成例を示す図である。なお、本実施形態では、経路に含まれる情報処理装置の総数(N個)は、変動し得るが、説明の便宜上、N個(本実施形態において、Nは変動し得る。)であるとして説明する。
z番目の情報処理装置B(z)は、入力部411と、出力部412と、記憶部413と、通信部414と、制御部415を備える。
ここで、入力部411、出力部412、記憶部413、通信部414のそれぞれの機能は、概略的には、第1実施形態に係る1番目の情報処理装置A(1)における入力部111、出力部112、記憶部113、通信部114のそれぞれの機能と同様であり、ここでは詳しい説明を省略する。
図14の例では、記憶部413は、データ451を記憶している。
アルゴリズム取得部431は、1つ前の順番の情報処理装置である(z−1)番目の情報処理装置B(z−1)から送信されて通信部414により受信されたアルゴリズムデータa(z−1)を取得する。また、(z−1)番目の情報処理装置B(z−1)から演算結果データb(z−2)も送信されてくる場合には、当該演算結果データb(z−2)も通信部414により受信される。
これにより、演算実行部432は、演算結果データb(z−1)を取得する。ここで、演算実行部432は、演算結果データb(z−1)に、例えば、それよりも前の順番にある情報処理装置において取得された演算結果データのうちの一部または全部を含めてもよい。
ここで、判定対象の演算結果を最終的な演算結果とするか否かは、例えば、所定の判定基準を用いて判定される。
所定の判定基準としては、任意の基準が用いられてもよい。
一例として、所定の判定基準として、既にアルゴリズムに応じた演算を実行した情報処理装置の数((z−1)個)が所定の閾値以上である場合に最終的な演算結果とし、他の場合に最終的な演算結果としない基準が用いられてもよい。
他の例として、所定の判定基準として、得られた演算結果に含まれる情報の量が所定の閾値以上である場合に最終的な演算結果とし、他の場合に最終的な演算結果としない基準が用いられてもよい。
他の例として、所定の判定基準として、1番目の情報処理装置B(1)から1番目のアルゴリズムデータa(1)が送信された時刻から経過した時間が所定の閾値以上である場合に最終的な演算結果とし、他の場合に最終的な演算結果としない基準が用いられてもよい。この場合、当該時刻あるいは当該時間の情報が、1番目の情報処理装置B(1)から以降の情報処理装置B(j)へ順次伝達されていく。
また、このような判定基準は、例えば、1番目の情報処理装置B(1)により指定されてもよく、あるいは、それぞれの情報処理装置B(z)によって生成することが可能であってもよい。
他の例として、2番目の情報処理装置B(2)およびそれ以降の情報処理装置(本例では、N番目の情報処理装置B(N)までの情報処理装置)のうちの一部または全部は、独自に判定基準を生成してもよい。当該判定基準を生成する手法としては、任意の手法が用いられてもよい。
経路決定部435は、少なくとも1つ後の順番の情報処理装置である(z+1)番目の情報処理装置B(z+1)が含まれる経路を決定する。一例として、それぞれの情報処理装置B(1)〜B(N−1)が、1つ後の順番にある情報処理装置B(2)〜B(N)(次の通信相手)を決定する構成が用いられてもよい。
ここで、本実施形態では、アルゴリズムデータa(z)には、経路決定部435により決定された経路を示す情報(経路情報)が付加される。
本実施形態では、通知先決定部437は、1番目の情報処理装置B(1)を通知先として決定する。本実施形態では、1番目の情報処理装置B(1)から2番目以降の情報処理装置B(2)〜B(N−1)を経由してN番目の情報処理装置B(N)により取得される経路情報に、1番目の情報処理装置B(1)を識別する情報が含まれているとする。
一例として、あらかじめ設定された通知先となる装置を識別する情報が、1番目の情報処理装置B(1)から2番目以降の情報処理装置B(2)〜B(N−1)を経由してN番目の情報処理装置B(N)により取得されてもよい。他の例として、通知先となる装置を識別する情報が、あらかじめ、任意の情報処理装置(本例では、少なくとも、N番目の情報処理装置B(N)となり得る情報処理装置)に設定されてもよい。
他の例として、通知先決定部437は、情報処理装置検索部132と同様な機能を有してもよく、当該機能により情報処理装置が探索された結果に基づいて、通知先を決定してもよい。
図15は、本発明の一実施形態(第3実施形態)に係るz(z=2〜N)番目の情報処理装置B(z)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
アルゴリズム取得部431は、1つ前の順番にある情報処理装置B(z−1)から送信されてきたアルゴリズムデータa(z−1)に基づいて、当該アルゴリズムデータa(z−1)に記述されたアルゴリズムを取得し、ステップS112の処理へ移行する。
(ステップS112)
演算実行部432は、記憶部413に記憶されたデータ451を用いて、アルゴリズム取得部431により取得されたアルゴリズムに基づいて、当該アルゴリズムに応じた演算を実行し、ステップS113の処理へ移行する。
演算結果判定部433は、演算実行部432により演算が実行された結果(演算結果)について、最終的な演算結果とするか否かを判定する。
この判定の結果、演算結果判定部433は、演算実行部432により演算が実行された結果(演算結果)について、最終的な演算結果とすることを判定した場合、ステップS114の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、演算結果判定部433は、演算実行部432により演算が実行された結果(演算結果)について、最終的な演算結果とはしないことを判定した場合、ステップS116の処理へ移行する。
演算結果判定部433が演算結果を最終的な演算結果とすることを判定した場合、通知先決定部437は、演算結果の通知先を決定し、ステップS115の処理へ移行する。なお、1番目の情報処理装置B(1)が通知先(例えば、1番目の情報処理装置B(1))を指定している場合には、通知先決定部437は、指定された通知先となるように通知先を決定する。この場合、通知先を指定する情報は、1番目の情報処理装置B(1)からN番目の情報処理装置B(N)まで伝達される。
(ステップS115)
演算結果通知制御部438は、演算実行部432により演算が実行された結果に基づく演算結果データb(z−1)を、通知先に対して送信することで、当該通知先に通知し、本フローの処理を終了する。
演算結果判定部433が演算結果を最終的な演算結果とはしないことを判定した場合、 アルゴリズム生成部434は、1つ後の順番にある情報処理装置B(z+1)に送信するアルゴリズムを生成し、ステップS117の処理へ移行する。
(ステップS117)
経路決定部435は、少なくとも次の通信相手を含む経路を決定し、ステップS118の処理へ移行する。なお、1番目の情報処理装置B(1)がすべての経路を決定する場合には、経路決定部435は、既に決定されている経路と同一の経路となるように経路を決定する。
アルゴリズム送信制御部436は、アルゴリズム生成部434により生成されたアルゴリズムが記述されたデータ(アルゴリズムデータa(z))を、経路決定部435により決定された経路にしたがって、次の通信相手((z+1)番目の情報処理装置B(z+1))に送信し、本フローの処理を終了する。このとき、アルゴリズム送信制御部436は、演算実行部432により演算が実行された結果に基づく演算結果データb(z−1)も、次の通信相手((z+1)番目の情報処理装置B(z+1))に送信する。
なお、本実施形態では、例えば、2番目の情報処理装置B(2)から(N−1)番目の情報処理装置B(N−1)までのうちのいずれかの情報処理装置において、得られた演算結果を最終的な演算結果とすることが判定された場合には、当該情報処理装置により得られた演算結果が1番目の情報処理装置B(1)に通知される。
また、情報処理装置において得られた演算結果を最終的な演算結果とするか否かを判定するための判定基準は、例えば、複数の情報処理装置B(z)により得られた演算結果が比較されることで、その比較の結果に基づいて、更新されていってもよい。一例として、所定個以上の数の演算結果が同一の値であるまたは所定の範囲にある値である場合に、これらの演算結果を妥当とする判定基準が生成されてもよい。他の例として、同一の値でないまたは所定の範囲にない値である演算結果を、妥当でないとする判定基準が生成されてもよい。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置B(z)では、演算が実行された結果として得られた演算結果データb(z−1)について、最終的な演算結果とするか否かを判定する。これにより、本実施形態に係る情報処理装置B(z)では、例えば、最終的な演算結果として不十分な演算結果データである場合には経路を延長すること(つまり、次の情報処理装置B(z+1)にアルゴリズムを送信すること)ができ、一方、最終的な演算結果として十分な演算結果データである場合には経路を閉じる(つまり、他の情報処理装置にアルゴリズムを送信することを停止する)ことができる。
第1実施形態に係る図1の例では、1番目の情報処理装置A(1)からN番目の情報処理装置A(N)までが直列の関係にある経路を示したが、他の例として、並列な部分を含む経路が用いられてもよい。
本実施形態では、並列な部分(説明の便宜上、「階層化部分」ともいう。)を含む経路が用いられる場合について説明する。
本実施形態では、上記の実施形態(第1実施形態〜第3実施形態)と比べて、階層化部分を含む経路が用いられる点で異なっており、他の点で同様である。このため、本実施形態では、説明の便宜上、図16〜図18に示される符号を除いて、上記の実施形態(第1実施形態〜第3実施形態)の場合と同じ符号(図に示される符号)を用いて説明する。
図16は、本発明の一実施形態(第4実施形態)に係る階層化部分501の概略的な構成例を示す図である。
図16には、図1に示されるような全体的な経路のうち、階層化部分501だけを示してある。
図16の例では、7個の情報処理装置C(1)〜C(7)を示してある。なお、本実施形態では、複数の情報処理装置C(1)〜C(7)の番号(1〜7)と順番(経路における順番)とは、必ずしも一致していない。
情報処理装置C(1)と情報処理装置C(5)との間に、2個に分岐された経路部分が並列に存在する。すなわち、情報処理装置C(1)、情報処理装置C(2)、情報処理装置C(3)、情報処理装置C(4)、情報処理装置C(5)が直列にある経路部分と、情報処理装置C(1)、情報処理装置C(6)、情報処理装置C(7)、情報処理装置C(5)が直列にある経路部分が存在する。
なお、他の例として、情報処理装置C(1)が1番目の情報処理装置であってもよく、また、情報処理装置C(5)がN番目の情報処理装置であってもよい。また、他の例として、情報処理装置C(5)が、演算結果の通知を受ける1番目の情報処理装置であってもよく、図16の例では、2個の異なる情報処理装置C(4)、C(7)から演算結果の通知を受ける。
また、本実施形態では、2個に分岐された経路部分が並列に存在する経路を示すが、3個以上に分岐された経路部分が並列に存在する経路が用いられてもよい。また、経路部分が並列に存在する箇所(分岐の箇所)が2箇所以上ある経路が用いられてもよい。
また、y=1〜7として、情報処理装置C(y)からアルゴリズムデータg(y)および演算結果データh(y)が送信される。
情報処理装置C(1)は、アルゴリズムデータg(1)および演算結果データh(1)を、2個の異なる情報処理装置C(2)、C(6)に対して送信する。
図17は、本発明の一実施形態(第4実施形態)に係る情報処理装置C(5)における制御部511の概略的な構成例を示す図である。
情報処理装置C(5)は、2個の異なる情報処理装置C(4)、C(7)からアルゴリズムデータg(4)、g(7)および演算結果データh(4)、g(7)を受信する。
情報処理装置C(5)における制御部511は、処理部群531と、演算結果判定部532を備える。
処理部群531は、上記の実施形態(第1実施形態〜第3実施形態)に示される各種の処理部を含んでおり、詳しい説明を省略する。
ここで、所定の判定としては、様々な判定が行われてもよく、例えば、整合性に関する判定、あるいは、経由された情報処理装置の数などに関する判定などが用いられてもよい。
また、所定の処理としては、様々な処理が用いられてもよく、例えば、1つ以上を選択する処理、あるいは、2つ以上を結合する処理などが用いられてもよい。
また、所定の判定において、例えば、当該判定の結果に応じて行われる所定の処理に関する基準を用いた判定が行われてもよい。具体例として、1つ以上を選択する処理について、選択を行うための基準に基づいた判定が行われてもよく、あるいは、2つ以上を結合する処理について、結合を行うための基準に基づいた判定が行われてもよい。選択を行うための基準としては、例えば、選択するか否かを判定するための基準が用いられてもよい。結合を行うための基準としては、例えば、結合する対象とするか否かを判定する基準、あるいは、結合の割合を判定(決定)するための基準などが用いられてもよい。
図16の例では、演算結果判定部532は、演算結果データh(4)が3個の情報処理装置C(2)、C(3)、C(4)を経由してきたものであり、演算結果データh(7)が2個の情報処理装置C(6)、C(7)を経由してきたものであることを確認したことにより、これらの演算結果データh(4)、h(7)に整合性があると判定する。この判定の結果、演算結果判定部532は、これらの演算結果データh(4)、h(7)を結合する処理を行い、その結合の結果を1個の演算結果データとして扱う。
このように、演算結果判定部532は、複数の演算結果データの整合性を判定し、判定の結果に基づいて、演算結果データの取捨選択、あるいは、結合などを行う構成とされてもよい。また、演算結果判定部532は、結合の割合を決定して、決定された結合の割合にしたがった結合を行ってもよい。
図16の例では、演算結果判定部532は、演算結果データh(4)が3個の情報処理装置C(2)、C(3)、C(4)を経由してきたものであり、演算結果データh(7)が2個の情報処理装置C(6)、C(7)を経由してきたものであることを確認したことにより、より多くの情報処理装置を経由してきた演算結果データh(4)を選択することを判定する。この判定の結果、演算結果判定部532は、演算結果データh(4)を選択する処理を行う。
演算結果判定部532は、2つ以上の所定数の演算結果データを選択する場合、例えば、経由された情報処理装置の数が多い方から所定数の演算結果データを選択してもよい。この場合、演算結果判定部532は、選択された2つ以上の演算結果データを結合してもよい。
このように、演算結果判定部532は、複数の演算結果データについて経由された情報処理装置の数を判定し、判定の結果に基づいて、演算結果データの取捨選択、あるいは、結合などを行う構成とされてもよい。また、演算結果判定部532は、結合の割合を決定して、決定された結合の割合にしたがった結合を行ってもよい。
また、演算結果判定部532は、1つの演算結果データを選択してもよく、あるいは、2つ以上の所定数の演算結果データを選択してもよく、あるいは、所定の基準を満たす任意の数の演算結果データを選択してもよい。例えば、演算結果判定部532は、所定の基準を満たす演算結果データをすべて選択してもよく、この構成では、候補となる演算結果データのうちのすべての演算結果データを選択する場合と、候補となる演算結果データのうちの一部の演算結果データを選択する場合と、いずれの演算結果データも選択しない場合が考えられる。なお、例えば、演算結果判定部532は、所定の基準に基づいて、少なくとも1つの演算結果データを選択する構成が用いられてもよい。
また、所定の基準は、例えば、閾値を用いて設定されてもよく、この場合、演算結果データに関する所定の値が所定の閾値以上(あるいは、所定の閾値未満など)であるときに所定の基準を満たすと判定する構成を用いることができる。当該所定の値としては、例えば、経由された情報処理装置の数などの値が用いられてもよい。
図18は、本発明の一実施形態(第4実施形態)に係る情報処理装置C(5)において行われる処理の手順の一例を示す図である。
(ステップS211)
演算結果判定部532は、複数の並列な経路部分について受信された複数の演算結果を取得する。
(ステップS212)
演算結果判定部532は、取得された複数の演算結果について整合性の有無、あるいは、経由された情報処理装置の数などを判定する。なお、判定の内容としては、これらに限られず、他の様々な判定の内容が用いられてもよい。
(ステップS213)
演算結果判定部532は、取得された複数の演算結果について、判定の結果に基づいて処理を実行する。
他の例として、演算結果判定部532は、整合性の有無の判定に関し、整合性がないことが判定された場合に、複数の演算結果のうちの一部である1以上を選択して採用する処理を実行してもよい。複数の演算結果のうちの1以上を選択する規則としては、例えば、様々な規則が用いられてもよく、あらかじめ設定されてもよい。
2個のアルゴリズムデータg(4)、g(7)のそれぞれにより記述されるアルゴリズムが同一である場合、情報処理装置C(5)において、アルゴリズム取得部(例えば、図3に示されるアルゴリズム取得部231)の機能は、任意の一方のアルゴリズムデータg(4)、g(7)により記述されるアルゴリズムを取得すればよい。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置C(5)では、複数の演算結果について整合性の有無あるいは経由された情報処理装置の数などを判定する。これにより、本実施形態に係る情報処理装置C(5)では、複数の演算結果について判定結果を利用することができ、例えば、それぞれの演算結果の選択あるいは2つ以上の演算結果の結合などに役立てることが可能である。
ここで、演算結果判定部532により判定を行う処理をオンとするかあるいはオフとするかを切り替えることが可能な構成が用いられてもよい。このような切り替えは、例えば、情報処理装置C(5)などのユーザにより行われる操作に応じて行われてもよく、あるいは、情報処理装置C(5)により所定の規則にしたがって自動的に行われてもよい。演算結果判定部532により判定を行う処理がオンとされた状態では、演算結果判定部532は所定の判定を行い、必要に応じて、所定の処理を行う。一方、演算結果判定部532により判定を行う処理がオフとされた状態では、演算結果判定部532は、例えば、所定の判定を行わずに、あらかじめ定められた態様で、演算結果データの取捨選択あるいは結合などの所定の処理を行う。
本実施形態では、経路に含まれない1個以上の情報処理装置から、当該経路に含まれる1個以上の情報処理装置に、データを集約する場合について説明する。
本実施形態では、上記の実施形態(第1実施形態〜第4実施形態)と比べて、データの集約が行われる点で異なっており、他の点で同様である。このため、本実施形態では、説明の便宜上、図19〜図23に示される符号を除いて、上記の実施形態(第1実施形態〜第4実施形態)の場合と同じ符号(図に示される符号)を用いて説明する。
まず、データの集約について説明する。
図19、図20、図21は、それぞれ、本発明の一実施形態(第5実施形態)に係る情報処理装置D(1)〜D(4)において行われるデータ集約の概略を示す図である。
図19には、4個の情報処理装置D(1)〜D(4)を示してある。なお、本実施形態では、複数の情報処理装置D(1)〜D(4)の番号(1〜4)と順番(経路における順番)とは、必ずしも一致していない。
図19の例では、情報処理装置D(1)は、1個のデータk1を情報処理装置D(2)に送信し、他の1個のデータk2を情報処理装置D(3)に送信し、他の1個のデータk3を情報処理装置D(4)に送信する。これにより、情報処理装置D(2)〜D(4)は、それぞれ、3個のデータk1〜k3のうちで、1個ずつのデータを記憶する。
なお、情報処理装置D(1)と3個の情報処理装置D(2)〜D(3)とは、例えば、サーバとクライアントの関係を有してもよい。
本実施形態に係る情報処理システムでは、このようなデータの集約の処理を利用する。
例えば、複数の情報処理装置D(2)〜D(4)において、データk1〜k3の分散暗号化が行われてもよく、具体例として、秘密分散法が用いられてもよい。
また、データの配布元である情報処理装置D(1)あるいは他の所定の装置(図示せず)において、複数の情報処理装置D(2)〜D(4)へのデータk1〜k3の配信が完了した後に、当該データk1〜k3の利用権限(「利用条件」などと呼ばれてもよい。)が管理されてもよい。この場合、複数の情報処理装置D(2)〜D(4)でデータk1〜k3が共有されても、権限がある装置だけが当該データk1〜k3を利用することができる。
図22は、本発明の一実施形態(第5実施形態)に係る情報処理システム601の概略的な構成例を示す図である。
本実施形態に係る情報処理システム601は、M(本実施形態において、Mは3以上の整数であるとする。)個の情報処理装置E(1)〜E(M)を備える。
また、本実施形態に係る情報処理システム601は、P(本実施形態において、Pは1以上の整数であるとする。)個の情報処理装置F(1)〜F(P)を備える。
また、本実施形態に係る情報処理システム601は、Q(本実施形態において、Qは1以上の整数であるとする。)個の情報処理装置G(1)〜G(Q)を備える。
また、それぞれの情報処理装置F(1)〜F(P)は、データp(1)〜p(P)を記憶する。
また、それぞれの情報処理装置G(1)〜G(Q)は、データq(1)〜q(Q)を記憶する。
本実施形態に係る情報処理システム601では、まず、情報処理装置どうしが通信を行うことで、特定の情報処理装置(図22の例では、情報処理装置E(2)、E(M))にデータを集約する。
図22の例では、それぞれの情報処理装置F(1)〜F(P)は、自装置において記憶されているデータp(1)〜p(P)を情報処理装置E(2)に送信する。情報処理装置E(2)は、これらのデータp(1)〜p(P)を受信して、自装置の記憶部に記憶する。
また、図22の例では、それぞれの情報処理装置G(1)〜G(Q)は、自装置において記憶されているデータq(1)〜q(Q)を情報処理装置E(M)に送信する。情報処理装置E(M)は、これらのデータq(1)〜q(Q)を受信して、自装置の記憶部に記憶する。
経路の流れにしたがって、情報処理装置E(2)は、他の情報処理装置F(1)〜F(P)から収集されたデータp(1)〜p(P)のまとまり、あるいは、これらのデータp(1)〜p(P)に自装置に記憶されていたデータ(図示せず)を含めたまとまりを用いて、アルゴリズムに応じた演算を実行する。
同様に、経路の流れにしたがって、情報処理装置E(M)は、他の情報処理装置G(1)〜G(Q)から収集されたデータq(1)〜q(Q)のまとまり、あるいは、これらのデータq(1)〜q(Q)に自装置に記憶されていたデータ(図示せず)を含めたまとまりを用いて、アルゴリズムに応じた演算を実行する。
図23は、本発明の一実施形態(第5実施形態)に係る情報処理システム601において行われる処理の手順の一例を示す図である。
情報処理システム601では、まず、データの集約を行い、ステップS312の処理へ移行する。これにより、特定の情報処理装置(図22の例では、情報処理装置E(2)、E(M))に、アルゴリズムに応じた演算で用いられるデータが集められる。
(ステップS312)
情報処理システム601では、経路の流れにしたがって、1番目の情報処理装置E(1)からM番目の情報処理装置E(M)への順番に、アルゴリズムに基づいて、当該アルゴリズムに応じた演算の実行など(例えば、図1の例の場合と同様な処理)を行っていく。
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム601では、複数の異なる情報処理装置(図22の例では、複数の異なる情報処理装置F(1)〜F(P)、E(2)、あるいは、複数の異なる情報処理装置G(1)〜G(Q)、E(M))の間で、それぞれの情報処理装置が記憶しているデータ(ここでは、アルゴリズムデータではないデータ)の受け渡しが行われ、その後に、経路の流れにしたがって、アルゴリズムに応じた演算の実行が行われる。
具体例として、10個の異なる情報処理装置に記憶されたデータのすべてをそのうちの1個の情報処理装置(ここでは、説明の便宜上、「情報処理装置R1」と呼ぶ。)に送信して集約し、他の10個の異なる情報処理装置に記憶されたデータのすべてをそのうちの1個の情報処理装置(ここでは、説明の便宜上、「情報処理装置R2」と呼ぶ。)に送信して集約し、これら2個の情報処理装置R1、R2を含む経路を形成(決定)することが行われてもよい。
上記の実施形態(第1実施形態〜第5実施形態)において、経路に含まれる情報処理装置としては、様々な情報処理装置が用いられてもよい。
図24は、通信システム2001の一例を示す図である。
通信システム2001は、複数(図24の例では、2個)のネットワーク2011、2012を有する。
ネットワーク2011は、複数の情報処理装置2031〜2035を含む。
ネットワーク2012は、複数の情報処理装置2051〜2055を含む。
図24の例では、複数の異なるネットワーク2011、2012における2個の情報処理装置2035、2055どうしが互いに通信を行う場合を示してある。
また、図19〜図22に示されるようなデータの集約において、互いに通信を行う情報処理装置としては、例えば、同一のネットワーク(図24の例では、ネットワーク2011あるいはネットワーク2012)に含まれる情報処理装置であってもよく、あるいは、異なるネットワークに含まれる情報処理装置であってもよい。
図25は、サーバレスの通信システム2101の一例を示す図である。
通信システム2101は、複数の端末装置2111〜2118を備える。本例では、それぞれの端末装置2111〜2118は、情報処理装置に相当する。
通信システム2101では、サーバが存在せず、端末装置2111〜2118どうしで通信を行う。図25の例では、それぞれの端末装置2111〜2118が、総当たりで、他の端末装置2111〜2118との間で通信を行うことが可能な場合を示してある。
通信システム2101では、例えば、NAT(Network Address Translation)で構成されるネットワークを超えて、P2Pの通信が行われてもよい。
また、図19〜図22に示されるようなデータの集約において、互いに通信を行う情報処理装置のうちの一部または全部は、例えば、サーバレスの通信システム2101に含まれる端末装置であってもよい。
図26は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置2211のハードウェア構成の一例を示す図である。
上記の実施形態(第1実施形態〜第5実施形態)における情報処理装置として、図26に示されるようなハードウェア構成を有する情報処理装置2211が使用されてもよい。
なお、図26の例に係る情報処理装置2211のような構成は、例えば、一部変更されて、様々な装置に適用されてもよい。
操作部2232は、キーボード、マウスなどのうちの1以上の入力装置を備え、ユーザ(人)により行われる操作を受け付ける。
表示部2233は、画面を有しており、情報を当該画面に表示出力する。
メモリ2235は、揮発性の記憶部であり、RAM(Random Access Memory)などから構成されており、データを一時的に記憶する。RAMとしては、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)が用いられてもよい。
ネットワークインターフェイス2237は、外部のネットワークと接続するインターフェイスである。
本実施形態では、第1実施形態〜第5実施形態における情報処理システム(例えば、情報処理システム1、601)を含む様々な情報処理システムにおいて使用されることが可能な情報処理装置について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理装置は、第1実施形態〜第5実施形態において説明された情報処理装置のうちのいずれかの態様と同じであってもよい。
ここでは、情報処理装置H(1)の機能の概要を説明する。なお、情報処理装置H(1)のそれぞれの機能について、例えば、第1実施形態〜第5実施形態において説明された機能と同様な機能が使用されてもよい。
処理実行機能711は、プロセッサ731と、ソフトウェア732を備える。プロセッサ731は、CPUなどである。ソフトウェア732は、プログラムを含む。当該プログラムは、本実施形態に係るアルゴリズムデータを伝送していく処理を実行する機能を実現する。
処理実行機能711は、プロセッサ731が当該プログラムを読み出して実行することで、各種の処理を実行する。
なお、ソフトウェア732は、任意の記憶部に記憶されてもよく、例えば、ストレージ712に記憶されてもよく、あるいは、ストレージ712とは別の記憶部に記憶されてもよい。
なお、ストレージ712は、記憶部の一例であり、ストレージ712としては任意のものが用いられてもよい。
受信処理ST1は、他の情報処理装置から、アルゴリズムデータ771を受信する処理である。受信処理ST1は、当該他の情報処理装置から、データ772(本実施形態では、アルゴリズムデータ771以外のデータ)を受信する処理を含んでもよい。受信処理ST1において、他の情報処理装置から、アルゴリズムデータ771と同時にデータ772を受信してもよく、あるいは、アルゴリズムデータ771とは別のタイミングでデータ772を受信してもよい。ここで、異なるデータを同時に受信する処理は、例えば、異なるデータを同一の時刻(あるいは、一部重複する時刻)に受信する処理であってもよいが、本実施形態では、異なるデータを時間的に連続的に前後して受信する処理を含んでもよい。
一例として、演算処理ST2は、受信処理ST1により受信されたアルゴリズムデータ771に記述されたアルゴリズムを、情報処理装置H(1)において保有されたデータ751に適用して、その演算の結果を取得する。
また、送信処理ST3におけるデータ792は、任意のデータであってもよく、例えば、演算処理ST2において実行された演算の結果に関するデータを含んでもよい。
なお、本実施形態では、U個の情報処理装置H(1)〜H(U)は、同様な機能を有している。このため、本実施形態では、説明の便宜上から、U個の情報処理装置H(1)〜H(U)について、図27に示されるものと同じ符号を付して説明する。
一例として、U個の情報処理装置H(1)〜H(U)が直列の順序でアルゴリズムを伝送していくことが可能である。この場合、それぞれの情報処理装置H(1)〜H(U)は、前(つまり、順序が1つ前である前段)の情報処理装置からアルゴリズムデータ771を受信する受信処理ST1と、受信されたアルゴリズムデータ771に記述されたアルゴリズムに基づく演算を実行する演算処理ST2と、次(つまり、順序が1つ後の後段)の情報処理装置にアルゴリズムデータ791を送信する送信処理ST3を実行する。なお、受信処理ST1は、前段の情報処理装置からデータ772を受信する処理を含んでもよい。また、送信処理ST3は、次段の情報処理装置にデータ792を送信する処理を含んでもよい。
さらに、他の例として、U個の情報処理装置H(1)〜H(U)は、直列と並列の両方が用いられた任意の経路によって、その経路における順序でアルゴリズムを伝送していってもよい。
この場合、一例として、1番目(最初)の情報処理装置H(1)において、最終番目の情報処理装置H(U)から送信されたアルゴリズムデータ791を受信対象のアルゴリズムデータ771として受信する受信処理ST1が行われる構成では、U個の情報処理装置H(1)〜H(U)が環状になり、ループした経路にアルゴリズムを伝送する構成となる。
一例として、1番目の情報処理装置H(1)は、初期的なアルゴリズムを2番目の情報処理装置H(2)に送信する場合、受信処理ST1を実行しなくてもよい。1番目の情報処理装置H(1)は、例えば、初期的なアルゴリズムを生成してもよく、あるいは、初期的なアルゴリズムを他の装置から受信してもよい。
一例として、1番目の情報処理装置H(1)は、初期的なアルゴリズムに基づく演算処理ST2を実行しなくてもよい。
一例として、任意の情報処理装置H(1)〜H(U)は、前段の情報処理装置からアルゴリズムデータ771を受信する受信処理ST1を実行し、当該アルゴリズムデータ771に記述されたアルゴリズムに基づく演算処理ST2を実行せずに、当該アルゴリズムに応じたアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータ791を次段の情報処理装置に送信する送信処理ST3を実行してもよい。
一例として、最終番目の情報処理装置H(U)は、前段の情報処理装置から受信されたアルゴリズムデータ771に記述されたアルゴリズムに応じたアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータ791を他の情報処理装置に送信しなくてもよい。
なお、このような理由がある場合においても、当該情報処理装置は、当該演算の結果に関するデータを次段の情報処理装置に送信する構成が採用されてもよい。この構成において、当該演算の結果に関するデータとして、当該演算に係る処理の成否を表すデータが用いられてもよい。
一例として、初期的なアルゴリズムの発信元となる1番目の情報処理装置になるための権限が設けられてもよく、この場合、情報処理装置H(1)〜H(U)のうちで当該権限が与えられた1以上の情報処理装置だけが1番目の情報処理装置となり得る。当該権限は、任意の手法で設定されてもよく、例えば、当該権限を表す情報が、該当する情報処理装置に記憶されるなどして、設定されてもよい。
図28〜図30を参照して、2個の情報処理装置H(1)、H(2)を備える情報処理システムにおける処理の例を示す。
次に、情報処理装置H(1)は、送信処理ST12において、初期的なアルゴリズムに応じたアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータを情報処理装置H(2)に送信する。これに応じて、情報処理装置H(2)は、受信処理(図示せず)において、情報処理装置H(1)から送信されたアルゴリズムデータを受信する。この場合、情報処理装置H(1)から情報処理装置H(2)へ、アルゴリズムデータと同時にあるいは他のタイミングで、演算処理ST11における演算の結果に関するデータなどを伝送してもよい。
次に、情報処理装置H(2)は、送信処理ST14において、当該アルゴリズムに応じたアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータを情報処理装置H(1)に送信する。これに応じて、情報処理装置H(1)は、受信処理(図示せず)において、情報処理装置H(2)から送信されたアルゴリズムデータを受信する。この場合、情報処理装置H(2)から情報処理装置H(1)へ、アルゴリズムデータと同時にあるいは他のタイミングで、演算処理ST13における演算の結果に関するデータなどを伝送してもよい。
なお、情報処理装置H(2)から情報処理装置H(1)へ、アルゴリズムデータを送信する処理が行われなくてもよく、例えば、演算処理ST13における演算の結果に関するデータなどを送信する処理が行われてもよい。
また、本例では、1番目の情報処理装置H(1)は、最終番目である2番目の情報処理装置H(2)から送信されるデータ(例えば、アルゴリズムデータあるいは他のデータ)を受信する。
また、図28の例では、例えば、1番目の情報処理装置H(1)は、アルゴリズムの伝送に係る指令(ここでは、アルゴリズムの伝送の開始を指示する指令)を発する役割を有している。
また、図28の例では、例えば、1番目の情報処理装置H(1)は、アルゴリズムの伝送に係る結果に関するデータの通知を受けて当該データに関する集計などを行う役割を有してもよい。
次に、情報処理装置H(2)は、送信処理ST23において、当該アルゴリズムに応じたアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータを情報処理装置H(1)に送信する。これに応じて、情報処理装置H(1)は、受信処理(図示せず)において、情報処理装置H(2)から送信されたアルゴリズムデータを受信する。この場合、情報処理装置H(2)から情報処理装置H(1)へ、アルゴリズムデータと同時にあるいは他のタイミングで、演算処理ST22における演算の結果に関するデータなどを伝送してもよい。
情報処理装置H(1)は、演算処理ST24において、情報処理装置H(2)から受信されたアルゴリズムデータに記述されたアルゴリズムに基づく演算を実行する。
また、本例では、1番目の情報処理装置H(1)は、最終番目である2番目の情報処理装置H(2)から送信されるデータ(例えば、アルゴリズムデータあるいは他のデータ)を受信する。
また、図29の例では、例えば、1番目の情報処理装置H(1)は、アルゴリズムの伝送に係る指令(ここでは、アルゴリズムの伝送の開始を指示する指令)を発する役割を有している。
また、図29の例では、例えば、1番目の情報処理装置H(1)は、アルゴリズムの伝送に係る結果に関するデータの通知を受けて当該データに関する集計などを行う役割を有してもよい。
次に、情報処理装置H(2)は、送信処理ST33において、当該アルゴリズムに応じたアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータを情報処理装置H(1)に送信する。これに応じて、情報処理装置H(1)は、受信処理(図示せず)において、情報処理装置H(2)から送信されたアルゴリズムデータを受信する。この場合、情報処理装置H(2)から情報処理装置H(1)へ、アルゴリズムデータと同時にあるいは他のタイミングで、演算処理ST32における演算の結果に関するデータなどを伝送してもよい。
なお、情報処理装置H(2)から情報処理装置H(1)へ、アルゴリズムデータを送信する処理が行われなくてもよく、例えば、演算処理ST32における演算の結果に関するデータなどを送信する処理が行われてもよい。
また、本例では、1番目の情報処理装置H(1)は、最終番目である2番目の情報処理装置H(2)から送信されるデータ(例えば、アルゴリズムデータあるいは他のデータ)を受信する。
また、図30の例では、例えば、1番目の情報処理装置H(1)は、アルゴリズムの伝送に係る指令(ここでは、アルゴリズムの伝送の開始を指示する指令)を発する役割を有している。
また、図30の例では、例えば、1番目の情報処理装置H(1)は、アルゴリズムの伝送に係る結果に関するデータの通知を受けて当該データに関する集計などを行う役割を有してもよい。
本実施形態に係る情報処理装置H(1)〜H(U)は、第1実施形態〜第5実施形態に示される任意の態様の情報処理装置に適用されてもよく、また、他の態様の情報処理装置に適用されてもよい。このような場合、図27に示される共通のソフトウェア732は、本実施形態に係る情報処理装置H(1)〜H(U)が適用される情報処理装置が持つべき機能を実現するプログラムあるいはパラメーターなどを含む。
また、それぞれの情報処理装置H(1)〜H(U)は、自装置(当該情報処理装置H(1)〜H(U))の順番および他の要素の両方に応じて動作を変更してもよい。
また、1番目の情報処理装置H(1)は、例えば、ユーザにより所定の操作が行われたことに応じて1番目としての動作を開始してもよく、あるいは、共通のソフトウェア732にあらかじめ定められた所定の条件が満たされたことに応じて1番目としての動作を開始してもよい。
[一例に係る構成例]
ここで、(構成例1−1)〜(構成例1−27)を示す。
(構成例1−1)情報処理装置(図27の例では、情報処理装置H(1))は、第1のアルゴリズムが記述されたデータである第1のアルゴリズムデータ(図27の例では、アルゴリズムデータ771)を第1の情報処理装置(図27の例では、前段の情報処理装置)から受信する機能を有するデータ受信部(データを受信する機能部であり、例えば、通信部)と、データ受信部により受信された第1のアルゴリズムデータおよび第1の記憶部(図27の例では、ストレージ712)に記憶されたデータ(図27の例では、データ751)に基づいて演算を実行する機能を有する演算実行部(演算を実行する機能部)と、第1のアルゴリズムに応じた第2のアルゴリズムが記述されたデータである第2のアルゴリズムデータ(図27の例では、アルゴリズムデータ791)を第2の情報処理装置(図27の例では、後段の情報処理装置)に送信する機能を有するデータ送信部(データを送信する機能部であり、例えば、通信部)と、を備える。
(構成例1−3)演算実行部は、第4のアルゴリズムに基づいて演算を実行する機能を有し、データ送信部は、第4のアルゴリズムに応じたアルゴリズムを第3のアルゴリズムとして、第3のアルゴリズムデータを次の情報処理装置に送信する機能を有する、(構成例1−2)に記載の情報処理装置である。
(構成例1−4)第3のアルゴリズムに応じたアルゴリズムを伝送する経路に含まれるすべての情報処理装置(図27の例では、情報処理装置H(1)〜H(U))および伝送の順序を決定する機能を有する第1の経路決定部(経路のすべてを決定する機能部)を備える、(構成例1−2)または(構成例1−3)のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
(構成例1−5)第1の経路決定部は、情報処理装置の属性に基づいて、情報処理装置および順序を決定する機能を有する、(構成例1−4)に記載の情報処理装置である。
(構成例1−7)第2の経路決定部は、情報処理装置の属性に基づいて、情報処理装置および順序を決定する機能を有する、(構成例1−6)に記載の情報処理装置である。
(構成例1−8)第2のアルゴリズムは、第1のアルゴリズムと同じである、(構成例1−1)から(構成例1−7)のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
(構成例1−9)第2のアルゴリズムは、第1のアルゴリズムとは異なる、(構成例1−1)から(構成例1−7)のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
(構成例1−11)データ受信部は、第1の情報処理装置における演算の結果に関するデータと、第1のアルゴリズムデータとを同時に第1の情報処理装置から受信する機能を有する、(請求項1−10)に記載の情報処理装置である。
(請求項1−12)データ送信部は、演算実行部による演算の結果に関するデータを第2の情報処理装置に送信する機能を有する、(構成例1−1)から(構成例1−11)のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
(構成例1−13)データ送信部は、演算実行部による演算の結果に関するデータと、第2のアルゴリズムデータとを同時に第2の情報処理装置に送信する機能を有する、(構成例1−12)に記載の情報処理装置である。
(構成例1−15)データ送信部は、演算実行部による演算の結果に関するデータを通知対象となる1以上の所定の情報処理装置に送信する機能を有する、(構成例1−1)から(構成例1−14)のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
(構成例1−16)所定の情報処理装置は、少なくとも、アルゴリズムデータの発信元の情報処理装置(図27の例では、1番目の情報処理装置)を含む、(構成例1−15)に記載の情報処理装置である。
(構成例1−18)第2のアルゴリズムデータを第2の情報処理装置と少なくとも一つの他の情報処理装置に送信する、(構成例1−1)から(構成例1−17)のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
(構成例1−19)第2のアルゴリズムデータが送信された2以上の情報処理装置について、演算の結果に関するデータについて所定の判定を行う機能を有する第2の演算結果判定部(このような判定を行う機能部)を備える、(構成例1−18)に記載の情報処理装置である。
(構成例1−20)データ受信部は、他の装置から送信されるデータを受信し、演算実行部は、データ受信部により他の装置から受信されたデータに基づいて演算を実行する、(構成例1−1)から(構成例1−19)のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
(構成例1−21)他の装置は、アルゴリズムが伝送される対象以外の装置(経路に含まれない装置)である、(構成例1−20)に記載の情報処理装置である。
(構成例1−23)データ送信部により送信したデータのうちの一部または全部を記憶する第3の記憶部を備える、(構成例1−1)から(構成例1−22)のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
(構成例1−25)情報処理装置を構成するコンピュータに、第1のアルゴリズムが記述されたデータである第1のアルゴリズムデータを第1の情報処理装置から受信する機能と、受信された第1のアルゴリズムデータおよび第1の記憶部に記憶されたデータに基づいて演算を実行する機能と、第1のアルゴリズムに応じた第2のアルゴリズムが記述されたデータである第2のアルゴリズムデータを第2の情報処理装置に送信する機能と、を実現させるためのプログラムである。
(構成例1−27)情報処理方法では、複数の情報処理装置が、所定の順序で、アルゴリズムが記述されたデータであるアルゴリズムデータを伝送していき、少なくとも一つの情報処理装置が、アルゴリズムに基づく演算を実行する。
ここで、(構成例2−1)〜(構成例2−16)を示す。ここでは、説明の便宜上、第γ1の情報処理装置、第γ2の情報処理装置、第γ3の情報処理装置といった、3種類を区別して説明するが、例えば、これら3種類のうちの任意の1種類の機能を有する情報処理装置が実施されてもよく、あるいは、これら3種類のうちの任意の2種類の機能を有する情報処理装置が実施されてもよく、あるいは、これら3種類のすべての機能を有する情報処理装置が実施されてもよい。
(構成例2−3)最終段以外のそれぞれの第γ3の情報処理装置は、1つ前段の情報処理装置から受信されたアルゴリズムデータに記述されたアルゴリズムに応じたアルゴリズムが記述されたデータであるアルゴリズムデータおよび演算の結果に関するデータを1つ後段の情報処理装置に送信する、(構成例2−2)に記載の情報処理システムである。
(構成例2−4)第γ1の情報処理装置は、第γ2の情報処理装置と第γ3の情報処理装置を含む経路に含まれるすべての情報処理装置(図1の例では、自装置である情報処理装置A(1)および他の情報処理装置A(2)〜A(N))を決定する、(構成例2−1)から(構成例2−3)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例2−5)第γ2の情報処理装置と第γ3の情報処理装置を含む経路に関し、第γ2の情報処理装置および第γ3の情報処理装置のうちの少なくとも1個の情報処理装置は、1つ後段の情報処理装置を決定する(例えば、図1の例)、(構成例2−1)から(構成例2−3)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例2−6)第γ3の情報処理装置のうちの少なくとも1個の情報処理装置(例えば、図14に示される情報処理装置B(z))は、得られた演算の結果が所定の基準を満たすか否かを判定し、演算の結果が前記基準を満たすと判定したことに応じて、演算の結果を最終的な演算の結果とする、(構成例2−5)に記載の情報処理システムである。
(構成例2−7)情報処理装置を決定する手法として、情報処理装置の属性の情報(例えば、図5に示される属性の情報)に基づいて情報処理装置を決定する手法が用いられる、(構成例2−4)から(構成例2−6)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例2−9)経路に含まれない装置(図22の例では、情報処理装置F(1)〜F(P)、G(1)〜G(Q))に記憶されたデータ(図22の例では、データp(1)〜p(P)、q(1)〜q(Q))が経路に含まれる第γ2の情報処理装置および第γ3の情報処理装置のうちの少なくとも1個の情報処理装置(図22の例では、情報処理装置E(2)、E(M))に送信され、前記データが前記少なくとも1個の情報処理装置に記憶され、前記データが前記少なくとも1個の情報処理装置における演算で用いられる、(構成例2−4)から(構成例2−8)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例2−10)第γ3の情報処理装置のうちの最終段の情報処理装置(図1の例では、情報処理装置A(N))は、取得された演算の結果に関するデータを第γ1の情報処理装置または他の装置に送信する、(構成例2−2)から(構成例2−9)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例2−11)第γ2の情報処理装置および第γ3の情報処理装置のうちの少なくとも1個の情報処理装置は、1つ前段の情報処理装置から受信されたデータあるいは1つ後段の情報処理装置に送信したデータのうちの一部または全部を記憶する(例えば、図1の例)、(構成例2−2)から(構成例2−10)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例2−12)第γ2の情報処理装置および第γ3の情報処理装置のすべての情報処理装置は、同一のアルゴリズム(図9の例では、アルゴリズムc)が記述されたアルゴリズムデータに基づいて演算を実行する、(構成例2−2)から(構成例2−11)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例2−13)第γ2の情報処理装置および第γ3の情報処理装置のうちの少なくとも1個の情報処理装置は、異なるアルゴリズム(図13の例では、アルゴリズムe(1)〜e(N−1))が記述されたアルゴリズムデータに基づいて演算を実行する、(構成例2−2)から(構成例2−11)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例2−14)前記少なくとも1個の情報処理装置より1つ前段の情報処理装置は、前記異なるアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータを生成する(例えば、図13の例)、(構成例2−13)に記載の情報処理システムである。
(構成例2−16)情報処理装置を構成するコンピュータに、1つ前段の情報処理装置から受信された所定のアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータおよび記憶部(図26の例では、例えば、記憶装置2234またはメモリ2235)に記憶されたデータに基づいて演算を実行する機能と、前記アルゴリズムに応じたアルゴリズムが記述されたデータであるアルゴリズムデータおよび演算の結果に関するデータを1つ後段の情報処理装置に送信する機能と、を実現させるためのプログラムである。
ここで、(構成例3−1)〜(構成例3−14)を示す。
(構成例3−1)第1番目の情報処理装置と第2番目の情報処理装置と第3番目の情報処理装置を含む複数の情報処理装置を備えた情報処理システムであって、前記第1番目の情報処理装置は、第1番目のアルゴリズムが記述されたデータである第1番目のアルゴリズムデータを前記第2番目の情報処理装置に送信し、前記第2番目の情報処理装置は、前記第1番目の情報処理装置から受信された前記第1番目のアルゴリズムデータおよび前記第2番目の情報処理装置において記憶されたデータに基づいて演算を実行し、前記第1番目のアルゴリズムに応じた第2番目のアルゴリズムが記述されたデータである第2番目のアルゴリズムデータおよび前記演算の結果に関するデータを前記第3番目の情報処理装置に送信する、情報処理システムである。
(構成例3−2)Wを3以上の整数とし、wを1からWまでの整数とし、W個の情報処理装置のそれぞれを第w番目の情報処理装置と表した場合に、前記第1番目の情報処理装置から第W番目の情報処理装置までを含む経路においてアルゴリズムの伝達が行われる、(構成例3−1)に記載の情報処理システムである。
(構成例3−3)前記第1番目の情報処理装置は、前記経路に含まれるすべての前記情報処理装置を決定する、(構成例3−2)に記載の情報処理システムである。
(構成例3−4)wが2から(W−1)までについて、少なくとも1つの前記第w番目の情報処理装置は、前記アルゴリズムの伝達が行われる次の前記情報処理装置である第(w+1)番目の情報処理装置を決定する、(構成例3−2)に記載の情報処理システムである。
(構成例3−5)第W番目の情報処理装置は、得られた演算の結果が所定の基準を満たすか否かを判定し、前記演算の結果が前記基準を満たすと判定したことに応じて、前記演算の結果を最終的な演算の結果とした、(構成例3−4)に記載の情報処理システムである。
(構成例3−6)前記情報処理装置を決定する手法として、前記情報処理装置の属性の情報に基づいて前記情報処理装置を決定する手法が用いられる、(構成例3−3)から(構成例3−5)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例3−7)第W番目の情報処理装置は、第(W−1)番目の情報処理装置から受信された第(W−1)番目のアルゴリズムデータおよび前記第W番目の情報処理装置において記憶されたデータに基づいて演算を実行し、前記演算の結果に関するデータを前記第1番目の情報処理装置または他の装置に送信する、(構成例3−2)から(構成例3−6)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例3−8)Wが4以上である場合、wが3から(W−1)までについて、第w番目の情報処理装置は、第(w−1)番目の情報処理装置から受信された第(w−1)番目のアルゴリズムデータおよび前記第w番目の情報処理装置において記憶されたデータに基づいて演算を実行し、前記第(w−1)番目のアルゴリズムデータに記述された第(w−1)番目のアルゴリズムに応じた第w番目のアルゴリズムが記述されたデータである第w番目のアルゴリズムデータおよび前記演算の結果に関するデータを第(w+1)番目の情報処理装置に送信する、(構成例3−2)から(構成例3−6)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例3−9)wが2からWまでについて、少なくとも1つの第w番目の情報処理装置は、受信されたデータあるいは送信したデータのうちの一部または全部を記憶する、(構成例3−2)から(構成例3−8)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例3−10)wが2からWまでについて、すべての第w番目の情報処理装置は、同一のアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータに基づいて演算を実行する、(構成例3−2)から(構成例3−9)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例3−11)wが2からWまでについて、少なくとも1つの第w番目の情報処理装置は、異なるアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータに基づいて演算を実行する、(構成例3−2)から(構成例3−10)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例3−12)wが3からWまでについて、前記少なくとも1つの第w番目の情報処理装置より1つ前の第(w−1)番目の情報処理装置は、次の第w番目の情報処理装置に送信する前記異なるアルゴリズムが記述されたアルゴリズムデータを生成する、(構成例3−11)に記載の情報処理システムである。
(構成例3−13)前記経路において、2個以上に分岐された経路部分が存在し、異なる分岐における前記情報処理装置において得られた演算の結果について所定の判定が行われる、(構成例3−2)から(構成例3−12)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
(構成例3−14)前記経路に含まれない装置に記憶されたデータが前記経路に含まれる前記情報処理装置に送信され、前記データが前記情報処理装置に記憶され、前記データが前記情報処理装置における演算で用いられる、(構成例3−2)から(構成例3−13)のいずれか1項に記載の情報処理システムである。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、オペレーティングシステムあるいは周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えば、DRAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)あるいは電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (29)
- 第1のアルゴリズムが記述されたデータである第1のアルゴリズムデータを第1の情報処理装置から受信する機能を有するデータ受信部と、
前記データ受信部により受信された前記第1のアルゴリズムデータおよび第1の記憶部に記憶されたデータに基づいて、前記第1のアルゴリズムデータに記述された前記第1のアルゴリズムに基づく演算を実行し、当該演算において前記第1の記憶部に記憶されたデータを使用する機能を有する演算実行部と、
前記第1のアルゴリズムに応じた第2のアルゴリズムが記述されたデータである第2のアルゴリズムデータを第2の情報処理装置に送信する機能を有するデータ送信部と、
を備え、
前記第2のアルゴリズムデータを前記第2の情報処理装置と少なくとも一つの他の情報処理装置に送信し、
前記第2のアルゴリズムデータが送信された2以上の前記情報処理装置について、前記演算の結果に関するデータについて所定の判定を行う機能を有する第2の演算結果判定部を備え、
前記第2の演算結果判定部は、自装置とは別の前記情報処理装置から前記第2のアルゴリズムデータが分岐させられて送信された2以上の前記情報処理装置から受信された前記演算の結果に関するデータについて、分岐後に経由した前記情報処理装置の数の判定を行って当該数がより多い方から所定数の前記演算の結果に関するデータを採用することを実現させる処理、前記演算の結果に関するデータを受信した時刻の判定を行って当該時刻が早い前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理、前記演算の結果に関するデータを受信した時刻の判定を行って当該時刻が遅い前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理、または、分岐後に特定の前記情報処理装置を経由したかどうかの判定を行って前記特定の前記情報処理装置を経由した前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理のうちのいずれかを行う機能を有する、
情報処理装置。 - 前記データ送信部は、初期的な第3のアルゴリズムが記述されたデータである第3のアルゴリズムデータを次の情報処理装置に送信する機能を有する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記演算実行部は、第4のアルゴリズムに基づいて演算を実行する機能を有し、
前記データ送信部は、前記第4のアルゴリズムに応じたアルゴリズムを前記第3のアルゴリズムとして、前記第3のアルゴリズムデータを前記次の情報処理装置に送信する機能を有する、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記第3のアルゴリズムに応じたアルゴリズムを伝送する経路に含まれるすべての情報処理装置および伝送の順序を決定する機能を有する第1の経路決定部を備える、
請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第1の経路決定部は、前記情報処理装置の属性に基づいて、前記情報処理装置および前記順序を決定する機能を有する、
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記第1の経路決定部は、前記情報処理装置の属性として、過去に前記アルゴリズムの伝送に加わった回数、過去における質問に対する回答の数、または、過去における質問に対する回答の頻度のうちのいずれかに基づいて、前記情報処理装置および前記順序を決定する機能を有する、
請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記第2のアルゴリズムに応じたアルゴリズムを伝送する経路に含まれる前記第2の情報処理装置を含む1以上の情報処理装置および伝送の順序を決定する機能を有する第2の経路決定部を備える、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第2の経路決定部は、前記情報処理装置の属性に基づいて、前記情報処理装置および前記順序を決定する機能を有する、
請求項7に記載の情報処理装置。 - 前記第2の経路決定部は、前記情報処理装置の属性として、過去に前記アルゴリズムの伝送に加わった回数、過去における質問に対する回答の数、または、過去における質問に対する回答の頻度のうちのいずれかに基づいて、前記情報処理装置および前記順序を決定する機能を有する、
請求項8に記載の情報処理装置。 - 前記第2のアルゴリズムは、前記第1のアルゴリズムと同じである、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第2のアルゴリズムは、前記第1のアルゴリズムとは異なる、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記データ受信部は、前記第1の情報処理装置における演算の結果に関するデータを前記第1の情報処理装置から受信する機能を有する、
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記データ受信部は、前記第1の情報処理装置における演算の結果に関するデータと、前記第1のアルゴリズムデータとを同時に前記第1の情報処理装置から受信する機能を有する、
請求項12に記載の情報処理装置。 - 前記データ送信部は、前記演算実行部による演算の結果に関するデータを前記第2の情報処理装置に送信する機能を有する、
請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記データ送信部は、前記演算実行部による演算の結果に関するデータと、前記第2のアルゴリズムデータとを同時に前記第2の情報処理装置に送信する機能を有する、
請求項14に記載の情報処理装置。 - データを記憶する前記第1の記憶部を備え、
前記演算実行部は、前記第1の記憶部に記憶された前記データを用いて、前記演算を実行する機能を有する、
請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記データ送信部は、前記演算実行部による演算の結果に関するデータを通知対象となる1以上の所定の情報処理装置に送信する機能を有する、
請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記所定の情報処理装置は、少なくとも、アルゴリズムデータの発信元の情報処理装置を含む、
請求項17に記載の情報処理装置。 - 前記演算実行部による前記演算の結果に関するデータを最終的なデータとするか否かを判定する機能を有する第1の演算結果判定部を備える、
請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記第1の演算結果判定部は、既に前記アルゴリズムに応じた前記演算を実行した前記情報処理装置の数が所定の閾値以上である場合に前記演算の結果に関するデータを最終的なデータとするという判定基準、または、得られた前記演算の結果に含まれる情報の量が所定の閾値以上である場合に前記演算の結果に関するデータを最終的なデータとするという判定基準を用いて、前記演算実行部による前記演算の結果に関するデータを最終的なデータとするか否かを判定する機能を有する、
請求項19に記載の情報処理装置。 - 前記データ受信部は、他の装置から送信されるデータを受信し、
前記演算実行部は、前記データ受信部により前記他の装置から受信された前記データに基づいて前記演算を実行する、
請求項1から請求項20のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記他の装置は、アルゴリズムが伝送される対象以外の装置である、
請求項21に記載の情報処理装置。 - 前記データ受信部により受信された前記データのうちの一部または全部を記憶する第2の記憶部を備える、
請求項1から請求項22のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記データ送信部により送信した前記データのうちの一部または全部を記憶する第3の記憶部を備える、
請求項1から請求項23のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記演算実行部は、前記データ受信部により前記第1のアルゴリズムデータを受信したことに応じて、前記第1のアルゴリズムデータに記述された前記第1のアルゴリズムに基づく演算を実行し、
前記データ送信部は、前記演算実行部により前記演算が実行されたことに応じて、前記第2のアルゴリズムデータを前記第2の情報処理装置に送信する、
請求項1から請求項24のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記データ受信部は、前記第1のアルゴリズムデータとともに第1のパラメーターを前記第1の情報処理装置から受信し、
前記演算実行部は、前記第1のアルゴリズムデータに記述された前記第1のアルゴリズムに基づく演算において前記データ受信部により受信された前記第1のパラメーターを使用し、
前記データ送信部は、前記第2のアルゴリズムデータとともに第2のパラメーターを前記第2の情報処理装置に送信する、
請求項1から請求項25のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 第1のアルゴリズムが記述されたデータである第1のアルゴリズムデータを第1の情報処理装置から受信し、
受信された前記第1のアルゴリズムデータおよび第1の記憶部に記憶されたデータに基づいて、前記第1のアルゴリズムデータに記述された前記第1のアルゴリズムに基づく演算を実行し、当該演算において前記第1の記憶部に記憶されたデータを使用し、
前記第1のアルゴリズムに応じた第2のアルゴリズムが記述されたデータである第2のアルゴリズムデータを第2の情報処理装置と少なくとも一つの他の情報処理装置に送信し、
前記第2のアルゴリズムデータが送信された2以上の前記情報処理装置について、自装置とは別の前記情報処理装置から前記第2のアルゴリズムデータが分岐させられて送信された2以上の前記情報処理装置から受信された前記演算の結果に関するデータについて、分岐後に経由した前記情報処理装置の数の判定を行って当該数がより多い方から所定数の前記演算の結果に関するデータを採用することを実現させる処理、前記演算の結果に関するデータを受信した時刻の判定を行って当該時刻が早い前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理、前記演算の結果に関するデータを受信した時刻の判定を行って当該時刻が遅い前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理、または、分岐後に特定の前記情報処理装置を経由したかどうかの判定を行って前記特定の前記情報処理装置を経由した前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理のうちのいずれかを行う、
情報処理方法。 - 情報処理装置を構成するコンピュータに、
第1のアルゴリズムが記述されたデータである第1のアルゴリズムデータを第1の情報処理装置から受信する機能と、
受信された前記第1のアルゴリズムデータおよび第1の記憶部に記憶されたデータに基づいて、前記第1のアルゴリズムデータに記述された前記第1のアルゴリズムに基づく演算を実行し、当該演算において前記第1の記憶部に記憶されたデータを使用する機能と、
前記第1のアルゴリズムに応じた第2のアルゴリズムが記述されたデータである第2のアルゴリズムデータを第2の情報処理装置と少なくとも一つの他の情報処理装置に送信する機能と、
前記第2のアルゴリズムデータが送信された2以上の前記情報処理装置について、自装置とは別の前記情報処理装置から前記第2のアルゴリズムデータが分岐させられて送信された2以上の前記情報処理装置から受信された前記演算の結果に関するデータについて、分岐後に経由した前記情報処理装置の数の判定を行って当該数がより多い方から所定数の前記演算の結果に関するデータを採用することを実現させる処理、前記演算の結果に関するデータを受信した時刻の判定を行って当該時刻が早い前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理、前記演算の結果に関するデータを受信した時刻の判定を行って当該時刻が遅い前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理、または、分岐後に特定の前記情報処理装置を経由したかどうかの判定を行って前記特定の前記情報処理装置を経由した前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理のうちのいずれかを行う機能と、
を実現させるためのプログラム。 - 情報処理装置を含む情報処理システムにおいて、
前記情報処理装置は、
第1のアルゴリズムが記述されたデータである第1のアルゴリズムデータを第1の情報処理装置から受信する機能を有するデータ受信部と、
前記データ受信部により受信された前記第1のアルゴリズムデータおよび第1の記憶部に記憶されたデータに基づいて、前記第1のアルゴリズムデータに記述された前記第1のアルゴリズムに基づく演算を実行し、当該演算において前記第1の記憶部に記憶されたデータを使用する機能を有する演算実行部と、
前記第1のアルゴリズムに応じた第2のアルゴリズムが記述されたデータである第2のアルゴリズムデータを第2の情報処理装置に送信する機能を有するデータ送信部と、
を備え、
前記第2のアルゴリズムデータを前記第2の情報処理装置と少なくとも一つの他の情報処理装置に送信し、
前記第2のアルゴリズムデータが送信された2以上の前記情報処理装置について、前記演算の結果に関するデータについて所定の判定を行う機能を有する第2の演算結果判定部を備え、
前記第2の演算結果判定部は、自装置とは別の前記情報処理装置から前記第2のアルゴリズムデータが分岐させられて送信された2以上の前記情報処理装置から受信された前記演算の結果に関するデータについて、分岐後に経由した前記情報処理装置の数の判定を行って当該数がより多い方から所定数の前記演算の結果に関するデータを採用することを実現させる処理、前記演算の結果に関するデータを受信した時刻の判定を行って当該時刻が早い前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理、前記演算の結果に関するデータを受信した時刻の判定を行って当該時刻が遅い前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理、または、分岐後に特定の前記情報処理装置を経由したかどうかの判定を行って前記特定の前記情報処理装置を経由した前記演算の結果に関するデータを優先的に採用することを実現させる処理のうちのいずれかを行う機能を有する、
情報処理システム。
Priority Applications (5)
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