JP2016152041A - データ処理プログラム及びデータ処理システム - Google Patents

データ処理プログラム及びデータ処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの提供に際するネットワークの負荷分散を実現可能にし、コンテンツデータの保管及び分割送信をセキュアに行うとともに、コンテンツデータの適正利用に資するデータ処理プログラム及びデータ処理システムを提供する。【解決手段】コンテンツデータ本体と該コンテンツデータ本体の管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を可能にするコンテンツ提供装置1と利用者装置2とのデータ処理システムにおいて、利用者装置2において生成される受信先リストに基づいて、特定のコンテンツ提供装置1から利用者装置2に管理情報データを送信する一方、複数のコンテンツ提供装置1A,1B,・・・1Zから1の利用者装置にコンテンツデータを送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、静止画や動画のコンテンツデータを複数装置間で送受信処理して所定のコンテンツの提供を行うデータ処理プログラム及びデータ処理システムに関し、特にコンテンツデータを分散して保管し、分割して送信するものに関する。
近年、コンテンツデータの大容量化やリアルタイムで即自的なデータの活用化にみられるように、大量のデータを高速かつ安全に処理することが求められる。例えば、医療の現場においては、患者の各種生体情報、医療画像等をセキュアに伝送し、遠隔地にいる専門医師から治療に関する助言・指示を仰ぐような場合に、伝送される医療画像は高精密・高緻密な解像度であることが多いため、大量のデータがやり取りされることとなる。
この点、大量のデータとしてのストリームデータに関して、ストリームデータを基に複数の分割データを生成し、複数の分割データが複数のサーバ計算機に分散されるシステムがある(特許文献1)。このシステムは、分割データに分割データIDを付与し、分割データIDが付与された分割データを対象サーバに送信して保管することで、ストリームデータ処理の負荷分散を行うものである。
また、1つの計算機のあるデータに集中する場合は、その負荷を分散させるために、そのデータの複製を他の計算機に生成してクライアントからの要求を分散させることでシステム全体の性能を向上させるキャッシュ方式の技術がある(非特許文献1)。
特開2011−128818号公報(段落[0028]、[0034]等)
Sanjay Ghemawat, Howard Gobioff and Shun-Tak Leung, "The Google File System", SOSP’03, 2003, Vol.37, p.29-43
しかしながら、特許文献1では、分割データを対象サーバに保管するシステムでは、データ全体としての負荷分散は行われているものの、その分割データに対するアクセス要求を受ける対象サーバに関しては必ずしも負荷分散が行われているとはいえない。また、非特許文献1では、多数の要求に応じてデータを複製することから、事前に負荷分散の効果を期待できるものではない。
また、複数のデータを各装置に分散して格納しておく場合には、そのデータの有効性の問題が新たに発生する。すなわち、データにアクセス権限や有効期限等が設定されている場合に、それらの正当性を適正に維持することができるシステムである必要がある。
また、複数のデータを各装置に分散して格納し、データを更に各装置に伝送する場合には、そのデータの格納・伝送はセキュアである必要がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツの提供に際するネットワークの負荷分散を実現可能にし、コンテンツデータの保管及び分割送信をセキュアに行うとともに、各所に保管されたコンテンツデータの正当性を適正に維持することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るデータ処理プログラム及びデータ処理システムは、以下のものを提供する。
(1) コンテンツデータ本体と該コンテンツデータ本体の管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を複数装置間で可能にするデータ処理プログラムにおいて、利用者装置からのコンテンツ提供要求を受信したコンテンツ提供装置によって、前記コンテンツデータ本体と前記管理情報データとを取得する機能と、取得した前記コンテンツデータ本体と前記管理情報データとのうち、前記コンテンツデータ本体のデータを分割する機能と、前記管理情報データを利用者装置に送信する場合に、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、特定のコンテンツ提供装置から利用者装置に前記管理情報データを送信する機能と、分割したコンテンツデータを利用者装置に送信する場合に、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から1の利用者装置に個々の分割されたコンテンツデータを送信する機能と、を実現可能に構成したことを特徴とするデータ処理プログラム。
本発明によれば、コンテンツデータ本体と管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を可能にするにあたり、前記管理情報データは、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、特定のコンテンツ提供装置から利用者装置に送信し、分割したコンテンツデータは、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から1の利用者装置に個々に分割されて送信することから、受信先リストによってコンテンツ提供装置を分けることでアクセス負荷を軽減し、動画などの帯域を占領する配信サービスにおいてネットワーク自体の負荷を分散させることができる。
(2) 前記コンテンツ提供装置によって、暗号化保管された前記コンテンツデータ本体及び前記管理情報データを復号化する機能と、復号化したコンテンツデータ本体及び管理情報データを再度別々に暗号化して取得する機能と、再暗号化されたコンテンツデータ本体を分割して送信する機能と、を実現可能に構成したことを特徴とするデータ処理プログラム。
本発明によれば、暗号化保管されているコンテンツデータ本体及び管理情報データそのものを送信するのではなく、再暗号化されたコンテンツデータ本体を分割して送信することから、暗号化用キーを使い分けることにより通信路等任意の経路でデータが盗まれたとしても復号化することは困難であることから、強固なセキュリティ機能を確保してコンテンツデータを記憶し配信することができる。
(3) コンテンツデータ本体と該コンテンツデータ本体の管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を複数装置間で行うデータ処理プログラムであって、コンテンツの提供元となるコンテンツ提供装置にコンテンツ提供要求を送信した利用者装置によって、前記管理情報データをコンテンツ提供装置から取得した後に、取得した管理情報データに含まれるコンテンツ提供元リストに基づいて受信先リストを生成する機能と、コンテンツ提供装置で決定された前記コンテンツデータ本体の分割情報を受信する機能と、前記受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から送信される個々の分割されたコンテンツデータ本体を受信する機能と、を実現可能に構成したことを特徴とするデータ処理プログラム。
本発明によれば、コンテンツデータ本体と管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を可能にするにあたり、コンテンツ提供元リストに基づいて受信先リストを生成し、この受信先リストに基づいて複数のコンテンツ提供装置から1の利用者装置に個々に分割されたものを受信することから、受信先リストによってコンテンツ提供装置を分けることでアクセス負荷を軽減し、動画などの帯域を占領する配信サービスにおいてネットワーク自体の負荷を分散させることができる。
(4) 前記利用者装置によって、暗号化して送信された前記管理情報データを復号化した後に、復号化された管理情報データに基づいて受信先リストを生成する機能と、複数のコンテンツ提供装置から暗号化して送信される個々の分割されたコンテンツデータ本体を受信して復号化する機能と、コンテンツデータ本体及び管理情報データを再度暗号化して保存する機能と、を実現可能に構成したことを特徴とするデータ処理プログラム。
本発明によれば、受信したコンテンツデータ本体及び管理情報データそのものを保存するのではなく、再暗号化されたものを保存することから、通信路等任意の経路でデータが盗まれたとしても復号化することは困難であり、強固なセキュリティ機能を確保してコンテンツデータを記憶し配信することができる。
(5) 前記コンテンツ提供装置にコンテンツのアップロードを行うデータ処理プログラムであって、前記コンテンツデータ本体と前記管理情報データとを取得したアップローダによって、前記コンテンツデータ本体及び前記管理情報データを通信用データとして生成する機能と、複数のコンテンツ提供装置に前記通信用データを送信する機能と、を実現可能に構成したことを特徴とするデータ処理プログラム。
本発明によれば、コンテンツデータ本体及び管理情報データを通信用データとして送信することから、アップロード過程におけるデータの伝送は、セキュリティを考慮した通信環境を実現することができる。また、アップロードに際して、セッションを分けて送信したり、暗号化データとして送信することで、更に高いセキュアを保つことができる。
(6) 前記管理情報データには、コンテンツデータ本体の利用を管理するキャッシュ管理情報が含まれており、前記キャッシュ管理情報による正当性が確認できた場合に、コンテンツデータ本体の利用を有効化することを特徴とするデータ処理プログラム。
本発明によれば、コンテンツデータ本体の利用を管理するキャッシュ管理情報によって、その正当性が確認できたものを有効化することで、コンテンツデータ本体の利用の濫用を防止することができる。例えば、期限切れのコンテンツデータはキャッシュから削除して表示不能にしたり、閲覧権原を確認して閲覧可否を判断することで、意図しない閲覧者や閲覧端末によるコンテンツデータの表示を制限することができる。また、コンテンツデータの利用は表示や閲覧に限らず、印刷、保存、削除等幅広く設定することができる。
(7) ミドルウェアとして機能することを特徴とするデータ処理プログラム。
本発明によれば、上記データ処理プログラムはミドルウェアであることから、装置端末のハードウェアやオペレーションシステム(OS)が異なっても、上記データ処理プログラムは共通で作動することとなる。従って、提供されるコンテンツは共通であり、マルチプラットフォームコンテンツとして対応可能である。また、異なるOS向けにコンテンツを作り替えることなく、ワンソースでのコンテンツ展開を可能にし、上記データ処理プログラムの動作が確保できる。
(8) コンテンツデータ本体と該コンテンツデータ本体の管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を可能にするコンテンツ提供装置と利用者装置とのデータ処理システムにおいて、前記コンテンツ提供装置は、取得した前記コンテンツデータ本体及び前記管理情報データを記憶する記憶装置と、取得した前記コンテンツデータ本体及び前記管理情報データのうち、前記コンテンツデータ本体のデータを分割するデータ分割部と、前記管理情報データを利用者装置に送信する場合に、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、コンテンツ提供装置から利用者装置に前記管理情報データを送信する一方、分割したコンテンツデータを利用者装置に送信する場合に、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から1の利用者装置に個々の分割されたコンテンツデータを送信するデータ送信部と、を有することを特徴とするデータ処理システム。
本発明によれば、コンテンツデータ本体と管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を可能にするにあたり、前記管理情報データは、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、特定のコンテンツ提供装置から利用者装置に送信し、分割したコンテンツデータは、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から1の利用者装置に個々に分割されて送信することから、受信先リストによってコンテンツ提供装置を分けることでアクセス負荷を軽減し、動画などの帯域を占領する配信サービスにおいてネットワーク自体の負荷を分散させることができる。
(9) コンテンツデータ本体と該コンテンツデータ本体の管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を可能にするコンテンツ提供装置と利用者装置とのデータ処理システムにおいて、前記利用者装置は、前記管理情報データをコンテンツ提供装置から取得した後に、取得した管理情報データに含まれるコンテンツ提供元リストに基づいて受信先リストを生成する通信先情報管理部と、コンテンツ提供装置で決定された前記コンテンツデータ本体の分割情報を受信し、前記受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から送信される個々の分割されたコンテンツデータ本体を受信するデータ受信部と、を有することを特徴とするデータ処理システム。
本発明によれば、コンテンツデータ本体と管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を可能にするにあたり、コンテンツ提供元リストに基づいて受信先リストを生成し、この受信先リストに基づいて複数のコンテンツ提供装置から1の利用者装置に個々に分割されたものを受信することから、受信先リストによってコンテンツ提供装置を分けることでアクセス負荷を軽減し、動画などの帯域を占領する配信サービスにおいてネットワーク自体の負荷を分散させることができる。
本発明のデータ処理プログラム及びデータ処理システムは、受信先リストによってコンテンツ提供装置を分けることでアクセス負荷を軽減し、ネットワーク自体の負荷を分散させることができ、また、強固なセキュリティ機能を確保してコンテンツデータを記憶し配信することができるという効果がある。
また、データの分割送信によるセキュアが保たれ、セキュリティを考慮した通信環境を実現することができ、コンテンツデータ本体の利用を管理するキャッシュ管理情報によって、コンテンツデータ本体の利用の濫用を防止することができるという効果がある。
本発明の実施の形態に係るデータ処理システムの概要図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理システムのサーバクライアント方式におけるシステム構成図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理システムのP2P方式におけるシステム構成図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるデータアップロードプログラムの処理内容を示すフロー図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるデータ受信プログラムの処理内容を示すフロー図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるデータ送信プログラムの処理内容を示すフロー図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるデータ要求・受信プログラムの処理内容を示すフロー図である。 本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるキャッシュ管理プログラムの処理内容を示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るデータ処理システムの概要図であり、コンテンツの提供を行うコンテンツ提供装置1としての複数のサーバ1A,1B,・・・1Zと、インターネット10を介してコンテンツ提供装置1と接続される利用者装置2としてのクライアントと、インターネット10を介してコンテンツ提供装置1と接続されるアップローダ(アップロード装置)4とから構成され、複数のサーバ1A,1B・・・から各クライアント2にコンテンツが提供されるサーバクライアント方式を示している。また、このシステム構成は、コンテンツ提供装置1と利用者装置2とが機能として一体化した利用者装置3同士によってコンテンツが提供されるP2P方式としても機能することができ、P2P方式の場合は、その要求に応じた利用者装置3がコンテンツ提供装置1や利用者装置2として機能する。なお、アップローダ4にはCMSや携帯端末(撮影アプリ)等が含まれる。また、利用者装置2は携帯端末やPC等が含まれ、そのOSは問わない。
図2は、本発明の実施の形態に係るデータ処理システムのサーバクライアント方式におけるシステム構成図である。
アップローダ4は、コンテンツのアップロード処理等の動作の制御機能を総合的に司るCPU41と、RAMやROM等のメモリ42と、外部装置との通信機能を発揮する通信デバイス43と、これらのCPU41,メモリ42,通信デバイス43等の機能を実現するオペレーティングシステム44と、オペレーティングシステム44とは別領域においてミドルウェアとしてデータアップロードプログラムが実行されるデータアップロード手段50とを有する。さらに、データアップロード手段50は、コンテンツデータ本体(本体データMD)の入力を受け付ける本体データ入力部51、コンテンツデータ本体の利用を管理するキャッシュ管理情報データ(付加データOD)の入力を受け付ける付加データ入力部52、これらの本体データMD及び付加データODを結合して通信用データを生成する通信用データ生成部53、生成された通信用データを暗号化するための暗号化用キーを所定の暗号化方式により生成する暗号化用キー生成部54、生成された暗号化キーにより通信用データを暗号化するデータ暗号化部55、暗号化された通信用データを分割するデータ分割部56、データを伝送する通信先情報が格納された通信先情報格納部57、データを送信するデータ送信部58を有する。
アップローダ4からサーバA,B・・・,Zへのデータ送信は、通信先情報格納部57に通信先情報として記憶されたサーバA〜ZのURL情報に基づいて行われ、通信先情報としてどのサーバにデータ送信をするかが指定されている。この通信先情報は、付加データODの入力段階、通信用データの生成段階などの所定のタイミングにおいて生成される。また、データ分割部56により分割されたデータが通信デバイス43を介して各サーバに送信されるが、通信デバイス43がセッションを分けて各サーバと通信することにより、分割されたデータが独立したデータなのか、或いは連続性のあるデータなのかを外部から捉えることはできなくなることから、セキュアな通信環境を実現している。
コンテンツ提供装置1としてのサーバ1Aを例にして、サーバ1Aは、アップローダ4からのデータの受信処理をするデータ受信プロプログラムを実行するデータ受信手段11と、データ受信手段11で処理されたデータを記憶する記憶装置18と、記憶装置18に記憶されたデータをクライアントの要求に応じて送信するための送信処理をするデータ送信プログラムを実行するデータ送信手段19とを有する。なお、これらのデータ受信手段11、記憶装置18、データ送信手段19の機能構成は、サーバ1B,・・・,1Zにおいても同様である。
データ受信手段11は、アップローダ4から送信されたデータを受信するデータ受信部12、受信した分割データを結合するデータ結合部13、1つのデータとして結合された結合データを復号するための復号化用キーを所定の復号化方式により生成する復号化用キー生成部14、生成された復号化キーにより結合データを復号化するデータ復号化部15、復号化された結合データを再度暗号化するための暗号化用キーを所定の暗号化方式により生成する暗号化用キー生成部16、生成された暗号化キーにより結合データを暗号化するデータ暗号化部17を有する。そして、最終的にデータ暗号化部17で暗号化されたデータを記憶装置18に格納して記憶する。
データ送信手段19は、クライアントからのコンテンツの提供要求に応じて記憶装置18に記憶されたデータを送信処理するものであり、記憶装置18に記憶された暗号化データを復号化するための復号化用キーを所定の復号化方式により生成する復号化用キー生成部20、生成された復号化キーにより暗号化データを復号化するデータ復号化部21、復号されたデータを再度暗号化するための暗号化用キーを所定の暗号化方式により生成する暗号化用キー生成部22、生成された暗号化キーによりデータを暗号化するデータ暗号化部23、暗号化されたデータを分割するデータ分割部24、分割されたデータを送信するデータ送信部25を有する。なお、データ分割部24を用いない場合は、データ送信部25はデータ暗号化部23で暗号化されたデータを送信する。
サーバA,B・・・,Zからクライアントへのデータ送信は、クライアントからの要求に応じて行なわれることから、サーバA,B・・・,Zは要求に応じたデータを送信するのみである。この点で、アップローダからサーバへのデータ送信において送信元が通信先情報を特定している形態とは異なっている。
利用者装置2としてのクライアントは、サーバへのデータ要求及びサーバからのデータ受信を処理するデータ要求・受信プログラムを実行するデータ要求・受信手段26と、データ要求・受信手段26で処理されたデータをキャッシュデータとして記憶するキャッシュ用記憶装置34と、キャッシュデータの利用を管理するキャッシュ管理プログラムを実行するキャッシュ管理手段35と、キャッシュ管理手段35の認証をパスしたキャッシュデータを表示するデータ表示プログラムを実行するデータ表示手段40とを有する。
クライアントからのコンテンツ提供は、当該コンテンツのサムネイル表示等により選択されたコンテンツ提供要求に応じてデータ要求部28aによって実行され、第1にどのコンテンツ提供装置にアクセスするかを通信先情報管理部27が取得する。通信先情報管理部27により特定される通信先のサーバにアクセスしたクライアントは、以後、サーバから送信されるデータを受信するデータ受信部28b、受信した分割データを結合するデータ結合部29、1つのデータとして結合された結合データを復号するための復号化用キーを所定の復号化方式により生成する復号化用キー生成部30、生成された復号化キーにより結合データを復号化するデータ復号化部31、結合データを再度暗号化するための暗号化用キーを所定の暗号化方式により生成する暗号化用キー生成部32、生成された暗号化キーにより結合データを暗号化するデータ暗号化部33を有する。そして、最終的にデータ暗号化部33で暗号化されたデータをキャッシュ用記憶装置34に格納して記憶する。
キャッシュ管理手段35は、キャッシュ用記憶装置34に記憶されたキャッシュデータをデータ表示手段40で表示する際の正当性処理を実行するものであり、暗号化されたキャッシュデータを復号するための復号化用キーを所定の復号化方式により生成する復号化用キー生成部36、生成された復号化キーによりキャッシュデータを復号化するデータ復号化部37、復号化されたキャッシュデータのうち付加データODを取り出す付加データ取り出し部38、付加データの内容に応じて有効期限管理のキャッシュファイル管理を行う38a,利用可能者管理の認証処理を行う38b,利用状態管理を行う38c、これらの管理処理38a〜38cにより正当性が確認できた場合に、本体データMDをデータ表示手段40に渡す本体データ受渡部39を有する。そして、最終的に受け渡された本体データMDがデータ表示手段40にて表示される。
このようなサーバクライアント方式では、例えば撮影済みの動画を配信する場合には、アップローダに記憶されている動画データはGUIを介してデータ処理及び送信され、サーバからの動画データを取得したクライアントにて動画再生が行われる。また、ライブ動画を配信する場合には、撮影用機材で撮影された動画をアップローダに受信して取込み、データアップロードプログラム内にて動画形式の変換処理を行ってサーバに送信され、サーバからのライブ動画を取得したクライアントにて動画再生が行われる。また、静止画を配信する場合には、アップローダに記憶されている静止画データはGUIを介してデータ処理及び送信され、サーバからの静止画データを取得したクライアントにて静止画表示が行われる。また、ドキュメントを配信する場合には、アップローダに記憶されているドキュメントデータ(メディアデータ、レイアウトデータ、テキストデータ等の各種データの集まり)はGUIを介してデータ処理及び送信され、サーバからのドキュメントデータを取得したクライアントにてドキュメント表示が行われる。
図3は、本発明の実施の形態に係るデータ処理システムのP2P方式におけるシステム構成図であり、図2と同機能を実現するものには同一の符号を付している。
P2P方式では、個々のクライアント同士によるデータ送受信によってコンテンツの提供が実現されることから、図2に示すサーバは実在しない。また、図2に示すアップローダとしての機能も個々のクライアントが担うこととなる。
クライアントがデータ送信としての機能を担う場合は、データ送信プログラムがデータ送信手段50’で実行されるが、この基本的機能はデータアップロードプログラム及びデータ送信プログラムと同様であり、暗号化用キー生成部54’は暗号化用キー生成部22と、データ暗号化部55’はデータ暗号化部23と、データ分割部56’はデータ分割部24と、データ送信部58’はデータ送信部25と同様の機能を有する。また、クライアントがデータ要求・受信としての機能を担う場合は、データ要求・受信プログラムがデータ要求・受信手段26で実行されるが、この基本的機能はクライアントのデータ要求・受信プログラムと同様である。
このように、サーバクライアント方式でもP2P方式でも、諸機能を発揮するためのデータ処理プログラム(データアップロードプログラム、データ受信プログラム、データ送信プログラム、データ要求・受信プログラム、キャッシュ管理プログラム)は基本的に同一である。
このようなP2P方式では、例えば撮影済みの動画を配信する場合には、クライアントに記憶されている動画データはGUIを介してデータ処理及び送信され、クライアントからの動画データを取得した別のクライアントにて動画再生が行われる。また、ライブ動画を配信する場合には、撮影用機材で撮影された動画をクライアントに受信して取込み、データアップロードプログラム内にて動画形式の変換処理を行って別のクライアントに送信され、ライブ動画を取得したクライアントにて動画再生が行われる。また、静止画を配信する場合には、クライアントに記憶されている静止画データはGUIを介してデータ処理及び送信され、クライアントからの静止画データを取得した別のクライアントにて静止画表示が行われる。また、ドキュメントを配信する場合には、クライアントに記憶されているドキュメントデータ(メディアデータ、レイアウトデータ、テキストデータ等の各種データの集まり)はGUIを介してデータ処理及び送信され、クライアントからのドキュメントデータを取得した別のクライアントにてドキュメント表示が行われる。
さらに、サーバクライアント方式とP2P方式を組み合わせた配信も可能であり、近くのクライアントがデータを持っている場合にはその近くのクライアントからのP2Pによるデータ配信を受け、そうでない場合はサーバからのデータ配信を受けることになる。
図4は、本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるデータアップロードプログラムの処理内容を示すフロー図である。図4に示す処理内容は、主としてデータアップロード手段50又はデータ送信手段50’によって実行される。
コンテンツデータ本体のアップロードを行うアップローダは、まず、本体データ入力部51によってコンテンツデータ本体が格納された本体データDBから本体データを選択・実行し、本体データMDの取得を行う(ステップS101)。次に、付加データ入力部52によって、コンテンツの有効期限や利用可能者などの付加データODを選択し、付加データODの取得を行い、通信用データ生成部53で本体データMDに付加データODを追加した形で通信用データとしてデータ生成を行う(ステップS102)。なお、これらのデータは適宜メモリ42等に保存される。付加データODには、送信先となるサーバA,B・・・,Zのうち、アップロードするユーザの選択によって複数のサーバが指定され、指定されたサーバのURL情報等が含まれており、これらのサーバ情報は送信先DBにも格納される。
次に、生成された通信用データを暗号化するための暗号化用キー生成部54による暗号化用キーの生成を行い(ステップS103)、生成された暗号化用キーによって通信用データの暗号化をデータ暗号化部55によって行う(ステップS104)。すなわち、ステップS104では、本体データMD及び付加データODの全データを暗号化している(暗号化データα11)。
次に、データ分割部56による暗号化データα11の分割を、例えば設定されたバイト数単位で行うなど、かかる暗号化データα11の一部切り出しを繰り返すことによって行う(ステップS105)。一部切り出しにおいては、暗号化データα11の全データ長を取得するとともに、個々の分割した暗号化データα11’の特定のため、分割した暗号化データα11’のデータ長及び先頭位置を取得する(ステップS106)。なお、データ分割部56による分割を必要としない場合には、これらのステップは省略される。
次に、分割しない場合の暗合化データα11又は分割した暗号化データα11’の送信先を通信先情報格納部57の送信先DBから取得し(ステップS107)、該当するコンテンツ提供装置であるサーバ1A,1B・・・,1Zにデータ送信部58は送信処理を行う(ステップS108)。この際、暗号化データα11の全データ長或いは分割した暗号化データα11’のデータ長及び先頭位置の情報やデータの分割数などの情報も、必要に応じて受信側のコンテンツ提供装置に送信される。また、サーバ1Aへの通信においてセッションを分けて送信することで、暗号化データα11又はα11’の連続性を絶ち、データの関連性を容易に分からないようにしている。
次に、データ送信部58は最後のデータを送信したか否かを判断し(ステップS109)、最後のデータを送信していない場合には、ステップS105に戻って処理を継続する一方、最後のデータを送信した場合には、サーバへの全データの送信が終了したとして本プログラムの終了処理を行う(ステップS110)。
図5は、本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるデータ受信プログラムの処理内容を示すフロー図である。図5に示す処理内容は、アップローダ4からのデータ送信を契機として、主としてデータ受信手段11によって実行される。
まず、データ受信部12はアップロードされるデータの待受け待機状態にあり(ステップS201)、アップローダ4からの暗号化データα11又はα11’を受信する(ステップS202)。次に、受信した暗号化データα11又はα11’のデータ長と先頭位置を取得し(ステップS203)、一時データDBに一時データとして保存する(ステップS204)。
次に、データ受信部12は最後のデータを送信したか否かを判断し(ステップS205)、最後のデータを送信していない場合には、ステップS201に戻って処理を継続する一方、最後のデータを送信した場合には、ステップS206に処理を進める。
ステップS205で最後のデータを受信したとデータ受信部12で判定した後、データ結合部13は個々の分割した暗号化データα11’が格納された一時データDBから全ての一時データを取得し、暗号化データα11’の結合を行う(ステップS206)。すなわち、データ結合部13で生成される結合データは、分割前の暗号化データα11と同内容となる。なお、データ受信部12が暗号化データα11を受信した場合には、データ結合は省略されるが、以下では便宜的に結合データと称呼する。
次に、データ結合部13で生成された結合データ(α11)を復号化するための復号化用キー生成部14による復号化用キーの生成を行い(ステップS207)、生成された復号化用キーによって暗号化されている結合データの復号化をデータ復号化部15によって行う(ステップS208)。データ復号化部15によって復号されたデータβ11は、通信用データ生成部53で生成された通信用データと同内容となる。
次に、データ復号化部15で復号されたデータβ11を暗号化するための暗号化用キー生成部16による暗号化用キーの生成を行い(ステップS209)、データ暗号化部17によって生成された暗号化用キーによるデータβ11の暗号化を行う(ステップS210)。すなわち、データ暗号化部17により生成される暗号化データβ12は、本体データ及び付加データが一体となった全データであるが、暗号化データα11’の暗号化用キーと異なり、復号されたデータβ11の復号化用キーによっても復号できないことから、強固なセキュリティ機能によって暗号化されている。この暗号化データβ12は、記憶装置18の一例としての暗号化データDBに保存される(ステップS211)。
図6は、本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるデータ送信プログラムの処理内容を示すフロー図である。図6に示す処理内容は、主としてデータ送信手段19によって実行される。
まず、データ送信部25はクライアント2からのデータの要求の依頼の待受け待機状態にあり(ステップS301)、クライアント2からの最初の依頼か否かを判断する(ステップS302)。ここで、サムネイル表示画像の選択等によりコンテンツ提供要求がクライアント2からあり、データの要求依頼のあったクライアント2に対してまだ何もデータを送信しておらず、最初の依頼であると判定した場合は処理をステップS303に進める一方、既にクライアント2に対してデータ送信を開始している場合は、最初の依頼ではないとしてデータ送信を継続するステップS310に処理を進める。
ステップS302において最初の依頼であると判定した場合は、記憶装置18の暗号化データDBにある暗号化データβ12を取得する(ステップS303)。次に、暗号化データβ12を復号化するための復号化用キー生成部20による復号化用キーの生成を行い(ステップS304)、生成された復号化用キーによって暗号化データβ12の復号化をデータ復号化部21によって行う(ステップS305)。データ復号化部21によって復号化されたデータβ21は、データ復号化部15で復号されたデータβ11と同内容となるが、復号化される際に使用する復号化用キーが異なっていることから、強固なセキュリティ機能による暗号化が担保されている。
次に、データ暗号化部23によって復号化されたデータβ21を再度暗号化するが、本体データMDと付加データODを分離して暗号化・保存する。すなわち、付加データODに対する暗号化用キー生成部22による暗号化用キーの生成を行い、生成された暗号化用キーによって暗号化付加データγodの生成をデータ暗号部23によって行い、付加データの一時データDBに保存する(ステップS306)。また、本体データMDに対する暗号化用キー生成部22による暗号化用キーの生成を行い、生成された暗号化用キーによって暗号化本体データγMDの生成をデータ暗号部23によって行い、本体データの一時データDBに保存する(ステップS307)。なお、暗号化用キー生成部22による暗号化用キーの生成は、付加データODに対するものと本体データMDに対するものと同一であっても別であってもよい。
次に、本体データの一時データDBに保存された暗号化本体データγMDをデータ分割部24によって分割するために、暗号化本体データγMDのデータ長を取得するとともに、データ長を基に所定のバイト数単位での分割数を決定する(ステップS308)。また、付加データODについて分割する必要がある場合には、ステップS308において付加データの一時データDBに保存された暗号化付加データγODをデータ分割部24によって分割するために、暗号化付加データγODのデータ長を取得するとともに、データ長を基に所定のバイト数単位での分割数を決定する。このようにして決定されたデータ長と分割数をデータ送信部25によってクライアント2に送信する処理を行う(ステップS309)。
一方、ステップS302において最初の依頼でないと判定した場合、すなわち、既にクライアント2がデータ長と分割数を受信している場合には、データ分割部24による暗号化本体データγMDと暗号化付加データγODの分割を、例えばある設定されたバイト数単位で行うなど、かかる暗号化データの一部切り出しを繰り返すことによって行う(ステップS310)。次に、一部切り出しにおいては、分割した暗号化本体分割データγMD’のデータ長及び先頭位置を取得し(ステップS311)、要求のあったクライアントにデータ送信部25は送信処理を行う(ステップS312)。また、暗号化付加データγODについても、分割した暗号化付加データγOD’のデータ長及び先頭位置を取得し(ステップS311)、要求のあったクライアントにデータ送信部25は送信処理を行う(ステップS312)。これにより、各サーバは暗号化付加分割データγOD’及び暗号化本体分割データγMD’の送信をクライアントの要求に応じて行なう。
図7は、本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるデータ要求・受信プログラムの処理内容を示すフロー図である。図7に示す処理内容は、主としてデータ要求・受信手段26によって実行される。
まず、データ要求部28aによって、クライアント2によるコンテンツデータの選択と実行によりデータ要求先である受信先を取得する(ステップS401)。この際、要求するコンテンツと同一のコンテンツが既にキャッシュ用記憶装置34に存在するか否かも確認し、キャッシュが存在しない場合にのみ、データ受信部28bによってファイル情報の受信を行う(ステップS402)。すなわち、クライアント2によるコンテンツ提供要求を受信したサーバは、データ送信プログラムによって要求を受信し、受信しようとするコンテンツデータの領域を受信データDB上で確保する(ステップS403)。
受信データ領域の確保後、まず付加情報の受信を行う(ステップS404)。すなわち、サーバのデータ送信部25から送信される暗号化付加データγOD又は暗号化付加分割データγOD’を受信し、暗号化付加分割データγOD’の場合には全ての分割データを受信する処理を繰り返し行い、暗号化付加分割データγOD’をデータ結合部29で結合して暗号化付加データγODを得る。
次に、暗号化付加データγODを復号化するための復号化用キー生成部30による復号化用キーの生成を行い(ステップS405)、生成された復号化用キーによって暗号化付加データγODの復号化をデータ復号化部31によって行う(ステップS406)。その後、復号化により得られた付加データODに含まれるコンテンツデータ本体のコンテンツ提供元リストに基づいて受信先リストを生成し(ステップS407)、通信先情報管理部27の受信先リストDBに保存する。
次に、生成された受信先リストに基づいて、複数のサーバから個々の分割された暗号化本体分割データγMD’をデータ受信部28bによって受信し(ステップS408)、受信した暗号化本体分割データγMD’のデータ長と先頭位置を取得し(ステップS409)、受信データDBに受信データを保存する(ステップS410)。
次に、データ受信部28bは最後のデータを受信したか否かを判断し(ステップS411)、最後のデータを受信していない場合には、ステップS408に戻って処理を継続する一方、最後のデータを受信した場合には、ステップS410に処理を進める。
最後のデータを受信すると、データ結合部29によって個々の分割された暗号化本体分割データγMD’が結合されて暗号化本体データγMDを生成し、受信データDBに保存する。この暗号化本体データγMDは、復号化用キー生成部30による復号化用キーの生成を行い(ステップS412)、生成された復号化用キーによってデータ復号化部31によって復号化を行い、本体データMDを復号する(ステップS413)。
データ復号化部31で復号化された本体データMD及び付加データODは、データ結合部29でこれらを結合したキャッシュ元データΔ11として生成され、これを暗号化するための暗号化用キー生成部32による暗号化用キーの生成を行い(ステップS414)、データ暗号化部33によって生成された暗号化用キーによるキャッシュ元データΔ11の暗号化を行う(ステップS415)。すなわち、データ暗号化部33により生成される暗号化キャッシュデータΔ12は、本体データ及び付加データが一体となった全データであるが、いずれの暗号化用キーと異なり、復号されたいずれのデータの復号化用キーによっても復号できないことから、強固なセキュリティ機能によって暗号化されている。この暗号化キャッシュデータΔ12は、キャッシュ用記憶装置34のキャッシュデータDBに保存される(ステップS416)。
図8は、本発明の実施の形態に係るデータ処理プログラムにおけるキャッシュ管理プログラムの処理内容を示すフロー図である。図8に示す処理内容は、主としてキャッシュ管理手段35によって実行され、オフライン利用時においても実行することでコンテンツデータを時限的に保護し、適正利用に資している。
まず、キャッシュ用記憶装置35のキャッシュデータDBに保存されている暗号化キャッシュデータΔ12を取得し(ステップS501)、取得した暗号化キャッシュデータΔ12を復号化するための復号化用キー生成部36による復号化用キーの生成を行い(ステップS502)、生成された復号化用キーによって暗号化キャッシュデータΔ12の復号化をデータ復号化部37によって行う(ステップS503)。その後、復号化により得られたキャッシュ元データΔ11に含まれる付加データODを付加データ取り出し部38によって取得する(ステップS504)。
付加データ取り出し部38によって取り出した付加データODに有効期限情報がある場合には(ステップS505)、有効期限管理キャッシュファイル処理部38aによるキャッシュ管理が行われる。具体的には、有効期限切れか否かを判断し(ステップS506)、有効期限切れと判定した場合にはキャッシュデータDBに対するキャッシュの削除処理を行う(ステップS507)。これにより、該当する暗号化キャッシュデータΔ12は削除される。
付加データ取り出し部38によって取り出した付加データODに利用者情報がある場合には(ステップS508)、利用可能者管理認証処理部38bによる利用者権限の認証処理が行われ(ステップS509)、認証が通らないと判断した場合には(ステップS510)、キャッシュの利用不可の処理をする(ステップS511)。一方、認証が通ると判断した場合(ステップS510)又は利用者情報がないと判断した場合(ステップS508)には、利用状態管理部38cによってキャッシュデータDBに対する利用者情報の更新をする(ステップS512)。
このようにして、付加データODに含まれるキャッシュ管理情報による正当性が確認できた場合は、本体データMDをデータ表示手段40の表示システムに渡し(ステップS513)、ミドルウェアとしての処理を終了して、以後は表示アプリケーションによる本体データMDの表示が行われる。なお、表示アプリケーションは本体データMDのファイル形式に適した形でファイルを展開する。
本実施形態の付加データとしては、ローカルキャッシュを保存する有効期限があり、この期間を過ぎるとキャッシュが削除される。この期間は未来から始める指定(期限の予約)も可能である。また、データを更新した更新日時、データのサイズ、データの種類(MIMETYPE)、改竄チェックを行うチェックサム、起動アプリのタイプ(写真システム、動画システム、音声システム、ドキュメントシステムなど)を表すアプリケーションタイプ、データの概要を表す説明文、データに紐づくタグ情報、データの所有者を表すID、IPアドレス、MACアドレスなどの所有者情報、データの所有者が誰から誰にいつ移ったかを記録した所有者履歴、データの閲覧可能者を表すID、IPアドレス、MACアドレスなどの閲覧可能者情報、誰がいつ閲覧したかの閲覧履歴、データの加工可能者を表すID、IPアドレス、MACアドレスなどの加工可能者情報などがある。また、誰がいつ加工したかの加工履歴、オリジナルデータの配置先を示す元データURLがあり、このデータが削除されている場合には、キャッシュデータが削除される。また、データが配置されている複数サーバの指定を示すアクセス先のURLがあり、負荷分散に利用される。
付加データとして、コンテンツデータ本体の利用を管理するキャッシュ管理情報や、コンテンツデータ本体の著作権管理をする著作権管理情報を搭載することで、本アプリケーションプログラム外でのコンテンツデータの抜き出しやコピーを防止する。また、このような付加データに加えてデータに暗号化を施すことで、たとえジェイルブレイクされてもコンテンツデータ本体を抜き出して利用することを防止している。
以上、データアップロードプログラムでは、分割した暗号化データα11’をセッションを分けて送信することでサーバへのアップロードを行うことから、アップロード過程におけるデータの伝送は、暗号化、分割送信、セッション分けによるセキュアの三面性が保たれており、セキュリティを考慮した通信環境を実現している。
また、データ受信プログラムでは、受信したコンテンツを暗号化して記憶装置18に保存するにあたり、暗号化データα11’の暗号化用キーと異なり、かつ、復号されたデータβ11の復号化用キーによっても復号できない暗号化方式による暗号化を行うことから、強固なセキュリティ機能を確保してコンテンツを記憶している。
また、データ送信プログラムでは、暗号化本体データγMDと暗号化付加データγODを切り分け、暗号化本体データγMDを分割した暗号化本体分割データγMD’をクライアント2の要求に応じて送信する際、要求のあったサーバのいずれかが要求のあった暗号化本体分割データγMD’を送信することから、ある一つのサーバに要求が集中してサーバ負荷が増大するなどの弊害を防止しネットワークの負荷分散を実現している。また、暗号化本体分割データγMD’を適時のサーバからクライアントへ送信することから、データの伝送は、暗号化、分割送信、セッション分けによるセキュアの三面性が保たれており、セキュリティを考慮した通信環境を実現している。
また、データ送信プログラムでは、暗号化付加データγODを分割した暗号化付加分割データγOD’をクライアント2の要求に応じて送信する際、要求を受けたサーバから暗号化本体付加分割データγOD’を送信することから、異なるサーバから送信される暗号化本体分割データγMD’とは異なり、特定のサーバから暗号化本体付加分割データγOD’を送信するようにすることで、暗号化付加データγODに暗号化本体分割データγMD’の要求を受けるためのサーバの受信先リストを含ませておき、暗号化付加データγODの受信を契機とした受信先リストの作成を可能とする。
また、データ要求・受信プログラムは、まず最初に付加データODに含まれるコンテンツ提供元リストに基づいて受信先リストを生成するために特定のサーバから暗号化付加データγOD又は暗号化付加分割データγOD’を受信し、次に、生成された受信先リストに基づいた個々のサーバから暗号化本体分割データγMD’を受信することから、ある一つのサーバに要求が集中してサーバ負荷が増大するなどの弊害を防止しネットワークの負荷分散を実現している。
また、データ要求・受信プログラムは、サーバから受信した暗号化本体分割データγMD’やこれを結合して復号化した本体データMDをそのままキャッシュとして記憶するのではなく、別の暗号化用キーを用いた暗号化キャッシュデータΔ12として記憶することから、強固なセキュリティ機能を確保してコンテンツを記憶している。また、キャッシュとして記憶しているので、オフライン時における表示も可能となる。
また、キャッシュ管理プログラムは、コンテンツデータの利用を管理して正当性を確認する処理をクライアント側に持たせることで、サーバやコンテンツ提供装置によるコンテンツ管理の負担を軽減している。すなわち、キャッシュ管理プログラムの認証を通らないコンテンツは表示不能であることから、このプログラムを搭載した専用表示アプリケーション以外でのコンテンツの抜き出しを防止し、コンテンツデータの保護を実現している。
本発明に係るデータ処理プログラム及びデータ処理システムは、コンテンツの提供に際するネットワークの負荷分散を行いつつ、コンテンツデータの保管及び分割送信をセキュアに行うとともに、ネットワーク上の各装置に保管されたコンテンツデータの適正利用を行うことができるものとして有用である。
1 コンテンツ提供装置(サーバ)
2 利用者装置(クライアント)
4 アップローダ

Claims (9)

  1. コンテンツデータ本体と該コンテンツデータ本体の管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を複数装置間で可能にするデータ処理プログラムにおいて、
    利用者装置からのコンテンツ提供要求を受信したコンテンツ提供装置によって、
    前記コンテンツデータ本体と前記管理情報データとを取得する機能と、
    取得した前記コンテンツデータ本体と前記管理情報データとのうち、前記コンテンツデータ本体のデータを分割する機能と、
    前記管理情報データを利用者装置に送信する場合に、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、特定のコンテンツ提供装置から利用者装置に前記管理情報データを送信する機能と、
    分割したコンテンツデータを利用者装置に送信する場合に、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から1の利用者装置に個々の分割されたコンテンツデータを送信する機能と、
    を実現可能に構成したことを特徴とするデータ処理プログラム。
  2. 前記コンテンツ提供装置によって、
    暗号化保管された前記コンテンツデータ本体及び前記管理情報データを復号化する機能と、
    復号化したコンテンツデータ本体及び管理情報データを再度別々に暗号化して取得する機能と、
    再暗号化されたコンテンツデータ本体を分割して送信する機能と、
    を実現可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のデータ処理プログラム。
  3. コンテンツデータ本体と該コンテンツデータ本体の管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を複数装置間で行うデータ処理プログラムであって、
    コンテンツの提供元となるコンテンツ提供装置にコンテンツ提供要求を送信した利用者装置によって、
    前記管理情報データをコンテンツ提供装置から取得した後に、取得した管理情報データに含まれるコンテンツ提供元リストに基づいて受信先リストを生成する機能と、
    コンテンツ提供装置で決定された前記コンテンツデータ本体の分割情報を受信する機能と、
    前記受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から送信される個々の分割されたコンテンツデータ本体を受信する機能と、
    を実現可能に構成したことを特徴とするデータ処理プログラム。
  4. 前記利用者装置によって、
    暗号化して送信された前記管理情報データを復号化した後に、復号化された管理情報データに基づいて受信先リストを生成する機能と、
    複数のコンテンツ提供装置から暗号化して送信される個々の分割されたコンテンツデータ本体を受信して復号化する機能と、
    コンテンツデータ本体及び管理情報データを再度暗号化して保存する機能と、
    を実現可能に構成したことを特徴とする請求項3記載のデータ処理プログラム。
  5. 前記コンテンツ提供装置にコンテンツのアップロードを行うデータ処理プログラムであって、
    前記コンテンツデータ本体と前記管理情報データとを取得したアップローダによって、
    前記コンテンツデータ本体及び前記管理情報データを通信用データとして生成する機能と、前記通信用データを送信する機能と、を実現可能に構成したことを特徴とする請求項1から4のいずれか記載のデータ処理プログラム。
  6. 前記管理情報データには、コンテンツデータ本体の利用を管理するキャッシュ管理情報が含まれており、前記キャッシュ管理情報による正当性が確認できた場合に、コンテンツデータ本体の利用を有効化することを特徴とする請求項1から5のいずれか記載のデータ処理プログラム。
  7. ミドルウェアとして機能することを特徴とする請求項1から6のいずれか記載のデータ処理プログラム。
  8. コンテンツデータ本体と該コンテンツデータ本体の管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を可能にするコンテンツ提供装置と利用者装置とのデータ処理システムにおいて、
    前記コンテンツ提供装置は、
    取得した前記コンテンツデータ本体及び前記管理情報データを記憶する記憶装置と、
    取得した前記コンテンツデータ本体及び前記管理情報データのうち、前記コンテンツデータ本体のデータを分割するデータ分割部と、
    前記管理情報データを利用者装置に送信する場合に、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、コンテンツ提供装置から利用者装置に前記管理情報データを送信する一方、分割したコンテンツデータを利用者装置に送信する場合に、利用者装置において生成される受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から1の利用者装置に個々の分割されたコンテンツデータを送信するデータ送信部と、
    を有することを特徴とするデータ処理システム。
  9. コンテンツデータ本体と該コンテンツデータ本体の管理情報データとに基づき所定のコンテンツの提供を可能にするコンテンツ提供装置と利用者装置とのデータ処理システムにおいて、
    前記利用者装置は、
    前記管理情報データをコンテンツ提供装置から取得した後に、取得した管理情報データに含まれるコンテンツ提供元リストに基づいて受信先リストを生成する通信先情報管理部と、
    コンテンツ提供装置で決定された前記コンテンツデータ本体の分割情報を受信し、前記受信先リストに基づいて、複数のコンテンツ提供装置から送信される個々の分割されたコンテンツデータ本体を受信するデータ受信部と、
    を有することを特徴とするデータ処理システム。
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