JP2011022800A - 画面遷移最適化システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セッション単位で遷移した画面の順番及びコンバージョン画面への到達の有無を示す画面遷移情報に基づいて遷移前後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成し、画面遷移情報がコンバージョン画面への到達情報を含む場合には、各ノードの報酬を算出すると共に、コンバージョン画面への到達情報を含まない場合には、各ノードの報酬を個々の画面毎に集計して画面単位の報酬総計値を算出し、報酬総計値が所定の閾値を下回っている場合には削除対象画面と認定する画面遷移評価部21と、画面ファイル記憶部24から削除対象画面に係る画面ファイルを削除すると共に、この削除対象画面へのリンク元画面に係る画面ファイルから削除対象画面へのリンクを削除する画面ファイル修正部23を備えた画面遷移最適化システム10。
【選択図】図1
Description
例えば、ECサイトであれば、特定の商品購入画面までユーザを導き、最終的な商品購入に結び付けることを至上命題としている。また、情報提供サイトやコミュニティーサイトの場合には、まずは会員登録画面までユーザを導き、会員登録を完了させることが当面の目標となる。このような、Webサイト毎の目的(成果)は「コンバージョン」と呼ばれ、Webサイトの設計者は、途中で離脱したりループしたりすることなく、各ユーザをトップページからコンバージョン画面まで導くことができるように、各画面の構成や画面間の順番に工夫を凝らしている。
このような、Webサイトの目的達成を阻害する画面を探知したり、目的達成効率を低下させるルートの存在を検知するには、上記した従来技術のように予め想定された画面遷移と各ユーザの動線を比較するだけでは足りず、目的達成に対する貢献度を考慮して、各画面の存在の適否や画面間のリンク付けの適否を判定するロジックが必要となる。
(1)上記の各画面遷移ノード中で、最も報酬の高い画面遷移ノードを、基準ノードと認定する。
(2)上記基準ノードの前に画面遷移ノードが存在する場合に、当該画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
(3)この遷移評価値と所定の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(4)優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定された画面遷移ノードの前に画面遷移ノードが存在する場合に、当該画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して遷移評価値を算出する。
(5)この遷移評価値と上記の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(6)上記(4)及び(5)の処理を、前の画面遷移ノードが存在しなくなるまで、もしくは前の画面遷移ノードの遷移評価値が上記の優良遷移閾値以下となるまで繰り返す。
(7)上記基準ノードの次に1または複数の画面遷移ノードが存在する場合に、最も報酬の高い画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
(8)この遷移評価値と所定の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(9)優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定された画面遷移ノードの次に、1または複数の画面遷移ノードが存在する場合に、最も報酬の高い画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
(10)この遷移評価値と上記の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(11)上記(9)及び(10)の処理を、次の画面遷移ノードが存在しなくなるまで、もしくは次の最も報酬の高い画面遷移ノードの遷移評価値が上記の優良遷移閾値以下となるまで繰り返す。
また、アクセスログ記憶部16、画面遷移情報記憶部20、画面定義記憶部22、及び画面ファイル記憶部24は、同コンピュータのハードディスク内に設けられている。
また、画面ファイル記憶部24には、Webサイトを構成する各画面ファイル(Htmlファイル)が格納されている。
アクセスログ記憶部16には、セッションID、ユーザID、ユーザのIPアドレス、リンク元ページのURL、リクエスト対象画面ID、リクエスト日時、画面送信日時、受信バイト数、送信バイト数、所要時間、ユーザのOS名及びWebブラウザ名、サービス状態コード等のデータ項目を備えたデータが多数格納されている。
なお、各画面上に表示されたリンクボタンやメニューボタン、Webブラウザの「←」ボタン(戻るボタン)をクリックすることにより、ユーザは元の画面に戻ることもできる。
また、Google(登録商標)等の一般的な検索サイトを経由することにより、Webサイト内の標準経路を辿ることなく、特定の画面にユーザがダイレクトにアクセスして来る場合もある。
上記のように、アクセスログ記憶部16にはセッションID、ユーザID、リクエスト日時、リクエスト対象である画面ID、画面の送信日時、リンク元のURLなどを含むログデータが多数格納されており、画面遷移情報抽出部18は、このログデータを解析することにより、以下のような形式を備えた画面遷移情報を生成する。
(1)「1, A, B, A, C, G, H」
(2)「0, A, B, E, F」
これに対し(2)の画面遷移情報は、他のセッションにおける画面が「A→B→E→F」の順番で遷移したことを示しており、先頭の「0」はコンバージョン画面である「画面H」に到達し得なかったことを示している。
以下、図5のフローチャートに従い、この処理手順を詳細に説明する。
この画面遷移ノードは、原則として遷移前と遷移後の一対の画面の組合せからなるが、終端の画面については、(H-H)のように同じ画面記号を二重記載して独立したノードとなしている。ただし、この終端の(H-H)ノードを省略することもできる。
図中の矢印は、画面遷移の方向を示している。
この報酬は、各画面遷移のコンバージョンに対する貢献度を示す「重み」であり、以下の数式1に従って算出される。
(数式1)報酬=1÷ノード数
ここで「1」はコンバージョン画面に到達した場合の基準値であり、今回はノード数=6であるため、報酬は「1÷6≒0.167」となる。
この場合の報酬は、以下の数式2に従って算出される。
(数式2)報酬=−0.5÷ノード数
ここで「−0.5」はコンバージョン画面に到達しなかった場合の基準値であり、今回はノード数=4であるため、報酬は「−0.5÷4=−0.125」となる。この結果、(A-B)、(B-E)、(E-F)、(F-F)の各ノードには−0.125の数値が割り当てられる。
この場合、先頭の(A-B)ノードが両者間で重複しているため、図示の通り、画面遷移評価部21は新たなノード群βの中で重複しない(B-E)、(E-F)、(F-F)の部分を先のノード群αの(A-B)→(B-A)の間(重複ノードの次の位置)に接ぎ木すると共に、重複する(A-B)のノードについては、元の報酬である0.167に新たな報酬である−0.125を加算し(S12-07)、「0.042」に書き換える。
すなわち、この発明は、各セッションにおける画面遷移の全体的な流れがコンバージョンに強く影響を与えるという仮定に則っており、部分的に見れば同じ画面遷移であっても、そこに至るまでの経路が異なれば当該画面遷移の持つ意味(位置付け)がそれぞれ異なっているものと評価すべきである。
そこで、先頭から順に相互のノードの異同をチェックし、経路が重複する部分までは同じ意味を有しているものとして一つの幹に束ねると共に報酬を合算し、重複しない部分についてのみ、独自のルートとして分岐させるようにしている。
そして、ノード群γに属する各ノードが、ノード群α及びβに属する何れのノードとも重複しないことを確認すると(S12-06/N)、画面遷移評価部21は新たなノード群γを独立したノード群としてメモリ上に並列配置する(S12-08)。
つぎに画面遷移評価部21は、先に生成された(A-D)、(D-G)、(G-G)のノード群γと今回のノード群とを比較し、構成ノードが完全に重複していることから、新たなノード群をメモリ上に配置させる代わりに既存のノード群γで代表させると同時に、このノード群γに属する各ノードに対して「−0.17」の報酬をそれぞれ加算する。
まず画面遷移評価部21は、上記の全ノード中で最大報酬値を備えたノードを探索し、当該ノードを基準ノードに設定する(S13-01)。
図10は、メモリ上に配置された画面遷移ノードの一部を示すものであり、あるノード群に属する(B-E)ノードの報酬が2.5で最も高いことから、優良画面遷移経路の中核となる「基準ノード」に認定されている。
(数式3)遷移評価値=前ノードの報酬/基準ノードの報酬
この場合、前ノードの報酬が「2.0」であり、基準ノードの報酬が「2.5」であることから、2.0/2.5=0.8の遷移評価値が導かれる。
(数式4)遷移評価値=次ノードの報酬/基準ノードの報酬
この場合、(E-B)ノードの報酬が「0.92」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、0.92/2.5=0.368の遷移評価値が導かれる。
この場合、(B-A)ノードの報酬が「1.13」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、1.13/2.5=0.452の遷移評価値が導かれる。
この場合、(A-D)ノードの報酬が「1.01」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、1.01/2.5=0.404の遷移評価値が導かれる。
この場合、(D-H)ノードの報酬が「0.88」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、0.88/2.5=0.352の遷移評価値が導かれる。
この場合、(H-H)ノードの報酬が「0.88」であり、(B-E)ノードの報酬が「2.5」であることから、0.88/2.5=0.352の遷移評価値が導かれる。
なお、仮にコンバージョン画面である画面Hが終端ではなく、その後に画面遷移が存在したとしても(S13-08/Y)、当該画面遷移ノードの報酬が優良遷移閾値以下の場合(S13-09、S13-10/N)、画面遷移評価部21はこれを優良画面遷移と認定することなく、そのまま処理を終了させる(S13-12)。
まず画面遷移評価部21は、上記の優良画面遷移経路中に画面戻りがあるか否かを判定する(S14-01)。
すなわち、今回の優良画面遷移経路は図12(a)に示すように、(A-B)→(B-E)→(E-B)→(B-A)→(A-D)→(D-H)→(H-H)の画面遷移ノードより構成され、これを画面単位で表現すると図12(b)に示すように、画面A→画面B→画面E→画面B→画面A→画面D→画面Hの流れとなる。
この図より明らかなように、「画面B→画面A」の部分が最初の「画面A→画面B」の流れに対して逆行しており、画面戻りに該当することが理解できる。
このため画面遷移評価部21は、この画面戻りに該当する「画面B→画面A」の画面遷移を優良画面遷移経路から除外した上で(S14-02)、画面定義記憶部22を参照し、残された画面間(すなわち画面Eと画面Dとの間)にリンクが現状存在しているか否かを判定する(S14-03)。
まず画面遷移評価部21は、各ノードの報酬を個々の画面単位で加算して行き、画面A〜画面Hの報酬総計値を求める(S15-01)。
例えば、図15に示すように、あるノード群Xに属する(E-F)ノードの報酬が−0.082、(F-F)ノードの報酬が−0.425であり、分岐ノード群Yに属する(F-H)ノードの報酬が0.112であった場合、この図15の場面における画面Fの報酬合計値は、「−0.082−0.425+0.112=−0.395」となる。
そして、画面単位の報酬総計値が画面削除閾値である0.0未満の場合には(S15-03/Y)、当該画面を削除推奨画面と認定する(S15-04)。
これは、画面Fを経由するとコンバージョン画面である画面Hに到達する確率が低下するため、画面Fを削除することで画面Hへの到達率を高めることが可能であることを意味している。
まず、画面遷移評価部21は画面定義記憶部22を参照し、削除推奨画面にリンク先画面が存在するか否かを確認する(S16-01)。
上記において削除推奨画面に認定された画面Fには、画面Hへのリンクが存在しているため(S16-01/Y)、画面遷移評価部21は画面定義記憶部22を参照し、リンク元画面として画面Eを特定する(S16-02)。
この場合、画面遷移評価部21は各ノード群に含まれる個々のノードの報酬と所定の「リンク削除閾値(例えば0.0)」とを比較していき(S17-01)、その報酬がリンク削除閾値未満の場合には(S17-02/Y)、当該ノードの画面遷移を実現するためのリンクを削除対象リンクと認定する(S17-03)。
これに対し、(E-G)ノード42及び(C-G)ノード44は、共に画面Gへの遷移に係るものであるが、それぞれの報酬はリンク削除閾値である0.0以上であるため、両リンクは削除候補から外される。
まず、画面D→画面Gの流れに沿うとコンバージョンの確率が低下するため、画面D→画面Gへの経路を遮断する必要がある。
しかし、画面E→画面Gの経路及び画面C→画面Gへの経路についてはコンバージョンの確率が高いため、画面G自体を削除することは妥当でない。
そこで、画面Gの存在は維持しつつ、画面D→画面Gへのリンクのみを削除候補としている。
この画面遷移評価レポート中では、まず「1.優良画面遷移経路」として、「画面A→画面B→画面E→画面B→画面A→画面D→画面H」のルートが、現状において最も効率的にユーザをコンバージョン画面に案内できるものとして表示されている。これを検討することにより、管理者は自分たちが意図した通りにユーザがサイト内を移動しているか否かを確認することができる。
また、「3.削除推奨画面」として、「画面F」が報酬総計値と共にリストアップされている。
さらに、「4.削除推奨リンク」として、「画面D→画面G」のリンクが報酬と共にリストアップされている。
これを受けた画面遷移評価部21は(図4のS19/Y)、画面定義記憶部22に格納された設定情報に対し、リンク追加、画面削除及びリンク削除に必要な修正処理を実行する(図4のS20)。
画面ファイル名:画面E
ボタンID:リンクボタン3
表示名:画面Dへ
リンク先:画面D
画面ファイル名:画面E
ボタンID:リンクボタン5
表示名:画面Hへ
リンク先:画面H
最後に画面遷移評価部21は、画面Dから画面Gへのリンクを削除するために、画面定義記憶部22に格納された画面Dから画面Gへのリンクを定義したレコードを削除すると共に、画面Hへのリンクを定義するレコードのボタンIDを繰り上げる。
この結果、図21(a)に示すように、従前は画面Eのメニュー項目に「画面Fへ」のリンクボタンが表示されていたところ、修正後は同図(b)に示すように、画面Eのメニュー項目から「画面Fへ」のリンクボタンが除去され、代わりに「画面Dへ」及び「画面Hへ」のリンクボタンが追加されることとなる。
この結果、図示は省略したが、画面Dのメニュー項目から「画面Gへ」のリンクボタンが除去される。
この場合、画面遷移評価部21から管理端末29に対しては、画面遷移最適化レポート画面が事後的に送信される。
そこで、予め所定の記憶手段にこのような「削除不可画面」について設定しておき、画面削除のために画面定義記憶部22内のレコードに修正を施す際には、当該画面が「削除不可画面」に設定されていないことを画面遷移評価部21が確認するステップを設けることが望ましい。
(数式5)報酬=1/(34/6)≒0.176
上記の総ページ滞在時間は、ユーザが画面Hを離脱した日時から画面Aに最初にアクセスした日時を減算することにより、画面遷移情報抽出部18により算出される。
(数式5)報酬=1/(18/4)=0.222
このノード群は先頭の(A-B)ノードが前のノード群と重複することから、先のノード群に(B-E)、(E-F)、(F-F)のノードが接ぎ木される形となる。また、先頭の(A-B)ノードの報酬は、0.176+0.222=0.398に書き換えられる。
また、画面ファイル修正部23は、画面定義記憶部22内の設定情報に対する修正を受けて、画面ファイル記憶部24内の画面ファイルに対する修正処理を実行する。
図24(a)はその一例を示すものであり、「1, A, B, A, C, G, H」のレコードが投入された場合に、画面遷移評価部21によって(A-B)、(B-A)、(A-C)、(C-G)、(G-H)、(H-H)のノードが生成され、それぞれのノードに報酬として当該ノード群に所属するノード数である「6」がそのまま割り当てられている。
このノード群は先頭の(A-B)ノードが前のノード群と重複することから、先のノード群に(B-E)、(E-F)、(F-F)のノードが接ぎ木される。また、先頭の(A-B)ノードの報酬は、6+4=10に書き換えられる。
また、画面ファイル修正部23は、画面定義記憶部22内の設定情報に対する修正を受けて、画面ファイル記憶部24内の画面ファイルに対する修正処理を実行する。
12 画面送信部
14 アクセスログ取得部
16 アクセスログ記憶部
18 画面遷移情報抽出部
20 画面遷移情報記憶部
21 画面遷移評価部
22 画面定義記憶部
23 画面ファイル修正部
24 画面ファイル記憶部
26 クライアント端末
28 業務処理サーバ
29 管理端末
40 画面遷移ノード
42 画面遷移ノード
44 画面遷移ノード
α ノード群
β ノード群
γ ノード群
X ノード群
Y ノード群
Claims (8)
- 複数の画面ファイルを格納する画面ファイル記憶手段と、
クライアント端末からのリクエストに応じて、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを取り出し、必要な加工処理を施してクライアント端末に送信する画面送信手段と、
クライアント端末と画面送信手段との間におけるログデータを格納するアクセスログ記憶手段と、
上記のログデータに基づいて、セッション単位で遷移した画面の順番を少なくとも備えた画面遷移情報を生成する手段と、
この画面遷移情報に基づいて、遷移前と遷移後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成するノード生成手段と、
上記画面遷移情報に基づいて、セッション毎に当該Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てる報酬算出手段と、
セッション単位の画面遷移ノードを先頭から順に比較し、重複する画面遷移ノードが存在する場合には、重複ノードの報酬を合算して一つの画面遷移ノードに割り当てると共に、重複しない画面遷移ノードについては、重複しているノードの次の位置に接ぎ木する手段と、
上記の各画面遷移ノード中で、所定の条件を満たす報酬を備えた複数の画面遷移ノードの組合せからなる、1または複数の優良画面遷移経路を認定する優良画面遷移経路認定手段と、
上記の優良画面遷移経路中に、先行する画面に戻る遷移が存在するか否かを判定する手段と、
この画面戻りが存在する場合に、画面間のリンク関係を定義した画面定義記憶手段を参照し、当該画面戻りに係る画面遷移を経路から除外した際に、残された画面間を繋ぐリンクが存在するか否かを判定する手段と、
このリンクが存在しない場合には、両画面間を繋ぐリンクを追加推奨リンクと認定する手段と、
この追加推奨リンクのリンク元画面に係る画面ファイルにリンク先画面へのリンク情報を追加する手段を備えたことを特徴とする画面遷移最適化システム。 - 上記優良画面遷移経路認定手段は、以下の(1)〜(11)の処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画面遷移最適化システム。
(1)上記の各画面遷移ノード中で、最も報酬の高い画面遷移ノードを、基準ノードと認定する。
(2)上記基準ノードの前に画面遷移ノードが存在する場合に、当該画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
(3)この遷移評価値と所定の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(4)優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定された画面遷移ノードの前に画面遷移ノードが存在する場合に、当該画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して遷移評価値を算出する。
(5)この遷移評価値と上記の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(6)上記(4)及び(5)の処理を、前の画面遷移ノードが存在しなくなるまで、もしくは前の画面遷移ノードの遷移評価値が上記の優良遷移閾値以下となるまで繰り返す。
(7)上記基準ノードの次に1または複数の画面遷移ノードが存在する場合に、最も報酬の高い画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
(8)この遷移評価値と所定の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(9)優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定された画面遷移ノードの次に、1または複数の画面遷移ノードが存在する場合に、最も報酬の高い画面遷移ノードの報酬を基準ノードの報酬で除して、遷移評価値を算出する。
(10)この遷移評価値と上記の優良遷移閾値と比較し、優良遷移閾値を上回る遷移評価値に係る画面遷移ノードを、優良画面遷移経路の一部を構成するものと認定する。
(11)上記(9)及び(10)の処理を、次の画面遷移ノードが存在しなくなるまで、もしくは次の最も報酬の高い画面遷移ノードの遷移評価値が上記の優良遷移閾値以下となるまで繰り返す。 - 複数の画面ファイルを格納する画面ファイル記憶手段と、
クライアント端末からのリクエストに応じて、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを取り出し、必要な加工処理を施してクライアント端末に送信する画面送信手段と、
クライアント端末と画面送信手段との間におけるログデータを格納するアクセスログ記憶手段と、
上記のログデータに基づいて、セッション単位で遷移した画面の順番を少なくとも備えた画面遷移情報を生成する手段と、
この画面遷移情報に基づいて、遷移前と遷移後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成するノード生成手段と、
上記画面遷移情報に基づいて、セッション毎に当該Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てる報酬算出手段と、
セッション単位の画面遷移ノードを先頭から順に比較し、重複する画面遷移ノードが存在する場合には、重複ノードの報酬を合算して一つの画面遷移ノードに割り当てると共に、重複しない画面遷移ノードについては、重複しているノードの次の位置に接ぎ木する手段と、
各画面遷移ノードに割り当てられた報酬を、各画面遷移ノードを構成する個々の画面毎に集計し、各画面単位の報酬総計値を算出する手段と、
この画面単位の報酬総計値と所定の閾値を比較し、各画面の報酬総計値がこの閾値を下回っている場合には、当該画面を削除推奨画面と認定する手段と、
上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを削除する手段と、
画面間のリンク関係を定義した画面定義記憶手段を参照し、この削除推奨画面へのリンク元画面を特定する手段と、
このリンク元画面に係る画面ファイルから、当該削除推奨画面へのリンク情報を削除する手段と、
を備えたことを特徴とする画面遷移最適化システム。 - 上記画面定義記憶手段を参照し、上記削除推奨画面にリンク先画面が存在するか否かを判定する手段と、
削除推奨画面にリンク先画面が存在する場合に、上記画面定義記憶手段を参照し、当該削除推奨画面のリンク元画面を特定する手段と、
上記画面定義記憶手段を参照し、当該リンク元画面とリンク先画面間を繋ぐリンクが存在するか否かを判定する手段と、
このリンクが存在しない場合には、これを追加推奨リンクと認定する手段と、
この追加推奨リンクのリンク元画面に係る画面ファイルにリンク先画面へのリンク情報を追加する手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画面遷移最適化システム。 - 複数の画面ファイルを格納する画面ファイル記憶手段と、
クライアント端末からのリクエストに応じて、上記画面ファイル記憶手段から対応の画面ファイルを取り出し、必要な加工処理を施してクライアント端末に送信する画面送信手段と、
クライアント端末と画面送信手段との間におけるログデータを格納するアクセスログ記憶手段と、
上記のログデータに基づいて、セッション単位で遷移した画面の順番を少なくとも備えた画面遷移情報を生成する手段と、
この画面遷移情報に基づいて、遷移前と遷移後の画面の組合せからなる画面遷移ノードを生成するノード生成手段と、
上記画面遷移情報に基づいて、セッション毎に当該Webサイトの目的達成に対する貢献度を示す報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てる報酬算出手段と、
セッション単位の画面遷移ノードを先頭から順に比較し、重複する画面遷移ノードが存在する場合には、重複ノードの報酬を合算して一つの画面遷移ノードに割り当てると共に、重複しない画面遷移ノードについては、重複しているノードの次の位置に接ぎ木する手段と、
各画面遷移ノードに割り当てられた報酬と所定の閾値を比較し、各画面遷移ノードの報酬がこの閾値を下回っている場合には、当該画面遷移ノードに対応したリンクを削除推奨リンクと認定する手段と、
このリンクのリンク元画面に係る画面ファイルからリンク先画面へのリンク情報を削除する手段を備えたことを特徴とする画面遷移最適化システム。 - 上記画面遷移情報には、予め設定されたコンバージョン画面への到達の有無を示すデータが含まれており、
上記報酬算出手段は、当該画面遷移情報がコンバージョン画面への到達を示すデータを含む場合には、正の数値からなる一定の基準値を構成ノード数で除することにより、各画面遷移ノード当たりの報酬を算出し、当該画面遷移情報がコンバージョン画面への到達を示すデータを含まない場合には、負の数値からなる一定の基準値を構成ノード数で除することにより、各画面遷移ノード当たりの報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画面遷移最適化システム。 - 上記画面遷移情報には、当該セッション全体の滞在時間が含まれており、
上記報酬算出手段は、このセッション毎の滞在時間の長短に応じた報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画面遷移最適化システム。 - 上記報酬算出手段は、当該セッションに含まれるノード数に対応した報酬を算出し、各画面遷移ノードに割り当てることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画面遷移最適化システム。
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