JP2002297557A - エージェントシステムおよびこのエージェントシステム用プログラム - Google Patents

エージェントシステムおよびこのエージェントシステム用プログラム

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JP2002297557A
JP2002297557A JP2001102156A JP2001102156A JP2002297557A JP 2002297557 A JP2002297557 A JP 2002297557A JP 2001102156 A JP2001102156 A JP 2001102156A JP 2001102156 A JP2001102156 A JP 2001102156A JP 2002297557 A JP2002297557 A JP 2002297557A
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Application number
JP2001102156A
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Inventor
Yoshihiro Koizumi
善裕 小泉
Takeshi Maeda
猛 前田
Tateji Tanaka
立二 田中
Katsura Kawai
桂 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エージェントシステムに精通していない操作者
等を支援して、その業務に対応する適切なエージェント
を選択可能にする。 【解決手段】通信ネットワーク6を介して接続された複
数のディジタル形保護制御装置2a1〜2a3間を移動
可能な複数のエージェント(プログラムモジュール)P
M1〜PMnに基づいて少なくとも1つのディジタル形
保護制御装置に複数の業務を実行させるエージェントシ
ステム1。複数の業務それぞれに対応する複数のエージ
ェントPM1〜PMnを格納するWebサーバ5の格納
機能40と、複数の業務および複数のエージェントPM
1〜PMn間の対応関係を表す対応テーブルを記憶する
対応テーブル処理機能42と、記憶された対応関係デー
タに基づいて複数の業務の内の所望の業務に対応するエ
ージェントを選択し、選択したエージェントを通信ネッ
トワーク6を介して所定の経路に従って送出するプログ
ラムモジュール送受信機能41とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
を介して接続された複数の制御装置間において、複数の
エージェント(プログラムモジュール)を移動させるこ
とにより、少なくとも1つの制御装置に複数の業務を実
行させるエージェントシステムおよびこのエージェント
システムにおいて実行されるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】プログラムモジュール移動型、すなわ
ち、エージェント型の電力系統保護制御システム(エー
ジェントシステム)としては、例えば遠隔監視制御動作
として、例えば、リレー整定値制御を行なう特開平10
−222785号公報に開示されたシステム(図17参
照)がある。
【0003】このシステムによれば、表示操作装置12
0にて、表示操作の内容(リレー整定値制御)に対応し
たプログラムモジュール(移動型プログラムモジュー
ル、エージェント)は、プログラムモジュール送出手段
121および通信ネットワーク130を介してディジタ
ル形保護制御装置110内のプログラムモジュール受信
手段111にて受信され、実行手段112にてプログラ
ムモジュールに対応する制御動作(例えば整定値の変更
等の整定値制御動作)が実行される。このとき、その実
行結果は、プログラムモジュール自体に記憶される。
【0004】実行手段112にてプログラムモジュール
が実行された後、プログラムモジュールは、実行結果及
びプログラムモジュール返送・転送手段113を介して
他のディジタル形保護制御装置140に転送され、ディ
ジタル形保護制御装置110と同様の動作処理によりプ
ログラムモジュールに基づく制御動作が実行される。
【0005】このようにして、全てのディジタル形保護
制御装置に移動して各ディジタル形保護制御装置の実行
手段112を介して制御動作を実行させたプログラムモ
ジュールは、表示操作装置120に返送され、そのプロ
グラムモジュールに含まれるディジタル形保護制御装置
それぞれの実行結果は、表示操作装置120自体により
表示される。
【0006】すなわち、上述したプログラムモジュール
移動型電力系統保護制御システムにおいては、広域分散
された多数のディジタル形保護制御装置110、140
それぞれに対して個別にリレー整定値の変更等の運用・
監視制御を行なう必要がなく、例えば1つの表示操作装
置120により各ディジタル形保護制御装置110,1
11、・・・を効率よく運用・監視制御することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プログラムモジュール移動型電力系統負荷周波数制御シ
ステムでは、例えば保護制御といった特定の業務領域を
想定したものであり、電力系統のそれ以外の業務、例え
ばSCADA(Supervisory Contro
l And Data Acquisition)シス
テムにおける系統のデータを収集する記録業務を代行す
る記録型エージェントシステムや、当該装置がその仕様
通りに動作しているかを確認しながら巡回する巡視型エ
ージェントシステムなど、整定・解析・記録・巡視・事
故判定・事故復旧など電力系統の様々な業務を代行でき
るエージェントシステムを統一的に生成して業務を代行
させるためには、それぞれの監視制御業務に応じたエー
ジェントを送出しなければならない。
【0008】しかしながら、表示操作装置等の操作端末
から、各業務に適切なエージェントを選択して送出する
には、どの業務にどのエージェントが適切であるかを選
定する必要があり、その選定作業を行なう操作端末の操
作者には、各業務の業務フローおよびエージェントプロ
グラム自体に精通することが要求される。
【0009】したがって、エージェントシステムに精通
していない操作者にとっては、適切なエージェントを選
択して送出することが非常に困難であった。
【0010】また、上述したプログラムモジュール(エ
ージェント)移動型エージェントシステムでは、そのエ
ージェントの移動経路は、その経路自体を予めエージェ
ントに与えておくか、または、その移動先に関する情報
を知識ベースとして予め与えておかなければ、エージェ
ントは各ディジタル形保護制御装置を巡回することがで
きない。
【0011】したがって、上記移動経路自体あるいは移
動経路に関する知識ベースをエージェントに与える作業
が常に必要になり、その作業者の負担を増大させてい
た。
【0012】さらに、エージェントには、付与された移
動経路を表すデータあるいは知識ベースが含まれている
ため、エージェント移動時間が増大して迅速な業務を行
なうことが妨げられるという問題点も生じていた。
【0013】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、例えば電力系統SCADAシステム等のエージ
ェントシステムおよびプログラムにおいて、移動型プロ
グラムモジュール(エージェント)の高度化・高機能化
を図ることにより、業務に精通しているがエージェント
システムに精通していない操作者等を支援して、その業
務に対応する適切なエージェントを選択可能にし、かつ
選択したエージェントを的確に送出可能にするためのエ
ージェントシステムおよびプログラムを提供することを
その目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の態様によれば、通信ネットワークを介
して接続された複数の制御装置間を移動可能な複数のエ
ージェント(プログラムモジュール)に基づいて少なく
とも1つの制御装置に複数の業務を実行させるエージェ
ントシステムであって、複数の業務それぞれに対応する
複数のエージェントを格納するエージェント格納手段
と、前記複数の業務および複数のエージェント間の対応
関係を表すデータを記憶する対応関係データ記憶手段
と、記憶された対応関係データに基づいて前記複数の業
務の内の所望の業務に対応するエージェントを選択し、
選択したエージェントを前記通信ネットワークを介して
所定の経路に従って送出する選択送出手段とを備えてい
る。
【0015】本発明の第1の態様において、前記各エー
ジェントは、少なくとも対応する業務の業務内容および
自エージェントの移動経路を含む制御手順が文書形式で
表されたスクリプトファイルと、このスクリプトファイ
ルを解釈して前記制御手順を読取るためのスクリプト解
釈プログラムを含むとともに、前記各制御装置は、前記
通信ネットワークを介して移動してきた前記エージェン
トにおける前記スクリプト解釈プログラムを実行して前
記スクリプトファイルの制御手順を逐次解釈するスクリ
プト解釈手段と、このスクリプト解釈手段により逐次解
釈された各制御文に従って自制御装置の処理を実行する
実行手段と、この実行手段の実行処理により得られた処
理結果を前記エージェントに一体化する一体化手段と、
前記スクリプト解釈手段により解釈された制御手順にお
ける移動経路に沿って前記処理結果が一体化されたエー
ジェントを移動させる移動手段とを備えている。
【0016】上記目的を達成するための本発明の第2の
態様によれば、通信ネットワークを介して接続された複
数の制御装置間を移動可能な複数のエージェント(プロ
グラムモジュール)に基づいて少なくとも1つの制御装
置に複数の業務を実行させるエージェントシステムであ
って、前記各エージェントは、少なくとも対応する業務
の業務内容および自エージェントの移動経路を含む制御
手順が文書形式で表されたスクリプトファイルと、この
スクリプトファイルを解釈して前記制御手順を読取るた
めのスクリプト解釈プログラムを含むとともに、前記各
制御装置は、前記通信ネットワークを介して移動してき
た前記エージェントにおける前記スクリプト解釈プログ
ラムを実行して前記スクリプトファイルの制御手順を逐
次解釈するスクリプト解釈手段と、このスクリプト解釈
手段により逐次解釈された各制御文に従って自制御装置
の処理を実行する実行手段と、この実行手段の実行処理
により得られた処理結果を前記エージェントに一体化す
る一体化手段と、前記スクリプト解釈手段により解釈さ
れた制御手順における移動経路に沿って前記処理結果が
一体化されたエージェントを移動させる移動手段と、自
制御装置の移動手段が前記エージェントの移動経路とし
て規定された次の移動先の制御装置に対するエージェン
トの移動に失敗した際に、その失敗移動先の識別情報お
よび失敗日時情報を含む移動失敗事例情報を作成し、作
成した移動失敗事例情報を第1のファイルに登録する移
動失敗事例情報登録手段とを備え、前記移動手段は、前
記エージェントを当該エージェントの移動経路として規
定された次の移動先の制御装置へ移動させる際に、前記
第1のファイルに登録された移動失敗事例情報を参照
し、この参照の結果、前記次の移動先としての制御装置
が前記移動失敗事例情報に含まれている場合には、前記
次の移動先の制御装置への前記エージェントの移動を中
止する手段を備えている。
【0017】上記目的を達成するための本発明の第3の
態様によれば、通信ネットワークを介して接続された複
数の制御装置間を移動可能な複数のエージェント(プロ
グラムモジュール)に基づいて少なくとも1つの制御装
置に複数の業務を実行させるエージェントシステムであ
って、前記各エージェントは、少なくとも対応する業務
の業務内容および自エージェントの移動経路を含む制御
手順が文書形式で表されたスクリプトファイルと、この
スクリプトファイルを解釈して前記制御手順を読取るた
めのスクリプト解釈プログラムを含むとともに、前記各
制御装置は、前記通信ネットワークを介して移動してき
た前記エージェントにおける前記スクリプト解釈プログ
ラムを実行して前記スクリプトファイルの制御手順を逐
次解釈するスクリプト解釈手段と、このスクリプト解釈
手段により逐次解釈された各制御文に従って自制御装置
の処理を実行する実行手段と、この実行手段の実行処理
により得られた処理結果を前記エージェントに一体化す
る一体化手段と、前記スクリプト解釈手段により解釈さ
れた制御手順における移動経路に沿って前記処理結果が
一体化されたエージェントを移動させる移動手段と、前
記複数のエージェントそれぞれの自制御装置からの移動
先を表す移動先情報が予め登録された第2のファイルと
を備え、前記移動手段は、前記エージェントを次の移動
先へ移動させる際に、前記第2のファイルを参照して、
そのエージェントに移動先情報を取得し、取得した移動
先情報に基づく所定の装置に対して前記エージェントを
移動させる手段を備えている。
【0018】上記目的を達成するための本発明の第4の
態様によれば、通信ネットワークを介して接続された複
数の制御装置間を移動可能な複数のエージェント(プロ
グラムモジュール)に基づいて少なくとも1つの制御装
置に複数の業務を実行させるエージェントシステムであ
って、前記各エージェントは、少なくとも対応する業務
の業務内容および自エージェントの移動経路を含む制御
手順が文書形式で表されたスクリプトファイルと、この
スクリプトファイルを解釈して前記制御手順を読取るた
めのスクリプト解釈プログラムを含むとともに、前記各
制御装置は、前記通信ネットワークを介して移動してき
た前記エージェントにおける前記スクリプト解釈プログ
ラムを実行して前記スクリプトファイルの制御手順を逐
次解釈するスクリプト解釈手段と、このスクリプト解釈
手段により逐次解釈された各制御文に従って自制御装置
の処理を実行する実行手段と、この実行手段の実行処理
により得られた処理結果を前記エージェントに一体化す
る一体化手段と、前記スクリプト解釈手段により解釈さ
れた制御手順における移動経路に沿って前記処理結果が
一体化されたエージェントを移動させる移動手段と、自
端末の実行手段が前記スクリプト解釈手段により解釈さ
れた制御文に従った処理に失敗した際に、その失敗処理
内容、失敗日時情報および対応エージェント識別情報を
含む処理失敗事例情報を作成し、作成した処理失敗事例
情報を第3のファイルに登録する処理失敗事例情報登録
手段とを備え、前記実行手段は、前記スクリプト解釈手
段により解釈された制御文に従った処理を行なう際に、
その各制御文毎に前記第3のファイルに記憶された処理
失敗事例情報を参照し、この参照の結果、対応する制御
文に基づく処理内容が前記処理失敗事例情報に含まれて
いる場合には、前記プログラム解釈手段による次の制御
文の解釈処理結果に従った処理を実行する手段とを備え
ている。
【0019】上記目的を達成するための本発明の第5の
態様によれば、通信ネットワークを介して接続された複
数の装置間を移動可能な複数の業務実行用エージェント
(プログラムモジュール)とこの複数業務実行用エージ
ェントおよび前記複数の業務間の対応関係を表すデータ
ファイルとが前記複数の端末の内の少なくとも1つの装
置に格納されたエージェントシステムにおける前記少な
くとも1つの装置が実行可能なエージェントシステム用
プログラムであって、前記少なくとも1つの装置に、前
記少なくとも1つの装置に格納された対応関係データフ
ァイルを参照させる処理と、その参照処理結果に基づい
て前記複数の業務の内の所望の業務に対応するエージェ
ントを選択させる処理と、選択させたエージェントを前
記通信ネットワークを介して所定の経路に従って送出さ
せる処理とを実行させる。
【0020】上記目的を達成するための本発明の第6の
態様によれば、通信ネットワークを介して接続された複
数の制御装置間を移動可能な複数のエージェント(プロ
グラムモジュール)に基づいて少なくとも1つの制御装
置に複数の業務を実行させるシステムにおける前記少な
くとも1つの制御装置が実行可能なエージェントシステ
ム用プログラムであって、前記少なくとも1つの制御装
置を、請求項6、8または10の何れか1項に記載され
た各手段として機能させる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係わるエージェントシス
テムおよびこのエージェントシステム用プログラムの実
施の形態を図面を用いて以下に説明する。
【0022】なお、公知例である特開2000−134
786に記載された内容(処理・機能)については、本
願明細書でも利用可能であるものとし、詳細な説明は省
略または簡略化する場合がある。
【0023】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態に係わるエージェントシステム1を図1〜図6に
従って説明する。
【0024】図1は、本実施形態におけるエージェント
システム1の全体構成を示す図である。
【0025】図1に示すエージェントシステム1は、複
数の電気所(変電所等、以下、変電所とする)Ts1〜
Tsn(本実施形態では、n=3とする)にそれぞれ設
置された、各種の電力系統設備機器を有する電力系統P
を保護制御するためのディジタル形保護制御装置(保護
制御装置)2a1〜2a3と、変電所Ts1〜Ts3
(ディジタル形保護制御装置2a1〜2a3)から例え
ば遠方に配置された有人変電所等に設けられ、各ディジ
タル形保護制御装置2a1〜2a3に対して、複数(例
えばn個)の業務、すなわち、各装置2a1〜2a3に
対する監視制御業務、記録業務、巡視業務等を、それぞ
れの業務に対応する複数の移動型プログラムモジュール
PMk(1≦k≦n)を介して実行するための表示操作
装置(操作端末)3と、変電所Ts1〜Ts3から例え
ば遠方に配置された有人給電指令所等に設置され、複数
のディジタル形保護制御装置(コンピュータを含む装
置)2a1〜2a3の業務実行により取得された結果を
一括して管理するための管理装置(コンピュータを含む
装置)4と、インターネット上において、エージェント
システム1における複数の移動型プログラムモジュール
PMkを記憶・管理するWebサーバ5とを備えてお
り、操作端末3には、インターネット上の資源(HTM
Lファイル、移動型プログラムモジュールPMk等の各
種データ)を閲覧可能なWebブラウザが搭載されてお
り、ブラウザ端末としても機能可能である。
【0026】なお、本明細書では、上記移動型プログラ
ムモジュールのことをエージェントとも記載する。
【0027】そして、これら変電所Ts1〜Ts3(デ
ィジタル形保護制御装置2a1〜2a3)、操作端末
3、管理装置4およびWebサーバ5は、電話回線網
(公衆回線網)等の通信ネットワーク6を介してデータ
送受信可能に相互接続されており、複数の移動可能型プ
ログラムモジュールPMkを通信ネットワーク6を介し
て操作端末3、各ディジタル形保護制御装置2a1〜2
a3および管理装置4間を巡回移動させるようにして、
エージェントシステム1を構築している。
【0028】各ディジタル形保護制御装置2a1〜2a
3は、図1に示すように、例えば、それぞれモジュール
化されたプログラムに基づく複数のモジュール(オブジ
ェクト)を有しており、この複数のモジュールが各ディ
ジタル形保護制御装置2a1〜2a3に、それぞれに対
応する機能を実現させるようになっている。
【0029】すなわち、各ディジタル形保護制御装置2
a1〜2a3は、他装置(管理装置を含む自装置以外の
他の装置)から移動されてきたプログラムモジュールP
Mkを受信処理して後述するスクリプト解釈・実行処理
機能に渡し、その実行処理機能に基づく実行処理結果に
応じて、解釈されたスクリプト内に記述(保持)された
移動先、あるいは後述する移動先決定機能により決定さ
れた移動先に対してプログラムモジュールPMkを移動
させるプログラムモジュール移動機能10と、この移動
機能10により渡されたプログラムモジュールPMkの
スクリプトを解釈し、その解釈結果に基づく処理[例え
ば、保護制御対象である電力系統Pから例えば定周期
(例えば3秒)に収集された状態量{遮断器等の状態値
(遮断器→ON/OFF;以下、SV値とも記載す
る)、センサ等の計測値(電流値、電圧値;TM値(テ
レメータ値)とも記載する)}に対応するディジタル形
の状態データ(SVデータ、TMデータ)を用いた各種
の保護制御処理]を実行するスクリプト解釈・実行処理
機能11と、この実行処理機能11の実行処理結果に基
づき、必要に応じて、電力系統Pに係わる遮断器等の外
部機器に対する制御指令C1〜C3を出力して電力系統
Pに対する監視制御を行な制御機能12と、次の移動先
に対するプログラムモジュールの移動が失敗した際に、
その移動失敗事例に関する情報を記憶して学習する移動
失敗事例学習機能13と、プログラムモジュールが解釈
されたスクリプトに基づく動作処理に失敗した際に、そ
の動作処理失敗に関する情報を記憶して学習する動作・
処理失敗事例学習機能14と、スクリプト内に次の移動
先が記述されていない場合に、次の移動先を決定する機
能15とを備えている。
【0030】上記スクリプト解釈・実行処理機能11お
よび制御機能12により電力系統Pに対して実行可能な
監視制御処理としては、例えば保護リレー動作の整定値
変更処理、各装置2a1〜2a3の自動点検処理、電気
量取得・表示処理、保護リレー動作制御処理、各装置2
a1〜2a3の動作状態表示処理および各装置2a1〜
2a3において異常が生じた場合の異常表示処理等があ
る。
【0031】各プログラムモジュールPMk(1≦k≦
n)は、図2に示すように、少なくとも対応する業務に
基づく処理内容およびプログラムモジュールPMkの移
動経路を含む業務内容(業務手順、制御手順)が、人間
系が理解できる分かりやすい文書形式で例えば1行毎に
記述されたファイル(以下、本明細書では、上記人間系
が理解できる文書形式で記述された業務内容をスクリプ
トと定義し、そのスクリプトから構成されたファイルを
スクリプトファイルと定義する)20akと、このスク
リプトファイル20akを解釈して業務内容を読み取る
ためのスクリプト解釈プログラム21aを含むプログラ
ムモジュール本体21とから構成されており、このプロ
グラムモジュールPMkおよびプログラムモジュール移
動機能10は、ネットワーク対応の計算機言語である例
えばJava(“Java”は、米国SunMicro
systems社の商標)およびこのJavaのネット
ワーク機能であるrmi(remote method
invocation)機能を用いて実現されてい
る。
【0032】ここで、プログラムモジュールPMkにお
ける上述した文書形式で作成されたスクリプトファイル
20ak(第1行目の制御文〜第4行目の制御文)の一
例を図3に示す。
【0033】図3に示すスクリプトファイル20ak
は、「プログラムモジュールPMkは、まず、変電所T
s1(ディジタル形保護制御装置2a1)に移動(“g
oto変電所Ts1”)して(1行目の制御文)、ディ
ジタル形保護制御装置2a1に対応する保護制御対象
(電力系統設備機器)であるスイッチsw1をON操作
(“set スイッチsw1 ON”)する(2行目の
制御文)。続いて、プログラムモジュールPMkは、変
電所Ts2(ディジタル形保護制御装置2a2)に移動
(“goto 変電所Ts2”)して(3行目の制御
文)、ディジタル形保護制御装置2a2に対応する保護
制御対象(電力系統設備機器)である遮断器の開閉状態
を取得(“get 遮断器開閉”)する(4行目の制御
文)」という制御手順を表している。
【0034】一方、プログラムモジュールPMkのスク
リプト解釈プログラム21aは、文書形式で作成された
スクリプトファイル20akを解釈して業務内容を読み
取るためのプログラムである。
【0035】そして、プログラムモジュール本体21
は、スクリプトファイル20akをプログラムモジュー
ル本体21と一体化してプログラムモジュールPMkと
して搬送するためのスクリプトファイル搬送手段21b
1を、プログラムモジュール本体21の内部変数として
実現している。また、プログラムモジュール本体21
は、スクリプトファイル20akの業務内容に基づいて
動作処理が実行された際に得られた処理結果をプログラ
ムモジュールPMkと一体化してプログラムモジュール
PMkと共に搬送するための結果搬送手段21b2を、
プログラムモジュール本体21の内部変数への格納機能
(例えば、プログラムモジュールPMkをJava言語
のクラス機構として実現した場合、処理結果をそのクラ
スの内部変数として代入する機能)として実現してい
る。
【0036】また、スクリプト解釈・実行処理機能11
は、具体的には、Java等のプログラミング言語処理
系やオペレーティングシステムにより実現される。
【0037】すなわち、本発明(本実施形態)によれ
ば、プログラムモジュールPMkを、複雑なプログラミ
ング言語を用いて制御内容や移動経路を含む業務内容を
作成することにより複雑なプログラム形式として構成す
るのではなく、遠隔監視操作者等の人間系が容易に理解
できる文書形式でスクリプトファイルとして作成してお
き、このスクリプトファイルと、スクリプトファイルを
解釈するためのスクリプト解釈プログラムを含むプログ
ラムモジュール本体とを組み合わせて構成している。
【0038】一方、操作端末3は、GUI(Graph
ical User Interface)処理により
後述するモニタ、入力部等を用いてスクリプトファイル
20を記述・作成可能なGUI機能30と、予めインス
トールされたWebブラウザに基づいてWebサーバ5
における複数のプログラムモジュールPM1〜PMnを
閲覧して、所望のプログラムモジュールPMkを選択す
るプログラムモジュール選択機能31と、Webサーバ
5から送信(ダウンロード)されてきた、上記選択機能
31により選択されたプログラムモジュールPMkを受
信し、通信ネットワーク6を介してプログラムモジュー
ルPMkを送信するプログラムモジュール送受信機能3
2とを備えている。
【0039】管理装置4は、各ディジタル形保護制御装
置2a1〜2a3と同様に、上述したプログラムモジュ
ール移動機能10、スクリプト解釈・実行処理機能1
1、制御機能12、移動失敗事例学習機能13、動作・
処理失敗事例学習機能14および移動先決定機能15を
備えている。
【0040】また、Webサーバ5は、複数のプログラ
ムモジュールPM1〜PMnを格納する機能(プログラ
ムモジュール格納機能)40と、操作端末3から送信さ
れたプログラムモジュールPMkを受信する機能および
操作端末3により選択されたプログラムモジュールPM
kのダウンロード要求に応じて、ダウンロード要求に対
応するプログラムモジュールPMkを操作端末3にダウ
ンロード(送信)する機能(プログラムモジュール送受
信機能)41と、格納したプログラムモジュールPM1
〜PMnに対応する複数の業務B1〜Bnとの対応関係
を表す対応テーブルT(HTMLファイル)を作成し、
作成した対応テーブルTを格納する機能および上記対応
テーブルTを操作端末3へ送信(ダウンロード)する対
応テーブル処理機能42とを備えている。
【0041】図4は、本実施形態のエージェントシステ
ム1を構成するディジタル形保護制御装置2a1、操作
端末3、管理装置4およびWebサーバ5の各機能ブロ
ックの処理を具体的に実現するためのハードウエア構成
を示す図である。
【0042】図4に示すディジタル形保護制御装置2a
1は、同一変電所Ts1内の他の装置に対してトランシ
ーバ50およびイーサネット(登録商標)LAN51を
介してデータ送受信可能に相互接続されており、また、
変電所Ts1内のローカルな範囲を接続するイーサネッ
トLAN51は、トランシーバ50およびルータ52を
介して公衆回線網、専用線等の広域ネットワーク(WA
N)53に接続されている。
【0043】ディジタル形保護制御装置2a1は、コン
ピュータ(コンピュータシステムとして構築されてお
り、電力系統Pにおける自装置の保護制御対象としての
複数の設備機器から状態量(電気量)S1を取り込んで
ディジタル形の状態データに変換するアナログ・ディジ
タル変換部55と、状態データに基づく保護制御演算処
理等の各種業務に対応する演算処理用のディジタル演算
処理部56と、電力系統Pに対する状態量S1入力およ
び制御指令C1出力に関するインタフェース処理用の入
出力インタフェース(I/O)57と、これら各ハード
ウエアブロック(アナログ・ディジタル変換部55、デ
ィジタル演算処理部56および入出力インタフェース5
7)をデータ送受信可能に接続するバス58と、イーサ
ネットLAN51とディジタル演算処理部56との間の
データ入出力に関するインタフェース処理を行なうため
にイーサネットLAN51のトランシーバ50に接続さ
れた通信インタフェース59と、ディジタル演算処理部
処理結果を記憶するデータベース60とを備えている。
【0044】ディジタル演算部56は、上述した各機能
を具体的に実現するためのCPU56aと、移動されて
きたプログラムモジュール、状態データおよびCPU5
6aの処理時のデータ・プログラム等の一時的記憶用、
およびプログラム管理やネットワーク管理等ディジタル
演算部全体を管理するOS(UNIX(登録商標)等の
オペレーティングシステム;Operating Sy
stem)、広域ネットワーク閲覧用ソフト(ブラウ
ザ)および各機能に対応するモジュール化されたプログ
ラムの記憶用としてのメモリ56bと、リレー動作用の
整定値等を記憶するためのEEPROM56cとを備え
ている。
【0045】なお、ディジタル形保護制御装置2a2、
2a3のディジタル演算部3のハードウエア構成は、取
得する電気量がS2、S3および保護制御動作出力がC
2、C3で表されること以外は、ディジタル形保護制御
装置2a1のハードウエア構成と略同等であるため、そ
の説明を省略する。
【0046】また、操作端末3は、各装置2a1〜2a
3と同様に、有人給電指令所等の制御所内に設けられた
イーサネットLAN51、トランシーバ50およびルー
タ52を介して広域ネットワーク53に接続されてお
り、広域ネットワーク53およびイーサネットLAN5
1と後述するCPUとの間のインタフェース処理を行な
う通信インタフェース70と、モニタ71a、マウスや
キーボード等の入力部71b等を有し、モニタ71aお
よび後述するCPUと協調しながら入力部71bを操作
することにより、上述したスクリプトファイル20に係
わる文書形式の制御手順の記述処理、運用監視用のデー
タ入力処理および制御結果表示処理等を行なうことが可
能なGUI部71と、Webサーバ5内のデータ(HT
MLファイル)閲覧用のWebブラウザ(ソフトウエ
ア)、例えば各プログラムモジュール毎に共通な前掲図
2に示したプログラムモジュール本体21、後述するC
PUの処理を実行させるためのプログラム、およびその
処理に必要なデータ等を記憶するメモリ72と、GUI
部71(入力部71b)により入力された文書形式の制
御手順に基づいてスクリプトファイル20を作成してメ
モリ72に保存する機能(GUI機能)30、プログラ
ムモジュール選択機能31およびプログラムモジュール
送受信機能32を具体的に実現するための処理を行なう
CPU73とを備えている。
【0047】さらに、管理装置4は、給電指令所等の制
御所内に設けられたイーサネットLAN51、トランシ
ーバ50およびルータ52を介して広域ネットワーク5
3に接続されており、広域ネットワーク53およびイー
サネットLAN51と後述するCPUとの間のインタフ
ェース処理を行なう通信インタフェース80と、モニタ
81a、マウスやキーボード等の入力部81b等を有す
るデータ入力用および表示用のコンソール81と、通信
インタフェース80を介して送られた制御結果データを
コンソール81のモニタ81aに表示させる処理、およ
び制御結果データを後述する外部記録装置に記録する記
録処理に加えて、前掲図1に示す各機能10〜15を実
行可能なCPU82と、制御結果データ、CPU82の
処理を実行させるためのプログラムおよびCPU82の
処理に必要なデータを記憶するためのメモリ83と、必
要に応じて制御結果データを記録するための外部記録装
置(記録サーバ)84とを備えている。
【0048】そして、Webサーバ5は、イーサネット
LAN51、トランシーバ50およびルータ52を介し
て広域ネットワーク53に接続されており、広域ネット
ワーク53およびイーサネットLAN51と後述するC
PUとの間のインタフェース処理を行なう通信インタフ
ェース90と、操作端末3により作成された複数の業務
に対応する複数のプログラムモジュールPM1〜PMk
を記憶するとともに、複数の業務と複数のプログラムモ
ジュールPM1〜PMnとの対応関係を表すテーブル
(HTMLファイル)Tを記憶するデータベース91
と、上記プログラムモジュール格納機能40、プログラ
ムモジュール送受信機能41および対応テーブル送信機
能42を実行可能なCPU92と、このCPU92の処
理を実行させるためのプログラムおよびその処理に必要
なデータを記憶するメモリ93とを備えている。
【0049】次に、本実施形態のエージェントシステム
1の全体動作について説明する。
【0050】例えば、複数の業務に精通しているがプロ
グラミング技術に精通していない監視操作者、あるいは
プログラミング技術に精通しているが複数の業務に精通
していない監視操作者は、GUI部71の入力部71b
を操作してモニタ71aの画面上において、例えば前掲
図3に示すように、各業務の内容(手順)を、複雑なプ
ログラム形式ではなく、人間系が容易に理解できる文書
形式で記述入力する(図5;ステップS1)。記述入力
された各業務に対応する文書形式の業務内容(スクリプ
ト)は、CPU73のメモリ72に記憶されたプログラ
ムに基づくGUI機能30によりファイル形式(スクリ
プトファイル20a1〜20an)としてメモリ72に
保存される(ステップS2)。
【0051】このとき、CPU73のプログラムモジュ
ール送受信機能32に基づく処理により、各スクリプト
ファイル20a1〜20anは、そのスクリプト搬送手
段21b1に基づく処理により、メモリ72に予め保存
されたプログラムモジュール本体21の内部変数として
スクリプトファイル毎に一体化され、各業務に対応する
各プログラムモジュールPM1〜PMnとして、Web
サーバ5に送信(アップロード)される(ステップS
3)。
【0052】Webサーバ5では、プログラムモジュー
ル送受信機能41およびプログラムモジュール格納機能
40に基づく処理により、送信されてきたプログラムモ
ジュールPM1〜PMnが受信され、データベース91
に格納される(ステップS4)。
【0053】このとき、Webサーバ5は、対応テーブ
ル処理機能に基づく処理により、データベース91に記
憶した複数の業務に対応するプログラムモジュールPM
1〜PMnと上記複数の業務との対応関係を表す対応テ
ーブルTをHTMLファイルとして作成し(ステップS
5)、作成した対応テーブルTをデータベース91に格
納する(ステップS6)。
【0054】一方、複数の業務における所定の業務を行
ないたい監視操作者は、入力部71bを操作することに
より、プログラムおよびWebブラウザに基づくCPU
73の処理に応じて、Webサーバ5に対して業務とプ
ログラムモジュールとの対応関係を表す対応テーブルT
の送信(ダウンロード)要求を送信する(ステップS
7)。
【0055】Webサーバ5は、送信されてきた対応テ
ーブルTのダウンロード要求に応じて、対応テーブル処
理機能42に基づく処理により、データベース91に記
憶された対応テーブルTを読出し、Webページとして
要求送信元の操作端末3に対してダウンロードする(ス
テップS8)。
【0056】操作端末3のCPU73は、プログラムお
よびWebブラウザに基づいて、ダウンロードされてき
た対応テーブルT(Webページ)を受信してモニタ7
1aに閲覧可能に表示する(ステップS9)。
【0057】図6は、操作端末3のモニタ71aに表示
された対応テーブルT(Webページ)を示す図であ
る。
【0058】図6に示すように、対応テーブルTには、
複数の業務(監視制御、記録、巡回、・・・)を示すデ
ータおよびその複数の業務に対応するプログラムモジュ
ール(PM1、PM2、PM3、・・・)を表すデータ
が互いに対応付けられて表示されている。
【0059】監視操作者は、対応テーブルTを閲覧しな
がら、入力部71bを操作してカーソルを移動させるこ
とにより、自ら実行したい所定の業務に対応するプログ
ラムモジュールPMkを選択し、入力部71bを操作し
て選択したプログラムモジュールPMkダウンロード要
求を、CPU73のプログラムモジュール選択機能31
に基づく処理によりWebサーバ5に送信する(ステッ
プS10)。
【0060】Webサーバ5は、選択されたプログラム
モジュールPMkのダウンロード要求に応じて、プログ
ラムモジュール送受信機能41に基づく処理により、対
応するプログラムモジュールPMkをデータベース91
から読出し、読み出したプログラムモジュールPMkを
ダウンロード要求送信元の操作端末3に送信する(ステ
ップS11)。
【0061】操作端末3のCPU73は、プログラムモ
ジュール送受信機能32に基づく処理により、送信され
てきたプログラムモジュールPMkを受信し、受信した
プログラムモジュールPMkにおけるスクリプト解釈プ
ログラム21aを実行してスクリプトファイル20ak
の業務内容を、例えばその1行目から順に解釈する(ス
テップS12)。
【0062】例えば、スクリプトファイル20akのス
クリプトが図3に記載された内容であるとすると、スク
リプトファイル20akの1行目は(“goto 変電
所Ts1”)であるため、CPU73は、解釈結果に基
づいて、受信したプログラムモジュールPMkを広域ネ
ットワーク53およびイーサネットLAN51等を介し
て変電所Ts1へ送出する(ステップS13)。
【0063】この結果、操作端末3において選択された
所定の業務に対応するプログラムモジュールPMkは、
広域ネットワーク53等を介して移動先である変電所T
s1のディジタル形保護制御装置2a1へ移動する。
【0064】このとき、ディジタル形保護制御装置2a
1のCPU56aは、プログラムモジュール移動機能1
0に基づく処理により、移動してきたプログラムモジュ
ールPMkをイーサネットLAN51等を介して受け取
り、スクリプト解釈・実行処理機能11に基づく処理に
より、受け取ったプログラムモジュールPMkにおける
スクリプト解釈プログラム21aを実行してスクリプト
ファイル20akの業務内容の2行目を解釈する(ステ
ップS14)。
【0065】今、スクリプトファイル20akの2行目
は(“set スイッチsw1 ON”)であるため、
CPU56aは、スクリプト解釈・実行処理機能11お
よび制御機能12に基づく処理により、電力系統Pのス
イッチsw1を“ON”させる制御指令C1を入出力イ
ンタフェース57を介して電力系統Pのスイッチsw1
に送信する(ステップS15)。そして、CPU56a
は、制御指令C1に対応する処理結果を電力系統Pのス
イッチsw1から受取り、受取った処理結果を、結果搬
送手段21b2に基づく処理によりプログラム本体21
の内部変数としてプログラムモジュールPMkに格納す
る(ステップS16)。
【0066】次いで、CPU56aは、スクリプト解釈
・実行処理機能11に基づく処理により、スクリプト解
釈プログラム21aを実行してスクリプトファイル20
akの業務内容の3行目を解釈する(ステップS1
7)。
【0067】スクリプトファイル20akの3行目は
(“goto 変電所Ts2”)であるため、CPU5
6aは、解釈結果に基づいて、プログラムモジュール移
動機能10に基づく処理により、プログラムモジュール
PMkを広域ネットワーク53等を介して変電所Ts2
へ送出する(ステップS18)。
【0068】この結果、プログラムモジュールPMk
は、広域ネットワーク53等を介して移動先である変電
所Ts2のディジタル形保護制御装置2a2へ移動す
る。
【0069】以下、スクリプトファイル20akの記述
内容における移動経路に従ってプログラムモジュールP
Mkが移動していき、その移動先において、解釈された
スクリプトに基づく業務処理が実行され、その実行結果
は、プログラムモジュールPMkの一部としてプログラ
ムモジュールPMkとともに搬送される。
【0070】このようにして各装置2a1〜2a3を移
動したプログラムモジュールPMkは、対応するスクリ
プトに規定された所定の最終移動先(例えば、管理装置
4や操作端末3)に最後に移動して、そのプログラムモ
ジュールPMkに保持されたプログラムモジュールPM
kに対応する業務の実行結果情報をメモリ(83/7
2)や外部記録装置84に各装置毎およびプログラムモ
ジュール毎に記憶する。
【0071】この結果、操作端末3の監視操作者は、自
端末3において所望の業務に対応するプログラムモジュ
ールPMkを選択することだけで、そのプログラムモジ
ュールPMkにより所望の業務を対応するディジタル形
保護制御装置に対して実行することができる。
【0072】以上述べたように、本実施形態によれば、
例えば、複数の業務に精通しているがプログラミング技
術に精通していない監視操作者、あるいはプログラミン
グ技術に精通しているが複数の業務に精通していない監
視操作者であっても、自端末3に表示された対応テーブ
ルTを介して所望の業務に対応する適切なプログラムモ
ジュールを容易かつ確実に選択することができ、選択し
たプログラムモジュールを、そのスクリプトに基づいて
自動的かつ的確に移動先のディジタル形保護制御装置に
対して送出することができる。
【0073】なお、第1の実施の形態においては、各デ
ィジタル形保護制御装置2a1〜2a3および管理装置
4は、移動失敗事例学習機能13、動作・処理失敗事例
学習機能14および移動先決定機能15をそれぞれ有し
ているが、本発明はこの構成に限定されるものではな
く、上記各機能の内の少なくとも1機能を省略した構成
も可能である。
【0074】(第2の実施の形態)本実施形態に係わる
エージェントシステムの機能ブロック構成、およびこれ
ら各機能ブロックの処理を具体的に実現するためのハー
ドウエア構成については、第1実施形態の図1および4
と略同等であるため、その説明を省略する。
【0075】本実施形態においては、各ディジタル形保
護制御装置2a1〜2a3のCPU56aは、スクリプ
トファイルの業務手順を解釈して認識された移動経路に
応じてプログラムモジュールを次の移動先へ移動させる
際に、移動元の変電所(ディジタル形保護制御装置)と
次の移動先の変電所(ディジタル形保護制御装置)との
間の通信回線に対する通信不良等の原因で、プログラム
モジュールが次の移動先に対する移動に失敗した場合、
その移動失敗を表す情報(移動失敗事例)を移動元の保
護制御装置(ノード)において移動失敗事例発生日時に
対応付けて、そのメモリ56bあるいはデータベース6
0上に実現された移動失敗学習テーブル(テーブルファ
イル)T1に格納する移動失敗事例学習機能13を有し
ている。
【0076】例えば、図7に示すように、変電所Ts1
(ディジタル形保護制御装置2a1)において、解釈結
果に基づくスクリプトにおける次の移動先である変電所
Ts2(ディジタル形保護制御装置2a2)に対するプ
ログラムモジュール(エージェント)PMt(1≦t<
n)の移動に失敗した際、そのノードである保護制御装
置2a1のCPU56aは、移動失敗事例学習機能13
に基づく処理として、失敗移動先を特定する情報(例え
ば、変電所Ts2(保護制御装置2a2)の識別デー
タ)、失敗時刻データ、失敗日データおよび失敗したプ
ログラムモジュールPMtを特定するデータ(識別デー
タ)を互いに対応付けて移動失敗学習テーブルT1に格
納する。
【0077】同様に、例えば、変電所Ts1(保護制御
装置2a1)において、解釈結果に基づくスクリプトに
おける次の移動先である変電所Ts3(保護制御装置2
a3)に対するプログラムモジュールPMt+1の移動
に失敗した際、そのノードである保護制御装置2a1の
CPU56aは、移動失敗事例学習機能に基づく処理と
して、失敗移動先データ(変電所Ts3(保護制御装置
2a3))、失敗時刻データ、失敗日データおよび失敗
したプログラムモジュールPMt+1(の識別データ)
を互いに対応付けて移動失敗学習テーブルT1に格納す
る。
【0078】このように、各変電所Ts1〜Ts3の保
護制御装置2a1〜2a3のメモリ56bあるいはデー
タベース60には、対応する変電所(装置)から移動先
へのプログラムモジュールの移動に失敗した際の移動失
敗事例情報が移動失敗事例発生日時とともに移動失敗学
習テーブルT1に記憶されている。
【0079】例えば、変電所Ts1の保護制御装置2a
1の移動失敗学習テーブルT1の記憶内容が前掲図7に
示す記憶内容である場合において、その変電所Ts1の
保護制御装置2a1のCPU56aは、そのプログラム
モジュール移動機能10に基づく処理により、受信プロ
グラムモジュールPMtのスクリプト解釈結果に基づく
次の移動先(例えば、変電所Ts2の保護制御装置2a
2)へプログラムモジュールPMtを移動させる前に、
自装置のメモリ56bあるいはデータベース60に記憶
された移動失敗学習テーブルT1を参照し(図8;ステ
ップS20)、次の移動先が移動失敗事例として登録さ
れているか否かを判断する(ステップS21)。
【0080】このステップS21の判断の結果、NO
(移動失敗事例として登録されていない)の場合には、
CPU56aは、プログラムモジュールPMtのスクリ
プトに規定された次の移動先への移動を試みる(トライ
する)(ステップS22)。
【0081】このとき、CPU56aは、次の移動先に
対する移動が不可であるか否か判断し(ステップS2
3)、上記次の移動先に対する通信不良等の理由から、
その次の移動先に対する移動が不可(移動失敗)である
場合には(ステップS23→YES)、CPU56a
は、その移動失敗先および移動失敗日時を含む移動失敗
事例情報を自装置の移動失敗学習テーブルT1に格納し
て(ステップS24)、後述するステップS26の処理
に移行する。
【0082】一方、次の移動先に対する移動が可能であ
る場合には(ステップS23→NO)、CPU56a
は、プログラムモジュールPMtを次の移動先へ移動さ
せる(ステップS25)。
【0083】そして、ステップS21の判断の結果、Y
ES(移動失敗事例として登録されている)の場合に
は、CPU56aは、プログラムモジュールPMtのス
クリプトに規定された次の移動先への移動を試行するこ
となく、スクリプトに規定されたさらに次の移動先へプ
ログラムモジュールPMtを移動させる(ステップS2
6)。
【0084】この結果、予め移動不可であるノード(変
電所、保護制御装置)に対する不必要なプログラムモジ
ュールの移動試行(トライ)および再試行(リトライ)
を防止することができ、プログラムモジュールの移動遅
延およびその移動遅延に基づく業務遅延を防止すること
ができる。
【0085】なお、移動失敗学習テーブルT1には、各
移動失敗事例の発生時刻が登録されているため、各保護
制御装置2a1〜2a3のCPU56aは、移動失敗事
例学習機能13として、各移動失敗事例の発生時刻から
一定時間経過した後は、一定時間経過した移動失敗事例
情報を移動失敗学習テーブルT1から削除することもで
きる。これは、一定時間経過後は、移動元である自装置
と移動先との間の通信が回復することがあるからであ
る。
【0086】上記各保護制御装置2a1〜2a3のCP
U56aの削除処理は、次の移動先へ1回移動を試みた
(トライした)後、移動不可であった場合に行ってもよ
く、また、移動処理に関係なく、一定時間経過後に削除
してもよい。単純に一定時間経過後に削除した場合で
も、前掲図8のステップS22に示したように、プログ
ラムモジュールが移動しようとしたときに移動をトライ
するため、通信可能な状態であれば、移動が成功するこ
とになり、同一の結果が得られる。
【0087】なお、第2の実施の形態においては、各デ
ィジタル形保護制御装置2a1〜2a3および管理装置
4は、動作・処理失敗事例学習機能14および移動先決
定機能15をそれぞれ有しているが、本発明はこの構成
に限定されるものではなく、上記各機能の内の少なくと
も1機能を省略した構成も可能である。
【0088】(第3の実施の形態)本実施形態に係わる
エージェントシステムの機能ブロック構成、およびこれ
ら各機能ブロックの処理を具体的に実現するためのハー
ドウエア構成については、第1実施形態の図1および4
と略同等であるため、その説明を省略する。
【0089】上述した第2の実施の形態においては、各
ディジタル形保護制御装置2a1〜2a3のCPU56
aは、プログラムモジュールの次の移動先への移動が失
敗した際に、自装置内の移動失敗学習テーブルT1に対
して、その移動失敗事例情報を自動的に登録することに
より、その移動失敗学習テーブルT1の登録内容を更新
している。
【0090】本実施形態では、移動失敗学習テーブルT
1の登録内容の更新を遠隔、すなわち、他装置から行な
うことを可能にしたものである。
【0091】例えば、各保護制御装置2a1〜2a3や
管理装置4が、例えば、OSとしてUNIXを備えてい
る場合、その各保護制御装置2a1〜2a3や管理装置
4は、本実施形態における移動失敗事例学習機能13A
に基づく処理として、上記UNIXのネットワーク機能
である‘telnet’コマンドに基づく処理により、
他装置に対してログインし、他装置の移動失敗学習テー
ブルT1の登録内容を更新する処理を実行可能になって
いる。
【0092】なお、各保護制御装置2a1〜2a3や管
理装置4のOSがUNIX以外の他のOSであった場合
でも、同様のネットワーク機能に基づく処理により、他
装置の移動失敗学習テーブルT1の登録内容を更新する
処理を実行可能になっている。
【0093】すなわち、本実施形態によれば、各保護制
御装置2a1〜2a3および管理装置4は、自装置以外
の他装置において、その移動先となる装置に対する通信
ネットワークの不良や移動先装置自体の故障により、移
動先装置に対してプログラムモジュールを移動すること
が不可になったことを認知した際に、その移動不可認知
時点において、上記移動失敗事例学習機能13Aに基づ
く処理としてその他装置にログインし、対応する移動失
敗学習テーブルT1に対して、上記移動不可となる移動
先に対応する移動失敗事例情報を登録してその登録内容
を更新して移動失敗事例を早急に学習することができ
る。
【0094】このように構成すれば、各保護制御装置2
a1〜2a3および管理装置4は、次の移動先に対する
通信不良が生じた後に、自装置(自端末)にプログラム
モジュールが移動してきて場合でも、その次の移動先に
プログラムモジュールの移動をトライすることなく、ス
クリプトに規定されたさらに次の移動先へプログラムモ
ジュールを移動させることができるため、プログラムモ
ジュールの移動遅延およびその移動遅延に基づく業務遅
延を防止することができる。
【0095】なお、第3の実施の形態においては、各デ
ィジタル形保護制御装置2a1〜2a3および管理装置
4は、動作・処理失敗事例学習機能14および移動先決
定機能15をそれぞれ有しているが、本発明はこの構成
に限定されるものではなく、上記各機能の内の少なくと
も1機能を省略した構成も可能である。
【0096】(第4の実施の形態)本実施形態に係わる
エージェントシステムの機能ブロック構成、およびこれ
ら各機能ブロックの処理を具体的に実現するためのハー
ドウエア構成については、第1実施形態の図1および4
と略同等であるため、その説明を省略する。
【0097】第1実施形態においては、各プログラムモ
ジュールPMkは、その移動先(移動経路)に関する情
報をスクリプト(スクリプトファイル)20ak内に保
持していたが、例えば、ディジタル形保護制御装置が多
数(例えば、数百個〜数万個)存在する場合において、
各ディジタル形保護制御装置に一律に移動して同一の業
務を行な際には、全ての移動先に関する情報を保持して
移動するよりも、各装置毎に次の移動先に関する情報を
保持していたほうが、スクリプトの記述量が少なく、プ
ログラムモジュールPMkの移動時間が短縮するという
利点が生じる。
【0098】本実施形態は、上記利点を実現できる構成
である。
【0099】すなわち、本実施形態において、各ディジ
タル形保護制御装置2a1〜2a3のメモリ56b、あ
るいはデータベース60上には、各プログラムモジュー
ル毎に次の移動先となる装置を識別するデータ(装置名
を表すデータ等)を格納する移動先情報格納テーブル
(テーブルファイル)T2が構築されており、各プログ
ラムモジュールPMkのスクリプトファイル20akに
は、移動先を含む移動経路に関するスクリプトが保持さ
れていない。
【0100】例えば、本実施形態において、ディジタル
形保護制御装置2a1のメモリ56b、あるいはデータ
ベース60上に構築された移動先情報格納テーブルT2
には、図9に示すように、プログラムモジュールPMu
(JunshiAll)(1≦u<n)の移動先として
ディジタル形保護制御装置2a2(識別データ)が、プ
ログラムモジュールPMu+1(KaisekiAl
l)の移動先としてディジタル形保護制御装置2a3
(識別データ)がそれぞれ格納されている。
【0101】すなわち、本実施形態によれば、ディジタ
ル形保護制御装置2a1においてスクリプト解釈結果に
基づく所定の業務の実行を終了したプログラムモジュー
ルPMuは、その装置2a1のCPU56aにおける移
動先決定機能15を介して移動先情報格納テーブルT2
を参照し(図10;ステップS30)、上記移動先決定
機能15を介して自プログラムモジュールPMuに対応
する移動先の装置2a2の識別データを読出し(ステッ
プS31)、装置2a1のCPU56aのプログラムモ
ジュール移動機能10を介して読み出した識別データに
対応する装置2a2に対して移動する(ステップS3
2)。
【0102】この結果、プログラムモジュールPMuの
スクリプトファイル20auに移動経路を表すスクリプ
トが保持されていなくても、プログラムモジュールPM
uは、順次、次の移動先へ移動することができる。
【0103】同様に、プログラムモジュールPMu+1
は、テーブルT2を参照して次の移動先に関する識別デ
ータ(装置2a3の識別データ)を読出し、読み出した
識別データに対応する次の移動先(装置2a3)へ移動
するようになっている。
【0104】以上述べたように、本実施形態によれば、
移動先に関する情報を非保持のプログラムモジュールP
Mkは、各装置2a1〜2a3においてその移動先情報
格納テーブルT2の内容に従って次の移動先を把握し、
把握した次の移動先に対して移動するようになっている
ため、プログラムモジュールPMk自体は移動先に関す
るスクリプトを保持してはおらず、移動先に関するスク
リプトをプログラムモジュールPMk(エージェント)
に対して付与する作業を大幅に低減し、移動プログラム
モジュールPMk(エージェント)のサイズも縮小させ
ることができる。
【0105】また、プログラムモジュールPMkのスク
リプトファイルに対するスクリプト記述量を削減し、プ
ログラムモジュールPMkの移動速度を向上させること
ができるため、例えば、緊急時の処理等を行なうエージ
ェントに対して非常に効果的である。
【0106】さらに、例えば、同一グループ内の全装置
(全保護制御装置)に移動してある程度固定的な業務を
プログラムモジュールを移動させて行な場合には、予め
各装置間の移動の順番を含む移動関係を定義しておくこ
とができるため、スクリプト保持量の少ないプログラム
モジュール(エージェント)を提供することができる。
【0107】なお、第4の実施の形態においては、各デ
ィジタル形保護制御装置2a1〜2a3および管理装置
4は、移動失敗事例学習機能13および動作・処理失敗
事例学習機能14をそれぞれ有しているが、本発明はこ
の構成に限定されるものではなく、上記各機能の内の少
なくとも1機能を省略した構成も可能である。
【0108】(第5の実施の形態)本実施形態に係わる
エージェントシステムの機能ブロック構成、およびこれ
ら各機能ブロックの処理を具体的に実現するためのハー
ドウエア構成については、第1実施形態の図1および4
と略同等であるため、その説明を省略する。
【0109】本実施形態では、第4実施形態と同様に、
各ディジタル形保護制御装置2a1〜2a3のメモリ5
6b、あるいはデータベース60上には、各プログラム
モジュール毎に次の移動先となる装置を識別するデータ
(装置名称データ等)を格納する移動先情報格納テーブ
ルT2が構築されている。
【0110】本実施形態では、各装置2a1〜2a3の
移動先情報格納テーブルT2の登録内容の更新を遠隔、
すなわち、他装置から行なうことを可能にしたものであ
る。
【0111】例えば、各保護制御装置2a1〜2a3、
操作端末3、および管理装置4が、例えば、OSとして
UNIXを備えている場合、その各保護制御装置2a1
〜2a3、操作端末3および管理装置4は、本実施形態
における移動先決定機能15Aに基づく処理として、上
記UNIXのネットワーク機能である‘telnet’
コマンドに基づく処理により、他装置に対してログイン
し、他装置の移動先情報格納テーブルT2の登録内容を
更新する処理を実行可能になっている。
【0112】なお、各保護制御装置2a1〜2a3、操
作端末3および管理装置4のOSがUNIX以外の他の
OSであった場合でも、同様の移動先決定機能15Aお
よびネットワーク機能に基づく処理により、他装置の移
動先情報格納テーブルT2の登録内容を更新する処理を
実行可能になっている。
【0113】すなわち、本実施形態によれば、各保護制
御装置2a1〜2a3、操作端末3および管理装置4
は、自装置以外の他装置において、例えば、その移動先
となる装置が業務対象となる電力系統Pから除外された
ことを認知した際に、その認知時点において、その他装
置にログインし、対応する移動先情報格納テーブルT2
に対して、上記業務不可となる移動先の識別データを削
除してその登録内容を更新することができる。
【0114】このように構成すれば、プログラムモジュ
ール運用中において、移動先決定を非常に効率良く行な
うことができる。
【0115】なお、第5の実施の形態においては、各デ
ィジタル形保護制御装置2a1〜2a3および管理装置
4は、移動失敗事例学習機能13および動作・処理失敗
事例学習機能14をそれぞれ有しているが、本発明はこ
の構成に限定されるものではなく、上記各機能の内の少
なくとも1機能を省略した構成も可能である。
【0116】(第6の実施の形態)本実施形態に係わる
エージェントシステムの機能ブロック構成、およびこれ
ら各機能ブロックの処理を具体的に実現するためのハー
ドウエア構成については、第1実施形態の図1および4
と略同等であるため、その説明を省略する。
【0117】本実施形態においては、各ディジタル形保
護制御装置2a1〜2a3に対して、業務対象(監視制
御対象)の電力系統Pにおける各装置毎の業務対象機器
(監視制御対象)から収集された状態データ(SVデー
タおよびTMデータ)に基づいて電力系統Pに何らかの
異常が発生したか否かを自動的に判定するためのプログ
ラムモジュール(SV・TM判定エージェント)PMx
1を常駐させている。
【0118】さらに、本実施形態における広域ネットワ
ーク53を介して接続されたネットワーク内、例えば、
Webサーバ5のデータベース91には、移動可能型プ
ログラムモジュール(エージェント)として、第1実施
形態で説明した記録業務用プログラムモジュール(記録
エージェント)PMx2、電力系統Pに対する異常発生
時における異常時の状態データ、すなわち、事故解析用
のデータを自動的に収集するためのプログラムモジュー
ル(解析エージェント)PMx3、この解析エージェン
トPMx3により収集された事故解析用の状態データに
基づいて電力系統Pに発生した事故を判定・特定するた
めのプログラムモジュール(事故判定エージェントPM
x4)、特定した事故に基づいて、保護制御機能におけ
る保護リレー機能の整定値を、その事故基づく系統状態
変化に応じて適応的に調整(アダプティブ調整)させて
確実に保護制御機能を動作させるためのプログラムモジ
ュール(アダプティブ整定エージェントPMx5)およ
び特定された事故を復旧させるための復旧手順を操作端
末3側へ提示するためのプログラムモジュール(事故復
旧支援エージェントPMx6)がそれぞれ格納されてい
る。
【0119】また、本実施形態における広域ネットワー
ク53を介して接続されたネットワーク内、例えば、各
装置2a1〜2a3のメモリ56bやデータベース60
には、エージェントPMx1〜x6間において、情報
(指示命令、データ等)(メッセージ)を授受(通信)
させるためのプログラムモジュール(業務フロー制御エ
ージェント)PMx7が格納されている。
【0120】なお、上記PMx1〜PMx7について
も、第1実施形態と同様に、その業務内容に対応するス
クリプト(スクリプトファイル)を有している。
【0121】すなわち、本実施形態において、各ディジ
タル形保護制御装置2a1〜2a3においては、図11
に示すように、電力系統Pの自装置に対応する機器から
収集された状態データ(SVデータおよびTMデータ)
に基づいて監視処理が実行されている(P1)。
【0122】このとき、各装置2a1〜2a3に常駐し
ているSV・TM判定エージェントPMx1の内の少な
くとも1つのエージェントPMx1が、電力系統Pの自
装置に対応する機器から収集されたSVデータおよびT
Mデータに基づいて、そのCPU56aの対応するエー
ジェントPMx1のスクリプトに基づく自動異常判定機
能により電力系統Pに対して異常が発生したと判定する
と(図12;ステップS40→YES)、SV・TM判
定エージェントPMx1は、CPU56aの対応するス
クリプトに基づく解析エージェントPMx3の送出要求
を含むメッセージを、業務フロー制御エージェントPM
X7を介してWebサーバ5のデータベース91に格納
された解析エージェントPMx3に送出する(ステップ
S41)。
【0123】解析エージェントPMx3は、送られた送
出要求を含むメッセージをWebサーバ5のCPU92
の処理を介して受け取り、そのCPU92のプログラム
モジュール送受信機能41に基づいて、順次各装置2a
1〜2a3に移動し(ステップS42)、対応するCP
U56aにおける自エージェントPMx3のスクリプト
に基づく処理により、各装置の異常発生時の状態データ
{各装置の動作状態(SVデータ)、各装置のTMデー
タ、保護制御リレー動作の整定値、例えば記録エージェ
ントPMx2に基づく記録処理P2により記録されてい
るデータ(SVデータ、TMデータ、操作データ、WH
値(ワットアワー値;単位時間あたりの電力量の積算
値))等}を各装置毎に収集し(ステップS43)、収
集したデータ(事故解析用データ)を含むメッセージを
業務フロー制御エージェントPMx7を介してWebサ
ーバ5のデータベース91に格納された事故判定支援エ
ージェントPMx4に送出する(ステップS44)。な
お、解析エージェントPMx3の詳細な機能について
は、特開平10−257661号公報に開示されてい
る。
【0124】事故判定支援エージェントPMx4は、送
出されてきた事故解析用データを含むメッセージをWe
bサーバ5のCPU92の処理を介して受け取り、受け
取った事故解析用データに基づいて、CPU92の事故
判定機能により事故判定処理を実行し(ステップS4
5)、電力系統Pに発生した事故を特定する。
【0125】なお、ステップS45の処理において、複
数の事故原因の可能性がある場合には、事故判定支援エ
ージェントPMx4は、再度、解析エージェントPMx
3を各装置2a1〜2a3に移動させて事故解析用デー
タを収集させ、収集させて事故解析用データを含むメッ
セージを受け取り、受け取った事故解析用データを用い
て事故判定処理を行なうようになっている。
【0126】次いで、事故判定支援エージェントPMx
4は、CPU92のプログラムモジュール送受信機能4
1に基づく処理によりアダプティブ整定エージェントP
Mx5を各装置2a1〜2a3に移動させる(ステップ
S46)。
【0127】アダプティブ整定エージェントPMx5
は、そのCPU56aの対応するエージェントPMx5
のスクリプトに基づく処理により、電力系統Pの系統状
態に応じて各装置2a1〜2a3における保護制御動作
の整定値を自動的に調整する(ステップS47)。この
結果、各装置2a1〜2a3の内の少なくとも1つの装
置の保護制御動作により、発生した事故をより確実に判
定することができる。
【0128】そして、事故判定支援エージェントPMx
4は、特定した事故に対応する状態データを含む事故復
旧用メッセージを業務フロー制御エージェントPMx7
を介してWebサーバ5のデータベース91に格納され
た事故復旧支援エージェントPMx6に渡し、同様に、
アダプティブ整定エージェントPMx5は、アダプティ
ブ整定結果を含む事故復旧用メッセージを業務フロー制
御エージェントPMx7を介してWebサーバ5のデー
タベース91に格納された事故復旧支援エージェントP
Mx6に渡す(ステップS48)。
【0129】事故復旧支援エージェントPMx6は、渡
された事故復旧用メッセージに応じたCPU92のプロ
グラムモジュール送受信機能41により操作端末3に移
動し(ステップS49)、そのCPU73の対応するエ
ージェントPMx6に基づく処理により、その特定した
電力系統事故を復旧させるための復旧手順を操作端末4
のモニタ71aに自動的に提示する(ステップS5
0)。
【0130】この結果、操作者は、モニタ71aに自動
的に提示された事故復旧手順に従って事故復旧に必要な
操作を行なうことができる。
【0131】以上述べたように、本実施形態によれば、
電力系統Pに何らかの異常が発生した場合でも、複数の
エージェントにより、その異常を検出し、検出した異常
に基づいて詳細な事故解析用データを収集し、収集した
事故解析用データに基づいて発生事故を特定し、特定し
た発生事故に基づいてアダプティブ整定を実行し、特定
した事故の復旧手順を操作端末3のモニタ71aに提示
することができるため、操作者の電力系統事故発生時に
対応する操作業務を迅速かつ的確に支援することができ
る。
【0132】なお、上記事故判定エージェントおよび事
故復旧エージェントについては、エキスパートシステム
という形式でのエージェントとして実現可能であり、例
えば、「功刀他:電力システムのAI技術、オーム社
(1991)」に述べられており、これらの技術により
実現可能である。
【0133】また、本実施形態では、予め全てのエージ
ェントPMx1〜PMx7を用意していたが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば、エージェント
PMx1が電力系統Pの異常を検出した際に解析エージ
ェントPMx3および業務フロー制御エージェントPM
x7をそれぞれ生成し、解析エージェントPMx3が解
析業務を終了した際に事故判定支援エージェントPMx
4を生成し、事故判定支援エージェントPMx4が事故
判定業務を終了した際にアダプティブ整定エージェント
PMx5を生成し、アダプティブ整定エージェントPM
x5がアダプティブ整定業務を終了した際に事故復旧支
援エージェントPMx6を生成するようにしてもよい。
【0134】さらに、第6の実施の形態においては、各
ディジタル形保護制御装置2a1〜2a3および管理装
置4は、移動失敗事例学習機能13、動作・処理失敗事
例学習機能14および移動先決定機能15をそれぞれ有
しているが、本発明はこの構成に限定されるものではな
く、上記各機能の内の少なくとも1機能を省略した構成
も可能である。
【0135】(第7の実施の形態)本実施形態に係わる
エージェントシステムの機能ブロック構成、およびこれ
ら各機能ブロックの処理を具体的に実現するためのハー
ドウエア構成については、第1実施形態の図1および4
と略同等であるため、その説明を省略する。
【0136】本実施形態では、各装置2a1〜2a3の
メモリ56bあるいはデータベース60上には、第2実
施形態と同様の移動失敗学習テーブルT1と、第4実施
形態と同様の移動先情報格納テーブルT2(図9参照)
とがそれぞれ構築されている。
【0137】上述した第3あるいは第5の実施形態にお
いては、各保護制御装置2a1〜2a3、操作端末3、
および管理装置4は、OS等のプログラムが有するネッ
トワーク機能により遠隔的にテーブルT1あるいはT2
の記録内容を変更して更新したが、本実施形態では、テ
ーブルT1あるいはT2に記録された情報の検索機能お
よびテーブルT1あるいはT2に対する情報の設定機能
(更新機能)をそれぞれプログラムモジュール(エージ
ェント)により実現し、そのエージェント(情報検索エ
ージェント/設定エージェント)PMy(1≦y<n)
/PMz(1≦z<n)に基づくCPUの処理により、
上記テーブル検索・設定機能を実現するようになってい
る。
【0138】ここで、例えば、移動先情報格納テーブル
T2の検索用の検索エージェント(プログラムモジュー
ル)PMyにおける文書形式で作成されたスクリプトフ
ァイル20ayの一例を図13に示す。
【0139】図13に示すスクリプトファイル20ay
は、「エージェントPMyは、まず、ディジタル形保護
制御装置2a1に移動(“goto 装置2a1”)し
て、その装置2a1の移動先情報格納テーブルT2のエ
ージェント(JunshiAll)PMuの移動先とし
て、“装置2a2”が格納されているかを検索する
(“get エージェントJunshiAll 移動先
2a2 in 移動先情報テーブル”)」という検索業
務手順を表している。
【0140】同様に、例えば、移動先情報格納テーブル
T2の設定用の設定エージェント(プログラムモジュー
ル)PMzにおける文書形式で作成されたスクリプトフ
ァイル20azの一例を図14に示す。
【0141】図14に示すスクリプトファイル20az
は、「エージェントPMzは、まず、ディジタル形保護
制御装置2a1に移動(“goto 装置2a1”)し
て、その装置2a1の移動先情報格納テーブルT2のエ
ージェント(JunshiAll)PMuの移動先を、
“装置2a3”に設定する(“set エージェントJ
unshiAll 移動先2a3 in 移動先情報テ
ーブル”)」という設定業務手順を表している。
【0142】すなわち、本実施形態において、上述した
各実施形態と同様に、スクリプトファイル20ayの1
行目(“goto 装置2a1”)に基づくCPU73
の処理により、プログラムモジュール(エージェント)
PMyが装置2a1に移動してくると、ディジタル形保
護制御装置2a1のCPU56aは、プログラムモジュ
ール移動機能10により、移動してきたプログラムモジ
ュールPMyを受け取り、スクリプト解釈・実行処理機
能11Aに基づく処理により、受け取ったプログラムモ
ジュールPMyにおけるスクリプト解釈プログラム21
aを実行して業務内容の2行目(“get エージェン
トJunshiAll 移動先2a2in 移動先情報
テーブル”)を解釈し、解釈結果に基づいて、自装置2
a1の移動先情報テーブルT2を検索して、所定のプロ
グラムモジュールPMu(エージェント Junshi
All)に“装置2a2”が設定してあるか否か判断す
る。
【0143】本実施形態では、前掲図13に示すよう
に、プログラムモジュール(エージェント)PMuに
“装置2a2”が設定してあるため、プログラムモジュ
ールPMyは、検索結果“true(情報存在)”を表
すデータ、結果搬送手段21b2に基づく処理によりプ
ログラム本体21の内部変数としてプログラムモジュー
ルPMuに格納する。
【0144】一方、プログラムモジュール(エージェン
ト)PMuに“装置2a2”が設定されていない場合に
は、プログラムモジュールPMyは、検索結果“fal
se(情報不存在)”を表すデータを、結果搬送手段2
1b2に基づく処理によりプログラム本体21の内部変
数としてプログラムモジュールPMuに格納する。
【0145】同様に、スクリプトファイル20azの1
行目(“goto 装置2a1”)に基づくCPU73
の処理により、プログラムモジュール(エージェント)
PMzが装置2a1に移動してくると、ディジタル形保
護制御装置2a1のCPU56aは、プログラムモジュ
ール移動機能10により、移動してきたプログラムモジ
ュールPMzを受け取り、スクリプト解釈・実行処理機
能11Aに基づく処理により、受け取ったプログラムモ
ジュールPMzにおけるスクリプト解釈プログラム21
aを実行して業務内容の2行目(“set エージェン
トJunshiAll 移動先2a3 in 移動先情
報テーブル”)を解釈し、解釈結果に基づいて、自装置
2a1の移動先情報テーブルT2を検索して、所定のプ
ログラムモジュールPMu(エージェント Junsh
iAll)の移動先を“装置2a2”から“装置2a
3”に設定(変更)して更新する。
【0146】なお、テーブルT1に記録された情報の検
索/設定についても、同様である。
【0147】すなわち、本実施形態においては、検索プ
ログラムモジュール/設定プログラムモジュールは、デ
ータベースシステムにおけるSQL(構造化照会言語:
Structured Query Languag
e)に基づく機能をCPU(コンピュータ)に実現させ
ることができるため、各装置に移動しながら情報検索/
設定を行なうことができる。
【0148】なお、本実施形態では、情報を検索/設定
するファイルを、移動失敗学習テーブルT1/移動先情
報格納テーブルT2としたが、本発明はこれに限定され
るものではなく、各装置2a1〜2a3のメモリ56b
やデータベース60に構築されている各種ファイルに対
しても、その格納情報の検索/設定が可能である。
【0149】なお、第7の実施の形態においては、各デ
ィジタル形保護制御装置2a1〜2a3および管理装置
4は、動作・処理失敗事例学習機能14を有している
が、本発明はこの構成に限定されるものではなく、上記
機能を省略した構成も可能である。
【0150】(第8の実施の形態)本実施形態に係わる
エージェントシステムの機能ブロック構成、およびこれ
ら各機能ブロックの処理を具体的に実現するためのハー
ドウエア構成については、第1実施形態の図1および4
と略同等であるため、その説明を省略する。
【0151】本実施形態においては、各ディジタル形保
護制御装置2a1〜2a3のCPU56aは、移動した
装置(ノード)においてプログラムモジュールがスクリ
プト解釈結果に基づく動作・処理に失敗した場合、その
動作・処理失敗を表す情報(動作・処理失敗事例)を動
作・処理失敗事例発生日時に対応付けて、自装置(ノー
ド)におけるメモリ56bあるいはデータベース60上
に実現された動作・処理失敗学習テーブル(テーブルフ
ァイル)T3に格納する動作・処理失敗事例学習機能1
4を有している。
【0152】例えば、図15に示すように、ディジタル
形保護制御装置2a1において、整定プログラムモジュ
ール(Seiteiエージェント)PMh(1≦h<
n)のスクリプト解釈結果に基づく整定値書込動作・処
理(業務)に失敗した際、そのノードである保護制御装
置2a1のCPU56aは、動作・処理失敗事例学習機
能14に基づく処理として、失敗動作・処理内容を表す
情報(例えば、整定値書込を表すデータ)、失敗時刻デ
ータ、失敗日データおよび失敗したプログラムモジュー
ル(エージェント)PMhの識別データを互いに対応付
けて動作・処理失敗学習テーブルT3に格納する。
【0153】同様に、保護制御装置2a1において、電
流値読込プログラムモジュール(Denryuuエージ
ェント)PMh+1のスクリプト解釈結果に基づく電流
値読込動作・処理(業務)に失敗した際、そのノードで
ある保護制御装置2a1のCPU56aは、動作・処理
失敗事例学習機能14に基づく処理として、失敗動作・
処理内容を表す情報(例えば、電流値読込を表すデー
タ)、失敗時刻データ、失敗日データおよび失敗したプ
ログラムモジュール(エージェント)PMh+1の識別
データを互いに対応付けて動作・処理失敗学習テーブル
T3に格納する。
【0154】このように、各変電所Ts1〜Ts3の保
護制御装置2a1〜2a3のメモリ56bあるいはデー
タベース60には、対応する装置において動作・処理に
失敗した際の動作・処理失敗事例情報が動作・処理失敗
事例発生日時とともに動作・処理失敗学習テーブルT3
に記憶されている。
【0155】例えば、保護制御装置2a1の動作・処理
失敗学習テーブルT3の記憶内容が前掲図15に示す記
憶内容である場合において、その保護制御装置2a1の
CPU56aは、そのスクリプト解釈・実行処理機能1
1に基づく処理により制御文(スクリプト)を解釈し、
その解釈結果に基づく整定値書込処理を実行する前に、
自装置のメモリ56bあるいはデータベース60に記憶
された動作・処理失敗学習テーブルT3を参照し(図1
6;ステップS60)、整定値書込動作が動作・処理失
敗事例として登録されているか否かを判断する(ステッ
プS61)。
【0156】このステップS61の判断の結果、NO
(動作・処理失敗事例として登録されていない)の場合
には、CPU56aは、整定値書込動作を実行する(ト
ライする)(ステップS62)。
【0157】このとき、CPU56aは、整定値書込動
作・処理が実行できるか否か判断し(ステップS6
3)、整定値書込動作・処理の実行が不可(動作・処理
失敗)である場合には(ステップS63→YES)、C
PU56aは、その動作・処理失敗内容および失敗日時
を含む動作・処理失敗事例情報を自装置の動作・処理失
敗学習テーブルT3に格納して(ステップS64)、後
述するステップS66の処理に移行する。
【0158】一方、整定値書込動作・処理が実行可能で
ある場合には(ステップS63→NO)、CPU56a
は、整定値書込動作・処理を実行する(ステップS6
5)。
【0159】そして、ステップS61の判断の結果、Y
ES(動作・処理失敗事例として登録されている)の場
合には、CPU56aは、プログラムモジュールPMt
のスクリプトに規定された動作・処理の実行を試行する
ことなく、次の制御文(スクリプト)を解釈し、その解
釈結果に基づく動作・処理を実行する(ステップS6
6)。
【0160】この結果、予め実行不可である動作・処理
の試行(トライ)および再試行(リトライ)を防止する
ことができ、動作・処理遅延に基づく業務遅延を防止す
るとともに、各装置の実行処理機能の処理負荷の軽減を
図ることができる。
【0161】なお、動作・処理失敗学習テーブルT3に
は、各動作・処理失敗事例の発生時刻が登録されている
ため、各保護制御装置2a1〜2a3のCPU56a
は、動作・処理失敗事例学習機能14として、各動作・
処理失敗事例の発生時刻から一定時間経過した後は、一
定時間経過した動作・処理失敗事例情報を動作・処理失
敗学習テーブルT3から削除することもできる。これ
は、例えば、整定値書込の場合、たまたま現地において
操作者が装置の操作のためロックをかけていた場合等、
一定時間経過後に動作・処理実行不可原因が解消される
場合があるからである。
【0162】上記各保護制御装置2a1〜2a3のCP
U56aの削除処理は、対応する動作・処理を1回試み
た(トライした)後、動作・処理実行不可であった場合
に行ってもよく、また、動作・処理の実行に関係なく、
一定時間経過後に削除してもよい。単純に一定時間経過
後に削除した場合でも、前掲図16のステップS62に
示したように、プログラムモジュールが動作・処理しよ
うとしたときにトライするため、動作・処理不可原因が
解消された状態であれば、動作・処理が成功することに
なり、同一の結果が得られる。
【0163】なお、第8の実施の形態においては、各デ
ィジタル形保護制御装置2a1〜2a3および管理装置
4は、移動失敗事例学習機能13および移動先決定機能
15をそれぞれ有しているが、本発明はこの構成に限定
されるものではなく、上記各機能の内の少なくとも1機
能を省略した構成も可能である。
【0164】また、上述した各実施形態においては、電
力系統に関する監視制御業務等の各種業務を行なエージ
ェントシステムについて説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば、変電所を事務所、保護
制御装置を計算機(コンピュータ)等と読み替えること
により、電力系統以外の制御対象に対する業務を行なエ
ージェントシステムに対しても適用可能である。
【0165】ところで、本発明は、上述した各実施形態
のみに具体化されるわけではなく、本発明の本旨の範囲
内であれば、様々な変形が可能である。
【0166】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、前
記複数の業務および複数のエージェント間の対応関係を
表すデータが例えば操作者の端末のモニタに閲覧可能に
表示されており、この対応関係を表すデータに基づい
て、操作者の操作により前記複数の業務の内の所望の業
務に対応するエージェントを選択することができるた
め、操作者は、エージェントシステムに精通していなく
ても、対象業務に応じた所望のエージェントを選択して
送出することができる。
【0167】また、本発明によれば、各制御装置に、複
数のエージェントそれぞれの自制御装置からの移動先を
表す移動先情報が予め登録された第2のファイルが設け
られているため、各制御装置から次の移動先への移動時
において第2のファイルを参照することにより、エージ
ェントは、その移動経路自体あるいは移動経路に関する
知識ベースを保持することなく、次の移動先へ自動的に
移動することができる。
【0168】この結果、上記移動経路自体および移動経
路に関する知識ベースをエージェントに与える作業を行
なう必要がなくなり、作業者の負担を軽減させることが
できる。
【0169】また、エージェントがその移動経路自体あ
るいは移動経路に関する知識ベースを保持していないた
め、エージェント移動時間を縮小化して業務の迅速化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるエージェント
システムの全体構成を示す図。
【図2】第1の実施形態におけるプログラムモジュール
の構成を示す図。
【図3】第1の実施形態におけるプログラムモジュール
における文書形式で作成されたスクリプトファイルの一
例を示す図。
【図4】第1の実施形態のエージェントシステムを構成
するディジタル形保護制御装置、操作端末、管理装置お
よびWebサーバの各機能ブロックの処理を具体的に実
現するためのハードウエア構成を示す図。
【図5】図4に示す操作端末、Webサーバおよび保護
制御装置の処理の一例を示す概略フローチャート。
【図6】図4に示す操作端末のモニタに表示された対応
テーブル(Webページ)を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態における移動失敗学
習テーブルの登録内容の一例を示す図。
【図8】第2の実施形態における制御装置の処理の一例
を示す概略フローチャート。
【図9】本発明の第3の実施の形態における移動先情報
格納テーブルの登録内容の一例を示す図。
【図10】第3の実施形態における制御装置の処理の一
例を示す概略フローチャート。
【図11】本発明の第6の実施の形態におけるエージェ
ントシステムの各エージェントを示す図。
【図12】第6の実施形態における各エージェントに基
づく処理の一例を示す概略フローチャート。
【図13】移動先情報格納テーブルの検索用の検索エー
ジェントにおける文書形式で作成されたスクリプトファ
イルの一例を示す図。
【図14】本発明の第7の実施の形態に係る移動先情報
格納テーブルの設定用の設定エージェントにおける文書
形式で作成されたスクリプトファイルの一例を示す図。
【図15】本発明の第8の実施の形態における動作・処
理失敗学習テーブルの登録内容の一例を示す図。
【図16】第8の実施形態における制御装置の処理の一
例を示す概略フローチャート。
【図17】従来のエージェントシステムの一例を示す
図。
【符号の説明】
1 エージェントシステム 2a1〜2a3 ディジタル形保護制御装置 3 操作端末 4 管理装置 5 Webサーバ 6 通信ネットワーク 10 プログラムモジュール移動機能 11 スクリプト解釈・実行処理機能 12 制御機能 13 移動失敗事例学習機能 14 動作・処理失敗事例学習機能 15 移動先決定機能 30 GUI機能 31 プログラムモジュール選択機能 32 プログラムモジュール送受信機能 40 プログラムモジュール格納機能 41 プログラムモジュール送受信機能 42 対応テーブル処理機能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 立二 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 川合 桂 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 5B045 BB42 BB47 GG01 JJ42 JJ48 5B085 AC01 AC11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信ネットワークを介して接続された複
    数の制御装置間を移動可能な複数のエージェント(プロ
    グラムモジュール)に基づいて少なくとも1つの制御装
    置に複数の業務を実行させるエージェントシステムであ
    って、 複数の業務それぞれに対応する複数のエージェントを格
    納するエージェント格納手段と、前記複数の業務および
    複数のエージェント間の対応関係を表すデータを記憶す
    る対応関係データ記憶手段と、記憶された対応関係デー
    タに基づいて前記複数の業務の内の所望の業務に対応す
    るエージェントを選択し、選択したエージェントを前記
    通信ネットワークを介して所定の経路に従って送出する
    選択送出手段とを備えたことを特徴とするエージェント
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエージェントシステムで
    あって、 前記通信ネットワークに接続されたクライアント端末お
    よびこのクライアント端末からの要求に応じてその要求
    に対応するサービスを提供するサーバ装置をそれぞれ有
    しており、前記選択送出手段は前記クライアント端末に
    機能として実現され、前記エージェント格納手段および
    前記対応関係データ記憶手段は前記サーバ装置に実現さ
    れている一方、 前記選択送出手段は、前記サーバ装置の対応関係データ
    記憶手段に記憶された対応関係データを当該サーバ装置
    の処理に基づいて前記通信ネットワークを介してダウン
    ロードして前記クライアント端末のモニタに閲覧可能に
    表示する表示手段と、表示された対応関係データに基づ
    いて所望の業務に対応するエージェントを選択し、選択
    したエージェントの送信要求を前記通信ネットワークを
    介して前記サーバ装置に送信する手段と、前記サーバ装
    置から当該送信要求に応じて前記通信ネットワークを介
    して送信されてきたエージェントを受信し、受信したエ
    ージェントを前記通信ネットワークを介して所定の経路
    に従って送出する送出手段とを備えたことを特徴とする
    エージェントシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のエージェントシ
    ステムであって、 前記各エージェントは、少なくとも対応する業務の業務
    内容および自エージェントの移動経路を含む制御手順が
    文書形式で表されたスクリプトファイルと、このスクリ
    プトファイルを解釈して前記制御手順を読取るためのス
    クリプト解釈プログラムを含むとともに、 前記各制御装置は、前記通信ネットワークを介して移動
    してきた前記エージェントにおける前記スクリプト解釈
    プログラムを実行して前記スクリプトファイルの制御手
    順を逐次解釈するスクリプト解釈手段と、このスクリプ
    ト解釈手段により逐次解釈された各制御文に従って自制
    御装置の処理を実行する実行手段と、この実行手段の実
    行処理により得られた処理結果を前記エージェントに一
    体化する一体化手段と、前記スクリプト解釈手段により
    解釈された制御手順における移動経路に沿って前記処理
    結果が一体化されたエージェントを移動させる移動手段
    とを備えたことを特徴とするエージェントシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のエージェントシステムで
    あって、 前記複数の制御装置は、所定のシステムに対する監視制
    御を前記複数の業務の一つとして実行するようになって
    おり、 前記少なくとも1つの制御装置は、前記所定システムの
    状態量を収集する手段と、収集した状態量に基づいて前
    記複数の業務の内、当該収集状態量に適した業務に対応
    するエージェントを前記エージェント格納手段から選択
    して読み出し、読み出したエージェントを実行する選択
    実行手段とを備えたことを特徴とするエージェントシス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエージェントシステムで
    あって、 前記通信ネットワークに接続されたクライアント端末お
    よびこのクライアント端末からの要求に応じてその要求
    に対応するサービスを提供するサーバ装置をそれぞれ有
    しており、前記選択送出手段は前記クライアント端末に
    機能として実現され、前記エージェント格納手段および
    前記対応関係データ記憶手段は前記サーバ装置に機能と
    して実現されている一方、 前記複数のエージェントは、前記所定のシステムに対す
    る事故解析用のデータを自動的に収集する解析エージェ
    ント、この解析エージェントに基づく処理により収集さ
    れた事故解析用データに基づいて前記所定のシステムに
    事故が発生したか否かを判定し、事故が発生していた場
    合その発生事故を事故判定エージェントおよびこの事故
    判定エージェントにより特定された事故を復旧させるた
    めの復旧手順を提示するための事故復旧支援エージェン
    トを含んでおり、 前記選択実行手段は、前記収集状態量に適した業務に対
    応するエージェントとして、前記解析エージェントの送
    信要求を前記サーバ装置に送信する手段と、前記サーバ
    装置の処理により前記エージェント格納手段から選択し
    て読み出され、当該送信要求送信元の少なくとも1つの
    制御装置に送信されてきた解析エージェントを受信する
    手段と、受信した解析エージェントを実行して前記事故
    解析用データを自動的に収集し、収集した事故解析用デ
    ータを前記サーバ装置に送信する手段とを備え、 前記サーバ装置は、送信されてきた事故解析用データを
    用いて前記事故判定エージェントに基づく処理を実行し
    て前記所定システムに事故が発生したか否かを判定し、
    その判定の結果、事故が発生していた場合、その発生事
    故を特定する手段と、特定した発生事故に対応するデー
    タを含む事故復旧支援エージェントを前記クライアント
    端末に送信する手段とを備え、 前記クライアント端末は、送信されてきた事故復旧支援
    エージェントを実行して前記発生事故を復旧させるため
    の復旧手順をモニタに提示する手段を備えたことを特徴
    とするエージェントシステム。
  6. 【請求項6】 通信ネットワークを介して接続された複
    数の制御装置間を移動可能な複数のエージェント(プロ
    グラムモジュール)に基づいて少なくとも1つの制御装
    置に複数の業務を実行させるエージェントシステムであ
    って、 前記各エージェントは、少なくとも対応する業務の業務
    内容および自エージェントの移動経路を含む制御手順が
    文書形式で表されたスクリプトファイルと、このスクリ
    プトファイルを解釈して前記制御手順を読取るためのス
    クリプト解釈プログラムを含むとともに、 前記各制御装置は、前記通信ネットワークを介して移動
    してきた前記エージェントにおける前記スクリプト解釈
    プログラムを実行して前記スクリプトファイルの制御手
    順を逐次解釈するスクリプト解釈手段と、このスクリプ
    ト解釈手段により逐次解釈された各制御文に従って自制
    御装置の処理を実行する実行手段と、この実行手段の実
    行処理により得られた処理結果を前記エージェントに一
    体化する一体化手段と、前記スクリプト解釈手段により
    解釈された制御手順における移動経路に沿って前記処理
    結果が一体化されたエージェントを移動させる移動手段
    と、自制御装置の移動手段が前記エージェントの移動経
    路として規定された次の移動先の制御装置に対するエー
    ジェントの移動に失敗した際に、その失敗移動先の識別
    情報および失敗日時情報を含む移動失敗事例情報を作成
    し、作成した移動失敗事例情報を第1のファイルに登録
    する移動失敗事例情報登録手段とを備え、 前記移動手段は、前記エージェントを当該エージェント
    の移動経路として規定された次の移動先の制御装置へ移
    動させる際に、前記第1のファイルに登録された移動失
    敗事例情報を参照し、この参照の結果、前記次の移動先
    としての制御装置が前記移動失敗事例情報に含まれてい
    る場合には、前記次の移動先の制御装置への前記エージ
    ェントの移動を中止する手段を備えたことを特徴とする
    エージェントシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のエージェントシステムで
    あって、 前記複数の制御装置の内の少なくとも1つの制御装置
    は、自装置以外の制御装置にログインし、その制御装置
    の第1のファイルの登録内容を更新する登録内容遠隔更
    新手段を備えたことを特徴とするエージェントシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 通信ネットワークを介して接続された複
    数の制御装置間を移動可能な複数のエージェント(プロ
    グラムモジュール)に基づいて少なくとも1つの制御装
    置に複数の業務を実行させるエージェントシステムであ
    って、 前記各エージェントは、少なくとも対応する業務の業務
    内容および自エージェントの移動経路を含む制御手順が
    文書形式で表されたスクリプトファイルと、このスクリ
    プトファイルを解釈して前記制御手順を読取るためのス
    クリプト解釈プログラムを含むとともに、 前記各制御装置は、前記通信ネットワークを介して移動
    してきた前記エージェントにおける前記スクリプト解釈
    プログラムを実行して前記スクリプトファイルの制御手
    順を逐次解釈するスクリプト解釈手段と、このスクリプ
    ト解釈手段により逐次解釈された各制御文に従って自制
    御装置の処理を実行する実行手段と、この実行手段の実
    行処理により得られた処理結果を前記エージェントに一
    体化する一体化手段と、前記スクリプト解釈手段により
    解釈された制御手順における移動経路に沿って前記処理
    結果が一体化されたエージェントを移動させる移動手段
    と、前記複数のエージェントそれぞれの自制御装置から
    の移動先を表す移動先情報が予め登録された第2のファ
    イルとを備え、 前記移動手段は、前記エージェントを次の移動先へ移動
    させる際に、前記第2のファイルを参照して、そのエー
    ジェントに移動先情報を取得し、取得した移動先情報に
    基づく所定の装置に対して前記エージェントを移動させ
    る手段を備えたことを特徴とするエージェントシステ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のエージェントシステムで
    あって、 前記複数の制御装置の内の少なくとも1つの装置は、自
    装置以外の制御装置にログインし、その制御装置の第2
    のファイルの登録内容を更新する登録内容遠隔更新手段
    を備えたことを特徴とするエージェントシステム。
  10. 【請求項10】 通信ネットワークを介して接続された
    複数の制御装置間を移動可能な複数のエージェント(プ
    ログラムモジュール)に基づいて少なくとも1つの制御
    装置に複数の業務を実行させるエージェントシステムで
    あって、 前記各エージェントは、少なくとも対応する業務の業務
    内容および自エージェントの移動経路を含む制御手順が
    文書形式で表されたスクリプトファイルと、このスクリ
    プトファイルを解釈して前記制御手順を読取るためのス
    クリプト解釈プログラムを含むとともに、 前記各制御装置は、前記通信ネットワークを介して移動
    してきた前記エージェントにおける前記スクリプト解釈
    プログラムを実行して前記スクリプトファイルの制御手
    順を逐次解釈するスクリプト解釈手段と、このスクリプ
    ト解釈手段により逐次解釈された各制御文に従って自制
    御装置の処理を実行する実行手段と、この実行手段の実
    行処理により得られた処理結果を前記エージェントに一
    体化する一体化手段と、前記スクリプト解釈手段により
    解釈された制御手順における移動経路に沿って前記処理
    結果が一体化されたエージェントを移動させる移動手段
    と、自端末の実行手段が前記スクリプト解釈手段により
    解釈された制御文に従った処理に失敗した際に、その失
    敗処理内容、失敗日時情報および対応エージェント識別
    情報を含む処理失敗事例情報を作成し、作成した処理失
    敗事例情報を第3のファイルに登録する処理失敗事例情
    報登録手段とを備え、 前記実行手段は、前記スクリプト解釈手段により解釈さ
    れた制御文に従った処理を行なう際に、その各制御文毎
    に前記第3のファイルに記憶された処理失敗事例情報を
    参照し、この参照の結果、対応する制御文に基づく処理
    内容が前記処理失敗事例情報に含まれている場合には、
    前記プログラム解釈手段による次の制御文の解釈処理結
    果に従った処理を実行する手段とを備えたことを特徴と
    するエージェントシステム。
  11. 【請求項11】 請求項6、8または10記載のエージ
    ェントシステムであって、 前記複数のエージェントは、前記第1のファイル、第2
    のファイルまたは第3のファイルの登録内容の検索およ
    び新たな情報登録するためのファイル操作エージェント
    を含み、 前記ファイル操作エージェントのスクリプトファイル
    は、所定の制御装置に移動してその第1、第2または第
    3のファイルの検索および情報登録を行なうための文書
    形式の制御手順を含んでいることを特徴とするエージェ
    ントシステム。
  12. 【請求項12】 通信ネットワークを介して接続された
    複数の装置間を移動可能な複数の業務実行用エージェン
    ト(プログラムモジュール)とこの複数業務実行用エー
    ジェントおよび前記複数の業務間の対応関係を表すデー
    タファイルとが前記複数の端末の内の少なくとも1つの
    装置に格納されたエージェントシステムにおける前記少
    なくとも1つの装置が実行可能なプログラムであって、 前記少なくとも1つの装置に、前記少なくとも1つの装
    置に格納された対応関係データファイルを参照させる処
    理と、その参照処理結果に基づいて前記複数の業務の内
    の所望の業務に対応するエージェントを選択させる処理
    と、選択させたエージェントを前記通信ネットワークを
    介して所定の経路に従って送出させる処理とを実行させ
    ることを特徴とするプログラム。
  13. 【請求項13】 通信ネットワークを介して接続された
    複数の制御装置間を移動可能な複数のエージェント(プ
    ログラムモジュール)に基づいて少なくとも1つの制御
    装置に複数の業務を実行させるシステムにおける前記少
    なくとも1つの制御装置が実行可能なプログラムであっ
    て、 前記少なくとも1つの制御装置を、請求項6、8または
    10の何れか1項に記載された各手段として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
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