JP6406325B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は複数本のホースをまとめて保持するホース保持装置を備えた油圧ショベル等の建設機械に関するものである。
大型の建設機械においては、法制限から複数のセクションに分解されて輸送され、輸送先で組立てられる。
たとえば超ロングアタッチメント付きの解体機は、図13に示すように下部走行体1と上部旋回体2から成る自走式かつ旋回式の機械本体(ベースマシン)3に作業アタッチメント4が取付けられて構成され、輸送時には機械本体3と作業アタッチメント4が切り離される。
また、作業アタッチメント4についても、機械本体3(上部旋回体2)に起伏作動可能に取付けられるメインブーム5とその先端に連結されるインサートブーム6に分解され、当該インサートブーム6及びさらにその先端のセクション(インターブーム、アーム、圧砕装置等の作業装置。図示省略)も必要に応じて分解される。
ここで、多くの場合、メインブーム5と、これを起伏させるブームシリンダ7を一体状態で分解/組立できるように両者をアダプタ8に取付け、このアダプタ8を上部旋回体2に対して脱着する構成がとられている。
一方、作業アタッチメント4を作動させる各油圧アクチュエータと機械本体3側の油圧機器とを接続するアタッチメント配管としての複数本のホース9が、アタッチメント上面(図13のように倒した状態での上面。以下にいう上下の方向性について同じ)に沿って配索され、機械組立状態でその機械本体側の端部が、機械本体3に配索された図示しない固定配管に接続される。
以下、ホース9について機械本体3に近い側の端部を「基端部」、反対側を「先端部」という。
各ホース9は、油圧アクチュエータからアダプタ8までのアタッチメント側ホース9aと、アダプタ8から固定配管までの中継ホース9bとに分割され、両ホース9a,9bが、アダプタ8の上面に突設された接続ブロック10によって接続される。
図14は、メインブーム5とブームシリンダ7とアダプタ8の三者(以下、「メインブームユニット」という)を上部旋回体2から取外し、かつ、ホース9を固定配管から切り離したユニット分解状態を示し、この状態でメインブームユニットが輸送され、輸送先で機械本体3に取付けられる。
このユニット分解時または組立時に、図示のように中継ホース9bの基端側が自重により機械本体側に垂れ下がり、固定配管や構造物に引っ掛かったり作業の邪魔になったりして分解/組立作業に支障を来たす場合があった。
そこで従来は、ホース群を左右方向に避けたり、邪魔になるホースを持ち上げて作業したりしているが、ホースが太くて硬く、回避操作そのものが困難であるため根本的な解決にはなっていない。
一方、この問題に関連する技術として、特許文献1に示されたものが公知である。
この公知技術においては、機械の分解輸送時に、機械本体側の複数のホースを所定の位置に保持する手段として、各ホースの端部をクランプに把持固定し、このクランプを、機械本体の上面に固設されたブラケットにボルト止めする構成をとっている。
従って、この構成を、図14に示すユニット分解時の中継ホース9bの保持構造として応用すること、たとえばアダプタ8に上記ブラケットを固設する一方、各中継ホース9bの基端部をクランプに把持固定し、このクランプをブラケットに止め付ける構成をとることによって、ホース9bを垂れ下がらないようにまとめて保持できる可能性がある。
実公昭61−11327号公報
しかし、上記応用技術によると、各ホースをクランプに把持固定するため、ホースをクランプ本体のホース溝にセットして蓋を被せ、ボルトで締め込み固定するホース固定作業、及び逆に各ホースをクランプから解放するホース解放作業がともに面倒となり、このホースの処理作業を含めた機械分解/組立時の作業性が悪くなる。
また、クランプによってホースの本数と左右方向の位置、間隔が決まってしまうため、ホースの増減等に対応できない等、ホース保持の自由度が低いという課題もある。
そこで本発明は、ホースの処理を含めた機械分解/組立時の作業性、及びホース保持の自由度を高めることができる建設機械を提供するものである。
上記課題を解決する手段として、本発明に係る建設機械は、固定配管を含む機械本体と、作業アタッチメントを構成し、上記機械本体に対し機械分解時と組立時とに応じて脱着されるブームと、左右に並んだ状態で上記ブームと機械本体に跨って配索される複数本のホースであって、当該複数本のホースのそれぞれが、機械組立時には上記固定配管に接続される一方、機械分解時には上記固定配管から切り離される機械本体側端部を有するものと、上記機械本体側に向けて突出する状態で上記ブームの基端部に取付けられたホース保持装置と、を備え、このホース保持装置は、上記複数本のホースがそれぞれ配索される経路である複数のホース配索経路の下方を左右方向に横切る状態で設けられ、上記固定配管から切り離された上記複数本のホースを当該複数本のホースが左右に並んだ配索状態のまま下から受け止めて支持する少なくとも一つのホース受け部を有する。
この構成によれば、機械分解/組立時に、固定配管から切り離されて支持を失った状態のホース群をホース保持装置によってブーム側に保持し、その垂れ下がりによる機械本体側構造物との干渉トラブルを防止して分解/組立作業をスムーズに行うことができる。
この場合、ホース保持装置を、ホース受け部がホース配索経路の下方を横切る状態でブーム基端部に取付けておくだけでよく、機械の分解/組立に際してホース保持のための余計な操作が一切不要となる。
しかも、ホースを配索状態のまま下から支持するため、ホース保持装置がホース配索や機械の分解/組立及び作業の邪魔になったり、機械分解時にホースを結束し、機械組立時に左右に展開したりする等の面倒もない。
また、ホースの並び方向の位置と間隔をホース本数や作業性に応じて自由に選択、調整することができる。
加えて、各ホースを下から直接受け止めて支持するため、ホース保持のための構造がシンプル、軽量でコストが安くてすむ。
本発明において、上記ブームの基端部に取付けられるアダプタをさらに備え、このアダプタが上記機械本体に取付けられ、取外されることによって上記ブームが上記機械本体に対して脱着され、上記ホース保持装置は上記アダプタに取付けられるのが望ましい。
上記のように分解/組立の作業性向上のためにアダプタを用いる建設機械においては、機械の分解/組立時に、ブームと、ブームシリンダと、アダプタと、ブームに配索されたホース群の四者が一体として機械本体に対し脱着される。この場合、アダプタにホース保持装置を取付けることにより、ホース保持装置をコンパクトにできるとともに、それによって同装置の取付けが容易となる。
この出願の第1の発明においては、上記機械分解時において上記複数本のホースが上記固定配管から切り離された状態では上記少なくとも一つのホース受け部が上記複数本のホースを当該複数本のホースが左右に並んだ配索状態のまま下から受け止めて支持し、上記機械組立時において上記複数本のホースのそれぞれの上記機械本体側端部が上記固定配管に接続された状態では上記複数本のホースと上記少なくとも一つのホース受け部との間に上下方向のクリアランスが形成されるように、上記ホース保持装置が上記ブームの基端部に取付けられている。
こうすれば、機械組立状態でホースとホース受け部が接触しないため、作業中の振動等による両者(とくにホース)の損耗を防止することができる。
一方、上記複数本のホースの上記機械本体側端部のそれぞれに設けられて下向きに折れ曲がった形状を有する複数のエルボを備え、上記少なくとも一つのホース受け部は当該ホース受け部に上記複数のエルボのそれぞれが上から引っ掛けられた状態で当該複数のエルボを係止するのが望ましい。
この構成によれば、ホース保持装置はエルボの係止によってホースを保持するため、ホースが長さ方向に滑ってホース受け部から外れたりするおそれがなく、ホース保持状態の安定性が良い。
この出願の第2の発明に係る建設機械は、上記ホース保持装置を牽引する牽引機構をさらに備える。上記ホース保持装置は上記ブームに対し水平軸まわりに上下方向に回動可能に取付けられ、上記牽引機構は上記ホース保持装置を上下方向に回動させるように当該ホース保持装置を牽引する。
こうすれば、ホース保持装置の上下方向位置を簡単に、しかも細かく調整することができる。
この場合、上記ホース保持装置は、当該ホース保持装置の重量を上記機械本体に支持させる脚部を有するのが望ましい。
こうすれば、ホース保持装置を作業中でも動いたり振動したりしない安定した状態に保持することができる。
上記脚部は上記機械本体に対して脱着自在となるように当該機械本体にピンを介して連結されるのが望ましい。
こうすれば、ホース保持装置の保持状態をより安定させることができる。
あるいは、上記脚部は上記機械本体に当接してもよい。
こうすれば、ピン脱着の面倒がないため、作業性の点で有利となる。
上記少なくとも一つのホース受け部は上下複数段に分けて設けられる複数のホース受け部を含むのが望ましい。
こうすれば、ホースが上下複数段に分かれて配索される場合に対応することができる。
さらに、上記ホース保持装置は、当該ホース保持装置の上端部に位置して上記複数本のホースの離脱を阻止するように内向きに折れ曲がるホース外れ止め部を有するのが望ましい。
こうすれば、とくに輸送時に、ホース受け部に保持したホースが振動等によってホース保持装置から脱落するおそれがなくなる。
また、上記ホース保持装置の少なくとも上記ホース受け部が丸パイプによって形成されるのが望ましい。
こうすれば、ホース保持装置を軽量化できるため、作業アタッチメントの重量化を抑えて機械本体の重量負荷を軽減することができる。
また、ホース受け部とホースがパイプ曲面で接触するため、ホースの摩損軽減に有利となる。
本発明によると、ホースの処理を含めた機械分解/組立時の作業性、及びホース保持の自由度を高めることができる。
本発明の実施形態を示す作業時の状態を示すブーム先端部の側面図である。 機械分解に際して、図1の状態からホースを固定配管から切り離した状態の側面図である。 図2の状態からホース保持装置をチェーンブロックで引き上げた状態の側面図である。 図3の状態からメインブームユニットを機械本体から取外した状態の側面図である。 図4の状態の斜視図である。 図5の一部を拡大した図である。 同、正面図である。 ホース保持装置の単独斜視図である。 図5中の破線囲い部分イの拡大図である。 図5中の破線囲い部分ロの拡大図である。 本発明の別の実施形態を示す図1相当図である。 同、図8相当図である。 本発明の対象となる解体機の一部側面図である。 同解体機のホース配索状態を示す斜視図である。
本発明の実施形態を図1〜図12によって説明する。
実施形態は、超ロングアタッチメント付きの解体機であって、アダプタ方式をとるものを適用対象とし、アタッチメント配管の一部としての中継ホースを保持する場合を例にとっている。
解体機とその配管に関する基本構成は図11,12に示す従来技術と同じであり、この共通部分については図11,12と同一符号を付し、かつ、適宜両図を引用して説明する。
メインブーム5と、これを起伏させるブームシリンダ7を一体状態で分解/組立できるように両者がアダプタ8に取付けられてメインブームユニットが構成され、このメインブームユニット(アダプタ8)が、図11の機械本体3(上部旋回体2)に対して脱着される。
一方、アタッチメント配管としての複数本のホース9がアタッチメント上面に沿って配索され、機械組立状態でその基端部が機械本体側の固定配管P(図1参照)に接続される。
各ホース9は、油圧アクチュエータからアダプタ8までのアタッチメント側ホース9aと、アダプタ8から固定配管Pまでの中継ホース9bとに分割され、両ホース9a,9bが、アダプタ8の上面にボルト止め等によって突設された接続ブロック10によって接続される。
実施形態においては、機械の分解/組立時に、固定配管Pから切り離されたホース9(中継ホース9b)をブーム側に保持するホース保持装置11を具備する。
このホース保持装置11は、機械本体側に向けて突出する状態でアダプタ8の上面に取付けられ、図2〜図7に示すように中継ホース9bが固定配管Pから切り離された状態でこのホース保持装置11によって下から受け止め支持される。
詳述すると、ホース保持装置11は、クランク状に曲げ形成された左右一対の主部12,12と、この両主部12,12間に上段と下段に分けて水平に架け渡されたホース受け部(以下、「上段ホース受け部」「下段ホース受け部」と区別していう場合がある)13,14と、下段ホース受け部14からアダプタ側に向けて突設された左右一対の取付腕15,15から成り、両取付腕15,15の先端取付部15a(図8のみに符号を付している)が、アダプタ8の上面左右両側に設けられたブラケット16に左右方向の水平軸17によって枢着されている(図9参照)。
これにより、ホース保持装置11全体が、機械本体3(上部旋回体2)側に向けて突出し、かつ、水平軸17を中心として上下回動し得る状態でブーム基端部(アダプタ8)に取付けられている。
また、両主部12,12の下端部には、ピン穴付きの脚部18が設けられ、この脚部18が、上部旋回体2に設けられた連結座19(図1〜図3に示す)に脱着自在にピンを介して連結される。
さらに、両主部12,12の上端部が内向きに曲げられることにより、上記複数本のホース9の上記ホース受け部13,14からの離脱を阻止するホース外れ止め部12a(図6〜図8のみに符号を付している)が形成されている。
このホース保持装置11は、両取付腕15の先端取付部15a及び脚部18を除くほぼ全体が丸パイプによって形成されている。
なお、図1〜図4において、ホース保持装置11と中継ホース9bを区別し易くするためにホース保持装置11を太線で示している。
一方、両側ホース外れ止め部12a,12aの先端と接続ブロック10の間に、上記ホース保持装置11を牽引する牽引機構としての左右一対のチェーンブロック20,20が架け渡されている。このチェーンブロック20,20の引き/戻し操作によってホース保持装置11が水平軸17まわりに上下方向に回動するように牽引される。
中継ホース9bは、図1〜図7に示すように、複数本横並び状態で、かつ、この実施形態では上段、下段に分けて両ホース受け部13,14の上方に通され、その基端部が固定配管Pに、先端部が接続ブロック10にそれぞれ接続される。
ここで、上記複数の中継ホース9bの基端部にそれぞれ、下向きに折れ曲がる複数のエルボ21が設けられ、当該複数のエルボ21が継手22によって固定配管Pに接続される。
図1は機械組立状態(作業時の状態)を示す。
この状態で、図示のように各中継ホース9bの基端部、すなわち、エルボ21の水平部分とホース受け部13,14の間にクリアランスcが形成され、中継ホース9bは固定配管Pで支持される。
いいかえれば、ホース基端部が固定配管Pに接続された状態でクリアランスcが形成されるように、中継ホース9b、ホース受け部13,14、固定配管Pの位置関係等が設定されている。
図2は機械の分解に際して中継ホース9bを固定配管Pから切り離した状態を示す。
このとき、各中継ホース9bは、固定配管Pから切り離されることによって固定配管Pによる支持を失うため、エルボ21が下降し、ホース受け部13,14に係止された状態(クリアランスcが0の状態)で支持される。
この場合、エルボ21が自重により直接下降してホース受け部13,14に係止されることもあるし、中継ホース9bがホース自重により中間部で垂れ下がる形で長さ方向にずれ動き、その結果、エルボ21がホース受け部13,14に係止される可能性もある。
この状態から、図3に示すように脚部18を上部旋回体2の連結座19から取外すとともに、チェーンブロック20でホース保持装置11全体を水平軸17まわりに上向き回動させて上部旋回体2から離間させる。
この状態でアダプタ8を上部旋回体2から取外して図4の状態とし、メインブーム5、ブームシリンダ7、アダプタ8の三者(メインブームユニット)及びホース保持装置11をクレーン等の吊り上げ機械で持ち上げて輸送車両に搭載し輸送する。
現場到着後の機械組立時には、上記と逆に、図4の状態から図3→図2→図1の各状態に転換すればよい。
この構成によれば、次の作用効果を得ることができる。
(A) 機械分解/組立時に、固定配管Pから切り離されて支持を失った状態の中継ホース9bをホース保持装置11によってブーム側に保持し、その垂れ下がりによる機械本体側構造物との干渉トラブルを防止して分解/組立作業をスムーズに行うことができる。
(B) ホース保持装置11を、ホース受け部13,14が複数本のホース9のホース配索経路の下方を横切る状態でアダプタ8に取付けておくだけでよく、機械の分解/組立に際してホース保持のための余計な操作が一切不要となる。
しかも、中継ホース9bを配索状態のまま下から支持するため、ホース保持装置11がホース配索や機械の分解/組立及び作業の邪魔になったり、機械分解時に中継ホース9bを結束し、機械組立時に左右に展開したりする等の面倒もない。
すなわち、ホース処理を含めた機械分解/組立時の作業性を高めることができる。
(C) 中継ホース9bの並び方向の位置と間隔をホース本数や作業性に応じて自由に選択、調整することができる。すなわち、ホース保持の自由度を高めることができる。
(D) 各中継ホース9bを下から直接受け止めて支持するため、ホース保持のための構造がシンプル、軽量でコストが安くてすむ。
(E) 機械組立状態で中継ホース9bとホース受け部13,14の間にクリアランスcが形成され、両者が接触しないため、作業中の振動等による両者(とくに中継ホース9b)の損耗を防止することができる。
(F) 中継ホース9bの基端部に設けた下向きのエルボ21をホース受け部13,14に上から引っ掛け係止させて中継ホース9bを保持するため、同ホース9bが長さ方向に滑ってホース受け部13,14から外れたりするおそれがなく、ホース保持状態の安定性が良い。
(G) ホース保持装置11を牽引機構としてのチェーンブロック20により水平軸17まわりに上下回動させることができるため、ホース保持装置11の上下方向位置を簡単に、しかも細かく調整することができる。
(H) ホース保持装置11に脚部18を設け、この脚部18を、上部旋回体2に設けられた連結座19にピン連結するため、ホース保持装置11の重量を脚部18を通じて上部旋回体2に支持させることできる。
このため、ホース保持装置11を、作業中でも動いたり振動したりしない安定した状態に保持することができる。
この場合、実施形態では脚部18を上部旋回体2に対して脱着自在にピン連結するため、保持状態の安定性がよりより高いものとなる。
(I) ホース受け部を上段ホース受け部13と下段ホース受け部14とに分けて設けているため、中継ホース群が高低差を持った二つのグループに分けて配索される場合に対応することができる。
(J) ホース保持装置11の上端部に、内向きに折れ曲がるホース外れ止め部12aを設けているため、とくに輸送時に、ホース受け部13,14に保持した中継ホース9bが振動等によって脱落するおそれがなくなる。
(K) ホース保持装置11の一部を除くほぼ全体を丸パイプによって形成しているため、ホース保持装置11を軽量化することができる。このため、作業アタッチメントの重量化を抑えて機械本体の重量負荷を軽減することができる。
また、ホース受け部13,14と中継ホース9bがパイプ曲面で接触するため、ホースの摩損軽減に有利となる。
他の実施形態
(1) 上記実施形態では、ホース保持装置11の脚部18を上部旋回体2の連結座19にピン連結する構成をとったが、図11,12に示すように脚部18を短円柱状に形成し、上部旋回体2の上面に当接させることによって装置重量を上部旋回体2で支持する構成をとってもよい。
この構成によれば、ピン脱着の面倒がないため、作業性の点で有利となる。
(2) 上記実施形態では上下二段のホース受け部13,14を設けたが、ホース受け部を上下三段以上に設けてもよいし、一段のみ設けてもよい。
(3) 上記実施形態ではホース保持装置11のほぼ全体を丸パイプにて形成したが、角パイプや中実のロッド材、あるいは板材、枠材、中空材にて形成してもよい。
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 機械本体
4 作業アタッチメント
5 メインブーム
7 ブームシリンダ
8 アダプタ
9 ホース
9a アタッチメント側ホース
9b 中継ホース
11 ホース保持装置
12,12 ホース保持装置を構成する主部
12a ホース外れ止め部
13,14 上段及び下段ホース受け部
15 取付腕
17 水平軸
18 脚部
19 連結座
20 牽引機構としてのチェーンブロック
21 エルボ
P 固定配管
c クリアランス

Claims (10)

  1. 固定配管を含む機械本体と、
    作業アタッチメントを構成し、上記機械本体に対し機械分解時と組立時とに応じて脱着されるブームと、
    左右に並んだ状態で上記ブームと機械本体に跨って配索される複数本のホースであって、当該複数本のホースのそれぞれが、機械組立時には上記固定配管に接続される一方、機械分解時には上記固定配管から切り離される機械本体側端部を有するものと、
    上記機械本体側に向けて突出する状態で上記ブームの基端部に取付けられたホース保持装置と、を備え、
    このホース保持装置は、上記複数本のホースがそれぞれ配索される経路である複数のホース配索経路の下方を左右方向に横切る状態で設けられる少なくとも一つのホース受け部を有し
    上記機械分解時において上記複数本のホースが上記固定配管から切り離された状態では上記少なくとも一つのホース受け部が上記複数本のホースを当該複数本のホースが左右に並んだ配索状態のまま下から受け止めて支持する一方、上記機械組立時において上記複数本のホースのそれぞれの上記機械本体側端部が上記固定配管に接続された状態では上記複数本のホースと上記少なくとも一つのホース受け部との間に上下方向のクリアランスが形成されるように、上記ホース保持装置が上記ブームの基端部に取付けられていることを特徴とする建設機械。
  2. 固定配管を含む機械本体と、
    作業アタッチメントを構成し、上記機械本体に対し機械分解時と組立時とに応じて脱着されるブームと、
    左右に並んだ状態で上記ブームと機械本体に跨って配索される複数本のホースであって、当該複数本のホースのそれぞれが、機械組立時には上記固定配管に接続される一方、機械分解時には上記固定配管から切り離される機械本体側端部を有するものと、
    上記機械本体側に向けて突出する状態で上記ブームの基端部に取付けられたホース保持装置と、
    上記ホース保持装置を牽引する牽引機構と、を備え、
    上記ホース保持装置は、上記複数本のホースが配索される経路であるホース配索経路の下方を横切る状態で設けられ、上記固定配管から切り離された上記複数本のホースを当該複数本のホースが左右に並んだ配索状態のまま下から受け止めて支持する少なくとも一つのホース受け部を有し、
    上記ホース保持装置は上記ブームに対し水平軸まわりに上下方向に回動可能に取付けられ、
    上記牽引機構は上記ホース保持装置を上下方向に回動させるように当該ホース保持装置を牽引することを特徴とする建設機械。
  3. 上記ホース保持装置は、当該ホース保持装置の重量を上記機械本体に支持させる脚部を有することを特徴とする請求項記載の建設機械。
  4. 上記脚部が上記機械本体に対して脱着自在となるように当該機械本体にピンを介して連結されることを特徴とする請求項記載の建設機械。
  5. 上記脚部が上記機械本体に当接することを特徴とする請求項記載の建設機械。
  6. 上記ブームの基端部に取付けられるアダプタ、をさらに備え、このアダプタが上記機械本体に取付けられ、取外されることによって上記ブームが上記機械本体に対して脱着され、上記ホース保持装置は上記アダプタに取付けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の建設機械。
  7. 上記複数本のホースの上記機械本体側端部のそれぞれに設けられて下向きに折れ曲がった形状を有する複数のエルボを備え、上記少なくとも一つのホース受け部は当該ホース受け部に上記複数のエルボのそれぞれが上から引っ掛けられた状態で当該複数のエルボを係止することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の建設機械。
  8. 上記少なくとも一つのホース受け部は上下複数段に分けて設けられる複数のホース受け部を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の建設機械。
  9. 上記ホース保持装置は、当該ホース保持装置の上端部に位置して上記複数本のホースの離脱を阻止するように内向きに折れ曲がるホース外れ止め部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の建設機械。
  10. 上記ホース保持装置の少なくとも上記ホース受け部が丸パイプによって形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の建設機械。
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