JP2017122422A - ポンプ脱着治具 - Google Patents

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JP2017122422A JP2016002833A JP2016002833A JP2017122422A JP 2017122422 A JP2017122422 A JP 2017122422A JP 2016002833 A JP2016002833 A JP 2016002833A JP 2016002833 A JP2016002833 A JP 2016002833A JP 2017122422 A JP2017122422 A JP 2017122422A
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泰彦 島津
Yasuhiko Shimazu
泰彦 島津
裕樹 小嶋
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裕樹 小嶋
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Abstract

【課題】架台および排ガス浄化装置を移動させる必要なく、ポンプの脱着作業を容易に行えるようにする。【解決手段】スライド部50は、架台17に対してエンジン軸方向Xにスライド可能に構成される。一対の吊り具取付部60・60は、スライド部50に取り付けられ、ポンプ16を吊り下げる吊り具70が取り付けられ、エンジン幅方向Yに間隔をあけて配置される。締結具81は、スライド部50と吊り具取付部60とを締結可能である。スリット83は、スライド部50に形成され、締結具81が差し込まれ、エンジン幅方向Yに延びる。間隔変更部85は、吊り具取付部60に設けられ、一対の吊り具取付部60・60どうしのエンジン幅方向Yの間隔を変える。【選択図】図5

Description

本発明は、ポンプ脱着治具に関する。
例えば特許文献1などに、エンジンに取り付けられるポンプが記載されている(同文献の図6、図7参照)。このポンプの上に、排ガス浄化装置が取り付けられる架台が配置される(同文献の図1、図2参照)。
特許第5401944号公報
エンジンに対してポンプが脱着される場合がある。例えば、ポンプの故障時やメンテナンス時などに、エンジンからポンプが取り外され、建設機械の外にポンプが取り出される。また例えば、ポンプの修理後やメンテナンス後に、建設機械の外からエンジンにポンプが取り付けられる。このようなポンプの脱着時に、ポンプがクレーンなどにより吊り上げられる場合がある。しかし、特許文献1に記載の技術では、ポンプの上に架台が配置される。そのため、クレーンなどでポンプを吊り上げるには、架台、および架台に取り付けられた排ガス浄化装置を移動させる必要がある。そのため、ポンプの脱着作業に手間がかかるおそれがある。
さらに、ポンプをエンジンに取り付けるときには、ポンプの入力軸とエンジンの出力軸とが同軸になるように、ポンプの位置を調整する(芯出しする)必要がある。しかし、ポンプがクレーンで吊り上げられた状態では、芯出しの作業に手間がかかる。そのため、ポンプの脱着作業(特に取付作業)に手間がかかるおそれがある。
そこで本発明は、架台および排ガス浄化装置を移動させる必要なく、ポンプの脱着作業を容易に行えるポンプ脱着治具を提供することを目的とする。
本発明のポンプ脱着治具は、エンジンと、前記エンジンに取り付けられるポンプと、前記ポンプの上に配置され排ガス浄化装置が取り付けられる架台と、を備える建設機械に用いられる。前記ポンプ脱着治具は、スライド部と、一対の吊り具取付部と、締結具と、スリットと、間隔変更部と、を備える。前記スライド部は、前記エンジンの出力軸の軸方向にスライド可能に、かつ、前記架台に対してスライド可能に構成される。一対の前記吊り具取付部は、前記スライド部に取り付けられ、前記ポンプを吊り下げる吊り具が取り付けられ、前記エンジンの幅方向であるエンジン幅方向に間隔をあけて配置される。前記締結具は、前記スライド部と前記吊り具取付部とを締結可能である。前記スリットは、前記スライド部または前記吊り具取付部に形成され、前記締結具が差し込まれ、エンジン幅方向に延びる。前記間隔変更部は、前記吊り具取付部に設けられ、一対の前記吊り具取付部どうしのエンジン幅方向の間隔を変える。
上記構成により、架台および排ガス浄化装置を移動させる必要なく、ポンプの脱着作業を容易に行える。
建設機械1を上から見た図である。 図1に示すポンプ16の周辺を示す、F2−F2矢視断面図である。 図1に示すポンプ16の周辺を示す、F3矢視図である。 図1に示すポンプ脱着治具20の斜視図である。 図4に示すスライド部50などを示す斜視図である。 図4に示すスライド部50などを上から見た図である。 図6のF7−F7矢視断面図である。 図6に示す吊り具取付部60が広がった状態を示す図6相当図である。 図8のF9−F9矢視断面図である。 図9の吊り具取付部60Lが右に移動した状態を示す図9相当図である。 第2実施形態の図6相当図である。 図11のF12−F12矢視断面図である。 第3実施形態の図6相当図である。 図13のF14−F14矢視断面図である。 第4実施形態の図13相当図である。
(第1実施形態)
図1〜図10を参照して第1実施形態のポンプ脱着治具20について説明する。ポンプ脱着治具20は、建設機械1に用いられる。
建設機械1は、建設作業などを行う機械である。図1に示す建設機械1は、例えばショベルなどである。建設機械1は、例えばクローラを備える下部走行体(図示なし)と、上部旋回体と、を備える。上部旋回体は、旋回フレーム11と、アタッチメント12と、カウンタウエイト13と、図2に示すガード14と、エンジン15と、ポンプ16と、図3に示す架台17と、排ガス浄化装置18と、ポンプ脱着治具20と、を備える。
旋回フレーム11(図1参照)は、下部走行体(図示なし)に対して旋回可能に、下部走行体の上に搭載される。図1に示す旋回フレーム11上には、アタッチメント12、およびカウンタウエイト13などが搭載される。アタッチメント12は、各種作業を行うための装置である。建設機械1がショベルの場合、アタッチメント12は、ブーム、アーム(図示なし)、およびバケット(図示なし)などである。カウンタウエイト13は、旋回フレーム11の、機械前後方向(例えば後述するエンジン幅方向Y)の後側の端部に固定される、おもりである。ここで、旋回フレーム11に関する方向を次のように定義する。カウンタウエイト13からアタッチメント12に向かう側(向き)を、機械前後方向の前側とする。アタッチメント12からカウンタウエイト13に向かう側を、機械前後方向の後側とする。機械前後方向に直交する方向、かつ水平方向を、機械左右方向(例えば後述するエンジン軸方向X)とする。機械左右方向における旋回フレーム11の中央から外側に向かう側を、機械左右方向外側とする。上下方向Z(鉛直方向)の上側を上側Z1とし、下側を下側Z2とする。
ガード14は、図2に示すように、エンジン15およびポンプ16などを覆う。ガード14の側面(機械左右方向外側の面)は、ポンプ16の脱着のために、開閉可能に構成される。なお、図1ではガード14を省略し、図2ではガード14を想像線(二点鎖線)で示した。
エンジン15は、建設機械1の駆動源であり、ポンプ16の駆動源である。エンジン15は、旋回フレーム11上に搭載される。エンジン15の出力軸の軸方向(以下、単に「エンジン15の軸方向」ともいう)は、機械左右方向である。なお、エンジン15の軸方向は、機械前後方向などでもよい。
ポンプ16は、圧油を吐出する油圧ポンプである。ポンプ16は、エンジン15に取り付けられ、エンジン15に対して脱着可能である。以下では特に断らない限り、ポンプ16がエンジン15に取り付けられた状態について説明する。ポンプ16は、ポンプ本体16aと、フランジ16bと、を備える。ポンプ本体16aは、エンジン15の出力軸に取り付けられる。ポンプ本体16aは、エンジン15の出力軸の軸方向に延び、エンジン15の軸方向を中心軸とする円柱状(略円柱状を含む)である。ポンプ本体16aは、エンジン15の軸方向に直列的に並ぶ複数のポンプ(単位ポンプ)により構成される。フランジ16bは、ポンプ本体16aのエンジン15側の端部に固定され、例えば円板状である(図3参照)。フランジ16bは、エンジン15の側面(機械左右方向外側の面)に固定され、例えば複数(例えば十数個など)のボルトによりエンジン15の側面に固定される。
架台17は、排ガス浄化装置18が取り付けられる台である。図3に示すように、架台17は、旋回フレーム11に対して排ガス浄化装置18を支持する台である。架台17には、フィルタ、ガード、およびマフラ(それぞれ図示なし)などが取り付けられてもよい。架台17は、架台本体17aと、支柱17bと、を備える。架台本体17a(天板)は、排ガス浄化装置18が取り付けられる部分であり、例えば板状である。架台本体17aは、ポンプ16の上に配置される。さらに詳しくは、架台本体17aは、ポンプ16の真上(ポンプ16よりも上側Z1、かつ、ポンプ16と上下方向Zに対向する位置)に配置される。支柱17bは、旋回フレーム11に対して架台本体17aを支持する柱である。
排ガス浄化装置18は、エンジン15(図2参照)の排気ガスを浄化する装置である。排ガス浄化装置18は、例えばSCR(Selective Catalytic Reduction、選択触媒還元)装置であり、例えば尿素SCR装置などである。排ガス浄化装置18は、架台本体17aの上(さらに詳しくは真上)に配置され、架台本体17aに固定される。
ポンプ脱着治具20は、図2に示すように、建設機械1に対するポンプ16の脱着を支援する装置(機構)である。ポンプ脱着治具20は、エンジン15に取り付けられたポンプ16を建設機械1の外に引き出し、建設機械1からポンプ16を取り外す作業を支援する装置である。ポンプ脱着治具20は、建設機械1の外にあるポンプ16をエンジン15に取り付ける作業を支援する装置である。
このポンプ脱着治具20に関する方向を次のように定義する。ポンプ脱着治具20に関する方向には、エンジン軸方向Xと、エンジン幅方向Yと、がある。エンジン軸方向Xは、エンジン15の出力軸の軸方向である。エンジン軸方向Xは、例えば機械左右方向である(機械前後方向などでもよい)。エンジン軸方向Xには、ポンプ引出側X1と、ポンプ取付側X2と、がある。ポンプ引出側X1は、エンジン15からポンプ16に向かう側(向き)であり、ポンプ16がエンジン15から離れるときのポンプ16のスライド(エンジン軸方向Xのスライド)の向きである。ポンプ取付側X2は、ポンプ16からエンジン15に向かう側であり、ポンプ16がエンジン15に近づくときのポンプ16のスライド(エンジン軸方向Xのスライド)の向きである。エンジン幅方向Yは、エンジン軸方向Xに直交する方向、かつ、水平方向である。エンジン幅方向Yは、例えば機械前後方向である(機械左右方向などでもよい)。図3に示すように、エンジン幅方向Yには、ポンプ引出側X1からポンプ取付側X2に向かって見たときの、左側Yl(エンジン幅方向Yの一方側)と、右側Yr(エンジン幅方向Yの他方側)と、がある。左側Ylは、例えば機械前後方向の後側である。右側Yrは、例えば機械前後方向の前側である。
このポンプ脱着治具20は、図2に示すように、ポンプ16と架台本体17aとの間に配置される。ポンプ脱着治具20は、ポンプ16の上(さらに詳しくは真上)に配置され、架台本体17aの下(さらに詳しくは真下)に配置される。図4に示すように、ポンプ脱着治具20は、レール部30と、ブラケット40と、スライド部50と、吊り具取付部60と、吊り具70(図3参照)と、芯出し機構80(図5参照)と、を備える。
レール部30は、図4に示すように、レール部30に対してエンジン軸方向Xにスライド可能にスライド部50を支持する。レール部30は、エンジン軸方向Xに直交する方向(エンジン幅方向Yや上下方向Z)へのスライド部50の移動を規制する。レール部30は、エンジン幅方向Yに間隔をあけて2本設けられる。なお、図2では、2本のレール部30・30のうち左側Ylのレール部30を省略した。図4に示すように、2本のレール部30・30は、エンジン幅方向Yに対称である。以下では1本のレール部30について説明する。レール部30は、架台17に取り付けられ、架台本体17aの下側Z2の面に取り付けられ(固定され)、ブラケット40を介して架台本体17aに取り付けられる。レール部30は、締結部材(例えばボルトおよびナット)により脱着可能に架台本体17aに固定される。締結部材により脱着可能に部材どうしが固定される点は、他の部材どうしの固定(レール部本体33と架台本体17aとの組み合わせ以外の部材どうしの固定)についても同様である。図2に示すように、レール部30は、架台本体17aよりもポンプ引出側X1に突出する。レール部30は、ガード14(図2参照)の上面(上側Z1の面)や側面(ポンプ引出側X1側の面)よりもポンプ引出側X1に突出する。レール部30は、エンジン軸方向Xに延びる棒状の部材であり、略筒状である。図4に示すように、レール部30は、略筒状のレール部本体33と、レールスリット35と、引出規制部37と、を備える。
レールスリット35は、レール部本体33に形成され、エンジン軸方向Xに延び、スライド部50の幅方向連結部53(下記)が通過できるように構成される。レールスリット35は、レール部30のポンプ引出側X1の端部からスライド部50を引き出せるように形成され、具体的には、レール部本体33のポンプ引出側X1の端まで(端が開口するように)形成される。
引出規制部37は、スライド部50がレール部30から落下することを防止する。引出規制部37は、スライド部50に接触可能に配置され、スライド部50のポンプ引出側X1へのスライドを規制する。具体的には例えば、引出規制部37は、レール部本体33に取り付けられる(差し込まれる)ピン状の部材(ボルトなど)である。引出規制部37は、レール部本体33に固定される突起などでもよい。
ブラケット40は、架台17(架台本体17a)とレール部30とを連結する。
スライド部50は、エンジン軸方向Xに(エンジン15の出力軸の軸方向に)スライド可能に、かつ、架台17に対してスライド可能に構成される。スライド部50は、レール部30に取り付けられ、レール部30に対してエンジン軸方向Xにスライド可能である。スライド部50は、2本のレール部30・30それぞれに取り付けられ、2本のレール部30・30を連結する(つなぐ)ように配置される。図4に示すように、スライド部50は、ガイド部51と、幅方向連結部53と、を備える。
ガイド部51は、レール部30にガイドされる部分であり、レール部本体33の内部に配置される。図5に示すように、ガイド部51は、エンジン幅方向Yに間隔をあけて2つ設けられる。2つのガイド部51・51は、エンジン幅方向Yに対称である。以下では1つのガイド部51について説明する。ガイド部51は、エンジン軸方向Xに延びる棒状の部材である。ガイド部51の長手方向(エンジン軸方向X)から見た断面は、例えば四角形などである。長手方向から見た断面が例えば四角形である点は、幅方向連結部53および吊り具取付部60を構成する部材についても同様である。
幅方向連結部53は、2つのガイド部51・51を、エンジン幅方向Yに連結する。幅方向連結部53は、2つのガイド部51・51に固定され、ガイド部51の例えば上面に固定される。幅方向連結部53は、エンジン幅方向Yに延びる棒状部材(梁)を備える。幅方向連結部53を構成する棒状部材は、エンジン軸方向Xに間隔をあけて複数設けられ、例えば4本設けられる(3本以下や5本以上設けられてもよい)。幅方向連結部53は、板状の部材などを備えてもよい(図示なし)。
吊り具取付部60は、吊り具70が取り付けられる部分である。図2に示すように、吊り具取付部60は、ポンプ本体16aの上(さらに詳しくは真上)に配置され、ポンプ16を上側Z1から引き上げるように支持する。吊り具取付部60は、棒状部材(梁)を備える。吊り具取付部60を構成する棒状部材は、エンジン幅方向Yに間隔をあけて複数設けられ、具体的には2つ(2本)設けられる。吊り具取付部60を構成する2本の棒状部材を、「一対の吊り具取付部60・60」とする。一対の吊り具取付部60・60は、平行に配置され、それぞれエンジン軸方向Xに延びる。吊り具取付部60は、スライド部50に取り付けられ、幅方向連結部53に取り付けられ、幅方向連結部53の上側Z1の面に取り付けられ、4本の幅方向連結部53それぞれに取り付けられる。吊り具取付部60は、スライド部50に対してエンジン幅方向Yにスライド可能である(下記)。図6に示すように上下方向Zから見たとき、吊り具取付部60は、2つのガイド部51・51の間(エンジン幅方向Yにおける間)に配置される。一対の吊り具取付部60・60には、吊り具取付部60Lと、吊り具取付部60Lよりも右側Yrに配置される吊り具取付部60Rと、がある。吊り具取付部60は、吊り具取付位置67を備える。
吊り具取付位置67は、吊り具70(図2参照)が取り付けられる位置である。吊り具取付位置67は、吊り具70により吊り下げられたポンプ16(図2参照)が安定するように配置される。吊り具取付位置67は、複数か所設けられ、例えば4か所設けられる(5か所以上設けられてもよい)。複数の吊り具取付位置67は、エンジン軸方向Xおよびエンジン幅方向Yに、互いに間隔をあけて配置される。
吊り具70は、図2に示すように、スライド部50および吊り具取付部60からポンプ16を吊り下げる部材である。吊り具70は、スライド部50および吊り具取付部60に対してポンプ16を支持する部材(ポンプ支持部材)である。吊り具70は、例えば、線状部材とフック(図示なし)とを組み合わせたものなどである。吊り具70を構成する線状部材は、ワイヤーやチェーンなどである。線状部材の長さ(スライド部50および吊り具取付部60に対して、ポンプ16を支持する部分の長さ)は、例えば線状部材を巻き取る装置(図示なし)などにより調整可能とされる(調整不可能でもよい)。吊り具70は、吊り具取付部60に取り付けられ、吊り具取付位置67(図5参照)に取り付けられる。具体的には例えば、吊り具70を構成するフックが、吊り具取付位置67に引っ掛けられる。また例えば、吊り具70を構成する線状部材が、吊り具取付位置67に通されてもよい。吊り具70を構成する線状部材は、ポンプ16の(ポンプ本体16aの)下側Z2部分に掛けられ、例えば複数本掛けられ、例えば2本掛けられる(3本以上掛けられてもよい)。
芯出し機構80(図6参照)は、ポンプ16の芯出しを行うための機構である。さらに詳しくは、芯出し機構80は、エンジン幅方向Yおよび上下方向Zにポンプ16を移動させることで、ポンプ16の入力軸の中心軸の位置と、エンジン15の出力軸の中心軸の位置と、を合わせる(同軸にする)ための機構である。図6に示すように、芯出し機構80は、締結具81と、スリット83と、間隔変更部85と、を備える。なお、図5では、複数の締結具81およびスリット83のうち一部にのみ符号を付した。
締結具81は、図6に示すように、スライド部50と吊り具取付部60とを締結可能な部材である。締結具81は、上下方向Zから見てスライド部50と吊り具取付部60とが重なる(交差する)位置に配置され、上記の重なる位置の全て(例えば8か所)に配置される。図7に示すように、締結具81は、ボルトとナットとにより構成される。締結具81の軸方向(ボルトの軸方向)は、上下方向Zである。締結具81を構成するボルトは、スライド部50および吊り具取付部60それぞれに形成された貫通孔(下記のスリット83を含む)に差し込まれる。
スリット83(軸直交方向移動用スリット)は、図6に示すように、スライド部50に対して吊り具取付部60をエンジン幅方向Yに移動可能とする部分である。スリット83は、スライド部50に対する吊り具取付部60のエンジン軸方向Xへの移動を規制する。スリット83は、スライド部50に形成され、スライド部50を上下方向Zに貫通する貫通孔であり、エンジン幅方向Yに延びる。スリット83は、締結具81が配置される位置およびその近傍に配置され、具体的には、上下方向Zから見てスライド部50と吊り具取付部60とが重なる位置およびその近傍に配置される。
間隔変更部85は、吊り具取付部60に設けられ、一対の吊り具取付部60・60どうしのエンジン幅方向Yの間隔を変える(調整する)。間隔変更部85は、同間隔を保持する(固定する)。間隔変更部85は、第一ねじ穴86bと、第二ねじ穴86cと、ねじロッド88と、を備える。
第一ねじ穴86bは、一対の吊り具取付部60・60の一方(吊り具取付部60L)に設けられる、ねじ穴である。第一ねじ穴86bは、吊り具取付部60Lに対して固定され、具体的には、吊り具取付部60Lに形成(直接形成)される。第一ねじ穴86bは、吊り具取付部60に固定された部材に形成されてもよい(第二ねじ穴86cも同様)。第二ねじ穴86cは、一対の吊り具取付部60・60の他方(吊り具取付部60R)に設けられる、ねじ穴である。第二ねじ穴86cは、吊り具取付部60Rに対して固定され、具体的には、吊り具取付部60Rに形成(直接形成)される。第一ねじ穴86bは、エンジン幅方向Yに吊り具取付部60を貫通する貫通孔である(第二ねじ穴86cも同様)。
ねじロッド88は、第一ねじ穴86bと第二ねじ穴86cとにつながれる(第一ねじ穴86bと第二ねじ穴86cとを連結する)。ねじロッド88は、ロッド(棒状部材)である。ねじロッド88は、棒状のねじロッド本体88aと、第一ねじ部88bと、第二ねじ部88cと、レンチ差込部88dと、を備える。第一ねじ部88bおよび第二ねじ部88cそれぞれは、ねじロッド本体88aに形成されるねじである。第一ねじ部88bは、ねじロッド本体88aの軸方向一端側部分(左側Yl部分)に形成される。第二ねじ部88cは、ねじロッド本体88aの軸方向他端側部分(右側Yr部分)に形成される。第一ねじ部88bは、第一ねじ穴86bにねじ込まれる(ねじにより締結される)。第二ねじ部88cは、第二ねじ穴86cにねじ込まれる。第一ねじ部88bと第一ねじ穴86bとは、正ねじにより締結される。第二ねじ部88cと第二ねじ穴86cとは、逆ねじにより締結される。図5に示すように、レンチ差込部88dは、レンチWの先端の開口部が差し込まれる部分である。レンチ差込部88dは、例えば、ねじロッド本体88aに形成された溝であり、また例えば、ねじロッド本体88aに固定されたナットなどでもよい。
(ポンプ脱着治具20の作動)
図2に示すエンジン15へのポンプ16の取り付けは、次の[工程A]〜[工程F]のように行われる。以下では各工程が行われる順に説明する(順は変更されてもよい)。
[工程A]ポンプ脱着治具20が、架台17に取り付けられる(固定される)。さらに詳しくは、レール部30が、ブラケット40を介して架台本体17aに固定される。
[工程B]ポンプ16が、吊り具取付部60(図3参照)から吊り具70により吊り下げられる。
なお、この[工程B]は、レール部30からスライド部50が取り外された状態で行われてもよい。この場合、スライド部50にポンプ16が取り付けられた後、スライド部50およびポンプ16がクレーンなどにより移動させられ、スライド部50がレール部30に差し込まれる。
次に、ポンプ16の芯出しが行われる。ポンプ16の芯出しには、ポンプ16の上下方向Zの位置調整と、ポンプ16のエンジン幅方向Yの位置調整と、がある。
(ポンプ16の上下方向Zの位置調整)
ポンプ16の上下方向Zの位置調整は、次のように行われる。
[工程C−1]図6に示す、スライド部50と吊り具取付部60との締結具81による締結が、全ての締結具81(8か所)で緩められる。具体的には、図7に示す締結具81を構成するナットが緩められる。
[工程C−2]図5に示すねじロッド88が、レンチWにより、軸回り(ねじロッド88の軸回り)に回転させられる。その結果、一対の吊り具取付部60・60のエンジン幅方向Yの間隔が狭くなる、または、広くなる。図7に示すように、同間隔が狭くなると、ポンプ16は、下側Z2に移動する(下降する)。図9に示すように、同間隔が広くなると、ポンプ16は、上側Z1に移動する(上昇する)。
(ポンプ16のエンジン幅方向Yの位置調整)
ポンプ16のエンジン幅方向Yの位置調整は、次のように行われる。ここでは、ポンプ16を右側Yrに移動させる場合について説明する。
[工程D−1]図10に示すように、一対の吊り具取付部60・60の一方(吊り具取付部60L)とスライド部50とが、締結具81により固定される。一対の吊り具取付部60・60の他方(吊り具取付部60R)とスライド部50との、締結具81による締結が(具体的にはナットが)、緩められる。
[工程D−2]図5に示すねじロッド88が、レンチWにより、軸回りに回転させられる。すると、図10に示すように、スライド部50に対して、吊り具取付部60Lは移動せず、吊り具取付部60Rはエンジン幅方向Yに移動する。その結果、ポンプ16は、エンジン幅方向Yに移動する。なお、このとき、一対の吊り具取付部60・60のエンジン幅方向Yの間隔が変わるので、ポンプ16は、上下方向Zにも移動する。なお、この[工程D−2]の後に、次の[工程D−3]が行われてもよい。
[工程D−3]上記[工程D−2]で移動させた方の吊り具取付部60Rが、スライド部50に対して固定される。また、上記[工程D−2]で移動させなかった方の吊り具取付部60Lが、スライド部50に対してエンジン幅方向Yに移動させられる。この吊り具取付部60Lの移動を、上記[工程D−2]での吊り具取付部60Rの移動と、同じ向き、かつ同じ距離とする。その結果、一対の吊り具取付部60・60の間隔が(ポンプ16の上下方向Zの位置が)、上記[工程D−2]の直前の間隔に戻る。その結果、上記[工程D−2]および[工程D−3]を行えば、一対の吊り具取付部60・60を、エンジン幅方向Yの間隔を保ったまま、エンジン幅方向Yに移動させたことになる。
ポンプ16の芯出しの後、次の工程が行われる。
[工程E]例えば、図8に示す全ての締結具81が締められ、スライド部50に対して吊り具取付部60が固定される。そして、図2に示すスライド部50が、架台17に対して(レール部30に対して)ポンプ取付側X2に押し込まれる。その結果、ポンプ16の入力軸が、エンジン15の出力軸に適切に取り付けられる。
[工程F]フランジ16bが、例えばボルトにより、エンジン15に取り付けられる(固定される)。また、配管類(図示なし)が、ポンプ16に取り付けられる。
エンジン15からのポンプ16の取り外しの作業は、上記のエンジン15へのポンプ16の取り付けの作業と、ほぼ逆の工程により行われる(但し、芯出しは不要である)。
エンジン15に対するポンプ16の脱着の作業が行われる際に、ポンプ脱着治具20は架台17に取り付けられているので、架台17を移動させる(例えば建設機械1から取り外す)必要はない。また、架台17に取り付けられる装置(排ガス浄化装置18、図示しないフィルタ、ガード、およびマフラなど)が、架台17から取り外される必要はない。
(効果1)
図2に示すポンプ脱着治具20による効果は次の通りである。ポンプ脱着治具20は、建設機械1に用いられる。建設機械1は、エンジン15と、エンジン15に取り付けられるポンプ16と、架台17と、を備える。架台17は、ポンプ16の上に配置され、排ガス浄化装置18が取り付けられる。図4に示すポンプ脱着治具20は、スライド部50と、吊り具取付部60と、図6に示す締結具81と、スリット83と、間隔変更部85と、を備える。
[構成1−1]図4に示すように、スライド部50は、エンジン軸方向X(エンジン15の出力軸の軸方向)にスライド可能に、かつ、架台17に対してスライド可能に構成される。
[構成1−2]吊り具取付部60は、スライド部50に取り付けられる。図7に示すように、吊り具取付部60には、ポンプ16を吊り下げる吊り具70が取り付けられる。
[構成1−3]一対の吊り具取付部60・60は、エンジン幅方向Y(エンジン15の幅方向)に間隔をあけて配置される。
[構成1−4]締結具81は、スライド部50と吊り具取付部60とを締結可能である。スリット83は、スライド部50(または吊り具取付部60)に形成され、締結具81が差し込まれ、エンジン幅方向Yに延びる。
[構成1−5]図6に示すように、間隔変更部85は、吊り具取付部60に設けられ、一対の吊り具取付部60・60どうしのエンジン幅方向Yの間隔を変える。
上記[構成1−1]および[構成1−2]により、図2に示すポンプ16は、架台17に対してエンジン軸方向Xにスライド可能である。よって、架台17や排ガス浄化装置18を移動(エンジン15に対して移動)させなくても、エンジン15に対するポンプ16の脱着作業を行える。よって、ポンプ16の脱着作業を容易に行える。
上記[構成1−2]では、図3に示すように、吊り具取付部60からポンプ16が吊り下げられる。よって、クレーンからポンプ16が吊り下げられる場合に比べ、ポンプ16を吊り下げるための部材(吊り具70)を短くできる。よって、ポンプ16の脱着作業時に、ポンプ16が揺れたとしても、ポンプ16の揺れ幅を小さくできる。よって、ポンプ16が、ポンプ16の周辺の機器に干渉することが抑制される。よって、ポンプ16の脱着作業を適切に行える。
上記[構成1−4]では、図7に示すように、吊り具取付部60とスライド部50とを締結する締結具81が、スリット83の延びる方向(エンジン幅方向Y)に移動可能である。よって、吊り具取付部60は、スライド部50に対してエンジン幅方向Yに移動可能である。よって、吊り具取付部60から吊り下げられたポンプ16を、エンジン幅方向Yに自在に移動させることができる。
上記[構成1−3]〜[構成1−5](主に上記[構成1−5])により、一対の吊り具取付部60・60どうしの間隔を変えることができる。よって、吊り具取付部60から吊り下げられたポンプ16を、上下方向Zに自在に移動させることができる。
エンジン幅方向Yおよび上下方向Zにポンプ16を自在に移動させることができるので、例えばクレーンでポンプ16を吊り下げて芯出し作業を行う場合に比べ、ポンプ16の芯出し作業を容易に、適切に行える。その結果、エンジン15へのポンプ16の取付作業を容易に、適切に行える。
(効果2)
図6に示すように、間隔変更部85は、第一ねじ穴86bと、第二ねじ穴86cと、ねじロッド88と、を備える。
[構成2]第一ねじ穴86bは、一対の吊り具取付部60・60の一方(吊り具取付部60L)に設けられる。第二ねじ穴86cは、一対の吊り具取付部60・60の他方(吊り具取付部60R)に設けられる。ねじロッド88は、第一ねじ穴86bと第二ねじ穴86cとにつながれ、第一ねじ穴86bおよび第二ねじ穴86cそれぞれにねじ込まれる。ねじロッド88と第一ねじ穴86bとは、正ねじにより締結される。ねじロッド88と第二ねじ穴86cねじ穴とは、逆ねじにより締結される。
上記[構成2]では、間隔変更部85が例えばシリンダなどにより構成される場合に比べ、間隔変更部85を簡易に構成できる。
上記[構成2]では、一対の吊り具取付部60・60どうしのエンジン幅方向Yの間隔を、ねじにより調整できる。よって、例えばクレーンでポンプ16(図7参照)を吊り下げて芯出し作業を行う場合に比べ、ポンプ16の上下方向Zの位置を容易に細かく調整できる。
(第2実施形態)
図11〜図12を参照して、第2実施形態のポンプ脱着治具220について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、ポンプ脱着治具220のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については下記の第3実施形態の説明も同様)。図11に示すように、ポンプ脱着治具220は、第1実施形態の芯出し機構80(図6参照)とは異なる芯出し機構280を備える。芯出し機構280は、タップドブロック291と、第三ねじ穴293aと、第三ねじ穴取付ボルト293bと、を備える。なお、図12では、ねじロッド88(図7参照)を省略した(図14も同様)。
タップドブロック291は、図11に示すように、スライド部50に(幅方向連結部53に)固定される部材である。タップドブロック291は、複数設けられ、具体的には2個設けられる(第三ねじ穴293aも同様)。
第三ねじ穴293aは、スライド部50に設けられる、ねじ穴である。第三ねじ穴293aは、スライド部50に対して固定され、具体的には、タップドブロック291に形成され、タップドブロック291をエンジン幅方向Yに貫通する。
第三ねじ穴取付ボルト293bは、吊り具取付部60をエンジン幅方向Yに移動させるためのボルトであり、吊り具取付部60をエンジン幅方向Yに押すためのボルトである。第三ねじ穴取付ボルト293bは、第三ねじ穴293aに取り付けられ、第三ねじ穴293aにねじ込まれる。第三ねじ穴取付ボルト293bおよび第三ねじ穴293aの軸方向は、エンジン幅方向Yである。第三ねじ穴取付ボルト293bおよび第三ねじ穴293aは、吊り具取付部60とエンジン幅方向Yに対向する位置に配置される。第三ねじ穴取付ボルト293bは、複数設けられ、具体的には2本設けられる。第三ねじ穴取付ボルト293bには、第三ねじ穴取付ボルト293bRと、第三ねじ穴取付ボルト293bLと、がある。
第三ねじ穴取付ボルト293bLは、吊り具取付部60Lを右側Yrに押すためのボルトであり、吊り具取付部60Lよりも左側Ylに配置される。第三ねじ穴取付ボルト293bRは、吊り具取付部60Rを左側Ylに押すためのボルトであり、吊り具取付部60Rよりも右側Yrに配置される。第三ねじ穴取付ボルト293bRは、例えば第三ねじ穴取付ボルト293bLと左右対称に(エンジン幅方向Yに対称に)構成される。なお、スライド部50を左側Ylに押すためのボルト(第三ねじ穴取付ボルト293bRと同じ機能を有するボルト)は、吊り具取付部60Rではなく、吊り具取付部60Lを左側Ylに押してもよい。また、スライド部50を右側Yrに押すためのボルト(第三ねじ穴取付ボルト293bLと同じ機能を有するボルト)は、吊り具取付部60Lではなく、吊り具取付部60Rを右側Yrに押してもよい。
(ポンプ16のエンジン幅方向Yの位置調整)
ポンプ脱着治具220では、ポンプ16(図12参照)のエンジン幅方向Yの位置調整は、次のように行われる。ここでは、吊り具取付部60を右側Yrに移動させることで、ポンプ16を右側Yrに移動させる場合について説明する。
[工程G−1]締結具81の全て(締結具81を構成するナット全て)が緩められる。
[工程G−2]第三ねじ穴取付ボルト293bRと、吊り具取付部60Rと、の間にエンジン幅方向Yの隙間があけられる。
[工程G−3]第三ねじ穴取付ボルト293bL(の先端部、右側Yr端部)が、吊り具取付部60Lを右側Yrに押す。具体的には、第三ねじ穴取付ボルト293bLが、第三ねじ穴293aに対して軸回りに回転させられることで、第三ねじ穴293aに対して右側Yrに移動する。すると、一対の吊り具取付部60・60は、ねじロッド88により連結されているので、エンジン幅方向Yの間隔を保ったまま右側Yrに移動する。その結果、ポンプ16は、上下方向Zに移動することなく、エンジン幅方向Yに移動する。
なお、上記とは左右逆にポンプ脱着治具220が作動することで、ポンプ16が左側Ylに移動する。
(効果3)
図11に示すポンプ脱着治具220による効果は次の通りである。
[構成3]ポンプ脱着治具220は、スライド部50に設けられる第三ねじ穴293aと、第三ねじ穴293aにねじ込まれる第三ねじ穴取付ボルト293bと、を備える。第三ねじ穴取付ボルト293bは、第三ねじ穴293aに対して軸回りに回転したときに、第三ねじ穴293aに対してエンジン幅方向Yに移動することで、吊り具取付部60をエンジン幅方向Yに押すように構成される。
上記[構成3]により、例えば間隔変更部85のみを用いてエンジン幅方向Yへの吊り具取付部60の移動を行う場合に比べ、エンジン幅方向Yへの吊り具取付部60の移動を容易に行える。
(第3実施形態)
図13〜図14を参照して、第3実施形態のポンプ脱着治具320について、第1実施形態との相違点を説明する。図13に示すように、ポンプ脱着治具320は、第1実施形態の芯出し機構80(図6参照)とは異なる芯出し機構380を備える。芯出し機構380は、第四ねじ穴394aと、ボルト支持ブロック394b(ボルト支持部)と、第四ねじ穴取付ボルト394cと、を備える。
第四ねじ穴394aは、吊り具取付部60に設けられる、ねじ穴である。第四ねじ穴394aは、吊り具取付部60に対して固定され、具体的には、吊り具取付部60に形成され、一対の吊り具取付部60・60それぞれに(合計2か所に)形成される。第四ねじ穴394aは、吊り具取付部60をエンジン幅方向Yに貫通する。第四ねじ穴394aの軸方向は、エンジン幅方向Yである。
ボルト支持ブロック394b(ボルト支持部)は、スライド部50に(幅方向連結部53に)固定され、スライド部50に対する第四ねじ穴取付ボルト394cのエンジン幅方向Yへの移動を規制可能である。ボルト支持ブロック394bには、第四ねじ穴取付ボルト394cが差し込まれる貫通孔が形成される。ボルト支持ブロック394bは、複数設けられ、具体的には2個設けられる。
第四ねじ穴取付ボルト394cは、吊り具取付部60をエンジン幅方向Yに移動させるためのボルトであり、吊り具取付部60をボルト支持ブロック394bに近づけるためのボルトである。第四ねじ穴取付ボルト394cの軸方向は、エンジン幅方向Yである。第四ねじ穴取付ボルト394cは、ボルト支持ブロック394bに支持され(差し込まれ)、第四ねじ穴394aにねじ込まれる。第四ねじ穴取付ボルト394cは、複数設けられ、具体的には2本設けられる。第四ねじ穴取付ボルト394cには、第四ねじ穴取付ボルト394cLと、第四ねじ穴取付ボルト394cRと、がある。
第四ねじ穴取付ボルト394cLは、吊り具取付部60Lを左側Ylに移動させるためのボルトであり、さらに詳しくは、第四ねじ穴取付ボルト394cLを支持するボルト支持ブロック394bに吊り具取付部60Lを近づけるためのボルトである。第四ねじ穴取付ボルト394cLは、吊り具取付部60Lの第四ねじ穴394aにねじ込まれる。第四ねじ穴取付ボルト394cLを支持するボルト支持ブロック394bは、吊り具取付部60Lよりも左側Ylに配置される。第四ねじ穴取付ボルト394cLの右側Yrへの移動は、ボルト支持ブロック394bにより規制される。この規制は、第四ねじ穴取付ボルト394cLの頭部がボルト支持ブロック394bに当たることで行われる。第四ねじ穴取付ボルト394cRは、吊り具取付部60Rを右側Yrに移動させるためのボルトである。第四ねじ穴取付ボルト394cRは、例えば、第四ねじ穴取付ボルト394cLと左右対称に構成される。なお、吊り具取付部60を左側Ylに移動させるためのボルト(第四ねじ穴取付ボルト394cLと同じ機能を有するボルト)は、吊り具取付部60Lではなく、吊り具取付部60Rを左側Ylに移動させてもよい。吊り具取付部60を右側Yrに移動させるためのボルト(第四ねじ穴取付ボルト394cRと同じ機能を有するボルト)は、吊り具取付部60Rではなく、吊り具取付部60Lを右側Yrに移動させてもよい。
(ポンプ16のエンジン幅方向Yの位置調整)
ポンプ脱着治具320では、ポンプ16(図14参照)のエンジン幅方向Yの位置調整は、次のように行われる。ここでは、吊り具取付部60を右側Yrに移動させることで、ポンプ16を右側Yrに移動させる場合について説明する。
[工程H−1]締結具81の全て(締結具81を構成するナット全て)が緩められる。
[工程H−2]第四ねじ穴取付ボルト394cLの頭部と、ボルト支持ブロック394bとの間に、エンジン幅方向Yの隙間があけられる。
[工程H−3]第四ねじ穴取付ボルト394cRが、吊り具取付部60Rを右側Yrに移動させる。具体的には、第四ねじ穴取付ボルト394cRの左側Ylへの移動が規制された状態で、第四ねじ穴取付ボルト394cRが軸回りに回転させられる。すると、一対の吊り具取付部60・60は、ねじロッド88により連結されているので、エンジン幅方向Yの間隔を保ったまま右側Yrに移動する。その結果、ポンプ16は、上下方向Zに移動することなく、エンジン幅方向Yに移動する。
なお、上記とは左右逆にポンプ脱着治具320が作動することで、ポンプ16が左側Ylに移動する。
(効果4)
図13に示すポンプ脱着治具320による効果は次の通りである。
[構成4]ポンプ脱着治具320は、吊り具取付部60に設けられる第四ねじ穴394aと、第四ねじ穴394aにねじ込まれる第四ねじ穴取付ボルト394cと、ボルト支持ブロック394bと、を備える。ボルト支持ブロック394bは、スライド部50に固定され、スライド部50に対する第四ねじ穴取付ボルト394cのエンジン幅方向Yへの移動を規制可能である。第四ねじ穴取付ボルト394cは、ボルト支持ブロック394bによりエンジン幅方向Yへの移動が規制された状態で、第四ねじ穴394aに対して軸回りに回転したときに、吊り具取付部60をボルト支持ブロック394bに近づけるように構成される。
上記[構成4]により、例えば間隔変更部85のみを用いてエンジン幅方向Yへの吊り具取付部60の移動を行う場合に比べ、エンジン幅方向Yへの吊り具取付部60の移動を容易に行える。
図15を参照して、第4実施形態のポンプ脱着治具420について、第3実施形態との相違点を説明する。ポンプ脱着治具420は、第3実施形態の芯出し機構380(図13参照)とは異なる芯出し機構480を備える。芯出し機構480は、ナット支持ブロック495b(ナット支持部)と、ナット495dと、を備える。芯出し機構480は、図13に示す第四ねじ穴取付ボルト394cRを備えず、第四ねじ穴取付ボルト394cRが差し込まれたボルト支持ブロック394bを備えない。
ナット支持ブロック495bは、図15に示すように、スライド部50に(幅方向連結部53に)固定され、スライド部50に対するナット495dのエンジン幅方向Yへの移動を規制可能である。ナット支持ブロック495bは、ボルト支持ブロック394bによる第四ねじ穴取付ボルト394cLの移動の規制の向きとは逆向き(左側Yl)へのナット495dの移動を規制可能である。ナット支持ブロック495bは、吊り具取付部60Lよりも右側Yrに配置される。ナット支持ブロック495bには、第四ねじ穴取付ボルト394cLが差し込まれる貫通孔が形成される。
ナット495dは、吊り具取付部60をエンジン幅方向Yに移動させるための部材であり、吊り具取付部60Lをナット支持ブロック495bに近づけるための部材であり、吊り具取付部60を右側Yrに移動させるための部材である。ナット495dは、第四ねじ穴取付ボルト394cLに、ねじ込まれる。ナット495dは、ナット支持ブロック495bに対して、吊り具取付部60Lとは反対側に配置され、具体的にはナット支持ブロック495bよりも右側Yrに配置される。ナット495dがナット支持ブロック495bに当たることで、ナット495dの左側Ylへの移動が規制される。
(ポンプ16のエンジン幅方向Yの位置調整)
ポンプ脱着治具420では、ポンプ16(図14参照)のエンジン幅方向Yの位置調整は、次のように行われる。ここでは、吊り具取付部60を右側Yrに移動させることで、ポンプ16を右側Yrに移動させる場合について説明する。
[工程I−1]上記[工程H−1]と同様に、締結具81の全て(締結具81を構成するナット全て)が緩められる。また、上記[工程H−2]と同様に、第四ねじ穴取付ボルト394cLの頭部と、ボルト支持ブロック394bとの間に、エンジン幅方向Yの隙間があけられる。
[工程I−2]ナット495dが、吊り具取付部60Lを右側Yrに移動させる。具体的には、ナット495dの左側Ylへの移動が規制された状態で、ナット495dが第四ねじ穴取付ボルト394cLの軸回りに回転させられる。すると、第四ねじ穴取付ボルト394cLと吊り具取付部60Lとが右側Yrに移動する。その結果、一対の吊り具取付部60・60は、ねじロッド88により連結されているので、エンジン幅方向Yの間隔を保ったまま右側Yrに移動する。その結果、ポンプ16(図14参照)は、上下方向Zに移動することなく、エンジン幅方向Yに移動する。なお、ポンプ16の左側Ylへの移動は、ナット支持ブロック495bとナット495dとの間にエンジン幅方向Yの隙間があけられた状態で、第3実施形態と同様に行われる。
(効果5)
図15に示すポンプ脱着治具420による効果は次の通りである。
[構成5]ポンプ脱着治具420は、第四ねじ穴取付ボルト394cLにねじ込まれるナット495dと、スライド部50に固定されるナット支持ブロック495bと、を備える。ナット支持ブロック495bは、スライド部50に対するナット495dのエンジン幅方向Yへの移動を規制可能である。ナット支持ブロック495bは、ボルト支持ブロック394bによる第四ねじ穴取付ボルト394cLの移動の規制の向きとは逆向きへのナット495dの移動を規制可能である。ナット495dは、ナット支持ブロック495bによりエンジン幅方向Yへの移動が規制された状態で、ナット支持ブロック495bに対して軸回りに回転したときに、吊り具取付部60をナット支持ブロック495bに近づけるように構成される。
上記[構成5]により、例えば間隔変更部85のみを用いてエンジン幅方向Yへの吊り具取付部60の移動を行う場合に比べ、エンジン幅方向Yへの吊り具取付部60の移動を容易に行える。さらに、上記[構成5]により、例えば図13に示すように2本の第四ねじ穴取付ボルト394cを用いる場合などに比べ、第四ねじ穴取付ボルト394cおよび第四ねじ穴394aの数を減らすことができる。よって、ポンプ脱着治具420を簡素に構成できる。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形可能である。
例えば、互いに異なる実施形態の構成要素どうしが組み合わされてもよい。例えば、図11に示す第2実施形態の、吊り具取付部60を右側Yrに移動させる(押す)第三ねじ穴取付ボルト293bLが、図13に示す第3実施形態の、吊り具取付部60を右側Yrに移動させる第四ねじ穴取付ボルト394cRに代えられてもよい。
図6に示すスリット83は、上記実施形態ではスライド部50に形成されたが、吊り具取付部60に形成されてもよい。
間隔変更部85は、上記実施形態では、ねじロッド88などにより構成されたが、一対の吊り具取付部60・60の間隔を変更可能なシリンダ(エンジン幅方向Yに伸縮可能なシリンダ)などでもよい。
一対の吊り具取付部60・60をエンジン幅方向Yに移動させる部材は、上記実施形態では、図6に示す間隔変更部85、図11に示す第三ねじ穴取付ボルト293b、または図13に示す第四ねじ穴取付ボルト394cであった。しかし、一対の吊り具取付部60・60をエンジン幅方向Yに移動させる部材は、エンジン幅方向Yに伸縮可能なシリンダなどでもよい。
1 建設機械
15 エンジン
16 ポンプ
17 架台
18 排ガス浄化装置
20、220、320 ポンプ脱着治具
50 スライド部
60 吊り具取付部
70 吊り具
81 締結具
83 スリット
85 間隔変更部
86b 第一ねじ穴
86c 第二ねじ穴
88 ねじロッド
293a 第三ねじ穴
293b 第三ねじ穴取付ボルト
394a 第四ねじ穴
394b ボルト支持ブロック(ボルト支持部)
394c 第四ねじ穴取付ボルト
495b ナット支持ブロック(ナット支持部)
495d ナット

Claims (5)

  1. エンジンと、
    前記エンジンに取り付けられるポンプと、
    前記ポンプの上に配置され、排ガス浄化装置が取り付けられる架台と、
    を備える建設機械に用いられるポンプ脱着治具であって、
    前記エンジンの出力軸の軸方向にスライド可能に、かつ、前記架台に対してスライド可能に構成されるスライド部と、
    前記スライド部に取り付けられ、前記ポンプを吊り下げる吊り具が取り付けられ、前記エンジンの幅方向であるエンジン幅方向に間隔をあけて配置される一対の吊り具取付部と、
    前記スライド部と前記吊り具取付部とを締結可能な締結具と、
    前記スライド部または前記吊り具取付部に形成され、前記締結具が差し込まれ、エンジン幅方向に延びるスリットと、
    前記吊り具取付部に設けられ、一対の前記吊り具取付部どうしのエンジン幅方向の間隔を変える間隔変更部と、
    を備える、
    ポンプ脱着治具。
  2. 請求項1に記載のポンプ脱着治具であって、
    前記間隔変更部は、
    一対の前記吊り具取付部の一方に設けられる第一ねじ穴と、
    一対の前記吊り具取付部の他方に設けられる第二ねじ穴と、
    前記第一ねじ穴と前記第二ねじ穴とにつながれ、前記第一ねじ穴および前記第二ねじ穴それぞれにねじ込まれる、ねじロッドと、
    を備え、
    前記ねじロッドと前記第一ねじ穴とは、正ねじにより締結され、
    前記ねじロッドと前記第二ねじ穴とは、逆ねじにより締結される、
    ポンプ脱着治具。
  3. 請求項1または2に記載のポンプ脱着治具であって、
    前記スライド部に設けられる第三ねじ穴と、
    前記第三ねじ穴にねじ込まれる第三ねじ穴取付ボルトと、
    を備え、
    前記第三ねじ穴取付ボルトは、前記第三ねじ穴に対して軸回りに回転したときに、前記第三ねじ穴に対してエンジン幅方向に移動することで、前記吊り具取付部をエンジン幅方向に押すように構成される、
    ポンプ脱着治具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のポンプ脱着治具であって、
    前記吊り具取付部に設けられる第四ねじ穴と、
    前記第四ねじ穴にねじ込まれる第四ねじ穴取付ボルトと、
    前記スライド部に固定され、前記スライド部に対する前記第四ねじ穴取付ボルトのエンジン幅方向への移動を規制可能なボルト支持部と、
    を備え、
    前記第四ねじ穴取付ボルトは、前記ボルト支持部によりエンジン幅方向への移動が規制された状態で前記第四ねじ穴に対して軸回りに回転したときに、前記吊り具取付部を前記ボルト支持部に近づけるように構成される、
    ポンプ脱着治具。
  5. 請求項4に記載のポンプ脱着治具であって、
    前記第四ねじ穴取付ボルトにねじ込まれるナットと、
    前記スライド部に固定されるナット支持部と、
    を備え、
    前記ナット支持部は、前記スライド部に対する前記ナットのエンジン幅方向への移動を規制可能であり、前記ボルト支持部による前記第四ねじ穴取付ボルトの移動の規制の向きとは逆向きへの前記ナットの移動を規制可能であり、
    前記ナットは、前記ナット支持部によりエンジン幅方向への移動が規制された状態で、前記ナット支持部に対して軸回りに回転したときに、前記吊り具取付部を前記ナット支持部に近づけるように構成される、
    ポンプ脱着治具。
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