JP6405613B2 - 電気化学デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、電気二重層キャパシタ(EDLC)などとして好ましく用いられる電気化学デバイスに係り、さらに詳しくは、薄型化が可能で、しかも曲げ耐性に優れた電気化学デバイスに関する。
昨今、ICチップを搭載するICカードの普及には目を見張るものがある。特に金銭のやり取りを行うことも可能なICカードもあり、社員証や会員証など、さまざまな用途に使われ、今後さらにICカードの高機能化の対応が求められている。
そこで2次電池を用いたICカードの開発が必要であるが、従来の電気化学デバイスは、厚みは1mm以上で折り曲げには対応していなかった。そこで、たとえば特許文献1に示すように、薄型化を目的とした電気化学デバイスも提案されている。
しかしながら、従来の電気化学デバイスを、ICカードなどに内蔵させるためには、さらに電気化学デバイスを薄型にする必要がある。また、今後、ICカードなどの高機能化に伴い、薄型でフレキシブルな母材を持つ製品に対して電気化学デバイスの用途が広がり、フレキシブルな電気化学デバイスが必要になってきている。
しかし、従来のEDLCなどの電気化学デバイスの構造では、折り曲げの際にしわが発生すると言う課題を有している。また従来の電気化学デバイスでは、特に製品周辺シール部分と内部素子との間の隙間部分にしわが発生しやすいという課題を有している。
特開2006−49670号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、薄型化が可能で、しかも曲げ耐性に優れた電気化学デバイスを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気化学デバイスは、
セパレータ層を挟むように一対の第1内部電極および第2内部電極が積層してある素子本体と、
前記素子本体を覆う外装シートと、
前記第1内部電極に電気的に接続してあり、前記外装シートの外側に引き出される第1リード端子と、
前記第2内部電極に電気的に接続してあり、前記外装シートの外側に引き出される第2リード端子と、を有する電気化学デバイスであって、
前記外装シートの耐力が、JIS Z2241において、390〜980N/mmであり、
前記外装シートの硬さが、ピッカース硬さ(JIS Z2244)において、230〜380Hvである。
本発明に係る電気化学デバイスでは、上述のような構成を有するために、デバイスの厚みを1mm以下、好ましくは0.8mm以下にすることができ、デバイスの薄型化が可能である。また本発明に係る電気化学デバイスでは、外装シートの耐力が所定の範囲にあり、また外装シートの硬度が所定範囲にあることから、繰り返し曲げに対して、十分な耐性を有する。
なお、従来の電気化学デバイスでは、繰り返し曲げに対して弱く、外装体にしわが発生する。しわの発生原因は、たとえば次のように説明することができる。デバイスの折り曲げの際に、素子中央部分に応力が加わり、素子内部に蓄えられている液状の電解液が素子外部に染み出し、素子とシールとの間に溜まる。その際に、電解液の応力によって隙間部分が大きく膨らみ、しわが発生する。電解液の染み出し量は、素子の面積、注液量、折り曲げの際の応力で決まる。
その場合、外装体の耐力(外装体の耐えられる変形応力)を大きくすれば、電解液の圧力に対応でき、しわの発生を抑制することができる。ゴムのような柔らかく弾性力の高い材料を外装体とした場合には、過度の折り曲げを行うと、内部電極の集電体がしわになる。しわは対向面積の減少による容量低下、セパレータ磨耗によるショートの発生を引き起こす。また、電気化学素子としては、ある程度、硬度がある方がデバイスとして扱いやすい。ただし、硬度が高すぎると、リード段差や素子段差などの急峻な外装体シートの変形に追随が困難になり、クラックが生じる。
好ましくは、素子本体が電解質溶液で浸漬されるように、外装シートの周縁部がシール部で密封され、
前記第1リード端子と前記第2リード端子とが、前記第1内部電極および第2内部電極の長手方向に沿って相互に反対側の位置で、前記シール部の外部に引き出されている。
このように構成することで、電気化学デバイスを、優れた曲げ耐性と共に、さらに小型化することができる。
好ましくは、前記シール部の一部は、前記第1リード端子と前記第2リード端子とをそれぞれ挟み込む密封用テープが、前記外装シートの周縁部の間に挟み込まれて熱シールされることで形成される。好ましくは、前記密封テープの長さに対応する前記シール部の幅は、1mm以上である。このシール部の幅が広い程、電解液の対策としては有効であり、デバイスの曲げ耐性が向上する。
好ましくは、前記シール部から引き出された前記第1リード端子および前記第2リード端子の折れ曲がりを防止するサポートシートをさらに有する。このように構成することで、ール部からそれぞれ引き出された第1リード端子および第2リード端子の折れ曲がりを有効に防止することができる。
好ましくは、前記サポートシートは、前記シール部に位置する前記外装シートの周縁部の一部を外側に延長して形成してなる。このようにして構成することで、サポートシートの形成が容易になる。
好ましくは、前記サポートシートの突出長さが、前記第1リード端子および前記第2リード端子の突出長さよりも長い。このように構成することで、ール部から引き出された第1リード端子および第2リード端子の折れ曲がりを有効に防止することができる。
図1(A)は本発明の一実施形態に係る電気二重層キャパシタの斜視図、図1(B)は本発明の他の実施形態に係る電気二重層キャパシタの斜視図である。 図2は図1のII−II線に沿う概略断面図である。 図3は図1(A)に示す電気二重層キャパシタの製造方法例を示す概略斜視図である。 図4Aは図3の続きの工程を示す斜視図である。 図4Bは図4AのIVB−IVB線に沿う概略断面図である。 図5は図4の続きの工程を示す斜視図である。 図6は図5の続きの工程を示す斜視図である。 図7は本発明の他の実施形態に係る電気二重層キャパシタの斜視図である。 図8は図7のVIII−VIII線に沿う要部断面図である。 図9は図7に示す電気二重層キャパシタの製造方法例を示す概略斜視図である。 図10は図9の続きの工程を示す斜視図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1(A)に示すように、本発明の一実施形態に係る電気化学デバイスとしての電気二重層キャパシタ(EDLC)2は、外装シート4を有する。外装シート4には、一枚のシート4を折り返し周縁部4cで折り曲げて表面4aおよび裏面4bが形成してある。
本実施形態では、外装シート4は、X軸方向の長さL0がY軸方向の長さW0に比較して長い長方形状を有するが、これに限定されず、正方形でも、その他の多角形状、あるいは円形、楕円形、あるいはその他の形状でも良い。この実施形態では、外装シート4の表面4aと裏面4bとが重なる方向を厚み方向(Z軸方向)とし、それに相互に直交する方向をX軸およびY軸とする。
外装シート4には、図2を用いて後述するように、素子本体10が内蔵してある。素子本体10から引き出される一対の第1リード端子18,28が、外装シート4の外部に引き出されている。
図1に示すように、本実施形態では、長方形状の外装シート4の内部は、外装シート4の四辺に沿って形成してある第1シール部40、第2シール部42、第3シール部44および第4シール部46とに囲まれて密封してある。
この実施形態では、リード端子18がX軸方向の外側に引き出される外装シート4の周縁部4d1を密封する部分を第1シール部40とする。また、リード端子28がX軸方向の外側に引き出される外装シート4の周縁部4d2を密封する部分を第2シール部42とする。第1シール部40と第2シール部42とは、外装シート4のX軸方向の反対側に位置する。また、外装シート4を折り返してなる周縁部4cを密封する部分を第3シール部44とし、そのY軸方向の反対側に位置する外装シート4のサイド周縁部4eを密封している部分を第4シール部とする。
図2に示すように、外装シート4の内部には、素子本体10が内蔵してある。素子本体10は、電気二重層キャパシタの素子を構成しており、本実施形態では、単一のキャパシタ素子が外装シート4の内部に収容してある。
素子10では、電解質溶液が染み込んであるセパレータ層11を挟むように一対の第1内部電極16と第2電極26とが積層してある。第1内部電極16と第2内部電極26のうちの一方は、正極となり、他方は、負極となるが、構成は同じである。これらの第1内部電極16および第2内部電極26は、それぞれセパレータ層11の相互に反対面に接触するように積層される第1活性層12および第2活性層22を有する。また、第1内部電極16および第2内部電極26は、各活性層12,22にそれぞれ接触するように積層される第1集電体層14および第2集電体層24を有する。
セパレータ層11は、それぞれ内部電極16および18を電気的に絶縁すると共に、電解質溶液が浸透可能に構成してあり、たとえば電気絶縁性の多孔質シートで構成される。電気絶縁性の多孔質シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの単層体、積層体や、上記樹脂の混合物の延伸膜、あるいは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布が挙げられる。セパレータ層11の厚さは、たとえば5〜50μm程度である。
集電体層14,24としては、一般的に高い導電性を有する材料であれば特に限定されないが、低電気抵抗の金属材料が好ましく用いられ、たとえば、銅、アルミニウム、ニッケル等などのシートが用いられる。これらの集電体層1424のそれぞれの厚みは、たとえば15〜100μm程度である。
活性層12,22は、活物質およびバインダを含み、好ましくは導電助剤を含む。活性層12,22は、それぞれの集電体層14,24を構成するシートの表面に積層して形成される。
活物質としては、種々の電子伝導性を有する多孔体が挙げられ、例えば、活性炭、天然黒鉛、人造黒鉛、メソカーボンマイクロビーズ、メソカーボンファイバー(MCF)、コークス類、ガラス状炭素、有機化合物焼成体等の炭素材料が挙げられる。バインダとしては、上記の活物質、好ましくは導電助剤を集電体層を構成するシートに固定することができれば特に限定されず、種々の結着剤を使用できる。バインダとしては、たとえば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂や、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)と水溶性高分子(カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、デキストリン、グルテン等)との混合物等が挙げられる。
導電助剤は、活性層12,22の電子伝導性を高めるために添加される材料である。導電助剤としては、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素材料、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属微粉、炭素材料及び金属微粉の混合物、ITO等の導電性酸化物が挙げられる。
活性層12,22のそれぞれの厚さは、好ましくは、たとえば1〜100μm程度である。活性層12,22は、各集電体層14,24の表面に、セパレー層11と同等以下の面積で、集電体層14,24の表面に形成されている。活性層12,22は、公知の方法で作製することができる。
本実施形態において、「正極」とは、電気二重層キャパシタに電圧を印加した際に、電解質溶液中のアニオンが吸着する電極であり、「負極」とは、電気二重層キャパシタに電圧を印加した際に、電解質溶液中のカチオンが吸着する電極である。なお、電気二重層キャパシタに対して一度特定の正負の向きに電圧を印加して充電した後に再充電する際には、通常最初と同じ向きに充電を行い、逆向きに電圧を印加して充電することは少ない。
外装シート4は、後述の電解質溶液を透過させない材料からなり、しかも、外装シート4の周縁部同士、あるいは図5に示す密封用テープ40aと熱シールにより一体化されるものであることが好ましい。この密封用テープ40aは、作業性から粘着テープなどのテープ状のものが好ましい。ただしテープに限らず塗布可能なシーラント樹脂であっても熱により溶融し接着可能なものであればどのような形態のものでも良い。
また、外装シート4は、素子本体10を密封し、シート4の内部に、空気や水分が進入するのを防止するもので構成してある。具体的には、外装シート4は、単層シートでも良いが、図2に示すように、金属シート4Aを、内側シート4Bおよび外側シート4Cとで挟むように積層してある多層シートであることが好ましい。
金属シート4Aは、たとえばステンレス等で構成してあることが好ましく、内側シート4Bは、電気絶縁材で構成してあり、電解質溶液とは反応しにくく熱シール可能なポリプロピレンなどの隔壁シートと同様な材質で構成してあることが好ましい。また、外側シート4Cは、特に制限されず、たとえばPET、PC、PES、PEN、PI、フッ素樹脂、PE、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などで構成してあることが好ましい。外装シート4の厚みは、好ましくは、5〜80μmである。
本実施形態では、外装シート4の耐力は、JIS Z2241において、390〜1275N/mm、好ましくは785〜980N/mmである。また、外装シートの硬さは、ピッカース硬さ(Hv)(JIS 2244)において、230〜480、好ましくは280〜380である。このような観点からは、外装シート4の金属シート4Aは、JISで規定するステンレス鋼SUS304(BA)、US304(1/2H)、SUS304 H、SUS301 BA、SUS301(1/2H)、SUS301(3/4H)、が好ましく、特にSUS304(1/2H)が好ましい。
リード端子18,28は、集電体層14,24に対して電流の入出力端子の役割を果たす導電性部材であり、矩形板形状をなしている。本実施形態では、各リード端子18,28は、集電体14,24をそれぞれ構成する導電性シートと一体化されたシートにより形成してあり、集電体層14,24と同じ厚みであっても良い。ただし、各リード端子18,28は、集電体層14,24とは別の導電性部材で形成し、各集電体層14,24と電気的に接続させても良い。その場合には、各リード端子18,28の厚みは、集電体層14,24の厚みと異ならせることも可能であり、たとえば20〜100μm程度である。
外装シート4で挟まれ、シール部40,42,44および46により素子本体10を密封するための空間には、電解質溶液(図示せず)が充填され、その一部は、活性層12,22およびセパレータ層11の内部に含浸されている。
電解質溶液としては、電解質を有機溶媒に溶解させたものが使用される。電解質としては、たとえば、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEABF4 )、トリエチルモノメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEMABF4 )等の4級アンモニウム塩など、アンモニウム塩、アミン塩、或いはアミジン塩などを用いるのが好ましい。なお、これらの電解質は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
また、有機溶媒としては、公知の溶媒を使用することができる。有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、スルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル、メトキシアセトニトリルなどが好ましく挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で混合して使用してもよい。
各リード端子18,28の先端は、図2に示すように、それぞれ第1シール部40および第2シール部42を貫通して、第1シール部40および第2シール部42の外部に引き出される。第1シール部40および第2シール部42は、各リード端子18,28が外部に引き出される部分であり、第3シール部43および第4シール部44に比較して、特に密封性が要求される。
図3および図4に示すリード端子18,28のそれぞれのY軸方向の幅は、同じでも異なっていても良い。また、これらのリード端子18,28が、それぞれ集電体層14,24と一体成形される場合には、リード端子18,28のY軸方向の幅は、集電体層14,24のY軸方向幅W1と略同じで良いが、幅W1よりも小さく、または大きくしても良い。
集電体層14,24のY軸方向幅W1は、好ましくは2〜10mmであり、セパレータ層11のY軸方向幅W3よりも小さいことが好ましく、W3−W1は、好ましくは0.2〜2mmである。集電体層14,24は、セパレータ層11のY軸方向の中央に配置されることが好ましい。
また、図1(A)に示すEDLC2のY軸方向の幅W0は、ICカード内に収容する場合には、好ましくは、10〜50mmであり、リード端子18,28を除くEDLC2のX軸方向の長さL0は、好ましくは、10〜50mmである。
本実施形態では、第1シール部40および第2シール部42は、後述する図6に示すように、密封用テープ40a,42aと、外装シート4の周縁部4d1,4d2とが、熱シール時の加熱により一体化されて形成される。その際に、外装シート4の内周面に形成してある内側シート4Bも一体化され、第1シール部40および第2シール部42での密封性を向上させる。
また、第3シール部44では、外装シート4の折り返し周縁部4cで折り曲げられて、熱シール時の加熱により、外装シート4の内側シート4Bが融着して一体化される。第4シール部46では、外装シート4の表面4aおよび裏面4bにおける各サイド周縁部4eの内側シート4Bが、熱シール時の加熱により融着して一体化される。
第1シール部40のY軸方向の両端には、それぞれ第3シール部44および第4シール部46の一端が接続するように連続して形成してあり、これらの第3シール部44および第4シール部46の他端を接続するように、第2シール部42が連続して形成してある。そのため、外装シート4の内部は、外装シート4の外部に対して良好に密封される。
本実施形態のEDLC2では、素子本体10の第1リード端子18と第2リード端子28とが、EDLC2の長手(X軸方向)方向に沿って反対側に引き出されている。このため、EDLC2のY軸方向幅を小さくすることができると共に、第1シール部40および第2シール部42の厚みを必要最小限にすることができ、EDLC2全体の厚みも小さくすることができる。このため、EDLC2の小型化および薄型化を実現することができる。
本実施形態のEDLC2では、たとえば第1リード端子18を正極とし、第2リード端子28を負極とし、電解質溶液で浸漬された素子本体10に接続してある。EDLCでは、単一の素子での耐電圧が最大で約2.85V程度と決まっており、用途に合わせて耐電圧を向上させるために、素子を直列に接続してもよい。本実施形態のEDLC2は、きわめて薄く、しかも十分な耐電圧を有することから、ICカードなどの薄型電子部品に内蔵するための電池として好適に用いることができる。
次に、図3〜図6を用いて、本実施形態のEDLC2の製造方法の一例について説明する。
図3,図4Aおよび図4Bに示すように、まず、素子本体10を製造する。素子本体10を製造するために、図3に示すように、セパレータ層11の表面および裏面に、第1内部電極16および第2内部電極26を配置する。セパレータ層11の両側には、それぞれ活性層12,22が接触するように、内部電極16,26を積層する。
各リード端子18,28には、前述した第1シール部40および第2シール部42となるX軸方向位置に、それぞれ密封用テープ40aおよび42aが、各端子18,28を挟み込むように接着してある。テープ40aおよび42aのY軸方向の幅W2は、リード端子18,28のY軸方向幅よりも、好ましくは0.5〜3mm長い。テープ40a,42aのY軸方向の幅は、図1(A)に示すEDLC2の第1シール部40および第2シール部42のY軸方向の幅に対応し、しかもEDLC2のY軸方向幅W0を規定する。
図4Aに示すテープ40aおよび42aのY軸方向の幅W2が狭すぎると、図1(A)に示す第1シール部40および第2シール部42におけるシール性が十分でなくなる可能性があり、幅が広すぎると、EDLC2のY軸方向幅W0が必要以上に大きくなる。テープ40aおよび42aのX軸方向の幅は、図2に示す第1シール部40および第2シール部42のX軸方向の長さL1に対応し、好ましくは、2〜4mmである。
次に、図5に示すように、素子本体10の全体を覆うように、外装シート4を折り返し周縁部4cで折り曲げて、シートの表面4aおよび裏面4bで素子本体10を覆う。なお、外装シート4は、Y軸方向に予め長く形成してある。外装シート4のX軸方向の幅は、外装シート4の第1シール部側の周縁部4d1がテープ40aと重複し、外装シート4の第2シール部側の周縁部4d2がテープ42aと重複するように調整されている。
次に、図6に示すように、素子本体10の全体を覆う外装シート4を、図示省略してある治具にセットし、外装シート4の折り返し周縁部4cを加圧加熱し、第3シール部44を形成する。次に、外装シートの第1シール部側の周縁部4d1と、第2シール部側の周縁部4d2とを加圧加熱し、第1シール部40および第2シール部42を形成する。
そのときに、密封用テープ40aと外装シート4の内周面に形成してある内側シート4B(図2参照)も一体化され、第1シール部40での密封性が向上する。また、同様に、密封用テープ42aと外装シート4の内周面に形成してある内側シート4B(図2参照)も一体化され、第2シール部42での密封性が向上する。
次に、第4シール部46が形成されていない外装シート4の開口端52から電解質溶液を注入し、その後に、最後の第4シール部46を、前述と同様な熱シールにより形成する。その後に、第4シール部46の外側の切断線54に沿って外装シート4を切断し、余分な外装シート4’を除去することで、本実施形態のEDLC2が得られる。
本実施形態の製造方法では、第1シール部40は、第1リード端子18を挟み込む密封用テープ40aが、外装シート4の第1シール部側の周縁部4d1の間に挟み込まれて熱シールされることで形成される。また、同様に、第2シール部42は、第2リード端子28を挟み込む密封用テープ42aが、外装シート4の第2シール部側の周縁部4d2の間に挟み込まれて熱シールされることで形成される。
熱シールすることで、密封用テープ40aと外装シート4の周縁部4d1とが熱で一体化され、リード端子18の取り出し部において、外装シート4の内部の密封が良好になる。また密封を良好に保ちながら、第1シール部40の厚みを最小限に薄くすることができる。また同様に、熱シールすることで、密封用テープ42aと外装シート4の周縁部4d2とが熱で一体化され、リード端子28の取り出し部において、外装シート4の内部の密封が良好になる。また密封を良好に保ちながら、第2シール部42の厚みを最小限に薄くすることができる。
本実施形態のEDLC2では、上述のような構成を有するために、デバイスの厚みを1mm以下、好ましくは0.8mm以下にすることができ、デバイスの薄型化が可能である。また本実施形態に係るEDLC2では、外装シート4の耐力が所定の範囲にあり、また外装シート4の硬度が所定範囲にあることから、繰り返し曲げに対して、十分な耐性を有する。
なお、従来のEDLCでは、繰り返し曲げに対して弱く、外装体にしわが発生する。しわの発生原因は、たとえば次のように説明することができる。デバイスの折り曲げの際に、素子中央部分に応力が加わり、素子内部に蓄えられている液状の電解液が素子外部に染み出し、素子とシールとの間に溜まる。その際に、電解液の応力によって隙間部分が大きく膨らむ。その膨らみが所定以上に大きければ外装シート耐力を超え塑性変形してしまい、しわが発生する。電解液の染み出し量は、素子の面積、注液量等で決まる。
その場合、外装体の耐力(外装体の耐えられる変形応力)が小さ過ぎれば、電解液が外装体の外に漏れだす可能性があり外装体としての役割を果たさないが、外装体の耐力(外装体の耐えられる変形応力)を所定範囲内に大きくすれば、電解液の圧力に対応でき、しわの発生を抑制することができる。しかし、ゴムのような柔らかく弾性力の高い材料を外装体とした場合にあっては、耐力はあるものの、硬度が小さすぎるため、外装体として支持体の役割を果たさず内部電極の破損または内部電極の集電体がしわになる。しわは対向面積の減少による容量低下、セパレータ磨耗によるショートの発生を引き起こす。一方、硬度が高すぎると、リード段差や素子段差などの急峻な外装体シートの変形に追随が困難になり、クラックが生じる。
この様に、外装体として、デバイスの折り曲げに対応するためには所定の硬度を有すると共に所定の耐力を満たす必要がある。本実施形態のEDLC2では、外装体シートが所定範囲の耐力と硬度を有するので、しわが発生せず、しかもクラックなども発生しない。
また本実施形態では、密封テープ40a,42aのY軸方向の長さに対応するシール部40または42のY軸方向幅は、2mm以上である。このシール部の幅が広い程、電解液の対策としては有効であり、デバイスの曲げ耐性が向上する。ただし、シール部の幅が広くなると、デバイスの幅が大きくなることから、シール部40または42の幅は、好ましくは、5mm以下である。
第2実施形態
図1(B)に示すように、本実施形態のEDLC2aは、第1シール部40から引き出された第1リード端子18と、第2シール部42から引き出された第2リード端子28とが折れ曲がるのを防止するサポートシート4f1および4f2をさらに有する。その他は、第1実施形態と同様なので、図面では共通する部材には共通する符号を付し、以下の説明では、共通する部分の説明は一部省略し、相違する部分について詳細に説明する。
前述した第1実施形態では、図2に示すように、外装シート4の第1シール部側の周縁部4d1では、外装シート4の表面4aと裏面4bとでX軸方向の位置が同じである。これに対して、本実施形態では、図1(B)に示すように、サポートシート4f1は、第1シール部40に位置する外装シート4の裏面4bに位置する外装シート4の周縁部4d3をX軸方向の外側に延長して形成してある。外装シート4の周縁部4d3が、第1シール部40に対してX軸方向の外側に突出する長さは、第1リード端子18のX軸方向の外側に突出する長さに比較して長い。
また同様に、サポートシート4f2は、第2シール部42に位置する外装シート4の表面4aまたは裏面4bに位置する外装シート4の周縁部4d4をX軸方向の外側に延長して形成してある。外装シート4の周縁部4d4が、第2シール部42に対してX軸方向の外側に突出する長さは、第2リード端子28のX軸方向の外側に突出する長さに比較して長い。
このように構成することで、サポートシート4f1および4f2の形成が容易になる。また、このように構成することで、第1シール部40から引き出される第1リード端子18と、第2シール部42から引き出される第2リード端子28とが折れ曲がることを有効に防止することができる。また、外装シート4の周縁部4d3または4d4の突出長さを、リード端子18または28の突出長さに比較して長くすることで、リード端子18または28が、外装シート4の周縁部4d3または4d4における金属シート(図2の金属シートA)露出端に接触するおそれがなくなり、確実に短絡防止を図れる。
また本実施形態では、第1リード端子18および第2リード端子28を、たとえば熱シール層でサポートシート4f1または4f2に固定することで、端子強度を増加させることができる。外装シート4f1または4f2に固定することで、端子ズレが起こり難くなり、ACF接続などの様々な端子接続が容易になる。
第3実施形態
図7に示すように、本実施形態のEDLC2bでは、外装シート4の内部に、Y軸方向に並んで2つの素子本体10a,10bが内蔵してある。その他は、第1実施形態と同様なので、図面では共通する部材には共通する符号を付し、以下の説明では、共通する部分の説明は一部省略し、相違する部分について詳細に説明する。
本実施形態では、図7に示すように、外装シート4が、表面シート4a1と裏面シート4b1とから成り、図1(A)に示す外装シート4に比較して、Y軸方向に略2倍の大きさを有する。外装シート4の内部には、図8に示すように、2つの素子本体10a,10bが内蔵してあり、2つの素子本体10a,10bでは、セパレータ層11を共用化している。素子本体10a,10bは、セパレータ層11を共用化している以外は、それぞれ第1実施形態の素子本体10と同じ構造を有している。ただし、本実施形態では、必ずしも単一のセパレータ層11を用いることなく、素子本体10a、10b毎に、それぞれ別のセパレータ層11を用いてもよい。
外装シート4の軸方向の中央部には、第3シール部44aがX軸方向に沿って形成してあり、素子本体10a,10b間で、電解質溶液の流通が遮断されるようになっている。素子本体10aが収容される空間は、外装シート4に連続して形成される第1シール部40、第2シール部42、第3シール部44aおよび第4シール部46aにより密封され、電解質溶液が貯留される。同様に、素子本体10bが収容される空間は、外装シート4に連続して形成される第1シール部40、第2シール部42、第3シール部44aおよび第4シール部46bにより密封され、電解質溶液が貯留される。
次に、図9〜図10を用いて、本実施形態のEDLC2の製造方法の一例について説明する。
図9に示すように、まず、Y軸方向に幅が広い単一のセパレータ層11の上に、Y軸方向に並んで、2つの素子本体10a,10bを形成する。なお、2つのセパレータ層11を用いて、2つの素子本体10a,10bを形成してもよい。素子本体10a,10bの製造方法は、第1実施形態の場合と同様である。
素子本体10a,10bにおける各リード端子18,28には、前述した実施形態と同様にして、密封用テープ40aおよび42aが、各端子18,28を挟み込むように接着する。
次に、素子本体10a,10bの全体を覆うように、外装シート4を構成する表面シート4aと裏面シート4bとを合わせて、これらで素子本体10a,10bを覆う。なお、外装シート4は、Y軸方向に予め長く形成してある。外装シート4のX軸方向の幅は、外装シート4の第1シール部側の周縁部4d1がテープ40aと重複し、外装シート4の第2シール部側の周縁部4d2がテープ42aと重複するように調整されている。
次に、図10に示すように、素子本体10a,10bの全体を覆う外装シート4を、図示省略してある治具にセットし、外装シート4のY軸方向の中央部をX軸方向に沿って加圧加熱し、第3シール部44aを形成する。次に、外装シートの第1シール部側の周縁部4d1と、第2シール部側の周縁部4d2とを加圧加熱し、第1シール部40と第2シール部42を形成する。
次に、第4シール部46a,46bが形成されていない外装シート4の開口端52から電解質溶液をそれぞれ注入し、その後に、最後の第4シール部46a,46bを、前述と同様な熱シールにより形成する。その後に、第4シール部46a,46bの外側の切断線54に沿って外装シート4を切断し、余分な外装シート4’を除去することで、図7に示す本実施形態のEDLC2が得られる。
なお、上述した実施形態では、外装シート4のX軸方向の同じ側から、同じ極性のリード端子18,18または28,28を引き出しているが、異なる極性のリード端子18,28または28,18を引き出してもよい。本実施形態では、X軸方向の同じ側に引き出されるリード端子相互を、接続片などで直列または並列に接続することで、電池の容量を増やしたり、耐電圧を高めることが可能である。また、本実施形態においても、図1(B)に示すようなサポートシート4f1および4f2を具備させても良い。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、本発明が適用されるラミネート型の電気化学デバイスとしては、EDLCに限らず、リチウム電池やリチウム電池キャパシタなどにも適用することができる。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
図1(A)に示すEDLC2を製造した。EDLC2における外装シート4における金属シート4A(図2参照)の材質を、表1に示すように変化させ、外装シート4の耐力および硬さ(Hv)を変化させた。また、素子本体10の厚みt(図4B参照)を、表1のように変化させると共に、素子本体10における一対の電極のエッジ部からシール部の最内端までの幅W4(図6参照)を変化させて、EDLCの試料1〜0を準備した。
各試料1〜30に関して、それぞれ20個作成し、下記の条件で曲げ試験を行い、しわの評価を目視により行った。しわが目視により観察された場合には、不良と判断し、その不良の数を、表1に示す。
曲げ試験の条件は、以下の通りであった。すなわち、カードサイズが80mm×50?のPETフィルムを二枚重ねて、その間の中央に、各試料を挟んだ。挟んだカードを、80mm方向に高さ2cmまで250回上に曲げ、その後に下に250回曲げた。次に、50mm方向に高さ1cmまで上に250回曲げた。その後に250回下に曲げた。試験方法はJIS X 6305に準拠して行った。
Figure 0006405613
表1に示すように、外装シート4の耐力は、390〜1275N/mm、好ましくは785〜980N/mmであり、外装シートの硬さは、ピッカース硬さ(Hv)において、230〜380、好ましくは280〜380である場合に、厚みt1および幅W4を適切に選択することで、曲げ不良を抑制できることが確認できた。また、厚みt1は、好ましくは1mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下である場合に、曲げ不良を抑制できることが確認できた。さらに、幅W4は、好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1mm以上であることが確認できた。
2,2a,2b… 電気二重層キャパシタ
4… 外装シート
4a… 表面
4a1… 表面シート
4b… 裏面
4b1… 裏面シート
4c… 折り返し周縁部
4d1… 第1シール部側の周縁部
4d2… 第2シール部側の周縁部
4e,4e1,4e2… サイド周縁部
4f… サポートシート
10… 素子本体
11… セパレータ層
12… 第1活性層
14… 第1集電体層
16… 第1内部電極
18… 第1リード端子
22… 第2活性層
24… 第2集電体層
26… 第2内部電極
28… 第2リード端子
40… 第1シール部
42… 第2シール部
44… 第3シール部
46… 第4シール部

Claims (8)

  1. セパレータ層を挟むように一対の第1内部電極および第2内部電極が積層してある素子本体と、
    前記素子本体を覆う外装シートと、
    前記第1内部電極に電気的に接続してあり、前記外装シートの外側に引き出される第1リード端子と、
    前記第2内部電極に電気的に接続してあり、前記外装シートの外側に引き出される第2リード端子と、を有する電気化学デバイスであって、
    前記外装シートの耐力が、JIS Z2241において、390〜980N/mmであり、
    前記外装シートの硬さが、ピッカース硬さ(JIS Z2244 )において、230〜380Hvであり、
    前記素子本体の厚み(t)が0.5mm以下であり、
    前記素子本体における前記一対の第1内部電極および第2内部電極のエッジ部からシール部の最内端までの幅(W4)がmm以上である電気化学デバイス。
  2. セパレータ層を挟むように一対の第1内部電極および第2内部電極が積層してある素子本体と、
    前記素子本体を覆う外装シートと、
    前記第1内部電極に電気的に接続してあり、前記外装シートの外側に引き出される第1リード端子と、
    前記第2内部電極に電気的に接続してあり、前記外装シートの外側に引き出される第2リード端子と、を有する電気化学デバイスであって、
    前記外装シートの耐力が、JIS Z2241において、390〜980N/mmであり、
    前記外装シートの硬さが、ピッカース硬さ(JIS Z2244 )において、230〜380Hvであり、
    外装シートにおける金属シートの材質がSUS304(BA)またはSUS304(1/2H)であり、
    前記素子本体における一対の電極のエッジ部からシール部の最内端までの幅W4が1mm以上である電気化学デバイス。
  3. 前記素子本体が電解質溶液で浸漬されるように、前記外装シートの周縁部が前記シール部で密封され、
    前記第1リード端子と前記第2リード端子とが、前記第1内部電極および第2内部電極の長手方向に沿って相互に反対側の位置で、前記シール部の外部に引き出されている請求項1または2に記載の電気化学デバイス。
  4. 前記シール部の一部は、前記第1リード端子と前記第2リード端子とをそれぞれ挟み込む密封用テープが、前記外装シートの周縁部の間に挟み込まれて熱シールされることで形成される請求項1〜3のいずれかに記載の電気化学デバイス。
  5. 前記密封テープの長さに対応する前記シール部の幅は、1mm以上である請求項に記載の電気化学デバイス。
  6. 前記シール部から引き出された前記第1リード端子および前記第2リード端子の折れ曲がりを防止するサポートシートをさらに有する請求項1〜のいずれかに記載の電気化学デバイス。
  7. 前記サポートシートは、前記シール部に位置する前記外装シートの周縁部の一部を外側に延長して形成してなる請求項に記載の電気化学デバイス。
  8. 前記サポートシートの突出長さが、前記第1リード端子および前記第2リード端子の突出長さよりも長い請求項またはに記載の電気化学デバイス。
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