JP2019145757A - 電気化学デバイス - Google Patents

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和典 吉川
伊藤 秀毅
Hidetaka Ito
秀毅 伊藤
勇二 吉野
Yuji Yoshino
勇二 吉野
良彦 大橋
Yoshihiko Ohashi
良彦 大橋
浩昭 長谷川
Hiroaki Hasegawa
浩昭 長谷川
明 河本
Akira Kawamoto
明 河本
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Abstract

【課題】電気特性に優れた電気化学デバイスを提供すること。【解決手段】EDLC2は、第1素子本体10aと、第1素子本体10aとは離間して配置してある第2素子本体10bと、第1素子本体10aと第2素子本体10bとを覆う外装シート4と、外装シート4の周縁部を密封する周辺シール部40と、第1素子本体10aと第2素子本体10bとが、それぞれ電解質溶液で浸漬されるように、第1素子本体10aと第2素子本体10bとの間を密封するセンターシール部44と、を有する。センターシール部44の長手方向に垂直な方向のセンターシール幅L1は、0.4〜1.2mmである。【選択図】図2E

Description

本発明は、電気二重層キャパシタ(EDLC)などとして好ましく用いられる電気化学デバイスに関する。
たとえば下記の特許文献1にも示すように、ICカード等の用途に合わせ、超薄型の電気化学デバイスが注目されている。この種の電気化学デバイスでは、外装シートの内部に、2つの素子本体を内蔵し、これらのリード端子相互を直列または並列に接続することにより、電池の容量を増やしたり、耐電圧を高めたりする場合がある。しかしながら、各素子本体間で電解質溶液が流通すると、デバイスの電気特性が低下するおそれがある。
特開2013−215637号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、電気特性に優れた電気化学デバイスを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気化学デバイスは、
第1素子本体と、
前記第1素子本体とは離間して配置してある第2素子本体と、
前記第1素子本体と前記第2素子本体とを覆う外装シートと、
前記外装シートの周縁部を密封する周辺シール部と、
前記第1素子本体と前記第2素子本体とが、それぞれ電解質溶液で浸漬されるように、前記第1素子本体と前記第2素子本体との間を密封するセンターシール部と、を有する電気化学デバイスであって、
前記センターシール部の長手方向に垂直な方向のセンターシール幅が、0.4〜1.2mmであることを特徴とする。
本発明に係る電気化学デバイスでは、外装シートの内部がセンターシール部を介して2つの空間に分割され、各空間に第1素子本体および第2素子本体の各々を収容することが可能となっている。センターシール幅を0.4〜1.2mmとすることにより、センターシール部には適度な強度(たとえば、引張強度や接着強度)が具備され、センターシール部の反りなどの不具合を防止し、外装シートの内部を2つの空間に確実に分割することが可能となる。また、センターシール部でセパレータシートを噛み込むおそれがなく、第1素子本体と第2素子本体との間に、密封性に優れたセンターシール部を形成することが可能である。したがって、各素子本体間で電解質溶液の流通を防止し、電気化学デバイスの電気特性を向上させることができる。
また、外装シートの内側に形成してある樹脂層が、外装シートの内部空間にはみ出しにくくなる。そのため、はみ出した内側層による押圧力で、セパレータが変形することを防止することが可能となる。また、はみ出した内側層で、外装シートの内部空間が占有されることがなく、各空間内に電解質溶液を十分に行き渡らせ、各素子本体を電解質溶液に十分に浸漬させることが可能となる。さらに、はみ出した内側層をセパレータが吸収することを防止し、セパレータが目詰まりを起こすことを回避することが可能となる。したがって、この点においても、電気化学デバイスの電気特性を向上させることができる。
好ましくは、前記センターシール幅は、0.5〜1.0mmである。このような構成とすることにより、上述した効果を効果的に得ることができる。
前記外装シートは複数層からなり、前記第1素子本体と前記第2素子本体とに面する前記外装シートの内側には、熱可塑性樹脂層が形成してあってもよい。このような構成とすることにより、対向する上下の外装シートの内側に形成された熱可塑性樹脂層が互いに接合しやすくなり、センターシール部の強度(たとえば、引張強度や接着強度)や密封性を高めることできる。
好ましくは、前記熱可塑性樹脂層の厚みが、20〜50μmである。このような構成とすることにより、センターシール部に適度な厚みが具備され、センターシール部の強度や密封性を効果的に高めることができる。
好ましくは、前記周辺シール部は、前記センターシール部に略平行に延びるサイドシール部を有し、前記サイドシール部の長手方向に垂直な方向のサイドシール幅は、前記センターシール幅よりも広い。このような構成とすることにより、サイドシール部に適度な幅(サイドシール幅)が具備され、電解質溶液のドライアップを防止することができる。
前記第1素子本体に設けられた一対の内部電極と、前記第2素子本体に設けられた一対の内部電極との間の電極間距離が2〜5mmであってもよい。このような構成とすることにより、電気化学デバイスの小型化を図ることができる。
図1Aは本発明の第1実施形態に係る電気二重層キャパシタの斜視図である。 図1Bは本発明の第2実施形態に係る電気二重層キャパシタの斜視図である。 図2Aは図1AのIIA−IIA線に沿う概略断面図である。 図2Bは図2Aに示すシール部の要部拡大断面図である。 図2Cは図1AのIIC−IIC線に沿う要部拡大断面図である。 図2Dは図1AのIID−IID線に沿う要部拡大断面図である。 図2Eは図1AのIIE−IIE線に沿う要部拡大断面図である。 図3は図2Aに示す電気二重層キャパシタの製造方法例を示す断面図である。 図4Aは図3に対応する製造方法例を示す概略斜視図である。 図4Bは図4Aの続きの工程を示す斜視図である。 図5は本発明の第3実施形態に係る電気二重層キャパシタの斜視図である。 図6は引張試験の方法を示す概略図である。 図7は外装シートの反りを示す断面図である。 図8はセンターシール幅と接続抵抗との関係を示す図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1Aに示すように、本発明の第1実施形態に係る電気化学デバイスとしての電気二重層キャパシタ(EDLC)2は、外装シート4を有する。外装シート4は、二枚の独立したシート(表面シート4aと裏面シート4b)を上下に貼り合わせることにより構成される。なお、一枚のシートを折り返して、外装シート4を構成してもよい。
本実施形態では、外装シート4は、X軸方向の長さL0がY軸方向の長さW0に比較して長い長方形状を有するが、これに限定されず、正方形でも、その他の多角形状、あるいは円形、楕円形、あるいはその他の形状でも良い。この実施形態では、外装シート4の表面シート4aと裏面シート4bとが重なる方向を厚み方向(Z軸方向)とし、それに相互に直交する方向をX軸およびY軸とする。
図2Aに示すように、外装シート4の内部には、同一構造からなる2つの素子本体10a,10bがY軸方向に並んで内蔵してある。素子本体10a,10bは、それぞれ電気二重層キャパシタの素子を構成しており、本実施形態では、2つのキャパシタ素子が外装シート4の内部に収容してある。
素子本体10a,10bの各々には、電解質溶液が染み込んであるセパレータシート11を挟むように一対の第1内部電極16と第2内部電極26とが積層してある。第1内部電極16と第2内部電極26のうちの一方は、正極となり、他方は、負極となるが、構成は同じである。これらの第1内部電極16および第2内部電極26は、それぞれセパレータシート11の相互に反対面に接触するように積層される第1活性層12および第2活性層22を有する。また、第1内部電極16および第2内部電極26は、各活性層12,22にそれぞれ接触するように積層される第1集電体層14および第2集電体層24を有する。
セパレータシート11は、内部電極16および26を電気的に絶縁すると共に、電解質溶液が浸透可能に構成してあり、たとえば電気絶縁性の多孔質シートで構成される。電気絶縁性の多孔質シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの単層体、積層体や、上記樹脂の混合物の延伸膜、あるいは、セルロース、ポリエステルおよびポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布が挙げられる。セパレータシート11の厚さは、たとえば5〜50μm程度である。
集電体層14,24としては、一般的に高い導電性を有する材料であれば特に限定されないが、低電気抵抗の金属材料が好ましく用いられ、たとえば、銅、アルミニウム、ニッケル等などのシートが用いられる。これらの集電体層14,24のそれぞれの厚みは、たとえば10〜100μm程度であるが、好ましくは60μm以下であり、さらに好ましくは15〜60μmである。集電体層14,24のY軸方向幅は、好ましくは2〜10mmであり、セパレータシート11のY軸方向幅よりも小さいことが好ましい。集電体層14,24は、セパレータシート11のY軸方向の中央に配置されることが好ましい。
活性層12,22は、活物質およびバインダを含み、好ましくは導電助剤を含む。活性層12,22は、それぞれの集電体層14,24を構成するシートの表面に積層して形成される。
活物質としては、種々の電子伝導性を有する多孔体が挙げられ、たとえば、活性炭、天然黒鉛、人造黒鉛、メソカーボンマイクロビーズ、メソカーボンファイバー(MCF)、コークス類、ガラス状炭素、有機化合物焼成体等の炭素材料が挙げられる。バインダとしては、上記の活物質、好ましくは導電助剤を集電体層を構成するシートに固定することができれば特に限定されず、種々の結着剤を使用できる。バインダとしては、たとえば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂や、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)と水溶性高分子(カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、デキストリン、グルテン等)との混合物等が挙げられる。
導電助剤は、活性層12,22の電子伝導性を高めるために添加される材料である。導電助剤としては、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素材料、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属微粉、炭素材料および金属微粉の混合物、ITO等の導電性酸化物が挙げられる。
活性層12,22のそれぞれの厚さは、好ましくは、たとえば1〜100μm程度である。活性層12,22は、各集電体層14,24の表面に、セパレータシート11と同等以下の面積で、集電体層14,24の表面に形成されている。活性層12,22は、公知の方法で作製することができる。
本実施形態において、「正極」とは、電気二重層キャパシタに電圧を印加した際に、電解質溶液中のアニオンが吸着する電極であり、「負極」とは、電気二重層キャパシタに電圧を印加した際に、電解質溶液中のカチオンが吸着する電極である。なお、電気二重層キャパシタに対して一度特定の正負の向きに電圧を印加して充電した後に再充電する際には、通常最初と同じ向きに充電を行い、逆向きに電圧を印加して充電することは少ない。
外装シート4は、後述の電解質溶液を透過させない材料からなり、しかも、外装シート4の周縁部同士、あるいは図4Aに示す密封用テープ41a(以下同様に、42aを含む場合あり)と熱シールにより一体化されるものであることが好ましい。この密封用テープ41aは、作業性から粘着テープなどのテープ状のものが好ましい。ただしテープに限らず塗布可能なシーラント樹脂であっても熱により溶融し接着可能なものであればどのような形態のものでも良い。
また、外装シート4は、素子本体10a,10bを密封し、シート4の内部に、空気や水分が進入するのを防止するもので構成してある。具体的には、外装シート4は、単層シートでも良いが、図2Aに示すように、金属シート4Aを、内側層4Bおよび外側層4Cとで挟むように、複数層に積層してある多層シートであることが好ましい。
金属シート4Aは、たとえばAl、ステンレス等で構成してあることが好ましい。内側層4Bは、素子本体10a,10bに面する外装シート4の内側に形成してある。内側層4Bは、電気絶縁材で構成してあり、電解質溶液とは反応しにくく熱シール可能な材質で構成してあることが好ましい。本実施形態では、内側層4Bは、熱可塑性樹脂層で構成してある。熱可塑性樹脂層としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセタールなどが挙げられる。好ましくは、図2Eに示す熱可塑性樹脂層の厚みTは20〜50μmであり、さらに好ましくは、30〜50μmである。
外側層4Cは、特に制限されず、たとえばPET、PC、PES、PEN、PI、フッ素樹脂、PE、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などで構成してあることが好ましい。外装シート4の厚みは、好ましくは、5〜150μmである。
本実施形態では、外装シート4の耐力は、JIS Z2241において、390〜1275N/mm、好ましくは785〜980N/mmである。また、外装シートの硬さは、ピッカース硬さ(Hv)(JIS 2244)において、230〜480、好ましくは280〜380である。このような観点からは、外装シート4の金属シート4Aは、JISで規定するステンレス鋼SUS304(BA)、SUS304(1/2H)、SUS304 H、SUS301 BA、SUS301(1/2H)、SUS301(3/4H)が好ましい。
リード端子18a,28は、集電体層14,24に対して電流の入出力端子の役割を果たす導電性部材である。本実施形態では、各リード端子18a,28は、集電体層14,24をそれぞれ構成する導電性シートと一体化されたシートにより形成してあり、集電体層14,24と同じ厚みであっても良い。このような構成とすることにより、リード端子の厚みを薄くすることが容易になる。
ただし、各リード端子18a,28は、集電体層14,24とは別の導電性部材で形成し、各集電体層14,24と電気的に接続させても良い。その場合には、各リード端子18a,28の厚みは、集電体層14,24の厚みと異ならせることも可能であり、たとえば10〜100μm程度、好ましくは60μm以下、さらに好ましくは20〜60μmである。このような構成とすることにより、デバイスの薄型化を効果的に図ることができる。好ましくは、リード端子18a,28は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成される。
本実施形態では、各素子本体10a,10bの第2リード端子28,28は、矩形板形状をなし、別々に形成してあるが、各素子本体10a,10bの各第1リード端子18aは、連結部18bに一体成形してあり、相互に連続している。すなわち、各素子本体10a,10bは、図1Aに示すように、各素子本体10a,10bの各第1集電体層14と連続して一体的に形成してある第1リード端子18aおよび連結部18bを介して、直列に接続してある。なお、連結部18bを具備させることなく、一対の第1リード端子18a,18aが、そのまま別々にサポートタブ4f1の上に引き出されていてもよい。
図2Eに示すように、内部電極10a,10bのY軸方向幅L4は、好ましくは2〜4mmである。また、本実施形態では、第1素子本体10aに設けられた一対の内部電極16,26と、第2素子本体10bに設けられた一対の内部電極16,26との間の電極間距離L3は、好ましくは2〜5mm、さらに好ましくは2〜3mmである。
また、素子本体10aに設けられたセパレータ11のY軸一方側の端部と、素子本体10aに設けられた一対の内部電極16,26とのY軸一方側の端部との間の距離L5は、好ましくは0.2〜0.8mmである。素子本体10bに設けられたセパレータ11のY軸他方側の端部と、素子本体10bに設けられた一対の内部電極16,26とのY軸他方側の端部との間の距離についても同様である。
図2Aに示すように、各リード端子18a,28は、素子本体10a,10bのX軸方向の相互に反対側からサポートタブ4f1,4f2に沿って引き出され、素子本体10a,10bの内部は、図1Aに示すセンターシール部44と、外装シート4の周縁部を密封する周辺シール部40とによりシールされている。周辺シール部40は、第1シール部41と、第2シール部42と、センターシール部44に略平行に延びる第1サイドシール部46aおよび第2サイドシール部46bとからなる。
第1シール部41および第2シール部42は、後述する図4Aおよび図4Bに示す密封用テープ41a,42aと、図2Aに示す外装シート4の内側層4Bとが、熱シール時の加熱により一体化されて形成される。すなわち、図2Dに示すように、外装シート4の内周面に形成してある内側層(樹脂)4Bの一部が、密封用テープ41a,42aと共に、リード端子18a,28のY軸方向の両側表面に密着して熱溶着部となり、第1シール部41および第2シール部42での密封性を向上させる。
図1Aに示すように、センターシール部44は、外装シート4のY軸方向の略中央部に、X軸方向に沿って形成してある。センターシール部44では、外装シート4の表面シート4aおよび裏面シート4bにおける略中央部の内側層4Bが、熱シール時の加熱により融着して一体化される。センターシール部44のX軸方向の両端は、第1シール部41および第2シール部42に接続されている。
外装シート4の内部は、センターシール部44を介して2つの空間に分割されており、一方の空間には第1素子本体10aが収容され、他方の空間には第2素子本体10bが収容されている。
センターシール部44は、素子本体10a,10bが、それぞれ各空間の内部で、別々の電解質溶液で浸漬されるように、第1素子本体10aと第2素子本体10bとの間をシールする。これにより、素子本体10a,10b間で、電解質溶液の流通を遮断することが可能となっている。
素子本体10aが収容される空間は、外装シート4に連続して形成される第1シール部41、第2シール部42、センターシール部44およびサイドシール部46aにより密封され、電解質溶液が貯留される。同様に、素子本体10bが収容される空間は、外装シート4に連続して形成される第1シール部41、第2シール部42、センターシール部44およびサイドシール部46bにより密封され、電解質溶液が貯留される。
本実施形態では、センターシール部44の長手方向に垂直な方向のセンターシール幅L1が、好ましくは0.4〜1.2mm、さらに好ましくは0.5〜1.0mm、特に好ましくは0.5〜0.6mmである。
センターシール幅L1は、図2Eに示すように、外装シート4の表面シート4aおよび裏面シート4bにおける略中央部の内側層4Bが互いに接着(融着)した領域のY軸方向幅に対応する。センターシール幅L1は、外装シート4のX軸方向に沿った任意の位置における上記Y軸方向幅の値である。好ましくは、センターシール部44は、外装シート4のX軸方向に沿って均一なセンターシール幅L1を有する。
図1Aに示すように、リード端子18a,28が引き出されていないサイドシール部46aでは、図2Cに示すように、外装シート4の表面シート4aおよび裏面シート4bにおけるサイド周縁部4eの内側層4Bが、熱シール時の加熱により融着して一体化される。同様にリード端子18a,28が引き出されていないサイドシール部46bでは、外装シート4の周縁部4cで、熱シール時の加熱により、外装シート4の内側層4Bが融着して一体化される。
図2Eに示すように、本実施形態では、サイドシール部46a,46bの長手方向に垂直な方向のサイドシール幅L2は、センターシール幅L1よりも広い。サイドシール幅L2は、図2Eに示すように、外装シート4の表面シート4aおよび裏面シート4bにおけるY軸方向端部の内側層4Bが互いに接着(融着)した領域のY軸方向幅に対応する。サイドシール幅L2は、外装シート4のX軸方向に沿った任意の位置における上記Y軸方向幅の値である。好ましくは、サイドシール部46a,46bは、外装シート4のX軸方向に沿って均一なサイドシール幅L2を有する。サイドシール幅L2は、好ましくは2mm以上である。
また、第1素子本体10aに設けられた一対の内部電極10a,10bと、サイドシール部46aとの間の距離L6は、好ましくは0.5〜3mmである。第2素子本体10bに設けられた一対の内部電極10a,10bと、サイドシール部46bとの間の距離についても同様である。
図1Aに示すように、第1シール部41のY軸方向の両端には、それぞれ第1サイドシール部46aおよび第2サイドシール部46bの一端が接続するように連続して形成してあり、これらの第1サイドシール部46aおよび第2サイドシール部46bの他端を接続するように、第2シール部42が連続して形成してある。そのため、外装シート4の内部は、外装シート4の外部に対して良好に密封される。
また、第1シール部41の略中央部と第2シール部42の略中央部とを接続するように、センターシール部44がX軸方向に沿って、外装シート4のX軸方向の一端から他端にわたって形成してある。そのため、センターシール部44を挟んでY軸両側に形成された外装シート4の内部の2つの空間は、互いに良好に密封される。
サポートタブ4f1,4f2は、シール部41,42に位置する外装シート4の周縁部の一部を外側に延長して形成してなる。換言すれば、外装シート4の先端部が、リード端子18a,28の引出方向に沿ってリード端子18a,28の先端部よりも外側に位置し、サポートタブ4f1,4f2を兼ねている。
外装シート4で挟まれ、シール部41,42,44および46a,46bにより素子本体10を密封するための各空間には、電解質溶液(図示せず)が充填され、その一部は、図2Aに示す活性層12,22およびセパレータシート11の内部に含浸されている。
電解質溶液としては、電解質を有機溶媒に溶解させたものが使用される。電解質としては、たとえば、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEABF4 − )、トリエチルモノメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEMABF4 − )等の4級アンモニウム塩など、アンモニウム塩、アミン塩、或いはアミジン塩などを用いるのが好ましい。なお、これらの電解質は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
また、有機溶媒としては、公知の溶媒を使用することができる。有機溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、スルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル、メトキシアセトニトリルなどが好ましく挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を任意の割合で混合して使用してもよい。
各リード端子18a,28の先端は、図2Aに示すように、それぞれ第1シール部41および第2シール部42を通り、第1シール部41および第2シール部42の外部に引き出される。第1シール部41および第2シール部42は、各リード端子18a,28が外部に引き出される部分であり、センターシール部44およびサイドシール部46a,46bに比較して、特に密封性が要求される。
図2Bに示すように、リード端子18a,28が引き出されるシール部41,42の位置で、リード端子18a,28の表面から表面側の金属シート4Aまでのシール部41,42の第1厚みをZ1とし、リード端子18a,28の裏面から裏面側の金属シート4Aまでのシール部41,42の第2厚みをZ2とし、リード端子18a,28の厚みをZ3とした場合に、以下の式が成り立つ。すなわち、Z1+Z2が60μm以下、好ましくは15〜60μmであり、(Z1+Z2)/Z3が0.5以上で6.0以下である。
第1厚みZ1と第2厚みZ2とは、本実施形態では、略同一であるが、必ずしも同一である必要はない。たとえば第1厚みZ1は、図3に示す密封用テープ41aと内側層4Bに対応する厚みで構成され、第2厚みZ2は、図3に示す内側層4Bに対応する厚みで構成され、その逆でもよい。
本実施形態に係るEDLC2では、X軸方向の同じ側に引き出されるリード端子相互を、接続片などで直列または並列に接続することで、電池の容量を増やしたり、耐電圧を高めることが可能である。
また、センターシール幅L1を0.4〜1.2mmとすることにより、センターシール部44には適度な強度(たとえば、引張強度や接着強度)が具備され、センターシール部44の反りなどの不具合を防止し、外装シート4の内部を2つの空間に確実に分割することが可能となる。また、センターシール部44でセパレータシート11を噛み込むおそれがなく、第1素子本体10aと第2素子本体10bとの間に、密封性に優れたセンターシール部44を形成することが可能である。したがって、各素子本体10a,10b間で電解質溶液の流通を防止し、EDLC2の電気特性を向上させることができる。
また、外装シート4の内側に形成してある樹脂層(内側層4B)が、外装シート4の内部空間にはみ出しにくくなる。そのため、はみ出した内側層4Bによる押圧力で、セパレータ11が変形することを防止することが可能となる。また、はみ出した内側層4Bで、外装シート4の内部空間が占有されることがなく、各空間内に電解質溶液を十分に行き渡らせ、各素子本体10a,10bを電解質溶液に十分に浸漬させることが可能となる。さらに、はみ出した内側層4Bをセパレータ11が吸収することを防止し、セパレータ11が目詰まりを起こすことを回避することが可能となる。したがって、この点においても、EDLC2の電気特性を向上させることができる。
なお、センターシール幅L1を0.5〜1.0mmとすることにより、上述した効果を効果的に得ることができる。
また、本実施形態では、第1素子本体10aと第2素子本体10bとに面する外装シート4の内側には、熱可塑性樹脂層が形成してある。このような構成とすることにより、対向する上下の外装シート4の内側に形成された熱可塑性樹脂層(内側層4B)が互いに接合しやすくなり、センターシール部44の強度(たとえば、引張強度や接着強度)や密封性を高めることできる。
また、本実施形態では、熱可塑性樹脂層(内側層4B)の厚みが、20〜50μmである。このような構成とすることにより、センターシール部44に適度な厚みが具備され、センターシール部44の強度や密封性を効果的に高めることができる。
また、本実施形態では、サイドシール部46a,46bのサイドシール幅L2は、センターシール幅L1よりも広い。このような構成とすることにより、サイドシール部46a,46bに適度な幅(サイドシール幅L2)が具備され、電解質溶液のドライアップを防止することができる。
また、本実施形態のEDLC2では、素子本体10a,10bの第1リード端子18と第2リード端子28とが、EDLC2の長手(X軸方向)方向に沿って反対側に引き出されている。このため、EDLC2のY軸方向幅を小さくすることができると共に、第1シール部41および第2シール部42の厚みを必要最小限にすることができ、EDLC2全体の厚みも小さくすることができる。このため、EDLC2の小型化および薄型化を実現することができる。
また、EDLCでは、単一の素子本体10aまたは10bでの耐電圧が最大で約2.85V程度と決まっており、本実施形態のEDLC2では、連結部18bを通じて、素子本体10a,10bを直列に接続することにより耐電圧が2倍となる。本実施形態のEDLC2は、きわめて薄く、しかも十分な耐電圧を有することから、ICカードなどの薄型電子部品に内蔵するための電池として好適に用いることができる。
また本実施形態では、リード端子18a,28の厚みZ3が60μm以下、好ましくは40μm以下である。厚みZ3を薄くすることで、デバイスの寿命を長くすることができる。ただし、リード端子の強度を維持するためには、リード端子の厚みZ3は、好ましくは20μm以上である。
図2Cに示すように、リード端子が引き出されないサイドシール部46a,46b(センターシール部44も同様)の位置で、表面側の金属シート4Aから裏面側の金属シート4Aまでのシール部46の厚みZ4が、好ましくは50μm以下である。このように構成することで、リード端子が引き出されないシール部46からの電解液の拡散も抑制することが可能になり、EDLC2の寿命をさらに向上させることができる。なお、シール部の厚みは、シール性能を向上させる観点からは、好ましくは10μm以上である。
本実施形態では、図2Bに示すように、裏面シート4bの先端部4d3,4d4が、リード端子18a,28の引出方向(X軸方向)に沿ってリード端子18a,28の先端部よりも外側に位置し、サポートタブ4f1,4f2を兼ねている。表面シート4aの先端部は、リード端子18a,28の引出方向に沿ってリード端子18a,28の先端部よりも内側に位置する。サポートタブ4f1,4f2が具備されることで、その上に配置されるリード端子18a,28を有効に保護することができる。
次に、図3〜図4Bを用いて、EDLC2の製造方法の一例について説明する。
図3および図4Aに示すように、まず、2つの素子本体10a,10bを製造する。素子本体10a,10bの各々を製造するために、一方の一対の集電体層14およびリード端子18aと連結部18bとを構成する金属箔(略U字型に加工された金属箔)と、他方の一対の集電体層24およびリード端子28を構成する金属箔(一対の長尺片)とを準備し、金属箔の集電体層14,24に対応する位置で、活性層12,22を積層して電極16,26を作製する。金属箔のうち、集電体層14,24が形成されていない部分がリード端子18a,28および連結部18bとなる。
次に、Y軸方向に並べて配置した素子本体10a,10bの各々について、一方の電極16とリード端子18aとの境界部分に、テープ41aを貼り付ける。また、他方の電極26とリード端子28との境界部分に、テープ42aを貼り付ける。そして、電極16と電極26との間にセパレータ11を配置する。
素子本体10a,10bの各リード端子18a,28には、前述した第1シール部41および第2シール部42となるX軸方向位置に、それぞれ密封用テープ41aおよび42aが、各端子18a,28の片側表面または両側に接着してある。テープ41aおよび42aのY軸方向の幅は、リード端子18a,28のY軸方向幅よりも長い。
次に、素子本体10a,10bの全体を覆うように、外装シート4を構成する表面シート4a1と裏面シート4b1とを合わせて素子本体10a,10bを覆う。なお、外装シート4は、Y軸方向に予め長く形成してある。外装シート4の表面シート4aにおけるX軸方向の幅は、表面シート4aのX軸方向の先端部4d1,4d2がそれぞれテープ41a,42aのX軸方向の内側に位置するように調整されている。なお、独立した上下のシートを貼り合わせるのではなく、一枚のシートを折り曲げて、外装シート4を構成してもよい。
次に、第1シール部41と第2シール部42とを形成するために、テープ41a,42aを表面シート4aと裏面シート4bとで挟み込む位置で、これらのシート4a,4bのZ軸方向の外側から熱融着治具で加熱加圧する。その際に、密封用テープ41a,42aは、加圧および加熱により流動する接着用樹脂として、外装シート4の内側層4Bと密着して一体化され、固化後にシール部41および42となる。テープ41a,42aの融着時に、テープ41a,42aを構成する樹脂がはみだし、表面シート4aのX軸方向の先端部4d1,4d2に位置する金属シート4Aの露出面を覆うことが好ましい。ショート不良などを防止するためである。
本実施形態では、第1シール部41は、第1リード端子18に貼着してある密封用テープ41aが、外装シート4の内側層4Bと熱シール(加熱圧着)されて形成される。また、同様に、第2シール部42は、第2リード端子28に貼着してある密封用テープ42aが、外装シート4の内側層4Bと熱シール(加熱圧着)されて形成される。
なお、第1シール部41と第2シール部42とを形成する前後に、外装シート4の略中央部を加圧加熱し、図2Eに示す表面シート4aおよび裏面シート4bの内側層4B同士を熱融着させて、センターシール部44を形成する。次に、サイドシール部46a,46bが形成されていない外装シート4の開口端52から電解質溶液をそれぞれ注入し、その後に、外装シート4のサイド周縁部4eおよび4cを加圧加熱し、最後のサイドシール部46a,46bを、センターシール部44を形成するための治具と同様な治具を用いて熱シールにより形成する。その後に、サイドシール部46a,46bの外側の切断線54に沿って外装シート4を切断し、余分な外装シート4’を除去することで、本実施形態のEDLC2が得られる。
本実施形態では、たとえばEDLC2の最大厚みを1mm以下、好ましくは0.9mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下にすることができる。
第2実施形態
図1Bに示すように、本実施形態のEDLC2aは、図1Aに示すサポートタブ4f1および4f2を有さない以外は、第1実施形態のEDLC2と同様である。図面では共通する部材には共通する符号を付し、共通する部分の説明は省略する。
本実施形態では、表面シート4aと裏面シート4bとは、X軸方向の長さが略同一である。外装シート4は、これら二枚の独立したシート4a,4bを上下に貼り合わせることにより構成されるが、一枚のシートを折り返して構成してもよい。
本実施形態でも、センターシール幅L1が0.4〜1.2mmであるため、各素子本体10a,10b間で電解質溶液の流通を防止し、しかもセパレータ11の変形や目詰まり等を防止し、EDLC2aの電気特性を向上させることができる。
第3実施形態
図5に示すように、本実施形態のEDLC2bでは、それぞれのリード端子18a,28が引き出される位置で、外装シート4の表面シート4aの先端部4d1,4d2が、リード端子18a,28の引出方向であるX軸に沿ってリード端子18a,28から離れる方向に外側に開いている。それ以外は、本実施形態のEDLC2bは、第1実施形態のEDLC2と同様である。図面では共通する部材には共通する符号を付し、共通する部分の説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態では、表面シート4aの先端部4d1,4d2において、金属シート4Aの先端が露出していたとしても、リード端子18a,28と金属シート4Aの露出先端4Aaとの先端隙間距離Z5を、大きくすることが可能になる。そのため、リード端子18a,28と金属シート4Aの露出先端4Aaとの間でのショート不良を効果的に防止することができる。なお、表面シート4aの先端部4d1,4d2は、リード端子18a,28の引出方向に沿ってリード端子18a,28の先端部よりもX軸方向の内側に位置する。このため、リード端子18a,28を外部回路と接続する作業も容易である。
すなわち本実施形態では、シール部41,42に対応する位置でのリード端子18a,28と金属シート4Aとの間の最小隙間距離Z0(第1実施形態のZ1またはZ2に対応する)に比較して、シール部41よりもX軸方向外側に飛び出しているリード端子18a,28と金属シート4Aの露出先端4Aaとの先端隙間距離Z5が大きい。このように構成することで、ショート不良を効果的に防止することができる。
また本実施形態では、リード端子18a,28に対する外装シート4の先端部4d1,4d2の開き角度θが、好ましくは5度以上で70度以下、さらに好ましくは5〜60度である。このように構成することで、ショート不良をさらに効果的に防止することができると共に、クラックが抑制され、EDLC2bの繰り返し曲げ耐性が向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、図4Aなどに示す密封用テープ41a,42aは、単一層の樹脂テープに限らず多層構造の樹脂テープであってもよい。たとえば積層方向の中心部に高融点樹脂(たとえばPP)層があり、その両面に低融点樹脂(たとえばPP)層がある三層積層構造のテープを用いてもよい。このような構成のテープ41a,42aを用いることにより、シール部41,42でのシール性がさらに向上すると共に、リード端子18a,28にバリが生じていたとしても、そのバリが高融点樹脂層により突抜が防止される。したがって、シール部41,42での短絡不良を防止できると共に、熱圧着時でのリード端子の破断などを有効に防止することができる。
また、本発明が適用されるラミネート型の電気化学デバイスとしては、EDLCに限らず、リチウム電池やリチウム電池キャパシタなどにも適用することができる。また、電気化学デバイスの具体的な形状や構造は、図示する例に限定されない。
リード端子18a,28とサポートタブ4f1,4f2との間に絶縁台座シートを介在させてもよい。絶縁台座シートは、単一層で構成されてもよいが、二層または三層以上の多層で構成されていてもよい。いずれにしても、絶縁台座シートとしては、プラスチックフィルム、合成紙などの絶縁材料であれば特に問わないが、印加される熱および負荷がかかる圧力によっても所定の厚みが維持され、結果として絶縁が保たれる材料であれば良い。
絶縁台座シートがリード端子18a,28とサポートタブ4f1,4f2との間に具備されることで、リード端子18a,28と外部接続端子(図示せず)とをACF(異方導電性フィルム)接続またはACP(異方導電性ペースト)接続する際に、外装シート4の金属シート4Aとリード端子18a,28との短絡不良などを効果的に防止することができる。
また、リード端子18a,28にACFまたはACPを配置し、加熱・加圧して、リード18a,28を回路基板のパッド(図示略)に接続するときに、リード端子18a,28にかかる負荷を低減し、リード端子18a,28の破損を防止することができる。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
図1Aに示すように、内部電極16,26の集電体層14,24が、リード端子18a,28に連続して一体に成形してあるEDLC2の試料を製造した。リード端子18a,28(集電体層14,24)および連結部18bとしては、アルミニウム箔を用いた。センターシール部44のY軸方向幅は0.4mm、X軸方向に沿った長さは18mmとした。
同じ試料を100個作製し、外装シート4の引張試験を行って、外装シート4の引張強度を測定した。図6に示すように、引張試験では、センターシール部44を中心として、表面シート4aおよび裏面シート4bをそれぞれZ軸方向反対側に向けて略直角に折り曲げた。そして、これを引張試験機(オートグラフ AGS−G 株式会社島津製作所製)にセットし、裏面シート4bの端部を固定チャック50に固定するとともに、表面シート4aの端部を引張チャック60に固定し、引張チャック60をZ軸上方に向けて移動させた。その際に、センターシール部44が剥がれたときの負荷の大きさを測定し、これを評価した。負荷の大きさが、25.0N以上であれば○、15.0N以上25.0N未満であれば△、15.0N未満であれば×として評価した。結果を表1に示す。
また、図7に示すように、センターシール部44を中心としてY軸両側に発生する外装シート4の反りの高さを測定した。その際には、外装シート4(裏面シート4b)のうち、センターシール部44を挟んでY軸一方側を水平面上に固定しておき、そのときのY軸他方側の端部の水平面からの高さZ6を反りの高さとして測定した。結果を表1に示す。
また、センターシール部44のY軸方向端部がセパレータ11と接触しているか否かを目視で評価した。接触している場合は×、接触していない場合は○として評価した。結果を表1に示す。
また、製造したEDLC2の試料の一対の第2リード端子28,28と回路基板との間に、ACF材を配置し、150℃の温度で3MPaの圧力をかけて、10秒間熱加圧して、一対のリード端子28を回路基板に接続した。そして、常温環境下において、一対のリード端子28と回路基板との接続抵抗を測定した。接続抵抗の測定結果を表1および図8に示す。なお、図8では、実施例1〜9を「実1」〜「実9」として記載してある。
実施例2〜9、比較例1〜4
実施例1とはセンターシール幅を変えた以外は、実施例1と同様にして、EDLC2の試料を製造し、実施例1と同様な評価を行った。結果を表1および図8に示す。なお、比較例2〜4については、センターシール部44のY軸方向端部がセパレータ11に接触しており、接続抵抗の測定は行うことができなかった。
Figure 2019145757
評価
表1に示すように、センターシール部44の長手方向に垂直な方向のセンターシール幅が0.4〜1.2mmである場合に、センターシール部44のY軸端部とセパレータ11との接触がなく、かつ、反りの高さ、接続抵抗および外装シート4の引張強度が良好となることが確認できた。また、センターシール部44の長手方向に垂直な方向のセンターシール幅が0.5〜1.0mmである場合には、反りの高さ、接続抵抗および外装シート4の引張強度が更に良好となることが確認できた。また、センターシール部44の長手方向に垂直な方向のセンターシール幅が0.5〜0.6mmである場合には、接続抵抗が特に良好となることが確認できた。
2,2a,2b… 電気二重層キャパシタ(EDLC)
4… 外装シート
4a,4a1… 表面シート
4b,4b1… 裏面シート
4c… サイド周縁部
4d1〜4d4… 先端部
4d11,4d22… 開き部分
4e… サイド周縁部
4f1,4f2… サポートタブ
4A… 金属シート
4Aa… 露出先端
4B… 内側層
4C… 外側層
10… 素子本体
11… セパレータシート
12… 第1活性層
14… 第1集電体層
16… 第1内部電極
18,18a… 第1リード端子
18b… 連結部
22… 第2活性層
24… 第2集電体層
26… 第2内部電極
28… 第2リード端子
40… 周辺シール部
41… 第1シール部
42… 第2シール部
44… センターシール部
46a,46b… サイドシール部
50… 固定チャック
60… 引張チャック

Claims (6)

  1. 第1素子本体と、
    前記第1素子本体とは離間して配置してある第2素子本体と、
    前記第1素子本体と前記第2素子本体とを覆う外装シートと、
    前記外装シートの周縁部を密封する周辺シール部と、
    前記第1素子本体と前記第2素子本体とが、それぞれ電解質溶液で浸漬されるように、前記第1素子本体と前記第2素子本体との間を密封するセンターシール部と、を有する電気化学デバイスであって、
    前記センターシール部の長手方向に垂直な方向のセンターシール幅が、0.4〜1.2mmであることを特徴とする電気化学デバイス。
  2. 前記センターシール幅は、0.5〜1.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の電気化学デバイス。
  3. 前記外装シートは複数層からなり、
    前記第1素子本体と前記第2素子本体とに面する前記外装シートの内側には、熱可塑性樹脂層が形成してあることを特徴とする請求項1または2に記載の電気化学デバイス。
  4. 前記熱可塑性樹脂層の厚みが、20〜50μmであることを特徴とする請求項3に記載の電気化学デバイス。
  5. 前記周辺シール部は、前記センターシール部に略平行に延びるサイドシール部を有し、
    前記サイドシール部の長手方向に垂直な方向のサイドシール幅は、前記センターシール幅よりも広いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気化学デバイス。
  6. 前記第1素子本体に設けられた一対の内部電極と、前記第2素子本体に設けられた一対の内部電極との間の電極間距離が2〜5mmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電気化学デバイス。
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