JP2019029642A - 電気化学セルモジュール及び電気化学セルモジュールの製造方法 - Google Patents

電気化学セルモジュール及び電気化学セルモジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薄くて曲げやすい構造で、表面実装が容易な端子構成を有し、かつ、高電圧で使用可能な電気化学セルモジュール及びその製造方法を提供する。【解決手段】金属箔に樹脂層が積層されたラミネートフィルムからなる外装体の内部に一対の電極とセパレータとが収容されてなる単セルの複数1、2が一つの面に沿って一体的に配置され、さらに複数の端子部101、102、103を備えた電気化学セルモジュールであって、外装体は、1つの単セルのみに含まれる2枚のラミネートフィルム(ラミネートフィルムA)50、70と、隣接する2つの単セルに共通の外装体となる少なくとも1枚のラミネートフィルム(ラミネートフィルムB)60とからなり、金属箔は、外装体の内部で電極と電気的に接続する露出部と、外装体の外部に延出された端子部とを備え、ラミネートフィルムBの金属箔の露出部を介して、隣接する2つの単セル1、2が電気的に接続している電気化学セルモジュール100とする。【選択図】図2

Description

本発明は、電気化学セルモジュール及び電気化学セルモジュールの製造方法に関する。
近年、ウェアラブル端末の電源などの用途として、軽くて薄くて曲げやすい構造の電気化学セルが注目されている。この電気化学セルは、ラミネートフィルムからなる外装体の内部に、一対の電極や電解液等からなる単セルが封入され、電極に接合されたタブリードが外装体の外部に引き出された構造である。
ラミネートフィルムは、アルミニウム等の金属箔の両面に樹脂層が形成された多層構造のフィルムである。金属箔はガスバリア性が高いことから、外部の湿気から電気化学セル内部の電極や電解液を保護することができる。
ところで、電気化学セルの使用電圧は、用いる電極や電解液の種類に応じて、1セル当たり0.5〜4.2V程度である。搭載機器の動作電圧がこれよりも高い場合には、複数の電気化学セルを直列接続した電気化学セルモジュールが用いられる。上述のラミネートフィルム外装体の電気化学セルは、外部に引き出されたタブリード同士を接触や溶接などにより接続する方法や、あらかじめプリント基板に直列接続になるよう複数のランドをパターン形成しておき、ランドにタブリードを接続することが一般的である。これに対し、電気二重層キャパシタを薄型化した場合における特長をより発揮させることを課題として、ラミネートフィルムの内側の樹脂フィルム部分に設けた孔によって露出したアルミニウムフィルムの面にキャパシタセルの金属導電板を電気的に接続させ、ラミネートフィルムの外側の樹脂フィルム部分に設けた孔によって露出したアルミニウムフィルムの面を外部接続部として用いる構成が提案されている。そして、この構成を用いた直列接続の例が開示されている。(特許文献1参照)。
特開昭55−107225号公報
しかしながら、上述の直列接続の例の場合には、セルモジュールの厚みが厚くなる欠点を有している。この例においては、平面に2つ並列接続したセルの中央を折り曲げて重ね合わせた後、端部を切断して直列接続としている。このようなセルモジュールでは、セルの重ね合わせのため厚みが2倍になってしまう。
また、この例の場合、端部の切断は、溶着された2枚のラミネートフィルムを折り曲げた部分の、1枚分のラミネートフィルムを切断しなければならず、切断箇所の位置合わせが非常に困難である。さらに、外部接続部がセルモジュールの上面と下面に配置されているため、表面実装をすることができない。加えて、外部接続部は薄いアルミニウムフィルムからなり、電解液が含浸されている電極収納部の上に形成されているため、アルミニウムフィルムに鋭利な物が触れると容易に穴が開き、電極収納部内の電解液が漏れるおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、薄くて曲げやすい構造で、表面実装が容易な端子構成を有し、かつ、高電圧で使用可能な電気化学セルモジュール及びその製造方法の提供を課題とする。
本発明における電気化学セルモジュールは、金属箔に樹脂層が積層されたラミネートフィルムからなる外装体の内部に一対の電極とセパレータとが収容されてなる単セルの複数が一つの面に沿って一体的に配置され、さらに複数の端子部を備えた電気化学セルモジュールであって、前記外装体は、1つの単セルのみに含まれる2枚の前記ラミネートフィルム(ラミネートフィルムA)と、隣接する2つの単セルに共通の外装体となる少なくとも1枚の前記ラミネートフィルム(ラミネートフィルムB)とからなり、前記金属箔は、前記外装体の内部で前記電極と電気的に接続する露出部と、前記外装体の外部に延出された端子部とを備え、前記ラミネートフィルムBの前記金属箔の前記露出部を介して、前記隣接する2つの単セルが電気的に接続していることを特徴とする。
本発明によれば、電気化学セルモジュールの外装体として薄く軟質な材料であるラミネートフィルムを用いている。そして、このラミネートフィルムを構成する金属箔を、電極の集電体と電気化学セルモジュールの外部端子としても用いている。この集電体はラミネートフィルムに形成された金属箔の露出部であり、少なくとも1枚のラミネートフィルムに形成された複数の露出部のそれぞれに複数の単セルの電極が電気的に接続することで、
複数の単セルが電気的に直列接続している。これにより、従来技術とは異なる薄いセル構造とし、かつ、セルを曲げた場合にも外装体が塑性変形することができることに加えて、高電圧動作が可能な電気化学セルモジュールとすることができる。したがって、薄くて曲げやすい構造で、表面実装が容易な端子構成を有し、かつ、高電圧で使用可能な電気化学セルモジュールとすることができる。
本発明における電気化学セルモジュールにおいて、前記金属箔は、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、ニッケル、鉄、白金、錫、チタン、ステンレスから選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする。
本発明によれば、上述の材料で構成されるラミネートフィルムの金属箔とすることで、電気化学セルモジュールの電気的特性や耐食性等を向上させることができる。
本発明における電気化学セルモジュールは、さらに、前記端子部の表面の少なくとも一部に、金、銀、銅、錫、パラジウムの単体又は合金から選ばれる少なくとも1種の金属が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、端子部の表面に半田濡れ性に優れた金属が形成されている。これにより、半田付け容易な端子とすることができる。
本発明における電気化学セルモジュールは、前記単セルが電気二重層キャパシタであり、前記外装体の内部における前記金属箔の露出部はアルミニウムからなることを特徴とする。
本発明によれば、ラミネートフィルムAとラミネートフィルムBの両方の金属箔の露出部をアルミニウムとすることで、高電圧に耐えられる非水溶媒からなる電解液を用いた場合、耐食性に優れるとともに、薄くて曲げやすく、高電圧で使用可能な電気化学セルモジュールとすることができる。
本発明における電気化学セルモジュールにおいて、前記ラミネートフィルムBの前記金属箔は、前記2つの単セルのそれぞれに電気的に接続した2枚の異種の金属箔が接合部において電気的に接続した複合材からなり、前記接合部は前記外装体の内部に面していないことを特徴とする。
本発明によれば、正極と負極とで活物質が異なる単セルが直列接続される電気化学セルモジュールのように、正極側と負極側とで用いる集電体が異なる場合に、それぞれの集電体を構成する金属箔の複合材をラミネートフィルムBの金属箔として用いている。そして、それぞれの金属箔同士の接合部を外装体の内部に面することのないように配置することで、内部の電解液との接触を防止し、異種金属同士の接合部の腐食を防止している。これにより、それぞれの単セルにおいて耐食性を備えた集電体を使用することができ、かつ、1枚のラミネートフィルムを介して複数の単セルを電気的に直列接続することができる。したがって、例えば単セルとしてリチウムイオン二次電池等を採用する場合に、耐食性に優れた電気化学セルモジュールとすることができる。
本発明における電気化学セルモジュールは、前記2枚の異種の金属箔の端面同士が接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、2枚の異種の金属箔を端面同士で接合させることで、2枚の異種の金属箔と、ラミネートフィルムの樹脂層との間に空間が生じることがない。これにより、上述のような正極側と負極側とで用いる集電体が異なる構成であっても、金属箔と樹脂層とが剥離しにくいラミネートフィルムBとすることができる。
本発明における電気化学セルモジュールは、前記2枚の異種の金属箔の少なくとも一部の平面同士が接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、例えば2枚の異種の金属箔を、一方の金属箔の平面の一部に他方の金属箔を積層し圧延した金属箔とする。これにより、2枚の異種の金属箔と、ラミネートフィルムの樹脂層との間に空間がなく、金属箔と樹脂層とが剥離しにくいラミネートフィルムBとすることができる。また、それぞれの金属箔の平面の一部同士を重ねて接合した金属箔とすることもできる。
これらの構成により、極薄い金属箔同士を確実に接合することができ、電気化学セルモジュールを曲げた場合でも、単セル同士の電気的接続を確実にすることができる。
本発明における電気化学セルモジュールは、前記2枚の異種の金属箔が接続部材を介して電気的に接続していることを特徴とする。
本発明によれば、2枚の異種の金属箔が直接接合せず、接合強度が強い材料からなる接続部材を介して接合されている。これにより、例えば2枚の金属箔を直接圧接するなどして一体化させた金属箔を用いることなく接続することができる。したがって、用いる金属箔の組合せを多様にすることができる等、一体化した金属箔を容易に形成することができる。加えて、金属箔とラミネートフィルムの樹脂層との間に空間が生じることがないため、金属箔と樹脂層とが剥離しにくいラミネートフィルムBとすることができる。
本発明における電気化学セルモジュールは、前記一対の電極の少なくとも一方がリチウムイオンを吸蔵又は放出可能な材料を含み、前記一対の電極のうち正極と電気的に接続する金属箔の露出部がアルミニウムからなり、負極と電気的に接続する金属箔の露出部が銅からなることを特徴とする。
本発明によれば、上述した2枚の金属箔をアルミニウムと銅とで構成し、リチウムイオンを吸蔵又は放出可能な材料を含む電極、及び、高電圧に耐えられる非水溶媒からなる電解液を用いると、耐食性に優れるとともに、薄くて曲げやすく、高電圧で使用可能な電気化学セルモジュールとすることができる。
本発明における電気化学セルモジュールは、前記負極と電気的に接続する金属箔からなる端子部が銅からなり、前記端子部の表面の少なくとも一部に半田抑制部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、半田濡れ性の良好な銅を端子部に用いる場合に、アルミニウムやニッケル、樹脂等の、半田濡れ性の悪い金属を半田抑制部として形成しておくことで、半田付けの際に、濡れ過ぎた半田が端子部を伝ってセルの外装体にまで到達することを防止している。これにより、セルの短絡を防ぐことができる。
本発明における電気化学セルモジュールにおいて、前記外装体は、前記ラミネートフィルムの前記樹脂層同士の熱融着により封止されてなる溶着部を有し、前記セパレータが、前記単セルを収納する前記ラミネートフィルムの前記樹脂層に固定されていることを特徴とする。
特に、前記セパレータは、前記ラミネートフィルムの前記樹脂層よりも融点が高いことが好ましい。また特に、前記セパレータは、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ガラス繊維、ポリアミド、セルロースから選ばれる少なくとも1種の材料を含むことが好ましい。
本発明によれば、単セルを構成するセパレータが外装を構成するラミネートフィルムに固定されている。これにより、電気化学セルモジュールに曲げや振動等の機械的な負荷が加えられた場合でも、セパレータの位置ズレを防止し短絡を防ぐことができる。特に、セパレータに上記材料を用いると、ラミネートフィルムの樹脂層とセパレータの熱溶着の際に起こるセパレータの溶けや収縮を抑制でき、短絡を防ぐことができる。
本発明における電気化学セルモジュールの製造方法は、ラミネートフィルムからなる外装体を備え、複数の単セルが一つの面に沿って配置され電気的に接続してなる電気化学セルモジュールの製造方法であって、金属箔の表面の少なくとも一部に樹脂シートを接着させることにより、樹脂層と前記金属箔の露出部を形成するラミネートフィルム加工工程と、前記単セルの内部空間に面する位置に配置されることになる前記金属箔の露出部に電極を形成することにより電極ユニットを作製する電極形成工程と、前記電極ユニットとセパレータとを重ね合わせ、前記電極ユニットを構成する前記ラミネートフィルムの樹脂層同士を溶着することにより組立体を作製する組立工程と、前記組立体の内部に電解液を注入した後、前記複数の単セルを封止する封止工程と、からなることを特徴とする。
本発明によれば、電気化学セルモジュールの外装体として用いるラミネートフィルムに金属箔の露出部を形成し、この露出部に電極を形成することにより、複数の単セルを電気的に直列接続させることができる。これにより、薄くて曲げやすい構造で、表面実装が容易な端子構成を有し、かつ、高電圧で使用可能な電気化学セルモジュールを作製することができる。
本発明における電気化学セルモジュールの製造方法は、前記組立工程において、前記ラミネートフィルムの前記金属箔の露出部に形成された電極の上部に前記電極の全面を覆うようにセパレータを載置した後、前記セパレータと前記樹脂層とを溶着させることを特徴とする。
本発明によれば、セパレータをラミネートフィルムで固定することにより、電気化学セルモジュールに曲げや振動等の機械的な負荷が加えられた場合でも、セパレータの位置ズレを防止し短絡を防ぐことができるため好ましい。
本発明によれば、複数のセルの電極がラミネートフィルムの金属箔で接続され、各セルが同一面に配置され、さらに、従来のタブリードを使用せず金属箔の延出部が端子として用いられているため、薄くて曲げやすい構造で、表面実装が容易な端子構成を有し、かつ、高電圧で使用可能な信頼性の高い電気化学セルモジュールを安価に提供することができる。
また、このような構成に加えて、半田濡れ性に優れた金属を端子部に形成することにより、端子部と搭載基板とを容易にかつ強固に接続することができ、特に表面実装に優れた電気化学セルモジュールとすることができる。
さらに、ラミネートフィルムの金属箔に電極を形成することにより、薄くて曲げやすい構造で、表面実装が容易な端子構成を有し、かつ、高電圧で使用可能な信頼性の高い電気化学セルモジュールを製造することができる。
本発明の第一実施形態の電気化学セルモジュールとしての2直列電気二重層キャパシタセルモジュールを説明する平面図である。 本発明の第一実施形態の電気化学セルモジュールとしての2直列電気二重層キャパシタセルモジュールを説明する断面図であり、図1のAA断面図である。 本発明の第一実施形態の別の例を示す等角投影図及び平面図である。 本発明の第一実施形態の別の例を示す断面図であり、図3のC面及びD面に沿った断面図である。 本発明の第一実施形態の別の例を示す拡大断面図であり、図4の領域E及び領域Fにおける拡大断面図である。 本発明の第二実施形態の電気化学セルモジュールとしての3直列電気二重層キャパシタセルモジュールを説明する平面図である。 本発明の第二実施形態の電気化学セルモジュールとしての3直列電気二重層キャパシタセルモジュールを説明する断面図であり、図6のBB断面図である。 本発明の第三実施形態の電気化学セルモジュールとしての2直列リチウムイオン二次電池セルモジュールを説明する断面図である。 本発明の第三実施形態の電気化学セルモジュールとしての2直列リチウムイオン二次電池セルモジュールの別の構成を説明する断面図である。 本発明の第三実施形態の電気化学セルモジュールとしての2直列リチウムイオン二次電池セルモジュールのさらに別の構成を説明する断面図である。 本発明の電気化学セルモジュールを構成する外装体として用いるラミネートフィルムの作製工程を説明する斜視図である。
以下、本発明の電気化学セルモジュールの実施形態を挙げ、その各構成について図面を参照しながら詳細に説明する。以下の各実施形態においては、電気化学セルモジュールを構成する電気化学セルとして、電気二重層キャパシタとリチウムイオン二次電池を例に挙げ説明するが、これらに限られるものではない。例えば、各種の一次電池や二次電池に加えて、リチウムイオンキャパシタ、擬似容量を用いたキャパシタ等、種々の電気化学デバイスに適用することができる。
(第一実施形態:2直列電気二重層キャパシタセルモジュール)
本発明の電気化学セルモジュールの第一実施形態として、電気二重層キャパシタセルを2個直列接続したモジュールの例を図1及び図2に示す。図1は平面図で、図2は図1の鎖線AAの位置における断面図である。
本実施形態における電気化学セルモジュール100は、図1に示すように、電気二重層キャパシタを構成する2個の単セル1、2が一つの面に沿って配置され、直列接続された構成となっている。そして、電気化学セルモジュール100は、外部の搭載機器の回路基板に接続可能な端子部を備えている。この端子部は、単セル1、2とそれぞれ電気的に接続する外部端子101、102、及び、単セル1と単セル2と電気的に共通接続されたバランス端子103から構成されている。
本発明において、電気化学セルモジュール100を一つの面に沿って配置することは、例えば、図1に示すように同一平面上に複数の単セルを配置するほか、ウェアラブル機器等への搭載の場合には、可撓性のある基板の湾曲形状に沿って配置することを含むものである。
本実施形態のように、電気化学セルとして電気二重層キャパシタを採用する場合には、2個の単セル1、2を構成するセル内部の蓄電要素は同一の電気的特性を有することが好ましい。2個の単セルを直列接続し高電圧に充電する場合、単セルの内部抵抗が異なると、一方の単セルの電圧が高く、他方の電圧が低くなることにより、電圧バランスが崩れ、セルの寿命が短くなってしまうからである。
また、本実施形態のように2個の単セルを一体的に作製することで、回路基板等を介して独立した単セルを直列接続する場合と比べて、製造条件や使用時の劣化による内部抵抗のバラツキを抑えることができる。これにより、長寿命な電気化学セルモジュールとすることができる。
本実施形態において、電気化学セルモジュール100の外装は、後述するように、金属箔を2種類の樹脂層で積層した3層構造のラミネートフィルムにより形成されている。単セル1及び単セル2はそれぞれ、ラミネートフィルム同士が溶着された溶着部110により画成されている。そして、この単セル1、2の内部には、電極や電解液等が収納されている。
外部端子101、102は、搭載機器の回路に接続される端子であり、バランス端子103は、単セル1と単セル2の電圧バランスを外部から制御するための端子である。電気化学セルモジュール100は、外部端子101と102の間に電圧を加えることにより充電されるが、構成する単セル1、2が直列接続されているので、単セルの2倍の充電電圧まで耐えることができる。ここで、外部端子101と102の間に一定の電圧を加えた場合、単セル1の電圧と単セル2の電圧とが異なり、いずれか一方の単セルに過電圧が加えられることがある。このとき、過電圧が加えられた単セルは劣化が早くなってしまう。
本実施形態においては、単セル1と単セル2の中間に電気的に接続するバランス端子103を設け、外部から制御することにより、セルの劣化を抑制することができる。
一方で、バランス端子103は、セルの最大電圧に対し充分にマージンを取った充電電圧では必ずしも必須ではない。上述したように、2個の単セルを一体的に作製する本実施形態では、単セル毎の電極寸法の差、電極乾燥後に残ってしまう水分量や不純物量の差、ラミネート溶着時の熱による電解液揮発量の差などが小さい。このため、バランス端子103は、搭載機器の充電電圧等の条件により、必要に応じて設けられる。
外部端子101、102、及びバランス端子103は、単セル1、2の外装体の外側、具体的には溶着部110の外側に形成されていることで、セル内部の電極や電解液から離間して配置されている。これにより、各端子を搭載機器の回路に接続する場合、各単セルの内部に機械的負荷が及ぶことがないため、電解液の漏液を抑制することができる。
なお、電気化学セルモジュール100を構成する単セル1、2を、それぞれ単独の電気化学セルとして使用することもできる。具体的には、外部端子101とバランス端子103を回路に接続して充電や放電をすることにより、単セル1を単独で使用することができる。また、外部端子102とバランス端子103を回路に接続して充電や放電をすることにより、単セル2を単独で使用することができる。このように、本発明の電気化学セルモジュールは、単セルの2倍の耐電圧をもった1つの電気化学セルモジュールとしての利用に加えて、単セルの耐電圧をもった2つの独立した電気化学セルとしても利用できる。
次に、図1のA−Aの位置の断面を示す図2を用いて、電気化学セルモジュール100を詳細に説明する。
電気化学セルモジュール100の外装体は、3枚のラミネートフィルム50、60、70で構成されている。本発明のラミネートフィルムは、一つの単セルに電気的に接続するラミネートフィルムAと、複数の単セルに電気的に接続するラミネートフィルムBとからなる。そして、ラミネートフィルムBにより複数の単セル同士が電気的に接続し、ラミネートフィルムAの延長部である外部端子を介して搭載機器の回路と電気化学セルモジュールが電気的に接続している。
本実施形態では、ラミネートフィルム50、70がラミネートフィルムAとして機能し、ラミネートフィルム60がラミネートフィルムBとして機能している。
図2に示すように、2直列接続された電気化学セルモジュールを構成する場合、1つの電極のみに電気的に接続するラミネートフィルムAを2枚、2つの電極と電気的に共通接続するラミネートフィルムBを1枚用意し、ラミネートフィルムBの上に2枚のラミネートフィルムAを置いて、周囲を溶着することで構成できる。異なる単セルの電極同士がラミネートフィルムBの金属箔で電気的に接続されているため、従来のように単セル同士を別部材のタブリードで接続する必要がない。
これらラミネートフィルム50、60、70は、それぞれ、金属箔52、62、72の一方の面に耐熱性樹脂層51、61、71、他方の面に熱融着性樹脂層53、63、73が形成された3層構造で構成されている。
本実施形態においては、複数のラミネートフィルムの熱融着性樹脂層同士を接触させるように配置され、溶着部110の位置で熱溶着されることにより内部空間が画成され、その空間内部に素子が収納されることにより一つの単セルが形成されている。具体的に、単セル1は、ラミネートフィルム50と60とで画成される空間に、電極11、12と、セパレータ41とが収容された構造となっている。単セル2も同様に、ラミネートフィルム60と70とで画成される空間に、電極13、14と、セパレータ41とが収容された構造となっている。そして、図示しないが、電解液が各単セルの電極及びセパレータに含浸している。このような構成により、各単セルが電気二重層キャパシタ(電気化学セル)として機能している。
本実施形態においては、各単セルの内部空間において、ラミネートフィルムの熱融着性樹脂層の一部を欠くことにより金属箔が露出している。そして、この金属箔の露出部と、セルを構成する電極とが電気的に接続している。
具体的には、まず、単セル1の電極11と金属箔52の露出部、及び、電極12と金属箔62の露出部が、それぞれ、導電性接着剤21、22を介して接着されている。また、単セル2の電極13と金属箔62の露出部、及び、電極14と金属箔72の露出部が、それぞれ、導電性接着剤23、24を介して接着されている。これにより、単セル1とラミネートフィルム50、及び、単セル2とラミネートフィルム70が、それぞれ電気的に接続している。また、単セル1、2がラミネートフィルム60を介して電気的に共通接続している。このようにして、単セル1、2が電気的に直列接続した構成となる。
また、本実施形態において、ラミネートフィルム50、70は単セル1、2から外側に延出した延出部を有している。そして、この延出部において、それぞれ熱融着性樹脂層53、73の一部を欠くことにより、金属箔52、72が露出している。この金属箔52、72の露出部が外部端子101、102として機能している。
以上説明したように、ラミネートフィルム50、70は、それぞれ、単セル1、2のみに電気的に接続し、かつ、外部端子を備えた部材である。また、ラミネートフィルム60は、単セル1と単セル2に電気的に共通接続する共通接続部材である。このようにして、外装体であるラミネートフィルムを介して、単セル1、2が電気的に直列接続した電気化学セルモジュール100となる。
なお、本実施形態においては、ラミネートフィルム60が単セル1の外側に延出し、金属箔62が露出することにより、この金属箔62の露出部がバランス端子103として機能している。
外部端子101、102、及び、バランス端子103と、搭載機器の回路との接続は、例えば、各端子に外部へ電気を取り出すためのクリップやピンで接触させて行うことができる。また、各端子に穴を開けて、搭載機器の回路にネジで接続することにより取り付けることができる。また各端子に薄い金属を溶接し、薄い金属とプリント基板のランドを半田付けや導電性接着剤などで接続することもできる。
上述したように、外部端子101、102、バランス端子103は、ラミネートフィルムの熱融着性樹脂層の一部を欠くことにより露出した金属箔の露出部である。本実施形態においては、さらに、逆側の樹脂層である耐熱性樹脂層の一部を欠くことにより、金属箔が両面で露出する構成の各端子としてもよい。このような構成とすることで、複数の電気化学セルモジュール同士を接続したり、搭載機器の回路に溶接により接合したりできるなど、設計上の自由度を増やすことができる。
また、熱融着性樹脂層の一部を欠いたラミネートフィルムで構成される各端子は厚みが薄くなることから、機械的強度は元のラミネートフィルムよりも低くなる。しかしながら、各端子はセルの周縁に配置されており、搭載機器の回路との接続の際に各端子が破れることがあったとしても、各セルにまで破れが及ぶことがないことから、電解液は漏れることがない。
(ラミネートフィルム)
次に、本実施形態における外装体を構成するラミネートフィルムについて詳述する。上述したように、ラミネートフィルムは金属箔の一方の面に耐熱性樹脂層が、他方の面に熱融着性樹脂層が形成された3層構造で構成されている。
金属箔は、電気化学セルを構成する電極や電解液の種類に応じて適宜選択することができるが、導電性が良く、強度があり、耐久性、耐食性に優れた材料を用いることが好ましい。具体的には、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、ニッケル、鉄、白金、錫、チタン、ステンレスからから選ばれる少なくとも1種を含むことができる。
本実施形態においては、電気化学セルとして電気二重層キャパシタを例に挙げている。電気二重層キャパシタの場合、例えば、電極に活性炭、電解液に非水溶媒が用いられることから、構成するラミネートフィルムには全て同じ材質の金属箔を用いることができる。上述した金属箔の材料のうち、アルミニウムは耐電圧が高く安価であることから好適に用いられる。また、ステンレスはアルミニウムよりも強度があるため、外装体に強度が求められる場合に特に好適である。
熱融着性樹脂層は、複数のラミネートフィルムを溶着するための樹脂から構成されている。具体的には、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレン・アクリロニトリル共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリアセタール等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
耐熱性樹脂層は、熱融着性樹脂より融点が高い樹脂が好適に用いられる。これにより耐熱性樹脂層の上からヒーターを当てヒートシールしても溶けることはない。耐熱性樹脂層を構成する材料としては、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなどが挙げられる。
ラミネートフィルムの総厚は30〜150μm程度であればガスバリア性を保ちつつ薄いセルモジュールを構成でき、50〜120μmであることがより好ましい。また、金属箔、熱融着性樹脂層、耐熱性樹脂層の厚みはそれぞれ10〜50μm程度が好ましい。
(電気二重層キャパシタ)
次に、本実施形態のセルである電気二重層キャパシタについて説明する。
電気二重層キャパシタは、活性炭等の表面積の大きな炭素を用いた電極同士がセパレータを介して対向配置され、さらに電解液がこれら電極やセパレータに含浸されてなる構造である。
本実施形態における電極は、電気二重層キャパシタで通常用いられる電極材料を使用することができる。例えば、電極として、活性炭と導電助剤とバインダーを混合し、加圧成形したシート電極や、上記の混合物が溶媒に分散したスラリーをアルミニウムなどの金属箔に塗布し乾燥することにより形成した金属箔電極などが用いられる。また、これらのシート電極や金属箔電極等をさらに積層や巻回した電極としてもよい。
本実施形態においては、セル内部でラミネートフィルムの金属箔の露出部とシート電極とが電気的に接続している。金属箔とシート電極との接続は、金属箔の露出部とシート電極とを導電性接着剤を用いて接着することができる。また、電極として上述した金属箔電極を用いて、ラミネートフィルムの金属箔の露出部と電極とを電気的に接続する場合、ラミネートフィルムの金属箔の露出部と金属箔電極の金属箔とを導電性接着剤で接着することができる。また、ラミネートフィルムと金属箔電極の金属箔同士を溶接することもできる。
本実施形態における電解液は、電気二重層キャパシタに用いられる公知の材料を使用することができる。例えば、非水溶媒や水に支持塩が溶解した電解液を用いることができる。
非水溶媒としては、例えば、γ−ブチロラクトン(GBL)、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、メチルフォーメイト、1,2−ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキソラン、ジメチルフォルムアミド(DMF)、グライム、スルホラン、アセトニトリル等の有機溶媒の単独又は混合溶媒とすることができる。
また、支持塩としては、例えば、種々の4級アンモニウム塩や4級ホスホニウム塩等を用いることができる。さらに、これらの溶媒及び支持塩に加えて、種々の添加剤を加えることができる。また、電解液に替わり、室温で液体の特性を持つ塩であるイオン液体を用いてもよいし、イオン液体を支持塩として溶媒に溶解させた電解液を用いてもよい。
(セパレータ)
本実施形態においては、図2に示すように、単セル1を構成するセパレータ41が、ラミネートフィルム60の熱融着性樹脂層63に溶着部45の位置で溶着により固定されている。同様に、単セル2を構成するセパレータ41が、ラミネートフィルム60の熱融着性樹脂層63に溶着部45の位置に固定されている。また、単セル1、2において、これらの溶着部45はそれぞれ、電極12及び電極13の外側に位置している。
本実施形態における溶着部45の平面視における形成箇所は図示しないが、1点〜数点のスポット状であってもよいし、破線状または線状であってもよい。例えば溶着部45は電極の外側の2点で溶着してもよいし、電極の外側全周で線状に溶着してもよい。また2枚のラミネートフィルムの熱融着性樹脂層53と63の間にセパレータ41を挟み、溶着部110で2枚のラミネートフィルムの溶着と一緒に固定されてもよい。
セパレータを固定する場合には、まず、ラミネートフィルム60の金属箔62の露出部に取り付けられた電極12、13の上にセパレータ41を置き、溶着部45の位置で熱融着性樹脂層63と溶着する。そして、電極11、14がそれぞれ取り付けられたラミネートフィルム50、70を重ね合わせ、ラミネートフィルムの熱融着性樹脂層同士を溶着部110の位置でヒートシールする。これにより、セパレータ41は、溶着部110の内側で、熱融着性樹脂層63に固定された構造となる。
またラミネートフィルム60の金属箔62の露出部に取り付けられた電極12、13の上にセパレータ41を置き、溶着部45の位置で熱融着性樹脂63に溶着した後、ラミネートフィルム50と60の溶着部110でさらに溶着してもよい。この場合、溶着部110の面積を広くすることができ、より確実な封止をすることができる。
本実施形態で用いるセパレータ41は、ラミネートフィルムの熱溶着性樹脂層同士の溶着による熱で変形や溶融しないよう、熱溶着性樹脂層の融点以上の材料が用いられる。
具体的には、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトンなどの熱溶着性樹脂層の融点以上の樹脂の微多孔膜、セルロースの不織布、ガラス繊維の不織布から選ばれる1つ又は2つ以上の材料を含んでなるものである。例えば、熱融着樹脂層に融点が160℃程度のポリプロピレンを用いる場合、セパレータは融点が327℃のポリテトラフルオロエチレンを用いることが好ましい。
特に、セパレータが不織布の場合には、溶着の際、熱溶着性樹脂層が溶融し不織布の繊維に絡むように固定されるので好ましい。
ラミネートフィルム同士を溶着部110で熱溶着する際、セパレータにも熱が伝わるが、セパレータは熱溶着樹脂層の融点以上の樹脂であるため、電極上のセパレータの溶けや収縮を防ぐことができる。
以上説明したように、セパレータがラミネートフィルムの熱融着樹脂層と固定されていることにより、製造時における静電気や風、また電気化学セルモジュールの曲げや振動等でセパレータの位置ずれを防止し、電極同士の短絡を防ぐことができる。
(小括)
上述した構成による本実施形態の電気化学セルモジュール100は、2つの単セル1、2が同一平面に配置され薄くできるとともに、各端子も同一平面に配置されるため表面実装が可能となる。また、別部材のタブリードを必要としないため部品点数が少なく安価である。
さらに、ラミネートフィルムの溶着部110に段差がないため、安定した溶着が可能となる。通常、別部材のタブリードを用いたセルは、溶着部に段差があり、タブリードと電極の接合は超音波溶接が用いられている。超音波溶接の接合部はホーンによる金属の突起が必ず生じてしまうため、この突起でセルが短絡してしまう恐れがある。これに対し、本実施形態の電気化学セルモジュールは、別部材のタブリードを用いないため、信頼性が高い電気化学セルモジュールとすることができる。
(第一実施形態の変形例)
次に、上述した第一実施形態の電気化学セルモジュールの変形例を、図3〜図5を用いて説明する。図3はこの変形例の外観を示す等角投影図及び平面図であり、図4は図3におけるC面及びD面の断面図である。また、図5は図4の領域E及び領域Fの拡大断面図である。
この変形例は、図1及び図2に示す実施形態と端子部を除いて構成が共通している。この共通する構成については同様の付番を付し、説明は省略する。
図3(A)及び図3(B)に示すように、電気化学セルモジュール100は、2個の単セル1、2が同一平面上に配置され、直列接続された構成となっている。この電気化学セルモジュールの端子部は、図1に示す構成と同様に、単セル1、2とそれぞれ電気的に接続する外部端子101、102、及び、単セル1と単セル2と電気的に共通接続されたバランス端子103からなる。それぞれの端子は、図1及び図2に示す実施形態と同様に、ラミネートフィルム50、60、70の金属箔52、62、72が各単セルの外側に延出されてなるものである。
この変形例について、図4(A)及び図4(B)を用いて詳細に説明する。図4(A)は図3におけるC面の位置の断面図であり、図4(B)は図3におけるD面の位置の断面図である。なお、図3(A)におけるC面及びD面は、図3(B)における鎖線CC及び鎖線DDの位置に相当する。
この変形例では、端子部においてそれぞれの金属箔52、62、72の端部52A、62A、72Aの表面に半田付け部52B、62B、72Bが形成されている。これにより、搭載する回路基板とそれぞれの外部端子とを容易に半田付けすることができ、表面実装を容易にすることができる。半田付け部52B、62B、72Bは、金属箔の端部52A、62A、72Aの表面の少なくとも一部に形成されていればよい。
この変形例は、特に、金属箔を構成する金属材料の半田濡れ性が乏しい場合に好適に用いられる。具体的には例えば、上述したような、電気化学セルとして電気二重層キャパシタを用いて、金属箔としてアルミニウムを用いるような場合に適用することができる。アルミニウムは優れた導電性を有していることに加えて、表面に自然酸化被膜が形成される弁金属であり、正極におけるアノード酸化に対する優れた耐食性を備えている。一方で、アルミニウムはこの酸化被膜により半田濡れ性が悪く、外部の回路基板との半田付けを容易にするために、上述の半田付け部を設けることにより半田濡れ性を向上させることができる。
半田付け部52B、62B、72Bを構成する、半田濡れ性の良好な金属としては、例えば、金、銀、銅、錫、パラジウムの単体又は合金から選ばれる少なくとも1種の金属を挙げることができる。このうち、半田付け部を構成する金属が単体の場合には、純度98%以上、もしくは、純度99.5%以上等、種々のグレードのものを用いることができる。半田付け部を構成する金属が合金の場合には、例えば、金錫合金、金ニッケル合金、銀パラジウム合金、銅錫合金、錫アンチモン合金、錫ニッケル合金、銀銅錫合金、錫亜鉛ビスマス合金、などを用いることができる。また、金、銀、パラジウムは貴金属であるため、コスト面から、銅や錫から選ばれる1つ又は2つ以上含む金属が好適に用いることができる。半田付け部52B、62B、72Bは、このような半田濡れ性の良好な金属を溶接、メッキ、クラッド等の方法で母材に形成することができる。
図4(A)及び図4(B)に示す例では、金属箔52、62、72が外装体から延出して、端子部において上下両面が露出した構造となっている。そして、回路基板への表面実装のために、半田付け部52B、62B、72Bを含む金属箔52、62、72の下面が、外装体の底面と同じ高さに位置している。これに対し、端子部において金属箔52、62、72の下面のみを露出させてもよい。例えば、上述の図2に示す構造のように、端子部の位置で金属箔52の上面に耐熱性樹脂層51が外装体から延出することにより、金属箔52は下面のみを露出させるようにしてもよい。このような構成とすることにより、端子部としての金属箔の強度を高めることができる。また、製造時に、ラミネートフィルムから樹脂層を切断して露出部を形成する場合、切断工程は片面のみ行えばよいことから、製造工程を減らすことができる。
また、図4(A)及び図4(B)に示す例では、金属箔52、62、72が外装体から延出し、先端に半田付け部52B、62B、72Bが形成された構造となっているが、金属箔52、62、72に半田濡れ性が良い別部材を溶接等により接続させてもよい。別部材としては、例えば、銅のリボン材や、アルミニウムと銅とのクラッド材、アルミニウムの表面の一部に上述の半田濡れ性の良好な金属がメッキされた板材等を用いることができる。一例として、金属箔52、62、72がアルミニウムであり、別部材がアルミニウムと銅とのクラッド材である場合、アルミニウム同士を溶接により容易に接合することができる。このような別部材を用いることにより、サイズの小さなセル等において、金属箔の表面に半田付け部を形成する場合よりも、容易に半田付け部の形成された端子部を作製することができる。
ここで、本実施形態のように、端子部の表面に半田濡れ性の良い金属からなる半田付け部が形成される構成について、図5を用いて詳述する。図5(A)、図5(B)、及び図5(C)は、図4(A)における領域Eの拡大断面図である。また、図5(D)及び図5(E)は、図4(B)における領域Fの拡大断面図である。図5に示す構成は一例であり、本発明の技術的範囲において種々の構成を取り得る。特に、後述する2直列リチウムイオン二次電池セルモジュール端子部の構成について、図5(D)及び図5(E)を用いて説明しているが、図3(A)〜図3(C)の構成とすることもできる。
まず、図5(A)の構成について、電気化学セルが電気二重層キャパシタの場合を例に挙げ説明する。この構成は図4(A)に示す構成と同様に、ラミネートフィルム70の金属箔72の端部72Aと、半田付け部72Bとからなる。具体的には、金属箔の端部72Aはアルミニウムからなり、この表面に、銅からなる半田付け部72Bが形成されている。半田付け部72Bが半田濡れ性の良好な銅からなることにより、外部端子と搭載機器とを良好に接続することができる。
このような構成は例えば、アルミニウム箔と銅箔を圧接してクラッド材とし、これを切断して形成することができる。また、金属箔の端部72A上に、半田付け部72Bを溶接することができるほか、金属箔の端部72A上にメッキで半田付け部72Bを形成することもできる。このときメッキしにくい場合や、メッキがはがれやすい場合には、基材となる金属に下地となる金属層を形成して、この金属層の上に上述した半田濡れ性の良好な金属を形成することができる。また、金属箔の端部72Aがアルミニウム製であり、その先端にアルミニウム箔と銅箔とを圧接してなるクラッド材を溶接し一体化することにより、図5(A)に示す構成としてもよい。また半田付け部72Bの表面に極わずかな酸化膜が存在し、半田濡れ性に影響を与える場合は、プリフラックスなどの表面処理を施してもよい。
次に、金属箔72の端部72Aと半田付け部72Bとの構成を示す他の例について、図5(B)と図5(C)を例に説明する。図5(B)は、金属箔72の端部72Aの両面に半田付け部72Bが形成されている構成を示す拡大断面図である。また、図5(C)は、金属箔72の端部72Aの先端を覆うように半田付け部72Bが形成されている構成を示す拡大断面図である。これらの構成の場合、半田付け部72Bが両面に形成されているため、半田が濡れる面積が広くなり、基板との接合強度が強くなる。また、半田は銅からなる半田付部72Bだけに濡れ、アルミニウムからなる72Aに濡れないため、半田が金属箔72を伝って別の金属箔と短絡することはない。
なお、半田付け部72Bの形成位置は、図5(A)、図5(B)、及び図5(C)に示すような、金属箔72の先端に形成することができるほか、端子部の任意の位置に形成することができる。形成位置を決定するにあたっては、半田付けの際の熱の影響による、外装体2を構成するラミネートフィルムの溶解や、電気化学セルの劣化や破裂、発火等を防止できるような対策が必要となる。例えば、半田付け部72Bの位置を適切に設計したり、端子部の表面を荒くしたり、端子部上に放熱部材を設けて半田付けするなどの対策を行うことができる。
(第二実施形態:3直列電気二重層キャパシタセルモジュール)
以上、電気二重層キャパシタを例に挙げ、2個の単セルが直列接続した電気化学セルモジュールについて説明してきた。本発明はさらに、セルの直列数を増やした電気化学セルモジュールとすることができる。具体的には、3直列の電気化学セルモジュール200を例に挙げ、特に上述した2直列の場合と異なる点について詳細に説明する。
図6は本発明の電気化学セルとして電気二重層キャパシタを用いた3直列電気化学セルモジュールの平面図である。また、図6のB−B断面を図7に示す。
図6に示すように、この電気化学セルモジュール200は、3個の単セル1、2、3が電気的に直列接続した構成である。電気化学セルモジュール200は、単セル1と電気的に接続する外部端子201と、単セル3と電気的に接続する外部端子202とを備えている。また、単セル1、2の共通接続部、及び、単セル2、3の共通接続部とそれぞれ電気的に接続するバランス端子203、204を備えている。
また、図7に示すように、電気化学セルモジュール200の外装体は、4枚のラミネートフィルム50、60、70、80で構成されている。これらのラミネートフィルムは、上述したような、一つの単セルに電気的に接続するラミネートフィルムAであるラミネートフィルム50、70と、複数の単セルに電気的に接続するラミネートフィルムBであるラミネートフィルム60、80とからなる。
さらに、4直列以上の電気化学セルモジュールについてもまた、同様の構成とすることができる。具体的には、n個の単セルからなるn直列電気化学セルモジュールの場合、2枚のラミネートフィルムAと、n−1枚のラミネートフィルムBからなるラミネートフィルムを外装体として用いることができる。
(第三実施形態:2直列リチウムイオン二次電池セルモジュール)
次に、リチウムイオン二次電池を例に挙げ、本発明の電気化学セルモジュールのさらに別の実施形態について説明する。
上述したように、電気化学セルとして電気二重層キャパシタを用いた電気化学セルモジュールの実施形態では、対向する2つの電極として通常同じ材料が用いられる。そして、この電極と電気的に接続する集電体として機能するラミネートフィルムの金属箔について、いずれの電極側にも同じ材料を用いることができる。
これに対し、以下説明するように、電気化学セルとしてリチウムイオン二次電池等の電池を用いた電気化学セルモジュールの場合、正極側と負極側とで異なる電極材料が用いられる。そして、本発明において、それぞれの電極と電気的に接続する集電体として機能するラミネートフィルムの金属箔としては、電解液に接触しても腐食しないよう、電極の種類に応じて異なる材料が用いられる。例えば、リチウムイオン二次電池の場合、正極集電体としてアルミニウムが、負極集電体として銅が、それぞれ用いられることが一般的である。
ここで、本発明の電気化学セルモジュールは、ラミネートフィルムBの金属箔が複数の単セルと電気的に接続することにより、複数の単セル同士が直列接続したものである。複数の単セルを直列接続する場合、ラミネートフィルムBの金属箔の一端が一つの単セルの正極(負極)と電気的に接続し、他端が別の単セルの負極(正極)と電気的に接続することとなる。
本発明では、電気化学セルの集電体としてラミネートフィルムの金属箔が用いられるので、リチウムイオン二次電池のような、正極集電体と負極集電体とで異なる金属材料を用いる場合には、正極と負極それぞれに適合した材料を複合化した金属箔が用いられる。
ここで、電気化学セルとしてリチウムイオン二次電池を用いた電気化学セルモジュールの実施形態について、図面を基に詳述する。
図8は、本発明の実施形態として、リチウムイオン二次電池の単セルを2個直列接続した電気化学セルモジュール300を示す断面図である。この電気化学セルモジュール300の平面視の構成は、電気化学セルとして電気二重層キャパシタを採用した図1の構成と同様であるため説明を省略する。また、図8に示す断面図について、図2と共通の部材を同じ符番で説明する。
図8に示すように、単セル1には内部に正極311、負極312、セパレータ41、電解液(図示しない)が収納されている。同様に、単セル2には内部に正極313、負極314、セパレータ41、電解液(図示しない)が収納されている。
そして、本実施形態においても、上述した2直列電気二重層キャパシタセルモジュールの実施形態と同様に、外装体を構成するラミネートフィルムのうち、ラミネートフィルム50、70がラミネートフィルムAとして機能し、ラミネートフィルム60がラミネートフィルムBとして機能している。ラミネートフィルムAのうち、ラミネートフィルム50は金属箔52がアルミニウム箔で構成され、単セル1の正極311と導電性接着剤321を介して電気的に接続する正極側ラミネートフィルムとして機能している。また、ラミネートフィルム70は金属箔72が銅箔で構成され、単セル2の負極314と導電性接着剤324を介して電気的に接続する負極側ラミネートフィルムとして機能している。
単セル1において、正極311は、ラミネートフィルム50の金属箔52に接続され、負極312は、ラミネートフィルム60の金属箔62に接続されている。また、単セル2において、正極313は、ラミネートフィルム60の金属箔62に接続され、負極314は、ラミネートフィルム70の金属箔72に接続されている。
ここで、ラミネートフィルム60の金属箔62は、負極312との接続部である金属箔62aと正極313との接続部である金属箔62bとで異なる材料が用いられる。具体的には、例えば、負極312との接続部である金属箔62aに銅箔を用い、正極313との接続部である金属箔62bにアルミニウム箔を用いることができる。
金属箔62a、62bは、予め接合されることにより一体的な金属箔62となり、その後2種類の樹脂層を両面に形成することによりラミネートフィルム60が形成される。また、図8に示すように、金属箔62a、62bの接合箇所は、単セル1、2のいずれの内部空間にも面していない。すなわち、それぞれの金属箔同士は、電解液と接触しない箇所で接合されている。これにより、単セル内部の正極、負極、電解液等から金属箔の腐食を防止することができる。
以上説明した構成により、2個の単セル1、2が直列接続し、端子を介して搭載機器に電気的に接続することができる電気化学セルモジュール300とすることができる。この電気化学セルモジュール300は、リチウムイオン二次電池とした場合でも、セルの腐食を防止しながら、薄くて曲げやすいセルモジュールとすることができる。
本実施形態において、ラミネートフィルム60の金属箔62を構成する金属箔62aと金属箔62bとの組合せの方法としては、例えば、図8に示すように、これらの金属箔同士が端面で接合される他、図9に示すように、金属箔62bの平面の一部の面に金属箔62aが貼り合わされたクラッド材とすることができる。また、図10に示すように、金属箔62aと金属箔62bとに跨るように、さらに別の接続部材44を介して接合することができる。このようにすることで、2つの金属箔を導通させることができる。
一例として、上述した、リチウムイオン二次電池の単セルを2個直列接続した電気化学セルモジュール300では、ラミネートフィルムBであるラミネートフィルム60の金属箔62として、アルミニウム箔62aと銅箔62bとの複合材が用いられる。この複合材は、アルミニウム箔と銅箔との圧接材とすることができる。
次に、本実施形態の電気化学セルモジュール300の端子部について説明する。図8〜図10に示した2直列リチウムイオン二次電池セルモジュールのラミネートフィルムの金属箔を延出した端子は、アルミニウム、または銅、またはアルミニウムと銅の複合材とからなる。
ここで、上述した第一実施形態の電気化学セルモジュールの変形例のような、端子部に半田付け部を形成する場合について説明する。第一実施形態の変形例のように、端子部にアルミニウムが用いられる場合、上述したようにアルミニウムは半田が濡れないため、半田濡れ性の良好な金属で半田付け部を形成することができる。これに加えて、負極側において、端子部が銅またはアルミニウムと銅の複合材とからなる場合について、図5(D)および図5(E)を用いて説明する。
金属箔62が、半田濡れ性の良好な銅からなる場合、半田付けの際に半田が金属箔62の露出部65を伝って熱融着樹脂層63まで到達すると、金属箔62と金属箔72との間で短絡が発生し、電気化学セルが短絡するおそれがある。これに対し、本実施形態では、金属箔62の表面に、半田濡れ性が悪い材料からなる半田抑制部62Cを設けることにより、半田の濡れ過ぎを防止することができる。これにより、半田付けを行っても、電気化学セル1の短絡を防止することができる。
半田濡れ性が悪い材料としては、例えば、アルミニウム、ニッケル、樹脂等を挙げることができる。半田濡れ性が悪い材料として樹脂を用いる場合には、半田付けの際の熱に対する耐熱性を有することが好ましい。一例として、例えば、ポリアミド、ポリイミド等の耐熱性樹脂を用いることができる。
本実施形態における半田抑制部62Cの形成位置は、例えば、図5(D)及び図5(E)のようにすることができる。具体的には、例えば、図5(D)に示すように、端子部の伸びる向きで、金属箔62で半田抑制部62Cを挟むような配置とすることができる。これにより、端子部の上面及び下面に加えて、側面においても半田抑制部62Cを形成することができる。したがって、半田付け部62Bに半田を形成しても、半田抑制部62Cを超えて半田が過剰に濡れることがない。
また、図示しないが、半田抑制部62Cは、金属箔62の表面のみに設けてもよい。この場合でも、半田が半田抑制部62Cを超えて過剰に濡れることがない。
半田抑制部62Cの形成方法は、例えば、半田抑制部62Cを構成する金属箔の両側に、半田付け部62Bを構成する金属箔と、金属箔62の延出部とを配置して、圧接や溶接等で行うことができる。これにより、これらの金属箔が一体化した金属箔62となる。具体的には、例えば、半田抑制部62Cを構成するアルミニウム箔の両側に銅箔を配置して、それぞれの端部同士を圧接させて金属箔62を一体形成することができる。また、金属箔の端部の厚みが薄いことから、端部同士をわずかに重ね合わせて、圧接や溶接を行うことにより金属箔62を一体形成させてもよい。
また、半田濡れ性の悪いアルミニウムやニッケル等の金属を、半田抑制部62Cの位置で、金属箔62の全周にわたってメッキすることによっても、半田抑制部62Cを形成することができる。また、上述の耐熱性樹脂を全周にわたって塗布し硬化することにより半田抑制部62Cを形成してもよい。
また、半田抑制部62Cを金属箔62の全周にわたって形成することが困難な場合には、図5(E)に示すように、金属箔62の上下面にのみ半田抑制部62Cを形成してもよい。このような場合、金属箔62の側面の一部にも半田抑制部62Cが形成されている。これにより、半田付けの際に、半田付け部62Bに付けた半田が両側面の一部を伝わり、金属箔62の位置まで濡れるおそれがあるが、端子部の厚みは10〜100μmと薄いため、金属箔62の位置まで濡れる半田は微量となる。したがって、このような場合でも電気化学セルの短絡を防止することができる。
金属箔62の上下面に半田抑制部62Cを形成する方法としては、例えば、半田濡れ性の悪い金属箔を図5(E)に示す半田抑制部62Cの位置に配置して、圧延等により圧接することができる。このような方法の一例としては、インレイクラッド等のクラッドを挙げることができる。また、金属箔62の上下面にメッキや樹脂の塗布により半田抑制部62Cを形成してもよい。
リチウムイオン二次電池を構成する正極及び負極には、種々の公知の材料を用いることができる。正極は、正極活物質と、導電助剤と、バインダーとを混合して加圧成形してなるペレットや、これらの混合物が溶媒に分散したスラリーをアルミニウムなどの金属箔に塗布し乾燥することにより形成した金属箔電極、等から構成される。正極活物質としては、例えば、リチウムマンガン酸化物(Li4Mn512)、チタン酸リチウム(Li4Ti512)、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、MoO3、LiFePO4、Li4CoO2Mn512、Nb23等を採用することができる。導電助剤としては、例えば、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、グラファイト等の炭素材料を採用することができる。バインダーとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリアクリル酸(PA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)等を採用することができる。
また、負極も正極と同様に、負極活物質と、導電助剤と、バインダーとを混合して加圧成形してなるペレットや、これらの混合物が溶媒に分散したスラリーをアルミニウムなどの金属箔に塗布し乾燥することにより形成した金属箔電極、等から構成される。負極活物質としては、例えば、チタン酸リチウム(Li4Ti512)、SiO、SiO2、Si、WO2、WO3、Li−Al合金等を採用することができる。導電助剤、及び、バインダーについては、正極において述べた種々の材料を採用することができる。
リチウムイオン二次電池を構成する電解液は、少なくとも有機溶媒及び支持塩を含んできる。有機溶媒としては、環状カーボネート、鎖状カーボネート、鎖状エーテル等、種々の化合物を用いることができる。これらは例えば、γ−ブチロラクトン(GBL)、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、メチルフォーメイト、1,2−ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキソラン、ジメチルフォルムアミド(DMF)、グライム、スルホラン、アセトニトリル等の有機溶媒の単独又は混合溶媒とすることができる。また、支持塩としては、例えば、LiClO4、LiPF6、LiBF4、LiCF3SO3、LiN(CF3SO22、LiN(SO2F)2等を採用することができる。さらに、これらの溶媒及び支持塩に加えて、種々の添加剤を加えることができる。
また、電解液に替えて、これらの非水電解液を高吸液性多孔質高分子に含浸吸蔵させたゲル電解質、ポリエチレンオキシドやポリフォスファゼン架橋体等の高分子に前記リチウム塩を固溶させた高分子固体電解質、あるいはLi3N、LiI等の無機固体電解質を用いることもできる。
本実施形態においては、単セル1及び単セル2を構成する電池の種類を同じ種類とすることができるほか、異なる種類の電池からなる単セル同士を組合せることができる。異なる種類の電池の組合せとしては、例えば、正極活物質にLi4Ti512を、負極活物質にSiOをそれぞれ用いた電池を単セル1とし、正極活物質にLi4Mn512を、負極活物質にSiOをそれぞれ用いた電池を単セル2とすることができる。
(その他の電気化学セルモジュール)
上述のように、本発明における各実施形態として、いずれも、2個以上の単セルを直列接続してなる電気化学セルモジュールを例に挙げ説明してきた。本発明により構成される電気化学セルモジュールは、複数の単セルが同一平面上に配置され電気的に接続してなるものであれば、直列接続以外の構成を取ることもできる。
例えば、図1及び図2で示すような構造の電気化学セルモジュール100の場合、外部端子101を正の電圧と接続させ、外部端子102をGND(グランド)と接続させることにより、単セル1と単セル2とを直列接続するように使用することができる。これに対し、外部端子101と外部端子102とを共通して正の電圧と接続させ、バランス端子103をGNDと接続させることにより、単セル1と単セル2とを並列接続するように使用することもできる。
さらに、例えば、バランス端子103をGNDと接続し、外部端子101と外部端子102とをそれぞれ搭載機器の回路の異なる電圧に接続させることにより、単セル1と単セル2とを独立して用いることができる。この場合、2つの単セルをそれぞれ回路基板に搭載する場合に比べて省スペースとすることができる。
また、上述の各実施形態では、電気二重層キャパシタの単セル同士を組合せてなる電気化学セルモジュールや、リチウムイオン二次電池の単セル同士を組合せてなる電気化学セルモジュールを例に挙げ説明してきた。これに加えて、例えば、電気二重層キャパシタの単セルとリチウムイオン二次電池の単セルとを組合せた電気化学セルモジュールや、電気二重層キャパシタの単セルとリチウムイオンキャパシタの単セルとを組合せた電気化学セルモジュールのように、異なるデバイスの単セルを組合せた電気化学セルモジュールとすることができる。このような組合せは、上述したように単セル同士を独立して用いる場合に特に好適に採用される。具体的には、例えば、搭載機器が使用状況に合わせて必要とする容量や応答時間が異なる場合に、電流を取り出す単セルをリチウムイオン二次電池から電気二重層キャパシタに切り替える、等の使い方とすることができる。また、電気二重層キャパシタの単セルとリチウムイオン二次電池の単セルとを組合せた電気化学セルモジュールでは、リチウムイオン二次電池の単セルへの入出力電力を平準化することができる。
(電気化学セルモジュールの製造方法)
次に、本発明における電気化学セルモジュールの製造方法について説明する。本発明における電気化学セルモジュールの製造方法は、外装体を構成するラミネートフィルムを加工する工程と、ラミネートフィルムの金属箔の表面に電極を形成する工程と、電極が接続されたラミネートフィルム同士を組合せる組立工程と、電解液を注入し封止する封止工程とから構成される。
以下、それぞれの工程について詳述する。
(ラミネートフィルム加工工程)
上述したように、ラミネートフィルムは金属箔の両面に耐熱性樹脂層と熱融着性樹脂層とが形成された3層構造である。そして、本発明においては熱融着性樹脂層の一部が金属箔の表面に形成されないことにより露出した金属箔が、端子や集電体として機能している。
このようなラミネートフィルムの加工方法は、まず、金属箔の一方の面の全面に耐熱性樹脂層を形成する。形成方法としては、金属箔と、耐熱性樹脂のシートとを、接着剤で接着することができる。金属箔と耐熱性樹脂のシートとの接着剤としては、例えば、ポリエステルウレタン系接着剤や、ポリエーテルウレタン系接着剤等を用いることができる。
次いで、耐熱性樹脂層が形成された金属箔の他方の面に熱融着性樹脂層を形成する。熱融着性樹脂層は、端子及び集電体を構成する箇所に形成しないよう、マスキング等の手法を用いて、一部に金属箔が露出するように形成する。具体的には、マスキング材を金属箔の他方の面に形成した後、熱融着性樹脂のシートを金属箔に貼り合わせ、マスキング材ごと剥離することにより、一部に金属箔が露出したラミネートフィルムとすることができる。ここで、マスキング材としては粘着テープを使用することができる。そして、接着剤を用いて、金属箔と熱融着性樹脂のシートとを貼り合わせた後、熱融着性樹脂シートのマスキング材の箇所を刃物で切断し、マスキング材ごと剥離する。これにより、一部に金属箔が露出した3層構造のラミネートフィルムが作製できる。
さらに必要に応じて、このラミネートフィルムを、金型を用いた絞り加工により、凹部を形成してもよい。この凹部に電極や電解液を収容することができる。また、このラミネートフィルムを、電気化学セルモジュールの外装体を構成する部材の大きさに切断することができる。
(電極形成工程)
次に、上述の加工を施したラミネートフィルムにおける金属箔の露出部に、電極(正極及び負極)を形成する。
電極としてペレットやシート状に形成されたものを用いる場合、ラミネートフィルムの金属箔の露出部と、これらのペレットやシート等とを、導電性接着剤を介して接着する。導電性接着剤は、炭素を導電材として含み、フェノール樹脂等の樹脂と混合してなるものである。
また、金属箔の露出部に、スラリー状の電極を塗布することによっても形成することができる。塗布方法としては、例えば、スクリーン印刷による塗工が好適に用いられる。
このようにして金属箔の露出部に形成された電極に対し、その後、オーブン等による加熱や減圧等により乾燥し、接着剤やスラリーに含まれる溶媒や、電極に付着した水分を除去する。
ラミネートフィルムは、上述したように加工工程において必要な大きさに切断することができるほか、この電極形成工程における乾燥後に切断することもできる。この場合、例えば、大面積のラミネートフィルム上にスクリーン印刷によりスラリーを形成してからフィルムを切断すれば製造効率を上げることができる。
(組立工程)
次に、電極を形成したラミネートフィルムと、セパレータとを組合せて配置し、熱溶着によりそれぞれの部材を固定する。
図2の電気化学セルモジュールを例に挙げて説明すると、まず、電極12及び電極13が金属箔62の露出部に形成されたラミネートフィルム60を用意した後、電極12及び電極13の平面視全体を覆うようにセパレータを載置する。その後、電極11が形成されたラミネートフィルム50と、電極14が形成されたラミネートフィルム70とを、それぞれ、セパレータ41に覆われた電極12と電極13の上方から載置する。そして、単セルを取り囲む4辺の溶着部のうち電解液の注入口となる1辺を除いて、ヒートシールによりラミネートフィルムの熱融着性樹脂を溶着させることにより組立体を作製する。
ここで、セパレータを載置する際に、位置ずれを防止するため、セパレータをラミネートフィルムに溶着させ固定することができる。具体的には、上述したように、ラミネートフィルム60の金属箔62の露出部に取り付けられた電極12、13の上にセパレータ41を載置し、溶着部45の位置で熱融着性樹脂層63と溶着する。溶着する場合は、例えば、ヒートシールを用いて、局所的な治具により熱溶着をすることができるほか、半田ごて等を用いた手作業による溶着も可能である。
(封止工程)
上述の工程により作製した組立体を、オーブン等を用いて乾燥させ水分を除去した後、溶着部のうち未溶着の箇所から、組立体の内部にディスペンサ等を用いて電解液を注入し、その後、未溶着の溶着部をヒートシールで溶着することにより、電気化学モジュールを封止する。このようにして、所望の電気化学セルモジュールを作製することができる。
ここで、電解液の注液は、グローブボックス等、低露点雰囲気が可能な環境で行うことが好適である。また、真空中で注液することも含浸性を向上でき好適である。
(製造方法の例)
上述した製造方法についての一例について、図1、図2、及び図11を用いてさらに説明する。本発明はこの例に限定されず、種々の構成が可能である。この例では、電気化学セルモジュール100の単セルとして電気二重層キャパシタを用いて、この単セル同士を直列接続した構成としている。以下、電気化学セルモジュールの構成及び作製については、図1及び図2の符号を用い、さらに、ラミネートフィルムの加工について図11を用いて説明する。
まず、図11に示したように、厚み40μmのアルミニウム箔からなる金属箔92の片面に、厚み25μmのナイロンフィルムからなる耐熱性樹脂層91を接着剤で接着した。そして、金属箔92の他方の面に、マスキング材として、単セル1、2の内部空間及び外部端子101、102及びバランス端子103に対応した大きさの粘着テープを金属箔92の上に貼り、接着剤を塗布してから、その上に厚み30μmのポリプロピレンフィルムからなる熱融着性樹脂層93を接着し乾燥した。
次に、熱融着性樹脂層93の、粘着テープを貼った部分を刃物で切断し、粘着テープごとポリプロピレンフィルムの一部を剥がすことで、金属箔92の一部を表面に露出させた。そして、所定の寸法に切断することで、3枚のラミネートフィルム50、60、70を作製した。
次いで、この各ラミネートフィルム50、60、70を用いた外装体の内部空間に、電極、電解液、セパレータをそれぞれ収納することにより、電気二重層キャパシタセルからなる電気化学セルモジュールとした。以下、その作製工程について、図1と図2を用いて説明する。
まず、活性炭粉末と導電助剤とバインダーとを混合し、加圧成形して厚み0.1mmのシート状にした後、10mm×10mmに切断することにより、単セル1、2を構成する電極11、12、13、14を作製した。このようにして作製した各電極を、ラミネートフィルム50、60、70の金属箔52、62、72の露出部に、導電性接着剤21、22、23、24で接着し、これらを乾燥した。
次に、ラミネートフィルム60の金属箔62の上に形成された電極12、13の上に、ポリテトラフルオロエチレンの多孔膜からなるセパレータ41を重ね、接合部45で熱融着性樹脂層63と溶着した。そして、ラミネートフィルム60の上に、ラミネートフィルム50とラミネートフィルム70を重ね合わせ、溶着部110の4辺のうち、まず3辺をヒートシールした。その後、この組立体を乾燥してから、低露点環境下で非水溶媒からなる電解液を注入し、溶着部110の残り1辺をヒートシールした。これにより、外形30mm×15mm、厚み0.5mmの、電気二重層キャパシタの単セルが2直列接続した電気化学セルモジュール100を作製した。
100、200、300・・・ 電気化学セルモジュール
1、2、3・・・ 単セル
101、102、201、202・・・ 外部端子
103、203、204・・・ バランス端子
110、210、310・・・ 溶着部
11、12、13、14、211、212、213、214、215、216、311、312、313、314・・・ 電極
21、22、23、24、221、222、223、224、225、226、321、322、323、324・・・ 導電性接着剤
41・・・ セパレータ
44・・・ 接続部材
45・・・ 溶着部
50、60、70、80、90・・・ ラミネートフィルム
(50、70・・・ ラミネートフィルムA)
(60、80・・・ ラミネートフィルムB)
51、61、71、81、91・・・ 耐熱性樹脂層
52、62、72、82、92・・・ 金属箔
52A、62A、72A・・・ 金属箔の端部
52B、62B、72B・・・ 半田付け部
62C・・・ 半田抑制部
53、63、73、83、93・・・ 熱融着性樹脂層

Claims (15)

  1. 金属箔に樹脂層が積層されたラミネートフィルムからなる外装体の内部に一対の電極とセパレータとが収容されてなる単セルの複数が一つの面に沿って一体的に配置され、さらに複数の端子部を備えた電気化学セルモジュールであって、
    前記外装体は、1つの単セルのみに含まれる2枚の前記ラミネートフィルム(ラミネートフィルムA)と、隣接する2つの単セルに共通の外装体となる少なくとも1枚の前記ラミネートフィルム(ラミネートフィルムB)とからなり、
    前記金属箔は、前記外装体の内部で前記電極と電気的に接続する露出部と、前記外装体の外部に延出された端子部とを備え、
    前記ラミネートフィルムBの前記金属箔の前記露出部を介して、前記隣接する2つの単セルが電気的に接続している
    ことを特徴とする電気化学セルモジュール。
  2. 前記金属箔は、銀、銅、金、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、ニッケル、鉄、白金、錫、チタン、ステンレスから選ばれる少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気化学セルモジュール。
  3. さらに、前記端子部の表面の少なくとも一部に、金、銀、銅、錫、パラジウムの単体又は合金から選ばれる少なくとも1種の金属からなる半田付け部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気化学セルモジュール。
  4. 前記単セルが電気二重層キャパシタであり、前記外装体の内部における前記金属箔の露出部はアルミニウムからなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気化学セルモジュール。
  5. 前記ラミネートフィルムBの前記金属箔は、前記2つの単セルのそれぞれに電気的に接続した2枚の異種の金属箔が接合部において電気的に接続した複合材からなり、
    前記接合部は前記外装体の内部に面していないことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気化学セルモジュール。
  6. 前記2枚の異種の金属箔の端面同士が接合されていることを特徴とする請求項5に記載の電気化学セルモジュール。
  7. 前記2枚の異種の金属箔の少なくとも一部の平面同士が接合されていることを特徴とする請求項5に記載の電気化学セルモジュール。
  8. 前記2枚の異種の金属箔が接続部材を介して電気的に接続していることを特徴とする請求項5に記載の電気化学セルモジュール。
  9. 前記一対の電極の少なくとも一方がリチウムイオンを吸蔵又は放出可能な材料を含み、前記一対の電極のうち正極と電気的に接続する金属箔の露出部がアルミニウムからなり、負極と電気的に接続する金属箔の露出部が銅からなることを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の電気化学セルモジュール。
  10. 前記負極と電気的に接続する金属箔からなる端子部が銅からなり、
    前記端子部の表面の少なくとも一部に半田抑制部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の電気化学セルモジュール。
  11. 前記外装体は、前記ラミネートフィルムの前記樹脂層同士の熱融着により封止されてなる溶着部を有し、前記セパレータが、前記単セルを収納する前記ラミネートフィルムの前記樹脂層に固定されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の電気化学セルモジュール。
  12. 前記セパレータは、前記樹脂層よりも融点が高い材料からなることを特徴とする請求項11に記載の電気化学セルモジュール。
  13. 前記セパレータは、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリル、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ガラス繊維、ポリアミド、セルロースから選ばれる少なくとも1種の材料を含むことを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の電気化学セルモジュール。
  14. ラミネートフィルムからなる外装体を備え、複数の単セルが一つの面に沿って配置され電気的に接続してなる電気化学セルモジュールの製造方法であって、
    金属箔の表面の少なくとも一部に樹脂シートを接着させることにより、樹脂層と前記金属箔の露出部を形成するラミネートフィルム加工工程と、
    前記単セルの内部空間に面する位置に配置されることになる前記金属箔の露出部に電極を形成することにより電極ユニットを作製する電極形成工程と、
    前記電極ユニットとセパレータとを重ね合わせ、前記電極ユニットを構成する前記ラミネートフィルムの樹脂層同士を溶着することにより組立体を作製する組立工程と、
    前記組立体の内部に電解液を注入した後、前記複数の単セルを封止する封止工程と、
    からなることを特徴とする電気化学セルモジュールの製造方法。
  15. 前記組立工程において、前記ラミネートフィルムの前記金属箔の露出部に形成された電極の上部に前記電極の全面を覆うようにセパレータを載置した後、前記セパレータと前記樹脂層とを溶着させることを特徴とする請求項14に記載の電気化学セルモジュールの製造方法。
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