JP6383944B2 - レンズフードおよび撮像装置 - Google Patents

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    • G03B11/04Hoods or caps for eliminating unwanted light from lenses, viewfinders or focusing aids
    • G03B11/045Lens hoods or shields

Description

本開示は、レンズの前方に取り付けて不要な光がレンズに入射するのを防止するレンズフードおよびこのレンズフードが装着された撮像装置に関する。
撮像装置に取り付けるレンズフードとレンズカバー(レンズキャップ)が別体である構成が知られている。しかし、レンズカバーがレンズフードと別体ではレンズカバーを紛失しやすい。
特許文献1は、レンズカバーをレンズフードに一体化したレンズカバー付レンズフードを開示する。このレンズカバー付レンズフードは、レンズフード本体に設けられたレンズカバー開閉機構の操作突部をスライド操作することで、レンズフード本体の内側に収納された上扉及び下扉を開閉操作することができる。
特開2005−17523号公報
本開示は、レンズカバーをレンズフードに一体化したレンズフードおよびこのレンズフードが装着された撮像装置を提供する。
本開示におけるレンズフードは、撮像レンズの前方に取り付けられ、不要な光が撮像レンズに入射するのを防止するように構成されている。そして、上扉と下扉とを有するレンズカバーと、フード本体と、を備えている。フード本体は、撮像レンズの光軸と直交する軸回りに互いに逆方向に回動するように上扉および下扉を支持するとともに、上扉および下扉を収納する収納室を有する。
本開示における撮像装置は、撮像本体部と、撮像本体部に装着された撮像レンズと、撮像レンズの前方に取り付けられ、不要な光が撮像レンズに入射するのを防止するように構成されたレンズフードと、を備える。このレンズフードは、上扉と下扉とを有するレンズカバーと、フード本体と、を備えている。フード本体は、撮像レンズの光軸と直交する軸回りに互いに逆方向に回動するように上扉および下扉を支持するとともに、上扉および下扉を収納する収納室を有する。
本開示におけるレンズフードは、砂塵や塵埃等に対する防塵効果を高めるのに有効である。
図1Aは、実施の形態1におけるレンズフードを装着した撮像装置を前方左上方向から見た斜視図である。 図1Bは、実施の形態1におけるレンズフードを装着した撮像装置を後方左上方向から見た斜視図である。 図1Cは、実施の形態1におけるレンズフードを装着した撮像装置を前方右上方向から見た斜視図である。 図2Aは、実施の形態1におけるレンズフードを前方左上方向から見た斜視図である。 図2Bは、実施の形態1におけるレンズフードを後方左上方向から見た斜視図である。 図3は、実施の形態1におけるレンズフードの分解図である。 図4は、実施の形態1におけるフードを前方左上方向から見た斜視図である。 図5Aは、実施の形態1におけるレンズカバーが閉扉したときのレンズフードの正面図である。 図5Bは、図5AのA−A線断面図である。 図6Aは、実施の形態1におけるレンズカバーが開扉したときのレンズフードの正面図である。 図6Bは、図6AのA−A線断面図である。 図7は、実施の形態1におけるラックの斜視図である。 図8Aは、実施の形態1におけるフードベースに取り付けられたレンズカバーが開扉した状態を示す斜視図である。 図8Bは、実施の形態1におけるフードベースに取り付けられたレンズカバーが閉扉した状態を示す斜視図である。 図9Aは、実施の形態1におけるフードベースに取り付けられたレンズカバーが開扉したときの状態を示す側面図である。 図9Bは、実施の形態1におけるフードベースに取り付けられたレンズカバーが閉扉したときの状態を示す側面図である。 図9Cは、実施の形態1におけるフードベースに取り付けられたレンズカバーがラックのスライド操作により開扉したときの状態を示す側面図である。 図9Dは、実施の形態1におけるフードベースに取り付けられたレンズカバーがラックのスライド操作により閉扉したときの状態を示す側面図である。 図10は、実施の形態1におけるフードベースに取り付けられたレンズカバーが閉扉した状態を示す斜視図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜図10を用いて、実施の形態1を説明する。なお、実施の形態1では、撮像装置200の一例として業務用のビデオカメラを挙げているが、本開示の撮像装置200は何ら業務用のビデオカメラに限定されるものではなく、静止画撮像装置や民生用のビデオカメラ等、レンズフード100を装着することができる撮像装置に適用可能である。
[1−1.構成]
図1A〜1Cを用いて撮像装置200の構成の概略を説明する。
図1Aは、実施の形態1におけるレンズフード100を装着した撮像装置200を前方左上方向から見た斜視図である。図1Bは、実施の形態1におけるレンズフード100を装着した撮像装置200を後方左上方向から見た斜視図である。図1Cは、実施の形態1におけるレンズフード100を装着した撮像装置200を前方右上方向から見た斜視図である。
なお、本実施の形態では、撮像装置200および撮像装置200に装着される各部品において、撮像レンズ部202が配置される側を前側、ビューファインダー部203が配置される側を後側、撮像装置200の撮影方向を前方、ビューファインダー部203に映像が表示される方向を後方とする。
図1A〜1Cに示すように、撮像装置200は、全体が略直方体の形状を有する撮像本体部201を備える。撮像本体部201には、被写体を撮影するためのカメラユニット、撮影された映像を表示するための表示ユニット、音声を収録するためのマイク装置209、カメラユニットから出力される画像信号およびマイク装置209から出力される音声信号を記録再生するための記録再生ユニット、各種操作用の操作ボタンを含むスイッチ群206、が設けられている。なお、上述の各ユニットは、ビデオカメラが一般的に有するものであるので、符号を付与しての説明は省略する。
撮像本体部201は、前面に撮像レンズ部202を備える。撮像レンズ部202は、撮像本体部201に着脱可能に装着される構成のものであってもよく、あるいは、撮像本体部201と一体になった構成のものであってもよい。撮像レンズ部202の周囲には操作リング210が設けられている。操作リング210は、撮像レンズ部202の光軸を軸とする回転方向に回動可能に設けられ、使用者が、撮影映像のフォーカス調整、ズーム調整、アイリス調整等を行うときに用いられる。
撮像レンズ部202の前面には、レンズフード100が着脱可能に取り付けられている。レンズフード100は、上扉6および下扉7を有するレンズカバー111を備えている。また、レンズフード100の内壁110の表面は、防塵効果を有する形状に形成されている。レンズフード100の詳細は後述する。
撮像本体部201の後部には、撮影映像や再生映像を表示するビューファインダー部203が設けられている。使用者は、ビューファインダー部203に表示される映像を見ることで、撮影映像や再生映像を視覚的に確認することができる。
撮像本体部201の一方の側面(例えば、撮像本体部201の前方に向かって右側面)には、使用者が撮像装置200を把持するためのグリップベルトが取り付けられた把持部207が設けられている。撮像本体部201の上部には、使用者が撮像装置200を使用するときや持ち運びをするとき等に取っ手となるハンドル部204が設けられている。ハンドル部204の前方には、撮影映像や再生映像を表示する表示部205が開閉可能に取り付けられている。表示部205は、液晶パネル(図示せず)を備えており、閉じるとハンドル部204の前方に設けられたパネル収納部(図示せず)に収納されて液晶パネルは隠された状態となり、開くとパネル収納部から立ち上がって液晶パネルが露出し、その液晶パネルに、撮像レンズ部202を通して撮影された映像や記録再生ユニットに記録された映像信号の再生映像を表示することができる。撮像本体部201の底面には、三脚に固定するための三脚座(図示せず)が設けられている。
使用者は、撮像本体部201を三脚に固定した状態で撮影を行うことができるが、把持部207またはハンドル部204を片手で把持した状態で撮影を行うこともできる。そのため、使用者が把持に使用している手(例えば、右手)とは反対側の手(例えば、左手)で撮像装置200の操作ができるように、撮像本体部201には、把持部207が設けられた側とは反対側の側面(例えば、撮像本体部201の前方に向かって左側面)にスイッチ群206が配置されている。また、後述する操作部8Cは、使用者がスイッチ群206を操作する手(例えば、左手)で操作できる位置に配置されることが好ましい。
次に、図2A〜図7を用いて、本実施の形態におけるレンズフード100について説明する。
図2Aは、実施の形態1におけるレンズフード100を前方左上方向から見た斜視図である。図2Bは、実施の形態1におけるレンズフード100を後方左上方向から見た斜視図である。
図3は、実施の形態1におけるレンズフード100の分解図である。図3には、図2A、2Bに示すレンズフード100を分解し、レンズフード100を構成する各部品を後方左上方向から見た分解斜視図を示す。
図4は、実施の形態1におけるフード2を前方左上方向から見た斜視図である。図4の斜視図には、フード2の内部構造を示す。
図5Aは、実施の形態1におけるレンズカバー111が閉扉したときのレンズフード100の正面図である。図5Bは、図5AのA−A線断面図である。図5Aの正面図および図5Bの断面図には、上扉6および下扉7のそれぞれを、収納室12から移動させ、開口部3Fと撮像レンズ部202の前玉との間に配置して撮像レンズ部202の前方を覆い、レンズカバー111によって撮像レンズ部202の前方を光学的、物理的に遮蔽するときの、上扉6および下扉7の配置位置を示す。
図6Aは、実施の形態1におけるレンズカバー111が開扉したときのレンズフード100の正面図である。図6Bは、図6AのA−A線断面図である。図6Aの正面図および図6Bの断面図には、上扉6および下扉7のそれぞれを収納室12に収納し、撮像レンズ部202の前方をレンズカバー111から開放するときの、上扉6および下扉7の配置位置を示す。
レンズフード100は、図2A、2B、図3に示すように、フード2およびフードベース3を有するフード本体112と、対をなす上扉6および下扉7を有するレンズカバー111とを備えている。また、図3に示すように、レンズフード100は、カバー開閉機構113を備えている。レンズフード100は、図1A〜1Cに示したように、撮像レンズ部202の前方に取り付けられ、撮影時に不要な光が撮像レンズ部202に入射するのを防止する。
なお、フード本体112、レンズカバー111、およびカバー開閉機構113には、図3に示すように互いに重複する部材が含まれているが、本実施の形態では、便宜的にこのように符号を付与する。
フード本体112は、フード2とフードベース3とを互いに組み合わせて構成されている。フード本体112は、図5B、図6Bに示すように、上扉6と下扉7とをそれぞれ収納する収納室12を有する。
レンズカバー111は開閉可能に構成されている。具体的には、対をなす上扉6および下扉7が、撮像レンズ部202の光軸と直交する軸回りに、互いに逆方向に回動するようにフードベース3に取り付けられて、レンズカバー111が構成されている。
カバー開閉機構113は、互いに逆方向に回動するように構成された上扉6および下扉7を、開扉位置から閉扉位置へ、また閉扉位置から開扉位置へと移動させるための機構である。以下、これらの移動を生じさせる使用者の操作を「開閉操作」とも記す。また、「閉扉位置」とは、図5A、5Bに示すように、上扉6および下扉7によって撮像レンズ部202の前方を遮蔽するときの上扉6および下扉7の配置位置のことである。「開扉位置」とは、図6A、6Bに示すように、上扉6および下扉7のそれぞれを収納室12に収納したときの上扉6および下扉7の配置位置のことである。開閉操作の詳細は後述する。
レンズフード100では、カバー開閉機構113を設けることにより、上扉6および下扉7を、開扉位置と閉扉位置との間で移動可能、すなわち開閉可能、である。
レンズカバー111が閉扉位置にあるとき、上扉6および下扉7は、図5A、5Bに示すように、レンズフード100の後方の開口部を遮蔽する。これにより、レンズフード100を取り付けた撮像装置200では、撮像レンズ部202の前方がレンズカバー111で覆われるので、撮像レンズ部202の前玉(最前列に配置されたレンズ)はレンズカバー111によって光学的および物理的に遮蔽される。すなわち、レンズフード100の開口部3Aから取り込まれる外光はレンズカバー111によって遮られ、また、砂塵や塵埃等もレンズカバー111によって遮られる。したがって、撮像レンズ部202に外光が入射したり前玉に砂塵や塵埃等が付着することが防止されるので、撮像レンズ部202を砂塵や塵埃、外光等から保護しながら、撮像装置200を持ち運んだり保管することができる。
レンズカバー111が開扉位置にあるとき、上扉6および下扉7は図6Bに示すように収納室12に収納される。したがって、図6Aに示すように、レンズフード100の正面からレンズカバー111は見えなくなり、レンズフード100の開口部3Aから取り込まれる外光はレンズカバー111に遮蔽されることなく、レンズフード100の後方に通過する。すなわち、レンズフード100を取り付けた撮像装置200では、レンズカバー111が開扉されることで、撮像レンズ部202の前方が光学的および物理的に開放されて撮像レンズ部202に外光が取り込まれ、撮像装置200は撮影を開始することができる。
以下、上扉6および下扉7を、閉扉位置から開扉位置に移動することを「開扉する」、開扉位置から閉扉位置に移動するとを「閉扉する」とも記す。
カバー開閉機構113は、フードベース3、上扉6、下扉7、ラック8、ラックガイド9、一対のトグルばね10、およびトルクダンパー11を備えて構成される。レンズフード100にカバー開閉機構113を設けることで、使用者は、フードベース3にスライド可能に取り付けられたラック8の操作部8Cをスライド操作することができ、このスライド操作に連動して上扉6と下扉7とを互いに逆方向に回動させることができる。すなわち、使用者は、操作部8Cをスライド操作することで、上扉6および下扉7を開扉位置と閉扉位置との間で移動させ、レンズカバー111を開閉操作することができる。これらの機構の詳細は後述する。
フードベース3は、前方に矩形状に設けられた開口部3Aと、後方に開口部3Aよりも口径が小さい矩形状に設けられた開口部3Fとを有する。開口部3Aと開口部3Fとは内壁110によってつながっており、内壁110は、開口部3Fから開口部3Aに向かって矩形状のまま口径が拡大する形状に形成されている。
また、内壁110の表面は、防塵効果を有する形状に形成されている。本実施の形態では、防塵効果を有する形状の一例として、内壁110の表面を、開口部3Fから開口部3Aに向かって段差を有する階段状の形状に形成している。内壁110の表面に付着した砂塵や塵埃等は、この段差により、開口部3A側から開口部3F側に移動すること、すなわち開口部3A側から撮像レンズ部202に向かって移動すること、が防止される。したがって、本実施の形態における内壁110は、段差の無い滑らかな表面に加工された場合と比較して、防塵効果が高い。
フードベース3の前面には、緩衝材を開口部3Aに対応した矩形状に成型して形成された、衝撃吸収を主目的とするフードラバー4が取り付けられている。フードラバー4の前面にはフロントパネル5が取り付けられている。フードラバー4は、例えばエラストマー等の、衝撃吸収効果が高い弾性材料で形成されているが、他の弾性材料であってもよい。
フードベース3が有する上扉6および下扉7を支持する機構の説明は後述する。
フード2は、図4に示すように、フードベース3に取り付けるためにフードベース3の開口部3Aに対応した矩形状に形成された開口部2B、撮像レンズ部202に取り付けるために円形状に形成された開口部2C、フード2の内部に収めたラック8の操作部8Cをフード2の外部へ突出させるためのスライド穴2A、および一対の内側壁2D、を有する。スライド穴2Aは、操作部8Cをスライド穴2Aから突出させ、その操作部8Cを使用者がスライド操作できる大きさ、に形成されている。そして、フード2は、フード2をフードベース3に取り付けたときに上扉6および下扉7を収納する空間を確保できるように、すなわち図5Bに収納室12として示す空間を確保できるように、適切な大きさの略矩形の箱状に形成されている。これにより、フード2は、フードベース3の後方からフードベース3を覆うようにして、かつフードベース3とフード2との間に収納室12を形成しながら、フードベース3に装着することができる。内側壁2Dについては後述する。
フード2の開口部2Cには、図3に示すように、撮像レンズ部202との着脱を可能にするための部材であるバヨネット1が取り付けられている。
バヨネット1は、撮像レンズ部202の形状に適合するように構成されている。バヨネット1は、円周上の3箇所に、撮像レンズ部202と締結するための爪を有しており、撮像レンズ部202に対して回動動作を行うことで撮像レンズ部202への着脱が可能である。また、バヨネット1はエラストマー等の弾性材料で形成されており、その弾性によって撮像レンズ部202のバヨネット部(図示せず)と係合する。
上扉6は、図3に示すように、遮蔽部6Eと、遮蔽部6Eの両端に設けられた一対の基端部6F、を有する。各基端部6Fには、撮像レンズ部202の光軸に対して直交する方向に突出するボス状の上扉回動軸6Bが形成され、この一対の上扉回動軸6Bを結ぶ線を回動軸として上扉6は回動する。また、一方の基端部6F(ラック8が取り付けられる方の側)には、上扉回動軸6Bの近傍に、上扉回動軸6Bと同様に突出するボス状の上扉駆動カムピン6Aが形成されている。他方の基端部6Fには、上扉回動軸6Bの近傍に、上扉回動軸6Bと同様に突出するボス6Cが形成されている。
遮蔽部6Eは、図5A、5Bに示すように、フードベース3の開口部3Fの上半分を遮蔽することができる大きさを有し、回動軸に対して凹面を有する円弧形状に形成されている。したがって、上扉6が閉扉位置に配置されているときは、フードベース3の開口部3Fの上半分が上扉6により遮蔽される。これにより、フード2の開口部2Bの上半分が遮蔽され、撮像レンズ部202の前玉の上半分が光学的および物理的に遮蔽される。上扉6が開扉位置に配置されているときは、図6A、6Bに示すように、フードベース3の開口部3Fの上半分が開放され、これによりフード2の開口部2Bの上半分が開放される。これにより、撮像レンズ部202の前玉に、フードベース3の開口部3Aを通って取り込まれた外光が入射される。
また、遮蔽部6Eの先端部には、上扉6が閉扉位置にあるときに、閉扉位置にある下扉7の遮蔽部7Eの先端部と重なり合うように形成された段差状のオーバーラップ部6Dが設けられている。これは、レンズカバー111を閉扉したときに、レンズカバー111の遮蔽効果を高め、上扉6の遮蔽部6Eと下扉7の遮蔽部7Eとの接触箇所から光や塵埃等が後方に漏れるのを防止するためである。
下扉7は、図3に示すように、遮蔽部7Eと、遮蔽部7Eの両端に設けられた一対の基端部7F、を有する。各基端部7Fには、撮像レンズ部202の光軸に対して直交する方向に突出するボス状の下扉回動軸7Bが形成され、この一対の下扉回動軸7Bを結ぶ線を回動軸として下扉7は回動する。また、一方の基端部7F(ラック8が取り付けられる方の側)には、下扉回動軸7Bの近傍に、下扉回動軸7Bと同様に突出するボス状の下扉駆動カムピン7Aが形成されている。他方の基端部7Fには、下扉回動軸7Bの近傍に、下扉回動軸7Bと同様に突出するボス(図3には示さず)が形成されている。このボスは、後述の図10にボス7Cとして示す。
遮蔽部7Eは、図5A、5Bに示すように、フードベース3の開口部3Fの下半分を遮蔽することができる大きさを有し、回動軸に対して凹面を有する円弧形状に形成されている。したがって、下扉7が閉扉位置に配置されているときは、フードベース3の開口部3Fの下半分が下扉7により遮蔽される。これにより、フード2の開口部2Bの下半分が遮蔽され、撮像レンズ部202の前玉の下半分が光学的および物理的に遮蔽される。下扉7が開扉位置に配置されているときは、図6A、6Bに示すように、フードベース3の開口部3Fの下半分が開放され、これによりフード2の開口部2Bの下半分が開放される。これにより、撮像レンズ部202の前玉に、フードベース3の開口部3Aを通って取り込まれた外光が入射される。
上扉6、下扉7は、少なくとも可視光線を遮蔽することができ、かつ外部からの衝撃に対して十分な強度を有し、成型が容易な素材で形成されることが望ましい。このような素材としては、例えば黒色に着色された合成樹脂を挙げることができるが、アルミニウム等の金属であってもよい。
フードベース3は、図3に示すように、左右の側面(長手方向の両側面)に、一対の上扉回動軸6Bをそれぞれ回動可能に軸支持する一対の軸溝3Bと、一対の下扉回動軸7Bをそれぞれ回動可能に軸支持する一対の軸溝3Cと、を有する。上扉6は、一対の軸溝3Bに一対の上扉回動軸6Bがそれぞれ係合することにより、撮像レンズ部202の光軸と直交する方向に回動可能に支持されている。同様に、下扉7は、一対の軸溝3Cに一対の下扉回動軸7Bがそれぞれ係合することにより、撮像レンズ部202の光軸と直交する方向に回動可能に支持されている。
なお、フードベース3は、ラック8を取り付ける側に対向する側の側面(図3では隠れている側の側面)に、トグルばね10を支持するための突起3D、3E(図3には示さず)を有する。突起3D、3Eについては図10を用いて後述する。
フードベース3にフード2を取り付けて一体化すると、軸溝3Bに係合された上扉回動軸6Bの背面と、軸溝3Cに係合された下扉回動軸7Bの背面のそれぞれは、ラックガイド9と、図4に示すフード2に設けられた一対の内側壁2Dとによって支持される。これにより、上扉6の上扉回動軸6Bおよび下扉7の下扉回動軸7Bは安定に回動することができる。
カバー開閉機構113は、フードベース3にフード2を取り付けて一体化したフード本体112の内部に、ラック8、ラックガイド9、トルクダンパー11、および一対のトグルばね10、を備えて構成される。
ラックガイド9は、使用者が操作部8Cをスライド操作するときに、ラック8が平行に移動するように規制するためのものである。一対のトグルばね10は、上扉6と下扉7のそれぞれに対し回動方向への付勢力を発生させるためのものである。トルクダンパー11は、回転運動に対する抵抗力(以下、「回転抵抗」と記す)を持つギヤを有する。このギヤは、図7にギヤ11Aとして示す。
使用者がラック8をスライド操作するときのトルクダンパー11の働きを図7を用いて説明する。図7は、実施の形態1におけるラック8の斜視図である。
ラック8は、上扉駆動カム溝8A、下扉駆動カム溝8B、操作部8C、およびラックギヤ8D、を有する。
操作部8Cは、使用者がレンズカバー111を開閉操作するときにスライド操作するためのものであり、突起した形状を有し、使用者が指でスライド操作しやすく、かつスライド穴2Aから適切に突出する大きさに形成されている。また、使用者が指でスライド操作するときに滑りにくいように、表面に滑り止めが形成されている。
ラックギヤ8Dは、図7に示すように、ラック8内部の、操作部8C近傍に形成されている。トルクダンパー11は、回転抵抗を持ち、ラックギヤ8Dと噛み合うように形成されたギヤ11Aを有する。トルクダンパー11は、ラックギヤ8Dとギヤ11Aとが互いに噛み合うようにして、ラック8に取り付けられている。したがって、トルクダンパー11が有するギヤ11Aの回転抵抗は、ラックギヤ8Dを介してラック8に伝えられる。これにより、ラック8には平行移動に対する抵抗力が生じ、使用者が操作部8Cをスライド操作するときに、ラック8が過剰な速さで平行移動することが防止される。これにより、例えば、使用者がレンズカバー111を開閉操作するときに、上扉6と下扉7とが過剰な勢いで衝突して大きな衝突音が生じることを防止することができる。
次に、以上のように構成されたレンズフード100のレンズカバー111の開閉動作を説明する。
[1−2.レンズカバーの開閉動作]
以下、ラック8の平行移動を上扉6および下扉7の回動動作に変換する機構について、図8A〜図9Dを用いて説明する。図8A〜図9Dは、レンズカバー111を開閉するときの各機構の動作を説明するための図である。なお、図8A〜図9Dには、便宜的に、各部材の動作方向を太線の矢印で示している。
図8Aは、実施の形態1におけるフードベース3に取り付けられたレンズカバー111が開扉した状態を示す斜視図である。図8Bは、実施の形態1におけるフードベース3に取り付けられたレンズカバー111が閉扉した状態を示す斜視図である。
図9Aは、実施の形態1におけるフードベース3に取り付けられたレンズカバー111が開扉したときの状態を示す側面図である。図9Bは、実施の形態1におけるフードベース3に取り付けられたレンズカバー111が閉扉したときの状態を示す側面図である。図9Cは、実施の形態1におけるフードベース3に取り付けられたレンズカバー111がラック8のスライド操作により開扉したときの状態を示す側面図である。図9Dは、実施の形態1におけるフードベース3に取り付けられたレンズカバー111がラック8のスライド操作により閉扉したときの状態を示す側面図である。
なお、図9A、9Bでは、ラック8を省略して各部材の動作を示し、図9C、9Dではラック8とともに各部材の動作を示す。図9A〜9Dでは、図面左方向がレンズフード100の上方向に対応し、図面右方向がレンズフード100の下方向に対応する。
レンズフード100では、図9A、9Bに示すように、フードベース3に設けられた一対の軸溝3Bに、上扉6に設けられた一対の上扉回動軸6Bが軸支持されている。同様に、フードベース3に設けられた一対の軸溝3Cに、下扉7に設けられた一対の下扉回動軸7Bが軸支持されている。なお、図9A、9Bには、フードベース3の一方の側面だけを示しているが、後述の図10に示すように、フードベース3の他方の側面にも、軸溝3Bと上扉回動軸6Bとの組み合わせ、および軸溝3Cと下扉回動軸7Bとの組み合わせが設けられている。
これにより、一対の軸溝3Bに軸支持された一対の上扉回動軸6Bが回動軸となって上扉6は回動し、一対の軸溝3Cに軸支持された一対の下扉回動軸7Bが回動軸となって下扉7は回動する。
上扉6には、遮蔽部6Eと上扉回動軸6Bとの間の、上扉回動軸6B近傍に、上扉駆動カムピン6Aが設けられている。これにより、遮蔽部6Eは、上扉駆動カムピン6Aと同方向に移動する。例えば、図9Aに示すように、上扉駆動カムピン6Aを図9Aにおける右方向に移動させることで、上扉回動軸6Bが回動軸となって上扉6は図9Aにおける右方向に回動し、遮蔽部6Eは開扉位置から閉扉位置に移動する。また、図9Bに示すように、上扉駆動カムピン6Aを図9Bにおける左方向に移動させることで、上扉回動軸6Bが回動軸となって上扉6は図9Bにおける左方向に回動し、遮蔽部6Eは閉扉位置から開扉位置に移動する。
下扉7には、遮蔽部7Eと下扉駆動カムピン7Aとの間に下扉回動軸7Bが配置されるように、下扉回動軸7B近傍に下扉駆動カムピン7Aが設けられている。これにより、遮蔽部7Eは、下扉駆動カムピン7Aと逆方向に移動する。例えば、図9Aに示すように、下扉駆動カムピン7Aを図9Aにおける右方向に移動させることで、下扉回動軸7Bが回動軸となって下扉7は図9Aにおける左方向に回動し、遮蔽部7Eは開扉位置から閉扉位置に移動する。また、図9Bに示すように、下扉駆動カムピン7Aを図9Bにおける左方向に移動させることで、下扉回動軸7Bが回動軸となって下扉7は図9Bにおける右方向に回動し、遮蔽部7Eは閉扉位置から開扉位置に移動する。
図9C、9Dに示すように、ラック8は、ラック8の上扉駆動カム溝8Aと上扉6の上扉駆動カムピン6Aとが係合するように、かつ、ラック8の下扉駆動カム溝8Bと下扉7の下扉駆動カムピン7Aとが係合するように、フードベース3、上扉6および下扉7に取り付けられている。したがって、図9Cに示すように、ラック8が図9Cにおける右方向に平行移動すると、上扉駆動カムピン6Aは、上扉駆動カム溝8Aによって図9Cにおける右方向の力が加えられ、右方向に移動する。同様に、下扉駆動カムピン7Aは、下扉駆動カム溝8Bによって図9Cにおける右方向の力が加えられ、右方向に移動する。これにより、上扉6および下扉7は互いに逆方向に回動して、開扉位置から閉扉位置に移動する。また、図9Dに示すように、ラック8が図9Dにおける左方向に平行移動すると、上扉駆動カムピン6Aは、上扉駆動カム溝8Aによって図9Dにおける左方向の力が加えられ、左方向に移動する。同様に、下扉駆動カムピン7Aは、下扉駆動カム溝8Bによって図9Dにおける左方向の力が加えられ、左方向に移動する。これにより、上扉6および下扉7は互いに逆方向に回動して、閉扉位置から開扉位置に移動する。
本実施の形態におけるレンズフード100では、このように、上扉回動軸6Bと上扉駆動カムピン6Aとの相対的な配置関係と、下扉回動軸7Bと下扉駆動カムピン7Aとの相対的な配置関係とが互いに逆になるように構成されている。これにより、使用者が操作部8Cをスライド操作してラック8を平行移動させることで、上扉6と下扉7とは互いに逆方向に回動する。すなわち、使用者は操作部8Cをスライド操作することで、レンズカバー111の開閉動作を行うことができる。
なお、上扉6および下扉7の開閉動作は、トグルばね10によって付勢される。この構成を図10を用いて説明する。
図10は、実施の形態1におけるフードベース3に取り付けられたレンズカバー111が閉扉した状態を示す斜視図である。図10の斜視図には、フードベース3に取り付けられたレンズカバー111を開扉または閉扉するときに付勢するトグルばね10の取り付け位置を示す。
図10に示すように、レンズフード100は、一対のトグルばね10を有する。一方のトグルばね10は、上扉6に付勢するためのものであり、フードベース3に設けられた突起3Dと上扉6のボス6Cとに係合される。他方のトグルばね10は、下扉7に付勢するためのものであり、フードベース3に設けられた突起3Eと下扉7のボス7Cとに係合される。
本実施の形態におけるレンズフード100は、このように、一対のトグルばね10と、フードベース3に設けられた突起3D、3Eと、上扉6のボス6Cおよび下扉7のボス7Cとを備えて構成されるトグル機構を有する。
トルクばね10は、上扉6および下扉7を、開扉位置から閉扉位置へ移動させるとき、または閉扉位置から開扉位置へ移動させるとき、のいずれにおいても、上扉6および下扉7に対して、動き出し時は移動方向に対する抵抗力を発生させ、上扉6および下扉7が所定の位置(例えば、閉扉位置と開扉位置との中間点)を超えると移動方向に対して付勢する。これにより、上扉6および下扉7は、閉扉位置または開扉位置に安定に配置される。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、レンズフード100は、撮像レンズ部202の前方に取り付けられ、不要な光が撮像レンズ部202に入射するのを防止するように構成されている。そして、上扉6と下扉7とを有するレンズカバー111と、フード本体112と、を備えている。フード本体112は、撮像レンズ部202の光軸と直交する軸回りに互いに逆方向に回動するように上扉6および下扉7を支持するとともに、上扉6および下扉7を収納する収納室12を有する。
これにより、レンズフード100では、レンズカバー111を閉扉したとき、撮像レンズ部202の前方を上扉6および下扉7によって遮蔽することができる。すなわち、レンズフード100は、レンズフードとしての機能(不要な光が撮像レンズ部202に入射するのを防止する機能)だけでなく、レンズキャップとしての機能(撮像レンズ部202の前面を光学的、物理的に遮蔽する機能)もあわせ持つ。
また、本実施の形態において、撮像装置200は、撮像本体部201と、撮像本体部201に装着された撮像レンズ部202と、撮像レンズ部202の前方に取り付けられたレンズフード100と、を備える。
したがって、撮像装置200では、レンズフード100を装着することで、例えば撮影時と運搬時等にレンズフードとレンズキャップとを交互に付け替える必要が無くなるので、使用者の利便性が向上する。
また、本実施の形態において、フード本体112は、上扉6および下扉7を回動可能に支持するフードベース3と、フードベース3との間に収納室12を形成しながらフードベース3を覆うようにしてフードベース3に装着されるフード2と、を有する。
また、本実施の形態において、上扉6および下扉7は、収納室12に収納され撮像レンズ部202の前方を開放する開扉位置と、撮像レンズ部202の前方を遮蔽する閉扉位置との間で回動するようにフードベース3に支持されている。
これにより、レンズフード100では、レンズカバー111を開扉したとき、上扉6および下扉7を、例えば図6Bに示したように、収納室12に収納することができる。
例えば、上扉および下扉がレンズフードの内壁に倒れこむようにしてレンズカバーが開扉する従来構造(例えば、上述の特許文献1に開示されている構造)では、レンズカバーの開扉時に上扉および下扉の裏面(レンズカバーが閉扉したときに、撮像レンズの前面に対向する面)が露出するため、上扉および下扉の裏面に砂塵や塵埃等が付着しやすい。したがって、レンズカバーの開閉操作時に、上扉および下扉の裏面に付着した砂塵や塵埃等が撮像レンズの表面に移動して付着する可能性がある。そのような砂塵や塵埃等はレンズ表面を汚すだけでなく、レンズ表面に傷を付ける可能性もある。
しかし、本実施の形態に示すレンズフード100は、レンズカバー111を開扉したとき、例えば図6Bや図8Aに示したように、上扉6および下扉7はそれぞれ収納室12に収納される。すなわち、レンズカバー111が閉扉位置と開扉位置のいずれにあっても、上扉6および下扉7の裏面(レンズカバー111が閉扉位置にあるとき、撮像レンズ部202の前面に対向する面)は表に露出しないので、上扉6および下扉7の裏面に砂塵や塵埃等が付着しにくい。したがって、本実施の形態に示すレンズフード100は、レンズカバー111の開閉操作時等に、撮像レンズ部202の前面に砂塵や塵埃等が付着する可能性が低く、砂塵や塵埃等によって撮像レンズ部202のレンズ表面を汚したり、キズをつける、といった現象が発生するのを低減することができる。
また、本実施の形態において、上扉6は、ボス状に形成された一対の上扉回動軸6Bを有し、下扉7は、ボス状に形成された一対の下扉回動軸7Bを有する。フードベース3は、一対の上扉回動軸6Bを回動可能に支持する一対の軸溝3Bと、一対の下扉回動軸7Bを回動可能に支持する一対の軸溝3Cとを有する。
また、本実施の形態において、レンズフード100は、上扉駆動カム溝8Aと下扉駆動カム溝8Bとを有するラック8を備える。上扉6の上扉回動軸6Bの近傍には上扉駆動カムピン6Aが形成され、下扉7の下扉回動軸7Bの近傍には下扉駆動カムピン7Aが形成されている。そして、上扉駆動カムピン6Aと上扉駆動カム溝8Aとが係合し、下扉駆動カムピン7Aと下扉駆動カム溝8Bとが係合するようにラック8は配置されている。レンズフード100は、ラック8の平行移動により、上扉駆動カムピン6Aが上扉駆動カム溝8Aに押されて移動することで上扉6が上扉回動軸6Bを軸として回動し、下扉駆動カムピン7Aが下扉駆動カム溝8Bに押されて移動することで下扉7が下扉回動軸7Bを軸として回動するように構成されている。
また、本実施の形態において、レンズフード100では、上扉回動軸6Bと上扉駆動カムピン6Aとの相対的な配置関係と、下扉回動軸7Bと下扉駆動カムピン7Aとの相対的な配置関係とが、互いに逆になるようにそれぞれが配置されることで、上扉6と下扉7とは互いに逆方向に回動する。
また、本実施の形態において、ラック8は、使用者がスライド操作するための操作部8Cを有する。
これにより、使用者は、操作部8Cをスライド操作することで、ラック8を平行移動させ、上扉6と下扉7とを互いに逆方向に回動させることができる。すなわち、使用者は、操作部8Cをスライド操作することで、容易にレンズカバー111を開閉させることができる。
また、本実施の形態において、フードベース3は、防塵効果を有する形状に形成された内壁110を有する。そして、上扉6および下扉7は、開扉位置および閉扉位置のいずれに配置されているときも内壁110を覆うことなく、フードベース3の内壁110は常時露出する。
これにより、レンズフード100では、レンズカバー111の開閉にかかわらず、内壁110の表面が有する防塵効果を、継続して得ることができる。
例えば、上扉および下扉がレンズフードの内壁に倒れこむようにしてレンズカバーが開扉する従来構造(例えば、上述の特許文献1に開示されている構造)では、レンズカバーの開扉時に、上扉および下扉によってレンズフードの内壁表面が覆われる。そのため、たとえレンズフードの内壁表面に防塵効果を持たせたとしても、撮影時等のレンズカバーの開扉時には、レンズフードの内壁表面が上扉および下扉によって覆われてしまうので、その防塵効果は低減する。
しかし、本実施の形態に示すレンズフード100は、レンズカバー111を開扉したとき、例えば図6Bや図8Aに示したように、上扉6および下扉7はそれぞれ収納室12に収納される。すなわち、レンズカバー111が閉扉位置と開扉位置のいずれにあっても、上扉6および下扉7によってフードベース3の内壁110の表面が覆われることはなく、内壁110の表面は常に露出している。したがって、本実施の形態に示すレンズフード100は、レンズカバー111の開閉にかかわらず、内壁110の表面が有する防塵効果を、継続して得ることができる。すなわち、撮像装置200を撮影に使用するためにレンズカバー111が開扉しているときでも、内壁110の表面が有する防塵効果を、レンズカバー111を閉扉しているときと同様に、継続して得ることができる。
すなわち、本実施の形態に開示するレンズフードに関する技術は、砂塵や塵埃等に対する防塵効果を高めるのに有効である。
また、本開示におけるレンズフードは、撮像レンズの前面に装着されるので、撮像レンズの周囲に操作リング210が設けてあり撮像レンズの周囲に他の部材を配置することが困難な撮像装置、例えば、業務用ビデオカメラ等の撮像装置、に特に有効である。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1では、内壁110の表面を、階段状の形状に形成する例を説明したが、内壁110の表面は何ら階段状に限定されるものではなく、防塵効果を有する形状であればよい。例えば、半粒状の突起や凸状のラインをエンボス加工する等して内壁110の表面に凹凸を設けてもよい。
本開示は、撮像レンズの前面に装着されるレンズフード、および撮像レンズの前面にレンズフードを装着可能な撮像装置に適用可能である。具体的には、業務用のビデオカメラや民生用のビデオカメラ等の動画撮像装置、デジタルスチルカメラ等の静止画撮像装置、等に本開示は適用可能であり、それらの装置に装着するレンズフードに本開示は適用可能である
1 バヨネット
2 フード
2A スライド穴
2B,2C 開口部
2D 内側壁
3 フードベース
3A 開口部
3B,3C 軸溝
3D,3E 突起
3F 開口部
4 フードラバー
5 フロントパネル
6 上扉
6A 上扉駆動カムピン
6B 上扉回動軸
6C,7C ボス
6D オーバーラップ部
6E,7E 遮蔽部
6F,7F 基端部
7 下扉
7A 下扉駆動カムピン
7B 下扉回動軸
8 ラック
8A 上扉駆動カム溝
8B 下扉駆動カム溝
8C 操作部
8D ラックギヤ
9 ラックガイド
10 トグルばね
11 トルクダンパー
11A ギヤ
12 収納室
100 レンズフード
110 内壁
111 レンズカバー
112 フード本体
113 カバー開閉機構
200 撮像装置
201 撮像本体部
202 撮像レンズ部
203 ビューファインダー部
204 ハンドル部
205 表示部
206 スイッチ群
207 把持部
209 マイク装置
210 操作リング

Claims (10)

  1. 撮像レンズの前方に取り付けられ、不要な光が前記撮像レンズに入射するのを防止するように構成されたレンズフードであって、
    上扉と下扉とを有するレンズカバーと、
    前記撮像レンズの光軸と直交する軸回りに互いに逆方向に回動するように前記上扉および前記下扉を支持するとともに、前記上扉および前記下扉を収納する収納室を有するフード本体と、
    備え、
    前記上扉および前記下扉は、前記フード本体内部方向へ回動して収納される、
    レンズフード。
  2. 前記フード本体は、
    前記上扉および前記下扉を回動可能に支持するフードベースと、
    前記フードベースとの間に前記収納室を形成しながら前記フードベースを覆うフードと、を有する、
    請求項1に記載のレンズフード。
  3. 前記上扉および前記下扉は、前記収納室に収納され前記撮像レンズの前方を開放する開扉位置と、前記撮像レンズの前方を遮蔽する閉扉位置との間で回動するように前記フードベースに支持された、
    請求項2に記載のレンズフード。
  4. 撮像レンズの前方に取り付けられ、不要な光が前記撮像レンズに入射するのを防止するように構成されたレンズフードであって、
    上扉と下扉とを有するレンズカバーと、
    前記撮像レンズの光軸と直交する軸回りに互いに逆方向に回動するように前記上扉および前記下扉を支持するとともに、前記上扉および前記下扉を収納する収納室を有するフード本体と、
    を備え、
    前記フード本体は、
    前記上扉および前記下扉を回動可能に支持するフードベースと、
    前記フードベースとの間に前記収納室を形成しながら前記フードベースを覆うフードと、を有し、
    前記上扉および前記下扉は、前記収納室に収納され前記撮像レンズの前方を開放する開扉位置と、前記撮像レンズの前方を遮蔽する閉扉位置との間で回動するように前記フードベースに支持され、
    前記上扉は、ボス状に形成された一対の上扉回動軸を有し、
    前記下扉は、ボス状に形成された一対の下扉回動軸を有し、
    前記フードベースは、前記一対の上扉回動軸を回動可能に支持する一対の軸溝と、前記一対の下扉回動軸を回動可能に支持する一対の軸溝とを有する、
    レンズフード。
  5. 上扉駆動カム溝と下扉駆動カム溝とを有するラックをさらに備え、
    前記上扉の前記上扉回動軸の近傍に上扉駆動カムピンが形成され、
    前記下扉の前記下扉回動軸の近傍に下扉駆動カムピンが形成され、
    前記上扉駆動カムピンと前記上扉駆動カム溝とが係合し、前記下扉駆動カムピンと前記下扉駆動カム溝とが係合するように前記ラックを配置し、
    前記ラックの平行移動により、前記上扉駆動カムピンが前記上扉駆動カム溝に押されて移動することで前記上扉が前記上扉回動軸を軸として回動し、前記下扉駆動カムピンが前記下扉駆動カム溝に押されて移動することで前記下扉が前記下扉回動軸を軸として回動する、ように構成された、
    請求項4に記載のレンズフード。
  6. 前記上扉回動軸と前記上扉駆動カムピンとの相対的な配置関係と、前記下扉回動軸と前記下扉駆動カムピンとの相対的な配置関係とが互いに逆になるようにそれぞれが配置されて、前記上扉と前記下扉とは互いに逆方向に回動するように構成された、
    請求項5に記載のレンズフード。
  7. 前記ラックは、使用者がスライド操作するための操作部を有する、
    請求項5に記載のレンズフード。
  8. 前記フードベースは、防塵効果を有する形状に形成された内壁を有し、
    前記上扉および前記下扉は、前記開扉位置および前記閉扉位置のいずれに配置されているときも前記内壁を覆うことなく、前記内壁は常時露出するように構成された、
    請求項2に記載のレンズフード。
  9. 前記内壁は、階段状の形状に形成された、
    請求項8に記載のレンズフード。
  10. 撮像本体部と、
    前記撮像本体部に装着された撮像レンズと、
    請求項1記載のレンズフードとを備えた、
    撮像装置。
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