JP2014126793A - レンズフード及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を少なくすると共に、バリア開閉の操作感を向上させ、更に汎用性を高めたレンズフードを提供する。
【解決手段】レンズフード110は、本体部であるフード前カバー201及びフード後カバー202と、撮像レンズを保護する閉位置と被写体からの反射光を取り入れる開位置との間を回転動作により移動可能な単板からなるバリア111とを備え、フード後カバー202は、バリア111が閉位置にあるときに遮蔽される開口部307と、開口部307の近傍から被写体に向かって開くように光軸と所定の角度を成して延伸する上側壁部202aを有する。バリア111は、開位置にあるときには、上側壁部202aに近接すると共に、開口部307における上側壁部202a側の端部とバリア111の先端とを結ぶ面が撮像レンズの画角から所定距離だけ平行移動して離れた位置にある構成とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、レンズフードと、レンズフードが取り付けられる撮像装置に関する。
ビデオカメラを使用するときに、撮像レンズ鏡筒に入光する有害光を遮光するレンズフードを取り付けることがある。このようなレンズフードとして、有害光の遮光機能に加えて、撮像レンズ前玉部を保護すると共に、未使用時に撮像レンズ内に集光して内部が高温になることを防ぐためのバリアの機能を備えたものが提案されている(特許文献1参照)。このようなレンズフードでは、撮像レンズ前玉部を露出させる開位置と撮像レンズ前玉部を非露出状態として保護する閉位置との間でバリア部材(蓋部材)を移動させる。
特開2005−17523号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、レンズフードは上下2枚のバリア部を有しているために、部品点数が多くなり、構造が複雑になると共に、コストが嵩むという問題がある。また、バリアを2枚で構成するために、バリアの中心にブランドロゴ等を記載すると、2枚のバリアの当接面により、ブランドロゴが切れてしまい、外観上、好ましいものではない。更に、バリアが上下に開く構造は、バリアフードに上下方向で高さが必要となってしまうために、撮像レンズの光軸中心よりも下側の高さが短い製品には適用できないという問題がある。
本発明は、部品点数を少なくすると共に、バリア開閉の操作感を向上させ、更に汎用性を高めたレンズフードを提供することを目的とする。
本発明に係るレンズフードは、撮像装置に対して撮像レンズの前方に取り付けられるレンズフードであって、前記撮像レンズを保護する閉位置と前記撮像レンズに被写体からの反射光を取り入れる開位置との間を回転動作により移動可能なバリア部材と、前記バリア部材が前記閉位置にあるときに遮蔽される開口部と、前記開口部から近傍から前記被写体に向かって開くように前記撮像レンズの光軸と所定の角度を成して延伸する第1の壁部とを有する本体部とを備え、前記バリア部材は、前記開位置にあるときには、前記本体部の前記第1の壁部に近接すると共に、前記本体部の前記開口部における前記第1の壁部側の端部と前記バリア部材の先端とを結ぶ面が前記撮像レンズの画角から所定距離だけ平行移動して離れた位置にあることを特徴とする。
本発明に係るレンズフードによれば、部品点数を少なくすると共に、バリア開閉の操作感を向上させ、更に汎用性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るビデオカメラの外観構成を示す斜視図である。 図1に示す第1実施形態に係るレンズフードを単体で示す斜視図である。 第1実施形態に係るレンズフードを構成するフード前カバーの構成を示す側面図及び斜視図と、内部部品の構造を示す斜視図である。 第1実施形態に係るレンズフードからフード後カバーを外した状態で、バリアが閉状態、中立状態及び開状態との間で移行する様子を示す側面図である。 第1実施形態に係るレンズフードを構成するスライド部材に設けられたカムガイド穴の位置の変化を示す図である。 第1実施形態に係るレンズフードを構成するフード後カバーを単品で示す背面図及びフード前カバーを取り付けて示す背面図である。 第1実施形態に係るレンズフードの開状態をx−y面で切断して示す断面図である。 第2実施形態に係るレンズフードの分解斜視図である。 図8に示すレンズフードが備えるバリアが開位置にあるときと閉位置にあるときの各状態を示す右側面図である。 図8に示すレンズフードが備えるバリアが開位置にあるときと閉位置にあるときの各状態を示す左側面図である。 図8に示すレンズフードが備えるバリアが閉位置にあるときのレンズフードの正面図及び右側面図である。 図8に示すレンズフードが備えるバリアが開位置にあるときのレンズフードの正面図及び右側面図である。 図11の矢視A−A断面図と、図12(a)の矢視B−B断面図である。 図13(a)に示す領域Dの拡大図と、図13(a)に示す領域Eの拡大図である。 図12(b)の矢視C−C断面図である。 図15に示す領域Fと領域Gの拡大図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明に係るレンズフードを撮像装置の一例であるデジタルビデオカメラ(以下「ビデオカメラ」という)に取り付けた構成を取り上げる。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明に係るレンズフードは、その他の撮像装置(例えば、一眼レフカメラ等)にも適用することができる。
<ビデオカメラの外観構成>
図1は、本発明の実施形態に係るビデオカメラ101の外観構成を示す斜視図である。なお、以下の説明では、図1に示す三次元直交座標系に基づいて、ビデオカメラ101の各構成要素について説明を行うこととする。ビデオカメラ101のレンズ光軸(撮影光軸)と平行方向をx方向とする。このうち、光軸方向被写体側である+x方向を「前」とし、光軸方向撮像素子側である−x方向を「後」とする。また、ビデオカメラ101を正姿勢に保持した状態でビデオカメラ101を前側から見たときの水平方向である+z方向を「右」とし、−z方向を「左」とする。更に、ビデオカメラ101を正姿勢に保持した状態でビデオカメラ101を前側から見たときの鉛直方向をy方向とする。y方向のうち、鉛直方向上向きである+y方向を「上」とし、鉛直方向下向き(重力方向)である−y方向を「下」とする。
図1(a)には、ビデオカメラ101の本体のみが示されている。ビデオカメラ101は、一般的なデジタルビデオカメラであり、撮像レンズ前玉部103を本体の前面に有し、本体右側面には開閉(収納)可能な表示部104を有し、本体左側面には把持部105を有する。ビデオカメラ101の撮像レンズ前玉部103の下側には、光学部材開口部106が設けられている。また、ビデオカメラ101の光学部材開口部106の後ろ側には、測距センサや発光部、受光部等の光学部材が配置されている。なお、光学部材開口部106の後ろ側には、光学部材以外にも、集音用マイク等の開口が必要な音響部材を配置してもよい。本実施形態では測距センサが配置されているものとする。
ビデオカメラ101では、撮像レンズ前玉部103の周辺の3カ所にフード係合部107が設けられている。また、ビデオカメラ101のフード係合部107の外周の後ろ側に円形の回転操作部材108が設けられている。ビデオカメラ101の上面において回転操作部材108の後ろ側には、集音マイク109が設けられている。
図1(b),(c)は、ビデオカメラ101の本体に第1実施形態に係るレンズフード110が装着された状態を示している。図1(b)は、レンズフード110の開状態(バリア部材(以下「バリア」という)111が開位置にある状態)を示す図である。図1(c)は、レンズフード110の閉状態(バリア111が閉位置にある状態)を示す図である。
レンズフード110は、撮像レンズ前玉部103の前方に取り付けられ、撮像レンズ前玉部103に入光する有害光を遮光するフードとして機能する。また、レンズフード110は、バリア111を備える。バリア111は、撮像レンズ前玉部103を保護すると共に、ビデオカメラ101の未使用時に撮像レンズ前玉部103を通じた撮像レンズ内での集光によって内部が高温になることを防ぐ。バリア111が開位置にある図1(b)の状態は、被写体の撮像を行うことができる使用状態を示している。図1(b)の状態では、バリア111は、撮像レンズ前玉部103を通して撮像レンズ鏡筒(不図示)への被写体からの反射光の入射が可能である。被写体の撮像を行うことができる使用状態を示している。一方、バリア111が閉位置にある図1(c)の状態は、撮像レンズ前玉部103と本体内部を保護する状態を示している。図1(c)の状態では、バリア111は、撮像レンズ前玉部103を通して撮像レンズ鏡筒(不図示)への光の入射を遮る。
レンズフード110は、バリア操作部材112を備えている。レンズフード110は、バリア操作部材112を下側に移動させると開状態(バリア111が開位置)となり、上側に移動させると閉状態(バリア111が閉位置)となる。レンズフード110には、レンズフード110が装着された状態において光学部材開口部106が遮蔽されることがないように穴部113が設けられており、これにより、測距センサ等の光学部材を外部に対して露出させて正常に機能させることができる。図1(c)に示すように、本実施形態では、バリア111は閉位置にあるときに光学部材開口部106を遮蔽しない構成となっているが、これに限られず、バリア111が閉位置にあるときには光学部材開口部106も閉口される構成としてもよい。
<レンズフードの構成の詳細>
図2は、レンズフード110を単体で示す斜視図であり、レンズフード110を見る方向を変えて(a)〜(d)に示している。図2(a)は、レンズフード110の右側外観斜視図である。レンズフード110は、外観に表出する本体部であるフード前カバー201及びフード後カバー202を備える。また、レンズフード110は、外観に表出するバリア操作部材112及びバリア111と、外観には表出しない後述の内部部材とを備える。バリア111は単板(1枚の板材)で構成されており、そのため、バリア111にブランドロゴを表示させたい場合は、ブランドロゴをバリア111の中央に分割せずに表示することが可能となっている。
図2(b)は、レンズフード110の左側外観斜視図である。レンズフード110(フード後カバー202)の後ろ面には、ビデオカメラ101の本体に設けられた3カ所のフード係合部107のそれぞれと係合する係合爪203が設けられている。フード後カバー202は、フード開口部307(図3参照)から被写体に向かって開くように光軸と所定の角度を成して延伸する+y側の第1の壁部である上側壁部202aと、光軸を挟んで上側壁部202aと対向する第2の壁部である下側壁部202bとを有する。なお、バリア111は、開位置にあるときには上側壁部202aに近接して、フード後カバー202に収納される。
図2(c)は、レンズフード110からフード後カバー202を除いた状態を示す右側斜視図である。図2(d)は、レンズフード110からフード後カバー202を除いた状態を示す左側斜視図である。レンズフード110を構成する前述の内部部材とは、スライド部材204、ダンパ205及び反転ばね206からなる。スライド部材204は、バリア操作部材112と接続されることで、バリア111と一体的に動く。ダンパ205は、スライド部材204の動きを緩和する。反転ばね206は、本実施形態においては弦巻ばねであり、左側面に配置されている。なお、本実施形態では、反転ばね206として、弦巻ばねを用いている。反転ばね206の端部はバリア111側のばね掛け軸207とフード前カバー201側のばね掛け軸208とに引っ掛けられている。そして、後述するように、反転ばね206はバリア111を閉位置に向けて又は開位置に向けて付勢し、バリア111を閉位置と開位置の各位置で保持する。
図3は、フード前カバー201と内部部品とを示す図である。図3(a)は、フード前カバー201の右側面図である。フード前カバー201の右側面には、上側スライド軸301と、下側スライド軸302と、ダンパ取り付け部303とが設けられている。上側スライド軸301及び下側スライド軸302の機能については、図3(d)を参照して後述する。
図3(b)は、フード前カバー201の左側斜視図である。フード前カバー201の後ろ面には、右側バリア回転軸受け304と左側バリア回転軸受け305とが設けられており、また、フード後カバー202との締結部306が4カ所に設けられている。フード前カバー201は、撮像レンズ前玉部103のために設けられたフード開口部307を有しており、フード前カバー201の左側面にばね掛け軸208を有している。
フード前カバー201は、四角錐状に形成されたフード内壁308と、測距センサ等のための穴部113から四角錐状に形成された測距センサ内壁309とを有する。フード内壁308は、ビデオカメラ101の撮像レンズの画角がけられない範囲で形成された面に沿って所定の肉厚で形成されている。測距センサ内壁309も、測距センサの有効光束がけられない範囲で形成された面に沿って所定の肉厚で形成されている。
フード前カバー201には、バリア111を組み込み時に挿通させるためのバリア挿通穴310が設けられている。図3(c)は、バリア挿通穴310からバリア111を挿通させている途中の状態を示す斜視図である。バリア111は、バリア111を回転動作により閉位置と開位置との間で移動可能とする回転軸であるバリア回転軸311を有する。また、バリア111は、バリア回転軸311の左側端部にばね掛け軸207が形成されている。また、バリア111は、撮像レンズ前玉部103を保護するレンズ保護部312と、スライド部材204と係合するカムシャフト313と、カムシャフト313が形成されたカムシャフト支持部314とを有する。
フード前カバー201に形成されたバリア挿通穴310にレンズ保護部312を挿通し、バリア回転軸311が右側バリア回転軸受け304及び左側バリア回転軸受け305に接触するようにして、バリア111をフード前カバー201に組み付ける。図3(d)は、バリア111をフード前カバー201に組み付けた後に、更にスライド部材204とダンパ205を組み付けた状態を示す右側斜視図である。バリア111に設けられたカムシャフト313がスライド部材204に設けられたカムガイド穴315に挿通され、スライド部材204のスライドガイド穴316がフード前カバー201に設けられた上側スライド軸301と下側スライド軸302とに嵌合する。
スライド部材204に対してダンパ205が取り付けられる。図3(e)は、スライド部材204とダンパ205の組み付け状態を示す斜視図である。スライド部材204に設けられたギア部317とダンパ205の回転ギア318とが係合し、ダンパ205の内部に充填された粘性流体によって回転ギア318の回転運動に抵抗が加わることにより、スライド部材204の動きに抵抗が与えられる構成となっている。また、バリア111のカムシャフト支持部314をバリア回転軸311を中心とした略扇形の形状として、スライド部材204のカムガイド穴315との接触面を大きく取っている。これにより、バリア111の回転時の引っ掛かりを防ぐと共に、フード前カバー201のフード内壁308との干渉を防いでいる。
図4(a)〜(f)は、レンズフード110からフード後カバー202を外した状態で、バリア111が閉位置、中立位置及び開位置との間で移動する様子を右側面と左側面とから見て示す側面図である。
図4(a)は、バリア111が閉位置にあるときの右側面図である。図4(b)は、バリア111が閉位置にあるときの左側面図である。バリア111が閉位置にあるとき、図4(a)に示すように、スライド部材204のカムガイド穴315の上端側にバリア111のカムシャフト313が当接している。このとき、図4(b)に示すように、反転ばね206はバリア111側のばね掛け軸207を矢印A方向(図4(b)での時計回り方向)に付勢することで、バリア111を閉位置に保持している。
図4(b)には、バリア111側のばね掛け軸207の軌跡が破線で示されている。位置402は、バリア回転軸311の中心とフード前カバー201側のばね掛け軸208とを結んだ延長線401上にバリア111側のばね掛け軸207がくる位置である。位置402は、反転ばね206の付勢力が時計回りと反時計回りにバリア回転軸311を回転させようと作用する中立位置である。この位置402(中立位置)は、バリア111の回転端である開位置でのばね掛け軸403の位置と閉位置のばね掛け軸403の位置の中間(バリア111の回転範囲の中心404)に対して開位置側に偏っている。
図4(c)は、バリア111が中立位置にあるときの右側面図である。図4(d)は、バリア111が中立位置にあるときの左側面図である。図4(c)に示すように、スライド部材204に設けられたカムガイド穴315の上端側にバリア111のカムシャフト313が当接した状態でスライド部材204を下方へ移動させることで、バリア111を矢印B方向(時計回り方向)に回転させる。このとき図4(d)に示すように、反転ばね206は、バリア111側のばね掛け軸207とフード前カバー201のばね掛け軸208との中立位置にある。前述の通り、この中立位置は、バリア111の回転範囲の中心404ではなく、中心404よりも開位置側に偏った位置に設定されている。
図4(c)の状態からバリア111が更に開方向(図4(c)の矢印B方向)に動くと、反転ばね206は、図4(d)に示す矢印C方向(図4(d)での反時計回り方向)の付勢力を発するため、バリア111は開方向に動こうとする。つまり、図4(e)に示すように、バリア111のカムシャフト313はスライド部材204のカムガイド穴315の下端に当接する方向に付勢される。図4(e)は、バリア111が開位置にあるときの右側面図である。図4(f)は、バリア111が開位置にあるときの左側面図である。図4(f)に示すように、バリア111が開位置にあるときには、反転ばね206はバリア111を矢印C方向(図4(f)での反時計回り)に付勢しているため、バリア111は開位置に保持される。
ここで、図4(f)に示す開位置での反転ばね206の長さ405は、図4(b)に示す閉位置での反転ばね206の長さ406よりも長い。そのため、バリア111に対する反転ばね206の付勢力は、バリア111が開位置にあるときの方が閉位置にあるときよりも大きい。これにより、ビデオカメラ101による撮影中に不用意にバリア111が閉じてしまうことを防ぐことができる。
図5は、スライド部材204に設けられたカムガイド穴315の位置の変化を示す図である。図5(a)は、バリア111が閉位置にあるときのカムシャフト313の位置を示しており、カムシャフト313が実線で示されている。これに対して、図5(a)では、バリア111が図4(d)に示した中立位置にあるときのカムシャフト313の位置を破線501で、バリア111が図4(f)の開位置にあるときのカムシャフト313の位置を破線502で示している。
図5(a)では、バリア111の回転範囲の中心線を一点鎖線503で示している。図5(b)は、バリア111の回転範囲の中心線である一点鎖線503上にカムシャフト313が位置した状態を示しており、カムシャフト313が実線で示されている。図5(c)は、バリア111の中立位置にカムシャフト313が位置した状態を示しており、カムシャフト313が実線で示されている。
カムガイド穴315は、均一幅のガイド穴ではなく、スライド部材204のスライド方向と直交する方向に沿って、バリア回転軸311から離れるに従って(後方に行くに従って)幅が広がる形状(略台形形状)となっている。これは、バリア111を閉位置から開位置へ移動させるためにスライド部材204をスライドさせる際に、図5(a)に示すように、カムガイド穴315の側面(斜面)とカムシャフト313が当接する位置で、バリア111の回転方向(時計回り方向)に分力504を発生させることを目的としている。この分力504が発生することにより、バリア111の動き出しの力に及ぼすカムシャフト313とカムガイド穴315との間の摩擦力を軽減することができる。なお、バリア111が開位置から閉位置に移動する際も同様の作用が働く。
しかしながら、カムガイド穴315を図5(a)のように後方(撮像装置側)の幅が広い形状とした場合には、後方の幅の広い位置ではカムシャフト313に対するカムガイド穴315の遊び量が大きくなる。つまり、上下方向での動きの自由度が増してしまうため、動作時のがたつきが大きくなるおそれがある。
そこで、このがたつきを目立たなくするために、図4(d)等を参照して説明したように、反転ばね206の中立位置を偏らせた構造としている。つまり、図5(b)は、カムシャフト313が最もがたつきの大きい位置(バリア111が回転角度の中心にあり、カムシャフト313とカムガイド穴315との間の上下方向の空間が最も広くなる位置)にあるときの状態を示している。この状態では、反転ばね206は中立位置よりも閉位置側にあるため、カムシャフト313は閉じ方向に付勢されている。
反転ばね206が中立位置にあるときのカムシャフト313とカムガイド穴315の位置関係は、図5(c)に示す状態となっている。図5(c)に示す様に、本実施形態では、図5(b)の状態よりもカムガイド穴315の幅が小さい位置で、つまり図5(b)よりもがたつきの少ない位置で、カムシャフト313はカムガイド穴315の側面に当接する。
次に、フード後カバー202の構造について説明する。図6(a)は、フード後カバー202を単体で示す背面図である。図6(b)は、フード後カバー202にフード前カバー201を取り付けた状態を示す背面図である。フード後カバー202の上下には、バリア111の構造を外観から遮蔽する目隠し部601が設けられている。
本実施形態では、フード後カバー202には、ビデオカメラ101の本体と係合するための係合爪203を複雑な金型を用いずに成形するために、3カ所の係合爪203のそれぞれの前方には穴602が開いている。そこで、この穴602を、図6(b)に示すように、フード前カバー201に形成された目隠し壁603によって塞ぐ構造としており、これにより、レンズフード110の内部構造部を外部から遮蔽している。
図7は、バリア111が開位置にあるときのレンズフード110のx−y断面図である。レンズフード110のビデオカメラ101本体側には、ビデオカメラ101に取り付けるフィルタを避ける空間部701が所定の距離で設けられている。また、撮像レンズ(撮像レンズ前玉部103のみを図示する)の画角702から所定距離だけ逃げた位置にフード開口部307が設けられている。
フード開口部307の下端側面307aと下側壁部202bの先端である下側フード端703とを結ぶ線704が、撮像レンズの画角702から所定距離だけ平行移動して離れた位置にくるように、下側フード端703の位置は定義される。同様に、開位置にあるバリア111の先端705とフード開口部307の上側側面307bとを結ぶ線706は、撮像レンズの画角702から所定距離だけ平行移動して離れた位置にくるように、バリア111の位置が定義される。
つまり、フード開口部307の下端側面307aと下側壁部202bの下側フード端703とを結ぶ線704とビデオカメラ101の撮像レンズ鏡筒の撮像レンズ前玉部103の光軸中心線707とが成す角度708は、フード開口部307の上側側面307bとバリア111の先端705と結ぶ線706と光軸中心線707とが成す角度709と略等しい。このような位置関係とするためには、フード後カバー202の上側壁部202aの先端である上側フード端710の光軸中心線707からの距離711を、下側壁部202bの下側フード端703の光軸中心線707からの距離712よりも長くする必要がある。つまり、フード開口部307の上側側面307bと上側フード端710とを結ぶ線と光軸中心線707とが成す角度714は、上側側面307bとバリア111の先端705を結ぶ線713と光軸中心線707とが成す角度709よりも大きくなる。
ここで、一般的に、ビデオカメラにフード等を取り付ける場合に、ビデオカメラを床や机等に置いたときにフードが底面側に突出していると、ビデオカメラが傾いてしまい、品位を損ねるという問題やフードに不要な負荷が掛かるという問題がある。これに対して、本実施形態では、レンズフード110における光軸中心線707から下側フード端703までの距離712を、光軸中心線707から上側フード端710までの距離711よりも短くしている。これにより、ビデオカメラ101を床や机等に置いたときでも、ビデオカメラ101が傾くことを防止することができる。そのため、光軸中心からの下端の距離にかかわらずレンズフードをビデオカメラに取り付けて使用することが可能であり、高い汎用性を有する。
また、一般的に、レンズフード110の役割は、撮像レンズ前玉部103から入射する不要外光を遮断することであり、不要外光は太陽光や照明光のようにビデオカメラ101に対して上側から入射することが多い。これに対して、本実施形態に係るレンズフード110は、開位置のバリア111をフード後カバー202に収納するために、ビデオカメラ101に対するフード取り付け位置715から上側フード端710までの距離716がフード取り付け位置715から下側フード端703までの距離717よりも長い。そのため、撮像レンズ前玉部103から入射する不要外光の遮断性能が向上している。
《第2実施形態》
第2実施形態では、レンズフードにおけるバリアの開閉機構を構成する反転ばねの振動音(動作音)を低減させる構成について説明する。
図8は、第2実施形態に係るレンズフード801の分解斜視図であり、図8(a)は右前方から見た分解斜視図であり、図8(b)は左前方から見た分解斜視図である。レンズフード801は、ビデオカメラ101(図1(a)参照)に対して撮像レンズ前玉部103(図1(a)参照)の前方において着脱自在となっている。レンズフード801は、第1実施形態と同様に、レンズフード801の本体部を構成するフード前カバー807及びフード後カバー803と、閉位置と開位置との間で移動可能なバリア804とを備える。
バリア804は、回転軸804a(図9,15参照)、駆動軸804b、作動軸804c、回転軸側壁804d(図16参照)及び外観部を構成する蓋部804fを有する。回転軸804aは、回転中心804e(図9参照)を中心に回転し、これにより、バリア804(蓋部804f)は、閉位置と開位置との間での開閉動作を行う。
スライド部材805は、フード前カバー807に対して上下方向にスライド自在に装着されている。スライド部材805には、スライド部材805と一体に動くバリア操作部材806がビス821によって取り付けられている。撮影者は、バリア操作部材806を上下にスライドさせてスライド部材805を上下にスライドさせることにより、バリア804の開閉操作を行う。本実施形態では、バリア804は、バリア操作部材806を上方へスライドさせると閉位置(バリア804が閉位置)へ移動し、下方へスライドさせると開位置(バリア804が開位置)へ移動する。
なお、図1と同様に、バリア操作部材806は、表示部104よりも前方に配置されることとなる。よって、撮影者がビデオカメラ101の把持部105を右手で把持し、表示部104が開かれた状態でも、撮影者は左手でバリア操作部材806を操作して、バリア804を開閉させることができる。第1実施形態でも、同様の操作を行うことができることは言うまでもない。
図9(a)は、バリア804が開位置にあるときのバリア804とスライド部材805の状態を示す右側面図である。図9(b)は、バリア804が閉位置にあるときのバリア804とスライド部材805の状態を示す右側面図である。スライド部材805は、ラックギア805a、第1ガイド溝805b、第2ガイド溝805c及びバリアガイド溝805dを有する。バリアガイド溝805dは、バリア804の駆動軸804bと係合しているため、図9(a)に示される開位置からスライド部材805を上方へスライドさせると、バリアガイド溝805dの下面が駆動軸804bを押し上げる。これにより、バリア804は、回転中心804eを中心として反時計回り(矢印D方向)に回転し、図9(b)の閉位置へ移動する。逆に、図9(b)の状態からスライド部材805を下方へスライドさせると、バリアガイド溝805dの上面が駆動軸804bを押し下げる。これにより、バリア804は、回転中心804eを中心に時計回り(矢印Dの逆方向)に回転し、図9(a)の開位置へ移動する。
フード前カバー807は、フード後カバー803の内側にバリア804を挟み込んで、ビス822,823,824,825によってフード後カバー803に結合される。フード前カバー807の内側の外観部には、撮像レンズ前玉部103(図1(a)参照)の前方からの光線の反射防止形状が施されている。
フード前カバー807の側面には、第1ガイド軸807bと第2ガイド軸807cが設けられており、第1ガイド軸807bと第2ガイド軸807cはそれぞれ、スライド部材805の第1ガイド溝805bと第2ガイド溝805cに係合している。そして、スライド部材805は、フード後カバー803にフード前カバー807が組み付けられた状態で構成される空間内に規制されて保持されることで、上下方向にスライドすることができるようにガイドされている。
バリア804は、反転ばね808によって開位置と閉位置とで付勢される。図10(a)は、バリア804が開位置にあるときのバリア804と反転ばね808の状態を示す左側面図である。図10(b)は、バリア804が閉位置にあるときのバリア804と反転ばね808の状態を示す左側面図である。反転ばね808の一端は、フード前カバー807の係止軸807dに係止される固定端部808aとなっており、反転ばね808の他端はバリア804の作動軸804cに係止される作動端部808bとなっている。
反転ばね808は、固定端部808aと作動端部808bの間の弾性変形部であるコイル部808cが引張り方向に弾性変形する。また、反転ばね808は、バリア804が回転すると作動軸804cと共に、作動端部808bがバリア804の回転中心804eを中心に回転変位する。更に、図10(a)に示すように、反転ばね808は、反転ばね808の作動端部808bがフード前カバー807の係止軸807dとバリア804の回転中心804eを結ぶ線分Lの左側にあるときには、バリア804を開方向に付勢する。一方、図10(b)に示すように、反転ばね808は、線分Lの右側にあるときには、バリア804を閉方向に付勢する。
図10(a)に示すようにバリア804が開位置にあるとき、フード後カバー803に設けられた第1のリブであるバリア開接触リブ803bが、反転ばね808のコイル部808cの中間より作動端部808b側の側面で接触する。一方、図10(b)に示すように、バリア804が閉位置にあるとき、フード前カバー807に設けられた第2のリブであるバリア閉接触リブ807eが、反転ばね808のコイル部808cの中間より作動端部808b側の側面で接触する。
反転ばね808の作動端部808bは、反転ばね808の移動時に回転中心となる固定端部808aから距離が離れている。そのため、コイル部808cにおけるバリア開接触リブ803b或いはバリア閉接触リブ807eとの接触位置は、コイル部808cの作動端部808bの近くであればあるほど、バリア804の移動時に変位量が大きくなる。そこで、バリア804が開位置或いは閉位置からの回転し始めの、より早いタイミングでコイル部808cとバリア開接触リブ803b或いはバリア閉接触リブ807eとを非接触状態とすることができる。
このように、本実施形態では、バリア804の可動範囲に対して、コイル部808cとバリア開接触リブ803b或いはバリア閉接触リブ807eとの接触範囲を限定している。具体的には、バリア804が回転している際に、なるべくコイル部808cとバリア開接触リブ803b或いはバリア閉接触リブ807eとが接触または摺動しないようにしている。これにより、コイル部808cが伸縮する際の、コイル部808cとバリア開接触リブ803b或いはバリア閉接触リブ807eとの接触や摺動による動作音の発生を抑えることができる。
図8及び図9の説明に戻る。図8及び図9の説明に示すように、レンズフード801は、ダンパ809を備える。ダンパ809のギア部809aはスライド部材805のラックギア805aと噛み合っており、ダンパ809は、ギア部809aに回転速度によって変化する回転負荷を与えられている。そのため、レンズフード801に軽衝撃が加えられた場合は、ギア部809aに一定の回転負荷が発生し、スライド部材805が容易には上下方向に移動しない構成となっている。なお、ダンパ809は、ビス820によってフード前カバー807に結合されている。
また、レンズフード801は、潰し反発力の弱い振動吸収クッション810を備える。振動吸収クッション810は、スライド部材805が開方向にスライドしたときに、スライド部材805の下端で潰し状態となるように、フード後カバー803の内部に固定されている。これにより、バリア804が開位置にあるときにスライド部材805が容易にはガタつくことがなく、よって、ビデオカメラ101の使用中におけるスライド部材805のガタつきに起因する異音の発生を防止することができる。
図8乃至図10に示すように、バリア804の回転中心804eに対してバリア804の蓋部804fの一方の面の先端側の左右隅部の2カ所に外緩衝クッション811が固定され、他方の面の先端側の左右隅部の2カ所に内緩衝クッション812が固定されている。外緩衝クッション811は、バリア804を開位置へ移動させた際に、バリア804とフード後カバー803の内壁との直接接触を防止して、当たり音を緩和する役割を担う。同様に、内緩衝クッション812は、バリア804を閉位置へ移動させた際に、バリア804とフード前カバー807の開口周縁部807fとの直接接触を防止して、当たり音を緩和する役割を担う。
図11(a),(b)はそれぞれ、バリア804が閉位置にあるときのレンズフード801の正面図及び右側面図である。図12(a),(b)は、バリア804が開位置にあるときのレンズフード801の正面図及び右側面図である。図13(a)は、図11の矢視A−A断面図である。図13(b)は、図12(a)の矢視B−B断面図である。図14(a)は、図13(a)に示す領域Dの拡大図である。図14(b)は、図13(a)に示す領域Eの拡大図である。図15は、図12(b)の矢視C−C断面図である。図16(a)は、図15に示す領域Fの拡大図である。図16(b)は、図15に示す領域Gの拡大図である。
フード前カバー807の開口周縁部807fにおいて、バリア804の回転軸804a近傍には、緩和クッション813が固定されている。緩和クッション813は、バリア804が閉じ切る直前にバリア804の蓋部804fに設けられた回転軸側壁804dの近傍と接触する。これにより、バリア804が閉じ切る直前の勢いが弱められて、バリア804の先端に設けられた内緩衝クッション812とフード前カバー807の開口周縁部807fとの当たり音を緩和させている。
図14(a)に示されるように、フード前カバー807がフード後カバー803に結合された状態で、バリア804の回転軸804aは、フード前カバー807の凹溝807aとフード後カバー803のフード凸部803aによって回転可能に挟持されている。回転軸804aの凹溝807aとフード凸部803aとによる挟持部は、バリア804の回転中心804eの軸方向の両端付近の2カ所に設けられており、各挟持部に摺動抵抗を減らすためのグリス等が塗付されている。これより、バリア804の可動範囲内でのスムーズな回転を実現している。
なお、図16に示すように、バリア804の回転軸804aには、バリア804を正面視したときの回転軸804aの左右2カ所において回転軸804aの端面よりも内側(光軸中心X側)の位置に回転軸側壁804dが設けられている。これら左右の回転軸側壁804dの間の部位は、使用者がレンズフード801を目視したときに視認することができる外観部である蓋部804fの一部となっている。回転軸804aに塗付されたグリス等は、回転軸側壁804dによって、蓋部804fへの滲み出しが防止される。
図16(a)に示すように、フード前カバー807の係止軸807dが光軸中心Xから離れた位置に配置されると共に、バリア804の作動軸804cが光軸中心X側に配置されている。これにより、反転ばね808の固定端部808a及び作動端部808bがそれぞれ係止軸807d及び作動軸804cと係合することにより、反転ばね808は斜め掛けされた状態となっている。そのため、反転ばね808が引張力P1で引っ張られると、バリア804には水平付勢力P2が発生する。そのため、バリア804は、常に図15の左方向に片寄せされる。また、図16(a)に示すように、作動軸804c側の回転軸側壁804dは、フード前カバー807の凹溝807aの右側壁に接触する。一方、図16(b)に示すように、駆動軸804b側の回転軸側壁804dは、フード前カバー807の凹溝807aの側壁には接触しない。このように、バリア804は、図15の左側に片寄せされた状態で開閉動作を行うことになり、フード前カバー807の常に同一面と接触することとなるため、開閉動作時の回転が安定する。
次に、ビデオカメラ101による撮像を行うために、上述したレンズフード801でバリア804を閉位置から開位置へ移動させる際の操作について説明する。先ず、ビデオカメラ101の本体にバリア804が閉じた状態のレンズフード801を装着する。レンズフード801のフード後カバー803の側面のバリア操作部材806を指で下方にスライドさせると、バリア操作部材806が結合されたスライド部材805も下方にスライドする。
スライド部材805の動きに連動して、バリア804が閉方向に片寄せされた状態に逆らって開方向に回転し始める。そのとき、反転ばね808は、作動端部808bが引っ張られてコイル部808cが伸びながら、フード前カバー807のバリア閉接触リブ807eから離れる。バリア804が開方向に回転して、作動端部808bが線分L(図10参照)を超えると、反転ばね808の付勢力はバリア804を開方向に回転させるように反転し、バリア804は反転ばね808の引張力で開方向に付勢される。
バリア804が開位置(最も開ききった位置)にきたとき、外緩衝クッション811がフード後カバー803の内壁に接触することで衝突の勢いが緩和されるため、当たり音は小さくなる。また、反転ばね808のコイル部808cは、バリア804が開位置に到達する直前でフード後カバー803のバリア開接触リブ803bと接触するため、バリア804に固定された外緩衝クッション811がフード後カバー803に衝突したときに、反転ばね808自身が振動する音が鳴ることを防いでいる。更に、スライド部材805の下端では、振動吸収クッション810が、スライド部材805のガタつきを防止して、不用意に異音が発生することがないようになっている。こうして、バリア804が開位置で安定して保持されて、撮像が可能となる。
次に、撮像終了後にバリア804を閉位置へ戻す操作について説明する。レンズフード801のフード後カバー803の側面に設けられたバリア操作部材806を上方にスライドさせると、バリア操作部材806が結合されたスライド部材805も上方にスライドする。スライド部材805の動きに連動して、バリア804が開方向に片寄せされた状態に逆らって閉方向に回転し始める。その際に、反転ばね808のコイル部808cは、作動端部808bが引っ張られることで伸びながら、フード後カバー803に設けられたバリア開接触リブ803bから離れる。そして、バリア804が閉方向に回転して作動端部808bが線分L(図10参照)を超えると、反転ばね808の付勢力はバリア804を閉方向に回転させるように反転し、これにより、バリア804は反転ばね808の引張力で閉方向に付勢される。
バリア804が閉位置(最も閉じきった位置)にきたとき、緩和クッション813によりバリア804が閉じ切る直前の勢いが弱められると同時に、内緩衝クッション812がフード前カバー807の開口周縁部807fに接触して当たりの勢いを緩和する。これにより、バリア804とフード前カバー807との当たり音が小さく抑えられる。また、反転ばね808のコイル部808cは、バリア804が閉じ切る直前でフード前カバー807に設けられたバリア閉接触リブ807eと接触する。これにより、バリア804が閉じきったときに反転ばね808自身が振動する音が鳴ることを防いでいる。こうして、撮影光路が遮蔽され、撮像レンズ前玉部103が保護される。
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。また、上記の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。例えば、上記実施形態では、反転ばね206として弦巻ばねを用いるとしたが、代わりに、同等の機能を発揮する弾性部材(例えば、ゴム材等)を用いることも可能である。
101 ビデオカメラ(撮像装置)
103 撮像レンズ前玉部
110 レンズフード
111,804 バリア
201,807 フード前カバー
202,803 フード後カバー
202a 上側壁部
202b 下側壁部
206,808 反転ばね
307 開口部
701 空間部
803b バリア開接触リブ
807e バリア閉接触リブ
808a 固定端部
808b 作動端部
808c コイル部

Claims (12)

  1. 撮像装置に対して撮像レンズの前方に取り付けられるレンズフードであって、
    前記撮像レンズを保護する閉位置と前記撮像レンズに被写体からの反射光を取り入れる開位置との間を回転動作により移動可能なバリア部材と、
    前記バリア部材が前記閉位置にあるときに遮蔽される開口部と、前記開口部から近傍から前記被写体に向かって開くように前記撮像レンズの光軸と所定の角度を成して延伸する第1の壁部とを有する本体部とを備え、
    前記バリア部材は、前記開位置にあるときには、前記本体部の前記第1の壁部に近接すると共に、前記本体部の前記開口部における前記第1の壁部側の端部と前記バリア部材の先端とを結ぶ面が前記撮像レンズの画角から所定距離だけ平行移動して離れた位置にあることを特徴とするレンズフード。
  2. 前記本体部は、前記第1の壁部と光軸を挟んで対向する第2の壁部を有し、
    前記第2の壁部は、前記本体部の前記開口部における前記第2の壁部側の端部と前記第2の壁部の先端とを結ぶ面が前記撮像レンズの画角から所定距離だけ平行移動して離れた位置にあることを特徴とする請求項1記載のレンズフード。
  3. 前記本体部の前記開口部における前記第1の壁部側の端部と前記バリア部材が前記開位置にあるときの前記バリア部材の先端とを結ぶ面と前記光軸とが成す角度は、前記本体部の前記開口部における前記第2の壁部側の端部と前記第2の壁部の先端とを結ぶ面と前記光軸とが成す角度と略等しいことを特徴とする請求項2記載のレンズフード。
  4. 前記バリア部材が前記開位置にあるときの前記バリア部材の先端から前記光軸までの距離は、前記本体部の前記第1の壁部の先端から前記光軸までの距離と略等しいか、前記本体部の前記第1の壁部の先端から前記光軸までの距離よりも短いことを特徴とする請求項2記載のレンズフード。
  5. 前記本体部を前記撮像装置に取り付ける位置から前記第1の壁部の先端までの距離は、前記本体部を前記撮像装置に取り付ける位置から前記第2の壁部の先端までの距離よりも長いか、前記本体部を前記撮像装置に取り付ける位置から前記第2の壁部の先端までの距離と略等しいことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のレンズフード。
  6. 前記本体部が前記撮像装置に取り付けられた状態で、前記第1の壁部は上側壁部となり、前記第2の壁部は下側壁部となることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のレンズフード。
  7. 前記本体部は、前記開口部と前記撮像レンズとの間にフィルタを取り付けるための空間部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレンズフード。
  8. 前記本体部は、前記開口部と前記第2の壁部との間に設けられた穴部を有し、
    前記バリア部材の回転中心は、前記開口部を挟んで前記穴部と対向する位置に配置されることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載のレンズフード。
  9. 前記穴部は、前記撮像装置が備える光学部材または音響部材を外部に対して露出させることを特徴とする請求項8記載のレンズフード。
  10. 一端が前記本体部に係止されると共に他端が前記バリア部材に係止され、前記バリア部材を前記開位置側と前記閉位置側のそれぞれに付勢して前記バリア部材が前記閉位置と前記開位置との間で移動する間に前記バリア部材に対する付勢力の方向が切り替わる反転ばねとを更に備え、
    前記本体部は、前記バリア部材が前記開位置にあるときに前記反転ばねの弾性変形部と接触する第1のリブと、前記バリア部材が前記閉位置にあるときに前記弾性変形部と接触する第2のリブとを有し、
    前記弾性変形部は、前記バリア部材が前記閉位置と前記開位置との間で移動する間は、前記第1のリブおよび前記第2のリブに対して非接触となることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のレンズフード。
  11. 前記反転ばねの前記弾性変形部は、前記弾性変形部の中間よりも前記他端に近い側面において前記第1のリブおよび前記第2のリブと接触することを特徴とする請求項10記載のレンズフード。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載のレンズフードを備えることを特徴とする撮像装置。
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