JP2002258133A - バリア付きレンズ鏡筒およびそのレンズ鏡筒を備えた光学機器 - Google Patents

バリア付きレンズ鏡筒およびそのレンズ鏡筒を備えた光学機器

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JP2002258133A
JP2002258133A JP2001055965A JP2001055965A JP2002258133A JP 2002258133 A JP2002258133 A JP 2002258133A JP 2001055965 A JP2001055965 A JP 2001055965A JP 2001055965 A JP2001055965 A JP 2001055965A JP 2002258133 A JP2002258133 A JP 2002258133A
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JP
Japan
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lens barrel
lens
barrier
opening
main body
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JP2001055965A
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English (en)
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Michinobu Yanagisawa
岐宣 柳澤
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Sony Corp
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Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉操作が容易なレンズバリアを有し、かつ
可及的に小容積化されたレンズ鏡筒、およびそのような
鏡筒を備えた光学機器を提供すること。 【解決手段】 レンズ鏡筒前端部11とレンズ鏡筒本体
41との間に開閉リング21を挟持させ、開閉リング2
1からレンズ鏡筒本体41内へ延在して開閉リング21
の回転を伝達する延在部として副リング31を設ける。
開閉リング21は一定角度範囲で回転可能とし、かつ中
間位置を境に開閉の二方向へ付勢する。レンズバリア6
1はレンズ鏡筒本体41の軸心上の点を中心とする部分
球殻状で、上下に二分割の上半バリア部62aと下半バ
リア部62bとし、中心を通り軸心と直交する軸の回り
に回動させて開閉する。すなわち、副リング31に設け
た突起状ア−ム部34によってバリア部62a、62b
の軸支部63、65を相反する上下方向に回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリア付きレンズ
鏡筒、更に詳しくは、レンズ鏡筒に組み込まれた開閉リ
ングの回転に連動して開閉されるレンズバリアを設けた
レンズ鏡筒、およびそのようなレンズ鏡筒を備えた光学
機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラに限らず光学機器においては小型
化が進むと共に、単焦点レンズを装着したもののほかズ
ームレンズを装着したものも一般化してきている。この
ためレンズを保護するためのレンズバリアを備えたレン
ズ鏡筒も可及的に小型化させることが望まれている。し
かし従来のレンズバリアの殆どは二分割された平板を上
下または左右に開閉するタイプのものであり、結果的に
レンズ鏡筒の容積は大になっている。光学機器の代表例
としてカメラを取り上げると、図13は特開2000−
292843号公報に示されているカメラのレンズ光軸
を含む縦断面図である。レンズシャッタ組132を内蔵
した直進移動筒133は、先端面の開口134を上下に
開閉する二分割レンズバリア135が設けられている。
これらのレンズバリア135の開閉機構を収容するため
と思考されるが、直進移動筒133の径はレンズシャッ
タ組132の径に比して可成大きい径となっている。
【0003】また、図14はスチルカメラに取り付けら
れるレンズ本体210とレンズ鏡筒212とのレンズ光
軸を含む縦断面図である。レンズ鏡筒212の前端面に
おいて、レンズ本体210より大径の開口213を上下
方向に開閉する二分割レンズバリア214を設けたもの
は、特開2000−292843号公報に記載のものと
同様、レンズ鏡筒212の容積が大になることは避けら
れない。因みに、図14に示したレンズ本体210は後
述の実施例のレンズ鏡筒に使用されているレンズ本体1
0と全く同様のサイズのものであり、かつ二分割レンズ
バリア214の開口幅は後述の実施例のレンズ鏡筒のレ
ンズバリア61の開口幅と同一である。
【0004】そのほか、実開平7−41535号公報に
は、レンズ鏡筒カバーのレンズ開口を水平方向に移動し
て閉じる2枚の平板状のレンズバリアが示されている
が、レンズ開口を開ける時には、2枚のレンズバリアは
開口の一方の側方で重ねて収容されている。この2枚の
レンズバリアはそれぞれ異なったラックによって平行に
移動されるので、レンズ鏡筒カバーはその分だけ光軸方
向に長いものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例に示したレンズ
バリアは何れもレンズ鏡筒(または同等な直進移動筒、
レンズ鏡筒カバー)に取り付けられたものであるが、上
述したように何れも平板状のレンズバリアであるために
容積の大きいレンズ鏡筒となっており、小型化させると
いう要請に反したものとなっている。本発明は、上述の
問題に鑑みてなされ、可及的に小容積化されたレンズ鏡
筒、およびそのようなレンズ鏡筒を備えた光学機器を提
供することを課題とする。また本発明はレンズバリアの
開閉を、レンズ鏡筒と一体的に組み込まれた開閉リング
の回転に連動して開閉されるレンズバリア、レンズバリ
アの開閉動作の認識が容易であり、かつ振動や不測の外
力により開くことのないレンズバリアを備えたレンズ鏡
筒を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1ま
たは請求項12の構成によって解決されるが、その解決
手段を説明すれば、次の如くである。
【0007】請求項1のバリア付きレンズ鏡筒は、間隙
をあけて連結されたレンズ鏡筒本体とレンズ鏡筒前端部
とに挟持され、レンズ鏡筒本体の軸心の回りに一定の角
度回転される開閉リングと、レンズ鏡筒本体内で軸心上
の点を中心とする部分球殻状に形成されており、開閉リ
ングと連動し、中心において軸心と直交する軸の回りに
回動されて、内蔵レンズの前面側を開閉するレンズバリ
アとからなるものである。このようなバリア付きレンズ
鏡筒は、鏡筒を手のひらで支えるという自然な動作の中
で、開閉リングを軸心の回りに回転させてレンズバリア
を開閉でき、かつ開閉リングの回転に連動して内蔵レン
ズの全面側を開閉するレンズバリアが鏡筒本体の軸心上
の点を中心点とする部分球殻状に形成されており、中心
点において軸心と直交する軸の回りに回動されるので、
レンズバリアの開閉に支障を与えないために必要な空間
容積が小さく、鏡筒の小型化、従ってまた光学機器の小
型化を可能ならしめる。
【0008】請求項1に従属する請求項2のバリア付き
レンズ鏡筒は、レンズバリアが二分割されており、相互
に相反する方向に回動されて内蔵レンズの前面側を開閉
するものである。このようなバリア付きレンズ鏡筒は、
レンズバリアを開閉させる機構も含めてレンズバリアの
開閉に必要な空間容積が最も小さい。
【0009】請求項2に従属する請求項3のバリア付き
レンズ鏡筒は、二分割された一方のレンズバリアにおけ
る一端側の軸支部を挟んで外側と内側とに回動軸が設け
られており、外側回動軸はレンズ鏡筒本体内壁に軸支さ
れ、内側回動軸は他方のレンズバリアにおける一端側の
軸支部を回動可能に支持しており、他端側においては一
方のレンズバリアの軸支部と他方のレンズバリアの軸支
部とが逆の関係にあって軸支されているものである。こ
のようなバリア付きレンズ鏡筒は、二分割されたレンズ
バリアが軸支部を含めて対称性を有するように形成され
ていることから軸支部の動作に無理がなく、レンズバリ
アの開閉を円滑に行わせる。
【0010】請求項3に従属する請求項4のバリア付き
レンズ鏡筒は、レンズバリアの軸支部とレンズ鏡筒本体
との間にレンズバリアを閉じる方向に付勢されたバネが
介装されているものである。このようなバリア付きレン
ズ鏡筒は、振動や予期しない接触等によってレンズバリ
アが開くことを予防する。請求項3に従属する請求項5
のバリア付きレンズ鏡筒は、開閉リングがレンズ鏡筒本
体内への延在部を有しており、開閉リングの回転に伴
い、二分割されたレンズバリアのそれぞれの軸支部に当
接する延在部が、レンズバリアを開く方向へ軸支部を回
動させるものである。このようなバリア付きレンズ鏡筒
は、開閉リングのレンズ鏡筒本体内への延在部によって
レンズバリアの軸支部を回動させるという簡易な機構に
よってレンズバリアを開くことができる。
【0011】請求項5に従属する請求項6のバリア付き
レンズ鏡筒は、延在部とレンズ鏡筒本体との間にトグル
バネが介装されており、延在部が回転の中間位置を境に
して、レンズバリアを開く方向と閉じる方向との二方向
に付勢されているものである。このようなバリア付きレ
ンズ鏡筒は、レンズバリアが開閉の中間に留まることを
防ぐと共に、レンズ鏡筒の取扱者に対しクリック感によ
る開閉の認知を可能ならしめる。
【0012】請求項4に従属する請求項7のバリア付き
レンズ鏡筒は、延在部が開閉リングからレンズ鏡筒本体
の前面の周縁環状部に形成された複数の開口穴を経由し
てレンズ鏡筒本体内へ導かれ、周縁環状部の内面側に接
する副リングとして形成されており、開閉リングの回転
と共にレンズ鏡筒本体内で回転されるものである。この
ようなバリア付きレンズ鏡筒は、全周をカバーする副リ
ングによって開閉リングの回転をレンズバリアの軸支部
へ均等に伝達し、開閉リングとレンズ鏡筒本体内との相
対的な角度位置の関係を一定に維持することを容易化さ
せる。
【0013】請求項7に従属する請求項8のバリア付き
レンズ鏡筒は、開閉リングの一定の回転角度が、レンズ
鏡筒本体の前面の周縁環状部に形成された開口穴の周方
向の長さと、開口穴を通る開閉リングと副リングとの連
結部の周方向の幅とによって定められているものであ
る。このようなバリア付きレンズ鏡筒は、構成部品を利
用して開閉リングの一定の回転角度が定められており、
レンズ鏡筒を構成する部品点数を低減させる。
【0014】請求項1に従属する請求項9のバリア付き
レンズ鏡筒は、レンズバリアの後方にバックアップ部材
がレンズ鏡筒本体に固定して設けられているものであ
る。このようなバリア付きレンズ鏡筒は、レンズバリア
がレンズ鏡筒本体とバックアップ部材との間で回動さ
れ、衝撃等を受けてもレンズバリアを脱落させない。請
求項1に従属する請求項10のバリア付きレンズ鏡筒
は、レンズ鏡筒前端部の前面がフィルター類の取り付け
部とされているものである。このようなバリア付きレン
ズ鏡筒は、レンズ鏡筒を構成する部品点数を低減させ
る。請求項1に従属する請求項11のバリア付きレンズ
鏡筒は、レンズ鏡筒本体とレンズ鏡筒前端部との固定、
レンズ鏡筒本体とバックアップ部材との固定に使用され
るネジ、およびレンズバリアを閉じる方向に付勢された
バネとトグルバネを除く全体が合成樹脂で成形されてい
るものである。このようなバリア付きレンズ鏡筒は、鏡
筒を軽量化させ、コストを低下させる。
【0015】請求項12の光学機器は、レンズ鏡筒を備
えた光学機器において、レンズ鏡筒が、間隙をあけて連
結されたレンズ鏡筒本体とレンズ鏡筒前端部とに挟持さ
れ、レンズ鏡筒本体の軸心の回りに一定の角度回転され
る開閉リングと、軸心上の点を中心とする部分球殻状に
形成されており、開閉リングの回転と連動し、中心にお
いて軸心と直交する軸の回り回動して内蔵レンズの前面
側を開閉するレンズバリアとを備えた鏡筒とされている
光学機器である。このような光学機器は、取扱者が手の
ひらで鏡筒を支えるという自然な動作の中で、開閉リン
グを軸心の回りに回転させてバリアを開閉でき、かつレ
ンズバリアの開閉に支障を与えないために必要な空間容
積が小さく鏡筒が小型化され、それに伴い光学機器も小
型化されたものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のバリア付きレンズ鏡筒お
よびそのレンズ鏡筒を備えた光学機器は、上述したよう
に、間隙をあけて連結されたレンズ鏡筒本体とレンズ鏡
筒前端部との間に挟持され、レンズ鏡筒本体の軸心の回
りに一定の角度回転される開閉リングと、軸心上の点を
中心とする部分球殻状に形成されており、開閉リングと
連動し、中心において軸心と直交する軸の回りに回動さ
れて、内蔵レンズの前面側を開閉するレンズバリアとか
らなるバリア付きレンズ鏡筒と、そのバリア付きレンズ
鏡筒を備えた光学機器である。
【0017】開閉リングは、レンズ鏡筒本体とレンズ鏡
筒前端部との間でレンズ鏡筒本体の軸心の回りに一定の
角度で回転可能に挟持されるものである限りにおいて、
その形状は限定されず、例えば開閉リングの前端側がレ
ンズ鏡筒前端部の外周面に覆い被さった形状、後端側が
レンズ鏡筒本体の外周面に覆い被さった形状であっても
よい。
【0018】開閉リングの回転と連動して回動されるレ
ンズバリアは軸心上の点を中心とする部分球殻状に形成
されたものであることを要する。そして、レンズバリア
は球殻の中心を通り軸心と直交する軸の回りに回動され
て内蔵レンズの前面側を開閉するが、レンズバリアを回
動させる軸支部もレンズバリアに近い部分は可及的に球
殻面に沿う形状とすることにより、開閉に要する空間容
積を一層小さくすることができる。またレンズバリアは
一体ものであってもよいが、開閉に要する空間容積を最
も小さくするには、二分割の球殻状として上下の方向ま
たは左右の方向に開閉されるものであることが望まれ
る。開閉機構は複雑化するが三分割の球殻状としてもよ
いことは勿論である。
【0019】レンズバリアを二分割の部分球殻状とする
場合、それぞれのレンズバリアは軸支部を含めて対称性
を持つ形状とすることが望ましい。そのためには軸支部
をレンズ鏡筒本体に軸支させる場合にも対称性に配慮し
た軸支であることを要する。そのことは、例えば一方の
レンズバリアにおける一端側の軸支部を挟んで外側と内
側とに回動軸を設け、外側回動軸はレンズ鏡筒本体に軸
支させ、内側回動軸は他方のレンズバリアにおける一端
側の軸支部を回動可能に支持させるようにし、他端側に
おいては一方のレンズバリアの軸支部と他方のレンズバ
リアの軸支部とが逆の関係にあるように軸支させること
によって可能である。
【0020】そして、開閉リングの回転に連動させるレ
ンズバリアの開閉は次のような機構によって行うことが
できる。すなわち、開閉リングを一方向へ一定の角度回
転させた時に、開閉リングからレンズ鏡筒本体前面の周
縁環状部に形成された開口穴を通りレンズ鏡筒本体内へ
延びる延在部がレンズバリアの軸支部に当接してレンズ
バリアを開く方向へ移動させるようにする。
【0021】なお延在部は複数の開口穴をそれぞれ通る
複数の延在部とし、レンズ鏡筒本体内で一体化させてレ
ンズ鏡筒本体前面の周縁環状部の内面側に接する副リン
グとすることにより、延在部の機械的強度が強化される
ほか、開閉リングの回転をレンズ鏡筒本体内へ的確に均
等に伝達すること、および開閉リングとレンズ鏡筒本体
内との相対的な角度位置の関係を一定に維持することを
容易化させる。
【0022】延在部とレンズ鏡筒本体とをトグルバネで
連結し、延在部の回転の中間位置を境にして、レンズバ
リアを開く方向と閉じる方向との二方向へ延在部を付勢
しておくことにより、開閉リングの回転が中間位置を過
ぎるとレンズバリアは自ずから開く。また、レンズバリ
アを閉じる場合には、開閉リングを逆方向へ回転させる
が、それに伴う延在部の回転が中間位置を過ぎると、レ
ンズバリアは自ずから閉じる。また、レンズバリアの軸
支部とレンズ鏡筒本体とをバネで連結しておき、レンズ
バリアを常に閉じる方向へ付勢しておくことが望まし
い。そのバネにより、振動や不測の外力によってレンズ
バリアが開いて内蔵レンズが暴露され、それによって損
傷を受けるようなトラブルを回避し得る。また、開閉リ
ングは一定の回転角度範囲内を往復されて、レンズバリ
アを開閉するが、その回転角度範囲はレンズ鏡筒本体前
面の周縁環状部に形成された開口穴の周方向の長さと、
その開口穴を通る延在部の周方向の幅とによって設定さ
れる。勿論、これら以外の方法による設定を妨げるもの
ではない。
【0023】上述したように、レンズバリアはその軸支
部がレンズ鏡筒本体の内壁に単に軸支されているだけで
あるので、脱落を防ぐために、レンズ鏡筒本体に固定し
レンズバリアの後方にバックアップ部材を取り付けるこ
とを要する。バックアップ部材はレンズバリアの開閉に
支障とならないものであればよく、その形状およびレン
ズ鏡筒本体への固定位置は特に限定されない。またレン
ズ鏡筒前端部は前面側に所定のネジを切って、紫外線カ
ットフィルターや偏光フィルターの取付け箇所とするこ
とが可能である。
【0024】更には、本発明のバリア付きレンズ鏡筒
は、レンズ鏡筒本体とレンズ鏡筒前端部との固定、レン
ズ鏡筒本体とバックアップ部材との固定に使用されるネ
ジ、および上記のレンズバリアを常に閉じる方向に付勢
するバネやトグルバネを除く全体を合成樹脂で構成する
ことが軽量化、低コスト化の点で好ましく、例えばAB
S樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂等の機械的強度の大きいものを成形して製造
される。
【0025】本発明のバリア付きレンズ鏡筒を備えた光
学機器は、間隙をあけて連結されたレンズ鏡筒本体とレ
ンズ鏡筒前端部とに挟持され、レンズ鏡筒本体の軸心の
回りに一定の角度回転される開閉リングと、軸心上の点
を中心とする部分球殻状に形成されており、開閉リング
の回転と連動し、中心において軸心と直交する軸の回り
回動されて内蔵レンズの前面側を開閉するレンズバリア
とを有する鏡筒を備えた光学機器である。このような光
学機器はレンズ鏡筒が小型化されることから可搬性に優
れ、レンズバリアの開閉の操作性に優れたものとなる
が、そのような光学機器には、デジタル式または銀塩式
のスチルカメラ、ビデオカメラのほか、双眼鏡、望遠
鏡、映写機、投影機等が含まれる。
【0026】
【実施例】次に、本発明のバリア付きレンズ鏡筒および
そのレンズ鏡筒を備えた光学機器を実施例によって図面
を参照し具体的に説明する。
【0027】(実施例)図1はデジタル式スチルカメラ
に取り付けられるバリア付きレンズ鏡筒から内部のレン
ズバリアとバックアップリングを取り除いたもの分解斜
視図であり、図において右が前端側、左がカメラ本体側
である。前端側から順に、レンズ鏡筒前端部11、開閉
リング21、レンズ鏡筒本体41、副リング31が示さ
れている。なお、これらが組み立てられた状態では、副
リング31はレンズ鏡筒本体41内でレンズ鏡筒本体4
1の前面の周縁環状部42を挟んで開閉リング21と一
体とされ、開閉リング21の回転に伴って回転される。
【0028】レンズ鏡筒前端部11は開閉リング21を
挟んでレンズ鏡筒本体41と連結されてレンズ鏡筒を形
成する。すなわち、レンズ鏡筒前端部11の内面側に突
出している内面環状部15は開閉リング21の前面の周
縁環状部22内に嵌め込まれて、内面環状部15の外周
面に設けられた3個のネジ孔付き突出部16にレンズ鏡
筒本体41の周縁環状部42が図示されていないネジに
よって螺着されて固定される。そして、3個のネジ孔付
き突出部16はそれぞれ開閉リング21の前面の周縁環
状部22に形成されている3個の切欠き26内に位置す
るように配置される。すなわち、内面環状部15および
ネジ孔付き突出部16の厚さがレンズ鏡筒本体41とレ
ンズ鏡筒前端部11との間隙になり、この間隙内に開閉
リング21の前面の周縁環状部22が回転可能に挟持さ
れ、開閉リング21は周縁環状部22をレンズ鏡筒前端
部11の内面環状部15のネジ孔付き突出部16で挟ま
れた外周面上を摺動して回転される。なお、レンズ鏡筒
本体41の周縁環状部42の内面側に形成されている筒
状螺着部48については後述する。
【0029】上記の開閉リング21と副リング31との
一体化は開閉リング21の前面の周縁環状部22に設け
られた3本の係止ピン23をレンズ鏡筒本体41の周縁
環状部42に形成されている開口穴44を挿通させて、
副リング31に形成されている3個の細孔33へ挿入す
ることによって行われる。なお、係止ピン23の根元の
周方向に配置されている小板片24は開閉リング21の
回転によってレンズ鏡筒本体41の開口穴44内を移動
されることにより、回転の角度範囲を決めている。図2
に開閉リング21とこれに一体化された副リング31と
の斜視図を示した。副リング31の内面側の対向する位
置に後端側へ向かって立設されている突出物は後述のレ
ンズバリア61を開ける方向へレンズバリア61の軸支
部63、65を移動させる突起状アーム部34であり、
同じく対向する位置に外周側へ向いて設けられているネ
ジ状物は後述するトグルバネ76の係止部36である。
トグルバネ76は後述の図3に示すようにレンズ鏡筒本
体41の内面に形成されている係止部46との間に装着
される。
【0030】図3は図1に示したレンズ鏡筒前端部1
1、開閉リング21、副リング31、レンズ鏡筒本体4
1がアセンブルされた状態を示す斜視図であり、レンバ
リア61は図示を省略されているが、図3のAはレンズ
バリア61が閉じている時の状態を示す斜視図であり、
図3のBは図3のAから開閉リング21を白抜き矢印p
で示す方向へ回転させてレンズバリア61を開いた時の
状態を示す斜視図である。図3のAにおいて、開閉リン
グ21が矢印pで示す方向へ回転されるに伴い、副リン
グ31も同じ方向へ回転される。すなわち、レンズ鏡筒
本体41の内面の係止部46は静止状態にあるに対し
て、副リング31の係止部36は左方から右方へ移動さ
れる。これに伴い係止部36と係止部46との間に装着
されているトグルバネ76は開いている両端部を圧縮さ
れつつ中央部を矢印qで示す方向へ移動され、図3のB
に示すように向きを変えて両端部を開く。すなわち、開
閉リング21は開閉の中間位置を境にしてレンズバリア
61を閉じる方向と開く方向とに付勢されている。
【0031】上記の副リング31の回転によって、レン
ズバリア61を開くための突起状アーム部34も当然の
ことながら図3のAから図3のBに示す位置へ移動され
る。なお、レンズ鏡筒本体41の周縁環状部42に突出
して設けられている筒状螺着部48とガイドピン49は
図示されていないレンズバリア61の脱落を防ぐための
後述のバックアップリング81を位置決めして固定する
ためのものである。またレンズ鏡筒本体41の内面に沿
い後端側へ向いて設けられている係止ピン47は後述の
レンズバリア61の軸支部65Lとの間に装着される引
張りバネ77の係止部である。これらは何れも一対とし
て設けられており、図示されないが対向する位置にも存
在する。更にまた、レンズ鏡筒本体41の後端部内面に
対向して取り付けられている窪みは後述するレンズバリ
ア61の軸支部65Lまたは軸支部63Rに設けられた
回動軸68mを軸支する軸受40である。
【0032】図4は図3に示したレンズ鏡筒本体41の
内部に取り付けられ、矢印r、r’で示すように球面に
沿う矢印r、r’で示す上下の方向に二つ割れに回動さ
れて開くレンズバリア61を示す斜視図である。すなわ
ち、レンズバリア61は、上半バリア部62aとその左
側軸支部63Lおよび右側軸支部63R、および下半バ
リア部62bとその左側軸支部65Lおよび右側軸支部
65Rとからなる。そして上半バリア部62aの右側軸
支部63Rの後端部には外側回動軸68mと内側回動軸
68nが設けられており、外側回動軸68mは図3に示
した軸受40に支持され、内側回動軸68nは下半バリ
ア部62bの右側軸支部65Rを回動自在に軸支する。
上半バリア部62aの左側軸支部63Lと下半バリア部
62bの左側軸支部65Lも同様な逆の関係にあり、上
半左側軸支部63Lは図示されない軸受40に軸支され
る下半左側軸支部65Lの後端部に設けられた内側回動
軸68nによって回動自在に軸支されている。
【0033】図5は図3のAに示したレンズ鏡筒本体4
1の内部に、複雑化を避けるべく、レンズバリア61の
下半部のみを取り付けた状態を示す斜視図である。下半
左側軸支部65Lの後端部に設けられた外側回動軸68
mはレンズ鏡筒本体41の後端部内面の軸受40に軸支
されており、かつ左側軸支部65Lに設けられた係止孔
67とレンズ鏡筒本体41の係止ピン47との間にはレ
ンズバリア61の下半部を閉じる方向に付勢された引張
りバネ77が装着されている。また副リング31の突起
状アーム部34が左側軸支部65Lに当接しており、開
閉リング21すなわち副リング31が矢印で示す方向へ
回転されると、突起状アーム部34は左側軸支部65L
の押圧部66を押し下げ、外側回動軸68mの回りに回
動させてレンズバリア61の下半部を開かせる。これら
の構成はレンズバリア61の上半部についても同様であ
る。
【0034】図6はレンズ鏡筒本体41の内部にレンズ
バリア61の上半バリア部62aと下半バリア部62b
とを閉じた状態で取り付け、更に、レンズバリア61の
脱落を防ぐためのバックアップリング81をレンズ鏡筒
本体41内へ嵌め込んで、図3、図5に示した筒状螺着
部48へネジで螺着し固定した状態を示す斜視図であ
る。そして、図7はバックアップリング81を明示する
ために、図6の状態からレンズ鏡筒本体41を取り除い
た状態を示す。上述したように、バックアップリング8
1はレンズ鏡筒本体41に固定されているので、実際上
は 図7に示すような状態は存在し得ない。バックアッ
プリング81はレンズバリア61のバリア部62a、6
2bをバックアップする前面リング部82と、レンズ鏡
筒本体41の後端部に係止される大径の後端リング部8
3と、これらの連結する上側連結部84aと下側連結部
84bとからなっている。そして、上側連結部84a、
下側連結部84bは球面に沿って形成されており、それ
ぞれは上下のバリア部62a、62bの開閉時の回動の
軌跡と平行に設けられている。
【0035】また図7は図8、図9と共に、レンズバリ
ア61が閉じた状態から開いた状態に至る過程を示す図
である。すなわち、図7はレンズバリア61が閉じた状
態、図8はレンズバリア61が半ば開いた状態、図9は
レンズバリア61が開いた状態であり、レンズバリア6
1の開かれる過程を、上半の軸支部63と下半の軸支部
65の変位を主体に示している。図7を参照して、開閉
リング21が白抜き矢印pの方向に回転されると、同時
に回転する副リング31の突起状ア−ム部34が当接す
る下半左側軸支部65Lの押圧部66を押し下げ、同軸
支部65Lを右側軸支部65Rと共に下方へ回動させ
て、下半バリア部62bを閉じた状態から下方へ開け始
める。反対側の上半軸支部63Rも図7では示されない
突起状ア−ム部によって左側軸支部63Lと共に上方へ
回動されて上半バリア部62aを上方へ開ける。
【0036】図8は副リング31の突起状ア−ム部34
によって下半左側軸支部65Lが更に押し下げられて右
側の軸支部65Rと共に下方へ回動され、同時に反対側
においても上半右側軸支部63Rが左側の軸支部63L
と共に更に上方へ回動された状態である。そして図9は
副リング31の両側の突起状ア−ム部34によっ軸支部
65Lと軸支部65Rとが限度まで回動された状態を示
す。
【0037】図10、図11、図12は図7、図8、図
9に対応するバリア付きレンズ鏡筒内でレンズバリア6
1が開く過程を一点鎖線のレンズ本体10と共に示す断
面図である。複雑化を避けるために、レンズバリア61
の上半バリア部62a、下半バリア部62bを回動させ
る軸支部63L、63R、65L、65R、および副リ
ング31に取り付けられている突起状アーム部34等の
図示は省略されている。すなわち、図10はレンズバリ
ア61の上半バリア部62a、下半バリア部62bが閉
じた状態である。図11は上半のバリア部62aと下半
のバリア部62が半ば開いた状態、図12はレンズバリ
ア61が限度まで開いた状態を示す。図10について説
明すれば、レンズ鏡筒本体41とレンズ鏡筒前端部11
とが120度の等角度間隔で配置されたネジ12で固定
されており、レンズ鏡筒本体42とレンズ鏡筒前端部1
1との間に開閉リング21が回転可能に挟持されてい
る。
【0038】また、レンズ鏡筒本体41の前面の周縁環
状部42に120度の等角度間隔で配置された開口穴4
4を経て、開閉リング21の内面に立設された係止ピン
23が内部へ突出されており、この係止ピン23を副リ
ング31の細孔33へ挿入することにより、開閉リング
21と副リング31とが一体で回転するようになってい
る。更に、レンズ鏡筒本体41の後端側からバックアッ
プリング81が挿入、固定されている。そして、図10
において閉じられている上半バリア部62aと下半バリ
ア部62が、図11、図12に示すように開かれてゆ
く。
【0039】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の
技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0040】例えば本実施例においては、レンズバリア
61の正面から見て円形状であるバリア部をそれぞれ半
円形の上半バリア部62aと、下半バリア部62bとに
二分割し、上下方向に回動させて開閉する場合を示した
が、水平方向に回動させて開閉してもよく、また半円形
以外の二分割、例えば分割線を波状、鋸歯状、またはク
ランク状とするような二分割としてもよい。また以上の
二分割はバリア部を均等に分割するものであるが、一方
の重量を大とすることを目的として不均等に分割するこ
とを妨げるものではない。
【0041】また本実施例においては、開閉リング21
の回転角度範囲をレンズ鏡筒本体41の前面の周縁環状
部42に形成された開口穴44の周方向の長さと、その
開口穴44を挿通されている開閉リング21の係止ピン
23を固定している小板片24の周方向の長さとによっ
て設定したが、これ以外の方法、例えば図1を参照し
て、レンズ鏡筒前端部11のネジ付き突出物16の周方
向の幅と、そのネジ付き突出物16が位置する開閉リン
グ21の前面の切欠き26の周方向の長さとによっても
開閉リングの回転角度を設定することができる。
【0042】また本実施例においては、レンズバリア6
1のバックアップリング81をレンズ鏡筒本体41の前
面周縁環状部42の内面側に固定したが、レンズ鏡筒本
体41の後端部に固定してもよい。また本実施例におい
てはバックアップリング81を前面リング部82と後端
リング部83、およびこれらを連結する上側連結部84
a、下側連結部84bによって構成したが、後端リング
部83を省略し、かつ上側連結部84a、下側連結部8
4bに相当する部分を略1/2程度の長さで残したよう
な形状としてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明のバリア付きレンズ鏡筒およびそ
のレンズ鏡筒を備えた光学機器は以上に説明したような
形態で実施され、次に述べるような効果を奏する。
【0044】請求項1のバリア付きレンズ鏡筒によれ
ば、レンズバリアがレンズ鏡筒本体の軸心上の点を中心
とする部分球殻状に形成され、中心を通り軸心と直交す
る軸の回りに回動されて内蔵レンズの前面を開閉するの
で、レンズバリアの開閉に要する空間容積が小さくなっ
て、レンズ鏡筒を小型化させ、当該レンズ鏡筒を備えた
光学機器のハンドリングを容易化させる。また、レンズ
バリアの開閉は、レンズ鏡筒本体とレンズ鏡筒前端部と
の間隙に挟持させてレンズ鏡筒と一体化させた開閉リン
グを軸心の回りに回転させることに行うので、取扱者は
鏡筒を手のひらで支えるという自然な動作の中で開閉リ
ングを回転させてバリアを開閉することができる。また
操作が容易なため、撮影時のみバリアを開けて撮ること
が可能となり、レンズの露出を極力少なくできる。
【0045】請求項2のバリア付きレンズ鏡筒によれ
ば、レンズバリアが二分割されており相互に相反する方
向へ回動されて開閉されるので、開閉機構を含めて開閉
に必要な空間容積が最も小さく、レンズ鏡筒および光学
機器を小型化させる。請求項3のバリア付きレンズ鏡筒
によれば、二分割された一方のレンズバリアにおける一
端側の軸支部を挟んで外側と内側に回動軸が設けられて
おり、外側回動軸はレンズ鏡筒本体の内壁に回動可能に
軸支され、内側回動軸は他方のレンズバリアにおける一
端側の軸支部を回動可能に支持し、他端側では一方のレ
ンズバリアの軸支部と他方のレンズバリアの軸支部が逆
な関係で軸支されており、二分割されたレンズバリアは
軸支部を含めて全く同一形状に形成されているので、レ
ンズバリアの動作に無理がなく円滑に開閉され、かつレ
ンズバリアの製造、管理を簡易化させる。
【0046】請求項4のバリア付きレンズ鏡筒によれ
ば、レンズバリアの軸支部がレンズ鏡筒本体との間に、
レンズバリアを閉じる方向に付勢されたバネが介装され
ているので、振動や予期しない外力によってレンズバリ
アが開くことを予防し、レンズを不慮な事故から保護す
る。請求項5のバリア付きレンズ鏡筒によれば、レンズ
鏡筒本体内への開閉リングの延在部がレンズバリアの軸
支部に当接しており、開閉リングを回転させると延在部
がレンズバリアを開く方向に軸支部を回動させるという
簡易な機構によってレンズバリアを開いているので、開
閉機構の容積が小さくレンズ鏡筒容積を増大させない。
【0047】請求項6のバリア付きレンズ鏡筒によれ
ば、開閉リングの延在部とレンズ鏡筒本体との間にトグ
ルバネが介装されているので、レンズバリアが開閉の中
間にとどまることによるトラブルは発生せず、かつ取扱
者にはクリック感によってレンズバリアの開閉を認知さ
せ、開閉の確認を不要にする。請求項7のバリア付きレ
ンズ鏡筒によれば、開閉リングの延在部がレンズ鏡筒本
体内で全周をカバーする副リングとして形成されている
ので、開閉リングの回転をレンズバリアの軸支部へ均等
に伝達し、開閉リングとレンズ鏡筒本体内との相対的な
角度位置関係を一定に維持することを容易化させる。
【0048】請求項8のバリア付きレンズ鏡筒によれ
ば、開閉リングの回転角度範囲がレンズ鏡筒本体前面の
周縁環状部に形成された開口穴の周方向の長さと、開口
穴を通る開閉リングと副リングとの連結部の周方向の幅
とによっているので、レンズ鏡筒を構成する部品点数を
低減させ、製造コストの上昇を抑制する。請求項9のバ
リア付きレンズ鏡筒によれば、レンズバリアの後方にバ
ックアップ部材がレンズ鏡筒本体に固定して設けられて
いるので、衝撃等によるレンズバリアの脱落を回避する
ことができる。
【0049】請求項10のバリア付きレンズ鏡筒によれ
ば、レンズ鏡筒前端部の前面がフィルター類の取付け部
とされているので、レンズ鏡筒を構成する部品点数を低
減させ、製造コストの上昇を抑制する。請求項11のバ
リア付きレンズ鏡筒によれば、ネジ、バネ類を除く全体
が合成樹脂で成形されているので、軽量で取扱いが容易
であり、かつ低コスト化され汎用性を高める。
【0050】請求項12の光学機器によれば、具備する
レンズ鏡筒におけるレンズバリアの開閉の操作性が良好
であるほか、レンズ鏡筒が小型化されていることから光
学機器も小型化され、優れた取扱い性を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のバリア付きレンズ鏡筒から内部のレン
ズバリアとバックアップリングを取り除いたものの分解
斜視図である。
【図2】開閉リングと副リングとが一体化されたものの
斜視図である。
【図3】図1に示した構成部品がアセンブルされた状態
を示す斜視図であり、Aは図示されていないレンズバリ
アが閉じている状態に対応し、Bは開閉リングが回転さ
れてレンズバリアが開けられた状態に対応する。
【図4】バリア部と軸支部とからなるレンズバリアの斜
視図である。
【図5】図3のAにおけるレンズ鏡筒本体内へレンズバ
リアの下半部のみを取り付けた場合の斜視図である。
【図6】レンズ鏡筒本体内へ図4のレンズバリアを取り
付けた後、更に、バックアップリングを固定したものの
斜視図である。
【図7】図8、図9と共に、レンズバリアを閉じた状態
から開いた状態とするまでの間の軸支部の動きを示す図
であり、図7はレンズバリアが閉じた状態を示す。な
お、図7、図8、図9は図6からレンズ鏡筒本体を取り
外した状態として示している。
【図8】図7に続く図でありレンズバリアが途中まで開
いた状態を示す。
【図9】図8に続く図でありレンズバリアが限度まで開
いた状態を示す。
【図10】図11、図12と共に、図7、図8、図9に
対応する部分省略断面図であり、図10はレンズバリア
が閉じた状態を示す。
【図11】図10に続く図でありレンズバリアが途中ま
で開いた状態を示す。
【図12】図11に続く図でありレンズバリアが限度ま
で開いた状態を示す。
【図13】従来例のレンズ鏡筒の断面図ある。
【図14】他の従来例のレンズ鏡筒の断面図ある。
【符号の説明】
11……レンズ鏡筒前端部、21……開閉リング、31
……副リング、34……突起状ア−ム、40……軸受、
41……レンズ鏡筒本体、61……レンズバリア、62
a……上半バリア部、62b……下半バリア部、63L
……上半左側軸支部、63R……上半右側軸支部、65
L……下半左側軸支部、65R……下半右側軸支部、7
6……トグルバネ、77……引張りバネ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隙をあけて連結されたレンズ鏡筒本体
    とレンズ鏡筒前端部とに挟持され、前記レンズ鏡筒本体
    の軸心の回りに一定の角度回転される開閉リングと、 前記レンズ鏡筒本体内で前記軸心上の点を中心とする部
    分球殻状に形成されており、前記開閉リングと連動し、
    前記中心において前記軸心と直交する軸の回りに回動さ
    れて、内蔵レンズの前面側を開閉するレンズバリアとか
    らなることを特徴とするバリア付きレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記レンズバリアが二分割されており、
    相互に相反する方向に回動されて前記内蔵レンズの前面
    側を開閉することを特徴とする請求項1に記載のバリア
    付きレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 二分割された一方のレンズバリアにおけ
    る一端側の軸支部を挟んで外側と内側とに回動軸が設け
    られており、外側回動軸は前記レンズ鏡筒本体内壁に軸
    支され、内側回動軸は他方のレンズバリアにおける一端
    側の軸支部を回動可能に支持しており、他端側において
    は一方のレンズバリアの軸支部と他方のレンズバリアの
    軸支部とが逆の関係にあって軸支されていることを特徴
    とする請求項2に記載のバリア付きレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記レンズバリアの軸支部と前記レンズ
    鏡筒本体との間に前記レンズバリアを閉じる方向に付勢
    されたバネが介装されていることを特徴とする請求項3
    に記載のバリア付きレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記開閉リングが前記レンズ鏡筒本体内
    への延在部を有しており、前記開閉リングの回転に伴
    い、前記レンズバリアの軸支部に当接する前記延在部が
    前記レンズバリアを開く方向へ前記軸支部を回動させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のバリア付きレンズ鏡
    筒。
  6. 【請求項6】 前記延在部と前記レンズ鏡筒本体との間
    にトグルバネが介装されており、前記延在部が、回転の
    中間位置を境にして、前記レンズバリアを開く方向と閉
    じる方向との二方向に付勢されていることを特徴とする
    請求項5に記載のバリア付きレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 前記延在部が前記開閉リングから前記レ
    ンズ鏡筒本体の前面の周縁環状部に形成された複数の開
    口穴を経由して前記レンズ鏡筒本体内へ導かれ、前記周
    縁環状部の内面側に接する副リングとして形成されてお
    り、前記開閉リングの回転と共に前記レンズ鏡筒本体内
    で回転されることを特徴とする請求項4に記載のバリア
    付きレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 前記開閉リングの一定の回転角度が、前
    記レンズ鏡筒本体の前面側の周縁環状部に設けられたら
    開口穴の周方向の長さと、前記開口穴に位置する前記開
    閉リングと前記副リングとの連結部材の周方向の幅とに
    よって定められていることを特徴とする請求項7に記載
    のバリア付きレンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 前記レンズバリアの後方にバックアップ
    部材が前記レンズ鏡筒本体に固定して設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のバリア付きレンズ鏡
    筒。
  10. 【請求項10】 前記レンズ鏡筒前端部の前面がフィル
    ター類の取付け部とされていることを特徴とする請求項
    1に記載のバリア付きレンズ鏡筒。
  11. 【請求項11】 前記レンズ鏡筒本体と前記レンズ鏡筒
    前端部との固定、前記レンズ鏡筒本体と前記バックアッ
    プ部材との固定に使用される前記ネジ、および前記レン
    ズバリアを閉じる方向に付勢されたバネと前記トグルバ
    ネを除く全体が合成樹脂で成形されていることを特徴と
    する請求項1に記載のバリア付きレンズ鏡筒。
  12. 【請求項12】 レンズ鏡筒を備えた光学機器におい
    て、前記レンズ鏡筒が、間隙をあけて連結されたレンズ
    鏡筒本体とレンズ鏡筒前端部とに挟持され、前記レンズ
    鏡筒本体の軸心の回りに一定の角度回転される開閉リン
    グと、 前記レンズ鏡筒本体内で前記軸心上の点を中心とする部
    分球殻状に形成されており、前記開閉リングの回転と連
    動し、前記中心において前記軸心と直交する軸の回りに
    回動されて、内蔵レンズの前面側を開閉するレンズバリ
    アとを備えていることを特徴とする光学機器。
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