JP6317565B2 - 有機el光源及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機EL光源及びその製造方法に関するものである。
従来、プロジェクターの光源には、その高輝度特性を利用して高圧水銀ランプが用いられてきた。近年の携帯性に優れたピコプロジェクターの製品は、その大きさの大半が光学部品に占められており、小型化を可能とするには光源を小型化していく必要がある。
プロジェクターの光源に限らず、光源サイズの小型化に伴い、その光源は有機EL(エレクトロルミネッセンス)光源へと移行していくことが予測されている。有機EL光源は、例えばプロジェクターやピコプロジェクターなどの表示素子用光源や、ヘッドアップディスプレイなどのディスプレー用光源、家電製品用光源、車載用光源として用いられる。
特開平2004−241130号公報
有機EL光源は360°全方位に対して発光する。しかし、この特性は、例えば高輝度を必要とするプロジェクター機器において目標に対しての照射量が不十分であり、光の損失の観点から十分ではなかった。損失された光は熱エネルギーとなって周囲に拡散される。したがって、有機EL素子が発光した光を指向性よく制御することが重要である。
従来の有機EL光源において有機EL素子が発光した光を効率よく取り出すために、有機EL素子が形成された透明基板の裏面に、マイクロレンズアレイが形成された光学部材を接合する技術が開示されている(例えば特許文献1を参照。)。
しかし、有機EL素子が形成された基板の熱膨張係数と光学部材の熱膨張係数が互いに異なると、該基板と該光学部材の密着不良が発生するという問題があった。
具体的には、特許文献1では、有機EL素子が形成されたガラス基板などからなる透明基板上に、樹脂製マイクロレンズアレイを接着剤で接合することが記載されている。しかし、ガラス製透明基板と樹脂製マイクロレンズアレイは熱膨張係数(線膨張係数)が1桁以上異なり、熱膨張係数は樹脂のほうがガラスに比べて1桁以上大きい。このため、間に挟まれる樹脂(接着剤)は、この伸びを吸収する必要があるが、その性能は十分ではない。このため、ガラスと樹脂の複合材料では、外部温度変化に対して材料の伸び量が異なるために歪が発生する。発生する歪は有機EL素子の発光効率や前面光放射の基本機能を損ねることにつながり、有機EL素子は所望の機能を発揮できない。また、接着剤が歪を吸収できないときには、密着不良(剥離現象)やクラックが発生する。
本発明は、有機EL光源において、有機EL素子が形成された樹脂層と基板との接合に関して樹脂層と基板との熱膨張係数の違いに起因する密着不良を防止することを目的とする。
本発明にかかる有機EL光源は、樹脂層と、上記樹脂層の有機EL素子形成面に形成された有機EL素子と、上記樹脂層の上記有機EL素子形成面とは反対側の基板接合面に接合された基板と、を備え、上記樹脂層と上記基板は熱膨張係数が互いに異なるものであり、上記樹脂層は上記基板接合面に接合用凸部を備え、上記接合用凸部の端面が上記基板に接合されていることを特徴とするものである。
本発明の有機EL光源において、上記樹脂層は上記有機EL素子形成面に凹凸構造のレンズ部を備えているようにしてもよい。ただし、樹脂層は有機EL素子形成面にレンズ部を備えていなくてもよい。例えば、樹脂層の有機EL素子形成面は平坦面であってもよい。
また、本発明の有機EL光源において、上記基板は、ガラス基板、金属基板、金属とガラスの複合基板、セラミックスと金属の複合基板又は樹脂製基板である例を挙げることができる。ただし、該基板はこれらの基板に限定されない。
本発明にかかる有機EL光源の製造方法は、本発明の有機EL光源を形成するための製造方法であって、以下の工程を少なくとも含むことを特徴とする。
(A)互いに対向して配置される有機EL素子形成面側金型と基板接合面側金型との間に樹脂材料を充填して成形し、上記基板接合面に上記接合用凸部をもつ上記樹脂層を形成する工程、
(B)上記有機EL素子形成面側金型に上記樹脂層を保持させたまま上記基板接合面側金型を上記樹脂層から剥離し、上記樹脂層の上記基板接合面に形成されている上記接合用凸部の端面を上記基板に接合する工程、
(C)上記有機EL素子形成面側金型を上記樹脂層から剥離する工程、
(D)上記樹脂層の上記有機EL素子形成面に有機EL素子を形成する工程。
ただし、本発明の有機EL光源を形成するための製造方法は本発明の製造方法に限定されない。本発明の有機EL光源は、本発明の製造方法とは異なる方法で形成されたものであってもよい。
本発明の有機EL光源の製造方法において、上記樹脂材料は光硬化性樹脂材料であり、上記工程(A)において、上記樹脂材料に紫外線を照射して仮硬化させることにより仮硬化樹脂からなる上記樹脂層を形成し、上記工程(B)において、上記基板接合面側金型を上記樹脂層から剥離した後、上記樹脂層の上記接合用凸部の端面を上記基板に接触させた状態で上記樹脂層に紫外線の照射及び加熱の少なくともいずれか一方の処理を施して上記仮硬化樹脂を本硬化させることにより光透過性硬化樹脂からなる上記樹脂層を形成するとともに上記接合用凸部の端面を上記基板に接合するようにしてもよい。ただし、本発明の有機EL光源の製造方法はこの局面に限定されない。例えば、本発明の有機EL光源の製造方法は、上記工程(A)において、光硬化性樹脂材料からなる樹脂材料を本硬化させて光透過性硬化樹脂からなる樹脂層を形成する局面を含む。また、本発明の有機EL光源の製造方法は、樹脂材料として光硬化性樹脂材料とは異なる特性の樹脂、例えば熱硬化性樹脂を用いる局面を含む。
また、本発明の有機EL光源の製造方法において、上記有機EL素子形成面側金型は上記樹脂層の上記有機EL素子形成面にレンズ機能を形成するための凹凸を備えており、上記工程(A)において、上記有機EL素子形成面側金型の上記凹凸に起因して上記樹脂層の上記有機EL素子形成面にレンズ部を形成し、上記工程(D)において、上記レンズ部の上に上記有機EL素子を形成する例を挙げることができる。ただし、有機EL素子形成面側金型は樹脂層の有機EL素子形成面にレンズ機能を形成するための凹凸を備えていなくてもよい。例えば、樹脂層の有機EL素子形成面に対応する有機EL素子形成面側金型の部分は平坦面であってもよい。
本発明の有機EL光源において、有機EL素子が形成された樹脂層は基板接合面に接合用凸部を備え、該接合用凸部の端面が基板に接合されているので、該接合用凸部は応力緩和用パターンとして機能する。したがって、本発明の有機EL光源は、有機EL素子が形成された樹脂層と基板との接合に関して樹脂層と基板との熱膨張係数の違いに起因する密着不良を防止することができる。
本発明の有機EL光源において、樹脂層は有機EL素子形成面に凹凸構造のレンズ部を備えているようにすれば、有機EL光源とレンズ構造を一体とすることができ、別途にレンズを必要とせず、アライメント調整も不要である。さらに、有機EL素子形成面が凹凸構造であることにより、有機EL素子形成面が平坦な場合に比べて有機EL素子の発光面積が増大し、有機EL光源の輝度向上が可能である。また、有機EL素子形成面のレンズ部がもたらすレンズ効果により、レンズ部は有機EL光源の輝度向上に貢献する。
本発明の有機EL光源は樹脂層と基板との熱膨張係数の違いに起因する密着不良を防止することができるので、基板として種々の材料を選択できる。
例えば、基板としてガラス基板が用いられることにより、熱膨張係数が小さいこと、比較的安価に購入できること、剛性が高く扱いやすいこと、トップエミッション方式とボトムエミッション方式のいずれにも共通して使用することができるので生産プロセスを変更する必要がないこと、基板の厚さを自由に選択できること、基板の厚さを薄くすれば計量化できること、基板を薄くすれば僅かだが可撓性が得られること、などの利益が得られる。
また、基板として金属基板が用いられることにより、放熱性に優れていること、薄く加工することが容易であること、剛性が高いこと、安価に購入できること、金属の種類がいろいろあり選択の自由度が高いこと、例えばアルミ箔に代表されるように薄くした場合の可撓性が高いこと、などの利益が得られる。
また、金属基板上に有機EL素子を直接形成する場合には、金属基板表面の微細な凹凸に起因する有機EL素子の形成不良を防止するために、金属基板表面に研磨処理を施して平坦化する処理が必要である。これに対し、本発明の有機EL光源では、基板として金属基板が用いられる場合であっても、有機EL素子は金属基板上に樹脂層を介して配置されるので、金属基板表面に研磨処理を施さなくてもよい。
本発明にかかる有機EL光源の製造方法は、樹脂層と基板との接合に関して応力緩和用パターンとして機能する接合用凸部を備えた本発明の有機EL光源を形成する。したがって、本発明の有機EL光源の製造方法は、有機EL素子が形成された樹脂層と基板との熱膨張係数の違いに起因する密着不良を防止することができる。
本発明の有機EL光源の製造方法において、樹脂材料は光硬化性樹脂材料であり、工程(A)において仮硬化樹脂からなる樹脂層を形成し、工程(B)において樹脂層の接合用凸部の端面を基板に接触させた状態で樹脂層に紫外線の照射及び加熱の少なくともいずれか一方の処理を施して仮硬化樹脂を本硬化させることにより光透過性硬化樹脂からなる樹脂層を形成するとともに接合用凸部の端面を基板に接合するようにすれば、接合用凸部の端面と基板とをより強力に接合できる。
なお、本硬化のための処理は、紫外線の照射だけで行ってもよいし、加熱処理だけで行ってもよいし、紫外線照射と加熱処理の併用によって行ってもよい。
また、本発明の有機EL光源の製造方法において、工程(A)において樹脂層の有機EL素子形成面にレンズ部を形成し、工程(D)においてレンズ部の上に有機EL素子を形成するようにすれば、形成された有機EL光源について、上記で説明した、樹脂層が有機EL素子形成面に凹凸構造のレンズ部を備えていることの作用及び効果を得ることができる。
有機EL光源の一実施例を説明するための模式的な断面図である。 同実施例の模式的な構成図である。 機EL光源の製造方法の一実施例を説明するための概略的な断面図である。 有機EL光源の他の実施例を説明するための模式的な断面図である。 有機EL光源の製造方法の他の実施例を説明するための概略的な断面図である。 有機EL光源の製造方法のさらに他の実施例を説明するための概略的な断面図である。 有機EL光源のさらに他の実施例を説明するための模式的な構成図である。 有機EL光源のさらに他の実施例を説明するための模式的な構成図である。 画像投影表示装置の一実施例を説明するための概略的な構成図である。 画像投影表示装置の他の実施例を説明するための概略的な構成図である。 画像投影表示装置のさらに他の実施例を説明するための概略的な構成図である。 画像投影表示装置のさらに他の実施例を説明するための概略的な構成図である。
図1は、本発明の有機EL光源の一実施例を説明するための模式的な断面図である。図2はこの実施例の模式的な構成図である。
有機EL光源10は、樹脂層1、有機EL素子3及び基板5を備えている。
樹脂層1は例えば光透過性樹脂で形成されている。樹脂層1は、有機EL素子形成面1aと、有機EL素子形成面1aとは反対側の面である基板接合面1bとを備えている。
樹脂層1の有機EL素子形成面1aは、例えば複数のマイクロレンズ1c(レンズ部)が配置されたマイクロレンズアレイを備えている。なお、レンズ部は、凸レンズ形状のマイクロレンズ1cに限定されず、他の光学機能を有する形状、例えばプリズム形状やピラミッド形状、凹レンズ形状などであってもよい。
樹脂層1の有機EL素子形成面1aに有機EL素子3が形成されている。有機EL素子3はマイクロレンズ1cの上に形成されている。有機EL素子3は、例えば、樹脂層1とは反対側へ光を出射するもの、いわゆるトップエミッション方式のものである。
有機EL素子3は、例えば、樹脂層1側から順に、金属材料からなる陽極3a、正孔輸送層3b、発光層3c、電子注入層3d、透明電極からなる陰極3eを備えている。有機EL素子3の各層の厚みは、例えば、陽極3aが100nm(ナノメートル)、正孔輸送層3bが50nm、発光層3cが50nm、電子注入層3dが1nm、陰極3eが100nmである。
有機EL素子3の陽極3a、正孔輸送層3b、発光層3c、電子注入層3d、陰極3eは、それぞれの下地層の凹凸形状に起因して凹凸形状をそれぞれ備えている。発光層3cよりも上層側の電子注入層3d及び陰極3eの凹凸形状はレンズとして機能する。
なお、有機EL素子3は、上記構成に限定されるものではなく、陰極と陽極に挟まれた発光層が発光する構成であればどのような構成であってもよい。
樹脂層1の基板接合面1bは接合用凸部1dを備えている。接合用凸部1dの先端面は平坦である。接合用凸部1dの配置は、例えば、マトリックス状(網目状)配置、シリンダー状(一方向にのみ存在する)配置、千鳥配置、島状配置、四隅(格子状)配置などである。
また、接合用凸部1dの配置位置は、例えば、上方からみてマイクロレンズ1cと重ならない位置であることが好ましい。なお、接合用凸部1dの配置は、点状(島状)接合でもよいし、線状(ライン状)接合でもよい。また、接合用凸部1dの先端面の形状はどのような形状であってもよい。
樹脂層1の基板接合面1bに基板5が接合されている。樹脂層1と基板5は熱膨張係数が互いに異なるものである。基板5は例えば金属基板である。樹脂層1と基板5との接合面において、接合用凸部1dの端面が基板5に接合されている。
接合用凸部1dの端面は、基板接合面1bのうち例えば10〜30%程度の面積を占める。該面積は、例えば、樹脂層1と基板5との熱膨張係数の差から発生する応力を計算し、その応力を緩和するための樹脂体積を想定することによって算出され得る。この値は、樹脂層1及び基板5の厚みや熱膨張係数、曲率、材質などによって当然異なる。なお、この値に関し、接合方法による差はない。
この実施例では、樹脂層1の接合用凸部1dは応力緩和用パターンとして機能する。したがって、この実施例は、樹脂層1と基板5の密着不良を防止することができる。
さらに、基板5として金属基板が使用されているので、有機EL素子3の発熱に対する冷却効率が向上する。
この実施例において基板5の材料は特に限定されない。例えば、基板5は、ガラス基板、金属基板、金属とガラスの複合基板、セラミックスと金属の複合基板又は樹脂製基板などである。
図3は、本発明の有機EL光源の製造方法の一実施例を説明するための概略的な断面図である。この製造方法の実施例は、図1及び図2を参照して説明された有機EL光源の実施例を作製する。ただし、図1及び図2を参照して説明された有機EL光源の製造方法はこの製造方法の実施例に限定されない。以下に説明する工程(a)から(e)は図3中の(a)から(e)に対応している。
(a)樹脂層1のマイクロレンズ1cに対応する凹凸形状をもつ金型7a(有機EL素子形成面側金型)と、樹脂層1の接合用凸部1dに対応する凹凸形状をもつ金型7b(基板接合面側金型)とを用意する。金型7aの凹凸形状は、光学シミュレーションによって予め設計された光学定数を有する。この光学定数は、曲率や材料の屈折率から求められる。なお、金型7a,7bの凹凸形状は、形成する目的の所望形状と凹凸が反転した形状である。例えば、所望の形状が凸形状である場合は、金型7a,7bにおいて対応する部分は凹形状になる。
互いに対向して配置される金型7aと金型7bとの間に樹脂材料を充填して成形する。具体的には、金型7aと金型7bを向かい合わせで配置し、金型7a,7bを例えば光学的に位置合わせしながら、かつ金型間隔を制御する。金型間隔は、樹脂製マイクロレンズアレイの厚みに該当する。
金型7a,7bの間に樹脂を充填し、樹脂を硬化させて、有機EL素子形成面1aにマイクロレンズ1cをもち、基板接合面1bに接合用凸部1dをもつ光透過性の樹脂からなる樹脂層1を成形する。樹脂を充填する前に、金型7bが金型7aよりも樹脂層1から剥離しやすくなるように、金型7bに対して離型処理を施しておくことが好ましい。
なお、このような樹脂充填方法以外に、一方の金型の表面に樹脂を塗布し、真空中で他方の金型を押し付けて樹脂を封入する方法であってもよい。
また、樹脂層1の形成方法はこれに限定されない。例えば、樹脂層1の凹凸構造は、マイクロレンズアレイの製造に用いられるウェットエッチング技術や樹脂成形技術(インサート成形、インジェクションやコンプレッション成形技術)、プレス技術、ガラスモールド技術などによって形成されてもよい。
(b)金属材料、例えばステンレスからなる基板5を用意する。樹脂層1から金型7bを剥がす。樹脂層1の基板接合面1bに、金属材料からなる基板5との密着性を向上させるための表面活性化処理、例えばシランカップリング処理を施す。
例えばトリアジンチオール処理を施す。例えば、シランカップリング剤として、一方の感応基が樹脂層1(樹脂)と結合する二重結合やエポキシ基を有し、もう一方の感応基が基板5の金属材料と結合するチオール基やエポキシ基を有するものを使用する。なお、基板5がガラス材料である場合には、シランカップリング剤の上記もう一方の感応基がシラノール感応基を有するものを使用する。
カップリング処理は、例えば、塗布法、ディッピング法、スプレー法などのウエット法がある。また、真空装置内で薄膜成膜する方法もある。これとは逆に、基板5の金属面側に樹脂と金属の密着性が向上する表面活性化処理を施す方法もある。表面処理材料や処理方法は上記と同じである。
(c)基板5の上に樹脂層1の基板接合面1bを配置する。樹脂層1の接合用凸部1dの先端面と基板5を接触させ、接合させる。接合の方法は、例えば加熱方法や紫外線硬化接合方法である。ただし、接合方法は、これらに限定されず、樹脂層1と基板5の接合用凸部1dの先端面とが接合される方法であればどのような方法であってもよい。
(d)樹脂層1と基板5とを接合した後に、金型7aを剥離する。
(e)樹脂層1の有機EL素子形成面1aに有機EL素子3を形成する。有機EL素子3はマイクロレンズ1cの上に形成される。これにより、図1及び図2に示された有機EL光源10の形成が完了する。
上記実施例では、樹脂層1の有機EL素子形成面1aにマイクロレンズ1cが形成されているが、マイクロレンズ1cは形成されていなくてもよい。つまり、樹脂層1の有機EL素子形成面1aは平坦面であってもよい。
また、図4に示されるように、マイクロレンズ1cは凹レンズであってもよい。
図4は、本発明の有機EL光源の他の実施例を説明するための模式的な断面図である。図4において、図1及び図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
図4に示されるように、樹脂層1は有機EL素子形成面1aに凹状のマイクロレンズ1cを備えている。有機EL素子3はマイクロレンズ1c上に形成されている。有機EL素子3を形成する各層の構成は図2と同様である。ただし、有機EL素子3を形成する各層は、凹状のマイクロレンズ1cの形状に起因して凹部をもつように形成されている。
図5は、本発明の有機EL光源の製造方法の他の実施例を説明するための概略的な断面図である。この製造方法の実施例は、図4を参照して説明された有機EL光源の実施例を作製する。ただし、図4を参照して説明された有機EL光源の製造方法はこの製造方法の実施例に限定されない。以下に説明する工程(a)から(e)は図5中の(a)から(e)に対応している。図5において、図3と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
(a)図3を参照して説明された上記工程(a)と同様にして、互いに対向して配置される金型7aと金型7bとの間に樹脂材料を充填し、樹脂を硬化させる。これにより、有機EL素子形成面1aにマイクロレンズ1cをもち、基板接合面1bに接合用凸部1dをもつ光透過性の樹脂からなる樹脂層1を成形する。
(b)図3を参照して説明された上記工程(b)と同様にして、金属材料、例えばステンレスからなる基板5を用意する。また、樹脂層1から金型7bを剥がす。樹脂層1の基板接合面1bに、金属材料からなる基板5との密着性を向上させるための表面活性化処理、例えばシランカップリング処理を施す。
(c)図3を参照して説明された上記工程(c)と同様にして、樹脂層1の接合用凸部1dの先端面と基板5を接触させ、接合させる。
(d)樹脂層1と基板5とを接合した後に、金型7aを剥離する。
(e)樹脂層1の有機EL素子形成面1aに有機EL素子3を形成する。有機EL素子3はマイクロレンズ1cの上に形成される。これにより、図4に示された有機EL光源10の形成が完了する。
上記で説明した製造方法の実施例では、金型7aと金型7bの間に充填された樹脂材料を本硬化させて樹脂層1を成形している。本発明の有機EL光源の製造方法では、金型と金型の間に充填された樹脂材料を仮硬化させて仮硬化樹脂からなる樹脂層を形成し、樹脂層に基板を接合する際に樹脂層を本硬化させるようにしてもよい。
図6は、本発明の有機EL光源の製造方法のさらに他の実施例を説明するための概略的な断面図である。この製造方法の実施例は、図4を参照して説明された有機EL光源の実施例を作製する。ただし、図4を参照して説明された有機EL光源の製造方法はこの製造方法の実施例に限定されない。以下に説明する工程(a−1)から(e)は図6中の(a−1)から(e)に対応している。図6において、図3又は図5と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
(a−1)金型7bの上に光硬化性樹脂材料1eを塗布する。光硬化性樹脂材料1eとして例えばアクリレート化合物やメタクリレート化合物を主成分としたものを用いることができる。ここで、光硬化性樹脂材料1eを充填する前に、仮硬化後の光硬化性樹脂材料1eが金型7bから剥離しやすくなるように、金型7bに対して離型処理を施しておくことが好ましい。
(a−2)金型7aと金型7bを向かい合わせで配置し、真空中で、金型7a,7bを例えば光学的に位置合わせしながら、かつ金型間隔を制御する。金型間隔が狭められることによって光硬化性樹脂材料1eの塗布位置は広がり、光硬化性樹脂材料1eは金型7aと金型7bの間に充填される。金型間隔は、樹脂製マイクロレンズアレイの光学距離に該当する。
(a−3)光硬化性樹脂材料1eに紫外線(矢印参照)を照射して仮硬化させる。例えば、光硬化性樹脂材料1eに照度50mW/cm2の紫外線を60秒間照射する。これにより、仮硬化樹脂からなる樹脂層1が形成される。
(b)図3を参照して説明された上記工程(b)と同様にして、金属材料、例えばステンレスからなる基板5を用意する。また、樹脂層1から金型7bを剥がす。樹脂層1の基板接合面1bに、金属材料からなる基板5との密着性を向上させるための表面活性化処理、例えばシランカップリング処理を施す。
(c)仮硬化樹脂からなる樹脂層1の接合用凸部1dの先端面と基板5を接触させる。その状態で、樹脂層1に紫外線(矢印参照)を照射して仮硬化樹脂を本硬化させる。例えば、仮硬化樹脂からなる樹脂層1に照度100mW/cm2の紫外線を50秒間照射する。これにより、光透過性硬化樹脂からなる樹脂層1を形成するとともに接合用凸部1dの先端面を基板5に接合する。その結果、接合用凸部1dの先端面と基板5の接合に関して強い接合が得られる。
(d)樹脂層1と基板5とを接合した後に、金型7aを剥離する。
(e)樹脂層1の有機EL素子形成面1aに有機EL素子3を形成する。有機EL素子3はマイクロレンズ1cの上に形成される。これにより、図4に示された有機EL光源10の形成が完了する。
なお、図6を参照して説明された製造方法の実施例のように光硬化性樹脂材料1eを用いて樹脂層1を作製するとともに樹脂層1と基板とを接合する方法は、図1を参照して説明された有機EL光源10の作製にも適用可能である。
本発明の有機EL光源の他の態様について説明する。
図7は、本発明の有機EL光源のさらに他の実施例を説明するための模式的な構成図である。図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
この実施例では、有機EL素子3の陽極3aとして透明電極が用いられている。図2を参照して説明された実施例の有機EL光源10では、発光層3cで発光した光のうち陽極3a側へ出射された光は正孔輸送層3bを透過して金属材料からなる陽極3aで反射される。
これに対し、この実施例の有機EL光源10では、発光層3cで発光した光のうち陽極3a側へ出射された光は、正孔輸送層3b、透明電極からなる陽極3a、樹脂層1を介して金属材料からなる基板5で反射される。反射された光は、樹脂層1、陽極3a、正孔輸送層3b、発光層3c、電子注入層3d、陰極3eを介して外部へ出射される。したがって、この実施例では、樹脂層1のマイクロレンズ1c及び有機EL素子3の各層がレンズとして機能する。
なお、陽極3aとして透明電極が用いられる構成は、図4を参照して説明された有機EL光源10の実施例にも適用可能である。また、陽極3aとして透明電極が用いられる構成は、樹脂層1がレンズ部を備えていない構成(有機EL素子形成面1aが平坦な構成)にも適用可能である。
図8は、本発明の有機EL光源のさらに他の実施例を説明するための模式的な構成図である。図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
この実施例では、有機EL素子3としてボトムエミッション方式のものが用いられている。陽極3aは透明電極で形成されている。陰極3eは金属材料で形成されている。基板5は光透過性の材料、例えば光学ガラスで形成されている。
有機EL素子3で発光した光は、樹脂層1及び基板5を介して外部へ出射される。樹脂層1のマイクロレンズ1cはレンズとして機能する。また、陰極3eを除く有機EL素子3の各層もレンズとして機能する。
図8を参照して説明された実施例の製造工程例は、例えば図3を参照して説明した製造工程例と同様である。なお、基板5はガラス基板なので、基板5に対するシランカップリング処理において用いられるシランカップリング剤を変更する必要がある。例えば、シランカップリング剤として、一方の感応基が樹脂層1(樹脂)と結合する二重結合やエポキシ基を有し、もう一方の感応基がガラスと結合するシラノール感応基を有するものが用いられる。ただし、この実施例の有機EL光源10の製造工程はこれに限定されない。
なお、ボトムエミッション方式の有機EL素子3と光透過性材料からなる基板5とを備えている構成は、図4を参照して説明された有機EL光源10の実施例にも適用可能である。また、ボトムエミッション方式の有機EL素子3と光透過性材料からなる基板5とを備えている構成は、樹脂層1がレンズ部を備えていない構成(有機EL素子形成面1aが平坦な構成)にも適用可能である。
一般に、有機EL素子を形成するための基板として、光学ガラス基板が用いられる。その理由は、透明基板であること、熱膨張係数が小さいこと、比較的安価に購入できること、剛性が高く扱いやすいこと、トップエミッション方式とボトムエミッション方式のいずれにも共通して使用することができるので、生産プロセスを変更する必要がないこと、基板の厚さを自由に選択できること、基板の厚さを薄くすれば計量化できること、基板を薄くすれば僅かだが可撓性が得られること、などが挙げられる。
しかし、ガラス基板には以下の欠点がある。ガラス基板は、割れやすいことが最大の欠点である。また、軽薄短小化するにはガラス基板を薄くする必要があるが、ガラスを薄くする研磨技術が非常に困難である。また、ガラス基板を薄くする場合、研磨工程で割れやすいので歩留まりの低下し、コストが上昇する。また、フロートガラスを用いようとすると、表面粗さが粗い(うねっている)、気泡や脈理が発生する、などの問題がある。
そこで、有機EL素子を形成するための基板として、金属基板を用いることができれば、ガラス基板に対する問題は解消される。金属基板を用いることによる利点は以下の通りである。(1)放熱性に優れる、(2)薄く加工することが容易である、(3)剛性が高い、(4)安価に購入できる、(5)金属の種類がいろいろあり選択の自由度が高い、(6)アルミ箔で代表されるように、薄くした場合の可撓性が高い。
したがって、図1及び図2を参照して説明された実施例や、図4を参照して説明された実施例のように、基板5として金属基板を用いれば、これらの効果が得られる。
本発明の有機EL光源は、例えばプロジェクターやピコプロジェクターなどの表示素子用光源や、ヘッドアップディスプレイなどのディスプレー用光源、家電製品用光源、車載用光源などに適用することができる。その一例として、画像投影表示装置について説明する。
図9は、本発明の有機EL光源が適用された画像投影表示装置の一実施例を説明するための概略的な構成図である。画像投影表示装置の画像表示方式には、1枚の表示素子を用いて原色となる各色の画像を時系列に投射する方式と、3原色R(赤色)、G(緑色)、B(青色)に対応した3枚の表示素子を用いて3原色の画像を合成して投射する方式がある。この実施例は前者の画像表示方式のものである。
画像投影表示装置100は、有機EL光源10、レンズ系101、カラーホイール103、ロッドレンズ105、リレーレンズ群107、反射ミラー109、プリズム111、DMD(デジタルミラーデバイス)113、及び投影レンズ115を備えている。
有機EL光源10は本発明の有機EL光源によって構成されている。有機EL光源10は、例えば、図1、図4、図7、図8のいずれかに示された実施例によって構成されている。また、有機EL光源10は例えば所望の波長範囲の白色光を発光するものである。有機EL素子は有機EL発光層の材料で発光波長を制御できる。したがって、有機EL光源10を用いれば、UV/IRカットフィルター等の波長を選択する光学系が不要になる。
画像投影表示装置100の動作時において、有機EL光源10は常時点灯される。有機EL光源10からの光は、レンズ系101を介してカラーホイール103に照射される。カラーホイール103は、例えば、R,G,Bの3つのフィルタを備えている。これらのフィルタは円周上に例えば均等な角度で分割配置されている。カラーホイール103が高速で回転されることによって、カラーホイール103を透過した光はR、G、Bの3色の光に時分割される。なお、カラーホイール103における色の比率は仕様に応じて様々である。
カラーホイール103を透過した光はロッドレンズ105によって真っ直ぐな状態の光にされる。ロッドレンズ105を透過した光はリレーレンズ群107によってDMD113の大きさに合った光にされる。リレーレンズ群107を透過した光は、反射ミラー109とプリズム111を介してDMD113に照射される。
DMD113は平面に配列された多数のマイクロミラーをもつ表示素子である。DMD113は、各色に対応したそれぞれの映像信号に従って内蔵のマイクロミラーが反射するように制御される。
DMD113で反射された画像の光はプリズム111によって取り出される。投影レンズ115はプリズム111から反射で得られた画像をスクリーン(図示は省略)に投影する。
図10は、本発明の有機EL光源が適用された画像投影表示装置の他の実施例を説明するための概略的な構成図である。この実施例は、3原色に対応した3枚の表示素子を用いて3原色の画像を合成して投射する画像表示方式のものである。
画像投影表示装置200は、有機EL光源10、レンズ系201、反射ミラー203、ダイクロイックミラー205、反射ミラー207、ダイクロイックミラー209、リレーレンズ211、反射ミラー213、リレーレンズ215、反射ミラー217、コンデンサレンズ219R,219G,219B、液晶パネル221R,221G,221B、クロスプリズム223、及び投影レンズ225を備えている。
画像投影表示装置200において、有機EL光源10は、図9を参照して説明された画像投影表示装置100の有機EL光源10と同様に、本発明の有機EL光源によって構成されている。
画像投影表示装置200の動作時において、有機EL光源10は常時点灯される。有機EL光源10からの光は、レンズ系201と反射ミラー203を介してダイクロイックミラー205に照射される。
ダイクロイックミラー205は、赤色及び緑色の光を反射し、青色の光を透過する。ダイクロイックミラー205を透過した光は、反射ミラー207及びコンデンサレンズ219Bを介して平行光にされて、表示素子である液晶パネル221Bに照射される。
ダイクロイックミラー205で反射された光はダイクロイックミラー209に照射される。ダイクロイックミラー209は、緑色の光を反射し、赤色の光を透過する。ダイクロイックミラー209で反射された光はコンデンサレンズ219Gを介して平行光にされて液晶パネル221Gに照射される。ダイクロイックミラー209を透過した光は、リレーレンズ211、反射ミラー213、リレーレンズ215、反射ミラー217及びコンデンサレンズ219Rを介して平行光にされて、液晶パネル221Rに照射される。
液晶パネル221R,221G,221Bは、R、G、Bに対応するそれぞれの映像信号に従った画像を表示する。液晶パネル221R,221G,221Bを透過した映像の光は、クロスプリズム223で合成され、投影レンズ225を介してスクリーン(図示は省略)に表示される。
図11は、本発明の有機EL光源が適用された画像投影表示装置のさらに他の実施例を説明するための概略的な構成図である。図11において、図10と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
画像投影表示装置210は、有機EL光源10R,10B,10G、コンデンサレンズ219R,219G,219B、液晶パネル221R,221G,221B、クロスプリズム223、及び投影レンズ225を備えている。
有機EL光源10Rは赤色の光を出射する。有機EL光源10Rから出射された光はコンデンサレンズ219Rを介して平行光にされて液晶パネル221Rに照射される。
有機EL光源10Bは青色の光を出射する。有機EL光源10Bから出射された光はコンデンサレンズ219Bを介して平行光にされて液晶パネル221Bに照射される。
有機EL光源10Gは緑色の光を出射する。有機EL光源10Gから出射された光はコンデンサレンズ219Gを介して平行光にされて液晶パネル221Gに照射される。
液晶パネル221R,221G,221Bは、R、G、Bに対応するそれぞれの映像信号に従った画像を表示する。液晶パネル221R,221G,221Bを透過した映像の光は、クロスプリズム223で合成され、投影レンズ225を介してスクリーン(図示は省略)に表示される。
図12は、本発明の有機EL光源が適用された画像投影表示装置のさらに他の実施例を説明するための概略的な構成図である。図12において、図11と同じ機能を果たす部分には同じ符号が付されている。
この実施例の画像投影表示装置220は、図11に示された画像投影表示装置210と比較して、コンデンサレンズ219R,219G,219Bを備えていない。有機EL光源10R,10B,10Gはそれぞれ平行光を出射する。
このように、それぞれ平行光を出射する有機EL光源10R,10B,10Gを用いれば、有機EL光源10R,10B,10Gと液晶パネル221R,221G,221Bとの間のレンズ系が不要になる。
図9から図12を参照して説明した画像投影表示装置の各実施例において、例えば、画像が投影されるスクリーンは自動車のフロントガラスである。これらの実施例は車載用のヘッドアップディスプレイに適用可能である。ただし、スクリーンは自動車のフロントガラスに限定されない。また、これらの実施例が適用される画像投影表示装置は車載用のヘッドアップディスプレイに限定されない。
図9から図12を参照して説明した画像投影表示装置の各実施例は表示素子として3枚の透過型の液晶パネル又は1枚のDMDを備えているが、本発明の画像投影表示装置はこれらの構成に限定されない。本発明の画像投影表示装置は、例えば、1枚の透過型の液晶パネルを備えた画像投影表示装置や、3枚のDMDを備えた画像投影表示装置、1枚又は3枚の反射型の液晶パネルを備えた画像投影表示装置にも適用可能である。また、本発明の画像投影表示装置における光学系は上記実施例に限定されない。
以上、本発明の実施例が説明されたが、材料、形状、配置、寸法等は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例では有機EL光源10の樹脂層1として光透過性樹脂が用いられているが、本発明はこれに限定されない。本発明において、有機EL素子がトップエミッション方式のものである場合には、樹脂層は光を透過しない樹脂で形成されていてもよい。
1 光透過性基板
1a 有機EL素子形成面
1b 基板接合面
1c マイクロレンズ(レンズ部)
1d 接合用凸部を備え、
1e 光硬化性樹脂材料
3 有機EL光源
5 基板
7a 有機EL素子形成面側金型
7b 基板接合面側金型
10 有機EL光源
100,200,210,220 画像投影表示装置

Claims (7)

  1. 樹脂層と、
    前記樹脂層の有機EL素子形成面に形成された有機EL素子と、
    前記樹脂層の前記有機EL素子形成面とは反対側の基板接合面に接合された基板と、を備え、
    前記樹脂層と前記基板は熱膨張係数が互いに異なるものであり、
    前記樹脂層は前記基板接合面に前記基板と平行かつ平坦な先端面、及び前記基板と垂直な側面を有する接合用凸部を備え、
    前記接合用凸部は前記樹脂層と前記基板との熱膨張係数の差から発生する応力を考慮して設けられており、
    前記樹脂層と前記基板とが前記接合用凸部の前記先端面においてのみ互いに接合されていることを特徴とする有機EL光源。
  2. 前記樹脂層は前記有機EL素子形成面に凹凸構造のレンズ部を備えている請求項1に記載の有機EL光源。
  3. 前記基板は、ガラス基板、金属基板、金属とガラスの複合基板、セラミックスと金属の複合基板又は樹脂製基板である請求項1又は2に記載の有機EL光源。
  4. 請求項1に記載された有機EL光源を形成するための製造方法であって、以下の工程を少なくとも含むことを特徴とする有機EL光源の製造方法。
    (A)互いに対向して配置される有機EL素子形成面側金型と基板接合面側金型との間に樹脂材料を充填して成形し、前記基板接合面に前記接合用凸部をもつ前記樹脂層を形成する工程、
    (B)前記有機EL素子形成面側金型に前記樹脂層を保持させたまま前記基板接合面側金型を前記樹脂層から剥離し、前記樹脂層の前記基板接合面に形成されている前記接合用凸部の端面を前記基板に接合する工程、
    (C)前記有機EL素子形成面側金型を前記樹脂層から剥離する工程、
    (D)前記樹脂層の前記有機EL素子形成面に有機EL素子を形成する工程。
  5. 前記樹脂材料は光硬化性樹脂材料であり、
    前記工程(A)において、前記樹脂材料に紫外線を照射して仮硬化させることにより仮硬化樹脂からなる前記樹脂層を形成し、
    前記工程(B)において、前記基板接合面側金型を前記樹脂層から剥離した後、前記樹脂層の前記接合用凸部の端面を前記基板に接触させた状態で前記樹脂層に紫外線の照射及び加熱の少なくともいずれか一方の処理を施して前記仮硬化樹脂を本硬化させることにより光透過性硬化樹脂からなる前記樹脂層を形成するとともに前記接合用凸部の端面を前記基板に接合する請求項4に記載の有機EL光源の製造方法。
  6. 前記有機EL素子形成面側金型は前記樹脂層の前記有機EL素子形成面にレンズ機能を形成するための凹凸を備えており、
    前記工程(A)において、前記有機EL素子形成面側金型の前記凹凸に起因して前記樹脂層の前記有機EL素子形成面にレンズ部を形成し、
    前記工程(D)において、前記レンズ部の上に前記有機EL素子を形成する請求項4又は5に記載の有機EL光源の製造方法。
  7. 請求項1から3のいずれか一項に記載された有機EL光源を備えていることを特徴とする画像投影表示装置。
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