JP6315820B2 - 透明粘着シート - Google Patents
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Description
[1]アリルエステル樹脂シートからなる基材(A)の一方の面側にシリコーン粘着剤層(B)、他方の面側に防汚性ハードコート層(C)を有する透明粘着シートであって、前記防汚性ハードコート層(C)中に蛍光増白剤を含有することを特徴とする透明粘着シート。
[2]前記蛍光増白剤が330〜390nmの範囲に極大吸収波長を有し、400〜450nmの範囲に極大蛍光波長を有するものである前項1に記載の透明粘着シート。
[3]前記蛍光増白剤がナフタルイミド系蛍光増白剤である前項1または2に記載の透明粘着シート。
[4]防汚性ハードコート層(C)がフッ素含有化合物を含む紫外線硬化性樹脂の硬化物からなる前項1〜3のいずれかに記載の透明粘着シート。
[5]前記基材(A)の厚さが0.1〜1mmであり、前記シリコーン粘着剤層(B)の厚さが0.01〜0.15mmであり、前記防汚性ハードコート層(C)の厚さが0.5〜20μmである前項1〜4のいずれかに記載の透明粘着シート。
[6]前記アリルエステル樹脂シートが、アリルエステルオリゴマーを50質量%以上含有するアリルエステル樹脂組成物を硬化して得られるものである前項1〜5のいずれかに記載の透明粘着シート。
[7]前記アリルエステルオリゴマーが、一般式(2)
で示される基を末端基として有し、かつ一般式(3)
本発明の透明粘着シートは、アリルエステル樹脂シートからなる基材(A)の一方の面側にシリコーン粘着剤層(C)、他方の面側に防汚性ハードコート層(C)を具備する透明粘着シートであって、前記ハードコート層(C)中に、350〜400nmに吸収を有する蛍光増白剤を含有することを特徴とする。なお、基材(A)とシリコーン粘着剤層(C)あるいは基材(A)と防汚性ハードコート層(C)の間に別の層、例えば接着性を改善する層などが挿入されていてもよい。
本発明の透明粘着シートを構成する基材(A)は、アリルエステル樹脂組成物を硬化して得られるアリルエステル樹脂シートからなる。
[アリルエステル樹脂組成物]
で示される化合物の中から選ばれる少なくとも1種以上の化合物が挙げられる。「ジカルボン酸に由来する、脂環式構造及び/または芳香環構造」とは「ジカルボン酸に由来する脂環式構造」と「ジカルボン酸に由来する芳香環構造」の少なくとも1つを意味し、以下も同様である。この化合物は後述のアリルエステル化合物の原料となる他、反応性希釈剤(反応性モノマー)として本発明のアリルエステル樹脂組成物に含まれていてもよい。一般式(1)中のA1は後述の一般式(2)、一般式(3)におけるA2、A3と同様のものが好ましい。
本発明において用いられるアリルエステル樹脂組成物の主成分は、一般式(2)
で示される基を末端基として有し、かつ一般式(3)
また、3価以上の多価アルコールの具体例としては、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタリスリトール等が挙げられる。これらの多価アルコールの2種以上の混合物であってもよい。また、上述の具体例に限定されるものではない。
本発明に用いられるアリルエステル化合物は、多価カルボン酸のアリルエステルモノマーと2〜6個の水酸基を有する多価アルコールとのエステル交換反応により製造することができる。多価カルボン酸のアリルエステルモノマーは多価カルボン酸と(メタ)アリルアルコールのエステルであり、特にジカルボン酸のアリルエステルモノマーが好ましい。具体的には、テレフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、フタル酸ジアリル、、1,4−ナフタレンジカルボン酸ジアリル、1,5−ナフタレンジカルボン酸ジアリル、2,6−ナフタレンジカルボン酸ジアリル、2,7−ナフタレンジカルボン酸ジアリル、ジフェニル−m,m’−ジカルボン酸ジアリル、ジフェニル−p,p’−ジカルボン酸ジアリル、ベンゾフェノン−4,4’−ジカルボン酸ジアリル、p−フェニレンジ酢酸ジアリル、p−カルボキシフェニル酢酸ジアリル、メチルテレフタル酸ジアリル、テトラクロルフタル酸ジアリル、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル、ノルボルナンジカルボン酸ジアリル、ビシクロデカンジカルボン酸ジアリル、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸ジアリル、メチルテトラヒドロフタル酸ジアリル、アジピン酸ジアリル、コハク酸ジアリル、マレイン酸ジアリル等が挙げられる。これらアリルエステルモノマーは、必要に応じて2種以上使用することもできる。また、上述の具体例に限定されるものではない。
本発明において用いられるアリルエステル樹脂組成物には硬化剤を使用してもよい。使用できる硬化剤としては特に制限はなく、一般に重合性樹脂の硬化剤として用いられているものを用いることができる。中でも、アリル基の重合開始の点からラジカル重合開始剤を添加することが望ましい。ラジカル重合開始剤としては、有機過酸化物、光重合開始剤、アゾ化合物等が挙げられる。
本発明において用いられるアリルエステル樹脂組成物には、硬化反応速度のコントロー
ル、粘度調整(作業性の改善)、架橋密度の向上、機能付与等を目的として、反応性モノマー(反応性希釈剤)を加えることもできる。反応性モノマーとしては特に制限はなく、種々のものが使用できるが、アリルエステル化合物と反応させるためにはビニル基、アリル基等のラジカル重合性の炭素−炭素二重結合を有するモノマーが好ましい。例えば、不飽和脂肪酸エステル、芳香族ビニル化合物、飽和脂肪酸または芳香族カルボン酸のビニルエステル及びその誘導体、架橋性多官能モノマー等が挙げられる。中でも、架橋性多官能性モノマーを使用すれば、硬化物の架橋密度を制御することもできる。これら反応性モノマーの好ましい具体例を以下に示す。
本発明において用いられるアリルエステル樹脂組成物は、諸物性を改良する目的でラジカル反応性の樹脂成分を含んでいてもよい。これら樹脂成分としては不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等が挙げられる。
本発明において用いられるアリルエステル樹脂組成物には、硬度、強度、成形性、耐久性、耐水性を改良する目的で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、消泡剤、レベリング剤、離型剤、撥水剤、難燃剤、低収縮剤、架橋助剤などの添加剤を必要に応じて添加することができる。
レベリング剤としては、シリコーン系レベリング剤、アクリル系レベリング剤などが挙げられる。
離型剤としては、シリコーン系離型剤、フッ素系離型剤、ワックス系離型剤、ポリビニルアルコール系離型剤、ステアリン酸金属塩などが挙げられる。
撥水剤としては、シリコーン系撥水剤、フッ素系撥水剤、ワックス系撥水剤などが挙げられる。
難燃剤としては、トリメチルホスフェートなどのリン系難燃剤、水酸化アルミニウムなどの無機系難燃剤、シアヌル酸メラミンなどのノンハロゲン有機化合物系難燃剤などが挙げられる。
低収縮剤としては、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、スチレン−酢酸ビニル系ブロック共重合体などの有機高分子系低収縮剤などが挙げられる。
架橋助剤としては、イソシアヌル酸トリアリル、イソシアヌル酸トリメタリル、シアヌル酸トリアリルなどの架橋助剤などが挙げられる。
本発明におけるアリルエステル樹脂組成物を硬化して得られるアリルエステル樹脂シートからなる基材(A)を製造するにあたっては、一定の表面硬度が得られれば、どのような硬化方法を選択してもよい。一定以上の表面硬度を得るには、アリルエステル樹脂組成物をフィルム形状に塗工した後、光硬化及び熱硬化手法、もしくは熱硬化手法のみをとるのが好ましい。
本発明の透明粘着シートを構成するシリコーン粘着剤層(B)は、ポリオルガノシロキサンを主成分とする化合物からなる粘着層である。シリコーン粘着剤層(B)に用いる粘着剤としては、後述する付加反応型シリコーン粘着剤が好適である。当該粘着剤は比較的低温で層状形成(加工)が可能となるためエネルギー経済性に優れており、再剥離性が良好である。
本発明の透明粘着シートを構成する防汚性ハードコート層(C)は、アリルエステル樹脂シートからなる基材(A)に耐擦傷性及び防汚性を付与するために設けられる。防汚性ハードコート層(C)は、フッ素含有化合物及び紫外線硬化性樹脂を含む硬化性組成物から形成されるものが好ましい。
防汚性ハードコート層(C)中のフッ素含有化合物の含有量は、溶剤を除いた全成分の合計質量に対して0.1〜5.0質量%であることが好ましい。含有量が0.1質量%以上だと、ハードコート層表面に十分な防汚性を付与することができる。また、含有量が5.0質量%未満とすれば、ハードコート層表面のレベリング性を良好に保てる。
防汚性ハードコート層(C)には蛍光増白剤が含まれる。蛍光増白剤を添加することにより、本発明の透明粘着シートでは樹脂の黄色味がなく、かつ眼に有害なブルーライトを効果的に抑制することができるという特徴を有する。蛍光増白剤とは、樹脂の黄色味を打ち消す目的で使用される添加剤であり、紫外光を吸収し、400〜450nmの蛍光(可視光)を発する化合物を意味する。本発明で用いる蛍光増白剤が330〜390nmの範囲に極大吸収波長を有し、400〜450nmの範囲に極大蛍光波長を有するものが好ましい。
ハードコート層(実施例1、比較例2)の表面を、JIS K 5600−5−4に基づいて、円柱状に削った鉛筆芯を45度の角度に傾け、上から750gの荷重を掛け、被測定物の表面を10mm程度引掻いて傷の有無を確認し、鉛筆硬度を表面硬度の指標として求めた。比較例1ではハードコート処理なしのアリルエステル樹脂シート表面に実施した。
スチールウール#0000(日本スチールウール株式会社製)により、ハードコート層(実施例1、比較例2)の表面を、250g/cm2の荷重をかけながら100回摩擦し、傷の発生の有無及び傷の程度を目視により観察した。評価基準は下記の通りであり、◎と○を良好とした。比較例1ではハードコート処理なしのアリルエステル樹脂シート表面に実施した。
◎:傷の発生なし、○:3本以下の傷が発生、△:傷が3〜10本発生、×:傷が無数に発生。
透明粘着シートについて、JIS K7361−1に従い全光線透過率(単位:%)を光学特性の指標として求めた。なお測定には日本電色工業(株)製のNDH−5000を使用した。本明細書において「高透明」とは全光線透過率が90%以上であることを意味する。
透明粘着シートについて、JIS K7136に従いヘイズ値(単位:%)を光学特性の指標として求めた。なお測定には日本電色工業(株)製のNDH−5000を使用した。
透明粘着シートについて、JIS K7373に従いb*値を黄色みの指標として求めた。なお測定には日本電色工業(株)製のSD6000を使用した。
透明粘着シートについて、JIS K7373に従い透過率測定を行う際に、380〜495nmの波長範囲における平均透過率(単位:%)を算出し、ブルーライトカット効果の指標とした。透過率測定においては、380〜780nmの範囲において5nm間隔で透過率を出力し、380〜495nmの範囲で平均値を算出した。なお測定には日本電色工業(株)製のSD6000を使用した。
ハードコート表面(実施例1、比較例1〜2(比較例1はハードコート処理なしのアリルエステル樹脂シート表面))に油性ペン(ハイマッキー(登録商標)黒)で線(6mm幅で長さ20mm)を描き、5分間放置した。ハードコート膜面に付着した油性ペンの線を不織布(旭化成せんい株式会社製ベンコット(登録商標)M−3II)で一方向に往復して拭き取った。拭き取り後の状態を三波長発光形蛍光灯下で目視観察し、油性ペンの線が目視できなくなるまでの往復回数を以下の2段階で評価した。
○:3往復未満で拭き取ることができた。
×:3往復以上拭いても拭き取ることができなかった。
透明粘着シートのシリコーン粘着剤層(B)にセパレータPETフィルム(帝人デュポンフィルム製HPE−50)をゴムローラーを用いて2kgfの力で貼り合わせたのち、下記試験環境で24時間状態調整を行った。その後、透明粘着シートとPETフィルムを180°の角度で剥離した際に得られる、引っ張り試験器の一定ストローク範囲における力の平均値を粘着力と定義する。測定には島津製作所製の万能試験機AG−I型(10Nロードセル用引張治具使用)を用いた。試験環境は温度23±2℃、相対湿度50±5%で実施した。試験片の幅は50mmとし、試験速度300mm/minでストローク範囲は30〜90mmとした。粘着力は下式により算出される。
粘着力(N/25mm)=試験力/試験片幅(mm)×25
(試験力はストローク範囲30〜90mmにおける平均値)
蒸留装置の付いた2リットルの三口フラスコに、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアリル1625g、トリメチロールプロパン167g、ジブチル錫オキサイド0.813gを仕込み、窒素気流下、180℃で生成してくるアルコール(アリルアルコール、メチルアルコール)を留去しながら加熱した。留去したアルコールが約170gになったところで反応系内を徐々に、約4時間かけて6.6kPaまで減圧し、アルコールの留出速度を速めた。留出液が殆ど出なくなった時点で、反応系内を0.5kPaに減圧し、さらに1時間反応させた後、反応物を冷却し、アリルエステル化合物を得た。以下、得られた反応物を「アリルエステルオリゴマー(AEO)」とする。AEOの構造式を以下に示す。
アリルエステル化合物(AEO)80質量部とトリメチロールプロパントリアクリレート20質量部、パーヘキシル(登録商標)I(日油株式会社製)1質量部、Irgacure(登録商標) TPO(BASF社製)0.5質量部を均一となるまで混合し、アリルエステル樹脂組成物1を調整した。次いで当該樹脂組成物を硬化後の厚さが300μmとなるように厚さが100μmのPETフィルム上にアプリケーターを用いて塗布した。さらに塗布面に厚さが100μmのPETフィルムを被せた後、紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製アイグランデージ、メタルハライドランプ)を用いて800mJ/cm2の条件で紫外線を照射して、樹脂組成物をゲル化(半硬化)させて半硬化フィルムを得た。
得られた半硬化フィルムを両面のPETフィルムを付けたままガラス板に挟み、160℃に保った強制対流式オーブンに入れ15分間かけて硬化させた。硬化完了後に両面のPETフィルムを剥がすことで厚さが300μmの透明な「アリルエステル樹脂シート」を得た。
モノマーA27.7質量部、モノマーB10.0質量部、光重合開始剤2.1質量部、フッ素系化合物1.4質量部、蛍光増白剤0.44質量部、メチルイソブチルケトン18.1質量部、シクロヘキサノン40.3質量部を室温下で均一となるまで混合撹拌し、「ブルーライトカット効果を有する防汚性ハードコート剤」を得た。
なお上記各成分の詳細は以下の通りである。
・モノマーA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)、商品名ミラマーM600、東洋ケミカルズ株式会社製、
・モノマーB:ウレタンアクリレート、商品名NX103−161、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA)を主成分として含むヒドロキシ(メタ)アクリレートとヘキサメチレンジイソシアネートとを81/19(質量比)で反応させた反応物、亜細亜工業株式会社製、
・光重合開始剤:1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、商品名イルガキュア(登録商標)2959、BASF社製、
・フッ素系化合物:パーフルオロポリエーテル系のフッ素系界面活性剤、商品名オプツールDAC、ダイキン工業株式会社製、
・蛍光増白剤:ナフタルイミド骨格を有する化合物、商品名Lumogen F Violet 570、BASF社製。
蛍光増白剤の代わりに青色光カット染料0.1質量部を用いた以外は、「蛍光増白剤を含有する防汚性ハードコート剤の調製」と同じ方法で調製した。なお、ここでいう青色光カット染料とは波長380〜495nmの光をカットする色素であり、具体的には山田化学工業製の銅ポルフィリン錯体系色素(商品名:FDB−001)を用いた。
付加反応型シリコーン粘着剤として信越化学工業株式会社製のX−40−3306 97質量部、KR−3700 3質量部、硬化触媒として信越化学工業株式会社製のPL−50T 0.5質量部、溶剤としてトルエン 50質量部をそれぞれ秤量し、均一となるまで混合した。次いで室温下で気泡が抜けるまで静置し、「シリコーン粘着剤」を調製した。
表1(「構成」の欄の○は、その材料を使用したことを意味する)に示すように、アリルエステル樹脂シートからなる基材の一方の面に、硬化後膜厚が7μmとなるように防汚性ハードコート層(C)を形成した。このハードコート層は、ハードコート液をマイクログラビア法にて所定膜厚となるようにコーティングし、80℃で1分乾燥後、紫外線照射装置(アイグラフィックス株式会社製アイグランデージ、高圧水銀灯)を用いて300mJ/cm2の条件で紫外線を照射し形成した。ただし比較例1ではハードコート層を形成しなかった。その後、アリルエステル樹脂シートからなる基材の他方の面に硬化後膜厚が50μmとなるようにシリコーン粘着剤層(B)を形成し、透明粘着シートを得た。粘着剤層は、粘着剤液をマイクログラビア法にて所定膜厚になるようにコーティングし、80℃で2分間乾燥後、130℃で3分間熱処理し形成した。
得られた透明粘着シートの層構成と評価結果を表1にまとめて示す。
Claims (7)
- アリルエステル樹脂シートからなる基材(A)の一方の面側にシリコーン粘着剤層(B)、他方の面側に防汚性ハードコート層(C)を有する透明粘着シートであって、前記防汚性ハードコート層(C)中に蛍光増白剤を含有することを特徴とする透明粘着シート。
- 前記蛍光増白剤が330〜390nmの範囲に極大吸収波長を有し、400〜450nmの範囲に極大蛍光波長を有するものである請求項1に記載の透明粘着シート。
- 前記蛍光増白剤がナフタルイミド系蛍光増白剤である請求項1または2に記載の透明粘着シート。
- 防汚性ハードコート層(C)がフッ素含有化合物を含む紫外線硬化性樹脂の硬化物からなる請求項1〜3のいずれかに記載の透明粘着シート。
- 前記基材(A)の厚さが0.1〜1mmであり、前記シリコーン粘着剤層(B)の厚さが0.01〜0.15mmであり、前記防汚性ハードコート層(C)の厚さが0.5〜20μmである請求項1〜4のいずれかに記載の透明粘着シート。
- 前記アリルエステル樹脂シートが、アリルエステルオリゴマーを50質量%以上含有するアリルエステル樹脂組成物を硬化して得られるものである請求項1〜5のいずれかに記載の透明粘着シート。
- 前記アリルエステルオリゴマーが、一般式(2)
で示される基を末端基として有し、かつ一般式(3)
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