JP6298395B2 - 熱交換器の製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、熱交換器の製造装置及び製造方法に関する。
空気調和装置等の冷凍サイクル装置には、冷媒と空気(室外空気または室内空気)との間で熱交換を行うための熱交換器が搭載されている。この種の熱交換器は、間隔をあけて積層された複数枚のフィンと、各フィンを厚さ方向に貫通するとともに、冷媒が流通する熱交換チューブと、を有している。
ところで、上述したフィンを製造するための製造装置は、アルミニウム等からなる帯状の母材に対してプレス加工を施すとともに、母材を所定長さに切断する加工部と、加工部で加工されたフィンが積層されるスタック部と、を備えている。そして、フィンは、スタック部に所定枚数積層された時点で取り出され、後工程に搬送される。一方、フィンが取り出されたスタック部には、加工部から再び新たなフィンが供給されるようになっている。
しかしながら、上述した従来の構成にあっては、スタック部に積層されたフィンを取り出す場合に、加工部からのフィンの供給を一旦停止させる等の必要があり、製造効率を向上させる点で未だ改善の余地があった。
特開昭57−152331号公報
本発明が解決しようとする課題は、製造効率を向上させることができる熱交換器の製造装置及び製造方法を提供することである。
実施形態の熱交換器の製造装置は、第1スタック部と、第2スタック部と、を持つ。第1スタック部は、第1スタックピンと、上流チャック部と、下流チャック部と、を持つ。第1スタックピンは、連続的に供給されるフィンの貫通孔内に挿通される。上流チャック部は、第1スタックピンを挟持して、フィンを保持する挟持位置、及び第1スタックピンから退避して、フィンを下方へ受け渡す退避位置の間で移動可能とされる。下流チャック部は、第1スタックピンのうち、上流チャック部による挟持位置に対して下方を挟持して、フィンを保持する挟持位置、及び第1スタックピンから退避して、フィンを下方へ受け渡す退避位置の間で移動可能とされる。第2スタック部は、第1スタック部の下方に配置され、第1スタック部で保持されたフィンが受け渡される。そして、上流チャック部及び下流チャック部は、少なくとも何れか一方のチャック部を挟持位置とした状態で、挟持位置と退避位置とが切り替えられるように構成されている。
また、実施形態の熱交換器の製造方法は、予備スタック工程と、本スタック工程と、を持つ。予備スタック工程は、第1受け渡し工程と、第2受け渡し工程と、を持ち、フィンを第1スタック部で一時的に保持する。第1受け渡し工程は、第1スタック部の第1スタックピンを挟持する上流チャック部に、フィンを受け渡す。第2受け渡し工程は、上流チャック部で保持されたフィンを、上流チャック部の下方で第1スタックピンを挟持する下流チャック部に受け渡す。本スタック工程は、第1スタック部に保持されたフィンを、第1スタック部の下方に配置された第2スタック部に受け渡す。
第1の実施形態の熱交換器を示す斜視図。 第1の実施形態のフィンスタック装置を示す概略構成図(側面図)。 第1の実施形態のフィンスタック装置を示す概略構成図(平面図)。 フィン成形体の平面図。 フィンスタック装置の要部をX方向から見た側面図。 フィンスタック装置の要部をZ方向から見た平面図。 図6のA−A線に相当する断面図。 上流チャック部(下流チャック部)のX−Y平面に沿う部分断面図。 フィンスタック装置の動作説明図であって、図5に相当する側面図。 フィンスタック装置の動作説明図であって、図5に相当する側面図。 第2の実施形態のフィンスタック装置を示す概略構成図(平面図)。 第2の実施形態において、フィンスタック装置の要部をY方向から見た部分断面図。 第2の実施形態において、フィンスタック装置の要部をX方向から見た側面図。 第2の実施形態におけるフィンスタック装置の動作説明図であって、図12に相当する部分断面図。 第2の実施形態におけるフィンスタック装置の動作説明図であって、図13に相当する側面図。 第3の実施形態のフィンスタック装置を示す概略構成図(X方向から見た側面図)。 第3の実施形態のフィンスタック装置を示す概略構成図(平面図)。 第3の実施形態のフィンスタック装置を示す概略構成図(Y方向から見た正面図)。
以下、実施形態の熱交換器の製造装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
始めに、熱交換器1の構成について簡単に説明する。
図1に示すように、熱交換器1は、間隔をあけて積層された複数枚のフィン2と、これら各フィン2を厚さ方向に貫通するとともに、冷媒が流通する熱交換チューブ3と、を有している。
各フィン2は、例えばアルミニウム等、熱伝導率が優れた材料からなり、短冊状に形成されている。フィン2には、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔2aがフィン2の長手方向に間隔をあけて形成されている。なお、図示の例において、貫通孔2aは、フィン2の幅方向に一列(管列が一列)形成されている。
そして、フィン2は、厚さ方向に間隔をあけた状態で、かつ隣り合うフィン2同士において、長手方向で対応する貫通孔2aが重ね合わされた状態で積層され、各フィン2間に形成される隙間には、空気が流通するようになっている。
熱交換チューブ3は、例えば銅等、熱伝導率に優れた材料からなり、フィン2の貫通孔2a内に嵌合されている。具体的に、熱交換チューブ3は、隣り合うフィン2同士において、長手方向で対応する貫通孔2a同士を貫通するとともに、積層されたフィン2の外側において折り返されることで、フィン2の厚さ方向に沿って蛇行している。
次に、上述した熱交換器1の製造装置(以下、フィンスタック装置10という)について説明する。なお、以下の説明では、上下方向をZ方向、Z方向に直交する水平方向をそれぞれX方向、Y方向として説明する。
図2、図3に示すように、フィンスタック装置10は、上述したフィン2となるフィン成形体6を母材7から加工するとともに、加工されたフィン成形体6をスタックする装置である。具体的に、フィンスタック装置10は、母材供給部11、加工部12、切断部13、成形体供給部14、第1スタック部15、及び第2スタック部16が、搬送方向の上流側から下流側に向けて、この順に配置されている。
母材供給部11には、帯状の母材7がセットされる。母材7は、母材供給部11にロール状に巻回されており、母材供給部11が回転することで下流側に向けて連続的に繰り出されるようになっている。なお、本実施形態で用いる母材7の幅は、例えば上述したフィン2の複数枚分の幅を有している。
加工部12は、母材供給部11から繰り出される母材7に対して例えばプレス加工を施し、フィン成形体6を成形する。なお、本実施形態の加工部12では、上述したフィン形状の加工に加え、フィン2の幅に応じて母材7を区画する列幅加工も行っている。図4に示すように、列幅加工では、フィン2を2枚分で1セットのフィン群6aとして母材7(フィン成形体6)を分断するとともに、同一のフィン群6aにおいて、各フィン2同士の間を仕切るミシン目状の切り込み6bが形成される。また、各フィン群6aにおいて、一方のフィン2の貫通孔2aの長手方向の位置は、他方のフィン2の貫通孔2aに対して半ピッチだけずれている。すなわち、同一のフィン群6aにおいて、各フィン2の貫通孔2aは、千鳥状に形成されている。
図2に示すように、切断部13は、加工部12に対してX方向に隣接して配置され、加工部12から搬送されるフィン成形体6を所定長さ(例えば、フィン2の長手方向における長さ)で切断する。
成形体供給部14は、切断部13に対してX方向に隣接して配置され、その下面が母材供給部11、加工部12、及び切断部13の搬送面と同等の高さになるように配置されている。成形体供給部14は、図示しない吸引手段を駆動させることで、切断部13で切断されたフィン成形体6を吸着可能とされている。なお、図示の例において、成形体供給部14は、フィン成形体6の上面を吸着して、フィン成形体6の厚さ方向をZ方向に一致させた状態でフィン成形体6を保持している。そして、吸引手段の駆動が停止された場合、フィン成形体6は厚さ方向をZ方向に一致させた状態で、自重により落下し、第1スタック部15に供給されるようになっている。
図5〜図7に示すように、第1スタック部15は、成形体供給部14の下方に配置され、成形体供給部14から供給されるフィン成形体6を一時的に保持する。具体的に、第1スタック部15は、フィン成形体6の下方移動を案内する第1ピンユニット25と、第1ピンユニット25を挟持可能な上流チャック部22及び下流チャック部23と、を備えている。
図6に示すように、第1ピンユニット25は、Z方向に沿って互いに平行に延在するとともに、フィン成形体6の貫通孔2a内に挿通される複数の第1スタックピン21を有している。各第1スタックピン21は、その上部が上方に向かうに従い漸次先細るテーパ状とされ、X方向及びY方向に間隔をあけて配列されている。図示の例において、第1ピンユニット25は、X方向で間隔をあけて対向する一対の第1スタックピン21が、各フィン2に対応してY方向に沿って複数列配列されてなる。この場合、Y方向で隣接する一対の第1スタックピン21同士は、貫通孔2aに対応してX方向に半ピッチ分ずれて配列されている。そして、X方向で対向する一対の第1スタックピン21は、同一のフィン2に対して異なる2ヶ所の貫通孔2aとZ方向で重なっている。
上流チャック部22は、上述した第1ピンユニット25に対してY方向の両側にそれぞれ一対ずつ設けられ、各上流チャック部22それぞれにおいて第1スタックピン21を複数本ずつまとめて挟持している。なお、各上流チャック部22は、それぞれ同等の構成とされているため、以下の説明では一の上流チャック部22について説明する。
図5〜図7に示すように、上流チャック部22は、第1スタックピン21の延在方向であるZ方向と直交するY方向に沿って互いに平行に延在するとともに、X方向の両側から第1スタックピン21を挟持可能な一対の腕部31と、これら腕部31の基端部を支持する基部32と、基部32をY方向に沿って移動可能に支持するスライダ33と、を備えている。
まず、スライダ33は、腕部31がフィン成形体6の供給位置(成形体供給部14の下方位置)に差し入れられた前進位置と、腕部31がフィン成形体6の供給位置から退避した退避位置(図9参照)と、の間で基部32をY方向に沿って移動可能に支持している。
基部32は、腕部31が前進位置にある状態で、第1スタックピン21を挟持する挟持位置と、第1スタックピン21から離間した離間位置と、の間で腕部31をX方向に沿って移動可能に支持している。
図8に示すように、各腕部31には、X方向の内側(対向する腕部31側)に向けて互いに突出する突出部(挟持部分)35がY方向に間隔をあけて形成されている。Y方向において、突出部35は、各腕部31間で交互に配列されている。そして、挟持位置において、一方の腕部31の突出部35は、他方の腕部31における突出部35間に進入している。
一方、各腕部31のうち、突出部35間に位置する部分には、X方向の外側(対向する腕部31とは反対側)に向けて窪み、第1スタックピン21を収容する収容凹部36が形成されている。そして、上述した第1スタックピン21は、各腕部31のうち、X方向で対向する突出部35と収容凹部36との間に1本ずつ挟持されるようになっている。
ここで、各腕部31のうち、突出部35に位置する部分には、腕部31をX方向に貫通する貫通孔37が形成されている。そして、この貫通孔37内には、収容凹部36内に収容される第1スタックピン21を収容凹部36の底部側に向けて押圧する押圧機構41が設けられている。
押圧機構41は、貫通孔37内に遊挿された棒体42と、X方向の内側に向けて棒体42を付勢する付勢部材43と、を備えている。
棒体42の両端部には、ストッパ44が設けられている。各ストッパ44のうち、X方向の内側に位置するストッパ44には、X方向の内側に向けて突起部45が形成されている。この突起部45は、腕部31が挟持位置にあるときに、第1スタックピン21に形成された位置決め孔46内に進入する。すなわち、突起部45は、上流チャック部22に対する第1スタックピン21のZ方向における位置決めの機能を有している。
付勢部材43は、例えばコイルばね等からなり、その内側に棒体42が挿通されるとともに、上述したストッパ44のうち、X方向の内側に位置するストッパ44と、貫通孔37内と、の間に介在している。
また、各腕部31に対してX方向の外側には、腕部31の離間位置への移動を規制する規制機構51が設けられている。
規制機構51は、各腕部31と基部32との間に各別に設けられたアングル52と、アングル52に固定されるとともに、基部32に対して係脱可能に係止された係止部材53と、を備えている。
アングル52は、上方から見た平面視でL字状とされ、その一端部がY方向に沿って延在するとともに、腕部31の基端部に固定されている。一方、アングル52の他端部は、腕部31に対してX方向の外側に向けて延在しており、基部32に対してY方向に間隔をあけて対向している。
係止部材53は、例えばボールプランジャ等からなり、アングル52の他端部に固定されている。係止部材53は、腕部31が挟持位置にあるとき、基部32に形成された係止凹部32a内に係止されている。
下流チャック部23は、上述した第1ピンユニット25に対してY方向の両側にそれぞれ一対ずつ設けられ、第1スタックピン21のうち各上流チャック部22による挟持部分よりも下方に位置する部分を挟持する。なお、上述した上流チャック部22に対して上下対称で構成されている以外は、上流チャック部22とほぼ同一の構成とされている。したがって、下流チャック部23において、上流チャック部22と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図1、図2に示すように、第2スタック部16は、Z方向に延びる軸心O周りに回転可能とされたターンテーブル61と、ターンテーブル61上に搭載されるとともに、第1スタック部15から供給されるフィン成形体6を受け取る受取部62と、を備えている。
図示の例において、受取部62は、ターンテーブル61のうち、軸心Oを間に挟んで対向する位置に一対で設けられている。そして、一対の受取部62は、ターンテーブル61の回転により、上述した第1スタック部15にZ方向で交互に対向するようになっている。すなわち、受取部62は、第1スタック部15の下方で第1スタック部15と対向する位置に配置される受取位置と、受取位置に対して例えば180°ずれた位置であって、受取部62で受け取ったフィン成形体6を取り出す取出位置と、の間を移動可能になっている。
受取部62は、ターンテーブル61上に上下動可能に支持されたベース部63と、ベース部63上に立設されてフィン成形体6の下方移動を案内する複数の第2ピンユニット65と、を備えている。
第2ピンユニット65は、Z方向に沿って互いに平行に延在するとともに、フィン成形体6の貫通孔2a内に挿通される複数の第2スタックピン64を有している。各第2スタックピン64は、その上部が上方に向かうに従い漸次先細るテーパ状とされるとともに、X方向及びY方向に間隔をあけて配列されている。図示の例において、第2ピンユニット65は、X方向で間隔をあけて対向する一対の第2スタックピン64が、各フィン2に対応してY方向に沿って複数列配列されてなる。この場合、X方向で対向する一対の第2スタックピン64は、X方向で対向する一対の第1スタックピン21よりも内側に配置され、同一のフィン2の各貫通孔2aのうち、第1スタックピン21よりもX方向で内側に位置する貫通孔2a内に各別に挿通される。
ベース部63は、第1スタック部15から供給されるフィン成形体6を下方から支持する。また、ベース部63は、図示しない駆動手段によってZ方向に移動可能に構成されている。具体的に、ベース部63は、第2スタックピン64の上端部が第1スタックピン21の下端部にZ方向でラップするラップ位置(図9参照)と、第2スタックピン64の上端部が第1スタックピン21の下端部からZ方向で退避する待機位置(図5参照)と、の間を移動可能とされている。
次に、上述したフィンスタック装置10の動作について説明する。なお、以下の説明では、第1スタック部15において、上流チャック部22及び下流チャック部23がともに挟持位置にあり、第2スタック部16において、一方の受取部62が受取位置にあり、一方の受取部62の第2スタックピン64がラップ位置にある場合を初期状態として説明する。
まず、図1、図2に示すように、母材供給部11は、加工部12に向けて母材7を連続的に繰り出す(繰り出し工程)。続いて、加工部12は、母材供給部11から繰り出される母材7に対してプレス加工を行い、上述したフィン成形体6を成形する(プレス工程)。
続いて、加工部12から搬送されるフィン成形体6は、その上面が成形体供給部14に吸着されながら、切断部13を通過する。そして、フィン成形体6は、切断部13を所定長さ通過した時点で、切断部13により切断される(切断工程)。
図5〜図7に示すように、切断部13により切断されたフィン成形体6は、第1スタック部15で一時的に保持される(予備スタック工程)。本実施形態の予備スタック工程では、成形体供給部14から上流チャック部22上にフィン成形体6を受け渡す(供給する)第1受け渡し工程と、上流チャック部22で保持されたフィン成形体6を下流チャック部23上に受け渡す第2受け渡し工程と、が行われる。
第1受け渡し工程では、まず切断部13によるフィン成形体6の切断と同時に、成形体供給部14によるフィン成形体6の吸着を解除する。これにより、フィン成形体6が自重により落下する。そして、フィン成形体6の落下に伴い、フィン成形体6の貫通孔2a内に第1スタックピン21が進入すると、フィン成形体6は、第1スタックピン21により案内されながら下方に移動する。その後、フィン成形体6は、上流チャック部22上に到達することで、下方移動が規制され、上流チャック部22上に保持される。
そして、切断部13により切断されたフィン成形体6が第1スタック部15に向けて順次落下することで、複数枚のフィン成形体6が上流チャック部22上に保持される。
次に、上流チャック部22上に、所定枚数(例えば、50枚程度)のフィン成形体6が積層された時点で、上流チャック部22上に保持されたフィン成形体6を下流チャック部23に受け渡す(第2受け渡し工程)。第2受け渡し工程では、上流チャック部22を退避位置に向けて移動させる。具体的には、図9に示すように、上流チャック部22のうち、腕部31が挟持位置から離間位置に向けて移動することで、腕部31による第1スタックピン21の挟持が解除される。さらに、基部32が前進位置から退避位置に向けて移動することで、腕部31がフィン成形体6の供給位置から退避する。
すると、上流チャック部22上に保持されたフィン成形体6が、第1スタックピン21に案内されながら下降する。なお、第2受け渡し工程の開始判断(上流チャック部22の退避位置への動作タイミング)は、例えば切断部13によるフィン成形体6の切断回数(第1受け渡し工程の実施回数)をカウントする等して判断できる。
上流チャック部22から落下するフィン成形体6は、下流チャック部23に到達することで、その下方移動が規制され、下流チャック部23上に保持される。なお、上述した上流チャック部22は、退避位置への移動後、速やかに挟持位置に復帰する。これにより、上流チャック部22上では、上述した第1受け渡し工程が繰り返される。
なお、下流チャック部23上には、第2受け渡し工程で受け渡されるフィン成形体6が、所定セット分(例えば、3セット分)積層されるようになっている。
そして、下流チャック部23上に所定枚数のフィン成形体6が積層された時点で、下流チャック部23上に保持されたフィン成形体6を第2スタック部16に受け渡す(本スタック工程)。なお、本スタック工程の開始判断(下流チャック部23の退避位置への動作タイミング)は、第2受け渡し工程の実施回数をカウントする等して判断できる。
本スタック工程では、下流チャック部23を退避位置に向けて移動させる。具体的には、図10に示すように、下流チャック部23のうち、腕部31が挟持位置から離間位置に向けて移動することで、腕部31による第1スタックピン21の挟持が解除される。さらに、基部32が前進位置から退避位置に向けて移動することで、腕部31がフィン成形体6の供給位置から退避する。すると、下流チャック部23上に保持されたフィン成形体6が、自重により落下する。
下流チャック部23から落下したフィン成形体6は、第1スタックピン21から抜け出し、第1スタック部15の下方に配置された第2スタック部16で保持される。具体的に、フィン成形体6の落下に伴い、フィン成形体6の貫通孔2a内に第2スタックピン64が進入すると、フィン成形体6は、第2スタックピン64に案内されながら下方に移動する。その後、フィン成形体6は、ベース部63に到達することで、下方移動が規制され、ベース部63上に保持される。
なお、下流チャック部23は、フィン成形体6が落下した後、速やかに挟持位置に復帰する。これにより、下流チャック部23上では、上述した第2受け渡し工程が繰り返し行われる。また、下流チャック部23が挟持位置以外の位置にあるとき、上流チャック部22は挟持位置に復帰している。すなわち、各チャック部22,23は、少なくとも何れかのチャック部22,23を挟持位置とした状態で、挟持位置と退避位置とが切り替えられるようになっている。これにより、第1スタックピン21の落下を防止しつつ、予備スタック工程及び本スタック工程が行われる。
そして、ベース部63上には、本スタック工程で受け渡されるフィン成形体6が所定セット分積層されるようになっている。
続いて、ベース部63上に所定枚数のフィン成形体6が積層された時点で、一方の受取部62からフィン成形体6を取り出す(取出工程)。具体的には、まずベース部63(第2スタックピン64)がラップ位置から待機位置に向けて下降して、第2スタックピン64を第1スタック部15から退避させる。その後、ターンテーブル61が回転することで、一方の受取部62が取出位置に向けて移動する。これにより、作業者は、一方の受取部62にスタックされたフィン成形体6を取り出し、後工程に搬送する。なお、取出工程の開始判断は、例えば本スタック工程の実施回数をカウントする等して判断できる。
また、一方の受取部62が取出位置に移動することで、他方の受取部62が受取位置まで移動する。これにより、受取位置に移動した他方の受取部62に、第2受け渡し工程で第1スタック部15(下流チャック部23)上に保持されたフィン成形体6が順次搬送されることになる。
このように、本実施形態では、第2スタック部16の上方に、第1スタックピン21を有する第1スタック部15を備える構成とした。
この構成によれば、第1スタック部15において、フィン成形体6を一時的に保持することができるので、フィン成形体6の搬送を停止させることなく、第2スタック部16に積層されたフィン成形体6の取り出し等を行うことができる。これにより、製造効率の向上を図ることができる。
特に、本実施形態では、各チャック部22,23のうち、少なくとも何れかのチャック部22,23を挟持位置とした状態で、各チャック部22,23の挟持位置及び退避位置を切り替える構成とした。
この構成によれば、成形体供給部14及び第1スタック部15(上流チャック部22及び下流チャック部23)間や、第1スタック部15及び第2スタック部16間でのフィン成形体6の受け渡しを、第1スタックピン21自体を移動させることなく行うことができる。これにより、予備スタック工程と本スタック工程での動作や、第1スタック部15の構成の簡素化を図った上で、フィン成形体6の受け渡しを確実に行うことができる。
また、本実施形態では、第2スタックピン64を、第1スタックピン21に対してZ方向でラップするラップ位置に移動させることで、第1スタック部15(下流チャック部23)から第2スタック部16へのフィン成形体6の受け渡しを確実に行うことができる。
一方、第2スタックピン64を、第1スタックピン21から退避する退避位置に移動させることで、第2スタック部16に保持されたフィン成形体6の取り出し時や搬送時等において、第1スタックピン21と第2スタックピン64との干渉を抑制できる。これにより、製造効率の更なる向上を図ることができる。
ところで、本実施形態のように、一対の腕部31により複数の第1スタックピン21をまとめて保持する場合、腕部31の長さを確保する必要がある。この場合、腕部31の基端部側から先端部側に向かうに従い腕部31間の間隔が広がり易くなる(挟持力が弱くなる)傾向がある。
これに対して、本実施形態では、上流チャック部22及び下流チャック部23の押圧機構41において、腕部31における付勢部材43のうち、先端部側に位置する付勢部材43が基端部側に位置する付勢部材43に比べてばね定数が大きく設定される構成とした。
この構成によれば、基端部側に位置する付勢部材43が撓み易く、先端部側に位置する付勢部材43が撓みにくくなる。そのため、挟持位置において、腕部31間の距離をY方向の全体に亘って一定に保った上で、腕部31の全体に亘って各第1スタックピン21を安定して挟持することができる。
しかも、本実施形態では、押圧機構41のストッパ44に、第1スタックピン21に設けられた位置決め孔46内に進入可能な突起部45が設けられているため、挟持位置において、第1スタックピン21を確実に保持することができる。これにより、各チャック部22,23に対する第1スタックピン21の抜け止めを図ることができる。
また、各チャック部22,23に、挟持位置から離間位置への腕部31の移動を規制する規制機構51が設けられているため、挟持位置において、腕部31が基端部側に比べて先端部側で広がり易くなるのを抑制できる。その結果、各第1スタックピン21を安定して保持することができる。
なお、上述した第1の実施形態では、各チャック部22,23に対して押圧機構41、突起部45、及び規制機構51を設ける構成について説明したが、これに限られない。例えば、押圧機構41、突起部45、及び規制機構51のうち、少なくとも何れか1つの構成を採用してもよく、またこれらの構成を採用しなくてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1スタック部15の上方に、フィン成形体6を一時的に保持するフィン受けフォーク100を配設した点で、上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11〜図13に示すフィンスタック装置101において、フィン受けフォーク100は、X方向で対向するように一対設けられている。なお、各フィン受けフォーク100の構成は、それぞれ同等の構成であるため、以下の説明では、一方のフィン受けフォーク100について説明し、他方のフィン受けフォーク100についての説明は省略する。
図12、図13に示すように、フィン受けフォーク100は、X方向に間隔をあけて配置された複数の保持部102を備えている。これら保持部102は、Y方向に沿って互いに平行に延在するとともに、上方から見た平面視において、フィン成形体6の供給位置内であって、第1スタックピン21と重ならない位置に配設されている。また、保持部102は、フィン受けフォーク100の待機位置において、成形体供給部14の下面に形成された凹部104内に離脱可能に収容されている。
フィン受けフォーク100は、上述した待機位置と、保持部102が第1スタックピン21間のうち、上流チャック部22よりも上方に位置する保持位置(図15中のQ1)と、保持部102が供給位置に対してX方向の外側に退避した退避位置(図15中のQ2)と、の間を移動可能とされている。
このように構成されたフィンスタック装置101において、フィン受けフォーク100は、上述した第2受け渡し工程中(上流チャック部22における挟持位置と退避位置との移行時)、成形体供給部14からフィン成形体6が供給される際に駆動する。具体的には、図14、図15に示すように、フィン受けフォーク100は、各第1受け渡し工程のうち、最終段の第1受け渡し工程で成形体供給部14から供給されるフィン成形体6とともに、待機位置から保持位置に向けて下降する(図15中のQ1)。
そして、上流チャック部22は、最終段の第1受け渡し工程で供給されるフィン成形体6が保持された時点で、上述した第1の実施形態と同様に退避位置に移動する。これにより、上述した第2受け渡し工程と同様に、上流チャック部22上に保持されたフィン成形体6が、下流チャック部23上に受け渡される。
一方、成形体供給部14から新たに供給されるフィン成形体6は、落下に伴い貫通孔2a内に第1スタックピン21が進入するとともに、第1スタックピン21に案内されながら下降する。その後、フィン成形体6は、フィン受けフォーク100の保持部102に到達して、その下方移動が規制される。これにより、フィン成形体6がフィン受けフォーク100上に保持される。
そして、上流チャック部22が挟持位置に戻る間、切断部13により切断されたフィン成形体6は、フィン受けフォーク100で順次保持される。
その後、上流チャック部22が挟持位置まで復帰すると、フィン受けフォーク100は退避位置(図15中のQ2)に移動する。これにより、フィン受けフォーク100上に保持されたフィン成形体6が、第1スタックピン21に案内されながら下降することで、上流チャック部22上に保持される。
一方、退避位置に移動したフィン受けフォーク100は、保持部102が供給位置に対してX方向の外側に退避した状態で上昇した後、成形体供給部14の凹部104に到達した時点で、保持部102が凹部104内に差し入れられる(図15中のQ3)。
このように、本実施形態では、上流チャック部22が退避位置にいる間、フィン受けフォーク100によってフィン成形体6を一時的に保持することができる。そのため、上流チャック部22が退避位置から挟持位置に復帰する際に、新たに供給されるフィン成形体6が上流チャック部22を通過したり、上流チャック部22と干渉したりするのを抑制できる。
また、上流チャック部22の退避位置と挟持位置との移行速度よりもフィン成形体6の供給ピッチを速くすることができるので、更なる製造効率の向上を図ることができる。
しかも、フィン受けフォーク100は、フィン成形体6の搬送方向に沿ってフィン成形体6とともに移動可能とされるため、上流チャック部22が退避位置にいる間、新たに供給されるフィン成形体6をフィン受けフォーク100により確実に保持できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、第1スタックピン21の傾きを抑制する傾き抑制機構200を下流チャック部23に配設した点で、上述した各実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した各実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。また、図17では、上述した規制機構51の図示を省略している。
図16〜図18に示すフィンスタック装置201において、傾き抑制機構200は、下流チャック部23の各腕部31に各別に固定された固定プレート202と、各固定プレート202に配設され、第1スタックピン21を保持する保持部材203と、を備えている。
固定プレート202は、Y方向に沿って延びる板状とされ、そのY方向における長さが腕部31の長さと同等とされるとともに、X方向の厚さが腕部31よりも薄くなっている。腕部31には、腕部31をZ方向に貫通する固定ねじ210(図16参照)がY方向に間隔をあけて複数配設され、これら固定ねじ210を介して固定プレート202が腕部31上に固定されている。なお、固定プレート202は、腕部31上において、収容凹部36よりもX方向の外側に位置する部分に固定されている。すなわち、固定プレート202は、Z方向から見た平面視で収容凹部36と重ならないように配設されている。
固定プレート202において、各突出部35及び収容凹部36とY方向で同等に位置する部分には、固定プレート202をX方向に貫通する雌ねじ孔202aがY方向で間隔をあけて配設されている。
保持部材203は、上述した雌ねじ孔202aに各別に螺合された押さえねじ211と、押さえねじ211に各別に螺合されるとともに、固定プレート202に対して押さえねじ211を位置決めするナット212と、を備えている。
押さえねじ211は、各雌ねじ孔202aのうち、各突出部35に対応する雌ねじ孔202aに螺合された長ねじ211aと、各収容凹部36に対応する雌ねじ孔202aに螺合された短ねじ211bと、を有している。すなわち、長ねじ211a及び短ねじ211bは、同一の腕部31においてY方向で交互に配設されるとともに、各腕部31においてX方向で対向している。
長ねじ211aは、そのねじ先を固定プレート202に対してX方向の内側に向けた状態で、雌ねじ孔202a内に螺合されている。長ねじ211aは、固定プレート202に対する回転に伴いX方向に移動可能とされ、固定プレート202に対するX方向の内側への突出量が調整される。この場合、長ねじ211aは、正転(長ねじ211aが螺合される方向への回転)に伴い、固定プレート202に対してX方向の内側に向けて前進する。一方、長ねじ211aは、逆転(長ねじ211aの螺合が解除される方向への回転)に伴い、固定プレート202に対してX方向の外側に向けて後退する。
短ねじ211bは、そのねじ先を固定プレート202に対してX方向の内側に向けた状態で、雌ねじ孔202a内に螺合されている。短ねじ211bは、固定プレート202に対する回転に伴いX方向に移動可能とされ、固定プレート202に対するX方向の内側への突出量が調整される。この場合、短ねじ211bは、正転(短ねじ211bが螺合される方向への回転)に伴い、固定プレート202に対してX方向の内側に向けて前進する。一方、短ねじ211bは、逆転(短ねじ211bの螺合が解除される方向への回転)に伴い、固定プレート202に対してX方向の外側に向けて後退する。
ナット212は、各押さえねじ211の軸部のうち、頭部と固定プレート202との間に位置する部分に螺合されている。ナット212は、固定プレート202に押さえ付けられる位置まで螺合されることで、固定プレート202に対して各押さえねじ211を位置決めする。この場合、長ねじ211aの突出量は、例えばねじ先が突出部35のX方向の内側端面と同等の位置に配置されるように設定される。また、短ねじ211bの突出量は、例えばねじ先が収容凹部36の底部と同等の位置に配置されるように設定される。
このような構成において、メンテナンス時等、フィンスタック装置201の作動前において、各押さえねじ211の突出量を例えば上述した位置等に設定する。その後、上述した各実施形態と同様の方法により、予備スタック工程を行う。この場合、下流チャック部23の挟持位置において、押さえねじ211は、下流チャック部23に対して上方に間隔をあけて配設されるとともに、X方向で対向する押さえねじ211(長ねじ211a及び短ねじ211b)間で第1スタックピン21を挟持している。そのため、第2受け渡し工程で上流チャック部22から受け渡されるフィン成形体6は、下流チャック部23上に固定された固定プレート202上に保持される。
また、傾き抑制機構200は、下流チャック部23が退避位置に向けて移動すると、下流チャック部23とともにX方向の外側に向けて移動する。これにより、下流チャック部23及び押さえねじ211による第1スタックピン21の挟持が一斉に解除される。
以上のように、本実施形態では、下流チャック部23に対してZ方向に間隔をあけて配設されるとともに、下流チャック部23とともに第1スタックピン21を保持する傾き抑制機構200を備える構成とした。
この構成によれば、第2受け渡し工程等、上流チャック部22による第1スタックピン21の挟持が解除された状態(挟持位置以外の状態)において、第1スタックピン21の主にX方向への傾きを抑制できる。
特に、傾き抑制機構200が下流チャック部23に対するX方向の内側への突出量を調整可能とされているため、下流チャック部23に対する傾き抑制機構200の位置精度に依らず、第1スタックピン21を高精度に保持できる。
また、本実施形態の傾き抑制機構200では、押さえねじ211に螺合されたナット212により押さえねじ211の位置決めを行うため、簡素な構成で第1スタックピン21の傾きを抑制できる。
なお、上述した第3の実施形態では、押さえねじ211及びナット212により保持部材203を構成した場合について説明したが、これに限られない。すなわち、保持部材203は、下流チャック部23に対してZ方向で離間した部分を保持するとともに、下流チャック部23に対するX方向の内側への突出量が調整可能とされていれば構わない。この場合、例えば固定プレート202をX方向に貫通するピンと、固定プレート202に螺合されるとともに、ピンに対してX方向に交差する方向から当接し、固定プレート202に対してピンを位置決めする止めねじと、を有する構成としても構わない。
また、上述した実施形態では、各固定プレート202に押さえねじ211を配設する構成について説明したが、少なくとも一方の固定プレート202に押さえねじ211が配設されていれば構わない。
また、上述した第3の実施形態では、下流チャック部23に対して上方に傾き抑制機構200を配設する構成について説明したが、これに限らず、下流チャック部23に対して下方に配設しても構わない。
なお、上述した各実施形態では、フィン成形体6において、隣接するフィン2間で貫通孔2aが千鳥状に配置された構成について説明したが、これに限られない。すなわち、隣接するフィン2間において、貫通孔2aを同等のピッチで形成しても構わない。
また、上述した各実施形態では、フィン成形体6において、複数のフィン2が幅方向に複数枚連なる構成について説明したが、これに限らず、単数のフィン2をフィン成形体6としても構わない。
さらに、フィン成形体6の長さや幅についても適宜設計変更が可能である。
すなわち、種々のフィン成形体6について本実施形態のフィンスタック装置10,101を適用することができる。
さらに、上述した各実施形態では、フィン成形体6を構成する各フィン2の貫通孔2aに対して第1スタックピン21及び第2スタックピン64が2ヶ所ずつ挿通される構成について説明したが、これに限られない。例えば、第1スタックピン21及び第2スタックピン64の本数等は、フィン2の幅や長さ、フィン成形体6を構成するフィン2の枚数等によって適宜設計変更が可能である。
また、上述した実施形態では、腕部31が第1スタックピン21の延在方向に直交する方向に向けて延在する構成について説明したが、これに限らず、第1スタックピン21の延在方向に交差する方向に延在していれば構わない。
また、上述した実施形態では、第1スタックピン21と第2スタックピン64とが、平面視でずれた位置に配置された構成について説明したが、これに限らず、平面視で重なる位置に第1スタックピン21と第2スタックピン64とを配置しても構わない。
また、上述した第2の実施形態では、フィン受けフォーク100がフィン成形体6の搬送方向に沿ってフィン成形体6とともに移動可能とされた構成について説明したが、これに限られない。上流チャック部22が退避位置にいる間に、フィン成形体6を一時的に保持する構成であれば、フィン受けフォーク100の移動方向は適宜設計変更が可能である。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、第2スタック部16の上方に、第1スタックピン21を有する第1スタック部15を持つことにより、第1スタック部15において、フィン成形体6を一時的に保持することができるので、フィン成形体6の搬送を停止させることなく、第2スタック部16に積層されたフィン成形体6の取り出し等を行うことができる。これにより、製造効率の向上を図ることができる。
特に、各チャック部22,23のうち、少なくとも何れかのチャック部22,23を挟持位置とした状態で、各チャック部22,23の挟持位置及び退避位置を切り替えることにより、成形体供給部14及び第1スタック部15(上流チャック部22及び下流チャック部23)間や、第1スタック部15及び第2スタック部16間でのフィン成形体6の受け渡しを、第1スタックピン21自体が移動させることなく行うことができる。これにより、予備スタック工程と本スタック工程との動作タイミングの制御や、構成の簡素化を図った上で、フィン成形体6の受け渡しを確実に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,101…フィンスタック装置(熱交換器の製造装置)、2…フィン、2a…貫通孔、6…フィン成形体(フィン)、15…第1スタック部、16…第2スタック部、21…第1スタックピン、22…上流チャック部、23…下流チャック部、31…腕部、32…基部、35…突出部(挟持部分)、43…付勢部材、64…第2スタックピン、100…フィン受けフォーク

Claims (8)

  1. 連続的に供給されるフィンの貫通孔内に挿通される第1スタックピンを有するとともに、前記フィンを保持する第1スタック部と、
    前記第1スタック部の下方に配置され、前記第1スタック部で保持された前記フィンが受け渡される第2スタック部と、を有し、
    前記第1スタック部は、
    前記第1スタックピンを挟持して、前記フィンを保持する挟持位置、及び前記第1スタックピンから退避して、前記フィンを下方へ受け渡す退避位置の間で移動可能とされた上流チャック部と、
    前記第1スタックピンのうち、前記上流チャック部による挟持位置に対して下方を挟持して、前記フィンを保持する挟持位置、及び前記第1スタックピンから退避して、前記フィンを下方へ受け渡す退避位置の間で移動可能とされた下流チャック部と、を備え、
    前記上流チャック部及び前記下流チャック部は、少なくとも何れか一方のチャック部を挟持位置とした状態で、挟持位置と退避位置とが切り替えられるように構成されている熱交換器の製造装置。
  2. 前記第1スタック部の上方には、前記上流チャック部が退避位置から挟持位置に復帰する間に、前記フィンを保持するフィン受けフォークが配設されている請求項1記載の熱交換器の製造装置。
  3. 前記フィン受けフォークは、前記フィンを保持する保持位置に向けて下方に移動可能とされている請求項2記載の熱交換器の製造装置。
  4. 前記第2スタック部は、前記フィンに形成された前記貫通孔のうち、前記第1スタックピンとは異なる前記貫通孔内に挿通される第2スタックピンを備え、
    前記第2スタックピンは、前記第1スタックピンに対して上下方向でラップするラップ位置と、前記第1スタックピンから退避する待機位置と、の間を移動可能とされている請求項1から請求項3の何れか1項に記載の熱交換器の製造装置。
  5. 前記上流チャック部及び前記下流チャック部は、
    前記第1スタックピンの延在方向に対して交差する方向に延在するとともに、複数の前記第1スタックピンをまとめて挟持する一対の腕部と、
    前記腕部の基端部を支持する基部と、
    前記腕部のうち、前記第1スタックピンの挟持部分にそれぞれ配設されるとともに、前記第1スタックピンに向けて付勢された付勢部材と、を備え、
    前記付勢部材のうち、前記腕部の先端部側に位置する前記付勢部材は、前記腕部の基端部側に位置する前記付勢部材に比べてばね定数が大きく設定されている請求項1から請求項4の何れか1項に記載の熱交換器の製造装置。
  6. 前記第1スタック部は、前記下流チャック部に固定されて前記下流チャック部と一体で移動可能とされるとともに、前記第1スタックピンのうち、前記下流チャック部による挟持位置に対して上下方向で離間した部分を保持する傾き抑制機構を備え、
    前記傾き抑制機構は、前記下流チャック部に対する前記第1スタックピン側への突出量が調整可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の熱交換器の製造装置。
  7. 前記傾き抑制機構は、
    前記下流チャック部に固定された固定プレートと、
    前記第1スタックピンの延在方向に対して交差する方向に移動可能に、前記固定プレートに螺合され、そのねじ先で前記第1スタックピンを保持する押さえねじと、
    前記押さえねじに螺合されるとともに、前記固定プレートに対して前記押さえねじを位置決めするナットと、を備えていることを特徴とする請求項6記載の熱交換器の製造装置。
  8. フィンを第1スタック部で一時的に保持する予備スタック工程と、
    前記第1スタック部に保持された前記フィンを、前記第1スタック部の下方に配置された第2スタック部に受け渡す本スタック工程と、を有し、
    前記予備スタック工程は、
    前記第1スタック部の第1スタックピンを挟持する上流チャック部に、前記フィンを受け渡す第1受け渡し工程と、
    前記上流チャック部で保持された前記フィンを、前記上流チャック部の下方で前記第1スタックピンを挟持する下流チャック部に受け渡す第2受け渡し工程と、を有する熱交換器の製造方法。
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