JP2017213591A - フィンスタック装置およびフィンスタック方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィンが成形された金属帯状体を搬送、切断、積層するフィンスタック装置において、フィンの搬送と積層の信頼性を向上する。
【解決手段】フィンが成形された金属帯状体101を載置する搬送面104と、この搬送面の上部に設けられ、金属帯状体101の幅方向と上面を規制する断面がコ字形状のガイド部105と、このガイド部105の上面に設けられ、金属帯状体101のフィン1に吹き付ける圧縮エアー118を送る貫通孔111を備え、貫通孔111からの圧縮エアー118により金属帯状体101を搬送面104に沿って搬送するようにした。
【選択図】図5
【解決手段】フィンが成形された金属帯状体101を載置する搬送面104と、この搬送面の上部に設けられ、金属帯状体101の幅方向と上面を規制する断面がコ字形状のガイド部105と、このガイド部105の上面に設けられ、金属帯状体101のフィン1に吹き付ける圧縮エアー118を送る貫通孔111を備え、貫通孔111からの圧縮エアー118により金属帯状体101を搬送面104に沿って搬送するようにした。
【選択図】図5
Description
この発明は、放熱用フィンを成形した金属帯状体の搬送と切断と積層を行うフィンスタック装置およびフィンスタック方法に関するものである。
扁平チューブを用いたフィンアンドチューブ式熱交換器を製造するに際して、放熱用フィンを成形した金属帯状体の搬送、切断、積層をおこなう装置は、特許文献1などですでに知られている。
特許文献1の装置は、アンコイラから引き出された金属の薄板がプレス装置に供給され、プレス装置より金属薄板の周囲に所定の高さに切り起こされた切り起こし部、扁平チューブを装着するための溝、ルーバー等が成形された金属帯状体にされる。金属帯状体はプレス装置から引出され、所定距離を搬送後、切断刃を有する切断装置によって所定の長さに切断され、金属帯状体は個片化される。個片化された金属帯状体は、フィンとしてスタッカーと呼ばれる装置において整列され、鉛直方向に既定の高さまで積層される。
特許文献1の装置は、アンコイラから引き出された金属の薄板がプレス装置に供給され、プレス装置より金属薄板の周囲に所定の高さに切り起こされた切り起こし部、扁平チューブを装着するための溝、ルーバー等が成形された金属帯状体にされる。金属帯状体はプレス装置から引出され、所定距離を搬送後、切断刃を有する切断装置によって所定の長さに切断され、金属帯状体は個片化される。個片化された金属帯状体は、フィンとしてスタッカーと呼ばれる装置において整列され、鉛直方向に既定の高さまで積層される。
特許文献1の装置は、プレス成形後の金属帯状体の搬送に関しては、例えば往復運動する送りピンを使用することで搬送を行っている。この送りピンは、先端が送り方向に関して、上流側の高さが低いピン形状をしており、ピン自体が下部からバネにより付勢されて設置されている。金属帯状体の搬送時において、往路では、送りピンが、金属帯状体に成形された切り起こし部に挿入されて金属帯状体と物理的に係合し、送りピンが往復動体によって移送方向に移動することによって金属帯状体を牽引することで搬送を行う。また、復路では、金属帯状体がピン先端の傾斜に沿って送りピンを押しこむことで、送りピンを下部から付勢しているバネが縮み、送りピンが金属帯状体の搬送面から沈み込むことで金属帯状体との係合が解除され、初期位置まで戻る。
しかしながら、上記の場合において、送りピンは復路において金属帯状体と常に擦れ合いながら移動することになるため、復路においてフィン表面に傷が発生したり、プレスの金型摩耗による成型性が悪化した場合に、金属帯状体とフィンが引っかかり、変形をおこすなどの懸念がある。また、送りピンの摩耗により先端部が削れることで、フィン係合部の高さが低くなり、往路における搬送の信頼性の低下にもつながる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、金属帯状体の搬送を圧縮エアーで行うことにより搬送方法の機構を簡素化し、金属帯状体の送り速度についても容易に調整できるフィンスタック装置およびフィンスタック方法を得ることを目的とするものである。
この発明に係るフィンスタック装置は、フィンが成形された金属帯状体を載置して搬送する搬送面と、この搬送面の上部に設けられ、金属帯状体の幅方向と上面を規制する断面がコ字形状のガイド部と、このガイド部の上面に設けられ、金属帯状体のフィンに吹き付ける圧縮エアーを送る貫通孔を備え、貫通孔からの圧縮エアーにより金属帯状体を搬送面に沿って搬送するようにしたものである。
この発明に係るフィンスタック方法は、チューブ装着溝を有するフィンが成形された金属帯状体を、搬送面とガイド部で構成される搬送経路に導入する導入工程、搬送経路に導入された金属帯状体のフィンにガイド部に設けられた貫通孔から圧縮エアーを吹き付けて、金属帯状体を搬送経路に沿って搬送する搬送工程、搬送工程によって搬送された金属帯状体を所定の長さで切断して金属帯状体をフィンに個片化する切断工程、切断工程により個片化されたフィンを、フィンのチューブ装着溝をガイドピンに挿入して筐体部に積層する積層工程を備えたものである。
この発明によれば、送りピンを使用した搬送方法に比べ機構が簡素化できる上、金属帯状体の送り速度についても、圧縮エアーの流量を増加させたり、圧縮エアーの噴出し角を変えることで容易に調整できる。また、搬送面とコ字形状のガイド部と金属帯状体のクリアランスを調整することで、搬送時の圧縮エアー吹き付けによる金属帯状体のあばれや座屈等の変形を防止できる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係るフィンスタック装置を図1から図5に基づいて説明する。
図1はこの発明のフィンスタック装置により製造されるフィンに扁平状のチューブを用いた熱交換器の要部を概念的に示す斜視図である。
図1において、熱交換器10は、フィンアンドチューブ式の熱交換器であり、フィン1と扁平状の断面を有する扁平チューブ2から構成され、扁平チューブ2は、フィン1に設けられた装着溝に装着されて互いに接合している。
フィン1は平板状であり、一定の間隔で平行に多数積層されている。扁平チューブ2は、長円形の断面の短径方向に複数本が並列に配置され、それぞれの内部には、例えば水や冷媒などの流体が流される。
以下、この発明の実施の形態1に係るフィンスタック装置を図1から図5に基づいて説明する。
図1はこの発明のフィンスタック装置により製造されるフィンに扁平状のチューブを用いた熱交換器の要部を概念的に示す斜視図である。
図1において、熱交換器10は、フィンアンドチューブ式の熱交換器であり、フィン1と扁平状の断面を有する扁平チューブ2から構成され、扁平チューブ2は、フィン1に設けられた装着溝に装着されて互いに接合している。
フィン1は平板状であり、一定の間隔で平行に多数積層されている。扁平チューブ2は、長円形の断面の短径方向に複数本が並列に配置され、それぞれの内部には、例えば水や冷媒などの流体が流される。
図2は図1に示された熱交換器におけるフィン1を概念的に示す平面図である。図2に示すように、フィン1には所定の間隔で、ほぼU字状であるチューブ装着溝11が一定の間隔で複数形成されており、隣り合うチューブ装着溝11の間に形成された面にはスリット12、13が形成されている。そして、フィン1の同一表面側には、それぞれのチューブ装着溝11の縁部に沿って扁平チューブ2とフィン1とを密着させて接合するためのフィンカラー(図示せず)が垂直に立ち上がるように形成されている。スリット12、13とフィンカラーは、フィン1の表面に対して同一方向に突出するように形成されている。
一方、扁平チューブ2は、前述したように内部に冷媒などの流体が流されるが、断面を扁平形状とすることで、通流抵抗を増大させることなく冷媒などの流体の流量を多くすることができる。それによって、熱交換器を小型化した場合であっても、十分な熱交換器としての性能を得ることが可能となる。フィン1は、短径方向に並置された複数の扁平チューブ2に跨るよう配置され、それぞれのチューブ装着溝11内に扁平チューブ2が個々に装着されることにより、複数の扁平チューブ2の外周面に装着される。熱交換器10は、前述のように扁平チューブ2に装着されたフィン1が所定の間隔で平行に多数積層されることで構成されている。このように構成された熱交換器10は、それぞれの扁平チューブ2の内側を流れる冷媒などの流体が、例えば気化して、扁平チューブ2および複数枚のフィン1を介して熱交換器を通過する周囲の大気から蒸発熱を奪うことによって大気が冷却される。
図3は、この発明が適用される熱交換器のフィンが形成された金属帯状体の搬送と切断と積層を行う装置(以下、フィンスタック装置と称する)の要部を概念的に示す側面図である。
図3において、フィンスタック装置100の前段にあるプレス装置50は、コイル状の金属薄板にチューブ装着溝11やフィンカラー、スリット12、13などを成形加工して、フィン1が成形された金属帯状体101とする。
フィンスタック装置100は、フィン1が成形された金属帯状体101を引き回すバッファ部102と、金属帯状体101の逆戻りを防止するアンチバック機構103と、金属帯状体101の下面を受けて載置する搬送面104と、搬送面104の上部に設けられ、金属帯状体101の幅方向と上面を規制する断面がコ字形状のガイド部105と、金属帯状体101を個片化してフィン1とする切断装置106と、個片化したフィンを鉛直方向に一定の間隔で積層するためのマガジン部107と、ガイド部105の上面に設けられ、金属帯状体101のフィンに吹き付け金属帯状体101を搬送する圧縮エアー118を送る貫通孔111で構成されている。
図3において、フィンスタック装置100の前段にあるプレス装置50は、コイル状の金属薄板にチューブ装着溝11やフィンカラー、スリット12、13などを成形加工して、フィン1が成形された金属帯状体101とする。
フィンスタック装置100は、フィン1が成形された金属帯状体101を引き回すバッファ部102と、金属帯状体101の逆戻りを防止するアンチバック機構103と、金属帯状体101の下面を受けて載置する搬送面104と、搬送面104の上部に設けられ、金属帯状体101の幅方向と上面を規制する断面がコ字形状のガイド部105と、金属帯状体101を個片化してフィン1とする切断装置106と、個片化したフィンを鉛直方向に一定の間隔で積層するためのマガジン部107と、ガイド部105の上面に設けられ、金属帯状体101のフィンに吹き付け金属帯状体101を搬送する圧縮エアー118を送る貫通孔111で構成されている。
なお、プレス装置50、フィンの元材料となるコイル状の金属薄板、コイル状の金属薄板をプレス装置50へ送り出すアンコイラ、フィンスタック装置100を制御する制御装置などは、詳細の図示を省略している。
プレス装置50により成形された金属帯状体101は、バッファ部102により変形や破断を防ぐため、所定の範囲でテンションが保たれる。バッファ部102は、例えば圧縮エアーを使用するシリンダのような駆動装置により、鉛直方向に上下動し、金属帯状体101と接触する可動受け108と、可動受け108より金属帯状体101の流れ方向に対して下流側に位置し、ある所定の高さで固定されている固定受け109を具備している。可動受け108は、金属帯状体101が下流方向へ搬送される際に金属帯状体101の下面と接触するが、接触した際の摩擦抵抗を抑制し、金属帯状体101の変形を防止することを目的に、自転可能な構造となっている。
バッファ部102を通過した金属帯状体101は、金属帯状体101の下面を受ける搬送面104と、金属帯状体101の幅方向側面と上面を規制するガイド部105で構成された搬送経路に引き込まれる。金属帯状体101は、プレス装置50による成型において、成型力低減と金型保護を目的に、コイル状の金属薄板などの元材料に潤滑油を塗布することが一般的である。
今回の実施の形態における金属帯状体101においても、潤滑油が塗布されていることが想定されるが、金属帯状体101が搬送経路の通過時に、搬送時の金属帯状体101と搬送面104の抵抗が潤滑油によって大きくなる可能性があり、金属帯状体101の搬送に大きな力が必要となることで機構部の構成が過大となる、もしくは、大きな搬送力が原因で金属帯状体101に変形を引き起こす等の懸念がある。
今回の実施の形態における金属帯状体101においても、潤滑油が塗布されていることが想定されるが、金属帯状体101が搬送経路の通過時に、搬送時の金属帯状体101と搬送面104の抵抗が潤滑油によって大きくなる可能性があり、金属帯状体101の搬送に大きな力が必要となることで機構部の構成が過大となる、もしくは、大きな搬送力が原因で金属帯状体101に変形を引き起こす等の懸念がある。
そこで、実施の形態では、金属帯状体101の搬送時の抵抗を抑制するため、搬送面104の金属帯状体101と接する表面に図4に示すような凹凸部104aを設ける。搬送面104は、ある所定の間隔で複数の凹凸部104aが金属帯状体101の幅方向に設けられた形状となっており、凹凸部104aの凸部でフィンの下面を受ける構造としている。搬送面104における凹凸部104aの間隔(繰り返し距離)Aや凸部と凹部の相対高さBについては、金属帯状体101の幅方向の寸法や、潤滑油の塗布状態、所望する搬送速度等に応じて任意に設定できる。
ガイド部105は、金属帯状体101の幅方向の側面と上面を規制するため、断面がコ字形状をしており、その上面には、図5に示すように金属帯状体101の搬送方向の上流側から下流側に傾斜する貫通孔111が設けられている。この貫通孔111は、金属帯状体101の搬送方向に沿って複数個設けられ、この貫通孔111には金属帯状体101のフィン1に吹き付ける圧縮エアー118が外部から矢印で示すように送られ、圧縮エアー118により金属帯状体101を搬送面104に沿って搬送するようにしている。
金属帯状体101には、プレス装置50により、金属帯状体101の製造時にチューブ装着溝11の周囲にフィンカラーが存在するが、金属帯状体101の搬送時には、この貫通孔111から圧縮エアー118が搬送面104とガイド部105から構成される金属帯状体101の搬送経路に吹き込まれ、金属帯状体101は、チューブ装着溝11の周囲のフィンカラーに、吹き込まれた圧縮エアー118が当たることで、搬送方向への推進力を受け、下流側へと搬送される。
圧縮エアー118を吹き込む貫通孔111は、ガイド部105の上面に所定のピッチで複数個設けられており、貫通孔111が存在する箇所の上部に、例えばスピードコントローラのような圧縮エアー118の流量を調整する流体制御機器を設けることで、搬送速度の調整が可能となる。
圧縮エアー118を吹き込む貫通孔111は、ガイド部105の上面に所定のピッチで複数個設けられており、貫通孔111が存在する箇所の上部に、例えばスピードコントローラのような圧縮エアー118の流量を調整する流体制御機器を設けることで、搬送速度の調整が可能となる。
また、上記の流体制御機器は、例えばソレノイドバルブのような電気的に制御が可能な制御弁と接続することで、圧縮エアー118を吹き付けるタイミングや順序等を自由に制御することが可能となるため、搬送時の圧縮エアー118による金属帯状体101のあばれや、搬送経路内でのこじり、金属帯状体101自体の変形等の発生を抑制でき、金属帯状体101の搬送に適した圧縮エアー118の条件を見出すことができる。また、搬送速度を制御するために、圧縮エアー118を吹き込む貫通孔111の搬送面104に対する角度θを変更してもよい。
また、搬送面104とガイド部105で構成される搬送経路の途中には、金属帯状体101の逆流を防止するためのアンチバック機構103が具備されている。アンチバック機構103は、例えばワンウェイクラッチのような一方向にのみ回転を許容する機構を持ち、フィン1のチューブ装着溝11に、回転機構の円周方向にチューブ装着溝11に挿入されるストッパ112を具備している。ストッパ112は、アンチバック機構103の動作時に、金属帯状体101内のチューブ装着溝11に侵入可能となるよう、チューブ装着溝11の幅寸法よりも小さく、チューブ装着溝11のピッチ寸法に合わせて回転機構の円周上に配置される。
アンチバック機構103は、金属帯状体101の搬送時に関して、金属帯状体101が圧縮エアー118による推進力を受けて搬送方向に移動する場合には、金属帯状体101の移動を阻害しないよう回転するが、圧縮エアー118の停止時には、バッファ部102に存在する金属帯状体101自身の重量により金属帯状体101が引き戻されないよう、アンチバック機構103が金属帯状体101のチューブ装着溝11と係合することで金属帯状体101の逆流を防止する。
また、実施の形態におけるフィンスタック装置100は、金属帯状体101を切断して金属帯状体101を個片化してフィン1にする切断装置106が、後述する位置決めブロック113が設けられる位置よりも搬送経路の上流側に設けられる。
即ち、位置決めブロック113により、金属帯状体101の搬送が終了位置になったことを検知して、切断装置106は金属帯状体101を切断するようになっている。
切断装置106によりフィン1に個片化した後、フィン1を鉛直方向下向きに落下させて箱形状の筐体部を有したマガジン部107に収納することでフィン1を積層する。フィン1を落下させるためには、金属帯状体101の下面と接触している搬送面104は、外部からの力によって接触を解消する必要がある。
即ち、位置決めブロック113により、金属帯状体101の搬送が終了位置になったことを検知して、切断装置106は金属帯状体101を切断するようになっている。
切断装置106によりフィン1に個片化した後、フィン1を鉛直方向下向きに落下させて箱形状の筐体部を有したマガジン部107に収納することでフィン1を積層する。フィン1を落下させるためには、金属帯状体101の下面と接触している搬送面104は、外部からの力によって接触を解消する必要がある。
実施の形態では、マガジン部107内でフィン1の積層を実現するために、図4に示すように、搬送面104が例えば圧縮エアー118のような流体を駆動源とするシリンダのような駆動装置110と連結されており、駆動装置110によって水平方向に矢印のように搬送面104が移動することで、金属帯状体101が切断装置106に切断された後に搬送面104との接触を解消し、マガジン部107への落下を許容する構成となっている。
搬送面104を駆動させる駆動装置110については、搬送面104の片側のみに設置する、もしくは、搬送面104を2分割した上で、金属帯状体101の幅方向に対して両側に駆動装置を設けて同期させて動かしてもよい。また、この実施の形態では図示しないが、搬送面104がある回転軸を中心に回転して退避する機構とするなど、搬送面104の形状や退避方法に応じて柔軟に機構の配置を可能とする。
さらに、ガイド部105は、金属帯状体101の搬送の終了位置を決めるための位置決めブロック113を具備している。位置決めブロック113は、例えば、流体シリンダのような駆動機器と連結されており、金属帯状体101の搬送時には、搬送の終了位置で位置決めブロック113がガイド部105内に突出し、位置決めブロック113に金属帯状体101が当たることで、金属帯状体101の搬送を物理的に止める。
位置決めブロック113の近傍には、例えば金属帯状体101が搬送経路の終了位置に到達したことを検知するセンサを設けることで、ソレノイドバルブを閉塞し、圧縮エアー118を停止させることができるため、位置決めブロック113と圧縮エアー118による推進力によって金属帯状体101に働く圧縮力により発生する座屈等の変形を防止することができる。
位置決めブロック113の近傍には、例えば金属帯状体101が搬送経路の終了位置に到達したことを検知するセンサを設けることで、ソレノイドバルブを閉塞し、圧縮エアー118を停止させることができるため、位置決めブロック113と圧縮エアー118による推進力によって金属帯状体101に働く圧縮力により発生する座屈等の変形を防止することができる。
位置決めブロック113は、駆動機器により搬送経路内への出入りが可能なため、搬送経路に沿って所定の間隔で複数配置することで、金属帯状体101の搬送距離を可変とすることができることから、熱交換器の寸法に合わせて金属帯状体101を切断することで、フィン長さを柔軟に変更できる。
フィン長さは、位置決めブロック113と切断装置106との間の距離に相当する。
フィン長さは、位置決めブロック113と切断装置106との間の距離に相当する。
搬送面104の下部に設置されるマガジン部107は、積層するフィン1を保持する筐体部と、フィン1のチューブ装着溝11に挿入されるガイドピン119とで構成される。筐体部は、底板114と、例えば主に回転機とボールねじで構成される昇降機構により鉛直方向に昇降可能となっているフィン着地面115と、個片化されたフィンの外周を規制する側壁116から構成される。
搬送面104とガイド部105から構成される搬送経路内の金属帯状体101は、圧縮エアー118により搬送され、位置決めブロック113まで到達した後、切断装置106により熱交換器で使用されるフィン形状に個片化される。個片化されたフィン1は、駆動装置110に連結された搬送面104が水平方向に移動し、フィン1との接触を解消することで、鉛直方向下方に落下するが、その際、フィン1を一定の間隔で整列して積層する必要がある。
搬送面104とガイド部105から構成される搬送経路内の金属帯状体101は、圧縮エアー118により搬送され、位置決めブロック113まで到達した後、切断装置106により熱交換器で使用されるフィン形状に個片化される。個片化されたフィン1は、駆動装置110に連結された搬送面104が水平方向に移動し、フィン1との接触を解消することで、鉛直方向下方に落下するが、その際、フィン1を一定の間隔で整列して積層する必要がある。
実施の形態では、マガジン部107の内部に、チューブ装着溝11よりも小さい外形で構成されるガイドピン119が鉛直方向に立設されており、搬送面104の退避後に落下を開始するフィンの落下経路をガイドピン119によりラフに規制する。ガイドピン119が挿入されたフィン1は、ガイドピン119に沿って落下した後、マガジン部107の側壁116により外周を規制され、マガジン部107内に収納される。ガイドピン119は、チューブ装着溝11に挿入可能な位置に立設しておく必要がある。フィン着地面115は、ガイドピン119との干渉を避けるため、ガイドピン119の立設位置に、ガイドピン119の外形よりもわずかに大きい逃げ穴が設けられた形状となっている。フィン1の積層開始時には、連結された昇降装置によりフィン着地面115が搬送面104の近傍まで上昇することで、フィン1の切断位置でのチューブ装着溝11にガイドピン119が挿入可能となるよう、ガイドピン119の立設姿勢を矯正する。
また、例えば、プレス装置50におけるコイル状の金属薄板の搬送機構(図示せず)が、金属薄板の引込み時に使用するバーリング穴が金属帯状体101やフィン内部に存在する場合は、バーリング穴にガイドピン119を挿入して積層する方法を採用してもよい。
既定の高さまで積層されたフィン1は、マガジン部107に内蔵されたまま次工程へ搬送されることで、フィン1の整列性や姿勢を維持し、外部との接触などによる変形を防止することが可能となる。
既定の高さまで積層されたフィン1は、マガジン部107に内蔵されたまま次工程へ搬送されることで、フィン1の整列性や姿勢を維持し、外部との接触などによる変形を防止することが可能となる。
また、実施の形態では、プレス装置50で成形される金属帯状体101が1列の場合について記述しているが、プレス装置50において、複数列が同時に成形される場合においても、プレス装置50において列間分離を行うことで本方式が採用可能となる。
以上のように、この発明の実施形態は、金属帯状体101の搬送経路に設けられた貫通孔111から圧縮エアーを金属帯状体101に吹き付けることで金属帯状体101を搬送しているから、送りピンを使用した従来の搬送方法に比べ機構が簡素化できる上、送り速度についても圧縮エアーの流量を増加させたり、圧縮エアーの噴出し角を変えることで容易に調整できる。
また、フィンの積層については、フィン外周を規制する構成とすることで、搬送機構との同期性に影響されることなくフィンの積層が可能となり、信頼性が向上する。
また、フィンの積層については、フィン外周を規制する構成とすることで、搬送機構との同期性に影響されることなくフィンの積層が可能となり、信頼性が向上する。
また、従来は、材料歩留まりを考慮して、プレス装置において複数の金属帯状体101を同時に成形する場合などにおいては、機構の複雑化や巨大化が見込まれ、装置保全性の悪化、設置スペースが過大となる等、プレス速度に合わせた高速での搬送を実現することに対して不利となるが、この発明の実施形態ではそのような問題もなくなる。
次に、積層方法について、従来では、金属帯状体101から切断装置により個片化されたフィン1に対して、フィン下面側から切り出し部に、金属帯状体の搬送、切断と同期して積層用のスタックピンを挿入することでフィン姿勢を保持し、積層していく。その際、上述したような送り機構での搬送ミスが起きた場合に、搬送とスタックピンの挿入との同期性が崩れ、スタックピンがフィンに衝突してフィンを変形させてしまう等の積層の信頼性が低下するが、この発明の実施形態ではそのような問題もなくなる。
以上、この発明の実施の形態を記述したが、この発明は実施の形態に限定されるものではなく、種々の設計変更を行うことが可能であり、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1:フィン、2:扁平チューブ、10:熱交換器、11:チューブ装着溝、
12、13:スリット、50:プレス装置、100:フィンスタック装置、
101:金属帯状体、102:バッファ部、103:アンチバック機構、104:搬送面、
104a:搬送面の凸凹部、105:ガイド部、106:切断装置、107:マガジン部、108:可動受け、109:固定受け、110:搬送面の駆動装置、111:貫通孔、112:ストッパ、113:位置決めブロック、114:底板、115:フィン設置面、116:側壁、118:圧縮エアー、119:ガイドピン
12、13:スリット、50:プレス装置、100:フィンスタック装置、
101:金属帯状体、102:バッファ部、103:アンチバック機構、104:搬送面、
104a:搬送面の凸凹部、105:ガイド部、106:切断装置、107:マガジン部、108:可動受け、109:固定受け、110:搬送面の駆動装置、111:貫通孔、112:ストッパ、113:位置決めブロック、114:底板、115:フィン設置面、116:側壁、118:圧縮エアー、119:ガイドピン
Claims (11)
- フィンが成形された金属帯状体を載置して搬送する搬送面と、この搬送面の上部に設けられ、前記金属帯状体の幅方向と上面を規制する断面がコ字形状のガイド部と、このガイド部の上面に設けられ、前記金属帯状体のフィンに吹き付ける圧縮エアーを送る貫通孔を備え、前記貫通孔からの圧縮エアーにより前記金属帯状体を前記搬送面に沿って搬送するようにしたフィンスタック装置。
- 前記貫通孔は、前記金属帯状体の搬送方向の上流側から下流側に傾斜して設けられた請求項1に記載のフィンスタック装置。
- 前記貫通孔は、前記金属帯状体の搬送方向に沿って複数個設けられた請求項1または請求項2に記載のフィンスタック装置。
- 前記搬送面は、前記金属帯状体と接する面に、所定の間隔で複数の凸凹部が設けられた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフィンスタック装置。
- 前記搬送面と前記ガイド部で構成される前記金属帯状体の搬送経路に、前記金属帯状体が逆流するのを防止するアンチバック機構を設けた請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のフィンスタック装置。
- 前記搬送面と前記ガイド部で構成される前記金属帯状体の搬送経路に、前記金属帯状体の搬送の終了位置を決める位置決めブロックを設けた請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のフィンスタック装置。
- 前記位置決めブロックは、前記搬送経路に沿って所定の間隔で複数設けられた請求項6に記載のフィンスタック装置。
- 前記位置決めブロックが設けられた位置よりも前記搬送経路の上流側には、前記金属帯状体を切断して前記金属帯状体をフィンに個片化する切断装置が設けられた請求項6または請求項7に記載のフィンスタック装置。
- 前記位置決めブロックと前記切断装置の間の前記搬送経路の下側には、前記切断装置により個片化されたフィンを積層するマガジン部が設けられた請求項8に記載のフィンスタック装置。
- チューブ装着溝を有するフィンが成形された金属帯状体を、搬送面とガイド部で構成される搬送経路に導入する導入工程、前記搬送経路に導入された前記金属帯状体のフィンに前記ガイド部に設けられた貫通孔から圧縮エアーを吹き付けて、前記金属帯状体を前記搬送経路に沿って搬送する搬送工程、前記搬送工程によって搬送された前記金属帯状体を所定の長さで切断して前記金属帯状体をフィンに個片化する切断工程、前記切断工程により個片化された前記フィンを、前記フィンのチューブ装着溝をガイドピンに挿入して筐体部に積層する積層工程を備えたフィンスタック方法。
- 前記搬送工程における圧縮エアーの吹き付けは、前記貫通孔を前記金属帯状体の搬送方向の上流側から下流側に傾斜して搬送経路に沿って複数個を設けて行うようにした請求項10に記載のフィンスタック方法。
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JP2016110698A JP2017213591A (ja) | 2016-06-02 | 2016-06-02 | フィンスタック装置およびフィンスタック方法 |
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2016
- 2016-06-02 JP JP2016110698A patent/JP2017213591A/ja active Pending
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CN109159363A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-01-08 | 昆山迈致治具科技有限公司 | 一种具有裁切功能的上下料装置 |
CN109159363B (zh) * | 2018-11-12 | 2023-10-20 | 昆山迈致治具科技有限公司 | 一种具有裁切功能的上下料装置 |
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