JP5382823B2 - 扁平チューブ用フィンの製造装置 - Google Patents
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かかる熱交換器用フィンは、図11に示す熱交換器用フィンの製造装置によって製造される。
熱交換器用フィンの製造装置には、アルミニウム等の金属製の薄板10がコイル状に巻かれたアンコイラー12が設けられている。アンコイラー12からピンチロール14を経て引き出された薄板10は、オイル付与装置16に挿入され、加工用オイルをその表面に付着され、プレス装置18内に設けられた金型装置20に供給される。
以下、金属製の薄板に透孔等が加工されたものを、金属帯状体11と称する。金属帯状体11は、所定方向に所定距離移送された後、カッター26によって所定長さに切断される。所定長さに切断された製品(熱交換器用フィン)は、スタッカ28に収容される。スタッカ28は、鉛直方向に立設された複数のスタックピン27を有しており、透孔内にスタックピン27を挿入させて製造された熱交換器用フィンを積層している。
しかしながら現在、多穴の扁平チューブを用いた熱交換器が開発されてきている。この扁平チューブを用いた熱交換器用フィン(以下、扁平チューブ用フィンと称する場合がある)を図12(A)及び(B)に示す。
切り欠き部34は、扁平チューブ用フィン30の幅方向の一方側からのみ形成されている。したがって、切り欠き部34と切り欠き部34との間の複数の板状部36は、長手方向に沿って伸びる連結部38によって連結されている。
従来の熱交換器用フィンは、複数の透孔が穿設されており、製造されたフィンは、透孔を貫通するようなスタックピン27が配置されたスタッカ28に積層させている。
この構成を採用することにより、スタックピンとフィン受け部は別々に上下動可能となっているため、積層枚数が少ない時においては、スタックピンの上下動距離とは関係無くフィン受け部の扁平チューブ用フィンを受ける位置を予め上方に設定しておくことが可能となった。このため、扁平チューブ用フィンの落下距離を短くして扁平チューブ用フィンの確実な積層が行え、また予め上方に設定しておくことでフィン受け部の上下動距離を短くできるため、フィン受け部の上下動の時間を短縮できる。フィン受け部の上下動の時間を短縮することで、扁平チューブ用フィンの1枚あたり製造サイクルを短縮し、生産効率を上げることができる。
なお、カットオフ装置から搬送方向下流側に送り出される製品幅の金属帯状体はエア吸着されることなく、搬送方向にスライド移動しつつ保持されるため、製品幅の金属帯状体の移送時に、従来のエア吸引のように座屈してしまうことはない。
この構成によれば、フィン受け部に積層されている扁平チューブ用フィンが若干傾斜していたりして積層の状態が好ましく無い状態であっても、フィン受け部と保持装置との間で積層されている扁平チューブ用フィンの上面と下面とを押さえることで綺麗に整列した積層状態にすることができる。
この構成によれば、フィン受け部と保持装置との間で積層されている扁平チューブ用フィンの上面と下面とを押さえることで綺麗に整列した積層状態にすることができる。また、このような整列させる動作を効率良く実行することができる。
この構成によれば、積層された扁平チューブ用フィンが保持装置に当接することを防止し、扁平チューブ用フィンの破損による歩留り低下を回避することができる。
この構成によっても、カットオフ装置から送り出された製品幅の金属帯状体に対して、位置ずれの少ないカットオフ装置側の切り欠き部からスタックピンが挿通されることになる。すなわち最初のスタックピンがカットオフ装置側の切り欠き部に挿通することにより、製品幅の金属帯状体の移送方向先端側部分の位置を補正することができ、すべての切り欠き部に対して確実にスタックピンを挿通させることができる。
この構成によれば、製品幅の金属帯状体の幅方向のズレを規制し、そして切断された後も扁平チューブ用フィンの幅方向のズレを規制するので、幅方向へのズレがないように積層させることが可能である。
この構成によれば、規制ピン回避部を通過して規制ピンが上下方向に移動可能となる。
この構成によれば、より確実にスタックピンを切り欠き部に対して直交する方向に挿通させることができる。
アルミニウム等の未加工の金属製の薄板41は、アンコイラー40にコイル状に巻回されている。アンコイラー40から引き出された薄板41は、ループコントローラ42内に挿入され、間欠送りされる薄板41のばたつきがループコントローラ42によって抑えられる。
NCフィーダ44の下流側には、金型装置46が内部に配置されたプレス装置48が設けられている。プレス装置48において、薄板41が金型装置46によって所定の形状の金属帯状体49に形成される。
金属帯状体49から得られる具体的な製品については、図12に示しているように扁平チューブ32が挿入される切り欠き部34が複数箇所に形成されており、切り欠き部34と切り欠き部34との間は、ルーバー35が形成された板状部36が形成されている。また、ルーバー35の幅方向の両端部側には、金属製の薄板が切り起こされて形成された開口部37が形成されている。1つのルーバー35に対する2つの開口部37,37のうち、一方側の開口部37は、板状部36の先端部側に形成されている。
上記の1つのルーバー35に対する2つの開口部37,37のうち、他方側の開口部37は、この連結部38上に形成されている。
このように、4つの製品を相対するように配置することによって、金型の左右の荷重バランスが良くなる。
図1に示すようにプレス装置48内の金型装置46で形成された金属帯状体49は、プレス装置48の下流側に設けられている送り装置50によって間欠的に搬送方向に送られる。送り装置50の送りタイミングは、NCフィーダ44と連動して動作するように設けられており、安定した間欠送りを可能とする。
上刃53及び下刃54は、金属帯状体49の搬送方向に沿って長尺に形成されており、間欠送りされる金属帯状体49を、噛み合わせた上刃53と下刃54とで切断し、搬送方向に長い帯状の製品(以下、製品幅の金属帯状体と称する場合がある)を製造する。
なお、カットオフ装置60に送り込まれる前に、複数本の製品幅の金属帯状体49は、隣り合う製品幅の金属帯状体49同士の間を所定間隔あけるように配置される。また、カットオフ装置60に送り込まれる前には、複数本の製品幅の金属帯状体49は、カットオフ装置60による1回の送り長さよりも長い長さを一時的に溜めるため、下方に撓ませるようにしてバッファ部分Bを形成している。
送り装置62は、水平方向に移動可能な搬送ユニット64が、所定距離移動することにより製品幅の金属帯状体49をプレス装置48側から牽引し、カットオフ装置60の下流側に押し出す。搬送ユニット64の上面には、製品幅の金属帯状体49の数だけ水平方向に並んだ複数列の送りピン65が列状に上方に突出して配置されている。送りピン65がそれぞれの製品幅の金属帯状体49に形成された切り欠き部34又は開口部37内に下方から進入し、送りピン65が牽引することでそれぞれの製品幅の金属帯状体49は移送位置まで移動する。
切断装置66は、各々の製品幅の金属帯状体49を所定長さに切断することにより、扁平チューブ用フィン30を形成する。切断装置66は、各製品幅の金属帯状体49の上面側に配置された上刃68と、各製品幅の金属帯状体49の下面側に配置された下刃69とを有する。
上刃68と下刃69とが型閉じすることによって、各製品幅の金属帯状体49が搬送方向に沿って所定長さに切断され、扁平チューブ用フィン30が製造される。
なお、図3には、図1の保持装置とスタック装置をさらに拡大して詳細にしたところを示している。図4は、保持装置によって保持された扁平チューブ用フィンを上方から見た平面図を示している。図5は、図3を搬送方向下流側からみた正面図を示している。
このような保持装置70は、まだ切断される前の製品幅の金属帯状体49の時点から、切断装置66によって所定長さに切断されて扁平チューブ用フィン30に形成された後も保持状態を維持することができる。
本実施形態においては、スタックピン上下動手段86としては、サーボモータ84とサーボモータ84の出力軸に連結されたボールネジ85が該当する。
規制ピン94は、製品幅の金属帯状体49の移送方向におけるスタックピン81の立設位置と同じ位置であって、かつ、製品幅の金属帯状体49の連結部38の側端縁に当接する位置に立設されている。すなわち、スタックピン81と規制ピン94によって、製品幅の金属帯状体49の連結部38を幅方向で挟み込むような位置に規制ピン94が配置される。
規制ピン94は、スタックピン81と同じく、スタックピンベース部82の上面に立設されている。また、規制ピン94は、対応するスタックピン81の長さと同じ長さに形成しておけばよい。
また、受け部上下動手段89は、スタックピン上下動手段86とは別個に設けられており、スタックピンベース部82とは別々に動作することができる。
受け部上下動手段89は、本実施形態においては、サーボモータ90とサーボモータ90の出力軸に連結されたボールネジ91によって構成される。
図4で示されているように、本実施形態では、スタックピンベース部82の方が、広い面積を有している。フィン受け部88は上面から見て円形状であって、スタックピンベース部82よりも小さい面積である。具体的には、スタックピンベース部82の所定位置には、フィン受け部88が通過可能な円形の通過穴93が形成されており、スタックピンベース部82とフィン受け部88とは互いに干渉することなく、互いに自由に上下動可能である。
まず、カットオフ装置60の切断装置66における上刃68および下刃69の位置を製品幅の金属帯状体49が通過する(送り出される)前にシリンダ72が伸長し、一対の保持体71の各々のコの字状部分の凹部74によって製品幅の金属帯状体49の幅方向両側端縁および底面を保持可能な位置にセットされる。
この後、スタックピン上下動手段86のサーボモータ84が駆動し、スタックピンベース部82を上昇させる。なお、本実施形態では、3本のスタックピン81の長さは、搬送方向に向かうにしたがって徐々に低くなるように(すなわち、3本のスタックピン81の上端の高さ位置は、カットオフ装置60から離れるにつれて徐々に低くなるように)設けられている。したがって、スタックピンベース部82が上昇すると、カットオフ装置60から送り出された製品幅の金属帯状体49に対して、カットオフ装置60側の切り欠き部34から順にスタックピン81が挿通される。
このように製品幅の金属帯状体49を切断処理する際は、スタックピン81が切り欠き部34に挿通し、製品幅の金属帯状体49が位置決めされた状態で保持されているので、正確な切断処理を行うことができる。すなわち、寸法精度の高い扁平チューブ用フィン30を得ることができる。
切断装置66により個片化された扁平チューブ用フィン30は、個片化される前と同様にスタックピン81が切り欠き部34に挿通した状態で各保持体71に保持されている。
図8の(B)では、まずスタックピン上下動手段86が駆動してスタックピン81が扁平チューブ用フィン30の切り欠き部34に挿入される。
次に、保持体71,71の接離動手段であるシリンダ72が短縮して、一対の保持体71をそれぞれ扁平チューブ用フィン30から離間する方向に水平移動する。各保持体71が水平移動して扁平チューブ用フィン30の保持を解除したことによって、扁平チューブ用フィン30は切り欠き部34に挿通しているスタックピン81に沿ってスタックピンベース部82上に落下する。このとき、フィン受け部88の上面と保持体71の扁平チューブ用フィン30の保持面(凹部74の内底面)との距離はごくわずかであるため、落下距離が短くて済み、扁平チューブ用フィン30をスタックピンベース部82の上に整然と積層させることができる。
また、スタックピン81の下降動作とは別に、フィン受け部88も下降する。フィン受け部88の下降動作は、受け部上下動手段89の駆動によって行われる。フィン受け部88の下降距離hは、扁平チューブ用フィン30の上下方向の1枚分の厚さ程度である。フィン受け部88は、扁平チューブ用フィン30が1枚ずつ落下するごとに、扁平チューブ用フィン30の上下方向の厚さ程度分だけ下降する。このため、扁平チューブ用フィン30の落下距離は常に短い距離を維持しつつ、積層された扁平チューブ用フィン30の上面が保持体71の邪魔に成らないようにすることができる。
さらに、図8の(C)では、保持体71,71の接離動手段であるシリンダ72が延長して、一対の保持体71を互いに接近させ、次に保持する製品幅の金属帯状体49を保持できる初期位置に水平移動させる。
図9は、スタック装置80には既に複数枚の扁平チューブ用フィン30が積層され、保持装置70に保持された製品幅の金属帯状体49が、所定長さに切断された扁平チューブ用フィン30に個片化されたところを示している。
そして、図10の(A)〜(B)では、まずスタックピン上下動手段86が駆動してスタックピン81が扁平チューブ用フィン30の切り欠き部34に挿入される。
次に、保持体71,71の接離動手段であるシリンダ72が短縮して、一対の保持体71をそれぞれ扁平チューブ用フィン30から離間する方向に水平移動する。各保持体71が水平移動して扁平チューブ用フィン30の保持を解除したことによって、扁平チューブ用フィン30は切り欠き部34に挿通しているスタックピン81に沿って、積層された扁平チューブ用フィン30の最上部に落下する。
このとき、積層された扁平チューブ用フィン30の最上部の上面と、保持体71の扁平チューブ用フィン30の保持面(凹部74の内底面)との距離はごくわずかであるため、落下距離が短くて済み、扁平チューブ用フィン30を整然と積層させることができる。
また、スタックピン81の下降動作とは別に、フィン受け部88も下降する。フィン受け部88の下降動作は、受け部上下動手段89の駆動によって行われる。フィン受け部88の下降距離は、扁平チューブ用フィン30の上下方向の1枚分の厚さ程度である。フィン受け部88は、扁平チューブ用フィン30が1枚ずつ落下するごとに、扁平チューブ用フィン30の上下方向の厚さ程度分だけ下降する。このため、扁平チューブ用フィン30の落下距離は常に短い距離を維持しつつ、積層された扁平チューブ用フィン30の上面が保持体71の邪魔に成らないようにすることができる。
なお、スタックピン81の下降動作と、フィン受け部88の下降動作は、特にどの順番で実行してもよく、また同時に実行してもよい。なお、保持体71同士を接近させる動作については、フィン受け部88に積層されている扁平チューブ用フィン30に当接しないように、少なくともフィン受け部88の下降動作よりも後に行われるようにすることが好ましい。
このような動作により、フィン受け部88に積層されている扁平チューブ用フィン30が若干傾斜していたりして積層の状態が好ましく無い状態であっても、フィン受け部88と各保持体71との間で、積層されている扁平チューブ用フィン30の上面と下面とを押さえることとなり、綺麗に整列した積層状態にすることができる。
フィン受け部88の下降位置は、次の扁平チューブ用フィン30が落下してきた場合に、落下してきた扁平チューブ用フィン30を受ける位置である。
スタック装置80に積層された扁平チューブ用フィン30が所定数になると、スタックピンベース部82を支持脚83から取りはずし、スタックピン81が切り欠き部34に挿通されたままの状態で次の工程へ移行させることができる。
扁平チューブ用フィン30の積層を再開する際には、複数本のスタックピン81が立設された空のスタックピンベース部82を支持脚83に装着することで行える。
したがって、フィン受け部88の上下動の時間を短縮でき、扁平チューブ用フィンの1枚あたり製造サイクルを短縮し、生産効率を上げることができる。
なお、制御部110は、保持装置70及びスタック装置80の制御だけではなく、扁平チューブ用フィンの製造装置100を構成する各装置の同期をとらなくてはならないため、扁平チューブ用フィンの製造装置100全体の動作を実行するものである。
すなわち、NCフィーダ44、プレス装置48、送り装置50、列間スリット装置52、カットオフ装置60、保持装置70、スタック装置80の一連の動作はそれぞれ制御部110により同期動作が制御されている。
具体的にはスタックピンベース部82に立設させるスタックピン81の長さ寸法を、製品幅の金属帯状体49の移送方向の上流側から下流側に向けて徐々に短くしている。
カットオフ装置60側における製品幅の金属帯状体49の送り出し位置は、設計上の送り出し位置にきわめて近接した位置または一致しているから、スタックピン81を製品幅の金属帯状体49の切り欠き部34に挿通させる際における位置ずれの心配がない。そして、スタックピン81をカットオフ装置60側から挿通させることにより、製品幅の金属帯状体49の移送方向の下流側先端縁の位置も設計位置となるように修正することができる。
したがって、製品幅の金属帯状体49のすべての切り欠き部34に対するスタックピン81の挿通位置のずれが防止され、スタックピン81による製品幅の金属帯状体49の破損を防止することができる。
しかし、細長帯状体に形成された金属製の薄板41を用い、薄板41の幅方向において扁平チューブ用フィン30を1個取りする場合には列間スリット装置52の構成は省略することもできる。また、以上に説明した実施形態と同様に薄板41の幅方向に複数の扁平チューブ用フィン30を同時に製造する際には、金型の左右バランスを維持するためになるべく偶数個の扁平チューブ用フィン30を1枚の薄板の幅方向内に配置し、切り欠き部34同士が向かい合うような組を設けることが好ましい。
さらに、スタックピン上下動手段86及び受け部上下動手段89としてサーボモータとサーボモータの出力軸に連結されたボールネジを採用した形態について説明した。しかし、各上下動手段としても、上述した形態のサーボモータとボールネジの組み合わせに限定するものではない。
32 扁平チューブ
34 切り欠き部
35 ルーバー
36 板状部
37 開口部
38 連結部
40 アンコイラー
41 薄板
42 ループコントローラ
44 NCフィーダ
46 金型装置
48 プレス装置
49 金属帯状体
50,62 送り装置
51 往復動ユニット
52 列間スリット装置
53 上刃
54 下刃
55,65 送りピン
60 カットオフ装置
64 搬送ユニット
66 切断装置
68 上刃
69 下刃
70 保持装置
72 シリンダ
74 凹部
80 スタック装置
81 スタックピン
82 スタックピンベース部
83 支持脚
84,90 サーボモータ
85,91 ボールネジ
86 スタックピン上下動手段
87 支持脚
88 フィン受け部
89 受け部上下動手段
93 通過穴
94 規制ピン
96 規制ピン回避部
100 扁平チューブ用フィンの製造装置
110 制御部
Claims (8)
- 幅方向の一方側から他方側に向けて、熱交換器用の扁平チューブを挿入させる切り欠き部が形成されてなる扁平チューブ用フィンを製造する製造装置において、
未加工の金属製の薄板に切り欠き部を形成して金属帯状体とする金型装置が設けられたプレス装置と、
切り欠き部が形成されてなる金属帯状体を所定幅に切断し、幅方向に複数本整列してなる製品幅の金属帯状体を形成する列間スリット装置と、
製品幅の金属帯状体を所定長さに切断するカットオフ装置と、
前記列間スリット装置によって形成されて搬送方向に送り出され、前記カットオフ装置を通過して前記カットオフ装置の搬送方向下流側から突出した複数本の製品幅の金属帯状体のそれぞれを保持すると共に、製品幅の金属帯状体の移送方向をガイドし、かつ、前記カットオフ装置により所定寸法に切断され扁平チューブ用フィンとして形成された後も保持状態を継続する保持装置と、
カットオフ装置により所定長さに切断された扁平チューブ用フィンを積層させるためのスタック装置とを具備し、
前記保持装置は、
前記列間スリット装置から送り出される製品幅の金属帯状体の側方位置と製品幅の金属帯状体の保持位置との間で互いに接離動可能に設けられた一対の保持体を有し、
前記スタック装置は、
前記保持装置により保持されている扁平チューブ用フィンの切り欠き部に下方から挿通させるように、上下方向に移動可能な複数本のスタックピンと、
該スタックピンに挿通された複数枚の扁平チューブ用フィンのうち最下部の扁平チューブ用フィンの下面に当接し、前記スタックピンの上下方向への移動とは別個に上下方向に移動可能なフィン受け部とを有することを特徴とする扁平チューブ用フィンの製造装置。 - 前記フィン受け部は、
前記スタックピンに挿通されて積層された複数枚の扁平チューブ用フィンを上昇させて、積層された扁平チューブ用フィンのうち最上部の扁平チューブ用フィンの上面を前記保持装置の下面に当接させ、積層された扁平チューブ用フィンを整列させるように動作することを特徴とする請求項1記載の扁平チューブ用フィンの製造装置。 - 前記保持装置、前記スタックピン及び前記フィン受け部の動作を制御する制御部を具備し、
該制御部は、
前記保持装置によって保持されている前記製品幅の金属帯状体が、前記カットオフ装置によって切断されて扁平チューブ用フィンとして形成された後、前記保持装置に保持されている扁平チューブ用フィンの切り欠き部に進入させるために、前記スタックピンを上昇させ、
前記保持装置の一対の保持体を互いに離間させて扁平チューブ用フィンをスタックピンに沿って落下させ、
扁平チューブフィンの落下後に、前記スタックピンを、スタックピンの上端部が前記保持装置よりも下方となる初期位置まで下降させ、
前記フィン受け部を、積層された扁平チューブ用フィンのうち最上部に位置する扁平チューブ用フィンの上面が前記保持装置よりも下方の所定位置まで下降させ、
前記保持装置の一対の保持体を互いに接近させて、前記カットオフ装置によって切断される前の製品幅の金属帯状体を保持可能な保持位置まで移動させ、
前記フィン受け部を、積層された扁平チューブ用フィンのうち最上部に位置する扁平チューブ用フィンの上面が前記保持装置の一対の保持体の下面に当接させることによって積層されている扁平チューブ用フィンを整列させ、
扁平チューブ用フィンの整列後、前記フィン受け部を、次の扁平チューブ用フィンが落下してきた場合に、落下してきた扁平チューブ用フィンを受ける受け位置まで下降させるように制御することを特徴とする請求項2記載の扁平チューブ用フィンの製造装置。 - 前記制御部は、
扁平チューブ用フィンの積層数の増加に伴って、前記フィン受け部の前記受け位置を下方に下げるように制御することを特徴とする請求項3記載の扁平チューブ用フィンの製造装置。 - 前記スタックピンの上端高さ位置は、前記カットオフ装置側から離れるにつれて徐々に低くなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか1項記載の扁平チューブ用フィンの製造装置。
- 前記スタック装置は、
前記製品幅の金属帯状体の側面位置に当接して、前記製品幅の金属帯状体の幅方向のズレを規制するために上下方向に移動可能な規制ピンを有することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちのいずれか1項記載の扁平チューブ用フィンの製造装置。 - 前記保持装置には、前記保持装置に向って上昇してくる前記規制ピンとの干渉を防ぐための規制ピン回避部が設けられていることを特徴とする請求項6記載の扁平チューブ用フィンの製造装置。
- 前記規制ピンの上下方向への動作は、前記スタックピンの上下方向への動作に同期していることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の扁平チューブ用フィンの製造装置。
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