JPH10263733A - 切断積層装置 - Google Patents

切断積層装置

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JPH10263733A
JPH10263733A JP6943497A JP6943497A JPH10263733A JP H10263733 A JPH10263733 A JP H10263733A JP 6943497 A JP6943497 A JP 6943497A JP 6943497 A JP6943497 A JP 6943497A JP H10263733 A JPH10263733 A JP H10263733A
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JP
Japan
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cutting
fins
stack
sheet
fin
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JP6943497A
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English (en)
Inventor
Yasushi Oishi
恭史 大石
Toshiyuki Osono
俊幸 大園
Hisataka Komatsu
久高 小松
Masaharu Yamanaka
正治 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フィンの量産効率の向上に寄与す
ることができる切断積層装置を提供することにある。 【解決手段】 フィン形状のプレス成形を施された帯状
のシート5を切断位置まで順次にシート送り部9で搬送
しておき、次に、上型と下型とにより、搬送されたシー
ト5から複数のフィン6をシートカッティング部11で
切断する。次に、切断されたフィン6を積層するために
下方にシートカッティング部11から押し出し、切断位
置の下方で、押し出されたフィン6を順次にスタックヘ
ッド部15のスタックピン17に積層する。ここで、フ
ィン6の積層が完了した場合には、スタックエレベータ
16を上昇させ、積層された複数のフィン6をスタック
ピン17から抜き取ることで、装置を高速化することが
でき、フィンの量産効率の向上に寄与することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型空気調和装置
の室内機に用いる熱交換器用のフィンを組み立てる装置
に関し、特に、プレス成形を施された金属板からフィン
を高速で切断して積層することができる切断積層装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィン形状のプレス成形を施され
た金属板からフィンを切断して積層する切断積層装置が
知られている。
【0003】特に、従来の切断積層装置の切断機構20
1にあっては、図27に示すように、フィン形状のプレ
ス成形を施された金属製のシート203からフィン20
5を切断する際には、シート203上に設けられたバー
リング穴207に爪209を係合させてシート203を
保持し、切断時に上型211と下型213とがなす応力
に対して交差する方向に保持力を加え、フィン205を
切断をしていた。
【0004】また、従来の切断積層装置の積層機構22
1にあっては、切断機構によって切断されたフィン20
5が、図28に示すように、ブロック225上に立てら
れた複数の棒形状のスタックピン223に順次に刺さっ
て積層されていく。この際に、従来用いられていたスタ
ックピン223は、図28(b)に示すように、内部が
均質な金属材料から形成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図27
に示す従来の切断積層装置の切断機構201にあって
は、シート203の板厚が例えば0.1mm程度の場
合、切断時にシート203のバーリング穴207を中心
に放射状方向に引張応力が生じるため、切断されたフィ
ン205には、しわ・たるみ等が発生していた。また、
バーリング穴207に爪209を係合させる場合には、
一部のバーリング穴207しか保持していなかったた
め、切断時に爪209による保持力以上に引張応力の方
が強くなり、その結果、フィン205の両側が上型21
1と下型213とがなす応力によって引き込まれるおそ
れがあった。
【0006】また、図28に示す従来の切断積層装置の
積層機構221にあっては、切断されたフィン205が
打ち抜かれた後に落下してスタックピン223の先端に
刺さった場合、スタックピン223が微振動しているこ
とがあった。ところが、スタックピン223の内部が均
質な金属材質であったため、このスタックピン223の
微振動が減衰して静止するまでには例えば5秒程度の時
間経過を必要としていた。このため初めにフィン205
がスタックピン223に刺さってから次のフィン205
を切断して積層するまで、ある程度の時間を待つか、ス
タックピン223の長さを例えば100mm以下に設定
する等してスタックピン223の先端の振動を抑える必
要があった。
【0007】さらに、スタックピン223の内部は均質
な金属材質であったため、図29に示すように、複数の
フィン205を積層するためのスタック台227を移動
する場合には、スタックピン223に移動によって発生
する振動が生じていた。また、スタックピン223が複
数本あるため、複数のスタックピン223が共振してそ
れぞれの振動が倍化されるので、次に切断されたフィン
205を連続して積層する際、スタックピン223の振
動が停止した時点で位置決めを行なう必要があるため、
所要時間がかかっていた。
【0008】本発明は上記に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、フィンの量産効率の向上に寄与することがで
きる切断積層装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、フィン形状のプレス成形を施
された金属板から所定形状のフィンを切断し、該フィン
を順次に積層する切断積層装置において、前記プレス成
形を施された金属板を切断位置まで順次搬送する搬送手
段と、上型と下型とにより、搬送された金属板から所定
形状のフィンを切断する切断手段と、切断されたフィン
を積層するためにフィンを切断位置から下方に押し出す
押出手段と、切断位置の下方で、押し出されたフィンを
順次にスタックピンに積層する積層手段と、積層された
複数のフィンをスタックピンから抜き取る抜取手段とを
有することを要旨とする。
【0010】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記切断手段は、前記フィンの切断に際し、金
属板の両側に金属板の搬送方向に沿って設けられたバー
リング穴の周辺を押さえる凹形状のガイド部材を有する
ことを要旨とする。
【0011】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記積層手段は、前記スタックピンの内部を中
空にしてなることを要旨とする。
【0012】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記積層手段は、前記スタックピンの内部に、
発泡剤を充填させることを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る切断積層装置1の全体構成を示す図である。図
1に示す切断積層装置1は、プレス成形された円弧形状
のフィンを高速で切断して積層するものであり、小型空
気調和装置の室内機に用いる熱交換器のフィンを組み立
てる場合に適応可能なものである。
【0014】以下に、図1〜図5を参照しつつ切断積層
装置1の各部の機能を説明する。なお、図2は、フィン
形状のプレス成形が施された金属製のシートを示す図で
あり、図3は、シートカッティング部11の構造を示す
上面透視図であり、図4は、シートカッティング部11
の構造を示す側面透視図であり、図5は、スタックヘッ
ド部15の構造を示す側面透視図である。
【0015】図1において、ループコントローラ3は、
前工程のフィンプレス装置(図示しない)に合わせて切
断積層装置1の動作速度を制御する一時ストレージ機能
を有するものである。シート5は、図2に示すように、
例えば厚さ0.1mm程度のアルミニウム板等の金属板
からなり、前工程によってプレス成形された略円弧形状
のフィン6を後工程まで搬送するたに用いられるバーリ
ング穴8が開いている。
【0016】図1に戻って、サブシートストレージ7
は、シート送り速度に同期した速度パターンで、内部ド
ラムが回転する機構になっており、回転ドラムの円周に
立てたピンをバーリング穴8に挿入してシート5を送り
出す。この際に、回転ドラムでの供給量不足分は、シー
ト送り動作休止中に4軸の光センサ信号をモニタし、必
要量をステッピングモータの回転で補うことで、シート
5を送り出すようにしている。
【0017】シート送り部9は、シート5を切断・積層
エリアに間欠的に送るために、カム機構を用いて送り爪
を往復運動させる。送り爪はボールスプライン軸をカム
によって回転させることにより、シート5の両端に開い
たバーリング穴8に、挿入され、シート5を搬送するよ
うにしている。シートカッティング部11は、図3に示
すように、シート5から20枚のフィン6を同時に切断
する。切断は、1stステージでは、まず、20枚分の
フィンがプレス加工されたシート5から1つおきに10
枚のフィン6を切断する。ここで、シート5を1stス
テージから2ndステージに移動させ、次に、2ndス
テージでは、残りの10枚のフィン6を切断する。シー
トカッティング部11は、複数の品種のフィン形状を切
り替えられるように、交換可能なユニットダイセット化
した切断機構を有する。
【0018】シートカッティング部11は、図4に示す
ように、切断時のフィンの姿勢を安定させるために、押
し込みプレート12をシートの上側から下降させ、切断
直前に押し込みプレート12に設けたガイドピン13
が、図2に示すフィン6の熱交換器用のパイプを挿入す
る穴14に入りフィン姿勢と位置を矯正する。
【0019】スタックヘッド部15は、図5に示すよう
に、切断されたフィン6を案内・整流するために、フィ
ン6の穴位置に対応する複数のスタックピン17を有
し、数百枚のフィン6のそれぞれに開いた穴にスタック
ピン17を刺して積層するスタック台部分であり、積層
枚数に従って徐々に下降するスタックエレベータ16を
備えている。このスタックエレベータ16は、スタック
ピン17の先端の振動を抑制してシート5の積層処理を
安定して行える機能と、積層したフィン6を取り出す際
に、排出エレベータとしての機能を有する。なお、スタ
ックエレベータ16は、任意の積層枚数毎にエレベータ
を任意の高さだけ下降することができる。また、スタッ
クピン17は、フィン6に開いた穴位置に対応して位置
決め可能であればよく、フィン6の穴数にスタックピン
17の本数を必ずしも一致させる必要はない。
【0020】図1に戻って、スタック回転テーブル19
は、フィン6が積層されているスタックヘッド部15を
作業者側に排出すると同時に、今まで作業者側にあった
スタックヘッド部15を切断・積層エリアにセットする
ための旋回テーブルである。スタックヘッド部15の押
し出し引き込み動作はエアーシリンダを用いて行なう一
方、回転テーブルの旋回動作はインバータモータを用い
て行う。
【0021】なお、図示しない操作盤には、タッチパネ
ル方式(以下、GOPという)を採用しており、切断積
層装置1の基本操作はGOPによって行なう。GOP
は、品種ごとに、生産数、スタック数、スタッカ下降枚
数等の設定が可能である。また、プレス成形されたシー
ト5のセッティングや、積層されたフィン6の取り出し
は作業者が行なうか、又は、自動で行なってもよい。
【0022】次に、図6に示すフローチャートを用いて
切断積層装置1の全体動作を説明する。なお、切断積層
装置1の制御動作は、GOP内の制御部によって処理さ
れるものである。まず、図1に示すループコントローラ
3は、前工程のフィンプレス装置に合わせて切断積層装
置1の動作速度を制御するために、シート5のたわみ量
に対応したシート5の供給速度を検出する。例えば、前
工程のプレス速度が遅くなった場合、シート供給速度が
遅くなったか、または、シート5がプレス内部に滞留し
ていることが考えらるので、装置速度を決めているメイ
ンモータのインバータに設定する周波数を高めに調整す
る。一方、シート5の供給速度が速くなった場合、装置
速度を決めているメインモータのインバータに設定する
周波数を低めに調整する。
【0023】また、ループコントローラ3は、シート送
りの際の急激な加減速時に、慣性運動によって生じるシ
ート5の変形を防止するために、プレス出口からシート
切断位置までのシート5の重さが、シート送り機構に加
わらないように、負荷を低減して、加わる負荷を一定に
なるように保つ。
【0024】次に、サブシートストレージ7は、回転ド
ラムの円周に立てたピンによって、シート5を送り出
す。詳しくは、回転ドラムでの供給量不足分は、シート
送り動作休止中に4軸の光センサ信号をモニタし、必要
量をステッピングモータの回転で補うことで、シート5
を間欠的に送り出す。
【0025】ここで、ステップS10では、シート送り
部9は、シート5を切断・積層エリアに間欠的に送るた
めに、カム機構を用いて送り爪を往復運動させる、所謂
オシレートハンドを使用する。シート5の両端に開いた
バーリング穴8に、送り爪を挿入して搬送する。送り爪
の開閉はスプライン軸をカムによって回転させて行う。
なお、溝ガイドの開閉動作はスプライン軸をカムによっ
て回転して行う。このシート送り部9には、シート5を
搬送するためのバーリング穴8の外形をガイドする溝ガ
イドが備わっており、送り爪によるシート送り期間中に
は、溝ガイドをオープンし、バーリング穴8の外形をガ
イドしながらシートを滑らせる。
【0026】次に、ステップS20では、シート送り部
9は、シートカッティング部11の切断積層エリアにシ
ート5が位置するように、搬送されたシート位置を決定
して送り動作を休止し、シート5のクランプ部分を保持
する。ステップS30では、図3に示すように、シート
カッティング部11は、フィン形状のプレス成形が施さ
れたシート5から20枚のフィン6を切断する。1st
ステージでは、1つ置きに10枚のフィンを切断し、次
に、2ndステージでは、残りの10枚のフィン6を切
断する。
【0027】次に、ステップS40では、図4に示すよ
うに、シートカッティング部11は、切断時のフィン6
の姿勢を安定させるために、押し込みプレート12をシ
ート6の上側から下降させ、切断直前に押し込みプレー
ト12に設けたガイドピン13が、フィン6のパイプ穴
に入りフィン姿勢と位置を矯正する。図5に示すよう
に、スタックヘッド部15は、切断されたフィン6を案
内・整流して、数百枚のフィン6をスタック台部分に積
層する。スタックエレベータ16は、スタックピン17
の先端の振動を抑制してシート5の積層処理を安定して
行い、任意の積層枚数毎にエレベータを任意の高さだけ
下降させる。
【0028】次に、ステップS50では、シート送り部
9は、シート5の両端に開いたバーリング穴8に挿入さ
れていた送り爪に対して、スプライン軸をカムによって
回転させて開放する。ここで、ステップS60では、ス
タックヘッド部15に積層されたフィン6の生産枚数が
予め設定された設定値に達すると減速動作を行ない、生
産枚数が所定の設定値になったか否かを判断すること
で、積層処理が終了したか否かを判断する。積層処理が
終了した場合にはステップS70に進む。一方、積層処
理が終了していない場合にはステップS10に戻る。
【0029】ステップS70では、スタック回転テーブ
ル19は、フィン6が積層されているスタックヘッド部
15を作業者側に排出すると同時に、今まで作業者側に
あったスタックヘッド部15を切断・積層エリアにセッ
トする。この際に、スタックヘッド部15の押し出し引
き込み動作はエアーシリンダを用いて行ない、回転テー
ブルの旋回動作をインバータモータを用いて行う。
【0030】ステップS80では、積層したフィン6を
取り出す際には、スタックエレベータ16を上昇させて
排出エレベータとして用い、積層されたフィンが搭載さ
れたスタックヘッド部15を取り出し、空になったスタ
ックヘッド部15をスタック回転テーブル19に取り付
ける。ステップS90では、スタックヘッド部15の交
換が完了したか否かを判断する。スタックヘッド部15
の交換が完了した場合には、ステップS100では、生
産数カウンタを0にクリアしてステップS10に戻り、
フィンの切断積層動作を再開する。
【0031】このように、フィン形状のプレス成形を施
された帯状のシート5を切断位置まで順次にシート送り
部9で搬送しておき、次に、上型と下型とにより、搬送
されたシート5から複数のフィン6をシートカッティン
グ部11で切断する。次に、切断されたフィン6を積層
するために下方にシートカッティング部11から押し出
し、切断位置の下方で、押し出されたフィン6を順次に
スタックヘッド部15のスタックピン17に積層する。
ここで、フィン6の積層が完了した場合には、スタック
エレベータ16を上昇させ、積層された複数のフィン6
をスタックピン17から抜き取るので、装置を高速化す
ることができ、フィンの量産効率の向上に寄与すること
ができる。
【0032】以下、第2〜第17の実施の形態に係る切
断積層装置1をそれぞれ詳細に説明する。 (第2の実施の形態)図7は、第2の実施の形態に係る
切断積層装置1におけるシート送り部9を示す図であ
る。同図に示すように、切断積層装置1におけるシート
送り部9の特徴は、爪23を移動可能な分の長穴を設け
た凹形状のガイド部材25を用いてバーリング穴8を覆
い、シート5を固定してバーリング穴8をガイドするこ
とにある。
【0033】同図において、シート送り部9は、シート
5を切断・積層エリアに間欠的に送るために、カム機構
を用いて爪23を往復運動させるものである。即ち、シ
ート送り部9は、ボールスプライン軸をカムによって回
転して爪23を開放し、シート5の流れ方向とは逆方向
に爪23を戻し、次に、シート5の両端のバーリング穴
8に爪23を挿入して流れ方向に送るようにして往復運
動するものである。
【0034】同図に示すように、ガイド部25を用いて
シート5の両側のバーリング穴8を覆い、シート5を固
定してバーリング穴8をガイドすることで、例えば厚さ
0.1mmのシート5を例えば供給速度1000mm/
secで搬送する場合でも、シート5に幅方向の張りを
もたせることができる。その結果、シート5上のたるみ
・しわの発生を防止することができ、シート5を高速供
給することができる。
【0035】このように、シート5のバーリング穴8を
凹形状のガイド部材25で覆い、ガイド部材25に少な
くとも爪23の移動分の長穴27を設けることで、爪2
3を移動しながらバーリング穴8をガイドすることがで
き、シート5の幅方向に張りをもたせ、高速搬送時での
たるみやしわを抑えることができる。
【0036】(第3の実施の形態)図8は、第3の実施
の形態に係る切断積層装置1におけるシート送り部9を
示す図である。同図に示すように、切断積層装置1にお
けるシート送り部9の特徴は、切断前のシート5をシー
トカッティング部11に送って供給する場合に、シート
5から切断前のフィン6部分が下方向に垂れ下がらない
ように、下方向からフィン6を受け支えるブロック29
を設けることにある。また、同図に示すように、ブロッ
ク29の上面には面取り31を施すことにある。
【0037】このように、切断しないフィン6の下方向
にブロック29を設置し、シート5及び切断しないフィ
ン6を下方向から受け支えることで、切断時に生じる隣
のフィン6による干渉や、シート5を搬送する場合のシ
ート5のたるみの発生を防止することができる。また、
ブロック29の上面に面取り31を施すことで、シート
5を搬送した場合にも、フィン6がブロック29に引っ
かかることを防止することができる。
【0038】(第4の実施の形態)図9は、第4の実施
の形態に係る切断積層装置1におけるシートカッティン
グ部11を示す図である。同図(a)に示すように、切
断積層装置1におけるシートカッティング部11の特徴
は、上型33の両側にバーリング穴8を覆う凹形状のガ
イド部材37を設け、切断時に上型33がバネ33a,
33cを介してガイド部材37を押さえることで、シー
ト5の両側を均一に押さえ、かつ凹形状のガイド部材3
7のエッジ部分をバーリング穴8の根元に当接させるこ
とで、シート5を固定することにある。
【0039】同図(a),(b)に示すように、凹形状
のガイド部材37を用いてシート5のバーリング穴8を
覆い、切断ポンチ39a,39bが付加された上型33
の下降に基づき、上型33でバネ35a,35bを介し
てガイド部材37を押さえ、かつガイド部材37の凹形
状のエッジ部分の半径Rを例えば0.2mm以下にして
バーリング穴8の根元部分に当接させる。なお、この場
合、バーリング穴8の根元部分は、半径Rを例えば0.
5mm程度に設定してあるものとする。
【0040】このように、シート5の両側に設けられた
バーリング穴8の周囲を凹形状のガイド部材37で均一
に押さえるので、フィン6の切断時にシート5に生じる
引張応力を幅方向のみに加えることができ、その結果、
フィン6を切断する際のしわ・たるみの発生を防止する
ことができる。また、バーリング穴8の根元部分にガイ
ド部材37のエッジ部分を当接させるので、切断時のシ
ート5の保持力を高めることができる。
【0041】(第5の実施の形態)図10は、第5の実
施の形態に係る切断積層装置1におけるシートカッティ
ング部11を示す図である。同図(a),(b)に示す
ように、切断積層装置1におけるシートカッティング部
11の特徴は、シート5から1つおきに1度に複数枚の
フィン6を切断する工程において、切断時での切断タイ
ミングをシート5の厚さに相当する0.1mmだけずら
して切断することにある。
【0042】同図(b)に示すように、シート5をポン
チ43a,43b,43cによって切断する切断タイミ
ングをそれぞれシート5の厚さ分だけずらしているた
め、ダイ45a,45b,45cに加わる切断荷重を1
行分ずつに分散する。
【0043】このように、シート5に対する切断タイミ
ングをシート5の厚さ分だけずらすことで、1度に複数
枚のフィン6を打ち抜く場合にダイに加わる荷重を1枚
のフィンのみの荷重に分散することができ、ダイのたわ
みを軽減することができる。特に、中央部のダイ45b
に加わる荷重を軽減することができる。
【0044】(第6の実施の形態)図11は、第6の実
施の形態に係る切断積層装置1におけるシートカッティ
ング部11を示す図である。同図に示すように、切断積
層装置1におけるシートカッティング部11の特徴は、
シート5から円弧形状のフィン6を切断する工程におい
て、フィン6が落下時に裏返らないように、切断時に予
めフィン6に傾きを与えるためのシャー角をポンチ43
に、例えば3〜5°だけ付加することにある。
【0045】同図に示すように、フィン6の重量バラン
スを見込んでポンチ43の先端にシャー角θを付加し、
切断時にフィン6に重量バランスによる傾きとは逆方向
に予め傾きを与えることで、落下時にはフィン6に傾き
が生じないすように補正する。
【0046】このように、ポンチ43の先端にシャー角
θを付加することで、切断によるフィン6の姿勢を予め
傾かせることができ、落下時にはフィンに傾きが生じな
いように補正するので、フィン6の裏返りを防止するこ
とができる。
【0047】(第7の実施の形態)図12は、第7の実
施の形態に係る切断積層装置1におけるシートカッティ
ング部11を示す図である。同図に示すように、切断積
層装置1におけるシートカッティング部11の特徴は、
フィン形状のプレス成形が施された帯状のシート5から
フィン6を切断し、フィン6を下方に備えられたスタッ
クヘッド部15に押し込む場合には、切断・押し込み時
に隣のフィン6に干渉して落下させないようにシート5
の下方にブロック47を設けてシート5を受け支えるこ
とにある。なお、ブロック47には、シート5と当接す
る部分に面取り48が施されているものである。
【0048】同図に示すように、切断しないフィン6の
下向にブロック47を設置し、シート5及び切断しない
フィン6を下向から受け支える。また、ブロック47に
面取り48を施すようにする。
【0049】このように、切断しないフィン6の下向に
ブロック47を設置し、シート5及び切断しないフィン
6を下向から受け支えることで、切断時での隣のフィン
6の干渉及びシート送り時に生じるシート5のたるみを
防止することができる。また、ブロック47に面取り4
8を施し、シート送り時に生じていたフィン6による引
っかかりをも防止することができる。
【0050】(第8の実施の形態)図13は、第8の実
施の形態に係る切断積層装置1におけるシートカッティ
ング部11を示す図である。同図に示すように、切断積
層装置1におけるシートカッティング部11の特徴は、
シート5からフィン6を切断して、フィン6を下方に備
えられたスタックヘッド部15のスタックピン51に押
し込む場合には、切断・押し込み処理が施されない隣の
フィン6に接触させないように、当該フィンの上方から
ブロック49を用いて押さえることにある。
【0051】同図に示すように、切断しないフィン6の
上方にブロック49を配置して、シート5及び切断しな
いフィン6を上方から押さえるようにする。このよう
に、切断しないフィン6の上方にブロック49を配置
し、シート5及び切断しないフィン6を上方から押さえ
ることで、切断時に生じていた隣のフィン6への干渉
や、シート送り時に生じるシート5の暴れを防止するこ
とができる。
【0052】(第9の実施の形態)図14は、第9の実
施の形態に係る切断積層装置1におけるシートカッティ
ング部11を示す図である。なお、図15は、シートカ
ッティング部11の切断面に対する側面透視図である。
【0053】図14に示すように、切断積層装置1にお
けるシートカッティング部11の特徴は、フック55を
用いて等間隔にポンチ43を押さえてポンチホルダ53
に固定ナット57で固定することにある。また、図15
に示すように、分割可能なポンチホルダ53をつなぎ合
わせて固定する一方、着脱時には、固定ナット57を緩
めるだけでポンチホルダ53からポンチ43を容易に着
脱可能にすることにある。また、分割可能なポンチホル
ダ53の基準面とフック55との間に、長尺のポンチ4
3を配置し、固定ナット57で挟み込み締め付けること
にある。
【0054】図15に示すように、フック55とポンチ
43の接触面がなす接触角度を45°に設定すること
で、ポンチホルダ53のコーナー部への締め付け力を発
生させる。また、ポンチ43を固定しているボルト頭部
をポンチホルダ53の側面に設けられた凹形状の溝部に
装着することで、長尺のポンチ43の落下を防止する。
さらに、図15に示すように、ポンチ43およびフック
55を交互に等間隔に設置し、固定ナット57を用いて
ポンチホルダ53に挟み込んで締め付ける。
【0055】このように、等間隔にフィン6を切断する
ためのポンチ43をフック55で締め付けるので、長尺
のポンチ43を容易にポンチホルダ53に固定すること
ができる。また、ポンチ43を固定しているボルト頭部
をポンチホルダ53の側面に設けた凹形状の溝部に装着
することで、長尺のポンチ43をポンチホルダ53とフ
ック55の間から落下することを防止することができ
る。また、ポンチホルダ53は、分割可能な構造のた
め、加工時の制約を減少することができ、部品の加工費
を低減することができる。
【0056】(第10の実施の形態)図16は、第10
の実施の形態に係る切断積層装置1におけるシートカッ
ティング部11を示す図である。同図に示すように、切
断積層装置1におけるシートカッティング部11の特徴
は、上型33を用いてシート5からフィン6を打ち抜
き、上型33内部に設けた押込みプレート63のパッド
61を用いて切断されたフィン6を押し下げ、スタック
ピン51にフィン6の穴を挿入して積層させることにあ
る。また、積層時にパイロットピン59をフィン6に開
いた熱交換器に用いられるパイプが挿入される穴に貫通
させて位置決めを行い、フィン6の積層時にはパッド6
1を用いて下方に押し込み、上型33が下死点に達した
後も押込みプレート63がさらに下降することにある。
【0057】図16(b)に示すように、上型33bの
押し込みプレート63には、位置決めのためのパイロッ
トピン59が設けられ、既にスタックピン51に積層さ
れているフィン6の穴にパイロットピン59が刺さるよ
うになっている。また、押し込みプレート63に設けら
れた穴は、スタックヘッド部15に設けられたスタック
ピン51のそれぞれの位置に対応するので、押し込みプ
レート63が下降するにつれて、押し込みプレート63
の穴にスタックピン51が刺さっていく。
【0058】このように、上型33aを用いてシート5
からフィン6を打ち抜き、切断されたフィン6の穴にパ
イロットピン59を貫通させての位置決めを行うととも
に、押し込みプレート63が下降するにつれて、押し込
みプレート63の穴にスタックピン51が刺さって位置
決めされる。次に、押し込みプレート63のパッド61
が切断されたフィン6を押し下げ、次に、押し込みプレ
ート63がフィン6を下方に強制的に押し込み、打ち抜
き上型33bが下死点に達した後も押込みプレート63
がさらに下降するので、打ち抜き後のフィン6をスタッ
クヘッド部15のスタックピン51に押し込むことがで
き、既に重ね合わされているフィン6を圧縮して積層す
ることができる。
【0059】また、既に積層されているフィン6上に開
いている穴にパイロットピン59の先端を位置決めして
差し込むことができるので、フィン6の形状に無関係に
確実にスタックピン51にフィン6を刺し込むことがで
きる。その結果、フィン6の穴位置とスタックピン51
の先端位置とがなす位置的誤差を削減でき、積層時の精
度を向上することができる。また、フィン6の積層処理
の信頼性を向上することができる。
【0060】(第11の実施の形態)図17は、第11
の実施の形態に係る切断積層装置1におけるシートカッ
ティング部11を示す図である。同図に示すように、切
断積層装置1におけるシートカッティング部11の特徴
は、切断されたフィン6をスタックヘッド部15のスタ
ックピン51に押し込む場合には、押し込みプレート6
3の下面にバキューム穴67を開け、このバキューム穴
67により切断されたフィン6を吸着させることにあ
る。
【0061】図17(b)に示すように、切断されたフ
ィン(図示しない)にパイロットピン59を差し込み、
バキューム穴67でフィン6を吸着して押し込みプレー
ト63の下面に固定し、図17(a)に示すように、押
し込みプレート63を降下させると、まず、パイロット
ピン59が積層されているフィン6に押し込まれ、さら
に、フィン6を固定した押し込みプレート63が降下し
て既に積層されているフィン6の上部位置に到達する。
この段階で、バキューム穴67からフィン6に送風させ
フィン6を取り外し、次に、押し込みプレート63を上
昇させる。
【0062】このように、押し込みプレート63の下面
にバキューム穴67を設け、フィン6を吸着させながら
下降することで、バキューム穴67に吸着したフィン6
と、既に積層されているフィン6との間の位置ずれを防
ぐことができる。
【0063】また、既に積層されているフィン6の位置
に押込みプレート63が到達した段階で、バキューム穴
67からフィン6に送風させて押込みプレート63を上
昇させるので、押込みプレート63からフィン6が容易
に分離でき、積層時の干渉を防止することができる。
【0064】(第12の実施の形態)図18は、第12
の実施の形態に係る切断積層装置1におけるスタックヘ
ッド部15を示す図である。同図(a)に示すように、
切断積層装置1におけるスタックヘッド部15の特徴
は、切断面の位置からスタックピン51の先端位置まで
の間に、フィン6の降下位置を矯正するガイド69a,
69bを設置することである。また、同図(b)に示す
ように、切断面の位置からスタックピン51の長さ方向
の略中央位置までの間に、フィン6の降下位置を矯正す
るガイド69a,69bを設置することである。
【0065】このように、切断面の位置からスタックピ
ン51の先端位置までの間に、フィン6の降下位置を矯
正するガイド69a,69bを設置することで、フィン
6が落下するときにガイドになるとともに、スタックピ
ン51の振動を防止することができる。このため、切断
位置からスタックピン51の先端までの距離をガイドす
べき長さに設定すればよい。
【0066】(第13の実施の形態)図19,図20
は、第13の実施の形態に係る切断積層装置1における
スタックヘッド部15を示す図である。図19に示すよ
うに、切断積層装置1におけるスタックヘッド部15の
特徴は、スタックピン51の内部を中空にしてなること
にある。図19に示すように、スタックピン51の内部
を中空の金属棒で形成することで、スタックピン51自
体の固有振動数が大きくなり、その振動周期が小さくな
るので、スタックピン51自体の振動の減衰時間を速く
することができる。
【0067】図19に示すように、スタックピン51の
内部を中空の金属棒で形成することで、フィン6の切断
時に、スタックピン51に刺さったフィン6は、スタッ
クピン51の先端に振動を起こすが、急激な減衰振動に
なるので、フィン6をスタックピン51に刺す時間間隔
を短縮することができる。
【0068】また、図20に示すように、スタックピン
51の内部を中空にしてなり、スタックピン51を立て
てあるスタック台71の移動に際して、スタックピン5
1の振動を急激に減衰させることができる。また、スタ
ックピン51を軽量化することができ、スタック台71
の移動時に必要な駆動力を緩和することができる。
【0069】例えば、スタックピン51を複数本立てて
いるスタック台71を移動する場合に、スタックピン5
1自体に大幅な振動が生じたときでも、スタックピン5
1の内部を中空に形成することで、スタックピン51自
体の振動の減衰を早め、スタックピン51同士の共振を
防止することができる。この結果、スタック台71の駆
動や速度制御を容易にすることができる。
【0070】(第14の実施の形態)図21は、第14
の実施の形態に係る切断積層装置1におけるスタックヘ
ッド部15を示す図である。図21に示すように、切断
積層装置1におけるスタックヘッド部15の特徴は、ス
タックピン51の内部に発泡剤73を充填させることに
ある。
【0071】スタックピン51の内部に充填された発泡
剤73がダンパの役割を果たし、減衰振動の周期を早め
るので、スタックピン51が振動した場合でも、振動の
減衰を早めることが可能である。このように、スタック
ピン51に発泡剤を充填させることで、中空のスタック
ピンよりもさらに剛性を高めることができる。
【0072】(第15の実施の形態)図22は、第15
の実施の形態に係る切断積層装置1におけるスタックヘ
ッド部15を示す図である。図22に示すように、切断
積層装置1におけるスタックヘッド部15の特徴は、ス
タックピン51の下部に、スタックピン51を挟んで立
てる凹形状のブロック73とプレート75を設けること
にある。
【0073】詳しくは、ブロック73の底面に例えば
0.1mm以下の垂直度、溝部に例えば0.1mm以下
の垂直度をもたせ、ブロック73の凹形状部にスタック
ピン51を挟み込み、さらに、ブロック73の溝部の深
さはスタックピン51が0.2mm程度出るように設定
し、プレート75とブロック73との間に、スタックピ
ン51を挟むことで、垂直度1mm以下のスタックピン
設置台を構成する。
【0074】このように、スタックピン51の下部に、
スタックピン51を挟んで立てる凹形状のブロック73
とプレート75を設けることで、0.1mmの垂直度を
有する溝部をフライス加工を施して容易に作成すること
ができ、かつ溝の長さ(ブロック高さ)による保持力と
垂直度により、スタックピン51自体の垂直度を1mm
以内に抑えることができる。
【0075】また、比較的長いスタックピン51にも、
垂直度をもたせることができる。この場合には、ブロッ
ク73およびプレート75からネジ77を外すことで、
容易にスタックピンを交換することができる。
【0076】(第16の実施の形態)図23は、第16
の実施の形態に係る切断積層装置1におけるスタックヘ
ッド部15を示す図である。なお、図24は、フィン6
の束の下方と昇降板87との間に設けられたOリング8
3を付加した部品を示す図である。図24(a),
(b)に示すように、切断積層装置1におけるスタック
ヘッド部15の特徴は、フィン6の束の下方と昇降板8
7との間に、スタックピン51を貫通するOリング83
を付加した部品を差み込むことにある。
【0077】このOリング83を付加した部品は、図2
3に示すように、台部材81の上にOリング83を配置
し、その上に台部材79を配置し予圧調整ネジ85を回
転して台部材79,81に挟まれたOリング83がスタ
ックピン51に及ぼす予圧を調整する部品である。
【0078】図24(b)に示すように、昇降板87と
複数のフィン6の束との間に、Oリング83を付加した
部品を設置し、予圧調整ネジ85を回転してOリング8
3に上下方向に押し潰すことで、スタックピン51とO
リング83との間に、適度の予圧を与え、Oリング83
を付加した部品が簡易的に複数のフィン6の束を下方か
ら支えることで、フィン6の積層毎の束を圧縮できるよ
うにしたものである。また、昇降板87は積層毎に下降
させず、例えばOリング83を付加した部品が昇降板8
7に接触して初めて、昇降板87が下降するように制御
可能である。
【0079】このように、フィン6の束の下方と昇降板
87との間に、スタックピン51を貫通するOリング8
3を付加した部品を差み込むことで、Oリング83とス
タックピン51とがなす圧力が、スタックピン51に対
する上下方向の摩擦となるので、フィン6の積層時に複
数のフィン束を圧縮することができる。また、Oリング
83はフィン6を積層することにより、自動的にフィン
6の重さに応じて下降していくため、昇降板87を綿密
に下降制御しなくてもよく、フィン6の高速な積層処理
を実現できるものである。
【0080】(第17の実施の形態)図25は、第17
の実施の形態に係る切断積層装置1におけるスタックヘ
ッド部15を示す図である。なお、図26は、スタック
昇降板93上に積層を完了したフィン6の束を引き抜く
様子を示す図である。図25に示すように、切断積層装
置1におけるスタックヘッド部15の特徴は、積層され
た複数のフィン6の下部にスタック昇降板93を設置
し、所定枚数以上にフィン6が積層された場合にはセン
サ91近傍のフィン6を感知し、モータ97を回転させ
てボールネジ95を駆動し、ボールネジ95の駆動に応
じてスタック昇降板93を下降することにある。
【0081】シートカッティング部11によって切断さ
れたフィン6が、順次にスタック昇降板93上のスタッ
クピン51に積層され、センサ91近傍にフィン6が感
知された場合には、スタック昇降板93上には所定枚数
以上にフィン6が積層されたことと判断する。次に、モ
ータ97を回転させてボールネジ95を駆動し、ボール
ネジ95の駆動に応じてスタック昇降板93をフィン6
の所定枚数分だけ下降させる。以降は、この動作を繰り
返してスタック昇降板93上にフィン6を積層する。
【0082】このように、スタック昇降板93が所定量
分だけ下降することで、常に、スタックピン51に積層
された上部位置のフィン6から突き出ている長さをほぼ
一定範囲内に設定することができる。その結果、スタッ
クピン51の曲がり度合いや、スタックピン51の振動
の緩和や、スタックピン51に刺されるフィン6の円滑
な挿入や、フィン6の重なり位置が常に一定になり整列
された積層を実現することができる。
【0083】また、図26に示すように、切断積層装置
1におけるスタックヘッド部15の特徴は、スタック昇
降板93上に積層を完了したフィン6の束をスタックピ
ン51から引き抜く場合には、ピンを有する板取り治具
99をフィン6の束に挿入し、スタック昇降板93を上
昇させることにある。
【0084】まず、図25に示すように、シートカッテ
ィング部11によって切断されたフィン6が、順次にス
タック昇降板93上のスタックピン51に積層され、ス
タック昇降板93上に所定枚数以上にフィン6が積層さ
れて、順次にスタック昇降板93をフィン6の所定枚数
分だけ下降させて、スタック昇降板93上へのフィン6
の束の積層が完了したこととする。次に、図26に示す
ように、板取り治具99のピンをフィン6の束の最上部
からフィンに形成された穴に挿入する。なお、板取り治
具99のピンを挿入するための穴は、熱交換器に用いら
れるパイプを挿入する穴である。
【0085】次に、モータ97を回転してスタック昇降
板93を上昇させる。次に、スタック昇降板93上のフ
ィン6の束をスタックピン51から引き抜く。このよう
に、板取り治具99を積層後のフィン6の束に挿入した
後に、スタック昇降板93を上昇させてフィン6の束を
スタックピン51から引き抜くことで、フィン6の最下
部に加わる下方からの引き抜き力を均等に与え、作業者
が労力を使うことなく均等に金属板の束を引き抜くこと
ができる。その結果、作業時間を短縮することができ
る。
【0086】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フィン形
状のプレス成形を施された帯状のシートを切断位置まで
順次に搬送しておき、次に、上型と下型との間で、搬送
されたシートから複数のフィンを切断する。次に、切断
されたフィンを積層するために下方に押し出し、切断位
置の下方で、押し出されたフィンを順次にスタックピン
に積層する。ここで、フィンの積層が完了した場合に
は、スタックエレベータを上昇させ、積層された複数の
フィンをスタックピンから抜き取るので、装置を高速化
することができ、フィンの量産効率の向上に寄与するこ
とができる。
【0087】請求項2記載の発明によれば、シートの両
側に設けられたバーリング穴の周囲を凹形状のガイド部
材で均一に押さえるので、フィンの切断時にシートに生
じる引張応力を幅方向のみに加えることができ、その結
果、しわ・たるみの発生を防止することができる。ま
た、バーリング穴の根元部分にガイド部材のエッジ部分
を食い込ませることができるので、切断時の保持力を高
めることができる。
【0088】請求項3記載の発明によれば、スタックピ
ンの内部を中空の金属棒で形成することで、スタックピ
ン自体の固有振動数が大きくなり、その振動周期が小さ
くなるので、スタックピン自体の振動の減衰時間を速く
することができる。
【0089】請求項4記載の発明によれば、スタックピ
ンの内部に充填された発泡剤がダンパの役割を果たし、
減衰振動の周期を早めるので、スタックピンが振動した
場合でも、約1秒以内に振動を減衰させて治めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る切断積層装置
1の全体構成を示す図である。
【図2】フィン形状のプレス成形が施されたシートを示
す図である。
【図3】シートカッティング部11の構造を示す上面透
視図である。
【図4】シートカッティング部11の構造を示す側面透
視図である。
【図5】スタックヘッド部15の構造を示す側面透視図
(a),(b)である。
【図6】切断積層装置1の全体動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係る切断積層装置1におけ
るシート送り部9を示す斜視図(a)と、側面断面図
(b)である。
【図8】第3の実施の形態に係る切断積層装置1におけ
るシート送り部9を示す図である。
【図9】第4の実施の形態に係る切断積層装置1におけ
るシートカッティング部11を示す斜視図(a)と、側
面断面図(b)である。
【図10】第5の実施の形態に係る切断積層装置1にお
けるシートカッティング部11を示す斜視図(a)と、
側面断面図(b)である。
【図11】第6の実施の形態に係る切断積層装置1にお
けるシートカッティング部11を示す斜視図である。
【図12】第7の実施の形態に係る切断積層装置1にお
けるシートカッティング部11を示す斜視図(a)と、
側面断面図(b)と、ブロックの斜視図(c)である。
【図13】第8の実施の形態に係る切断積層装置1にお
けるシートカッティング部11を示す図である。
【図14】第9の実施の形態に係る切断積層装置1にお
けるシートカッティング部11を示す図である。
【図15】シートカッティング部11の切断面に対する
側面透視図である。
【図16】第10の実施の形態に係る切断積層装置1に
おけるシートカッティング部11を示す断面図(a)、
押し込みプレートを示す図(b)である。
【図17】第11の実施の形態に係る切断積層装置1に
おけるシートカッティング部11を示す斜視図(a)、
押し込みプレートを示す図(b)である。
【図18】第12の実施の形態に係る切断積層装置1に
おけるスタックヘッド部15を示す斜視図(a),
(b)である。
【図19】第13の実施の形態に係る切断積層装置1に
おけるスタックヘッド部15を示す図である。
【図20】第13の実施の形態に係る切断積層装置1に
おけるスタックヘッド部15を示す図である。
【図21】第14の実施の形態に係る切断積層装置1に
おけるスタックヘッド部15のスタックピンを示す側面
図(a)と、断面図(b)である。
【図22】第15の実施の形態に係る切断積層装置1に
おけるスタックヘッド部15を示す組立図(a)と、上
面断面図(b)である。
【図23】第16の実施の形態に係る切断積層装置1に
おけるスタックヘッド部15のスタックピンに設けられ
たOリング83を示す図である。
【図24】フィン6の束の下方と昇降板87との間に設
けられたOリング83を付加した部品を示す斜視図
(a)と、側面断面図(b)である。
【図25】第17の実施の形態に係る切断積層装置1に
おけるスタックヘッド部15を示す図である。
【図26】スタック昇降板93上に積層を完了したフィ
ン6の束を引き抜く様子を示す図である。
【図27】従来の切断積層装置の切断機構201を示す
図である。
【図28】従来の切断積層装置の積層機構221を示す
斜視図(a)と、スタックピンの断面図(b)である。
【図29】従来の切断積層装置のスタック台227を示
す図である。
【符号の説明】
3 ループコントローラ 5 シート 7 サブシートストレージ 9 シート送り部 11 シートカッティング部 15 スタックヘッド部 19 スタック回転テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 正治 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33 株式会 社東芝生産技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィン形状のプレス成形を施された金属
    板から所定形状のフィンを切断し、該フィンを順次に積
    層する切断積層装置において、 前記プレス成形を施された金属板を切断位置まで順次搬
    送する搬送手段と、 上型と下型とにより、搬送された金属板から所定形状の
    フィンを切断する切断手段と、 切断されたフィンを積層するためにフィンを切断位置か
    ら下方に押し出す押出手段と、 切断位置の下方で、押し出されたフィンを順次にスタッ
    クピンに積層する積層手段と、 積層された複数のフィンをスタックピンから抜き取る抜
    取手段とを有することを特徴とする切断積層装置。
  2. 【請求項2】 前記切断手段は、 前記フィンの切断に際し、金属板の両側に金属板の搬送
    方向に沿って設けられたバーリング穴の周辺を押さえる
    凹形状のガイド部材を有することを特徴とする請求項1
    記載の切断積層装置。
  3. 【請求項3】 前記積層手段は、 前記スタックピンの内部を中空にしてなることを特徴と
    する請求項1記載の切断積層装置。
  4. 【請求項4】 前記積層手段は、 前記スタックピンの内部に、発泡剤を充填させることを
    特徴とする請求項1記載の切断積層装置。
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