JP6288995B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いられる光走査装置の筐体における防塵対策に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置としては、次のような構成を備える光走査装置が周知である。即ち、光源から出射される光ビームを回転多面鏡により偏向させ、偏向された光ビームをレンズやミラーなどの光学部品により感光体の感光面上に導くことによって、感光体上に潜像画像を形成する光走査装置である。図8に従来一般的に採用されている光走査装置の構成部品の概要を示す。尚、光走査装置の詳細な説明は後述する実施の形態において行う。光走査装置では、内部の光学部品に塵埃等の汚れが付着した場合、付着した塵埃が光線を遮ることで感光体面上における光ビームの光量が低下し濃度変動が発生する。近年、大気汚染の結果、1μm以下のサイズに相当する大気中の微細粉塵や化学物質量が増加しており、従来に増して光学部品の汚れによる画質の低下が課題になってきている。
外部から光走査装置内部への塵埃等の侵入を防ぐために、光走査装置の外周部の隙間には、発泡部材を挟むことでシールする対策や、テープを貼る等の対策を施す方法が多く用いられているが、以下に説明する理由等によって、より密閉性を高める必要がある。近年の画像形成速度の高速化の要望に対して、従来の製品に比べて回転多面鏡の回転速度を速める必要性がある。光走査装置内部に設置された回転多面鏡は、高速回転をすることによって気流を発生させる。そして、発泡部材の張り合わせ箇所や連続的につながった気泡内を結ぶ微細な空間内を風が流れ、ある箇所では内部から外部へ、ある箇所では外部から内部へと空気が流れる。外部から内部へ流れる空気中には、光学部品を汚す微細粉塵が含まれているため、装置が稼動すればするほど内部へと微細粉塵が浸入し、光学部品表面や筐体内部に付着していくことになる。特に、回転多面鏡の周囲の気流に含まれる塵埃が高速回転した回転多面鏡の反射面に付着してしまう。即ち、回転多面鏡が回転することで回転多面鏡の反射面付近でカルマン渦、乱気流が発生し、塵埃をのせた気流が反射面に激しくぶつかる。結果として回転多面鏡の反射面に衝突する微細な粉塵が堆積され、気流がぶつかる量が多い箇所から汚れが進行し、汚れた箇所の反射率が低下していく。そして、これらの汚れによる反射率の低下に伴い感光体上に導かれる光ビームの光量が低下して、出力される画像濃度が薄くなるという課題が発生してしまう。
光走査装置では、光走査装置内で偏向された光ビームを感光体上に案内するために、光走査装置内部から外部へと光ビームを送り出すための開口部が必要になる。このため、光走査装置では、光ビームを光走査装置の外部へ射出するための開口部を必ず有している。この開口部では、上述のような汚れを回避するために、両面テープによりガラス部材を貼付する対策が主流となっている。また、例えば特許文献1では、ガラス部材の一部を筐体に接着固定する構成が提案されている。
特開平05−080268号公報
しかし、特許文献1のように両面テープを用いるような構成では、次のような課題がある。即ち、両面テープのような薄い部材によって防塵用のガラス部材とカバー部材を接着固定しているため、カバー部材のソリ等によって、テープとカバー部材、又は、テープとガラス部材が接触できない箇所、つまり隙間が生じてしまう。また、カバー部材は、射出用の大きな開口部を有していることからも、筐体のように剛性を上げることが困難であるため、搬送時などの一時的な変形によって、両面テープの剥がれ等が生じてしまう。また、特許文献1に記載の接着方式では、硬度60以上と硬い接着剤によってガラスを固定しているため、樹脂材が主流になっている筐体とガラスの線膨張差により温度変動時の歪みが発生してしまうおそれがある。さらに、筐体とガラスが接触する箇所全域に接着剤を塗布していないことから、完全に隙間をなくすことが難しいだけでなく、光ビームを透過するガラス部材に接着剤を塗布する際の糸引き等によりガラス部材の表面を汚してしまうというおそれもある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、光走査装置のカバー部材と透明部材の間の密閉性を向上させて、防塵性能を向上させることを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)光ビームを出射する光源と、前記光源から出射された光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡によって偏向された前記光ビームを前記感光体に導く光学部材と、前記回転多面鏡及び前記光学部材を内部に収容する筐体と、前記光ビームが前記筐体内部から外部へと出射するための開口部を有するカバー部材と、前記開口部を覆うために前記カバー部材に取り付けられる透明部材と、を備える光走査装置であって、前記カバー部材と前記透明部材との間を密閉するために、前記開口部を囲うように前記カバー部材に成型された、前記カバー部材と異なる材質の弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記透明部材に向かって伸びる突起部を有し、前記突起部は、前記透明部材に当接して弾性変形することによって前記カバー部材と前記透明部材と間の隙間を塞ぎ、前記開口部から遠ざかる方向に向かって傾斜しており、更に、屈曲部を有することを特徴とする光走査装置。
(2)光ビームを出射する光源と、前記光源から出射された光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡によって偏向された前記光ビームを前記感光体に導く光学部材と、前記回転多面鏡及び前記光学部材を内部に収容する筐体と、前記光ビームが前記筐体内部から外部へと出射するための開口部を有するカバー部材と、前記開口部を覆うために前記カバー部材に取り付けられる透明部材と、を備える光走査装置であって、前記カバー部材と前記透明部材との間を密閉するために、前記開口部を囲うように前記カバー部材に成型された、前記カバー部材と異なる材質の弾性部材を備え、前記弾性部材は、前記透明部材に向かって伸びる突起部と、前記開口部に対して、前記突起部よりも遠い位置に溝部と、を有し、前記突起部は、前記透明部材に当接して弾性変形することによって前記カバー部材と前記透明部材と間の隙間を塞ぐことを特徴とする光走査装置。
(3)感光体と、前記感光体に光ビームを照射し静電潜像を形成する前記(1)又は前記(2)に記載の光走査装置と、前記光走査装置により形成された静電潜像を現像しトナー像を形成する現像手段と、前記現像手段により形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、光走査装置のカバー部材と透明部材の間の密閉性を向上させて、防塵性能を向上させることができる。
実施例1〜3の画像形成装置の概要を説明する概略構成図 実施例1の光走査装置の全体像を示す概略構成図及び拡大斜視図 実施例1の弾性部材の設置個所を説明する概略図 実施例1の防塵性能を向上させるための構成を説明する概略図 実施例2の弾性部材を説明する概略図 実施例3の弾性部材を説明する概略図 実施例3のゲート部の配置を説明する模式図 従来例の光走査装置の構成を示す概略構成図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。まず、従来の光走査装置の構成を説明し、その後に実施例を説明する。
[従来の光走査装置の構成]
図8に従来採用されている光走査装置の構成部品の概要を示す。感光体に光ビームを照射し静電潜像を形成する光走査装置は、偏向器である回転多面鏡412と回転多面鏡412を回転させるモータユニット41と、光学部材とを備える。光学部材は、モータユニット41への入射光束を整形するコリメータレンズ43やシリンドリカルレンズ44である。また、光学部材は、感光体上における光ビームの走査速度を等速度にさせるための1枚以上のfθレンズ(以下、光学レンズという)45及び感光体へと光ビームを導く反射ミラー46である。モータユニット41では、多数の反射鏡面を外周に有する回転多面鏡412を高速回転することで、光ビームが感光体上を走査するように入射する光ビームを偏向する。
感光体上へ案内される光ビームの光量は画像濃度と関係が深く、その光量が意図せず変動すると、記録シート(記録媒体)上に形成された画像の画像濃度が「薄い」又は「濃い」といった現象を引き起こす原因となる。特に、光走査装置内部の光学部品に塵埃等の汚れが付着した場合、付着した塵埃が光ビームを遮ることで感光体上に導かれる光ビームの光量が低下し濃度低下が発生する。上述したように、1μm以下のサイズに相当する微細粉塵が光学部品を汚してしまうことによる画質の低下が課題となってきている。通常、光走査装置の構成要素である光学部品は、それらを汚れの原因物質から守るために筐体内部に収納されている。尚、以下の説明において、モータユニット41の回転多面鏡412の回転軸方向をZ軸方向、光ビームの走査方向である主走査方向又は反射ミラー46の長手方向をY軸方向、Y軸及びZ軸に垂直な方向をX軸方向とする。
[画像形成装置]
実施例1の画像形成装置の構成を説明する。図1は本実施例のタンデム型のカラーレーザービームプリンタの全体構成を示す概略構成図である。このレーザービームプリンタ(以下、単にプリンタという)はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の色毎にトナー像を形成する4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bk(一点鎖線で図示)を備える。また、プリンタは、各作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkからトナー像が転写される中間転写ベルト20を備える。そして、プリンタは、中間転写ベルト20に多重転写されたトナー像を記録媒体である記録シートPに転写してフルカラー画像を形成するように構成されている。以降、各色を表す符号Y、M、C、Bkは、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢印B方向に回転動作しながら各色作像エンジン10で形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には二次転写ローラ65が配設されている。記録シートPは、互いに圧接する二次転写ローラ65と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には前述した4基の作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写するようになっている(以下、一次転写という)。これら4基の作像エンジン10は、中間転写ベルト20の回動方向(矢印B方向)に沿って、イエロー用の作像エンジン10Y、マゼンタ用の作像エンジン10M、シアン用の作像エンジン10C及びブラック用の作像エンジン10Bkの順に配設されている。
また、作像エンジン10の下方には、各作像エンジン10に具備された感光体である感光ドラム50を画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。光走査装置40は全ての作像エンジン10Y、10M、10C、10Bkに共用されており、各色の画像情報に応じて変調されたレーザービームを出射する図示しない4基の半導体レーザーを備えている。また、光走査装置40は、各感光ドラム50に対応する光ビームが感光ドラム50の軸方向(Y軸方向)に沿って走査するように各光ビームを偏向する回転多面鏡412及び回転多面鏡412を回転させるモータユニット41を備えている。回転多面鏡412によって偏向された各光ビームは、光走査装置40内に設置された光学部材に案内されて開口部42から光走査装置外部へ射出され、感光ドラム50上に導かれ、各感光ドラム50を露光する。
各作像エンジン10は、感光ドラム50と、感光ドラム50を一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ12と、を備える。また、各作像エンジン10は、光ビームによって露光されることで感光ドラム50上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器13を備えている。現像器13は、感光ドラム50上に各色の画像情報に応じたトナー像を形成する。
各作像エンジン10の感光ドラム50に対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15が配設されている。一次転写ローラ15は、所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPはプリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット2からプリンタの内部、具体的には中間転写ベルト20と二次転写ローラ65とが当接する二次転写位置へ供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25と対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタの内部における記録シートPの搬送経路27は、プリンタ筐体1の右側面に沿って略垂直に設けられている。プリンタ筐体1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、搬送経路27を上昇し、二次転写位置に対する記録シートPの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ29へと送られる。その後、記録シートPは、二次転写位置においてトナー像が転写された後、搬送方向の下流側に設けられた定着器3(破線で図示)へと送られる。そして、定着器3によってトナー像が定着された記録シートPは、排出ローラ28を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排紙トレイ1aに排出される。
このように構成されたカラーレーザービームプリンタによるフルカラー画像の形成に当たっては、まず、各色の画像情報に応じて光走査装置40が各作像エンジン10の感光ドラム50を所定のタイミングで露光する。これによって各作像エンジン10の感光ドラム50上には画像情報に応じた潜像画像が形成される。ここで、良質な画質を得るためには、光走査装置40によって形成される潜像画像が感光ドラム50上の所定の位置に精度よく再現され、かつ、潜像画像を形成するための光ビームの光量は常に安定して所望の値を出せるものでなければならない。
[光走査装置の構成]
図2(a)は、本実施例の光走査装置の構成を示す概略構成斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の丸枠A部分の拡大斜視図である。光走査装置40の内部及び外周部には、図2には不図示の、光源ユニット、偏向器(図8参照)、光学レンズ45、反射ミラー46が設置されている。光源ユニットには、光ビームを射出する光源が搭載されている。偏向器(回転多面鏡412とモータユニット41)(図8参照)は、光ビームを反射・偏向するものである。光学レンズ45、反射ミラー46(図8参照)は、光ビームを被走査面上へ案内し、結像するために必要な光学部材である。カバー部材70には、弾性部材75(図中、黒で濃く示した部分)が一体的に形成されており、カバー部材70は、筐体85の上部にスナップフィットやビス固定等の方法にて設置される。本実施例では、スナップフィット部88がスナップフィットかかり部87に係合することによって、カバー部材70が筐体85に固定されている。
弾性部材75は、カバー部材70を成形した後、カバー部材70を再度、別の成形型内へ設置し、追加で弾性部材75を成形するインサート成形やアウトサート成形等の方法によって形成される。弾性部材75は、熱容量が小さく冷却硬化しやすい。このため、100℃前後で溶融した弾性部材75の材料を、インサート成形又はアウトサート成形により成形型に注入することで、予め成形加工してあるカバー部材70を熱によって変形させることなく、両者を一体化して形成することが可能となる。本実施例においても、ABS樹脂で作成したカバー部材70に対して、120℃で溶融した弾性部材75の材料を注入した。弾性部材75がカバー部材70に触れた直後に急激な冷却硬化がみられ、カバー部材70を変形させることなく、弾性部材75とカバー部材70を一体化することができた。このように弾性部材75を成形型によって成形することで、以下に示すような効果を得ることが可能となる。即ち、防塵用の透明部材であるガラス部材90は、光ビームの射出用開口部42(以下、開口部42という)を覆うように、弾性部材75を介してカバー部材70上に設置される。尚、弾性部材75は、異なる材質のカバー部材70と共に一体に成形される二色成形によって形成されてもよい。また、本実施例では、光ビームの開口部42を覆う透明部材をガラス部材90として説明するが、これに限定されるものではない。即ち、光ビームの開口部42を覆う部材は透明部材であればよく、例えばプラスチックであってもよい。
ガラス押圧部材92には、穴部921(破線で示す)が設けられている。ガラス押圧部材92は、カバー部材70に設けられた突起部93が穴部921に係合するように設置され、ガラス部材90が脱落しないように押圧固定する。詳細には、突起部93が穴部921に挿入され、ガラス押圧部材92が長手方向(Y軸マイナス方向)に移動することで突起部93がガラス押圧部材92に係合する。また、ガラス押圧部材92には、スリット部922が設けられている。カバー部材70に設けられたスリット用突起部94は、スリット部922に挿入され、ガラス押圧部材92が長手方向(Y軸マイナス方向)に移動することでスリット用突起部94がガラス押圧部材92に係合する。これにより、ガラス押圧部材92は、ガラス部材90が脱落しないように押圧固定している。ここで、図3は、本実施例のカバー部材70を上方(Z軸方向プラス側)からみた概略図である。弾性部材75は、図3に破線で示す領域91に、カバー部材70に設けられた開口部42の外周部に連続的に配置される。そして、弾性部材75は、ガラス部材90と接触する箇所においても連続的な額縁状の形状となるよう構成される。また、弾性部材75は、カバー部材70とガラス部材90の表面の凹凸形状に沿って、隙間なく接するように弾性変形できるだけの十分な厚みを有している。これにより、カバー部材70とガラス部材90との間を、弾性部材75により埋めることが可能となり、防塵性能を大幅に向上することができる。また、ガラス押圧部材92により、ガラス部材90をカバー部材70に対して上部から押圧している。即ち、ガラス部材90は、ガラス押圧部材92によりカバー部材70に対して、図2中、Z軸マイナス方向に押圧されている。このため、環境変動などにより、カバー部材70、ガラス部材90及びガラス押圧部材92の少なくとも一つ以上の部材が、膨張収縮等した場合においても、安定したシール性(密閉性)を確保することが可能となる。
[弾性部材75の機能]
図4は、本実施例の防塵性能を向上するための構成を説明する断面構成図である。図4(a)は、光走査装置40を、図2における突起部93を含むXZ平面に平行な面で切断した場合の断面図である。詳細には、図2(a)のD−D(一点鎖線)断面図において、4つの開口部42の中で断面に向かって一番左端の開口部42の断面を示した図である。尚、図2(a)のE−E(一点鎖線)断面とした場合には、開口部42のY軸方向の長さが長くなるが、後述する弾性部材75近傍の構造は、D−D断面図と同様になる。また、図4(b)は、図4(a)において、弾性部材75及びガラス部材90のみを図示したものである。
(カバー部材)
カバー部材70には、光走査装置40の内部からの光ビームが外部に射出されるための開口部42が設けられている。図3で説明したように、カバー部材70には、開口部42の外周部に破線で示される領域91に、弾性部材75が連続的に配置される。弾性部材75が配置される箇所のカバー部材70の断面は、図4(a)の70b〜70dに示すように、コの字型となっており、コの字型の凹み部分に弾性部材75が上述した方法で成形される。
尚、カバー部材70のコの字型の凹み部分(凹部)のXY平面に平行な面70bは、後述する弾性部材75の面75bと接している。また、カバー部材70のコの字型の凹み部分のYZ平面に平行な2つの面70c、70dのうち、面70cは、後述する弾性部材75の面75cと接し、面70dは、後述する弾性部材75の面75dと接している。また、面70cは、後述する弾性部材75の突起部75aを基準にして開口部42に近い側の面であり、面70dは、後述する弾性部材75の突起部75aを基準にして開口部42から遠い側の面である。
(弾性部材の突起部)
弾性部材75は、Z軸プラス方向に突出した突起部75aを有している。突起部75aは、図4(b)(i)に示すように、XZ平面に平行な面で切断した切断面の形状(以下、単に断面形状という)が、台形形状となっている。弾性部材75の突起部75aの断面形状は、X軸方向の長さが、Z軸プラス方向に向かって小さくなるような形状である。弾性部材75の突起部75aの先端が、図4(a)に示すように、図中上方から矢印W方向(Z軸マイナス方向)へと移動してきたガラス部材90のカバー部材70に対向する側の面と接触するように構成されている。即ち、弾性部材75の突起部75aは、ガラス部材90がカバー部材70に設置される際に、弾性部材75の中で最初に接触する箇所となっている。
このように、弾性部材75の接触箇所を、突起部75aのような突起形状とし、ガラス部材90との接触面積を最小限にすることで、設置時にガラス部材90が弾性部材75から受ける力を小さくすることができる。また、弾性部材75の突起部75aとガラス部材90との接触面積が最小限にされたことにより、設置時にガラス部材90が弾性部材75から受ける力によって変形し、その結果光ビームの光路に変動を発生させてしまうという課題を低減することが可能となる。ここで、弾性部材75が突起部75aを有しない構成の場合について説明する。弾性部材75が突起部75aを有しない構成の場合、弾性部材75のガラス部材90に対向する面の全面がガラス部材90と接触することとなる。この場合、ガラス部材90は、本実施例の突起部75aを有する場合に比べて、弾性部材75から大きな反発力を受ける。また、弾性部材75から受ける反発力は、長手方向に沿って一様ではない。その結果、ガラス部材90は、長手方向に沿った厚みが一様でなくなり、うねりのような変形を生じてしまう。ガラス部材90に生じた変形は、上述したように、光ビームの光路に変動を発生させてしまう。
また、弾性部材75のガラス部材90との接触箇所(突起部75a)の剛性を下げることによって、即ち、弾性部材とすることによって、ガラス部材90の表面の微細な凹凸に対しての形状転写性を良くすることが可能となる。即ち、突起部75aが弾性部材により形成されているため、ガラス部材90のカバー部材70に対向する面側に凸凹があっても、突起部75aがその凸凹に沿った形状に変形する。このため、ガラス部材90表面の凸凹を、弾性部材75によって埋めることができる。従って、ガラス部材90をカバー部材70の開口部42に設置する際に、ガラス部材90とカバー部材70の間のシール性(密閉性)を向上させることができる。
ここで、弾性部材75がカバー部材70に接触している面積に対して、ガラス部材90に接触している面積は、小さくなるように構成している。弾性部材75がカバー部材70に接触している面積は、図4(b)に示すように、弾性部材75のXY平面に平行な面である面75bと、弾性部材75のYZ平面に平行な2つの面である面75c、面75dの、各面の面積の和となる。ここで、面75cは、弾性部材75の突起部75aを基準とすると開口部42に近い側の面であり、面75dは、突起部75aを基準とすると開口部42から遠い側の面である。一方、弾性部材75がガラス部材90に接触している面積は、ガラス部材90がガラス押圧部材92によって押圧されている状態にあるとき、即ち、ガラス部材90がカバー部材70に設置された状態での面積である。本実施例で、このような構成としているのは、ガラス部材90に傷がつくなどしてガラス部材90を取り外して交換する際に、弾性部材75がガラス部材90に接着した状態で、ガラス部材90と一緒にカバー部材70から剥離しないようにするためである。
(弾性部材の溝部)
弾性部材75の突起部75aの横には、溝部75jが設けられている。具体的には、弾性部材75の溝部75jは、弾性部材75の突起部75aよりも開口部42から遠い位置に設けられている。即ち、弾性部材75の溝部75jは、突起部75aよりも外側の領域に設けられている。言い換えれば、カバー部材70の上面(Z軸方向プラス側)から見た場合に、弾性部材75の突起部75aで形成される矩形の領域よりも、弾性部材75の溝部75jで形成される矩形の領域の方が広くなるように、溝部75jは設けられている。このように構成することで、図4(b)(ii)に示すように、ガラス部材90を設置してガラス部材90から弾性部材75に対して押圧がかかった際に、突起部75aはガラス部材90によってつぶされ、矢印C側即ち溝部75j側へ大きく変形し移動する。弾性部材75の突起部75aが変形し移動した結果、ガラス部材90からの押圧力を弾性部材75が吸収するため、カバー部材70への押圧力が緩和され、カバー部材70によるガラス部材90への反発力を大幅に低減することが可能となる。これにより、防塵性能を高めた上でさらに反発力によるガラス部材90の変形などを避けることが可能となる。
溝部75jは、上述したように、開口部42に対して、突起部75aよりも遠い位置に設けられている。即ち、突起部75aは、開口部42と溝部75jとの間に設けられている。これにより、ガラス部材90をカバー部材70に設置する際に、弾性部材75の突起部75aが変形する場合に、突起部75aを、開口部42から離れる方向へ移動するように方向づけをすることが可能となる。弾性部材75は、ホットメルト材やエラストマ材のようにゴム状の部材(カバー部材70とは異なる材質)で形成されるが、これらの材料は粘性を有しており、弾性部材75がむき出しの状態では、空気中に浮遊しているゴミ等が付着してしまう。例えば、弾性部材75の溝部75jが、開口部42に対して、突起部75aよりも近い位置に設けられている場合には、突起部75aが開口部42に近づく方向に移動するように方向づけがされてしまう。この場合、弾性部材75の突起部75aが開口部42にはみ出すおそれがあり、はみ出した場合には、弾性部材75がむき出しとなってしまう。また、弾性部材75に溝部75jがない場合には、突起部75aが移動する方向について方向づけをすることができなくなる。このような場合、弾性部材75の突起部75aは開口部42に近づく方向に移動する場合もあり、突起部75aが開口部42にはみ出し、むき出しとなってしまうおそれがある。
しかし、上述した通り、本実施例では、弾性部材75の突起部75aは、溝部75j側、即ち開口部42から離れる方向につぶれ、確実にカバー部材70とガラス部材90の間に挟まれる構成としている。これにより、弾性部材75にゴミ等が付着して、光ビームを遮ってしまうという課題も低減することが可能となる。このように、本実施例の溝部75jは、突起部75aが変形した際の移動の方向づけをすること、弾性部材75とガラス部材90の接触面積を減らすこと、弾性部材75からの反発力を小さくするという機能を有している。
本実施例では、弾性部材75には、合成ゴム系の弾性部材を用いている。弾性部材75の材料を選定する際には、反発力が強すぎることで装置を歪めてしまう課題を回避することや、十分な光量を被走査面上へ送るため反射率や透過率を維持することが重要となる。このため、シール材としての弾性部材75に含まれる軟化剤などは、低分子量でありながら樹脂へのケミカルアタックやアウトガスの少ない材料を選定することが大切である。また、ウレタン系素材の弾性部材を発砲成形したものや、耐光性に優れるシリコン系の弾性部材など、他の種類の弾性部材を用いてもよい。
以上、本実施例によれば、光走査装置のカバー部材と透明部材の間の密閉性を向上させて、防塵性能を向上させることができる。
[突起部の形状]
図5は実施例2の弾性部材75の形状を説明する概略断面図であり、図4と同様に、図2における突起部93を含むXZ平面に平行な面で切断した場合の断面図である。弾性部材75は、ガラス部材90の設置側へ伸びる突起形状を有する突起部75a2を有している。本実施例の突起部75a2は、先端(即ち、Z軸プラス方向)へ行くほど開口部42から遠ざかる方向へと伸びるように構成されている。図5(a)に示すように、突起部75a2の開口部42から遠い側の面75a21と、弾性部材75のガラス部材90に対向する面75eとがなす角θは、鋭角(θ<90°)となる。このように、弾性部材75の突起部75a2が、開口部42から遠ざかる方向へ傾斜するような形状とすることで、ガラス部材90を設置した際に、弾性部材75の突起部75a2が、開口部42から遠ざかる方向に倒れて押圧される。即ち、実施例1でも述べた通り、本実施例においても、弾性部材75の突起部75a2が開口部42側に移動してしまい、ゴミ等が付着して光ビームを遮ってしまうといった課題を避けることが可能となる。
また、弾性部材75の突起部75a2を、図5(a)のように細く(言い換えれば、薄く)形成する。即ち、弾性部材75の突起部75a2を、図5(a)のようにXZ平面に平行な面で切断した場合の断面の面積を小さく形成する。これにより、突起部75a2からガラス部材90に働く反発力も大幅に低減することが可能となる。
(突起部の屈曲部)
また、図5(b)に示すように、図5(a)の突起部75a2に屈曲部751を設けた突起部75a3としてもよい。突起部75a3が屈曲部751を有する構成とすることで、突起部75a3が曲がりやすくなるため、突起部75a3からガラス部材90に働く反発力を、さらに低減することが可能となる。
また、実施例1で説明したように、開口部42に対して、突起部75a2又は突起部75a3よりも遠い位置に設けられた溝部を有する構成としてもよい。
以上、本実施例によれば、光走査装置のカバー部材と透明部材の間の密閉性を向上させて、防塵性能を向上させることができる。
図6は実施例3の弾性部材を説明する概略断面図であり、図6(a)は弾性部材75を一体的に保持したカバー部材70を上面から見た図であり、図6(b)は図6(a)の一点鎖線F−Fの断面図及び丸枠G部分の拡大図である。
[弾性部材とカバー部材の構成]
弾性部材75は、カバー部材70とガラス部材90との間をシール(密閉)する箇所75fと、カバー部材70と筐体85との間をシールする箇所75gとから構成されている。図6(a)に示すように、箇所75fは、実施例1、2の弾性部材75に相当するものである。また、図6(a)に示すように、カバー部材70と筐体85との間をシールする密閉部材である箇所75gは、カバー部材70の外周に沿って一周するように形成される。さらに、箇所75f、75gは、カバー部材70に設けられた貫通穴Hを通して一体に連結されている。即ち、本実施例では、図4(b)で説明したカバー部材70の面70bの一部である、開口部42に対して突起部75aよりも遠い側の部分に、図6(b)に示すような貫通穴Hが設けられている。
ここで、カバー部材70の面70bの一部に貫通穴Hがない場合、カバー部材70とガラス部材90との間をシールする弾性部材75は、カバー部材70のガラス部材90に対向する面側に成形される。一方、カバー部材70と筐体85との間をシールする弾性部材は、カバー部材70の筐体85に対向する面側に成形される。即ち、カバー部材70に貫通穴Hがない場合には、カバー部材70の両側の面について、それぞれ弾性部材の成形を行うこととなる。また、片側のみから弾性部材を成形しようとした場合、カバー部材70に弾性部材の材料を流し込むための穴を開けなければならなくなり、成形後はこの穴を塞ぐ工程が必要となる。これに対して本実施例では、カバー部材70の面70bの一部に貫通穴Hを有する構成である。このように形成することで、本実施例では、弾性部材75の成形を、弾性部材の材料を片側の面から注入することで形成することが可能となり、シール部材を形成する工程に関わる作業時間の短縮が可能となる。このように、本実施例の貫通穴Hは、弾性部材の材料を流し込む際の流路となるための穴ともいえる。
[ゲート部の配置]
射出成型機を用いて弾性部材75を成形する際には、成形型にカバー部材70を予め設置しておき、注入口であるゲート部から、溶かした弾性部材の材料を流し込む。このゲート部には必要としない材料が残留し、成形型をはずしたあとに、凹みや突起として残る。突起としてゲート部に残ったものを、ゲート突起部という。
貫通穴Hがない場合には、弾性部材75を成形するために、カバー部材70の外側(筐体85の外側でもある)、即ち、カバー部材70のガラス部材90に対向する面側に、ゲート部を配置することとなる。この場合には、ゲート突起部がカバー部材70のガラス部材90に対向する面側に形成されてしまい、ゲート突起部へ接触することによる弾性部材75のめくれ等が生じてしまう。このため、カバー部材70の外側に形成されたゲート突起部は、人手により切断される。
一方、本実施例では、貫通穴Hがあるため、弾性部材75を成形する場合でも、カバー部材70の内側(筐体85の内側でもある)、即ち、カバー部材70の筐体85に対向する面側に、ゲート部を配置することが可能となる。この場合には、ゲート突起部が筐体85の内部に向かって形成されるが、予め光ビームの光路を妨げない箇所にゲート部を配置することによって、形成されたゲート突起部を切断する必要がなくなる。ここで、図7は、光走査装置40を上方(Z軸プラス方向)からみた図であり、本実施例のゲート部の配置を説明する図である。尚、図7にはカバー部材70や開口部42の図示を省略し、ガラス部材90のみ図示している。また、筐体85内部には回転多面鏡412を含む偏向器と、光源から出射された光ビームの光路Lのみ図示し、光路Lの破線で示した部分以降は不図示としている。本実施例では、光ビームの光路Lを妨げない位置95(破線丸枠)にゲート部を配置することができる。このように本実施例では、ゲート部を光走査装置内側で、且つ、光ビームが通過しない箇所に配置することができる。これにより、ゲート突起部を切断するといった作業を廃止することができる。さらに、ゲート部を配置する箇所の自由度を上げることが可能となる。
[貫通穴Hの位置]
本実施例においては、カバー部材70とガラス部材90との間をシールする箇所75fと、カバー部材70と筐体85との間をシールする箇所75gの連結箇所は、カバー部材に設けられた長尺の開口部42について、その長手方向端部に設けられている。即ち、本実施例では、貫通穴Hは、開口部42のY軸方向の両端部に設けられており、4つの開口部42があるので、8箇所に設けられている(図6(a)に一点鎖線丸枠で示す箇所75h)。尚、貫通穴Hは、開口部42の長手方向の少なくとも一方の端部に設けられる構成としてもよい。カバー部材70と筐体85との間をシールする弾性部材は、光走査装置の外周部を結ぶように配置される。このため、開口部42の長手方向両端部に連結部である貫通穴Hを設けることにより、カバー部材70とガラス部材90との間をシールする箇所75fの弾性部材箇所との連結距離を短くすることができる。このように、連結距離を短くすることで、弾性部材75の成形時の射出時間を短くでき、弾性部材部分を安定した形状で作成することが可能となる。
以上、本実施例によれば、光走査装置のカバー部材と透明部材の間の密閉性を向上させて、防塵性能を向上させることができる。
40 光走査装置
42 開口部
70 カバー部材
75 弾性部材
75a 突起部
85 筐体
90 ガラス部材

Claims (11)

  1. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡によって偏向された前記光ビームを前記感光体に導く光学部材と、
    前記回転多面鏡及び前記光学部材を内部に収容する筐体と、
    前記光ビームが前記筐体内部から外部へと出射するための開口部を有するカバー部材と、
    前記開口部を覆うために前記カバー部材に取り付けられる透明部材と、
    を備える光走査装置であって、
    前記カバー部材と前記透明部材との間を密閉するために、前記開口部を囲うように前記カバー部材に成型された、前記カバー部材と異なる材質の弾性部材を備え、
    前記弾性部材は、前記透明部材に向かって伸びる突起部を有し、
    前記突起部は、前記透明部材に当接して弾性変形することによって前記カバー部材と前記透明部材と間の隙間を塞ぎ、前記開口部から遠ざかる方向に向かって傾斜しており、更に、屈曲部を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された光ビームが感光体上を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡によって偏向された前記光ビームを前記感光体に導く光学部材と、
    前記回転多面鏡及び前記光学部材を内部に収容する筐体と、
    前記光ビームが前記筐体内部から外部へと出射するための開口部を有するカバー部材と、
    前記開口部を覆うために前記カバー部材に取り付けられる透明部材と、
    を備える光走査装置であって、
    前記カバー部材と前記透明部材との間を密閉するために、前記開口部を囲うように前記カバー部材に成型された、前記カバー部材と異なる材質の弾性部材を備え、
    前記弾性部材は、前記透明部材に向かって伸びる突起部と、前記開口部に対して、前記突起部よりも遠い位置に溝部と、を有し、
    前記突起部は、前記透明部材に当接して弾性変形することによって前記カバー部材と前記透明部材と間の隙間を塞ぐことを特徴とする光走査装置。
  3. 前記突起部は、前記開口部から遠ざかる方向に向かって傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記突起部は、前記透明部材に向かうほど厚みが薄くなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記カバー部材は、前記弾性部材が形成される凹部を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記カバー部材には、前記凹部の前記開口部よりも遠い位置に、前記弾性部材の材料を流し込む際の流路となるための貫通穴が形成されたことを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  7. 前記貫通穴は、前記開口部の長手方向の少なくとも一方の端部に設けられることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  8. 前記カバー部材の前記筐体に対向する面側には、前記カバー部材と前記筐体との間を密閉するための密閉部材が形成され、
    前記弾性部材は、前記カバー部材の前記筐体に対向する面側から、前記弾性部材の材料を前記貫通穴を通して流し込むことによって、前記密閉部材と一体に形成されることを特徴とする請求項又はに記載の光走査装置。
  9. 前記密閉部材は、前記カバー部材の前記筐体に対向する面の外周部を囲うように形成されることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  10. 前記カバー部材に係合することにより、前記透明部材を前記弾性部材に押圧する押圧部材を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光走査装置。
  11. 感光体と、
    前記感光体に光ビームを照射し静電潜像を形成する請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置により形成された静電潜像を現像しトナー像を形成する現像手段と、
    前記現像手段により形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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