JP2007192928A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の光源手段からの光束を偏向し主走査を行う偏向手段と、走査された光束を各々に対応した感光体に結像する結像素子と、偏向手段と感光体の間に位置する1つ以上のミラーと、これら光源手段、偏向手段、結像素子、ミラーを位置決め保持する光学ハウジングを備え、装置内に粉塵が入り込まない光走査装置および粉塵を原因とする異常画像の発生や動作異常による装置の停止を来たすことがない画像形成装置を得る。
【解決手段】2つ以上の部分ハウジングからなる光学ハウジングを備え、少なくとも一つの部分ハウジングを構成する板状部材620,621に開けた穴または切欠633,634の内面に光学素子630が当接し、板状部材620,621の穴または切欠633,634が光学ハウジング外部から遮蔽手段1で遮蔽されている光走査装置およびこれを用いた画像形成装置。
【選択図】図1
【解決手段】2つ以上の部分ハウジングからなる光学ハウジングを備え、少なくとも一つの部分ハウジングを構成する板状部材620,621に開けた穴または切欠633,634の内面に光学素子630が当接し、板状部材620,621の穴または切欠633,634が光学ハウジング外部から遮蔽手段1で遮蔽されている光走査装置およびこれを用いた画像形成装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル複写機、レーザプリンタ等の光学的な画像書込系に用いられる光走査装置およびこの光走査装置を用いた、複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成することが可能な画像形成装置に関するもので、特に、光走査装置を構成する光学部品を保持する光学ハウジングの構造を工夫したものである。
カールソンプロセスといわれる電子写真プロセスを用いた画像形成装置においては、像担持体としての例えば感光体ドラムの回転に従って、感光体ドラム表面への均一な帯電、露光による潜像形成、現像、転写、定着、というようなプロセスが順に実行されて画像が形成される。モノクロ画像形成装置では、1つの感光体ドラムを用いてモノクロ画像が形成される。多色画像形成装置には、1つの感光体ドラムを用いたものと、タンデム方式と称して、複数の感光体ドラムを転写体の搬送方向に沿って配列することにより各色の画像形成ステーションを備えたものがある。1つの感光体ドラムを用いたものは、感光体ドラムを多数回(例えば4回)回転させ、1回の回転ごとに異なった色のトナー像を形成し、各色のトナー像を重ね合わせることによってカラー画像を形成するようになっている。タンデム方式の多色画像形成装置では、各色の画像形成ステーションで形成したトナー像を重ねることによりカラー画像を形成するようになっている。
光走査装置は、画像形成装置において感光体に潜像を形成させるために用いられる。光走査装置は、光束を出射する光源手段と、光束を偏向し主走査を行う偏向手段と、上記光源手段から出射した光束を上記偏向手段に入射させる入射光学系と、上記偏向手段により偏向走査された光束を感光体の表面に結像させる1つまたは複数の光学素子からなる結像素子と、それらを位置決め保持する光学ハウジングを備えている。
近年のカラー画像形成装置では、上記タンデム方式が広く採用されている。タンデム方式においても、(1)1つの光走査装置から感光体の個数分の光束を出射させて各色に対応した画像の潜像を各感光体に形成するもの、(2)感光体の数に応じて光走査装置を配置し、各光走査装置から出射される光束により各色に対応した画像の潜像を各感光体に形成するもの、(3)感光体の個数の半数の光走査装置を用い、1つの光走査装置からは2本(2色分)の光束を出射させて各感光体に各色に対応した画像の潜像を形成するものなどがある。上の光走査装置およびカラー画像形成装置に関する説明は、感光体1つに対して1つの光束が出射される場合を想定しているが、画像形成の高速化や画像の高密度化のために、感光体1つに対して2つ以上の光束を出射して同時に複数の光束で走査する所謂マルチビームの場合もある。
上記の光走査装置のなかで、特に、(1)の、1つの光走査装置から感光体の個数分の光束を出射させて各色に対応した画像の潜像を各感光体に形成するもの、(3)の、1つの光走査装置から2つの光束を出射させて各感光体に各色に対応した画像の潜像を形成するものは、(2)の、感光体の数に応じて光走査装置を配置するものと比較すると、光走査装置が大型化する。
光走査装置の光学ハウジングの材質として、低コスト化や形状設計の自由度等の観点から樹脂が多く用いられるが、光走査装置が大型化すると光学ハウジングも大型化し、これによって以下のような問題を生じていた。すなわち、光学設計が同じ走査光学系を用いる複数の機種においても、各ステーションの間隔は機種のレイアウトにより異なる場合があり、あるいは、画像形成装置内における光走査装置の位置が感光体ドラムに対して上方にある場合と下方にある場合があり、これらの場合は光束を感光体ドラムに導くミラーの配備位置を変えて対応する必要があった。このように、構成部品の配置が異なる場合には、それらに個別に対応したハウジングを用意する必要があり、機種毎にハウジング成形用金型を製作する必要があった。したがって、光学ハウジングの仕様が機種毎に異なる場合には、光学ハウジングの金型が一つのシリーズ機において複数必要となり、金型材料としての資源の無駄、成形条件を満足させるためおよび評価のために成形する樹脂の無駄が生じるなど、省資源に対して逆行するものとなっていた。さらに、一つのシリーズ機において複数の光学ハウジング成形用金型が必要な場合には、金型の製作コスト、金型管理費などが増大するといった問題も有していた。
また、近年の省資源化の要請から、使用済みの機種をユーザから回収して、必要な変更・調整などを行なって新しい製品として使用する「リユース機」が採用されるようになってきている。この「リユース機」において光学設計が同じ走査光学系を用いる場合にも、仕様の小変更のために光学ハウジングが複数必要になる場合もあった。
画像形成装置をシリーズ化した場合や上記の「リユース機」においても、光学ハウジングを複数用意する必要がないように工夫した発明として、光学箱(光学ハウジング)を2つに分け、第1の光学箱にはレーザーユニットからfθレンズなどを含む走査結像光学系までを、第2の光学箱には光束の向きを変えるためのミラーを配置し、第1の光学箱の共通化により製造コストの増大を抑える発明が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、後で説明するように、本願発明は所謂タンデム型の画像形成装置およびこれに用いることができる光走査装置であるのに対し、特許文献1記載の発明は、タンデム型を対象としたものではない。タンデム型画像形成装置に適用する光走査装置は、光学ハウジングが大型化するという前記課題に対して、本発明者らは、少なくとも2つ以上の材質からなる部分ハウジングによって光学ハウジングを構成することを先に提案した(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2記載の光学ハウジングを用いることの効果は、
(1)各ステーションの位置決め精度を経時においても安定的に維持することのできるタンデム型光走査装置、およびそれを用いた画像形成装置を提供することができる。
(2)光学設計が同じ光学系において各ステーション間隔が機種によって異なり、あるいは、光走査装置と感光体ドラムとの位置関係が異なっていても、「偏向器を有する樹脂製の部分ハウジング」を固定部として機種間共通にし、少なくとも「金属製の部分ハウジング」を機種対応部とすることにより、安価なタンデム型光走査装置およびそれを用いた画像形成装置を提供することができる。
ことであった。
(1)各ステーションの位置決め精度を経時においても安定的に維持することのできるタンデム型光走査装置、およびそれを用いた画像形成装置を提供することができる。
(2)光学設計が同じ光学系において各ステーション間隔が機種によって異なり、あるいは、光走査装置と感光体ドラムとの位置関係が異なっていても、「偏向器を有する樹脂製の部分ハウジング」を固定部として機種間共通にし、少なくとも「金属製の部分ハウジング」を機種対応部とすることにより、安価なタンデム型光走査装置およびそれを用いた画像形成装置を提供することができる。
ことであった。
特許文献2で提案した「少なくとも2つ以上の材質からなる部分ハウジングから構成される光学ハウジング」の構成例を図5〜8に示す。図5は、第1の部分ハウジングと第1の部分ハウジングに固定締結される主な光学素子の例を示したものである。図5において、符号507〜510は光源手段、111、112は偏向走査手段を構成する回転多面鏡、113は第1の結像素子、525は第1の部分ハウジングを示す。図5は回転多面鏡が2段に構成された例を示しているが、光学系を工夫することに1段の回転多面鏡とすることもできる。第1の部分ハウジング525は、平板状の底板と、この底板の上面側周縁に沿って立ち上がった周壁を有してなる。図5において、右上と左下を結ぶ方向を左右方向、左上と右下を結ぶ方向を上下方向とすると、部分ハウジング525には、後述する第2の光学ハウジングと固定締結されるために、前側の周壁から外側に向かって2個一対の突起部526が一体成形されている。左右の周壁にはそれぞれ後端寄りの位置に張り出し部が翼状に、かつ、左右方向に二分する中心線に対して対称形に形成され、これら翼状の部分にはビス止め用孔524が設けられている。第1の部分ハウジング525と第2の光学ハウジングの締結については、本発明の実施例の説明において具体的に説明する。
上記回転多面鏡111、112は、これを高速で回転駆動するモータとともに第1の部分ハウジング525の前後方向中央部に取り付けられている。回転多面鏡111、112が回転駆動されることにより光源手段507〜51からの光束が回転多面鏡111、112で偏向走査される。偏向走査されかつ第1の結像手段113を透過した光束が、図2に示す第2の結像手段123に達するように、第1の部分ハウジング525の左右の壁に開口部505が形成されている。図示の光走査装置は、1つの光走査装置から感光体の個数分の光束を出射させて各色に対応した画像の潜像を各感光体に形成する形式のもので、4個の光源手段が2個の光源手段507,508と他の2個の光源手段509,510に分けられて、第1の部分ハウジング525の後ろ側の壁の左右に対称形に嵌合固定され、左右斜め方向から回転多面鏡111、112に向かって光束が照射されるように構成されている。2個の光源手段507,508からの光束と他の2個の光源手段509,510からの光束は回転多面鏡111、112によって左右に振り分けられて偏向反射され、左右に偏向反射される光束の通路上にそれぞれ第1の結像手段113が対称形に配置されている。第1の部分ハウジング525の上記突起部526が設けられた側壁と反対側の側壁には4つの孔607が形成されていて、これらの孔607にはそれぞれ光源手段507〜510が嵌合され、部分ハウジング525に締結されている。光源手段507〜510が取り付けられる上記側壁は、各光源手段507〜510から出射される光束が回転多面鏡111,112に向かうように傾斜させて形成されている。第1の部分ハウジング525には蓋504が取り付けられている。
図6は、第2の部分ハウジングと第2の部分ハウジングに固定される主な光学素子の構成例を示す。図6において、符号123は第2の結像素子、632は第2の結像素子123の固定部材、630はミラーを示す。上記第2の結像素子123、固定部材632、ミラー630は各色の画像を形成するための4つの光束に対応して4つずつ設けられている。ミラー630は偏向光束を折り曲げて各感光体の表面に導くものである。これら各部材の両端部は、第2の部分ハウジングの側壁を構成する一対の板状部材620、621に形成された固定孔または切欠き633、634に嵌められ、図示しない板ばねなどにより押されて、固定孔または切欠き633、634の内面に光学素子(ミラー、結像素子)を当接させ、位置決め固定されている。
第2の部分ハウジングは前後の側壁を構成する一対の板状部材620、621と底板623により構成され、底板622には図示しない感光体に向かって光束を透過させるための開口部622が設けられている。一対の板状部材620、621は、左右方向に長い部材で、上端縁部と下端縁部が直角に折り曲げられることによって水平方向の折曲縁が形成され、下端側の折曲縁が底板623の前後の縁部にそれぞれ載せられ、適宜の結合手段によって底板623に結合され、第2の部分ハウジングが構成されている。底板623の左右の縁部は上方に直角に折り曲げられている。上記各固定孔または切欠き633、634は、一対の板状部材620、621の垂直面に、また、これら固定孔または切欠き633、634の内面に押し当てられて固定される上記各光学素子および固定部材632の姿勢に対応して適宜の角度に傾けて形成されている。図6に示す例では、感光体が第2の光学ハウジングよりも下方に位置する場合を想定して、底板623に光束を透過させる開口部622が形成されているが、感光体が第2の光学ハウジングよりも上にある場合には、上板を設けて、そこに光束を透過させるための開口部を設けてもよい。
図7は、第1の光学ハウジング525と第2の光学ハウジング600を締結するための例を示す斜視図である。図7において、第1の光学ハウジング525は第2の光学ハウジング600の後ろ側の側壁に設けられた開口部527をくぐるようにして、第2の光学ハウジング600に挿入されている。第1の光学ハウジング525の突起部526が、第2の光学ハウジングを構成する前側の板状部材621の垂直部に形成された位置決め穴530に嵌合され、第1の光学ハウジング525のビス止め用孔524と第2の光学ハウジング600を構成する後ろ側の板状部材620に形成された位置決め孔550にビスが挿入され、このビスにナットがねじ込まれて締め付けられることにより、第1の光学ハウジング525が第2の光学ハウジング600に締結されて一体化されている。このように、少なくとも2つ以上の材質からなる部分ハウジングによって構成された光学ハウジングを用いることで、前述の効果が得られる。
しかし、図8(a)(b)に示すように、ミラー630を、主走査方向両側にある固定孔または切欠き633、634の内面に板ばね187、188の弾力で突き当て、板状部材620,621に固定した場合、固定孔または切欠き633、634に対するミラー630当接面から、あるいは、固定孔または切欠き633、634とミラー630との間に生じる空間から画像形成装置内にトナーや塵埃が侵入し、このトナーや塵埃が光走査装置内のポリゴンスキャナユニットによる気流により光走査装置内に舞い上がり、レンズやミラーなどの光学手段の光学面に付着してこれらを汚染させ、光束を遮断し、また光学特性に異常を来たしていた。結果的に、異常画像が発生し、また、デジタル複写機およびレーザプリンタ等の画像形成装置が異常動作し、あるいは停止する要因となっていた。
なお、光走査装置内へのトナーや塵埃の侵入を防止するための発明として、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7などに記載されている発明が知られている。しかし、これらの発明は、所謂タンデム型画像形成装置に対応することができる光学系ではなく、また、本発明のように、ハウジング手段が、少なくとも2つ以上の材質からなる部材から構成されているものではないなど、本願発明とは構成が異なるものである。
本発明は、複数の光源手段と、各光源手段からの光束を偏向し主走査を行う偏向手段と、走査された光束を各々に対応した感光体に結像する結像素子と、偏向手段と感光体の間に位置する1つ以上のミラーと、これら光源手段、偏向手段、結像素子およびミラーを位置決め保持する光学ハウジングを備えている光走査装置において、光走査装置内に粉塵が入り込まない光走査装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、粉塵を原因とする異常画像の発生や動作異常による画像形成装置の停止を来たすことがなく、また、経時的に安定した画像情報を感光体に送るための光走査装置、およびそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、粉塵を原因とする異常画像の発生や動作異常による画像形成装置の停止を来たすことがなく、また、経時的に安定した画像情報を感光体に送るための光走査装置、およびそれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、2つ以上の部分ハウジングからなる光学ハウジングを備えた光走査装置において、少なくとも一つの部分ハウジングを構成する板状部材に開けた穴または切欠の内面に光学素子を当接させるとともに、上記板状部材の穴または切欠が光学ハウジング外部から遮蔽されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の板状部材の穴または切欠が複数あり、それぞれの孔または切欠が遮蔽部材で覆われていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、板状部材の穴または切欠が複数あり、1つの遮蔽手段が複数の孔または切欠を覆っていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の板状部材の穴または切欠が複数あり、これら複数の穴または切欠が複数の遮蔽手段で覆われていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の板状部材の穴または切欠を覆う遮蔽手段が光走査装置の蓋と一体化されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、板状部材の穴または切欠が複数あり、1つの遮蔽手段が複数の孔または切欠を覆っていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1記載の板状部材の穴または切欠が複数あり、これら複数の穴または切欠が複数の遮蔽手段で覆われていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1記載の板状部材の穴または切欠を覆う遮蔽手段が光走査装置の蓋と一体化されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のいずれかに記載の遮蔽手段が樹脂からなることを特徴とし、請求項7に記載の発明は、上記樹脂からなる遮蔽手段が、板状部材にビス止めされていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜5のいずれかに記載の遮蔽手段が封止部材を介して板状部材に固着されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項2〜5のいずれかに記載の遮蔽手段が板状部材に接着されていること特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜5のいずれかに記載の遮蔽手段が封止部材を介して板状部材に固着されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項2〜5のいずれかに記載の遮蔽手段が板状部材に接着されていること特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれかに記載の光走査装置を用いて像担持体上に潜像を書き込み、この潜像を顕像手段により顕像化することによって画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、複数の光源手段と、各光源手段からの光束を偏向し主走査を行う偏向手段と、走査された光束を各々に対応した感光体に結像する結像素子と、偏向手段と感光体の間に位置する1つ以上のミラーと、これら光源手段、偏向手段、結像素子およびミラーを位置決め保持する光学ハウジングを備え、上記光学ハウジングは、複数の部分ハウジングからなり、上記複数の部分ハウジングの少なくとも一つは金属からなる板状部材にて形成され、上記板状部材に開けられた穴または切欠の内面に上記結像素子またはミラーを当接させることで結像素子またはミラーが保持され、上記板状部材に開けられた穴または切欠の側部から光学ハウジング外側に向かう板状の突出部材が配置されていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11記載の突出部材が、金属からなる板状部材と一体的に形成されていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11記載の突出部材が、光学素子を保持する部分ハウジングの穴または切欠に対して、光学ハウジング外側を流れる気流の上流側に突出していることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11記載の突出部材が、光学素子を保持する部分ハウジングの穴または切欠に対して、光学ハウジング外側を流れる気流の上流側に突出していることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項11〜13のいずれかに記載の光走査装置を用いて像担持体上に潜像を書き込み、この潜像を顕像手段により顕像化することによって画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする。
本発明によれば、複数の光源手段と、各光源手段からの光束を偏向し主走査を行う偏向手段と、走査された光束を各々に対応した感光体に結像する結像素子と、偏向手段と感光体の間に位置する1つ以上のミラーと、これら光源手段、偏向手段、結像素子およびミラーを位置決め保持する光学ハウジングを備えているタンデム型画像形成装置に対応できる光走査装置において、光走査装置内に粉塵が入り込むことを防止することができ、異常画像の発生や、動作異常を要因とする画像形成装置の停止がなく、また、経時的に安定した画像情報を感光体に送るための光走査装置、および、これを用いた画像形成装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明にかかる光走査装置および画像形成装置の実施例について説明する。なお、本発明にかかる光走査装置を構成する光学ハウジングの全体的な構成は、既に説明した図5乃至図7に記載されている光学ハウジングの構成と同じ構成とすることができ、本発明にかかる光走査装置は光学ハウジングを構成する部分ハウジングに対する光学部品の取り付け構造に特徴があるので、この特徴のある構成部分について重点的に説明する。また、各実施例において、上記光学ハウジングを構成する第1の部分ハウジングは樹脂からなり、第2の部分ハウジングは金属からなる板状部材で構成されているものとする。
図1は、実施例1を示す。図1において、前記第2の部分ハウジングを構成する板状部材620、621には相対向する位置にそれぞれ前記嵌合固定孔または切欠き633、634が形成されている。これら固定孔または切欠き633、634相互の位置関係は、主走査方向(前述の前後方向:図1において左右方向)両側にあり、固定孔または切欠き633、634にミラー630の両端部を指し込み、板ばね187、188の弾力でミラー630の一面を上記固定孔または切欠き633、634の内面に突き当てることによって、ミラー630がその長手方向を主走査方向に向けて固定されている。ミラー630がこのように固定された状態で、樹脂からなる遮蔽手段1が板状部材620、621にその外側面側から固定され、固定孔または切欠き633、634が遮蔽手段1で覆われている。この遮蔽手段1は板状部材620、621に形成された嵌合固定孔または切欠き633、634の1つ1つに対して固定されている。遮蔽手段1の固定手段は任意であるが、この実施例では、1点鎖線で表記しているように、遮蔽手段1と板状部材620,621を図示しないビスで貫き、これらのビスをそれぞれナットで締め付けることにより遮蔽手段1が第2の部分ハウジングに固定されている。各遮蔽手段1は、ミラー630の両端部と嵌合固定孔または切欠き633、634との間に生じる隙間を第2の部分ハウジングの外側から塞いでいる。
このように構成することによって、上記嵌合固定孔または切欠き633、634とミラー630との隙間から装置内に粉塵が入り込むことなない光走査装置を得ることができる。その結果として、異常画像の発生や、粉塵を要因とする動作異常を防止することができ、上記光走査装置を具備する画像形成装置が停止することを防止することができ、また、経時的に安定した画像情報を感光体に送るための光走査装置を提供することができる。遮蔽手段1が樹脂より構成されているので、形状の自由度があり、かつ安価となる。また、ビス止めにより組立工程が単純となる。
図2は、実施例2を示す。実施例2は、実施例1における板状部材620、621と遮断手段1との間に、封止部材2を挟んだ例である。封止部材2は嵌合固定孔または切欠き633、634の周囲全体を板状部材620、621の外側面側から囲んでいる。実施例1では、ビス止めにより遮蔽手段1を板状部材620、621に固定していたが、遮蔽手段1が薄い場合などは、ビスによる固定点以外が浮き上がって隙間ができ、そこから光走査装置内に粉塵が入り込む場合があり得る。上記封止部材2は弾性体よりなっており、それによって板状部材620、621と遮断手段1との間に生じる隙間を塞ぐことが可能となり、光走査装置内に粉塵が入り込むことを、より効果的に阻止することが可能となる。
実施例1および2では、ハウジングの側壁を構成する板状部材620、621に遮蔽手段1を取り付ける手段としてビスを用いている。このような構成によれば、これをプリンタや複写機などの画像形成装置に採用することによって、ミラーや結像素子を交換するために遮蔽手段1を取り外す際に有利である。しかし、複数本のビスが必要でコスト高になる場合もあり、分解、組立の工数もかかる。実施例3は、板状部材620、621に遮蔽手段1を取り付ける手段として、接着剤を用いることを特徴としている。接着剤には両面接着テープも含まれる。このように接着剤を用いると、コスト低減に有利で、工数の低減もできる。また、接着剤の使用と併せてさらに実施例2のように封止部材2を用いてもよい。
実施例1および2は、遮蔽手段1が板状部材620、621に形成された嵌合固定孔または切欠き633、634の1つ1つに対応して板状部材620、621に固定された構成となっている。しかし、複数の嵌合固定孔または切欠き633、634をまとめて1つの遮蔽手段1で覆ってもよく、かかる構成を実施例4とする。すなわち、実施例4は、図6に示す一対の板状部材620、621のうち、一方の板状部材620側に形成されている複数の嵌合固定孔または切欠きを覆う1つの遮蔽手段を用いるとともに、他方の板状部材621側に形成されている複数の嵌合固定孔または切欠きを覆う1つの遮蔽手段を用いる。したがって、計2つの遮蔽手段を1つの光走査装置に用いる。この実施例の場合も遮蔽手段1と板状部材620、621との結合手段はビスでも接着剤でもよく、また遮蔽手段1と板状部材620、621の間に、実施例2のように封止部材2を挟んでもよい。実施例4の場合は、遮蔽手段1の大きさが実施例1,2の場合よりも大型になるが、1つの光走査装置に対する使用個数は減るので、コスト低減になり、また工数も低減する。
上記実施例4において、遮蔽手段1の大きさが大きくなりすぎ、あるいは、遮蔽手段1が複雑な形状になる場合は、複数の遮蔽手段を用いてもよい。すなわち、2つ以上の嵌合固定孔または切欠き633、634を1つまたは複数の遮蔽手段で覆ってもよい。例えば、図7に示すように、第1の部分ハウジング525と第2の部分ハウジング600を結合して光学ハウジングを組み立てた場合に、第1の部分ハウジング525に組み込んだ光源手段が第1の部分ハウジング525の側壁から外則に凸状に飛び出ているため、実施例4のように板状部材620、621側の複数の固定孔または切欠き633、634も1つの遮断手段で覆うとすると、遮蔽という目的に見合う大きさ以上の遮蔽手段が必要となってしまう。このような場合には、本実施例5のように、1つの板状部材に対して複数の遮蔽手段を用いると、遮蔽手段を小さくすることができる。
実施例6は、板状部材620、621にあけた穴または切欠633、634の内面に光学素子を当接させることで、光学素子を保持するハウジング部材の開口部の一部から光学ハウジングの外側に向けて板状部材620、621の一部が突出している例である。図3は、実施例6を、一方の板状部材621側における構成として示している。図3において、板状部材621に嵌合固定孔または切欠き633を形成するのに、実施例5まではプレス加工で打抜きを行って形成することを想定していた。これに対して、実施例6では、板状部材621に嵌合固定孔または切欠き633を形成するのに、プレス加工の「曲げ」や「切り曲げ」、あるいは、「起こす」加工を行ない、板状部材621から板状の突出部材3を、光学ハウジング外側に向けて突出させている。つまり、上記突出部材3は嵌合固定孔または切欠き633を補完するもので、嵌合固定孔または切欠き633と同じ大きさおよび同じ形状であって、嵌合固定孔または切欠き633の側部に配置されている。図3中の破線で示す矢印は、突出部材3を形成するために、板状部材621を切り起こす向きを示している。この切り起こしによって板状部材3を配置する側は、光学素子630を保持するハウジング部材の嵌合固定孔または切欠き633に対して、光学ハウジング外側の気流の上流側にする。そのことによって、板状部材3は気流が光走査装置内に直接流入することに対する遮蔽板の役割をもつ。板状部材3を設けることにより、光走査装置内に入り込む粉塵をある程度防ぐことができる。
図4は、これまで述べてきた光走査装置を用いたタンデム方式の画像形成装置の実施例を示す。図4において、符号50は、これまで説明してきた光走査装置を示す。この光走査装置50は画像形成装置に対して着脱可能となっている。図4において、光走査装置50は画像形成装置本体700内に傾斜して配置され、4つの感光体ドラム710,720,730,740が光走査装置50の斜め下方に光走査装置50と平行をなすように配列されている。感光体ドラム710,720,730,740はそれぞれイエロー(Y)、シアン(S)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の画像を形成するもので、光走査装置50から出射されかつそれぞれの色に対応した画像信号で変調されたレーザ光で走査されることにより、各感光体ドラム表面に各色に対応する静電潜像が形成される。各感光体ドラムの周辺には、電子写真プロセスを実行するための、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置などが配置され、また、転写紙に形成されたトナー像を定着する定着装置が配置されている。上記光走査装置50は、均一に帯電された各感光体ドラム表面を光走査することによって上記露光装置として機能し、各感光体ドラムの表面に各色に対応した潜像を形成する。これらの潜像は、現像装置により対応した色のトナーで現像される。画像形成装置本体700の下部には転写紙を重ねて収納するカセット750が装填可能となっていて、カセット750から1枚ずつ引き出された転写紙が、各感光体ドラム表面に形成されたトナー像と位置合わせされて搬送されることにより、各色のトナー像が転写装置により転写紙に重ねて転写され、カラー画像が形成される。転写紙上のカラー画像は定着装置760で定着され、排紙コロによって排紙トレイ上に排出されるようになっている。
図4に示すカラー画像形成装置の光走査装置として、前述の実施例にかかる光走査装置を採用することにより、画像形成装置時に粉塵が入り込まない光走査装置を得ることができ、異常画像の発生や、異常動作の発生による画像形成装置の停止を引き起こすことのない、また、経時的に安定した画像情報を感光体に送るための光走査装置およびこれを用いた画像形成装置を提供することができる。
以上説明した光走査装置の各実施例では、ミラー630の固定構造として説明したが、他の光学素子、例えば、図6に示す第2の結像手段123、第2の結像素子123の固定部材632の固定構造としても適用することができる。
1 遮蔽部材
2 封止部材
3 突出部材
187 板ばね
620 板状部材
621 板状部材
630 ミラー
633 固定孔または切欠き
634 固定孔または切欠き
2 封止部材
3 突出部材
187 板ばね
620 板状部材
621 板状部材
630 ミラー
633 固定孔または切欠き
634 固定孔または切欠き
Claims (14)
- 複数の光源手段と、各光源手段からの光束を偏向し主走査を行う偏向手段と、走査された光束を各々に対応した感光体に結像する結像素子と、偏向手段と感光体の間に位置する1つ以上のミラーと、これら光源手段、偏向手段、結像素子およびミラーを位置決め保持する光学ハウジングを備え、
上記光学ハウジングは、複数の部分ハウジングからなり、
上記複数の部分ハウジングの少なくとも一つは金属材質からなる板状部材にて形成され、
上記板状部材に開けられた穴または切欠の内面に上記結像素子またはミラーを当接させることで結像素子またはミラーが保持され、
上記板状部材の穴または切欠が光学ハウジング外部から遮蔽されていることを特徴とする光走査装置。 - 板状部材の穴または切欠は複数あり、それぞれの孔または切欠が遮蔽部材で覆われていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 板状部材の穴または切欠は複数あり、1つの遮蔽手段が複数の孔または切欠を覆っていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 板状部材の穴または切欠は複数あり、これら複数の穴または切欠が複数の遮蔽手段で覆われていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 板状部材の穴または切欠を覆う遮蔽手段が光走査装置の蓋と一体化されていることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
- 遮蔽手段は、樹脂からなることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の光走査装置。
- 樹脂からなる遮蔽手段が、板状部材にビス止めされていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の光走査装置。
- 遮蔽手段は、封止部材を介して板状部材に固着されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の光走査装置。
- 遮蔽手段は、板状部材に接着されていること特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の光走査装置。
- 像担持体上を光走査することによって像担持体上に潜像を形成する光走査装置と、上記潜像を顕像化する顕像手段を具備する画像形成装置であって、上記光走査装置は、請求項1〜9のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
- 複数の光源手段と、各光源手段からの光束を偏向し主走査を行う偏向手段と、走査された光束を各々に対応した感光体に結像する結像素子と、偏向手段と感光体の間に位置する1つ以上のミラーと、これら光源手段、偏向手段、結像素子およびミラーを位置決め保持する光学ハウジングを備え、
上記光学ハウジングは、複数の部分ハウジングからなり、
上記複数の部分ハウジングの少なくとも一つは金属からなる板状部材にて形成され、
上記板状部材に開けられた穴または切欠の内面に上記結像素子またはミラーを当接させることで結像素子またはミラーが保持され、
上記板状部材に開けられた穴または切欠の側部から光学ハウジング外側に向かう板状の突出部材が配置されていることを特徴とする光走査装置。 - 突出部材は、金属からなる板状部材と一体的に形成されていることを特徴とする請求項11記載の光走査装置。
- 突出部材は、光学素子を保持する部分ハウジングの穴または切欠に対して、光学ハウジング外側を流れる気流の上流側に突出していることを特徴とする請求項11記載の光走査装置。
- 像担持体上を光走査することによって像担持体上に潜像を形成する光走査装置と、上記潜像を顕像化する顕像手段を具備する画像形成装置であって、上記光走査装置は、請求項11〜13のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006009145A JP2007192928A (ja) | 2006-01-17 | 2006-01-17 | 光走査装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006009145A JP2007192928A (ja) | 2006-01-17 | 2006-01-17 | 光走査装置および画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007192928A true JP2007192928A (ja) | 2007-08-02 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2006009145A Pending JP2007192928A (ja) | 2006-01-17 | 2006-01-17 | 光走査装置および画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007192928A (ja) |
-
2006
- 2006-01-17 JP JP2006009145A patent/JP2007192928A/ja active Pending
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