JP2013011793A - 光走査装置および電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子写真方式の画像形成装置に備えられる光走査装置の少なくとも二つの部品で構成された筐体の中の空気が膨張または収縮しても、筐体の少なくとも二つの部品の間から空気が出入りすることを防止する。
【解決手段】電子写真方式の画像形成装置に備えられる光走査装置6は、少なくとも二つの部品90、91で構成された筐体80と、筐体の中に設けられ、熱を発生する発熱部材61と、筐体の中の光路上に配置された光学素子63、64と、筐体に設けられた膨脹収縮部材93と、を有し、発熱部材の熱発生量の変化による筐体の内部の温度変動に応じて筐体の中の空気が膨脹または収縮することによって筐体の少なくとも二つの部品の間から空気が出入りすることを防止するために、膨脹収縮部材は、膨脹収縮部材が変形して筐体の容積を増減することができる柔軟な材料でつくられている。
【選択図】図4
【解決手段】電子写真方式の画像形成装置に備えられる光走査装置6は、少なくとも二つの部品90、91で構成された筐体80と、筐体の中に設けられ、熱を発生する発熱部材61と、筐体の中の光路上に配置された光学素子63、64と、筐体に設けられた膨脹収縮部材93と、を有し、発熱部材の熱発生量の変化による筐体の内部の温度変動に応じて筐体の中の空気が膨脹または収縮することによって筐体の少なくとも二つの部品の間から空気が出入りすることを防止するために、膨脹収縮部材は、膨脹収縮部材が変形して筐体の容積を増減することができる柔軟な材料でつくられている。
【選択図】図4
Description
本発明は、熱を発生する発熱部材と光学素子とを有する光走査装置、および光走査装置を有する電子写真画像形成装置に関する。
従来、電子写真画像形成装置は、光走査装置を有する。電子写真画像形成装置としては、レーザービームプリンタ、ファクシミリ、およびデジタル複写機がある。光走査装置としては、被走査体に光ビームを走査する光走査装置がある。光走査装置は、光ビームを偏向し走査する偏向装置と、反射ミラーや透過レンズ等の光学素子とを有する。
光学素子に浮遊粒子や塵埃が付着すると、浮遊粒子や塵埃が反射光線または透過光線の一部を遮るので、画像にすじ状の濃度変化部が発生する。
光走査装置の内部に配置された偏向装置は、回転多面鏡を有する。回転多面鏡の偏向面ごとに浮遊粒子や塵埃の付着の度合いが異なると、走査線ごとに濃度が変化するので、いわゆるピッチムラという画像不良を発生する。
したがって、光走査装置の筐体の気密性を高めることにより、筐体の外部から侵入する浮遊粒子や塵埃で光学素子が汚れることを防止している。しかし、組み立て性やメンテナンス性を考慮すると、光走査装置を完全な気密構造にすることは困難である。通常、筐体は、光学ハウジングと上カバーとで構成されている。光学ハウジングと上カバーとの間にゴム発泡体シートなどのシール部材を挟み込んで筐体の気密性を高めている。
しかし、光走査装置の中の回転多面鏡が高速で回転すると、光走査装置の内部の空気に疎密が発生して光走査装置の内部の圧力が変化する。この圧力の変化により、光学ハウジングと上カバーとの間に隙間が生じることがある。
光学ハウジングと上カバーとの間に隙間が生じることを防止するために、光学ハウジングの一部に弾性部材を設け、弾性部材により光走査装置の内部の圧力の変化を吸収することが提案されている(特許文献1)。しかしながら、圧力の変化に起因する隙間が生じなくても、光学ハウジングと上カバーとの間を通して光走査装置へ空気が出入りする場合がある。光学ハウジングと上カバーとの間にシール部材を挟んでも、光学ハウジングと上カバーとの間の接触部全域を完全にシールすることは、困難だからである。
図8は、光走査装置6の光学ハウジング90と上カバー91との間のゴム発泡体シール92を示す図である。
図8(a)に示すように、上カバー91とゴム発泡体シール92との間に微小な隙間が存在することがある。また、図8(b)に示すように、光学ハウジング90とゴム発泡体シール92との間に微小な隙間が存在することがある。
光走査装置6が稼動して回転多面鏡(発熱部材)が回転を続けると、光走査装置6の内部の空気の温度が上昇して空気が膨脹する。膨張した空気は、これらの微小な隙間から少しずつ光走査装置6の外部へ漏れ出す。光走査装置6の内部の空気の温度は、例えば、2時間程度かけて10℃程度上昇する。
時間をかけて内部空気の温度が徐々に上昇するため、光走査装置6の内部と外部との間に大きな圧力差を生じることなく少しずつ空気が漏れ出してしまう。
光走査装置6が停止すると、光走査装置6の内部の空気の温度が下降して空気が収縮する。光走査装置6の内部の空気が収縮すると、光走査装置6の外部の空気は、光学ハウジング90と上カバー91との間の微小な隙間から少しずつ光走査装置6の内部へ流入する。
時間をかけて内部空気の温度が徐々に下降して雰囲気温度へ戻るため、光走査装置6の内部と外部との間に大きな圧力差を生じることなく少しずつ空気が流入する。
光走査装置6の内部と外部との間に大きな圧力差が生じるときは、特許文献1により提案された弾性部材によって、圧力差を吸収できる。しかし、少しずつ空気が漏れ出したり、少しずつ空気が流入したりする現象においては、弾性部材を変形させる力が発生しないため、このような現象を弾性部材により防止することができない。
光走査装置6の稼動および停止の繰り返しによって、光走査装置6の内部の空気の温度の上昇および下降にしたがって空気の膨脹または収縮が繰り返される。その結果、光走査装置6の光学ハウジング90と上カバー91の間の微小な隙間から光走査装置6の内部へ空気が出入りして、光走査装置6の内部へ浮遊粒子や塵埃などを吸い込んでしまう。吸い込まれた浮遊粒子や塵埃は、光走査装置の中の光学素子に付着して画像不良を発生させる。
特に、大気中の二酸化硫黄とアンモニウムの濃度が高い地域では、二酸化硫黄とアンモニウムが化学反応を起こし、硫酸アンモニウムが生成されて光学素子に白い粉として付着することがある。これによって、画像不良が発生する。
本発明は、少なくとも二つの部品で構成された筐体の中の空気が膨張または収縮しても、筐体の少なくとも二つの部品の間から空気が出入りすることを防止できる光走査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電子写真方式の画像形成装置に備えられる光走査装置は、少なくとも二つの部品で構成された筐体と、前記筐体の中に設けられ、熱を発生する発熱部材と、前記筐体の中の光路上に配置された光学素子と、前記筐体に設けられた膨脹収縮部材と、を有し、前記発熱部材の熱発生量の変化による前記筐体の内部の温度変動に応じて前記筐体の中の空気が膨脹または収縮することによって前記筐体の前記少なくとも二つの部品の間から前記空気が出入りすることを防止するために、前記膨脹収縮部材は、前記空気の膨張または収縮に応じて前記筐体の容積が増減するように変形可能な柔軟な材料で形成されている。
本発明によれば、少なくとも二つの部品で構成された筐体の中の空気が膨張または収縮しても、筐体の少なくとも二つの部品の間から空気が出入りすることを防止できる。
添付図面を参照して、本発明の実施例を以下に説明する。
図1は、本発明の実施例1による電子写真方式の画像形成装置1の断面図である。画像形成装置1の一例として、デジタル複写機を説明する。
画像形成装置1の上部に、自動原稿給送装置5が設けられている。自動原稿給送装置5は、原稿トレイ52の上に載置された原稿Pを原稿台ガラス20へ搬送する。原稿台ガラス20の上の原稿P1は、原稿搬送ベルト51により搬送される。
原稿台ガラス20の下に画像読取装置(光学ユニット)2が設けられている。画像読取装置2は、光源211、反射板212、反射ミラー213、221、222、結像レンズ223、およびイメージセンサ224を有する。光源211、反射板212、および反射ミラー213、221、222は、矢印Aで示す方向へ移動する。光源211からの光は、反射板212により原稿台ガラス20の上に載置された原稿P1を照明する。原稿P1からの反射光は、反射ミラー213、221、222、および結像レンズ223を介して、イメージセンサ224の上に結像される。イメージセンサ224は、原稿P1の画像を読み取る。
イメージセンサ224は、読み取った画像情報を画像信号に変換する。画像信号は、デジタル処理部(不図示)に取り込まれ、デジタルデータに変換される。デジタルデータは、必要なデータ処理を施されて、画像データとしてビデオ変換部(不図示)へ出力される。ビデオ変換部は、画像データをビデオ信号に変換する。ビデオ信号は、光走査装置6へ送信される。
光走査装置6は、偏向装置(偏向手段)61、光源装置62(図3)、および光路上に配置された複数の光学素子を有する。光走査装置6は、ビデオ変換部からのビデオ信号に基づいて変調された光ビーム(レーザ光)を被走査体としての感光体ドラム(感光体)31の上に走査する。
画像形成部3は、感光体ドラム31と、感光体ドラム31の周りに配置された前露光装置35、帯電装置36、現像装置32、転写帯電器33、およびクリーニング装置34を有する。感光体ドラム31の表面は、前露光装置35により前面に光が照射され、帯電装置36により均一に帯電される。光走査装置6は、均一に帯電された感光体ドラム31の表面に、変調された光ビームを照射し、感光体ドラム31の表面に潜像を形成する。潜像は、現像装置32によりトナー像に現像される。
一方、給紙カセット10aまたは10b内の記録媒体Sは、取り込みローラ12により1枚ずつ取り込まれ、給送ローラ13、14により、レジストローラ15へ給送される。レジストローラ15は、感光体ドラム31上のトナー像とタイミングを合わせて記録媒体Sを転写帯電器33へ搬送する。転写帯電器33は、感光体ドラム31上のトナー像を記録媒体Sへ転写する。記録媒体Sは、搬送部16により定着器4へ搬送される。定着器4は、一対のローラ41a、41bにより記録媒体Sを加熱および加圧して、記録媒体Sにトナー像を定着する。トナー像が定着された記録媒体Sは、一対のローラ42a、42bおよび一対の排出ローラ17、18により、排出トレイ19の上へ排出される。
感光体ドラム31上に残ったトナーは、クリーニング装置34によって除去される。
次に、実施例1による光走査装置6を説明する。
図2は、光走査装置6の斜視図である。図2(a)は、上カバー91を装着した光走査装置6の斜視図である。図2(b)は、上カバー91を外した光走査装置6の斜視図である。図2(c)は、光走査装置6の回転多面鏡61aと膨脹収縮部材93との位置関係を示す斜視図である。図3は、実施例1による光走査装置6の縦断面図である。
走査光学装置6は、少なくもと二つの部品90、91で構成された筐体80を有する。少なくとも二つの部品は、光学ハウジング(ハウジング部材)90と上カバー(蓋部材)91とを含む。筐体80の光学ハウジング90に光学素子を収容した後、光学ハウジング90の上部の開口90eを上カバー91によって塞ぐ。光学ハウジング90と上カバー91の間は、ゴム発泡体シート(シール部材)92(図3)を挟み込んで筐体80の気密性を高めている。
光学素子としてのシリンダーレンズ63、トーリックレンズ64、反射ミラー66、およびトーリックレンズ65は、筐体80の中の光路上に配置されている。
光走査装置6に設けられた光源装置62は、半導体レーザ(不図示)、半導体レーザの駆動電気基板62a、コリメータレンズ鏡筒62b、コリメータレンズ62c、および開口しぼり(不図示)を有している。光源装置62は、平行なレーザ光(以下、光ビームという。)を射出する。
シリンダーレンズ63は、光源装置62から射出された平行な光ビームを副走査方向に収束した線状の光へ変化させる。
偏向装置(発熱部材)61は、光ビームを偏向し走査する。偏向装置61は、回転多面鏡61aと、駆動基板61bと、モータ61cとを有する。モータ61cは、駆動基板61bに実装されている。モータ61cを駆動するための駆動回路は、駆動基板61bに実装されている。モータ61cは、回転多面鏡61aを回転させる。
偏向装置61は、駆動されると、少しずつ熱を発生する。偏向装置61が連続駆動されると、筐体80の中の空気の温度が上昇し、筐体80の中の空気が膨張する。偏向装置61が停止すると、筐体80の中の空気の温度が下降し、筐体80の中の空気が収縮する。
シリンダーレンズ63から射出された光ビームは、回転多面鏡61aの回転によって、偏向され、走査される。光ビームは、トーリックレンズ64、反射ミラー66、およびトーリックレンズ65を経由して、感光体ドラム31上に所定のスポット径で結像する。トーリックレンズ64、65、および反射ミラー66は、光路上に配置されて、それぞれ、位置決めおよび固定手段(不図示)によって光学ハウジング90に固定されている。
光学ハウジング90の底面には、開口部90aが形成されている。光学ハウジング90の内側には、開口部90aを塞ぐように防塵ガラス67が配置されている。防塵ガラス67と光学ハウジング90は、接着剤によって、隙間なく気密性が非常に高い状態で固定されている。光ビームは、防塵ガラス67および開口部90aを通って、感光体ドラム31上へ照射される。
光学ハウジング90の側面には、膨脹収縮部材(軟質部材)93が設けられている。膨脹収縮部材93は、膨脹収縮部材93が変形して筐体80の容積を増減することができる柔軟な材料でつくられている。柔軟な材料は、例えば、厚み30μ程度のポリエチレンシートなどの軟質な材料である。
ここで、筐体80の容積は、光学ハウジング90と上カバー91とにより囲まれている容積と、膨脹収縮部材93により囲まれている容積との和である。膨脹収縮部材93により囲まれている容積は、膨張収縮部材93の変形により増減する。
偏向装置61の熱発生量の変化による筐体80の内部の温度変動に応じて筐体80の中の空気が膨脹または収縮することによって筐体80の光学ハウジング90と上カバー91との間から空気が出入りすることを防止するために、膨脹収縮部材93は変形可能である。膨張収縮部材93は、空気の膨張または収縮に応じて筐体80の容積が増減するように変形可能な柔軟な材料で形成されている。
図4は、実施例1による膨脹収縮部材93の断面図である。膨張収縮部材93は、弛んだ状態で筐体80に設けられている。膨脹収縮部材93は、光学ハウジング90の側面に設けられた開口部90bを覆うように、接着剤によって光学ハウジング90と気密性が高い状態で接着されている。
膨脹収縮部材93は、光走査装置6が非稼動で定常な状態、すなわち、光走査装置6の内部温度が周囲環境温度と同じ場合においては、図4(a)に示すように、弛みを有した状態になる。
光走査装置6を連続稼動すると、モータ61cの回転によって偏向装置61が発熱し、その結果、光走査装置6の内部空気の温度が上昇する。光走査装置6の周囲環境温度が30℃であるときに、光走査装置6の内部空気の温度は、2時間程度かけて最終的に40℃程度になり温度の平衡状態を保つ。
膨脹収縮部材93が弛んだ状態で、光走査装置6の内部の容積Vは、500cm3であるとする。光走査装置6が稼動する前の光走査装置6の内部の空気の温度Tは、30℃であるとする。光走査装置6が連続稼動した後の光走査装置6の内部の空気の温度T’が40℃になると、光走査装置6の内部の空気の体積V’は、シャルルの法則(V/T=V’/T’)により、以下のようになる。
500×(273+40)÷(273+30)=516.5cm3
500×(273+40)÷(273+30)=516.5cm3
光走査装置6の内部の空気の体積の増加量は、以下のようになる。
516.5−500=16.5cm3
516.5−500=16.5cm3
膨脹収縮部材93は、縦の長さが55mmで、横の長さが30mmの矩形状で、平均の高さが10mm程度膨らむことが可能である。膨脹収縮部材93が膨らんだときに、膨脹収縮部材93により囲まれる容積は、以下のようになる。
55mm×30mm×10mm=16.5cm3
55mm×30mm×10mm=16.5cm3
すわなち、膨脹収縮部材93が膨らむと、光走査装置6の筐体80の容積を16.5cm3大きくすることが可能である。
光走査装置6の内部の空気の温度が上昇して空気の体積が膨脹すると、膨脹収縮部材93は、図4(a)に示す弛んだ状態から徐々に図4(b)に示す膨らんだ状態になる。偏向装置61の熱発生量の変化による筐体80の内部の温度上昇に応じて筐体80の中の空気が膨張したときに、膨張収縮部材93は、膨らんで筐体80の容積を増大させる。
光走査装置6が稼動状態から停止状態になると、内部空気の温度の低下に従って、図4(b)に示す膨らんだ状態から図4(a)に示す弛んだ状態へ変形する。偏向装置61の熱発生量の変化による筐体80の内部の温度下降に応じて筐体80の中の空気が収縮したときに、膨張収縮部材93は、弛んで筐体80の容積を減少させる。
熱膨脹および熱収縮による内部空気の体積の増減量だけ、膨脹収縮部材93が膨脹または収縮するので、光学ハウジング90と上カバー91との間の微少な隙間から筐体80へ空気が出入りすることを防止できる。したがって、光走査装置6の温度変化により浮遊粒子などが筐体80の中へ吸い込まれることを防止できる。
なお、本実施例では、予想される温度上昇による空気の体積増加量と膨脹収縮部材93の増加可能体積を等しい値としたが、膨脹収縮部材93の増加可能体積を温度上昇による空気の体積増加量よりも余裕を持って大きくしても良い。
また、本実施例では、膨脹収縮部材93は、重力の影響が少ない方向、すなわち重力が作用する方向と直交する方向に膨脹収縮するように光走査装置6の側面に設けられている。これにより、膨脹収縮部材93の膨張収縮に対する膨脹収縮部材93のそれ自体の重量の影響を少なくすることができる。よって、膨脹収縮部材93は、重力の影響が少ない状態で、光走査装置6の内部の空気の膨脹収縮に応じて変形することができる。
さらに、図2(c)に示すように、光学ハウジング90は、シリンダーレンズ63、トーリックレンズ64、および光学ハウジング90の内側に設けられたリブ90dにより構成されたラビリンス構造体97が設けられている。ラビリンス構造体97は、偏向装置61と膨張収縮部材93との間に設けられている。すなわち、膨脹収縮部材93は、偏向装置61からラビリンス構造体97を迂回した位置に設けられている。これによって、偏向装置61の駆動音が筐体80の外へ漏れ出すことを防止できる。
また、膨張収縮部材93は、偏向装置61に対して光源装置62の反対側の筐体80の側面に設けられているとよい。これによって、ラビリンス構造体97を構成するリブ90dを筐体80に設けたときに、リブ90dが光ビームの光路上に配置されることを防止できる。よって、リブ90dを筐体80に配置しやすくなる。
偏向装置61と膨脹収縮部材93との間にラビリンス構造体97が設けられない場合に、図5に示すように膨脹収縮部材93を囲うようにルーバー95a付きのカバー95を設けても良い。これによって、偏向装置61の駆動音が筐体80の外へ漏れ出すことを防止できる。
次に、実施例2による光走査装置6を説明する。実施例2において、実施例1と同様の構成については同様の参照符号を付して説明を省略する。
図6は、実施例2による光走査装置6の開口部90bおよび膨張収縮部材96を示す斜視図である。図6(a)に示すように、実施例2の光走査装置6の光学ハウジング90に設けられた開口部90bは、円筒形状のパイプ90dに設けられている。膨張収縮部材96は、円筒形状のパイプ90dに取り付けられている。図6(b)に示すように、膨脹収縮部材96は、袋形状をしている。
図6(b)は、光走査装置6が稼動する前の袋形状の膨張収縮部材96が弛んだ状態を示している。図6(c)は、光走査装置6が連続稼動した後の袋形状の膨張収縮部材96が膨らんだ状態を示している。
膨張収縮部材96は、弛んだ状態で筐体80に設けられている。膨脹収縮部材96は記膨脹収縮部材96が変形して筐体80の容積を増減することができる柔軟な材料でつくられている。偏向装置61の熱発生量の変化による筐体80の内部の温度変動に応じて筐体80の中の空気が膨脹または収縮することによって筐体80の光学ハウジング90と上カバー91との間から空気が出入りすることを防止するために、膨張収縮部材96は変形可能である。膨張収縮部材96は、空気の膨張または収縮に応じて筐体80の容積が増減するように変形可能な柔軟な材料で形成されている。
実施例1と同様に、光走査装置6が連続稼動して内部空気の温度が上昇して空気の体積が膨脹すると、膨張収縮部材96は、図6(b)に示す弛んだ状態から徐々に図6(c)に示す膨らんだ状態になる。偏向装置61の熱発生量の変化による筐体80の内部の温度上昇に応じて筐体80の中の空気が膨張したときに、膨張収縮部材96は、膨らんで筐体80の容積を増大させる。
光走査装置6が稼動状態から停止状態になると、内部空気の温度の低下に従って、図6(c)に示す膨らんだ状態から図6(b)に示す弛んだ状態へ変形する。偏向装置61の熱発生量の変化による筐体80の内部の温度下降に応じて筐体80の中の空気が収縮したときに、膨張収縮部材96は、弛んで筐体80の容積を減少させる。
光走査装置6の内部の空気の体積の増減に従って膨張収縮部材96が膨張収縮するので、光学ハウジング90と上カバー91との間の微少な隙間から筐体80へ空気が出入りすることを防止できる。したがって、光走査装置6の温度変化により浮遊粒子などが筐体80の中へ吸い込まれることを防止できる。
また、本実施例では、膨脹収縮部材96は、重力の影響が少ない方向、すなわち 重力が作用する方向と直交する方向に膨脹収縮するように光走査装置6の側面に設けられた円筒形状のパイプ90dに取り付けられている。これにより、膨脹収縮部材96の膨張収縮に対する膨脹収縮部材96のそれ自体の重量の影響を少なくすることができる。よって、膨脹収縮部材96は、重力の影響が少ない状態で、光走査装置6の内部の空気の膨脹収縮に応じて変形することができる。
本実施例においても、実施例1と同様に、膨脹収縮部材96を囲うようにルーバー付きのカバーを設けても良い。これによって、偏向装置61の駆動音が筐体80の外へ漏れ出すことを防止できる。
図7は、テープ94による気密方法を示す斜視図である。図7に示すように、円筒形状のパイプ90dへの膨張収縮部材96の取り付け部の外周にテープ94を巻き付けることにより、光学ハウジング90と膨脹収縮部材96との間を容易に気密にすることができる。
以上の実施例において、略気密に構成された筐体を有する光走査装置において、内部空気の温度の上昇下降に合わせて内部空気の体積が膨脹収縮したときに、弛みを有した膨脹収縮部材が変形して光走査装置の気密性を保ったまま筐体の容積を増減させる。その結果、汚染された空気が光学ハウジングと上カバーの間の微少な隙間から出入りすることがなく、光学素子の汚れに起因する異常画像の発生を防ぐことができる。
以上、本実施例において、光走査装置6を説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、照明装置や画像読取装置などの他の光学ユニットにも適用できる。
1 画像形成装置
6 光走査装置
61 偏向装置(発熱部材)
63 シリンダーレンズ(光学素子)
64、65 トーリックレンズ(光学素子)
66 反射ミラー(光学素子)
80 筐体
90 光学ハウジング(部品)
91 上カバー(部品)
93、96 膨脹収縮部材
6 光走査装置
61 偏向装置(発熱部材)
63 シリンダーレンズ(光学素子)
64、65 トーリックレンズ(光学素子)
66 反射ミラー(光学素子)
80 筐体
90 光学ハウジング(部品)
91 上カバー(部品)
93、96 膨脹収縮部材
Claims (8)
- 電子写真方式の画像形成装置に備えられる光走査装置であって、
少なくとも二つの部品で構成された筐体と、
前記筐体の中に設けられ、熱を発生する発熱部材と、
前記筐体の中の光路上に配置された光学素子と、
前記筐体に設けられた膨脹収縮部材と、
を有し、
前記発熱部材の熱発生量の変化による前記筐体の内部の温度変動に応じて前記筐体の中の空気が膨脹または収縮することによって前記筐体の前記少なくとも二つの部品の間から前記空気が出入りすることを防止するために、前記膨脹収縮部材は、前記空気の膨張または収縮に応じて前記筐体の容積が増減するように変形可能な柔軟な材料で形成されていることを特徴とする光走査装置。 - 前記膨脹収縮部材は、弛んだ状態で前記筐体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
- 前記発熱部材の前記熱発生量の前記変化による前記筐体の前記内部の温度上昇に応じて前記筐体の中の前記空気が膨張したときに、前記膨脹収縮部材は、膨らんで前記筐体の前記容積を増大させ、
前記発熱部材の前記熱発生量の前記変化による前記筐体の前記内部の温度下降に応じて前記筐体の中の前記空気が収縮したときに、前記膨脹収縮部材は、弛んで前記筐体の前記容積を減少させることを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。 - 前記膨脹収縮部材は、重力の影響が少ない方向に変形して前記筐体の前記容積を増減することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光走査装置。
- 前記膨脹収縮部材は、ルーバー付きのカバーに囲われていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光走査装置。
- 前記発熱部材は、光ビームを偏向し走査する偏向装置であり、前記偏向装置と前記膨脹収縮部材の間にラビリンス構造体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光走査装置。
- 前記光走査装置は、感光体に前記光ビームを走査する光走査装置であり、
前記光ビームを射出する光源装置を有し、
前記膨脹収縮部材は、前記偏向装置に対して前記光源装置の反対側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。 - 電子写真画像形成装置であって、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光走査装置と、
記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
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