JP6261158B2 - 成形体およびその製造方法 - Google Patents

成形体およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6261158B2
JP6261158B2 JP2012122913A JP2012122913A JP6261158B2 JP 6261158 B2 JP6261158 B2 JP 6261158B2 JP 2012122913 A JP2012122913 A JP 2012122913A JP 2012122913 A JP2012122913 A JP 2012122913A JP 6261158 B2 JP6261158 B2 JP 6261158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclic olefin
mass
silica
olefin resin
silica particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012122913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013249330A (ja
Inventor
竹晃 熊谷
竹晃 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012122913A priority Critical patent/JP6261158B2/ja
Priority to US14/404,430 priority patent/US9353247B2/en
Priority to PCT/JP2013/003163 priority patent/WO2013179603A1/en
Publication of JP2013249330A publication Critical patent/JP2013249330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6261158B2 publication Critical patent/JP6261158B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/04Ingredients treated with organic substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/005Reinforced macromolecular compounds with nanosized materials, e.g. nanoparticles, nanofibres, nanotubes, nanowires, nanorods or nanolayered materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/006Pressing and sintering powders, granules or fibres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y30/00Nanotechnology for materials or surface science, e.g. nanocomposites
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2365/00Characterised by the use of macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain; Derivatives of such polymers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、低い線膨張係数を示す成形体およびその製造方法に関するものである。
一般的に物質は加熱すると膨張するが、特に有機樹脂材料の線膨張係数は大きいことが知られている。例えば精密光学系などのデバイスにおいて、有機樹脂材料から成る部材を使用する場合、線膨張係数が大きく、温度変化による部材の寸法変化が大きい部材は、光学系の位置ずれを引き起こす原因となり得る。
この問題を解決する方法として、負の線膨張(以下、「負膨張」と称する。)性を有する材料を、有機樹脂材料から成る部材の周辺に組み込み寸法変化を補償する方法がある。
負膨張性を有する材料として、例えばタングステン酸ジルコニウム(特許文献1)やリチウム−アルミニウム−シリコン酸化物、マンガンの窒化物などの無機材料が知られている。また有機材料でも液晶ポリマーや超高分子量ポリエチレン繊維などが負膨張性を示すことが知られている(特許文献2)。
特開2003−342075号公報 特開2003−281942号公報
しかしながら、有機樹脂材料の熱膨張分を補償するために負膨張性の無機材料を用いると400℃以下では容易に成形できず、重量も大きくなるという問題がある。また、負膨張性を有する有機材料は、主に負膨張性を示す形態が主に繊維、シートなどに限定され、バルク形状に成形することが困難である。
さらに、従来の負膨張性を示す材料は線膨張係数の絶対値が最大で25×10−6/℃程度であり、有機樹脂材料の温度変化による膨張を補償するためには、相当の厚みまたは量の負膨張性を有する材料を用いた成形体が必要であるという問題があった。
本発明は、この様な背景技術に鑑みてなされたものであり、低い線膨張係数を示す成形体およびその製造方法を提供するものである。
本発明は、少なくとも熱可塑性環状オレフィン樹脂の粉末と、アミノ基を有する官能基で表面修飾された一次粒子の個数平均粒径が10nm以上50nm以下のシリカ粒子と、を粉末状態で混合して前記シリカ粒子の含有量が34質量%以上85質量%以下の混合材料を得る工程と、前記混合材料を環状オレフィン樹脂のガラス転移温度以上の温度で50MPa以上の圧力でヒートプレス成形して、20℃から60℃の線膨張係数が負の値の成形体を得る工程と、を有することを特徴とする成形体の製造方法に関する。
本発明によれば、低い線膨張係数を示す成形体およびその製造方法を提供することができる。
本発明の実施例で得られた成形体のシリカ粒子の含有量と線膨張係数の関係を示した図である。
以下に本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の成形体は、熱可塑性環状オレフィン樹脂(Cyclo Olefin Polymer)と、アミノ基を有する官能基で表面修飾された一次粒子の平均個数粒径が10nm以上50nm以下のシリカ粒子と、を少なくとも含む樹脂組成物を成形した成形体であって、樹脂組成物はシリカ粒子を34質量%以上85質量%以下含有することを特徴とする。本発明の成形体は、20℃から60℃の線膨張係数が負の値を示す。
本発明の成形体は、少なくとも温度20から60℃の範囲において最小で約−178×10−6/℃と非常に小さい線膨張係数を示ので、光ファイバーやレンズ、ミラーなどの精密光学系デバイスに使用される低膨張部材や温度補償部材として好適に使用できる。
(環状オレフィン樹脂)
本発明に用いる環状オレフィン樹脂について説明する。
本発明におけるシクロオレフィン樹脂とは、シクロオレフィン構造を有する重合体のことを示す。本発明に用いる環状オレフィン樹脂としては、具体的には環状不飽和炭化水素類を開環重合して得られる重合体、又は環状不飽和炭化水素類とα−不飽和炭化水素類を共重合した後に水素還元して得られる重合体が挙がられる。環状オレフィン樹脂の市販品としては、ZEONEX[製品名](日本ゼオン社製)、APEL[製品名](三井化学社製)、ARTON[製品名](JSR社製)、TOPAS[製品名](Topas Advanced Polymers GmbH社製)が挙げられる。その分子量は特に限定されるものではないが、成形加工性と成形加工品の強度等を考慮すると、数平均分子量が10,000以上であることが好ましい。
本発明で用いる環状オレフィン樹脂は、数種の重合体をブレンドしたものでも良く、また複数種のモノマーの共重合体であっても構わない。複数種の共重合体を用いる場合、それを形成する高分子の構成単位の繰り返しに特に制限はない。交互構造、ランダム構造、ブロック構造等が単独で高分子の周期構造を形成していてもよいし、それらの組み合わせで高分子鎖が形成されていてもよい。また、高分子内に架橋構造を持つものであってもよい。
本発明で用いる環状オレフィン樹脂は、ガラス転移温度が80℃以上300℃以下であることが好ましく、100℃以上200℃以下であることがより好ましい。ガラス転移点が80℃未満であると成形体に十分な耐熱性が得られないおそれがある。また、ガラス転移点が300℃を超えると、成形加工時に高温が必要となり加工が困難となるばかりでなく、成形体が着色する等の問題が生じるおそれがある。
本発明で用いる環状オレフィン樹脂には、添加剤が含まれていてもよい。添加剤としては、リン系加工熱安定剤、ヒドロキシルアミン類の加工熱安定剤、ヒンダートフェノール類等の酸化防止剤、ヒンダートアミン類等の光安定剤、ベンゾトリアゾール類やトリアジン類・ベンゾフェノン類・ベンゾエート類等の紫外線吸収剤、リン酸エステル類やフタル酸エステル類・クエン酸エステル類・ポリエステル類等の可塑剤、シリコーン類等の離型剤、リン酸エステル類やメラミン類等の難燃剤、脂肪酸エステル系界面活性剤類の帯電防止剤、有機色素着色剤、耐衝撃性改良剤等の物質が挙げられる。
添加剤は、これらの添加剤を単独で用いてもよいし、組み合わせて使用してもよい。添加剤の添加量は、成形体の20質量%以下であることが好ましい。添加剤の添加量が20質量%を超える場合、環状オレフィン樹脂の低吸湿性等の物性が得られなくなるおそれがある。
(シリカ粒子)
本発明におけるシリカ粒子は、アミノ基を有する官能基で表面修飾されたことを特徴とする。従来、有機樹脂材料に無機微粒子を添加して有機樹脂材料の線膨張係数を低減する方法は知られていたが、線膨張係数の低減が十分ではなかった。線膨張係数の低減は、有機樹脂材料と無機粒子あるいは無機微粒子同士の表面相互作用や、無機粒子の混ざり方によって影響を受けると考えられる。本発明は、アミノ基を有する官能基で表面修飾されたシリカ粒子を環状オレフィン樹脂に含有させることにより、線膨張係数を大きく低減することを達成した。
アミノ基を有する官能基としては、4−アミノブチル基、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基、N−(2−アミノエチル)−11−アミノウンデシル基、N−(6−アミノヘキシル)アミノプロピル基、N−フェニル−3−アミノプロピル基、(アミノエチルアミノメチル)フェニチル基、3−(m−アミノフェノキシ)プロピル基、m−アミノフェニル基、p−アミノフェニル基、3−アミノプロピル基、3−ジメチルアミノプロピル基、N,N−ジメチルアミノプロピル基、N−メチルアミノプロピル基、ウレイドプロピル基などが挙げられるが、これらに限定されない。
またシリカ粒子は、アミノ基を有する官能基で表面修飾されていれば、他の官能基で表面修飾されていてもよい。例えば、分散性を向上させるために疎水性の官能基で同時に表面修飾されていても良い。
シリカ粒子の一次粒子の個数平均粒子径は、1nm以上100nm以下であることが好ましく、10nm以上50nm以下であることがより好ましい。シリカ粒子の個数平均粒子径が100nmより大きいと表面積の減少に伴い低線膨張性が失われる可能性がある。
尚、本発明中の粒子径とは同一体積の球体として換算した際の粒子径を指す。
アミノ基を有する官能基で表面修飾されたシリカ粒子には、RA200H(日本アエロジル社製)、NA50H(日本アエロジル社製)等の市販品を用いることができる。また、アミノ基を有する官能基で表面処理されたシリカ粒子は、表面修飾のされていないシリカに対しアミノ基を有するシランカップリング剤により表面修飾を行うことによって得ることもできる。
本発明で用いるシリカ粒子は、その主成分がシリカ(酸化珪素)であることを特徴とするものであり、他の金属を含んでいてもよい。シリカ微粒子は、シリカの含有量が50質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましい。
(成形体の製造方法)
次に、本発明の成形体の製造方法について説明する。
本発明の成形体の製造方法は、少なくとも熱可塑性環状オレフィン樹脂の粉末と、アミノ基を有する官能基で表面修飾されたシリカ粒子とを混合して混合材料を得る工程を有する。そして、得られた混合材料を加熱下で加圧成形して成形体を得る工程を有する。本発明の成形体の製造方法では、一次粒子の個数平均粒径が10nm以上50nm以下のシリカ粒子を用いてシリカの含有量が34質量%以上85質量%以下の混合材料を用いることで、低い線膨張係数を有する成形体を製造することができる。
(混合材料を得る工程)
本発明で用いる環状オレフィン樹脂とシリカ粒子は、粉末状態で直接混合することを特徴とする。
粉末状態の環状オレフィン樹脂は、例えば、環状オレフィン樹脂のペレットを粉砕機で機械的に粉砕し、微粒化することで得ることができる。粉砕機は、例えば、大阪ケミカル社製のワンダーブレンダー[製品名]を用いることができる。
直接混合法では、環状オレフィン樹脂より比重の大きいシリカ粒子の沈降を防ぐため、それぞれの紛末の凝集体の粒子径が近いことが好ましい。さらに、材料の均一性が高い成形体を得るには、紛末の凝集体の粒子径が小さいことが好ましく、それぞれの紛末体の凝集体の粒子径は100μm以下であることが好ましい。
環状オレフィン樹脂の紛末とシリカ粒子を混合する装置は、粉体類を混合する一般に公知の粉体混合装置を用いることができる。例えば、乳鉢、ハンディミキサーやラボミキサー等の攪拌機、エアブレンダーやコンテナブレンダー、重力式ブレンダー等を好適に用いることができる。
混合材料を得る工程では、シリカ粒子の含有量が34重量%以上85重量%以下になるように、環状オレフィン樹脂の粉末とシリカ微粒子を混合して混合材料を得る。シリカ粒子の含有量が34質量%以上になると成形体の線膨張係数が大きく低下する。線膨張係数を低減するためにはシリカ微粒子の含有量を多くすることが有効であるが、含有量が増えるにつれて脆くなり成形性が低下するので、シリカ粒子の含有量は85質量%以下であることが好ましい。
(成形体を得る工程)
以上のようにして得られた環状オレフィン樹脂の紛末とシリカ粒子の紛末の混合粉末は、ヒートプレス成形により環状オレフィン樹脂のガラス転移温度以上の温度で加圧することで任意の形状に成形される。ヒートプレス成形をする温度は、150℃以上300℃以下であることが好ましい。ヒートプレス成形をする温度が150℃未満の場合には目的の形状を作製することが難しく、300℃を超える場合には熱分解が進行して成形物が黄変したり、線膨張係数が高くなったりする。成形圧力は、形状を転写させるために50MPa以上であることが好ましい。
成形体の形状としては、球状、棒状、板状、ブロック状、筒状、錘状、繊維状、格子状、フィルム又はシート形状等多様な形態で成形することが可能であり、種々の機器用内外装部品及び光学素子として利用することが可能である。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明をする。本発明は何らこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
環状オレフィン樹脂として日本ゼオン社製のZEONEX E48R[製品名]の粉末と、アミノ基を有する官能基で表面修飾されたシリカ粒子として日本アエロジル社製のアエロジルRA200H[製品名](一次粒子の個数平均粒径12nm)とをシリカ粒子が34質量%になるように混合、攪拌して均一にした。
6mm角のプレス成形用金型が材料と接触する面に離型剤として住友スリーエム社製のノベック−1720[製品名]を滴下してよく拭き取った。プレス成形用金型に上記の環状オレフィン樹脂粉末とシリカ粒子粉末の混合粉末を充填し、小型熱プレス機(AH−2003[製品名];アズワン社製)にセットして200℃まで加熱した。小型熱プレス機の上面と下面の温度が200℃に達した後に110MPaの荷重を付与し、100℃まで自然冷却しながら荷重を自然開放させた。100℃で金型から離型し、板状の成形体を得た。
<シリカ粒子の含有量の測定>
シリカ粒子の含有量の測定はTGA(TGA Q500[製品名]:ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を用いて行った。窒素雰囲気下においてシクロオレフィン樹脂組成物を800℃まで昇温したときの残存重量パーセントをシリカ粒子含有量とした。
<線膨張係数の測定>
0℃から80℃の範囲の線膨張係数は、TMA(TMA Q400[製品名]:ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)にて0℃から80℃で3サイクル温度負荷を与え、厚み方向の0℃から60℃の線膨張係数を算出した。変位の測定には膨張プローブを使用した。
(実施例2)
シリカ粒子濃度が48質量%になるように混合した以外は実施例1と同様にして、成形体を得た。
(実施例3)
アミノ基を有する官能基で表面修飾されたシリカ粒子を日本アエロジル社製のアエロジルNA50H[製品名](一次粒子の個数平均粒子径30nm)に変更して、シリカ粒子濃度が59質量%になるように混合した以外は実施例1と同様にして、成形体を得た。
(実施例4)
シリカ微粒子濃度が85質量%になるように混合した以外は実施例3と同様にして、成形体を得た。
(比較例1)
シリカ粒子の粉末を加えず環状オレフィン樹脂の粉末だけで実施例1と同様に成形し、成形体を得た。
(比較例2)
シリカ粒子濃度が15質量%になるように混合した以外は実施例1と同様に行い、成形体を得た。
(比較例3)
環状オレフィン樹脂の粉末を加えずシリカ微粒子の粉末だけで実施例1と同様に成形し、成形体を得た。成形体は脆く離型時に砕け、複数の破片として得られた。
<評価>
表1に実施例および比較例の成形体の評価結果を示す。また、図1に実施例1から4、比較例1から3で得られた成形体のシリカ微粒子含有量と線膨張係数の関係をプロットしたものを示す。
Figure 0006261158
表1によれば、環状オレフィン樹脂中に含まれるアミノ基を有するシリカ粒子の含有量が34質量%以上85質量以下であるときに、成形体の線膨張係数がマイナスを示すことが分かった。
本発明の熱可塑性複合材料成形体は、光ファイバーやレンズなどの精密光学系デバイスに使用される低膨張部材や温度補償部材として利用することができる。

Claims (3)

  1. 少なくとも熱可塑性環状オレフィン樹脂の粉末と、アミノ基を有する官能基で表面修飾された一次粒子の個数平均粒径が10nm以上50nm以下のシリカ粒子と、を粉末状態で混合して前記シリカ粒子の含有量が34質量%以上85質量%以下の混合材料を得る工程と、
    前記混合材料を環状オレフィン樹脂のガラス転移温度以上の温度で50MPa以上の圧力でヒートプレス成形して、20℃から60℃の線膨張係数が負の値の成形体を得る工程と、を有することを特徴とする成形体の製造方法。
  2. 前記ヒートプレス成形は、前記混合材料を150℃以上300℃以下の温度で加圧成形することを特徴とする請求項1に記載の成形体の製造方法。
  3. 前記シリカ粒子は、シリカの含有量が80質量%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の成形体の製造方法。
JP2012122913A 2012-05-30 2012-05-30 成形体およびその製造方法 Active JP6261158B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012122913A JP6261158B2 (ja) 2012-05-30 2012-05-30 成形体およびその製造方法
US14/404,430 US9353247B2 (en) 2012-05-30 2013-05-17 Molded article and method of producing the same
PCT/JP2013/003163 WO2013179603A1 (en) 2012-05-30 2013-05-17 Molded article and method of producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012122913A JP6261158B2 (ja) 2012-05-30 2012-05-30 成形体およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013249330A JP2013249330A (ja) 2013-12-12
JP6261158B2 true JP6261158B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=48699909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012122913A Active JP6261158B2 (ja) 2012-05-30 2012-05-30 成形体およびその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9353247B2 (ja)
JP (1) JP6261158B2 (ja)
WO (1) WO2013179603A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017110536A1 (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 コニカミノルタ株式会社 光学フィルム、光学フィルムロール体及び光学フィルムの製造方法
JP6995477B2 (ja) * 2016-12-28 2022-01-14 日華化学株式会社 撥水剤組成物、撥水性繊維製品及び撥水性繊維製品の製造方法
JP7351477B2 (ja) * 2019-07-23 2023-09-27 国立大学法人東京工業大学 樹脂組成物およびその樹脂成形体

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04198249A (ja) * 1990-11-27 1992-07-17 Nok Corp 透明なアクリルエラストマー組成物
JPH0653365A (ja) * 1992-06-04 1994-02-25 Nitto Denko Corp 半導体装置
US5665795A (en) * 1993-03-01 1997-09-09 Nippon Zeon Co., Ltd. Resin compositions and molded articles
JPH0741676A (ja) * 1993-07-28 1995-02-10 Mitsubishi Chem Corp 半導体封止用樹脂組成物
JP2000230102A (ja) * 1999-02-12 2000-08-22 Cosmo Research Inst 低誘電性樹脂組成物
TW200302849A (en) * 2002-02-15 2003-08-16 Sekisui Chemical Co Ltd Polymerizable composition and cured resin composition
JP4281891B2 (ja) 2002-03-25 2009-06-17 財団法人鉄道総合技術研究所 低熱膨張トロリ線
JP2003342075A (ja) 2002-05-23 2003-12-03 Moritex Corp 熱収縮性セラミックスの合成方法
JP4831519B2 (ja) * 2003-05-19 2011-12-07 東洋製罐株式会社 アミン担持多孔質シリカ、該多孔質シリカを含有する樹脂組成物及び該樹脂組成物を含有する多層構造体
WO2006051699A1 (ja) * 2004-11-10 2006-05-18 Konica Minolta Opto, Inc. 樹脂組成物及びそれを用いた光学素子
JP2006161000A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Konica Minolta Opto Inc 熱可塑性複合材料及び光学素子
JP2007088172A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物、積層体、配線板および配線板の製造方法
JP2007161980A (ja) * 2005-11-18 2007-06-28 Konica Minolta Opto Inc マスターバッチ、光学素子、マスターバッチの製造方法及び光学素子の製造方法
JP5417680B2 (ja) * 2006-03-31 2014-02-19 住友ベークライト株式会社 樹脂組成物、積層体、配線板および配線板の製造方法
JP2008001895A (ja) * 2006-05-25 2008-01-10 Konica Minolta Opto Inc 光学用樹脂材料及び光学素子
CN101505937B (zh) * 2006-08-25 2012-02-29 柯尼卡美能达精密光学株式会社 光学薄膜、其制造方法、使用其的偏光板
JP5002280B2 (ja) * 2007-02-14 2012-08-15 日東電工株式会社 樹脂成形品製造方法
JP5272353B2 (ja) * 2007-08-27 2013-08-28 日油株式会社 熱可塑性樹脂組成物
WO2009028503A1 (ja) * 2007-08-27 2009-03-05 Nof Corporation 熱可塑性樹脂組成物
JP2010149411A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Sumitomo Chemical Co Ltd 板状成形体及びその製造方法
WO2010107052A1 (ja) * 2009-03-17 2010-09-23 株式会社プライムポリマー フィルムコンデンサ用ポリプロピレン、フィルムコンデンサ用ポリプロピレンシート、それらの製造方法、およびその用途
JP5584990B2 (ja) * 2009-03-31 2014-09-10 日本ゼオン株式会社 変性シリカの製造方法、絶縁材料用樹脂組成物および絶縁膜用フィルム
JP2011006629A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステル粉体及びその成形体
JP2012077194A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Nippon Zeon Co Ltd 変性シリカ分散液及びその製造方法、並びに絶縁材料用樹脂組成物
WO2013011663A1 (en) * 2011-07-19 2013-01-24 Canon Kabushiki Kaisha Cycloolefin resin composition, molded article thereof, and mirror
JP5896637B2 (ja) * 2011-07-27 2016-03-30 キヤノン株式会社 複合樹脂成形品の製造方法
JP2013075945A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Sekisui Chem Co Ltd エレクトレットシート
KR20140108311A (ko) * 2011-12-28 2014-09-05 제온 코포레이션 프리프레그, 적층체 및 프리프레그의 제조 방법
JP2012160741A (ja) * 2012-03-16 2012-08-23 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物、積層体、配線板および配線板の製造方法
WO2013146647A1 (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 日本ゼオン株式会社 硬化性樹脂組成物、フィルム、積層フィルム、プリプレグ、積層体、硬化物、及び複合体

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013179603A1 (en) 2013-12-05
US9353247B2 (en) 2016-05-31
US20150111988A1 (en) 2015-04-23
JP2013249330A (ja) 2013-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6261158B2 (ja) 成形体およびその製造方法
KR101154107B1 (ko) 충전제?유리 함유 수지 성형체
JP2010506977A (ja) ポリマー組成物
Lim et al. Effect of hydrogen bonding on the crystallization behavior of poly (3-hydroxybutyrate-co-3-hydroxyhexanoate)/silica hybrid composites
TWI413659B (zh) 生質材料組合物及光學元件
JP5836657B2 (ja) 成形品
JP2014133881A (ja) 樹脂成形体
JP2007291184A (ja) ナノ複合樹脂組成物及びその製造方法並びに成形体
JP6324565B2 (ja) 射出成形体およびミラー
JP5896637B2 (ja) 複合樹脂成形品の製造方法
JP5897772B2 (ja) 透明ポリアミド樹脂組成物、透明ポリアミド樹脂架橋成形体
JP2013001781A (ja) 成形品およびその製造方法
JP2017078122A (ja) 熱伝導性フィラーおよび透明熱伝導性樹脂組成物
Żenkiewicz et al. Effects of nanofillers and sample dimensions on the mechanical properties of injection-molded polylactide nanocomposites
JP5896628B2 (ja) 成形品
JP6110130B2 (ja) 樹脂組成物、樹脂成形体および半導体装置
Chandra et al. Semitransparent poly (styrene‐r‐maleic anhydride)/alumina nanocomposites for optical applications
JP2016035022A (ja) 透明熱伝導性樹脂組成物
JP5748573B2 (ja) 熱可塑性複合材料、その製造方法および成形品
US20100189987A1 (en) Injection-molded article of a pet fiber-reinforced polylactic acid resin and manufacturing method for the same
JP2005060446A (ja) ポリアミド樹脂組成物及び成形品
JP5869983B2 (ja) 液晶性樹脂組成物
Shukla et al. Dynamic Fracture of Nanocomposite Materials
JP2021527151A (ja) 鉱物充填剤の新規の使用
Zhou et al. Study on a high performance packaging material of HDPE/LLDPE/OMMT nanocomposites

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160727

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161227

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170106

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20170127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6261158

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151