JP6250327B2 - 箱型土嚢、箱型土嚢セット、箱型土嚢を用いて構造物を構築する方法 - Google Patents
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また箱型土嚢は、高さが必要な場合には積み重ねて用いられることもある。
それは、箱型土嚢を積み重ねたときに、最も荷重のかかる最下段の箱型土嚢に変形が生じるおそれがあるという点である。また、箱型土嚢を積み重ねた場合に、上段の箱型土嚢が安定しないことも有りうるという。
これらの箱型土嚢を積重ねた場合の不具合は、その一方でも解消されれば十分に意味がある。
本願発明は、上下に走る複数の縦棒と、左右に走る複数の横棒とを含んで構成されている、矩形の金網である少なくとも3つの側壁と、隣接する前記側壁の縁部同士を互いに回動できるようにして接続する接続手段と、を備えている、その上下が開口された、前記側壁に囲まれた空間に内容物を入れて用いられる箱型土嚢である。そしてこの箱型土嚢は、前記側壁のうちの少なくとも一つの側壁の4つの縁のうちの少なくとも一つの縁である特定縁における縦棒又は横棒が、それが取付けられている横棒又は縦棒の両側に取付けられている。
上述したように、箱型土嚢は、積み重ねた場合に、最下段の箱型土嚢に変形が生じるおそれがあり、或いは、上段の箱型土嚢が安定しないことがありうる。
ここで、本願では、前記側壁のうちの少なくとも一つの側壁の4つの縁のうちの少なくとも一つの縁である特定縁における縦棒又は横棒が、それが取付けられている横棒又は縦棒の両側に取付けられることとしている。
仮に、特定縁が側壁の左右の縁である場合には、その側壁は縦方向の荷重に対して強くなる。また、特定縁を作るには、例えば、一般的な金網の左右の縁に縦棒を一本足すだけで良い。したがって、本願の箱型土嚢の製造コストは一般的な箱型土嚢全体の製造コストに比較してそれほど高くはならないが、その強度は一般的な箱型土嚢に比較してかなり強くなる。
また、特定縁が側壁の上下の縁である場合には、その側壁は、下段の箱型土嚢に対して滑りにくくすることができる。従来の上段の箱型土嚢が下段の箱型土嚢に対して安定しない理由は、上段の箱型土嚢のある側壁の下側の縁と、下段の箱型土嚢のその直下にある側壁の上側の縁とが、双方の縁が横棒(通常は、縦棒も含めて、断面円形の金属棒である。)の長さ方向のある線分で線接触(或いは、双方の縁の長手方向の向きが完全に一致していない場合には、点接触)するのみであるからである。したがって、上段の箱型土嚢のある側壁の下の縁は下段のその直下にある側壁の上の縁に対して滑りやすい。これに対し、特定縁が側壁の上下の縁である場合には、上段の箱型土嚢のある側壁の下側の縁と、下段の箱型土嚢のその直下にある側壁の上側の縁との接触を、二本の線による線接触(これは面接触に程近い。)に変えられる。これにより、箱型土嚢を積み重ねた場合に、上段の箱型土嚢が安定しないということを防ぎうる。そして、側壁にこのような改良を加えるために必要なコストも、それほど大きくない。
また特定縁は、ある側壁に2つ以上含まれていても良い。
このとき、最下段の箱型土嚢以外の箱型土嚢に、いずれの側壁にも特定縁のないものを用いるようにしてもよい。特定縁を多くすればするほど、それ程大きくはないにせよ、材料、加工についてのコストが上昇するが、最下段の箱型土嚢以外の上段の土嚢に特定縁のないものを用いることにより、そのようなコスト上昇を低減できる。
本願発明者は、また、平面視したときの形状と大きさが同一の、すべての側壁の上下の縁が特定縁である箱型土嚢2つ以上と、前記箱型土嚢が上下に積重ねられたときに、互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒間の隙間と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒間の隙間とをまとめて貫くピンと、を有する箱型土嚢セットをも提案する。この箱型土嚢セットであれば、ピンにより互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒とをピンにより固定できるので、箱型土嚢を積み重ねた場合に、上段の箱型土嚢がより安定する。ピンは、複数であっても良い。例えば、箱型土嚢の側壁の数だけピンを準備しておけば、互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒間と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒間とをピンにより固定する、ということを、上側の箱型土嚢の下側のすべての縁について行うことができるようになるから、上段の箱型土嚢は益々安定する。また、互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒とを複数のピンにより固定できるだけピンを準備しても良い。もちろん、互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒とを複数のピンにより固定する、ということを、上側の箱型土嚢の下側のすべての縁について行っても良い。
前記ピンは、その上端で略U字型に折り曲げられていても良い。ピンを下が開いたU字状の状態で用いることとし、その一端を上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒間の隙間と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒間の隙間とをまとめて貫くのに用い、その他端を、箱型土嚢の表側に露出させておけば、ピンを持ち上げる力が働かない限り、ピンによる上段と下段の箱型土嚢の固定が解除されることはないし、その他端を持ち上げるだけで、上段と下段の箱型土嚢の固定を解除できるから、箱型土嚢を撤収するときに便利である。ピンの一端と他端の長さは異なっていても良い。例えば、ピンの一端が他端よりも長くても良い。
この方法は、下から2段の箱型土嚢のうちの、互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒間の隙間と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒間の隙間とをまとめてピンで貫く過程を含んでいても良い。ピンの数、形状については、箱型土嚢セットについて述べたのと同様の思想を採用しうる。例えば、上記方法は、下から2段の箱型土嚢のうちの、すべての互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒間の隙間と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒間の隙間とをまとめてピンで貫く過程を含んでいても良い。
箱型土嚢を撤去する際に、箱型土嚢を所定の吊り下げ具(例えば、クレーンのワイヤの先に取付けられた撤収器具に多数取付けられた吊り下げ具)で吊り上げるという方法が用いられている。箱型土嚢をこのように撤去すると、箱型土嚢に底がないことから、箱型土嚢に入れられていた内容物がそこに残り、箱型土嚢だけを素早く撤去できる。しかし従来このような方法で箱型土嚢を撤去すると、箱型土嚢の特に上側の縁に存在する横棒に破損が生じることがあった。吊り下げのときに吊り下げ具に係止される上側の縁が特定縁になっていれば、箱型土嚢の上側の縁の横棒の破損を防止できるため、速い撤去が可能な吊り下げ具による吊り下げの方法を採っても、箱型土嚢の繰り返しの利用が妨げられる可能性が小さい。
各実施形態の説明において、共通する対象には共通の符号を付すものとし、重複する説明は場合により省略するものとする。
第1実施形態の箱型土嚢100を図1に示す。なお、図1では後述する縦棒と横棒の表示を一部省略している。
箱型土嚢100は、3つ以上の側壁110を有している。側壁110は隣り合う縁部同士を接続して、多角形を作れるような形状、大きさとなっている。例えば、側壁110が3枚なら、箱型土嚢100は平面視で、三角形、4枚なら四角形、6枚なら六角形となる。箱型土嚢100の上方と下方はともに解放されている。箱型土嚢100の使用時には、側壁110に囲まれた空間に、内容物が詰められる。内容物は一般に、現地調達可能なものであり、例えば、土、砂、砕石、琉球石灰、瓦礫、コンクリート、或いはこれらの混合物、又はこれらを袋に詰めたものである。
また、箱型土嚢100は、後述するように、その内部の空間に内容物が充填されるが、それに先立ち、箱型土嚢100の内部の空間に、内部の空間の内側を略覆う大きさ形状とされた袋が配置され、その後内容物が袋の中に充填されることがある。そのように袋が存在する場合においても、壁用土嚢100自体は上下が開放されているので、「上下が開放されている」という本願における要件は充足されるものとする。
これには限られないが、この実施形態の箱型土嚢100は、4つの側壁110を有している。したがって箱型土嚢100は平面視で四角形となる。
各側壁110は矩形である。各側壁110は、隣接する側壁110とその左右の縁で接続されている。この接続は、各側壁110が隣り合う側壁の左右の縁に対して回転を行えるようなものとされる。これは、箱型土嚢100をパンタグラフのように変形させられるようにするためである。それにより、箱型土嚢100の収納性、可搬性が高まる。上述のような回転を可能とするために、隣接する側壁110は、コイル120を用いて接続されている。コイル120による側壁110同士の接続方法については、後述する。
各側壁110は、上述したように矩形である。各側壁110の横幅は、同じでない場合もあるが、すべての側壁110の高さは一致している。もっともこの実施形態における箱型土嚢100のすべての側壁の横幅は同一である。したがって、箱型土嚢100の使用時における平面視した場合の形状は、少なくとも菱型であり、また正方形にすることができる。なお、この実施形態では、必ずしもこの限りではないが、すべての側壁110の横幅と高さは同じとされている。つまり、この実施形態の側壁110は正方形である。なお、この限りではないが、側壁110の縦、横の長さはともに、1m〜数mくらいであることが多い。
縦棒111と横棒112はともに金属製の棒であり、これには限られないが、ステンレス製の丸棒である。縦棒111と横棒112は、これには限られないが、縦棒111の外側に横棒112が位置するようにして、その交点で固定されている。縦棒111と横棒112のかかる固定は、例えば、溶接により行われている。後述する特定縁を除いた部分の縦棒111と横棒112の関係を図2(A)の側面図と、同(B)の平面図とに示す。
交差する縦棒111と横棒112は、隣接する縦棒111に挟まれ、且つ隣接する横棒112に挟まれた、矩形の目を作る。この目の大きさは必ずしも同じである必要はないが、この実施形態ではすべて同じとなっている。
例えば、側壁110の左右の縁においては、それが取付けられている横棒112の両側に縦棒111が取付けられている場合がある。その状態を、図3の側面図に示す。
また、側壁110上下の縁においては、それが取付けられている縦棒111の両側に横棒112が取付けられている場合がある。その状態を、図4の平面図に示す。
上述のように、側壁110の縁においては、側壁110の左右の縁における縦棒111又は側壁110の上下の縁における横棒112が、それが取付けられている横棒112又は縦棒111の両側に取付けられている場合がある。このように、側壁110の縁において、縦棒111の両側に横棒112が、又は横棒112の両側に縦棒111が設けられている縁が、本願でいう特定縁である。
コイル120は、隣接する側壁110の目を縫うように通されており、それにより互いに隣接する側壁100の互いに隣接する縦方向の縁を固定している。コイル120は、例えば、2つの側壁110の隣接する縁に対して、上方から、回転させながら隣接する側壁110の目を縫うようにして下方へ送ることにより、上述の如く2つの側壁110の隣接する縁を固定する状態にされる。コイル120は、それにより固定される側壁110の一番端に縦方向に並ぶ目のすべてを貫いている必要は必ずしもない。
なお、コイルに変え、隣接する側壁110を公知のヒンジにより接続することにより、隣接する側壁110が互いに隣接する側壁110に対して回転できるようにすることも可能である。
第2実施形態の箱型土嚢200の平面図を図5に示す。
この実施形態の箱型土嚢200は、基本的に第1実施形態の箱型土嚢100と同様に構成されている。
異なるのは、第1実施形態の箱型土嚢100が4枚の側壁110を有していたのに対し、第2実施形態の箱型土嚢200は6枚の側壁110を有している、という点である。
箱型土嚢200の側壁110の左右の縁は第1実施形態の箱型土嚢100の側壁110と同様に、互いに隣接する側壁110に対して回転できるように、第1実施形態の場合と同様に、例えばコイルにより接続されている。
また、第1実施形態の側壁110は、その横幅がすべて同一であったが、第2実施形態の側壁110は、その高さは第1実施形態の側壁110の場合と同様にすべて同一であるものの、側壁110Aの横幅が、側壁110Bの横幅の2倍となっている。
その結果、第2実施形態の箱型土嚢200は、図5に示したように、平面視6角形とすることもできるし(図5(A))、平面視、正方形とすることもできるし(同(B))、同(C)に示したようにして、折り畳むことも可能である。
特定縁は、第1実施形態の場合と同様に、側壁110の少なくとも一つの、4つの縁のうちの少なくとも一つの縁である。
箱型土嚢100、200を使用して構造物を構築する方法の一例について説明する。
箱型土嚢200を用いて構造物を構築する方法は箱型土嚢100を用いて構造物を構築する方法に準ずるので、箱型土嚢100を用いて構造物を構築する方法のみを以下では説明するものとする。
次いでその箱型土嚢100の中に内容物を充填する(同(B))。
次いで、内容物が充填された箱型土嚢100の上に2段目の箱型土嚢100を積む(同(C))。2段目の箱型土嚢100は、1段目の箱型土嚢100と平面視で同じ形状、同じ大きさとなるようにする。2段目の箱型土嚢100としてはそれが可能なものが選ばれる。
次いで、2段目の箱型土嚢100の中に内容物を充填する(同(D))。なお、以下も同様であるが、内容物が充填された箱型土嚢100は、図6では網掛けをして内容物の充填されていない箱型土嚢100と区別する。
以下、これを必要に応じて繰り返す。例えば、内容物が充填された2段目の箱型土嚢100の上に3段目の箱型土嚢100を積む。3段目の箱型土嚢100は、2段目の箱型土嚢100と平面視で同じ形状、同じ大きさとなるようにする。3段目の箱型土嚢100としてはそれが可能なものが選ばれる。そして、3段目の箱型土嚢100の中に内容物を充填する(同(E))。
このようにして、この実施形態では、箱型土嚢100を3段目まで積み上げた構造物を得る。
箱型土嚢100を複数段積重ねて構造物を作ると、その1段目の箱型土嚢100には縦方向に大きな圧縮力がかかる。1段目の箱型土嚢100は、そのすべての側壁110の左右の縁の双方が特定縁となっているから、1段目の箱型土嚢100は、その側壁が歪んだり破損したりする可能性が小さい。
なお、2段目より上の箱型土嚢100にも、1段目と同様の箱型土嚢を用いることもできるが、2段目より上の箱型土嚢100はコスト低減の観点から、そのすべての縁が特定縁でないものを用いることも可能である。この実施形態ではそうすることとしている。
箱型土嚢100、200を使用して構造物を構築する方法の他の例について説明する。
箱型土嚢200を用いて構造物を構築する方法は箱型土嚢100を用いて構造物を構築する方法に準ずるので、箱型土嚢100を用いて構造物を構築する方法のみを以下では説明するものとする。
1段目の箱型土嚢100のある側壁110上部の拡大図を図7に示す。側壁110の上端は、縦棒111の両側にある横棒112の上面と、縦棒111の上面により、ある意味面状になっている。この面状になっている1段目の箱型土嚢100の側壁110の上に、図7の天地を逆転した状態の2段目の箱型土嚢100の側壁110の下端が当接する。そうなることで、1段目の箱型土嚢100の上に乗った2段目の箱型土嚢100は安定する。
なお、3段目より上の箱型土嚢100に、すべての側壁110の上下の縁の双方が特定縁となっている箱型土嚢100を用いることも可能であるが、そうでない箱型土嚢100を用いてもよい。この実施形態では、3段目より上の箱型土嚢100に、すべての側壁110の上下の縁の双方が特定縁となっている箱型土嚢100を用いることとしている。
ピン130は、縦棒111と縦棒111の間に配置される。ピン130は、隣接する縦棒111の間の隙間113のすべてに配置されても構わないし、そのような隙間113の幾つかに配置されても構わない。また、ピン130はすべての側壁110に用いられても構わないし、そうでなくても構わない。
ピン130も併せて箱型土嚢100を準備しておけば、本願でいう箱型土嚢セットとなる。
構造物の撤収には、図9に示したような撤収器具300を用いる。
撤収器具300は、矩形、この実施形態では正方形のフレーム310を有している。フレーム310の下面には、ワイヤ等の線状体320にて多数の吊り下げ具330が吊られている。吊り下げ具330はこの実施形態ではフックであるが、この限りではない。
撤収器具300を用いて構造物を撤収するには、まず、撤収器具300をクレーンの線状体の下端に固定して、吊り上げる。そして、撤収器具300を最上段の箱型土嚢100の上に位置させ、撤収器具300の下の吊り下げ具330を、箱型土嚢100の各側壁110の一番上の段の目に係止する。そして、クレーンでそのまま撤収器具300ごと最上段の箱型土嚢100を吊り上げる。そうすると、最上段の箱型土嚢100は、それに充填されていた内容物を残して吊り上げられる。
次に、上から2段目の箱型土嚢100に対して同じことをし、それを最下段の箱型土嚢100まで繰り返す。
そうすることで箱型土嚢100は素早く撤去できる。
なお、この吊り下げによる構造物の撤去を行うのであれば、吊り下げられる箱型土嚢100のすべてについて、吊り下げによる負荷がかかる箱型土嚢100の各側壁100の一番上の横棒112が縦棒111の両側に存在するようにしておく(つまり、箱型土嚢100の各側壁110の一番上の縁を特定縁としておく)のが好ましい。そうすることにより、箱型土嚢100の各側壁110の破損を防ぎやすくなる。
110 側壁
111 縦棒
112 横棒
130 ピン
200 箱型土嚢
300 撤収器具
Claims (4)
- 上下に走る複数の縦棒と、左右に走る複数の横棒とを含んで構成されている、矩形の金網である少なくとも3つの側壁と、隣接する前記側壁の縁部同士を互いに回動できるようにして接続する接続手段と、
を備えている、その上下が開口された、前記側壁に囲まれた空間に内容物を入れて用いられる箱型土嚢であって、
前記側壁のうちの少なくとも一つの側壁の4つの縁のうちの上下の縁である特定縁における横棒が、それが取付けられている縦棒の両側に取付けられている、
平面視したときの形状と大きさが同一の箱型土嚢2つ以上と、
前記箱型土嚢が上下に積重ねられたときに、互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒間の隙間と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒間の隙間とをまとめて貫く、前記箱型土嚢とは別体のピンと、
を有する箱型土嚢セット。 - 前記ピンは、その上端で略U字型に折り曲げられている、
請求項1記載の箱型土嚢セット。 - 上下に走る複数の縦棒と、左右に走る複数の横棒とを含んで構成されている、矩形の金網である少なくとも3つの側壁と、隣接する前記側壁の縁部同士を互いに回動できるようにして接続する接続手段と、を備えている、その上下が開口された、側壁に囲まれた空間に内容物を入れて用いられる、平面視したときの形状と大きさが同一の複数の箱型土嚢を複数段積み重ねて構造物を構築する方法であって、
少なくとも下から2段の箱型土嚢に、すべての前記側壁の上下の縁である特定縁における横棒が、それが取付けられている縦棒の両側に取付けられているものを用いる過程と、
下から2段の箱型土嚢のうちの、互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒間の隙間と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒間の隙間とをまとめて、箱型土嚢とは別体のピンで貫く過程とを含む、
構造物を構築する方法。 - 下から2段の箱型土嚢のうちの、すべての互いに隣接する、上側の箱型土嚢の下側の縁における横棒間の隙間と、下側の箱型土嚢の上側の縁における横棒間の隙間とをまとめて前記ピンで貫く過程を含む、
請求項3記載の構造物を構築する方法。
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