JP5986967B2 - 分割された盛土構築用壁面材ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、法面用部材と底面用部材とに分割されてなる盛土構築用壁面材ユニットに関する。より詳しくは、本発明は、法面上に設置されるタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状四角形の法面用部材と、盛土内に埋設される同じくタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状の四角形の底面用部材とに、分割されてなる盛土構築用壁面材ユニットであって、該法面用部材が、該底面用部材に脱着可能な状態で係合されることを特徴とする前記壁面材ユニットに関する。
従来、盛土工事において広く用いられている略L字状の格子型枠は、工事現場である地山等の法面前面に載置され、格子型枠と地山等の間に盛土したのち、盛土上部を転圧して締め固めるという操作を下から上に順次繰り返すことによって多段の盛土構造を形成するために用いられ、また、多くの場合、盛土部にジオグリッド等を敷設することによって補強が図られている。盛土をした造成地等においては、盛土の崩壊を防止するために各種の盛土補強部材が用いられており、例えば、金属線を格子状に溶接した法面部材と、金属線を格子状に溶接した水平埋設部材とで、法面補強部材を構成し、水平埋設部材を盛土中に略水平に埋設すると共に、この水平埋設部材の先端に連結した法面部材を法面に沿って配設することにより、盛土を補強して崩壊を防止するようにしたものが知られている。しかしながら、このような盛土補強部材は、法面部材と水平埋設部材を、現場で、略L字状に鋭角的に連結して組立てる作業が必要であるため、現場での施工性が悪いという問題があった。かかる問題を解決すべく、以下の特許文献1には、現場での面倒な組立作業がなく施工性が良好で盛土の崩壊を防止できる盛土補強部材と、この盛土補強部材に合成樹脂ネット(例えば、ジオグリッド)を離脱しないように簡単に連結できる連結構造を提供するために、本願明細書の図1に示すような、縦の金属線と横の金属線を格子状に溶接した溶接金網をその中間部で鋭角に曲げ加工して、盛土の法面の傾斜角に略等しい角度で傾斜する傾斜金網部と水平金網部を一体に形成し、水平金網部の縦の金属線の後端部を斜め上方に屈曲させた盛土補強部材が開示されている。
本願明細書の図1と2から分かるように、特許文献1に記載された盛土補強部材は、法面補強部材と水平埋設部材が予め一体に形成されたものである。また、かかる盛土補強部材は、格子を構成する金属線の曲げ加工箇所が多いため制作費が比較的高く、嵩張るために運搬・収納し難く、また、所望の法面角度に合わせて予め固定した角度に作製されなければならない。さらに、法面部材は、固定された角度で盛土側に傾斜しているため、特に、緩勾配法面の盛土転圧において法面部材下部の転圧作業がし難いという問題がある。また、前記したように、盛土工事において用いられる格子型枠は、工事現場である地山等の法面前面に載置され、格子型枠と地山等の間に盛土したのち、盛土上部を転圧して締め固めるという操作を下から上に順次繰り返すことによって多段の盛土構造を形成する工法に用いられるものであるが、かかる工法は、一般に緩勾配法面の盛土には適していない。なぜなら、急勾配法面の盛土では、上面側からの転圧により盛土層のほぼ全面に渡って締め固め効果を発揮させることができるが、緩勾配法面の盛土においては上面側からの転圧のみでは、法面部下部の盛土層には締め固め効果を期待することができず、盛土後の転圧は上面側に限定されるからである。
そこで、以下の特許文献2には、緩勾配法面の盛土に関する工法であって、盛土工事を作業性よく行なうことができると共に、法面部を含む盛土部全体の締め固めをしっかり行なうことができ、より一層強固な盛土層を形成することが可能な盛土工法及びそれに使用される格子型枠を提供すべく、盛土基礎上に、幅方向に直線的に連なった山高部を有する底面格子部と該底面格子型枠に対して鈍角に回動可能に両者が脱着不可能にリングで連結された法面支持用格子部とからなる格子型枠を、その底面格子部及び法面支持用格子部が盛土基礎上に配置するように広げて載置する工程(1)、ジオグリッドをその端部が底面格子部の幅方向に直線的に連なった山高部に埋没するように敷設した後、その山高部に長尺連結棒を挿着することによってジオグリッドと底面格子部を連結する工程(2)、盛土基礎、底面格子部及びジオグリッド上に盛土して緩勾配法面の盛土層を形成する工程(3)、緩勾配法面部及び盛土上部を転圧した後、法面支持用格子部を回動させて該緩勾配法面部上に配置する工程(4)からなる緩勾配法面盛土工法が開示されている。かかるリングでの脱着不可能な連結状態、及び該工程(1)〜(3)は、本願明細書の図3〜5を参照すれば理解できるであろう。
本願明細書の図3から分かるように、法面支持用格子部と底面格子部は、リングで予め連結されており、また、格子を構成する金属線の曲げ加工箇所が多いため制作費が比較的高い。底面格子部は底面格子型枠に対して鈍角に回動可能にリングで連結されているので、これを略平面状に折り畳むことができれば、比較的嵩張らなので、特許文献1に記載された盛土補強部材に比較すれば運搬・収納し易いといえるが、前記した曲げ加工箇所があるので、折り畳み、及び積み重ねに際し、破損等が生じないように注意する必要がある。
特開2000−282471号公報 特開2005−232697号公報
前記したように、従来技術の法面部と底面部からなる盛土補強用部材は、いずれも、現場作業性、制作費、法面角度追従自由度、転圧容易性、運搬・収納・取り扱い容易性のいずれかの面で問題がある。そこで、本発明が解決しようとする課題は、現場作業性が容易であり、制作費が安く、法面角度追従自由度が高く、転圧が容易であり、運搬・収納・取り扱いが容易であり、さらに、上下に隣接する法面部材が法面方向にスライド可能であり、構築した盛土の経時的沈下にも対応可能な盛土構築用壁面材ユニットを提供することである。
発明者らは、鋭意検討し実験を重ねた結果、以下の技術的手段により前記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下のとおりのものである。
[1]以下の工程:
(0)法面上に設置されるタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状四角形の法面用部材と、盛土内に埋設される同じくタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状の四角形の底面用部材とに分割されてなる盛土構築用壁面材ユニットであって、該底面用部材は、法面側の1辺に、該底面用部材の複数のタテ棒を略U字状に折り返したU字係合部を有し、該U字係合部内に、該法面用部材の1のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材が、該底面用部材に脱着可能な状態で係合されることを特徴とする前記壁面材ユニットを用意し、
(1)該壁面材ユニットに底面用部材を、前記U字係合部が盛土の法面下端に配置されるよう、盛土基礎上に載置し、
(2)前記底面用部材のU字係合部内に、該壁面材ユニットの法面用部材の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該底面用部材に係合し、
(3)前記底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
(4)前記盛土基礎、前記底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
(5)前記法面用部材を、前記U字係合部を支点として前記(4)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように上方向に回動させて、1段目の盛土層を形成し、
(6)2段目に用いる前記底面用部材を、該底面用部材のU字係合部が工程(5)で配置した法面用部材の上端の格子枡目から突出するよう、1段目の盛土層上に載置し、
(7)工程(6)で載置した底面用部材のU字係合部内に、2段目に用いる法面用部材の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該2段目の底面用部材に係合し、該2段目の底面用部材を盛土側へ引き込み、
(8)前記2段目の底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
(9)前記2段目の底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
(10)前記2段目の法面用部材を、前記U字係合部を支点として前記(9)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように上方向に回動させて、2段目の盛土層を形成し、
(11)必要により前記工程(6)〜(10)を繰り返して、3段目以降の盛土を形成して、所望の高さの盛土を構築する、
を含む盛土構築工法。
[2]最上段目の盛土層の形成において、最上段目の法面用部材を、最上段目の底面用部材のU字係合部を支点として、形成すべき所定高さに満たない盛土の法面を覆うように上方向に回動させた後、追加の底面用部材を、該底面用部材のU字係合部が、該最上段の法面用部材の任意の中段の格子枡目から突出するよう、該所定高さに持たない盛土上に載置し、該追加の底面用部材を盛土側へ引き込み、これに、必要により追加のジオグリッドを結束した後、該追加の底面用部材及びジオグリッド上に所定高さまで盛土・転圧して、所望の高さの盛土を構築する工程をさらに含む、前記[1]に記載の盛土構築工法。
[3]以下の工程:
(0)法面上に設置されるタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状四角形の法面用部材と、盛土内に埋設される同じくタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状の四角形の底面用部材とに分割されてなる盛土構築用壁面材ユニットであって、該底面用部材は、法面側の1辺に、該底面用部材の複数のタテ棒を略U字状に折り返したU字係合部を有し、該U字係合部内に、該法面用部材の1のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材が、該底面用部材に脱着可能な状態で係合されることを特徴とする前記壁面材ユニットを用意し、
(1)該壁面材ユニットの該底面用部材を、前記U字係合部が盛土の法面下端に配置されるよう、盛土基礎上に載置し、
(2)前記底面用部材のU字係合部内に、壁面材ユニットの法面用部材の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該底面用部材に係合し、
(3)前記底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
(4)前記盛土基礎、前記底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
(5)前記法面用部材を、前記U字係合部を支点として前記(4)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように上方向に回動させて、1段目の盛土層を形成し、
(6’)2段目に用いる前記底面用部材のU字係合部に、工程(5)で配置した法面用部材の上端のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該2段目の底面用部材に係合し、該2段目の底面用部材を盛土側へ引き込み、
(7’)前記2段目の底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
(8’)前記2段目の底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
(9’)該壁面材ユニットの法面用部材の下端においてタテ棒が25〜50cm突出しているものを用意し、該突出したタテ棒を、工程(6’)で作られた係合部の盛土側に法面に沿って上から挿入することにより、2段目の法面用部材を設置して、前記(8’)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように、2段目の盛土層を形成し、
(10’)必要により前記工程(6’)〜(9’)を繰り返して、3段目以降の盛土を形成して、所望の高さの盛土を構築する、
を含む盛土構築工法。
[4]最上段目の盛土層の形成において、最上段目の法面用部材の下端のタテ棒を、その下段の底面用部材の係合部の盛土側に法面に沿って上から挿入することにより、最上段目の法面用部材を設置した後、追加の底面用部材を、該底面用部材のU字係合部が、該最上段の法面用部材の任意の中段の格子枡目から突出するよう、該所定高さに持たない盛土上に載置し、該追加の底面用部材を盛土側へ引き込み、これに、必要により追加のジオグリッドを結束した後、該追加の底面用部材及びジオグリッド上に所定高さまで盛土・転圧して、所望の高さの盛土を構築する工程をさらに含む、前記[3]に記載の盛土構築工法。
[5]前記法面用部材と前記底面用部材を斜タイ材で固定する工程をさらに含む、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の盛土構築工法。
本発明に係る盛土構築用壁面材ユニットは、略平面状の法面用部材と底面用部材とに分割可能であり、さらに両者の係合は、底面用部材の複数のタテ棒を略U字状に折り返した簡単な構造であるため、制作費が易く、現場作業性が良く、法面角度追従自由度があり、転圧容易であり、運搬・収納・取り扱いも容易性であり、さらに、上下に隣接する法面用部材が法面方向にスライド可能であり、構築した盛土の経時的沈下にも対応可能であるため、盛土構築工法に好適に利用することができる。
特許文献1に記載の盛土補強部材の断面図である。図中符号14は連結用金属線を示す。 特許文献1に記載の盛土補強部材を用いて法面を補強した盛土構造体の概略断面図である。図中符号2は合成樹脂ネット、Cは盛土を示す。 特許文献2に記載の格子型枠の斜視図である。図中、符号6はリングを示す。 特許文献2に記載の格子型枠を用いた盛土工法を示す図面である。図中、不当7は盛土基礎、符号11は法面、そして符号10は1段目の盛土を示す。 特許文献2に記載の格子型枠を用いた盛土工法を示す図面である。図中、符号30は2段目の盛土を示す。 本発明に係る、法面用部材と底面用部材とに分割されてなる盛土構築用壁面材ユニットの平面図である。尚、図中の寸法は例示に過ぎない。 本発明に係る盛土構築用壁面材ユニットの係合時の側面図である。尚、図中の寸法は例示に過ぎない。 法面用部材と底面用部材の係合箇所の拡大断面図である。 本発明に係る盛土構築工法の工程(1)〜(3)を説明する概略断面図である。 本発明に係る盛土構築工法の工程(4)と(5)を説明する概略断面図である。 本発明に係る盛土構築工法の工程(6)を説明する概略断面図である。 本発明に係る盛土構築工法の工程(7)を説明する概略断面図である。 本発明に係る盛土構築工法の工程(8)〜(10)を説明する概略断面図である。 本発明に係る盛土構築用壁面材ユニットの1段目と2段目の法面用部材の結合状態を示す拡大断面図である。 本発明に係る盛土構築用壁面材ユニット(回転型)の写真である。 本発明に係る盛土構築用壁面材ユニット(差し込み型)の写真である。 本発明に係る盛土構築用壁面材ユニット(差し込み型)における法面用部材の上下連結状態を説明する写真である。 本発明に係る盛土構築用壁面材ユニット(回転型)の法面用部材と底面用部材の係合時の角度を固定するための斜タイ材の機能を説明するための図面である。
以下、本発明の実施態様を詳細に説明する。
本発明の1の実施態様は、法面上に設置されるタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状四角形の法面用部材と、盛土内に埋設される同じくタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状の四角形の底面用部材とに分割されてなる盛土構築用壁面材ユニットであって、該底面用部材は、法面側の1辺に、該底面用部材の複数のタテ棒を略U字状に折り返したU字係合部を有し、該U字係合部内に、該法面用部材の1のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材が、該底面用部材に脱着可能な状態で係合されることを特徴とする前記壁面材ユニットである。
図6は、本発明に係る、法面用部材1と底面用部材2とに分割されてなる盛土構築用壁面材ユニット(回転型)の平面図である。尚、図中の寸法は例示に過ぎない。図6に示すように、法面用部材1と底面用部材2は共に、例えば、棒状の鋼材、例えば、直径6mmの亜鉛10%アルミニウム合金めっき鉄線を溶接し、防錆処理を施した格子状の四角形の形状であることができる。格子を構成するタテ棒とヨコ棒の太さ、材質、本数、接続方法は、特に限定されず、所望の盛土構築に従って適宜選択されることができる。以下に説明するように、底面用部材2の法面と対向する辺には、ジオグリッド3等が結束されることができるので(図9、10、13参照)、底面用部材2のタテ方向の長さは、法面用部材1のタテ方向の長さよりも短く、その結果、底面用部材2の面積は、法面用部材1の面積よりも小さいものであることができる。法面用部材1のヨコ方向の長さは、現場作業性や運搬・収納性を考慮して、例えば、1.5〜2.5mであり、タテ方法の長さは、例えば、1.0〜1.5mであることができる。但し、底面用部材2のヨコ方向の長さは、法面用部材1のヨコ方向の長さと同じであることが、現場作業性、運搬・収納性等の観点から好ましい。
図7と8に示すように、底面用部材2は、法面側の1辺に、底面用部材2の複数のタテ棒を略U字状に折り返したU字係合部を有し、該U字係合部内に、法面用部材1の1つのヨコ棒を挿入することにより、法面用部材1が、底面用部材2に脱着可能な状態で係合される。法面用部材1の該1つのヨコ棒は、回転型の場合、通常は下端のヨコ棒であり、以下に説明するように、最上段の盛土形成においては任意の中段のヨコ棒であることができる。本発明においては、底面用部材2が略U字状の係合部であるため、本発明に係る壁面材ユニットの制作に使用する全ての棒材に関して、曲げ加工は、底面用部材2の複数のタテ棒の端部に1回のみに施せばよいことになる。したがって、本発明においては、2箇所以上の曲げ加工や、リング連結等を必要とする従来技術の盛土補強部材の制作に比較して、制作の手間、工数、ひいては制作費を大幅に低減することができる。また、該U字係合部内に、法面用部材1の1のヨコ棒を一旦挿入すれば、略水平に設置した底用部材2に対して鈍角に回動可能に脱着可能であり、現場作業性に優れ、さらに盛土の荷重により、該係合はもはや外れることはない。また、該U字係合部は、係合する法面用部材1のヨコ棒の太さをその内部に現場で容易に挿入することができるものであれば良いので、該U字係合部の厚みは、ヨコ棒が溶接された底面用部材2の厚みとさほど変わらない。したがって、底面用部材2は、前記U字係合部を有するものであっても、法面用部材1と同様に、全体として略平面状の比較的薄い部材としての取り扱い、すなわち、運搬・収納・積み重ねが可能である。
法面用部材1を構成するヨコ棒の本数や間隔は特に限定されないが、法面用部材1の上端及び下端の格子枡目高さが15〜25cmであれば、上下の法面用部材が法面方法にスライド可能となり、位置自由度があるので、経時的に構築した盛土が多少沈下したとしても、かかる沈下により、法面用部材が破損したり、凹凸が生じたりしないため、好ましい(図14参照)。
尚、以下に説明するように、本発明に係る盛土構築用壁面材ユニットとしては、法面用部材の設置の仕方及び構造の相違に応じて回転型と差し込み型がある。本明細書中、回転型とは、法面用部材の下端のヨコ棒に底面用部材のU字係合部が係合され、該U字係合部を支点として盛土により形成される法面を覆うように上方向に回動させて、法面用部材を設置するものをいう。一方、差し込み型とは、下端のヨコ棒が存在せず、タテ棒が25〜50cm突出している法面用部材を用いて、底面用部材のU字係合部に、該法面用部材の上端のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を底面用部材に係合し、その後、次の法面用部材の下端のタテ棒を、該係合部の盛土側に法面に沿って上から挿入することにより、次の法面用部材を設置するものをいう。すなわち、回転型と差し込み型の間では、底面用部材は同一であり、法面用部材は下端のヨコ棒の有無のみが相違し、また、法面用部材と底面用部材の連結方法が相違する。但し、本発明においては、必要により、回転型と差し込み型を適宜選択し、またこれらを混在させることができる。
差し込み型の場合、法面用部材の下端のヨコ棒が存在せず、タテ棒が25〜50cm突出していることができ、また、法面用部材と底面用部材のタテ棒とヨコ棒がいずれも、直径6mmの金属線、例えば、亜鉛10%アルミニウム合金めっき鉄線からなることができる。
本発明の他の実施態様は、以下の工程:
(1)前記壁面材ユニットの底面用部材2を、前記U字係合部が盛土の法面下端に配置されるよう、盛土基礎G上に載置し、
(2)前記底面用部材2のU字係合部内に、該壁面材ユニットの法面用部材1の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材1を該底面用部材2に係合し、
(3)前記底面用部材2のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッド3を結束し、
(4)前記盛土基礎G、前記底面用部材2、及び前記ジオグリッド3上に、所定高さまで盛土・転圧し、
(5)前記法面用部材1を、前記U字係合部を支点として前記(4)で形成した所定高さの盛土Cにより形成される法面Pを覆うように上方向に回動させて、1段目の盛土層Cを形成し、
(6)2段目に用いる前記底面用部材2を、該底面用部材2のU字係合部が工程(5)で配置した法面用部材1の上端の格子枡目から突出するよう、1段目の盛土層C上に載置し、
(7)工程(6)で載置した底面用部材2のU字係合部内に、2段目に用いる法面用部材1の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材1を該2段目の底面用部材2に係合し、該2段目の底面用部材2を盛土C側へ引き込み、
(8)前記2段目の底面用部材2のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッド3を結束し、
(9)前記2段目の底面用部材2、及び前記ジオグリッド3上に、所定高さまで盛土・転圧し、
(10)前記2段目の法面用部材1を、前記U字係合部を支点として前記(9)で形成した所定高さの盛土Cにより形成される法面Pを覆うように上方向に回動させて、2段目の盛土層Cを形成し、
(11)必要により前記工程(6)〜(10)を繰り返して、3段目以降の盛土Cを形成して、所望の高さの盛土を構築する、
を含む、回転型盛土構築工法である。
以下、図9〜14を参照して、回転型盛土構築方法を説明する。
図9に示すように、前記した壁面材ユニットの底面用部材2を、前記U字係合部が盛土の法面下端に配置されるよう、盛土基礎G上に載置し(工程1)、前記底面用部材2のU字係合部内に、該壁面材ユニットの法面用部材1の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材1を該底面用部材2に係合し(工程2)、そして前記底面用部材2のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束する(工程3)。ここで、ジオグリッドと底面用部材2の結束手段はいずれであっても構わない。
次いで、図10に示すように、前記盛土基礎G、前記底面用部材2、及び前記ジオグリッド3上に、所定高さまで盛土・転圧し(工程4)、その後、前記法面用部材1を、前記U字係合部を支点として、形成した所定高さの盛土により形成される法面Pを覆うように上方向に回動させて、1段目の盛土層Cを形成する(工程5)。
次いで、図11に示すように、2段目に用いる底面用部材2を、該底面用部材2のU字係合部が工程(5)で配置した法面用部材1の上端の格子枡目から突出するよう、1段目の盛土層C上に載置する(工程6)。
次いで、図12に示すように、工程(6)で載置した底面用部材2のU字係合部内に、2段目に用いる法面用部材1の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材1を該2段目の底面用部材2に係合し、該2段目の底面用部材2を盛土C側へ引き込む(工程7)。
次いで、図13に示すように、2段目の底面用部材2のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッド3を結束し(工程8)、2段目の底面用部材2、及びジオグリッド3上に、所定高さまで盛土・転圧し(工程9)、そして2段目の法面用部材1を、前記U字係合部を支点として、前記所定高さの盛土Cにより形成される法面Pを覆うように上方向に回動させて、2段目の盛土層Cを形成する(工程10)。
そして、必要により前記工程(6)〜(10)を繰り返して、3段目以降の盛土Cを形成して、所望の高さの盛土を最終的に構築する。
尚、1段目の法面用部材と底面用部材の角度を固定するために、図18に示す斜タイ材を予め法面用部材と底面用部材の所定位置のヨコ棒に固定した後、1段目の盛土Cを形成することもできる(図18参照)。また、前記工程(2)において、前記底面用部材2のU字係合部内に、該壁面材ユニットの法面用部材1の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材1を該底面用部材2に係合し、次いで、斜タイ材を用いて、法面用部材1を、固定した後に、前記工程(3)と(4)を行い、工程(5)を省いて、1段目の盛土層Cを形成してもよい。斜タイ材としては、法面用部材1と底面用部材2のヨコ棒を互いに係合連絡できるものであれば、任意の形状のものを使用できる。例えば、図18に示すように、棒の両端に、リングの一部を切り欠いたフック形状の係合部を有する斜タイ材が用いられる。斜タイ材を構成する棒状材は、例えば、前記壁面材ユニットと同じものであることができる。
最上段の盛土の表面に、底面用部材を載置して放置することは通常ないので、最上段の法面用部材を最上段の盛土の法面を覆うように固定する必要がある。かかる固定手段はいずれでもよいが、例えば、最上段目の盛土層の形成において、最上段目の法面用部材を、最上段目の底面用部材のU字係合部を支点として、形成すべき所定高さに満たない盛土の法面を覆うように上方向に回動させた後、追加の底面用部材を、該底面用部材のU字係合部が、該最上段の法面用部材の任意の中段の格子枡目から突出するよう、該所定高さに持たない盛土上に載置し、該追加の底面用部材を盛土側へ引き込み、これに、必要により追加のジオグリッドを結束した後、該追加の底面用部材及びジオグリッド上に所定高さまで盛土・転圧して、所望の高さの盛土を構築することができる。本発明の盛土構築用壁面材ユニットの法面用部材の複数本のヨコ棒の内の任意の1つに、底面用部材のU字係合部を係合させることができるため、このような固定が可能となる。このような固定は、従来技術の盛土補強部材では不可能である。
図14は、本発明に係る盛土構築用壁面材ユニットの1段目と2段目の法面用部材1の結合状態を示す拡大断面図である。本発明に係る回転型盛土構築工法においては、底面用部材2を盛土側に引きこむことにより、上下の法面用部材1の両者を、1つの底面用部材2で、盛土側に確実に固定することができるだけでなく、盛土が経時的にある程度沈下したとしても、法面用部材1が法面に沿って互いにスライドすることができるので、法面用部材1により形成される表面に凹凸が生じたりすることとはなく、形成された、盛土の法面の美観を保つことができる。このようなスライドを可能にするためには、例えば、法面用部材1の上端及び下端の格子枡目高さを15〜25cmにすればよい。
以下、差し込み型盛土構築方法を説明する。
本発明の他の実施態様は、以下の工程:
(1)前記底面用部材を、前記U字係合部が盛土の法面下端に配置されるよう、盛土基礎上に載置し、
(2)前記底面用部材のU字係合部内に、前記回転型法面用部材の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該底面用部材に係合し、
(3)前記底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
(4)前記盛土基礎、前記底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
(5)前記法面用部材を、前記U字係合部を支点として前記(4)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように上方向に回動させて、1段目の盛土層を形成し、
(6’)2段目に用いる前記底面用部材のU字係合部に、工程(5)で配置した法面用部材の上端のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該2段目の底面用部材に係合し、該2段目の底面用部材を盛土側へ引き込み、
(7’)前記2段目の底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
(8’)前記2段目の底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
(9’)前記差し込み型法面用部材の下端のタテ棒を、工程(6’)で作られた係合部の盛土側に法面に沿って上から挿入することにより、2段目の法面用部材を設置して、前記(8’)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように、2段目の盛土層を形成し、
(10’)必要により前記工程(6’)〜(9’)を繰り返して、3段目以降の盛土を形成して、所望の高さの盛土を構築する、
を含む差し込み型盛土構築工法。
図15と図16を対比すれば分かるように、差し込み型で使用する法面用部材は、下端のヨコ棒の有無のみ相違するものであることができる。かかる相違により、差し込み型工法においては、法面用部材の上端のヨコ棒に底面用部材のU字係合部が係合され、かかる係合部の内側(盛土側)に、次の法面用部材の下端にあるタテ棒が挿入される。図17にかかる係合、挿入状態を示す。前記したように、差し込み型の場合、法面用部材の下端のヨコ棒が存在せず、タテ棒が25〜50cm突出していることができる。回転型と同様、差し込み型盛土構築工法においても、底面用部材2を盛土側に引きこむことにより、上下の法面用部材1の両者を、1つの底面用部材2で、盛土側に確実に固定することができるだけでなく、盛土が経時的にある程度沈下したとしても、法面用部材1が法面に沿って互いにスライドすることができるので、法面用部材1により形成される表面に凹凸が生じたりすることとはなく、形成された、盛土の法面の美観を保つことができる。
尚、前記差し込み型盛土構築工法においては、1段目の法面用部材と底面用部材に代えて、特許文献1に記載の盛土補強部材を用いてもよいし、1段目の法面用部材と底面用部材の角度を固定するために、図18に示す斜タイ材を予め法面用部材と底面用部材の所定位置のヨコ棒に固定した後、1段目の盛土Cを形成することもできる(図18参照)。また、前記工程(6’)において、2段目に用いる前記底面用部材のU字係合部に、工程(5)で配置した法面用部材の上端のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該2段目の底面用部材に係合し、該2段目の底面用部材を盛土側へ引き込んだ後、斜タイ材を用いて、法面用部材1を固定した後に、2段目の法面用部材を設置した後に、前記工程(7’)と(8’)を行い、工程(9’)を省いて、2段目の盛土層Cを形成してもよい。
差し込み型盛土構築工法においても、最上段目の盛土層の形成において、最上段目の法面用部材の下端のタテ棒を、その下段の底面用部材の係合部の盛土側に法面に沿って上から挿入することにより、最上段目の法面用部材を設置した後、追加の底面用部材を、該底面用部材のU字係合部が、該最上段の法面用部材の任意の中段の格子枡目から突出するよう、該所定高さに満たない盛土上に載置し、該追加の底面用部材を盛土側へ引き込み、これに、必要により追加のジオグリッドを結束した後、該追加の底面用部材及びジオグリッド上に所定高さまで盛土・転圧して、所望の高さの盛土を構築する工程をさらに含むことができる。
実施例を記載するまでもなく、技術常識及び以上の説明を参酌すれば、本発明に係る盛土構築工法が実施し得るものであることは当業者にとって明らかであろう。
本発明に係る盛土構築用壁面材ユニットは、略平面状の法面用部材と底面用部材とに分割可能であり、さらに両者の係合は、底面用部材の複数のタテ棒を略U字状に折り返した簡単な構造であるため、制作費が易く、現場作業性が良く、法面角度追従自由度があり、転圧容易であり、運搬・収納・取り扱いも容易性であり、さらに、上下に隣接する法面用部材が法面方向にスライド可能であり、構築した盛土の経時的沈下にも対応可能であるため、盛土構築工法に好適に利用可能である。
G 盛土基礎
P 法面
C 盛土
1 法面用部材
2 底面用部材
3 ジオグリッド

Claims (5)

  1. 以下の工程:
    (0)法面上に設置されるタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状四角形の法面用部材と、盛土内に埋設される同じくタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状の四角形の底面用部材とに分割されてなる盛土構築用壁面材ユニットであって、該底面用部材は、法面側の1辺に、該底面用部材の複数のタテ棒を略U字状に折り返したU字係合部を有し、該U字係合部内に、該法面用部材の1のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材が、該底面用部材に脱着可能な状態で係合されることを特徴とする前記壁面材ユニットを用意し、
    (1)該壁面材ユニットに底面用部材を、前記U字係合部が盛土の法面下端に配置されるよう、盛土基礎上に載置し、
    (2)前記底面用部材のU字係合部内に、該壁面材ユニットの法面用部材の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該底面用部材に係合し、
    (3)前記底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
    (4)前記盛土基礎、前記底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
    (5)前記法面用部材を、前記U字係合部を支点として前記(4)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように上方向に回動させて、1段目の盛土層を形成し、
    (6)2段目に用いる前記底面用部材を、該底面用部材のU字係合部が工程(5)で配置した法面用部材の上端の格子枡目から突出するよう、1段目の盛土層上に載置し、
    (7)工程(6)で載置した底面用部材のU字係合部内に、2段目に用いる法面用部材の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該2段目の底面用部材に係合し、該2段目の底面用部材を盛土側へ引き込み、
    (8)前記2段目の底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
    (9)前記2段目の底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
    (10)前記2段目の法面用部材を、前記U字係合部を支点として前記(9)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように上方向に回動させて、2段目の盛土層を形成し、
    (11)必要により前記工程(6)〜(10)を繰り返して、3段目以降の盛土を形成して、所望の高さの盛土を構築する、
    を含む盛土構築工法。
  2. 最上段目の盛土層の形成において、最上段目の法面用部材を、最上段目の底面用部材のU字係合部を支点として、形成すべき所定高さに満たない盛土の法面を覆うように上方向に回動させた後、追加の底面用部材を、該底面用部材のU字係合部が、該最上段の法面用部材の任意の中段の格子枡目から突出するよう、該所定高さに持たない盛土上に載置し、該追加の底面用部材を盛土側へ引き込み、これに、必要により追加のジオグリッドを結束した後、該追加の底面用部材及びジオグリッド上に所定高さまで盛土・転圧して、所望の高さの盛土を構築する工程をさらに含む、請求項に記載の盛土構築工法。
  3. 以下の工程:
    (0)法面上に設置されるタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状四角形の法面用部材と、盛土内に埋設される同じくタテ棒とヨコ棒から構成される略格子状の四角形の底面用部材とに分割されてなる盛土構築用壁面材ユニットであって、該底面用部材は、法面側の1辺に、該底面用部材の複数のタテ棒を略U字状に折り返したU字係合部を有し、該U字係合部内に、該法面用部材の1のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材が、該底面用部材に脱着可能な状態で係合されることを特徴とする前記壁面材ユニットを用意し、
    (1)該壁面材ユニットの該底面用部材を、前記U字係合部が盛土の法面下端に配置されるよう、盛土基礎上に載置し、
    (2)前記底面用部材のU字係合部内に、壁面材ユニットの法面用部材の下端にあるヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該底面用部材に係合し、
    (3)前記底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
    (4)前記盛土基礎、前記底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
    (5)前記法面用部材を、前記U字係合部を支点として前記(4)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように上方向に回動させて、1段目の盛土層を形成し、
    (6’)2段目に用いる前記底面用部材のU字係合部に、工程(5)で配置した法面用部材の上端のヨコ棒を挿入することにより、該法面用部材を該2段目の底面用部材に係合し、該2段目の底面用部材を盛土側へ引き込み、
    (7’)前記2段目の底面用部材のU字係合部を有する辺と対向する1辺に、結束手段を用いてジオグリッドを結束し、
    (8’)前記2段目の底面用部材、及び前記ジオグリッド上に、所定高さまで盛土・転圧し、
    (9’)該壁面材ユニットの法面用部材の下端においてタテ棒が25〜50cm突出しているものを用意し、該突出したタテ棒を、工程(6’)で作られた係合部の盛土側に法面に沿って上から挿入することにより、2段目の法面用部材を設置して、前記(8’)で形成した所定高さの盛土により形成される法面を覆うように、2段目の盛土層を形成し、
    (10’)必要により前記工程(6’)〜(9’)を繰り返して、3段目以降の盛土を形成して、所望の高さの盛土を構築する、
    を含む盛土構築工法。
  4. 最上段目の盛土層の形成において、最上段目の法面用部材の下端のタテ棒を、その下段の底面用部材の係合部の盛土側に法面に沿って上から挿入することにより、最上段目の法面用部材を設置した後、追加の底面用部材を、該底面用部材のU字係合部が、該最上段の法面用部材の任意の中段の格子枡目から突出するよう、該所定高さに持たない盛土上に載置し、該追加の底面用部材を盛土側へ引き込み、これに、必要により追加のジオグリッドを結束した後、該追加の底面用部材及びジオグリッド上に所定高さまで盛土・転圧して、所望の高さの盛土を構築する工程をさらに含む、請求項に記載の盛土構築工法。
  5. 前記法面用部材と前記底面用部材を斜タイ材で固定する工程をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の盛土構築工法。
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