JP2011069156A - 法面保護構造と法面保護に用いる連結金具。 - Google Patents

法面保護構造と法面保護に用いる連結金具。 Download PDF

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謙吾 大山
Koshiro Takao
浩司郎 高尾
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Abstract

【課題】少ない部材で簡易に法面を保護することができる構造を提供する。
【解決手段】法面の前面に立て懸ける金網パネル1と、この金網パネル1の前面から上下複数段において金網パネル1に係合する連結金具2とより構成する。この連結金具2は、その上下縁部を金網パネル1の鋼線間を貫通させて金網パネル1の裏側へ露出させることできるよう形成してあり、かつこの上下縁部には連結材3の連結孔が開口してある。この上下縁部の連結孔に、金網パネル1の背面において連結材3を挿入して連結する。
【選択図】図1

Description

本発明は法面保護構造と、その法面保護構造に用いる連結金具に関するものである。
法面を保護する方法として、断面L字状の金網を型枠として法面の前面に配置し、その背面に水平面の面材を連結し、この面材の上に土砂を盛り立て行く工法が知られている。
たとえば特許文献1の工法は、図6に示すように、金網の水平敷設面aに対して、一定の角度で引き起こした法面形成用の傾斜金網bを、法面の前面に配置し、敷設面aの上に土砂を搭載して転圧する工法である。
また特許文献2の工法は、図7に示すように、断面L型に曲げ加工したエキスパンドメタルcを使用する工法であり、鉄筋dで控えを取って法面の前面に配置し、水平面eの上に土砂を搭載して転圧する工法である。
特開平5−112939号公報。 特開平7−197470号公報。
前記したような従来の法面保護方法にあっては、次のような問題点が存在している。
<1> 断面がL型の前面網枠を使用する理由のひとつは、法面の整形角度を得るためである。ところが実際にはこの程度の寸法のものを積み上げても、正確な法面の整形角度を得ることができない。
<2> そこで実際には図7に示すように、法面に沿って長いパイプなどを整形用の定規fとして組み立ておき、このパイプ定規fを見通しながらL型エキスパンドメタルcなどを積み上げて、法面の前面の整形角度を得ているのである。
<3> そうであるならば、法面の前面の網枠を、断面L型に形成する必要はないことに発明者らは気がついた。
<4> さらに、傾斜金網bやエキスパンドメタルcを、水平面に対してL型に形成すると、その傾斜面の倒れを阻止するために控え鉄筋dを設置することが必要となる。この控え鉄筋dが背面側に張り出していることによって、網枠の背面の転圧作業の障害となり、十分な転圧がしにくい、という問題もあった。
<5> さらにL型の型枠を順次積み上げてゆくと、地盤の沈下に対応しにくい、という問題もある。これは、図7に示す特許文献にあるようにL型のエキスパンドメタルcの上端に、上の段のエキスパンドメタルcの下端を載せている状態であるから、背面に投入した土砂が沈下しても、エキスパンドメタルや金網は沈下の回避ができず、もろに型枠に重量が加わる。そのため、エキスパンドメタルや金網の前面が外側に膨れて張り出してしまい、完成した法面としては体裁の悪いものとなりやすい、という問題もあった。
上記のような課題を解決する本発明の法面保護構造は、法面の前面に立て懸ける金網と、この金網の前面から上下複数段において金網に係合する連結金具とより構成し、この連結金具は、その上下縁部を金網の鋼線間を貫通させて金網の裏側へ露出させることできるよう形成してあり、かつこの上下縁部には連結材の連結孔が開口してあり、この上下縁部の連結孔に、金網の背面において連結材を挿入し、かつ上縁部の連結孔に挿入した連結材と、下縁部の連結孔に挿入した連結材とは独立しており、かつ、下段の金具の上縁部に挿入した連結材は、上段の金具の下縁部に挿入した連結材とは一体であり、金網の背面には盛土土砂を投入することを特徴としたものである。
また、本発明の法面保護構造に用いる連結金具は、金網の前面から金網に係合できる金具であって、その上下縁部を金網の鋼線間を貫通させて金網の裏側へ露出させることできるよう形成してあり、かつこの上下縁部には連結材の連結孔が開口してあることを特徴としたものである。
本発明の法面保護構造とその構造に用いる連結金具は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<1> 断面L型の前面網枠で法面の傾斜角を得ようという思想は放棄しているから、L型の型枠を一切使用しない。
<2> それに代わって上下方向に鉄筋を連結する連結部材を使用するだけであるから、部品数は少なく、その組み立ても簡単で、運搬、保管の負担もきわめて軽減できる。
<3> 断面L型の前面網枠のように、上下方向に搭載する部材が存在しないから、投入して土砂が時間とともに沈下しても、その沈下量を簡単に吸収することができ、一部がはらみ出す、といった不細工な形状に至ることがない。
<4> 背面に控えの鉄筋などが一切存在しない。そのために背面土砂の転圧の障害物が存在せず、十分な転圧を行うことができ、その結果土砂の沈下を最小限に抑えることができる。
本発明の法面保護構造の実施例の全体図。 連結金具と金網の組み合わせ状態の説明図。 下段の連結金具に連結材を取り付けた状態の説明図。 下段の連結材に、上段の連結金具を取り付けた状態の説明図。 上段の連結金具の上に連結材を取り付けた状態の説明図。 従来の法面保護用金網枠の説明図。 従来の他の法面保護用金網枠の説明図。
以下図面を参照にしながら本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>全体の構成。(図1)
本発明の法面保護構造は、法面の前面に立て懸ける金網パネル1と、金網パネル1の前面から金網パネル1に係合する連結金具2と、上下に配置した連結金具2間の連結する連結材3によって構成する。
<2>金網パネル。
本発明を構成する金網パネル1は、単純な矩形の平面材である。
従来のような断面L型に形成したものではない。
したがって市販の金網をそのまま、あるいは切断するだけで利用することができ、その材料費はきわめて安価である。
なおこの明細書と請求項における「金網パネル」とは典型的なクリンプ金網のパネルだけでなく、溶接金網、エキスパンドメタル、鋼棒を縦横に溶接した鋼材の枠体など、市販の材料をひろく含む意味である。
<3>連結金具。
次に、本発明の法面保護構造で重要な役目を果たす連結金具2について説明する。
この連結金具2は、金網パネル1の前面から金網パネル1に係合する部材であり、断面がコ字状態の金具である。
この連結金具2は、例えば1枚の長方形の鋼板の上下を、断面コ字状に同一方向に折り曲げて製造することができる。
折り曲げた上下の折り曲げ片を、上縁部21、下縁部22として構成する。
そしてこの上下縁部21、22には後述する連結材3を挿入するための連結孔23を開口してある。
連結金具2は、1枚の鋼板を折り曲げるだけでなく、穴空き鋼板や、細長い矩形、楕円形に形成した鉄筋の上下端を同一方向に折り曲げて構成することもできる。
鉄筋の場合には長方形、または楕円形に加工した鉄筋のヘアピン部分の内側が連結孔になるから、あえて連結孔を加工する必要はない。
<4>連結金具の寸法。
この連結金具2は、その上下縁部21、22を金網パネル1の鋼線11間に貫通させて、金網パネル1の裏側へ露出させることできるような寸法であることを要する。
そのために、上下縁部21、22の厚さ、幅、距離は、金網パネル1の鋼線11間の寸法を考慮して構成する。
<5>組立順序。
次に法面保護構造を構築する順序を説明する。
<6>金網パネルを立てる。
まず一定寸法の金網パネル1、たとえば幅1.5メートル、高さ0.5メートル程度の矩形の面状の金網パネル1を地表に立てて設置する。
この場合の金網パネル1の傾斜が、すなわち法面の傾斜になるので、その姿勢は重要であるが、前記したように傾斜のチェックは現場で別に設置した定規としてのパイプなどを見通して行っている。
したがって本発明の金網パネル1は単なる矩形の面材であって、断面L型の場合のように底面は存在しないが、その傾斜角度はパイプなどの定規によって行うから正確に設置することができる。
<7>連結金具の挿入。(図3)
金網パネル1の鋼線11の空間から、連結金具2の上下縁部21、22を挿入し、その背面に露出させる。
連結金具2の寸法は、金網パネル1の鋼線11間の空間を考慮して決定してあるから、その上下縁部21、22を容易に挿入することができる。
その露出した上縁部の連結孔23に、金網パネル1の背面において上側の連結材3を挿入する。
したがってこの部分の金網パネル1は、外側の連結金具2と、背面側の連結材3との間に挟まれて姿勢、位置を維持されることになる。
<8>土砂の投入、転圧。
この状態で金網パネル1の背面に補強用ネット、次いで植生基盤を取り付け、さらに連結金具2の下縁部22に、ボルトナットなどによって、補強材4を水平に取り付ける。
その補強材4の上に盛土用の土砂5を投入して転圧する。
その場合に、本発明の金網パネル1は単なる矩形の平面材であり、従来のように背面には控え材が存在しない。
そのために、投入した盛土用土砂5を、タンパーやローラーなどを金網パネル1の背面にぎりぎりまで接近させて、十分に転圧、締め固めをすることができる。
<9>上段の金網パネルの設置。
上記の金網パネル1を下段パネル1Bとすると、その上に、同一の傾斜を与えて、上段金網パネル1Aを設置する。
その場合に、上下の金網パネル1A、1Bにおいて、縦方向の鋼材11の位置をずらして設置する。
すると上段の金網パネル1Aが沈下した場合にその沈下が、下段の金網パネル1Bに影響することがない。
<10>上段の連結金具の取り付け。(図4)
上段の金網パネル1Aを設置したら、前記の連結金具2よりも上の位置に、上段の連結金具2を挿入する。
その場合に、下段の連結金具2の上縁部21の連結孔23に挿入した連結材3に、新たな上の位置の連結金具2の下縁部22の連結孔23を挿入する。
こうして、ひとつの連結金具2の下縁部22の連結孔23には下方の連結材3を、上縁部21の連結孔23には上方の連結材3を挿入することになる。
<11>上段の連結材の挿入。(図5)
次に、上段の連結金具2の上縁部の連結孔に、上段の連結材3を挿入する。この上段の連結材3は、下段の連結材3とは別の部材である。
すなわちひとつの連結金具2の下縁部22の連結孔23に挿入した連結材3と、上縁部21の連結孔23に挿入した連結材3とは独立しており、かつ、下段の連結金具2の上縁部21に挿入した連結材3は、上段の連結金具2の下縁部22に挿入した連結材3とは一体である点を特徴としている。
このように一つの連結金具2において、上下の連結材3が独立、分離しているから、投入した土砂の沈下が、上下の方向へ影響を与えることない。
さらに上下の連結金具2においては、両者を連結する連結材3は一体であるから、金網パネル1の面としての姿勢は確実に維持することができる。
以上の作業の繰り返しによって、法面保護の構造を形成することができる。
1:金網パネル
1A:上段の金網パネル
1B:下段の金網パネル
2:連結金具
3:連結材
4:補強材
5:盛土

Claims (2)

  1. 法面の前面に立て懸ける金網パネルと、
    この金網パネルの前面から上下複数段において金網パネルに係合する連結金具とより構成し、
    この連結金具は、その上下縁部を金網パネルの鋼線間を貫通させて金網パネルの裏側へ露出させることできるよう形成してあり、
    かつこの上下縁部には連結材の連結孔が開口してあり、
    この上下縁部の連結孔に、金網パネルの背面において連結材を挿入し、
    かつ上縁部の連結孔に挿入した連結材と、
    下縁部の連結孔に挿入した連結材とは独立しており、
    かつ、下段の金具の上縁部に挿入した連結材は、上段の金具の下縁部に挿入した連結材とは一体であり、
    金網パネルの背面には盛土用土砂を投入してある、
    法面保護構造。
  2. 金網パネルの前面から金網パネルに係合できる金具であって、
    本体の上下には、
    本体から折り曲げた上下縁部が形成してあり、
    この上下縁部は、金網パネルの鋼線間を貫通させて金網パネルの裏側へ露出させることできる寸法に形成してあり、
    かつこの上下縁部には連結材の連結孔が開口してある、
    法面保護構造に用いる連結金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015036502A (ja) * 2013-08-15 2015-02-23 旭化成ジオテック株式会社 分割された盛土構築用壁面材ユニット
KR102150343B1 (ko) * 2019-12-13 2020-09-01 (주)씨티이엔씨 사면보강용 격자구조틀 및 이를 이용한 경사면 보강구조물

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