JP6221279B2 - レジスト組成物の製造方法及びパターン形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レジスト組成物の製造方法及びパターン形成方法に関する。
半導体装置等の電子デバイスの絶縁膜に用いられる材料として、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、リンを添加した酸化シリコン(PSG)、フッ素を添加した酸化シリコン(SiOF)等の無機材料、ポリイミド等の有機材料が知られている。絶縁膜の形成方法として、CVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いる方法、シリコンを含有する化合物の重合を利用する方法、絶縁膜となる樹脂材料を塗布する方法等が知られている。
特開2010−056156号公報 特開2006−278506号公報 特開2012−053243号公報
絶縁膜の形成時に熱処理が行われる場合、その温度によっては、配線等の導電部の熱ストレスによる断線、導電部に用いられている材料の拡散が生じる恐れがある。
また、絶縁膜の形成後、レジストパターンを形成し、それをマスクにしたエッチングにより絶縁膜に開口部を形成し、形成したその開口部に配線等の導電部を形成する方法がある。この方法では、エッチングにより、絶縁膜の開口部や下地にダメージが生じたり、開口部のサイズのばらつきが生じたりする恐れがある。
本発明の一観点によれば、アルカリの化合物を含む溶媒と、前記溶媒中に設けられ、シリコン原子又はゲルマニウム原子に結合したアルコキシ基を有するアルコキシ基含有化合物の、アルカリ存在下での加水分解及び縮合により得られる樹脂のクラスタとを含み、電子線の照射部位が現像液に不溶となるレジスト組成物を形成する工程を含み、前記アルコキシ基含有化合物は、一般式R1 4-n1(OR2n〔式中、M1は、シリコン原子又はゲルマニウム原子であり、nは、1〜3の整数である。R1は、ビニル基、脂環族基又はアリール基の所定の水素原子をアリール基若しくはアリール基の誘導体で置換したものを表し、官能基内にエステル結合又はエーテル結合を含み、nが2以下では互いに同一でも異なっていてもよい。R2は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、ビニル基又は脂環族基を表し、nが2以上では互いに同一でも異なっていてもよい。〕で表され、前記樹脂は、前記アルコキシ基含有化合物の少なくとも1種の加水分解及び縮合により得られるレジスト組成物の製造方法が提供される。
また、本発明の一観点によれば、アルカリの化合物を含む溶媒と、前記溶媒中に設けられ、シリコン原子又はゲルマニウム原子に結合したアルコキシ基を有するアルコキシ基含有化合物の、アルカリ存在下での加水分解及び縮合により得られる樹脂のクラスタとを含み、電子線の照射部位が現像液に不溶となるレジスト組成物を準備する工程と、準備された前記レジスト組成物を基板上に配設する工程と、配設された前記レジスト組成物の一部に前記電子線を照射する工程と、前記レジスト組成物の前記電子線の未照射部を、前記現像液を用いて前記基板上から除去する工程とを含み、前記アルコキシ基含有化合物は、一般式R3 4-n2(OR4n〔式中、M2は、シリコン原子又はゲルマニウム原子であり、nは、1〜3の整数である。R3は、ビニル基、脂環族基又はアリール基の所定の水素原子をアリール基若しくはアリール基の誘導体で置換したものを表し、官能基内にエステル結合又はエーテル結合を含み、nが2以下では互いに同一でも異なっていてもよい。R4は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、ビニル基又は脂環族基を表し、nが2以上では互いに同一でも異なっていてもよい。〕で表され、前記樹脂は、前記アルコキシ基含有化合物の少なくとも1種の加水分解及び縮合により得られるパターン形成方法が提供される。
開示の技術によれば、レジスト組成物へのエネルギー線の照射及びその照射部位の現像液による除去によって絶縁膜、或いは絶縁膜のパターンを形成することが可能になる。
また、開示の技術を電子デバイスの製造に採用することにより、熱やエッチングによる不具合の発生を抑え、性能及び信頼性の高い電子デバイスを安定的に製造することが可能になる。
レジスト組成物の一例を模式的に示す図である。 レジスト組成物の塗布工程の一例を模式的に示す図である。 熱処理工程の一例を模式的に示す図である。 エネルギー線照射工程の一例を模式的に示す図である。 現像工程の一例を模式的に示す図である。 導電部形成工程の一例を模式的に示す図である。
レジスト組成物は、シリコン原子又はゲルマニウム原子に結合したアルコキシ基を有するアルコキシ基含有化合物の、酸又はアルカリ存在下での加水分解及び縮合により得られる樹脂を、溶媒中に含む。このレジスト組成物は、エネルギー線の照射された部位が現像液に不溶となる、ネガ型のレジスト組成物である。
ここで、アルコキシ基含有化合物は、下記一般式(1)で表される。
1 4-nM(OR2n・・・(1)
式(1)中、Mは、シリコン(Si)原子又はゲルマニウム(Ge)原子である。nは、1〜4の整数である。R1は、水素原子若しくはフッ素原子、又は炭素数1〜8のアルキル基、ビニル基、脂環族基、アリール基若しくはこれらの誘導体を表し、nが2以下では互いに同一でも異なっていてもよい。R2は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、ビニル基又は脂環族基を表し、nが2以上では互いに同一でも異なっていてもよい。
レジスト組成物に含まれる樹脂は、このような式(1)で表されるアルコキシ基含有化合物の1種又は複数種が用いられ、酸又はアルカリ存在下での加水分解及び縮合により形成される。
例えば、式(1)のMがシリコン原子であるアルコキシ基含有化合物(シラン化合物)としては、テトラアルコキシシラン、トリアルコキキシシラン、メチルトリアルコキシシラン、エチルトリアルコキシシラン、プロピルトリアルコキシシラン、フェニルトリアルコキシシラン、ビニルトリアルコキシシラン、アリルトリアルコキシシラン、グリシジルトリアルコキシシラン、ジアルコキキシシラン、ジメチルジアルコキシシラン、ジエチルジアルコキシシラン、ジプロピルジアルコキシシラン、ジフェニルジアルコキシシラン、ジビニルジアルコキシシラン、ジアリルジアルコキシシラン、ジグリシジルジアルコキシシラン、フェニルメチルジアルコキシシラン、フェニルエチルジアルコキシシラン、フェニルプロピルトリアルコキシシラン、フェニルビニルジアルコキシシラン、フェニルアリルジアルコキシシラン、フェニルグリシジルジアルコキシシラン、メチルビニルジアルコキシシラン、エチルビニルジアルコキシシラン、プロピルビニルジアルコキシシラン等が挙げられる。更に、上記のようなシラン化合物中の、式(1)のR1に相当する基の水素原子をフッ素原子で置換したもの等が挙げられる。更に、上記のようなシラン化合物中の、式(1)のR1に相当するアルキル基、ビニル基、脂環族基又はアリール基の所定の水素原子を他の基(アリール基、エステル結合又はエーテル結合を有する基等)で置換したもの等が挙げられる。
また、式(1)のMがゲルマニウム原子であるアルコキシ基含有化合物(ゲルマン化合物)としては、上記シラン化合物のシリコン原子をゲルマニウム原子に置き換えた化合物、即ち、テトラアルコキシゲルマン、トリアルコキキシゲルマン、メチルトリアルコキシゲルマン、エチルトリアルコキシゲルマン、プロピルトリアルコキシゲルマン、フェニルトリアルコキシゲルマン、ビニルトリアルコキシゲルマン、アリルトリアルコキシゲルマン、グリシジルトリアルコキシゲルマン、ジアルコキキシゲルマン、ジメチルジアルコキシゲルマン、ジエチルジアルコキシゲルマン、ジプロピルジアルコキシゲルマン、ジフェニルジアルコキシゲルマン、ジビニルジアルコキシゲルマン、ジアリルジアルコキシゲルマン、ジグリシジルジアルコキシゲルマン、フェニルメチルジアルコキシゲルマン、フェニルエチルジアルコキシゲルマン、フェニルプロピルトリアルコキシゲルマン、フェニルビニルジアルコキシゲルマン、フェニルアリルジアルコキシゲルマン、フェニルグリシジルジアルコキシゲルマン、メチルビニルジアルコキシゲルマン、エチルビニルジアルコキシゲルマン、プロピルビニルジアルコキシゲルマン等が挙げられる。更に、上記のようなゲルマン化合物中の、式(1)のR1に相当する基の水素原子をフッ素原子で置換したもの等が挙げられる。更に、上記のようなゲルマン化合物中の、式(1)のR1に相当するアルキル基、ビニル基、脂環族基又はアリール基の所定の水素原子を他の基(アリール基、エステル結合又はエーテル結合を有する基等)で置換したもの等が挙げられる。
レジスト組成物に含まれる樹脂(上記のようなアルコキシ基含有化合物の1種又は複数種を用いて形成される樹脂)の重量平均分子量(Mw)は、500〜50,000,000が好ましく、7,000〜48,000,000がより好ましい。重量平均分子量が500を下回ると、樹脂の沸点が低くなり、後述のように主に溶媒の乾燥を目的として行う熱処理の際に、樹脂骨格が開裂したり、開裂した成分が蒸発したりしてしまうことがある。また、重量平均分子量が50,000,000を上回ると、溶媒への溶解性(或いは溶媒による希釈性)が低下することがある。
レジスト組成物中の上記樹脂の含有量は、10質量%〜70質量%が好ましく、20質量%〜60質量%がより好ましい。
レジスト組成物に含まれる溶媒は、上記樹脂が溶解するものであれば、特に限定されない。溶媒には、例えば、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、オクタン、デカン、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリオールモノプロピロエーテル等が用いられる。
上記のような樹脂及び溶媒を含むレジスト組成物には、酸やアルカリ等に対する耐薬品性、及び耐湿性を高めるために、骨格に炭化水素を含むシリコーン化合物等を添加してもよい。このような添加化合物としては、例えば、ポリジメチルカルボシラン、ポリヒドロメチルカルボシラン、ポリジエチルカルボシラン、ポリヒドロエチルカルボシラン、ポリカルボシラスチレン、ポリフェニルメチルカルボシラン、ポリジフェニルカルボシラン、ポリジメチルシルフェニレンシロキサン、ポリメチルシルフェニレンシロキサン、ポリジエチルシルフェニレンシロキサン、ポリエチルシルフェニレンシロキサン、ポリジプロピルシルフェニレンシロキサン、ポリプロピルシルフェニレンシロキサン、ポリフェニルシルフェニレンシロキサン、ポリジフェニルシルフェニレンシロキサン、ポリフェニルメチルシルフェニレンシロキサン、ポリフェニルエチルシルフェニレンシロキサン、ポリフェニルプロピルシルフェニレンシロキサン、ポリエチルメチルシルフェニレンシロキサン、ポリメチルプロピルシルフェニレンシロキサン、ポリエチルプロピルシルフェニレンシロキサン等が挙げられる。
このような添加化合物の添加量は、レジスト組成物の上記樹脂100重量部に対して0.1重量部から200重量部が好ましい。添加化合物の添加量が0.1重量部を下回ると、耐薬品性、耐湿性の効果が得られないことがある。添加化合物の添加量が200重量部を上回ると、このレジスト組成物から後述のように形成される絶縁膜の機械的強度が低下することがある。
レジスト組成物の形成方法は、特に限定されるものではない。例えば、上記のようなシラン化合物、ゲルマン化合物等を、溶媒(上記のような溶媒)に溶解した後、以下の式(1A)に示すような加水分解、並びに、式(2A)及び式(2B)に示すような縮合を進行させることで、形成することができる。
Figure 0006221279
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加水分解及び縮合には、酸又はアルカリ、例えば強酸又は強アルカリの触媒が用いられる。触媒には、有機酸又は有機アルカリを用いることができる。有機酸又は有機アルカリとしては、例えば、1分子中に脂肪族、脂環族及び芳香族の少なくともいずれかの炭化水素を含む化合物が用いられる。有機酸の化合物の例としては、マレイン酸、酢酸、スルホン酸、トルエンスルホン酸等が挙げられ、これらは1種単独で使用しても2種以上を併用してもよい。有機アルカリの化合物の例としては、ピリジン、トリエチルアミン、テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイド(TAAOH)等が挙げられ、これらは1種単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
尚、テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイドとしては、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラプロピルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラn−オクチルアンモニウムハイドロオキサイド、n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウムハイドロオキサイド、n−オクタデシルトリメチルアンモニウムハイドロオキサイド等が挙げられる。これらは1種単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
溶媒中では、酸又はアルカリの存在下で、式(1A)に示すように、末端にアルコキシ基を有する分子(シラン化合物若しくはゲルマン化合物のモノマ又は重合体)が加水分解され、末端にシラノール基を有する分子と、アルコールが生成される。更に、溶媒中では、式(2A)に示すように、末端にシラノール基を有する分子同士の縮合により、主鎖、或いは主鎖と側鎖に原子Mを含む骨格を有する樹脂と、水が生成される。また、溶媒中では、式(2B)に示すように、末端にシラノール基を有する分子と末端にアルコキシ基を有する分子との縮合により、主鎖、或いは主鎖と側鎖に原子Mを含む骨格を有する樹脂と、アルコールが生成される。
このような加水分解及び縮合の進行により、原子Mを含む骨格を有する樹脂が溶媒中に生成される。生成される樹脂には、原子Mを含む骨格が線状に延びた分子構造を有するもの、原子Mを含む骨格が3次元的に広がった分子構造を有するもの、籠状の分子構造を有するもの等が含まれ得る。加水分解及び縮合の条件(モノマ、溶媒、触媒の種類や量等)により、絡み合うように延びた分子構造を有する樹脂、3次元的に広がった分子構造を有する樹脂、籠状の分子構造を有する樹脂が、単独で或いは複数種混ざり合って、溶媒中に生成される。溶媒中では、生成された樹脂が複数のクラスタを形成し、クラスタの樹脂の隙間には、溶媒、触媒、加水分解及び縮合により生じたアルコール等が含まれる。
このような方法を用いて、レジスト組成物を得ることができる。尚、必要に応じ、得られたレジスト組成物から一定量の溶媒やアルコール等を除去したり、或いは溶媒を添加したりして、レジスト組成物中の樹脂の含有量を調整するようにしてもよい。
図1はレジスト組成物の一例を模式的に示す図である。
図1に例示するレジスト組成物10は、樹脂11のクラスタ11A、及び溶媒12を含む。ここでは一例として、籠状の分子構造を有する樹脂11のクラスタ11Aが溶媒12中に分散している様子を模式的に図示している。尚、クラスタ11Aは、この図1のように各々が溶媒12中に分散する場合のほか、複数が凝集体となって溶媒12中に分散する場合もある。
溶媒12中には、樹脂11のクラスタ11Aのほか、樹脂11の形成に用いられた触媒が含まれる。触媒は、酸又はアルカリであり、このような触媒存在下でのシラン化合物、ゲルマン化合物の加水分解及び縮合により、樹脂11、クラスタ11Aが生成される。加水分解及び縮合は、溶媒12中で部分的に起こり、レジスト組成物10がゲル化することなく、樹脂11、クラスタ11Aが生成される。
続いて、上記のようなレジスト組成物を用いた絶縁膜の形成方法について説明する。
図2はレジスト組成物の塗布工程の一例を模式的に示す図である。
まず、図2に示すように、上記のようなレジスト組成物10を基板20上に設ける。レジスト組成物10は、塗布法によって基板20上に設ける。レジスト組成物10は、ゲル化させずに一定の流動性を示すように形成しておくことで、このように塗布法によって基板20上に設けることができる。
レジスト組成物10の塗布は、例えば、スピンコート法、ディップコート法、ニーダーコート法、カーテンコート法、又はブレードコート法により行うことができる。塗布効率の観点では、スピンコート法、ディップコート法が好ましい。
レジスト組成物10を塗布する基板20の種類は、特に限定されない。例えば、半導体装置の製造分野では、基板20を半導体基板、化合物半導体基板とすることができるほか、半導体基板、化合物半導体基板の表層部に半導体層、化合物半導体層を形成したものとすることができる。また、基板20は、層間絶縁膜等の絶縁膜が形成された基板とすることができ、形成されたその絶縁膜上にレジスト組成物10を設けることができる。また、基板20は、絶縁基板であってもよい。
このように基板20上にレジスト組成物10を塗布した後、熱処理、エネルギー線照射、及び現像を行う。
図3は熱処理工程の一例を模式的に示す図である。
基板20上にレジスト組成物10を塗布した後、熱処理(プリベーク)を行う。この熱処理は、基板20上に塗布したレジスト組成物10中の溶媒12の乾燥を主目的に行うものである。この熱処理では、レジスト組成物10内の溶媒12を完全に乾燥させることを要しない。熱処理の温度は、50℃〜300℃が好ましく、100℃〜250℃がより好ましい。熱処理により、レジスト組成物10内の樹脂11、クラスタ11Aの周囲や隙間から溶媒12が蒸発(図3に点線矢印で図示)したレジスト10a(レジスト組成物10)が基板20上に形成される。
尚、熱処理により溶媒12の蒸発が起こると、基板20上のレジスト10aの体積は収縮し得る。また、この熱処理の際には、樹脂11、クラスタ11Aの再配置や凝集、溶媒12中の触媒の作用による樹脂11、クラスタ11Aの結合(加水分解及び縮合)が生じ得る。
図4はエネルギー線照射工程の一例を模式的に示す図である。
熱処理を行って基板20上にレジスト10aを形成した後は、図4に示すように、例えばマスク50を用いてレジスト10aの所定部位に選択的にエネルギー線30の照射を行う。レジスト10aに照射するエネルギー線30には、赤外線、可視線、紫外線、エキシマレーザー線、X線、電子線等を用いる。
レジスト10aの所定部位にエネルギー線30を照射すると、その照射部位のレジスト10a内では溶媒12の蒸発が進行する。それと共に、エネルギー線30の照射部位では、例えば残存する触媒の作用により、樹脂11のクラスタ11A同士の間で式(1A)、式(2A)及び式(2B)に示したような加水分解及び縮合が進行する。このようなエネルギー線30の照射による溶媒12の蒸発、並びにクラスタ11A同士の加水分解及び縮合の進行により、エネルギー線30の照射部位のレジスト10aは硬化(ゲル化)し、これによりパターン潜像が形成される。
パターン潜像のレジスト10aの硬化部位は、所定の現像液に不溶(ネガ)となる。レジスト10aの硬化部位には、エネルギー線30の照射による溶媒12等の蒸発、並びに、樹脂11、クラスタ11Aの加水分解及び縮合の進行によって、3次元的な樹脂11の網目構造が形成され、その隙間が空孔として形成される。
レジスト10a内におけるクラスタ11Aの加水分解及び縮合を促進するうえでは、エネルギー線30として、紫外線、エキシマレーザー線、X線、電子線等の活性エネルギー線を用いることが好ましい。紫外線を用いる場合は、波長450nm以下のものが好ましい。エキシマレーザー線を用いる場合は、フッ化クリプトン(KrF)エキシマレーザー光(波長248nm)、フッ化アルゴン(ArF)エキシマレーザー光(193nm)、フッ素(F2)エキシマレーザー光(波長157nm)等が好ましい。
また、レジスト10a内におけるクラスタ11Aの加水分解及び縮合の促進、均一化を図るうえで、エネルギー線30の照射後に更に熱処理を行ってもよい。
尚、ここではエネルギー線30の照射をレジスト10aの所定部位に対して選択的に行う場合を例示したが、レジスト10aに全体的にエネルギー線30を照射し、レジスト10aを全体的に硬化させることもできる。
図5は現像工程の一例を模式的に示す図である。
基板20上のレジスト10aに対するエネルギー線30の照射後は、所定の現像液を用いてエネルギー線30の未照射部位(レジスト10aの未硬化部位)を基板20上から溶解除去することにより現像する。
用いる現像液の種類は、レジスト10aの未硬化部位を溶解することができるものであれば、特に制限されない。例えば、レジスト組成物10に用いた溶媒12、水、アルカリ水溶液等を用いることができる。
尚、現像液に用いるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ケイ酸ナトリウム、アンモニア等の無機アルカリ、エチルアミン、プロピルアミン等の第一級アミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン等の第二級アミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン等の第三級アミン、ジエチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルヒドロキシメチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウム等の第四級アンモニウムヒドロキシド等が挙げられる。
また、必要に応じ、アルカリ水溶液には、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、エチレングリコール等の水溶性有機溶媒、界面活性剤、樹脂11の溶解抑止剤等を添加することができる。
このように所定の現像液を用いてレジスト10aの未硬化部位(エネルギー線30の未照射部位)を溶解除去することにより、基板20上に、空孔を含むレジストパターン(絶縁膜パターン)10bが形成される。
形成した絶縁膜パターン10bには、例えば、導電部を形成することができる。
図6は導電部形成工程の一例を模式的に示す図である。
絶縁膜パターン10bを半導体装置の絶縁膜(層間絶縁膜等)として用いる場合であれば、絶縁膜パターン10bの凹部10bb(現像液による溶解除去で形成された部位)には、電極、配線等の導電部40を形成することができる。導電部40の形成には、スパッタ法、メッキ法、CVD法等、様々な形成方法を用いることができる。
絶縁膜パターン10bは、空孔を含み、このように空孔を含むことで、絶縁膜パターン10bの低誘電率化が図られる。
例えば、半導体分野では、半導体集積回路の高集積化に伴い、半導体素子の微細化、配線の高密度化が進んでいる。その結果、配線間隔が狭くなり、配線間の容量が増大し、配線遅延が生じる場合がある。ここで、配線遅延Tは、配線抵抗R及び配線間の容量Cと、式(3)で表されるような関係を有する。尚、容量Cは、式(4)で表される。
T∝C×R・・・(3)
C=ε0×εr×S/d・・・(4)
式(4)中、Sは配線の対向面積、ε0は真空の誘電率、εrは絶縁膜の誘電率、dは配線間隔である。式(3)及び式(4)より、配線遅延を小さくするためには、絶縁膜の低誘電率化が有効な一手段となる。
半導体装置の絶縁膜として、無機系の酸化シリコン膜や窒化シリコン膜が広く知られているが、これら無機系の絶縁膜は、誘電率が比較的高くなる。そのため、樹脂材料を用い、多孔質化した絶縁膜を形成し、より低誘電率化する技術も知られている。
このような多孔質絶縁膜の形成方法の1つに、テンプレート(熱分解性有機樹脂等)を予め混入した樹脂材料(シロキサン系樹脂等)を基板上に塗布し、樹脂材料の重合、及び加熱によるテンプレートの分解除去を行うことで、多孔質絶縁膜を形成する方法がある。但し、この多孔質絶縁膜の形成方法では、テンプレートに用いる物質の種類によっては、その分解に300℃〜500℃の温度が必要になる場合がある。この場合、多孔質絶縁膜の形成前に既に形成されている配線等の導電部に熱ストレスが加わって導電部に断線が生じたり、導電部に用いられている金属等の材料が絶縁膜内に拡散したりすることで、半導体装置の性能、信頼性、製造安定性が損なわれる恐れがある。
また、半導体装置の製造工程において、上記のようなテンプレート型の多孔質絶縁膜の形成方法を用い、形成した絶縁膜に配線等の導電部を形成する場合には、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術が採用される。即ち、半導体基板や絶縁膜といった下地の上に多孔質絶縁膜を形成した後、その多孔質絶縁膜上にレジストパターンを形成し、それをマスクにした多孔質絶縁膜のエッチングを行い、エッチングによって形成された多孔質絶縁膜の凹部に導電部を形成する。しかし、レジストパターンをマスクにした多孔質絶縁膜のエッチングの際、形成される凹部周辺の多孔質絶縁膜や下地にダメージが生じたり、凹部のサイズの拡大やばらつきが生じたりして、半導体装置の性能、信頼性、製造安定性が損なわれる恐れがある。更に、このような工程を経ることで、多孔質絶縁膜パターンの形成、半導体装置の製造に要するコストが高くなる場合がある。
更に、上記のようなテンプレート型の多孔質絶縁膜の形成方法を用いた場合、テンプレートが分解され除去される時の通り道が空孔になり、多孔質絶縁膜内に巨大な空孔や長く連なった空孔が形成される場合がある。このような空孔が形成されることで、多孔質絶縁膜の機械的強度が低下したり、多孔質絶縁膜に形成した導電部等の材料が空孔内に拡散したりして、半導体装置の性能、信頼性、製造安定性を低下させる恐れもある。
これに対し、上記の絶縁膜パターン10bの形成方法では、基板20上に形成したレジスト組成物10に対し、テンプレートを分解除去するような比較的高温の熱処理ではなく、レジスト組成物10内の溶媒12を乾燥する程度の比較的低温の熱処理を行う。そのため、絶縁膜パターン10bの形成時に配線等の導電部の断線、導電部の材料の拡散が発生するのを抑えることができる。
また、上記の絶縁膜パターン10bの形成方法では、エッチングによらず、エネルギー線30の照射によって現像液に不溶のパターン潜像を形成し、現像によって絶縁膜パターン10bを形成する。そのため、エッチングを行う場合に生じ得る、絶縁膜パターンや下地に対するダメージの発生、絶縁膜パターンのばらつきの発生を抑えることができる。更に、絶縁膜上に別途レジストパターンを形成する工程、それをマスクにしてエッチングする工程を不要とすることで、絶縁膜パターンの形成、半導体装置の製造に要する工数、コストを低減することができる。
また、上記の絶縁膜パターン10bの形成方法では、樹脂11、クラスタ11Aを形成し結合させることで、絶縁膜パターン10b内に3次元的な樹脂11の網目構造を形成し、溶媒12を除去して空孔を形成する。そのため、テンプレートを分解除去するテンプレート型の多孔質絶縁膜の形成方法に比べて、巨大な空孔や長く連なった空孔の形成を抑え、小径の空孔が均一性良く形成され、高い機械的強度を有する絶縁膜パターン10bを形成することができる。
上記の絶縁膜パターン10bの形成方法によれば、空孔を含む低誘電率の絶縁膜パターン10bを、効率的に低コストで形成することができる。また、上記の絶縁膜パターン10bの形成方法を採用し、性能、信頼性の高い半導体装置を安定的に製造することができる。
以上、レジスト組成物10からの絶縁膜パターン10bの形成について説明した。
ここで、絶縁膜パターン10bに形成する空孔の径や密度は、レジスト組成物10に用いる一般式(1)のアルコキシ基含有化合物の種類(分子構造、組み合わせ)、溶媒、触媒の種類や量等によって調整することができる。絶縁膜パターン10bの空孔の径(平均孔径)としては、特に制限はなく、絶縁膜パターン10bの用途に応じて適宜選択することができる。例えば、半導体装置に絶縁膜パターン10bを形成する場合であれば、低誘電率化の観点から、空孔の径を10nm以下とすることが好ましく、8nm以下とすることがより好ましい。尚、空孔の径は、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)により観察し、測定することができる。
絶縁膜パターン10bの厚みとしては、特に制限はなく、絶縁膜パターン10bの用途に応じて適宜選択することができるが、空孔を含む低誘電率で均質性の良い絶縁膜パターン10bを形成する観点では、20nm〜3000nm程度が好ましい。
また、絶縁膜パターン10bの形成に用いるレジスト組成物10には、アルコキシ基含有化合物の加水分解及び縮合による樹脂11、クラスタ11Aの生成、並びに、エネルギー線30の照射による樹脂11、クラスタ11Aの結合に作用する触媒が含まれる。この触媒に上記のような有機酸又は有機アルカリを用いると、絶縁膜パターン10bの形成(エネルギー線30の照射とレジスト10aの硬化)の際、樹脂11の分子構造における欠陥の発生(不均一性)を抑えることができる。また、触媒として有機アルカリを用いた場合には、絶縁膜パターン10bの形成(エネルギー線30の照射とレジスト10aの硬化)の際、有機酸を用いた場合に比べ、より密度の高い樹脂11の分子が形成されるため、機械的強度の向上を図ることができる。
尚、触媒には、このような有機酸又は有機アルカリのほか、硝酸、塩酸、硫酸等の無機酸を用いることもできる。
絶縁膜パターン10bの形成に用いられるレジスト組成物10及びそれから形成されるレジスト10aに含まれる樹脂11の分子構造の主骨格は、シリコン原子又はゲルマニウム原子となる。レジスト10aに照射するエネルギー線30が電子線の場合には、電子線に対する感度が、レジスト10a中の二次電子の発生量に依存する。そのため、エネルギー線30が電子線の場合、ゲルマニウム原子を主骨格とする樹脂11、即ちゲルマン化合物を用いて形成された樹脂11を含むレジスト10a、レジスト組成物10では、電子線に対する高感度化を図ることができる。
また、エネルギー線30に電子線を用いる場合、一般式(1)で表されるアルコキシ基含有化合物として、そのR1にアリール基又はその誘導体を含むものを用いると、電子線に対する感度を向上させることができる。例えば、一般式(1)のR1を、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、トリフェニレン、ピレン、クリセン、ナフタセンから1個以上の水素原子を除いた基としたもの、より具体的には、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−アントラセニル基、2−アントラセニル基、1−フェナントリル基、2−フェナントリル基、3−フェナントリル基、1−ピレニル基等にしたものを用いる。R1にアリール基を有するアルコキシ基含有化合物を、レジスト組成物10を形成する際の全部又は一部のアルコキシ基含有化合物に用いることで、電子線に対する感度の高いレジスト組成物10、レジスト10aを形成することができる。
但し、一般式(1)のR1にアリール基を有するアルコキシ基含有化合物を、レジスト組成物10の形成時の全アルコキシ基含有化合物に用いると、絶縁膜パターン10b内に形成される空孔が比較的少なくなる場合がある。そのような場合には、一般式(1)のR1にアリール基を有するアルコキシ基含有化合物に、R1にアルキル基、ビニル基、脂環族基といった有機官能基を有するアルコキシ基含有化合物を加える。或いは、R1にアリール基を有するアルコキシ基含有化合物に、アルコキシ基OR2の四官能体(n=4)であるアルコキシ基含有化合物を加える。或いは、R1にアリール基を有するアルコキシ基含有化合物に、R1にアルキル基等の有機官能基を有するアルコキシ基含有化合物と、アルコキシ基OR2の四官能体であるアルコキシ基含有化合物の双方を加える。このように、R1にアリール基を有する電子線感度の高いアルコキシ基含有化合物に、別種のアルコキシ基含有化合物を加えることで、レジスト組成物10内、レジスト10a内には、それらの共重合体が形成され、空孔の形成が促進されるようになる。また、このような複数種のアルコキシ基含有化合物を用いると、電子線照射によるレジスト10aの体積収縮が抑えられるようになる。
また、レジスト組成物10に用いるアルコキシ基含有化合物には、所定のエネルギーが与えられることで分解(開裂)する分解性基を有するものを用いてもよい。例えば、150℃〜350℃での加熱、又はエネルギー線30の照射により分解する分解性基を有するアルコキシ基含有化合物が用いられる。このような分解性基としては、例えば、一般式(1)のR1の官能基内にエステル結合及びエーテル結合の少なくともいずれかを含むものが好ましい。このような分解性基を有するアルコキシ基含有化合物を用いることで、レジスト組成物10内には分解性基を有する樹脂11が生成され、その分解性基が所定温度の加熱又はエネルギー線30の照射によって分解する。このように分解性基が分解された樹脂11の末端が新たな反応点となって更に重合が進行し、空孔の形成、膜密度の向上等を図ることができる。尚、分解性基の分解温度が150℃を下回ると、分解性基を導入することによる十分な空孔形成の効果が得られない場合がある。分解性基の分解温度が350℃を上回ると、レジスト10aのゲル化が進んで空孔が形成され難くなったり、樹脂11の骨格の大きな変性が生じたりする場合がある。
以下に、上記のようなレジスト組成物、及びレジスト組成物を用いた絶縁膜パターン形成の実施例を示す。
〔実施例1〕
20.8g(0.1mol)のテトラエトキシシラン、17.8g(0.1mol)のメチルトリエトキシシラン、24.8g(0.1mol)の1−ナフチルトリメトキシシラン、40gのメチルイソブチルケトンを200mlの反応容器に仕込んだ。この反応容器内に、400ppmの硝酸水16.2g(0.9mol)を10分間で滴下し、滴下終了後、2時間の熟成反応を行った。次に、硫酸マグネシウムを5g添加して過剰の水分を除去した後、ロータリーエバポレータを用いて熟成反応により生成したエタノールを反応溶液が50mlになるまで除去した。得られた反応溶液にメチルイソブチルケトンを20ml添加し、200℃のオーブンでメチルイソブチルケトンを除去した。これにより、固形分濃度が17.0wt%のレジスト組成物を得た。
〔実施例2〕
25.3g(0.1mol)のテトラエトキシゲルマン、22.3g(0.1mol)のメチルトリエトキシゲルマン、24.8g(0.1mol)の1−ナフチルトリメトキシシラン、40gのメチルイソブチルケトンを200mlの反応容器に仕込んだ。この反応容器内に1%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液16.2g(0.9mol)を10分間で滴下し、滴下終了後、2時間の熟成反応を行った。次に、硫酸マグネシウムを5g添加して過剰の水分を除去した後、ロータリーエバポレータを用いて熟成反応により生成したエタノールを反応溶液が50mlになるまで除去した。得られた反応溶液にメチルイソブチルケトンを20ml添加し、200℃のオーブンでメチルイソブチルケトンを除去した。これにより、固形分濃度が16.1wt%のレジスト組成物を得た。
〔実施例3〕
実施例1及び実施例2で得られたレジスト組成物を、シリコンウエハ上にスピンコート法(2000回転、30秒)で塗布した後、150℃で熱処理を行った。その後、加速電圧50keVの電子線露光装置を用いて、1辺が10mmのパターンと微細線の露光を行い、その後、露光部以外をテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド水溶液により除去(現像)した。得られた絶縁膜パターン上に、1mmφの金電極を形成し、誘電率の測定を行った。また、TEMにより空孔の平均孔径の測定を行った。電子線に対する感度(mC/cm2)、解像度(nm)、誘電率、平均孔径(nm)をそれぞれ以下の表1に示す。
Figure 0006221279
表1より、上記方法を用いることで、感度及び解像度の高いレジスト組成物が形成され、平均孔径が小さく誘電率の低い絶縁膜パターンが形成されることが確認された。
10 レジスト組成物
10a レジスト
10b 絶縁膜パターン
10bb 凹部
11 樹脂
11A クラスタ
12 溶媒
20 基板
30 エネルギー線
40 導電部
50 マスク

Claims (2)

  1. アルカリの化合物を含む溶媒と、
    前記溶媒中に設けられ、シリコン原子又はゲルマニウム原子に結合したアルコキシ基を有するアルコキシ基含有化合物の、アルカリ存在下での加水分解及び縮合により得られる樹脂のクラスタ
    を含み、
    電子線の照射部位が現像液に不溶となるレジスト組成物を形成する工程を含み、
    前記アルコキシ基含有化合物は、下記一般式(1)で表され、
    前記樹脂は、前記アルコキシ基含有化合物の少なくとも1種の加水分解及び縮合により得られることを特徴とするレジスト組成物の製造方法。
    1 4-n1(OR2n・・・(1)
    〔式(1)中、M1は、シリコン原子又はゲルマニウム原子であり、nは、1〜3の整数である。R1は、ビニル基、脂環族基又はアリール基の所定の水素原子をアリール基若しくはアリール基の誘導体で置換したものを表し、官能基内にエステル結合又はエーテル結合を含み、nが2以下では互いに同一でも異なっていてもよい。R2は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、ビニル基又は脂環族基を表し、nが2以上では互いに同一でも異なっていてもよい。〕
  2. アルカリの化合物を含む溶媒と、前記溶媒中に設けられ、シリコン原子又はゲルマニウム原子に結合したアルコキシ基を有するアルコキシ基含有化合物の、アルカリ存在下での加水分解及び縮合により得られる樹脂のクラスタとを含み、電子線の照射部位が現像液に不溶となるレジスト組成物を準備する工程と、
    準備された前記レジスト組成物を基板上に配設する工程と、
    配設された前記レジスト組成物の一部に前記電子線を照射する工程と、
    前記レジスト組成物の前記電子線の未照射部を、前記現像液を用いて前記基板上から除去する工程と
    を含み、
    前記アルコキシ基含有化合物は、下記一般式(2)で表され、
    前記樹脂は、前記アルコキシ基含有化合物の少なくとも1種の加水分解及び縮合により得られることを特徴とするパターン形成方法。
    3 4-n2(OR4n・・・(2)
    〔式(2)中、M2は、シリコン原子又はゲルマニウム原子であり、nは、1〜3の整数である。R3は、ビニル基、脂環族基又はアリール基の所定の水素原子をアリール基若しくはアリール基の誘導体で置換したものを表し、官能基内にエステル結合又はエーテル結合を含み、nが2以下では互いに同一でも異なっていてもよい。R4は、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、アリル基、ビニル基又は脂環族基を表し、nが2以上では互いに同一でも異なっていてもよい。〕
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