JP2001081404A - コーティング組成物および硬化体 - Google Patents

コーティング組成物および硬化体

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JP2001081404A
JP2001081404A JP26378299A JP26378299A JP2001081404A JP 2001081404 A JP2001081404 A JP 2001081404A JP 26378299 A JP26378299 A JP 26378299A JP 26378299 A JP26378299 A JP 26378299A JP 2001081404 A JP2001081404 A JP 2001081404A
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弘二 河原
Jiyunseishi Shimada
遵生子 嶋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性に優れ、塗膜とした場合、高硬度
で耐候性、耐光性、透明性に優れ、長期耐久密着性を有
し、かつ紫外線吸収能が半永久的に持続し、絶縁性、高
屈折率を有し、低温あるいは常温にて成膜することが可
能なオルガノシロキサン系のコーティング組成物および
それより得られる硬化体を提供する。 【解決手段】 (A)(R1 n Si(OR2
4-n (式中、R1 は、2個存在するときは同一または異
なり、炭素数1〜15の1価の有機基を示し、R2 は、
同一または異なり、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数
1〜6のアシル基またはフェニル基を示し、nは0〜2
の整数である)で表されるオルガノシラン、(B)Si
O結合を有し、重量平均分子量が300〜100,00
0以下のシロキサンオリゴマー、ならびに(C)チタン
酸化物、ジルコニウム酸化物およびスズ酸化物を含む金
属酸化物の、微粒子および/またはゾルを含有するコー
ティング組成物、さらには、上記コーティング組成物か
ら得られる塗膜を有する硬化体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーティング組成
物および硬化体に関する。さらに詳細には、特定波長の
紫外線吸収能を有する金属酸化物の微粒子やゾルを含有
する、オルガノシラン系の紫外線吸収性コーティング組
成物およびそれから得られる紫外線吸収性硬化体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管、液晶表示素子、プラズマデ
ィスプレイパネルなどの光デバイスは、紫外線の漏れに
より、液晶や有機膜が劣化するという問題がある。ま
た、蛍光灯表面や、自動車の窓ガラス、眼鏡レンズ、太
陽電池などについても、紫外線をカットする必要性があ
る。これらに用いられる紫外線吸収性塗膜の要求性能と
しては、紫外線はカットしても可視光線は十分透過し、
透明性に優れること、基板との密着性が良いこと、長期
間、紫外線吸収能が低下しないこと、塗膜自体の耐候性
に優れることなどが挙げられる。このほか、光デバイス
用途としては、素子の電圧保持率を低下させないため
に、絶縁性に優れることが重要な要求性能となる。従
来、無機系微粒子からなる紫外線吸収剤や、ベンゾフェ
ノン系、ベンゾトリアゾール系などの有機系紫外線吸収
剤を配合した塗料やプラスチックフィルムが用いられて
いるが、上記性能を全て満たす紫外線吸収性塗膜は得ら
れていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を背景になされたもので、保存安定性に優れ、塗膜とし
た場合、高硬度で耐候性、耐光性、透明性に優れ、長期
耐久密着性を有し、かつ紫外線吸収能が半永久的に持続
し、絶縁性、高屈折率を有し、低温あるいは常温にて成
膜することが可能なオルガノシロキサン系のコーティン
グ組成物およびそれより得られる硬化体を提供すること
を目的とする。
【0004】本発明は、(A)下記一般式(1) (R1 n Si(OR2 4-n ・・・・・(1) (式中、R1 は、2個存在するときは同一または異な
り、炭素数1〜15の1価の有機基を示し、R2 は、同
一または異なり、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1
〜6のアシル基またはフェニル基を示し、nは0〜2の
整数である。)で表されるオルガノシラン、(B)Si
O結合を有し、重量平均分子量が300〜100,00
0以下のシロキサンオリゴマー、ならびに(C)チタン
酸化物、ジルコニウム酸化物およびスズ酸化物を含む金
属酸化物の、微粒子および/またはゾルを含有すること
を特徴とするコーティング組成物に関する。また、本発
明は、上記コーティング組成物から得られる塗膜を有す
ることを特徴とする、硬化体に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のコーティング組成物は、
結合剤である上記(A)〜(B)成分と紫外線吸収能を
有する特定の金属酸化物の組み合わせからなる(C)成
分を主成分とするため、特に、基材への密着性に優れ、
高硬度であり、長期耐久性に優れ、紫外線吸収能が半永
久的に持続し、かつ絶縁性にも優れるという特性を有す
る。
【0006】(A)成分;(A)成分は、上記一般式
(1)で表されるオルガノシラン(以下「オルガノシラ
ン(1)」という)であり、本発明の組成物中において
は結合剤としての働きをするものである。
【0007】一般式(1)において、R1 の炭素数1〜
15の1価の有機基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、
n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n
−ノニル基、n−デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、
ヘプタデシル基、オクタデシル基、n−2−エチルヘキ
シル基などのアルキル基;アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、バレリル基、ベンゾイル基、トリオイ
ル基、カプロイル基などのアシル基;ビニル基、アリル
基、シクロヘキシル基、フェニル基、エポキシ基、グリ
シジル基、(メタ)アクリルオキシ基、ウレイド基、ア
ミド基、フルオロアセトアミド基、イソシアナート基な
どのほか、これらの基の置換誘導体などを挙げることが
できる。
【0008】R1 の置換誘導体における置換基として
は、例えば、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアミ
ノ基、水酸基、メルカプト基、イソシアナート基、グリ
シドキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、(メ
タ)アクリルオキシ基、ウレイド基、アンモニウム塩
基、ケトエステル基などを挙げることができる。ただ
し、これらの置換誘導体からなるR1 の炭素数は、置換
基中の炭素原子を含めて15以下である。一般式(1)
中に、R1 が2個存在するときは、相互に同一でも異な
ってもよい。
【0009】また、R2 の炭素数1〜5のアルキル基と
しては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、t−ブチル基、n−ペンチル基などを挙げることが
でき、炭素数1〜6のアシル基としては、例えば、アセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、カ
プロイル基などを挙げることができる。一般式(1)中
に複数個存在するR2 は、相互に同一でも異なってもよ
い。
【0010】このようなオルガノシラン(1)の具体例
としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−i−プロ
ポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシランなどのテト
ラアルコキシシラン類;メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシ
シラン、n−プロピルトリエトキシシラン、i−プロピ
ルトリメトキシシラン、i−プロピルトリエトキシシラ
ン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエ
トキシシラン、n−ペンチルトリメトキシシラン、n−
ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘプチルトリメトキ
シシラン、n−オクチルトリメトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、シクロ
ヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3,
3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、
3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、2−ヒドロキシエチル
トリメトキシシラン、2−ヒドロキシエチルトリエトキ
シシラン、2−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、2−ヒドロキシプロピルトリエトキシシラン、3−
ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、3−ヒドロキ
シプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエ
トキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリメトキ
シシラン、3−イソシアナートプロピルトリエトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリエトキシシラン、3−(メタ)アクリルオキシ
プロピルトリメトキシシラン、3−(メタ)アクリルオ
キシプロピルトリエトキシシラン、3−ウレイドプロピ
ルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエト
キシシラン、ノナフルオロブチルエチルトリメトキシシ
ラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、
トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン(トリア
ルコキシシラン)などのトリアルコキシシラン類;ジメ
チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジ
エチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、
ジ−n−プロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロピル
ジエトキシシラン、ジ−i−プロピルジメトキシシラ
ン、ジ−i−プロピルジエトキシシラン、ジ−n−ブチ
ルジメトキシシラン、ジ−n−ブチルジエトキシシラ
ン、ジ−n−ペンチルジメトキシシラン、ジ−n−ペン
チルジエトキシシラン、ジ−n−ヘキシルジメトキシシ
ラン、ジ−n−ヘキシルジエトキシシラン、ジ−n−ヘ
プチルジメトキシシラン、ジ−n−ヘプチルジエトキシ
シラン、ジ−n−オクチルジメトキシシラン、ジ−n−
オクチルジエトキシシラン、ジ−n−シクロヘキシルジ
メトキシシラン、ジ−n−シクロヘキシルジエトキシシ
ラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエト
キシシラン、ヘプタデカフルオロデシルメチルジメトキ
シシラン(ジアルコキシシラン)などのジアルコキシシ
ラン類のほか、メチルトリアセチルオキシシラン、ジメ
チルジアセチルオキシシランなどを挙げることができ
る。
【0011】これらのうち、トリアルコキシシラン類、
ジアルコキシシラン類が好ましく、また、トリアルコキ
シシラン類としては、メチルトリメトキシシラン、メチ
ルトリエトキシシランが好ましく、さらに、ジアルコキ
シシラン類としては、ジメチルジメトキシシラン、ジメ
チルジエトキシシランが好ましい。
【0012】本発明において、オルガノシラン(1)の
好ましい組成としては、一般式(1)におけるn=0の
オルガノシランが0〜80%、好ましくは0〜70%、
n=1のオルガノシランが5〜100%、好ましくは1
0〜100%、n=2のオルガノシランが0〜80%、
好ましくは0〜70%である。特に、トリアルコキシシ
ラン(n=1)のみ、あるいは、トリアルコキシシラン
40〜95モル%とジアルコキシシラン(n=2)60
〜5モル%との組み合わせが好ましい。ジアルコキシシ
ランをトリアルコキシシランと併用することにより、得
られる塗膜を柔軟化し、耐アルカリ性を向上させること
ができる。
【0013】(A)成分としては、オルガノシラン
(1)を、そのまま使用するが、その加水分解物として
使用することもできる。ここで、上記オルガノシラン
(1)の加水分解物は、オルガノシラン(1)に2〜4
個含まれるOR2 基がすべて加水分解されている必要は
なく、例えば、1個だけが加水分解されているもの、2
個以上が加水分解されているもの、あるいはこれらの混
合物であってもよい。
【0014】上記のように、(A)成分として、オルガ
ノシラン(1)を加水分解物として使用する場合は、あ
らかじめ加水分解させて(A)成分として使用すること
もできるが、オルガノシラン(1)を残りの成分と混合
して組成物を調製する際に、適量の水を添加することに
より、オルガノシラン(1)を加水分解させて、(A)
成分とすることが好ましい。オルガノシラン(1)の加
水分解に用いられる水の使用量は、オルガノシラン
(1)1モルに対して、通常、0.3〜3モル、好まし
くは、0.4〜2モル程度である。本発明において、
(A)成分は、単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることができる。
【0015】(B)成分;(B)成分は、SiO結合を
有し、重量平均分子量が300〜100,000のシロ
キサンオリゴマーであり、単独で使用しても2種以上の
混合物であってもよい。SiO結合におけるSiに対す
るOの割合は、通常、0.5〜2の範囲にあり、単独の
オリゴマーとしては、1のもの(2官能オリゴマー)、
1.5のもの(3官能オリゴマー)、2のもの(4官能
オリゴマー)を挙げることができるが、中でもSiに対
するOの割合が1.5であるシロキサンオリゴマーが好
ましい。(B)成分の製法は、特に規定はないが、主に
クロロシランの縮合物あるいはアルコキシシランの縮合
物が好ましい。上記シロキサンオリゴマーにおいて、シ
ロキサンの末端官能基は、水酸基、ハロゲン原子または
炭素数1〜15の有機基であり、部分的に加水分解・縮
合したものであってもよい。
【0016】上記ハロゲン原子としては、フッ素、塩素
などが挙げられる。また、炭素数1〜15の有機基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i
−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−
ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチ
ル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、
ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシ
ル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル
基、2−エチルヘキシル基などのアルキル基;アセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基、ベンゾ
イル基、トリオイル基などのアシル基;メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ
ル基;メトキシシリル基、エトキシシリル基、プロポキ
シシリル基、ブトキシシリル基などのアルコキシシリル
基;ビニル基、アリル基、アセトキシル基、アセトキシ
シリル基、シクロヘキシル基、フェニル基、グリシジル
基、(メタ)アクリルオキシ基、ウレイド基、アミド
基、フルオロアセトアミド基、イソシアナート基などの
ほか、これらの基の置換誘導体などを挙げることができ
る。
【0017】上記置換誘導体における置換基としては、
例えば、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアミノ
基、水酸基、メルカプト基、イソシアナート基、グリシ
ドキシ基、3,4−エポキシシクロヘキシル基、(メ
タ)アクリルオキシ基、ウレイド基、アンモニウム塩
基、ケトエステル基などを挙げることができる。
【0018】(B)成分の重量平均分子量は、300〜
100,000、特に好ましくは600〜50,000
である。300未満では、得られる塗膜の柔軟性が不足
し、一方、100,000を超えると、得られるコーテ
ィング組成物が保存安定性に乏しいものとなるため、好
ましくない。
【0019】(B)成分の市販品には、三菱化学(株)
製のMKCシリケート、コルコート社製のエチルシリケ
ート、東レ・ダウコーニング社製のシリコンレジン、東
芝シリコーン(株)製のシリコンレジン、信越化学工業
(株)製のシリコンレジン、ダウコーニング・アジア
(株)製のヒドロキシル基含有ポリジメチルシロキサ
ン、日本ユニカ(株)製のシリコンオリゴマーなどがあ
り、これらをそのまま、または縮合させて使用してもよ
い。本発明において、(B)成分は、単独でまたは2種
以上を混合して使用することができる。
【0020】(A)成分と(B)成分との使用割合は、
(A)成分5〜95重量%、好ましくは10〜90重量
%、(B)成分5〜95重量%、好ましくは10〜90
重量%〔ただし、(A)+(B)=100重量%〕であ
る。(A)成分が5重量%未満では、得られるコーティ
ング組成物が硬化性に乏しいものとなる場合があり、一
方、95重量%を超えると、耐クラック性が低下する場
合がある。
【0021】なお、本発明の組成物において、(B)シ
ロキサンは、通常、上記の(A)成分とともに、共・加
水分解、縮合される。この場合、オルガノシラン(1)
や(B)シロキサンの加水分解・縮合水の使用量は、オ
ルガノシラン(1)および(B)シロキサンの合計1モ
ルに対して、通常、0.3〜3モル、好ましくは、0.
4〜2モル程度である。この際の加水分解・縮合反応、
すなわち本発明の組成物の調製時における反応は、温度
30〜80℃、好ましくは40〜70℃、反応時間0.
5〜10時間、好ましくは1〜7時間程度である。ま
た、本発明の組成物において、(A)成分と(B)成分
とが共加水分解・縮合した場合の共加水分解縮合物(加
水分解物および/またはその縮合物)の重量平均分子量
は、通常、500〜100,000、好ましくは、60
0〜80,000程度である。
【0022】(C)成分;本発明の組成物における
(C)成分は、チタン酸化物、ジルコニウム酸化物およ
びスズ酸化物を含有してなる金属酸化物の微粒子および
/またはゾルからなり、紫外線吸収能を有する。本発明
の組成物においては、(C)成分の紫外線吸収能によ
り、塗膜性能を実質的に損なうことなく、塗膜の紫外線
吸収能を得ることができ、紫外線による有機物の劣化を
防止することができる。
【0023】(C)成分は、例えば、二酸化チタン(T
iO2 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )および酸化ス
ズ(SnO2 )、それぞれの金属酸化物3種の混合物で
も固溶体であってもよいし、あるいは、チタン、ジルコ
ニウムおよびスズからなる3種の金属からなる合金もし
くは固溶体を酸化してなる金属酸化物の複合体であって
もよく、特に限定されない。このように、本発明の組成
物において用いられる(C)成分は、例えば、Ti−Z
r−Sn系金属酸化物の三元固溶体(コロイド)であ
る。(C)成分の組成は、Ti、ZrおよびSnの全金
属量中、Ti含量が、通常、10〜70重量%、好まし
くは15〜65重量%、さらに好ましくは30〜60重
量%(ただし、Ti+Zr+Sn=100重量%)であ
る。Ti含量が10重量%未満では、十分な紫外線吸収
能が得られず、一方、70重量%を超えると、チタン酸
化物の有機分解能により液晶などの有機組成が分解され
る可能性がある。また、Zr含量およびSn含量は、各
々1〜89重量%である。
【0024】(C)成分の存在形態は、微粒子からなる
粉体、微粒子が水中に分散した水系ゾル、メチルアルコ
ールなどの極性溶剤やトルエンなどの非極性溶剤中に分
散した溶剤系ゾルがある。溶剤系ゾルの場合、上記三元
系微粒子の分散性によって、さらに水や溶媒で希釈して
用いてもよい。これらの3元系微粒子の平均粒子径は、
紫外線吸収能の観点では小さいほど好ましく、好ましく
は、0.5μm以下、特に好ましくは0.1μm以下で
ある。(C)成分を微粒化することで、300nm以下
の紫外線を80%以上吸収することができ、かつ劣化が
なく半永久的に使用できる紫外線吸収剤とすることがで
きる。また、均一分散性が良好であるため、透明性、保
存安定性などの優れたコーティング組成物を得ることが
できる。これら微粒子やゾルは、分散性および保存安定
性の向上や光触媒活性防止などの目的で、界面活性剤、
分散剤、カップリング剤などを添加したり、これらによ
り表面処理を行ったものも好ましく用いられる。(C)
成分が水系ゾルあるいは溶媒系ゾルである場合の固形分
濃度は、60重量%以下が好ましく、さらに好ましくは
50重量%以下である。
【0025】(C)成分を本発明の組成物中に配合する
方法としては、上記(A)〜(B)成分と後述するその
他の添加剤などからなる組成物の調製後に添加してもよ
く、あるいは本発明の組成物の調製時に添加し、(C)
成分の存在下で、(A)〜(B)成分を構成するオルガ
ノシランやシロキサンなどを加水分解・縮合させること
もできる。(C)成分を組成物の調製時に添加すると、
(C)成分中の半導体化合物を(A)〜(B)成分など
と共縮合させることができ、(C)成分の分散性を向上
させることができる。また、(C)成分が水系ゾルであ
る場合は、組成物の調製時に添加するのが好ましく、ま
た後述する(E)成分の配合により系内の粘性が上昇す
る場合にも、(C)成分を組成物の調製時に添加する方
が好ましい。
【0026】(C)成分の市販品には、日産化学工業
(株)製のHIT−30M、HIT−32Mなどが挙げ
られる。本発明の組成物において、(C)成分は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。
【0027】(C)成分の使用量は、(A)〜(B)成
分の合計100重量部に対し、固形分で、通常、1〜5
00重量部、好ましくは0.5〜300重量部である。
本発明の組成物において、(C)成分の使用量が少なす
ぎると、紫外線吸収能が不足するため本発明の効果が発
現されにくく、一方、多すぎると、得られるコーティン
グ組成物の成膜性が劣り、割れや剥離を生ずる場合があ
る。
【0028】本発明の組成物は、上記(A)〜(B)成
分および(C)成分を必須とし、場合により、後述する
任意成分などを含有するものであり、通常、これらの成
分を均一に混合させ、組成物の全固形分濃度を調整する
ために、水および/または有機溶剤が用いられる。水お
よび/または有機溶剤の他の役割としては、種々の塗装
方法に適用できるようにし、かつ組成物の分散安定性お
よび保存安定性をさらに向上させることが挙げられる。
また、水は、上記のように、(A)〜(B)成分の加水
分解・縮合にも用いられる。
【0029】このような有機溶剤としては、上記各成分
を均一に混合できるものであれば特に限定されないが、
例えば、アルコール類、芳香族炭化水素類、エーテル
類、ケトン類、エステル類などを挙げることができる。
これらの有機溶剤のうち、アルコール類の具体例として
は、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、n
−ヘキシルアルコール、n−オクチルアルコール、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレンモノメチルエ
ーテルアセテート、ジアセトンアルコール、2−プロポ
キシエタノール、プロピレングリコールモノプロピルエ
ーテルなどを挙げることができる。
【0030】また、芳香族炭化水素類の具体例として
は、ベンゼン、トルエン、キシレンなどを、エーテル類
の具体例としては、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どを、ケトン類の具体例としては、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケ
トン、シクロヘキサノン、メチルアミノケトンなどを、
エステル類の具体例としては、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチル、炭酸プロピレン、エトキシプロピオン
酸エチル、乳酸エチルなどを、その他の溶剤として乳酸
などを挙げることができる。これらの有機溶剤は、単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。
【0031】本発明の組成物には、それぞれ、任意成分
として、さらに下記の(D)〜(F)成分などを配合す
ることができる。以下、これらの成分について、説明す
る。
【0032】(D)成分;(D)成分は、(A)成分を
構成するオルガノシラン(1)や(B)成分の加水分解
・縮合反応を促進する触媒である。(D)成分を使用す
ることにより、得られる塗膜の硬化速度を高めるととも
に、使用されるオルガノシランやシロキサン成分の重縮
合反応により生成されるポリシロキサンの架橋が進行
し、強度、長期耐久性などに優れた塗膜を得ることがで
き、かつ塗膜の厚膜化や塗装作業も容易となる。
【0033】このような(D)成分としては、酸性化合
物、アルカリ性化合物、金属塩、アミン化合物、有機金
属化合物および/またはその部分加水分解物(以下、有
機金属化合物および/またはその部分加水分解物をまと
めて「有機金属化合物等」という)が好ましい。上記酸
性化合物としては、例えば、酢酸、塩酸、硫酸、リン
酸、アルキルチタン酸、p−トルエンスルホン酸、フタ
ル酸などを挙げることができ、好ましくは、酢酸であ
る。また、上記アルカリ性化合物としては、例えば、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを挙げることがで
き、好ましくは、水酸化ナトリウムである。また、上記
金属塩としては、例えば、ナフテン酸、オクチル酸、亜
硝酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸などのアルカリ金属塩
などを挙げることができる。
【0034】また、上記アミン化合物としては、例え
ば、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ピペリジン、ピペラジン、m−フェ
ニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、エタノール
アミン、トリエチルアミン、3−アミノプロピル・トリ
メトキシシラン、3−アミノプロピル・トリエトキシシ
ラン、3−(2−アミノエチル)−アミノプロピル・ト
リメトキシシラン、3−(2−アミノエチル)−アミノ
プロピル・トリエトキシシラン、3−(2−アミノエチ
ル)−アミノプロピル・メチル・ジメトキシシラン、3
−アニリノプロピル・トリメトキシシランや、アルキル
アミン塩類、四級アンモニウム塩類のほか、エポキシ樹
脂の硬化剤として用いられる各種変性アミンなどを挙げ
ることができ、好ましくは、3−アミノプロピル・トリ
メトキシシラン、3−アミノプロピル・トリエトキシシ
ラン、3−(2−アミノエチル)−アミノプロピル・ト
リメトキシシランである。
【0035】また、上記有機金属化合物等としては、例
えば、下記一般式(2)で表される化合物(以下「有機
金属化合物(2)」という)、同一のスズ原子に結合し
た炭素数1〜10のアルキル基を1〜2個有する4価ス
ズの有機金属化合物(以下「有機スズ化合物」とい
う)、あるいは、これらの化合物の部分加水分解物など
を挙げることができる。
【0036】 〔式中、Mはジルコニウム、チタンまたはアルミニウム
を示し、R9 およびR10は、同一または異なって、エチ
ル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基な
どの炭素数1〜6の1価の炭化水素基を示し、R11は、
9 およびR10と同様の炭素数1〜6の1価の炭化水素
基のほか、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ
基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブト
キシ基、t−ブトキシ基、ラウリルオキシ基、ステアリ
ルオキシ基などの炭素数1〜16のアルコキシル基を示
し、rおよびsは0〜4の整数で、(r+s)=(Mの
原子価)である。〕
【0037】有機金属化合物(2)の具体例としては、 (イ)テトラ−n−ブトキシジルコニウム、トリ−n−
ブトキシ・エチルアセトアセテートジルコニウム、ジ−
n−ブトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコ
ニウム、n−ブトキシ・トリス(エチルアセトアセテー
ト)ジルコニウム、テトラキス(n−プロピルアセトア
セテート)ジルコニウム、テトラキス(アセチルアセト
アセテート)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセト
アセテート)ジルコニウムなどの有機ジルコニウム化合
物;
【0038】(ロ)テトラ−i−プロポキシチタニウ
ム、ジ−i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテー
ト)チタニウム、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチル
アセテート)チタニウム、ジ−i−プロポキシ・ビス
(アセチルアセトン)チタニウムなどの有機チタン化合
物; (ハ)トリ−i−プロポキシアルミニウム、ジ−i−プ
ロポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム、ジ−
i−プロポキシ・アセチルアセトナートアルミニウム、
i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)アル
ミニウム、i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナー
ト)アルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)
アルミニウム、トリス(アセチルアセトナート)アルミ
ニウム、モノアセチルアセトナート・ビス(エチルアセ
トアセテート)アルミニウムなどの有機アルミニウム化
合物; などを挙げることができる。
【0039】これらの有機金属化合物(2)およびその
部分加水分解物のうち、トリ−n−ブトキシ・エチルア
セトアセテートジルコニウム、ジ−i−プロポキシ・ビ
ス(アセチルアセトナート)チタニウム、ジ−i−プロ
ポキシ・エチルアセトアセテートアルミニウム、トリス
(エチルアセトアセテート)アルミニウム、あるいは、
これらの化合物の部分加水分解物が好ましい。
【0040】また、有機スズ化合物の具体例としては、
(C4 9 2 Sn(OCOC11232 、(C
4 9 2 Sn(OCOCH=CHCOOCH3 2
(C4 9 2 Sn(OCOCH=CHCOOC
4 9 2 、(C8 172 Sn(OCOC
8 172 、(C8 172 Sn(OCOC
11232 、(C8 172 Sn(OCOCH=CHC
OOCH3 2 、(C8 172 Sn(OCOCH=C
HCOOC4 9 2 、(C8 172 Sn(OCOC
H=CHCOOC8 172 、(C8 172 Sn(O
COCH=CHCOOC16332 、(C8 172
n(OCOCH=CHCOOC17352 、(C
8 172 Sn(OCOCH=CHCOOC
18372 、(C8 172 Sn(OCOCH=CHC
OOC20412
【0041】 (C4 9 2 SnOCOCH3 、(C4 9 )Sn
(OCOC11233 、(C4 9 )Sn(OCON
a)3などのカルボン酸型有機スズ化合物;
【0042】(C4 9 2 Sn(SCH2 COOC8
172 、(C4 9 2 Sn(SCH2 CH2 COO
8 172 、(C8 172 Sn(SCH2 COOC
8 172 、(C8 172 Sn(SCH2 CH2 CO
OC8 172 、(C8 172 Sn(SCH2 COO
12252 、(C8 172 Sn(SCH2 CH2
OOC12252 、(C4 9 )Sn(SCOCH=C
HCOOC8 173 、(C8 17)Sn(SCOCH
=CHCOOC8 173
【0043】 などのメルカプチド型有機スズ化合物;
【0044】 (C4 9 2 Sn=S、(C8 172 Sn=S、 などのスルフィド型有機スズ化合物;
【0045】(C4 9 )SnCl3 、(C4 9 2
SnCl2 、(C8 172 SnCl2 などのクロライド型有機スズ化合物;(C4 9 2
nO、(C8 172 SnOなどの有機スズオキサイド
や、これらの有機スズオキサイドとシリケート、マレイ
ン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、フタル酸ジオクチ
ルなどのエステル化合物との反応生成物;などを挙げる
ことができる。
【0046】(D)成分は、単独でまたは2種以上を混
合して使用することができ、また亜鉛化合物やその他の
反応遅延剤と混合して使用することもできる。
【0047】(D)成分は、組成物を調製する際に配合
してもよく、また、塗膜を形成する段階で組成物に配合
してもよく、さらには、組成物の調製と塗膜の形成との
両方の段階で配合してもよい。(D)成分の使用量は、
有機金属化合物等以外の場合、上記(A)オルガノシラ
ン(1)と(B)成分の合計量100重量部に対して、
通常、0〜100重量部、好ましくは、0.01〜80
重量部、さらに好ましくは、0.1〜50重量部であ
る。
【0048】(E)成分;(E)成分は、下記一般式
(3) R10COCH2 COR11 ・・・(3) 〔式中、R10およびR11は、有機金属化合物(2)にお
ける上記各一般式のそれぞれR10およびR11と同義であ
る〕で表されるβ−ジケトン類およびβ−ケトエステル
類、カルボン酸化合物、ジヒドロキシ化合物、アミン化
合物、およびオキシアルデヒド化合物からなる群から選
択される少なくとも1種である。このような(E)成分
は、特に、上記(D)成分として有機金属化合物等を使
用する場合に併用することが好ましい。
【0049】(E)成分は、組成物の安定性向上剤とし
て作用するものである。すなわち、(E)成分が上記有
機金属化合物等の金属原子に配位して、該有機金属化合
物等による上記(A)〜(B)成分の縮合反応を促進す
る作用を適度にコントロールすることにより、得られる
組成物の保存安定性をさらに向上させる作用をなすもの
と推定される。
【0050】(E)成分の具体例としては、アセチルア
セトン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト
酢酸−n−プロピル、アセト酢酸−i−プロピル、アセ
ト酢酸−n−ブチル、アセト酢酸−sec−ブチル、ア
セト酢酸−t−ブチル、ヘキサン−2,4−ジオン、ヘ
プタン−2,4−ジオン、ヘプタン−3,5−ジオン、
オクタン−2,4−ジオン、ノナン−2,4−ジオン、
5−メチルヘキサン−2,4−ジオン、マロン酸、マロ
ン酸ジエチル、シュウ酸、フタル酸、グリコール酸、サ
リチル酸、アミノ酢酸、イミノ酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、グリコール、カテコール、エチレンジアミン、
2,2−ビピリジン、1,10−フェナントロリン、ジ
エチレントリアミン、2−エタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、ジメチルグリオキシム、ジチゾン、メチ
オニン、サリチルアルデヒドなどを挙げることができ
る。これらのうち、アセチルアセトン、アセト酢酸エチ
ルが好ましい。(E)成分は、単独でまたは2種以上を
混合して使用することができる。
【0051】(E)成分の使用量は、上記有機金属化合
物等における有機金属化合物1モルに対して、通常、2
モル以上、好ましくは3〜20モルである。この場合、
(E)成分の使用量が2モル未満では、得られる組成物
の保存安定性の向上効果が不充分となる傾向がある。
【0052】(F)成分;本発明における(F)成分
は、シリカおよび/またはアルミナであり、好ましくは
水または有機溶剤に分散したシリカ微粒子および/また
はアルミナ微粒子であり、その形態には、シリカゾル、
アルミナゾルなどが含まれる。これらの微粒子の平均粒
子径は、好ましくは500μm以下、さらに好ましくは
200μm以下である。上記(F)成分は、本発明の組
成物において、硬化塗膜の柔軟性を向上し、また限界膜
厚を上昇させるという作用をなす。
【0053】このような(F)成分としては、シリカと
しては、例えば、スノーテックス、イソプロパノールシ
リカゲル、メタノールゲル〔日産化学工業(株)製〕;
カタロイド、オスカル〔触媒化成工業(株)製〕;Lu
dox(米国デュポン社製);Nalcoag(米国ナ
ルコケミカル社製)などを挙げることができる。また、
アルミナとしては、例えば、日産化学工業(株)製のア
ルミナゾル−100、アルミナゾル−200、アルミナ
ゾル−520、西独デグサ社製のアルミニウムオキサイ
ドCなどが挙げられる。本発明の組成物において、
(F)成分は、単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることができる。(F)成分の組成物における使用量
は、(A)〜(B)成分の合計量100重量部に対し
て、通常、固形分換算で5〜500重量部、好ましくは
10〜400重量部、さらに好ましくは、15〜300
重量部である。
【0054】他の添加剤;また、本発明の組成物には、
得られる塗膜の着色、厚膜化などのために、別途充填材
を添加・分散させることもできる。
【0055】さらに、本発明の組成物には、所望によ
り、オルトギ酸メチル、オルト酢酸メチル、テトラエト
キシシランなどの公知の脱水剤;ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリカ
ルボン酸型高分子界面活性剤、ポリカルボン酸塩、ポリ
リン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリアミドエステル塩、
ポリエチレングリコールなどの分散剤;メチルセルロー
ス、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロースなどのセルロース類や、ひまし油誘導
体、フェロけい酸塩などの増粘剤;炭酸アンモニウム、
炭酸水素アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、水素化ホ
ウ素ナトリウム、カルシウムアジドなどの無機発泡剤
や、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物、ジ
フェニルスルホン−3,3′−ジスルホヒドラジンなど
のヒドラジン化合物、セミカルバジド化合物、トリアゾ
ール化合物、N−ニトロソ化合物などの有機発泡剤のほ
か、界面活性剤、シランカップリング剤、チタンカップ
リング剤、染料などの他の添加剤を配合することもでき
る。
【0056】なお、本発明の組成物には、高波長の紫外
線の吸収能を上げるなどの目的で、(C)成分以外の紫
外線吸収能を有する金属酸化物を配合してもよい。この
紫外線吸収能を有する金属酸化物としては、例えば、Z
nO、CeO2 などを挙げることができ、これらの金属
酸化物の存在形態も、本発明の(C)成分と同様であ
る。また、これらの金属酸化物が、(C)成分を構成す
る金属酸化物と複合体を形成していても良い。これらの
市販品には、住友大阪セメント(株)製のZW−14
3、ZW−513C、ZS−300、ZS−303、Z
nO−100、ZnO−200、三井金属鉱業(株)製
のZ−NOUVE、多木化学(株)製のニードラール、
日本無機化学工業(株)製のCERIGUARD、ハイ
セラスーパーK29などが挙げられる。また、本発明の
コーティング組成物には、耐候性、耐久密着性を向上さ
せる目的で、有機系紫外線吸収剤、紫外線安定剤などを
用いてもよい。有機系紫外線吸収剤としては、サリチル
酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シア
ノアクリレート系、トリアジン系などが挙げられる。ま
た、紫外線安定剤としては、ピペリジン系などが挙げら
れる。
【0057】さらに、本発明のコーティング組成物に
は、組成物のコーティング性をより向上させるためにレ
ベリング剤を配合することができる。このようなレベリ
ング剤のうち、フッ素系のレベリング剤(商品名。以下
同様)としては、例えば、ビーエムケミー(BM−CH
EMIE)社のBM1000、BM1100;エフカケ
ミカルズ社のエフカ772、エフカ777;共栄社化学
(株)製のフローレンシリーズ;住友スリーエム(株)
のFCシリーズ;東邦化学(株)のフルオナールTFシ
リーズなどを挙げることができ、シリコーン系のレベリ
ング剤としては、例えば、ビックケミー社のBYKシリ
ーズ;シュメグマン(Sshmegmann)社のSs
hmegoシリーズ;エフカケミカルズ社のエフカ3
0、エフカ31、エフカ34、エフカ35、エフカ3
6、エフカ39、エフカ83、エフカ86、エフカ88
などを挙げることができ、エーテル系またはエステル系
のレベリング剤としては、例えば、日信化学工業(株)
のカーフィノール;花王(株)のエマルゲン、ホモゲノ
ールなどを挙げることができる。
【0058】このようなレベリング剤を配合することに
より、塗膜の仕上がり外観が改善され、薄膜としても均
一に塗布することができる。レベリング剤の使用量は、
全組成物に対して、好ましくは、0.01〜5重量%、
さらに好ましくは0.02〜3重量%である。
【0059】レベリング剤を配合する方法としては、組
成物を調製する際に配合してもよく、また塗膜を形成す
る段階で組成物に配合してもよく、さらには組成物の調
製と塗膜の形成との両方の段階で配合してもよい。
【0060】本発明の組成物を調製するに際しては、
(D)成分と(E)成分とを使用しない場合は、各成分
の混合方法は特に限定されないが、(D)成分と(E)
成分とを使用する場合は、好ましくは、(A)〜(F)
成分のうち(E)成分を除いた混合物を得たのち、これ
に(E)成分を添加する方法が採用される。
【0061】本発明の組成物の全固形分濃度は、好まし
くは、50重量%以下であり、使用目的に応じて適宜調
整される。例えば、薄膜形成基材への含浸を目的とする
ときには、通常、1〜30重量%であり、また厚膜形成
を目的で使用するときには、通常、10〜50重量%、
好ましくは20〜45重量%である。組成物の全固形分
濃度が50重量%を超えると、保存安定性が低下する傾
向がある。特に、本発明のコーティング組成物は、全固
形分濃度が1〜30重量%であることが好ましいが、基
材の種類、塗装方法、塗装膜厚などに応じて適宜調整さ
れる。
【0062】本発明の組成物を用いるのに好適な基材と
しては、光デバイス用途においては、例えばフロートガ
ラス、ソーダガラスなどのガラス;ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテル
スルホン、ポリカーボネートなどのプラスチックからな
る透明基板を用いることができる。また、基板はこれら
に限られず、鉄、アルミニウム、ステンレスなどの金
属;セメント、コンクリート、ALC、フレキシブルボ
ード、モルタル、スレート、石膏、セラミックス、レン
ガなどの無機窯業系材料;フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン樹脂)などのプラスチック成型品;ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリ
ウレタン、ポリイミドなどのプラスチックフィルムや、
木材、紙などを挙げることができる。これらの基材に
は、用途によっては、下地調整、密着性向上、多孔質基
材の目止め、平滑化、模様付けなどを目的として、あら
かじめ表面処理を施すこともできる。
【0063】本発明のコーティング組成物には、必要に
応じてプライマーを用いても良い。プライマーの種類は
特に限定されず、基材と組成物との密着性を向上させる
作用を有するものであればよく、基材の種類、使用目的
に応じて選択する。プライマーは、単独でまたは2種以
上を混合して使用することができる。
【0064】プライマーの種類としては、例えば、アル
キド樹脂、アミノアルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエ
ステル、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ア
クリルシリコン樹脂、アクリル樹脂エマルジョン、エポ
キシ樹脂エマルジョン、ポリウレタンエマルジョン、ポ
リエステルエマルジョン、本発明の組成物から(C)成
分を除いた組成物、本発明の(B)成分と加水分解性シ
リル基含有ビニル樹脂とを有する組成物などを挙げるこ
とができる。また、これらのプライマーには、厳しい条
件での基材と塗膜との密着性が必要な場合、各種の官能
基を付与することもできる。このような官能基として
は、例えば、水酸基、カルボキシル基、カルボニル基、
アミド基、アミン基、グリシジル基、アルコキシシリル
基、エーテル結合、エステル結合などを挙げることがで
きる。さらに、プライマーには、紫外線吸収剤、紫外線
安定剤などが配合されていてもよい。
【0065】本発明の組成物を基板に塗布する方法とし
ては、いずれの組成物の場合も、刷毛、ロールコータ
ー、フローコーター、スピンコーター、超音波コータ
ー、(マイクロ)グラビアコーターなどを用いたり、デ
ィップコート、流し塗り、スプレー、スクリーンプロセ
ス、電着、蒸着などが挙げられる。また、あらかじめ基
板に下塗りを施して、本発明の組成物を塗布することも
できる。
【0066】本発明のコーティング組成物は、乾燥膜厚
として、1回塗りで厚さ0.01〜20μm程度、2回
塗りでは厚さ0.02〜40μm程度の塗膜を形成する
ことができる。膜厚は、用途に応じて調整することがで
きる。その後、常温で乾燥するか、あるいは、30〜2
00℃程度の温度で、通常、0.5〜60分程度加熱し
て乾燥することにより、塗膜(硬化膜)を形成すること
ができる。
【0067】本発明のコーティング組成物によれば、保
存安定性に優れ、かつ塗膜外観、密着性、耐候性などに
優れるほか、電気絶縁性にも優れ、硬度が高く、かつ紫
外線吸収能を有し、有機下地や基板の劣化を防止するこ
とが可能である。本発明の組成物により得られる硬化膜
は、紫外線吸収能が半永久的に持続し、190〜350
nm、特に200〜320nmの特定波長の紫外線を積
算で70〜100%程度カットすることができ、紫外線
吸収能に優れている。本発明のコーティング組成物は、
電気絶縁性にも優れるため、液晶表示素子やプロジェク
ションテレビの液晶保護膜、プラズマディスプレイパネ
ルなどの背面板表面に形成する紫外線カット膜、ブラウ
ン管内面の紫外線カット膜、発光ダイオード(LED)
の封止材、EPROMの窓用コート材など、電子材料用
途などに好適に用いられる。その他、自動車の窓ガラ
ス、眼鏡レンズ、太陽電池などの紫外線カットコート材
としても、好適に用いることができる。
【0068】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明の実施の形態
をさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの
実施例に何ら制約されるものでない。なお、実施例およ
び比較例中の部および%は、特記しない限り重量基準で
ある。また、実施例および比較例における各種の測定・
評価は、下記の方法により行った。
【0069】重量平均分子量(Mw) 下記条件によるゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)法により測定した。 試料;テトラヒドロフランを溶媒として使用し、試料1
gを、100ccのテトラヒドロフランに溶解して調製
した。 標準ポリスチレン;米国プレッシャーケミカル社製の標
準ポリスチレンを使用した。 装置;米国ウオーターズ社製の高温高速ゲル浸透クロマ
トグラム(モデル150−C ALC/GPC) カラム;昭和電工(株)製のSHODEX A−80M
(長さ50cm) 測定温度;40℃ 流速;1cc/分
【0070】保存安定性 硬化促進剤を添加しない組成物を、ポリエチレン製ビン
内に、常温で3ヶ月密栓保存して、ゲル化の有無を目視
により判定した。ゲル化を生じていないものについて
は、東京計器(株)製のBM型粘度計による粘度測定を
行い、変化率が20%以内のものを、変化なし(○)、
20%を超えるものを変化あり(×)とした。
【0071】硬度 JIS K5400による鉛筆硬度に拠った。紫外線吸収性 日立自記分光光度計により、300nm以下の積算吸収
率を測定した。絶縁性 各組成物を、石英ガラス上に、乾燥膜厚1μmとなるよ
うに塗布し、200℃で30分焼成したのち、ヒューレ
ッド・パッカード社製ハイレジスタンスメーターを用い
て表面固有抵抗値を測定した。可視光透過率 各組成物を、石英ガラス上に、乾燥膜厚10μmとなる
ように塗布したのち、可視光の透過率を測定して、下記
基準で評価した。 ◎;透過率が90%以上 ○;透過率が80%以上、90%未満 △;透過率が70%以上、80%未満 ×;透過率が70%未満
【0072】実施例1 還流冷却器、撹拌機を備えた反応器に、(A)成分とし
て、メチルトリメトキシシラン90部、(B)成分とし
て、信越化学工業(株)製、X40−9225(Mw=
1,000)10部を加えて攪拌し、イオン交換水20
部、ジ−i−プロポキシエチルアセトアセテートアルミ
ニウム10部を加えて60℃で2時間反応させたのち、
(C)成分として、日産化学工業(株)製、HIT−3
2M(3元金属酸化物粒子30%、メタノール70%)
100部およびイソブチルアルコール(IBA)200
部を加えて混合し、固形分濃度20%の本発明の組成物
を調製した。次いで、組成物を石英ガラス板に、500
rpmで20秒間スピンコートして塗布し、200℃で
30分間加熱乾燥を行い、硬度、紫外線吸収性、透明
性、絶縁性試験用の試験片を得た。この組成物における
保存安定性の評価結果および試験片の各種評価結果を、
表1に示す。なお、表1において、組成物のMwとは、
得られた組成物中から(C)成分をろ過により除去した
もののMwである。
【0073】実施例2〜12、比較例1 配合処方を表1に示すとおりとした以外は、実施例1と
同様にして、固形分濃度20%の組成物の調製および各
試験片作製を行った。各組成物における保存安定性の評
価結果および各試験片の各種評価結果を、表1に示す。
【0074】なお、表1中、(B)成分、(C)成分お
よびシリカゾルの詳細は、次のとおりである。 B−1:末端アルコキシシリル基含有4官能オリゴマ
ー。Mw;500 B−2:末端アルコキシシリル基含有3官能オリゴマ
ー。Mw;35,000 B−3:末端ヒドロキシル基含有3官能オリゴマー。M
w;8,000 B−4:末端アルコキシシリル基/オキシアルキレン基
含有2官能オリゴマー。Mw;5,000 HIT32M:日産化学工業(株)製、メタノール分散
体、固形分濃度30% HIT30M:日産化学工業(株)製、メタノール分散
体、固形分濃度30% シリカゾル:i−プロピルアルコール分散体、固形分濃
度30%
【0075】
【表1】
【0076】
【発明の効果】本発明のコーティング組成物は、保存安
定性に優れ、塗膜とした場合、高硬度で耐候性、耐光
性、透明性に優れ、長期耐久密着性を有し、かつ紫外線
吸収能が半永久的に持続し、絶縁性、高屈折率を有し、
低温あるいは常温にて成膜することが可能なオルガノシ
ロキサン系のコーティング材として、極めて高度の特性
バランスを有するものである。本発明の硬化体は、紫外
線吸収能と可視光線透過性との両方に優れ、耐候性、耐
光性、透明性に優れ、長期耐久密着性を有し、かつ絶縁
性に優れるため、ブラウン管、液晶表示素子、プラズマ
ディスプレイパネルなどの光デバイスにおける紫外線遮
蔽膜、EPROMの窓用コート材、プロジェクションテ
レビの液晶保護膜などのほか、太陽電池の保護パネル、
蛍光灯表面の紫外線カットコート材、自動車窓用の紫外
線カットコート材など、様々な用途に好適に用いること
ができる。
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月16日(2000.8.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】(C)成分の使用量は、(A)〜(B)成
分の合計100重量部に対し、固形分で、通常、0.5
〜500重量部、好ましくは〜300重量部である。
本発明の組成物において、(C)成分の使用量が少なす
ぎると、紫外線吸収能が不足するため本発明の効果が発
現されにくく、一方、多すぎると、得られるコーティン
グ組成物の成膜性が劣り、割れや剥離を生ずる場合があ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】硬度 JIS K5400による鉛筆硬度に拠った。紫外線吸収性 日立自記分光光度計により、300nm以下の積算吸収
率を測定した。絶縁性 各組成物を、石英ガラス上に、乾燥膜厚1μmとなるよ
うに塗布し、200℃で30分焼成したのち、ヒューレ
・パッカード社製ハイレジスタンスメーターを用い
て表面固有抵抗値を測定した。可視光透過率 各組成物を、石英ガラス上に、乾燥膜厚10μmとなる
ように塗布したのち、可視光の透過率を測定して、下記
基準で評価した。 ◎;透過率が90%以上 ○;透過率が80%以上、90%未満 △;透過率が70%以上、80%未満 ×;透過率が70%未満
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪上 俊規 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 Fターム(参考) 4J038 DL031 HA216 JC32 KA20 MA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(1) (R1 n Si(OR2 4-n ・・・・・(1) (式中、R1 は、2個存在するときは同一または異な
    り、炭素数1〜15の1価の有機基を示し、R2 は、同
    一または異なり、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1
    〜6のアシル基またはフェニル基を示し、nは0〜2の
    整数である。)で表されるオルガノシラン、 (B)SiO結合を有し、重量平均分子量が300〜1
    00,000のシロキサンオリゴマー、ならびに (C)チタン酸化物、ジルコニウム酸化物およびスズ酸
    化物を含む金属酸化物の、微粒子および/またはゾルを
    含有することを特徴とするコーティング組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコーティング組成物から
    得られる塗膜を有することを特徴とする、硬化体。
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