JP2924018B2 - コーティング用組成物 - Google Patents
コーティング用組成物Info
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- JP2924018B2 JP2924018B2 JP1303174A JP30317489A JP2924018B2 JP 2924018 B2 JP2924018 B2 JP 2924018B2 JP 1303174 A JP1303174 A JP 1303174A JP 30317489 A JP30317489 A JP 30317489A JP 2924018 B2 JP2924018 B2 JP 2924018B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コーティング用組成物に関し、さらに詳細
にはセメント、モルタルおよびその他の無機窯業系基
材、ステンレスおよびアルミニウムなどの金属、さらに
はガラス、プラスチックなどの製品の表面に、耐水性、
耐薬品性、耐クラック性、耐熱性撥水性、耐候性および
密着性に優れた塗膜を形成するために好適なコーティン
グ用組成物に関する。
にはセメント、モルタルおよびその他の無機窯業系基
材、ステンレスおよびアルミニウムなどの金属、さらに
はガラス、プラスチックなどの製品の表面に、耐水性、
耐薬品性、耐クラック性、耐熱性撥水性、耐候性および
密着性に優れた塗膜を形成するために好適なコーティン
グ用組成物に関する。
近年、耐候性、耐水性、耐薬品性、耐クラック性、耐
熱性、撥水性および各種基材との密着性に優れた塗膜を
形成することが可能なコーティング用組成物が求められ
ている。
熱性、撥水性および各種基材との密着性に優れた塗膜を
形成することが可能なコーティング用組成物が求められ
ている。
このような要求の一部を満たすコーティング用組成物
として、オルガノトリアルコキシシランおよびその部分
縮合物とコロイダルシリカとの分散液ならびにシリコー
ン変性アクリル樹脂からなる組成物(特開昭60−135465
号公報)、(a)オルガノアルコキシシラン、(b)一
般式Zr(OR′)4で表されるジルコニウム化合物、一般
式Ti(OR′)4で表されるチタン化合物およびこれらの
加水分解もしくは部分重縮合物から選ばれる少なくとも
1種、ならびに(c)有機溶剤からなる組成物(特開昭
63−81176号公報)などが提案されている。
として、オルガノトリアルコキシシランおよびその部分
縮合物とコロイダルシリカとの分散液ならびにシリコー
ン変性アクリル樹脂からなる組成物(特開昭60−135465
号公報)、(a)オルガノアルコキシシラン、(b)一
般式Zr(OR′)4で表されるジルコニウム化合物、一般
式Ti(OR′)4で表されるチタン化合物およびこれらの
加水分解もしくは部分重縮合物から選ばれる少なくとも
1種、ならびに(c)有機溶剤からなる組成物(特開昭
63−81176号公報)などが提案されている。
しかしながら、前記特開昭60−135465号公報に記載さ
れているコーティング用組成物を使用して塗膜を形成さ
せても、紫外線により塗膜の光沢の低下や変色が生じる
という問題点を有しており、また前記特開昭63−81176
号公報に記載されているコーティング用組成物を使用し
て塗膜を形成させた場合には、紫外線による塗膜の光沢
の低下や変色がないものの、温水浸漬や乾湿サイクル試
験において塗膜にクラックが発生するという問題点を有
している。
れているコーティング用組成物を使用して塗膜を形成さ
せても、紫外線により塗膜の光沢の低下や変色が生じる
という問題点を有しており、また前記特開昭63−81176
号公報に記載されているコーティング用組成物を使用し
て塗膜を形成させた場合には、紫外線による塗膜の光沢
の低下や変色がないものの、温水浸漬や乾湿サイクル試
験において塗膜にクラックが発生するという問題点を有
している。
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたも
ので、耐水性、耐薬品性、耐クラック性、耐熱性、撥水
性、耐候性および各種基材との密着性に優れた塗膜を形
成させることのできるコーティング用組成物を提供する
ことを目的とする。
ので、耐水性、耐薬品性、耐クラック性、耐熱性、撥水
性、耐候性および各種基材との密着性に優れた塗膜を形
成させることのできるコーティング用組成物を提供する
ことを目的とする。
本発明は、(a)一般式RSi(OR′)3(式中、Rは
炭素数1〜8の有機基、R′は炭素数1〜5のアルキル
基または炭素数1〜4のアシル基を示す)で表されるオ
ルガノシラン、 (b)一般式R2Si(OR′)2(式中、RおよびR′は前
記に同じ)で表されるオルガノシラン、 (c)一般式Zr(OR″)4、Ti(OR″)4およびAl(O
R″)3(式中、R″は炭素数2〜5のアルキル基を示
す)の群から選ばれた少なくとも1種の金属アルコレー
ト、該金属アルコレートとβ−ジケトン類および/また
はβ−ケトエステル類との反応で得られるキレート化合
物、ならびに該キレート化合物を水と反応させて得られ
る部分的加水分解物から選ばれた少なくとも1種、 (d)親水性有機溶媒、および (e)水 を混合し、上記(a)成分と(b)成分とを共縮合させ
てなることを特徴とするコーティング用組成物を提供す
るものである。
炭素数1〜8の有機基、R′は炭素数1〜5のアルキル
基または炭素数1〜4のアシル基を示す)で表されるオ
ルガノシラン、 (b)一般式R2Si(OR′)2(式中、RおよびR′は前
記に同じ)で表されるオルガノシラン、 (c)一般式Zr(OR″)4、Ti(OR″)4およびAl(O
R″)3(式中、R″は炭素数2〜5のアルキル基を示
す)の群から選ばれた少なくとも1種の金属アルコレー
ト、該金属アルコレートとβ−ジケトン類および/また
はβ−ケトエステル類との反応で得られるキレート化合
物、ならびに該キレート化合物を水と反応させて得られ
る部分的加水分解物から選ばれた少なくとも1種、 (d)親水性有機溶媒、および (e)水 を混合し、上記(a)成分と(b)成分とを共縮合させ
てなることを特徴とするコーティング用組成物を提供す
るものである。
次に、本発明の組成物を構成要件別に記述する。
(a)成分 この(a)オルガノシラン中のRは、炭素数1〜8の
有機基であり、例えばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、i−プロピル基などのアルキル基、そのほかγ−
クロロプロピル基、ビニル基、3,3,3−トリフロロプロ
ピル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタクリル
オキシプロピル基、γ−メルカプトプロピル基、フェニ
ル基、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基、γ−ア
ミノプロピル基などが挙げられる。
有機基であり、例えばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、i−プロピル基などのアルキル基、そのほかγ−
クロロプロピル基、ビニル基、3,3,3−トリフロロプロ
ピル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ−メタクリル
オキシプロピル基、γ−メルカプトプロピル基、フェニ
ル基、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル基、γ−ア
ミノプロピル基などが挙げられる。
また、(a)オルガノシラン中のR′は、炭素数1〜
5のアルキル基または炭素数1〜4のアシル基であり、
例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、アセチル基などが挙げられる。
5のアルキル基または炭素数1〜4のアシル基であり、
例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、アセチル基などが挙げられる。
これらの(a)オルガノシランの具体例としては、メ
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラ
ン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルト
リエトキシシラン、i−プロピルトリメトキシシラン、
i−プロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシ
ラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタ
クリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、
フェニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル
トリメトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエ
チルトリエトキシシランなどを挙げることができるが、
好ましくはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエト
キシシランなどである。
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラ
ン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルト
リエトキシシラン、i−プロピルトリメトキシシラン、
i−プロピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピル
トリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシ
ラン、3,3,3−トリフロロプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタ
クリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、
フェニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチル
トリメトキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエ
チルトリエトキシシランなどを挙げることができるが、
好ましくはメチルトリメトキシシラン、メチルトリエト
キシシランなどである。
これらの(a)オルガノシランは、1種単独で使用す
ることも、または2種以上を併用することもできる。
ることも、または2種以上を併用することもできる。
(b)成分 (b)一般式R2Si(OR′)2で表されるオルガノシラ
ン中のRは、前記(a)オルガノシラン中のRと、また
(b)オルガノシラン中のR′は、前記(a)オルガノ
シラン中のR′と同様である。
ン中のRは、前記(a)オルガノシラン中のRと、また
(b)オルガノシラン中のR′は、前記(a)オルガノ
シラン中のR′と同様である。
これらの(b)オルガノシランの具体例としては、ジ
メチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラ
ン、ジ−n−プロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロ
ピルジエトキシシラン、ジ−i−プロピルジメトキシシ
ラン、ジ−i−プロピルジエトキシシラン、ジフェニル
ジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシランどが挙
げられ、好ましくはジメチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシランである。
メチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラ
ン、ジ−n−プロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロ
ピルジエトキシシラン、ジ−i−プロピルジメトキシシ
ラン、ジ−i−プロピルジエトキシシラン、ジフェニル
ジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシランどが挙
げられ、好ましくはジメチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシランである。
これらの(b)成分は、1種単独で使用することも、
また2種以上を併用することもできる。
また2種以上を併用することもできる。
(b)成分の組成物中における配合割合は、(a)成
分100重量部に対して、通常、5〜70重量部、好ましく
は20〜50重量部であり、5重量部未満では得られる塗膜
の耐クラック性を向上させることが困難であり、一方70
重量部を超えると得られる塗膜の硬度が充分でなくな
る。
分100重量部に対して、通常、5〜70重量部、好ましく
は20〜50重量部であり、5重量部未満では得られる塗膜
の耐クラック性を向上させることが困難であり、一方70
重量部を超えると得られる塗膜の硬度が充分でなくな
る。
(c)成分 金属アルコレートとしては、一般式Zr(OR″)4、Ti
(OR″)4およびAr(OR″)3で表される化合物の少な
くとも1種を挙げることができる。
(OR″)4およびAr(OR″)3で表される化合物の少な
くとも1種を挙げることができる。
この(c)金属アルコレート中のR″は、炭素数2〜
5のアルキル基、例えばエチル基、n−プロピル基、i
−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブ
チル基、n−ペンチル基などが挙げられる。
5のアルキル基、例えばエチル基、n−プロピル基、i
−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブ
チル基、n−ペンチル基などが挙げられる。
これらの(c)金属アルコレートの具体例としては、
テトラエトキシジルコニウム、テトラ−n−プロポキシ
ジルコニウム、テトラ−i−プロポキシジルコニウム、
テトラ−n−ブトキシジルコニウム、テトラ−sec−ブ
トキシジルコニウム、テトラ−t−ブトキシジルコニウ
ム、テトラ−n−ペントキシジルコニウム、テトラ−i
−プロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テ
トラキス(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、テトラ
ステアリルオキシチタン、トリエトキシアルミニウム、
トリ−i−プロポキシアルミニウム、モノ−sec−ブト
キシ−プロポキシアルミニウム、トリ−sec−ブトキシ
アルミニウムなどを挙げることができる。
テトラエトキシジルコニウム、テトラ−n−プロポキシ
ジルコニウム、テトラ−i−プロポキシジルコニウム、
テトラ−n−ブトキシジルコニウム、テトラ−sec−ブ
トキシジルコニウム、テトラ−t−ブトキシジルコニウ
ム、テトラ−n−ペントキシジルコニウム、テトラ−i
−プロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テ
トラキス(2−エチルヘキシルオキシ)チタン、テトラ
ステアリルオキシチタン、トリエトキシアルミニウム、
トリ−i−プロポキシアルミニウム、モノ−sec−ブト
キシ−プロポキシアルミニウム、トリ−sec−ブトキシ
アルミニウムなどを挙げることができる。
また、これらの(c)金属アルコレートは、例えば一
般式R1COCH2COR2で表されるβ−ジケトン類またはβ−
ケトエステル類(以下、単に「β−ジケトン類および/
またはβ−ケトエステル類」という)とを反応させて得
られる前記金属アルコレートとβ−ジケトン類および/
またはβ−ケトエステル類とが配位結合を形成したキレ
ート化合物としても用いることができる。
般式R1COCH2COR2で表されるβ−ジケトン類またはβ−
ケトエステル類(以下、単に「β−ジケトン類および/
またはβ−ケトエステル類」という)とを反応させて得
られる前記金属アルコレートとβ−ジケトン類および/
またはβ−ケトエステル類とが配位結合を形成したキレ
ート化合物としても用いることができる。
このβ−ジケトン類および/またはβ−ケトエステル
類中のR1は、炭素数1〜5のアルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基などであり、R
2はR1と同様の炭素数1〜5のアルキル基のほか、炭素
数1〜4のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ
基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキ
シ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基などである。
類中のR1は、炭素数1〜5のアルキル基、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基などであり、R
2はR1と同様の炭素数1〜5のアルキル基のほか、炭素
数1〜4のアルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ
基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキ
シ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基などである。
このβ−ジケトン類および/またはβ−ケトエステル
類の具体例としては、アセチルアセトン、アセト酢酸メ
チル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸−n−プロピル、
アセト酢酸−i−プロピル、アセト酢酸−n−ブチル、
アセト酢酸−sec−ブチル、アセト酢酸−t−ブチル、
2,4−ヘキサン−ジオン、2,4−ヘプタン−ジオン、3,5
−ヘプタン−ジオン、2,4−オクタン−ジオン、2,4−ノ
ナン−ジオン、5−メチル−ヘキサン−ジオンなどを挙
げることができる。
類の具体例としては、アセチルアセトン、アセト酢酸メ
チル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸−n−プロピル、
アセト酢酸−i−プロピル、アセト酢酸−n−ブチル、
アセト酢酸−sec−ブチル、アセト酢酸−t−ブチル、
2,4−ヘキサン−ジオン、2,4−ヘプタン−ジオン、3,5
−ヘプタン−ジオン、2,4−オクタン−ジオン、2,4−ノ
ナン−ジオン、5−メチル−ヘキサン−ジオンなどを挙
げることができる。
これらのうち、特にアセト酢酸エチルおよびアセチル
アセトンが好ましい。
アセトンが好ましい。
これらのβ−ジケトン類および/またはβ−ケトエス
テル類は、1種単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることもできる。
テル類は、1種単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることもできる。
このβ−ジケトン類および/またはβ−ケトエステル
類は、前記金属アルコレート1モルに対して好ましくは
0.8〜2.5モル、特に好ましくは1〜1.5モルの割合で使
用される。
類は、前記金属アルコレート1モルに対して好ましくは
0.8〜2.5モル、特に好ましくは1〜1.5モルの割合で使
用される。
このキレート化合物の具体例としては、エチルアセト
アセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニ
ウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルミニウム
モノアセチルアセトネート、ビス(エチルアセトアセテ
ート)、アルミニウムトリス(アセチルアセテート)、
環状アルミニウムオキサイドイソプロピレート、ジ−i
−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタンなど
を挙げることができ、特にエチルアセトアセテートアル
ミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エ
チルアセトアセテート)が好ましい。
アセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニ
ウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルミニウム
モノアセチルアセトネート、ビス(エチルアセトアセテ
ート)、アルミニウムトリス(アセチルアセテート)、
環状アルミニウムオキサイドイソプロピレート、ジ−i
−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナト)チタンなど
を挙げることができ、特にエチルアセトアセテートアル
ミニウムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エ
チルアセトアセテート)が好ましい。
さらに、(c)成分としては、これらのキレート化合
物を水と反応させて部分的加水分解物として用いてもよ
い。
物を水と反応させて部分的加水分解物として用いてもよ
い。
この水は、前記キレート化合物1モルに対して好まし
くは0.8〜3モル、さらに好ましくは1〜2モルの割合
で使用される。
くは0.8〜3モル、さらに好ましくは1〜2モルの割合
で使用される。
これらの(c)成分のうち、(a)成分と(b)成分
の共縮合性と得られる組成物の保存安定性の点から、キ
レート化合物が好ましい。
の共縮合性と得られる組成物の保存安定性の点から、キ
レート化合物が好ましい。
なお、(c)成分の(b)成分に対する割合は、
(b)成分中のケイ素原子1モルに対して好ましくは0.
001〜1モル、さらに好ましくは0.01〜0.5モルである。
(b)成分中のケイ素原子1モルに対して好ましくは0.
001〜1モル、さらに好ましくは0.01〜0.5モルである。
この割合が0.001モル未満では(a)成分と(b)成
分の共縮合体の生成が不充分となりやすく、一方1モル
を超えると組成物の保存安定性が悪くなりやすい。
分の共縮合体の生成が不充分となりやすく、一方1モル
を超えると組成物の保存安定性が悪くなりやすい。
(d)成分 (d)成分の新水性有機溶媒としては、アルコール類
または沸点が120℃以下の低沸点親水性有機溶剤を挙げ
ることができる。
または沸点が120℃以下の低沸点親水性有機溶剤を挙げ
ることができる。
アルコール類としては、例えば1価アルコールまたは
2価アルコールを挙げることができ、このうち1価アル
コールとして炭素数1〜8の飽和脂肪族アルコールが好
ましい。
2価アルコールを挙げることができ、このうち1価アル
コールとして炭素数1〜8の飽和脂肪族アルコールが好
ましい。
これらのアルコール類の具体例としては、メタノー
ル、エタノール、n−プロピルアルコール、i−プロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルア
ルコール、tert−ブチルアルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸エチレン
グリコールモノエチルエーテルなどを挙げることができ
る。また、沸点が120℃以下の低沸点親水性有機溶剤と
しては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、テトラ
ヒドロフランなどを挙げることができる。
ル、エタノール、n−プロピルアルコール、i−プロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルア
ルコール、tert−ブチルアルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸エチレン
グリコールモノエチルエーテルなどを挙げることができ
る。また、沸点が120℃以下の低沸点親水性有機溶剤と
しては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、テトラ
ヒドロフランなどを挙げることができる。
これらの(d)成分のうち、好ましくはi−プロピル
アルコール、sec−ブチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、ジエチレングリコー
ル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテルなどの
アルコール類であり、特に好ましくはi−プロピルアル
コールおよび酢酸エチレングリコールモノエチルエーテ
ルである。
アルコール、sec−ブチルアルコール、n−プロピルア
ルコール、n−ブチルアルコール、ジエチレングリコー
ル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテルなどの
アルコール類であり、特に好ましくはi−プロピルアル
コールおよび酢酸エチレングリコールモノエチルエーテ
ルである。
これらの(d)成分は、1種単独で使用することも、
また2種以上を併用することもできる。
また2種以上を併用することもできる。
(d)成分の使用量は、組成物の全固形分濃度が、好
ましくは10〜50重量%、特に好ましくは15〜35重量%と
なる量であり、10重量%未満では固形分濃度が薄すぎて
得られる組成物をコーティングに供することにより形成
される塗膜の耐熱性、耐水性、耐薬品性、耐候性などの
諸特性が発現されない場合があり、また形成される塗膜
にピンホールが発生する場合があり、一方50重量%を超
えると固形分濃度が高すぎて組成物の保存安定性が悪化
したり、組成物をコーティングに供しても均一な塗膜の
形成が困難となるなどの弊害が生起する場合がある。
ましくは10〜50重量%、特に好ましくは15〜35重量%と
なる量であり、10重量%未満では固形分濃度が薄すぎて
得られる組成物をコーティングに供することにより形成
される塗膜の耐熱性、耐水性、耐薬品性、耐候性などの
諸特性が発現されない場合があり、また形成される塗膜
にピンホールが発生する場合があり、一方50重量%を超
えると固形分濃度が高すぎて組成物の保存安定性が悪化
したり、組成物をコーティングに供しても均一な塗膜の
形成が困難となるなどの弊害が生起する場合がある。
(e)成分 この(e)成分である水の組成物における使用割合
は、(a)成分1モルに対し、通常、0.5〜3モル、好
ましくは1.0〜2.0モル、(d)成分のオルガノシランに
対し0.5〜3モル、好ましくは1.0〜2.0モルであり、い
ずれも0.5モル未満では組成物を基板に塗布し加熱乾燥
した際、硬化が不充分で充分な表面硬度が得られ難く、
一方3モルを超えると組成物を保管する際、保存安定性
が悪化しやすい。
は、(a)成分1モルに対し、通常、0.5〜3モル、好
ましくは1.0〜2.0モル、(d)成分のオルガノシランに
対し0.5〜3モル、好ましくは1.0〜2.0モルであり、い
ずれも0.5モル未満では組成物を基板に塗布し加熱乾燥
した際、硬化が不充分で充分な表面硬度が得られ難く、
一方3モルを超えると組成物を保管する際、保存安定性
が悪化しやすい。
なお、本発明の組成物には、得られる塗膜の透明性を
保持しながら硬度を高めるために、上記(a)〜(e)
成分以外に、さらに(f)コロイド状シリカやコロイド
状アルミナを配合することもできる。
保持しながら硬度を高めるために、上記(a)〜(e)
成分以外に、さらに(f)コロイド状シリカやコロイド
状アルミナを配合することもできる。
このコロイド状シリカとは、例えば高純度の無水ケイ
酸を前記親水性有機溶媒に分散した分散液であり、通
常、平均粒径が5〜30mμ、好ましくは10〜20mμ、固形
分濃度が10〜40重量%程度のものである。
酸を前記親水性有機溶媒に分散した分散液であり、通
常、平均粒径が5〜30mμ、好ましくは10〜20mμ、固形
分濃度が10〜40重量%程度のものである。
このような、コロイド状シリカとしては、例えば日産
化学工業(株)製、メタノールシリカゾルおよびイソプ
ロパノールシリカゾル;触媒化成工業(株)製、オスカ
ルなどが挙げられる。
化学工業(株)製、メタノールシリカゾルおよびイソプ
ロパノールシリカゾル;触媒化成工業(株)製、オスカ
ルなどが挙げられる。
このコロイド状シリカは、固形分換算で、通常、
(a)成分と(b)成分の固形分総量の5〜40重量%、
好ましくは5〜10重量%使用される。
(a)成分と(b)成分の固形分総量の5〜40重量%、
好ましくは5〜10重量%使用される。
また、コロイド状アルミナとしては、日産化学工業
(株)製のアルミナゾル520、同100、同200;川研ファイ
ンケミカル(株)製のアルミナクリアーゾル、アルミナ
ゾル10、同132などが挙げられる。
(株)製のアルミナゾル520、同100、同200;川研ファイ
ンケミカル(株)製のアルミナクリアーゾル、アルミナ
ゾル10、同132などが挙げられる。
これらのコロイド状アルミナは、固形分換算で、通
常、(a)成分と(b)成分の固形分総量の3〜15重量
%、好ましくは5〜10重量%使用される。
常、(a)成分と(b)成分の固形分総量の3〜15重量
%、好ましくは5〜10重量%使用される。
また、本発明の組成物をより速く硬化させるにあたっ
ては、硬化条件により硬化促進剤を使用してもよく、比
較的低い温度で硬化させるためには、硬化促進剤を併用
する方が効果的である。
ては、硬化条件により硬化促進剤を使用してもよく、比
較的低い温度で硬化させるためには、硬化促進剤を併用
する方が効果的である。
この硬化促進剤としては、ナフテン酸、オクチル酸、
亜硝酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸などのアルカリ金属
塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ
性化合物;アルキルチタン酸、リン酸、p−トルエンス
ルホン酸、フタル酸などの酸性化合物;エチレンジアミ
ン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレペンタミン、ピペリジ
ン、ピペラジン、メタフェニレンジアミン、エタノール
アミン、トリエチルアミン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アニリノ
プロピルトリメトキシシランなどのアミン化合物; (C4H9)2Sn(OCOC11H23)2、 (C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、 (C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、 (C8H17)2Sn(OCOC11H23)2、 (C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、 (C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、 (C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC8H17)2、 Sn(OCOCC8H17)2、(C4H9)2Sn(SCH2COO)、 (C4H9)2Sn(SCH2COOC8H17)2、 (C8H17)2Sn(SCH2COO)、 (C8H17)2Sn(SCH2CH2COO)、 (C8H17)2Sn(SCH2COOCH2CH2OCOCH2S)、 (C8H17)2Sn(SCH2COOCH2CH2CH2CH2OCOCH2S)、 (C8H17)2Sn(SCH2COOC8H17)2、 (C8H17)2Sn(SCH2COOC12H25)2、 などの有機スズ化合物; (C4H9)2SnO、(C8H17)2SnO、(C4H9)SnO、 (C8H17)SnOなどの有機スズオキサイドとエチルシリケ
ート、エチルシリケート40、マレイン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、フタル酸ジオクチルなどのエステル化
合物との反応生成物からなる有機スズ化合物などが使用
される。
亜硝酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸などのアルカリ金属
塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ
性化合物;アルキルチタン酸、リン酸、p−トルエンス
ルホン酸、フタル酸などの酸性化合物;エチレンジアミ
ン、ヘキサンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレペンタミン、ピペリジ
ン、ピペラジン、メタフェニレンジアミン、エタノール
アミン、トリエチルアミン、γ−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アニリノ
プロピルトリメトキシシランなどのアミン化合物; (C4H9)2Sn(OCOC11H23)2、 (C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、 (C4H9)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、 (C8H17)2Sn(OCOC11H23)2、 (C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOCH3)2、 (C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC4H9)2、 (C8H17)2Sn(OCOCH=CHCOOC8H17)2、 Sn(OCOCC8H17)2、(C4H9)2Sn(SCH2COO)、 (C4H9)2Sn(SCH2COOC8H17)2、 (C8H17)2Sn(SCH2COO)、 (C8H17)2Sn(SCH2CH2COO)、 (C8H17)2Sn(SCH2COOCH2CH2OCOCH2S)、 (C8H17)2Sn(SCH2COOCH2CH2CH2CH2OCOCH2S)、 (C8H17)2Sn(SCH2COOC8H17)2、 (C8H17)2Sn(SCH2COOC12H25)2、 などの有機スズ化合物; (C4H9)2SnO、(C8H17)2SnO、(C4H9)SnO、 (C8H17)SnOなどの有機スズオキサイドとエチルシリケ
ート、エチルシリケート40、マレイン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、フタル酸ジオクチルなどのエステル化
合物との反応生成物からなる有機スズ化合物などが使用
される。
これらの硬化促進剤の組成物中における割合は、固形
分100重量部に対して、通常、0.1〜15重量部、好ましく
は0.5〜10重量部用いられる。
分100重量部に対して、通常、0.1〜15重量部、好ましく
は0.5〜10重量部用いられる。
なお、本発明の組成物には、各種界面活性剤、前記以
外のシランカップリング剤、チタンカップリング剤、染
料、顔料、分散剤、増粘剤、各種無機充填剤などを添加
することもできる。
外のシランカップリング剤、チタンカップリング剤、染
料、顔料、分散剤、増粘剤、各種無機充填剤などを添加
することもできる。
特に、無機充填剤として、二酸化マンガンや二酸化マ
ンガン/三酸化クロム/酸化銅の焼結体などを添加する
と、得られる塗膜の遠赤外線放射率を高めることができ
る。
ンガン/三酸化クロム/酸化銅の焼結体などを添加する
と、得られる塗膜の遠赤外線放射率を高めることができ
る。
さらに、本発明の組成物中には、前記(d)成分以外
の有機溶剤を含有させることができる。
の有機溶剤を含有させることができる。
この有機溶剤としては、前記(a)〜(c)成分と混
合した際に、沈澱を生起しない溶剤であればどのよのよ
うなものでもよく、一般の塗料、コーティング剤などに
用いられる脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロ
ゲン化炭化水素類、ケトン類、エステル類、エーテル
類、ケトンエーテル類、ケトンエステル類、エステルエ
ーテル類などを挙げることができ、この具体例として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソアミルな
どである。これらの有機溶剤は、本発明の組成物の固形
分換算濃度が、通常、20〜40重量%となるように使用す
る。
合した際に、沈澱を生起しない溶剤であればどのよのよ
うなものでもよく、一般の塗料、コーティング剤などに
用いられる脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロ
ゲン化炭化水素類、ケトン類、エステル類、エーテル
類、ケトンエーテル類、ケトンエステル類、エステルエ
ーテル類などを挙げることができ、この具体例として
は、ベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソアミルな
どである。これらの有機溶剤は、本発明の組成物の固形
分換算濃度が、通常、20〜40重量%となるように使用す
る。
本発明の組成物を調製するに際しては、前記成分を一
度に混合してもよいし、あるいは逐次混合してもよい
が、(a)〜(e)の各成分を混合したのち、40〜80℃
で1〜10時間、加熱および撹拌することにより、(a)
成分と(b)成分の共縮合物が得られる。
度に混合してもよいし、あるいは逐次混合してもよい
が、(a)〜(e)の各成分を混合したのち、40〜80℃
で1〜10時間、加熱および撹拌することにより、(a)
成分と(b)成分の共縮合物が得られる。
本発明の組成物は、対象物である基材の表面に刷毛、
スプレー、ディッピングなどの塗装手段により、1回塗
りで厚さ1〜20μm程度、2〜3回の塗装で厚さ2〜40
μm程度の塗膜を形成することができ、80〜300℃程度
の温度で10〜60分間程度加熱し、乾燥することにより硬
い塗膜を形成することが可能である。
スプレー、ディッピングなどの塗装手段により、1回塗
りで厚さ1〜20μm程度、2〜3回の塗装で厚さ2〜40
μm程度の塗膜を形成することができ、80〜300℃程度
の温度で10〜60分間程度加熱し、乾燥することにより硬
い塗膜を形成することが可能である。
以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明す
るが、以下の実施例に限定されるものではない。なお、
実施例中、部および%は、特に断らない限り重量基準で
ある。
るが、以下の実施例に限定されるものではない。なお、
実施例中、部および%は、特に断らない限り重量基準で
ある。
参考例1(ジルコニウムキレート化合物の調製) 撹拌機を備えた反応器に、テトラブトキシジルコニウ
ム100部、アセト酢酸エチル35部を加え、60℃で30分間
撹拌してジルコニウムキレート化合物(キレート化合物
3)を得た。
ム100部、アセト酢酸エチル35部を加え、60℃で30分間
撹拌してジルコニウムキレート化合物(キレート化合物
3)を得た。
参考例2(ジルコニウムキレート化合物の部分的加水分
解物の調製) 撹拌機を備えた反応器に、テトラブトキシジルコニウ
ム100部、アセト酢酸エチル35部を加え、60℃で30分間
撹拌してジルコニウムキレート化合物を得た。これに水
5%を含有するi−プロピルアルコール溶液95部を加え
て、さらに30分間撹拌してジルコニウムキレート化合物
の部分的加水分解物(キレート化合物4)を得た。
解物の調製) 撹拌機を備えた反応器に、テトラブトキシジルコニウ
ム100部、アセト酢酸エチル35部を加え、60℃で30分間
撹拌してジルコニウムキレート化合物を得た。これに水
5%を含有するi−プロピルアルコール溶液95部を加え
て、さらに30分間撹拌してジルコニウムキレート化合物
の部分的加水分解物(キレート化合物4)を得た。
実施例1 還流冷却器、撹拌機を備えた反応器に、メチルトリメ
トキシシラン100部、ジメチルジメトキシシラン30部、
エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレー
ト(川研ファインケミカル(株)製、ALCH)4部、i−
プロピルアルコール125部および水28部を加え、60℃に
加熱して5時間反応させ、組成物(イ)を得た。
トキシシラン100部、ジメチルジメトキシシラン30部、
エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレー
ト(川研ファインケミカル(株)製、ALCH)4部、i−
プロピルアルコール125部および水28部を加え、60℃に
加熱して5時間反応させ、組成物(イ)を得た。
実施例2 実施例1のエチルアセトアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート4部の代わりに、ジ−i−プロポキシ・
ビス(アセチルアセテート)チタン(日本曹達(株)
製、TAA)4部を用いた以外は、実施例1と同様にして
組成物(ロ)を得た。
ソプロピレート4部の代わりに、ジ−i−プロポキシ・
ビス(アセチルアセテート)チタン(日本曹達(株)
製、TAA)4部を用いた以外は、実施例1と同様にして
組成物(ロ)を得た。
実施例3 実施例1のエチルアセトアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート4部の代わりに、参考例1のキレート化
合物3を4部用いた以外は、実施例1と同様にして組成
物(ハ)を得た。
ソプロピレート4部の代わりに、参考例1のキレート化
合物3を4部用いた以外は、実施例1と同様にして組成
物(ハ)を得た。
実施例4 実施例1のエチルアセトアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート4部の代わりに、テトラブトキシジルコ
ニウム4部を用いた以外は、実施例1と同様にして組成
物(ニ)を得た。
ソプロピレート4部の代わりに、テトラブトキシジルコ
ニウム4部を用いた以外は、実施例1と同様にして組成
物(ニ)を得た。
実施例5 実施例1のエチルアセトアセテートアルミニウムジイ
ソプロピレート4部の代わりに、参考例2のキレート化
合物4を4部用いた以外は、実施例1と同様にして組成
物(ホ)を得た。
ソプロピレート4部の代わりに、参考例2のキレート化
合物4を4部用いた以外は、実施例1と同様にして組成
物(ホ)を得た。
比較例1〜3 実施例1において、エチルアセトアセテートアルミニ
ウムジイソプロピレートを用いない例を比較例1、
(b)オルガノシランおよび(c)成分を用いない例を
比較例2、(b)オルガノシランを用いず、(c)成分
を添加した例を比較例3として示す。
ウムジイソプロピレートを用いない例を比較例1、
(b)オルガノシランおよび(c)成分を用いない例を
比較例2、(b)オルガノシランを用いず、(c)成分
を添加した例を比較例3として示す。
比較例4 メチルトリエトキシシラン20部、テトラブトキシジル
コニウム6部、i−プロピルアルコール44部、アルミナ
(平均粒径=1μm)30部、酢酸0.3部およびシランカ
ップリング剤(東芝シリコーン(株)製、TSL8331)0.0
5部を撹拌機に投入し、1,500rpm/分の回転速度で60分間
撹拌し、比較例4の組成物を得た。
コニウム6部、i−プロピルアルコール44部、アルミナ
(平均粒径=1μm)30部、酢酸0.3部およびシランカ
ップリング剤(東芝シリコーン(株)製、TSL8331)0.0
5部を撹拌機に投入し、1,500rpm/分の回転速度で60分間
撹拌し、比較例4の組成物を得た。
比較例5 還流冷却器、撹拌機を備えた反応器に、メチルトリエ
トキシシラン100部、メタノールシリカゾル(日産化学
工業(株)製)80部、水25部を加え、60℃に加熱して3
時間反応させ、オルガノポリシロキサンを得た。
トキシシラン100部、メタノールシリカゾル(日産化学
工業(株)製)80部、水25部を加え、60℃に加熱して3
時間反応させ、オルガノポリシロキサンを得た。
さらに、このオルガノポリシロキサン100部、トルエ
ン10部、i−プロピルアルコール50部、シリル基含有ア
クリル重合体(カネカゼムラック、鐘淵化学工業(株)
製)20部を加え、室温で24時間撹拌し、比較例5の組成
物を得た。
ン10部、i−プロピルアルコール50部、シリル基含有ア
クリル重合体(カネカゼムラック、鐘淵化学工業(株)
製)20部を加え、室温で24時間撹拌し、比較例5の組成
物を得た。
試験例1 実施例1〜5および比較例1〜5で得られた組成物
を、保存安定性試験として、ガラス製ビン中で常温2ヶ
月間密栓保存し、目線によりゲル化の有無を判定した。
結果を第1表に示す。
を、保存安定性試験として、ガラス製ビン中で常温2ヶ
月間密栓保存し、目線によりゲル化の有無を判定した。
結果を第1表に示す。
試験例2 主剤である実施例1〜5および比較例1〜5で得られ
た組成物99%に、硬化剤としてγ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン1%を室温で混合した。
た組成物99%に、硬化剤としてγ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン1%を室温で混合した。
次に、JISスレート板〔JIS A5403(F)〕に、無機質
系コーティング材〔日本合成ゴム(現ジェイエスアー
ル)(株)製、グラスカE1102〕を乾燥膜厚で40μm塗
布し、160℃で10分間加熱処理し試験片を作製した。
系コーティング材〔日本合成ゴム(現ジェイエスアー
ル)(株)製、グラスカE1102〕を乾燥膜厚で40μm塗
布し、160℃で10分間加熱処理し試験片を作製した。
この試験片上に、前記各主剤と硬化剤の混合物を乾燥
膜厚で5μm塗布し、160℃で10分間加熱処理した。
膜厚で5μm塗布し、160℃で10分間加熱処理した。
このようにして得られた試験片を用い、以下のとおり
評価を行った。結果を第1図に示す。
評価を行った。結果を第1図に示す。
硬度;JIS K5400による鉛筆硬度に拠った。
光沢;光沢計(スガ試験機(株)製)を用い、60゜光
沢を測定した。
沢を測定した。
耐温水性;温度60℃の温水中に連続して72時間浸漬し
たのち、取り出して塗膜の状態を観察した。
たのち、取り出して塗膜の状態を観察した。
耐水性;流水中に常温で30日間浸漬したのち、取り出
して塗膜の状態を観察した。
して塗膜の状態を観察した。
耐候性;JIS K5400により、サンシャインウエザーメー
ターで1,000時間照射試験を実施し、塗膜の状態を観察
した。
ターで1,000時間照射試験を実施し、塗膜の状態を観察
した。
*1)メチルトリメトキシシラン *2)ジメチルジメトキシシラン *3)エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロ
ピレート(川研ファインケミカル(株)製、ALCH) *4)ジ−i−プロポキシ−ビス(アセチルアセトナ
ト)チタン(日本曹達(株)製、TAA) *5)参考例1で調製されたもの *6)テトラブトキシジルコニウム *7)参考例2により調製されたもの *8)i−プロピルアルコール *9)東芝シリコーン(株)製、TSL8331 *10)日産化学工業(株)製 *11)鐘淵化学工業(株)製、シリル基含有アクリル重
合体 *12)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン 〔発明の効果〕 本発明のコーティング用組成物は、セメント、モルタ
ルおよびその他の無機窯業系基材、ステンレスおよびア
ルミニウムなどの金属類、さらにはガラス、プラスチッ
クなどの製品の表面に、耐水性、耐薬品性、耐クラック
性、耐熱性、撥水性、耐候性および密着性に優れた膜を
作ることができる。
ピレート(川研ファインケミカル(株)製、ALCH) *4)ジ−i−プロポキシ−ビス(アセチルアセトナ
ト)チタン(日本曹達(株)製、TAA) *5)参考例1で調製されたもの *6)テトラブトキシジルコニウム *7)参考例2により調製されたもの *8)i−プロピルアルコール *9)東芝シリコーン(株)製、TSL8331 *10)日産化学工業(株)製 *11)鐘淵化学工業(株)製、シリル基含有アクリル重
合体 *12)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン 〔発明の効果〕 本発明のコーティング用組成物は、セメント、モルタ
ルおよびその他の無機窯業系基材、ステンレスおよびア
ルミニウムなどの金属類、さらにはガラス、プラスチッ
クなどの製品の表面に、耐水性、耐薬品性、耐クラック
性、耐熱性、撥水性、耐候性および密着性に優れた膜を
作ることができる。
また、硬化促進剤を混合しない場合は、長時間ゲル化
せずに安定性を保持することがきるため、その工業的利
用価値は極めて大である。
せずに安定性を保持することがきるため、その工業的利
用価値は極めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−16868(JP,A) 特開 昭56−104973(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 183/04
Claims (1)
- 【請求項1】(a)一般式RSi(OR′)3(式中、Rは
炭素数1〜8の有機基、R′は炭素数1〜5のアルキル
基または炭素数1〜4のアシル基を示す)で表されるオ
ルガノシラン、 (b)一般式R2Si(OR′)2(式中、RおよびR′は前
記に同じ)で表されるオルガノシラン、 (c)一般式Zr(OR″)4、Ti(OR″)4およびAl(O
R″)3(式中、R″は炭素数2〜5のアルキル基を示
す。)の群から選ばれた少なくとも1種の金属アルコレ
ート、該金属アルコレートとβ−ジケトン類および/ま
たはβ−ケトエステル類との反応で得られるキレート化
合物、ならびに該キレート化合物を水と反応させて得ら
れる部分的加水分解物から選ばれた少なくとも1種、 (d)親水性有機溶媒、および (e)水 を混合し、上記(a)成分と(b)成分とを共縮合させ
てなることを特徴とするコーティング用組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1303174A JP2924018B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | コーティング用組成物 |
JP33195889A JP2773333B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-12-21 | 共重合体ラテックスおよびこれを用いた組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1303174A JP2924018B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | コーティング用組成物 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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---|---|
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JP5229761B2 (ja) * | 2000-05-23 | 2013-07-03 | Jsr株式会社 | ガスバリアコーティング組成物、その製造方法およびガスバリアコーティングフィルム |
JP5229762B2 (ja) * | 2000-05-23 | 2013-07-03 | Jsr株式会社 | ガスバリアコーティング組成物、その製造方法およびガスバリアコーティングフィルム |
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