JP6211874B2 - 診断用カテーテル - Google Patents

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本発明は、医療分野において用いられる診断用カテーテルに関するものである。
血管等の生体管腔内に挿入されて、生体管腔の内部を診断するための各種の診断画像を取得するのに用いられる診断用カテーテル、または血管内の血栓除去のためのアテレクトミーカテーテル等の各種治療用カテーテルが知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。この種のカテーテルとして、例えば、診断用カテーテルの場合、生体管腔内から超音波を発振し、管腔内壁によって反射された超音波を所定の送受信部において受信し、その受信結果に基づいて断層画像を生成する超音波画像診断装置や、超音波に代えて光信号を照射し、管腔内壁に反射した反射光を送受信部において受光し、その受光結果に基づいて断層画像を生成する光画像診断装置などが存在する。
上記の各カテーテルを使用する場合、医療の分野において一般的に用いられているガイドワイヤを併用することにより、診断対象となる生体管腔の目的の部位まで各カテーテルの所定の部位(例えば、発振部、発光部、送受信部および閉塞物除去部材など)を円滑に到達させることが可能になる。
ガイドワイヤを使用した手技では、カテーテルに先行させてガイドワイヤを生体内に導入し、その先端部を処置部付近へ位置させた後、カテーテルをガイドワイヤに這わせて生体内へ導入する。したがって、カテーテルには、ガイドワイヤに這わせて当該カテーテルを移動することを可能にするためのガイドワイヤ用のルーメンが設けられている。例えば、特許文献1に記載された診断用カテーテルにおいては、カテーテルが備えるシースから偏心した位置にガイドワイヤ用のルーメンが形成されたガイドワイヤ挿入部が設置されている。このようなガイドワイヤ挿入部を設置することにより、シース内部の空間を狭めることなく、ガイドワイヤ用ルーメン内へのガイドワイヤの挿入を円滑に行うことが可能になるが、一方でカテーテルの大径化を招いてしまう。
そこで、カテーテルのシース先端にワイヤを設置することにより、カテーテル自体にガイドワイヤとしての機能を付加し、ガイドワイヤ挿入部の設置を省略した、いわゆるオンザワイヤ型の診断用カテーテルが提案されている。このようなオンザワイヤ型の診断用カテーテルによれば、ガイドワイヤ挿入部が設置されたものに比べて、カテーテルを細径化して構成することができる。
特開2012−223206号公報 特開2007−330696号公報
例えば、診断用カテーテルを使用する場合において、生体管腔等の蛇行および分岐した経路に沿わせてシース先端を移動させるためには、手元でシースを回転させてトルクをかける操作を行うことが必要になる。しかしながら、従来の診断用カテーテルが備えるシースは、その基端側が各種のコネクタや管状部材を介して所定の外部装置に接続・固定され、その際には基端側のいわゆるユニットコネクタも固定されるため、外部装置に接続・固定後にシースを独立して回転させる操作を行うことができず、生体内における円滑な移動を実現し難いものとなっていた。また、このことはアテレクトミーカテーテル等の回転補助具等の外部装置に接続・固定する治療用カテーテルにおいても同様の問題であった。
そこで、本発明の目的は、生体管腔内においてシースを円滑に移動させることが可能なカテーテルを提供することを目的とする。
本発明は、下記(1)〜(6)のいずれかに記載の診断用カテーテルによって達成され得る。
(1)生体管腔内に挿入されるシースと、前記シース内に挿入され、機械的な駆動力を伝達するドライブシャフトと、前記シースの基端側に配置された外管と、前記外管の基端側に配置され、前記ドライブシャフトを保持しながら移動することにより前記シースの軸方向に前記ドライブシャフトを移動させるハブと、前記ハブの先端側に配置され、前記ハブの移動に伴って前記外管内を移動する内管と、前記シースの基端側において前記シースと前記外管とを接続する第1コネクタ部と、前記外管の基端側において前記外管に接続されて前記内管を受け入れる第2コネクタ部と、を有しており、前記外管は、記第2コネクタ部固定されており、前記第1コネクタ部は、前記第2コネクタ部と同軸上に配置されており、かつ、前記外管に対して回転可能である、診断用カテーテル。
(2)前記外管は、前記第1コネクタ部に設けられたコネクタ側係合部回転可能に係合される外管側係合部を有しており、前記外管と前記第1コネクタ部は、前記外管側係合部および前記コネクタ側係合部を介して相互に接続されている、上記(1)の診断用カテーテル。
(3)前記外管側係合部は、前記外管の一部を径方向に拡大して形成された外管側ストッパーを有し、前記コネクタ側係合部は、前記第1コネクタ部が回転可能となる状態で前記外管側ストッパー収容る収容部と、前記収容部からの前記外管側ストッパーの脱けを防止する抜け防止部とを有する上記(2)の診断用カテーテル。
(4)前記シースを前記第1コネクタ部に対して軸方向に移動可能に接続する第3コネクタ部をさらに有する上記(1)〜(3)のいずれか1つの診断用カテーテル。
(5)前記第3コネクタ部は、前記シースの基端部側が挿入される挿入部が形成されるとともに前記シースの軸方向に伸縮変形可能に構成された伸縮部材を有しており、前記シースと前記第1コネクタ部は、前記シースおよび前記第1コネクタ部に固定された前記伸縮部材を介して相互に接続されている、上記(4)の診断用カテーテル。
(6)前記シースは、当該シースの基端部側の一部を径方向に拡大して形成されたシース側ストッパーを有し、前記第3コネクタ部は、前記シースの基端部側が挿入される挿入部と、前記挿入部に挿入された前記シース側ストッパーとの当接により前記シースの移動を規制する規制部とを有しており、前記シースと前記第1コネクタ部は、前記シースが有する前記シース側ストッパーと前記第1コネクタ部に固定された前記第3コネクタ部が有する前記規制部とを介して相互に接続されている、上記(4)の診断用カテーテル。
上記(1)に記載の発明によれば、カテーテルを駆動部などの外部の装置と接続した状態においても手元の操作によりシースを回転させることができるため、診断用カテーテルを使用した手技において生体内でシースの先端部を回転させながら移動させることができる。よって、生体管腔内においてシースを円滑に移動させることが可能なカテーテルを提供することができる。
上記(2)に記載の発明によれば、外管に設けられた外管側係合部と、外管に接続される所定のコネクタに設けられたコネクタ側係合部とにより、外管の回転操作を可能にする機械式の接続機構が構成されているため、シースの回転機能を付加することにより招かれる製造作業の煩雑化を防止することができ、併せて製造コストの増加を抑えることができる。
上記(3)に記載の発明によれば、外管側係合部が有する外管側ストッパーと、コネクタ側係合部が有する収容部および抜け防止部とにより、外管の回転を阻害することなく外管と所定のコネクタ部との接続状態を好適に維持することができる。
上記(4)に記載の発明によれば、カテーテルを使用して生体管腔内の所定の部位を診断・治療する際に、生体管腔内においてシースの先端部を先端側および基端側へ移動させることができる。これにより、使用時の利便性を向上させることができる。
上記(5)に記載の発明によれば、シースと第1コネクタ部とが伸縮変形可能な伸縮部材を介して接続されているため、手元でシースの基端側を押し引きする簡単な操作でシースの先端部を先端側および基端側へ移動させることができる。これにより、利便性により一層優れたカテーテルを提供することができる。
上記(6)に記載の発明によれば、シースに形成されたシース側ストッパーと第3コネクタ部が有する規制部とにより、シースの軸方向への移動を阻害することなくシースと第1コネクタ部との接続状態を好適に維持することができる。
本発明の実施形態に係る光学医療用デバイスの全体構成を概略的に示す図である。 実施形態に係る診断用カーテルのシースの先端部の拡大断面図である。 実施形態に係る診断用カーテルのハブの拡大断面図である。 実施形態に係る診断用カテーテルの第1コネクタ部、第2コネクタ部、および外管の拡大断面図である。 図5は、実施形態に係る診断用カテーテルの第1コネクタ部および第3コネクタ部の拡大断面図であって、(A)は、シースを移動させる操作を行う前の様子を示す図、(B)は、シースを移動させる操作を行った後の様子を示す図である。 実施形態に係る診断用カーテルのイメージングコアをシース内に最も押し込んだ状態を概略的に示す図である。 実施形態に係る診断用カーテルのイメージングコアをシース内から最も引き抜いた状態を概略的に示す図である。 第1コネクタ部および外管の変形例に係る変形例1を示す拡大断面図である。 第3コネクタ部の変形例に係る変形例2を示す拡大断面図であって、(A)は、シースを移動させる操作を行う前の様子を示す図、(B)は、シースを移動させる操作を行った後の様子を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は実施形態に係る光学医療用デバイスの全体構成を示す図であり、図2〜図5は実施形態に係る診断用カテーテルの各部の構成の説明に供する図であり、図6、図7は、診断用カテーテルの使用例の説明に供する図である。なお、本明細書中では、診断用カテーテルにおいて生体内に導入されるシース側を「先端側」と称し、手元側を「基端側」と称し、シースの延伸方向(図2の左右方向)を「軸方向」と称する。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る診断用カテーテル100は、概説すると、生体管腔内に挿入されるシース110と、シース110の先端部111に設けられたワイヤ部120(図2を参照)と、シース110内に挿入され、機械的な駆動力を伝達するドライブシャフト130(図2を参照)と、ドライブシャフト130の先端部に設けられたイメージングコア141(図2を参照)と、シース110の基端側に配置された外管150と、外管150の基端側に配置され、ドライブシャフト130を保持しながら移動することによりシース110の軸方向にドライブシャフト130を移動させるハブ160と、ハブ160の先端側に配置され、ハブ160の移動に伴って外管150内を移動する内管170と、シース110の基端側においてシース110と外管150とを接続する中継コネクタ180(「第1コネクタ部」、「一方のコネクタ部」に相当する)と、外管150の基端側において外管150に接続されて内管170を受け入れるユニットコネクタ190(「第2コネクタ部」、「他方のコネクタ部」に相当する)と、を有している。そして、外管150は、中継コネクタ180に固定されるとともに、ユニットコネクタ190に対して相対的に回転可能に構成されている(外管150の回転を図4において矢印rで示す)。
診断用カテーテル100は、いわゆる光干渉断層撮影(OCT)カテーテルとして構成されている。図1に示すように、診断用カテーテル100と、駆動部310や制御部320等を備える外部装置300とにより光学医療用デバイス10が構成されている。
図1に示すように、診断用カテーテル100は、当該診断用カテーテル100を使用する際に使用者の手元側に配置される操作部198と、各種のコネクタ180、190等を介して操作部198に接続されたシース110と、を有するように構成されている。
図1、図2に示すように、診断用カテーテル100が備えるシース110は、長尺状の外形形状を有しており、かつ、生体管腔内において湾曲変形し得るように所定の可撓性が備えられている。シース110には、イメージングコア141およびドライブシャフト130によって構成される撮像手段140が軸方向に移動可能に挿入されるワーキングルーメン110Lが設けられている。
シース110を構成する材料としては、医療分野において公知のカテーテルデバイスに使用される各種の材料を使用することができ、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)などの樹脂材料を使用することができる。
シース110の先端部111に設けられたワイヤ部120は、シース110の剛性を部分的に高めることにより、シース110自体にガイドワイヤとしての機能を付加するために設けられたものである。診断用カテーテル100は、ワイヤ部120が一体化されたいわゆる、オンザワイヤ型のカテーテルとして構成されている。
図2に示すように、ワイヤ部120は、所定の線材を螺旋状に巻回してなるコイル121と、コイル121の先端に固定された先端チップ123とを有するように構成されている。
コイル121としては、例えば、金属材料からなる線材を隙間なく密巻にして構成される公知のものを使用することができる。コイル121には、例えば、生体内部での移動を円滑に行い得るように、先端側に向けて先細りした外形形状を備えるものを使用することができる。
コイル121を構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、超弾性合金、コバルト系合金や、金、白金、タングステン等の貴金属またはこれらを含む合金(例えば白金−イリジウム合金)等が挙げられる。貴金属のようなX線造影性を有する材料で構成した場合には、ワイヤをX線透視下で確認することができるため、シース110の先端部111の位置を確認することができ、より好ましい。
先端チップ123は、ワイヤ部120の先端によって生体器官等が損傷してしまうことを防止するために設けられている。先端チップ123には、例えば、図示するように先端側に湾曲した湾曲面が形成されたものを使用することができる。
先端チップ123を構成する材料としては、例えば、Pt、Pt合金、W、W合金、Ag、Ag合金等のX線造影性を備える公知の材料を使用することができる。また、先端チップ123にX線造影性を備えさせることも可能である。
ワイヤ部120全体の外形寸法等は特に限定されないが、例えば、5〜20mm程度に形成することができる。また、ワイヤ部120は、図示するように、シース110に形成された先端開口部113を塞ぐように配置することができる。ワイヤ部120をこのように配置することにより、シース110の先端開口部113から撮像手段140が抜け出てしまうことを防止する。
シース110の先端部111側の少なくとも一部の管壁は、光信号を透過するように構成することができる。前述したように診断用カテーテル100はOCTカテーテルとして構成されている。シース110の管壁を介して生体管腔の内壁と送受信部143とで光信号を送受信することを可能にし、光干渉断層画像を得ることを可能にするためである。なお、光信号がシース110の管壁を透過することを可能にするために、例えば、シース110の一部を光透過性の樹脂材料やガラス材料で構成することができる。
撮像手段140は、生体管腔の組織に向けて光を送受信するための側方照射型のレンズ(送受信部)143および当該レンズ143を収容するハウジング142からなるイメージングコア141と、イメージングコア141が先端部に取り付けられるとともに回転動力を伝達するドライブシャフト130と、を有する。
ハウジング142は、ドライブシャフト130の先端側に連結されている。側方照射型のレンズ143は、ドライブシャフト130内に挿通された光ファイバ131の先端に固定されている。この光ファイバ131は、生体管腔の内壁とイメージングコア141との間で送受信される光信号を、イメージングコア141と外部装置300が備える制御部320(図1を参照)との間で送受信することを可能にするものである。なお、レンズ143と光ファイバ131とを固定する固定方法は特に限定されず、たとえば、接着剤による接着を採用することができる。
ドライブシャフト130は柔軟に構成され、かつ、後述する光コネクタ164(図3を参照)を介して駆動部310から伝達される機械的な駆動力(回転駆動力、進退駆動力)をイメージングコア141へ伝達する機械的特性を備えている。ドライブシャフト130が機械的な駆動力を伝達することによって、イメージングコア141が回転し、生体管腔内の患部を360°の視野で撮像することができる。
図1に示すように、操作部198は、基端側に配置されたハブ160と、シース110と外管150を接続する中継コネクタ180と、外管150が接続されたユニットコネクタ190と、を有する。
図3に示すように、ハブ160は、第1の外側ハウジング161と、第2の外側ハウジング162と、を有する。
第1の外側ハウジング161は、ドライブシャフト130の回転軸を規定するカラー部材163を有している。ドライブシャフト130およびドライブシャフト130内に挿通された光ファイバ131は、カラー部材163を通り、第2の外側ハウジング162の内部に設けられた光コネクタ164に接続される。この光コネクタ164は、後述するように外部装置300が備える駆動部310に回転可能に接続され、駆動部310が発生させた機械的な駆動力をドライブシャフト130へ伝達する機能を備える。
第1の外側ハウジング161と第2の外側ハウジング162は、第2の外側ハウジング162の先端に設けられた嵌合用の孔部165を介して相互に接続されている。また、光コネクタ164と第2の外側ハウジング162は、第2の外側ハウジング162に設けられた保持用の孔部166を介して相互に接続されている。光コネクタ164は、この保持用の孔部166により第2の外側ハウジング162に対して回転可能に保持されている。
ドライブシャフト130の基端部および内管170の基端部は、ハブ160の内部において保持されている。そして、図6に示すように、ハブ160を軸方向に前進移動させることにより内管170をユニットコネクタ190側および外管150側へ押し込むと、ハブ160の移動に連動してドライブシャフト130がシース110のワーキングルーメン110L内を前進移動する。一方、図7に示すように、ハブ160を軸方向に後退移動させることにより内管170をユニットコネクタ190側および外管150側から引き抜くと、ハブ160の移動に連動してドライブシャフト130がシース110のワーキングルーメン110L内を後退移動する。なお、図6はイメージングコア141をシース110の最も先端側へ押し込んだとき(イメージングコア141が「前進限位置」に配置されたとき)の様子を概略的に示しており、図7はイメージングコア141をシース110の最も基端側へ引き抜いたとき(イメージングコア141が「後退限位置」に配置されたとき)の様子を概略的に示している。
図3に示すように、ドライブシャフト130と内管170との間には、保護管175が配置される。この保護管175は、ハブ160側に位置する端部が開口されており何にも保持されていない。すなわち、自由端を有している。保護管175の機能については後述する。
図4に示すように、ユニットコネクタ190は、ユニットコネクタ本体191と、封止部材192と、コネクタ側係合部193と、を有している。
ユニットコネクタ本体191には、外管150の基端部側の一部が挿入されている。外管150の内部にはハブ160において保持された内管170が挿入されている。封止部材192は、ユニットコネクタ本体191に組み付けられることにより、ユニットコネクタ190の基端を封止している。
ハブ160側から延伸されて外管150内に挿入された内管170の先端部には、ユニットコネクタ190からの内管170の抜けを防止するためのストッパー171が設けられている。前述したように、ハブ160を基端側へ最も引っ張ったとき(図7を参照)、つまり、内管170が外管150から最も引き出しされると、ストッパー171が封止部材192の内壁に引掛かかり、ユニットコネクタ190からの内管170の抜けが防止される。
ユニットコネクタ190は、内管170のストッパー171を介して内管170と機械的に接続されている。これにより、ユニットコネクタ190は、内管170を保持するハブ160に対して間接的に接続されている。
内管170に設けられたストッパー171は、例えば、図示するように内管170の先端部に径方向外方に突出した形状を付加することにより、内管170と一体的に構成することができる。
図4に示すように、中継コネクタ180の基端部には外管150が固定されている。また、中継コネクタ180の内面には、シース110の基端部が固定されている。したがって、シース110と外管150とは、中継コネクタ180を介して相互に接続されている。
中継コネクタ180の内部には、外管150の内部を通り抜けたドライブシャフト130をシース110内へ導く導入路181が形成されている。また、導入路181の基端側には、外管150および所定の保護管175が固定される固定部材182が取り付けられている。
保護管175は、ハブ160に保持された内管170の内部を挿通するように延在している(図3を参照)。この保護管175は、ドライブシャフト130と内管170との干渉によりドライブシャフト130に破損が生じてしまうことを防止するために設けられている。例えば、外管150内に内管170が押し込まれ、その押し込まれる量が増えると、内管170内に保護管175が押し込まれる量も相対的に増加する。したがって、外管150に内管170が押し込まれたり引き出されたりする際に、保護管175も内管170に相対的に押し込まれたり引き出されたりするため、例えば、ドライブシャフト130が内管170に接触して摩擦が生じ、ドライブシャフト130に撓む力が発生するような場合においても、保護管175によって撓む力が抑制され、ドライブシャフト130に折れ曲がりなどが生じることを防止することができる。
外管150や内管170、中継コネクタ180やユニットコネクタ190を構成する各材料としては、例えば、公知の樹脂材料や金属材料の中から可撓性を有するものや可撓性を有しないものを任意に選択して使用することができる。また、中継コネクタ180と外管150との固定や中継コネクタ180と保護管175との固定は、各部の構成材料の材質を考慮して、例えば、接着や融着、溶着等の公知の方法の中から選択することができる。
図4に示すように、外管150の基端部は、ユニットコネクタ190に設けられたコネクタ側係合部193に対して回転可能に係合される外管側係合部151を有している。そして、外管150とユニットコネクタ190は、この外管側係合部151およびコネクタ側係合部193を介して相互に接続されている。
前述したように、外管150の先端部は中継コネクタ180に固定されているため、外管150を回転させる操作を行うと、外管150の回転に伴って中継コネクタ180が回転する。さらに、中継コネクタ180とシース110とは、後述する進退コネクタ230(「第3コネクタ部」に相当する)を介して相互に接続されているため(図5(A)、(B)を参照)、中継コネクタ180の回転に伴ってシース110が回転する。このように、診断用カテーテル100においては、手元で外管150を回転操作することにより、外管150の先端側に配置されたシース110を回転させることが可能になっている。
図4に示すように、外管150に設けられた外管側係合部151は、例えば、外管150の一部を径方向に拡大して形成された外管側ストッパー152を有するように構成することができる。また、ユニットコネクタ190に設けられたコネクタ側係合部193は、例えば、外管側ストッパー152が回転可能な状態で収容される収容部194と、収容部194からの外管側ストッパー152の脱けを防止する抜け防止部195とを有するように構成することができる。
外管側ストッパー152は、外管150の基端部を、外管150の他の部位よりも大径にすることで構成されている。コネクタ側係合部193の収容部194は、ユニットコネクタ190の内部に区画された所定の空間部により構成されている。また、コネクタ側係合部193の抜け防止部195は、外管側ストッパー152よりも小さな径を有するような段差形状が付与されたユニットコネクタ190の内壁の一部により構成されている。外管側ストッパー152およびコネクタ側係合部193により、外管150の回転を阻害することなく外管150とユニットコネクタ190との接続を好適に維持し得る機械的な接続機構が構成されている。
なお、外管150とユニットコネクタ190とを接続する各係合部151、193の構成は、外管150がユニットコネクタ190に対して回転可能に接続され得る限りにおいて変更することができ、図示されたような構成のみに限定されない。例えば、外管150の外周面に溝を形成し、この溝に係合自在な突起部をユニットコネクタ190に形成し、溝や突起部を介して外管150を回転可能に保持するような構成を採用したり、外管150の外周面の周方向に複数の小孔を形成し、この小孔に嵌合および離脱可能な突起部をユニットコネクタ190に形成し、小孔や突起部を介して外管150を回転可能に保持するような構成を採用したりすることが可能である。また、例えば、診断用カテーテル100の回転量を外部から把握することができるような目盛を設けたり、回転量を手元の感覚で把握することができるようにダイヤル式で外管150が回転するような構成を採用したりすることも可能である。また、外管側ストッパー152とユニットコネクタ190の内壁との間のクリアランスを調整することにより、外管150の回転量を容易に調整し得るように構成することができる。クリアランスを調整する方法としては、例えば、外管150との間で摩擦力を生じさせる弾性部材などを収容部194内に配置する方法を採用することができる。
次に、中継コネクタ180とシース110とを接続する進退コネクタ230について説明する。
図5(A)、(B)に示すように、診断用カテーテル100には、シース110を中継コネクタ180に対して軸方向に移動可能に接続する進退コネクタ230が設けられている。この進退コネクタ230を設置することにより、例えば、生体管腔に沿わせて診断用カテーテル100のシース110を移動させる作業を行う際に、診断用カテーテル100自体を移動させずに、シース110のみを進退移動させることができるため、診断用カテーテル100が外部装置300などに接続・固定されているような場合においてもシース110の先端部111を所定の位置へ向けて円滑に移動させることが可能になる。
図5(A)、(B)に示すように、進退コネクタ230は、例えば、シース110の基端部側が挿入される挿入部231が形成されるとともにシース110の軸方向に伸縮変形可能に構成された伸縮部材233を有するように構成することができる。また、シース110と中継コネクタ180とは、シース110と中継コネクタ180のそれぞれに固定された伸縮部材233を介して相互に接続することができる。
診断用カテーテル100においては、伸縮部材233を弾性変形可能な樹脂材料によって構成している。図5(A)に示す状態(圧縮状態)では、伸縮部材233に設けられた蛇腹状の撓み部235が撓むように構成される。一方、図5(B)に示す状態(伸長状態)では、撓み部235が伸びることにより伸縮部材233が伸長すうように構成されている。
伸縮部材233を構成する材料としては、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴムのような各種のゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
なお、伸縮部材233は、軸方向へ伸縮変形可能に構成されていればよく、撓み部235を有するような樹脂材料で構成されたもののみに限定されることはない。例えば、スリットが形成された筒状部材や伸縮可能なバネなどにより構成することが可能であるし、材質も樹脂材料に限定されず金属材料などによって構成されたものを使用することが可能である。ただし、診断用カテーテル100のように、進退コネクタ230が弾性変形可能な材料で構成されている場合には、進退コネクタ230を捻じって回転させることにより、シース110を回転させることが可能になるため、可撓性やコシが付加されたガイドワイヤと同様の性質を診断用カテーテル100に備えさせることができ、診断用カテーテル100の操作性をより一層向上させることが可能になる。
伸縮部材233に形成された挿入部231は、伸縮部材233の内部に軸方向に沿って貫通された貫通孔によって構成している。この挿入部231は、中継コネクタ180に形成された導入路181と同軸上に配置されている。
シース110は、挿入部231に基端側が挿入された状態で、挿入された部分の外面が伸縮部材233に固定されている。また、伸縮部材233の基端側は、中継コネクタ180の先端部の外面に固定されている。このように、進退コネクタ230を介してシース110が中継コネクタ180に固定されているため、中継コネクタ180からのシース110の脱落が生じる虞がない。
シース110と進退コネクタ230との固定、および進退コネクタ230と中継コネクタ180との固定は、例えば、接着や溶着、融着等の公知の方法を採用することができる。
次に光学医療用デバイス10について説明する。
光学医療用デバイス10が備える外部装置300は、ドライブシャフト130へ伝達する機械的な駆動力を発生させる駆動部310と、光学医療用デバイス10の各部の動作制御を行う制御部320と、撮像された診断画像を表示する画像表示部330と、ユニットコネクタ190を位置固定的に保持する保持部340と、を有している。
駆動部310は、図1に示すように、モータ等の外部駆動源315Mおよび外部駆動源315Mのパルス信号を検出してイメージングコア141の位置を検出する検出部315Aを内蔵するスキャナ装置315と、スキャナ装置315を把持固定するスキャナ把持部317および診断用カテーテル100を移動させた際にシース110の軸芯がずれないように支持するカテーテル支持部318を備える軸方向移動装置316と、を有している。
スキャナ装置315は、その内部で、診断用カテーテル100のハブ160に設けられた光コネクタ164と接続・分離可能に構成されている。この光コネクタ164を介して診断用カテーテル100をスキャナ装置315に接続することにより、イメージングコア141からの光信号の照射およびイメージングコア141での光信号の受光を行うことが可能になっている。また、光コネクタ164は、スキャナ装置315が発生させた回転駆動力をドライブシャフト130及び光ファイバ131へ伝達させることを可能にする。
外部装置300が備える制御部320は、例えば、公知のパーソナルコンピュータが備えるCPUにより構成することができ、画像表示部330は、例えば、パーソナルコンピュータが備えるディスプレイによって構成することができる。制御部320は、予め組み込まれたプログラムに従ってスキャナ装置315及び軸方向移動装置316の動作を制御するように構成されている。また、画像表示部330は、イメージングコア141が受光した光信号に基づいて所定の診断画像を表示するように構成されている。
保持部340は、後述するプルバック操作を行う際にシース110にずれが生じることのないように、基端側でシース110を支える。このように、保持部340を介してユニットコネクタ190が外部装置300に固定されていると、シース110を独立して回転させる操作を通常行うことができない。しかしながら、本実施形態に係る診断用カテーテル100においては、前述したように、外管150がユニットコネクタ190に対して相対的に回転可能に構成されているため、外管150の回転に伴わせてシース110を回転させることが可能になっている。
光学医療用デバイス10の使用例を説明する。
光学医療用デバイス10による光干渉断層画像の取得を行う際は、まず、診断用カテーテル100をスキャナ装置315に接続する。接続は、診断用カテーテル100のハブ160に備えられた光コネクタ164とスキャナ装置315のカテーテル支持部318とを介して行う。
次に、画像を取得する対象となる生体管腔内にシース110をその先端部111側から導入する。なお、撮像対象となる生体管腔としては、シース110が導入可能な部位であれば特に限定されないが、例えば、血管、消化管、胆管、尿道管、消化器官などが挙げられる。
ここで、診断用カテーテル100においては、当該診断用カテーテル100がスキャナ装置315に接続された状態でシース110をスキャナ装置315に対して独立して回転させることができる。したがって、シース110を回転させてトルクをかけながらシース110の先端部111を生体管腔内の所定の位置まで導入することができる。
また、診断用カテーテル100のシース110は、進退コネクタ230により、先端側と基端側へ進退移動可能に構成されているため、シース110を押したり、引いたりしながらシース110の先端部111を生体管腔内において移動させることができる。特に、本実施形態に係る診断用カテーテル100では、進退コネクタ230が伸縮可能な弾性部材により構成されているため、シース110の基端側を捻りつつシース110を伸縮させる操作を行うことが可能である。したがって、シース110の先端部111を蛇行および分岐した生体管腔の経路に沿わせて移動させる際に、その移動をより一層円滑に行うことができる。
次に、シース110の先端部111が生体管腔の所定の位置まで到達した後、スキャナ装置315内の外部駆動源315Mによってイメージングコア141をシース110内において先端側から基端側に向けて後退移動させつつ(プルバック)、スキャナ装置315内の外部駆動源315Mによってイメージングコア141を回転させる。イメージングコア141を軸方向へ移動させることにより、生体管腔内の軸方向にわたる包囲組織体における360°の断層画像を任意の範囲で取得することができる。
そして、イメージングコア141において受光した生体管腔からの反射光は、光ファイバ131及び光コネクタ164を介して制御部320に送信され、適切な処理が施された後、光干渉断層画像として画像表示部330に表示される。光干渉断層画像を取得した後、イメージングコア141はスキャナ装置315内の外部駆動源315Mによって前進移動される(プッシュフォワード)。このように、イメージングコア141の後退移動、前進移動を繰り返すことにより、生体管腔の各部における光干渉断層画像を取得することができる。
以上のように本実施形態に係る診断用カテーテル100によれば、診断用カテーテル100を所定の外部装置300と接続した状態においても手元の操作によりシース110を回転させることができるため、診断用カテーテル100を使用した手技において生体内でシース110の先端部111を回転させながら移動させることができる。よって、生体管腔内においてシース110を円滑に移動させることが可能なオンザワイヤ型の診断用カテーテル100を提供することができる。
また、外管150に設けられた外管側係合部151と、外管150に接続されるユニットコネクタ190に設けられたコネクタ側係合部193とにより、外管150の回転操作を可能にする機械式の接続機構が構成されているため、シース110の回転機能を付加することにより招かれる製造作業の煩雑化が防止することができ、併せて製造コストの増加を抑えることができる。
また、外管側係合部151に外管側ストッパー152を設け、コネクタ側係合部193に収容部194および抜け防止部195を設けているため、外管150の回転を阻害することなく外管150とユニットコネクタ190との接続状態を好適に維持することができる。
また、進退コネクタ230を設置してシース110を軸方向に沿って移動可能に構成しているため、診断用カテーテル100を使用して生体管腔内の所定の部位を撮像する際に、生体管腔内においてシース110の先端部111を先端側および基端側へ移動させることができる。これにより、使用時の利便性を向上させることができる。
また、シース110と中継コネクタ180とが伸縮変形可能な伸縮部材233を介して接続されているため、手元でシース110を押し引きする簡単な操作でシース110の先端部111を先端側および基端側へ移動させることができる。これにより、利便性により一層優れた診断用カテーテル100を提供することができる。
<変形例1>
次に図8を参照して、変形例1に係る診断用カテーテル200について説明する。なお、既に説明した部材については同一の符号を付して、その説明を一部省略する。
前述した実施形態に係る診断用カテーテル100においては、外管150とシース110とを中継コネクタ(一方のコネクタ部)180を介して相互に固定し、さらに外管150をユニットコネクタ(他方のコネクタ部)190に対して回転可能に接続することにより、外管150およびシース110がユニットコネクタ190に対して回転可能に構成されていた(図4を参照)。一方、本変形例に係る診断用カテーテル200においては、外管150をユニットコネクタ190に固定し、シース110が固定された中継コネクタ180を外管150に対して回転可能に構成することにより、診断用カテーテル200を外部装置300が備える光学スキャナ装置315に接続した状態においても、シース110をスキャナ装置315から独立して回転させることができるように構成している。すなわち、本変形例では、外管150が固定されるユニットコネクタ190を一方のコネクタ部として構成し、外管150に対して相対的に回転可能な中継コネクタ180を他方のコネクタ部として構成している。このように構成された点において前述した実施形態と相違している。
図8に示すように、外管150の先端部には、中継コネクタ180に設けられたコネクタ側係合部183に回転可能に係合される外管側係合部151が設けられている。この外管側係合部151は、外管150の先端部を部分的に径方向に拡大して形成された外管側ストッパー152により構成することができる。
外管150の基端部は、ユニットコネクタ190に取り付けられた所定の固定部材182に固定されている。すなわち、外管150は固定部材182を介してユニットコネクタ190に固定されている。ユニットコネクタ190と固定部材182との固定、および、固定部材182と外管150との固定には、例えば、接着や溶着、融着等の公知の方法を採用することができる。
中継コネクタ180の基端側に設けられたコネクタ側係合部183は、外管側ストッパー152が回転可能な状態で収容される収容部184と、収容部184からの外管側ストッパー152の脱けを防止する抜け防止部185とにより構成することができる。中継コネクタ180と外管150とは、各係合部151、183を介して相互に接続されている。
シース110の基端部は、中継コネクタ180に形成された導入路181に対して固定されている。固定には、例えば、接着や溶着、融着等の公知の方法を採用することができる。なお、ユニットコネクタ190の内部には、図示するように、内管170の外周面とユニットコネクタ190の内壁面とをシールする所定のシール部材196を配置することができる。
以上のように構成された変形例1に係る診断用カテーテル200によれば、中継コネクタ180および中継コネクタ180に固定されたシース110は、外管150に対して回転可能に構成される(中継コネクタ180の回転を図8において矢印r’で示す)。このため、診断用カテーテル200が光コネクタ164を介してスキャナ装置315に接続・固定されている場合においても、スキャナ装置315から独立してシース110を回転させることができる。
前述した実施形態および本変形例において示すように、中継コネクタ180を介してシース110と外管150とを接続し、外管150を中継コネクタ180もしくはユニットコネクタ190の一方のコネクタに対して固定し、さらに、外管150を他方のコネクタに対して相対的に回転可能に構成することにより、診断用カテーテルにおいてシース110を回転可能に構成することが可能になる。したがって、外管150が固定されるコネクタと外管150が相対的に回転可能に構成されるコネクタとは、仕様等に応じて中継コネクタ180とユニットコネクタ190とで相互に入れ替えることができ、このように入れ替えて構成した場合においてもシース110を回転する機能が損なわれることはない。
なお、各係合部の構成が図示した形態に限定されることがない点や進退コネクタ230(図5を参照)を設置することが可能な点は、前述した実施形態と同様である。
<変形例2>
次に図9を参照して、変形例2に係る診断用カテーテル400について説明する。なお、既に説明した部材については同一の符号を付して、その説明を一部省略する。
前述した診断用カテーテル100においては、シース110を中継コネクタ180に対して軸方向に移動可能に接続する進退コネクタ230は、シース110および中継コネクタ180に固定された伸縮部材233により構成されていた(図5を参照)。一方、本変形例に係る診断用カテーテル400においては、進退コネクタ240は、シース110の基端部側の一部を径方向に拡大して形成されたシース側ストッパー115が進退移動可能に保持される挿入部241とその移動を規制する規制部243とを有するように構成されている。このような進退コネクタ240を有する点において前述した実施形態と相違している。
図9(A)、(B)に示すように、シース110には、当該シース110の基端部側の一部を径方向に拡大して形成されたシース側ストッパー115が形成されている。
進退コネクタ240には、シース110の基端部側が挿入される挿入部241と、挿入部241に挿入されたシース側ストッパー115との当接によりシース110の移動を規制する規制部243とが形成されている。挿入部241は、中継コネクタ180の導入路181と同軸上に配置された所定の貫通孔により構成されている。また、規制部243は、進退コネクタ240の内部に形成され、シース側ストッパー115の一部が突き当たって当接されることにより、シース110の移動を規制する段差部によって構成されている。なお、進退コネクタ240の外形形状は略矩形に形成しているが、このような形状に限定されず、適宜変更することが可能である。
進退コネクタ240は、基端側が中継コネクタ180に対して固定されている。したがって、シース110と中継コネクタ180とは、シース110が有するシース側ストッパー115と、進退コネクタ240が有する規制部243とを介して相互に接続されている。
進退コネクタ240と中継コネクタ180との固定には、例えば、接着や溶着、融着等の公知の方法を採用することができる。
図9(A)に示すように、シース側ストッパー115が進退コネクタ240の規制部243に当接していない状態では、シース110を軸方向へ前進移動させることができる。そして、シース110を所定の距離だけ前進移動させると、図9(B)に示すように、シース側ストッパー115が進退コネクタ240の規制部243に突き当たることで、その前進移動が規制される。このように、シース110は、進退コネクタ240により軸方向へ進退移動可能な状態で中継コネクタ180と接続されている。なお、図示例においては、シース側ストッパー115と進退コネクタ240の内壁との間に、シース側ストッパー115の回転を許容するクリアランスが設けられているため、シース110を進退移動させる操作に加えて、シース110を回転させる操作を行うことが可能になっている。
本変形例において、シース110には、診断時に撮像手段140から生体管腔の組織に向けて光を送受信するための窓部が形成されるため、診断開始時にはシースの進退移動および回転動作を規制することが好ましい。このため、シース110および進退コネクタ240の接触面(挿入部241)に摺動抵抗を生じさせる部材を設けたり、摺動抵抗を生じさせるための処理を施したりすることが好ましい。摺動抵抗を生じさせる部材としては、例えばOリング等が挙げられる。
本変形例に示すように、進退コネクタ240は、シース110を中継コネクタ180に対して軸方向に移動可能に接続し得る限りにおいてその構成を適宜変更することが可能である。
なお、前述した変形例1に示した診断用カテーテル200において本変形例に示す進退コネクタ240を備えさせることも可能である。
以上のように実施形態および各変形例を通じて本発明に係る診断用カテーテルを説明したが、本発明に係る診断用カテーテルは説明した各構成のみに限定されるものではなく、シースが回転可能となるように、外管が第1コネクタ部および第2コネクタ部の一方のコネクタ部に対して固定されるとともに他方のコネクタ部に対して相対的に回転可能に接続され得る限りにおいてその構成を変更することができ、例えば、第3コネクタ部の設置を省略したり、診断用カテーテルの各部の構成等を図示したものから変更したりすることが可能である。
また、例えば、実施形態の説明では、本発明を光干渉断層画像診断(OCT)カテーテルとして説明したが、光周波数領域画像形成(OFDI)カテーテルや、超音波を利用した超音波診断用カテーテルに適用することも可能である。さらには、血管内の血栓除去のためのアテレクトミーカテーテルのような回転動作を伴う治療用カテーテル等に適用することも可能である。これらのカテーテルに適用する場合であっても、シースを回転可能に構成することが可能となるため、操作性に優れたカテーテルを提供することが可能になる。なお、超音波診断用カテーテルに適用する場合には、スキャナ装置の代わりに超音波カテーテルが接続・固定される超音波発振装置が使用される。さらに、ドライブシャフトに備えられる送受信部としては、イメージングコアに代えて超音波振動を送受信する超音波振動子を用いるなど、各部の構成は適用用途に応じて変更することが可能である。
10 光学医療用デバイス
100、200、400 診断用カテーテル、
110 シース、
111 シースの先端部、
115 シース側ストッパー
120 ワイヤ部、
130 ドライブシャフト、
140 撮像手段、
141 イメージングコア、
143 レンズ(送受信部)、
150 外管、
151 外管側係合部、
152 外管側ストッパー、
160 ハブ、
170 内管、
180 中継コネクタ(第1コネクタ部)、
183 コネクタ側係合部、
184 収容部、
185 抜け防止部、
190 ユニットコネクタ(第2コネクタ部)、
193 コネクタ側係合部、
194 収容部、
195 抜け防止部、
230、240 進退コネクタ(第3コネクタ部)、
231 挿入部、
233 伸縮部材、
235 撓み部、
241 挿入部、
243 規制部、
300 外部装置、
310 駆動部、
320 制御部、
330 画像表示部。

Claims (6)

  1. 生体管腔内に挿入されるシースと、
    前記シース内に挿入され、機械的な駆動力を伝達するドライブシャフトと、
    前記シースの基端側に配置された外管と、
    前記外管の基端側に配置され、前記ドライブシャフトを保持しながら移動することにより前記シースの軸方向に前記ドライブシャフトを移動させるハブと、
    前記ハブの先端側に配置され、前記ハブの移動に伴って前記外管内を移動する内管と、
    前記シースの基端側において前記シースと前記外管とを接続する第1コネクタ部と、
    前記外管の基端側において前記外管に接続されて前記内管を受け入れる第2コネクタ部と、を有しており、
    前記外管は、記第2コネクタ部固定されており、
    前記第1コネクタ部は、前記第2コネクタ部と同軸上に配置されており、かつ、前記外管に対して回転可能である、診断用カテーテル。
  2. 前記外管は、前記第1コネクタ部に設けられたコネクタ側係合部回転可能に係合される外管側係合部を有しており、
    前記外管と前記第1コネクタ部は、前記外管側係合部および前記コネクタ側係合部を介して相互に接続されている、請求項1に記載の診断用カテーテル。
  3. 前記外管側係合部は、前記外管の一部を径方向に拡大して形成された外管側ストッパーを有し、
    前記コネクタ側係合部は、前記第1コネクタ部が回転可能となる状態で前記外管側ストッパー収容る収容部と、前記収容部からの前記外管側ストッパーの脱けを防止する抜け防止部とを有する請求項2に記載の診断用カテーテル。
  4. 前記シースを前記第1コネクタ部に対して軸方向に移動可能に接続する第3コネクタ部をさらに有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の診断用カテーテル。
  5. 前記第3コネクタ部は、前記シースの基端部側が挿入される挿入部が形成されるとともに前記シースの軸方向に伸縮変形可能に構成された伸縮部材を有しており、
    前記シースと前記第1コネクタ部は、前記シースおよび前記第1コネクタ部に固定された前記伸縮部材を介して相互に接続されている、請求項4に記載の診断用カテーテル。
  6. 前記シースは、当該シースの基端部側の一部を径方向に拡大して形成されたシース側ストッパーを有し、
    前記第3コネクタ部は、前記シースの基端部側が挿入される挿入部と、前記挿入部に挿入された前記シース側ストッパーとの当接により前記シースの移動を規制する規制部とを有しており、
    前記シースと前記第1コネクタ部は、前記シースが有する前記シース側ストッパーと前記第1コネクタ部に固定された前記第3コネクタ部が有する前記規制部とを介して相互に接続されている、請求項4に記載の診断用カテーテル。
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