JP2014014591A - 医療用デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】回転シャフトの回転の乱れや断線を抑制可能な医療用デバイスを提供する。
【解決手段】管腔内に挿入されるシース2と、前記シース2の内部に回転可能に設けられる回転シャフト42と、前記回転シャフト42のシース挿入方向側に設けられて当該回転シャフト42に対して回転可能な回転部81と、を有する医療用デバイス1である。
【選択図】図3

Description

本発明は、医療用デバイスに関する。
従来から、撮像機能を有する超音波カテーテルを心臓の冠状動脈などの血管、胆管等の脈管に挿入して、画像診断が行われている。
画像診断装置としては、血管内超音波診断装置(IVUS:Intra Vascular Ultra Sound)が挙げられる。一般に血管内超音波診断装置は、血管内において超音波振動子を内蔵するプローブをラジアル走査させ、生体組織で反射された反射波(超音波エコー)を同じ超音波振動子で受信した後、増幅、検波等の処理を施し、生成された超音波エコーの強度に基づいて、血管の断面画像を描出するよう構成されている。
また、画像診断装置として、光干渉断層診断装置(OCT:Optical Coherence Tomography)も利用されている。光干渉断層診断装置は、先端に光学レンズ及び光学ミラーを内蔵するプローブを取り付けた光ファイバを内蔵したカテーテルを血管内に挿入し、光ファイバの先端側に配置した光学ミラーをラジアル走査させながら、血管内に光を照射し、生体組織からの反射光をもとに血管の断面画像を描出するものである。さらに、最近では、次世代OCTといわれている光学振動数領域画像化法(OFDI:Optical Frequency Domain Imaging)を用いる画像診断装置も提案されている。
血管内超音波診断装置や光干渉断層診断装置等のプローブは、通常、ハウジングと呼ばれる円筒状の保護部材によって信号送受信部を覆って構成されている。ハウジングは、信号送受信部を保護するために、硬質の素材によって形成されている。例えば特許文献1には、ハウジングによって信号送受信部を保護したプローブを、シース内で回転シャフトによって軸方向へ移動させつつラジアル走査させることで、患部の前後に渡って連続的に画像を観察したり、血管および脈管などの形状の3次元データを作成したりすることが記載されている。
特開2007−268133号公報
しかしながら、プローブをシース内でラジアル走査させると、例えば、シースが血管の狭窄部や屈曲部に挿入されるなどして変形している場合に、ハウジングがシースに接触して回転シャフトの回転が乱れ、さらには、回転シャフトの断線が生じる可能性がある。回転シャフトの回転の乱れは、回転シャフトの機能を阻害し、例えば回転シャフトが画像の取得に用いられる場合には、取得される画像に乱れを生じさせる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、回転シャフトの回転の乱れや断線を抑制可能な医療用デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する医療用デバイスは、管腔内に挿入されるシースと、前記シースの内部に回転可能に設けられる回転シャフトと、前記回転シャフトのシース挿入方向側に設けられて当該回転シャフトに対して回転可能な回転部と、を有する医療用デバイスである。
上記のように構成した医療用デバイスは、回転シャフトのシース挿入方向側の端部に設けられて当該回転シャフトに対して回転可能な回転部と、を有するため、回転部が、シースに接することで回転できる。このため、例えばシースが変形している場合などであっても、回転部がシースと接触して回転することで回転シャフトの円滑な運動が維持され、回転シャフトの回転の乱れや断線を抑制できる。
前記回転部が、少なくとも前記回転シャフトの回転方向へ回転可能であれば、回転シャフトが回転することによって発生する回転部とシースとの間の接触抵抗を効率よく低減させることができる。
前記回転部が、前記回転シャフトの回転軸と同軸上で回転可能であれば、回転シャフトが回転しても、回転部が触れ回らずに円滑に回転できる。
前記回転部が球体であり、前記回転シャフトのシース挿入方向側に設けられるとともに前記回転体を任意の方向へ回転可能に保持する保持部をさらに有すれば、回転体が任意の方向へ回転することで、回転体のシースに対するあらゆる方向への接触抵抗を低減させることができる。
前記保持部は、シース挿入方向側の端部がシース挿入方向に向かって縮径するように形成されていれば、保持部がシースと滑らかに接触し、保持部のシースに対する接触抵抗を低減させることができる。
前記回転シャフトが、前記シース内を軸方向へ移動可能であれば、回転シャフトの軸方向への移動にともなって回転部がシースに接触し、回転シャフトの軸方向への移動によって生じる回転部とシースとの間の接触抵抗を低減させることができる。
前記回転シャフトに固定される画像診断用の信号送受信部をさらに有し、前記回転シャフトを前記シースの内部で回転させつつ軸方向へ移動させることで前記信号送受信部によって画像を取得するカテーテルであれば、信号送受信部をシース内で回転させつつ軸方向に移動させる際に、回転部によって信号送受信部の良好な回転が維持され、取得される画像の乱れを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る医療用デバイスを示す平面図である。 管腔内診断システムを示す平面図である。 医療用デバイスの先端部を示す長手方向断面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 振動子ユニットをプルバックさせた際の医療用デバイスを示す平面図である。 医療用デバイスのハブを示す長手方向断面図である。 医療用デバイスのユニットコネクタおよび中継コネクタを示す長手方向断面図である。 医療用デバイスのシースを血管内へ挿入した際を説明するための断面図である。 血管内へ挿入されたシース内の振動子ユニットをプルバックさせる際を説明するための断面図である。 プルバックさせた振動子ユニットをプッシュフォワードさせる際を説明するための断面図である。 プルバックさせた振動子ユニットをプッシュフォワードさせる際を説明するための断面図である。 医療用デバイスの変形例を示す断面図である。 医療用デバイスの他の変形例を示す断面図である。 医療用デバイスの更に他の変形例を示す断面図である。 医療用デバイスの更に他の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
本実施形態に係る医療用デバイス1は、図1,2に示すように、内部に超音波診断のためのイメージングコア4を収容して管腔内に挿入される超音波カテーテルである。医療用デバイス1は、当該医療用デバイス1を保持してイメージングコア4を駆動させる外部駆動装置7に接続されて、主として血管内を診断するために使用される。なお、本明細書では、生体の管腔に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称することとする。
医療用デバイス1は、管腔内に挿入されるシース2と、管腔内組織に向けて超音波を送受信するイメージングコア4と、イメージングコア4が貫通しかつシース2より基端側に位置する操作部3とを備えている。
シース2は、図3に示すように、シース先端部21と、シースチューブ22と、充填液入出路部材23とを有する。
シース先端部21には、ガイドワイヤルーメン211が形成される筒状のシース先端部材27と、先端部より若干基端側となる部分に設けられたX線造影マーカ24とが設けられている。ガイドワイヤ25は、予め管腔内に挿入され、このガイドワイヤ25をガイドワイヤルーメン211に通しながら、医療用デバイス1が患部まで導かれる。X線造影マーカ24は、管腔内挿入時にX線透視下で医療用デバイス1の先端位置を確認できるように設けられている。
充填液入出路部材23には、シースチューブ22内のルーメン26と連通して、シースチューブ22内に充填される生理的食塩液を外部に流すための孔であるプライミングポート231が形成されている。
シース2内には、イメージングコア4がシース2の軸方向にスライド可能に内蔵されている。このイメージングコア4は、管腔内組織に向けて超音波を送受信するための振動子ユニット41と、この振動子ユニット41を先端に取り付けるとともに回転させる回転シャフト42とを備える。振動子ユニット41は、超音波を送受信する超音波振動子411(信号送受信部)と、超音波振動子411を収納するハウジング412とで構成されている。
ハウジング412の先端側、すなわちシース2の挿入方向側には、図3,4に示すように、球状の回転部81が、保持部82によって、ハウジング412に対して任意の方向へ回転可能に保持されている。回転部81は、回転シャフト42の回転方向へ回転する際には、回転シャフト42と同軸上で回転する。
保持部82は、ハウジング412から先端側へ向かってテーパ状に縮径しつつ延在し、最先端側に、回転部81が回転可能に部分的に収納される収容部83が形成されている。収容部83を囲む縁部84は、製造段階において、回転部81が収容部83に収容された後に、回転部81の収容部83からの脱落を防止できるよう、回転部81を覆うようにカシメられて形成されている。また、縁部84は、シース2の内面と滑らかに接するように、外面が滑らかな曲面で形成されることが好ましい。
ハウジング412、回転部81および保持部82は、例えばステンレス製であるが、これに限定されない。
シースチューブ22は、超音波の透過性の高い材料により形成されている。シースチューブ22の超音波振動子411が移動する範囲内の部位が、超音波の透過する音響窓部を構成する。シース先端部21およびシースチューブ22は、それぞれ、可撓性を有する材料で形成され、その材料は、特に限定されず、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を用いることができる。
回転シャフト42は、柔軟で、しかも操作部3(図1参照)において生成された回転の動力を振動子ユニット41に伝達可能な特性をもち、たとえば、右左右と巻き方向を交互にしている3層コイルなどの多層コイル状の管体で構成されている。回転シャフト42が回転の動力を伝達することによって、振動子ユニット41が回転し、血管および脈管などの管腔内の患部を360度観察することができる。また、回転シャフト42は、振動子ユニット41で検出された信号を操作部3に伝送するための信号線54が内部に通されている。
操作部3は、図1に示すように、エア抜きのための生理的食塩液を注入するポート311を有するハブ31と、内管34を介してハブ31と接続されるユニットコネクタ37と、外管32を介してユニットコネクタ37に接続されるとともにシース2と操作部3とを接続する中継コネクタ33とを有する。
ハブ31は、回転シャフト42および内管34を保持する。内管34がユニットコネクタ37および外管32に押し込まれ、または引き出されることによって、回転シャフト42が連動してシース2内を軸方向にスライドする。
内管34を最も押し込んだときには、図1に示すように、内管34は、シース側の端部が外管32のシース側端部付近、すなわち、中継コネクタ33付近まで到達する。そして、この状態では、振動子ユニット41は、シース2のシースチューブ22の先端付近に位置する。
また、内管34を最も引き出したときには、図5に示すように、内管34は、先端に形成されたストッパー313がユニットコネクタ37の内壁に引っかかり、引っかかった先端付近以外が露出する。そして、この状態では、振動子ユニット41は、シース2を残したままその内部を引き戻されている。振動子ユニット41が回転しながら移動することによって、血管および脈管などの断層画像を作成することができる。
操作部3のハブ31は、図6に示すように、ジョイント50と、雄コネクタ51と、ロータ52と、接続パイプ53と、信号線54と、ハブ本体55と、シール部材56と、耐キンクプロテクタ57とを有する。
ジョイント50は、医療用デバイス1の使用者手元側に開口部501を有し、雄コネクタ51およびロータ52を内部に配置する。雄コネクタ51は、ジョイント50の開口部501側から外部駆動装置7が有する雌コネクタ711(図2参照)に連結可能であり、これにより、外部駆動装置7と雄コネクタ51とが機械的および電気的に連結される。
ロータ52は、接続パイプ53を回転不能に保持しており、雄コネクタ51と一体的に回転する。接続パイプ53は、ロータ52の回転を回転シャフト42に伝達するために、ロータ52側と反対の端部で回転シャフト42を保持する。接続パイプ53の内部には信号線54が通されており、この信号線54は、一端を雄コネクタ51に、他端を回転シャフト42内を通り抜けて振動子ユニット41に接続されている。振動子ユニット41における観察結果は、雄コネクタ51を介して外部駆動装置7に送信され、適当な処理を施されて画像として表示される。
ハブ本体55は、ポート311から生理的食塩液を注入され、この生理的食塩液を外部に漏らすことなく、内管34内に導入する。なお、ハブ本体55とジョイント50との間には、Oリング58を含むシール部材56が設置されるので、生理的食塩液がジョイント50の開口部501側に漏れ出すことがない。
ハブ本体55は、内部の内周面551に内管34の外周面が嵌合するように、内管34の基端部が挿入される。内管34およびハブ本体55の周囲には、耐キンクプロテクタ57が配置される。
ユニットコネクタ37は、図7に示すように、ユニットコネクタ本体61と、封止部材62と、カバー部材63と、パッキン64とを有する。
ユニットコネクタ本体61は、中継コネクタ33に取り付けられた外管32の基端部が内部の内周面611に嵌合するように挿入され、この外管32の内部に、ハブ31から伸びた内管34が挿入される。封止部材62は、ユニットコネクタ本体61と組み合わさってパッキン64を保持し、カバー部材63は、ユニットコネクタ本体61と組み合わさって外管32を保持する。ユニットコネクタ本体61および封止部材62間には、パッキン64が封止されているので、ハブ31のポート311に供給される生理的食塩液が内管34を通って外管32内に流入しても、ユニットコネクタ37の外部に漏れない。
また、ハブ31から伸びる内管34は、先端にストッパー313が形成されているので、ハブ31を最も引っ張ったとき、すなわち、内管34を外管32から最も引き出したときでも、ストッパー313がユニットコネクタ本体61の内壁に引っ掛かってユニットコネクタ37から内管34が抜けてしまうようなことがない。
中継コネクタ33は、外管保持部65と、耐キンクプロテクタ66とを有する。外管保持部65は、内部の内周面651に外管32の先端部の外周面が嵌合するように、外管32の一部が挿入される。また、外管保持部65の内周面651には、シースチューブ22の基端側端部が連結されており、外管32から通り抜けた回転シャフト42および生理的食塩液をシース2に導入する経路が形成されている。シースチューブ22は、図7では1層構造となっているが、多層構造であってもよい。
外管保持部65に嵌合する外管32の先端部の内側には、回転シャフト42が通り抜けるスペーサチューブ68が配置され、スペーサチューブ68の内壁には、保護管67が固定されている。この保護管67は、ハブ31から伸びる内管34内に向かって伸び、回転シャフト42と内管34との間に配置される。したがって、外管32に内管34が押し込まれるときには、その押し込みの向きと反対向きに内管34に保護管67が押し込まれていくことになる。外管32に内管34が押し込まれたり引き出されたりする際に、反対方向から保護管67も内管34に相対的に押し込まれたり引き出されたりするので、内管34に接触して摩擦が起こり回転シャフト42に撓む力が発生しても、保護管67によって撓む力を抑制し、折れ曲がりなどを防止することができる。なお、保護管67は、金属の疎巻きコイル状の管体で形成されており、このため、生理的食塩液がコイルの隙間から流れ込めるので、外管32内に空気が残留するようなことがない。
外管32、内管34、スペーサチューブ68、ハブ31、ユニットコネクタ本体61および外管保持部65の構成材料は、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられる。なお、これらの部材の構成材料は、要求とされる機能に応じて適宜選択され、したがって、各々が異なる構成材料によって形成され得る。
上述した医療用デバイス1は、図2に示すように、外部駆動装置7に接続されて駆動される。外部駆動装置7は、基台75上に、モータ等の外部駆動源を内蔵して回転シャフト42を回転駆動させる駆動部71と、駆動部71を把持してモータ等により軸方向へ移動させる移動手段72と、医療用デバイス1の一部を位置固定的に保持する保持部73とを備えている。外部駆動装置7は、駆動部71および移動手段72を制御する制御部79に接続されており、振動子ユニット41によって得られた画像は、制御部79に接続された表示部78に表示される。
移動手段72は、駆動部71を把持して固定することが可能であり、把持した駆動部71を、基台75上の溝レール76に沿って前後進させる送り機構である。
駆動部71は、医療用デバイス1の駆動用雄コネクタ51が接続可能な駆動用雌コネクタ711と、医療用デバイス1のジョイント50に接続可能なジョイント接続部712と、を有し、当該接続によって、振動子ユニット41との間で信号の送受信が可能となると同時に、回転シャフト42を回転させることが可能となる。
医療用デバイス1における超音波走査(スキャン)は、駆動部71内のモータの回転運動を回転シャフト42に伝達し、回転シャフト42の先端に固定されたハウジング412を回転させることによって、ハウジング412に設けられた超音波振動子411で送受信される超音波を略径方向に走査することで行われる。また、医療用デバイス1全体を基端側へ引っ張り、超音波振動子411を長手方向に移動させることによって、血管内の軸方向にわたる包囲組織体における360°の断面画像を任意の位置まで走査的に得ることができる。
次に、本実施形態に係る医療用デバイス1を用いて管腔内を観察する際の動作について説明する。
まず、医療用デバイス1のシース2を管腔内に挿入する前に、当該医療用デバイス1内を生理的食塩液で満たすプライミング操作を行う。プライミング操作を行うことによって、医療用デバイス1内の空気を除去し、血管などの管腔内に空気が入り込むことを防止する。
プライミングを行うには、ユニットコネクタ37からハブ31を使用者の手元側に最も引っ張った状態、すなわち、外管32から内管34が最も引き出された状態(図5参照)にし、ハブ31のポート311に接続した図示しないチューブおよび三方活栓からなる器具を介し、例えば注射筒等を用いて、生理的食塩液を注入する。注入された生理的食塩液は、ハブ31から順にシース2内まで充填されていく。医療用デバイス1内が完全に生理的食塩液で満たされると、シース2の充填液入出路部材23(図3参照)に形成されたプライミングポート231から生理的食塩液が抜ける。これにより、生理的食塩液の充填が確認される。このプライミング操作を行うことによって、医療用デバイス1内の空気を除去し、管腔内に空気が入り込むことを防止することができる。
次に、図2に示すように、医療用デバイス1を図示しない滅菌されたポリエチレン製の袋などで覆った外部駆動装置7に連結する。すなわち、医療用デバイス1のハブ31のジョイント50(図6参照)を、駆動部71のジョイント接続部712に接続する。これにより、振動子ユニット41と外部駆動装置7との間で信号の送受信が可能となると同時に、回転シャフト42を回転させることが可能となる。そして、ユニットコネクタ37を保持部73に嵌合させると、連結は完了する。
次に、駆動部71を基台75上の溝レール76に沿って先端側に動かすことで、ハブ31を先端側へ押し込み、外管32に内管34が最も押し込まれた状態とする(図1参照)。この状態で、シース2を体内に挿入していき、シース2の先端が患部を越えてから挿入を止め、図8に示すように、シース2の位置を固定する。このとき、回転シャフト42がシース2の先端側まで押し込まれていることでシース2の芯材としての役割を果たし、シース2の管腔内への挿通性が向上される。この状態で、図9に示すように、回転シャフト42を駆動部71により回転させながらプルバック操作することで、管腔の軸方向に沿う画像取得を行うことができる。
プルバック操作は、医療用デバイス1の後端部に接続される移動手段72を制御部79により操作することによって行うことができる。取得されたデータは、制御部79でデジタル処理をされた後、イメージデータとして表示部78に表示される。
そして、回転シャフト42が後退すると、図9に示すように、シース2が例えば血管Vの狭窄部や屈曲部に挿入されている場合などには、芯材として機能していた回転シャフト42による保持が失われて、シース2が、内部の空間が潰れるように変形する(図9の白抜き矢印を参照)。
プルバック操作後には、回転シャフト42を回転させながら、ハブ31を再び先端側へ押し込み、イメージングコア4を前進させる。回転シャフト42を回転させることで、イメージングコア4のシース2との接触抵抗を低減できる。
そして、図10に示すように、イメージングコア4がシース2の潰れた位置に達すると、回転部81がシース2の内部と接触する。このとき、回転部81がイメージングコア4に対して任意の方向へ回転可能であるため、回転部81が回転シャフト42の軸心を中心として回転する(図10の矢印Xを参照)。このとき、回転部81は、回転シャフト42と同軸上で回転するため、回転シャフト42が回転しても触れ回らず、シース2と円滑に接触する。これにより、回転部81のシース2との接触抵抗が低減され、回転シャフト42へ作用する回転負荷が低減されて、回転シャフト42の断線および回転シャフト42内の信号線54の断線を抑制できる。また、回転部81は、図11に示すように、回転シャフト42の軸心と交差する軸を中心としても回転(図11の矢印Yを参照)できるため、イメージングコア4の前進にともなって、回転部81がシース2の潰れた部位と接触しながら、図11の白抜き矢印に示すようにシース2を押し広げつつ回転し、小さな接触抵抗での回転シャフト42の押し込みが可能となる。このため、例えば、回転シャフト42を回転させずに押し込むことも可能となる。また、回転部81が設けられることで、ハウジング412のシース2に対する接触が緩和され、回転シャフト42の回転が円滑となるとともにハウジング412の振動も抑制され、取得される画像の乱れをも抑制できる。また、回転部81が設けられることで、ハウジング412のシース2に対する接触が緩和され、シース2の損傷をも低減できる。
また、ハウジング412は、比較的硬い材料により形成されているため、押し込み性が損なわれない。
この後、医療用デバイス1を管腔内から引き抜き、医療用デバイス1の操作が完了する。
本実施形態に係る医療用デバイス1によれば、管腔内に挿入されるシース2と、シース2の内部に回転可能に設けられる回転シャフト42と、回転シャフト42のシース挿入方向側に設けられて当該回転シャフト42に対して回転可能な回転部81と、を有しているため、回転部81が、シース2に接することで回転する。このため、例えばシース2が変形している場合などであっても、回転部81がシース2と接触して回転することで回転シャフト42に作用する回転負荷が低減され、回転シャフト42等の断線を抑制できる。また、回転部81が設けられることで、回転シャフト42の回転が円滑となり、画像の乱れを抑制できる。
また、回転部81が、少なくとも回転シャフト42の回転方向へ回転可能であるため、回転シャフト42が回転することによって発生する、回転シャフト42とともに回転する部材とシース2との間の接触抵抗を効率よく低減させることができる。
また、回転部81が、回転シャフト42の回転軸と同軸上で回転可能であるため、回転シャフト42が回転しても、回転部81が触れ回らずに円滑に回転できる。
また、回転部81が球体であり、回転シャフト42のシース挿入方向側に設けられるとともに回転部81を任意の方向へ回転可能に保持する保持部82が設けられているため、回転シャフト42とともに回転する部材とシース2との間に作用するあらゆる方向の接触抵抗を低減させることができる。
また、保持部82のシース挿入方向側の端部が、シース挿入方向に向かって縮径するように形成されているため、保持部82がシース2と滑らかに接触し、シース2に対する接触抵抗を低減させることができる。
また、回転シャフト42が、シース2内を軸方向へ移動可能であるため、回転シャフト42の軸方向への移動にともなって回転部8がシース2に接触する。そして、回転シャフト42の軸方向への移動よって発生する、回転シャフト42とともに移動する部材とシース2との間の接触抵抗を効率よく低減させることができる。
また、医療用デバイス1が、回転シャフト42に固定される画像診断用の超音波振動子411をさらに有し、回転シャフト42をシース2の内部で回転させつつ軸方向へ移動させることで超音波振動子411によって画像を取得するカテーテルであるため、超音波振動子411をシース2内で回転させつつ軸方向に移動させる際に、回転部81によって超音波振動子411の良好な回転が維持され、取得される画像の乱れを抑制できる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、本発明を超音波カテーテルに適用する場合について説明したが、光干渉断層診断装置や光学周波数領域画像化診断装置などの光を利用した診断装置等に適用することも可能であり、シース(管体)の内部に回転可能なシャフトが設けられるものであれば、あらゆる医療用デバイスに適用できる。
また、上述した実施形態では、保持部82は、ハウジング412から先端側へ向かってテーパ状に縮径しつつ延在しているが、縮径されていなくてもよく、例えば円柱形状であってもよい。
また、図12に示すように、ハウジング412の先端側に、ベアリング92を介して回転可能に連結された回転部91を設けてもよい。回転部91は、回転シャフト42の軸心と同軸上で回転可能なコイル状の弾性部材であり、柔軟に曲がってシース2と接することで、回転した際にシース2の内周面を傷つけることを抑制するとともに、イメージングコア4の先端部における径方向への振動を抑制し、イメージングコア4の回転時の安定性を向上させることができる。回転部91は、弾性を有する材料で構成され、その材料は、特に限定されず、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。なお、回転部91は、弾性部材でなくてもよく、形状も特に限定されず、例えば、円柱形状、または円錐形状、球形状等であってもよい。
また、図13に示すように、ハウジング412と保持部82の間に、コイル状の弾性部材85が設けられてもよい。
また、図14に示すように、保持部102によって球状の回転部101が任意の方向へ回転可能に保持された構造が、複数(図14では3つ)設けられてもよい。この場合、各々の回転部101が独立して回転できるため、回転シャフト42の回転性および押し込み性をさらに向上させることができる。また、保持部102がシース2の径方向へ向かうように突出させて設けられることで、保持部102よりも回転部101をシース2の内周面に接触させやすくし、接触抵抗をより低減させることもできる。なお、図14では、回転部101は球体であるが、他の形状であってもよい。
また、図15に示すように、保持部112がハウジング113と一体的に形成されてもよい。このような構成とすれば、超音波振動子411(信号送受信部)をより先端側に設置することが可能となり、計測可能範囲を広げることができる。また、部品点数を低減でき、製造が簡略化される。
1 医療用デバイス、
2 シース(管体)、
22 シースチューブ、
4 イメージングコア、
41 振動子ユニット、
411 超音波振動子(信号送受信部)、
412,413 ハウジング、
42 回転シャフト、
81,91,101 回転部、
82,102,112 保持部。

Claims (7)

  1. 管腔内に挿入される管体であるシースと、
    前記シースの内部に回転可能に設けられる回転シャフトと、
    前記回転シャフトのシース挿入方向側に設けられて当該回転シャフトに対して回転可能な回転部と、を有する医療用デバイス。
  2. 前記回転部は、少なくとも前記回転シャフトの回転方向へ回転可能である請求項1に記載の医療用デバイス。
  3. 前記回転部は、前記回転シャフトの回転軸と同軸上で回転可能である請求項2に記載の医療用デバイス。
  4. 前記回転部は球体であり、
    前記回転シャフトのシース挿入方向側に設けられるとともに前記回転体を任意の方向へ回転可能に保持する保持部をさらに有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用デバイス。
  5. 前記保持部は、シース挿入方向側の端部がシース挿入方向に向かって縮径するように形成される、請求項4に記載の医療用デバイス。
  6. 前記回転シャフトは、前記シース内を軸方向へ移動可能である請求項1〜5のいずれか1項に記載の医療用デバイス。
  7. 前記回転シャフトに固定される画像診断用の信号送受信部をさらに有し、
    前記回転シャフトを前記シースの内部で回転させつつ軸方向へ移動させることで前記信号送受信部によって画像を取得するカテーテルである請求項6に記載の医療用デバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016111296A1 (ja) * 2015-01-08 2016-07-14 テルモ株式会社 医療用デバイス

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