JP2018047063A - 接続ポートおよび医療用デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】有効長を調整することによって操作性を向上させることのできる接続ポートを提供する。
【解決手段】接続ポート5は、ガイドワイヤルーメン26を備えるガイドワイヤ用シース62が挿通可能な第1ルーメン51aを備え、ガイドワイヤ用シースに対して相対的に移動可能となるようにガイドワイヤ用シースを保持する本体部51と、第2ルーメン52dを備え、本体部をガイドワイヤ用シースに対して位置決めした状態で本体部に挿入されることによってガイドワイヤ用シースに対して穿刺可能な穿刺部52と、を有し、穿刺部がガイドワイヤ用シースに対して穿刺された状態で、第2ルーメンはガイドワイヤルーメンに連通する。
【選択図】図3

Description

本発明は、接続ポートおよび医療用デバイスに関する。
生体管腔の病変部の治療法としては、従来から種々の治療法が知られている。例えば、特許文献1には、ガイドワイヤを病変部に先行して挿通させた後、ガイドワイヤルーメンを備える医療用デバイスをガイドワイヤに沿わせて生体管腔内に挿入して、病変部に対して所定の診断や処置を行う方法が開示されている。
特表平10−500584号
例えば、下肢の病変に対して処置を行う場合、同側大腿動脈、対側大腿動脈、または橈骨動脈などの血管を介して医療用デバイスが挿入される。医療用デバイスの生体内への挿入箇所から病変部までの距離は、医療用デバイスがどの血管を介して挿入されるかによって異なる。また、医療用デバイスの生体内への挿入箇所から病変部までの距離は、患者ごとによって異なる。
ここで、上述した特許文献1に係る医療用デバイスでは、医療用デバイスの生体内に挿入可能な長さ(有効長)が固定されているため、例えば、有効長が医療用デバイスの生体内への挿入箇所から病変部までの距離よりも長い場合、医療用デバイスの挿入箇所から体外に延在するガイドワイヤ用シースの長さが長くなる。このように体外に延在するガイドワイヤ用シースの長さが長くなると、ガイドワイヤ用シースの基端からガイドワイヤを挿入していく際に、体外に余剰に延在した箇所に対してもガイドワイヤを通過させなければならず、ガイドワイヤの操作性が悪い。また術者は、医療用デバイスが生体内から抜けないように医療用デバイスを保持している一方で、医療用デバイスの生体内への挿入箇所から離間した箇所でガイドワイヤを挿入する作業を行わなければならず、操作性が悪い。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、有効長を調整することによって操作性を向上させることのできる接続ポートおよび医療用デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する接続ポートは、ガイドワイヤルーメンを備えるガイドワイヤ用シースが挿通可能な第1ルーメンを備え、前記ガイドワイヤ用シースに対して相対的に移動可能となるように前記ガイドワイヤ用シースを保持する本体部と、第2ルーメンを備え、前記本体部を前記ガイドワイヤ用シースに対して位置決めした状態で前記本体部に挿入されることによって前記ガイドワイヤ用シースに対して穿刺可能な穿刺部と、を有する。前記穿刺部が前記ガイドワイヤ用シースに対して穿刺された状態で、前記第2ルーメンは前記ガイドワイヤルーメンに連通する。
また、上記目的を達成する医療用デバイスは、生体管腔内に挿入して画像を取得するための医療用デバイスである。医療用デバイスは、回転可能な駆動シャフトが挿通可能な画像用ルーメンを備える画像用シースと、前記画像用シースに並んで配置され、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを備えるガイドワイヤ用シースと、前記駆動シャフトの先端に固定されて画像情報を取得可能な撮像部と、前記ガイドワイヤ用シースが挿通可能な第1ルーメンを備え前記ガイドワイヤ用シースに対して相対的に移動可能となるように前記ガイドワイヤ用シースを保持する本体部、および第2ルーメンを備え前記本体部を前記ガイドワイヤ用シースに対して位置決めした状態で前記本体部に挿入されることによって前記ガイドワイヤ用シースに対して穿刺可能な穿刺部を備える接続ポートと、を有する。前記穿刺部が前記ガイドワイヤ用シースに対して穿刺された状態で、前記第2ルーメンは前記ガイドワイヤルーメンに連通する。
上述のように構成した接続ポートを備える医療用デバイスによれば、本体部をガイドワイヤ用シースの所望の位置に位置決めした状態で、穿刺部をガイドワイヤ用シースに対して穿刺することによって、穿刺部の第2ルーメンがガイドワイヤルーメンに連通する。このため、ガイドワイヤが挿入される接続ポートの位置を適宜調整することができ、医療用デバイスの生体内に挿入可能な長さである有効長を適宜調整することができる。したがって、有効長を調整することによって操作性を向上させることのできる接続ポートおよび医療用デバイスを提供することができる。
実施形態に係る医療用デバイスを示す平面図である。 実施形態に係る医療用デバイスの先端部を示す軸方向に沿う断面図である。 実施形態に係る医療用デバイスの接続ポートを示す軸方向に沿う断面図であって、図3(A)は、穿刺部がガイドワイヤ用シースに穿刺される前の状態を示し、図3(B)は、穿刺部がガイドワイヤ用シースに穿刺された状態を示す。 外部駆動装置を示す平面図である。 振動子ユニットをプルバックさせた際の医療用デバイスを示す平面図である。 実施形態に係る医療用デバイスを使用した手技を示すフローチャートである。 本体部を先端側に移動させたときの医療用デバイスを示す平面図である。 変形例1に係る医療用デバイスの接続ポートを示す軸方向に沿う断面図であって、図8(A)は、穿刺部がガイドワイヤ用シースに穿刺された状態を示し、図8(B)は、穿刺部がガイドワイヤ用シースから抜去された状態を示し、図8(C)は、分離部が、ガイドワイヤ用シースに形成された孔部を覆う様子を示す。 分離部がガイドワイヤ用シースに形成された孔部を覆うとともに、本体部および穿刺部を基端側に移動させたときの変形例1に係る医療用デバイスを示す平面図である。 変形例に係る医療用デバイスの接続ポートを示す軸方向に沿う断面図であって、図10(A)は、穿刺部がガイドワイヤ用シースに穿刺される前の状態を示し、図10(B)は、穿刺部がガイドワイヤ用シースに穿刺された状態を示す。 変形例に係る医療用デバイスの接続ポートを示す軸方向に沿う断面図であって、図11(A)は、穿刺部がガイドワイヤ用シースに穿刺される前の状態を示し、図11(B)は、穿刺部がガイドワイヤ用シースに穿刺された状態を示す。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
医療用デバイス1は、図1、図2に示すように、内部に超音波によって診断画像を取得するためのイメージングコア4を収容して、生体管腔内に挿入される超音波カテーテルである。医療用デバイス1は、該医療用デバイス1を保持してイメージングコア4を駆動させる外部駆動装置7(図4を参照)に接続されて、血管等の生体管腔内を診断するために使用される。なお、本明細書では、生体管腔内に挿入する側を「先端」若しくは「先端側」、医療用デバイス1を操作する手元側を「基端」若しくは「基端側」と称する。また、先端およびその周辺部分を含む一定の範囲を示す部分を「先端部」と称し、基端およびその周辺部分を含む一定の範囲を示す部分を「基端部」と称する。また、イメージングコア4を挿通する画像用ルーメン25が延在する方向を「軸方向」と称する。
医療用デバイス1は、図1に示すように、生体管腔内に挿入される長尺状のシャフト部2と、術者が所定の操作を行う操作部3と、生体管腔内の組織に向けて超音波を送受信するイメージングコア4と、シャフト部2に対して相対的に移動可能となるようにシャフト部2を保持するとともに基端側からガイドワイヤWが挿入される接続ポート5と、を備えている。
本実施形態に係る医療用デバイス1では、接続ポート5の先端51Aから先端側が生体内に挿入可能となる。すなわち、医療用デバイス1では、接続ポート5の先端51Aから、医療用デバイス1の先端1Aが、生体内に挿入可能となる。以下の説明において、接続ポート5の先端51Aから、医療用デバイス1の先端1Aまでの長さを有効長と称する。
シャフト部2は、シャフト先端部21と、シャフト先端部21の基端側に配置されるシャフト本体部22と、を備えている。
シャフト先端部21には、ガイドワイヤWが挿入されるガイドワイヤルーメン26が形成されている。
シャフト本体部22には、イメージングコア4が挿入される画像用ルーメン25と、ガイドワイヤWが挿入されるガイドワイヤルーメン26と、が形成されている。ガイドワイヤルーメン26は、画像用ルーメン25に対して略平行に並んで配置されている。本実施形態に係る医療用デバイス1は、ガイドワイヤルーメン26がシャフト先端部21からシャフト本体部22にわたって形成されているいわゆるオーバーザワイヤ(OTW)型のカテーテルである。画像用ルーメン25およびガイドワイヤルーメン26の断面形状は、特に限定されないが、例えば、略円形に形成することができる。
本実施形態の医療用デバイス1に使用されるガイドワイヤWは、可撓性を備え、全長に亘ってほぼ一定の外径を備える長尺体である。ガイドワイヤWの断面形状は、特に限定されないが、例えば、略円形に形成することができる。
ガイドワイヤWは、体外からX線撮影により生体管腔を撮影したアンギオ画像により観察可能に構成されている。ガイドワイヤWの構成材料は、アンギオ画像により観察可能であれば特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、バネ鋼、チタン、タングステン、タンタル、ニッケル・チタン合金等の超弾性合金などの金属を使用することができる。
シャフト部2は、画像用ルーメン25が形成される画像用シース61と、ガイドワイヤルーメン26が形成されるガイドワイヤ用シース62とが熱融着(または接着)して形成されている。
図2に示すように、画像用シース61は、先端開口部61aを有し、ガイドワイヤ用シース62は、先端開口部62aを有している。画像用シース61の先端部には、ガイドワイヤ用シース62を強固に接合・支持するための補強チューブ23が設けられている。補強チューブ23は、先端開口部61aと連通する連通孔24が形成される管体である。補強チューブ23は、比較的剛性の高い材料によって、画像用シース61と熱融着(または接着)して形成されている。
シャフト本体部22は、軸方向の位置によって外径および内径が異なってもよい。例えば、基端側から先端側へ向かって、外径および内径をテーパ状に減少させて物性の極端な変化を生じさせないことで、高い押し込み性、通過性を実現しつつ、キンクの発生を抑制することができる。
シャフト部2は、可撓性を有する材料で形成され、その材料は、特に限定されず、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を適用できる。なお、画像用ルーメン25が形成される画像用シース61は、超音波の透過性の高い材料により形成されることが好ましい。
操作部3は、図1、図3、および図4に示すように、先端部が画像用シース61に連結され、基端部がイメージングコア4を操作するための外部駆動装置7に接続可能に構成されている。操作部3は、図1に示すように、画像用シース61に連結される外管31と、外管31の内部に配置される内管32と、外管31の基端部に連結されるユニットコネクタ33と、内管32の基端部に連結される操作基端部34とを備えている。外管31および内管32は、プルバック操作を行うために二重管構造を備えている。
外管31は、先端部が画像用シース61に連結され、基端部がユニットコネクタ33に連結されている。外管31は、耐キンク性を有し、略直線上に形成されている。これにより、外管31は、内腔に内管32が軸方向に移動する経路を確保する。
内管32は、外管31の内腔に配置されて、外管31に対して相対的に軸方向へ進退移動可能に構成されている。内管32の内腔は、画像用ルーメン25に連通し、イメージングコア4の駆動シャフト42が挿通されている。内管32の先端には、ストッパー321が配置されている。ストッパー321は、ユニットコネクタ33の内壁に係合可能に構成されている。内管32の基端部は、操作基端部34に連結されている。術者は、操作基端部34を操作することによって、駆動シャフト42を移動させるとともに、駆動シャフト42の移動に伴って内管32を外管31と相対的に軸方向へ移動させることができる。
内管32を先端側へ最も押し込んだときには、内管32は、図1に示すように、先端側の端部が外管31の内部を移動し、外管31の先端付近まで到達する。この状態のとき、イメージングコア4の振動子ユニット(撮像部に相当)41は、図2に示すように、画像用ルーメン25の先端付近に位置する。なお、理解の容易のため、図3では、内管32を省略して示す。
また、プルバック操作によって内管32を最も基端側へ引いたときには、図5に示すように、内管32の先端に形成されたストッパー321がユニットコネクタ33の内壁に引っかかり、内管32の基端側の一部が露出する。この状態のとき、振動子ユニット41は、シャフト部2に対して相対的に基端側へ移動する。このように、振動子ユニット41は、生体管腔内の断層画像を取得するために、画像用ルーメン25の内部を、回転しながら軸方向に沿って移動することができる。
ユニットコネクタ33は、外管31の基端部が内部に嵌合するように挿入される。ユニットコネクタ33は、外部駆動装置7の保持部73(図4を参照)に接続可能に構成されている。
操作基端部34は、駆動シャフト42を保持する。操作基端部34は、ポート341と、ジョイント342と、駆動シャフト42の基端部に接続されたハブ側コネクタ343と、耐キンクプロテクタ344とを有する。
ポート341は、画像用ルーメン25に連通している。ポート341は、プライミング用のシリンジやYコネクタに接続されて、画像用ルーメン25にプライミング液等の流体を供給可能に構成されている。
ジョイント342は、基端側に開口部を有し、ハブ側コネクタ343を内部に配置する。
ハブ側コネクタ343は、ジョイント342の基端側から外部駆動装置7が有する駆動側コネクタ711(図4を参照)に接続可能に構成されている。ハブ側コネクタ343と駆動側コネクタ711とを接続することによって、外部駆動装置7とハブ側コネクタ343とが機械的および電気的に接続される。
ハブ側コネクタ343には、信号線43(図2を参照)の一端が接続されており、この信号線43は、図2に示すように、駆動シャフト42内を通り抜けて、他端が振動子ユニット41に接続されている。外部駆動装置7から駆動側コネクタ711、ハブ側コネクタ343、信号線43を介して振動子ユニット41に送信される信号によって、振動子ユニット41から超音波が照射される。また、超音波を受けることにより振動子ユニット41で検出された信号は、信号線43、ハブ側コネクタ343、駆動側コネクタ711を介して外部駆動装置7へ伝送される。
耐キンクプロテクタ344は、内管32および操作基端部34の周囲に配置され、内管32のキンクを抑制する。
イメージングコア4は、図2に示すように、画像用ルーメン25内に配置され、シャフト部2に対して相対的に軸方向に進退移動可能に構成されている。イメージングコア4は、生体管腔内から生体組織に向けて超音波を送受信して画像情報を取得可能な振動子ユニット41と、この振動子ユニット41を先端に取り付けるとともに回転させる駆動シャフト42と、を有している。振動子ユニット41は、超音波を送受信する超音波振動子411と、超音波振動子411を収納するハウジング412とによって構成されている。
振動子ユニット41は、アンギオ画像により観察可能に構成されている。ハウジング412の構成材料は、特に限定されないが、X線造影部としても機能するように、例えば金、プラチナ、プラチナ系合金、タングステン系合金などの金属、あるいは硫酸バリウム、酸化ビスマス、タングステンのようなX線造影性材料を含んでいることが好ましい。また、ハウジング412の近傍に別途X線造影マーカを設けてもよい。
駆動シャフト42は、柔軟で、外部駆動装置7において生成された回転の動力を振動子ユニット41に伝達可能な特性を備えている。駆動シャフト42は、例えば、右左右と巻き方向を交互にしている3層コイルなどの多層コイル状の管体で構成されている。駆動シャフト42が回転の動力を伝達することによって、振動子ユニット41が回転し、血管等の生体管腔内の病変部を周方向に亘って観察することができる。また、駆動シャフト42は、振動子ユニット41で検出された信号を操作部3に伝送するための信号線43が内部に通されている。なお、図3では、理解の容易のため、駆動シャフト42を省略して示す。
接続ポート5は、図1、図3に示すように、画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62(シャフト部2)に対して相対的に移動可能となるように、画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62を保持する本体部51と、本体部51に挿入されることによって、ガイドワイヤ用シース62に対して穿刺可能な穿刺部52と、を有する。
本体部51は、図3(A)、(B)に示すように、画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62が挿通可能な第1ルーメン51aと、穿刺部52の針部52aが挿通可能な針部用ルーメン51bと、穿刺部52の第1軸部52bが挿通可能な凹部51cと、を有する。
穿刺部52は、先端から順に、先端が鋭利な針部52a、第1軸部(軸部に相当)52b、および第2軸部52cを備える。第1軸部52bは、針部52aよりも外径が大きく構成され、第2軸部52cは、第1軸部52bよりも外径が大きく構成される。また、穿刺部52は、ガイドワイヤWが挿通可能な第2ルーメン52dを有する。
第1ルーメン51aには、図3(A)、(B)に示すように、画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62が挿通する。第1ルーメン51aは、先端から基端に向けて径方向の外方側(下側)に湾曲するように構成されている。画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62は、第1ルーメン51aの基端51xから、延在して設けられる。画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62の第1ルーメン51aの基端51xから延在する距離は、本体部51をシャフト部2の先端側に移動するにつれて長くなる(図1および図7を参照)。第1ルーメン51aの基端51xから突出して設けられる画像用シース61は、外管31の先端部と接続される。したがって、外管31を通り抜けた生理食塩液は、画像用ルーメン25へ移動可能である。画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62は、本体部51が画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62に対して移動可能な程度に、第1ルーメン51aに接するように構成される。
針部用ルーメン51bには、穿刺部52の針部52aが挿通する。針部用ルーメン51bは、第1ルーメン51aのうち、ガイドワイヤ用シース62が配置される空間と軸方向に沿って連続するように構成されているが、画像用シース61が配置される空間とは軸方向に沿って連続するように構成されていない。穿刺部52の針部52aは、針部52aが針部用ルーメン51bに対して移動可能な程度に、針部用ルーメン51bに接するように構成される。
凹部51cには、穿刺部52の第1軸部52bが挿通する。凹部51cは、針部用ルーメン51bと軸方向に沿って連続するように構成されている。穿刺部52の第1軸部52bは、第1軸部52bが凹部51cに対して移動可能な程度に、凹部51cに接するように構成される。
上述のように構成された接続ポート5によれば、本体部51を画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62の所望の位置に位置決めした状態で、図3(B)に示すように、穿刺部52を本体部51に挿入することによって、穿刺部52の針部52aがガイドワイヤ用シース62に穿刺される。このとき、図3(B)に示すように、第2ルーメン52dは、ガイドワイヤルーメン26に連通する。このような接続ポート5が設けられるため、ガイドワイヤが挿入される接続ポート5の位置を適宜調整することができ、医療用デバイス1の有効長(図1、図5では符号L1で示され、図7では符号L2で示される)を適宜調整することができる。
本体部51、外管31、内管32、ユニットコネクタ33および操作基端部34の構成材料は、特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられる。
また、穿刺部52の構成材料は、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼からなる。
上述した医療用デバイス1は、図4に示すように、外部駆動装置7に接続されて駆動される。外部駆動装置7は、基台75上に、モータ等の外部駆動源を内蔵して駆動シャフト42を回転駆動させる駆動部71と、駆動部71を把持して軸方向へ移動させる移動手段72と、医療用デバイス1のユニットコネクタ33を位置固定的に保持する保持部73と、軸方向に延在する溝レール76とを備えている。外部駆動装置7は、駆動部71および移動手段72を制御する制御部79に接続されており、振動子ユニット41によって得られた画像は、制御部79に接続された表示部78に表示される。
駆動部71は、医療用デバイス1のハブ側コネクタ343が接続可能な駆動側コネクタ711と、医療用デバイス1のジョイント342に接続可能なジョイント接続部712と、を有する。ジョイント342にジョイント接続部712を接続することによって、振動子ユニット41との間で信号の送受信が可能となると同時に、駆動シャフト42を回転させることが可能となる。
移動手段72は、モータ等を備え、駆動部71を把持した状態で、溝レール76に沿って軸方向に駆動部71を進退移動させることが可能に構成されている。
医療用デバイス1における超音波走査(スキャン)は、図4、図5に示すように、移動手段72を軸方向へ移動させつつ、駆動部71内のモータの回転運動を駆動シャフト42に伝達し、駆動シャフト42の先端に固定されたハウジング412を回転させる。これにより、ハウジング412に設けられた超音波振動子411が軸方向に移動しつつ回転し、超音波振動子411により送受信される超音波を略径方向に走査することができる。これにより、生体管腔内の軸方向にわたる包囲組織体における360°の断層画像を任意の位置まで走査的に得ることができる。
次に、図1〜図7を参照して、実施形態に係る医療用デバイス1を用いて、血管等の生体管腔内から生体組織を観察する際の動作について説明する。以下の説明では、患者の下肢の血管に形成された2つの病変部を観察する場合を例に挙げて説明する。本実施形態では、まず、医療用デバイス1の生体内への挿入箇所からL1の長さに位置する第1の病変部の画像を取得して、次に医療用デバイス1の生体内への挿入箇所からL1より短いL2の長さに位置する第2の病変部の画像を取得する場合を説明する。
まず、ステップS1として、本体部51をシャフト部2(画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62)の所望の位置に位置決めした状態で、穿刺部52をガイドワイヤ用シース62に対して穿刺する。
穿刺部52をガイドワイヤ用シース62に対して穿刺するには、まず術者は、医療用デバイス1の生体内への挿入箇所から第1の病変部までの距離および第2の病変部までの距離を把握する。医療用デバイス1の生体内への挿入箇所から第1の病変部までの距離がL1であるとき、図1に示すように、本体部51の先端51Aから医療用デバイス1の先端1Aまでの長さ(医療用デバイス1の有効長)がL1となるように、本体部51をシャフト部2に対して位置決めする。そしてこの状態で、図3(B)に示すように、穿刺部52を本体部51に挿入することによって、穿刺部52の針部52aがガイドワイヤ用シース62に対して穿刺される。この結果、穿刺部52の第2ルーメン52dは、ガイドワイヤルーメン26に連通して、医療用デバイス1の有効長をL1とすることができる。
次に、ステップS2として、医療用デバイス1内を生理食塩液で満たすプライミング処理を行う。プライミング処理を行うことによって、超音波振動子411から超音波を伝達可能となり、かつ、医療用デバイス1内の空気を除去し、血管内に空気が入り込むことを防止する。
画像用ルーメン25のプライミングを行うには、図5に示すように、ユニットコネクタ33から操作基端部34を基端側に最も引っ張った状態、すなわち、外管31から内管32が最も引き出された状態にする。その後、操作基端部34のポート341に接続した図示しないチューブおよび三方活栓からなる器具を介し、例えばシリンジ等を用いて、生理食塩液を注入する。注入された生理食塩液は、操作基端部34から画像用ルーメン25内に充填されて、先端開口部61a(図2を参照)から生理食塩液が抜ける。これにより、生理食塩液の充填が確認され、画像用ルーメン25内のプライミング処理が完了する。
ガイドワイヤルーメン26のプライミングを行うには、穿刺部52の第2軸部52cに接続した図示しないチューブおよび三方活栓からなる器具を介し、例えばシリンジ等を用いて、生理食塩液を注入する。注入された生理食塩液は、第2ルーメン52dを通って、ガイドワイヤルーメン26内に充填されて、先端開口部62a(図2を参照)から生理食塩液が抜ける。これにより、生理食塩液の充填が確認され、ガイドワイヤルーメン26内のプライミング処理が完了する。
次に、ステップS3として、図4に示すように、医療用デバイス1を図示しない滅菌されたポリエチレン製の袋などで覆った外部駆動装置7に接続する。すなわち、医療用デバイス1の操作基端部34のジョイント342を、駆動部71のジョイント接続部712に接続する。これにより、振動子ユニット41と外部駆動装置7との間で信号の送受信が可能となると同時に、駆動シャフト42を回転させることが可能となる。そして、ユニットコネクタ33を保持部73に嵌合させると、接続は完了する。
次に、ステップS4として、血管に挿入されたイントロデューサーを介して、ガイドワイヤWを血管内に挿入する。次に、先端開口部62aを介して、ガイドワイヤWの基端部をガイドワイヤルーメン26へ挿入する。
ガイドワイヤWを穿刺部52から基端側へ導出させた後、医療用デバイス1のシャフト部2をガイドワイヤWに沿って押し進め、シャフト部2の先端部を、観察する病変部よりも奥側(先端側)に配置する。このとき、ガイドワイヤルーメン26に造影剤や薬剤を供給し、先端開口部62aから生体内へ放出することもできる。
この状態で、シャフト部2を移動しないように保持しつつ、駆動部71を基台75上の溝レール76に沿って先端側に動かすことで(図4を参照)、操作基端部34を先端側へ移動させ、外管31に内管32が最も押し込まれた状態とする。これにより、図1に示すように、振動子ユニット41は、画像用ルーメン25の先端側に移動する。
次に、ステップS5として、振動子ユニット41が配置されている位置(病変部)に体外からX線撮影してアンギオ画像を取得する。アンギオ画像を確認することによって、医療用デバイス1の先端部の位置や姿勢を把握することができる。
次に、ステップS6として、駆動シャフト42を駆動部71により回転させながらプルバック操作することで、超音波振動子411をラジアル走査しつつ患部よりも基端側へ軸方向に沿って移動させる。これにより、第1の病変部を含む血管内の軸方向にわたる包囲組織体における360°の断層画像を任意の位置まで走査的に得ることができる。
断層画像およびアンギオ画像の両方によって、ガイドワイヤWと振動子ユニット41の位置関係を把握し、断層画像とアンギオ画像の方向を一致させることにより、断層画像で見える病変部の位置に、効率的にガイドワイヤWを進めることができる。
このとき、例えば、医療用デバイスの有効長が医療用デバイスの生体内への挿入箇所から病変部までの距離よりも長い場合、医療用デバイス1の挿入箇所から体外に延在するシャフト部(画像用シースおよびガイドワイヤ用シース)の長さが長くなる。このように体外に延在するシャフト部の長さが長くなると、ガイドワイヤWを押し進めていく際に、体外に余剰に延在した箇所もガイドワイヤWを通過させなければならず、ガイドワイヤWの操作性が悪い。また術者は、医療用デバイスが生体内から抜けないように医療用デバイスを保持している一方で、医療用デバイス1の生体内への挿入箇所から離間した箇所でガイドワイヤWを挿入する作業を行わなければならず、操作性が悪い。
これに対して、本実施形態に係る医療用デバイス1であれば、医療用デバイス1の有効長が、医療用デバイス1の挿入箇所から病変部までの距離に相当するように接続ポート5の位置が調整されるため、ガイドワイヤ用シース62は体外に余剰に延在しなくなる。このため、体外に余剰に延在した箇所にガイドワイヤWを通過させることがなくなり、操作性が向上する。また、医療用デバイス1が生体内から抜けないように医療用デバイス1を保持している近傍で、ガイドワイヤWを挿入する作業を行うことができるため、操作性が向上する。
次に、ステップS7として、接続ポート5の本体部51をシャフト部2の先端側に移動させる。
本体部51をシャフト部2の先端側に移動させるには、まず、図3(B)に示すようにガイドワイヤ用シース62に対して穿刺されている穿刺部52をガイドワイヤ用シース62から抜去する。そして、医療用デバイス1の生体内への挿入箇所から第2の病変部までの距離がL2であるとき、図7に示すように、医療用デバイス1の有効長がL2となるように、本体部51をシャフト部2の先端側に移動させて、本体部51をシャフト部2に対して位置決めする。そしてこの状態で、図3(B)に示すように再度、穿刺部52を本体部51に挿入することによって、穿刺部52の針部52aをガイドワイヤ用シース62に対して穿刺する。この結果、穿刺部52の第2ルーメン52dは、ガイドワイヤルーメン26に連通して、医療用デバイス1の有効長をL2とすることができる。この状態で、ステップS6の工程を行うことによって、第2の病変部を含む血管内の軸方向にわたる包囲組織体における360°の断層画像を任意の位置まで走査的に得る。
次に、ステップS8として、医療用デバイス1を生体管腔内から抜去する。医療用デバイス1をガイドワイヤWに沿って基端側に引いて医療用デバイス1をガイドワイヤWから取り外す。その後、処置用のカテーテルデバイスをガイドワイヤWに沿って生体管腔内に挿入する。
医療用デバイス1を生体管腔内から抜去した後は、医療用デバイス1の代わりに他の医療用デバイスをガイドワイヤWに沿わせて生体管腔内に挿入する交換作業を行うことができる。
このように、本実施形態に係る医療用デバイス1を用いた処置方法は、本体部51をガイドワイヤ用シース62の所望の位置に位置決めした状態で、穿刺部52を本体部51に挿入することによって、ガイドワイヤ用シース62に対して穿刺部52を穿刺して、穿刺部52の第2ルーメン52dをガイドワイヤルーメン26に連通させる工程を含む。
また、ガイドワイヤ用シース62に対して穿刺されている穿刺部52をガイドワイヤ用シース62から抜去する工程と、本体部51をガイドワイヤ用シース62に沿って先端側に移動させる工程と、再度穿刺部52を本体部51に挿入する工程と、を含む。
以上のように、本実施形態に係る接続ポート5は、ガイドワイヤルーメン26を備えるガイドワイヤ用シース62が挿通可能な第1ルーメン51aを備え、ガイドワイヤ用シース62に対して相対的に移動可能となるようにガイドワイヤ用シース62を保持する本体部51と、第2ルーメン52dを備え、本体部51をガイドワイヤ用シース62に対して位置決めした状態で本体部51に挿入されることによってガイドワイヤ用シース62に対して穿刺可能な穿刺部52と、を有し、穿刺部52がガイドワイヤ用シース62に対して穿刺された状態で、第2ルーメン52dはガイドワイヤルーメン26に連通する。
また、以上のように本実施形態に係る医療用デバイス1は、生体管腔内に挿入して画像を取得するための医療用デバイス1である。医療用デバイス1は、回転可能な駆動シャフト42が挿通可能な画像用ルーメン25を備える画像用シース61と、画像用シース61に並んで配置され、ガイドワイヤWが挿通可能なガイドワイヤルーメン26を備えるガイドワイヤ用シース62と、駆動シャフト42の先端に固定されて画像情報を取得可能な振動子ユニット41と、ガイドワイヤ用シース62が挿通可能な第1ルーメン51aを備えガイドワイヤ用シース62に対して相対的に移動可能となるようにガイドワイヤ用シース62を保持する本体部51、および第2ルーメン52dを備え本体部51をガイドワイヤ用シース62に対して位置決めした状態で本体部51に挿入されることによってガイドワイヤ用シース62に対して穿刺可能な穿刺部52を備える接続ポート5と、を有し、穿刺部52がガイドワイヤ用シース62に対して穿刺された状態で、第2ルーメン52dはガイドワイヤルーメン26に連通する。
上記接続ポート5を備える医療用デバイス1によれば、本体部51をガイドワイヤ用シース62の所望の位置に位置決めした状態で、穿刺部52をガイドワイヤ用シース62に対して穿刺することによって、穿刺部52の第2ルーメン52dがガイドワイヤルーメン26に連通する。このため、ガイドワイヤWが挿入される接続ポート5の位置を適宜調整することができ、医療用デバイス1の生体内に挿入可能な長さである有効長を適宜調整することができる。したがって、有効長を調整することによって操作性を向上させることのできる接続ポート5および医療用デバイス1を提供することができる。
また、穿刺部52は、先端が鋭利な針部52aと、針部52aの基端側に設けられた第1軸部52bと、を有し、本体部51は、針部52aが挿通可能な針部用ルーメン51bと、第1軸部52bが挿通可能な凹部51cと、を有する。このため、穿刺部52を本体部51に挿入することによって、より好適に穿刺部52の針部52aをガイドワイヤ用シース62に穿刺することができる。
<変形例1>
次に、図8および図9を参照して、変形例1に係る医療用デバイス100の構成について説明する。変形例1に係る医療用デバイス100は、上述した実施形態に係る医療用デバイス1と比較して、接続ポート150の本体部151の構成が異なる。図8は、変形例1に係る医療用デバイス100の接続ポート150を示す軸方向に沿う断面図であって、図8(A)は、穿刺部52がガイドワイヤ用シース62に穿刺された状態を示し、図8(B)は、穿刺部52がガイドワイヤ用シース62から抜去された状態を示し、図8(C)は、分離部153が、ガイドワイヤ用シース62に形成された孔部62bを覆う様子を示す。
変形例1に係る医療用デバイス100の接続ポート150は、図8に示すように、本体部151と、穿刺部52と、を有する。穿刺部52は、上述した実施形態と同様の構成を備えるため、説明は省略する。
本体部151は、当該本体部151から分離可能な分離部153を備える。本体部151には切込み線154が設けられており、分離部153は切込み線154において切り取られることによって、本体部151から分離される。
分離部153は、図8(C)に示すように、穿刺部52をガイドワイヤ用シース62に対して穿刺した際にガイドワイヤ用シース62に形成される孔部62bを塞ぐことができる。なお、分離部153が本体部151に対して分離可能に構成されていれば、分離部の構成は特に限定されない。
次に、変形例1に係る医療用デバイス100を用いて、血管等の生体管腔内から生体組織を観察する際の動作について説明する。以下の説明では、患者の下肢の血管に形成された2つの病変部を観察する場合を例に挙げて説明する。本変形例1では、まず、医療用デバイス100の生体内への挿入箇所からL2の長さに位置する第2の病変部の画像を取得して、次に医療用デバイス100の生体内への挿入箇所からL2より長いL1の長さに位置する第1の病変部の画像を取得する場合を説明する。
なお、変形例1に係る手技は、上述した実施形態に係る手技と比較して、ステップS1およびステップS7の工程が異なるため、ここではステップS1およびステップS7の工程について説明する。
ステップS1として、本体部151をシャフト部2(画像用シース61およびガイドワイヤ用シース62)の所望の位置に位置決めした状態で、穿刺部52をガイドワイヤ用シース62に対して穿刺する。
穿刺部52をガイドワイヤ用シース62に対して穿刺するには、まず術者は、医療用デバイス100の生体内への挿入箇所から第2の病変部までの距離および第1の病変部までの距離を把握する。医療用デバイス100の生体内への挿入箇所から第2の病変部までの距離がL2であるとき、図7に示すように、医療用デバイス100の有効長がL2となるように、本体部151をシャフト部2に対して位置決めする。そしてこの状態で、図8(A)に示すように、穿刺部52を本体部151に挿入することによって、穿刺部52の針部52aがガイドワイヤ用シース62に対して穿刺される。この結果、穿刺部52の第2ルーメン52dは、ガイドワイヤルーメン26に連通して、医療用デバイス100の有効長をL2とすることができる。
ステップS7として、接続ポート150の本体部151をシャフト部2の基端側に移動させる。
本体部151をシャフト部2の基端側に移動させるには、まず、図8(A)、(B)に示すように、ガイドワイヤ用シース62に対して穿刺されている穿刺部52をガイドワイヤ用シース62から抜去する。このとき、ガイドワイヤ用シース62には、穿刺部52が穿刺されたことによって、孔部62bが形成される。そして、切込み線154において分離部153を本体部151から切り取ることによって、分離部153を本体部151に対して分離させる。そして、図8(C)に示すように、ガイドワイヤ用シース62に形成された孔部62bを覆うように、分離部153の位置を調整する。
そして、医療用デバイス100の生体内への挿入箇所から第1の病変部までの距離がL1であるとき、図9に示すように、医療用デバイス1の有効長がL1となるように、分離部153が分離された本体部151をシャフト部2の基端側に移動させて、分離部153が分離された本体部151をシャフト部2に対して位置決めする。そしてこの状態で、図8(A)に示すように再度、穿刺部52を本体部151に挿入することによって、穿刺部52の針部52aをガイドワイヤ用シース62に対して穿刺する。この結果、穿刺部52の第2ルーメン52dは、ガイドワイヤルーメン26に連通して、医療用デバイス100の有効長をL1とすることができる。この状態で、ステップS6の工程を行うことによって、第1の病変部を含む血管内の軸方向にわたる包囲組織体における360°の断層画像を任意の位置まで走査的に得る。
このように、変形例1に係る医療用デバイス100を用いた処置方法は、ガイドワイヤ用シース62に対して穿刺されている穿刺部52をガイドワイヤ用シース62から抜去する工程と、分離部153を本体部151から分離する工程と、分離部153をガイドワイヤ用シース62に形成された孔部62bを覆うように移動させる工程と、本体部151をガイドワイヤ用シース62に沿って基端側に移動させる工程と、再度穿刺部52を本体部151に挿入する工程と、を含む。
以上説明したように、変形例1に係る医療用デバイス100の接続ポート150は、本体部151に設けられ、本体部151から分離可能な分離部153を有する。このため、本体部151を基端側に移動させたとしても、穿刺部52がガイドワイヤ用シース62に対して穿刺したことによって形成された孔部62bを分離部153が覆うことができる。したがって、意図せず血液が孔部62bを介して医療用デバイス100の外部に漏れることを防止することができる。特に、手技中に血管の外に孔部62bが出る場合は、血液の飛び出しを防止することができる。また、分離部153によって孔部62bが覆われるため、ガイドワイヤWを先端側に移動させる際に、ガイドワイヤWが孔部62bを介して医療用デバイス100の外部に出ることを防止でき、医療用デバイス100の先端まで好適に到達させることができる。
以上、実施形態および変形例を通じて本発明に係る医療用デバイス1、100を説明したが、本発明は説明した各構成のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、図10(A)、(B)に示すように、本体部51の凹部51cに径方向外方に凹む窪み部51eが設けられ、穿刺部52の第1軸部52bに径方向の外方に向けて突出した凸部52eが設けられて、穿刺部52を本体部51に対して挿入した状態で穿刺部52が本体部51に対して固定可能に設けられてもよい。この構成によれば、ガイドワイヤ用シース62に対する穿刺部52の穿刺状態を容易に維持することができるため、手術の容易性が向上する。また、穿刺部52を本体部51に対して固定する手段は、上述の嵌合に限定されず、螺合であってもよい。
また、図11に示すように、本体部51および穿刺部52を接続するとともに、穿刺部52をガイドワイヤ用シース62に対して穿刺した状態で、穿刺部52および本体部51を互いに離間するように付勢する弾性部90をさらに有してもよい。この構成によれば、穿刺部52が本体部51に対して固定して設けられるため、穿刺部52の損失を防止することができる。また、穿刺部52をガイドワイヤ用シース62から抜去する作業が容易となる。
また上述した変形例1では、分離部153が孔部62bを覆うことによって、意図せず血液が孔部62bを介して医療用デバイス100の外部に漏れることを防止した。これに限定されず、例えば、速乾性のある接着剤を孔部62bが形成されたガイドワイヤ用シース62に塗布して孔部62bを塞ぐことによって、意図せず血液が孔部62bを介して医療用デバイス100の外部に漏れることを防止してもよい。また、ガイドワイヤ用シース62を覆うことができるとともに手元部が穿刺部52の第2軸部52cとネジ止めまたはスナップ嵌合可能に構成されたカバーシースを備え、カバーシースが孔部62bを覆うことによって、意図せず血液が孔部62bを介して医療用デバイス100の外部に漏れることを防止してもよい。
また、上述した実施形態では、本発明を生体内の疾患部位等の診断を行うための診断画像を取得する血管内超音波診断法(IVUS:Intra Vascular Ultra Sound)に使用される画像診断用カテーテルに適用する場合について説明したが、光干渉断層診断法(OCT:Optical Coherence Tomography)などの光を利用して画像を取得する画像診断用カテーテルに適用することも可能であり、血管内超音波診断法および光干渉断層診断法の両方に使用可能なハイブリッド型(デュアルタイプ)の画像診断用カテーテル等に適用することも可能である。
また、本発明に係る医療用チューブを適用する医療用デバイスは、画像診断用カテーテルに限定されず、例えば、マイクロカテーテル、ガイディングカテーテル、バルーンカテーテル、自己拡張型ステントデリバリーシステム、バルーン拡張型ステントデリバリーシステム、造影用カテーテル、アテレクトミーカテーテル、内視鏡用カテーテル、および薬液投与用カテーテルなどを適用することができる。
また、医療用デバイスは、駆動シャフトを軸方向に基端側へ移動させるプルバック操作を行う構成に限定されず、プルバック操作を行わない構成としてもよい。この場合、操作部は、外管および内管からなる二重管構造を備えず、駆動シャフトは、任意の位置で軸方向に固定される。
1、100 医療用デバイス、
25 画像用ルーメン、
26 ガイドワイヤルーメン、
41 振動子ユニット(撮像部)、
42 駆動シャフト、
5、150 接続ポート、
51、151 本体部、
51a 第1ルーメン、
51b 針部用ルーメン、
51c 凹部、
52 穿刺部、
52a 針部、
52b 第1軸部(軸部)、
52d 第2ルーメン、
153 分離部、
61 画像用シース、
62 ガイドワイヤ用シース、
90 弾性部、
W ガイドワイヤ。

Claims (6)

  1. ガイドワイヤルーメンを備えるガイドワイヤ用シースが挿通可能な第1ルーメンを備え、前記ガイドワイヤ用シースに対して相対的に移動可能となるように前記ガイドワイヤ用シースを保持する本体部と、
    第2ルーメンを備え、前記本体部を前記ガイドワイヤ用シースに対して位置決めした状態で前記本体部に挿入されることによって前記ガイドワイヤ用シースに対して穿刺可能な穿刺部と、を有し、
    前記穿刺部が前記ガイドワイヤ用シースに対して穿刺された状態で、前記第2ルーメンは前記ガイドワイヤルーメンに連通する、接続ポート。
  2. 前記穿刺部は、先端が鋭利な針部と、前記針部の基端側に設けられた軸部と、を有し、
    前記本体部は、前記針部が挿通可能な針部用ルーメンと、前記軸部が挿通可能な凹部と、を有する請求項1に記載の接続ポート。
  3. 前記本体部に設けられ、前記本体部から分離可能な分離部をさらに有する請求項1または請求項2に記載の接続ポート。
  4. 前記穿刺部は前記本体部に対して固定可能に設けられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の接続ポート。
  5. 前記本体部および前記穿刺部を接続するとともに、前記穿刺部を前記ガイドワイヤ用シースに対して穿刺した状態で、前記穿刺部および前記本体部を互いに離間するように付勢する弾性部をさらに有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の接続ポート。
  6. 生体管腔内に挿入して画像を取得するための医療用デバイスであって、
    回転可能な駆動シャフトが挿通可能な画像用ルーメンを備える画像用シースと、
    前記画像用シースに並んで配置され、ガイドワイヤが挿通可能なガイドワイヤルーメンを備えるガイドワイヤ用シースと、
    前記駆動シャフトの先端に固定されて画像情報を取得可能な撮像部と、
    前記ガイドワイヤ用シースが挿通可能な第1ルーメンを備え前記ガイドワイヤ用シースに対して相対的に移動可能となるように前記ガイドワイヤ用シースを保持する本体部、および第2ルーメンを備え前記本体部を前記ガイドワイヤ用シースに対して位置決めした状態で前記本体部に挿入されることによって前記ガイドワイヤ用シースに対して穿刺可能な穿刺部を備える接続ポートと、を有し、
    前記穿刺部が前記ガイドワイヤ用シースに対して穿刺された状態で、前記第2ルーメンは前記ガイドワイヤルーメンに連通する、医療用デバイス。
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